JP2002274160A - 温水制御弁及びこれを用いた車両用空調装置 - Google Patents
温水制御弁及びこれを用いた車両用空調装置Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 再熱式の車両用空調装置に用いられる温水制
御弁における流量特性を向上させると共に、温水供給源
で生じる流量変動の影響を受けにくくする。 【解決手段】 温水を導入する第1ポート31A、ヒー
タコアへ温水を送出する第2ポート31B、ヒータコア
からの温水を引き込む第3ポート、第1ポート31Aか
らの温水をエンジン系へ戻す第4ポート31Dを設け
る。各ポートの連結部分に設けたロータ弁23の回動に
より、第1ポート31Aからの温水の全量を第4ポート
31Dへ導く加熱停止流路位置と、第1ポート31Aか
らの温水を弁開度に応じて第2ポート31B及び第4ポ
ート31Dへ分配する加熱量調整流路位置と、第1ポー
ト31Aからの温水の全量を第2ポート31Bへ導く最
大加熱流路位置との切り換えを可能とする。第4ポート
31Dへ繋がる戻り流路36に、温水の流量に応じて抵
抗を付与する抵抗付与部材37を設ける。
御弁における流量特性を向上させると共に、温水供給源
で生じる流量変動の影響を受けにくくする。 【解決手段】 温水を導入する第1ポート31A、ヒー
タコアへ温水を送出する第2ポート31B、ヒータコア
からの温水を引き込む第3ポート、第1ポート31Aか
らの温水をエンジン系へ戻す第4ポート31Dを設け
る。各ポートの連結部分に設けたロータ弁23の回動に
より、第1ポート31Aからの温水の全量を第4ポート
31Dへ導く加熱停止流路位置と、第1ポート31Aか
らの温水を弁開度に応じて第2ポート31B及び第4ポ
ート31Dへ分配する加熱量調整流路位置と、第1ポー
ト31Aからの温水の全量を第2ポート31Bへ導く最
大加熱流路位置との切り換えを可能とする。第4ポート
31Dへ繋がる戻り流路36に、温水の流量に応じて抵
抗を付与する抵抗付与部材37を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車室内
を空調する車両用空調装置に適用される温水制御弁及び
これを用いた車両用空調装置に関する。
を空調する車両用空調装置に適用される温水制御弁及び
これを用いた車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の車両には冷房、除
湿、暖房といった空気調和を行い、乗員に快適な車室内
環境を提供する車両用空調装置が装備されている。この
ような車両用空調装置には、従来より「エアミックス
式」及び「再熱式」と呼ばれるものがある。
湿、暖房といった空気調和を行い、乗員に快適な車室内
環境を提供する車両用空調装置が装備されている。この
ような車両用空調装置には、従来より「エアミックス
式」及び「再熱式」と呼ばれるものがある。
【0003】一方のエアミックス式は、導入空気の全量
がエバポレータを通過した後、ヒータコアと呼ばれてい
る温水熱交換器を通過する導入空気量がエアミックスダ
ンパの開度に応じて調整されるものである。そして、ヒ
ータコア下流側に設けられるエアミックスチャンバ部分
において、ヒータコアを通過して加熱された導入空気と
ヒータコアを通過しない導入空気とが混合されので、両
者の混合割合によって各吹出口から吹き出す空調空気の
温度調節を行うことができる。このようなエアミックス
式は、エアミックスダンパの開閉動作を行うスペースや
エアミックスチャンバ部分が必要となるため、装置の小
型化が困難なことに加えて、通風抵抗が大きくなるとい
う問題を有している。
がエバポレータを通過した後、ヒータコアと呼ばれてい
る温水熱交換器を通過する導入空気量がエアミックスダ
ンパの開度に応じて調整されるものである。そして、ヒ
ータコア下流側に設けられるエアミックスチャンバ部分
において、ヒータコアを通過して加熱された導入空気と
ヒータコアを通過しない導入空気とが混合されので、両
者の混合割合によって各吹出口から吹き出す空調空気の
温度調節を行うことができる。このようなエアミックス
式は、エアミックスダンパの開閉動作を行うスペースや
エアミックスチャンバ部分が必要となるため、装置の小
型化が困難なことに加えて、通風抵抗が大きくなるとい
う問題を有している。
【0004】これに対し、再熱式の車両用空調装置は、
導入空気の全量がエバポレータ及びヒータコアを通過
し、ヒータコアに供給する温水流量を温水制御弁で調整
して温度制御するものである。すなわち、ヒータコアの
加熱能力は温水流量に応じて変化するので、各吹出口か
ら吹き出す空調空気の温度は、ヒータコアの加熱能力を
調整することで制御可能となる。従って、導入空気の流
れ方向にエバポレータ及びヒータコアを対向させて直列
に配置すればよいので、エアミックス方式で必要なエア
ミックスダンパの開閉動作を行うスペースやエアミック
スチャンバ部分が不要となり、装置の小型化や通風抵抗
の低減に有利である。なお、一般的な自動車用の車両用
空調装置では、走行用エンジンの冷却に用いられるエン
ジン冷却水系から、エンジン冷却水の一部が温水として
ヒータコアに導入されている。
導入空気の全量がエバポレータ及びヒータコアを通過
し、ヒータコアに供給する温水流量を温水制御弁で調整
して温度制御するものである。すなわち、ヒータコアの
加熱能力は温水流量に応じて変化するので、各吹出口か
ら吹き出す空調空気の温度は、ヒータコアの加熱能力を
調整することで制御可能となる。従って、導入空気の流
れ方向にエバポレータ及びヒータコアを対向させて直列
に配置すればよいので、エアミックス方式で必要なエア
ミックスダンパの開閉動作を行うスペースやエアミック
スチャンバ部分が不要となり、装置の小型化や通風抵抗
の低減に有利である。なお、一般的な自動車用の車両用
空調装置では、走行用エンジンの冷却に用いられるエン
ジン冷却水系から、エンジン冷却水の一部が温水として
ヒータコアに導入されている。
【0005】上述したように、再熱式の車両用空調装置
においては、温水制御弁でヒータコアに供給する温水の
流量を制御しているが、たとえば特開平7−30001
2号公報に記載された温水循環式暖房装置のように、温
水制御弁(流量制御弁)として従来より4ポートのバタ
フライバルブなどが採用されている。
においては、温水制御弁でヒータコアに供給する温水の
流量を制御しているが、たとえば特開平7−30001
2号公報に記載された温水循環式暖房装置のように、温
水制御弁(流量制御弁)として従来より4ポートのバタ
フライバルブなどが採用されている。
【0006】図22及び図23に示す温水制御弁121
は、いわゆる4ポート・3ウェイのバタフライバルブで
あり、エンジン系から温水を導入する第1ポート12
2、ヒータコアへ温水を送出する第2ポート123、ヒ
ータコアから熱交換後の温水を導入する第3ポート12
4、そしてエンジン系へ温水を戻す第4ポート125の
4つのポートを備えている。各ポートは平面視90度ピ
ッチで4方向に配置され、平板状の弁体127が図示省
略の駆動手段により弁軸126と一体に、図23に実線
で表示した位置と想像線で表示した位置との間で90度
の範囲を回動する。
は、いわゆる4ポート・3ウェイのバタフライバルブで
あり、エンジン系から温水を導入する第1ポート12
2、ヒータコアへ温水を送出する第2ポート123、ヒ
ータコアから熱交換後の温水を導入する第3ポート12
4、そしてエンジン系へ温水を戻す第4ポート125の
4つのポートを備えている。各ポートは平面視90度ピ
ッチで4方向に配置され、平板状の弁体127が図示省
略の駆動手段により弁軸126と一体に、図23に実線
で表示した位置と想像線で表示した位置との間で90度
の範囲を回動する。
【0007】この結果、第1ポート122から導入した
温水の全量を第4ポート125へ導く指示開度0%の加
熱停止流路位置と、第1ポート122から導入した温水
を開度に応じて第2ポート123及び第4ポート125
へ分配する加熱量調整流路位置と、第1ポート122か
ら導入した温水の全量を前記第2ポート123へ導く指
示開度100パーセントの最大加熱流路位置との3つの
流路形態中から、運転状況に応じて適宜選択することが
できる。なお、図23に実線で表示した弁体127の位
置が加熱流路停止位置、想像線で表示した弁体127の
位置が最大加熱流路位置である。
温水の全量を第4ポート125へ導く指示開度0%の加
熱停止流路位置と、第1ポート122から導入した温水
を開度に応じて第2ポート123及び第4ポート125
へ分配する加熱量調整流路位置と、第1ポート122か
ら導入した温水の全量を前記第2ポート123へ導く指
示開度100パーセントの最大加熱流路位置との3つの
流路形態中から、運転状況に応じて適宜選択することが
できる。なお、図23に実線で表示した弁体127の位
置が加熱流路停止位置、想像線で表示した弁体127の
位置が最大加熱流路位置である。
【0008】このようなバタフライバルブの流量特性
は、図24に示すように、弁開度(%)の小さい領域で
はほぼ直線的に比較的緩やかな増加を示し、弁開度が大
きくなって100%に近づいた時点で急激に増加する。
ここで、弁開度100%の状態とは上述した最大加熱流
路位置のことであり、エンジンから導入した温水の全量
がヒータコアへ供給される。また、弁開度0%の状態と
は上述した加熱停止流路位置のことであり、エンジンか
ら導入した温水の全量がヒータコアをバイパスしてその
ままエンジンへ戻される。従って、弁開度0%以上10
0%未満の間が加熱流量調整流路位置となり、弁開度が
増すにつれて図示した流量特性の如くヒータコアへ供給
される温水の流量が増す。
は、図24に示すように、弁開度(%)の小さい領域で
はほぼ直線的に比較的緩やかな増加を示し、弁開度が大
きくなって100%に近づいた時点で急激に増加する。
ここで、弁開度100%の状態とは上述した最大加熱流
路位置のことであり、エンジンから導入した温水の全量
がヒータコアへ供給される。また、弁開度0%の状態と
は上述した加熱停止流路位置のことであり、エンジンか
ら導入した温水の全量がヒータコアをバイパスしてその
ままエンジンへ戻される。従って、弁開度0%以上10
0%未満の間が加熱流量調整流路位置となり、弁開度が
増すにつれて図示した流量特性の如くヒータコアへ供給
される温水の流量が増す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した再
熱式車両用空調装置においては、エバポレータを通過し
