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JP2002278307A - 画像形成装置及びその除電手段のバイアス制御方法 - Google Patents

画像形成装置及びその除電手段のバイアス制御方法

Info

Publication number
JP2002278307A
JP2002278307A JP2001082970A JP2001082970A JP2002278307A JP 2002278307 A JP2002278307 A JP 2002278307A JP 2001082970 A JP2001082970 A JP 2001082970A JP 2001082970 A JP2001082970 A JP 2001082970A JP 2002278307 A JP2002278307 A JP 2002278307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
bias
transfer material
image
charge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001082970A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuchika Saeki
和親 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001082970A priority Critical patent/JP2002278307A/ja
Publication of JP2002278307A publication Critical patent/JP2002278307A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の転写材に対する画像形成回数、転写材
の幅、環境に関わらず、高品質なフルカラー画像を形成
することができる画像形成装置及びその除電手段のバイ
アス制御方法を提供する。 【解決手段】 中間転写ベルト41のトナー像を転写材
に転移させる二次転写バイアスローラ51の転写位置の
転写材移動方向下流側に設けられ、転写材を除電する除
電針55に印加する除電バイアスの制御方法において、
同一の転写材に対する画像形成回数、転写材幅、機内雰
囲気温度及び湿度から算出した絶対湿度の少なくとも2
以上の条件から上記除電針55に印加するバイアスを決
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、
像担持体のトナー像を転写材に転移させる転写手段の転
写位置の転写材移動方向下流側に設けられ、転写材を除
電する除電手段を有する画像形成装置、及びその除電手
段のバイアス制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置としては、感
光体上に形成されたトナー像を紙等の転写材に転写し、
その後トナー像が転写された転写材を定着器によって加
熱圧着し、転写材にトナー像を定着させるものが知られ
ている。フルカラー画像を形成するフルカラー画像形成
装置としては、転写材を転写ドラム等の転写材担持体に
保持させた状態で、感光体上に現像されたイエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの各色を転写材担持体上の転
写材に順次転写し、その後転写材担持体から分離させた
転写材を定着器によって加熱圧着し、転写材にトナー像
を定着させてフルカラー画像を得るものが知られてい
る。このフルカラー画像形成装置は、感光体上に形成さ
れたトナー像を転写材に直接転写するので転写効率がよ
いという利点を有する。
【0003】一方、トナー像を転写材担持体上の転写材
に転写するのではなく、例えば特開平5−11562号
公報では、感光体上に形成されたトナー像をあらかじめ
中間転写体に転写してから転写材に転写するフルカラー
画像形成装置が開示されている。このフルカラー画像形
成装置は、感光体上に現像されたイエロー、マゼンタ、
シアン、ブラックの各色を中間転写体上に順次重ねあわ
せ(以下、一次転写と呼ぶ)、中間転写体上に形成され
た4色のトナー像を転写材に一括転写(以下、二次転写
と呼ぶ)した後、転写材を定着器によって加熱圧着し、
転写材にトナー像を定着させてフルカラー画像を得る。
このフルカラー画像形成装置は、転写材を転写材担持体
に保持させる必要が無いため、薄紙(40g/m)や
厚紙(200g/m)、はがき、封筒等の様々な種類
の転写材に転写可能であり、転写材汎用性が高いという
利点を有する。
【0004】上述した画像形成装置のいずれにおいて
も、転写材は一旦転写材担持体又は中間転写体等の像担
持体に静電吸着され、転写位置において高電圧の転写バ
イアスが印加される。その後、転写材は、転写材担持体
又は像担持体から分離されるが、帯電状態のまま搬送さ
れる。このように転写材が帯電状態を保ったまま搬送さ
れると、搬送経路への転写材貼り付きによる紙詰まり
や、転写材上の電荷が沿面移動する際に発生する稲妻模
様の異常画像、搬送経路近傍の突起物や金属への電荷の
リークによる円形状の異常画像を引き起こす原因とな
る。そこで、転写位置の転写材移動方向下流側近傍に、
転写材を除電する除電手段を設けることで、転写材の過
剰な帯電を防止して転写材の分離を促進させ、上述した
ような紙詰まりや異常画像を防止する画像形成装置が各
種提案されている。
【0005】特許第2586899号公報では、上記除
電手段としての除電電極に対して、該除電電極の放電側
端部近傍に補助電極を配設して、除電電極に対して補助
電極を適当な電位に維持するように構成した転写材分離
装置が提案されている。この転写材分離装置において
は、連続使用又は多数回の使用後にも除電電極の放電電
流の減衰を回避でき、長期にわたって安定した転写材分
離機能の維持が可能である。また、特許第296455
5号公報では、像担持体を帯電する帯電手段の抵抗変動
に応じて、除電手段に印加するバイアスを変化するよう
にした画像形成装置が提案されている。特開平8−32
0624号公報では、転写手段に所定のバイアスを印加
したときの電圧データ又は電流データと、除電手段にバ
イアスを印加しないときの電圧データ又は電流データと
の比較結果に基づいて、除電手段に印加するバイアスを
変化するようにした画像形成装置が提案されている。転
写材は環境状態の変化、特に湿度変動によってその抵抗
が大幅に変化しやすく、該転写材の状態の変化によって
転写不良や分離不良を招くことになる。そこで、上記画
像形成装置においては、環境状態の変化によって除電手
段に印加するバイアスを変化させることで、転写不良や
分離不良が発生するのを防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、カラ
ー複写機、カラーレーザープリンタといったカラー電子
写真装置が市場での稼働率を上げるのに伴い、ユーザー
からの高画質化への要求が高まりつつある。さらにユー
ザーニーズの多様化や環境への関心の高まりから、転写
材への画像形成回数が複数回となるような、転写材への
両面画像形成が求められるようになっている。
【0007】転写材への両面画像形成は、転写材片面に
トナー像を転写定着後、該転写材を反転部へ導いて反転
させ、転写材裏面に再度画像形成を行っている。そのた
め、片面に画像形成が行われた定着後の転写材は、定着
工程における熱によって乾燥し、また既に形成されたト
ナー像によって転写材自体の抵抗が上がっている。した
がって、転写材裏面にトナー像を転写する際には、転写
手段に印加する転写バイアスもそれに伴って大きくする
必要がある。複数色のトナーを重ね合わせることでフル
カラー画像を得るフルカラー画像形成装置では、上述し
