JP2002250675A - 低コヒーレントリフレクトメータ - Google Patents
低コヒーレントリフレクトメータInfo
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- G01—MEASURING; TESTING
- G01M—TESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01M11/00—Testing of optical apparatus; Testing structures by optical methods not otherwise provided for
- G01M11/30—Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides
- G01M11/31—Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides with a light emitter and a light receiver being disposed at the same side of a fibre or waveguide end-face, e.g. reflectometers
- G01M11/3181—Reflectometers dealing with polarisation
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- Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光路長を短くすることで光路の長さ調整を容
易にするとともに、装置を簡略化して低コスト化を図
り、且つ反射率分布及び反射光のパワーを正確に測定す
ることができる低コヒーレントリフレクトメータを提供
する。 【解決手段】 低コヒーレント光源1からの光を測定光
DL及び局発光KLとして分岐する光カプラ3と、測定
光DLを被測定光回路7に入力するとともに、測定光を
被測定光回路7に入力して得られる反射光RLを分岐す
る光カプラ5と、光カプラf5によって分岐された反射
光RLの偏波状態を制御する偏波コントローラ9と、局
発光KLを反射鏡16に入射させるとともに、反射鏡1
6によって反射された局発光KLを分岐する光カプラ1
3と、偏波コントローラ9によって偏波状態が制御され
た反射光RLと、光カプラ13によって分岐された局発
光KLとを合波する光カプラ11とを備える。
易にするとともに、装置を簡略化して低コスト化を図
り、且つ反射率分布及び反射光のパワーを正確に測定す
ることができる低コヒーレントリフレクトメータを提供
する。 【解決手段】 低コヒーレント光源1からの光を測定光
DL及び局発光KLとして分岐する光カプラ3と、測定
光DLを被測定光回路7に入力するとともに、測定光を
被測定光回路7に入力して得られる反射光RLを分岐す
る光カプラ5と、光カプラf5によって分岐された反射
光RLの偏波状態を制御する偏波コントローラ9と、局
発光KLを反射鏡16に入射させるとともに、反射鏡1
6によって反射された局発光KLを分岐する光カプラ1
3と、偏波コントローラ9によって偏波状態が制御され
た反射光RLと、光カプラ13によって分岐された局発
光KLとを合波する光カプラ11とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路や光モジ
ュール等の被測定光回路における反射率又はその分布を
低コヒーレンス光を用いて測定する低コヒーレントリフ
レクトメータに関する。
ュール等の被測定光回路における反射率又はその分布を
低コヒーレンス光を用いて測定する低コヒーレントリフ
レクトメータに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の低コヒーレントリフレク
トメータの概略構成例を示すブロック図である。図5に
おいて、100は低コヒーレンス光を出射する発光ダイ
オードからなる低コヒーレント光源である。低コヒーレ
ント光源100の出射端には光ファイバ101の一端が
接続されている。102は4つのポート102a〜10
2dを有する光カプラであり、その1つのポート102
aには光ファイバ101の他端が接続されている。光カ
プラ102はポート102aから入力される低コヒーレ
ンス光を所定の強度比(例えば1対1)で分岐してポー
ト102b,102c各々から出射する。ポート102
bには光ファイバ103の一端が接続されている。ま
た、光ファイバ103の他端には、測定対象としての被
測定光回路104が接続されている。
トメータの概略構成例を示すブロック図である。図5に
おいて、100は低コヒーレンス光を出射する発光ダイ
オードからなる低コヒーレント光源である。低コヒーレ
ント光源100の出射端には光ファイバ101の一端が
接続されている。102は4つのポート102a〜10
2dを有する光カプラであり、その1つのポート102
aには光ファイバ101の他端が接続されている。光カ
プラ102はポート102aから入力される低コヒーレ
ンス光を所定の強度比(例えば1対1)で分岐してポー
ト102b,102c各々から出射する。ポート102
bには光ファイバ103の一端が接続されている。ま
た、光ファイバ103の他端には、測定対象としての被
測定光回路104が接続されている。
【0003】光カプラ102のポート102cには光フ
ァイバ105が接続され、この光ファイバ105の他端
にはファイバ型光アイソレータ106が接続されてい
る。ファイバ型光アイソレータ106は、光ファイバ1
05から入力された光を、その出射端に接続された光フ
ァイバ107へ透過させるが、逆に光ファイバ107か
ら入力された光は遮光して光ファイバ105へ透過させ
ない特性を有する。光ファイバ107の他端は光カプラ
108のポート108aに接続されている。また、光カ
プラ108のポート108bには光ファイバ109が接
続されている。110は光ファイバ109の端部109
aに焦点位置が設定されたコリメートレンズであり、1
11はコリメートレンズ110を介して入射する光を反
射する反射鏡であり、コリメートレンズ110との距離
を可変するための図示しないステージ上に設けられてい
る。また、上述した光カプラ108のポート108cに
