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JP2002250894A - 投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置

Info

Publication number
JP2002250894A
JP2002250894A JP2001050912A JP2001050912A JP2002250894A JP 2002250894 A JP2002250894 A JP 2002250894A JP 2001050912 A JP2001050912 A JP 2001050912A JP 2001050912 A JP2001050912 A JP 2001050912A JP 2002250894 A JP2002250894 A JP 2002250894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
light
projection
illumination
reflection type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001050912A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimasa Fushimi
吉正 伏見
Yoshihiro Masumoto
吉弘 枡本
Mitsuhiro Wada
充弘 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001050912A priority Critical patent/JP2002250894A/ja
Priority to CNB028099923A priority patent/CN100472315C/zh
Priority to EP02702779A priority patent/EP1482358A4/en
Priority to CA2447285A priority patent/CA2447285C/en
Priority to PCT/JP2002/002100 priority patent/WO2003075089A1/ja
Publication of JP2002250894A publication Critical patent/JP2002250894A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/74Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor
    • H04N5/7416Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor involving the use of a spatial light modulator, e.g. a light valve, controlled by a video signal
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/005Projectors using an electronic spatial light modulator but not peculiar thereto

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射型ライトバルブを備え、且つ、反射型ラ
イトバルブにおける入射光の光路と出射光の光路とが重
なるのを抑制でき、小型で、高画質の投写画像を得るこ
とができる投写型表示装置を提供することにある。 【解決手段】 光源101と、照明光を形成する照明光
学系102と、照明光を反射して光学像を形成する反射
型ライトバルブ106と、光学像を投影する投写光学系
107と、正パワーのレンズ105とで投写型表示装置
を構成する。反射型ライトバルブの光軸115、投写光
学系の光軸113および正パワーのレンズの光軸114
は一致させる。照明光学系106は、照明光が正パワー
のレンズ105を通過して反射型ライトバルブで反射さ
れるように配置する。照明光学系の出射瞳108と投写
光学系の入射瞳109とは、正パワーのレンズ105に
ついて共役関係となるよう配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投写型表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】大画面映像を得る方法として、反射型ラ
イトバルブ上に映像信号に応じた光学像を形成し、その
光学像に光を照射して投写レンズによりスクリーン上に
拡大投写する方法が従来からよく知られている。この反
射型ライトバルブとして、映像信号に応じて光の進行方
向を制御することにより画像を形成する反射型の配光補
正素子(反射型ライトバルブ)を用いれば、より光利用
効率の高い、高輝度の投写画像を表示できる。
【0003】図6は、従来の反射型ライトバルブを用い
た投写型表示装置の光学系の一例を示す図である。図6
に示すように、光源1はランプ1aと凹面鏡1bとで構
成されている。凹面鏡1bは放物面鏡であり、ガラス製
基材の内面に赤外光を透過させ可視光を反射させる光学
多層膜を蒸着して形成されている。ランプ1aはその発
光体の中心が凹面鏡1bの焦点f1に位置するように配
置されている。ランプ1aから放射される光は凹面鏡1
bにより反射され、照明光学系2に向かう。
【0004】照明光学系2は第1のレンズアレイ3と第
2のレンズアレイ4とで構成されている。第1のレンズ
アレイ3および第2のレンズアレイ4はそれぞれ複数の
レンズ素子で構成されている。第1のレンズアレイ3と
第2のレンズアレイ4とは、照明光学系2に入射した光
によって第1のレンズアレイ3を構成する各レンズ素子
が第2のレンズアレイ4の対応する各レンズ素子上に発
光体像を形成するように、配置されている。照明光学系
2に入射した光は、第1のレンズアレイ3と第2のレン
ズアレイ4により複数の光束に分割された後、フィール
ドレンズ5によって重ね合わされ、偏光ビームスプリッ
タ6に入射する。
【0005】偏光ビームスプリッタ6に入射した光は、
特定偏光方向の光線のみが反射されて、反射型ライトバ
ルブ7の表示領域に対し垂直に入射する。この反射型ラ
イトバルブ7は反射型液晶パネルであり、映像信号に応
じて偏光光の反射率を変化させて光学像を形成する。反
射型ライトバルブ7からの出射光9は、入射光8に対し
偏光方向を90度回転させて出射する。出射光9は偏光
ビームスプリッタ6を透過後、投写レンズ10に入射
し、反射型ライトバルブ7上の光学像は投写レンズ10
によりスクリーン(図示せず)上に拡大投写される。
【0006】図7は、従来の反射型ライトバルブを用い
た投写型表示装置の光学系の他の例を示す図である。図
7に示す光源1、照明光学系2およびフィールドレンズ
5は図6で示したものと同様のものである。フィールド
レンズ5から出射した光はリレーレンズ系21を通過
し、ミラー22で反射された後、投写光学系後群23を
通過して反射型ライトバルブ24を照明する。
【0007】反射型ライトバルブ24は、図6に示すも
のと同様の反射型液晶パネルであり、映像信号に応じて
偏光光の反射率を変化させて光学像を形成する。投写レ
ンズ25は投写光学系前群26と投写光学系後群23と
から構成され、反射型ライトバルブ24上の光学像は投
写レンズ25によりスクリーン上(図示せず)に拡大投
写される。照明光は反射型ライトバルブ24の表示領域
