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JP2002257618A - 混合燃料タンクの貯蔵状態検出方法 - Google Patents

混合燃料タンクの貯蔵状態検出方法

Info

Publication number
JP2002257618A
JP2002257618A JP2001054623A JP2001054623A JP2002257618A JP 2002257618 A JP2002257618 A JP 2002257618A JP 2001054623 A JP2001054623 A JP 2001054623A JP 2001054623 A JP2001054623 A JP 2001054623A JP 2002257618 A JP2002257618 A JP 2002257618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
light
irradiation
density
storage state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001054623A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshitake Sasaki
俊武 佐々木
Nobutaka Honma
信孝 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2001054623A priority Critical patent/JP2002257618A/ja
Publication of JP2002257618A publication Critical patent/JP2002257618A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 混合燃料タンク内のCNG,LPGの貯蔵状
態を検出する。 【解決手段】 CNG,LPGを貯蔵する混合燃料タン
ク20において、光の照射部21、受光部22を設け
る。照射部21からは、CNGによって吸収される周波
数を含む光を照射する。照射光の減衰特性により、CN
Gの密度を特定する。更に、センサ24,26で検出さ
れた圧力、温度に基づいて、これらのパラメータとの関
係でCNG,LPGの気相、液相密度を記憶した状態デ
ータ31を参照することにより、両者の密度を特定す
る。タンク容積は、既知であるから、密度を特定するこ
とにより、CNG,LPGのモル比その他の貯蔵状態を
特定することができる。貯蔵状態の検出により、混合燃
料を理想的なモル比で再充填することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の燃料を貯蔵
する混合燃料タンクについて、内部の貯蔵状態を検出す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境への配慮から、車両の燃料と
して、圧縮天然ガス(以下、CNGと呼ぶ)が利用され
つつある。メタンを主成分とするCNGは、ガソリンに
比較して、エネルギ密度が低い欠点があるものの、二酸
化炭素の発生量が2〜3割低い利点があることが知られ
ている。
【0003】エネルギ密度に基づく欠点を改善するた
め、CNGをエネルギ密度の高い液化石油ガス(以下、
LPGと呼ぶ)に溶解混合させて貯蔵する技術が提案さ
れている。CNGとLPGとを所定のモル比で混合し、
理想的な圧力、温度条件下に置くと、混合ガスは、超臨
界状態となることが知られており、非常に効率的に燃料
を貯蔵することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】混合燃料は、以下に示
す通り、再充填が非常に困難であるという課題があっ
た。混合燃料は、消費される過程で、超臨界状態から気
液2層状態に移行し、その結果、CNG,LPGの消費
率に偏りが生じる。従って、残燃料の組成、即ち、燃料
中のCNG,LPGのモル比は不明となる。超臨界状態
の実現には、所定のモル比を実現する必要があるから、
このように組成が不明の状態から混合燃料を再充填する
ことは、非常に困難であった。
【0005】上述の課題は、CNG,LPGの混合に限
らず、複数の燃料を混合する場合に同様に生じ得た。本
発明は、かかる課題に鑑み、混合燃料の再充填の効率化
を図る技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明では、混合燃料タンクにおいて、燃料貯蔵状態の検
出の容易化を図ることにより、上記課題の解決を図っ
