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JP2002239458A - 移動体通信機器における振動アクチュエータの駆動回路 - Google Patents

移動体通信機器における振動アクチュエータの駆動回路

Info

Publication number
JP2002239458A
JP2002239458A JP2001045758A JP2001045758A JP2002239458A JP 2002239458 A JP2002239458 A JP 2002239458A JP 2001045758 A JP2001045758 A JP 2001045758A JP 2001045758 A JP2001045758 A JP 2001045758A JP 2002239458 A JP2002239458 A JP 2002239458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration actuator
driving
frequency
circuit
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001045758A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kobayashi
光一 小林
Junichi Ishiwatari
淳一 石渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2001045758A priority Critical patent/JP2002239458A/ja
Publication of JP2002239458A publication Critical patent/JP2002239458A/ja
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  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動アクチュエータの動作が安定で、衝突音
等の騒音の発生がなく、しかも振動振幅を周期的に変化
させて使用者に振動状態を効果的に伝える。 【解決手段】 非線形特性を有する電磁変換型振動アク
チュエータを駆動する場合に、2系統のパルス列を発生
するパルス列発生回路1と、それらの2系統のパルス列
を電力増幅して振動アクチュエータの動作電圧と動作電
流に適合させる出力回路2とを設けている。パルス列発
生回路1により、振動アクチュエータの共振周波数より
も低く前記振動アクチュエータの振動振幅が小さい範囲
の第1の周波数と、前記共振周波数よりも低く前記第1
の周波数よりも振動振幅が大きくなる第2の周波数との
間で、駆動周波数を所定周期で掃引する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械的共振特性を
持つ電磁変換型の振動アクチュエータの駆動回路に係
り、とくに携帯電話あるいはペジャー等の移動体通信機
器等の使用者に着信状態を振動で伝えるシステムに適用
するに当たり、効果的に振動アクチュエータを駆動する
ための移動体通信機器における振動アクチュエータの駆
動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明が対象とする電磁変換型振動アク
チュエータは固有の共振特性を持っているが、非線形特
性を有するバネを含んでいるため、共振特性にヒステリ
シス特性を持っており、その駆動法には工夫が必要とな
る。
【0003】本発明で対象とする電磁変換型振動アクチ
ュエータは、(1) 永久磁石及びこの取付部材で構成さ
れる質量mの重り、(2) 中心位置復帰用のバネ1個又
は2個、(3) 電磁力で永久磁石を駆動させるためのコ
イル及びその他の構造材より構成されており、その振動
モデルは図10に示される。
【0004】前記振動アクチュエータで使用しているバ
ネは板バネであるが、バネの応力と変位の間には図11
のように非線形特性がある。図11(A)はバネの応力
対変位特性、同図(B)はバネの応力対バネ定数の関係
を示し、バネの応力が大きくなるとバネ定数が変化して
しまうことを示す。
【0005】図10の振動モデルの振動アクチュエータ
はLC共振回路と同様に共振特性を示すが、バネの非線
形特性のため、図12のようなヒステリシスを持った周
波数特性を示す。コイルの駆動周波数fを、アクチュエ
ータの共振周波数fよりも充分低い周波数fからス
