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JP2002264419A - インクジェット記録装置および該インクジェット記録装置における被記録媒体とインクジェット記録ヘッドとの間隔を調整する方法 - Google Patents

インクジェット記録装置および該インクジェット記録装置における被記録媒体とインクジェット記録ヘッドとの間隔を調整する方法

Info

Publication number
JP2002264419A
JP2002264419A JP2001071991A JP2001071991A JP2002264419A JP 2002264419 A JP2002264419 A JP 2002264419A JP 2001071991 A JP2001071991 A JP 2001071991A JP 2001071991 A JP2001071991 A JP 2001071991A JP 2002264419 A JP2002264419 A JP 2002264419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
recording
carriage guide
ink jet
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001071991A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Suzuki
健一 鈴木
Keiji Okoda
啓次 大古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001071991A priority Critical patent/JP2002264419A/ja
Publication of JP2002264419A publication Critical patent/JP2002264419A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Ink Jet (AREA)
  • Common Mechanisms (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジガイドに生じる撓みや振動を抑え
る。 【解決手段】 インクジェット記録装置は、記録紙を搬
送する副走査ローラ8,9,11と、記録紙に記録を行
うインクジェット記録ヘッド1を記録紙の搬送方向と交
差する方向に往復走行させるキャリッジ3と、キャリッ
ジ3をガイドするキャリッジガイド4,5と、副走査ロ
ーラ8,9,11を支持するローラ側板15,16とを
有する。ローラ側板15,16は副走査ローラ8,9,
11の両端を支持すると共に、キャリッジガイド4,5
を前記交差する方向に沿って支持している。キャリッジ
ガイド4,5は、副走査ローラを支持しているローラ側
板15,16の間の領域を越えてキャリッジ3が移動で
きるように、ローラ側板15,16によって支持されて
いる支持部から延びた延長部分を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録媒体に対し
て走査されるインクジェット記録ヘッドを用いて該被記
録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置、およ
び該インクジェット記録装置における被記録媒体とイン
クジェット記録ヘッドとの間隔を調整する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の記録装置の記録部の概略
構成を示す図であり、同図(a)は記録部の被記録媒体
の搬送方向に直交する方向の断面図、同図(b)は記録
部の搬送方向に平行な方向の断面図である。
【0003】被記録媒体としての記録紙は、記録紙保持
手段(不図示)上に複数枚が重ねて載置され、分離手段
(不図示)により1枚ずつ分離されて、不図示の給送手
段で図10(b)のA方向から記録部に供給される。
【0004】不図示の給送手段で供給されてきた記録紙
は、1対の副走査ローラ108,109からなる第1の
副走査ローラ対と、副走査ローラ111と記録紙の搬送
に従動して回転する回転体である拍車112とからなる
第2の副走査ローラ対とによって、図10(b)の図示
左方向に所定量だけ間欠的に搬送される。第1の副走査
ローラ対108,109と第2の副走査ローラ対11
1,112との間には記録紙を支持するプラテン板11
0が設けられており、そのプラテン板110の上面に対
向する位置には、記録紙に対してインク滴を吐出して画
像を形成するインクジェット記録ヘッド101が配置さ
れている。
【0005】記録ヘッド101には複数のインクタンク
102が結合されている。記録ヘッド101とインクタ
ンク102はキャリッジ103に載置されている。キャ
リッジ103は、副走査ローラ108,109,111
および拍車112の回転軸と略平行に配置されたキャリ
ッジガイド104,105によって、記録紙の搬送方向
Aに交差(例えば直交)する方向(図10(a)中の
C,D方向)に往復移動可能に保持されている。そし
て、このキャリッジ103は、モーター等の不図示の駆
動手段およびベルト等の動力伝達手段を介して、移動さ
れるようになっている。
【0006】また、記録装置にはキャリッジ103の移
動方向に沿ってリニアスケール(不図示)が設けられて
おり、キャリッジ103には不図示のセンサが設けられ
ている。これにより、キャリッジ103に設けられたセ
ンサがリニアスケールを読み取ることでキャリッジ10
3の位置が検出され、記録ヘッド101からのインク吐
出のタイミングが取られている。なお、リニアスケール
は、両端がフレーム側板118,119に固定されてい
る。
【0007】キャリッジ103に載置された記録ヘッド
101は、副走査ローラの間欠給送が停止しているとき
