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JP2002236511A - 工程管理システムおよび工程管理方法 - Google Patents

工程管理システムおよび工程管理方法

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Publication number
JP2002236511A
JP2002236511A JP2001031510A JP2001031510A JP2002236511A JP 2002236511 A JP2002236511 A JP 2002236511A JP 2001031510 A JP2001031510 A JP 2001031510A JP 2001031510 A JP2001031510 A JP 2001031510A JP 2002236511 A JP2002236511 A JP 2002236511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
production
data
processing condition
characteristic values
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001031510A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Izumitani
裕 泉谷
Masatoshi Koike
正敏 小池
Mamoru Nishikawa
守 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2001031510A priority Critical patent/JP2002236511A/ja
Publication of JP2002236511A publication Critical patent/JP2002236511A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

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  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産ラインの工程に生じた変化にリアルタイ
ムに対応するとともに、対応方法を容易に調整する。 【解決手段】 工程管理システム10は、複数の工程を
有する生産ライン11の工程ごとに、加工条件と加工対
象の特性値とをリアルタイムに取得するデータ収集部1
2、取得した加工条件と特性値とを蓄積する生産時点情
報D/B13、取得した特性値および生産時点情報D/
B13に蓄積された過去の生産の加工条件と特性値とに
基づいて、特性値の適正値からのずれが検知された工程
より後の工程の加工条件を決定する工程間F/F部16
f、この加工条件を後工程に設定する加工条件変更部1
1aを備える。また、特性値が基準範囲を超えた時に異
常を検知するモニタリング部14を備える。また、過去
の加工条件と特性値とに対してデータ解析を行い、得ら
れた結果に基づき、工程間F/F部16fによる加工条
件決定手順を修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産ラインの工程
管理システムおよび工程管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より製造業においては、新商品の生
産をすばやく立ちあげて、安定した生産量と高い歩留ま
りとを達成することが求められてきた。そのため、企業
は「ユーザーの満足が得られる製品の質(性能・特性な
ど)(Q)を、最小コスト(C)・希望納期(D)で実
現する(以下「QCDつくり込み」という)」ために、
加工条件等の改善を継続的に行っていた。しかし、近年
製品のライフサイクルが短くなるにつれて、QCDつく
り込みを時間をかけて行うことが不可能になっており、
新たな取組みが必要となってきた。
【0003】ここで、製品のQCDは、設計段階および
生産立上げ・量産段階でつくり込まれる。まず、設計段
階では、製品の製造に必要最低限の要因を解決し、その
上で製品および製造設備の仕様を決めることで、QCD
をつくり込む。また、生産立ち上げ・量産段階では、各
工程の加工条件などを微調整することで、QCDをつく
り込む。
【0004】また、量産段階の生産現場では、計測した
加工品の特性値に基づいて、異常発生に自動的に対応す
る生産ラインの管理システムが工夫されている。例え
ば、生産ラインにおいて、「後工程のデータを前工程に
伝えて前工程の問題を解決する」フィードバック(以
下、F/B)や、「前工程のデータから現工程の条件を
決め、問題発生を防止する」フィードフォワード(以
下、F/F)が行われている。
【0005】なお、公開特許公報「特開平8−2027
75号公報(公開日:平成8年(1996)8月9
日)」に開示されている「製造プロセス品質異常処置シ
ステムおよび品質管理値更新方法」では、プロセスデー
タ収集装置で収拾された各プロセスデータが収集データ
チェック装置によって、製品仕様値から決められた管理
値、および管理上限値、管理下限値と比較され、管理幅
内に収まっているか判定される。そして、各プロセスデ
ータが管理幅を越えたり所定の条件から外れる場合、ア
ラームを発したり、ロットを自動停止させる。
【0006】また、公開特許公報「特開平11−425
37号公報(公開日:平成11年(1999)2月16
日)」に開示されている「工作物の製造生産を最適化す
る方法」は、仕掛け品状態の識別に対して後続の製造工
程による訂正フィードフォワード処置を含む方法であ
る。この方法では、あらかじめ、(1)入力と出力の関
係に関して、全ての製造工程のモデル、ならびに不完全
な製品および最終製品のモデルを作成し、(2)最終製
品を含む製造工程の全ての組合せ間の相互作用に関する
情報を導出しておく必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、生産ラインの
各工程で加工された加工品の寸法等の特性値に影響する
要因(以下「つくり込み要因」という)には、製造装置
に設定する加工条件の他に、生産現場でしか発見できな
い要因(例えば、量産設備の機差、作業者の差、時系列
的変化(季節変動、摩耗による変動)など)が無数にあ
る。それゆえ、生産現場の要因を完全に再現することが
できない実験室では、つくり込み要因の計量的寄与率を
決定することは不可能である。また、生産立ち上げ・量
産段階では、生産現場の要因は複雑に絡み合っており、
つくり込み要因を発見することも容易でない。
【0008】よって、上記のような生産現場のつくり込
み要因を発見するには、実際の生産現場において把握す
る以外に方法はない。もちろん、改善が遅れるとそれだ
け機会損失が発生してしまうため、つくり込み要因を特
定し改善する作業にはスピードが要求される。
【0009】また、従来、量産段階の生産現場には、次
のような問題があった。
【0010】まず、生産ライン内の各加工条件や加工結
果の情報が、翌日等にまとめ入力(バッチ作業)されて
いたため、異常の実態把握が遅れ、不良多発などの異常
の拡大を招いていた。
【0011】また、異常の状況やその原因を把握する
際、作業伝票などの帳票から経歴データを収集していた
ため、原因の把握に時間を要し、対策が遅れていた。そ
の結果、異常の継続による損失を出していた。
【0012】また、異常検知や原因調査を個々の工程単
位で行っていたため、検査対象の工程に原因がない場
合、真の原因がわからないことが多かった。また、生産
ライン全体を通して見るためには多大の工数が必要とな
り、期間もかかってしまうため、長期間の異常の継続に
よる損失を出していた。また、原料から完成品までを通
して解析することはほとんど不可能であった。
【0013】また、「生産現場の異常把握→原因追求→
F/B,F/Fのしくみ構築→現場導入→改善」という
QCDつくり込みの改善活動を行うためには、その各段
階でデータ取りから行う必要があったため、工数がネッ
クとなり、改善活動が継続しない場合が多かった。ま
た、工数を掛けてデータ取りを行ったとしても、短期間
の抜取データであるため、実態を示していないことが多
く、誤った判断をすることがあった。
【0014】また、実験による原因追求では、限られた
要因しか扱えないため、原因がわからないことが多かっ
た。
【0015】また、F/B,F/Fのリアルタイムアク
ションのしくみが生産現場に一度導入されると、そこで
改善が終ってしまい、導入したしくみのさらなる改善を
行うことが難しかった。それゆえ、導入したしくみが生
産ラインの変化に追随できず、陳腐化して使われなくな
ることが多かった。
【0016】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、生産ラインに生じた変化
にリアルタイムに対応できるとともに、対応方法を容易
に調整できる工程管理システムおよび工程管理方法を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の工程管理システ
ムは、上記の課題を解決するために、複数の工程を有す