タートし、徐々に上昇させて行くと、その振幅は共振カ
ーブに沿って増大して行き、B点を経て共振周波数f
のC点に到着した瞬間にD点にジャンプし、振幅の小さ
い状態に移行してしまう。ここで、駆動周波数fをf
よりも下げても、振幅の大きなC点以前の状態には復帰
できず、E点に相当する周波数fまで下げなければ、
F点を経て振幅の大きな状態に復帰できないというヒス
テリシス特性を持っている。
【0006】従って、非線形特性の振動アクチュエータ
の駆動周波数を可変して駆動するためには、一般に共振
周波数fに対しマージンを持った周波数f以下で駆
動することが必要である。
【0007】なお、別の方法として、米国特許第582
8295号公報に記載の技術があり、この特許では共振
周波数に達して振幅が小さくなった状態を検出し、元の
振幅が大きな状態に戻す方法を提案している。しかし、
この方法では、共振状態にまで達するように駆動してい
るので、重りの振動振幅は振動アクチュエータのQ値
(共振カーブの鋭さ)で決まる値まで増大すると考えら
れ、Q値は重り、バネ等の個体バラツキ、振動アクチュ
エータを実装する装置側の構造等で変化しやすく、振動
アクチュエータの振動限界寸法を超えて振動して衝突音
を発生させたり、動作不安定になったりする恐れがあ
り、更に振動モードが任意に設計できないという問題が
あった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、上記の点に鑑み、振動アクチュエータの動作が安定
で、衝突音等の騒音の発生のない移動体通信機器におけ
る振動アクチュエータの駆動回路を提供することにあ
る。
【0009】本発明の第2の目的は、振動アクチュエー
タの振動振幅を周期的に変化させて使用者に振動状態を
効果的に伝えることの可能な移動体通信機器における振
動アクチュエータの駆動回路を提供することにある。
【0010】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明は、非線形特性を有する電磁変
換型振動アクチュエータを駆動する移動体通信機器にお
ける振動アクチュエータの駆動回路において、前記振動
アクチュエータの共振周波数よりも低く前記振動アクチ
ュエータの振動振幅が小さい範囲の第1の周波数と、前
記共振周波数よりも低く前記第1の周波数よりも振動振
幅が大きくなる第2の周波数との間で、駆動周波数を所
定周期で掃引することを特徴としている。
【0012】本願請求項2の発明に係る移動体通信機器
における振動アクチュエータの駆動回路は、請求項1に
おいて、前記振動アクチュエータを正方向、逆方向に駆
動する信号ラインを2本持つパルス列発生回路を備える
ことを特徴としている。
【0013】本願請求項3の発明に係る移動体通信機器
における振動アクチュエータの駆動回路は、請求項2に
おいて、前記振動アクチュエータを正方向、逆方向に駆
動する期間に休止期間を設けたことを特徴としている。
【0014】本願請求項4の発明に係る移動体通信機器
における振動アクチュエータの駆動回路は、請求項2又
は3において、前記パルス列発生回路がメモリ及びアド
レスカウンタを有し、前記メモリに駆動条件を記憶させ
ておき、前記アドレスカウンタで前記メモリの読み出し
アドレスを変えることにより前記駆動条件に基づいた正
方向、逆方向に駆動する信号を出力することを特徴とし
ている。
【0015】本願請求項5の発明に係る移動体通信機器
における振動アクチュエータの駆動回路は、請求項2又
は3において、前記パルス列発生回路がマイクロプロセ
ッサを有し、該マイクロプロセッサによって駆動条件に
基づいた正方向、逆方向に駆動する信号を出力すること
を特徴としている。
【0016】本願請求項6の発明に係る移動体通信機器
における振動アクチュエータの駆動回路は、請求項4又
は5において、前記パルス列発生回路に複数の駆動条件
を記憶させておき、前記複数の駆動条件の少なくともい
ずれかに基づいた正方向、逆方向に駆動する信号を出力
することを特徴としている。
【0017】本願請求項7の発明に係る移動体通信機器
における振動アクチュエータの駆動回路は、請求項2,
3,4,5又は6において、前記パルス列発生回路の電
源電圧と振動アクチュエータの電源電圧を異なる値にで
きるようにした出力回路を備えることを特徴としてい
る。
【0018】本願請求項8の発明に係る移動体通信機器
における振動アクチュエータの駆動回路は、請求項1,
2,3,4,5,6又は7において、前記周期は数分の
1秒乃至数秒であることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る移動体通信機