は光ファイバ112の一端が接続されている。
ァイバ105が接続され、この光ファイバ105の他端
にはファイバ型光アイソレータ106が接続されてい
る。ファイバ型光アイソレータ106は、光ファイバ1
05から入力された光を、その出射端に接続された光フ
ァイバ107へ透過させるが、逆に光ファイバ107か
ら入力された光は遮光して光ファイバ105へ透過させ
ない特性を有する。光ファイバ107の他端は光カプラ
108のポート108aに接続されている。また、光カ
プラ108のポート108bには光ファイバ109が接
続されている。110は光ファイバ109の端部109
aに焦点位置が設定されたコリメートレンズであり、1
11はコリメートレンズ110を介して入射する光を反
射する反射鏡であり、コリメートレンズ110との距離
を可変するための図示しないステージ上に設けられてい
る。また、上述した光カプラ108のポート108cに
は光ファイバ112の一端が接続されている。
【0004】前述の光カプラ102のポート102dに
は光ファイバ113の一端が接続され、光ファイバ11
3の他端は偏波コントローラ114が接続されている。
この偏波コントローラ114は、光ファイバ113から
入力される光の偏波状態を制御する。偏波コントローラ
114の出射端には光ファイバ115が接続されてい
る。116は4つのポート116a〜116dを有する
光カプラであり、ポート116aには一端が光カプラ1
08に接続された光ファイバ112の他端が接続され、
ポート116bには光ファイバ115が接続されてい
る。光カプラ116はポート116aから入力される光
とポート116bから入力される光とを合波して、所定
の強度比(例えば1対1)でポート116c及びポート
116d各々から出射する。ポート116c,116d
には光ファイバ117,118がそれぞれ接続され、光
ファイバ117を介した光は受光素子119によって光
電変換され、光ファイバ118を介した光は受光素子1
20によって光電変換される。121は差動増幅器であ
り、受光素子119及び受光素子120から出力される
電気信号の差分を増幅する。
は光ファイバ113の一端が接続され、光ファイバ11
3の他端は偏波コントローラ114が接続されている。
この偏波コントローラ114は、光ファイバ113から
入力される光の偏波状態を制御する。偏波コントローラ
114の出射端には光ファイバ115が接続されてい
る。116は4つのポート116a〜116dを有する
光カプラであり、ポート116aには一端が光カプラ1
08に接続された光ファイバ112の他端が接続され、
ポート116bには光ファイバ115が接続されてい
る。光カプラ116はポート116aから入力される光
とポート116bから入力される光とを合波して、所定
の強度比(例えば1対1)でポート116c及びポート
116d各々から出射する。ポート116c,116d
には光ファイバ117,118がそれぞれ接続され、光
ファイバ117を介した光は受光素子119によって光
電変換され、光ファイバ118を介した光は受光素子1
20によって光電変換される。121は差動増幅器であ
り、受光素子119及び受光素子120から出力される
電気信号の差分を増幅する。
【0005】上記構成における従来の低コヒーレントリ
フレクトメータは、まず低コヒーレント光源100から
出射された低コヒーレンス光を光カプラ102で分岐
し、分岐光の一方を、測定光として光ファイバ103を
介して被測定光回路104に入射させる。被測定光回路
104内で生じた反射光は光ファイバ103を介してポ
ート102bから光カプラ102に入力し、光カプラ1
02のポート102dから出射される。光カプラ102
から出射された反射光は偏波コントローラ114を透過
して光ファイバ115を介してポート116bから光カ
プラ116に入力する。
フレクトメータは、まず低コヒーレント光源100から
出射された低コヒーレンス光を光カプラ102で分岐
し、分岐光の一方を、測定光として光ファイバ103を
介して被測定光回路104に入射させる。被測定光回路
104内で生じた反射光は光ファイバ103を介してポ
ート102bから光カプラ102に入力し、光カプラ1
02のポート102dから出射される。光カプラ102
から出射された反射光は偏波コントローラ114を透過
して光ファイバ115を介してポート116bから光カ
プラ116に入力する。
【0006】一方、光カプラ102の分岐光の他方は、
局発光として光ファイバ105を介してファイバ型光ア
イソレータ106を透過した後、光ファイバ107を介
してポート108aから光カプラ108へ入力する。こ
の局発光は光カプラ108及び光ファイバ109を介し
て端部109aから出射され、コリメートレンズ110
によって平行光に変換されて反射鏡111に入射する。
局発光は反射鏡111によって反射され、コリメートレ
ンズ110によって集光されて端部109aから光ファ
イバ109内に入射する。光ファイバ109内に入射し
た局発光は、光カプラ108及び光ファイバ112を順
に介してポート116aから光カプラ116に入力す
る。
局発光として光ファイバ105を介してファイバ型光ア
イソレータ106を透過した後、光ファイバ107を介
してポート108aから光カプラ108へ入力する。こ
の局発光は光カプラ108及び光ファイバ109を介し
て端部109aから出射され、コリメートレンズ110
によって平行光に変換されて反射鏡111に入射する。
局発光は反射鏡111によって反射され、コリメートレ
ンズ110によって集光されて端部109aから光ファ
イバ109内に入射する。光ファイバ109内に入射し
た局発光は、光カプラ108及び光ファイバ112を順
に介してポート116aから光カプラ116に入力す
る。
【0007】光カプラ116はポート116bから入力
する反射光とポート116aから入力する局発光とを合
波する。ここで、測定光及び反射光の光路と局発光の光
路とが同一になれば光カプラ116内で干渉が生ずる。
そして、分岐後の合波光を受光素子119,120で光
電変換して差動増幅器121にて電気信号処理をする。
する反射光とポート116aから入力する局発光とを合
波する。ここで、測定光及び反射光の光路と局発光の光
路とが同一になれば光カプラ116内で干渉が生ずる。
そして、分岐後の合波光を受光素子119,120で光