る生産ラインの工程ごとに、加工条件と加工対象の特性
値とをリアルタイムに取得するデータ収集手段と、上記
データ収集手段が取得した加工条件と加工対象の特性値
とを蓄積するデータベースと、上記データ収集手段が取
得した現工程の加工対象の特性値および上記データベー
スに蓄積されている過去の生産における加工条件と加工
対象の特性値とに基づいて、現工程より下流にある後工
程の加工条件を決定する加工条件決定手段と、上記加工
条件決定手段が決定した加工条件を、上記後工程に設定
する加工条件変更手段と、を具備することを特徴として
いる。
【0018】上記の構成により、複数の工程を含む生産
ラインの現工程で検知された不具合を、現工程の結果に
基づいて、下流の後工程の加工条件を調整することで調
整できる。すなわち、フィードフォワードのリアルタイ
ムアクションにより制御するため、現工程で特性がずれ
かけているものを、後工程での加工の結果、特性値を基
準範囲内に戻すことができる。よって、不良発生を未然
に防止することが可能となる。
【0019】また、生産時点の特性値を計測し、加工条
件を取得することによって、加工条件と加工対象の特性
値との関係をデータベースにリアルタイムに蓄積でき
る。よって、加工条件と加工対象の特性値とを生産時点
情報として継続して蓄積することにより、過去の生産に
おける膨大なデータの利用が可能となり、加工条件をよ
り正確に調整できる。さらに、フィードフォワードによ
る制御の結果もデータベースに蓄積されるため、加工条
件変更のための予測の精度を継続的に改善することが可
能となる。なお、従来は過去の生産におけるデータを蓄
積せず、加工条件の制御を例えば商品開発時の実験結果
に基づく関係式で行っていたため、制御の精度の改善が
難しかった。
【0020】本発明の工程管理システムは、上記の課題
を解決するために、複数の工程を有する生産ラインの工
程ごとに、加工条件と加工対象の特性値とをリアルタイ
ムに取得するデータ収集手段と、上記データ収集手段が
取得した加工条件と加工対象の特性値とを蓄積するデー
タベースと、上記データ収集手段が取得した現工程の加
工対象の特性値および上記データベースに蓄積されてい
る過去の生産における加工条件と加工対象の特性値とに
基づいて、現工程より上流にある前工程の加工条件を決
定する加工条件決定手段と、上記加工条件決定手段が決
定した加工条件を、上記前工程に設定する加工条件変更
手段と、を具備することを特徴としている。
【0021】上記の構成により、複数の工程を含む生産
ラインの現工程で検知された不具合を、現工程の結果に
基づいて、上流の前工程の加工条件を調整することで調
整できる。よって、フィードバックのリアルタイムアク
ションにより制御することから、前工程の加工条件を変
更して調整できるため、現工程の加工条件を変更しなく
ても、加工対象の特性値を正常な基準範囲内に戻すこと
が可能となる。すなわち、フィードバックで調整すれ
ば、前工程の加工条件を変更して調整できるため、現工
程の加工条件を変更するのが難しい場合でも、比較的変
更が容易な前工程の加工条件を変更することで、以後の
加工品の特性値を正常にすることができる。また、より
上流の工程で特性値のずれを補正することが可能とな
る。
【0022】また、生産時点の特性値を計測し、加工条
件を取得することによって、加工条件と加工対象の特性
値との関係をデータベースにリアルタイムに蓄積でき
る。よって、加工条件と加工対象の特性値とを生産時点
情報として継続して蓄積することにより、過去の生産に
おける膨大なデータの利用が可能となり、加工条件をよ
り正確に調整できる。さらに、フィードバックによる制
御の結果もデータベースに蓄積されるため、加工条件変
更のための予測の精度を継続的に改善することが可能と
なる。なお、従来は過去の生産におけるデータを蓄積せ
ず、加工条件の制御を例えば商品開発時の実験結果に基
づく関係式で行っていたため、制御の精度の改善が難し
かった。
【0023】本発明の工程管理システムは、上記の課題
を解決するために、さらに、上記加工条件決定手段は、
上記データ収集手段が取得した現工程の加工対象の特性
値および上記データベースに蓄積されている過去の生産
における加工条件と加工対象の特性値とに基づいて、現
工程の加工条件をさらに決定するものであり、かつ、上
記加工条件変更手段は、上記加工条件決定手段が決定し
た上記加工条件を現工程にさらに設定するものであるこ
とを特徴としている。
【0024】上記の構成により、さらに、特性値の適正
値からのずれ(例えば、予測値と測定値との差)が検知
された現工程の前工程あるいは後工程に加えて、現工程
の加工条件も変更することができる。よって、より柔軟
かつ正確な制御が可能となる。
【0025】本発明の工程管理システムは、上記の課題
を解決するために、さらに、上記データ収集手段が、上
記生産ラインの工程ごとに、加工条件と加工対象の特性
値とをリアルタイムに取得するとともに、上記工程の状
態を示す工程状態情報を取得して、上記データベースに
蓄積するものであり、かつ、上記加工条件決定手段が、
上記データ収集手段が取得した現工程の加工対象の特性
値および上記データベースに蓄積されている過去の生産
における加工条件、加工対象の特性値、ならびに工程状
態情報に基づいて、上記生産ラインの工程の上記加工条
件を決定するものであることを特徴としている。
【0026】上記の構成により、さらに、上記工程管理
システムでは、生産ラインの工程ごとに、加工条件と加
工対象の特性値とに加えて、工程状態情報(例えば、作
業者、製造装置の号機、治具NO等のカテゴリーデー
タ)をデータベースに蓄積する。そして、現工程の加工
対象の特性値および過去の生産における加工条件、加工
対象の特性値に加えて、過去の生産における工程状態情
報に基づいて、上記生産ラインの工程の加工条件を変更
する。
【0027】よって、複数の工程を含む生産ラインの現
工程で検知された特性値の適正値からのずれを、現工程
の前工程、後工程、あるいは現工程へのリアルタイムア
クションにより制御する際、過去の生産における工程状
態情報をも考慮することができる。すなわち、加工条件
と加工対象の特性値とに加えて、工程状態情報を考慮す
ることによって、加工対象の加工に関わる全ての条件を
考慮した工程のリアルタイム制御が可能となる。したが
って、より正確な制御が可能となる。
【0028】本発明の工程管理システムは、上記の課題
を解決するために、さらに、上記加工条件変更手段によ
る上記加工条件の設定が完了するまで、加工条件が設定
される工程への加工対象の投入を停止する投入停止手段
を具備することを特徴としている。
【0029】上述のように、上記工程管理システムで
は、特性値の適正値からのずれが発生した現工程の前工
程、後工程、あるいは現工程の加工条件が変更される。
しかし、工程における加工条件の変更には時間がかかる
場合がある。
【0030】そこで、上記の構成により、さらに、特性
値の適正値からのずれが検知された現工程の前工程、後
工程、あるいは現工程の加工条件の変更が完了するま
で、加工条件を変更する工程への新たな加工対象の投入
を停止することによって、不良の拡大を防止できる。
【0031】本発明の工程管理システムは、上記の課題
を解決するために、さらに、上記データ収集手段が取得
した加工対象の特性値を所定の基準範囲に基づいて監視
するとともに、上記特性値が上記基準範囲を超えた場合
を異常として検知し、異常が発生した工程を停止させる
モニタリング手段を具備することを特徴としている。
【0032】上記の構成により、さらに、モニタリング
手段が、加工対象の特性値を所定の基準範囲に基づいて
常時監視して、特性値が基準範囲内の場合には上記のよ
うな工程間フィードフォワードあるいは工程間フィード
バックによって加工条件を制御し、特性値が基準範囲を
超えた場合には異常を検知して、異常が発生した工程を
停止させることが可能となる。なお、「異常」とは、フ
ィードフォワードあるいはフィードバックによる調整が
不可能で、工程を止めざるを得ない程度の適正値からの
ずれを指すものとする。よって、基準範囲内に戻すこと
が不可能な程度に特性値が悪化した場合、工程を直ちに
停止して、不良の拡大を防止できる。
【0033】本発明の工程管理システムは、上記の課題
を解決するために、さらに、上記基準範囲を、上記デー
タベースに蓄積されている過去の生産における加工条件
と加工対象の特性値とに基づいて作成する基準範囲作成
手段を具備することを特徴としている。
【0034】上記の構成により、さらに、生産時点の加
工対象の特性値を計測し、加工条件を取得することによ
って、加工条件と加工対象の特性値との関係がデータベ
ースにリアルタイムに蓄積される。よって、過去の生産
時点における加工条件と加工対象の特性値とを生産時点
情報として継続して蓄積した膨大なデータが、加工対象
の特性値の異常を検知するための基準範囲の作成に利用
できる。
【0035】したがって、基準範囲を、異常が検知され
た特性値以外のデータを含む、過去の経験に基づく膨大
なデータに基づいて作成できるため、特性値の異常をよ
り正確に検知することが可能となる。その結果、異常の
見逃しや、過剰な検知を防止できる。
【0036】本発明の工程管理システムは、上記の課題
を解決するために、さらに、上記データ収集手段が、上
記生産ラインの工程ごとに、加工条件と加工対象の特性