た。ここで、貯蔵状態とは、混合燃料の組成、混合燃料
の貯蔵量など、タンク内に貯蔵された混合燃料の状態を
特定するために用いられる種々のパラメータを意味す
る。
【0007】本発明では、複数の燃料を混合して貯蔵す
る混合燃料タンク内の燃料の貯蔵状態を検出する検出装
置において、該混合燃料タンク内に照射光を照射する照
射部と、該照射光を受け、該受光の強さを検出する受光
部と、前記受光の強さと前記照射の状態との関係を用い
て、前記貯蔵状態を求める貯蔵状態推定部とを備えるも
のとした。
【0008】本発明では、貯蔵状態の検出に、光を用い
る。後述する通り、例えば、光の減衰率を用いて組成を
検出することができる。また、別の例として、光を多方
向に照射した場合の反射光の強さ変化に基づいて、気液
2相に分離している混合燃料の液面高さを検出すること
ができる。更に、照射部を気相に、受光部を液相に設
け、両者の屈折率の相違を利用して液面高さを検出する
ものとしてもよい。このように、タンク内の貯蔵状態と
受光の強さとは所定の相関を持たせることが可能である
から、光を用いることにより、貯蔵状態の検出が可能で
ある。
【0009】一般に混合燃料タンク内は、圧力および温
度が幅広く変化する。かかる環境下では、例えば、フロ
ートを利用して液面を測定することはできない。フロー
ト自体が高圧時につぶれて使用不能となる他、液体自体
の密度が圧力によって変動し液面高さが変動するからで
ある。これに対し、光自体は、圧力および温度の影響を
受けにくいため、これらが幅広く変化する環境下でも精
度良く貯蔵状態を検出することができる利点がある。
【0010】また、混合燃料タンク内は、一般に外部か
ら光が入りにくい状態に保たれている。かかる環境下で
は、外部光によるノイズの影響が非常に低くなる。従っ
て、光を用いた検出は、精度を向上することができる利
点がある。
【0011】本発明の検出装置においては、前記照射光
は、少なくとも一つの燃料成分に吸収され得る周波数を
含み、前記貯蔵状態推定部は、前記照射光に対する前記
受光の減衰量に基づき、前記貯蔵状態を求めるものとす
ることができる。
【0012】各物質は、固有の周波数の光を吸収する性
質を有している。燃料タンク内の燃料も同様である。従
って、タンク内の組成は、光の減衰量に影響を与える。
逆に、光の減衰量を測定することにより、燃料の貯蔵状
態を求めることが可能となる。
【0013】例えば、減衰量に基づき、前記周波数を吸
収する燃料成分の密度を算出し、この密度に基づき、前
記貯蔵状態を求めることができる。充填時に、燃料タン
ク内は、通常、気相、液相に分かれているのが通常であ
る。この状態で、各燃料成分につき、気相、液相のそれ
ぞれについて、密度を特定することにより、各燃料の貯
蔵量、モル比等を特定することができる。
【0014】各密度は、例えば、各燃料成分に対応した
吸収周波数を含む光を照射して、その減衰量を測定する
ことにより特定することができる。この場合、各吸収周
波数に対応した個別の光を照射してもよい。また、複数
の周波数を含んだ光を照射し、受光をスペクトル解析し
て、各燃料成分に対応した減衰量を特定してもよい。
【0015】各燃料成分が混在する状態は、その物性に
基づき、混合燃料タンク内の雰囲気によって予め決ま
る。かかる性質を利用して、各燃料成分の密度を特定す
るものとしてもよい。即ち、混合燃料タンク内の雰囲気
に関するパラメータ、前記複数の燃料の混合比、および
各燃料の密度との関係を記憶する記憶部と、前記パラメ
ータを検出する検出部とを備え、前記演算部は、前記密
度算出部による算出結果に基づいて、前記記憶部を参照
し、各燃料の密度を特定するものとしてもよい。
【0016】ここでパラメータとしては、例えば、圧
力、温度を用いることができる。こうすれば、一部の燃
料成分について光の減衰量に基づき密度を特定した後、
上述の関係を利用して他の燃料成分の密度を特定するこ
とができる。
【0017】光の減衰量を利用した貯蔵状態の検出は、
密度の推定には限られない。混合燃料は、気相と液相に
分かれて貯蔵されている場合に、液相の表面位置を検出
するものとしてもよい。
【0018】この場合、前記照射部は、前記気相のみを
通過して前記受光部に至る方向に前記照射を行う第1照
射部と、前記液相の表面に反射させて前記受光部に至る
方向に前記照射を行う第2照射部とを備え、前記貯蔵状
態推定部は、前記第1照射部による受光の強さと、前記
第2照射部による受光の強さとの比較に基づいて前記液
相の表面位置を特定するものとすることができる。
【0019】気相のみを通過する場合の光路長と、液層
の表面に反射させた場合の光路長とは液相の表面位置に
応じた差違が生じる。光の減衰量は光路長に応じて変動