器における振動アクチュエータの駆動回路の実施の形態
を図面に従って説明する。
【0020】図1乃至図7で本発明に係る移動体通信機
器における振動アクチュエータの駆動回路の第1の実施
の形態を説明する。
【0021】図1は駆動回路の全体構成のブロック図で
あり、2系統のパルス列を発生するパルス列発生回路1
と、このパルス列発生回路1の2系統のパルス列を電力
増幅して振動アクチュエータの動作電圧と動作電流に適
合させる出力回路2とを備えている。パルス列発生回路
1には振動のオン、オフを制御する制御信号が入力され
る。また、パルス列発生回路1の出力には第1の系統の
パルス列を出力するポートAと第2の系統のパルス列を
出力するポートBの2つがあり、例えばポートAが振動
アクチュエータを正方向に駆動する信号ラインであれ
ば、ポートBは振動アクチュエータを負方向に駆動する
信号ラインとなる。ポートAの出力信号は出力回路2で
電力増幅されて出力Aの出力信号となり、ポートBの出
力信号は出力回路2で電力増幅されて出力Bの出力信号
となる。出力回路2の出力Aは振動アクチュエータのコ
イル3の一端に、出力Bはコイル3の他端に接続されて
いる。
【0022】携帯電話あるいはペジャー等の移動体通信
機器等が着信状態になり、振動により使用者に着信を知
らせる場合、制御信号がオン(ON)になり、本駆動回
路が動作状態になる。パルス列発生回路1から2本のポ
ートA,Bに出力信号が出され、これらが出力回路2で
電力増幅されて振動アクチュエータを正方向と負方向に
交互に駆動させる信号としてコイル3に印加される。制
御信号がオフ(OFF)になると、上記の動作状態が終
了する。
【0023】ここで、本実施の形態では、人間の感覚の
特性である、一定の継続的振動刺激よりも、周期的に変
化する振動刺激の方が、はるかに感知されやすいという
性質に適合する駆動方式としている。つまり、振動アク
チュエータの共振周波数fよりも十分低い下限周波数
と、共振周波数fよりも少し低く、外部条件の変
化や振動アクチュエータの特性バラツキによる共振周波
数の変動を考慮して安定動作を確保できる上限周波数f
の間の周波数範囲で駆動周波数が所定周期で掃引(ス
イープ)されるように設定する。上限周波数fは共振
周波数fの80〜90%程度とする。共振周波数f
に近接し過ぎると動作が不安定になる危険性があり、共
振周波数fから離れすぎると効率が低下する。下限周
波数fは振幅の変化が人体に感知できるように通常上
限周波数fの数分の1の振動振幅となる点に設定す
る。
【0024】図2はそれらの点に配慮した駆動回路全体
のタイミングチャートである。図2(A)の制御信号が
ONになると、同図(B)のように下限周波数fから
徐々に駆動周波数fを増加させ、上限周波数fに達し
たら、徐々に駆動周波数fを下降させ、下限周波数f
に達したら、再度、以上の周波数の上昇・下降を繰り返
し、制御信号がOFFになるまで継続するものである。
この結果、図2(C)のように振動アクチュエータの振
動振幅は共振周波数に近づく上限周波数fでは大き
く、共振周波数から離れた下限周波数fでは小さくな
り、周期的に変動することになる。下限周波数fと上
限周波数fとの間の駆動周波数fは任意に増減可能で
あり、一周期内の駆動周波数fの上昇乃至下降カーブ及
び時間は任意に設定できる。
【0025】一例として、本実施の形態で使用した振動
アクチュエータにおいては、共振周波数fは約120
Hzであり、下限周波数f=70Hz、上限周波数f
=100Hzとし、fとfの間を数分の1秒乃至
数秒の周期(好ましくは1〜4Hzの周期)で駆動周波
数fを掃引すると効果的に振動を感知することができ
た。
【0026】図3はパルス列発生回路1から2つの出力
ポート(ポートA、ポートB)へ出力されるパルス列の
タイミングチャートである。図3(A)の制御信号がオ
ンとなると、同図(B)のポートAを一定時間オン(ハ
イレベル)にした後オフ(ローレベル)にし、次に同図
(C)のようにポートBを一定時間オンにした後オフに
する動作を繰り返すものであるが、この繰り返し周期の
逆数は駆動周波数に相当する。この繰り返し周期を適切
に増減すれば、図3(D)の振動アクチュエータコイル
への出力の駆動周波数を設計意図通りに変化させること
が可能になる。
【0027】図4(A)〜(D)のパルス列のタイミン
グチャートは図3の動作を改善したものであり、ポート
A,ポートBのそれぞれのオンの期間の間に一定のパル
ス休止期間(ポートA、ポートB共にオフ)を設けたも
のであり、この結果、振動アクチュエータを正方向、逆