電変換して差動増幅器121にて電気信号処理をする。
【0008】ここで、図示しないステージを移動させて
反射鏡111を等速で光軸方向に移動させ、光カプラ1
08から出射された局発光の光路長を変化させると、局
発光の群遅延量が変化する。よって、この反射鏡111
の各位置に対し偏波コントローラ114によって反射光
の偏光状態をθ=0゜の直線偏光(例えば、紙面に対し
て平行な方向)及びθ=90゜の直線偏光(例えば、紙
面に対して垂直な方向)に設定したときのビート信号I
0及びI90の強度を差動増幅器121で測定し、それら
の和であるI0+I90を計算することにより、反射光や
局発光の偏光状態に依存することなく、被測定光回路1
04の各地点に応じた反射光の光パワーを測定すること
ができ、その結果反射率分布を測定することができる。
かかる技術の詳細については、例えば特開2000−9
7856を参照されたい。
反射鏡111を等速で光軸方向に移動させ、光カプラ1
08から出射された局発光の光路長を変化させると、局
発光の群遅延量が変化する。よって、この反射鏡111
の各位置に対し偏波コントローラ114によって反射光
の偏光状態をθ=0゜の直線偏光(例えば、紙面に対し
て平行な方向)及びθ=90゜の直線偏光(例えば、紙
面に対して垂直な方向)に設定したときのビート信号I
0及びI90の強度を差動増幅器121で測定し、それら
の和であるI0+I90を計算することにより、反射光や
局発光の偏光状態に依存することなく、被測定光回路1
04の各地点に応じた反射光の光パワーを測定すること
ができ、その結果反射率分布を測定することができる。
かかる技術の詳細については、例えば特開2000−9
7856を参照されたい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の低コヒーレントリフレクトメータにおいては、被測
定光回路104内の反射率分布を測定する際、反射鏡1
11によって反射された局発光が光カプラ108で分岐
され、光ファイバ107を介して光カプラ102に至
り、光カプラ102によって被測定光回路104内で生
じた反射光と合波されないように光カプラ102と光カ
プラ108との間にファイバ型光アイソレータ106を
設けている。このため、光カプラ102のポート102
cから出射された後、反射光と合波される光カプラ11
6に至るまでの局発光の光路は、順に光ファイバ10
5、ファイバ型光アイソレータ106、光ファイバ10
7、光カプラ108、光ファイバ109、コリメートレ
ンズ110、反射鏡111、コリメートレンズ110、
光ファイバ109、光カプラ108、及び光ファイバ1
12からなるものとなり、光路長が長くなる。
来の低コヒーレントリフレクトメータにおいては、被測
定光回路104内の反射率分布を測定する際、反射鏡1
11によって反射された局発光が光カプラ108で分岐
され、光ファイバ107を介して光カプラ102に至
り、光カプラ102によって被測定光回路104内で生
じた反射光と合波されないように光カプラ102と光カ
プラ108との間にファイバ型光アイソレータ106を
設けている。このため、光カプラ102のポート102
cから出射された後、反射光と合波される光カプラ11
6に至るまでの局発光の光路は、順に光ファイバ10
5、ファイバ型光アイソレータ106、光ファイバ10
7、光カプラ108、光ファイバ109、コリメートレ
ンズ110、反射鏡111、コリメートレンズ110、
光ファイバ109、光カプラ108、及び光ファイバ1
12からなるものとなり、光路長が長くなる。
【0010】ここで、前述したように、測定光及び反射
光の光カプラ116に至るまでの光路と局発光の光カプ
ラ116に至るまでの光路とが同一である場合に光カプ
ラ116内部において干渉が生ずる。局発光の光路中に
はファイバ型光アイソレータ106が設けられているた
め、その分だけ局発光の光路が長くなる。よって、ファ
イバ型アイソレータ106の光路長に相当する長さを有
する光ファイバを測定光及び反射光の光路中に設ける必
要があった。このように、従来は光ファイバの長さが長
くなり、長さ調整、装置内の配置等も複雑になり製造コ
ストも高くなるという問題があった。
光の光カプラ116に至るまでの光路と局発光の光カプ
ラ116に至るまでの光路とが同一である場合に光カプ
ラ116内部において干渉が生ずる。局発光の光路中に
はファイバ型光アイソレータ106が設けられているた
め、その分だけ局発光の光路が長くなる。よって、ファ
イバ型アイソレータ106の光路長に相当する長さを有
する光ファイバを測定光及び反射光の光路中に設ける必
要があった。このように、従来は光ファイバの長さが長
くなり、長さ調整、装置内の配置等も複雑になり製造コ
ストも高くなるという問題があった。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、光路長を短くすることで光路の長さ調整を容易
にするとともに、装置を簡略化して低コスト化を図り、
且つ反射率分布及び反射光のパワーを正確に測定するこ
とができる低コヒーレントリフレクトメータを提供する
ことを目的とする。
であり、光路長を短くすることで光路の長さ調整を容易
にするとともに、装置を簡略化して低コスト化を図り、
且つ反射率分布及び反射光のパワーを正確に測定するこ
とができる低コヒーレントリフレクトメータを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の低コヒーレントリフレクトメータは、光源
と、前記光源からの光を分岐する第1の分岐手段と、前
記第1の分岐手段によって分岐された一方の光を測定光
として被測定光回路に入力するとともに、当該測定光を
当該被測定光回路に入力して得られる反射光を分岐する
第2の分岐手段と、前記第2の分岐手段によって分岐さ
れた反射光の偏波状態を制御する偏波制御手段と、前記
第1の分岐手段によって分岐された他方の光を局発光と
して反射鏡に入射させるとともに、当該反射鏡によって
反射された局発光を分岐する第3の分岐手段と、前記偏
波制御手段によって偏波状態が制御された反射光と、前
記第3の分岐手段によって分岐された局発光とを合波す
る合波手段とを具備することを特徴としている。また、
本発明は、光源と、前記光源からの光を分岐する第1の
分岐手段と、前記第1の分岐手段によって分岐された一