の法線方向に対し、傾いた方向から反射型ライトバルブ
24を照明するので、照明光27と投写光28は光路を
共有することはない。
【0008】また、反射型ライトバルブとして、DMD
(Digital Micro-Mirror Device)が注目されている。
DMDはシリコン基板の上に複数の微小な反射鏡(以下
「微小ミラー」という。)を2次元的に配置してなるも
のであり、各微小ミラーが画素を構成する。各微小ミラ
ーは、画素の対角位置において対角方向に設けられた二
つの回転支軸によって、±10度の範囲でシーソーのよ
うに可動するよう構成されている。例えば微小ミラーが
+10度傾いた状態がON、−10度傾いた状態がOF
Fとされる。DMDは、映像信号に応じて、各微小ミラ
ーを+10度または−10度傾かせることで光線の出射
方向を制御し、光学像を形成する。
【0009】図8は、従来からのDMDの各画素を構成
する微小ミラーの動作状態を示す図である。なお、同図
はDMDの各微少ミラーの回転支軸に垂直に切断してな
る断面で示されており、反時計方向が微小ミラーの回転
正方向となっている。図8において、31から36は微
小ミラーであり、各画素を構成している。37は投写レ
ンズの一部を示している。
【0010】図8の例では、微小ミラー31、33、3
6は反射型ライトバルブ(DMD)の基準面38に対し
て+10度(反時計方向)傾いており、ON状態となっ
ている。このため微小ミラー31、33、36で反射さ
れた入射光39は投写レンズに入射する。一方、微小ミ
ラー32、34、35は反射型ライトバルブの基準面3
8に対して−10度(時計方向)傾いており、OFF状
態となっている。このため、微小ミラー32、34、3
5で反射された入射光39は投写レンズ37に入射しな
い。このようなDMDは偏光を利用する液晶パネルに比
べ、自然光を利用でき、光利用率が高く、更に応答速度
が速いなどの特徴を持っている。
【0011】反射型ライトバルブとしてDMDを用いた
投写型表示装置の光学系として、WO98−29773
号に構成例が示されている。図9は、従来のDMD素子
を用いた投写型表示装置を示す図であり、反射型ライト
バルブ46の各微少ミラーの回転支軸に垂直に切断して
なる断面で示されている。同図(a)は装置全体の概略
構成を示しており、同図(b)は反射型ライトバルブの
近傍部分を拡大して示している。
【0012】最初に図9(a)を用いて説明する。光源
11は図6で示した光源1と同様に凹面鏡11bとラン
プ11aとで構成されている。凹面鏡11bは楕円面鏡
である点で、図6で示した凹面鏡1bと異なっている
が、それ以外の点は同様であり、ガラス製基材の内面に
赤外光を透過させ可視光を反射させる光学多層膜を蒸着
して形成されている。ランプ11aは、その発光体の中
心が凹面鏡11bの第1焦点(図示せず)に位置するよ
うに配置されている。
【0013】ランプ11aから放射される光は凹面鏡1
1bにより反射され、凹面鏡11bの第2焦点(図示せ
ず)に向かう。ランプ11aから出た光は、凹面鏡11
bの第2焦点に発光体像を形成し、第2焦点を通過した
光は照明光学系12に入射し、複数の光束に分割された
後、リレーレンズ15に入射して重ね合わされる。照明
光学系12は図6で示した照明光学系2と同様に構成さ
れている。
【0014】リレーレンズ15を出射した光は全反射ミ
ラー41によって反射され、フィールドレンズ42を経
て全反射プリズム43に入射する。全反射プリズム43
は、空気層44を介して配置された2つの単体プリズム
43aと43bとで構成されている。48は投写レンズ
である。
【0015】次に図9(b)を用いて説明する。全反射
プリズム43に入射した入射光45は単体プリズム43
bと空気層44との界面で全反射して反射型ライトバル
ブ46側へと進行する。反射型ライトバルブ46は映像
信号に応じて光の進行方向を制御して光学像を形成す
る。反射型ライトバルブ46からの反射光47は、反射
型ライトバルブ46の表示領域に垂直な主光線を持つ光
束として出射され、単体プリズム43bまたは43aと
空気層44との界面で反射されることなく全反射プリズ
ム43を透過し、投写レンズ48(図9(a)参照)に
入射する。これにより、反射型ライトバルブ46上の光
学像は投写レンズ48によりスクリーン上に拡大投写さ
れる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6で
示した投写型表示装置においては、反射型ライトバルブ
7として用いられている反射型液晶パネルが、その基板
面に垂直に入射した照明光を該基板面に垂直に反射する
特性をもつため、照明光(入射光8)と投写光(出射光
9)がほぼ同じ光路を逆方向に通過する。このため、図
6で示したように偏光ビームスプリッタ6のような入射
光8と出射光9とを分離する手段が必要となる。偏光ビ
ームスプリッタ6は大きなガラスブロックと多層膜とで
形成されており、このため図6に示す投写型表示装置に
おいては、コストが高いという問題がある。
【0017】また、偏光ビームスプリッタ6は反射型ラ
イトバルブ7からの出射光9と入射光8とを偏光面の方
向により分離するが、プリズムを構成する媒質中に不均
一性があると不要光成分を発生させ、コントラストを低
下させるという問題を生じさせる。さらに、偏光ビーム
スプリッタ6は偏光方向の異なる成分のみ分離するた
め、入射光8の偏光面を予め揃えておく必要がある。そ
のため、入射光8の偏光面を揃える手段を導入する必要
があり、その分のコストもかかってしまう。一方、偏光
面を揃える手段を導入しない場合は、光利用効率が1/
2以下と大幅に低下してしまう。
【0018】図7で示した投写型表示装置においては、
反射型ライトバルブ24に入射する照明光27と出射さ
れる投写光28とはその光路を共有しないので、偏光ビ
ームスプリッタを備える必要がないという利点がある。
しかし、図7で示した投写型表示装置においては、照明
光用と投写光用の二つの投写光学系が必要となるため、
投写光学系に必要なFナンバーが図6の例の2倍とな
る。このため投写光学系を構成するレンズを大型化する
必要があり、また性能を確保するためレンズ枚数を増大
させる必要もあるため、光学系の大型化、コストアップ
につながってしまう。
【0019】一方、図9に示した投写型表示装置を用い
れば、照明光と投写光との光路の問題や、投写光学系の
大型化の問題を解決することができる。しかし、図9に
示した投写型表示装置においては、照明光と投写光の分
離に全反射プリズム43が必須になり、結局のところコ
ストアップにつながっているという問題がある。また、
全反射プリズム43においては、内部に微小な空気層を
含んでいるため、その公差により、投写レンズ48の解
像特性が大きく左右されるという問題もある。
【0020】この問題の解決を図るため、特開2000
−98272号公報等には、投写光学系を非テレセント
リック系とし、それに応じた照明を発生させる構成が開
示されている。図10は、従来の投写光学系を非テレセ
ントリック系とした投写型表示装置を示す図である。な
お、同図に示す投写型表示装置においても反射型ライト
バルブ63としてDMDが用いられており、同図は反射
型ライトバルブ63の各微少ミラーの回転支軸に垂直に
切断してなる断面で示されている。同図(a)は装置全
体の概略構成を示しており、同図(b)は反射型ライト
バルブ近傍部分を拡大して示している。
【0021】図10(a)に示すように、光源21は図
6で示した光源と同様にランプ21aと凹面鏡21bと
で構成されている。なお、凹面鏡21bは図9で示した
凹面鏡11bと同様のものであり、楕円面鏡である。ラ
ンプ21はその発光体の中心が凹面鏡21bの第1焦点