たトナー像の影響が顕著であり、裏面への画像形成時の
転写バイアスは表面のそれよりも同一か大きくする必要
がある。一方、転写バイアスの上昇に伴って転写材の帯
電状態も大きくなるため、感光体や中間転写体等の像担
持体との静電吸着力も大きくなる。したがって、裏面へ
の画像形成時には、片面画像形成時と同じ除電条件では
転写材の像担持体からの分離が困難になってしまう。
【0008】また、一般に除電手段は最大幅の転写材サ
イズに合わせて構成されているため、小サイズ紙の転写
材を用いた場合には、除電手段にバイアスを印加する
と、本来帯電した転写材の除電に使用されるはずの放電
電荷が、転写手段の対向側にある感光体や中間転写ベル
ト、さらに転写手段への流れ込んでしまう。その結果、
転写電流の実効値不足による転写不良が発生してしま
う。特に、転写バイアスが定電流で制御される場合に
は、流れ込んだ電流値が本来の転写電流値に含まれるた
めに、転写電流の実効値不足による転写不良が発生しや
すくなる。
【0009】さらに、上述したように、転写材は環境状
態の変化、特に湿度変動によってその抵抗が大幅に変化
しやすい。具体的には、高湿環境下に放置された転写材
はそれ自体が低抵抗化する。そのため、除電手段に印加
する除電バイアスによって、放電電荷が転写材を通じて
転写手段に流れ込み、上記現象と同様、転写電流の実効
値不足による転写不良が発生してしまう。
【0010】特許第2964555号公報及び特開平8
−320624号公報では、湿度の変動に応じて、除電
手段に印加する除電バイアスを変化させているが、上述
したように、転写材の両面に画像形成を行う場合や、小
サイズの転写材に画像形成を行う場合については考慮さ
れていない。
【0011】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、同一の転写材に対す
る画像形成回数、転写材の幅、環境に関わらず、高品質
なフルカラー画像を形成することができる画像形成装
置、及びその除電手段のバイアス制御方法を提供するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、トナー像を担持する像担持体
と、該像担持体上のトナー像を転写材に転移させる転写
手段と、該転写手段に転写バイアスを印加する転写バイ
アス印加手段と、該転写手段に印加する転写バイアス値
を制御する転写バイアス制御手段と、該転写手段の転写
位置の転写材移動方向下流側に設けられ転写材を除電す
る除電手段と、該除電手段に除電バイアスを印加する除
電バイアス印加手段と、該除電手段に印加する除電バイ
アス値を制御する除電バイアス制御手段と、転写材の幅
を検出する転写材幅検出手段と、機内雰囲気温度及び湿
度を検出する温湿度検出手段と、該温湿度検出手段の検
知結果から絶対湿度を算出する絶対湿度算出手段とを有
し、上記除電バイアス制御手段は、上記転写材幅検出手
段の検知結果と上記絶対湿度算出手段との算出結果に基
づいて除電バイアス値を制御することを特徴とするもの
である。
【0013】この画像形成装置においては、除電バイア
ス制御手段によって除電手段に除電バイアスを印加する
ことよって、転写位置で転写バイアスを印加され帯電し
た状態にある転写材の過剰な帯電を抑制し、トナー像転
写後に転写材と像担持体とを分離しやすくしている。こ
のとき、除電バイアス制御手段は、除電手段に印加する
除電バイアスを転写材幅と絶対湿度とから決定してい
る。転写材幅が除電手段の幅よりも小さかったり、絶対
湿度が高く転写材自体が低抵抗化したりすると、転写材
の除電に用いられる除電バイアスが転写手段にまで及ん
でしまう。その場合、転写電流の実効値不足による転写
不良が発生してしまう。そこで、除電バイアス制御手段
が転写材幅や絶対湿度によって最適な除電バイアスを決
定することで、像担持体と転写材と間で最適な分離性と
転写性とを得ている。
【0014】特に、請求項2の発明は、トナー像を担持
する像担持体と、該像担持体上のトナー像を転写材に転
移させる転写手段と、該転写手段に転写バイアスを印加
する転写バイアス印加手段と、該転写手段に印加する転
写バイアス値を制御する転写バイアス制御手段と、該転
写手段の転写位置の転写材移動方向下流側に設けられ転
写材を除電する除電手段と、転写材上に転移させたトナ
ー像を転写材に加熱及び加圧によって定着させる定着手
段と、画像形成回数に応じてトナー像定着後の転写材を
反転及び再給紙させる転写材再給紙手段と、該除電手段
に除電バイアスを印加する除電バイアス印加手段と、該
除電手段に印加する除電バイアス値を制御する除電バイ
アス制御手段と、転写材の幅を検出する転写材幅検出手
段と、機内雰囲気温度及び湿度を検出する温湿度検出手
段と、該温湿度検出手段の検知から絶対湿度を算出する
絶対湿度算出手段とを有し、上記除電バイアス制御手段
は、上記画像形成回数、上記転写材幅検出手段の検知結
果、上記絶対湿度算出手段との算出結果の少なくとも2
以上の条件に基づいて除電バイアス値を制御することを
特徴とするものである。
【0015】この画像形成装置においては、除電バイア
ス制御手段によって除電手段に除電バイアスを印加する
ことよって、転写位置で転写バイアスを印加され帯電し
た状態にある転写材の過剰な帯電を抑制し、トナー像転
写後に転写材と像担持体とを分離しやすくしている。こ
のとき、除電バイアス制御手段は、除電手段に印加する
除電バイアスを画像形成回数、転写材幅、絶対湿度から
決定している。画像形成回数が2回目になると、転写手
段、定着手段を搬送されて画像形成が行われた転写材
を、転写材再給紙手段によって反転及び再給紙して、裏
側に再度画像形成を行うことになる。この場合、転写材
は、定着手段における熱によって乾燥していることに加
えて、既に形成されたトナー像によって転写材自体の抵
抗が高くなっているため、転写手段に印加する転写バイ
アスもそれに伴って大きくなる。そのため、転写材の帯
電状態も大きくなり、像担持体との静電吸着力も大きく
なり、像担持体と転写材との分離性が悪くなる。一方、
転写材幅が除電手段の幅よりも小さかったり、絶対湿度
が高く転写材自体が低抵抗化したりすると、転写材の除
電に用いられる除電バイアスが転写手段にまで及んでし
まう。その場合、転写電流の実効値不足による転写不良
が発生してしまう。そこで、除電バイアス制御手段が画
像形成回数、転写材幅、絶対湿度によって最適な除電バ
イアスを決定することで、像担持体と転写材との間で最
適な分離性と転写性とを得ている。
【0016】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
記載の画像形成装置において、上記除電バイアス印加手
段は、上記転写バイアス極性とは逆の極性の除電バイア
ス極性を印加することを特徴とするものである。
【0017】この画像形成装置においては、転写位置通
過直後の転写材が転写バイアス極性に帯電した状態にあ
り、像担持体に対して静電吸着力をもつ。除電手段は、
この転写材に転写バイアス極性とは逆の極性の除電バイ
アス極性を印加することによって、転写後の転写材に放
電電荷を送り、過剰な帯電を抑制する。これにより、転
写後の転写材は像担持体に対して静電吸着力が小さくな
り分離しやすくなる。
【0018】請求項4の発明は、請求項1乃至3の画像
形成装置において、上記除電バイアス制御手段は、転写
材の幅が小さくなるほど除電バイアスが小さくなるよう
に、上記転写材幅検出手段の検知結果に基づいて除電バ
イアス値を制御することを特徴とするものである。
【0019】この画像形成装置においては、転写材の幅
が小さくなるほど除電バイアスが小さくなるように、除
電バイアス制御手段が除電手段に印加する除電バイアス
値を制御している。転写材の幅が小さくなると、除電手
段に印加された除電バイアスによって転写材の除電に使
用されるはずの放電電荷が転写手段へ流れ込みやすくな
るが、転写材の幅が小さくなるほど除電バイアスが小さ
