JP2002248379A - 遠心分離機 - Google Patents
遠心分離機Info
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- JP2002248379A JP2002248379A JP2001048953A JP2001048953A JP2002248379A JP 2002248379 A JP2002248379 A JP 2002248379A JP 2001048953 A JP2001048953 A JP 2001048953A JP 2001048953 A JP2001048953 A JP 2001048953A JP 2002248379 A JP2002248379 A JP 2002248379A
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- JP
- Japan
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- rotor
- shaft
- hollow shaft
- vibration
- drive
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B04—CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
- B04B—CENTRIFUGES
- B04B9/00—Drives specially designed for centrifuges; Arrangement or disposition of transmission gearing; Suspending or balancing rotary bowls
- B04B9/08—Arrangement or disposition of transmission gearing ; Couplings; Brakes
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B04—CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
- B04B—CENTRIFUGES
- B04B9/00—Drives specially designed for centrifuges; Arrangement or disposition of transmission gearing; Suspending or balancing rotary bowls
- B04B9/12—Suspending rotary bowls ; Bearings; Packings for bearings
Landscapes
- Centrifugal Separators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的簡単な構造でロータの振動を確実に吸
収することができ、また装置の高さを低くでき、小型
化、コスト低減を可能にする。 【解決手段】 軸受31,32によって回転自在に軸支
された剛性の高い中空軸27と、この中空軸27に所要
の隙間を保って挿入され下端側が中空軸27内に固定さ
れた弾性を有する中心軸28とで駆動モータ13の駆動
軸17を構成し、中心軸28の上端部28bにロータ3
5を取付ける。
収することができ、また装置の高さを低くでき、小型
化、コスト低減を可能にする。 【解決手段】 軸受31,32によって回転自在に軸支
された剛性の高い中空軸27と、この中空軸27に所要
の隙間を保って挿入され下端側が中空軸27内に固定さ
れた弾性を有する中心軸28とで駆動モータ13の駆動
軸17を構成し、中心軸28の上端部28bにロータ3
5を取付ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心力を利用して
血液等の液体試料を分離する遠心分離機に関し、特に駆
動モータの駆動軸の構造に関するものである。
血液等の液体試料を分離する遠心分離機に関し、特に駆
動モータの駆動軸の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、病院、研究所などで広く用いられ
ている小型の遠心分離機は、駆動モータの回転をロータ
に直接伝えてロータを高速回転させることにより、遠心
力を利用して液体試料をその密度の差にしたがって分離
する構造を採っている。遠心分離に際しては、通常バラ
ンスのとれたロータを駆動するが、完全にバランスの取
れているロータを駆動した場合でも、ロータを高速回転
させると駆動軸に振動が起こり、ロータや駆動モータ自
体が振動してしまう。また、ロータの重心が駆動軸の軸
線上に位置していない場合には、ロータが偏心して回転
するため、振動が一層大きくなる。そして、この振動が
遠心分離機の筐体にそのまま伝わると大きな騒音が発生
することになる。また、振動により駆動軸が撓んだり、
駆動軸を軸支している軸受にラジアル方向の不均一な側
圧が加わるため、駆動軸が破損したり軸受が偏摩耗し易
く、この摩耗が進むとモータ内部の固定子と回転子とが
接触して駆動軸の円滑な回転が得られず、振動や騒音が