に前記の方向(C,D方向)に移動しつつ記録紙にイン
クを吐出し、記録紙への画像記録を行う。記録終了後、
第2の副走査ローラ対111,112は図10(b)中
のB方向に記録紙を搬送し、不図示の排紙トレイ上に排
出する。
【0008】次に、上記の記録装置におけるキャリッジ
ガイド104,105の支持構造について述べる。
【0009】従来の記録装置では、キャリッジガイド1
04,105は、図10(a)に示すように調整プレー
ト106を介して各フレーム側板118,119に固定
されている。フレーム側板118,119はフレーム底
板114にそれぞれ結合されている。
【0010】副走査ローラ108および111は、フレ
ーム側板118,119の間に設けられフレーム底板1
14にそれぞれ結合されているローラ側板115,11
6に対して回動自在に支持されている。一方、副走査ロ
ーラ109および拍車112は、不図示の保持手段に対
して回動自在に支持されている。この保持手段は、ロー
ラ側板115,116に固定されており、副走査ローラ
109および拍車112をそれぞれ副走査ローラ10
8,111に押圧する機能を有している。また、プラテ
ン110もローラ側板115,116に固定されてい
る。
【0011】第1および第2の副走査ローラ対によって
搬送されかつ支持されている記録紙と記録ヘッド101
との間隔の調整は、第1の副走査ローラ対108,10
9と第2の副走査ローラ対111,112との間に支持
された記録紙を基準として、記録ヘッド101を支持す
るキャリッジガイド104,105の高さを調整プレー
ト106を移動させることで調整し、その調整が終了し
た後に固定ネジ107で調整プレート106をフレーム
側板106,107に固定することにより行う。
【0012】なお、フレーム底板114の底面の四隅に
は脚部117が取り付けられている。また、ローラ側板
115,116によるキャリッジガイド104,105
の支持部の間の領域の外側であるローラ側板115とフ
レーム側板118との間には、記録ヘッド101のノズ
ルの乾燥を予防する保護キャップ、ノズルからのインク
の強制的な吸引動作を行うための吸引キャップ、記録ヘ
ッド101のインク吐出面のワイピングを行うためのブ
レード(いずれも不図示)などを有する回復系ユニット
113が備えられている。
【0013】図11は従来の他の記録装置の記録部の概
略構成を示す図であり、同図(a)は記録部の被記録媒
体の搬送方向に直交する方向の断面図、同図(b)は記
録部の搬送方向に平行な方向の断面図である。
【0014】図11において、図10の記録装置と同じ
部材にはそれと同じ符号が付されている。図11に示す
記録装置が図10のものと異なるのは、副走査ローラ1
31および132の図11(a)中の左端をローラ側板
133まで延長し、このローラ側板133に回動自在に
支持させることによって、図10(a)に示した一方の
ローラ側板116を省略した構成としたことである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来の記録装置の構成では、記録画像の画質を左右す
る記録ヘッドと記録紙との間隔を精度よく維持するため
には、記録装置のフレーム全体の剛性を上げるために堅
牢なフレーム構成が必要である。特に大判の記録紙を使
用する装置において、所望の剛性を確保するためには複
雑で高価な構成となる。
【0016】第1および第2の従来例の記録装置では、
記録ヘッド101と記録中の記録紙を保持するプラテン
110との間隔によって記録ヘッド101と記録紙との
間隔(以下、「紙間距離」という。)が決まる。記録ヘ
ッド101と記録紙との位置関係は、フレーム側板11
8,119,133、フレーム底板114、ローラ側板
115,116、およびキャリッジガイド104,10
5という多くの要素の相対的な位置関係によって決ま
る。例えば、記録装置の設置場所が変更されて設置面の
平面度が変化した場合に、底板114が設置面に倣って
変形すると紙間距離が変わってしまう。したがって、底
板114は、設置面の平面度に左右されることなく紙間
距離を維持するのに十分な剛性を有することが必要とな
る。
【0017】例えば記録装置をテーブルの上に設置した
場合、4つの脚部117のうちの1つがテーブルから外
れていたり、あるいは段部の上に載っている場合でも、
底板114が許容値を越えて撓まないように、底板11
4の板厚を厚くする等の対策が必要である。また、キャ
リッジガイド104,105はある程度の長さを有して
いるため、ガイド104,105の自重やキャリッジ1
03の重量、あるいは振動によりガイド104,105
に生じる撓みを所定値以内に抑えるためには、キャリッ
ジガイド104,105を太くして剛性を向上させる必
要があった。しかし、これらの必要性を満たそうとする
と、記録装置の重量が増し、また材料費の増加に伴って
装置のコストが高くなるという結果を招くこととなる。
【0018】更に、記録速度を高速にするためにキャリ
ッジ103の移動速度を高速にしようとすると、キャリ
ッジ103が停止状態から記録時の所定の速度になるま
での助走区間を長くとる必要があり、キャリッジガイド
104,105の長さを更に長くする必要が生じる。キ
ャリッジガイドの長さが長くなると、キャリッジガイド
に撓みや振動が生じやすくなる。
【0019】これらの問題を解決する一案として、キャ
リッジガイドをその全域でフレームに対して支持する方
法が考えられるが、この場合、図11(b)より明らか
なように、キャリッジガイドの下側を被記録媒体が通過
できなくなり、被記録媒体の通過経路設計の自由度に制
限をうける。
【0020】そこで本発明は、キャリッジガイドに生じ
る撓みや振動を抑えることができ、かつ、被記録媒体通
過経路の設計自由度の高いインクジェット記録装置を提
供すること等を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のインクジェット記録装置は、被記録媒体を