くなるように制御されているため、転写手段に流れ込む
放電電荷も少なくなる。その結果、転写電流の実効値不
足による転写不良が発生するのを抑制することができ
る。
【0020】請求項5の発明は、請求項1乃至4の画像
形成装置において、上記除電バイアス制御手段は、絶対
湿度が大きいほど除電バイアスが小さくなるように、上
記絶対湿度算出手段の算出結果に基づいて除電バイアス
値を制御することを特徴とするものである。
【0021】この画像形成装置においては、絶対湿度が
大きいほど除電バイアスが小さくなるように、除電バイ
アス制御手段が除電手段に印加する除電バイアス値を制
御している。絶対湿度が大きいほど、転写材の含水率が
大きくなり転写材自体が低抵抗化するために、除電手段
に印加された除電バイアスによって放電電荷が転写材を
通じて転写手段に流れ込みやすくなるが、絶対湿度が大
きいほど除電バイアスが小さくなるように制御されてい
るため、転写手段に流れ込む除電バイアスも少なくな
る。その結果、転写電流の実効値不足による転写不良が
発生するのを抑制することができる。
【0022】請求項6の発明は、請求項5の画像形成装
置において、上記除電バイアス制御手段は、上記絶対湿
度算出手段の検知結果により絶対湿度が所定値以上と判
断されたとき、最初の画像形成時のみ除電バイアスを印
加しないように上記除電バイアス印加手段を制御するこ
とを特徴とするものである。
【0023】この画像形成装置においては、絶対湿度が
所定値以上のとき、最初の画像形成時のみ除電バイアス
を印加しないように、除電バイアス制御手段が除電手段
に印加する除電バイアス値を制御している。請求項5で
説明したように、絶対湿度が大きいと転写材の含水率が
大きくなり転写材自体が低抵抗化し、除電手段に印加さ
れた除電バイアスによって放電電荷が転写材を通じて転
写手段に流れ込みやすくなる。したがって、絶対湿度が
所定値以上のとき、除電手段に除電バイアスを印加しな
いようにして、除電バイアスの影響による転写不良の発
生を抑制する。
【0024】請求項7の発明は、請求項1乃至6の画像
形成装置において、上記除電バイアス制御手段は、2回
目以降の画像形成時には絶対湿度が小さいものとして上
記除電バイアス印加手段を制御することを特徴とするも
のである。
【0025】この画像形成装置においては、2回目の画
像形成を行う時、定着手段によって含水率が低下し高抵
抗化した転写材を用いることになる。つまり、絶対湿度
が小さい環境にあった場合と同条件の転写材を用いるこ
とになる。そのため、2回目の画像形成を行う時、除電
バイアス制御手段は、絶対湿度算出手段の検知結果によ
って絶対湿度が高いと判断された場合であっても、絶対
湿度が小さい場合と同様の条件で除電手段に除電バイア
スを印加する。これにより、転写材が高抵抗化していて
も、転写材の像担持体に対する分離不良を防止できる。
一方、最初の画像形成時には、請求項5で説明したよう
に、絶対湿度が大きくなるほど除電バイアスを小さくな
るように、除電バイアス制御手段が除電手段を制御する
ことにより転写不良を防止する。
【0026】請求項8の発明は、請求項2乃至7の画像
形成装置において、上記転写バイアス制御手段は、同一
の転写材に対する画像形成回数が多いほど除電バイアス
が大きくなるように除電バイアス値を制御することを特
徴とするものである。
【0027】この画像形成装置においては、同一の転写
材に対する画像形成回数が多いほど除電バイアスが大き
くなるように、除電バイアス制御手段が除電手段を制御
している。画像形成回数が2回目になると、転写手段、
定着手段を搬送されて画像形成が行われた転写材を、転
写材再給紙手段によって反転及び再給紙して、裏側に再
度画像形成を行うことになる。この場合、転写材は、定
着手段における熱によって乾燥していることに加えて、
既に形成されたトナー像によって転写材自体の抵抗が高
くなっているため、転写手段に印加する転写バイアスも
それに伴って大きくなる。その結果、転写材の帯電状態
も大きくなり、像担持体との静電吸着力も大きくなる。
そこで、画像形成回数が多いほど除電手段に印加する除
電バイアスを大きくすることで、転写材の像担持体に対
する分離不良を防止する。
【0028】請求項9の発明は、請求項1乃至8の画像
形成装置において、上記像担持体は感光体であることを
特徴とするものである。
【0029】この画像形成装置においては、感光体上に
形成されたトナー像を転写手段によって転写材に順次転
写する。なお、このとき、転写材は一般に転写ドラム等
の転写材担持体に担持されている。その後、感光体及び
転写材担持体から分離された転写材を定着手段によって
加熱圧着し、転写材にトナー像を定着させ、画像形成を
行う。この画像形成装置においては、感光体上に形成さ
れたトナー像を転写材に直接転写するので転写効率がよ
い。
【0030】請求項10の発明は、請求項1乃至8の画
像形成装置において、上記像担持体は複数色のトナーを
担持する中間転写体であることを特徴とするものであ
る。
【0031】この画像形成装置においては、予め感光体
等に形成された複数色のトナー像を中間転写体上に順次
重ね合わせて転写し、中間転写体上に順次重ねあわされ
て形成された複数色のトナー像を転写手段によって転写
材に一括転写する。その後中間転写体から分離された転
写材を定着手段によって加熱圧着し、転写材にトナー像
を定着させて画像形成を行う。この画像形成装置は、転
写材を転写材担持体に保持させる必要が無いため、転写
材汎用性が高い。
【0032】請求項11の発明は、像担持体のトナー像
を転写材に転移させる転写手段の転写位置の転写材移動
方向下流側に設けられ、転写材を除電する除電手段に除
電バイアスを印加するに際して、同一の転写材に対する
画像形成回数、転写材幅、機内雰囲気温度及び湿度から
算出した絶対湿度の少なくとも2以上の条件から上記除
電バイアスを決定することを特徴とするものである。
【0033】この除電手段のバイアス制御方法において
は、転写手段の転写位置の転写材搬送方向下流側に設け
られた除電手段が、転写位置で転写バイアスを印加され
帯電した状態にある転写材の過剰な帯電を抑制し、トナ
ー像転写後に転写材と像担持体とが分離しやすいように
している。このとき、除電手段に印加する除電バイアス
を、同一の転写材に対する画像形成回数、転写材幅、絶
対湿度から決定している。画像形成回数が2回目以降、
例えば裏面印刷の画像形成工程では、1回目の画像形成
工程で転写手段、定着手段を搬送された転写材に対して
再度画像形成を行うことになる。この場合、転写材は、
定着手段における熱によって乾燥していることに加え
て、既に形成されたトナー像によって転写材自体の抵抗
が高くなっているため、転写手段に印加する転写バイア
スもそれに伴って大きくなる。そのため、転写材の帯電
状態も大きくなり、像担持体との静電吸着力も大きくな
り、像担持体と転写材との分離性が悪くなる。一方、転
写材幅が除電手段の幅よりも小さかったり、絶対湿度が
大きく転写材自体が低抵抗化したりすると、転写材の除
電に用いられる除電バイアスが転写手段にまで及んでし
まう。その場合、転写電流の実効値不足による転写不良
が発生してしまう。そこで、同一の転写材に対する画像
形成回数、転写材幅、絶対湿度によって除電バイアスを
決定することで、像担持体と転写材との間で最適な分離
性と転写性とを得ている。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用される画像形
成装置である電子写真式カラープリンタ(以下、カラー
プリンタという)について説明する。まず、図1を用い
て、カラープリンタの全体概略構成及び動作について説
明する。このカラープリンタは、感光体ユニット10、
感光体クリーニングユニット12、書き込み光学ユニッ
ト20、現像ユニット30、中間転写ユニット40、二
次転写ユニット50、定着ユニット60、自動両面ユニ