する。従って、第1照射部および第2照射部の光の強さ
を測定することにより、液相の表面位置を特定すること
ができる。
【0020】液相の表面位置の検出は、光の減衰量を利
用するものに限られない。前記照射部は、前記液相表面
に反射するよう照射角度を変化させて前記照射を行い、
前記貯蔵状態推定部は、前記受光部における強さが極大
となる際の前記照射部における照射角度に基づいて前記
液相の表面位置を特定するものとしてもよい。
【0021】液相に反射した光は、液相表面と照射角度
に応じて、受光部に当たったり、受光部からずれたりす
る。反射した光が受光部に当たる場合に、受光の強さは
極大となる。照射部および受光部のタンク内での位置は
既知であるから、この時点での照射角度に基づき、液相
の表面位置を特定することができる。
【0022】本発明において、混合燃料は、例えば、天
然ガスとLPガスとすることができる。
【0023】本発明においては、検出結果を外部に出力
する出力部を備えるものとすることができる。これに対
応して、検出装置からの出力を受信する受信部と、受信
結果に基づき充填を支援する支援部とを備える充填装置
を用いることにより、効率的に燃料の再充填を行うこと
ができる。充填の支援は、燃料の貯蔵状態を表示等して
も良いし、混合燃料の充填量を自動制御してもよい。
【0024】本発明は、上述した検出装置の他、種々の
態様で構成することができる。例えば、この検出装置を
備えた混合燃料タンクとして構成してもよい。燃料組成
の検出方法、混合燃料タンクの充填方法として構成して
もよい。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下の項目に分けて説明する。 A.装置の構成: B.貯蔵状態検出処理: C.第2実施例としての貯蔵状態検出処理: D.変形例:
【0026】A.装置の構成:図1は混合燃料タンク内
に実施例としての検出装置を備える車両の概略構成を示
す説明図である。車両10は、エンジン11の動力をト
ルクコンバータ11,変速機12を介して車軸14に伝
達して走行する。エンジン11は、混合燃料タンク20
から供給されるCNG,LPGを燃料として運転する。
【0027】車両10には、混合燃料タンク20内のC
NG,LPGの貯蔵状態を検出するための検出装置が設
けられている。本実施例において、検出装置は、照射部
21,受光部22、圧力センサ24,温度センサ26お
よびこれらの情報を処理する演算部30を備えている。
照射部21は、所定周波数のレーザ光を受光部22に向
けて照射する。受光部22は、受光した光の強さを検出
する。両者は、光が混合燃料タンクの底面に平行に照射
されるよう、設けられている。但し、光路長が既知であ
れば、必ずしも平行に照射する必要はない。
【0028】演算部30は、内部にCPU、メモリを備
えるマイクロコンピュータとして構成されており、所定
のプログラムに従って燃料の貯蔵状態の解析を行う。こ
の解析に供されるデータとして、演算部30には、状態
データ31が予め用意されている。状態データ31の詳
細については、後述する。
【0029】混合燃料タンク20には、燃料を充填する
ための供給口15が設けられている。燃料の充填は、充
填装置1の供給管3をこの供給口15に接続して行われ
る。図の煩雑化を避けるため、供給口15、供給管3は
一つだけ示したが、LPG,CNGのそれぞれに個別に
設けてもよい。
【0030】燃料は、LPG,CNGが混合燃料タンク
20内で超臨界状態となるように充填される。超臨界状
態は、LPG,CNGのモル比、圧力、温度が、物性に
応じて定まる所定の条件を満足した時に実現される。燃
料の再充填時には、混合燃料タンク20内に残存してい
るLPG,CNGの量は不明である。本実施例では、検
出装置が混合燃料タンク20内の燃料貯蔵状態を解析
し、充填装置1に提供することによって、燃料の再充填
の容易化を図っている。
【0031】検出装置と充填装置1の情報の授受は、有
線で行われる。車両10には、演算部30による演算結
果を出力するためのコネクタ34が設けられている。充
填装置1は、ケーブル4をコネクタ34に接続すること
により、検出装置からの情報を取得することができる。
取得した情報、つまり混合燃料タンク20内の組成は、
充填装置1のディスプレイ2に表示される。燃料の補給
者は、この表示に基づき、CNG,LPGの供給量を調
整することができ、超臨界状態での燃料充填を比較的容
易に実現することができる。
【0032】B.貯蔵状態検出処理:図2は貯蔵状態検
出処理のフローチャートである。燃料の充填時に演算部
30のCPUが実行する処理である。本実施例では、充
填中に繰り返し実行するものとしたが、実行タイミング
は、これに限らず任意に設定可能である。