ていったん冷却及び除湿された導入空気(冷凍サイクル
の運転が停止されている場合は単にエバポレータを通過
した導入空気)をヒータコアで加熱(再熱)し、ヒータ
コアの加熱能力を調整することで所望の吹出温度に制御
している。ヒータコアの加熱能力は、温水温度が一定で
あれば供給される温水流量とほぼ比例する関係にあるた
め、実質的には温水制御弁の開度制御を実施して温水の
供給量を調整している。
熱式車両用空調装置においては、エバポレータを通過し
ていったん冷却及び除湿された導入空気(冷凍サイクル
の運転が停止されている場合は単にエバポレータを通過
した導入空気)をヒータコアで加熱(再熱)し、ヒータ
コアの加熱能力を調整することで所望の吹出温度に制御
している。ヒータコアの加熱能力は、温水温度が一定で
あれば供給される温水流量とほぼ比例する関係にあるた
め、実質的には温水制御弁の開度制御を実施して温水の
供給量を調整している。
【0010】このような温水制御弁の開度制御を行う場
合、最大加熱流路位置または最大加熱流路位置に近い最
大暖房運転では、乗員に暖房感を与えるため高い吹出温
度が求められているので、指示開度を大きくして温水の
全量またはほぼ全量をヒータコアへ送出すればよい。一
方、加熱流路停止位置に近い温度調整運転では、いった
んエバポレータで冷却された導入空気(冷風)を所望の
温度まで再熱することになり、ヒータコアにおける加熱
能力の制御をきめ細やかにかつ正確に行うことが求めら
れる。
合、最大加熱流路位置または最大加熱流路位置に近い最
大暖房運転では、乗員に暖房感を与えるため高い吹出温
度が求められているので、指示開度を大きくして温水の
全量またはほぼ全量をヒータコアへ送出すればよい。一
方、加熱流路停止位置に近い温度調整運転では、いった
んエバポレータで冷却された導入空気(冷風)を所望の
温度まで再熱することになり、ヒータコアにおける加熱
能力の制御をきめ細やかにかつ正確に行うことが求めら
れる。
【0011】このような事情から、上述したバタフライ
弁の有する基本特性は、再熱式車両用空調装置の温水制
御弁として好ましいものである。すなわち、弁開度の小
さい領域では緩やかにほぼ直線的な流量変化をするため
加熱能力の制御を容易にし、弁開度がある程度大きくな
って実質的にきめ細かい流量制御をあまり必要としない
最大暖房運転の時点で急激な流量変化をするため、十分
な暖房能力を得られるようになる。従って、このような
特性をさらに使いやすいものとするためには、直線的な
流量変化の領域をさらに広げ、弁開度の変化に対応する
温水流量の変化をより小さく(傾きを小さく)すること
が望まれる。
弁の有する基本特性は、再熱式車両用空調装置の温水制
御弁として好ましいものである。すなわち、弁開度の小
さい領域では緩やかにほぼ直線的な流量変化をするため
加熱能力の制御を容易にし、弁開度がある程度大きくな
って実質的にきめ細かい流量制御をあまり必要としない
最大暖房運転の時点で急激な流量変化をするため、十分
な暖房能力を得られるようになる。従って、このような
特性をさらに使いやすいものとするためには、直線的な
流量変化の領域をさらに広げ、弁開度の変化に対応する
温水流量の変化をより小さく(傾きを小さく)すること
が望まれる。
【0012】しかしながら、車両用空調装置において温
水を供給する側となるエンジン系では、運転状態により
エンジン回転数がアイドリング時の低回転数(たとえば
500rpm程度)から急加速時等の高回転数(たとえ
ば5000rpm程度)まで大きく変動する。このた
め、エンジンからベルト駆動で駆動力を得ているエンジ
ン冷却水ポンプの回転数もこの影響を受けて大きく変動
し、ヒータコアに供給される温水の流量(圧力)にも大
きな変動が生じることとなる。
水を供給する側となるエンジン系では、運転状態により
エンジン回転数がアイドリング時の低回転数(たとえば
500rpm程度)から急加速時等の高回転数(たとえ
ば5000rpm程度)まで大きく変動する。このた
め、エンジンからベルト駆動で駆動力を得ているエンジ
ン冷却水ポンプの回転数もこの影響を受けて大きく変動
し、ヒータコアに供給される温水の流量(圧力)にも大
きな変動が生じることとなる。
【0013】このような温水の流量変動は、温水流量と
ほぼ比例するヒータコアの加熱能力に大きな影響を及ぼ
し、結果として所望の吹出温度が得られないことがあ
る。特に、温水制御弁が加熱量調整流路位置にあり、そ
の指示開度が低い温度調整運転の条件では、きめ細かい
流量制御が求められていることから、流量変動によるヒ
ータコアの加熱能力の変動がもたらす影響も大きくな
る。そして、たとえば冷房運転中にもかかわらず、吹出
温度が設定値より上昇して乗員に不快感を与えるといっ
た問題を生じることがある。
ほぼ比例するヒータコアの加熱能力に大きな影響を及ぼ
し、結果として所望の吹出温度が得られないことがあ
る。特に、温水制御弁が加熱量調整流路位置にあり、そ
の指示開度が低い温度調整運転の条件では、きめ細かい
流量制御が求められていることから、流量変動によるヒ
ータコアの加熱能力の変動がもたらす影響も大きくな
る。そして、たとえば冷房運転中にもかかわらず、吹出
温度が設定値より上昇して乗員に不快感を与えるといっ
た問題を生じることがある。
【0014】また、このように、エンジン回転数が変動
した場合、それにともなってエバポレータにおける冷却
能力も変動することとなる。これにより、図25に示す
ように、エバポレータ直後の吹き出し温度が、エンジン
回転数が上がるにしたがって低下してしまう。
した場合、それにともなってエバポレータにおける冷却
能力も変動することとなる。これにより、図25に示す
ように、エバポレータ直後の吹き出し温度が、エンジン
回転数が上がるにしたがって低下してしまう。
【0015】このため、エンジン回転数の変動があった
際に、単に、ヒータコアへ供給される温水の流量の変動
を抑えて安定化させただけでは、ヒータコアの後流側の
吹出温度も、エバポレータの冷却能力の変動と同様にエ
ンジン回転数の上昇にともなって低下してしまい、乗員
が希望した設定温度から大きく外れてしまうこととな
る。したがって、運転状況等に伴うエンジン回転数の変
動があっても、その変動に応じてヒータコアに供給され
る温水の流量が的確に調整されて、安定した加熱能力制
御を行うことが可能な温水制御弁の開発が望まれている
のが現状であった。
際に、単に、ヒータコアへ供給される温水の流量の変動
を抑えて安定化させただけでは、ヒータコアの後流側の
吹出温度も、エバポレータの冷却能力の変動と同様にエ
ンジン回転数の上昇にともなって低下してしまい、乗員
が希望した設定温度から大きく外れてしまうこととな
る。したがって、運転状況等に伴うエンジン回転数の変
動があっても、その変動に応じてヒータコアに供給され
る温水の流量が的確に調整されて、安定した加熱能力制
御を行うことが可能な温水制御弁の開発が望まれている
のが現状であった。
【0016】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、温水制御弁の流量特性をさらに向上させると共
に、温水供給源からの流量を的確に調整して、安定した
加熱能力制御を行うことができる温水制御弁及びこれを
用いた車両用空調装置を提供することを目的としてい
る。
ので、温水制御弁の流量特性をさらに向上させると共
に、温水供給源からの流量を的確に調整して、安定した
加熱能力制御を行うことができる温水制御弁及びこれを
用いた車両用空調装置を提供することを目的としてい
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の温水制御弁は、温水供給源から温水
を導入する入力ポートと、温水熱交換器へ温水を送出す
る出力ポートと、前記入力ポートから導入した温水を前
記温水供給源へ戻す戻りポートと、これら入力ポート、
出力ポート及び戻りポートが連結された連結部分にて回
動可能に支持されたロータ弁とを有する温水制御弁であ
って、前記ロータ弁の回動により、前記入力ポートから
導入した温水の全量を前記戻りポートへ導く加熱停止流
路位置と、入力ポートから導入した温水を弁開度に応じ
て前記出力ポート及び前記戻りポートへ分配する加熱量
調整流路位置と、前記入力ポートから導入した温水の全
量を前記出力ポートへ導く最大加熱流路位置との選択切
り換えが可能とされ、前記戻りポートへ繋がる戻り流路
には、戻される温水に、その流量に応じた抵抗を付与す
る抵抗付与部材が設けられていることを特徴としてい
る。
に、請求項1記載の温水制御弁は、温水供給源から温水
を導入する入力ポートと、温水熱交換器へ温水を送出す
る出力ポートと、前記入力ポートから導入した温水を前
記温水供給源へ戻す戻りポートと、これら入力ポート、
出力ポート及び戻りポートが連結された連結部分にて回
動可能に支持されたロータ弁とを有する温水制御弁であ
って、前記ロータ弁の回動により、前記入力ポートから
導入した温水の全量を前記戻りポートへ導く加熱停止流
路位置と、入力ポートから導入した温水を弁開度に応じ
て前記出力ポート及び前記戻りポートへ分配する加熱量
調整流路位置と、前記入力ポートから導入した温水の全
量を前記出力ポートへ導く最大加熱流路位置との選択切
り換えが可能とされ、前記戻りポートへ繋がる戻り流路
には、戻される温水に、その流量に応じた抵抗を付与す
る抵抗付与部材が設けられていることを特徴としてい
る。
【0018】このように、ロータ弁を回動させることに
より、入力ポートから導入されてロータ弁によって出力
ポートへ送出される温水の流量を良好に調整することが
できる。特に、戻り流路の途中に、温水に抵抗を付与す
る抵抗付与部材が設けられているので、温水供給源から
の温水の流量の増加に応じて、出力ポートから温水熱交
換器へ送出される温水の量を増加させることができ、こ
れにより、駆動源が共通であるエバポレータと温水熱交
換器とを積層させた再熱式の空調装置に用いた際に、エ
バポレータの冷却能力の変動に合わせて温水熱交換器に
よる暖房能力を連動させることができ、これにより、駆
動源の変動に関わらず、吹出温度を常に設定した温度に
維持させて安定化させることができる。
より、入力ポートから導入されてロータ弁によって出力
ポートへ送出される温水の流量を良好に調整することが
できる。特に、戻り流路の途中に、温水に抵抗を付与す
る抵抗付与部材が設けられているので、温水供給源から
の温水の流量の増加に応じて、出力ポートから温水熱交
換器へ送出される温水の量を増加させることができ、こ
れにより、駆動源が共通であるエバポレータと温水熱交
換器とを積層させた再熱式の空調装置に用いた際に、エ
