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JP2002236954A - Etc用車載器 - Google Patents

Etc用車載器

Info

Publication number
JP2002236954A
JP2002236954A JP2001035222A JP2001035222A JP2002236954A JP 2002236954 A JP2002236954 A JP 2002236954A JP 2001035222 A JP2001035222 A JP 2001035222A JP 2001035222 A JP2001035222 A JP 2001035222A JP 2002236954 A JP2002236954 A JP 2002236954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
temperature
circuit
cpu
communication circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001035222A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Tada
伸行 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001035222A priority Critical patent/JP2002236954A/ja
Publication of JP2002236954A publication Critical patent/JP2002236954A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストアップを招くことなく、結露や温度変
化による回路特性の変動を防止して通信性能を向上させ
たETC用車載器を得る。 【解決手段】 有料道路を利用する車両に搭載されるE
TC用車載器であって、路上機との間で情報を送受信す
るための通信回路11と、着脱自在に装着されるICカ
ード2との間で少なくともセキュリティ情報の読出およ
び書込を行うCPU10と、通信回路11およびCPU
10に給電するための電源部15とを備え、通信回路1
1の上面がシールドカバーにより被覆されたETC用車
載器において、少なくとも通信回路11を含む回路部に
発熱手段15を近接配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、有料道路におい
て路上機との間で交信を行う自動料金収受用の車載端末
装置(以下、「ETC用車載器」という)に関し、特に
アンテナ特性の変動を防止して通信性能を向上させたE
TC用車載器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、有料道路料金所での料金収受手続
きによる車両渋滞の回避を目的としたETCシステムは
よく知られており、この場合、有料道路を利用する車両
には、ETC用車載器が搭載されている。
【0003】すなわち、この種のETCシステムにおい
ては、料金所側のETC用路上機と車両側のETC用車
載器との間で電波通信を行い、有料道路の利用料金を自
動的に収受するように構成されている。
【0004】図10および図11は従来のETC用車載
器(以下、単に「車載器」ともいう)を示すブロック構
成図および斜視図であり、各図において、1は車載器、
2は車載器1に装着されるICカードである。
【0005】車載器1は、マイクロコンピュータからな
るCPU10を有し、CPU10には、路上機(図示せ
ず)との間で情報を送受信するための通信回路11およ
びアンテナ12と、着脱自在のICカード2が装着され
るICカードI/F13と、SAM(Secure A
pplication Module)13とが接続さ
れている。
【0006】CPU10は、ICカードI/F13およ
びSAM14を介して、ICカード2との間で少なくと
もセキュリティ情報などの読出および書込を行うように
なっている。通信回路11の上面は、電磁波ノイズを遮
断するために、シールドカバー(図示せず)により被覆
されている。
【0007】また、車載器1には、CPU10および各
回路に給電するための電源部15が設けられており、電
源部15は、車両側電源3(車載バッテリ、アクセサリ
電源など)から給電されるバッテリ電圧を、CPU10
を含む各回路の動作電圧に変換して給電する。
【0008】次に、図10および図11に示した従来の
ETC用車載器の動作について説明する。まず、ドライ
バは、自己情報が格納されたICカード2を車載器1に
装着し、車両を運転走行させる。
【0009】車両が料金所に到達すると、料金所の路上
機から受信されたデータ信号は、アンテナ12を介して
通信回路11に入力され、デジタル信号に変換された
後、CPU10およびSAM14により処理される。