【0033】本実施例では、照射部21から照射された
光の吸光特性を利用して貯蔵状態を検出する。混合燃料
タンク内には、CNG,LPGのガスが混在しており、
それぞれが吸収する光の周波数が物性値として決まって
いる。CNGは、2800〜3000(1/cm)の周
波数帯の光を吸収する。ブタン等を主成分とするLPG
は、約750(1/cm)の周波数帯の光を吸収する。
光の吸収量は、各成分の密度に依存する。本実施例で
は、照射部21からは、CNGによって吸収される周波
数帯の光を照射するものとした。
【0034】貯蔵状態検出処理では、照射部21から照
射された光の吸光特性を検出する(ステップS10)。
吸光特性とは、照射光の減衰量に関わる特性を意味し、
例えば照射された光の強さL0と、受光部22で計測さ
れた強さLとの比によって表される。
【0035】次に、演算部30は吸光特性からCNGへ
の換算を行う(ステップS12)。この換算は、例え
ば、次に示すランベルト・ベア(Lanbert-Beer)の式を
用いて行うことができる。 L/L0=e-εLtC; ここで、 ε…ガスの種類によって定まる物性値; Lt…タンクの長さ; C…タンク内のガスの密度; である。
【0036】図中に、吸光特性とCNGの密度との関係
を併せて示した。この関係に基づき、吸光特性をCNG
密度に換算することができる。例えば、吸光特性の自然
対数がaである場合、この関係を参照すれば、CNG密
度はd1と特定することができる。図中に示した関係
は、予めマップとして記憶しておいてもよいし、上述し
た式の形で記憶しておいてもよい。本実施例では、予め
マップとして記憶するものとした。
【0037】こうして、混合燃料タンク20内のCNG
密度が特定される。燃料の充填時には、タンク内は気
相、液相に分かれていることが多い。照射部21および
受光部22が気相に位置する場合には気相におけるCN
G密度が特定され、液相に位置する場合には液相におけ
るCNG密度が特定されることになる。
【0038】混合燃料タンク20内のCNG,LPGの
各成分量を特定するためには、4つの密度、即ちそれぞ
れの成分の気相における密度、液相における密度を検出
する必要がある。上述の通り、ステップS12では、C
NGについて気相または液相いずれかの密度が検出され
たに過ぎない。
【0039】次に、演算部30は、圧力および温度を検
出し(ステップS14)、これに基づいてLPG密度を
含む残余の3つの密度を求める(ステップS16)。密
度の特定は、演算部30に用意された状態データ31を
用いて行う。
【0040】図3は状態データ31を例示する説明図で
ある。CNGとLPGを混合した場合、気相および液相
における両者の密度は、両者のモル比、圧力および温度
によって一義的に定まる。状態データ31は、この密度
をマップとして記憶したものである。図では、一定温度
下で、一定モル数のLPGにCNGを添加していった場
合の状態変化を示した。LPGの状態を実線、CNGの
状態を破線で示してある。それぞれ、点PL,PCが超
臨界状態であり、これらの点よりも上方の曲線は、液相
における密度、下方の曲線は気相における密度を示して
いる。
【0041】LPGにCNGを添加すると、添加量の増
加につれて、混合燃料タンク20内の圧力が上昇する。
これに伴い、LPGは液相の密度が低減、気相の密度が
増大する。CNGは液相、気相ともに密度が増大する。
【0042】ステップS14において、混合燃料タンク
20内の圧力および温度が検出されているから、状態デ
ータ31を参照すれば、LPG、CNGの気相および液
相の密度が検出できる。例えば、圧力Paであれば、L
PGの液相における密度はρ BL、LPGの気相における
密度はρBA、CNGの液相における密度はρML,気相に
おける密度はρMAと求まる。これらの値は、LPGのモ
ル数の関数となる。
【0043】こうして状態データ31から得られた密度
と、ステップS12において特定された密度とを比較す
る。例えば、ステップS12でCNGの気相密度ρMA1
が求められているものとする。演算部30は、LPGの
モル数に対応して設けられた種々の状態データ31を参
照し、CNGの気相密度ρMAが、ステップS12で求め
られた気相密度ρMA1と一致するものを選択する。状態
データ31は、全てのモル数に対して用意されている訳
ではないから、適宜、補間演算を行う。こうして両者が
一致する状態データ31を特定することにより、LPG
のモル数およびLPG,CNGについて4つの密度を求
めることができる。
【0044】マップの形式は、図3に示すものに限られ
ない。マップの横軸、縦軸およびその他のパラメータは
種々の設定が可能である。