方向に駆動する期間に休止期間が設けられることにな
る。これによって、次の項目の改善を図ることができ
る。
【0028】(1) 出力回路2の半導体の内、オンから
オフにスイッチングする方に動作遅延が生じた時、オフ
からオンにスイッチングする方がオンになった瞬間、両
方の半導体が共にオンになる期間が生じ、出力回路2の
+電源と−電源の間に貫通電流が流れ、電池の消耗を早
めてしまう。
【0029】(2) 振動アクチュエータの可動部を正方
向あるいは負方向へ休止期間なしに駆動する方法は、可
動部が慣性運動しているのにさからって逆方向電流を流
すものであり、駆動エネルギの無駄使いで、電池の消耗
を早めてしまう。
【0030】改善策は上記(1),(2)の欠点を除去するも
のであり、いずれも以下に示すパルス列発生回路を採用
したことにより実現された。
【0031】図5はパルス列発生回路1の具体例であ
る。制御信号がオンになった後、クロックパルスにより
アドレスカウンタ10をカウントアップする構成とし、
該アドレスカウンタ10の出力を読み出し専用メモリ
(以下ROMとする。)11の読み出しアドレス入力と
し、アドレスで指定されたROM11のデータを読み出
してそれぞれポートA,ポートBのデータとするもので
あり、振動アクチュエータの動作に必要とされるデータ
をROM11に記憶させておけば目的とする動作を行わ
せることができる。
【0032】なお、周波数を掃引する1周期の最後のデ
ータに相当するアドレスにアドレスカウンタ10をクリ
アし、リターンさせるデータを書き込んでおけば、繰り
返して周波数を掃引させることができる。
【0033】また、アドレスカウンタ10の0番地に、
ポートA,ポートBを共にオフにすべきデータを書き込
んでおけば、待機状態等において振動アクチュエータの
コイルに無駄な電流が流れるのを防止することができ
る。
【0034】もちろん、これらアドレスカウンタ10や
ROM11等の構成要素を専用部品として用意すること
はなく、本振動アクチュエータを実装する移動体通信機
器側にあるLSI等の一部に組み込むことが可能であ
る。
【0035】また、振動アクチュエータを取り付ける携
帯電話等の移動体通信機器の種類により寸法、質量、構
造等が相異するため、周波数範囲などの駆動条件を変更
しなければならない場合は、ROMのデータの内容を変
更するだけで対処でき、異なる回路部(ハードウエア)
を何種類も用意する必要はないという特徴がある。例え
ば、パルス列発生回路としてのROMに書き込む内容を
変更してもよいし、予めROMに複数の駆動条件のデー
タを記憶させておき、移動体通信機器に適合する駆動条
件を、記憶された複数の駆動条件データから選択するよ
うにしてもよい。
【0036】図6は図5のパルス列発生回路の具体例を
用いたときのタイミングチャートである。図6(A)は
制御信号、同図(B)はクロックパルス、同図(C)は
ポートAのROMデータ、同図(D)はポートBのRO
Mデータ、同図(E)は周波数掃引の1周期の終わりを
示すクリア信号である。
【0037】図7は出力回路2の具体例である。この図
において、Q1とQ3はPチャネルFET、Q2とQ4
はNチャネルFETであり、Q1のゲートとQ2のゲー
トを接続してポートA信号の入力とし、Q1のドレイン
とQ2のドレインを接続して出力Aとしている。Q3と
Q4もQ1,Q2と同じように接続し同様にポートB信
号の入力と出力Bとしている。パルス列発生回路1のポ
ートAの信号がオンになると出力Aはローレベルとな
り、ポートAの信号がオフになると出力Aはハイレベル
となるようになっており、ポートBに関しても同様にな
っている。
【0038】Q1、Q3のソースは振動アクチュエータ
駆動用電源の+側に接続し、Q2とQ4のソースは振動
アクチュエータ駆動用電源の−側(パルス列発生回路の
コモン電源、すなわちグランドに一致)に接続されてい
る。
【0039】この振動アクチュエータ駆動用電源電圧は
パルス列発生回路1の電源電圧と一致させる必要はな
く、この出力回路2の機能として両者の電圧が相異する
場合の調整の役割を果たすことができる。
【0040】この第1の実施の形態によれば、次の通り
の効果を得ることができる。
【0041】(1) 非線形特性を有する電磁変換型振動
アクチュエータを駆動する場合において、共振周波数よ
りも低く、振動振幅が小さい範囲の下限周波数fと、
共振周波数の近傍でこれよりも低く、振動振幅が大き
く、しかも振動アクチュエータの特性バラツキや外部条
件の変化による共振周波数の変動を考慮したマージンを
確保した上限周波数fの間で、所定周期で駆動周波数