【0010】このとき、受信データのうちの格納すべき
データは、ICカードI/F13を介してICカード2
に格納される。
【0011】一方、ICカード2には、路上機に送信す
べきデータが格納されている。路上機への送信データ
は、CPU10の制御下でICカードI/F13および
SAM14を介してICカード2から読み出され、CP
U10から通信回路11およびアンテナ12を介して路
上機に送信される。
【0012】ところで、周知のように、車載器1を寒冷
地で使用すると、車載器1の温度が非常に低下し、通信
回路11の特性を補償することが不可能になる場合が起
こり得る。
【0013】通常、車載器1内の通信回路11は、通信
信号処理用の高周波のアナログ信号処理回路が搭載され
ており、温度により電気的特性が変化し易い構成となっ
ている。
【0014】したがって、上記不具合を回避するために
は、通信回路11の動作温度範囲を限定して使用する
か、または、温度による電気的特性の変化を補正するた
めに、高価な温度特性補償回路を追加して回路規模を増
大させる必要がある。
【0015】また、駆動中の電源部15は、環境温度よ
りも30℃〜40℃以上も高温になるので、車載器1を
高温の環境下で使用すると、電源部15内の発熱量の大
きい素子(パワートランジスタなど)が非常に高温に加
熱され、電源部15内の素子の焼損や破損などを招くお
それがある。
【0016】したがって、このような異常な温度上昇を
防止するためには、電源部15に放熱用のヒートシンク
を装着するなどの昇温防止対策が必要になる。
【0017】また、車室内が高湿度時または低温時の環
境下でエンジンを始動し、始動時の暖房により車室内温
度が急激に上昇した場合には、車載器1の内部(たとえ
ば、通信回路11の上面)に結露が発生するおそれがあ
る。
【0018】このように結露した状態で車載器1の電源
をオンにすると、漏電などによって車載器1の破壊や誤
動作を引き起こすおそれがある。このような結露による
不具合を防止するためには、回路部を搭載する基板上に
防水用のコーティングを施すなどの結露防止対策が必要
になる。
【0019】しかしながら、高周波のアナログ信号処理
回路が搭載された通信回路11に対しては、防水用コー
ティングを施すと電気的特性が変化してしまうので、防
水用コーティングを施すことは困難である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来のETC用車載器
は以上のように、少なくとも通信回路11を含む回路部
において温度変化に対する特性補償を行うために、高価
な温度特性補償回路を追加しているので、コストアップ
を招くうえ回路規模が増大してしまうという問題点があ
った。
【0021】また、異常な温度上昇を防止するために電
源部15に放熱用のヒートシンクを装着する必要があ
り、同様に回路規模が増大してしまうという問題点があ
った。
【0022】さらに、通信回路11を含む回路部に対し
て防水用コーティングを施すことができないことから、
結露防止対策を実現することができないという問題点が
あった。
【0023】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、コストアップを招くことなく、
結露や温度変化による回路特性の変動を防止して通信性
能を向上させたETC用車載器を得ることを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るETC用車載器は、有料道路を利用する車両に搭載さ
れるETC用車載器であって、路上機との間で情報を送
受信するための通信回路と、着脱自在に装着されるIC
カードとの間で少なくともセキュリティ情報の読出およ
び書込を行うCPUと、通信回路およびCPUに給電す
るための電源部とを備え、通信回路の上面がシールドカ
バーにより被覆されたETC用車載器において、少なく
とも通信回路を含む回路部に発熱手段を近接配置したも
のである。
【0025】また、この発明の請求項2に係るETC用
車載器は、請求項1において、発熱手段は、電源部によ
り兼用構成されたものである。
【0026】また、この発明の請求項3に係るETC用
車載器は、請求項1において、発熱手段は、電源部内の
パワートランジスタにより兼用構成され、パワートラン
ジスタは、通信回路のシールドカバーに密着配置された
ものである。
【0027】また、この発明の請求項4に係るETC用
車載器は、請求項1から請求項3までのいずれかにおい
て、回路部の温度を検出する温度検出手段を備え、CP
Uは、回路部の検出温度が所定の低温条件を満たす場合
に、発熱手段を昇温駆動するものである。
【0028】また、この発明の請求項5に係るETC用
車載器は、請求項4において、温度検出手段は、回路部
に近接配置されたサーミスタにより構成されたものであ
る。
【0029】また、この発明の請求項6に係るETC用
車載器は、請求項4または請求項5において、CPU