方の光を測定光として被測定光回路に入力するととも
に、当該測定光を当該被測定光回路に入力して得られる
反射光を分岐する第2の分岐手段と、前記第1の分岐手
段によって分岐された他方の光を局発光として反射鏡に
入射させるとともに、当該反射鏡によって反射された局
発光を分岐する第3の分岐手段と、前記第3の分岐手段
によって分岐された反射光の偏波状態を制御する偏波制
御手段と、前記第2の分岐手段によって分岐された反射
光と前記偏波制御手段によって偏波状態が制御された局
発光とを合波する合波手段とを具備することを特徴とし
ている。また、本発明は、前記偏波制御手段が、前記偏
波状態を互いに直交する二方向に設定することを特徴と
している。また、本発明は、前記反射鏡を、前記局発光
の光軸方向に移動させるステージを具備することを特徴
としている。また、本発明は、前記偏波制御手段が、フ
ァラデー回転素子と、前記ファラデー回転素子に対して
光の伝搬方向に磁界を印加せしめるコイル部と、前記コ
イル部への電流を制御する電流制御部とを具備すること
を特徴としている。また、本発明は、前記偏波制御手段
が、1/2波長板と、前記1/2波長板を光軸に直交す
る面内で回転せしめる回転機構とを具備することを特徴
としている。また、本発明は、前記偏波制御手段が、2
つの主軸間の光路長差を0又は1/2波長の何れかに設
定できる液晶素子と、前記液晶素子への電圧を調整する
電源とを具備することを特徴としている。
に、本発明の低コヒーレントリフレクトメータは、光源
と、前記光源からの光を分岐する第1の分岐手段と、前
記第1の分岐手段によって分岐された一方の光を測定光
として被測定光回路に入力するとともに、当該測定光を
当該被測定光回路に入力して得られる反射光を分岐する
第2の分岐手段と、前記第2の分岐手段によって分岐さ
れた反射光の偏波状態を制御する偏波制御手段と、前記
第1の分岐手段によって分岐された他方の光を局発光と
して反射鏡に入射させるとともに、当該反射鏡によって
反射された局発光を分岐する第3の分岐手段と、前記偏
波制御手段によって偏波状態が制御された反射光と、前
記第3の分岐手段によって分岐された局発光とを合波す
る合波手段とを具備することを特徴としている。また、
本発明は、光源と、前記光源からの光を分岐する第1の
分岐手段と、前記第1の分岐手段によって分岐された一
方の光を測定光として被測定光回路に入力するととも
に、当該測定光を当該被測定光回路に入力して得られる
反射光を分岐する第2の分岐手段と、前記第1の分岐手
段によって分岐された他方の光を局発光として反射鏡に
入射させるとともに、当該反射鏡によって反射された局
発光を分岐する第3の分岐手段と、前記第3の分岐手段
によって分岐された反射光の偏波状態を制御する偏波制
御手段と、前記第2の分岐手段によって分岐された反射
光と前記偏波制御手段によって偏波状態が制御された局
発光とを合波する合波手段とを具備することを特徴とし
ている。また、本発明は、前記偏波制御手段が、前記偏
波状態を互いに直交する二方向に設定することを特徴と
している。また、本発明は、前記反射鏡を、前記局発光
の光軸方向に移動させるステージを具備することを特徴
としている。また、本発明は、前記偏波制御手段が、フ
ァラデー回転素子と、前記ファラデー回転素子に対して
光の伝搬方向に磁界を印加せしめるコイル部と、前記コ
イル部への電流を制御する電流制御部とを具備すること
を特徴としている。また、本発明は、前記偏波制御手段
が、1/2波長板と、前記1/2波長板を光軸に直交す
る面内で回転せしめる回転機構とを具備することを特徴
としている。また、本発明は、前記偏波制御手段が、2
つの主軸間の光路長差を0又は1/2波長の何れかに設
定できる液晶素子と、前記液晶素子への電圧を調整する
電源とを具備することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態による低コヒーレントリフレクトメータについ
て詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による
低コヒーレントリフレクトメータの概略構成を示すブロ
ック図である。図1において、1は低コヒーレンス光を
出射する発光ダイオードからなる低コヒーレント光源で
ある。低コヒーレント光源1の出射端には光ファイバ2
の一端が接続されている。3は3つのポート3a〜3c
を有する光カプラであり、その1つのポート3aには光
ファイバ2の他端が接続されている。光カプラ3はポー
ト3aから入力される低コヒーレンス光を所定の強度比
(例えば1対1)で分岐してポート3b,3c各々から
出射する。また、光カプラ3のポート3bには光ファイ
バ4の一端が接続されている。
実施形態による低コヒーレントリフレクトメータについ
て詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による
低コヒーレントリフレクトメータの概略構成を示すブロ
ック図である。図1において、1は低コヒーレンス光を
出射する発光ダイオードからなる低コヒーレント光源で
ある。低コヒーレント光源1の出射端には光ファイバ2
の一端が接続されている。3は3つのポート3a〜3c
を有する光カプラであり、その1つのポート3aには光
ファイバ2の他端が接続されている。光カプラ3はポー
ト3aから入力される低コヒーレンス光を所定の強度比
(例えば1対1)で分岐してポート3b,3c各々から
出射する。また、光カプラ3のポート3bには光ファイ
バ4の一端が接続されている。
【0014】5は、3つのポート5a〜5cを有する光
カプラである。光カプラ5のポート5aには光ファイバ
4の他端が接続され、ポート5bには光ファイバ6の一
端が接続され、光ファイバ6の他端には被測定光回路7
が接続されている。また、光カプラ5のポート5cには
光ファイバ8の一端が接続され、この光ファイバ8の他
端には偏波コントローラ9が接続されている。偏波コン
トローラ9は、光ファイバ8から入力される光の偏波状
態を制御し、特に反射光の偏光状態をθ=0゜の直線偏
光(例えば、紙面に対して平行な方向)及びθ=90゜
の直線偏光(例えば、紙面に対して垂直な方向)に制御
する。
カプラである。光カプラ5のポート5aには光ファイバ
4の他端が接続され、ポート5bには光ファイバ6の一
端が接続され、光ファイバ6の他端には被測定光回路7