バポレータの冷却能力の変動に合わせて温水熱交換器に
よる暖房能力を連動させることができ、これにより、駆
動源の変動に関わらず、吹出温度を常に設定した温度に
維持させて安定化させることができる。
【0019】請求項2記載の温水制御弁は、請求項1記
載の温水制御弁において、前記抵抗付与部材が、前記戻
り流路を構成する内壁面に固定された可撓性を有する板
体からなることを特徴としている。
載の温水制御弁において、前記抵抗付与部材が、前記戻
り流路を構成する内壁面に固定された可撓性を有する板
体からなることを特徴としている。
【0020】つまり、抵抗付与部材として戻り流路に設
けられた可撓性を有する板体によって、戻り流路を流さ
れる温水に、適度にしなりながら抵抗を付与し、入力ポ
ートに導入される温水の流量に応じて出力ポートへ送出
させる温水の流量を調節させることができる。
けられた可撓性を有する板体によって、戻り流路を流さ
れる温水に、適度にしなりながら抵抗を付与し、入力ポ
ートに導入される温水の流量に応じて出力ポートへ送出
させる温水の流量を調節させることができる。
【0021】請求項3記載の温水制御弁は、請求項1記
載の温水制御弁において、前記抵抗付与部材が、前記戻
り流路を塞ぐように配設され、中央部分にスリットが形
成された可撓性を有する薄膜からなることを特徴として
いる。
載の温水制御弁において、前記抵抗付与部材が、前記戻
り流路を塞ぐように配設され、中央部分にスリットが形
成された可撓性を有する薄膜からなることを特徴として
いる。
【0022】すなわち、抵抗付与部材として戻り流路を
塞ぐように配設され、中央部分にスリットが形成された
可撓性を有する薄膜によって戻り流路を流さる温水に、
スリット間を通過する際に適度に抵抗を付与し、入力ポ
ートに導入される温水の流量に応じて出力ポートへ送出
させる温水の流量を調整させることができる。
塞ぐように配設され、中央部分にスリットが形成された
可撓性を有する薄膜によって戻り流路を流さる温水に、
スリット間を通過する際に適度に抵抗を付与し、入力ポ
ートに導入される温水の流量に応じて出力ポートへ送出
させる温水の流量を調整させることができる。
【0023】請求項4記載の温水制御弁は、請求項1〜
3のいずれか1項記載の温水制御弁において、前記抵抗
付与部材が、前記戻り流路に着脱可能に取り付けられて
いることを特徴としている。
3のいずれか1項記載の温水制御弁において、前記抵抗
付与部材が、前記戻り流路に着脱可能に取り付けられて
いることを特徴としている。
【0024】つまり、抵抗付与部材が着脱可能とされて
いるので、この抵抗付与部材の交換を容易に行うことが
でき、これにより、メンテナンスのための取り付け取り
外しの際あるいは駆動源の能力に応じて交換する際に極
めて有利である。
いるので、この抵抗付与部材の交換を容易に行うことが
でき、これにより、メンテナンスのための取り付け取り
外しの際あるいは駆動源の能力に応じて交換する際に極
めて有利である。
【0025】請求項5記載の温水制御弁は、請求項1〜
4のいずれか1項記載の温水制御弁において、前記抵抗
付与部材が、前記ロータ弁に設けられ、このロータ弁が
前記加熱量調整流路位置とされた際に、前記戻りポート
へ繋がる流路に配設されることを特徴としている。
4のいずれか1項記載の温水制御弁において、前記抵抗
付与部材が、前記ロータ弁に設けられ、このロータ弁が
前記加熱量調整流路位置とされた際に、前記戻りポート
へ繋がる流路に配設されることを特徴としている。
【0026】このように、ロータ弁に設けられた抵抗付
与部材によって戻りポートへ送り出される温水に、タイ
ミング良く抵抗を付与することができる。
与部材によって戻りポートへ送り出される温水に、タイ
ミング良く抵抗を付与することができる。
【0027】請求項6記載の温水制御弁は、請求項1〜
5のいずれか1項記載の温水制御弁において、前記ロー
タ弁の周面に、前記加熱量調整流路位置にて前記入力ポ
ートと前記出力ポートとを連通する流路が形成され、該
流路は、その断面積が、前記ロータ弁の弁開度を大きく
する方向への回動方向後方側へ向かって次第に大きくさ
れていることを特徴としている。
5のいずれか1項記載の温水制御弁において、前記ロー
タ弁の周面に、前記加熱量調整流路位置にて前記入力ポ
ートと前記出力ポートとを連通する流路が形成され、該
流路は、その断面積が、前記ロータ弁の弁開度を大きく
する方向への回動方向後方側へ向かって次第に大きくさ
れていることを特徴としている。
【0028】つまり、入力ポートに導入された温水を出
力ポートへ送り込むための流路が、その断面積が弁開度
を大きくする回転方向の後方側へ向かって緩やかに大き
くなるように形成されているので、加熱量調整流路位置
における温度調整をきめ細かく行うことができる。
力ポートへ送り込むための流路が、その断面積が弁開度
を大きくする回転方向の後方側へ向かって緩やかに大き
くなるように形成されているので、加熱量調整流路位置
における温度調整をきめ細かく行うことができる。
【0029】請求項7記載の温水制御弁は、請求項1〜
6のいずれか1項記載の温水制御弁において、前記ロー
タ弁が前記加熱停止流路位置とされた際に開口されて、
前記入力ポートと前記戻りポートとを連通させるバイパ
ス流路が設けられていることを特徴としている。
6のいずれか1項記載の温水制御弁において、前記ロー
タ弁が前記加熱停止流路位置とされた際に開口されて、
前記入力ポートと前記戻りポートとを連通させるバイパ
ス流路が設けられていることを特徴としている。
【0030】このように、加熱停止流路位置に切り換え
られた際に、バイパス流路が開放されて、入力ポートか
らの温水が略無抵抗にて戻りポートへ戻されるので、ロ
ータ弁による出力ポートのシール部分において、戻り流
路に抵抗付与部材を設けたことによる加圧による温水の
漏れ出しの恐れをなくすことができ、不用意に暖房が行
われるような不具合をなくすことができる。
られた際に、バイパス流路が開放されて、入力ポートか
らの温水が略無抵抗にて戻りポートへ戻されるので、ロ
ータ弁による出力ポートのシール部分において、戻り流
路に抵抗付与部材を設けたことによる加圧による温水の
漏れ出しの恐れをなくすことができ、不用意に暖房が行
われるような不具合をなくすことができる。
【0031】請求項8記載の温水制御弁は、請求項1〜
7のいずれか1項記載の温水制御弁において、前記温水
熱交換器から熱交換後の温水を引き込む引込ポートを有
し、該引込ポートが前記戻りポートに連通されているこ
とを特徴としている。
7のいずれか1項記載の温水制御弁において、前記温水
熱交換器から熱交換後の温水を引き込む引込ポートを有
し、該引込ポートが前記戻りポートに連通されているこ
とを特徴としている。
【0032】すなわち、温水熱交換器から熱交換後の温
水を引き込む引込ポートが戻りポートに連通されて設け
られているので、温水熱交換器から戻される温水の配管
に戻りポートを接続する手間を不要とすることができ、
装置全体のコンパクト化を図ることができる。
水を引き込む引込ポートが戻りポートに連通されて設け
られているので、温水熱交換器から戻される温水の配管
に戻りポートを接続する手間を不要とすることができ、
装置全体のコンパクト化を図ることができる。
【0033】請求項9記載の車両用空調装置は、内気ま
たは外気の導入空気を空調して車室内へ供給する再熱式
車両用空調装置であって、前記導入空気の送風手段と、
冷凍サイクルから供給される冷媒で前記導入空気を冷却
及び除湿するエバポレータと、温水供給源から供給され
る温水で前記導入空気を加熱する温水熱交換器と、各吹
出口に設けられた開閉ダンパとを具備し、前記温水熱交
換器へ供給する温水が請求項1〜8のいずれか1項に記
載の温水制御弁で流量制御されることを特徴としてい
る。
たは外気の導入空気を空調して車室内へ供給する再熱式
車両用空調装置であって、前記導入空気の送風手段と、
冷凍サイクルから供給される冷媒で前記導入空気を冷却
及び除湿するエバポレータと、温水供給源から供給され
る温水で前記導入空気を加熱する温水熱交換器と、各吹
出口に設けられた開閉ダンパとを具備し、前記温水熱交
換器へ供給する温水が請求項1〜8のいずれか1項に記
載の温水制御弁で流量制御されることを特徴としてい
る。
【0034】このように、エバポレータの冷却能力の変
動に合わせて温水熱交換器による暖房能力を連動させる
ことができ、これにより、エバポレータ及び温水供給源
の駆動源の変動に関わらず、吹出口における吹出温度を
常に設定した温度に維持させて安定させることができ、
特に、リンク機構等によってレバーやつまみの操作量を
ロータ弁に伝達させて温度設定を行う手動式に用いて好
適である。
動に合わせて温水熱交換器による暖房能力を連動させる
ことができ、これにより、エバポレータ及び温水供給源
の駆動源の変動に関わらず、吹出口における吹出温度を
常に設定した温度に維持させて安定させることができ、
特に、リンク機構等によってレバーやつまみの操作量を
ロータ弁に伝達させて温度設定を行う手動式に用いて好
適である。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る温水制御弁及
びこれを用いた車両用空調装置の一実施形態を図面に基
づいて説明する。最初に、図1に基づいて車両用空調装
置の構成を説明する。この車両用空調装置は、再熱式の
HVAC(Heater, Ventilation, Air Conditioning)ユ
ニットと呼ばれているものであり、図中の符号1aは外
気導入口、1bは内気導入口、2はブロワファン、3は
エバポレータ、4はヒータコア、5はケーシング、6は
吹出口、7は吹出口6に設けられた開閉ダンパ、10は
HVACユニットである。なお、一般的なHVACユニ
ット10の場合、乗員の顔や上半身へ向けて冷風を吹き
出すフェイス吹出口、足元へ向けて温風を吹き出すフッ
ト吹出口、フロントガラスの内面等へ向けて温風を吹き
出すデフロスト吹出口を備えているが、フット吹出口に
ついては、HVACユニット10のケーシング5とダク
トで連結された位置に吹出口及び開閉ダンパが設けられ
ている。
びこれを用いた車両用空調装置の一実施形態を図面に基
づいて説明する。最初に、図1に基づいて車両用空調装
置の構成を説明する。この車両用空調装置は、再熱式の
HVAC(Heater, Ventilation, Air Conditioning)ユ
ニットと呼ばれているものであり、図中の符号1aは外
気導入口、1bは内気導入口、2はブロワファン、3は