ット70等で構成されている。そして、Black:黒
(以下、Bkという)、Cyan:シアン(以下、Cと
いう)、Magenta:マゼンタ(以下、Mとい
う)、Yellow:イエロー(以下、Yという)のカ
ラー画像を感光体ユニット10の感光体ベルト11上に
順次顕像化し、これらを重ね合わせて最終的な4色フル
カラー画像を形成する。
【0035】上記感光体ユニット10において、像担持
体としての感光体ベルト11は、駆動ローラ13、一次
転写対向ローラ14、張架ローラ15間に張架され、矢
印A方向に図示しない駆動モータによって回転移動す
る。感光体ベルト11の周りには、感光体クリーニング
ユニット12、帯電ローラ16、現像ユニット30の選
択された現像器、中間転写ユニット40の中間転写ベル
ト41等が配置されている。感光体クリーニングユニッ
ト12は、感光体クリーニングブレード17により感光
体ベルト11上の若干の未転写残留トナーを掻き取り、
感光体ベルト11の再使用に備えて感光体ベルト11表
面を清掃する。ここで回収されたトナーは回収パイプを
経由して図示しない廃トナータンクに蓄えられる。
【0036】上記書き込み光学ユニット20は、カラー
画像データを光信号に変換して、各色画像に基づきレー
ザー光LDによる光書き込みを行い、感光体ベルト11
に静電潜像を形成する。
【0037】上記現像ユニット30は、Bk現像器3
1、C現像器32、M現像器33、Y現像器34と、各
現像器を図中左右方向に移動させ感光体ベルト11に対
し接離動作を行う図示しない接離機構等で構成されてい
る。各現像器31、32、33、34には、現像剤とし
て各色のトナーからなる一成分現像剤がそれぞれ収容さ
れ、図示の例では装置本体上側から順に黒トナーを収容
したBk現像器31、シアントナーを収容したC現像器
32、マゼンタトナーを収容したM現像器33、イエロ
ートナーを収容したY現像器34になっている。
【0038】現像剤に用いるトナーの粒径は体積平均粒
径で4〜10μmの範囲であることが望ましい。これよ
りも小粒径の場合には現像時に地汚れの原因となった
り、流動性が悪化しさらに凝集しやすくなるので中抜け
が発生しやすくなったりする。逆にこれよりも大粒径の
場合には、トナー飛び散りや、解像度悪化により高精細
な画像を得ることができない。本実施形態では、トナー
粒径の体積平均粒径が7.5μmのものを用いている。
【0039】上記中間転写ユニット40は、中間転写体
としての中間転写ベルト41、及びベルトクリーニング
ユニット42、位置検出用センサー43等で構成されて
いる。中間転写ベルト41は、駆動ローラ44、一次転
写バイアスローラ45、二次転写対向ローラ46等の各
ローラにより張架されており、図示しない駆動モータに
より矢印B方向に駆動制御される。一次転写バイアスロ
ーラ45は圧接バネ47により感光体ベルト11方向に
押圧されている。各ローラは図示しない中間転写ベルト
ユニット側版によって中間転写ベルト41の両側より支
持されている。また、中間転写ベルト41の端部にはベ
ルト位置検出マーク49が設けられており、マークセン
サ43によってマークが検出されたタイミングで各色の
画像形成プロセスを開始することにより、各色画像の正
確な色重ねが可能となる。ベルトクリーニングユニット
42は、中間転写ベルト41に対して接離させる接離機
構48等で構成されており、1色目のイエロー画像をベ
ルト転写したあとの、2、3、4色目をベルト転写して
いるあいだは、接離機構48によって中間転写ベルト4
1面から離間させられ、二次転写が行われると所定のタ
イミングで圧接され、中間転写ベルト41面の残トナー
のクリーニングを行う。なお、中間転写ベルト41面か
らクリーニングされたトナーは、中間転写ユニット40
内部に設けられた図示しない廃トナータンクに蓄えられ
る。
【0040】中間転写ベルト41はPVDF(フッ化ビ
ニルデン)、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共
重合体)、PI(ポリイミド)、PC(ポリカーボネー
ト)等を単層または複数層に構成し、カーボンブラック
等の導電性材料を分散させ、その体積抵抗率を10
1012Ωcm、かつ表面抵抗率を10〜1015Ω
cmの範囲となるよう調整されている。なお、必要に応
じ該中間転写ベルト41の表面に離型層をコートしても
良い。コートに用いる材料としては、ETFE(エチレ
ン−四フッ化エチレン共重合体)、PTFE(ポリ四フ
ッ化エチレン)、PVDF(フッ化ビニルデン)、PE
A(パ−フルオロアルコキシフッ素樹脂)、FEP(四
フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)、PV
F(フッ化ビニル)等のフッ素樹脂が使用できるが、こ
れに限定されるものではない。中間転写ベルト41の製
造方法は注型法、遠心成形法等があり、必要に応じてそ
の表面を研磨しても良い。中間転写ベルト41の体積抵
抗率及び表面抵抗率が上述した範囲を超えると、転写に
必要なバイアスが高くなるため、電源コストの増大を招
くため好ましくない。また、転写工程、転写材剥離工程
等で中間転写ベルト41の帯電電位が高くなり、かつ自
己放電が困難になるため除電手段を設ける必要が生じ
る。また、体積抵抗率及び表面抵抗率が上記範囲を下回
ると、帯電電位の減衰が早くなるため自己放電による除
電には有利となるが、転写時の電流が面方向に流れるた
めトナー飛び散りが発生してしまう。したがって、中間
転写ベルト41の体積抵抗率及び表面抵抗率は上記範囲
内であることが好ましい。なお、体積抵抗率及び表面抵
抗率の測定は高抵抗抵抗率計(三菱化学社製:ハイレス
タIP)にHRSプローブ(内側電極直径5.9mm、
リング電極内径11mm)を接続し、中間転写ベルト4
1の表裏に100V(表面抵抗率は500V)の電圧を
印加して10秒後の値を用いた。
【0041】上記二次転写ユニット50は、二次転写バ
イアスローラ51、二次転写バイアスローラ51を中間
転写ベルト41に対して接離するための接離機構52等
で構成されている。二次転写バイアスローラ51は、通
常中間転写ベルト41面から離間しているが、中間転写
ベルト41面に形成された4色の重ね画像を転写材に一
括転写するタイミングに合わせて二次転写バイアスロー
ラ51が接離機構52の回転軸を中心に揺動する。そし
て、二次転写バイアスローラ51と上記二次転写対向ロ
ーラ46とにより転写材と中間転写ベルト41とを一定
の圧力で接触させる。また、二次転写バイアスローラ5
1は駆動ギヤ(図示しない)によって駆動力が与えられ
ており、その周速は中間転写ベルト41の周速に対して
略同一となるよう調整されている。図2は、二次転写ユ
ニット50の構成を示す概略構成図である。図2に示す
ように、二次転写バイアスローラ51が中間転写ベルト
41に接触すると同時に、二次転写バイアスローラ51
には、高圧電源53と転写バイアス制御手段54とによ
って、所定の二次転写バイアスが印加され、中間転写ベ
ルト41上の重ねトナー像が転写材に一括転写される。
【0042】二次転写バイアスローラ51は、SUS等
の金属製芯金上に、導電性材料によって10〜10
10Ωの抵抗値に調整されたウレタン等の弾性体を被覆
することで構成されている。ここで、二次転写バイアス
ローラ51の抵抗値が上記範囲を超えると、電流が流れ
難くなり、必要な転写性を得るためにより高電圧を印加
しなければならなくなり、電源コストの増大を招く。ま
た、高電圧を印加すると、二次転写位置前後の空隙にて
放電が起こるため、ハーフトーン画像上に放電による白
ポチ抜けが発生する。逆に、二次転写バイアスローラ5
1の抵抗値が上記範囲を下回ると同一画像上に存在する
複数色画像部(例えば3色重ね像)と単色画像部との転
写性が両立できなくなる。これは、二次転写バイアスロ
ーラ51の抵抗値が低いと、比較的低電圧で単色画像部
を転写するのに十分な電流が流れるが、複数色画像部を