は、スリープ機能を有し、低温条件を満たす場合にスリ
ープ機能を解除するものである。
【0030】また、この発明の請求項7に係るETC用
車載器は、請求項4から請求項6までのいずれかにおい
て、発熱手段は、CPUにより駆動制御される発熱素子
を含み、CPUは、低温条件を満たす場合に発熱素子を
駆動するものである。
【0031】また、この発明の請求項8に係るETC用
車載器は、請求項7において、温度検出手段および発熱
素子は、通信回路のシールドカバーに密着配置されたも
のである。
【0032】また、この発明の請求項9に係るETC用
車載器は、請求項7または請求項8において、発熱素子
は、オンオフスイッチ回路を有する抵抗素子により構成
されたものである。
【0033】また、この発明の請求項10に係るETC
用車載器は、請求項4から請求項9までのいずれかにお
いて、CPUは、回路部の電源オン直後の検出温度が所
定温度以下を示す場合、または回路部の電源オン直後の
検出温度の上昇変化率が所定値以上を示す場合に、低温
条件を満たしたことを判定するものである。
【0034】また、この発明の請求項11に係るETC
用車載器は、請求項10において、低温条件の判定基準
は、回路部の結露温度に対応しているものである。
【0035】また、この発明の請求項12に係るETC
用車載器は、請求項4から請求項9までのいずれかにお
いて、低温条件の判定基準は、回路部の特性補償範囲の
下限温度に対応しているものである。
【0036】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明
する。図1はこの発明の実施の形態1を示す斜視図であ
り、前述(図10、図11参照)と同様のものについて
は、同一符号を付して、または符号の後に「A」を付し
て詳述を省略する。
【0037】この場合、車載器1Aのブロック構成は前
述(図10参照)と同様である。図1において、車載器
1A内の電源部15は、CPU10、通信回路11、ア
ンテナ12、ICカードI/F13およびSAM14に
近接配置されている。
【0038】すなわち、CPU10およびSAM14
は、電源部15とともに同一プリント基板上に配置さ
れ、ICカードI/F13は、電源部15が載置された
プリント基板の裏面に配置され、通信回路11およびア
ンテナ12は、電源部15が載置されたプリント基板に
重ね配置されたプリント基板上に配置されている。
【0039】図1のように構成された車載器1Aにおい
て、イグニッションスイッチ(図示せず)のオンによ
り、電源部15がオン動作すると、電源部15から各回
路部の動作電圧が発生するとともに廃熱が発生する。
【0040】電源部15からの廃熱は、近接位置された
回路部(CPU10、通信回路11、ICカードI/F
13、SAM14など)に伝搬し、少なくとも通信回路
11を含む回路部の温度を上昇させる。
【0041】これにより、車載器1A内の回路部におけ
る結露を防止することができる。また、既に回路部に結
露が発生していた場合でも、結露を乾燥させることがで
き、結露による回路部の誤動作や破壊を防止できる。
【0042】特に、防水用コーティングを施すことので
きない通信回路11に対して、電源部15から輻射熱
(二点鎖線参照)を放射することにより、通信回路11
の結露を確実に防止することができ、回路部の結露に対
する耐性が向上するとともに、通信機能を有効に向上さ
せることができる。
【0043】また、結露防止用の発熱手段として電源部
15を兼用したので、回路規模が増大することもなく、
コストアップを招くこともない。
【0044】また、電源部15で加熱することにより、
通信回路11の温度が一定量上昇するので、通信回路1
1に対する低温用の電気特性補償回路を簡素化すること
ができ、回路全体の小形化およびコストダウンを実現す
ることができる。
【0045】さらに、通信回路11を含む回路部が電源
部15の発熱量を吸収するので、電源部15の耐熱性が
向上し、ヒートシンクを装着することなく、高温環境下
での動作も可能となる。
【0046】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、通信回路11に対し、発熱手段としての電源部15
を単に近接配置したが、電源部15内のパワートランジ
スタを通信回路11のシールドカバー上に密着配置して
もよい。
【0047】図2および図3はパワートランジスタを発
熱手段として用いたこの発明の実施の形態2を示すブロ
ック構成図および斜視図であり、前述(図10、図1
1、図1参照)と同様のものについては、同一符号を付
して、または符号の後に「B」を付して詳述を省略す
る。
【0048】図2および図3において、TRは電源部1
5内のパワートランジスタであり、通信回路11のシー
ルドカバー(図示せず)上に密着(近接)配置されてい
る。パワートランジスタTRは、電源部15において、
特に発熱量の大きい回路素子である。
【0049】通信回路11上の金属製のシールドカバー
は、周知のように、外部の電磁波ノイズから通信回路1