エバポレータ、4はヒータコア、5はケーシング、6は
吹出口、7は吹出口6に設けられた開閉ダンパ、10は
HVACユニットである。なお、一般的なHVACユニ
ット10の場合、乗員の顔や上半身へ向けて冷風を吹き
出すフェイス吹出口、足元へ向けて温風を吹き出すフッ
ト吹出口、フロントガラスの内面等へ向けて温風を吹き
出すデフロスト吹出口を備えているが、フット吹出口に
ついては、HVACユニット10のケーシング5とダク
トで連結された位置に吹出口及び開閉ダンパが設けられ
ている。
【0036】このHVACユニット10では、内外気切
換ダンパ8を操作することで外気導入口1aまたは内気
導入口1bのいずれか一方から導入空気(外気または内
気)を取り込み、送風手段として設けたブロワファン2
を運転して吹出口6の方向へ送風する。ブロワファン2
の後流側には、エバポレータ3及びヒータコア4が対向
して直列に配置されている。なお、エバポレータ3及び
ヒータコア4は、導入空気の全量が通過するようHVA
Cユニット10の全流路断面にわたって配置されてい
る。ブロワファン2から送風された導入空気は、最初に
冷凍サイクル(図示省略)の構成要素であるエバポレー
タ3を通過する。この時、導入空気は液冷媒と熱交換し
て冷却され、除湿された冷風となる。なお、冷凍サイク
ルが運転されていない場合には、上述した導入空気は単
にエバポレータ3を通過するだけとなる。
換ダンパ8を操作することで外気導入口1aまたは内気
導入口1bのいずれか一方から導入空気(外気または内
気)を取り込み、送風手段として設けたブロワファン2
を運転して吹出口6の方向へ送風する。ブロワファン2
の後流側には、エバポレータ3及びヒータコア4が対向
して直列に配置されている。なお、エバポレータ3及び
ヒータコア4は、導入空気の全量が通過するようHVA
Cユニット10の全流路断面にわたって配置されてい
る。ブロワファン2から送風された導入空気は、最初に
冷凍サイクル(図示省略)の構成要素であるエバポレー
タ3を通過する。この時、導入空気は液冷媒と熱交換し
て冷却され、除湿された冷風となる。なお、冷凍サイク
ルが運転されていない場合には、上述した導入空気は単
にエバポレータ3を通過するだけとなる。
【0037】続いて、エバポレータ3を通過した導入空
気は、加熱源として温水を導入するヒータコア(温水式
熱交換器)4を通過し、温水との熱交換により加熱され
る。この温水は、温水供給源であるエンジン系Eから導
入される。すなわち、車両走行用のエンジンを冷却する
ため循環して高温となったエンジン冷却水の一部をHV
ACユニット10に導入して利用するもので、ヒータコ
ア4へ供給する温水の流量は、HVACユニット10に
求められる吹出温度や運転状況などに応じて、温水制御
弁21を操作して制御される。ヒータコア4は、温水の
供給量にほぼ比例して加熱能力が増すので、吹出温度が
高く設定されている場合には温水供給量を増し、吹出温
度が低く設定されている場合には温水供給量を少なくす
る。こうして所望の吹出温度に加熱(再熱)された導入
空気は、吹出モードに応じて開状態とされる吹出口6か
ら車室内へ向けて吹き出される。
気は、加熱源として温水を導入するヒータコア(温水式
熱交換器)4を通過し、温水との熱交換により加熱され
る。この温水は、温水供給源であるエンジン系Eから導
入される。すなわち、車両走行用のエンジンを冷却する
ため循環して高温となったエンジン冷却水の一部をHV
ACユニット10に導入して利用するもので、ヒータコ
ア4へ供給する温水の流量は、HVACユニット10に
求められる吹出温度や運転状況などに応じて、温水制御
弁21を操作して制御される。ヒータコア4は、温水の
供給量にほぼ比例して加熱能力が増すので、吹出温度が
高く設定されている場合には温水供給量を増し、吹出温
度が低く設定されている場合には温水供給量を少なくす
る。こうして所望の吹出温度に加熱(再熱)された導入
空気は、吹出モードに応じて開状態とされる吹出口6か
ら車室内へ向けて吹き出される。
【0038】次に、ヒータコア4に供給する温水の流量
制御を行う温水制御弁21の構成について説明する。図
2〜図4に示すように、この温水制御弁21は、ハウジ
ング22と、このハウジング22内に設けられたロータ
弁23と、このロータ弁23を支持する弁体支持板24
と、ハウジング22の上面に固定される蓋体25とを有
している。ハウジング22には、対向する両側面にポー
ト31A〜31Dがそれぞれ二つずつ形成されている。
制御を行う温水制御弁21の構成について説明する。図
2〜図4に示すように、この温水制御弁21は、ハウジ
ング22と、このハウジング22内に設けられたロータ
弁23と、このロータ弁23を支持する弁体支持板24
と、ハウジング22の上面に固定される蓋体25とを有
している。ハウジング22には、対向する両側面にポー
ト31A〜31Dがそれぞれ二つずつ形成されている。
【0039】具体的には、エンジン系Eから温水を導入
する入力ポートとしての第1ポート31A、ヒータコア
4へ温水を送出する出力ポートとしての第2ポート31
B、ヒータコア4から熱交換後の温水を引き込む引込ポ
ートとしての第3ポート31C、そして、エンジン系E
へ温水を戻す戻りポートとしての第4ポート31Dが形
成されている。
する入力ポートとしての第1ポート31A、ヒータコア
4へ温水を送出する出力ポートとしての第2ポート31
B、ヒータコア4から熱交換後の温水を引き込む引込ポ
ートとしての第3ポート31C、そして、エンジン系E
へ温水を戻す戻りポートとしての第4ポート31Dが形
成されている。
【0040】図5にも示すように、ハウジング22に
は、平面視円形に形成された弁収納空間部32が形成さ
れており、この弁収納空間部32には、ポート31A、
31Bに繋がる流路33、34が連通されている。ま
た、このハウジング22には、ポート31C、31Dと
をつないで連通させる流路35が形成されており、この
流路35には、弁収納空間部32と連通する戻り流路3
6が形成されている。
は、平面視円形に形成された弁収納空間部32が形成さ
れており、この弁収納空間部32には、ポート31A、
31Bに繋がる流路33、34が連通されている。ま
た、このハウジング22には、ポート31C、31Dと
をつないで連通させる流路35が形成されており、この
流路35には、弁収納空間部32と連通する戻り流路3
6が形成されている。
【0041】戻り流路36には、その途中に、抵抗付与
部材37が設けられている。この抵抗付与部材37は、
例えば、SUS等の薄い金属板から形成されたもので、
その厚さとしては、20〜50μmとされており、30
μm程度が適切とされている。そして、この抵抗付与部
材37は、図6に示すように、略直角に屈曲された下端
部を、戻り流路36に形成された固定溝38に配設し、
さらに保持部材39を固定溝38内に嵌合することによ
り、図7に示すように、断面視矩形状に形成された戻り
流路36を塞ぐように配設されている。
部材37が設けられている。この抵抗付与部材37は、
例えば、SUS等の薄い金属板から形成されたもので、
その厚さとしては、20〜50μmとされており、30
μm程度が適切とされている。そして、この抵抗付与部
材37は、図6に示すように、略直角に屈曲された下端
部を、戻り流路36に形成された固定溝38に配設し、
さらに保持部材39を固定溝38内に嵌合することによ
り、図7に示すように、断面視矩形状に形成された戻り
流路36を塞ぐように配設されている。
【0042】ハウジング22に形成された平面視円形の
弁収納空間部32には、前述したロータ弁23が回動可
能に配設されている。このロータ弁23は、図8〜図1
0に示すように、中央部分が弁体部41とされている。
このロータ弁23の弁体部41の上下には、周方向にわ
たって溝部42が形成されており、この溝部42には、
Oリング43が嵌合されて取り付けられている。
弁収納空間部32には、前述したロータ弁23が回動可
能に配設されている。このロータ弁23は、図8〜図1
0に示すように、中央部分が弁体部41とされている。
このロータ弁23の弁体部41の上下には、周方向にわ
たって溝部42が形成されており、この溝部42には、
Oリング43が嵌合されて取り付けられている。
【0043】このロータ弁23を構成する弁体部41
は、170°の角度の切欠部44が形成されている。ま
た、この弁体部41には、上面側から視て切欠部44の
反時計回り方向側における外周面に、切込部45が形成
されている。この切込部45は、切欠部44の端面から
反時計回り方向へ向かって55°まで形成されており、
側面から視て、切欠部44から離れるにしたがって切込
の幅寸法が次第に狭くされ、また、その深さ寸法も、次
第に浅くされている。なお、符号46は、切欠部44に
て上下に設けられて、ロータ弁23を補強する補強柱で
あり、符号47は、ロータ弁23の上部に立設された操
作棒である。
は、170°の角度の切欠部44が形成されている。ま
た、この弁体部41には、上面側から視て切欠部44の
反時計回り方向側における外周面に、切込部45が形成
されている。この切込部45は、切欠部44の端面から
反時計回り方向へ向かって55°まで形成されており、
側面から視て、切欠部44から離れるにしたがって切込
の幅寸法が次第に狭くされ、また、その深さ寸法も、次
第に浅くされている。なお、符号46は、切欠部44に
て上下に設けられて、ロータ弁23を補強する補強柱で
あり、符号47は、ロータ弁23の上部に立設された操
作棒である。
【0044】弁体支持板24は、保持孔51が形成され
た板体からなるもので、ハウジング22の弁収納空間部
32内に、ロータ弁23を配設した状態にて、その上方
側から取り付けられるようになっている。そして、この
ように、弁体支持板24を取り付けることにより、保持
孔51内にロータ弁23の上部に取り付けたOリング4
3が嵌合されてロータ弁23の上部側が保持され、ロー
タ弁23の弁体部41がハウジング22に形成された流
路33、34及び戻り流路36と連通可能とされ、その
上下がOリング43によってシールされるようになって
いる。
た板体からなるもので、ハウジング22の弁収納空間部
32内に、ロータ弁23を配設した状態にて、その上方
側から取り付けられるようになっている。そして、この
ように、弁体支持板24を取り付けることにより、保持
孔51内にロータ弁23の上部に取り付けたOリング4
3が嵌合されてロータ弁23の上部側が保持され、ロー
タ弁23の弁体部41がハウジング22に形成された流
路33、34及び戻り流路36と連通可能とされ、その
上下がOリング43によってシールされるようになって