値とをリアルタイムに取得するとともに、上記工程の状
態を示す工程状態情報を取得して、上記データベースに
蓄積するものであり、かつ、上記データベースに蓄積さ
れている過去の生産における加工条件、加工対象の特性
値、ならびに工程状態情報に対して所定のデータ解析を
行って、結果を提示するデータ解析手段を具備すること
を特徴としている。
【0037】上記の構成により、さらに、上記工程管理
システムでは、生産ラインの工程ごとに、加工条件と加
工対象の特性値とに加えて、工程状態情報(例えば、作
業者、製造装置の号機、治具NO等のカテゴリーデー
タ)をデータベースに蓄積する。そして、データベース
に蓄積されたデータに対してデータ解析を行う。
【0038】よって、生産時点の加工条件、加工対象の
特性値、工程状態情報のデータを利用できるため、生産
ラインのつくり込み要因を発見して、リアルタイムアク
ションのしくみを正確かつ容易に構築・修正することが
可能となる。さらに、データベースに蓄積された生産時
点の加工条件、加工対象の特性値、工程状態情報の膨大
なデータは、生産設備や商品設計の改善にも利用でき
る。なお、従来のシステムでは、要因として想定される
データだけを解析の対象としていたため、データ解析の
範囲が十分でなかった。
【0039】本発明の工程管理方法は、上記の課題を解
決するために、上記の工程管理システムによる工程管理
方法であって、上記データ解析手段の解析結果に基づい
て、上記加工条件決定手段の加工条件決定手順を修正す
ることを特徴としている。
【0040】また、本発明の工程管理方法は、上記の課
題を解決するために、複数の工程を有する生産ラインの
工程ごとに、加工条件と加工対象の特性値とをリアルタ
イムに取得するとともに、上記工程の状態を示す工程状
態情報を取得して、データベースに蓄積するデータ収集
処理と、上記データ収集処理によって取得された現工程
の加工対象の特性値および上記データベースに蓄積され
ている過去の生産における加工条件と加工対象の特性値
とに基づいて、上記生産ラインの何れかの工程の加工条
件を決定する加工条件決定処理と、上記加工条件決定処
理によって決定された加工条件を上記工程に設定する加
工条件変更処理とを含み、さらに、上記データベースに
蓄積されている過去の生産における加工条件、加工対象
の特性値、ならびに工程状態情報に対して所定のデータ
解析を行い、得られた結果に基づいて、上記加工条件決
定処理の手順を修正する加工条件決定手順修正処理を含
むことを特徴としている。
【0041】上記の方法により、上記工程管理システム
では、生産ラインの工程ごとに、加工条件と加工対象の
特性値とに加えて、工程状態情報(例えば、作業者、製
造装置の号機、治具NO等のカテゴリーデータ)をデー
タベースに蓄積する。そして、データベースに蓄積され
たデータを用いて、加工対象の特性値の適正値からのず
れが検知された現工程の前工程、後工程、あるいは現工
程の加工条件を変更する加工条件設定手順のアルゴリズ
ムを調整する。
【0042】よって、データベースに蓄積された生産時
点の加工条件、加工対象の特性値、工程状態情報の膨大
なデータを利用できるため、生産ラインのつくり込み要
因を発見して、リアルタイムアクションのしくみを正確
かつ容易に構築・修正することが可能となる。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1から図8に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0044】本実施の形態に係る工程管理システム10
(図1)は、複数の工程を含む生産ライン11をフィー
ドフォワードあるいはフィードバックのリアルタイムア
クションによって制御するシステムである。特に、上記
工程管理システム10は、生産ライン11から大量かつ
新鮮な生産時点情報を蓄積し、この生産時点情報に基づ
いて、つくり込み要因を発見し、リアルタイムアクショ
ンのしくみを構築・修正する。ここで、生産時点情報に
は、加工条件と、測定した加工品の特性値とに加えて、
作業者、製造装置の号機、治具のID、治具の使用時
間、温度、湿度などの生産現場の情報、すなわち工程の
状態を示す工程状態情報が含まれる。すなわち、上記工
程管理システム10は、生産時点情報を活用して、QC
Dつくり込みを行うEDP(electronic data processi
ng)システムである。
【0045】図1は、上記工程管理システム10の構成
の概略を示すブロック図である。図1に示すように、工
程管理システム10は、生産ライン11、データ収集部
(データ収集手段)12、生産時点情報データベース
(生産時点情報D/B)(データベース)13、モニタ
リング部(モニタリング手段)14、基準範囲作成部
(基準範囲作成手段)15、加工条件決定部16、デー
タ解析部(データ解析手段)17を備えて構成されてい
る。さらに、生産ライン11には、加工条件変更部(加
工条件変更手段)11a、投入制御部(投入停止手段)
11bが設けられている。
【0046】上記生産ライン11は、複数の工程を含
み、各工程にはそれぞれの製造装置が配設されている。
なお、生産ライン11には、加工品の特性値を専ら測定
する工程が設けられていてもよい。また、生産ライン1
1の範囲は、特定工場だけでなく、原料ライン(工場)
から完成品ライン(工場)までを含んでいてもよい。ま
た、生産ライン11を各工程での処理を施されながら搬
送される加工品は、ロットごとに管理されてもよい。
【0047】上記データ収集部12は、生産ライン11
の製造装置や工場内に適宜配設されたセンサや入力装置
から、随時継続的にデータを収集し、生産時点情報とし
て生産時点情報D/B13に蓄積する。データ収集部1
2が収集するデータとしては、加工条件と、加工品の特
性値とに加えて、例えば、作業者、製造装置の号機、治
具のID、治具の使用時間、温度、湿度などの生産現場
の情報(すなわち、工程状態情報)が含まれる。
【0048】上記生産時点情報D/B13は、過去の加
工条件、加工品の特性値、ならびに工程状態情報と、現
在の加工条件、加工品の特性値、ならびに工程状態情報
とを、記憶媒体に記憶している。
【0049】上記モニタリング部14は、データ収集部
12が収集した現在の加工品の特性値を所定の基準範囲
に基づいて監視する。そして、モニタリング部14で特
性値(測定値・実績値)の適正値(予測値)からのずれ
が検知された場合、加工条件決定部16に対して、特性
値のずれを解消するように加工条件の変更を指示する制
御信号を発する。さらに、特性値が前記基準範囲を超え
た場合、モニタリング部14は異常を検知して、異常が
発生した工程あるいは生産ライン11全体を停止させる
制御信号を発する。
【0050】上記基準範囲作成部15は、モニタリング
部14が特性値の異常を検知する基準である基準範囲
を、生産時点情報D/B13に蓄積された複数の加工品
の加工条件および特性値を用いて作成して、モニタリン
グ部14に設定する。なお、上記基準範囲作成部15
は、上記基準範囲の作成に、生産時点情報D/B13に
蓄積された加工品の加工条件および特性値に加えて、工
程状態情報を用いることができる。これによって、より
正確な基準範囲が作成できる。
【0051】上記加工条件決定部16は、モニタリング
部14で特性値の適正値からのずれが検知された場合、
生産ライン11をリアルタイムアクションによって制御
する。そのために、加工条件決定部16は、工程間F/
F部(加工条件決定手段)16f、現工程F/B部(加
工条件決定手段)16s、工程間F/B部(加工条件決
定手段)16bを含んでいる。具体的には、加工条件決
定部16は、それぞれ以下のような処理を行う。なお、
これらの制御は、生産ライン11に対してすべて行って
もよいし、工程ごとに選択して行ってもよい。
【0052】上記工程間F/F部16fは、加工品の特
性値の適正値からのずれが発生した工程より後の工程
で、特性値のずれが検知された加工品の特性値を再び正
常な特性値に戻すフィードフォワード加工条件を、適正
値からのずれが検知された現在の加工品の特性値と、生
産時点情報D/B13に蓄積されている過去の加工品の
加工条件および特性値とに基づいて決定する。
【0053】上記工程間F/B部16bは、加工品の特
性値の適正値からのずれが発生した工程より前の工程の
加工条件を、特性値のずれが検知された工程で再び特性
値のずれが発生しないように変更するフィードバック加
工条件を、適正値からのずれが検知された現在の加工品
の特性値と、生産時点情報D/B13に蓄積されている
過去の加工品の加工条件および特性値とに基づいて決定
する。
【0054】上記現工程F/B部16sは、加工品の特
性値の適正値からのずれが発生した工程の加工条件を、
今後適正値からのずれが発生しないように変更する現工
程フィードバック加工条件を、特性値のずれが検知され
た現在の加工品の特性値と、生産時点情報D/B13に
蓄積されている過去の加工品の加工条件および特性値と
に基づいて決定する。
【0055】なお、上記加工条件決定部16(すなわ
ち、工程間F/F部16f、現工程F/B部16s、工
程間F/B部16b)は、変更する加工条件を、特性値
のずれが検知された現在の加工品の特性値と、生産時点
情報D/B13に蓄積されている過去の加工品の加工条
件および特性値とに加えて、過去の工程状態情報にも基