発生し、さらには軸受自体が早期に破損する原因ともな
る。
ている小型の遠心分離機は、駆動モータの回転をロータ
に直接伝えてロータを高速回転させることにより、遠心
力を利用して液体試料をその密度の差にしたがって分離
する構造を採っている。遠心分離に際しては、通常バラ
ンスのとれたロータを駆動するが、完全にバランスの取
れているロータを駆動した場合でも、ロータを高速回転
させると駆動軸に振動が起こり、ロータや駆動モータ自
体が振動してしまう。また、ロータの重心が駆動軸の軸
線上に位置していない場合には、ロータが偏心して回転
するため、振動が一層大きくなる。そして、この振動が
遠心分離機の筐体にそのまま伝わると大きな騒音が発生
することになる。また、振動により駆動軸が撓んだり、
駆動軸を軸支している軸受にラジアル方向の不均一な側
圧が加わるため、駆動軸が破損したり軸受が偏摩耗し易
く、この摩耗が進むとモータ内部の固定子と回転子とが
接触して駆動軸の円滑な回転が得られず、振動や騒音が
発生し、さらには軸受自体が早期に破損する原因ともな
る。
【0003】そこで、従来は駆動モータを筐体に対して
コイルスプリングや防振ゴム等の緩衝材を介在させて取
付けることにより弾性支持し、ロータの振動に伴って駆
動モータを変位させることにより、駆動軸に加わる負荷
を吸収し駆動軸の撓みを軽減させるようにしている
(例:実開平7−24450号公報、特開2000−7
9355号公報、特開平10−180147号公報、特
開平11−042443号公報等)。
コイルスプリングや防振ゴム等の緩衝材を介在させて取
付けることにより弾性支持し、ロータの振動に伴って駆
動モータを変位させることにより、駆動軸に加わる負荷
を吸収し駆動軸の撓みを軽減させるようにしている
(例:実開平7−24450号公報、特開2000−7
9355号公報、特開平10−180147号公報、特
開平11−042443号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
は駆動モータをスプリングや防振ゴム等の緩衝材によっ
て弾性支持することにより、振動を吸収、軽減する構造
を採用しているが、このような防振構造だけでは各種の
ロータの回転時の振動を抑制しきれず、防振対策として
は未だ不十分であった。
は駆動モータをスプリングや防振ゴム等の緩衝材によっ
て弾性支持することにより、振動を吸収、軽減する構造
を採用しているが、このような防振構造だけでは各種の
ロータの回転時の振動を抑制しきれず、防振対策として
は未だ不十分であった。
【0005】このような問題を解決するための手段とし
て、例えば特公昭51−34137号公報に記載された
遠心分離機が知られている。この遠心分離機は、図3に
示すようにロータ1の振動を吸収するための手段として
比較的細長い弾性を有する軸2を採用し、これを保護管
3によって保護するようにしたものである。しかしなが
ら、この遠心分離機は、駆動軸4の先端に細長い軸2を
単に延設した構造を採用しているため、以下に列記する
ような問題があり、未だ改善の余地があった。細長い
弾性を有する軸2が駆動軸4の上方に延在しているた
め、駆動モータ5からロータ1までの距離が長くなる。
その結果として、装置自体の高さも必然的に高くなり、
重心バランスが崩れるおそれがある。特に、卓上型遠
心分離機では装置自体の高さが高くなると、使用者がロ
ータ1に対して試料容器を脱着する際の作業が行い難く
なり作業性が低下する。装置自体が大型化するため、
製造コストが高くなる。
て、例えば特公昭51−34137号公報に記載された
遠心分離機が知られている。この遠心分離機は、図3に
示すようにロータ1の振動を吸収するための手段として
比較的細長い弾性を有する軸2を採用し、これを保護管
3によって保護するようにしたものである。しかしなが
ら、この遠心分離機は、駆動軸4の先端に細長い軸2を
単に延設した構造を採用しているため、以下に列記する
ような問題があり、未だ改善の余地があった。細長い
弾性を有する軸2が駆動軸4の上方に延在しているた
め、駆動モータ5からロータ1までの距離が長くなる。
その結果として、装置自体の高さも必然的に高くなり、
重心バランスが崩れるおそれがある。特に、卓上型遠
心分離機では装置自体の高さが高くなると、使用者がロ
ータ1に対して試料容器を脱着する際の作業が行い難く
なり作業性が低下する。装置自体が大型化するため、
製造コストが高くなる。
【0006】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、比較的
簡単な構造でロータの振動を吸収することができ、また
装置の高さを相対的に低くでき、小型化とコストの低減
を可能にした遠心分離機を提供することにある。
めになされたもので、その目的とするところは、比較的
簡単な構造でロータの振動を吸収することができ、また
装置の高さを相対的に低くでき、小型化とコストの低減
を可能にした遠心分離機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、駆動モータの駆動軸にロータを取付けた遠
心分離機において、前記駆動軸を、軸受によって回転自
在に軸支された剛性の高い中空軸と、この中空軸に所要
の隙間を保って挿入され下端側が前記中空軸内に固定さ