f1に位置するように配置されている。図6の例と同様
に、ランプ21から放射された光は凹面鏡21bにより
反射された後、凹面鏡21bの第2焦点f2に発光体像
を形成する。第2焦点f2を通過した光はロッドレンズ
61に入射し、均一化される。ロッドレンズ61で均一
化された照明光は、リレーレンズ62を通過する。
【0022】図10(b)に示すように、リレーレンズ
62を通過した照明光は、照明光学系の出射面67を通
過して反射型ライトバルブ63に所定の入射角度で入射
する。反射型ライトバルブ63は映像信号に応じて光の
進行方向を制御して光学像を形成する。反射型ライトバ
ルブ63への入射光64a〜64cはそれぞれ所定の角
度で反射され、反射光(出射光)65が投写レンズ68
によりスクリーン上に拡大投写される。66は投写光学
系の瞳である。
【0023】このように図10に示す投写型表示装置に
おいては、非テレセントリック系の投写光学系を用いて
おり、全反射プリズムは必要ないため、図9で示した投
写型表示装置よりもコストを下げることができると考え
られる。
【0024】しかし、図10に示す投写型表示装置の構
成では、反射型ライトバルブ63の表示領域全体におけ
る微小ミラーの反射面の法線方向が一定であるため、反
射型ライトバルブ63の光軸と投写光学系の光軸を略一
致させると、入射光と出射光の光路が重なってしまう。
そのため、均一照明で、良好な画像を得る構成とするこ
とは物理的に困難であり、入射光64と出射光65を分
離するために、投写光学系の光軸をオフセットさせる必
要がある。よって、投写光学系は軸ずらし投影となり、
有効表示領域を拡大する必要があるため、光学系が大型
化し、却ってコストアップになるという問題がある。ま
た、正面投写ができないという問題もある。
【0025】さらに、特開平11―249069号公報
には、反射型ライトバルブ表示領域直前に、該表示領域
に応じて異なる入射−反射特性を持つコンデンサレンズ
が、その光軸を投写光学系の光軸に対して偏芯させた状
態で配置されてなる投射型表示装置が開示されている。
この投写型表示装置では、投写光学系に二倍のFナンバ
ーが要求されることはなく、また入射光と出射光との光
路が重なるといったこともない。
【0026】しかしながら、この投写型表示装置では、
投写光学系の一部を構成するコンデンサレンズを偏芯さ
せる必要があるため、良好な解像度特性を投写画像全領
域で得ようとすると複雑なレンズ構成が要求される。さ
らに、良好な解像度を得るために、反射型ライトバルブ
を投写光学系の光軸に対して2度から8度傾ける構成と
しているが、「シャインプルーフの関係則」によると該
反射型ライトバルブの投写像も投写光学系の光軸に対し
傾いてしまうと考えられる。このため、反射型ライトバ
ルブの表示領域が長方形の場合、光軸に垂直な面での投
写画像は台形形状となり、良好な表示画像を得るのは困
難と言える。
【0027】本発明の目的は、上記課題を解決し、反射
型ライトバルブを備え、且つ、反射型ライトバルブにお
ける入射光の光路と出射光の光路とが重なるのを抑制で
き、小型で、高画質の投写画像を得ることができる投写
型表示装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる投写型表示装置の第1の態様は、光源
と、前記光源の放射する光を集めて照明光を形成する照
明光学系と、前記照明光を反射して光学像を形成する反
射型ライトバルブと、前記反射型ライトバルブの形成し
た光学像を投影する投写光学系と、前記反射型ライトバ
ルブと前記投写光学系との間に位置する正パワーのレン
ズとを少なくとも有し、前記反射型ライトバルブ、前記
投写光学系および前記正パワーのレンズは互いの光軸が
一致するように配置され、前記照明光学系は、前記照明
光が前記正パワーのレンズを通過して前記反射型ライト
バルブで反射されるように配置され、前記照明光学系の
出射瞳と前記投写光学系の入射瞳とは、前記正パワーの
レンズについて共役関係にあることを特徴とする。
【0029】また、上記目的を達成するために本発明に
かかる投写型表示装置の第2の態様は、光源と、前記光
源の放射する光を集めて照明光を形成する照明光学系
と、前記照明光を反射して光学像を形成する反射型ライ
トバルブと、前記反射型ライトバルブの形成した光学像
を投影する投写光学系と、前記反射型ライトバルブと前
記投写光学系との間に位置する正パワーのレンズとを少
なくとも有し、前記反射型ライトバルブ、前記投写光学
系および前記正パワーのレンズは互いの光軸が一致する
ように配置され、前記投写光学系は、その光軸に対して
偏心した絞りを有し、前記照明光学系は、前記照明光が
前記正パワーのレンズを通過して前記反射型ライトバル
ブで反射され、且つ、反射される前記照明光のうち前記
光学像を構成するものが前記絞りを通過するように配置
され、前記照明光学系の出射瞳と前記投写光学系の入射
瞳とは、前記正パワーのレンズについて共役関係にある
ことを特徴とする。
【0030】上記第2の態様においては、上記投写光学
系の絞りの偏心方向が、上記照明光学系の光軸から離れ
る方向であるのが好ましい構成である。また、上記第2
の態様においては、上記投写光学系が、光軸方向への移
動のみによって焦点調整を行う手段を有しているのが好
ましい構成である。
【0031】更に、上記第2の態様においては、投写光
学系のFナンバをF1、照明光学系から出射し、反射型
ライトバルブで反射されて投写光学系に入射する光の広
がり角をθ1、反射型ライトバルブの表示領域の中心か
ら出射される主光線と投写光学系の光軸とのなす角度を
αとしたときに、下記式(1)を満たしているのが好ま
しい。 F1=1/(2sin(θ1+α))・・・・・(1) また、上記目的を達成するために本発明にかかる投写型
表示装置の第3の態様は、光源と、前記光源の放射する
光を集めて照明光を形成する照明光学系と、前記照明光
を反射して光学像を形成する反射型ライトバルブと、前
記反射型ライトバルブの形成した光学像を投影する投写
光学系と、前記反射型ライトバルブと前記投写光学系と
の間に位置する正パワーのレンズとを少なくとも有し、
前記反射型ライトバルブ、前記投写光学系および前記正
パワーのレンズは互いの光軸が一致するように配置さ
れ、前記照明光学系は、前記照明光が前記正パワーのレ
ンズを通過して前記反射型ライトバルブで反射されるよ
うに配置され、前記照明光学系の出射瞳は、複数の部分
瞳要素を有し、照明光の光束分布が前記反射型ライトバ
ルブで反射されたときに均一となるように構成され、前
記照明光学系の出射瞳と前記投写光学系の入射瞳とは、
前記正パワーのレンズについて共役関係にあることを特
徴とする。
【0032】更に、上記第1の態様から第3の態様で
は、前記照明光学系の出射瞳と前記投写光学系入射瞳と
が、前記正パワーのレンズについて略共役関係にあり、
前記照明光学系の出射瞳を通る光束の80%以上が前記
正パワーのレンズにより前記投写光学系の入射瞳の有効
領域に入射するのが、好ましい構成である。また、上記
第1の態様から第2の態様では、前記正パワーのレンズ
が、一枚の平凸レンズで構成されており、凸面を前記反
射型ライトバルブの表示領域に向けて配置されているの
が好ましい構成である。
【0033】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態1にかかる投写型表示装置について、図1〜
2を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態
1にかかる投写型表示装置の構成を示す図である。図2
は、図1に示す投写型表示装置を構成する反射型ライト