搬送する搬送手段と、前記被記録媒体にインク滴を吐出
して記録を行うインクジェット記録ヘッドを前記被記録
媒体の搬送方向と交差する方向に往復走行させるキャリ
ッジと、該キャリッジを前記交差する方向に往復走行さ
せるようにガイドするキャリッジガイドと、前記搬送手
段を支持する支持部材とを有するインクジェット記録装
置において、前記支持部材は、前記搬送手段をその前記
交差する方向の両端部で支持しているとともに、前記キ
ャリッジガイドを前記交差する方向に関して、前記搬送
手段を支持する部分の近傍のみで前記キャリッジガイド
の下側を前記被記録媒体が通過可能な状態で支持してお
り、前記キャリッジガイドは、前記搬送手段を支持して
いる前記支持部材の間の領域を越えて前記キャリッジが
移動できるように、前記支持部材によって支持されてい
る支持部から延びた延長部分を有していることを特徴と
する。
【0022】上記本発明のように構成されたインクジェ
ット記録装置によれば、キャリッジからキャリッジガイ
ド、支持部材を経て搬送手段に至る構造上の経路の長さ
が短くなるので、キャリッジの支持構造の剛性が高ま
る。加えて、キャリッジガイドに延長部分を設けること
によりキャリッジガイドの全長が長くなる場合であって
も、キャリッジガイドは、その両端部ではなく中間部分
で支持されるので、キャリッジガイドの支持スパン(梁
間距離)は短くなる。そのため、キャリッジガイドの剛
性が高くなり、キャリッジガイドに撓みや振動が発生す
ることが防止されるので、インクジェット記録装置の記
録精度が高められる。
【0023】また、前記キャリッジは、前記キャリッジ
ガイドの前記延長部分を移動している間に加速または減
速するようにされている構成としてもよい。これによ
り、キャリッジがキャリッジガイドの中間部分(両側の
延長部分の間の部分)を移動している間のキャリッジの
移動速度を一定にすることが可能になり、記録精度が高
められる。
【0024】さらに、前記キャリッジガイドは、前記搬
送手段によって搬送されている前記被記録媒体の被記録
面に対して垂直な方向に関する前記搬送手段と前記キャ
リッジガイドとの相対位置を調整する調整手段を介して
前記支持部材に支持されている構成としてもよい。この
調整手段を用いて搬送手段とキャリッジガイドとの相対
位置を調整すると、搬送手段によって搬送されている被
記録媒体と、キャリッジガイドに沿って往復移動するキ
ャリッジに搭載されたインクジェット記録ヘッドとの間
隔が調整される。記録ヘッドから吐出されて被記録媒体
の被記録面に付着するインク滴によって形成されるドッ
トの位置は、被記録媒体とインクジェット記録ヘッドと
の間隔が小さい程、所定位置からのずれが小さくなる。
そのため、この調整手段を用いて、被記録媒体の被記録
面とインクジェット記録ヘッドのインク吐出面との間隔
をより小さくなるように調整することが好ましい。
【0025】また、前記インクジェット記録ヘッドの機
能を回復させる回復手段が、前記キャリッジガイドに沿
う方向に関し、前記支持部材による前記キャリッジガイ
ドの支持部の間の領域の外側に配設されている構成とし
てもよい。
【0026】さらに、前記キャリッジガイドに対する前
記キャリッジの位置を検出するためのリニアスケール
が、前記キャリッジガイドと並行に、両端が前記キャリ
ッジガイドに支持された状態で設けられている構成とし
てもよい。
【0027】また、本発明のインクジェット記録装置に
おける被記録媒体とインクジェット記録ヘッドとの間隔
を調整する方法は、被記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記被記録媒体にインク滴を吐出して記録を行うインク
ジェット記録ヘッドを前記被記録媒体の搬送方向と交差
する方向に往復走行させるキャリッジと、該キャリッジ
を前記交差する方向に往復走行させるようにガイドする
キャリッジガイドと、前記搬送手段を支持する支持部材
とを有し、前記支持部材は、前記搬送手段をその前記交
差する方向の両端部で支持しているとともに、前記キャ
リッジガイドを前記交差する方向に関して、前記搬送手
段を支持する部分の近傍のみで前記キャリッジガイドの
下側を前記被記録媒体が通過可能な状態で支持してお
り、前記キャリッジガイドは、前記搬送手段を支持して
いる前記支持部材の間の領域を越えて前記キャリッジが
移動できるように、前記支持部材によって支持されてい
る支持部から延びた延長部分を有しているインクジェッ
ト記録装置における、前記搬送手段によって搬送されて
いる前記被記録媒体と前記インクジェット記録ヘッドと
の間隔を調整する方法において、前記搬送手段によって
搬送されている前記被記録媒体の被記録面に対して垂直
な方向について前記搬送手段と前記キャリッジガイドと
の相対位置を調整することを特徴とする。
【0028】上記本発明によれば、搬送手段とキャリッ
ジガイドとの相対位置を調整すると、搬送手段によって
搬送されている被記録媒体と、キャリッジガイドに沿っ
て往復移動するキャリッジに搭載されたインクジェット
記録ヘッドとの間隔が調整される。記録ヘッドから吐出
されて被記録媒体の被記録面に付着するインク滴によっ
て形成されるドットの位置は、被記録媒体の被記録面と
インクジェット記録ヘッドのインク吐出面との間隔が小
さい程、所定位置からのずれが小さくなる。そのため、
この調整方法により、被記録媒体の被記録面とインクジ
ェット記録ヘッドのインク吐出面との間隔をより小さく
なるように調整することが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0030】図1は本発明の記録装置の一実施形態にお
ける記録部の概略構成を示す図であり、同図(a)は記
録部の被記録媒体の搬送方向に直交する方向の断面図、
同図(b)は記録部の搬送方向に平行な方向の断面図で
ある。
【0031】被記録媒体としての記録紙は、記録紙保持
手段(不図示)上に複数枚が重ねて載置され、分離手段