を掃引するように構成したので、共振周波数で駆動する
場合の動作の不安定性やバネの変形、故障、騒音の発生
等の問題を解決でき、騒音の無い、安定した信頼性の高
い動作が可能である。また、振動振幅を周期的に変化さ
せることで、所持者に確実に感知されるようにすること
が可能である。
【0042】(2) 図4のように振動アクチュエータを
正方向、逆方向に駆動する期間に休止期間を設けること
で、出力回路2の貫通電流の発生防止を図り、振動アク
チュエータの可動部の慣性運動に逆らわないようにし
て、電池の消耗を軽減できる。
【0043】(3) 図5のようにROMを利用したパル
ス列発生回路を用いることで、多様な駆動条件を作成可
能であり、多種多様な携帯電話等の移動体通信機器に対
応できる。例えば、パルス列発生回路としてのROMに
書き込む内容を変更してもよいし、予めROMに複数の
駆動条件のデータを記憶させておき、移動体通信機器に
適合する駆動条件を、記憶された複数の駆動条件データ
から選択するようにしてもよい。
【0044】(4) 図7のような出力回路2を用いるこ
とで、パルス列発生回路1の電源電圧と振動アクチュエ
ータの電源電圧を異なる値に設定可能である。
【0045】図8及び図9で本発明の第2の実施の形態
を説明する。図8は図5とは別の構成によるパルス列発
生回路である。つまり、演算制御部21、タイマ・カウ
ンタ割込制御部22、メモリ部23(例えばROM)、
入出力制御部24等からなるマイクロプロセッサの一部
を活用するものである。なお、その他の出力回路等の構
成は前述の第1の実施の形態と同様でよい。
【0046】制御信号がタイマ・カウンタ割込制御部2
2に入力されて振動アクチュエータを動作させるべき状
況を検出した場合、最初、入出力制御部24のポートA
をONにする割込みを発生させてポートAをON状態に
保ち、ポートAをOFFにすべきタイミングになった
ら、ポートAをOFFにする割込みを発生させ、必要に
応じてパルスを休止すべき時間を確保し、ポートBに対
してもポートAと同様な出力をさせ、以後周波数掃引の
条件に合わせてポートAとポートBを適当なタイミング
でONにする方式である。
【0047】周波数掃引をするタイミングを決めるため
のデータはメモリ部23に記憶させておけば良く、前記
したように異なる移動体通信機器に適合させるために異
なる条件で駆動する場合はメモリ部23に記憶させる内
容を変更すれば良い。あるいは、複数の駆動条件を予め
メモリ部23に記憶しておき、そのうちのいずれかを選
択するようにしてもよい。
【0048】本実施の形態でのメモリ部23としても電
源オフ時にも記憶内容の消去されないタイプのメモリが
適している。
【0049】また、このマイクロプロセッサは本機能の
ため専用することはなく、移動体通信機器に元々持って
いるマイクロプロセッサの一部の機能を活用することが
できる。
【0050】なお、上記各実施の形態において、ROM
11又はメモリ部23に複数の駆動条件のデータを記憶
させておき、着信の種類(呼び出し、メッセージ等)に
応じて記憶された複数の駆動条件の中から選択して、振
動アクチュエータを正方向、逆方向に駆動する信号を出
力する構成としてもよい。
【0051】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
振動アクチュエータの動作が安定で、衝突音等の騒音の
発生が無く、しかも振動アクチュエータの振動振幅を周
期的に変化させて使用者に振動状態を効果的に伝達可能
な移動体通信機器における振動アクチュエータの駆動回
路を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動体通信機器における振動アク
チュエータの駆動回路の第1の実施の形態を示すブロッ
ク図である。
【図2】第1の実施の形態における駆動回路全体のタイ
ミングチャート図である
【図3】第1の実施の形態におけるパルス列発生回路の
タイミングチャート図である。
【図4】パルス列発生回路の他のタイミングチャート図
である。
【図5】第1の実施の形態におけるパルス列発生回路の
具体例のブロック図である。
【図6】図5の具体例の場合のタイミングチャート図で
ある。
【図7】第1の実施の形態における出力回路の具体例の
回路図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態であって、パルス列
発生回路の部分を示すブロック図である。
【図9】第2の実施の形態のタイミングチャート図であ
る。
【図10】電磁変換型振動アクチュエータの振動モデル
を示す説明図である。
【図11】バネの非線形特性を示す説明図である。