いる。
【0045】ハウジング22には、上記のように弁体支
持板24を取り付けた後に、さらに、その上方から蓋体
25が被せられ、その四隅に形成されたビス孔52及び
ハウジング22の四隅に形成されたビス孔53へ図示し
ないビスを上方から挿通させ、ハウジング22の下方か
ら図示しないナットを螺合させて蓋体25を固定するこ
とにより、蓋体25によってハウジング22の内部が封
鎖されるようになっている。また、この蓋体25には、
挿通孔54が形成されており、ハウジング22の上部に
取り付けられる際に、ハウジング22の弁収納空間部3
2内に収納されたロータ弁23の操作棒47が挿通され
るようになっている。
持板24を取り付けた後に、さらに、その上方から蓋体
25が被せられ、その四隅に形成されたビス孔52及び
ハウジング22の四隅に形成されたビス孔53へ図示し
ないビスを上方から挿通させ、ハウジング22の下方か
ら図示しないナットを螺合させて蓋体25を固定するこ
とにより、蓋体25によってハウジング22の内部が封
鎖されるようになっている。また、この蓋体25には、
挿通孔54が形成されており、ハウジング22の上部に
取り付けられる際に、ハウジング22の弁収納空間部3
2内に収納されたロータ弁23の操作棒47が挿通され
るようになっている。
【0046】なお、このロータ弁23に設けられて蓋体
25の挿通孔54から上方へ突出された操作棒47は、
乗員によって操作される温度調整用のつまみやレバーと
連動して駆動する制御モータと連結されて、この制御モ
ータによって回転制御されたり、あるいは、温度調整用
のつまみやレバーとリンク機構によって連結されて、つ
まみやレバーの操作によって直接回転されるようになっ
ている。
25の挿通孔54から上方へ突出された操作棒47は、
乗員によって操作される温度調整用のつまみやレバーと
連動して駆動する制御モータと連結されて、この制御モ
ータによって回転制御されたり、あるいは、温度調整用
のつまみやレバーとリンク機構によって連結されて、つ
まみやレバーの操作によって直接回転されるようになっ
ている。
【0047】上記構造の温水制御弁21によれば、制御
モータやリンク機構などの駆動手段によってロータ弁2
3が90°の範囲にて回動するようになっている。つま
り、温水制御弁21のロータ弁23は、図11に示すよ
うに、第1ポート31Aから導入した温水の全量を第4
ポート31Dへ導く指示開度0%の加熱停止流路位置
と、図12に示すように、第1ポート31Aから導入し
た温水を弁開度に応じて第2ポート31B及び第4ポー
ト31Dへ分配する加熱量調整流路位置と、図13に示
すように、第1ポート31Aから導入した温水の全量を
第2ポート31Bへ導く指示開度100%の最大加熱流
路位置との3つの流路形態中から、運転状況に応じて適
宜選択することができるようになっている。なお、図1
1は、ロータ弁23の弁角度が0°、図12は、ロータ
弁23の弁角度が30°、図13は、ロータ弁23の弁
角度が90°の状態を示している。
モータやリンク機構などの駆動手段によってロータ弁2
3が90°の範囲にて回動するようになっている。つま
り、温水制御弁21のロータ弁23は、図11に示すよ
うに、第1ポート31Aから導入した温水の全量を第4
ポート31Dへ導く指示開度0%の加熱停止流路位置
と、図12に示すように、第1ポート31Aから導入し
た温水を弁開度に応じて第2ポート31B及び第4ポー
ト31Dへ分配する加熱量調整流路位置と、図13に示
すように、第1ポート31Aから導入した温水の全量を
第2ポート31Bへ導く指示開度100%の最大加熱流
路位置との3つの流路形態中から、運転状況に応じて適
宜選択することができるようになっている。なお、図1
1は、ロータ弁23の弁角度が0°、図12は、ロータ
弁23の弁角度が30°、図13は、ロータ弁23の弁
角度が90°の状態を示している。
【0048】次に、上記構造の温水制御弁21のロータ
弁23の各切換位置における温水の流れについて説明す
る。
弁23の各切換位置における温水の流れについて説明す
る。
【0049】(1)加熱停止流路位置 図11に示したように、ロータ弁23が、弁角度0°と
された指示開度0%とされると、エンジン系Eからの温
水が、第1ポート31Aから流路33へ導入され、ロー
タ弁23の切欠部44を介して戻り流路36へ送り込ま
れ、その後、流路35を介して第4ポート31Dからエ
ンジン系Eへ戻される。つまり、流路34がロータ弁2
3によって閉塞されているので、エンジン系Eからの温
水の全量がエンジン系Eへ戻される。これにより、エン
ジン系Eからの温水は、ヒータコア4へは送り込まれ
ず、したがって、ヒータコア4による暖房が行われず、
吹出口6には、エバポレータ3を通過して冷却、除湿さ
れた空気が吹き出される。
された指示開度0%とされると、エンジン系Eからの温
水が、第1ポート31Aから流路33へ導入され、ロー
タ弁23の切欠部44を介して戻り流路36へ送り込ま
れ、その後、流路35を介して第4ポート31Dからエ
ンジン系Eへ戻される。つまり、流路34がロータ弁2
3によって閉塞されているので、エンジン系Eからの温
水の全量がエンジン系Eへ戻される。これにより、エン
ジン系Eからの温水は、ヒータコア4へは送り込まれ
ず、したがって、ヒータコア4による暖房が行われず、
吹出口6には、エバポレータ3を通過して冷却、除湿さ
れた空気が吹き出される。
【0050】(2)加熱量調整流路位置 図12に示したように、ロータ弁23が回動されると、
エンジン系Eからの温水が、第1ポート31Aから流路
33へ導入され、ロータ弁23の切欠部44を介して戻
り流路36へ送り込まれ、その後、流路35を介して第
4ポート31Dからエンジン系Eへ戻される。また、第
1ポート31Aから流路33へ導入された温水の一部
は、ロータ弁23の切込部45へ入り込み、この切込部
45から流路34へ送り込まれる。
エンジン系Eからの温水が、第1ポート31Aから流路
33へ導入され、ロータ弁23の切欠部44を介して戻
り流路36へ送り込まれ、その後、流路35を介して第
4ポート31Dからエンジン系Eへ戻される。また、第
1ポート31Aから流路33へ導入された温水の一部
は、ロータ弁23の切込部45へ入り込み、この切込部
45から流路34へ送り込まれる。
【0051】そして、この流路34へ送り込まれた温水
は、第2ポート31Bからヒータコア4へ送り出され、
その後、ヒータコア4を通過して、第3ポート31Cに
引き込まれ、流路35を介して第4ポート31Dからエ
ンジン系Eへ戻される。つまり、エンジン系Eからの温
水は、その一部がヒータコア4へ送り込まれ、したがっ
て、このヒータコア4によって暖房が行われ、吹出口6
には、エバポレータ3を通過して冷却、除湿され、その
後、ヒータコア4にてエンジン系Eから送り込まれた温
水の一部の熱によって加熱された空気が吹き出される。
は、第2ポート31Bからヒータコア4へ送り出され、
その後、ヒータコア4を通過して、第3ポート31Cに
引き込まれ、流路35を介して第4ポート31Dからエ
ンジン系Eへ戻される。つまり、エンジン系Eからの温
水は、その一部がヒータコア4へ送り込まれ、したがっ
て、このヒータコア4によって暖房が行われ、吹出口6
には、エバポレータ3を通過して冷却、除湿され、その
後、ヒータコア4にてエンジン系Eから送り込まれた温
水の一部の熱によって加熱された空気が吹き出される。
【0052】(3)最大加熱流路位置 図13に示したように、ロータ弁23が、弁角度90°
とされた指示開度100%とされると、エンジン系Eか
らの温水が、第1ポート31Aから流路33へ導入さ
れ、ロータ弁23の切欠部44を介して流路34へ送り
込まれ、その後、流路34を介して第2ポート31Bか
らヒータコア4へ送られ、ヒータコア4を通過して、第
3ポート31Cに引き込まれ、流路35を介して第4ポ
ート31Dからエンジン系Eへ戻される。つまり、戻り
流路36がロータ弁23によって閉塞されているので、
エンジン系Eからの温水の全量がヒータコア4へ送り出
される。これにより、ヒータコア4によって最大の暖房
が行われ、吹出口6には、エバポレータ3を通過して冷
却、除湿され、その後、ヒータコア4にてエンジン系E
から送り込まれた全ての温水の熱によって加熱された空
気が吹き出される。
とされた指示開度100%とされると、エンジン系Eか
らの温水が、第1ポート31Aから流路33へ導入さ
れ、ロータ弁23の切欠部44を介して流路34へ送り
込まれ、その後、流路34を介して第2ポート31Bか
らヒータコア4へ送られ、ヒータコア4を通過して、第
3ポート31Cに引き込まれ、流路35を介して第4ポ
ート31Dからエンジン系Eへ戻される。つまり、戻り
流路36がロータ弁23によって閉塞されているので、
エンジン系Eからの温水の全量がヒータコア4へ送り出
される。これにより、ヒータコア4によって最大の暖房
が行われ、吹出口6には、エバポレータ3を通過して冷
却、除湿され、その後、ヒータコア4にてエンジン系E
から送り込まれた全ての温水の熱によって加熱された空
気が吹き出される。
【0053】このように、上記の温水制御弁21では、
(1)、(2)、(3)のそれぞれの位置にて暖房の調
整を行うことができる。ここで、この温水制御弁21
は、(2)の加熱量調整流路位置において、エンジン系
Eの温水の一部を第2ポート31Bからヒータコア4へ
送り込むための切込部45からなる流路の断面積が、弁
開度を大きくする回転方向の後方側へ向かって緩やかに
大きくなる形状に形成されているので、加熱量調整流路
位置における温度調整をきめ細かく行うことができる。
(1)、(2)、(3)のそれぞれの位置にて暖房の調
整を行うことができる。ここで、この温水制御弁21
は、(2)の加熱量調整流路位置において、エンジン系
Eの温水の一部を第2ポート31Bからヒータコア4へ
送り込むための切込部45からなる流路の断面積が、弁
開度を大きくする回転方向の後方側へ向かって緩やかに
大きくなる形状に形成されているので、加熱量調整流路
位置における温度調整をきめ細かく行うことができる。
【0054】また、このとき、エンジン系Eへ温水が戻
される戻り流路36には、抵抗付与部材37が設けられ
ているので、エンジン回転数に応じてエンジン系Eから
送り込まれる温水の流量が変化した場合、図14に示す
ように、加熱量調整流路位置における弁開度に対する流
量の増加率が、エンジン回転数が高いほど大きくされ
る。
される戻り流路36には、抵抗付与部材37が設けられ
ているので、エンジン回転数に応じてエンジン系Eから