(不図示)により1枚づつ分離されて、不図示の搬送手
段で図1(b)のA方向から記録部に供給される。
【0032】不図示の搬送手段で搬送されてきた記録紙
は、1対の副走査ローラ8,9からなる第1の副走査ロ
ーラ対と、副走査ローラ11と記録紙の搬送に従動して
回転する回転体である拍車12とからなる第2の副走査
ローラ対とによって、図1(b)の図示左方向に所定量
だけ間欠的に搬送される。このように、これら第1およ
び第2の副走査ローラ対は、記録紙を搬送する搬送手段
として機能する。第1の副走査ローラ対8,9と第2の
副走査ローラ対11,12との間には記録紙を支持する
プラテン板10が設けられており、そのプラテン板10
の上面に対向する位置には、記録紙に対してインク滴を
吐出して画像を形成するインクジェット記録ヘッド1が
配置されている。
【0033】記録ヘッド1には複数のインクタンク2が
結合されている。記録ヘッド1とインクタンク2はキャ
リッジ3に載置されている。キャリッジ3は、副走査ロ
ーラ8,9,11および拍車12の回転軸と略平行に配
置されたキャリッジガイド4,5によって、記録紙の搬
送方向Aに交差(例えば直交)する方向(図1(a)中
のC,D方向)に往復移動可能に保持されている。そし
て、このキャリッジ3は、モーター等の不図示の駆動手
段およびベルト等の動力伝達手段を介して、移動される
ようになっている。
【0034】また、記録装置にはキャリッジ3の移動方
向に沿ってリニアスケール(不図示)が設けられてお
り、キャリッジ3には不図示のセンサが設けられてい
る。これにより、キャリッジ3に設けられたセンサがリ
ニアスケールを読み取ることでキャリッジ3の位置が検
出され、記録ヘッド1からのインク吐出のタイミングが
取られている。なお、リニアスケールは、ローラ側板1
5,16から上方に張り出したアームに両端が固定され
ている。
【0035】キャリッジ3に載置された記録ヘッド1
は、副走査ローラの間欠給送が停止しているときに前記
の方向(C,D方向)に移動しつつ記録紙にインクを吐
出し、記録紙への画像記録を行う。記録終了後、副走査
ローラ11、12は図2中のB方向に記録紙を搬送し、
不図示の排紙トレイに排出する。
【0036】なお、ローラ側板15,16によるキャリ
ッジガイド4,5の支持部の間の領域の外側には、記録
ヘッド1のノズルの乾燥を予防する保護キャップ、ノズ
ルからのインクの強制的な吸引動作を行うための吸引キ
ャップ、記録ヘッド1のインク吐出面のワイピングを行
うためのブレード(いずれも不図示)などを有する、記
録ヘッド1のインク吐出機能を回復させるための回復手
段としての回復系ユニット13が備えられている。
【0037】図2は、キャリッジの移動速度と位置との
関係を示すグラフである。
【0038】図2において、横軸はキャリッジ3の位置
を示し、縦軸はキャリッジ3の移動速度を示している。
実線が図1(a)における記録ヘッド1の左端側に設け
られたノズルの位置を示し、破線が記録ヘッド1の右端
側に設けられたノズルの位置を示している。
【0039】キャリッジ3のホームポジション(図1
(a)の左側)からキャリッジ3の往方向移動(図1
(a)のD方向)が開始されると、記録ヘッド1の左端
側のノズルは、a位置から移動がスタートし、ab間で
加速し、bc間は一定速度で移動し、cd間で減速し、
d位置で停止する。次いで、キャリッジ3の復方向移動
(図1(a)のC方向)が開始されると、記録ヘッド1
の左端側のノズルは、d位置を始点として移動を開始
し、dc間で加速し、cb間を一定速度で移動し、ba
間で減速し、a位置に戻る。以下、これを繰り返す。一
方、記録ヘッド1の右端側のノズルも、同様にa’、
b’、c’、d’、c’、b’、a’を辿る。
【0040】記録紙はgh間にあり、ノズルがb’c間
あるいはcb’間を移動している時に記録が行われる。
また、e、fは、キャリッジガイド4,5の支持位置で
ある。上記の回復系ユニット13によって記録ヘッド1
の回復動作が行われる位置は、記録ヘッド1の左端側の
ノズルがd位置にある場合の位置でも良いし、またはd
位置の少し外側(図2の右側)あるいは少し内側(図2
の左側)のどちらでも良い。記録ヘッド1の回復動作位
置が、記録ヘッド1の左端側のノズルがd位置にある場
合と異なる場合には、回復を行う際には、記録ヘッド1
をその左側のノズルがd位置から回復位置に位置するま
で移動させる。
【0041】次に、再び図1を参照し、上記の記録装置
におけるキャリッジガイド4,5の支持構造について述
べる。
【0042】記録装置では、キャリッジガイド4,5
は、図1(a)に示すように調整プレート6を介して各
ローラ側板15,16に支持固定されている。そして、
被記録媒体が通過する部分には、キャリッジガイド4,
5の支持部分は存在せず、被記録媒体がキャリッジガイ
ド4,5の下を通過するのに支障ないようになってい
る。キャリッジガイド4,5の、各ローラ側板15,1
6に支持固定されている支持部の間の部分を中間部分と
し、支持部の両外側の部分を延長部分とすると、キャリ
ッジ3は、キャリッジガイド4,5の延長部分を移動す
る時に加速または減速し、中間部分を移動している間は
速度が一定になるようにされている。なお、ローラ側板
15,16はフレーム底板14にそれぞれ結合されてい
る。
【0043】副走査ローラ8および11は、ローラ側板
15,16の間に設けられ、ローラ側板15,16に対
して回動自在に支持されている。一方、副走査ローラ9
および拍車12は、不図示の保持手段に対して回動自在
に支持されている。この保持手段は、ローラ側板15,
16に固定されており、副走査ローラ9および拍車12
をそれぞれ副走査ローラ8,11に押圧する機能を有し
ている。また、プラテン10もローラ側板15,16に
固定されている。このように、ローラ側板15,16
は、キャリッジガイド4,5および各副走査ローラ対を
支持する支持部材として機能している。
【0044】第1および第2の副走査ローラ対によって