が接続されている。また、光カプラ5のポート5cには
光ファイバ8の一端が接続され、この光ファイバ8の他
端には偏波コントローラ9が接続されている。偏波コン
トローラ9は、光ファイバ8から入力される光の偏波状
態を制御し、特に反射光の偏光状態をθ=0゜の直線偏
光(例えば、紙面に対して平行な方向)及びθ=90゜
の直線偏光(例えば、紙面に対して垂直な方向)に制御
する。
【0015】ここで、偏波コントローラ9の構成につい
て幾つかの例を挙げて説明する。図2は、偏波コントロ
ーラ9の第1構成を示す図である。図2において、8,
10は光ファイバ、30,31はコリメートレンズ、3
2は偏光子、33はファラデー回転素子、34はコイ
ル、35はコイル34への電流を制御するコントローラ
である。光ファイバ8からの出射光はコリメートレンズ
30で平行光に変換される。この平行光はほぼ無偏光で
あるので、光パワーの半分が偏光子32を通過でき、通
過できる光パワーは光ファイバ遅延線や他の部分の光フ
ァイバの状態に依存しない。直線偏光となった平行光は
ファラデー回転子33を伝搬した後、コリメートレンズ
31により集光されて光ファイバ10に入射する。
て幾つかの例を挙げて説明する。図2は、偏波コントロ
ーラ9の第1構成を示す図である。図2において、8,
10は光ファイバ、30,31はコリメートレンズ、3
2は偏光子、33はファラデー回転素子、34はコイ
ル、35はコイル34への電流を制御するコントローラ
である。光ファイバ8からの出射光はコリメートレンズ
30で平行光に変換される。この平行光はほぼ無偏光で
あるので、光パワーの半分が偏光子32を通過でき、通
過できる光パワーは光ファイバ遅延線や他の部分の光フ
ァイバの状態に依存しない。直線偏光となった平行光は
ファラデー回転子33を伝搬した後、コリメートレンズ
31により集光されて光ファイバ10に入射する。
【0016】ここで、ファラデー回転素子33を取り巻
くコイル34に電流を流さないと、直線偏光は偏光子3
2を通過した直線偏光のままで光ファイバ10に入射す
る。コイル34にコントローラ35から電流を流すと、
ファラデー回転素子33の長手方向に磁界が加わり、伝
搬する光の直線偏波方向が回転する。いま35mAの電
流をコイルに流すと直線偏光を90゜回転することがで
きるとすれば、コイル34への注入電流を0又は35m
Aに設定することにより、光ファイバ10に入射する直
線偏光の方向をθ=0゜又はθ=90゜にすることがで
きる。
くコイル34に電流を流さないと、直線偏光は偏光子3
2を通過した直線偏光のままで光ファイバ10に入射す
る。コイル34にコントローラ35から電流を流すと、
ファラデー回転素子33の長手方向に磁界が加わり、伝
搬する光の直線偏波方向が回転する。いま35mAの電
流をコイルに流すと直線偏光を90゜回転することがで
きるとすれば、コイル34への注入電流を0又は35m
Aに設定することにより、光ファイバ10に入射する直
線偏光の方向をθ=0゜又はθ=90゜にすることがで
きる。
【0017】次に、図3は、偏波コントローラ9の第2
構成を示す図である。図3において、40は1/2波長
板、41は1/2波長板40を光ビームに垂直な面内で
回転せしめるための回転ホルダー、42はそのコントロ
ーラである。1/2波長板40の一方の主軸の方向を、
偏光子32が直線偏光を通過させる方向に一致させるこ
とで、直線偏光の偏光方向が変化しない条件、即ちθ=
0゜を実現することができる。一方、1/2波長板40
の主軸の方向を、偏光子32が直線偏光を通過させる方
向に対して45゜の方向に設定することで、偏光子32
を通過した直線偏光は90゜の偏光回転を受けることに
なり、θ=90゜を実現できる。
構成を示す図である。図3において、40は1/2波長
板、41は1/2波長板40を光ビームに垂直な面内で
回転せしめるための回転ホルダー、42はそのコントロ
ーラである。1/2波長板40の一方の主軸の方向を、
偏光子32が直線偏光を通過させる方向に一致させるこ
とで、直線偏光の偏光方向が変化しない条件、即ちθ=
0゜を実現することができる。一方、1/2波長板40
の主軸の方向を、偏光子32が直線偏光を通過させる方
向に対して45゜の方向に設定することで、偏光子32
を通過した直線偏光は90゜の偏光回転を受けることに
なり、θ=90゜を実現できる。
【0018】また、直線偏光を90゜回転させる他の方
法として、液晶に電圧を印加する方法がある。図4は、
偏波コントローラ9の第3構成を示す図である。図4に
おいて、43は薄い液晶層とこれを挟むフューズドシリ
カ性のオプティカルフラットからなる液晶素子、44は
液晶素子43に電圧を加えるための電源である。液晶の
分子は一軸性で、図3中の1/2波長板40のような複
屈折性を有する。この液晶素子43への印加電圧を0V
又は所定の電圧、例えば20Vに設定することにより、
液晶の主軸間の位相差を0゜又は180゜に設定するこ
とができる。従って、図3に示した1/2波長板40を
用いた場合と同様に、液晶素子43への電圧を調整する
ことにより、θ=0゜(印加電圧0Vの時)及びθ=9
0゜(印加電圧20Vの時)の偏光回転を実現できる。
図3では1/2波長板40を機械的に回転させてθ=9
0゜を実現したが、本例では機械的な回転ではなく電気
的な操作でθ=90゜を実現できる点に特徴がある。
法として、液晶に電圧を印加する方法がある。図4は、
偏波コントローラ9の第3構成を示す図である。図4に
おいて、43は薄い液晶層とこれを挟むフューズドシリ
カ性のオプティカルフラットからなる液晶素子、44は
液晶素子43に電圧を加えるための電源である。液晶の
分子は一軸性で、図3中の1/2波長板40のような複
屈折性を有する。この液晶素子43への印加電圧を0V
又は所定の電圧、例えば20Vに設定することにより、
液晶の主軸間の位相差を0゜又は180゜に設定するこ
とができる。従って、図3に示した1/2波長板40を
用いた場合と同様に、液晶素子43への電圧を調整する
ことにより、θ=0゜(印加電圧0Vの時)及びθ=9
0゜(印加電圧20Vの時)の偏光回転を実現できる。
図3では1/2波長板40を機械的に回転させてθ=9
0゜を実現したが、本例では機械的な回転ではなく電気
的な操作でθ=90゜を実現できる点に特徴がある。
【0019】図1に戻り、偏波コントローラ9の出射端
には光ファイバ10が接続されている。11は4つのポ