【図12】電磁変換型振動アクチュエータの周波数特性
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 パルス列発生回路 2 出力回路 3 コイル 10 アドレスカウンタ 11 ROM 21 演算制御部 22 タイマ・カウンタ割込制御部 23 メモリ部 24 入出力制御部 Q1,Q2,Q3,Q4 FET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D107 AA06 AA14 AA16 BB08 CC09 CC10 CD01 CD05 CD08 FF10 5H633 BB04 GG02 GG16 GG21 HH03 JA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非線形特性を有する電磁変換型振動アク
    チュエータを駆動する移動体通信機器における振動アク
    チュエータの駆動回路において、 前記振動アクチュエータの共振周波数よりも低く前記振
    動アクチュエータの振動振幅が小さい範囲の第1の周波
    数と、前記共振周波数よりも低く前記第1の周波数より
    も振動振幅が大きくなる第2の周波数との間で、駆動周
    波数を所定周期で掃引することを特徴とする移動体通信
    機器における振動アクチュエータの駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記振動アクチュエータを正方向、逆方
    向に駆動する信号ラインを2本持つパルス列発生回路を
    備える請求項1記載の移動体通信機器における振動アク
    チュエータの駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記振動アクチュエータを正方向、逆方
    向に駆動する期間に休止期間を設けた請求項2記載の移
    動体通信機器における振動アクチュエータの駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記パルス列発生回路がメモリ及びアド
    レスカウンタを有し、前記メモリに駆動条件を記憶させ
    ておき、前記アドレスカウンタで前記メモリの読み出し
    アドレスを変えることにより前記駆動条件に基づいた正
    方向、逆方向に駆動する信号を出力するものである請求
    項2又は3記載の移動体通信機器における振動アクチュ
    エータの駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記パルス列発生回路がマイクロプロセ
    ッサを有し、該マイクロプロセッサによって駆動条件に
    基づいた正方向、逆方向に駆動する信号を出力するもの
    である請求項2又は3記載の移動体通信機器における振
    動アクチュエータの駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記パルス列発生回路に複数の駆動条件
    を記憶させておき、前記複数の駆動条件の少なくともい
    ずれかに基づいた正方向、逆方向に駆動する信号を出力
    するものである請求項4又は5記載の移動体通信機器に
    おける振動アクチュエータの駆動回路。
  7. 【請求項7】 前記パルス列発生回路の電源電圧と振動
    アクチュエータの電源電圧を異なる値にできるようにし
    た出力回路を備える請求項2,3,4,5又は6記載の
    移動体通信機器における振動アクチュエータの駆動回
    路。
  8. 【請求項8】 前記周期は数分の1秒乃至数秒である請
    求項1,2,3,4,5,6又は7記載の移動体通信機
    器における振動アクチュエータの駆動回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7979938B2 (en) 2003-12-15 2011-07-19 Koninklijke Philips Electronics N.V. Changing amplitude of movement by changing the drive frequency of a toothbrush brushhead
KR101799722B1 (ko) * 2008-12-16 2017-11-20 임머숀 코퍼레이션 공진 주파수에 기초한 햅틱 피드백 생성

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