送り込まれる温水の流量が変化した場合、図14に示す
ように、加熱量調整流路位置における弁開度に対する流
量の増加率が、エンジン回転数が高いほど大きくされ
る。
【0055】これは、エンジン回転数が高くなりエンジ
ン系Eから送り込まれる温水の流量が増加するにしたが
って、戻り流路36の途中に設けられた抵抗付与部材3
7による抵抗の付与が大きくなり、切込部45を介して
第2ポート31Bからヒータコア4へ流れ込む温水の流
量が増加することによるものである。
ン系Eから送り込まれる温水の流量が増加するにしたが
って、戻り流路36の途中に設けられた抵抗付与部材3
7による抵抗の付与が大きくなり、切込部45を介して
第2ポート31Bからヒータコア4へ流れ込む温水の流
量が増加することによるものである。
【0056】ここで、前述したように、エンジン回転数
が変動した場合、それにともなってエバポレータ3にお
ける冷却能力も変動することとなり、図15に示すよう
に、エバポレータ3直後の吹き出し温度は、エンジン回
転数が上がるにしたがって低下してしまう。
が変動した場合、それにともなってエバポレータ3にお
ける冷却能力も変動することとなり、図15に示すよう
に、エバポレータ3直後の吹き出し温度は、エンジン回
転数が上がるにしたがって低下してしまう。
【0057】しかしながら、上記温水制御弁21によれ
ば、エンジン回転数が高くなってエンジン系Eから送り
込まれる温水の流量が増加するにしたがって、戻り流路
36の途中に設けられた抵抗付与部材37による抵抗の
付与が大きくなり、切込部45を介して第2ポート31
Bからヒータコア4へ流れ込む温水の流量が増加して、
暖房能力も増加するので、エバポレータ3の冷却能力の
変動が補われ、ヒータコア4の後流側の吹出口6からの
吹出温度は、安定した状態に保たれる。つまり、エバポ
レータ3の冷却能力の変動に影響を受けるようなことな
く、図15で示すように、安定した吹出温度を確保する
ことができる。
ば、エンジン回転数が高くなってエンジン系Eから送り
込まれる温水の流量が増加するにしたがって、戻り流路
36の途中に設けられた抵抗付与部材37による抵抗の
付与が大きくなり、切込部45を介して第2ポート31
Bからヒータコア4へ流れ込む温水の流量が増加して、
暖房能力も増加するので、エバポレータ3の冷却能力の
変動が補われ、ヒータコア4の後流側の吹出口6からの
吹出温度は、安定した状態に保たれる。つまり、エバポ
レータ3の冷却能力の変動に影響を受けるようなことな
く、図15で示すように、安定した吹出温度を確保する
ことができる。
【0058】このように、上記温水制御弁21及びこれ
を用いた車両用空調装置によれば、ロータ弁23を回動
させることにより、第1ポート31Aから導入されてロ
ータ弁23によって第2ポート31Bへ送出される温水
の流量を良好に調整することができる。
を用いた車両用空調装置によれば、ロータ弁23を回動
させることにより、第1ポート31Aから導入されてロ
ータ弁23によって第2ポート31Bへ送出される温水
の流量を良好に調整することができる。
【0059】特に、戻り流路36の途中に、温水に抵抗
を付与する抵抗付与部材37が設けられているので、エ
ンジン系Eからの温水の流量の増加に応じて、第2ポー
ト31Bからヒータコア4へ送出される温水の量を増加
させることができ、これにより、エバポレータ3の冷却
能力の変動に合わせてヒータコア4による暖房能力を連
動させることができ、エンジン回転数の変動に関わら
ず、吹出口6における吹出温度を常に設定した温度に維
持させて安定化させることができ、特に、リンク機構等
によってレバーやつまみの操作量をロータ弁23に伝達
させて温度設定を行う手動式に用いて好適である。
を付与する抵抗付与部材37が設けられているので、エ
ンジン系Eからの温水の流量の増加に応じて、第2ポー
ト31Bからヒータコア4へ送出される温水の量を増加
させることができ、これにより、エバポレータ3の冷却
能力の変動に合わせてヒータコア4による暖房能力を連
動させることができ、エンジン回転数の変動に関わら
ず、吹出口6における吹出温度を常に設定した温度に維
持させて安定化させることができ、特に、リンク機構等
によってレバーやつまみの操作量をロータ弁23に伝達
させて温度設定を行う手動式に用いて好適である。
【0060】しかも、第1ポート31Aに導入された温
水を第2ポート31Bへ送り込むための切込部45から
なる流路が、その断面積が弁開度を大きくする回転方向
の後方側へ向かって緩やかに大きくなるように形成され
ているので、加熱量調整流路位置における温度調整をき
め細かく行うことができる。また、抵抗付与部材37が
着脱可能とされているので、この抵抗付与部材37の交
換を容易に行うことができ、これにより、メンテナンス
のための取り付け取り外しの際あるいはエンジン出力に
応じて交換する際に極めて有利である。
水を第2ポート31Bへ送り込むための切込部45から
なる流路が、その断面積が弁開度を大きくする回転方向
の後方側へ向かって緩やかに大きくなるように形成され
ているので、加熱量調整流路位置における温度調整をき
め細かく行うことができる。また、抵抗付与部材37が
着脱可能とされているので、この抵抗付与部材37の交
換を容易に行うことができ、これにより、メンテナンス
のための取り付け取り外しの際あるいはエンジン出力に
応じて交換する際に極めて有利である。
【0061】さらには、ヒータコア4から熱交換後の温
水を引き込む第3ポート31Cが第4ポート31Dに連
通されて設けられているので、ヒータコア4から戻され
る温水の配管に第4ポートを接続する手間を不要とする
ことができ、装置全体のコンパクト化を図ることができ
る。
水を引き込む第3ポート31Cが第4ポート31Dに連
通されて設けられているので、ヒータコア4から戻され
る温水の配管に第4ポートを接続する手間を不要とする
ことができ、装置全体のコンパクト化を図ることができ
る。
【0062】なお、上記の例では、抵抗付与部材37と
して、SUS系の1枚の薄い金属板を用いたが、流量に
応じて金属板の枚数を増減させても良く、また、材料と
しては、金属板に限らず、樹脂等の膜を用いても良い。
図16及び図17に示すものは、戻り流路36を塞ぐよ
うに設けられた樹脂からなる薄膜の中央に1本のスリッ
トを形成し、このスリットに温水を通過させて抵抗を付
与させるようにした抵抗付与部材37であり、図18及
び図19に示すものは、同様に戻り流路36を塞ぐよう
に設けられた樹脂からなる薄膜の中央に、十字状のスリ
ットを形成し、このスリットに温水を通過させて抵抗を
付与させるようにした抵抗付与部材37である。
して、SUS系の1枚の薄い金属板を用いたが、流量に
応じて金属板の枚数を増減させても良く、また、材料と
しては、金属板に限らず、樹脂等の膜を用いても良い。
図16及び図17に示すものは、戻り流路36を塞ぐよ
うに設けられた樹脂からなる薄膜の中央に1本のスリッ
トを形成し、このスリットに温水を通過させて抵抗を付
与させるようにした抵抗付与部材37であり、図18及
び図19に示すものは、同様に戻り流路36を塞ぐよう
に設けられた樹脂からなる薄膜の中央に、十字状のスリ
ットを形成し、このスリットに温水を通過させて抵抗を
付与させるようにした抵抗付与部材37である。
【0063】そして、このような抵抗付与部材37にあ
っても、戻り流路36を流される温水に、スリット間を
通過する際に適度に抵抗が付与され、第1ポート31A
に導入される温水の流量に応じて第2ポート31Bへ送
出させる温水の流量を調整されることができる。
っても、戻り流路36を流される温水に、スリット間を
通過する際に適度に抵抗が付与され、第1ポート31A
に導入される温水の流量に応じて第2ポート31Bへ送
出させる温水の流量を調整されることができる。
【0064】また、抵抗付与部材37は、第1ポート3
1Aから導入されて戻り流路36を通る温水に抵抗を付
与することができる箇所であれば、戻り流路36の途中
に限定されることはなく、図20に示すように、ロータ
弁23の切欠部44からなる流路に設け、戻り流路36
へ送り込まれる温水に抵抗を付与させるようにしても良
く、このように、ロータ弁23に抵抗付与部材37を設
けることにより、第4ポート31Dへ送り出される温水
に、タイミング良く抵抗を付与することができる。
1Aから導入されて戻り流路36を通る温水に抵抗を付
与することができる箇所であれば、戻り流路36の途中
に限定されることはなく、図20に示すように、ロータ
弁23の切欠部44からなる流路に設け、戻り流路36
へ送り込まれる温水に抵抗を付与させるようにしても良
く、このように、ロータ弁23に抵抗付与部材37を設
けることにより、第4ポート31Dへ送り出される温水
に、タイミング良く抵抗を付与することができる。
【0065】図21に示すものは、ハウジング22に、
弁収納空間部32と流路35とに連通するバイパス流路
55を形成したものである。このバイパス流路55は、
ロータ弁23が、弁角度0°とされた前述の(1)の指
示開度0%である加熱停止流路位置よりもさらに、例え
ば、10°戻した際に開放されるようになっている。つ
まり、この時点において、流路34がロータ弁23によ
って閉塞された加熱停止流路位置とされている。
弁収納空間部32と流路35とに連通するバイパス流路
55を形成したものである。このバイパス流路55は、
ロータ弁23が、弁角度0°とされた前述の(1)の指
示開度0%である加熱停止流路位置よりもさらに、例え
ば、10°戻した際に開放されるようになっている。つ
まり、この時点において、流路34がロータ弁23によ
って閉塞された加熱停止流路位置とされている。
【0066】そして、このようなバイパス流路55を設
けた温水制御弁21によれば、エンジン系Eからの温水
が、第1ポート31Aから流路33へ導入され、ロータ
弁23の切欠部44を介して戻り流路36及びバイパス
流路55へ送り込まれ、流路35を介して第4ポート3
1Dからエンジン系Eへ戻される。
けた温水制御弁21によれば、エンジン系Eからの温水
が、第1ポート31Aから流路33へ導入され、ロータ
弁23の切欠部44を介して戻り流路36及びバイパス
流路55へ送り込まれ、流路35を介して第4ポート3
1Dからエンジン系Eへ戻される。
【0067】ここで、バイパス流路55には、戻り流路
36のように、抵抗付与部材37が設けられていないの
で、第1ポート31Aから導入された温水が円滑にエン
ジン系Eへ戻されることとなる。
36のように、抵抗付与部材37が設けられていないの
で、第1ポート31Aから導入された温水が円滑にエン