バルブの近傍部分を拡大して示す図である。なお、本実
施の形態では反射型ライトバルブとして図8で示したと
同様のDMDが用いられており、図1および図2はDM
Dを構成する微少ミラーの回転支軸に垂直に切断してな
る断面で示されている。また、微小ミラーの可動範囲は
±10度である。
【0034】最初に図1を用いて本実施の形態にかかる
投写型表示装置の構成および動作を説明する。図1の例
に示すように、本実施の形態にかかる投写型表示装置
は、光源101と、光源101の放射する光を集めて照
明光を形成する照明光学系102と、照明光を反射して
光学像を形成する反射型ライトバルブ(空間光変調素
子)106と、反射型ライトバルブ106の形成した光
学像を投影する投写光学系107と、反射型ライトバル
ブ106と投写光学系107との間に位置する正パワー
のレンズ105とを少なくとも有している。
【0035】また、図1の例に示すように、反射型ライ
トバルブ106、投写光学系107および正パワーのレ
ンズ105は互いの光軸(115、113、114)が
一致するように配置されている。なお、本明細書でいう
「光軸が一致」には完全に一致している場合だけでな
く、許容できる範囲の誤差を有している場合も含まれ
る。更に、照明光学系102は、照明光が正パワーのレ
ンズ105を通過して反射型ライトバルブ106で反射
されるように配置されている。照明光学系102の出射
瞳108と投写光学系107の入射瞳109とは、正パ
ワーのレンズ105について共役関係にある 図1の例では、光源101はランプ101aと凹面鏡1
01bとで構成されている。凹面鏡101bは放物面鏡
であり、傘状のガラス製基材の内面に、赤外光を透過さ
せるが、可視光を反射させる光学多層膜を蒸着して形成
されている。ランプ101aは、その発光体の中心が凹
面鏡101bの第1焦点f1に位置するように配置され
ている。ランプ101から放射された光は、凹面鏡10
1bにより反射され、凹面鏡101bの第2焦点f2に
発光体像を形成する。
【0036】照明光学系102は、ロッドレンズ103
とリレーレンズ系104とで構成されている。凹面鏡1
01bの第2焦点f2はロッドレンズ103の入射面1
18と略一致している。ロッドレンズ103に入射した
光は、ロッドレンズ103の内面で多重反射を繰り返
す。そのため、ロッドレンズ103の入射面118で光
量ムラを持っていた光束は、ロッドレンズ103の出射
面119においては均一化される。ロッドレンズ103
から出射された光は、リレーレンズ系104に入射し、
リレーレンズ系104から反射型ライトバルブ106へ
と出射される。
【0037】リレーレンズ系104から出射された光
は、正パワーのレンズ105を通過し、反射型ライトバ
ルブ106で反射される。なお、ロッドレンズ103の
出射面119と反射型ライトバルブ106の表示領域と
は、リレーレンズ系104と正パワーのレンズ105と
を合成してなる光学系において共役関係にある。反射型
ライトバルブ106からの出射光は、正パワーのレンズ
105を通過して投写光学系107に入射し、反射型ラ
イトバルブ106上の光学像がスクリーン上に拡大投写
される。
【0038】次に、図2を用いて本発明の投写型表示装
置の原理を説明する。図1で述べたように、照明光学系
102の出射瞳108からは、光源101により集光さ
れ、照明光学系102により均一化および整形された光
束が出射する。即ち、図2の例に示すように、照明光学
系102の出射瞳108からは、反射型ライトバルブ1
06の上部を照明する光束110a、反射型ライトバル
ブ106の中央部を照明する光束110b、反射型ライ
トバルブ106の下部を照明する光束110cが出射さ
れる。なお、本明細書でいう「上部」、「中央部」、
「下部」とは図中における位置関係を示している。ま
た、同図では、各光束(110a〜110c)は出射瞳
108の上端から出射する上光線、出射瞳108の中心
から出射する主光線、出射瞳108の下端から出射する
下光線といった代表的な光線のみで示している。
【0039】各光束(110a〜110c)は正パワー
のレンズ105を通過して反射型ライトバルブ106へ
と入射する。このため、出射瞳108から出射する光線
の内、反射型ライトバルブ上部を照明する光束110a
は、正パワーのレンズ105により屈折し、正パワーの
レンズ105に入射する前と比べ、正パワーのレンズの
光軸114となす角が小さくなる方向に屈折する。一
方、反射型ライトバルブ105の下部を照明する光束1
10cは、正パワーのレンズ105により、光軸114
とのなす角が大きくなる方向に屈折する。よって、正パ
ワーのレンズ105を通過した光束110a、110
b、110cはそれぞれ主光線が互いに略並行で、反射
型ライトバルブ105の光軸114となす角度が約20
度のテレセントリックな照明光となる。また、各光束の
広がり角はいずれも略等しくなる。
【0040】反射型ライトバルブ106の各微少ミラー
はON状態では正パワーのレンズ105の光軸114に
垂直な面に対して反時計方向に10度傾くように構成さ
れている。そのため、照明光がテレセントリックである
ので、微小ミラーがON状態の場合、反射型ライトバル
ブ105からの反射光111a、111b、111cの
主光線は、反射型ライトバルブ106の表示領域のいず
れにおいても、反射型ライトバルブ106の光軸115
に略平行で、テレセントリックとなる。反射型ライトバ
ルブからの出射光111a、111b、111cはいず
れも正パワーのレンズ素子105を通過し、投写光学系
107の入射瞳109に入射する。投写光学系107の
入射瞳109に入射した光は投写光学系によってスクリ
ーンに拡大投影される。
【0041】このように本実施の形態にかかる投写型表
示装置においては、正パワーのレンズ105を用いてい
るため、テレセントリックな光学系を用いても、投写光
学系107の入射瞳109と照明光学系102の出射瞳
108とを小さくすることができる。更に、プリズムを
用いることなく入射光と出射光の光路を分離することが
でき、正面投写が実現できる。
【0042】また、上述したように反射型ライトバルブ
106の光軸115、投写光学系107の光軸113お
よび正パワーのレンズ105の光軸114は一致してい
るので、各光束111a、111b、111cの主光線
は、正パワーのレンズ105の焦点116を通る。更
に、上述したように照明光学系102の出射瞳108と
投写光学系107の入射瞳109とは、正パワーのレン
ズ105について共役関係にあるため、正パワーのレン
ズ105の焦点面117と投写光学系107の入射瞳1
09とは一致する。このため、本実施の形態にかかる投
写型表示装置においては、投写光学系107で周辺光が
通過できずにけられるのを抑制でき、投写画像は最大の
明るさを得ることができる。また、正パワーのレンズ1
05の最終面の頂点から投写光学系107の入射瞳10
9までの距離dは、正パワーのレンズ105のバックフ
ォーカスと略一致する。
【0043】また、本実施の形態においては、照明光学
系102の出射瞳108も、反射型ライトバルブ106
に入射する照明光がテレセントリックであり、かつ、照
明光が損失無く伝達できるよう、正パワーのレンズ10
5の焦点面117の近傍に配置されているのが好まし
い。
【0044】なお、本明細書でいう「共役関係」には、
図2に示すように投写光学系107の入射瞳109が、
正パワーのレンズ105の焦点面116と一致している
場合だけでなく、入射瞳109が、正パワーのレンズ1
05と反射型ライトバルブ106により構成される結像
系で照明光学系102の出射瞳108の位置に結像され
ればよい。具体的には入射瞳109の有効領域の80%
