JP2002235092A - 軸受用グリース - Google Patents
軸受用グリースInfo
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- JP2002235092A JP2002235092A JP2001034225A JP2001034225A JP2002235092A JP 2002235092 A JP2002235092 A JP 2002235092A JP 2001034225 A JP2001034225 A JP 2001034225A JP 2001034225 A JP2001034225 A JP 2001034225A JP 2002235092 A JP2002235092 A JP 2002235092A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 長期にわたる性状安定性を有する上、鉄イオ
ンによる悪影響を受けにくい安価な軸受用グリースを提
供する。 【解決手段】 増ちょう剤と基油とを含有する軸受用グ
リースにおいて、前記増ちょう剤をリチウムコンプレッ
クス石鹸とし、前記基油を鉱油と合成炭化水素油との混
合物とした。
ンによる悪影響を受けにくい安価な軸受用グリースを提
供する。 【解決手段】 増ちょう剤と基油とを含有する軸受用グ
リースにおいて、前記増ちょう剤をリチウムコンプレッ
クス石鹸とし、前記基油を鉱油と合成炭化水素油との混
合物とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受用グリースに
係り、特に、在来線に使用される鉄道車両のような比較
的低速で長期にわたって運転される車両の車軸等に適用
される軸受に好適なグリースに関する。
係り、特に、在来線に使用される鉄道車両のような比較
的低速で長期にわたって運転される車両の車軸等に適用
される軸受に好適なグリースに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような軸受には、増ちょう剤をリ
チウム石鹸及びカルシウム石鹸の混合物とし、基油を鉱
油としたグリースが従来から使用されてきた。
チウム石鹸及びカルシウム石鹸の混合物とし、基油を鉱
油としたグリースが従来から使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
メンテナンスフリー化の進展により、上記のような軸受
には13年以上の耐久性が要求されるようになってきて
いる。前記軸受においては、その使用条件は熱的条件,
荷重条件,速度条件ともにそれほど厳しくはないもの
の、使用されるグリースは長期にわたって無補給無交換
で使用されることとなる。よって、該グリースには長期
にわたる性状安定性が要求され、上記のような従来のグ
リースを前記軸受に適用することは困難であった。
メンテナンスフリー化の進展により、上記のような軸受
には13年以上の耐久性が要求されるようになってきて
いる。前記軸受においては、その使用条件は熱的条件,
荷重条件,速度条件ともにそれほど厳しくはないもの
の、使用されるグリースは長期にわたって無補給無交換
で使用されることとなる。よって、該グリースには長期
にわたる性状安定性が要求され、上記のような従来のグ
リースを前記軸受に適用することは困難であった。
【0004】また、上記のような軸受は、回転や電食に
よって該軸受内に鉄分が発生しやすい。この鉄分は初期
には異物として存在するが、長期の間にグリースの基油
中に溶け出して鉄イオンになるものと推定される。そし
て、この鉄イオンは増ちょう剤である金属石鹸と相互作
用を起こし、本来の増ちょう剤の働きを阻害するという
問題点がある。
よって該軸受内に鉄分が発生しやすい。この鉄分は初期
には異物として存在するが、長期の間にグリースの基油
中に溶け出して鉄イオンになるものと推定される。そし
て、この鉄イオンは増ちょう剤である金属石鹸と相互作
用を起こし、本来の増ちょう剤の働きを阻害するという
問題点がある。
【0005】さらに、基油については、近年の合成油の
進歩はめざましく、長期にわたる性状安定性を有するも
のが開発されているが、高価であるという問題点を有し
ている。そこで、本発明は上記のような従来の軸受用グ