ジン系Eへ戻されることとなる。
【0068】つまり、戻り流路36に抵抗付与部材37
を設けると、その上流側が加圧されるため、ロータ弁2
3によるヒータコア4へつながる流路34のシールが弱
いと、その部分から流路34へ漏れ出して、冷房時に不
用意にヒータコア4にて暖房が行われる恐れがあるが、
バイパス流路55を有する図21に示した構造の温水制
御弁21によれば、流路34を閉塞した加熱停止流路位
置にて、抵抗付与部材37が設けられていないバイパス
流路55が開放されて、第1ポート31Aからの温水が
略無抵抗にてエンジン系Eへ戻されるので、ロータ弁2
3による流路34のシール部分における加圧による温水
の漏れ出しの恐れをなくすことができ、冷房時において
不用意に暖房が行われるような不具合をなくすことがで
きる。
を設けると、その上流側が加圧されるため、ロータ弁2
3によるヒータコア4へつながる流路34のシールが弱
いと、その部分から流路34へ漏れ出して、冷房時に不
用意にヒータコア4にて暖房が行われる恐れがあるが、
バイパス流路55を有する図21に示した構造の温水制
御弁21によれば、流路34を閉塞した加熱停止流路位
置にて、抵抗付与部材37が設けられていないバイパス
流路55が開放されて、第1ポート31Aからの温水が
略無抵抗にてエンジン系Eへ戻されるので、ロータ弁2
3による流路34のシール部分における加圧による温水
の漏れ出しの恐れをなくすことができ、冷房時において
不用意に暖房が行われるような不具合をなくすことがで
きる。
【0069】なお、上記の温水制御弁21の構成は上述
した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができ
るのは勿論である。
した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができ
るのは勿論である。
【0070】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の温水制
御弁及びこれを用いた車両用空調装置によれば、下記の
効果を得ることができる。請求項1記載の温水制御弁に
よれば、ロータ弁を回動させることにより、入力ポート
から導入されてロータ弁によって出力ポートへ送出され
る温水の流量を良好に調整することができる。特に、戻
り流路の途中に、温水に抵抗を付与する抵抗付与部材が
設けられているので、温水供給源からの温水の流量の増
加に応じて、出力ポートから温水熱交換器へ送出される
温水の量を増加させることができ、これにより、駆動源
が共通であるエバポレータと温水熱交換器とを積層させ
た再熱式の空調装置に用いた際に、エバポレータの冷却
能力の変動に合わせて温水熱交換器による暖房能力を連
動させることができ、これにより、駆動源の変動に関わ
らず、吹出温度を常に設定した温度に維持させて安定化
させることができる。
御弁及びこれを用いた車両用空調装置によれば、下記の
効果を得ることができる。請求項1記載の温水制御弁に
よれば、ロータ弁を回動させることにより、入力ポート
から導入されてロータ弁によって出力ポートへ送出され
る温水の流量を良好に調整することができる。特に、戻
り流路の途中に、温水に抵抗を付与する抵抗付与部材が
設けられているので、温水供給源からの温水の流量の増
加に応じて、出力ポートから温水熱交換器へ送出される
温水の量を増加させることができ、これにより、駆動源
が共通であるエバポレータと温水熱交換器とを積層させ
た再熱式の空調装置に用いた際に、エバポレータの冷却
能力の変動に合わせて温水熱交換器による暖房能力を連
動させることができ、これにより、駆動源の変動に関わ
らず、吹出温度を常に設定した温度に維持させて安定化
させることができる。
【0071】請求項2記載の温水制御弁によれば、抵抗
付与部材として戻り流路に設けられた可撓性を有する板
体によって、戻り流路を流される温水に、適度にしなり
ながら抵抗を付与し、入力ポートに導入される温水の流
量に応じて出力ポートへ送出させる温水の流量を調節さ
せることができる。
付与部材として戻り流路に設けられた可撓性を有する板
体によって、戻り流路を流される温水に、適度にしなり
ながら抵抗を付与し、入力ポートに導入される温水の流
量に応じて出力ポートへ送出させる温水の流量を調節さ
せることができる。
【0072】請求項3記載の温水制御弁によれば、抵抗
付与部材として戻り流路を塞ぐように配設され、中央部
分にスリットが形成された可撓性を有する薄膜によって
戻り流路を流さる温水に、スリット間を通過する際に適
度に抵抗を付与し、入力ポートに導入される温水の流量
に応じて出力ポートへ送出させる温水の流量を調整させ
ることができる。
付与部材として戻り流路を塞ぐように配設され、中央部
分にスリットが形成された可撓性を有する薄膜によって
戻り流路を流さる温水に、スリット間を通過する際に適
度に抵抗を付与し、入力ポートに導入される温水の流量
に応じて出力ポートへ送出させる温水の流量を調整させ
ることができる。
【0073】請求項4記載の温水制御弁によれば、抵抗
付与部材が着脱可能とされているので、この抵抗付与部
材の交換を容易に行うことができ、これにより、メンテ
ナンスのための取り付け取り外しの際あるいは駆動源の
能力に応じて交換する際に極めて有利である。
付与部材が着脱可能とされているので、この抵抗付与部
材の交換を容易に行うことができ、これにより、メンテ
ナンスのための取り付け取り外しの際あるいは駆動源の
能力に応じて交換する際に極めて有利である。
【0074】請求項5記載の温水制御弁によれば、ロー
タ弁に設けられた抵抗付与部材によって戻りポートへ送
り出される温水に、タイミング良く抵抗を付与すること
ができる。
タ弁に設けられた抵抗付与部材によって戻りポートへ送
り出される温水に、タイミング良く抵抗を付与すること
ができる。
【0075】請求項6記載の温水制御弁によれば、入力
ポートに導入された温水を出力ポートへ送り込むための
流路が、その断面積が弁開度を大きくする回転方向の後
方側へ向かって緩やかに大きくなるように形成されてい
るので、加熱量調整流路位置における温度調整をきめ細
かく行うことができる。
ポートに導入された温水を出力ポートへ送り込むための
流路が、その断面積が弁開度を大きくする回転方向の後
方側へ向かって緩やかに大きくなるように形成されてい
るので、加熱量調整流路位置における温度調整をきめ細
かく行うことができる。
【0076】請求項7記載の温水制御弁によれば、加熱
停止流路位置に切り換えられた際に、バイパス流路が開
放されて、入力ポートからの温水が略無抵抗にて戻りポ
ートへ戻されるので、ロータ弁による出力ポートのシー
ル部分において、戻り流路に抵抗付与部材を設けたこと
による加圧による温水の漏れ出しの恐れをなくすことが
でき、不用意に暖房が行われるような不具合をなくすこ
とができる。
停止流路位置に切り換えられた際に、バイパス流路が開
放されて、入力ポートからの温水が略無抵抗にて戻りポ
ートへ戻されるので、ロータ弁による出力ポートのシー
ル部分において、戻り流路に抵抗付与部材を設けたこと
による加圧による温水の漏れ出しの恐れをなくすことが
でき、不用意に暖房が行われるような不具合をなくすこ
とができる。
【0077】請求項8記載の温水制御弁によれば、温水
熱交換器から熱交換後の温水を引き込む引込ポートが戻
りポートに連通されて設けられているので、温水熱交換
器から戻される温水の配管に戻りポートを接続する手間
を不要とすることができ、装置全体のコンパクト化を図
ることができる。
熱交換器から熱交換後の温水を引き込む引込ポートが戻
りポートに連通されて設けられているので、温水熱交換
器から戻される温水の配管に戻りポートを接続する手間
を不要とすることができ、装置全体のコンパクト化を図
ることができる。
【0078】請求項9記載の車両用空調装置によれば、
エバポレータの冷却能力の変動に合わせて温水熱交換器
による暖房能力を連動させることができ、これにより、
エバポレータ及び温水供給源の駆動源の変動に関わら
ず、吹出口における吹出温度を常に設定した温度に維持
させて安定させることができ、特に、リンク機構等によ
ってレバーやつまみの操作量をロータ弁に伝達させて温
度設定を行う手動式に用いて好適である。
エバポレータの冷却能力の変動に合わせて温水熱交換器
による暖房能力を連動させることができ、これにより、
エバポレータ及び温水供給源の駆動源の変動に関わら
ず、吹出口における吹出温度を常に設定した温度に維持
させて安定させることができ、特に、リンク機構等によ
ってレバーやつまみの操作量をロータ弁に伝達させて温
度設定を行う手動式に用いて好適である。
【図1】 再熱式HVACユニットの構成例を示す図で
ある。
ある。
【図2】 本発明の実施形態例の温水制御弁の構成及び
構造を説明する温水制御弁の分解斜視図である。
構造を説明する温水制御弁の分解斜視図である。
【図3】 本発明の実施形態例の温水制御弁の構成及び
構造を説明する温水制御弁の平面図である。
構造を説明する温水制御弁の平面図である。
【図4】 本発明の実施形態例の温水制御弁の構成及び
構造を説明する温水制御弁の図3におけるA−A断面図
である。
構造を説明する温水制御弁の図3におけるA−A断面図
である。
【図5】 本発明の実施形態例の温水制御弁を構成する
ハウジングの平面図である。
ハウジングの平面図である。
【図6】 本発明の実施形態例の温水制御弁の戻り流路
に設けられた抵抗付与部材の構造を説明する戻り流路の
側断面図である。
に設けられた抵抗付与部材の構造を説明する戻り流路の
側断面図である。
【図7】 本発明の実施形態例の温水制御弁の戻り流路
に設けられた抵抗付与部材の構造を説明する戻り流路の
断面図である。
に設けられた抵抗付与部材の構造を説明する戻り流路の
断面図である。
【図8】 本発明の実施形態例の温水制御弁に設けられ
たロータ弁の形状を説明するロータ弁の平面図である。
たロータ弁の形状を説明するロータ弁の平面図である。
【図9】 本発明の実施形態例の温水制御弁に設けられ
たロータ弁の形状を説明するロータ弁の側面図である。
たロータ弁の形状を説明するロータ弁の側面図である。
【図10】 本発明の実施形態例の温水制御弁に設けら
れたロータ弁の形状を説明するロータ弁の側面図であ
る。
れたロータ弁の形状を説明するロータ弁の側面図であ
る。
【図11】 本発明の実施形態例の温水制御弁における
温水の流量制御を説明する温水制御弁の概略平面図であ
る。
温水の流量制御を説明する温水制御弁の概略平面図であ
る。