1を保護するとともに、通信回路11から放射される輻
射ノイズを抑制している。
【0050】この場合、電源部15がオン動作すると、
主な熱発生源であるパワートランジスタTRから廃熱が
発生し、この廃熱は、パワートランジスタTRから通信
回路11のシールドカバー(金属)に高効率で伝搬す
る。
【0051】このように、発熱量の大きいパワートラン
ジスタTRを通信回路11のシールドカバーに接触させ
ることにより、パワートランジスタTRで発生する廃熱
が通信回路11のシールドカバーに効果的に伝搬し、通
信回路11の温度が上昇するので、回路部の結露を確実
に防止することができる。
【0052】また、電源部15が低温環境下でオンされ
た場合でも、パワートランジスタTRから発生する廃熱
がシールドカバーを介して通信回路11内の高周波のア
ナログ回路を加熱するので、低温では所望の温度特性を
満足できない通信回路11を正常に動作させることがで
きる。
【0053】また、電源部15が高温環境下でオンされ
た場合でも、パワートランジスタTRが効果的に冷却さ
れるので、パワートランジスタTRの温度上昇を抑制す
ることができる。
【0054】また、電源部15内のパワートランジスタ
TRを発熱手段としたので、小形化およびコストダウン
を実現しつつ、低温時の結露に対する耐性向上および電
気特性補償回路の簡素化を実現するとともに、高温時の
電源部15の耐熱性向上によりヒートシンクを省略する
ことができる。
【0055】実施の形態3.なお、上記実施の形態1、
2では、電源部15またはパワートランジスタTRを単
に発熱手段として兼用したが、回路部の電源オン直後の
温度(または、温度変化)に応じて電源部15の駆動条
件を変更してもよい。
【0056】図4および図5は電源オン直後の温度を電
源部15の駆動条件としたこの発明の実施の形態3を示
すブロック構成図および斜視図であり、前述(図1〜図
3参照)と同様のものについては、同一符号を付して、
または符号の後に「C」を付して詳述を省略する。
【0057】図4および図5において、車載器1Cは、
前述(図2、図3参照)と同様の構成に加えて、CPU
10Cに接続された温度検出手段20(たとえば、サー
ミスタ)を備えている。
【0058】温度検出手段20は、車載器1Cの回路部
に近接するようにプリント基板上に配設されており、検
出温度TcをCPU10Cに入力している。また、電源
部15は、図1と同様に、車載器1Cの基板上の中央部
付近に配置されている。
【0059】一方、車載器1C内のCPU10Cは、前
述の処理機能に加えて、低消費電力モードに移行するス
リープ機能と、検出温度Tcに基づいて回路部の低温条
件を判定する機能と、低温条件に応じて電源部15の発
熱温度を調整する機能とを有している。
【0060】すなわち、CPU10Cは、温度検出手段
20を介して車載器1Cの回路部の温度Tcを監視し、
電源オン直後の回路部の温度Tcが結露を発生し易い状
態(低温条件)を判定した場合には、スリープ機能を解
除して、電源部15の消費電力が多い状態を保つ。
【0061】このとき、低温条件としては、回路部の電
源オン直後の検出温度Tcが所定温度以下を示す場合
と、検出温度Tcの上昇変化率が所定値以上を示す場合
とが考えられ、CPU10Cは、所定温度以下の温度T
cと所定値以上の温度変化率との少なくとも一方を示す
場合に、低温条件を満たしたことを判定する。
【0062】また、低温条件の判定基準(所定温度、ま
たは温度上昇変化率の所定値)は、ここでは結露温度に
対応しているものとする。
【0063】すなわち、車載器1Cの回路部に結露し易
い状態の判定条件は、電源オン時の温度Tcが所定温度
よりも低い場合と、単位時間当たりの温度Tcの上昇幅
が一定の閾値を越えた場合とが考えられ、前者の条件は
冷涼な季節の朝などに車載器1Cが夜露で結露し得る場
合に該当する。
【0064】また、後者の条件は、外気温の急上昇によ
り車載器1Cの温度が急上昇しつつある状態(低気温時
にエンジン始動してヒータで車室内を暖房中など)で、
車載器1Cの温度が外気温よりも顕著に低く、車載器1
Cより外気が冷却されて結露が発生し易い場合に該当す
る。
【0065】CPU10Cは、回路部の電源オン直後の
検出温度Tcが上記の低温条件(基板に結露している
か、または今後結露する可能性がある状態)を満たす場
合に、車載器1Cの消費電流を減少させないように通常
制御する。
【0066】すなわち、CPU10Cは、通常電力消費
により発熱量が多い状態を保持するようにSAM14お
よび電源部15(発熱手段)を制御し、昇温駆動するこ
とにより、車載器1Cの回路部の結露を防止する。
【0067】また、既に結露していた場合も、結露を乾
燥させることことができ、結露による誤動作や破壊など
を防止することができる。
【0068】一方、検出温度Tcが結露状態を示さない
場合には、スリープ機能を有効にして無駄な消費電力を
低減させることは言うまでもない。
【0069】したがって、不必要な電力消費を回避しつ