れた弾性を有する中心軸とで構成し、この中心軸の前記
中空軸から突出する上端部に前記ロータを取付けたもの
である。この発明において、中心軸はロータの振動によ
って撓むことによりロータの振動を吸収し、中空軸への
振動の伝達を遮断する。中心軸は、撓み変形部の大部分
が中空軸に収納されることにより、中空軸から突出する
上端部の突出寸法を短くすることができる。これによ
り、駆動モータからロータまでの距離を短くすることが
できる。また、軸受からロータの重心位置までの距離も
短くなるので、軸受に加わる負荷を小さく抑えることが
できる。中空軸と中心軸との間の隙間は、中心軸の撓み
変形を制限する。
に本発明は、駆動モータの駆動軸にロータを取付けた遠
心分離機において、前記駆動軸を、軸受によって回転自
在に軸支された剛性の高い中空軸と、この中空軸に所要
の隙間を保って挿入され下端側が前記中空軸内に固定さ
れた弾性を有する中心軸とで構成し、この中心軸の前記
中空軸から突出する上端部に前記ロータを取付けたもの
である。この発明において、中心軸はロータの振動によ
って撓むことによりロータの振動を吸収し、中空軸への
振動の伝達を遮断する。中心軸は、撓み変形部の大部分
が中空軸に収納されることにより、中空軸から突出する
上端部の突出寸法を短くすることができる。これによ
り、駆動モータからロータまでの距離を短くすることが
できる。また、軸受からロータの重心位置までの距離も
短くなるので、軸受に加わる負荷を小さく抑えることが
できる。中空軸と中心軸との間の隙間は、中心軸の撓み
変形を制限する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る遠
心分離機の駆動モータとロータの取付構造を示す断面
図、図2は、駆動軸の拡大断面図である。これらの図に
おいて、全体を符号10で示す遠心分離機は、筐体12
内に弾性支持されて配設された駆動モータ13を有して
いる。
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る遠
心分離機の駆動モータとロータの取付構造を示す断面
図、図2は、駆動軸の拡大断面図である。これらの図に
おいて、全体を符号10で示す遠心分離機は、筐体12
内に弾性支持されて配設された駆動モータ13を有して
いる。
【0009】前記駆動モータ13は誘導モータからな
り、ハウジング14と、このハウジング14内に配設さ
れた固定子15、回転子16および駆動軸17等で構成
されている。前記ハウジング14は、筒体18と、この
筒体18の両端開口部を覆う上カバー19および下カバ
ー20とで構成され、上カバー19のフランジ19aが
前記筐体12内に設けたモータ取付板21に防振ゴム等
の防振材22を介して固定されており、これにより駆動
モータ13を弾性的に支持している。
り、ハウジング14と、このハウジング14内に配設さ
れた固定子15、回転子16および駆動軸17等で構成
されている。前記ハウジング14は、筒体18と、この
筒体18の両端開口部を覆う上カバー19および下カバ
ー20とで構成され、上カバー19のフランジ19aが
前記筐体12内に設けたモータ取付板21に防振ゴム等
の防振材22を介して固定されており、これにより駆動
モータ13を弾性的に支持している。
【0010】前記固定子15はコイル23を有し、前記
筒体18の内面に固定されている。
筒体18の内面に固定されている。
【0011】前記回転子16は、前記固定子15と僅か
な磁気ギャップを保って対向するように前記駆動軸17
の外周に固定されている。
な磁気ギャップを保って対向するように前記駆動軸17
の外周に固定されている。
【0012】前記駆動軸17は、十分な剛性を有する中
空軸27と、この中空軸27に適宜な隙間を保って挿入
された弾性を有する中心軸28とで構成されている。
空軸27と、この中空軸27に適宜な隙間を保って挿入
された弾性を有する中心軸28とで構成されている。
【0013】前記中空軸27は、上下端部が前記上カバ
ー19と下カバー20の内面中央に設けた軸受31,3
2によって回転自在に軸支され、前記中心軸28の下端
部28aを固定している。中空軸27の下端部27A
(図2)は、内径が中心軸28の外径と略等しく設定さ
れ、中心軸28の固定部を構成している。
ー19と下カバー20の内面中央に設けた軸受31,3
2によって回転自在に軸支され、前記中心軸28の下端
部28aを固定している。中空軸27の下端部27A
(図2)は、内径が中心軸28の外径と略等しく設定さ
れ、中心軸28の固定部を構成している。
【0014】前記中心軸28は、ばね鋼等によって形成
されることにより適度なばね性(弾性)を有するととも
に、前記中空軸27の固定部27Aの内径と略同一の外
径を有し、下端部28aが前記固定部27Aに嵌合さ
れ、かつ止めねじ33によって固定されている。このた
め、中心軸28の下端部28aの周面には、止めねじ3
3の先端部が係入する凹部34が形成されている。中空
軸27に対する中心軸28の固定方法としては、止めね
じ33に限らず、焼きばめ、接着剤等による固定も可能
である。
されることにより適度なばね性(弾性)を有するととも
に、前記中空軸27の固定部27Aの内径と略同一の外
径を有し、下端部28aが前記固定部27Aに嵌合さ