リースの有する問題点を解決し、長期にわたる性状安定
性を有する上、鉄イオンによる悪影響を受けにくい安価
な軸受用グリースを提供することを課題とする。
進歩はめざましく、長期にわたる性状安定性を有するも
のが開発されているが、高価であるという問題点を有し
ている。そこで、本発明は上記のような従来の軸受用グ
リースの有する問題点を解決し、長期にわたる性状安定
性を有する上、鉄イオンによる悪影響を受けにくい安価
な軸受用グリースを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成からなる。すなわち本発明
の軸受用グリースは、増ちょう剤と基油とを含有する軸
受用グリースにおいて、前記増ちょう剤をリチウムコン
プレックス石鹸とし、前記基油を鉱油と合成炭化水素油
との混合物としたことを特徴とする。
め、本発明は次のような構成からなる。すなわち本発明
の軸受用グリースは、増ちょう剤と基油とを含有する軸
受用グリースにおいて、前記増ちょう剤をリチウムコン
プレックス石鹸とし、前記基油を鉱油と合成炭化水素油
との混合物としたことを特徴とする。
【0007】このような構成であれば、長期にわたる性
状安定性に優れているので、軸受において長期にわたっ
て無補給無交換で使用することが可能である。また、リ
チウムコンプレックス石鹸は鉄イオンによる悪影響を受
けにくいので、増ちょう剤として長期にわたって作用す
る。さらに、前記基油を高価な合成炭化水素油と安価な
鉱油との混合物としたので、全体としては安価である。
状安定性に優れているので、軸受において長期にわたっ
て無補給無交換で使用することが可能である。また、リ
チウムコンプレックス石鹸は鉄イオンによる悪影響を受
けにくいので、増ちょう剤として長期にわたって作用す
る。さらに、前記基油を高価な合成炭化水素油と安価な
鉱油との混合物としたので、全体としては安価である。
【0008】このような軸受用グリースは、在来線に使
用される鉄道車両のような比較的低速で長期にわたって
運転される車両の車軸等に適用される軸受に好適に使用
することができる。本発明の軸受用グリースにおいて使
用される鉱油としては、例えば、減圧蒸留,溶剤脱歴,
溶剤抽出,水素化分解,溶剤脱ろう,硫酸洗浄,白土精
製,水素化精製等により精製した鉱油があげられ、これ
らは単独又は2種以上混合して使用される。同じく合成
炭化水素油としては、例えば、ノルマルパラフィン,イ
ソパラフィン,ポリブテン,ポリイソブチレン,1−デ
センオリゴマー,1−デセンとエチレンとのコオリゴマ
ーなどのポリ−α−オレフィン又はこれらの水素化物等
があげられ、これらは単独又は2種以上混合して使用さ
れる。
用される鉄道車両のような比較的低速で長期にわたって
運転される車両の車軸等に適用される軸受に好適に使用
することができる。本発明の軸受用グリースにおいて使
用される鉱油としては、例えば、減圧蒸留,溶剤脱歴,
溶剤抽出,水素化分解,溶剤脱ろう,硫酸洗浄,白土精
製,水素化精製等により精製した鉱油があげられ、これ
らは単独又は2種以上混合して使用される。同じく合成
炭化水素油としては、例えば、ノルマルパラフィン,イ
ソパラフィン,ポリブテン,ポリイソブチレン,1−デ
センオリゴマー,1−デセンとエチレンとのコオリゴマ
ーなどのポリ−α−オレフィン又はこれらの水素化物等
があげられ、これらは単独又は2種以上混合して使用さ
れる。
【0009】前記基油は、上記のような鉱油と合成炭化
水素油との混合物とされ、前記鉱油と前記合成炭化水素
油との混合比は1:9〜5:5である。前記鉱油の比率
が1未満であると軸受用グリースが高価となり、5超過
であると軸受用グリースの長期にわたる性状安定性が低
くなる。また、本発明の軸受用グリースに使用されるリ
チウムコンプレックス石鹸としては、例えば、炭素数1
2〜24の脂肪酸と炭素数2〜12の脂肪族ジカルボン
酸のリチウム塩とからなるリチウムコンプレックス石鹸
等があげられ、これらは単独又は2種以上混合して使用
される。
水素油との混合物とされ、前記鉱油と前記合成炭化水素
油との混合比は1:9〜5:5である。前記鉱油の比率
が1未満であると軸受用グリースが高価となり、5超過
であると軸受用グリースの長期にわたる性状安定性が低
くなる。また、本発明の軸受用グリースに使用されるリ