づいて決定することができる。これによって、より正確
な加工条件の変更が可能となる。
【0056】ここで、生産ライン11では、加工条件決
定部16の工程間F/F部16f、現工程F/B部16
s、工程間F/B部16bから加工条件の変更指示を受
信すると、加工条件変更部11aが指定された工程の加
工条件を変更する。このとき、投入制御部11bが、加
工条件変更部11aによる加工条件の変更が完了するま
で、指定された工程への新たな加工品の投入を防止す
る。
【0057】また、データ収集部12がリアルタイムに
生産時点情報データを収集しているため、間違えて工程
を飛ばしても、加工品の投入時に、工程を飛ばしている
ことが検知できる。同時に、生産ライン11では、投入
制御部11bが投入時に加工経歴を確認するため、工程
飛ばしは確実に防止できる。
【0058】さらに、上記データ解析部17は、生産ラ
イン11のつくり込み要因を発見し、リアルタイムアク
ションのしくみ(加工条件決定部16)を構築・修正す
るために、生産時点情報D/B13に蓄積されている大
量の生産時点情報(加工条件、加工品の特性値、生産現
場の情報)を用いてデータ解析を行い、結果を技術者に
提示する。また、データ解析部17は、同様のデータ処
理を、生産設備や商品設計の改善を行う技術者へも提供
できる。なお、データ解析の手法としては、因子分析や
多変量解析等を適宜組み込むことが可能である。
【0059】つぎに、図2および図3を用いて、上記工
程管理システム10における加工条件の修正動作につい
て説明する。
【0060】まず、図2を参照しながら、加工条件の修
正に、材料データや完成品データを用いる場合について
説明する。
【0061】生産時点情報D/B13には、以下のよ
うなデータが収集され、保存されている。
【0062】・過去に生産した製品の作業指示データや
加工条件指示データ ・過去に生産した製品の材料、加工条件、製品特性の実
績データ ・過去に生産した製品の特性予測データ ・材料検査、加工、製品検査の規格データ など 生産ライン11に投入された材料について、その材料
の特性データを生産時点情報D/B13に送信し、モニ
タリング部14において、過去の推移および規格に基づ
き、その特性値に異常がないかを管理図などを用いてチ
ェックする。
【0063】モニタリング部14で異常が検知されれ
ば、即座に材料の現物をチェックし、異常な材料の生産
ライン11での流動をストップする。
【0064】モニタリング部14で異常が検知されな
ければ、加工条件決定部16において、その材料を最新
の加工条件で加工した場合の製品特性を予測して、その
予測結果を基に、加工条件の微調整量を決める。なお、
製品特性の予測には、例えば次の関係式が利用できる。
【0065】製品特性の予測値[z]=f(材料特性
[x],加工条件[y]) 加工条件決定部16が決定した加工条件、およびその
加工条件での製品特性の予測値を生産時点情報D/B1
3に保存する。また、その加工条件で加工された製品の
特性(実績)データを、生産ライン11からデータ収集
部12が検出して、随時、生産時点情報D/B13に保
存する。
【0066】データ解析部17が、製品特性の予測値
と実績値とを比較して、そのかい離について、その原因
を分析して、製品特性の予測式の精度向上を目的とする
技術者に提示する。製品特性の予測式の精度向上は継続
的に行う。なお、製品特性の予測式の精度向上は、可能
な範囲で加工条件決定部16が自動的に行ってもよい。
【0067】上記の動作によって、上記工程管理システ
ム10は、材料の流動時に、その場で異常な材料でな
いかをチェックできるため、すぐに現物確認が行えると
ともに、異常材料の流動を防止できる。大量の生産時
点情報によって、精度の高い予測が可能となる。リア
ルタイムアクションの運用結果も生産時点情報として保
存されるため、その予測精度の改善を継続的に行うこと
ができる。材料特性の情報を加工条件にF/Fするし
くみであるため、不良の発生を防止できる。
【0068】つづいて、図3を参照しながら、加工条件
の修正に、製品の加工途中の出来映えデータを使う場合
について説明する。
【0069】生産時点情報D/B13には、以下のよ
うなデータが収集され、保存されている。
【0070】・過去に生産した製品の作業指示データや
加工条件指示データ ・過去に生産した製品の加工条件、製品特性の実績デー
タ ・過去に生産した製品の特定の工程における中間製品の
出来映えデータ 生産ライン11中の生産途中の製品(中間製品)につ
いて、その出来映えデータを生産時点情報D/B13に
送信し、モニタリング部14において、過去の推移およ
び規格に基づき、その特性値に異常がないかを管理図な
どを用いてチェックする。
【0071】モニタリング部14で異常が検知されれ
ば、即座に中間製品の現物をチェックし、異常な中間製
品の生産ライン11での流動をストップする。
【0072】モニタリング部14で異常が検知されな
ければ、加工条件決定部16において、その中間製品の
現工程における出来映えデータと、過去の実績データを
基に、当該中間製品の次工程での加工条件を決める。な
お、次工程の加工条件の算出には、例えば次の関係式が
利用できる。
【0073】次工程の加工条件値[y]=f(中間製品
の出来映えデータ[x]) 中間製品の出来映えデータおよび加工条件決定部16
が決定した加工条件を、生産時点情報D/B13に保存
する。また、その加工条件で加工された製品の特性(実
績)データを、生産ライン11からデータ収集部12が
検出して、随時、生産時点情報D/B13に保存する。
【0074】データ解析部17が、中間製品の次工程
での出来映えデータの予測値と実績値とを比較して、そ
のかい離について、その原因を分析し、次工程の加工条
件値の算出式の精度向上を目的とする技術者に提示す
る。次工程の加工条件値の算出式の精度向上は継続的に
行う。なお、次工程の加工条件値の算出式の精度向上
は、可能な範囲で加工条件決定部16が自動的に行って
もよい。
【0075】上記の動作によって、上記工程管理システ
ム10は、生産ライン11中で異常になった中間製品
の次工程への流動を防止できる。大量の生産時点情報
によって、精度の高い予測が可能となる。リアルタイ
ムアクションの運用結果も生産時点情報として保存され
るため、その予測精度の改善を継続的に行うことができ
る。現工程の加工結果の情報を次工程の加工条件にF
/Fするしくみであるため、不良の発生を防止できる。
【0076】ここで、加工条件決定部16におけるリア
ルタイムアクションの具体例として、工程間F/F部1
6fの事例を図4から図6に示す。なお、工程間F/B
部16bおよび現工程F/B部16sも同様に構成でき
る。
【0077】(1)現工程の特性値から、後工程の加工
条件を算出する 図4に示すように、現工程mの特性値(x)から後工程
nの加工条件(y)を算出する場合、材料または中間製
品の特性値(x)を、生産時点情報D/B13に蓄積さ
れた過去の生産時点情報から得られた関係式(f)に入
れて、後工程の加工条件(y)を算出する。なお、加工
条件(y)を算出する後工程nは、現工程mの直後であ
っても、現工程mから複数工程離れていてもよい。ま
た、関係式(f)は、図4では直線となっているが、こ
れに限るものではなく、直線以外であってもよい。
【0078】(2)現工程前後の特性値の変化量から、
後工程の加工条件を算出する 図5に示すように、複数の加工工程を経て、製品が製造
される生産ライン11において、工程nでの加工条件を
決める際、その上流工程である工程mでの加工前後の中
間製品の特性値の変化量(Δx)を、生産時点情報D/
B13に蓄積された過去の生産時点情報から得られた関
係式(f)に入れて、後工程nの加工条件(y)を算出
する。このように、加工条件決定部16は、製品の特性
値がある工程でどう変化したかに基づいて、加工条件を
調整できる。なお、関係式(f)は、図5では曲線とな
っているが、これに限るものではなく、曲線以外であっ
てもよい。
【0079】(3)特性値を取得する工程と加工条件を
変更する工程とが別の工場にある 図6に示すように、上記の(1)や(2)において、情
報のフィードフォワードの範囲が工場間をまたがる場合
もある。すなわち、工程間F/F部16fは、1つの生
産ライン内だけではなく、工場が異なる複数の生産ライ
ン間においてもリアルタイムアクションを行うことがで
きる。例えば、原料工場、半製品工場、完成品工場をま
たいで生産する場合、原料工場での工程内のデータを基
に、半製品工場の工程の加工条件を決めることができ
る。
【0080】つぎに、上記工程管理システム10におけ
る制御システムの変更修正の動作について説明する。こ
こで、制御システムの変更修正とは、加工条件決定部1
6で使用する演算式の変更、および追加あるいは削除を
意味する。
【0081】上述のように、上記工程管理システム10
は、生産ライン11から大量かつ新鮮な生産時点情報を
生産時点情報D/B13に蓄積し、この生産時点情報に
基づいて、つくり込み要因を発見し、リアルタイムアク
ションのしくみを構築・修正する。そして、その手順は
以下のとおりである。
【0082】データ収集部12が生産ライン11より
生産状況のデータを収集し、生産時点情報D/B13に
保存する。
【0083】モニタリング部14が生産時点情報D/
B13を使って、現在生産している製品の異常を検知す