ート11a〜11dを有する光カプラであり、ポート1
1aには光ファイバ10の他端が接続されている。ま
た、前述した光カプラ3のポート3cには光ファイバ1
2の一端が接続されている。13は、3つのポート13
a〜13cを有する光カプラであり、ポート13aには
光ファイバ12の他端が接続されている。また、光カプ
ラ13のポート13bには光ファイバ14が接続されて
いる。15は光ファイバ14の端部14aに焦点位置が
設定されたコリメートレンズである。16はコリメート
レンズ15を介して入射する光を反射する反射鏡であ
り、コリメートレンズ15との距離を可変するための図
示しないステージ上に設けられている。また、上述した
光カプラ13のポート13cには光ファイバ16aの一
端が接続されている。
には光ファイバ10が接続されている。11は4つのポ
ート11a〜11dを有する光カプラであり、ポート1
1aには光ファイバ10の他端が接続されている。ま
た、前述した光カプラ3のポート3cには光ファイバ1
2の一端が接続されている。13は、3つのポート13
a〜13cを有する光カプラであり、ポート13aには
光ファイバ12の他端が接続されている。また、光カプ
ラ13のポート13bには光ファイバ14が接続されて
いる。15は光ファイバ14の端部14aに焦点位置が
設定されたコリメートレンズである。16はコリメート
レンズ15を介して入射する光を反射する反射鏡であ
り、コリメートレンズ15との距離を可変するための図
示しないステージ上に設けられている。また、上述した
光カプラ13のポート13cには光ファイバ16aの一
端が接続されている。
【0020】光ファイバ16aの他端は、前述した光カ
プラ11のポート11bに接続されている。光カプラ1
1はポート11aから入力される光とポート11bから
入力される光とを合波して、所定の強度比(例えば1対
1)でポート11c及びポート11d各々から出射す
る。ポート11c,11dには光ファイバ17,18が
それぞれ接続され、光ファイバ17を介した光は受光素
子19によって光電変換され、光ファイバ18を介した
光は受光素子20によって光電変換される。21は差動
増幅器であり、受光素子19及び受光素子20から出力
される電気信号の差分を増幅する。
プラ11のポート11bに接続されている。光カプラ1
1はポート11aから入力される光とポート11bから
入力される光とを合波して、所定の強度比(例えば1対
1)でポート11c及びポート11d各々から出射す
る。ポート11c,11dには光ファイバ17,18が
それぞれ接続され、光ファイバ17を介した光は受光素
子19によって光電変換され、光ファイバ18を介した
光は受光素子20によって光電変換される。21は差動
増幅器であり、受光素子19及び受光素子20から出力
される電気信号の差分を増幅する。
【0021】尚、図1に示した低コヒーレント光源1、
被測定光回路7、偏波コントローラ9、光カプラ11、
光カプラ13、コリメートレンズ15、反射鏡16、受
光素子19、受光素子20、及び差動増幅器21は、図
5に示した低コヒーレント光源100、被測定光回路1
04、偏波コントローラ114、光カプラ116、光カ
プラ108、コリメートレンズ110、反射鏡111、
受光素子119、受光素子120、及び差動増幅器12
1とそれぞれ同様の光学素子である。
被測定光回路7、偏波コントローラ9、光カプラ11、
光カプラ13、コリメートレンズ15、反射鏡16、受
光素子19、受光素子20、及び差動増幅器21は、図
5に示した低コヒーレント光源100、被測定光回路1
04、偏波コントローラ114、光カプラ116、光カ
プラ108、コリメートレンズ110、反射鏡111、
受光素子119、受光素子120、及び差動増幅器12
1とそれぞれ同様の光学素子である。
【0022】上記構成における本発明の一実施形態によ
る低コヒーレントリフレクトメータは、まず低コヒーレ
ント光源1から出射された低コヒーレンス光を光カプラ
2で分岐し、分岐光の一方を測定光DLとして光ファイ
バ4を介してポート5aから光カプラ5に入射させ、更
に光ファイバ6を介して被測定光回路7に入射させる。
被測定光回路7内で生じた反射光RLは光ファイバ6を
介してポート5bから光カプラ5に入力し、光カプラ5
のポート5cから出射される。光カプラ5から出射され
た反射光は偏波コントローラ9を透過して光ファイバ1
0を介してポート11aから光カプラ11に入力する。
る低コヒーレントリフレクトメータは、まず低コヒーレ
ント光源1から出射された低コヒーレンス光を光カプラ
2で分岐し、分岐光の一方を測定光DLとして光ファイ
バ4を介してポート5aから光カプラ5に入射させ、更
に光ファイバ6を介して被測定光回路7に入射させる。
被測定光回路7内で生じた反射光RLは光ファイバ6を
介してポート5bから光カプラ5に入力し、光カプラ5
のポート5cから出射される。光カプラ5から出射され
た反射光は偏波コントローラ9を透過して光ファイバ1
0を介してポート11aから光カプラ11に入力する。
【0023】一方、光カプラ3の分岐光の他方は、局発
光KLとして光ファイバ12を介してポート13aから
光カプラ13に入力する。この局発光KLは光カプラ1
3及び光ファイバ14を介して端部14aから出射さ
れ、コリメートレンズ15によって平行光に変換されて
反射鏡16に入射する。局発光KLは反射鏡16によっ
て反射され、コリメートレンズ15によって集光されて
端部14aから光ファイバ14内に入射する。光ファイ
バ14内に入射した局発光KLは、光カプラ13及び光
ファイバ16aを順に介してポート11bから光カプラ
11に入力する。
光KLとして光ファイバ12を介してポート13aから
光カプラ13に入力する。この局発光KLは光カプラ1
3及び光ファイバ14を介して端部14aから出射さ
れ、コリメートレンズ15によって平行光に変換されて
反射鏡16に入射する。局発光KLは反射鏡16によっ
て反射され、コリメートレンズ15によって集光されて
端部14aから光ファイバ14内に入射する。光ファイ
バ14内に入射した局発光KLは、光カプラ13及び光
ファイバ16aを順に介してポート11bから光カプラ
11に入力する。
【0024】光カプラ11はポート11aから入力する
反射光RLとポート11bから入力する局発光KLとを
合波する。ここで、測定光及び反射光RLの光路と局発