つ、低温時の結露に対する耐性向上、低温用の電気特性
補償回路の簡素化、回路の小形化およびコストダウンを
実現することができる。
【0070】また、ここでは、スリープ機能を解除する
ための判定基準となる所定温度を、結露温度に対応させ
たが、通信回路11を含む回路部の特性補償範囲の下限
温度に対応させてもよい。
【0071】この場合、スリープ機能の解除により発熱
量を維持させることにより、回路部を特性補償範囲の下
限温度以上に保持し、回路特性の劣化を防止することが
できる。
【0072】また、スリープ機能を有するCPU10C
がスリープ機能を解除することにより発熱量を維持する
ようにしたが、スリープ機能を有していないCPUであ
っても、回路部の検出温度Tcが所定温度以下を示す場
合に、発熱量を増加させるために電源部15を通常時よ
りも昇温駆動させてもよい。
【0073】実施の形態4.なお、上記実施の形態1〜
3では、電源部15を発熱手段として兼用したが、CP
Uの制御下で駆動される別の発熱素子を設けてもよい。
【0074】図6および図7は別の発熱素子を設けたこ
の発明の実施の形態4を示すブロック構成図および斜視
図であり、前述(図1〜図5参照)と同様のものについ
ては、同一符号を付して、または符号の後に「D」を付
して詳述を省略する。
【0075】図6および図7において、車載器1Dは、
前述(図4、図5参照)と同様の構成に加えて、CPU
10Dにより駆動される発熱素子21(たとえば、オン
オフスイッチ回路を有する抵抗素子)を備えている。
【0076】発熱素子21は、車載器1Dのプリント基
板の中央部付近に配置されている。CPU10Dは、検
出温度Tcを監視して、車載器1Dおよび回路部に結露
が発生し易い状態である(低温条件を満たす)と判定し
た場合は、発熱素子21を駆動する。
【0077】発熱素子21の熱は、CPU10D、通信
回路11、SAM14、ICカードI/F13などの温
度を上昇させて結露の発生を防止する。なお、低温条件
としては、前述と同様に、電源オン時の検出温度Tcが
所定温度以下の場合、または検出温度Tcの上昇変化率
が所定値以上の場合が考えられる。
【0078】このように、低温条件が判定された場合に
発熱素子21を昇温駆動することにより、前述と同様
に、結露に対する耐性向上、低温用の電気特性補償回路
の簡素化、回路の小形化およびコストダウンとともに、
ヒートシンクの不要化を実現することができる。
【0079】実施の形態5.なお、上記実施の形態1〜
4では、発熱素子21をプリント基板の中央部に配置し
て通信回路11に近接させたが、発熱素子21を通信回
路11のシールドカバーに密着配置してもよい。
【0080】図8および図9は発熱素子21を通信回路
11のシールドカバーに密着配置したこの発明の実施の
形態5を示すブロック構成図および斜視図であり、前述
(図1〜図7参照)と同様のものについては、同一符号
を付して、または符号の後に「E」を付して詳述を省略
する。
【0081】図8および図9において、温度検出手段2
0および発熱素子21は、通信回路11のシールドカバ
ーに密着配置されている。また、車載器1E内のCPU
10Eは、通信回路11の温度Tcを監視する機能を有
する。
【0082】すなわち、CPU10Eは、通信回路11
の性能が満足するための温度補償範囲を下回る状態(検
出温度Tcが下限温度以下となる低温条件)を判定した
場合に、発熱素子21を駆動して通信回路11を加熱す
るようになっている。
【0083】このとき、シールドカバーに密着した発熱
素子21により、通信回路11の温度は効果的に上昇す
るので、低温では所望性能を満足できない通信回路11
を確実に正常動作させることができる。
【0084】このように、通信回路11の検出温度Tc
が特性補償範囲の下限温度に対応した所定温度以下を示
す場合に、発熱素子21を駆動して通信回路11を加熱
することにより、低温時においても無線通信用の動作特
性を確保することができる。
【0085】この場合、CPU10Eは、通信回路11
の温度Tcを常に検出しており、車両が走行中に低温環
境に突入した場合も機能し、低温時の通信回路11の特
性を確実に補償することができる。
【0086】なお、上記実施の形態5を実施の形態1〜
4と任意に組み合わせれば、前述と同様に、結露に対す
る耐性向上、低温用の電気特性補償回路の簡素化、回路
の小形化およびコストダウンに加えて、ヒートシンクの
不要化を実現することができる。
【0087】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、有料道路を利用する車両に搭載されるETC用車
載器であって、路上機との間で情報を送受信するための
通信回路と、着脱自在に装着されるICカードとの間で
少なくともセキュリティ情報の読出および書込を行うC
PUと、通信回路およびCPUに給電するための電源部
とを備え、通信回路の上面がシールドカバーにより被覆
されたETC用車載器において、少なくとも通信回路を