る。ここで、製品の異常には、品質面の異常、生産効率
の異常、生産期間の異常などがある。また、モニタリン
グ部14では、異常を管理基準に従って自動的に検知で
きる。
【0084】モニタリング部14が検知した異常の
内、すぐに対処すべき異常に対しては、異常内容の詳細
や関連工程の状況調査を、生産時点情報D/B13の生
産時点情報および生産ライン11の現場確認によって行
い、必要な応急対策を施す。具体的な応急対策として
は、例えば、「生産ライン11で生産中の製品をストッ
プし、代替品を投入する」、「品質異常になった製品に
対して、技術的判断を行なった後、手直し工程に回
す」、「不具合のある生産設備を特定して、メンテナン
スを行う」などがある。
【0085】上記の応急対策では不充分な異常に対
しては、生産時点情報D/B13の生産時点情報を活用
して、その根本原因を追求(因果関係の明確化)する。
原因追求は、主に、以下のような手順で進められ、その
対象は原料まで遡る場合もある。(1) データ解析部17
により生産時点情報を活用したデータ解析を行い、現象
を明らかにする。(2) 技術的検討を加えて仮説を立て
る。(3) 仮説を実験などで検証する。
【0086】上記での原因追求の結果に基づいて、
リアルタイムアクションのしくみを構築し、生産ライン
11に導入する。具体的には、主に、(a) 異常が起きた
(起きそうになった)際に、生産時点情報を使って特性
値の適正値からのずれを是正する工程間フィードバック
(工程間F/B部16b)、(b) 異常が起きないよう
に、材料や加工中製品、あるいは前工程の加工条件の結
果に応じて後工程の加工条件や流し方などを微調整する
工程間フィードフォワード(工程間F/F部16f)が
ある。なお、原因追求の深度や、解決にかかる費用や期
間などによって、対策のレベルや種類が決まる。また、
原因追求の結果によっては、生産設備などの生産ライン
自身の改善や商品設計の改善が行なわれる場合もある。
【0087】上記の〜を継続的に実施して、導入
したリアルタイムアクションのしくみに対しても、運用
状況などを生産時点情報D/B13に記録し、検討する
ことによって、制御の精度を向上させるよう改善を加え
る。特に、上記工程管理システム10では、(a) フィー
ドの方向をできるだけフォワードにする、(b) 制御を異
常あるいは特性値の適正値からのずれの原因により近い
位置で行うように制御システムを修正変更する。
【0088】以上のように、上記工程管理システム10
では、生産ライン内の各生産条件や生産結果をシステム
がリアルタイムに把握しており、いつでも見られるよう
になっている。そして、異常の状況やその原因を即座に
把握するために生産時点情報を活用する。これにより、
各生産条件や生産結果のリアルタイムな把握と対応が可
能となり、不良多発などの異常の拡大を最小限に留めら
れる。
【0089】また、上記工程管理システム10では、生
産ラインのすべての情報を生産時点情報として蓄積する
ため、個々の情報を色々な角度から関連付けして調査・
解析することが可能となる。これにより、データが大量
であるがゆえに、カテゴリデータ(層別データ)からで
もQCDつくり込みに有効な情報を抽出できる。また、
生産時点情報という全部データを使った発見的手法が活
用できるため、実験による解析では発見できないつくり
込み要因(すなわち、生産現場でのみ発見できる要因や
要因の相互作用)を発見できる。さらに、根本原因が解
決できない異常に対しても、根本原因の不具合をカバー
するしくみを、大量データの裏付けとともに構築でき
る。
【0090】特に、上記工程管理システム10では、原
料ライン(工場)、半製品ライン(工場)、完成品ライ
ン(工場)の生産時点情報をリンクすることによって、
原料から完成品までの生産ラインの全体を通して解析す
ることが可能となる。よって、今までの特定工場内の解
析では発見できなかった新たなつくり込み要因が発見で
きる。
【0091】さらに、上記工程管理システム10では、
導入したリアルタイムアクションのしくみに対しても、
生産時点情報を活用して、データ解析を行うことができ
る。これにより、「生産現場の異常把握→原因追求→F
/B,F/Fのしくみ構築→現場導入→改善」というQ
CDつくり込みの改善活動を継続的に行うことが可能と
なる。
【0092】また、上記工程管理システム10は、フィ
ードフォワードを重視したシステムとなっている。これ
により、従来主流であったF/Bのしくみでは不可能で
あった、異常発生の未然防止が可能となる。
【0093】ここで、上記工程管理システム10におけ
る、QCDつくり込みの具体例について説明する。
【0094】(事例1)治具の磨耗 生産時点情報を解析し、特性のバラツキを調査した結
果、ある治具NOを使用した場合、バラツキが大きくな
っていることがわかった。そして、その治具を生産現場
で観察したところ、摩耗していることがわかった。そこ
で、「治具摩耗と特性バラツキ」に関して仮説を立て、
実験を行った結果、治具磨耗が特性バラツキの原因であ
ると判明した。
【0095】つぎに、治具の摩耗のメカニズムを明確に
した上で、生産ラインにおける治具の管理方法を検討し
た。その結果、生産ラインでは、「治具使用回数を自動
カウントし、使用回数が限界値に近づいてきたことを管
理監督者・作業者に知らせ、適切な対応ができるしく
み」を構築した。すなわち、この事例では、「治具使用
回数」をつくり込み要因として工程管理システムに取り
込んだ。
【0096】(事例2)材料特性のバラツキ 商品設計段階で「材料バラツキが製品特性に影響を与え
る」ということがわかった。このとき、材料バラツキの
規格を決めて生産を実行したが、製品特性が安定しなか
った。そして、生産時点情報を解析してみたところ、材
料バラツキと相互作用がある他の要因がみつかった。
【0097】そこで、実験によって他の要因との相互作
用を確認後、「製品特性の予測値の算出に、材料のバラ
ツキおよび相互作用が確認された他の要因のデータを組
み込み、その予測値に基づいて生産ラインの加工条件を
決める」というF/Fのしくみを構築し、運用基準を設
定して、生産ラインに導入した。
【0098】ここで、つくり込み要因の相互作用を実験
で発見するためには、通常実験計画法が用いられる。し
かし、要因が多くなると、組み合わせの数が増大して、
経済的でなく時間がかかる場合が多い。また、実験で確
認する要因は、技術者から見れば「QCDつくり込みに
寄与している」あるいは「寄与していそうだ」という想
いがあるものに限られる。しかし、経験上、要因の相互
作用は「技術的には未知であった」というケースが多
く、技術者の先入観を入れずに解析する必要性がある。
【0099】この点、上記工程管理システム10では、
蓄積した膨大な生産時点情報を解析すれば、各要因の寄
与率を精度よく分離把握することができ、技術者が想い
もかけない相互作用でも見つけることができる。また、
コンピュータの処理能力が向上した今日では、全要因の
組み合わせで層別解析することも不可能ではなく、ます
ます要因の相互作用が見つけやすくなった。
【0100】なお、生産時点情報は、データどり項目を
特性要因図で洗い出して決定し、すべての項目を経済的
に取得するのが理想である。しかし、現在の技術ではイ
ンラインでの測定が不可能なケースもあり、またデータ
どり項目を増やすほど、コストが高くつくという傾向に
ある。よって、このような技術的・経済的制約から、デ
ータ項目を最低限のものに絞ることがある。
【0101】しかし、最低限に絞ったデータ項目でも、
データ量が豊富であれば、何らかの傾向や関係を見出
し、仮説を立てることが可能となる。例えば、ロットN
Oや設備号機NO、処理日、作業者名、治具NO等の比
較的取得が容易なカテゴリーデータを用いて統計解析を
行うと、「ある治具NOがある号機に流動した場合、不
良が発生しやすい」などの現象が発見できる。さらに、
生産現場をよく観察する、あるいは作業者にヒヤリング
するなどして、データ化できない情報を入手した上で、
技術的検討を加えると仮説を見出すことが容易となる。
【0102】つぎに、図7および図8を参照しながら、
上記工程管理システム10を構成するネットワーク(以
下、工程管理ネットワークと言う)20の具体例につい
て説明する。
【0103】図7に示すように、上記工程管理ネットワ
ーク20は、原料工場F1、部品工場F2、完成品工場
F3が、WAN(wide area network )によって接続さ
れている。上記の原料工場F1、部品工場F2、完成品
工場F3では、自工場の生産ラインでの原料、部品、完
成品の生産がそれぞれの工場管理サーバ24によって管
理されている。そして、上記工程管理ネットワーク20
では、各工場の工場管理サーバ24がWANを介して協
調して、原料から完成品までの工程を管理している。
【0104】以下では、完成品工場F3を例に、複数の
生産ラインを管理する工程管理システムについて説明す
る。なお、原料工場F1、部品工場F2についても同様
である。
【0105】1つの生産ライン11内には複数の工程が
あり、特定の工程群を管理する工程群管理サーバ22は
1つのローカルLAN(local area network)を形成し
ている。生産ライン11の各工程および要所には、生産
時点情報を取得する入力端末21が上記ローカルLAN
のクライアントとして配備されている。
【0106】そして、複数の上記工程群管理サーバ22