転写するには単色画像部に最適な電圧よりも高い電圧値
が必要となるため、複数色画像部を転写できる電圧に設
定すると単色画像では転写電流過剰となり転写効率の低
減を招く。なお、二次転写バイアスローラ51の抵抗値
測定は、導電性の金属製板に二次転写バイアスローラ5
1を設置し、芯金両端部に片側4.9N(両側で合計
9.8N)の荷重を掛けた状態にて、芯金と前記金属製
板との間に1000Vの電圧を印加した時に流れる電流
値から算出した。
【0043】カラープリンタの転写材カセット80内に
は、転写材が収納されており、給紙ローラ81によって
レジストローラ対82方向に給紙、搬送される。そし
て、転写材は、二次転写位置に中間転写ベルト41上の
4色重ねのトナー像先端がさしかかるタイミングに合わ
せて、レジストローラ対82によって転写材の先端がこ
のトナー像の先端に一致するように給紙される。中間転
写ベルト41から4色重ねトナー像を一括転写された転
写材は、定着ユニット60に搬送され、所定温度に制御
された定着ベルト61と加圧ローラ62のニップ部でト
ナー像が溶融定着され、装置本体外に送り出される。
【0044】一方、同一の転写材に対する画像形成回数
が2回目となる場合には、具体的には片面に画像形成さ
れた転写材の裏面側にもトナー像を形成する場合には、
転写材は定着分岐手段71によって自動両面ユニット7
0の搬送経路72側に引き込まれ、両面分岐手段73に
よって反転ローラ74に送り込まれる。反転ローラ74
は転写材の後端近傍まで引き込んだ後、反対方向に回転
する。両面分岐手段73は反転ローラ74が反対方向に
回転を始める直前に転写材を搬送経路75側に送り込め
る位置に回動する。搬送経路75側に送り込まれた転写
材は、再度レジストローラ対82によって二次転写位置
に送り込まれ、中間転写ベルト41面に形成された4色
の重ね画像が一括転写された後、定着ユニット60でト
ナー像が溶融定着され、装置本体外に送り出される。
【0045】ここで、上記構成のカラープリンタにおけ
る、フルカラー画像形成について詳述する。まず感光体
ベルト11は、帯電ローラ16により一様に表面電位−
500Vに帯電され、その後書き込み光学ユニット20
により露光されて静電潜像が形成されることで画像の書
き込みが行われる。この感光体ベルト11上の静電潜像
がY現像器34によりイエロートナーからなる一成分現
像剤で顕像化されてイエロー画像(イエロートナー像)
となる。この時、Y現像器34に印加される現像バイア
スは−300Vである。一次転写バイアスローラ45は
図示しない高圧電源から一次転写バイアスが印加されて
中間転写ベルト41の裏面に接触して電荷を付与するこ
とで感光体ベルト11上のイエロー画像を中間転写ベル
ト41に転移させる。この時の一次転写バイアスは70
0Vと設定した。感光体ベルト11はイエロー画像の転
写後に感光体クリーニングユニット12によりクリーニ
ングされる。
【0046】次に感光体ベルト11は帯電ローラ16に
より一様に表面電位−500Vに帯電され、その後書き
込み光学ユニット20により露光されて静電潜像が形成
されることで画像の書き込みが行われる。この感光体ベ
ルト11上の静電潜像がM現像器33によりマゼンタト
ナーからなる一成分現像剤で顕像化されてマゼンタ画像
(マゼンタトナー像)となる。このM現像器33に印加
される現像バイアスは−300Vである。一次転写バイ
アスローラ45は、高圧電源から一次転写バイアスが印
加されて中間転写ベルト41の裏面に接触して電荷を付
与することで感光体ベルト11上のマゼンタ画像を中間
転写ベルト41に転移させる。この時の一次転写バイア
スは800Vと設定した。感光体ベルト11はマゼンタ
画像の転写後に感光体クリーニングユニット12により
クリーニングされる。
【0047】次に感光体ベルト11は帯電ローラ16に
より一様に表面電位−500Vに帯電され、その後に書
き込み光学ユニット20により露光されて静電潜像が形
成されることで画像の書き込みが行われる。この感光体
ベルト11上の静電潜像がC現像器32によりシアント
ナーからなる一成分現像剤で顕像化されてシアン画像
(シアントナー像)となる。この時C現像器32に印加
される現像バイアスは−300Vである。一次転写バイ
アスローラ45は高圧電源から一次転写バイアスが印加
されて中間転写ベルト41の裏面に接触して電荷を付与
することで感光体ベルト11上のシアン画像を中間転写
ベルト41にイエロー画像、マゼンタ画像と重ね合わせ
て転写させる。この時の一次転写バイアスは900Vと
設定した。感光体ベルト11はシアン画像の転写後に感
光体クリーニングユニット12によりクリーニングされ
る。
【0048】さらに感光体ベルト11は帯電ローラ16
により一様に表面電位−500Vに帯電され、その後に
書き込み光学ユニット20により露光されて静電潜像が
形成されることで画像の書き込みが行われる。この感光
体ベルト11上の静電潜像がBk現像器31によりブラ
ックトナーからなる一成分現像剤で顕像化されてブラッ
ク画像(ブラックトナー像)となる。この時Bk現像器
31に印加される現像バイアスは−300Vである。一
次転写バイアスローラ45は高圧電源から転写バイアス
が印加されて中間転写ベルト41の裏面に接触して電荷
を付与することで感光体ベルト11上のブラック画像を
中間転写ベルト41にイエロー画像、マゼンタ画像、シ
アン画像と重ね合わせて転写させる。この時の一次転写
バイアスは900Vと設定した。感光体ベルト11はブ
ラック画像の転写後に感光体クリーニングユニット12
によりクリーニングされる。中間転写ベルト41上のフ
ルカラー画像(4色重ね画像)は、二次転写バイアスロ
ーラ51により、給紙カセット80から給紙ローラ8
1、レジストローラ対82によって給紙されてきた転写
材へ転写される。4色重ね画像が転移されてきた転写材
は、定着ユニット60により4色重ね画像が定着された
後に装置本体外に排紙される。
【0049】また、本実施形態においては、イエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックのいずれか1色の画像を形
成する単色モード、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックのいずれか2色の画像を重ねて形成する2色モー
ド、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのいずれか
3色の画像を重ねて形成する3色モード、上述のような
4色重ね画像を形成するフルカラーモードを有し、これ
らのモードが操作部にて指定可能である。単色モード、
2色モード、3色モードのいずれかが指定された時に
は、上述にようなフルカラーモードにおいて、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像を感光体
ベルト11上に形成して中間転写ベルト41に転写する
動作の代わりに、単色モードに応じた単色に画像を感光
体ベルト11上に形成して中間転写ベルト41に転写す
る動作、または2色モードに応じた2色の画像を感光体
ベルト11上に形成して中間転写ベルト41に転写する
動作、または3色モードに応じた3色の画像を感光体ベ
ルト11上に形成して中間転写ベルト41に転写する動
作が行われ、中間転写ベルト41上の単色画像または2
色重ね画像または3色重ね画像が二次転写バイアスロー
ラ51により転写材に転写されて定着ユニット60によ
って定着された後に排紙される。
【0050】ここで、複数色の重ね画像を転写材上に形
成する画像形成動作を操作部による設定枚数分だけ連続
して行う時には、転写材後端が二次転写バイアスローラ
51を十分に通過するタイミングで高圧電源53から二
次転写バイアスローラ51への二次転写バイアスがオフ
され、その後中間転写ベルト41上の次ページのトナー
像を二次転写バイアスローラ51へ付着させないため