【0045】以上の処理で特定された密度を用いて演算
部30は、CNG,LPGのモル比を特定する(ステッ
プS18)。モル比は、例えば、次に示す連立方程式を
解くことによって得られる。
【0046】まず、変数を次の通り定義する。 既知量 LPGの平均分子量…WB; LPGの液相密度…ρBL; LPGの気相密度…ρBA; LPGの総モル数…MB; CNGの平均分子量…WM; CNGの液相密度…ρML; CNGの気相密度…ρMA; 混合燃料タンクの体積…V; 未知量 LPGの液相モル数…MBL; LPGの気相モル数…MBA; CNGの液相モル数…MML; CNGの気相モル数…MMA; 気相の体積…VA; 液相の体積…VL
【0047】密度、分子量、モル数、体積には、次の関
係が成立する。 ρBL=WB×MBL/VL; ρBA=WB×MBA/VA; ρML=WM×MML/VL; ρMA=WM×MMA/VA
【0048】体積およびモル数には、次の関係が成立す
る。 V=VA+VL; MB=MBL+MBA
【0049】以上より、6つの未知量に対し、6つの方
程式が存在するから、各未知量を特定することができ
る。従って、LPG,CNGのモル比も特定される。演
算部30は、こうして特定された結果を出力して(ステ
ップS20)、この処理を終了する。結果は、充填装置
1のディスプレイ2に表示される。
【0050】以上で説明した実施例の検出装置によれ
ば、混合燃料タンク20内におけるLPG,CNGのモ
ル比を特定することができる。この検出結果をモニター
しながら、LPG,CNGの充填量を調整することによ
り、超臨界状態を実現するためのモル比を比較的容易に
実現することができる。
【0051】本実施例では、吸光特性を利用することに
より、精度良く燃料の貯蔵状態を検出することができ
る。混合燃料タンク20内は、燃料の充填に伴い、圧力
が大きく変動するが、本実施例の検出装置は、かかる環
境下でも精度良く検出を行うことができる利点がある。
【0052】本実施例では、吸光特性は、CNGの気相
または液相の密度検出にのみ利用する場合を例示した。
吸光特性を利用して、その他の密度を特定するものとし
てもよい。つまり、CNGに吸収される周波数を含んだ
光、LPGに吸収される周波数を含んだ光をそれぞれ照
射し、両者の吸光特性を検出することにより、両者の密
度を求めてもよい。この場合、双方の波長に対応した光
を個別に照射してもよいし、白色光など両者の周波数を
含有した光を照射し、スペクトル解析して、各周波数の
吸光特性を特定してもよい。
【0053】更に、照射部21、受光部22を気相、液
相のそれぞれに設け、両者の密度を個別に計測可能とし
てもよい。かかる位置としては、例えば、混合燃料タン
ク20の最上部、および最下部が挙げられる。前者が気
相の密度検出用に使用され、後者が液相の密度検出用に
使用される。吸光特性によって特定される密度が多くな
る程、圧力、温度等の検出を簡素化することができる。
CNG,LPGの気相および液相の密度全てが吸光特性
によって検出される場合には、圧力、温度の検出および
状態データ31を省略することができる。
【0054】C.第2実施例としての貯蔵状態検出処
理:第1実施例では、吸光特性を利用してCNG,LP
Gのモル比を検出する場合を例示した。燃料の貯蔵状態
の検出対象は、モル比に限られない。充填時の液面高さ
を対象としてもよい。燃料の充填には2通りの方法があ
る。第1は、実施例で説明したように、CNG,LPG
をそれぞれ調整しながら充填する方法である。第2は、
LPGを目標モル数だけ充填した後、CNGを溶解充填
する方法である。LPGの目標モル数は、混合燃料タン
クの容積に応じて、臨界状態を実現できる範囲で設定さ
れる。第2の方法において。LPGを充填する時点で
は、LPGはほとんど液体で存在する。従って、液面高
さを検出することにより、目標モル数の充填が可能とな
る。第2実施例では、かかる観点から、液面高さを検出
する方法について説明する。
【0055】図4は第2実施例における液面検出処理の
フローチャートである。図中に併せて第2実施例におけ
るハードウェア構成も示した。第2実施例におけるハー
ドウェア構成は、第1実施例(図1参照)と同様であ
る。但し、第2実施例の混合燃料タンク20Aでは、光
の照射方向を可変の照射部21Aを設けた。
【0056】液面検出処理が開始されると、演算部30
は、照射部21Aから照射方向を変化させながら、光を
照射し、反射角度θの計測を行う(ステップS30)。
図中には、A,B,C3通りの方向に照射した場合を例
示した。ハッチングを付した領域は、液相を意味する。
照射された光は、液相の表面で反射する。図示する通
り、B方向の照射光は、反射された後、受光部22Aに