は、1つのライン管理サーバ23によって管理される。
さらに、複数のライン管理サーバ23は、完成品工場F
3のすべての生産ライン11を管理する工場管理サーバ
24によって管理される。なお、工程群管理サーバ2
2、ライン管理サーバ23、工場管理サーバ24は、グ
ローバルLANを構成する。
【0107】ここで、上記入力端末21は、生産ライン
11の各工程および要所に配備されている。なお、入力
端末21には、生産設備の内部に配設されたセンサやパ
ーソナルコンピュータである。
【0108】上記入力端末21は、データ収集部12を
備えており、生産時点情報として生産時点情報D/B1
3に蓄積するデータを取得する。なお、入力端末21に
よるデータの入力は、自動あるいは作業者によるマニュ
アル操作(半自動)によって行うことができる。そし
て、マニュアル操作で入力する場合には、バーコード入
力が利用できる。これにより、マニュアル操作でも入力
ミスを防止できる。また、作業者がDB(工程群D/B
13S,ラインD/B13M,工場D/B13L)に間
違えてデータを入力した場合でも、直ちに復元できるよ
うに更新直前のデータは少なくとも保存しておくことが
望ましい。
【0109】また、上記入力端末21または上記工程群
管理サーバ22は、モニタリング部14を備えており、
自装置のデータ収集部12で取得したデータに基づき、
現工程の特性値をモニタリングする。これにより、入力
端末21は、現工程での特性値の適正値からのずれを発
生後直ちに検知できる。さらに、上記入力端末21また
は上記工程群管理サーバ22は、加工条件決定部16を
備えており、単独でリアルタイムアクションが実行でき
る。よって、通信障害などで上位の機器(ライン管理サ
ーバ23など)との通信がダウンした場合においても、
下位の機器のみでリアルタイムアクションを行うことが
できる。
【0110】このように、上記工程管理ネットワーク2
0は、入力端末21または工程群管理サーバ22が、少
なくともモニタリング部14および加工条件決定部16
を備えることにより、下位完結型の自律システムとなっ
ている。
【0111】また、上記工程管理ネットワーク20で
は、入力端末21から工程群管理サーバ22と、工程群
管理サーバ22から工場管理サーバ24とが別のLAN
構成になっている。すなわち、工程群管理サーバ22が
ゲートウェイ機能を有し、ローカルLANとグローバル
LANとの通信を仲介する。また、工程群管理サーバ2
2には1台につき2枚のLANボード22cが搭載され
ており、ローカルLAN内の入力端末21同士はローカ
ルLANでのIP(internet protocol )アドレスだけ
で通信する。
【0112】これにより、LANのトラフィック負荷
を低減できる。一方のLANでのトラブルの他方のL
ANへの影響を回避できる。グローバルLANでのI
Pアドレスを工程群管理サーバ22のみに付与すればよ
いため、IPアドレス不足が解消できる。
【0113】また、上記工程管理ネットワーク20は、
次のように構成することもできる。各工程群管理サー
バ22をローカルLANに繋いでもよい。ローカルL
ANの範囲を、ライン管理サーバ23以下や工場管理サ
ーバ24以下にしてもよい。入力端末21をグローバ
ルLANに直結してもよい。工場管理サーバ24、ラ
イン管理サーバ23、工程群管理サーバ22は、生産ラ
インの規模等によって、より少数のサーバに統合しても
よい。
【0114】また、上記工程管理ネットワーク20で
は、生産時点情報を蓄積する生産時点情報D/B13
を、工程群D/B13S、ラインD/B13M、工場D
/B13Lに分散させている。
【0115】上記工程群D/B13Sは、工程群管理サ
ーバ22に設けられ、1つの工程群に含まれる工程のデ
ータを短期間保存する。また、上記ラインD/B13M
は、ライン管理サーバ23に設けられ、1つの生産ライ
ン11に含まれる工程のデータを中期間保存する。工程
群D/B13SおよびラインD/B13Mには、モニタ
リング部14によるモニタリングや加工条件決定部16
による制御などのリアルタイム処理に用いるデータが蓄
積される。
【0116】一方、上記工場D/B13Lは、工場管理
サーバ24に設けられ、工場内の全ての生産ライン11
に含まれる工程のデータを長期間保存する。工場D/B
13Lには、データ解析部17による異常原因の分析の
ためのデータ解析や品質管理のためのロットトレースな
どに用いるデータ、すなわち非リアルタイム処理に用い
るデータが蓄積される。
【0117】そして、生産時点情報データは、リアルタ
イム処理に用いるデータと、それ以外の用途(非リアル
タイム処理)に用いるデータとで、蓄積するデータベー
スのデータ構造をそれぞれふさわしいものにカスタマイ
ズしている。
【0118】すなわち、リアルタイム処理に用いるデー
タベースは、更新処理を頻繁に行うため、ユーザによる
入力等の利用が容易なデータ構造となっている。一方、
非リアルタイム処理に用いるデータベースは、数千項目
という膨大な技術データを収集・蓄積し、特異点の発見
やロットトレースなどに利用するほか、因果関係を明確
にするためのデータ解析をさまざまなケースで行うこと
が容易であるように、単純なデータ構造となっている。
このように、データベースのデータ構造をそれぞれの処
理が行いやすい構造にすることで、処理速度やデータの
見やすさが向上する。
【0119】具体的には、図8に示すような特徴をそれ
ぞれ有している。なお、図8中でデータ変換での測定値
の基準化とは、測定値の特定期間の平均および標準偏差
を使って、測定値の分布を「平均=0,標準偏差=1」
に近づけた値に変換する処理である。この変換処理によ
り、表計算ソフトで推移図(時系列の折れ線グラフ)を
描いた際に、各項目間の相関状況が簡単に1つのグラフ
上で確認できる。
【0120】以下は、リアルタイム処理に用いるデータ
ベースおよび非リアルタイム処理に用いるデータベース
に蓄積するファイルの具体例である。
【0121】〔リアルタイム処理に用いるファイルの
例〕 (1)ロット経歴 ロット経歴は、指示ファイルと実績ファイルとに分け
る。さらに、指示ファイルは、キー項目(品名、設備名
など)ごとにファイルを分ける。例えば、品名で固定さ
れる指示値は品名単位のファイルに、設備で固定される
指示値は設備単位のファイルに記録する。
【0122】ロット指示ファイル ロットNO←ユニークキー +品名 +工程コード +使用設備名or号機NO +ロット毎に決める作業指示、加工条件指示データ 品名指示ファイル 品名←ユニークキー +品名単位で決まる作業指示、加工条件指示データ 設備指示ファイル [設備名+号機NO]←ユニークキー +設備単位で決まる作業指示、加工条件指示データ ロット実績ファイル ロットNO←ユニークキー +作業実績データ(作業者コード、使用した設備号機N
O、不良品数など) +加工条件実績データ(設備制御パラメータの実績値な
ど) +中間製品データ(中間製品の特性値、寸法値など) +完成品データ(良品数、特性値、寸法値など) (2)管理図関係のデータ 基準値ファイル [品名+工程コード+設備号機NO+測定項目名]←ユ
ニークキー +規格上限(SU) +規格下限(SL) +管理限界の上限(UCL) +管理限界の下限(LCL) +管理図中心線(Xbarbar) 生データファイル(管理図の基準線の更新に必要な件
数分だけ持つ) [品名+工程コード+設備号機NO +測定項目名+ロットNO+サンプルNO]←ユニーク
ヰー +測定値 〔非リアルタイム処理に用いるファイルの例〕 (1)ロット経歴 ロット経歴は、ロットNOごとに指示値と実績値をベタ
に持つ。
【0123】ロット経歴ファイル ロットNO←ユニークキー +品名 +作業指示データ(使用する設備号機、使用材料など) +加工条件指示データ(設備に設定する値など) +作業実績データ(作業者コード、使用した設備号機N
O、不良品数など) +加工条件実績データ(設備制御パラメータの実績値な
ど) +中間製品データ(中間製品の特性値、寸法値など) +完成品データ(良品数、特性値、寸法値など) (2)管理図関係のデータ 基準値ファイル(ロット経歴ファイルに統合する) 生データファイル(原因分析や品質保証上で必要な期
間分を持つ) [品名+工程コード+設備号機NO+測定項目名+ロッ
トNO]←ユニークキー +サンプルNO1の測定値 +サンプルNO2の測定値 … +サンプルNOnの測定値 〔リアルタイム処理および非リアルタイム処理の両方で
用いるファイルの例〕 設備稼動ファイル 設備号機NO +稼動・非稼動データ(稼動・非稼動時間、非稼動理由
など) +加工条件の時系列データ(温度や圧力など) +流動品名データ +使用者データ 品名個別ファイル 品名 +作業指示マスタデータ(使用可能な設備種類・号機N
O・材料名など) +加工条件指示マスタデータ(設備設定値など) +中間製品や完成品の異常基準データ +その他(品名単位に発生するデータ) 設備個別ファイル 設備名単位に発生する設定値などのデータ 品名設備組合せファイル 品名と設備との組合せによって発生する設定値などのデ
ータ 材料個別ファイル 材料名ごとの異常基準データなど 材料ロット経歴ファイル 材料ロットごとの特性や外観の実績データ ロット内詳細ファイル ロットが分かれて処理される場合の処理単位ごとの経歴
データ 特性・寸法の詳細ファイル ロットごとや処理単位ごとに測定したデータの統計量算