搬送されかつ支持されている記録紙と記録ヘッド1との
間隔の調整は、第1の副走査ローラ対8,9と第2の副
走査ローラ対11,12との間に支持された記録紙を基
準として、記録紙の被記録面に対して垂直な方向につい
ての、記録ヘッド1を支持するキャリッジガイド4,5
の高さを、調整手段としての調整プレート6を図示上下
に移動させることで調整し、調整終了後に固定ネジ7で
調整プレート6をローラ側板15,16に固定すること
により行う。
【0045】なお、フレーム底板14の底面の四隅には
脚部17が取り付けられている。また、図1(a)にお
いて、L1は搬送される記録紙の最大幅を示し、L2は
キャリッジ3の移動範囲を示している。
【0046】図3は、図1に示したキャリッジ3とキャ
リッジガイド4との結合部を拡大して示す詳細図であ
る。
【0047】図3に示すように、キャリッジ3に設けら
れた窪み3aには、キャリッジガイド4に摺動自在であ
るベアリング24が填め込まれている。ベアリング24
は、その下部が開放された馬蹄形の形状を有している。
ベアリング24の内周面にはボール25を回転可能に収
容する溝が設けられている。
【0048】キャリッジ3には、ベアリング24が填め
込まれる窪み3aの近くにスリット21bが設けられて
おり、キャリッジ3の端部にねじ穴3bが設けられてい
る。そのため、ねじ穴3bに挿入したねじ22をねじ込
む方向に回転させて、ねじ22の先端がスリット21b
で分けられたキャリッジの部分21aをベアリング24
側に押し付けるようにしたり、あるいは、ねじ22をそ
の逆方向に回転させてその押し付け力を緩めたりできる
ようになっている。これにより、ベアリング24とキャ
リッジガイド4との隙間が最適値になるように調整でき
るようになっている。
【0049】調整完了後は、ねじ22が緩まないよう
に、ねじ22をナット23で固定する。また、調整プレ
ート6には穴26が設けられ、キャリッジガイド4には
ねじ穴28が設けられており、ねじ27を穴26を通し
てねじ穴28に差し込んでねじ込むことにより、調整プ
レート6とキャリッジガイド4とを固定できるようにな
っている。このようなねじ止め構造はキャリッジガイド
4に2個所設けられており、この構造により、キャリッ
ジ3は、キャリッジガイド4との間の隙間が最小とな
り、かつキャリッジガイド4に対して低負荷で摺動でき
るようになっている。
【0050】図4は、図1に示したキャリッジ3とキャ
リッジガイド4との結合部の変形例を示す図である。
【0051】図4に示すように、キャリッジ3に設けら
れた窪み3aには、キャリッジガイド4に摺動自在なベ
アリング32が填め込まれている。ベアリング32は、
その下部が開放された馬蹄形の形状を有している。ベア
リング32はプラスチック又は含油金属で形成されてお
り、図3のベアリング24とは異なり内周面にボールを
有していない。
【0052】また、本変形例ではキャリッジガイド4の
上面にねじ穴が形成されており、そのねじ穴に挿入され
たねじ29によって、キャリッジガイド4と調整プレー
ト6とが固定されている。
【0053】本変形例の場合には、キャリッジガイド4
に対してベアリング32が軽く摺動するように、ベアリ
ング32とキャリッジガイド4との間に若干の隙間を設
ける。このため、キャリッジ3の移動時に図3の場合よ
りも振動が若干増える。しかし、本変形例で用いている
摺動型のベアリング32は図3のボールベアリング24
よりも価格が安いため、装置の低コスト化を図ることが
できるというメリットがある。
【0054】図5は、図1に示したキャリッジ3とキャ
リッジガイド4との結合部の他の変形例を示す図であ
る。
【0055】キャリッジ3には突起43aおよび43b
が設けられており、これらの突起43a,43bには突
起43a,43bを中心に回転自在なベアリング42
a,42bがそれぞれ取り付けられている。また、キャ
リッジ3にはさらなる突起41aが設けられており、こ
の突起41aの先端には板ばね45の一端がねじ46に
よって固定されている。板ばね45の他端には突起43
cが設けられており、この突起43cには突起43cを
中心に回転自在なベアリング42cが取り付けられてい
る。そして、図のように構成された状態で、板ばね45
は若干撓み、ベアリング42cをキャリッジガイド4に
付勢している。これにより、各ベアリング42a,42
b,42cは、キャリッジガイド4の周囲を等間隔に囲
んで把持している。キャリッジ3には、これと同様の機
構がキャリッジガイド4に対して2個所設けられてい
る。
【0056】なお、各突起43a,43b,43cの先
端には、各々の突起からベアリング42a,42b,4
2cが抜け落ちないようにするための抜け止め44a,
44b,44cが取り付けられている。
【0057】図6は、キャリッジ3とキャリッジガイド
5との結合部の一例を拡大して示す詳細図である。
【0058】図6に示す構成では、キャリッジガイド5
は、調整プレート6にねじ55で固定されている。一
方、キャリッジ3には突起48が設けられており、その
突起48には突起48を中心に回転自在なベアリング4
7が取り付けられている。また、キャリッジ3の下部に
は、板ばね52の一端がねじ53によって固定されてい
る。板ばね52の他端には突起51が設けられており、
この突起51には突起51を中心に回転自在なベアリン
グ50が取り付けられている。なお、各突起48,51
の先端には、各々の突起からベアリング47,51が抜
け落ちないようにするための抜け止め49,54がそれ
ぞれ取り付けられている。この構造は、キャリッジ3の
中央部に一個所設けられている。この構造は図5に示し
た構造と組合せて用いられるが、図3または図4に示し
た構造と組み合わせてもよい。これらの場合は、キャリ
ッジ3はキャリッジガイド4,5に対して3個所で支持
されることになる。
【0059】図7は、リニアスケールの取り付け部の変
形例の一部分を示す詳細図である。
【0060】上記では、リニアスケールはローラ側板1