至る。A,C方向の照射光は、反射された後、受光部2
2Aから外れた部分に至る。この結果、受光の強さは、
B方向の照射光に対して極大値を示す。反射角度θは、
受光の強さが極大となる時点における照射方向を表すパ
ラメータであり、本実施例では、タンク底面に平行な方
向からのずれ角度を意味する。反射角度θは、混合燃料
タンク20A内の液面高さによって変動する。
【0057】反射角度θは、照射方向に関して演算部3
0から照射部21Aに出力される指令値によって特定す
ることができる。照射部21Aに、照射方向を検出また
は出力する機能を設けても良い。受光部22Aに、受光
する光の方向を検出する機能を設けても良い。
【0058】こうして反射角度θが設定されると、演算
部は、液面位置の算出を行う(ステップS32)。タン
ク底面から照射部21Aおよび受光部22Aの取付位置
までの高さH0、照射部21Aと受光部22Aとの距離
Ltは既知である。従って、反射角度θに応じて、照射
部21Aから液面までの相対的な距離H1を次式の通り
特定することができる。 H1=1/2×Lt×tanθ; 液面高さは、(H0−H1)と特定される。
【0059】演算部30は、こうして特定された液面高
さを出力して(ステップS34)、この処理を完了す
る。
【0060】以上で説明した第2実施例によれば、液相
の表面における光の反射を利用して、タンク内の液面高
さを精度良く検出することができる。この結果、混合燃
料の充填の効率化を図ることができる。
【0061】第2実施例のステップS30においては、
光の減衰量に基づいて反射角度θを特定することもでき
る。この方法では、液面に反射させずに照射部21Aか
ら受光部22Aに至る光を照射し、その減衰率r1を測
定する。この光の光路長は、図中のLtに相当する。次
に、液面に反射する方向、即ち図中のB方向に光りを照
射し、その減衰率r2を測定する。この時の光路長は、
B方向の経路長さ(Lbとする)に相当する。光の減衰
率は、光路長に比例するから、 r1/r2=Lt/Lb=cosθ; なる関係が成立する。従って、減衰量に基づいて反射角
θを特定することが可能となる。
【0062】D.変形例:第1実施例では、混合燃料タ
ンク20の両端に照射部21、受光部22を設けた場合
を例示した。これらの設置は、種々の態様を採りうる。
図5は照射部および受光部の変形例を示す説明図であ
る。図示する通り、混合燃料タンク20Bの一方の側壁
に光ユニット、即ち照射部21B、受光部22Bの両者
を設けた。ここでは、照射部21Bが受光部22Bの下
に設けられているが、逆でも構わない。変形例によれ
ば、光ユニットの簡素化を図ることができる。
【0063】第1実施例および第2実施例では、一組の
光ユニットを用いた場合を例示した。光ユニットを複数
用いてもよい。光ユニットが液面とほぼ同位置にある場
合には、減衰率に基づく密度測定、反射を利用した液面
高さ検出のいずれも精度が低下する可能性がある。異な
る高さに複数の光ユニットを設けることにより、かかる
弊害を回避することができる。特に、タンク内の最上部
近傍と最下部近傍に光ユニットを設けることが効率的で
ある。
【0064】以上の実施例では、CNG,LPGを含む
混合燃料を対象とする場合を例示したが、混合燃料は、
これらに限定されるものではない。混合燃料タンクは、
車両に搭載されるものには限られない。実施例では、検
出結果を充填装置に出力する場合を例示したが、車両側
に表示部を設けても良い。実施例では、充填装置に検出
結果を表示する場合を例示したが、検出結果に基づいて
充填装置がCNG,LPGの充填量を制御してもよい。
【0065】第1実施例では燃料の貯蔵状態としてモル
比を検出し、第2実施例では液面高さを検出する場合を
例示した。両者を組み合わせてモル比、液面高さの双方
を検出するものとしてもよい。
【0066】以上、本発明の種々の実施例について説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができるこ
とはいうまでもない。例えば、以上の検出処理はソフト
ウェアで実現する他、ハードウェア的に実現するものと
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】混合燃料タンク内に実施例としての検出装置を
備える車両の概略構成を示す説明図である。
【図2】貯蔵状態検出処理のフローチャートである。
【図3】状態データ31を例示する説明図である。
【図4】第2実施例における液面検出処理のフローチャ
ートである。