出前の生データ 最後に、本実施の形態は本発明の範囲を限定するもので
はなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0124】
【発明の効果】本発明の工程管理システムは、以上のよ
うに、複数の工程を有する生産ラインの工程ごとに、加
工条件と加工対象の特性値とをリアルタイムに取得する
データ収集手段と、上記データ収集手段が取得した加工
条件と加工対象の特性値とを蓄積するデータベースと、
上記データ収集手段が取得した現工程の加工対象の特性
値および上記データベースに蓄積されている過去の生産
における加工条件と加工対象の特性値とに基づいて、現
工程より下流にある後工程の加工条件を決定する加工条
件決定手段と、上記加工条件決定手段が決定した加工条
件を、上記後工程に設定する加工条件変更手段と、を具
備する構成である。
【0125】それゆえ、複数の工程を含む生産ラインの
現工程で検知された特性値の適正値からのずれ(例え
ば、予測値と測定値との差)を、現工程の結果に基づい
て、下流の後工程の加工条件を調整することで調整でき
る。すなわち、フィードフォワードのリアルタイムアク
ションにより制御するため、現工程で特性がずれかけて
いるものを、後工程での加工の結果、特性値を基準範囲
内に戻すことができるという効果を奏する。よって、不
良発生を未然に防止することが可能となるという効果を
奏する。
【0126】また、生産時点の特性値を計測し、加工条
件を取得することによって、加工条件と加工対象の特性
値との関係をデータベースにリアルタイムに蓄積でき
る。よって、加工条件と加工対象の特性値とを生産時点
情報として継続して蓄積することにより、過去の生産に
おける膨大なデータの利用が可能となり、加工条件をよ
り正確に調整できるという効果を奏する。さらに、フィ
ードフォワードによる制御の結果もデータベースに蓄積
されるため、加工条件変更のための予測の精度を継続的
に改善することが可能となるという効果を奏する。
【0127】本発明の工程管理システムは、以上のよう
に、複数の工程を有する生産ラインの工程ごとに、加工
条件と加工対象の特性値とをリアルタイムに取得するデ
ータ収集手段と、上記データ収集手段が取得した加工条
件と加工対象の特性値とを蓄積するデータベースと、上
記データ収集手段が取得した現工程の加工対象の特性値
および上記データベースに蓄積されている過去の生産に
おける加工条件と加工対象の特性値とに基づいて、現工
程より上流にある前工程の加工条件を決定する加工条件
決定手段と、上記加工条件決定手段が決定した加工条件
を、上記前工程に設定する加工条件変更手段と、を具備
する構成である。
【0128】それゆえ、複数の工程を含む生産ラインの
現工程で検知された加工対象の特性値の適正値からのず
れを、現工程の結果に基づいて、上流の前工程の加工条
件を調整することで調整できる。よって、フィードバッ
クのリアルタイムアクションにより制御することから、
前工程の加工条件を変更して調整できるため、現工程の
加工条件を変更しなくても、加工対象の特性値を正常な
基準範囲内に戻すことが可能となるという効果を奏す
る。
【0129】また、生産時点の特性値を計測し、加工条
件を取得することによって、加工条件と加工対象の特性
値との関係をデータベースにリアルタイムに蓄積でき
る。よって、加工条件と加工対象の特性値とを生産時点
情報として継続して蓄積することにより、過去の生産に
おける膨大なデータの利用が可能となり、加工条件をよ
り正確に調整できるという効果を奏する。さらに、フィ
ードバックによる制御の結果もデータベースに蓄積され
るため、加工条件変更のための予測の精度を継続的に改
善することが可能となるという効果を奏する。
【0130】本発明の工程管理システムは、以上のよう
に、さらに、上記加工条件決定手段は、上記データ収集
手段が取得した現工程の加工対象の特性値および上記デ
ータベースに蓄積されている過去の生産における加工条
件と加工対象の特性値とに基づいて、現工程の加工条件
をさらに決定するものであり、かつ、上記加工条件変更
手段は、上記加工条件決定手段が決定した上記加工条件
を現工程にさらに設定するものである。
【0131】それゆえ、さらに、加工対象の特性値の適
正値からのずれが検知された現工程の前工程あるいは後
工程に加えて、現工程の加工条件も変更することができ
る。よって、より柔軟かつ正確な制御が可能となるとい
う効果を奏する。
【0132】本発明の工程管理システムは、以上のよう
に、さらに、上記データ収集手段が、上記生産ラインの
工程ごとに、加工条件と加工対象の特性値とをリアルタ
イムに取得するとともに、上記工程の状態を示す工程状
態情報を取得して、上記データベースに蓄積するもので
あり、かつ、上記加工条件決定手段が、上記データ収集
手段が取得した現工程の加工対象の特性値および上記デ
ータベースに蓄積されている過去の生産における加工条
件、加工対象の特性値、ならびに工程状態情報に基づい
て、上記生産ラインの工程の上記加工条件を決定するも
のである。
【0133】それゆえ、さらに、複数の工程を含む生産
ラインの現工程で検知された特性値の適正値からのずれ
を、現工程の前工程、後工程、あるいは現工程へのリア
ルタイムアクションにより制御する際、過去の生産にお
ける工程状態情報をも考慮することができる。よって、
加工条件と加工対象の特性値とに加えて、工程状態情報
を考慮することにより、加工対象の加工に関わる全ての
条件を考慮した工程のリアルタイム制御が可能となると
いう効果を奏する。したがって、より正確な制御が可能
となるという効果を奏する。
【0134】本発明の工程管理システムは、以上のよう
に、さらに、上記加工条件変更手段による上記加工条件
の設定が完了するまで、加工条件が設定される工程への
加工対象の投入を停止する投入停止手段を具備する構成
である。
【0135】それゆえ、さらに、加工対象の特性値の適
正値からのずれが検知された現工程の前工程、後工程、
あるいは現工程の加工条件を変更する間、加工条件を変
更する工程への新たな加工対象の投入を停止することに
よって、不良の拡大を防止できる。
【0136】本発明の工程管理システムは、以上のよう
に、さらに、上記データ収集手段が取得した加工対象の
特性値を所定の基準範囲に基づいて監視するとともに、
上記特性値が上記基準範囲を超えた場合を異常として検
知し、異常が発生した工程を停止させるモニタリング手
段を具備する構成である。
【0137】それゆえ、さらに、モニタリング手段が、
加工対象の特性値を所定の基準範囲に基づいて常時監視
して、特性値が基準範囲内の場合には上記のような工程
間フィードフォワードあるいは工程間フィードバックに
よって加工条件を制御し、特性値が基準範囲を超えた場
合には異常を検知して、異常が発生した工程を停止させ
ることが可能となる。よって、基準範囲内に戻すことが
不可能な程度に加工対象の特性値が悪化した場合、工程
を直ちに停止して、不良の拡大を防止できるという効果
を奏する。
【0138】本発明の工程管理システムは、以上のよう
に、さらに、上記基準範囲を、上記データベースに蓄積
されている過去の生産における加工条件と加工対象の特
性値とに基づいて作成する基準範囲作成手段を具備する
構成である。
【0139】それゆえ、さらに、過去の生産時点におけ
る加工条件と加工対象の特性値とを生産時点情報として
継続して蓄積した膨大なデータが、特性値の異常を検知
するための基準範囲の作成に利用できる。よって、基準
範囲を、異常が検知された特性値以外のデータを含む、
過去の経験に基づく膨大なデータに基づいて作成できる
ため、加工対象の特性値の異常をより正確に検知するこ
とが可能となるという効果を奏する。したがって、異常
の見逃しや、過剰な検知を防止できるという効果を奏す
る。
【0140】本発明の工程管理システムは、以上のよう
に、さらに、上記データ収集手段が、上記生産ラインの
工程ごとに、加工条件と加工対象の特性値とをリアルタ
イムに取得するとともに、上記工程の状態を示す工程状
態情報を取得して、上記データベースに蓄積するもので
あり、かつ、上記データベースに蓄積されている過去の
生産における加工条件、加工対象の特性値、ならびに工
程状態情報に対して所定のデータ解析を行って、結果を
提示するデータ解析手段を具備する構成である。
【0141】それゆえ、さらに、生産時点の加工条件、
加工対象の特性値、工程状態情報のデータを利用できる
ため、生産ラインのつくり込み要因を発見して、リアル
タイムアクションのしくみを正確かつ容易に構築・修正
することが可能となるという効果を奏する。さらに、デ
ータベースに蓄積された生産時点の加工条件、加工対象
の特性値、工程状態情報の膨大なデータは、生産設備や
商品設計の改善にも利用できるという効果を奏する。
【0142】本発明の工程管理方法は、以上のように、
上記の工程管理システムによる工程管理方法であって、
上記データ解析手段の解析結果に基づいて、上記加工条
件決定手段の加工条件決定手順を修正する方法である。
【0143】また、本発明の工程管理方法は、以上のよ
うに、複数の工程を有する生産ラインの工程ごとに、加
工条件と加工対象の特性値とをリアルタイムに取得する
とともに、上記工程の状態を示す工程状態情報を取得し
て、データベースに蓄積するデータ収集処理と、上記デ
ータ収集処理によって取得された現工程の加工対象の特