以上の部分が照明光学系102の有効領域内に投影され
るのが好ましい。
【0045】本実施の形態においては、正パワーのレン
ズ105として焦点距離が40mm〜80mm程度のも
のを用いるのが好ましい。このような正パワーのレンズ
105を用いれば、適切なパワーが得られ,照明光学系
102の出射瞳108からの光束と反射型ライトバルブ
106を出射して投写光学系107の入射瞳109に入
射する光束との分離を確実なものとできるからである。
なお、正パワーのレンズ105の焦点距離は、反射型ラ
イトバルブ106への入射光とそれからの出射光とがな
す角度、反射型ライトバルブ106への入射光のFナン
バ、それからの出射光のFナンバにあわせて適宜選択で
きる。
【0046】ところで、上述したように反射型ライトバ
ルブ106がON状態のとき、反射型ライトバルブ10
6で反射された光(ON光)は投写光学系107に入射
するが、OFF状態のとき、反射された光(OFF光)
は光軸115に対して−40度(時計方向)の方向に出
射する。このOFF光も同様に正パワーのレンズ素子1
05に入射するが、ON光と出射方向が異なるため、正
パワーのレンズ105の焦点面117に近いが、投写光
学系107の入射瞳109とは異なる位置に集光する。
このため、投写光学系107の最終面に近接して絞りを
設けた構成とすることで、不要光の入射を極力抑えるこ
とができる。
【0047】また、反射型ライトバルブ106の表面に
は、画素の保護膜や構造体の一部として機能する透明基
板が配置されている。反射型ライトバルブ106への入
射光110は、通常その大部分が透明基板を透過する
が、その一部は反射する。反射した光は不要光であり、
投写光学系によりスクリーンに到達すると、コントラス
トの低下など画質の劣化を生じる。
【0048】従って、本実施の形態に示すように正パワ
ーのレンズ105として凸面を有するレンズを用いるの
であれば、正パワーのレンズ105は凸面を反射型ライ
トバルブ106に向けて配置するのが好ましい。このよ
うに正パワーのレンズ105を配置すれば、上記の透明
基板で反射された光等の不要光を光軸114から離れる
方向に反射できるので、不要光が投写光学系107に入
射したり、反射型ライトバルブ106へ反射されたりす
るのを抑制でき、コントラストのよい投写画像を得るこ
とができるからである。なお、後述するように、本実施
の形態においては、正パワーのレンズ105として両凸
レンズを用いることもでき、この場合は曲率半径の小さ
い面を反射型ライトバルブ106に向けると良い。
【0049】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2にかかる投写型表示装置について、図3〜4を参照し
ながら説明する。図3は本発明の実施の形態2にかかる
投写型表示装置の構成を示す図である。なお、図3
(a)は装置全体を示しており、図3(b)は投写光学
系の入射瞳を示している。図4は、図3に示す投写型表
示装置を構成する反射型ライトバルブにおける表示領域
の中心部分を拡大して示す図であり、該中心部分におけ
る光束の振る舞いが示されている。なお、本実施の形態
でも、実施の形態1で用いられたDMDが反射型ライト
バルブとして用いられている。図3(a)および図4
は、DMDを構成する微少ミラーの回転支軸に垂直に切
断してなる断面で示されている。
【0050】最初に図3を用いて本実施の形態にかかる
投写型表示装置の構成および動作を説明する。図3
(a)の例に示すように、本実施の形態にかかる投写型
表示装置も実施の形態1と同様に、光源201と、光源
201の放射する光を集めて照明光を形成する照明光学
系202と、照明光を反射して光学像を形成する反射型
ライトバルブ(空間光変調素子)206と、反射型ライ
トバルブ206の形成した光学像を投影する投写光学系
207と、反射型ライトバルブ206と投写光学系20
7との間に位置する正パワーのレンズ205とを少なく
とも有している。
【0051】また、実施の形態1と同様に、反射型ライ
トバルブ206、投写光学系207および正パワーのレ
ンズ205は互いの光軸(215、213、214)が
一致するように配置されている。更に、照明光学系20
2は、照明光が正パワーのレンズ205を通過して反射
型ライトバルブ206で反射されるように配置されてい
る。
【0052】光源201は実施の形態1と同様に構成さ
れており、ランプ201aからの光を凹面鏡201bで
集光し、照明光学系202に入射させる。照明光学系2
02は実施の形態1と異なり、コンデンサレンズ232
と、第1のレンズアレイ233と、第2のレンズアレイ
234と、リレーレンズ235とを順に配置して構成さ
れている。
【0053】図3の例では、光源201からの光が集光
する凹面鏡201bの第2焦点f2には、カラーホイー
ル231が配置されている。カラーホイール231は、
円周上にRGB3色のフィルタを順に並べて構成されて
おり、その一部を光が通過する。カラーホイール231
にはモータなどの原動機(図示せず)が取り付けられて
おり、カラーホイール231は軸236を中心にして高
速で回転するよう構成されている。そのため、通過光は
順次R、G、Bに切り替わる。カラーホイール231を
通過した光は凹面鏡201bの第2焦点f2に焦点を持
つコンデンサレンズ232により略平行光に変換され
る。
【0054】変換された略平行光は第1のレンズアレイ
233に入射する。第1のレンズアレイ233は複数の
正パワーのレンズ素子で構成されており、この複数の正
パワーのレンズ素子はそれぞれ反射型ライトバルブ20
6の表示領域の形状に略相似形の開口を有している。ま
た、第2のレンズアレイ234も第1のレンズアレイ2
33と同様に複数の正パワーのレンズ素子で構成されて
いる。よって、第1のレンズアレイ233に入射した略
平行光は、第1のレンズアレイ233を構成する複数の
レンズ素子によって分割され、該レンズ素子に対応する
第2のレンズアレイ234を構成する各レンズ素子に発
光体像を形成する。
【0055】第2のレンズアレイ234を構成する各レ
ンズ素子から出射した光線は、リレーレンズ235、反
射型ライトバルブ206近傍の正パワーのレンズ205
を順に通過し、反射型ライトバルブ206を照明する。
このとき、各レンズ素子から出射した光線は反射型ライ
トバルブ206の表示領域で重ね合わされる。なお、照
明光学系202の出射瞳208は第2のレンズアレイ2
34の略近傍であって、リレーレンズ235中にある。
【0056】反射型ライトバルブ206から出射した光
線は、正パワーのレンズ205により収束され、投写光
学系207の入射瞳209に入射する。よって、反射型
ライトバルブ206上に形成された光学像は投写光学系
207によりスクリーンに拡大投写される。
【0057】このように本実施の形態においても、実施
の形態1と同様に、反射型ライトバルブ206の近傍に
配置した正パワーのレンズ205により、反射型ライト
バルブ206への入射光とそれからの出射光がコンパク
トな構成で分離され、全反射プリズムを用いることなく
正面投写が実現される。なお、正パワーのレンズ205
は、実施の形態1で示した正パワーのレンズ105と同
様のものであり、凸面を反射型ライトバルブ206に向
けて配置されている。
【0058】本実施の形態においても、照明光学系20
2の出射瞳208と投写光学系207の入射瞳209と
は実施の形態1と同様に配置されており、正パワーのレ
ンズ205について共役関係にある。このため、本実施
の形態においても、投写光学系107で周辺光が通過で
きずにけられるのを抑制でき、投写画像は最大の明るさ
を得ることができる。
【0059】但し、本実施の形態にかかる投写型表示装