チウムコンプレックス石鹸としては、例えば、炭素数1
2〜24の脂肪酸と炭素数2〜12の脂肪族ジカルボン
酸のリチウム塩とからなるリチウムコンプレックス石鹸
等があげられ、これらは単独又は2種以上混合して使用
される。
【0010】本発明の軸受用グリースにおけるリチウム
コンプレックス石鹸の含有量は、5〜35重量%が好ま
しい。5重量%未満の場合は、グリースが液状化すると
いう問題があり、また、35重量%を超える場合は、グ
リースが固形化するという問題がある。なお、本発明の
目的を損なわない程度であれば、他の種類の増ちょう剤
を混合して使用しても差し支えない。
コンプレックス石鹸の含有量は、5〜35重量%が好ま
しい。5重量%未満の場合は、グリースが液状化すると
いう問題があり、また、35重量%を超える場合は、グ
リースが固形化するという問題がある。なお、本発明の
目的を損なわない程度であれば、他の種類の増ちょう剤
を混合して使用しても差し支えない。
【0011】さらに、本発明の軸受用グリースにおいて
は、その各種性能をさらに向上させるため、所望により
種々の添加剤を混合してもよい。特に、前記鉄イオンを
生じさせる軸受の摩耗粉(鉄粉)の発生を抑えるため、
ジチオカルバミン酸ニッケルやジチオカルバミン酸テル
ルを添加することは大変好ましい。使用されるジチオカ
ルバミン酸ニッケル及びジチオカルバミン酸テルルとし
てはジアルキルジチオカルバミン酸ニッケル,ジアルキ
ルジチオカルバミン酸テルル,ジアリールジチオカルバ
ミン酸ニッケル,ジアリールジチオカルバミン酸テル
ル,アルキルアリールジチオカルバミン酸ニッケル,ア
ルキルアリールジチオカルバミン酸テルル等があげら
れ、これらは単独又は2種以上混合して用いることがで
きる。
は、その各種性能をさらに向上させるため、所望により
種々の添加剤を混合してもよい。特に、前記鉄イオンを
生じさせる軸受の摩耗粉(鉄粉)の発生を抑えるため、
ジチオカルバミン酸ニッケルやジチオカルバミン酸テル
ルを添加することは大変好ましい。使用されるジチオカ
ルバミン酸ニッケル及びジチオカルバミン酸テルルとし
てはジアルキルジチオカルバミン酸ニッケル,ジアルキ
ルジチオカルバミン酸テルル,ジアリールジチオカルバ
ミン酸ニッケル,ジアリールジチオカルバミン酸テル
ル,アルキルアリールジチオカルバミン酸ニッケル,ア
ルキルアリールジチオカルバミン酸テルル等があげら
れ、これらは単独又は2種以上混合して用いることがで
きる。
【0012】その他の添加剤としては、例えば、アミン
系酸化防止剤,フェノール系酸化防止剤,イオウ系酸化
防止剤,ジチオリン酸亜鉛,ベンゾトリアゾール,亜硝
酸ソーダなどの酸化防止剤、石油スルフォネート,ジノ
ニルナフタレンスルフォネート,ソルビタンエステルな
どの防錆剤、塩素系極圧剤,リン系極圧剤,ジチオリン
酸亜鉛,有機モリブデンなどの極圧剤、脂肪酸,動植物
油などの油性向上剤、金属不活性剤などの、グリースに
一般に使用される添加剤があげられ、これらは単独又は
2種以上混合して用いることができる。
系酸化防止剤,フェノール系酸化防止剤,イオウ系酸化
防止剤,ジチオリン酸亜鉛,ベンゾトリアゾール,亜硝
酸ソーダなどの酸化防止剤、石油スルフォネート,ジノ
ニルナフタレンスルフォネート,ソルビタンエステルな
どの防錆剤、塩素系極圧剤,リン系極圧剤,ジチオリン
酸亜鉛,有機モリブデンなどの極圧剤、脂肪酸,動植物
油などの油性向上剤、金属不活性剤などの、グリースに
一般に使用される添加剤があげられ、これらは単独又は
2種以上混合して用いることができる。
【0013】なお、これら添加剤の添加量は、本発明の
目的を損なわない程度であれば特に限定されるものでは
ない。
目的を損なわない程度であれば特に限定されるものでは
ない。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る軸受用グリースの実
施の形態を以下に詳細に説明する。 (第一実施形態)40℃における粘度が153mm2 /
sの鉱油と40℃における粘度が30mm2 /sの合成
炭化水素油とを、50:50(重量比)で混合し基油と
した。この基油の40℃における粘度は、60mm2 /
sであった。
施の形態を以下に詳細に説明する。 (第一実施形態)40℃における粘度が153mm2 /
sの鉱油と40℃における粘度が30mm2 /sの合成