光KLの光路とが同一になれば光カプラ11内で干渉が
生ずる。そして、分岐後の合波光を受光素子19,20
で光電変換し、受光素子19,20で光電変換された電
気信号の差を差動増幅器21で取ることにより光の強度
雑音が相殺されて感度が向上する。尚、前述した光カプ
ラ5のポート5aからは被測定光回路7からの反射光R
Lの一部が出力され、光カプラ13のポート13aから
は局発光KLの一部が出力され、これらは光カプラ3に
入力されて合波される。しかしながら、光カプラ11の
ポート11aから入力される反射光RLは局発光KLと
合波されたものではなく、且つポート11bから入力さ
れる局発光KLは反射光RLと合波されたものではない
ので、計測に支障が生ずることはない。
反射光RLとポート11bから入力する局発光KLとを
合波する。ここで、測定光及び反射光RLの光路と局発
光KLの光路とが同一になれば光カプラ11内で干渉が
生ずる。そして、分岐後の合波光を受光素子19,20
で光電変換し、受光素子19,20で光電変換された電
気信号の差を差動増幅器21で取ることにより光の強度
雑音が相殺されて感度が向上する。尚、前述した光カプ
ラ5のポート5aからは被測定光回路7からの反射光R
Lの一部が出力され、光カプラ13のポート13aから
は局発光KLの一部が出力され、これらは光カプラ3に
入力されて合波される。しかしながら、光カプラ11の
ポート11aから入力される反射光RLは局発光KLと
合波されたものではなく、且つポート11bから入力さ
れる局発光KLは反射光RLと合波されたものではない
ので、計測に支障が生ずることはない。
【0025】ここで、図示しないステージを移動させて
反射鏡16を等速で光軸方向に移動させ、光カプラ13
から出射された局発光KLの光路長を変化させると、局
発光KLの群遅延量が変化する。よって、この反射鏡1
6の各位置に対し偏波コントローラ9によって反射光の
偏光状態をθ=0゜の直線偏光(例えば、紙面に対して
平行な方向)及びθ=90゜の直線偏光(例えば、紙面
に対して垂直な方向)に設定したときのビート信号I0
及びI90の強度を差動増幅器21で測定し、それらの和
であるI0+I90を計算することにより、反射光RLや
局発光KLの偏光状態に依存することなく、被測定光回
路7の各地点に応じた反射光の光パワーを測定すること
ができ、その結果反射率分布を測定することができる。
反射鏡16を等速で光軸方向に移動させ、光カプラ13
から出射された局発光KLの光路長を変化させると、局
発光KLの群遅延量が変化する。よって、この反射鏡1
6の各位置に対し偏波コントローラ9によって反射光の
偏光状態をθ=0゜の直線偏光(例えば、紙面に対して
平行な方向)及びθ=90゜の直線偏光(例えば、紙面
に対して垂直な方向)に設定したときのビート信号I0
及びI90の強度を差動増幅器21で測定し、それらの和
であるI0+I90を計算することにより、反射光RLや
局発光KLの偏光状態に依存することなく、被測定光回
路7の各地点に応じた反射光の光パワーを測定すること
ができ、その結果反射率分布を測定することができる。
【0026】以上、本発明の一実施形態による低コヒー
レントリフレクトメータについて説明したが、本発明は
上記実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲内
で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態にお
いては、反射光RLの偏波状態を制御するために偏波コ
ントローラ9を光カプラ5と光カプラ11との間に設け
ていたが、偏波コントローラ9を光カプラ13と光カプ
ラ11との間に設けて局発光KLの偏波状態を制御する
ようにしてもよい。
レントリフレクトメータについて説明したが、本発明は
上記実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲内
で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態にお
いては、反射光RLの偏波状態を制御するために偏波コ
ントローラ9を光カプラ5と光カプラ11との間に設け
ていたが、偏波コントローラ9を光カプラ13と光カプ
ラ11との間に設けて局発光KLの偏波状態を制御する
ようにしてもよい。
【0027】このように、本発明の一実施形態による低
コヒーレントリフレクトメータによれば、被測定光回路
7において生じた反射光RLが光カプラ3に至る前に反
射光RLを分岐する光カプラ5を設けたため、光カプラ
11以外の光部品(光カプラ3)において反射光RLと
局発光KLとが合波されても、測定には全く支障が生じ
ない。よって、図5を用いて説明した従来の低コヒーレ
ントリフレクトメータが必要とした光アイソレータを省
くことできる。その結果、測定光DL及び反射光RLの
光路長と局発光KLの光路とを共に短縮することができ
るため、光ファイバ内での分散・反射による損失を少な
くすることができ正確な測定をすることができる。ま
た、光アイソレータを省くことにより安価になり、構成
を簡単にすることで製造コストも削減することができ
る。
コヒーレントリフレクトメータによれば、被測定光回路
7において生じた反射光RLが光カプラ3に至る前に反
射光RLを分岐する光カプラ5を設けたため、光カプラ
11以外の光部品(光カプラ3)において反射光RLと
局発光KLとが合波されても、測定には全く支障が生じ
ない。よって、図5を用いて説明した従来の低コヒーレ
ントリフレクトメータが必要とした光アイソレータを省
くことできる。その結果、測定光DL及び反射光RLの
光路長と局発光KLの光路とを共に短縮することができ
るため、光ファイバ内での分散・反射による損失を少な
くすることができ正確な測定をすることができる。ま
た、光アイソレータを省くことにより安価になり、構成
を簡単にすることで製造コストも削減することができ
る。
【0028】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
被測定光回路において生じた反射光が第1の分岐手段に
至る前に反射光を分岐する第2の分岐手段を設けたた
め、合波手段以外の光部品において反射光と局発光とが
合波されても、測定には全く支障が生じない。よって、
従来の低コヒーレントリフレクトメータが必要とした光