5,16から張り出した腕に固定されていると説明し
た。これに対し、本変形例は、キャリッジガイド4に対
するリニアスケールの取り付け精度の一層の向上を図る
ものである。
【0061】図7(a)に示すように、本変形例では、
キャリッジガイド4の一端に腕62の一端がねじ63で
固定されている。腕62の他端には窪み62aが設けら
れている。リニアスケール61の一端には穴61aが設
けられており、その穴61aは腕62の窪み62aに係
合されている。
【0062】一方、図7(b)に示すように、キャリッ
ジガイド4の他端にも同様の腕64が取り付けられてい
る。腕64の先端には窪み64aが設けられている。リ
ニアスケール61の他端にも穴61bが設けられてお
り、スプリング65を介して、腕64の窪み64aと係
合している。スプリング65は、リニアスケール61に
所定の張力を与えるようになっている。以上の構成によ
り、リニアスケール61は、所定の張力で引っ張られた
状態でキャリッジガイド4に固定されている。そのた
め、リニアスケール61は、一定の取り付け精度を保っ
た状態でキャリッジガイド4に固定される。
【0063】次に、本実施形態の記録装置による効果に
ついて説明する。
【0064】図8は、インクジェット記録ヘッド1と記
録紙との紙間間隔、および、記録ヘッド1のノズル位置
と記録ヘッド1から吐出されたインク滴が記録紙上に形
成したドットDの位置との関係を示す図である。
【0065】記録ヘッド1のノズルからインク滴が真っ
直ぐに吐出されると、図8(a)に示すように、ドット
Dはそのノズルの真下に形成される。しかし、インク滴
は、常にこのように真っ直ぐに吐出されるとは限らず、
何らかの理由により、図8(b)に示すように、ノズル
から斜めに吐出されることもある。その場合は、真っ直
ぐに吐出された場合の位置よりもΔだけずれた位置にド
ットが形成される。ドットDのずれ量Δは、図8(c)
に示すようにノズルのインク吐出口と記録紙との距離d
を小さくすれば小さくなる。
【0066】ただし、上の説明は記録ヘッド1を静止し
た状態でインク滴を吐出した場合についてのものであ
り、実際にはインク滴は移動している記録ヘッド1から
吐出される。このとき、吐出されたインクは記録ヘッド
1の移動方向にその移動速度の初速を有するので、ドッ
トDの形成位置はその分だけ所定の位置からずれる。し
たがって、この場合には、上の説明で述べた吐出角度の
ずれと記録ヘッド1の移動速度の変動とによりドットD
の形成位置が所定位置からずれるが、この場合にも、間
隔dが小さければ所定位置からのずれ量Δも小さくな
る。
【0067】このような理由により、ノズルの吐出口と
記録紙との距離dはできるだけ小さい方が良い。しか
し、この距離dをあまり小さくすると、部品精度の誤差
や記録紙のカーリング等の要因によって、キャリッジガ
イド4,5が撓んだり振動したりすると、記録ヘッド1
が記録紙に接触するという不都合を生じてしまう。そこ
で、距離dをできるだけ小さくし、しかも記録ヘッド1
が記録紙に接触する不都合が起こらないようにするため
には、記録ヘッド1を保持するキャリッジ3からキャリ
ッジガイド4,5および側板15,16を経て記録紙を
搬送しかつ支持する2つの副走査ローラ対に至る構造上
の経路の長さをできるだけ短くし、キャリッジ3の支持
構造の剛性を高めることにより、記録紙に対して記録ヘ
ッド1をしっかりと保持することが望ましい。この観点
から、図1に示す本実施形態の記録装置と、図10また
は図11に示す従来の記録装置とを比較すれば、明らか
に、本実施形態の方がキャリッジ3から2つの副走査ロ
ーラ対に至る構造上の経路の長さが短く、キャリッジ3
の支持構造の剛性が高くなっている。
【0068】キャリッジ3はキャリッジガイド4,5上
を往復移動するようになっているため、キャリッジガイ
ド4,5がある程度の剛性を有していないと、キャリッ
ジ3の移動に伴ってキャリッジガイド4,5が撓んだ
り、振動してしまう。このような撓みや振動の発生も、
上記の紙間間隔dを小さく保つためには防止しなければ
ならない。図1に示す本実施形態の記録装置では、図1
0または図11に示すものよりも、キャリッジガイド
4,5の支持スパン(梁間距離)が短くなっている。そ
のため、キャリッジガイド4,5の剛性が高くなり、上
記のような撓みや振動の発生が防止されている。そのた
め、キャリッジガイド4,5をより細い径を有する構成
にした場合でも、所望の剛性を確保することが可能であ
る。特に、記録スピードを上げるためにキャリッジ3の
移動速度を上げる場合にはキャリッジガイド4,5に生
じる振動もより大きくなる傾向にあるが、上記のように
キャリッジガイド4,5の剛性が確保できることはこの
振動を抑える上で好ましい。
【0069】また、図7に示したように、リニアスケー
ル61がキャリッジガイド4に支持されている構成とす
ることで、仮に振動が発生したとしても、キャリッジガ
イド4、リニアスケール61、および各副走査ローラ対
8,9,11,12が同位相で振動するため、リニアス
ケール61と記録紙との相対的な変位が小さくなる。そ
のため、振動が発生した場合であっても、リニアスケー
ル61による検出結果に従って移動されたキャリッジ3
の位置と記録紙の被記録位置との間のずれが小さくなる
ので、記録ヘッド1から吐出されるインク滴を記録紙の
ほぼ所定の位置に着弾させることができるため、記録紙
に形成される画像の画質は損なわれない。
【0070】図9は、図1に示した記録部を有する記録
装置の一実施形態を示す断面図である。
【0071】図9に示すように、本実施形態の記録装置
600は、図1に示した記録部と同様の記録部601を
有している。本実施形態では、記録部601が、1つの
ユニットとして、記録装置600の不図示のフレームに
4つのダンパ615a,615b(残りの2つは不図
示)を介して取り付けられている。
【0072】記録装置600の内部にはインクタンク6
02が収容されており、このインクタンク602から不