に、接離機構52によって二次転写バイアスローラ51
を中間転写ベルト41から離間させる。
【0051】ところで、二次転写バイアスローラ51の
転写位置を通過した転写材は、転写時に高電圧を受ける
ために、帯電した状態のまま搬送されることになる。転
写材が帯電した状態のまま搬送されると、搬送経路7
2、75への転写材貼り付きによる紙詰まりや、転写材
上の電荷が沿面移動する際に発生する稲妻模様の異常画
像、搬送経路72、75近傍の突起物や金属への電荷の
リークによる円形状の異常画像を引き起こす原因とな
る。そこで、図2に示すように、二次転写バイアスロー
ラ51の転写位置の転写材移動方向下流側近傍には、帯
電した転写材の除電を行う除電手段としての除電針55
が転写材に対して非接触の状態で設けられている。この
除電針55には、高圧電源56と除電バイアス制御手段
57により、転写材先端が除電針55の先端部に到達す
るタイミングに合わせて、転写バイアスの極性とは逆極
性の除電バイアスが印加される。除電針55には、金属
板体に鋸歯状の端縁、針状又はブラシ状の突起を備えた
ものや、ロール状の部材に針状又はブラシ状の突起を備
えたものや、細線を展張したもの等を利用することがで
きる。
【0052】本実施形態に係るカラープリンタにおいて
は、上記除電針55に印加される除電バイアスを、画像
形成回数、転写材幅、絶対湿度により決定することを特
徴とするものである。本実施形態に係るカラープリンタ
おいて、上記除電バイアス制御手段57は、同一の転写
材に対する画像形成回数が多くなるほど除電バイアスが
大きくなるようにしている。転写材に画像形成を行う画
像形成回数が2回目となる場合、例えば両面印刷の場
合、一度画像形成が行われた定着後の転写材を自動両面
ユニット70によって反転及び再給紙して、裏側に再度
画像形成を行うことになる。この場合、転写材は、定着
ユニット60における熱によって乾燥していることに加
えて、既に形成されたトナー像によって転写材自体の抵
抗が高くなっているため、二次転写バイアスローラ51
に印加する転写バイアスもそれに伴って大きくなる。そ
の結果、転写材の帯電状態も大きくなり、転写材と中間
転写ベルト41との静電吸着力も大きくなる。そこで、
除電バイアス制御手段57は、画像形成回数が多いほど
除電針55に印加する除電バイアスを大きくなるように
制御することで、転写材の中間転写ベルト41に対する
分離不良を防止する。
【0053】また、上記除電バイアス制御手段57は、
転写材の幅が小さくなるほど除電バイアスが小さくなる
ようにしている。一般に除電針55は、転写材の最大幅
に合わせて形成されている。そのため、転写材の幅が小
さくなると、除電針55に加された除電バイアスによっ
て転写材の除電に使用されるはずの放電電荷が、感光体
ベルト11、中間転写ベルト41、さらには二次転写バ
イアスローラ51に流れ込みやすくなる。そこで、除電
バイアス制御手段57は、転写材の幅が小さくなるほど
除電バイアスも小さくなるように制御することで、上記
各部材に流れ込む放電電荷も少なくなるようにし、転写
電流の実効値不足による転写不良が発生するのを抑制す
る。
【0054】また、上記除電バイアス制御手段57は、
機内雰囲気の温度及び湿度から算出される絶対湿度が大
きいほど除電バイアスが小さくなるようにしている。絶
対湿度が大きいほど、転写材の含水率が大きくなり転写
材自体が低抵抗化するために、除電針55に印加された
除電バイアスによって放電電荷が転写材を通じて二次転
写バイアスローラ51に流れ込みやすくなる。そこで、
除電バイアス制御手段57は、絶対湿度が大きいほど除
電バイアスが小さくなるように制御することで、二次転
写バイアスローラ51に流れ込む放電電荷も少なく制御
することで、転写電流の実効値不足による転写不良が発
生するのを抑制する。
【0055】さらに、上記除電バイアス制御手段57
は、2回目の画像形成を行う時、絶対湿度が小さい時と
同様の条件で除電針55に除電バイアスを印加する。上
述したように、2回目の画像形成を行う場合、定着ユニ
ット60によって含水率が低下し高抵抗化した転写材を
用いることになる。したがって、除電バイアス制御手段
57は、絶対湿度が小さいものとして判断して除電バイ
アスを印加し、転写材の中間転写ベルト41に対する分
離不良を防止する。一方、最初の画像形成時には、上述
したように、絶対湿度が大きくなるほど除電バイアスを
小さくなるように、除電バイアス制御手段57が除電針
55に印加する除電バイアスを制御することにより、転
写不良を防止する。
【0056】以下、除電バイアス制御手段57の制御に
ついて、具体的な実施例を基に説明する。画像形成回数
は、図示しない操作部からの入力信号により画像形成回
数を判別する。1回と判別した場合、転写材の片面のみ
に画像形成を行う片面印刷、2回と判別する場合、一度
表面に画像形成が行われた定着後の転写材を自動両面ユ
ニット70によって反転及び再給紙して、裏側に再度画
像形成を行う両面印刷になる。なお、画像形成回数は1
回、2回に限定されるものではなく、例えば転写材の片
面又は裏面にそれぞれ2重印刷するような場合も考えら
れ、この場合には画像形成回数が2回以上となる。転写
材の幅寸法の検出方法は、画像形成前の転写材を収納す
る転写材カセット80内に配設された幅方向位置決め部
材(図示せず)の固定位置から検出する方法、使用者が
使用する転写材サイズを操作部から入力する方法等があ
る。絶対湿度は、カラープリンタ内に設けられた温湿度
センサー91によって検知した機内雰囲気温度及び湿度
から、図示しない絶対湿度算出装置によって絶対湿度を
算出する。絶対湿度算出装置は、前記温湿度センサー9
1によって得られた装置内温度T及び相対湿度RHよ
り、絶対湿度AHを以下の算出式に基づいて算出する。 T≦22の時 AH100=−0.8074+0.9192×T 22<Tの時 AH100=−14.6978+1.551×T AH=(AH100×RH/100)[g/m]
【0057】表1は、本実施形態に係るカラープリンタ
における、絶対湿度と二次転写バイアスと除電バイアス
との関係を表した表である。表1の各バイアス値は、転
写材の最大幅であるA3サイズの短辺寸法(297m
m)以上の場合を示したものである。また、表1では、
絶対湿度を5段階に分け、各範囲における二次転写バイ
アスと除電バイアスを決定するようにした。なお、表1
では、絶対湿度を5段階の範囲に分けたが、少なくとも
2つ以上の範囲に分けその範囲に応じてもよいし、数値
AHに基づいて各バイアス値を決定するようにしてもよ
い。
【表1】
【0058】次に、表1における各バイアス値の決定方
法について説明する。図3は上述した絶対湿度と二次転
写電流値との関係を示したものである。図3に示すよう
に、絶対湿度が低いほど最適転写電流値は低い範囲に、
逆に絶対湿度が高いほど最適転写電流値は高い範囲とな
る。また、図4は、二次転写電流値と転写率との関係を
片面画像形成時及び裏面画像形成時別に示したものであ
る。図4に示すように、裏面に画像を形成する場合に
は、転写材が一度定着ユニット60における熱によって
乾燥し、既に形成された熱にトナー像によって転写材自
体の抵抗が高くなっているため、最適な二次転写電流値
も表面形成時に比べ大きくなっている。
【0059】さらに、図5は分離率と除電バイアスとの
関係を絶対湿度別に示したもの、図6は分離率と除電バ
イアスとの関係を片面画像形成時及び裏面画像形成時別
に示したものである。図5及び図6における分離率と
は、二次転写後の転写材が中間転写ベルト41から分離
され、定着ユニット60に搬送された率を表すもので、
100%に近いものほど分離性が良好であることにな
る。図5に示すように、絶対湿度が低いほど除電バイア
スを高くする必要があることが分かる。また、図6に示
すように、裏面画像形成時には、片面画像形成時に比べ
二次転写電流値の増加に伴い転写材の帯電状態も大きく