【図5】照射部および受光部の変形例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…充填装置 2…ディスプレイ 3…供給管 4…ケーブル 10…車両 11…エンジン 12…トルクコンバータ 13…変速機 14…車軸 15…供給口 20、20A、20B…混合燃料タンク 21、21A、21B…照射部 22、22A、22B…受光部 24…温度センサ 26…圧力センサ 30…演算部 31…状態データ 34…コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 21/59 C10L 3/00 P G01F 23/28 J Fターム(参考) 2F014 AC02 FA01 FA03 2G059 AA05 BB01 EE01 EE02 GG01 GG03 KK01 MM01 MM10 PP04 3E072 AA01 DA01 DA05 DA10 GA02 GA30

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の燃料を混合して貯蔵する混合燃料
    タンク内の燃料の貯蔵状態を検出する検出装置であっ
    て、 該混合燃料タンク内に照射光を照射する照射部と、 該照射光を受け、該受光の強さを検出する受光部と、 前記受光の強さと前記照射の状態との関係を用いて、前
    記貯蔵状態を求める貯蔵状態推定部とを備える検出装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の検出装置であって、 前記照射光は、少なくとも一つの燃料成分に吸収され得
    る周波数を含み、 前記貯蔵状態推定部は、前記照射光に対する前記受光の
    減衰量に基づき、前記貯蔵状態を求める検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の検出装置であって、 前記貯蔵状態推定部は、 前記減衰量に基づき、前記周波数を吸収する燃料成分の
    密度を算出する密度算出部と、 該密度に基づき、前記貯蔵状態を求める演算部とを備え
    る検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の検出装置であって、 前記混合燃料タンク内の雰囲気に関するパラメータ、前
    記複数の燃料の混合比、および各燃料の密度との関係を
    記憶する記憶部と、 前記パラメータを検出する検出部とを備え、 前記演算部は、前記密度算出部による算出結果に基づい
    て、前記記憶部を参照し、各燃料の密度を特定する検出
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の検出装置であって、 前記混合燃料は、気相と液相に分かれて貯蔵されてお
    り、 前記照射部は、 前記気相のみを通過して前記受光部に至る方向に前記照
    射を行う第1照射部と、 前記液相の表面に反射させて前記受光部に至る方向に前
    記照射を行う第2照射部とを備え、 前記貯蔵状態推定部は、前記第1照射部による受光の強
    さと、前記第2照射部による受光の強さとの比較に基づ
    いて前記液相の表面位置を特定する検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の検出装置であって、 前記混合燃料は、気相と液相に分かれて貯蔵されてお
    り、 前記照射部は、前記液相表面に反射するよう照射角度を
    変化させて前記照射を行い、 前記貯蔵状態推定部は、前記受光部における強さが極大
    となる際の前記照射部における照射角度に基づいて前記
    液相の表面位置を特定する検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の検出装置であって、 前記混合燃料は、圧縮天然ガスと液化石油ガスとを含む
    検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の検出装置であって、 該検出結果を外部に出力する出力部を備える検出装置。
  9. 【請求項9】 混合燃料タンクに燃料を充填する充填装
    置であって、 請求項1〜8いずれか記載の検出装置からの出力を受信
    する受信部と、 該受信結果に基づき前記充填を支援する支援部とを備え
    る充填装置。
  10. 【請求項10】 複数の燃料を混合して貯蔵する混合燃
    料タンク内の燃料の貯蔵状態を検出する検出方法であっ
    て、 該混合燃料タンク内に照射光を照射する工程と、 該照射光を受け、該受光の強さを検出する工程と、 前記受光の強さと前記照射の状態との関係を用いて、前
    記貯蔵状態を求める工程とを備える検出方法。
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