図示のチューブを介して記録ヘッド1(図1参照)にイ
ンクを供給するようになっている。また、記録装置60
0の下部には、被記録媒体であるフィルム604を内部
に装填するフィルムカセット603が備えられている。
カセット603は記録装置600から引き出し可能とな
っていて、カセット603にフィルム604を装填する
際は、カセット603を記録装置600内から引き出し
た状態で行う。
【0073】さらに、記録装置600の内部におけるフ
ィルムカセット603の上方には、カセット603内の
フィルム604を1枚づつ取り出す機能を有する分離ユ
ニット605が備えられている。分離ユニット605
は、その吸盤606を作動させて、カセット603内の
フィルム604を1枚づつ取り出すことができるように
なっている。フィルムカセット603は移動可能な仕切
り板(不図示)を備えており、この仕切り板を適宜移動
させることにより、各種サイズのフィルムを装填できる
ようになっている。カセット603には、例えば、医療
用によく使用される14×17インチ(35.6×4
3.2cm)、14×11インチ(35.6×27.9
cm)、12×10インチ(30.5×25.4c
m)、および8×10インチ(20.3×25.4c
m)のフィルムが装填可能になっている。なお、フィル
ム604には透明タイプのものが主として用いられる
が、反射タイプのものを用いても良い。
【0074】さらに、記録装置600内には、分離ユニ
ット605で1枚づつ分離されたフィルム604を搬送
路613に沿って記録部209に搬送する、一対のロー
ラ607,608が設けられている。また、記録装置6
00の外部には、記録部209で画像記録が行われて排
出されたフィルム604を載置する排出トレイ609が
備えられている。
【0075】また、記録装置600の上部には、ペーパ
ー612等を載置するペーパートレイ611が設けられ
ている。ペーパートレイ611は移動可能な仕切り板
(不図示)を備えており、この仕切り板を適宜移動させ
ることにより、各種サイズのペーパーやフィルムを装填
できるようになっている。例えば、ペーパートレイ61
1には、A4サイズおよびA3サイズのペーパー、およ
び8×10インチ(20.3×25.4cm)のフィル
ムが載置可能である。ペーパートレイ611の近くには
不図示の分離手段があり、ペーパートレイ611に載置
されたペーパー612等を一枚ずつ分離し、搬送路61
4に送り出すようになっている。
【0076】なお、フィルムカセット603およびペー
パートレイ611には、フィルム604またはペーパー
612を検知するセンサ(不図示)が備えられており、
このセンサによって記録装置の制御部(不図示)が、カ
セット603やトレイ604に装填されているフィルム
やペーパーのサイズを認識できるようになっている。あ
るいは、そのようなセンサを無くし、操作者が装填され
ているペーパー等のサイズを記録装置600の操作部
(不図示)で入力することにより、装填されているフィ
ルムやペーパーのサイズを記録装置の制御部に認識させ
るようにしてもよい。
【0077】図9に示すインクジェット記録装置では、
記録部601がユニット化されているため、記録ヘッド
と搬送ローラー(搬送手段)との位置関係を崩さずに記
録部601を装置本体に着脱できるので、メンテナンス
の効率が良い。また、記録部601はダンパ615a,
615b等を介して装置本体内に取り付けられているた
め、装置に衝撃が加わっても、記録部601にかかる衝
撃が緩和され、画像記録に影響を与える度合いが緩和さ
れる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、支持部
材が、搬送手段を被記録媒体の搬送方向に交差する方向
の両端部で支持しているとともに、キャリッジガイドを
前記交差する方向に関して、搬送手段を支持する部分の
近傍のみでキャリッジガイドの下側を被記録媒体が通過
可能な状態で支持しており、キャリッジガイドが、搬送
手段を支持している支持部材の間の領域を越えてキャリ
ッジが移動できるように、支持部材によって支持されて
いる支持部から延びた延長部分を有していることによ
り、キャリッジガイドの剛性が高くなり、キャリッジガ
イドに撓みや振動が発生することを防止することができ
る。
【0079】また、キャリッジを、キャリッジガイドの
延長部分を移動している間に加速または減速するように
することにより、キャリッジがキャリッジガイドの中間
部分(両側の延長部分の間の部分)を移動している間の
キャリッジの移動速度を一定にすることが可能になり、
記録精度が高めることができる。
【0080】さらに、被記録媒体の被記録面に対して垂
直な方向に関する搬送手段とキャリッジガイドとの相対
位置を調整することにより、被記録媒体とインクジェッ
ト記録ヘッドとの間隔をより小さく調整することが可能
になり、被記録媒体に記録される画像の精度を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の第1の実施形態における記
録部の概略構成を示す図である。
【図2】キャリッジの移動速度と位置との関係を示すグ
ラフである。
【図3】図1に示したキャリッジとキャリッジガイドと
の結合部を拡大して示す詳細図である。
【図4】図1に示したキャリッジとキャリッジガイドと
の結合部の変形例を示す詳細図である。
【図5】図1に示したキャリッジとキャリッジガイドと
の結合部の他の変形例を示す詳細図である。
【図6】図1に示したキャリッジと他方のキャリッジガ
イドとの結合部の一例を拡大して示す詳細図である。
【図7】リニアエンコーダ取り付け部の変形例の一部分
を示す詳細図である。
【図8】インクジェット記録ヘッドと記録紙との紙間間
隔、および、記録ヘッドのノズル位置と記録ヘッドから
吐出されたインク滴が記録紙上に形成したドットDとの
位置関係を示す図である。
【図9】図1に示した記録部を有する記録装置の一実施
形態を示す断面図である。
【図10】従来の記録装置の記録部の概略構成を示す図