性値および上記データベースに蓄積されている過去の生
産における加工条件と加工対象の特性値とに基づいて、
上記生産ラインの何れかの工程の加工条件を決定する加
工条件決定処理と、上記加工条件決定処理によって決定
された加工条件を上記工程に設定する加工条件変更処理
とを含み、さらに、上記データベースに蓄積されている
過去の生産における加工条件、加工対象の特性値、なら
びに工程状態情報に対して所定のデータ解析を行い、得
られた結果に基づいて、上記加工条件決定処理の手順を
修正する加工条件決定手順修正処理を含む方法である。
【0144】それゆえ、データベースに蓄積された、生
産ラインの工程ごとの加工条件、加工対象の特性値、工
程状態情報(例えば、作業者、製造装置の号機、治具N
O等のカテゴリーデータ)のデータを用いて、加工対象
の特性値の適正値からのずれが検知された現工程の前工
程、後工程、あるいは現工程の加工条件を変更する加工
条件設定手順のアルゴリズムを調整する。
【0145】よって、データベースに蓄積された生産時
点の加工条件、加工対象の特性値、工程状態情報の膨大
なデータを利用できるため、生産ラインのつくり込み要
因を発見して、リアルタイムアクションのしくみを正確
かつ容易に構築・修正することが可能となるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る工程管理システム
の構成の概略を示すブロック図である。
【図2】図1に示した工程管理システムにおける加工条
件の修正動作を示す説明図である。
【図3】図1に示した工程管理システムにおける加工条
件の修正動作を示す説明図である。
【図4】図1に示した工程管理システムにおけるリアル
タイムアクションの具体例を示す説明図である。
【図5】図1に示した工程管理システムにおけるリアル
タイムアクションの具体例を示す説明図である。
【図6】図1に示した工程管理システムにおけるリアル
タイムアクションの具体例を示す説明図である。
【図7】図1に示した工程管理システムを構成する工程
管理ネットワークのネットワーク構成図である。
【図8】図7に示した工程管理ネットワークにおいて生
産時点情報データベースに蓄積されるデータの説明図で
ある。
【符号の説明】
10 工程管理システム 11 生産ライン 11a 加工条件変更部(加工条件変更手段) 11b 投入制御部(投入停止手段) 12 データ収集部(データ収集手段) 13 生産時点情報データベース(データベース) 14 モニタリング部(モニタリング手段) 15 基準範囲作成部(基準範囲作成手段) 16f 工程間F/F部(加工条件決定手段) 16b 工程間F/B部(加工条件決定手段) 16s 現工程F/B部(加工条件決定手段) 17 データ解析部(データ解析手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 守 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 3C100 AA29 BB02 BB12 BB14 BB15 DD25 DD33

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の工程を有する生産ラインの工程ごと
    に、加工条件と加工対象の特性値とをリアルタイムに取
    得するデータ収集手段と、 上記データ収集手段が取得した加工条件と加工対象の特
    性値とを蓄積するデータベースと、 上記データ収集手段が取得した現工程の加工対象の特性
    値および上記データベースに蓄積されている過去の生産
    における加工条件と加工対象の特性値とに基づいて、現
    工程より下流にある後工程の加工条件を決定する加工条
    件決定手段と、 上記加工条件決定手段が決定した加工条件を、上記後工
    程に設定する加工条件変更手段と、を具備することを特
    徴とする工程管理システム。
  2. 【請求項2】複数の工程を有する生産ラインの工程ごと
    に、加工条件と加工対象の特性値とをリアルタイムに取
    得するデータ収集手段と、 上記データ収集手段が取得した加工条件と加工対象の特
    性値とを蓄積するデータベースと、 上記データ収集手段が取得した現工程の加工対象の特性
    値および上記データベースに蓄積されている過去の生産
    における加工条件と加工対象の特性値とに基づいて、現
    工程より上流にある前工程の加工条件を決定する加工条
    件決定手段と、 上記加工条件決定手段が決定した加工条件を、上記前工
    程に設定する加工条件変更手段と、を具備することを特
    徴とする工程管理システム。
  3. 【請求項3】上記加工条件決定手段は、上記データ収集
    手段が取得した現工程の加工対象の特性値および上記デ
    ータベースに蓄積されている過去の生産における加工条
    件と加工対象の特性値とに基づいて、現工程の加工条件
    をさらに決定するものであり、 かつ、上記加工条件変更手段は、上記加工条件決定手段
    が決定した上記加工条件を現工程にさらに設定するもの
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の工程
    管理システム。
  4. 【請求項4】上記データ収集手段が、上記生産ラインの
    工程ごとに、加工条件と加工対象の特性値とをリアルタ
    イムに取得するとともに、上記工程の状態を示す工程状
    態情報を取得して、上記データベースに蓄積するもので
    あり、 かつ、上記加工条件決定手段が、上記データ収集手段が
    取得した現工程の加工対象の特性値および上記データベ
    ースに蓄積されている過去の生産における加工条件、加
    工対象の特性値、ならびに工程状態情報に基づいて、上
    記生産ラインの工程の上記加工条件を決定するものであ
    ることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載
    の工程管理システム。
  5. 【請求項5】上記加工条件変更手段による上記加工条件
    の設定が完了するまで、加工条件が設定される工程への
    加工対象の投入を停止する投入停止手段を具備すること
    を特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の工程
    管理システム。
  6. 【請求項6】上記データ収集手段が取得した加工対象の
    特性値を所定の基準範囲に基づいて監視するとともに、
    上記特性値が上記基準範囲を超えた場合を異常として検
    知し、異常が発生した工程を停止させるモニタリング手
    段を具備することを特徴とする請求項1から5の何れか
    1項に記載の工程管理システム。
  7. 【請求項7】上記基準範囲を、上記データベースに蓄積
    されている過去の生産における加工条件と加工対象の特
    性値とに基づいて作成する基準範囲作成手段を具備する
    ことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の
    工程管理システム。
  8. 【請求項8】上記データ収集手段が、上記生産ラインの
    工程ごとに、加工条件と加工対象の特性値とをリアルタ
    イムに取得するとともに、上記工程の状態を示す工程状
    態情報を取得して、上記データベースに蓄積するもので
    あり、 かつ、上記データベースに蓄積されている過去の生産に
    おける加工条件、加工対象の特性値、ならびに工程状態
    情報に対して所定のデータ解析を行って、結果を提示す
    るデータ解析手段を具備することを特徴とする請求項1
    から7の何れか1項に記載の工程管理システム。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の工程管理システムによる
    工程管理方法であって、 上記データ解析手段の解析結果に基づいて、上記加工条
    件決定手段の加工条件決定手順を修正することを特徴と
    する工程管理方法。
  10. 【請求項10】複数の工程を有する生産ラインの工程ご
    とに、加工条件と加工対象の特性値とをリアルタイムに
    取得するとともに、上記工程の状態を示す工程状態情報
    を取得して、データベースに蓄積するデータ収集処理
    と、 上記データ収集処理によって取得された現工程の加工対
    象の特性値および上記データベースに蓄積されている過
    去の生産における加工条件と加工対象の特性値とに基づ
    いて、上記生産ラインの何れかの工程の加工条件を決定
    する加工条件決定処理と、 上記加工条件決定処理によって決定された加工条件を上
    記工程に設定する加工条件変更処理とを含み、 さらに、上記データベースに蓄積されている過去の生産
    における加工条件、加工対象の特性値、ならびに工程状
    態情報に対して所定のデータ解析を行い、得られた結果
    に基づいて、上記加工条件決定処理の手順を修正する加
    工条件決定手順修正処理を含むことを特徴とする工程管
    理方法。
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