置においては、図3(b)に示すように投写光学系20
7の入射瞳209に、投写光学系207の光軸213に
対して偏心した絞り216が設けられている。221は
有効領域である。このため、照明光学系202は、反射
型ライトバルブ206で反射される照明光のうち光学像
を構成するものが絞り216を通過するように配置され
ている。この点について図4を用いて説明する。
【0060】図4は、前述したように図1に示す反射型
ライトバルブ206の中心部分を拡大して示しており、
反射型ライトバルブ206を構成する微小ミラーのうち
表示領域の中心にあるもののみが図示されている。20
6aはON状態の微小ミラー、206bはOFF状態の
微笑ミラーを示している。また、投写光学系207につ
いては入射瞳209のみが示されている。
【0061】図4に示すように、照明光学系の光軸21
8と反射型ライトバルブの光軸215(投写光学系20
7の光軸213)とがなす角をβ、ON状態の微少ミラ
ーの法線219と反射型ライトバルブの光軸215とが
なす角をγとする。このとき、反射型ライトバルブがO
N状態のときに出射される光束の主光線222と反射型
ライトバルブの光軸215とのなす角αは下記式(2)
であらわされる。 α=β−2γ・・・・・(2) 一方、反射型ライトバルブがOFF状態のときに出射さ
れる光束の主光線223と反射型ライトバルブの光軸2
15(投写光学系207の光軸213)とがなす角をδ
とすると、δは下記式(3)であらわされる。このOF
F状態のときに出射される光束は不要光となる。 δ=4γ+α・・・・・(3) ところで、投写画像の画質を向上するためには、不要光
が投写光学系207の入射瞳209に入射してレンズの
内部に迷光を発生させたり、不要光がスクリーンに到達
したりしないようにすることが必要である。従って、上
記式(3)より、角度αを0以上とすれば、δが大きく
なり、主光線223は投写光学系の入射瞳209に遠く
なり、上記の不要光が入射瞳209に入射するのを抑制
できる。
【0062】また、反射型ライトバルブの表面に設けら
れた透明基板で反射される光も不要光となるが、この不
要光の主光線224と反射型ライトバルブの光軸215
(投写光学系207の光軸213)とがなす角もβとな
る。よって、角度αを0度以上とすることで、この不要
光の主光線224と反射型ライトバルブの光軸215
(投写光学系207の光軸213)とがなす角βも大き
くなり、該不要光が投写光学系の入射瞳209に入射す
るのも抑制できる。
【0063】更に、反射型ライトバルブの表示領域(図
示せず)は、画素構造などの周期構造を有している。そ
のため投写画像の高精細化が進むにつれ、反射型ライト
バルブ上の画素(微小ミラー)の大きさは小さくなり、
周期構造のピッチも細かくなる。一般に、周期構造をも
つ物体に光が入射すると通常の直進する光線の他に、回
折光が発生する。回折光は離散的に発生し、その輝点は
下記式(4)を満たす。なお、θは光軸と輝点のなす
角、Nは整数、λは波長、dは周期構造のピッチを示
す。 nλ=dsinθ・・・・・(4) 従って、図4において、反射型ライトバルブからは回折
光が光軸224に対して、上記式(4)を満たす条件で
離散的に発生しているといえる。回折光でもっとも強度
の強いものは、1次の項で表されるもので、光軸224
と1次回折光225とのなす角φは下記式(5)であら
わされる。 sinφ=λ/(nd)・・・・・(5) 一方、図4から分かるように、βは下記式(6)の関係
も満たす。なお、θ1は上述したように反射型ライトバ
ルブで反射されて投写光学系に入射する光の広がり角で
ある。 β=2θ1+2α・・・・・(6) 上記式(6)より、反射型ライトバルブ206の周期構
造による1次回折光と、反射型ライトバルブのON光が
重ならないようするには、即ち不要光が投写光学系の入
射瞳209に入射しないようにするには下記式(7)の
条件を満たすことが必要である。 α>φ・・・・・(7) ところで、反射型ライトバルブがON状態のときに出射
される光束の主光線222と反射型ライトバルブの光軸
215とが一致するとき、即ちαが0度の場合の有効領
域は点線で示す220である。しかし、主光線222が
傾くと(α>0)と有効領域は図中上方向にシフトし、
この場合の有効領域は図3でも示した221となる。よ
って、本実施の態様においては、投写光学系の入射瞳2
09のうち、有効領域221以外の領域は、不要光が通
過しないよう絞り216を設けて遮光されている。これ
によりスクリーンにはON状態の反射型ライトバルブか
ら出射する反射光をすべて到達させるとともに、回折光
や透明基板で反射される光などの不要光を除去すること
ができる また、この場合、入射瞳209は図4で示すように有効
領域221を包含できるものであるのが良く、投写光学
系のFナンバF1は、上記した式(1)を満たすもので
あるのが好ましい。
【0064】例えば、反射型ライトバルブの画素ピッチ
が14μm程度である場合、1次回折光は光軸224に
対して約2.4度(φ=2.4度)傾いた範囲で発生す
る。従って、投写光学系の有効入射瞳(有効領域22
1)は光軸213に対して2.4度(α=2.4)より
大きい角度(式(7)より)で偏心させるのが好まし
い。この場合、微少ミラー(206a、206b)の傾
き角が±10度であるとすると、投写光学系のFナンバ
は、偏芯の無い場合の約3に対し、上記した式(1)よ
り約2.4となる。
【0065】このように本実施の形態にかかる投写型表
示装置においては、投写光学系の入射瞳209に偏心し
た絞り216を設け、反射型ライトバルブからの画像を
構成する光束がこの絞りを通過するように構成されてい
る。即ち、本実施の形態においては、反射型ライトバル
ブがON状態のときに出射される光束の主光線222と
反射型ライトバルブの光軸215とのなす角αは0度よ
り大きく設定され、更に有効領域221以外の部分が遮
光されている。よって不要光が投写光系の入射瞳209
に入射するのを抑制でき、投写画像の画質の向上を図る
ことができる。なお、本実施の形態では絞りは円形を呈
しているが、本実施の形態においてはこれに限定される
ものではなく、例えば楕円形を呈するものであっても良
い。
【0066】また、このように投写光学系に偏心した絞
り216が設けられているため、絞りが設けられている
レンズまたはレンズ群を回転させ、この回転によって前
後に焦点調整を行うのは好ましくない。従って、本実施
の形態においては、投写光学系の焦点調整手段として
は、レンズ群を回転させることなく光軸方向への移動の
みによって焦点調整を行うものが好ましく、特には投写
光学系を構成するレンズ群のうち前群のみを移動させて
焦点調整を行うものが好ましい。具体的には、前進ヘリ
コイドを用いた焦点調整手段が挙げられる。なお、偏芯
した絞りが設けられていないレンズ群のみを回転させて
焦点調整を行うのであれば、このような焦点調整手段を
用いるのも好ましい態様である。
【0067】(実施の形態3)次に本発明の実施の形態
3にかかる投写型表示装置について、図5を参照しなが
ら説明する。図5は本発明の実施の形態3にかかる投写
型表示装置の構成を示す図である。なお、本実施の形態
でも実施の形態1と同様に、反射型ライトバルブとして
DMDが用いられており、図5はDMDを構成する微少
ミラーの回転軸に垂直に切断してなる断面で示されてい
る。
【0068】図5を用いて本実施の形態にかかる投写型
表示装置の構成及び動作を説明する。図5の例に示すよ
うに、本実施の形態にかかる投写型表示装置も実施の形
態1と同様に、光源301と、光源301の放射する光
を集めて照明光を形成する照明光学系302と、照明光