である。
【図11】従来の他の記録装置の記録部の概略構成を示
す図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 インクタンク 3 キャリッジ 3a 窪み 3b,28 ねじ穴 4,5 キャリッジガイド 6 調整プレート 7 固定ねじ 8,9,11 副走査ローラ 10 プラテン板 12 拍車 13 保護キャップ 14 フレーム底板 15,16 ローラ側板 17 脚部 21a 部分 21b スリット 22,27,29,46,53,55,63 ねじ 23 ナット 24,32,42a,42b,42c,47,50
ベアリング 25 ボール 26 穴 41a,43a,43b,43c,48,51 突起 44a,44b,44c,49,54 抜け止め 45,52 板ばね 61 リニアスケール 61a,61b 穴 62,64 腕 62a,64a 窪み 65 スプリング D ドット 600 記録装置 601 記録部 602 インクタンク 603 フィルムカセット 604 フィルム 605 分離ユニット 606 吸盤 607,608 ローラ 609 排出トレイ 611 ペーパートレイ 612 ペーパー 613,614 搬送路 615a,615b ダンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA24 EB11 EB36 EC11 EC31 FA10 HA12 HA28 HA29 HA37 HA38 2C064 CC11 CC13 2C480 CA01 CA02 CA16 CA49 CB35 DB03 DB13 DB17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体を搬送する搬送手段と、前記
    被記録媒体にインク滴を吐出して記録を行うインクジェ
    ット記録ヘッドを前記被記録媒体の搬送方向と交差する
    方向に往復走行させるキャリッジと、該キャリッジを前
    記交差する方向に往復走行させるようにガイドするキャ
    リッジガイドと、前記搬送手段を支持する支持部材とを
    有するインクジェット記録装置において、 前記支持部材は、前記搬送手段をその前記交差する方向
    の両端部で支持しているとともに、前記キャリッジガイ
    ドを前記交差する方向に関して、前記搬送手段を支持す
    る部分の近傍のみで前記キャリッジガイドの下側を前記
    被記録媒体が通過可能な状態で支持しており、 前記キャリッジガイドは、前記搬送手段を支持している
    前記支持部材の間の領域を越えて前記キャリッジが移動
    できるように、前記支持部材によって支持されている支
    持部から延びた延長部分を有していることを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリッジは、前記キャリッジガイ
    ドの前記延長部分を移動している間に加速または減速す
    るようにされている、請求項1に記載のインクジェット
    記録装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリッジガイドは、前記搬送手段
    によって搬送されている前記被記録媒体の被記録面に対
    して垂直な方向について前記搬送手段と前記キャリッジ
    ガイドとの相対位置を調整する調整手段を介して前記支
    持部材に支持されている、請求項1または2に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インクジェット記録ヘッドの機能を
    回復させる回復手段が、前記キャリッジガイドに沿う方
    向における、前記支持部材による前記キャリッジガイド
    の支持部の間の領域の外側に配設されている、請求項1
    から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記キャリッジガイドに対する前記キャ
    リッジの位置を検出するためのリニアスケールが、前記
    キャリッジガイドと並行に、両端が前記キャリッジガイ
    ドに支持された状態で設けられている、請求項1から4
    のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 被記録媒体を搬送する搬送手段と、前記
    被記録媒体にインク滴を吐出して記録を行うインクジェ
    ット記録ヘッドを前記被記録媒体の搬送方向と交差する
    方向に往復走行させるキャリッジと、該キャリッジを前
    記交差する方向に往復走行させるようにガイドするキャ
    リッジガイドと、前記搬送手段を支持する支持部材とを
    有し、 前記支持部材は、前記搬送手段をその前記交差する方向
    の両端部で支持しているとともに、前記キャリッジガイ
    ドを前記交差する方向に関して、前記搬送手段を支持す
    る部分の近傍のみで前記キャリッジガイドの下側を前記
    被記録媒体が通過可能な状態で支持しており、 前記キャリッジガイドは、前記搬送手段を支持している
    前記支持部材の間の領域を越えて前記キャリッジが移動
    できるように、前記支持部材によって支持されている支
    持部から延びた延長部分を有しているインクジェット記
    録装置における、前記搬送手段によって搬送されている
    前記被記録媒体と前記インクジェット記録ヘッドとの間
    隔を調整する方法において、 前記搬送手段によって搬送されている前記被記録媒体の
    被記録面に対して垂直な方向について前記搬送手段と前
    記キャリッジガイドとの相対位置を調整することを特徴
    とする、インクジェット記録装置における被記録媒体と
    インクジェット記録ヘッドとの間隔を調整する方法。
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