アイソレータを省くことできる。その結果、測定光及び
反射光の光路長と局発光の光路とを共に短縮することが
できるため、光ファイバ内での分散・反射による損失を
少なくすることができ正確な測定をすることができる。
また、光アイソレータを省くことにより安価になり、構
成を簡単にすることで製造コストも削減することができ
る。
被測定光回路において生じた反射光が第1の分岐手段に
至る前に反射光を分岐する第2の分岐手段を設けたた
め、合波手段以外の光部品において反射光と局発光とが
合波されても、測定には全く支障が生じない。よって、
従来の低コヒーレントリフレクトメータが必要とした光
アイソレータを省くことできる。その結果、測定光及び
反射光の光路長と局発光の光路とを共に短縮することが
できるため、光ファイバ内での分散・反射による損失を
少なくすることができ正確な測定をすることができる。
また、光アイソレータを省くことにより安価になり、構
成を簡単にすることで製造コストも削減することができ
る。
【図1】 本発明の一実施形態による低コヒーレントリ
フレクトメータの概略構成を示すブロック図である。
フレクトメータの概略構成を示すブロック図である。
【図2】 偏波コントローラ9の第1構成を示す図であ
る。
る。
【図3】 偏波コントローラ9の第2構成を示す図であ
る。
る。
【図4】 偏波コントローラ9の第3構成を示す図であ
る。
る。
【図5】 従来の低コヒーレントリフレクトメータの概
略構成例を示すブロック図である。
略構成例を示すブロック図である。
1 低コヒーレント光源(光源) 3 光カプラ(第1の分岐手段) 5 光カプラ(第2の分岐手段) 7 被測定光回路 9 偏波コントローラ(偏波制御手段) 11 光カプラ(合波手段) 13 光カプラ(第3の分岐手段) 33 ファラデー回転素子 34 コイル部 35 電流制御部(コントローラ) 40 1/2波長板 41 回転機構(回転ホルダー) 43 液晶素子 44 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 省一 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤電 気株式会社内 (72)発明者 矢野 哲夫 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤電 気株式会社内 (72)発明者 森 徹 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤電 気株式会社内 (72)発明者 高田 和正 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA02 BB15 EE02 EE05 EE09 FF02 GG02 JJ11 JJ13 JJ17 JJ19 JJ20 JJ30 KK03 LL02 LL04 MM20 2G086 EE12 HH07
Claims (7)
- 【請求項1】 光源と、 前記光源からの光を分岐する第1の分岐手段と、 前記第1の分岐手段によって分岐された一方の光を測定
光として被測定光回路に入力するとともに、当該測定光
を当該被測定光回路に入力して得られる反射光を分岐す
る第2の分岐手段と、 前記第2の分岐手段によって分岐された反射光の偏波状
態を制御する偏波制御手段と、 前記第1の分岐手段によって分岐された他方の光を局発
光として反射鏡に入射させるとともに、当該反射鏡によ
って反射された局発光を分岐する第3の分岐手段と、 前記偏波制御手段によって偏波状態が制御された反射光
と、前記第3の分岐手段によって分岐された局発光とを
合波する合波手段とを具備することを特徴とする低コヒ
ーレントリフレクトメータ。 - 【請求項2】 光源と、 前記光源からの光を分岐する第1の分岐手段と、 前記第1の分岐手段によって分岐された一方の光を測定
光として被測定光回路に入力するとともに、当該測定光
を当該被測定光回路に入力して得られる反射光を分岐す
る第2の分岐手段と、 前記第1の分岐手段によって分岐された他方の光を局発
光として反射鏡に入射させるとともに、当該反射鏡によ
って反射された局発光を分岐する第3の分岐手段と、 前記第3の分岐手段によって分岐された反射光の偏波状
態を制御する偏波制御手段と、 前記第2の分岐手段によって分岐された反射光と前記偏
波制御手段によって偏波状態が制御された局発光とを合
波する合波手段とを具備することを特徴とする低コヒー
レントリフレクトメータ。 - 【請求項3】 前記偏波制御手段は、前記偏波状態を互
いに直交する二方向に設定することを特徴とする請求項
1又は請求項2記載の低コヒーレントリフレクトメー
タ。 - 【請求項4】 前記反射鏡を、前記局発光の光軸方向に
移動させるステージを具備することを特徴とする請求項
1から請求項3の何れかに記載の低コヒーレントリフレ
クトメータ。 - 【請求項5】 前記偏波制御手段は、 ファラデー回転素子と、 前記ファラデー回転素子に対して光の伝搬方向に磁界を
印加せしめるコイル部と、 前記コイル部への電流を制御する電流制御部とを具備す
ることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項
に記載の低コヒーレントリフレクトメータ。 - 【請求項6】 前記偏波制御手段は、 1/2波長板と、 前記1/2波長板を光軸に直交する面内で回転せしめる
回転機構とを具備することを特徴とする請求項1から請
求項4の何れか一項に記載の低コヒーレントリフレクト
メータ。 - 【請求項7】 前記偏波制御手段は、 2つの主軸間の光路長差を0又は1/2波長の何れかに
設定できる液晶素子と、 前記液晶素子への電圧を調整する電源とを具備すること
を特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載
の低コヒーレントリフレクトメータ。
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JP2001050421A JP2002250675A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | 低コヒーレントリフレクトメータ |
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