なっているため、最適な除電バイアスも大きくなってい
る。
【0060】ところで、図5の結果からは、除電バイア
スを常時高く印加しておけば良いことになる。しかしな
がら、絶対湿度が高い高湿環境下に放置された転写材
は、空気中の水分を転写材が吸収するため含水率が上昇
する。一般的な転写材では開封時の含水率が4%前後で
あるが、高湿環境下(例えば30℃80%RH)に数時
間放置された転写材では含水率が10%以上になる。図
7は、含水率と除電バイアスと転写率との関係を示した
ものである。図7に示すように、転写材の含水率が上昇
すると、除電バイアスが高く変化した時の転写率が低下
している。これは転写材が吸湿によって低抵抗化したた
め電流が流れ易くなり、除電針55に印加された除電バ
イアスが二次転写バイアスローラ51にまで及び、定電
流制御では電圧が低くなりすぎ、一方定電圧制御では電
流過多によって転写率が低下するものと思われる。その
ため、転写材の含水率が高い時には、除電針55に印加
する除電バイアスを低く設定する必要がある。しかし、
転写材の含水率を画像形成直前に正確に判別することは
困難であることから、本実施形態に係るカラープリンタ
においては、絶対湿度が高い場合には転写材の含水率が
高くなっていることを前提として、除電針55に印加す
る除電バイアスの制御を行うようにしている。したがっ
て、高湿環境下では、除電針55に印加する除電バイア
スを低く設定している。
【0061】なお、上述した含水率の上昇による転写率
の低下は、転写材に最初に画像形成を行う時のみに発生
するものであり、裏面への画像形成時では問題とならな
い。これは一度画像形成が行なわれた転写材がたとえ吸
湿していようとも、定着ユニット60によってその水分
が熱によって奪われるために、裏面への画像形成時には
高抵抗化するためである。したがって、裏面転写時に
は、低絶対湿度環境と同様の条件で除電針55に除電バ
イアスを印加する必要がある。
【0062】さらに、本実施形態に係るカラープリンタ
においては、転写材の幅によって二次転写バイアスと除
電バイアスを変化させている。図8は転写材幅寸法と除
電バイアスと転写率との関係を示したものである。図8
に示すように、転写材幅が小さくなるほど、除電バイア
スが高く変化した時の転写率が低下している。これは、
小サイズの転写材では、除電針55の幅に対して転写材
幅が狭いため、除電針55に除電バイアスを印加した場
合、本来帯電に使用されるはずの放電電荷が感光体ベル
ト11、中間転写ベルト41、さらに二次転写バイアス
ローラ51に流れ込み、定電流制御では電圧が低くなり
すぎ、一方定電圧制御では電流過多によって転写率が低
下するものと思われる。したがって、転写材幅が小さい
ほど除電バイアスを小さく設定する必要がある。
【0063】転写材の幅は、上記絶対湿度と同様に範囲
で決定するようにしても良いが、本実施例に係るカラー
プリンタにおいては、表1のバイアス値を基準に下記の
式により二次転写バイアス、除電バイアスを算出してい
る。 二次転写バイアス:V0×294/W (V0=転写材幅294mm時の二次転写バイアス値、
W=紙幅[mm]) 除電バイアス:VD×W/294 (VD=転写材幅294mm時の除電バイアス値、W=
紙幅[mm])
【0064】さらに、本実施例に係るカラープリンタに
おいては、絶対湿度が所定値以上になった場合には、片
面への画像形成時のみ除電バイアスを印加しないように
してもよい。例えば、表1に示す(e)環境時の片面画
像形成時には、除電バイアス制御手段57は除電針55
に除電バイアスを印加しないように制御する。図9は、
各絶対湿度環境下における放置時間と含水率との関係を
示したものである。図9に示すように、含水率が略10
%を超えると、上述しように除電バイアスの影響による
転写不良が発生することが確認された。したがって、絶
対湿度が所定値以上になった時、片面への画像形成時の
み除電バイアスを印加しないようにすることで、たとえ
高湿度環境下に放置された転写材を用いたとしても、除
電バイアスに起因する画像不良の発生を防止することが
可能となる
【0065】なお、本実施形態に係るカラープリンタに
おいては、像担持体として中間転写ベルトを用いて説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、中間
転写ドラムや潜像担持体である感光体ドラム、感光体ベ
ルト等、全ての像担持体に適用可能である。さらに、本
実施形態に係るカラープリンタにおいては、一次転写手
段及び二次転写手段として転写ローラを用いたが、本発
明はこれに限定されるものではなく、回転型転写ブラシ
等の回転型接触転写方式はもちろんのこと、転写ベル
ト、転写ブラシ、転写ブレード、転写プレート等の接触
転写方式を用いた画像形成装置であっても適用可能であ
る。
【0066】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、除電バイアス
制御手段が転写材幅や絶対湿度によって最適な除電バイ
アスを決定するので、転写材幅や環境によらず、像担持
体と転写材と間で最適な分離性と転写性を得ることがで
き、高品質な画像を得ることができるという優れた効果
がある。
【0067】請求項2の発明によれば、除電バイアス制
御手段が画像形成回数、転写材幅、絶対湿度によって最
適な除電バイアスを決定するので、画像形成回数、転写
材幅、環境によらず、像担持体と転写材との間で最適な
分離性と転写性を得ることができ、高品質な画像を得る
ことができるという優れた効果がある。
【0068】請求項3の発明によれば、転写バイアス極
性とは逆の極性の除電バイアス極性が転写材に印加され
るので、転写後の転写材の過剰な帯電が抑制され、像担
持体に対する転写材の分離不良を防止することができる
という優れた効果がある。
【0069】請求項4の発明によれば、転写材の幅が小
さくなるほど除電バイアスが小さくなるように、除電バ
イアス制御手段が除電手段に印加する除電バイアス値を
制御しているので、転写材の幅が小さくなって場合でも
転写不良による画像不良の発生を抑制することができる
という優れた効果がある。
【0070】請求項5の発明によれば、絶対湿度が大き
いほど除電バイアスが小さくなるように、除電バイアス
制御手段が除電手段に印加する除電バイアス値を制御し
ているので、転写材が吸湿して低抵抗化した場合でも転
写不良による画像不良の発生を抑制することができると
いう優れた効果がある。
【0071】請求項6の発明によれば、絶対湿度が所定
値以上のとき、最初の画像形成時のみ除電バイアスを印
加しないように、除電バイアス制御手段が除電手段に印
加する除電バイアス値を制御しているので、転写材が吸
湿して低抵抗化した場合でも転写不良による画像不良の
発生を抑制することができるという優れた効果がある。
【0072】請求項7の発明によれば、2回目以降の画
像形成時には絶対湿度が小さいものとして除電バイアス
制御手段が上記除電バイアス印加手段を制御するので、
2回目以降の画像形成時に転写材の像担持体に対する分
離不良が発生することがないという優れた効果がある。
【0073】請求項8の発明によれば、同一の転写材に
対する画像形成回数が多いほど除電バイアスが大きくな
るように、除電バイアス制御手段が除電手段を制御して
いるので、画像形成回数が増え転写材が高抵抗化した場
合でも転写材の像担持体に対する分離不良を確実に防止
することをできるという優れた効果がある。
【0074】請求項9の発明によれば、感光体上に形成
されたトナー像を転写材に直接転写するので転写効率が
よいという優れた効果がある。
【0075】請求項10の発明によれば、転写材を転写
材担持体に保持させる必要が無いため転写材汎用性が高
いという優れた効果がある。
【0076】請求項11の発明によれば、除電手段に印
加する除電バイアスを画像形成回数、転写材幅、絶対湿
度から決定しているので、画像形成回数、転写材幅、環