を反射して光学像を形成する反射型ライトバルブ(空間
光変調素子)316と、反射型ライトバルブ316の形
成した光学像を投影する投写光学系319と、反射型ラ
イトバルブ316と投写光学系319との間に位置する
正パワーのレンズ317とを少なくとも有している。
【0069】光源301は第1の実施例と同様に構成さ
れており、ランプ301aからの光を凹面鏡301bで
集光し、照明光学系302に入射させる。照明光学系3
02は、コンデンサレンズ303と、光束を分割するレ
ンズアレイ304と、ライトガイド305と、リレーレ
ンズ306とを順に配置して構成されている。
【0070】また、実施の形態1と同様に、反射型ライ
トバルブ316、投写光学系319および正パワーのレ
ンズ317は互いの光軸(320、322、321)が
一致するように配置されている。照明光学系302は、
照明光が正パワーのレンズ317を通過して反射型ライ
トバルブ316で反射されるように配置されている。
【0071】光源301は、実施の形態1および2と同
様に、ランプ301aと凹面鏡301bとで構成されて
いる。凹面鏡301bの第2焦点f2には、実施の形態
2と同様のカラーホイール307が配置されており、通
過光は順次R、G、Bに切り替わる。照明光学系302
は実施の形態1および2と異なり、コンデンサレンズ3
03と、光束を分割するレンズアレイ304と、複数の
光ファイバー311を束ねて構成されたライトガイド3
05と、リレーレンズ306とを順に配置して構成され
ている。
【0072】カラーホイール307を通過した光は、凹
面鏡301bの第2焦点f2に焦点を持つコンデンサレ
ンズ303により略平行光に変換される。変換された略
平行光はレンズアレイ304を通過してライトガイド3
05の各光ファイバー311に入射する。ライトガイド
305の各光ファイバー311に入射した光線は、ファ
イバ−内部で反射を繰り返した後、出射する。
【0073】照明光学系302の出射瞳315から出射
した光線は、反射型ライトバルブ316の表示領域の近
傍に配置された正パワーのレンズ317により、テレセ
ントリックに反射型ライトバルブ316に入射する。反
射型ライトバルブ316から出射した光線は正パワーの
レンズ317により収束され、投写光学系319の入射
瞳318に入射する。反射型ライトバルブ316上に形
成された光学像は投写光学系319によりスクリーンに
拡大投写される。
【0074】このように本実施の形態においても、実施
の形態1と同様に、反射型ライトバルブ316の近傍に
配置した正パワーのレンズ317により、反射型ライト
バルブ316への入射光とそれからの出射光がコンパク
トな構成で分離され、全反射プリズムを用いることなく
正面投写を実現する。
【0075】ところで、上述の実施の形態1および2に
示す投写型表示装置では、照明光学系(102、20
2)の各要素は照明光学系の光軸に垂直である。しか
し、照明光学系(102、202)は、その光軸が、正
パワーのレンズ(105、205)の光軸及び反射型ラ
イトバルブ(106、206)の光軸に対し傾斜するよ
うに、配置されている。このため、「シャインプルーフ
の関係則」から反射型ライトバルブ(106、206)
上に到達する照明光の形状が菱形や台形等の矩形を傾け
た形状となる可能性がある。この場合、反射型ライトバ
ルブ(106、206)から出射する光は図中上から下
に向けて光束密度が高くなり、光束分布が不均一とな
る。
【0076】さらに、反射型ライトバルブ(106、2
06)から出射された光が正パワーのレンズ素子(10
5、205)を通過すると光束の屈折が発生するが、屈
折方向および屈折力は反射型ライトバルブ(106、2
06)の表示領域のどの部分で反射されたかによって異
なる。このため、投写光学系の入射瞳(109、20
9)においても図中上から下に向けて光束密度が高くな
り、光束分布が不均一となる可能性がある。
【0077】このような光束分布の不均一が生じると、
照明光学系の出射瞳(108、208)における一部の
領域と投写光学系の入射瞳(109、209)における
一部の領域とは、正パワーのレンズについて、共役関係
が保てなくなり、投写画像の明るさが不均一となる可能
性がある。
【0078】このため、本実施の形態においては、ライ
トガイド305を用いて照明光学系302が構成されて
いる。上述したようにライトガイド305は複数の光フ
ァイバー311を束ねて構成され、照明光学系302の
出射瞳315は2次元状に配置された複数の光ファイバ
ー311の出射光で構成される。よって、照明光学系3
02の出射瞳315は複数の部分瞳要素を有することと
なり、出射瞳315の形状は複数の部分瞳要素の結合し
た面形状となる。なお、本実施の形態において該面は自
由曲面であっても良い。
【0079】更に、図5に示すように複数の光ファイバ
ー311は入射面318において均等に配列され、出射
面314において不均等に配列されている。図5の例で
は、出射面314において光ファイバー311の密度は
図中上から下に向けて低くなっている。このため照明光
学系302から出射する照明光の光束分布は、出射され
た時点では不均一であるが、反射型ライトバルブで反射
されたときに均一となる。即ち、「シャインプルーフの
関係則」から反射型ライトバルブ316上に到達する照
明光の形状が矩形を傾けた形状となるのが抑制される。
【0080】よって、投写光学系319の入射瞳318
の全域又は略全域と照明光学系302の射出瞳315の
全域又は略全域とは良好な共役関係を満たすようにな
り、照明光学系302の出射瞳315から出射する照明
光は、投射光学系319の入射瞳318を最大限通過す
る。
【0081】本実施の形態では、上述したように投写光
学系319の入射瞳318と照明光学系302の出射瞳
315とは正パワーのレンズ317について共役関係に
あるよう配置されている。従って、「シャインプルーフ
の関係則」より、照明光学系302の出射瞳315の光
束分布を適切に制御することで、投写光学系319の入
射瞳318上の光束分布を均一にすることができ、均一
な明るさの投写画像を得ることができる。
【0082】なお、本実施の形態では、照明光学系30
2は、ライトガイド305を用いた態様に限定されるも
のではない。照明光学系302は、ライトガイド305
の代わりに、複数の正パワーのレンズ素子で構成された
レンズアレイが複数枚配置された態様であっても良い。
この態様では、レンズアレイを構成する正パワーのレン
ズ素子として焦点距離がそれぞれ異なるものを用いるこ
とで、照明光学系から出射する照明光の光束分布を適切
に制御できる。よって、この態様においても反射型ライ
トバルブで反射された照明光の光束分布を均一なものと
することができる。
【0083】また、本実施の形態においても、投写光学
系319に実施の形態2で示したと同様の絞り(図4中
に示す絞り216)を設けることができる。この場合、
照明光学系302は、反射型ライトバルブ316で反射
される照明光のうち光学像を構成するものが該絞りを通
過するように配置する必要がある。またこの場合、投写
光学系のFナンバは実施の形態2と同様に上記した式
(1)を満たしているのが好ましい。
【0084】実施の形態1〜3で示したように、正パワ
ーのレンズは一枚のレンズ素子で構成されている。しか
し、本発明においては正パワーのレンズはこれに限定さ
れず、複数のレンズ素子で構成されたレンズ群であって
も良い。また、本発明においては、正パワーのレンズの
形状も図1および2に示す平凸レンズに限定されるもの
ではない。正パワーのレンズの形状は、正パワーを有す
るものであれば良く、両凸レンズであっても、メニカス
レンズであっても良い。