含む回路部に発熱手段を近接配置したので、コストアッ
プを招くことなく、結露や温度変化による回路特性の変
動を防止して通信性能を向上させたETC用車載器が得
られる効果がある。
【0088】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、発熱手段は、電源部により兼用構成され
たので、コストアップを招くことなく、結露や温度変化
による回路特性の変動を防止して通信性能を向上させた
ETC用車載器が得られる効果がある。
【0089】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1において、発熱手段は、電源部内のパワートランジ
スタにより兼用構成され、パワートランジスタは、通信
回路のシールドカバーに密着配置されたので、コストア
ップを招くことなく、有効に結露や温度変化による回路
特性の変動を防止して通信性能を向上させたETC用車
載器が得られる効果がある。
【0090】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1から請求項3までのいずれかにおいて、回路部の温
度を検出する温度検出手段を備え、CPUは、回路部の
検出温度が所定の低温条件を満たす場合に、発熱手段を
昇温駆動するようにしたので、結露や温度変化による回
路特性の変動を確実に防止して通信性能を向上させたE
TC用車載器が得られる効果がある。
【0091】また、この発明の請求項5によれば、請求
項4において、温度検出手段は、回路部に近接配置され
たサーミスタにより構成されたので、回路部の温度を確
実に検出して、結露や温度変化による回路特性の変動を
防止して通信性能を向上させたETC用車載器が得られ
る効果がある。
【0092】また、この発明の請求項6によれば、請求
項4または請求項5において、CPUは、スリープ機能
を有し、低温条件を満たす場合にスリープ機能を解除す
るようにしたので、コストアップを招くことなく、結露
や温度変化による回路特性の変動を防止して通信性能を
向上させたETC用車載器が得られる効果がある。
【0093】また、この発明の請求項7によれば、請求
項4から請求項6までのいずれかにおいて、発熱手段
は、CPUにより駆動制御される発熱素子を含み、CP
Uは、低温条件を満たす場合に発熱素子を駆動して確実
に昇温させるようにしたので、結露や温度変化による回
路特性の変動を防止して通信性能を向上させたETC用
車載器が得られる効果がある。
【0094】また、この発明の請求項8によれば、請求
項7において、温度検出手段および発熱素子は、通信回
路のシールドカバーに密着配置されたので、通信回路を
さらに確実に昇温させることができ、結露や温度変化に
よる回路特性の変動を確実に防止して通信性能を向上さ
せたETC用車載器が得られる効果がある。
【0095】また、この発明の請求項9によれば、請求
項7または請求項8において、発熱素子は、オンオフス
イッチ回路を有する抵抗素子により構成されたので、回
路部を確実に昇温させることのできるETC用車載器が
得られる効果がある。
【0096】また、この発明の請求項10によれば、請
求項4から請求項9までのいずれかにおいて、CPU
は、回路部の電源オン直後の検出温度が所定温度以下を
示す場合、または回路部の電源オン直後の検出温度の上
昇変化率が所定値以上を示す場合に、低温条件を満たし
たことを判定するので、低温時における電源オン直後の
回路部を確実に昇温させることのできるETC用車載器
が得られる効果がある。
【0097】また、この発明の請求項11によれば、請
求項10において、低温条件の判定基準は、回路部の結
露温度に対応しているので、回路部の結露を確実に防止
したETC用車載器が得られる効果がある。
【0098】また、この発明の請求項12によれば、請
求項4から請求項9までのいずれかにおいて、低温条件
の判定基準は、回路部の特性補償範囲の下限温度に対応
しているので、特に低温時での通信回路の動作特性を確
保することのできるETC用車載器が得られる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す斜視図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態2を示すブロック構成
図である。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す斜視図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態3を示すブロック構成
図である。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す斜視図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態4を示すブロック構成
図である。
【図7】 この発明の実施の形態4を示す斜視図であ
る。