【図12】 本発明の実施形態例の温水制御弁における
温水の流量制御を説明する温水制御弁の概略平面図であ
る。
温水の流量制御を説明する温水制御弁の概略平面図であ
る。
【図13】 本発明の実施形態例の温水制御弁における
温水の流量制御を説明する温水制御弁の概略平面図であ
る。
温水の流量制御を説明する温水制御弁の概略平面図であ
る。
【図14】 本発明の実施形態例の温水制御弁における
弁開度とヒータコアへの流量との関係を示すグラフ図で
ある。
弁開度とヒータコアへの流量との関係を示すグラフ図で
ある。
【図15】 本発明の実施形態例の温水制御弁を用いた
場合の導入空気の温度状態を示すグラフ図である。
場合の導入空気の温度状態を示すグラフ図である。
【図16】 本発明の実施形態例の温水制御弁の戻り流
路に設けられた抵抗付与部材の他の例を説明する戻り流
路の断面図である。
路に設けられた抵抗付与部材の他の例を説明する戻り流
路の断面図である。
【図17】 本発明の実施形態例の温水制御弁の戻り流
路に設けられた抵抗付与部材の他の例を説明する戻り流
路の断面図である。
路に設けられた抵抗付与部材の他の例を説明する戻り流
路の断面図である。
【図18】 本発明の実施形態例の温水制御弁の戻り流
路に設けられた抵抗付与部材の他の例を説明する戻り流
路の断面図である。
路に設けられた抵抗付与部材の他の例を説明する戻り流
路の断面図である。
【図19】 本発明の実施形態例の温水制御弁の戻り流
路に設けられた抵抗付与部材の他の例を説明する戻り流
路の断面図である。
路に設けられた抵抗付与部材の他の例を説明する戻り流
路の断面図である。
【図20】 本発明の他の実施形態例の温水制御弁の構
造を説明する温水制御弁の概略平面図である。
造を説明する温水制御弁の概略平面図である。
【図21】 本発明の他の実施形態例の温水制御弁の構
造を説明する温水制御弁の概略平面図である。
造を説明する温水制御弁の概略平面図である。
【図22】 従来の温水制御弁の構造を示す斜視図であ
る。
る。
【図23】 従来の温水制御弁における弁体動作を示す
概略断面図である。
概略断面図である。
【図24】 従来の温水制御弁における弁開度とヒータ
コアへの流量との関係を示すグラフ図である。
コアへの流量との関係を示すグラフ図である。
【図25】 従来の温水制御弁を用いた場合の導入空気
の温度状態を示すグラフ図である。
の温度状態を示すグラフ図である。
2 ブロワファン(送風手段) 3 エバポレータ 4 ヒータコア(温水熱交換器) 6 吹出口 7 開閉ダンパ 10 HVACユニット(再熱式車両用空調装置) 21 温水制御弁 23 ロータ弁 31A 第1ポート(入力ポート) 31B 第2ポート(出力ポート) 31C 第3ポート(引込ポート) 31D 第4ポート(戻りポート) 32 弁収納空間部(連結部分) 36 戻り流路 37 抵抗付与部材 45 切込部(流路) 55 バイパス流路 E エンジン系(温水供給源)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 寛 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60番 地の1 中菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3H067 AA12 AA38 CC04 CC32 CC35 CC38 CC44 DD03 DD12 EA14 EC07 EC30 FF11 FF17 GG13 GG23
Claims (9)
- 【請求項1】 温水供給源から温水を導入する入力ポー
トと、温水熱交換器へ温水を送出する出力ポートと、前
記入力ポートから導入した温水を前記温水供給源へ戻す
戻りポートと、これら入力ポート、出力ポート及び戻り
ポートが連結された連結部分にて回動可能に支持された
ロータ弁とを有する温水制御弁であって、 前記ロータ弁の回動により、前記入力ポートから導入し
た温水の全量を前記戻りポートへ導く加熱停止流路位置
と、入力ポートから導入した温水を弁開度に応じて前記
出力ポート及び前記戻りポートへ分配する加熱量調整流
路位置と、前記入力ポートから導入した温水の全量を前
記出力ポートへ導く最大加熱流路位置との選択切り換え
が可能とされ、 前記戻りポートへ繋がる戻り流路には、戻される温水
に、その流量に応じた抵抗を付与する抵抗付与部材が設
けられていることを特徴とする温水制御弁。 - 【請求項2】 前記抵抗付与部材は、前記戻り流路を構
成する内壁面に固定された可撓性を有する板体からなる
ことを特徴とする請求項1記載の温水制御弁。 - 【請求項3】 前記抵抗付与部材は、前記戻り流路を塞
ぐように配設され、中央部分にスリットが形成された可
撓性を有する薄膜からなることを特徴とする請求項1記
載の温水制御弁。 - 【請求項4】 前記抵抗付与部材は、前記戻り流路に着
脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1
〜3のいずれか1項記載の温水制御弁。 - 【請求項5】 前記抵抗付与部材は、前記ロータ弁に設
けられ、このロータ弁が前記加熱量調整流路位置とされ
た際に、前記戻りポートへ繋がる流路に配設されること
を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の温水制
御弁。 - 【請求項6】 前記ロータ弁の周面には、前記加熱量調
整流路位置にて前記入力ポートと前記出力ポートとを連
通する流路が形成され、該流路は、その断面積が、前記
ロータ弁の弁開度を大きくする方向への回動方向後方側
へ向かって次第に大きくされていることを特徴とする請
求項1〜5のいずれか1項記載の温水制御弁。 - 【請求項7】 前記ロータ弁が前記加熱停止流路位置と
された際に開口されて、前記入力ポートと前記戻りポー
トとを連通させるバイパス流路が設けられていることを
特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の温水制御
弁。 - 【請求項8】 前記温水熱交換器から熱交換後の温水を
引き込む引込ポートを有し、該引込ポートが前記戻りポ
ートに連通されていることを特徴とする請求項1〜7の
いずれか1項記載の温水制御弁。 - 【請求項9】 内気または外気の導入空気を空調して車
室内へ供給する再熱式車両用空調装置であって、 前記導入空気の送風手段と、冷凍サイクルから供給され
る冷媒で前記導入空気を冷却及び除湿するエバポレータ
と、温水供給源から供給される温水で前記導入空気を加
熱する温水熱交換器と、各吹出口に設けられた開閉ダン
パとを具備し、前記温水熱交換器へ供給する温水が請求
項1〜8のいずれか1項に記載の温水制御弁で流量制御
されることを特徴とする車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001079212A JP2002274160A (ja) | 2001-03-19 | 2001-03-19 | 温水制御弁及びこれを用いた車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001079212A JP2002274160A (ja) | 2001-03-19 | 2001-03-19 | 温水制御弁及びこれを用いた車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002274160A true JP2002274160A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18935703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001079212A Withdrawn JP2002274160A (ja) | 2001-03-19 | 2001-03-19 | 温水制御弁及びこれを用いた車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002274160A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7069983B2 (en) | 2002-12-06 | 2006-07-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Air conditioner |
KR101150233B1 (ko) | 2008-09-02 | 2012-06-12 | 한라공조주식회사 | 차량 열교환기용 유량조절밸브 |
KR101422647B1 (ko) * | 2008-07-14 | 2014-07-24 | 한라비스테온공조 주식회사 | 유량조절밸브 및 이를 이용한 차량용 공조장치 |
US9205720B2 (en) | 2008-03-27 | 2015-12-08 | Halla Visteon Climate Control Corporation | Flow control valve and air conditioner for an automobile equipped with same |
-
2001
- 2001-03-19 JP JP2001079212A patent/JP2002274160A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7069983B2 (en) | 2002-12-06 | 2006-07-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Air conditioner |
US9205720B2 (en) | 2008-03-27 | 2015-12-08 | Halla Visteon Climate Control Corporation | Flow control valve and air conditioner for an automobile equipped with same |
KR101422647B1 (ko) * | 2008-07-14 | 2014-07-24 | 한라비스테온공조 주식회사 | 유량조절밸브 및 이를 이용한 차량용 공조장치 |
KR101150233B1 (ko) | 2008-09-02 | 2012-06-12 | 한라공조주식회사 | 차량 열교환기용 유량조절밸브 |
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