【0085】また、実施の形態1〜3で示した投写型表
示装置では反射型ライトバルブは1枚であるが、本発明
においては反射型ライトバルブを複数枚用いることもで
きる。なお、この場合は、各反射型ライトバルブに単色
光を入射させるための色分離光学系と、各反射型ライト
バルブから出射する光を合成する色合成光学系とを設け
る必要がある。
【0086】実施の形態1〜3において、反射型ライト
バルブの各画素を構成する微小ミラーの可動範囲は±1
0度であるが、本発明ではこの例に限定されない。本発
明においては、微小ミラーの可動範囲は、使用される反
射型ライトバルブの特性に応じ、最適な光出力と高いコ
ントラストが得られるように設定すれば良い。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
反射型ライトバルブ表示領域の近傍に正パワーのレンズ
素子を配置することで、テレセントリックな光学系にお
いても、投写光学系の入射瞳、照明光学系の出射瞳の有
効系を小さくすることができ、入射光と出射光の光路を
コンパクトな構成で分離できる。このため、従来使用さ
れていた全反射プリズムスプリッタ等の照明光と投影光
とを分離する手段が不用となる。よって、コストダウン
を図りつつ、テレセントリックな光学系での正面投写が
可能となり、投写面内における画質の均質化を実現でき
る。
【0088】即ち、本発明によれば、反射型表示パネル
を用いた、コンパクトで低コストかつ高画質の表示光学
系を実現する事ができると言える。更に、本発明にかか
る投写型表示装置は正面投写による均質な画像を確保す
るとともに、広い投写画角と高性能の両立に向けた自由
度を得る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる投写型表示装置
の構成を示す図である。
【図2】図1に示す投写型表示装置を構成する反射型ラ
イトバルブの近傍部分を拡大して示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2にかかる投写型表示装置
の構成を示す図である。
【図4】図3に示す投写型表示装置を構成する反射型ラ
イトバルブにおける表示領域の中心部分を拡大して示す
図である。
【図5】本発明の実施の形態3にかかる投写型表示装置
の構成を示す図である。
【図6】従来の反射型ライトバルブを用いた投写型表示
装置の光学系の一例を示す図である。
【図7】従来の反射型ライトバルブを用いた投写型表示
装置の光学系の他の例を示す図である。
【図8】従来からのDMDの各画素を構成する微小ミラ
ーの動作状態を示す図である。
【図9】従来のDMD素子を用いた投写型表示装置を示
す図である。
【図10】従来の投写光学系を非テレセントリック系と
した投写型表示装置を示す図である。
【符号の説明】
101 光源 102 照明光学系 105 正パワーのレンズ 106 反射型ライトバルブ 107 投写光学系 108 照明光学系の出射瞳 109 投写光学系の入射瞳 113 投写光学系の光軸 114 正パワーのレンズの光軸 115 反射型ライトバルブの光軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源の放射する光を集めて
    照明光を形成する照明光学系と、前記照明光を反射して
    光学像を形成する反射型ライトバルブと、前記反射型ラ
    イトバルブの形成した光学像を投影する投写光学系と、
    前記反射型ライトバルブと前記投写光学系との間に位置
    する正パワーのレンズとを少なくとも有し、 前記反射型ライトバルブ、前記投写光学系および前記正
    パワーのレンズは互いの光軸が一致するように配置さ
    れ、 前記照明光学系は、前記照明光が前記正パワーのレンズ
    を通過して前記反射型ライトバルブで反射されるように
    配置され、 前記照明光学系の出射瞳と前記投写光学系の入射瞳と
    は、前記正パワーのレンズについて共役関係にあること
    を特徴とする投写型表示装置。
  2. 【請求項2】 光源と、前記光源の放射する光を集めて
    照明光を形成する照明光学系と、前記照明光を反射して
    光学像を形成する反射型ライトバルブと、前記反射型ラ
    イトバルブの形成した光学像を投影する投写光学系と、
    前記反射型ライトバルブと前記投写光学系との間に位置
    する正パワーのレンズとを少なくとも有し、 前記反射型ライトバルブ、前記投写光学系および前記正
    パワーのレンズは互いの光軸が一致するように配置さ
    れ、 前記投写光学系は、その光軸に対して偏心した絞りを有
    し、 前記照明光学系は、前記照明光が前記正パワーのレンズ
    を通過して前記反射型ライトバルブで反射され、且つ、
    反射される前記照明光のうち前記光学像を構成するもの
    が前記絞りを通過するように配置され、 前記照明光学系の出射瞳と前記投写光学系の入射瞳と
    は、前記正パワーのレンズについて共役関係にあること
    を特徴とする投写型表示装置。
  3. 【請求項3】 上記投写光学系の絞りの偏心方向が、上
    記照明光学系の光軸から離れる方向である請求項2に記
    載の投写型表示装置。
  4. 【請求項4】 上記投写光学系が、光軸方向への移動の
    みによって焦点調整を行う手段を有している請求項2に
    記載の投写型表示装置。
  5. 【請求項5】 投写光学系のFナンバをF1、照明光学
    系から出射し、反射型ライトバルブで反射されて投写光
    学系に入射する光の広がり角をθ1、反射型ライトバル
    ブの表示領域の中心から出射される主光線と投写光学系
    の光軸とのなす角をαとしたときに下記式(1)を満た
    している請求項2に記載の投写型表示装置。 F1=1/(2sin(θ1+α))・・・・・(1)
  6. 【請求項6】 光源と、前記光源の放射する光を集めて
    照明光を形成する照明光学系と、前記照明光を反射して
    光学像を形成する反射型ライトバルブと、前記反射型ラ
    イトバルブの形成した光学像を投影する投写光学系と、
    前記反射型ライトバルブと前記投写光学系との間に位置
    する正パワーのレンズとを少なくとも有し、 前記反射型ライトバルブ、前記投写光学系および前記正
    パワーのレンズは互いの光軸が一致するように配置さ
    れ、 前記照明光学系は、前記照明光が前記正パワーのレンズ
    を通過して前記反射型ライトバルブで反射されるように
    配置され、 前記照明光学系の出射瞳は、複数の部分瞳要素を有し、
    前記照明光の光束分布が前記反射型ライトバルブで反射
    されたときに均一となるように構成され、 前記照明光学系の出射瞳と前記投写光学系の入射瞳と
    は、前記正パワーのレンズについて共役関係にあること
    を特徴とする投写型表示装置。
  7. 【請求項7】 前記照明光学系の出射瞳と前記投写光学
    系入射瞳とが、前記正パワーのレンズについて略共役関
    係にあり、前記照明光学系の出射瞳を通る光束の80%
    以上が前記正パワーのレンズにより前記投写光学系の入
    射瞳の有効領域に入射する請求項1から6のいずれかに
    記載の投写型表示装置
  8. 【請求項8】 前記正パワーのレンズが、一枚の平凸レ
    ンズで構成されており、凸面を前記反射型ライトバルブ
    の表示領域に向けて配置されている請求項1から6のい
    ずれかに記載の投写型表示装置。
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