境によらず、像担持体と転写材との間で最適な分離性と
転写性を得ることができ、高品質な画像を得ることがで
きるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るカラープリンタの構成を示す
概略構成図。
【図2】同カラープリンタの二次転写ユニットの構成を
示す概略構成図。
【図3】絶対湿度と二次転写電流値との関係を示す特性
図。
【図4】二次転写電流値と転写率との関係を片面画像形
成時及び裏面画像形成時別に示す特性図。
【図5】分離率と除電バイアスとの関係を絶対湿度別に
示す特性図。
【図6】分離率と除電バイアスとの関係を片面画像形成
時及び裏面画像形成時別に示す特性図。
【図7】含水率と除電バイアスと転写率との関係を示す
特性図。
【図8】転写材幅寸法と除電バイアスと転写率との関係
を示す特性図。
【図9】各絶対湿度環境下における放置時間と含水率と
の関係を示す特性図。
【符号の説明】
11 感光体ベルト 41 中間転写ベルト 51 二次転写バイアスローラ 53 高圧電源 54 転写バイアス制御手段 55 除電針 56 高圧電源 57 除電バイアス制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/16 103 G03G 15/16 103 3F101 21/00 370 21/00 370 Fターム(参考) 2H027 DA11 DA14 DA46 DC10 DC19 DE07 EA03 ED24 EE07 EE08 EF09 FA13 2H028 BA05 BA09 BB04 2H030 BB23 BB42 BB54 BB55 2H200 FA01 FA06 GA03 GA47 GA50 HA02 HA11 HB06 HB12 HB22 JA02 JA18 JB10 JC03 KA01 KA07 KA25 KA28 KA29 MA01 NA02 NA09 PA02 PA23 PA24 PB25 PB27 PB28 PB34 3F100 AA02 CA12 CA15 EA02 EA13 3F101 AA04 LA02 LA07 LB03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー像を担持する像担持体と、該像担持
    体上のトナー像を転写材に転移させる転写手段と、該転
    写手段に転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段
    と、該転写手段に印加する転写バイアス値を制御する転
    写バイアス制御手段と、該転写手段の転写位置の転写材
    移動方向下流側に設けられ転写材を除電する除電手段
    と、該除電手段に除電バイアスを印加する除電バイアス
    印加手段と、該除電手段に印加する除電バイアス値を制
    御する除電バイアス制御手段と、転写材の幅を検出する
    転写材幅検出手段と、機内雰囲気温度及び湿度を検出す
    る温湿度検出手段と、該温湿度検出手段の検知結果から
    絶対湿度を算出する絶対湿度算出手段とを有し、 上記除電バイアス制御手段は、上記転写材幅検出手段の
    検知結果と上記絶対湿度算出手段との算出結果に基づい
    て除電バイアス値を制御することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】トナー像を担持する像担持体と、該像担持
    体上のトナー像を転写材に転移させる転写手段と、該転
    写手段に転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段
    と、該転写手段に印加する転写バイアス値を制御する転
    写バイアス制御手段と、該転写手段の転写位置の転写材
    移動方向下流側に設けられ転写材を除電する除電手段
    と、転写材上に転移させたトナー像を転写材に加熱及び
    加圧によって定着させる定着手段と、画像形成回数に応
    じてトナー像定着後の転写材を反転及び再給紙させる転
    写材再給紙手段と、該除電手段に除電バイアスを印加す
    る除電バイアス印加手段と、該除電手段に印加する除電
    バイアス値を制御する除電バイアス制御手段と、転写材
    の幅を検出する転写材幅検出手段と、機内雰囲気温度及
    び湿度を検出する温湿度検出手段と、該温湿度検出手段
    の検知から絶対湿度を算出する絶対湿度算出手段とを有
    し、 上記除電バイアス制御手段は、上記画像形成回数、上記
    転写材幅検出手段の検知結果、上記絶対湿度算出手段と
    の算出結果の少なくとも2以上の条件に基づいて除電バ
    イアス値を制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の画像形成装置におい
    て、 上記除電バイアス印加手段は、上記転写バイアス極性と
    は逆の極性の除電バイアス極性を印加することを特徴と
    する画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の画像形成装置において、 上記除電バイアス制御手段は、転写材の幅が小さくなる
    ほど除電バイアスが小さくなるように、上記転写材幅検
    出手段の検知結果に基づいて除電バイアス値を制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の画像形成装置において、 上記除電バイアス制御手段は、絶対湿度が大きいほど除
    電バイアスが小さくなるように、上記絶対湿度算出手段
    の算出結果に基づいて除電バイアス値を制御することを
    特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5の画像形成装置において、 上記除電バイアス制御手段は、上記絶対湿度算出手段の
    算出結果により絶対湿度が所定値以上と判断されたと
    き、最初の画像形成時のみ除電バイアスを印加しないよ
    うに上記除電バイアス印加手段を制御することを特徴と
    する画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6の画像形成装置において、 上記除電バイアス制御手段は、2回目以降の画像形成時
    には絶対湿度が小さいものとして上記除電バイアス印加
    手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項2乃至7の画像形成装置において、 上記転写バイアス制御手段は、同一の転写材に対する画
    像形成回数が多いほど除電バイアスが大きくなるように
    除電バイアス値を制御することを特徴とする画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8の画像形成装置において、 上記像担持体は感光体であることを特徴とする画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至8の画像形成装置におい
    て、 上記像担持体は複数色のトナーを担持する中間転写体で
    あることを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】像担持体のトナー像を転写材に転移させ
    る転写手段の転写位置の転写材移動方向下流側に設けら
    れ、転写材を除電する除電手段に除電バイアスを印加す
    るに際して、 同一の転写材に対する画像形成回数、転写材幅、機内雰
    囲気温度及び湿度から算出した絶対湿度の少なくとも2
    以上の条件から上記除電バイアスを決定することを特徴
    とする除電手段のバイアス制御方法。
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