れ、かつ止めねじ33によって固定されている。このた
め、中心軸28の下端部28aの周面には、止めねじ3
3の先端部が係入する凹部34が形成されている。中空
軸27に対する中心軸28の固定方法としては、止めね
じ33に限らず、焼きばめ、接着剤等による固定も可能
である。
【0015】前記中心軸28の上端部28bは、中空軸
27の上方に突出し、ロータ35がハブ36を介して取
付けられている。つまり、上端部28bは、ロータ35
の取付部を構成している。上端部28bの長さL1 は、
ロータ35の取付けのために必要な長さとされるため、
使用する駆動モータ13によって駆動軸17の長さLが
多少異なっても、略一定の長さに設定される。中心軸2
8のばね定数に相当する特性は、撓み変形可能な部分2
8cの長さL2 を調整することにより変化させることが
できる。調整の仕方としては、図2に示すようにカラー
38を中空軸27の内部に嵌合し、前記部分28cの長
さL2 を調整すればよい。カラー38としては、所要の
長さL3 を有する1つのカラーで構成してもよいが、適
当な長さのものを複数個用いて長さL3 のカラーとして
もよい。なお、中空軸27と中心軸28は常に一体に回
転するので、カラー38をこれらの軸に対して固定する
必要がない。
27の上方に突出し、ロータ35がハブ36を介して取
付けられている。つまり、上端部28bは、ロータ35
の取付部を構成している。上端部28bの長さL1 は、
ロータ35の取付けのために必要な長さとされるため、
使用する駆動モータ13によって駆動軸17の長さLが
多少異なっても、略一定の長さに設定される。中心軸2
8のばね定数に相当する特性は、撓み変形可能な部分2
8cの長さL2 を調整することにより変化させることが
できる。調整の仕方としては、図2に示すようにカラー
38を中空軸27の内部に嵌合し、前記部分28cの長
さL2 を調整すればよい。カラー38としては、所要の
長さL3 を有する1つのカラーで構成してもよいが、適
当な長さのものを複数個用いて長さL3 のカラーとして
もよい。なお、中空軸27と中心軸28は常に一体に回
転するので、カラー38をこれらの軸に対して固定する
必要がない。
【0016】前記ロータ35は、上面側外周部に複数の
不貫通な収納孔40が周方向に略等間隔をおいて、かつ
ロータ35の軸線に対して内側に所要角度傾斜するよう
に形成されており、これらの孔40に遠心分離される液
体試料41を収容する試料管42が差し込まれるように
なっている。
不貫通な収納孔40が周方向に略等間隔をおいて、かつ
ロータ35の軸線に対して内側に所要角度傾斜するよう
に形成されており、これらの孔40に遠心分離される液
体試料41を収容する試料管42が差し込まれるように
なっている。
【0017】前記ハブ36は、前記中心軸28の上端部
28bに嵌合され、前記ロータ35はハブ36に形成し
たねじ孔にワッシャ43を介してねじ込まれる止めねじ
44によって固定されており、ハブ36は中心軸28の
回転を前記ロータ35に伝達する複数のドライブピン4
5を有している。
28bに嵌合され、前記ロータ35はハブ36に形成し
たねじ孔にワッシャ43を介してねじ込まれる止めねじ
44によって固定されており、ハブ36は中心軸28の
回転を前記ロータ35に伝達する複数のドライブピン4
5を有している。
【0018】このような構造からなる遠心分離機10に
おいて、コイル23に通電して磁界を発生させロータア
ッセンブリ16を回転させると、中空軸27が回転し、
その回転が中心軸28を介してロータ35に伝達され
る。このため、ロータ35は高速回転(例:12,00
0rpm)して液体試料41に遠心力を与え、密度が高
い試料をロータ35の半径方向外側に、密度の低い試料
を半径方向内側に移動させて分離する。
おいて、コイル23に通電して磁界を発生させロータア
ッセンブリ16を回転させると、中空軸27が回転し、
その回転が中心軸28を介してロータ35に伝達され
る。このため、ロータ35は高速回転(例:12,00
0rpm)して液体試料41に遠心力を与え、密度が高
い試料をロータ35の半径方向外側に、密度の低い試料
を半径方向内側に移動させて分離する。
【0019】液体試料41の遠心分離において、ロータ
35は高速回転されると必然的に振動する。ロータ35
が振動すると、中心軸28は撓み変形可能な部分28c
が図2に二点鎖線で示すように撓むことによりロータ3
5の振動を吸収し、中空軸27への振動伝達を軽減また
は遮断する。したがって、中空軸27は大きな曲げ荷重
を受けず、撓んで破損したりするおそれがない。また、
中空軸27の撓みが少なければ、駆動軸17を軸支して
いる軸受31,32に加わるラジアル方向の不均一な側
圧も小さく、軸受31,32の偏摩耗、振動、騒音の発
生等を軽減することができ、駆動モータ13の耐久性を
向上させるとともに、モータの特性を長期間にわたって
安定した状態で維持することができる。
35は高速回転されると必然的に振動する。ロータ35
が振動すると、中心軸28は撓み変形可能な部分28c
が図2に二点鎖線で示すように撓むことによりロータ3
5の振動を吸収し、中空軸27への振動伝達を軽減また
は遮断する。したがって、中空軸27は大きな曲げ荷重
を受けず、撓んで破損したりするおそれがない。また、