【図8】 この発明の実施の形態5を示すブロック構成
図である。
【図9】 この発明の実施の形態5を示す斜視図であ
る。
【図10】 従来のETC用車載器を示すブロック構成
図である。
【図11】 従来のETC用車載器を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1A〜1E 車載器、2 ICカード、10、10C〜
10E CPU、11通信回路、12 アンテナ、14
SAM、15 電源部、20 温度検出手段、21
発熱素子、Tc 検出温度、TR パワートランジス
タ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有料道路を利用する車両に搭載されるE
    TC用車載器であって、 路上機との間で情報を送受信するための通信回路と、 着脱自在に装着されるICカードとの間で少なくともセ
    キュリティ情報の読出および書込を行うCPUと、 前記通信回路および前記CPUに給電するための電源部
    とを備え、 前記通信回路の上面がシールドカバーにより被覆された
    ETC用車載器において、 少なくとも前記通信回路を含む回路部に発熱手段を近接
    配置したことを特徴とするETC用車載器。
  2. 【請求項2】 前記発熱手段は、前記電源部により兼用
    構成されたことを特徴とする請求項1に記載のETC用
    車載器。
  3. 【請求項3】 前記発熱手段は、前記電源部内のパワー
    トランジスタにより兼用構成され、 前記パワートランジスタは、前記通信回路のシールドカ
    バーに密着配置されたことを特徴とする請求項1に記載
    のETC用車載器。
  4. 【請求項4】 前記回路部の温度を検出する温度検出手
    段を備え、 前記CPUは、前記回路部の検出温度が所定の低温条件
    を満たす場合に、前記発熱手段を昇温駆動することを特
    徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の
    ETC用車載器。
  5. 【請求項5】 前記温度検出手段は、前記回路部に近接
    配置されたサーミスタにより構成されたことを特徴とす
    る請求項4に記載のETC用車載器。
  6. 【請求項6】 前記CPUは、スリープ機能を有し、前
    記低温条件を満たす場合に前記スリープ機能を解除する
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のET
    C用車載器。
  7. 【請求項7】 前記発熱手段は、前記CPUにより駆動
    制御される発熱素子を含み、 前記CPUは、前記低温条件を満たす場合に前記発熱素
    子を駆動することを特徴とする請求項4から請求項6ま
    でのいずれかに記載のETC用車載器。
  8. 【請求項8】 前記温度検出手段および前記発熱素子
    は、前記通信回路のシールドカバーに密着配置されたこ
    とを特徴とする請求項7に記載のETC用車載器。
  9. 【請求項9】 前記発熱素子は、オンオフスイッチ回路
    を有する抵抗素子により構成されたことを特徴とする請
    求項7または請求項8に記載のETC用車載器。
  10. 【請求項10】 前記CPUは、前記回路部の電源オン
    直後の検出温度が所定温度以下を示す場合、または前記
    回路部の電源オン直後の検出温度の上昇変化率が所定値
    以上を示す場合に、前記低温条件を満たしたことを判定
    することを特徴とする請求項4から請求項9までのいず
    れかに記載のETC用車載器。
  11. 【請求項11】 前記低温条件の判定基準は、前記回路
    部の結露温度に対応していることを特徴とする請求項1
    0に記載のETC用車載器。
  12. 【請求項12】 前記低温条件の判定基準は、前記回路
    部の特性補償範囲の下限温度に対応していることを特徴
    とする請求項4から請求項9までのいずれかに記載のE
    TC用車載器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004047044A1 (fr) * 2002-11-18 2004-06-03 Lumin Feng Systeme de trafic intelligent
JP2008139925A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Kyowa Denko Kk 作業機用警報装置
JP2011167336A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2021113967A (ja) * 2020-01-17 2021-08-05 株式会社リコー 定着装置、加熱装置および画像形成装置

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