中空軸27の撓みが少なければ、駆動軸17を軸支して
いる軸受31,32に加わるラジアル方向の不均一な側
圧も小さく、軸受31,32の偏摩耗、振動、騒音の発
生等を軽減することができ、駆動モータ13の耐久性を
向上させるとともに、モータの特性を長期間にわたって
安定した状態で維持することができる。
【0020】また、中心軸28は、その大部分が中空軸
27に挿入されており、ロータ35が固定される上端部
28bのみが上方に突出しているだけであるため、駆動
モータ13からロータ35までの距離が短く、遠心分離
機10の高さを低くすることができる。また、ロータ3
5の重心位置が低くなれば、駆動軸17に対する曲げモ
ーメントおよび軸受31に加わる側圧を小さく抑えるこ
とができる。
27に挿入されており、ロータ35が固定される上端部
28bのみが上方に突出しているだけであるため、駆動
モータ13からロータ35までの距離が短く、遠心分離
機10の高さを低くすることができる。また、ロータ3
5の重心位置が低くなれば、駆動軸17に対する曲げモ
ーメントおよび軸受31に加わる側圧を小さく抑えるこ
とができる。
【0021】なお、上記した実施の形態においては、駆
動モータ13として誘導モータを用いたが、本発明はこ
れに何等限定されるものではなく、同期モータを用いる
ことも可能である。
動モータ13として誘導モータを用いたが、本発明はこ
れに何等限定されるものではなく、同期モータを用いる
ことも可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る遠心分
離機は、ロータの振動を中心軸の撓み変形によって確実
に吸収することができ、高速回転時における振動、騒音
の発生を軽減することができる。また、装置自体の高さ
を抑えることができるので、特に卓上型では試料やロー
タの着脱操作が容易である。また、装置をコンパクトに
製作することができるため、製造コストを低減すること
ができる。
離機は、ロータの振動を中心軸の撓み変形によって確実
に吸収することができ、高速回転時における振動、騒音
の発生を軽減することができる。また、装置自体の高さ
を抑えることができるので、特に卓上型では試料やロー
タの着脱操作が容易である。また、装置をコンパクトに
製作することができるため、製造コストを低減すること
ができる。
【図1】 本発明に係る遠心分離機の駆動モータとロー
タの取付構造を示す断面図である。
タの取付構造を示す断面図である。
【図2】 駆動軸の拡大断面図である。
【図3】 従来の遠心分離機の要部の断面図である。
10…遠心分離機、12…筐体、13…駆動モータ、1
4…ハウジング、15…固定子、16…回転子、17…
駆動軸、27…中空軸、28…中心軸、31,32…軸
受、35…ロータ。
4…ハウジング、15…固定子、16…回転子、17…
駆動軸、27…中空軸、28…中心軸、31,32…軸
受、35…ロータ。
Claims (1)
- 【請求項1】 駆動モータの駆動軸にロータを取付けた
遠心分離機において、 前記駆動軸を、軸受によって回転自在に軸支された剛性
の高い中空軸と、この中空軸に所要の隙間を保って挿入
され下端側が前記中空軸内に固定された弾性を有する中
心軸とで構成し、この中心軸の前記中空軸から突出する
上端部に前記ロータを取付けたことを特徴とする遠心分
離機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001048953A JP2002248379A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 遠心分離機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001048953A JP2002248379A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 遠心分離機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002248379A true JP2002248379A (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=18910130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001048953A Pending JP2002248379A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 遠心分離機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002248379A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7699766B2 (en) | 2002-08-02 | 2010-04-20 | Harvest Technologies Corporation | Decanting centrifuge with vibration isolation |
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