炭化水素油とを、50:50(重量比)で混合し基油と
した。この基油の40℃における粘度は、60mm2 /
sであった。
【0015】そして、この基油にリチウムコンプレック
ス石鹸をその組成比が15重量%となるような比率で混
合してグリースを製造した。 (第二実施形態)第一実施形態のグリースに、さらに添
加剤としてジエチルジチオカルバミン酸ニッケルを、そ
の添加量がグリースに対して1重量%となるように添加
した。
ス石鹸をその組成比が15重量%となるような比率で混
合してグリースを製造した。 (第二実施形態)第一実施形態のグリースに、さらに添
加剤としてジエチルジチオカルバミン酸ニッケルを、そ
の添加量がグリースに対して1重量%となるように添加
した。
【0016】(第三実施形態)添加剤としてジエチルジ
チオカルバミン酸テルルを使用した以外は、第二実施形
態と全く同様である。上記の第一〜第三実施形態のリチ
ウムコンプレックスグリースについて、その性能を評価
する試験を行った。以下にその詳細を説明する。なお、
比較例として、現在、日本で広く使用されているリチウ
ム−カルシウム石鹸−鉱油グリースを用いた。
チオカルバミン酸テルルを使用した以外は、第二実施形
態と全く同様である。上記の第一〜第三実施形態のリチ
ウムコンプレックスグリースについて、その性能を評価
する試験を行った。以下にその詳細を説明する。なお、
比較例として、現在、日本で広く使用されているリチウ
ム−カルシウム石鹸−鉱油グリースを用いた。
【0017】(鉄粉混入加熱試験)鉄粉を混合したグリ
ースを加熱すると、該グリースが鉄粉(鉄イオン)の悪
影響を受けて混和ちょう度が上昇する。前記加熱前後の
混和ちょう度の上昇量により、鉄(鉄イオン)による悪
影響の受け難さを評価した。具体的には、50mlビー
カにグリースを20g取り、2wt%の鉄粉を混合し
た。混合後24時間室温に静置した後、混和ちょう度を
測定した(初期混和ちょう度)。次に、これを100℃
の恒温槽に24時間静置した後、室温まで放冷してから
混和ちょう度を測定し、前記初期混和ちょう度と比較し
た。
ースを加熱すると、該グリースが鉄粉(鉄イオン)の悪
影響を受けて混和ちょう度が上昇する。前記加熱前後の
混和ちょう度の上昇量により、鉄(鉄イオン)による悪
影響の受け難さを評価した。具体的には、50mlビー
カにグリースを20g取り、2wt%の鉄粉を混合し
た。混合後24時間室温に静置した後、混和ちょう度を
測定した(初期混和ちょう度)。次に、これを100℃
の恒温槽に24時間静置した後、室温まで放冷してから
混和ちょう度を測定し、前記初期混和ちょう度と比較し
た。
【0018】結果を表1に示す。その結果、比較例のグ
リースは混和ちょう度が大きく上昇したのに対し、第一
〜第三実施形態のグリースは僅かしか上昇しないという
良好な結果であった。 (軸受回転鉄分発生試験)空間容積の25%のグリース
を封入した密封深溝玉軸受(呼び番号:608VV)
を、80℃の恒温槽内で、ラジアル荷重なし、アキシア
ル荷重98N、回転数3600回転(rpm)の条件
で、300時間回転させた。回転後、前記軸受の外側を
清浄にしてから、封入したグリースを石油ベンジンに溶
解して取り出した。そして、液体分を蒸発乾固させて鉄
分(軸受の回転により発生した鉄粉)を採取した。
リースは混和ちょう度が大きく上昇したのに対し、第一
〜第三実施形態のグリースは僅かしか上昇しないという
良好な結果であった。 (軸受回転鉄分発生試験)空間容積の25%のグリース
を封入した密封深溝玉軸受(呼び番号:608VV)
を、80℃の恒温槽内で、ラジアル荷重なし、アキシア
ル荷重98N、回転数3600回転(rpm)の条件
で、300時間回転させた。回転後、前記軸受の外側を
清浄にしてから、封入したグリースを石油ベンジンに溶
解して取り出した。そして、液体分を蒸発乾固させて鉄
分(軸受の回転により発生した鉄粉)を採取した。
【0019】結果を表1に示す。その結果、比較例のグ
リースと比べて、第一〜第三実施形態のグリースは採取
された鉄分が少なかった。特に、第二及び第三実施形態
のグリースは、ジエチルジチオカルバミン酸ニッケルや
ジエチルジチオカルバミン酸テルルが添加されているの
で、鉄分が極めて少なかった。このことから本実施形態
のグリースを使用した軸受は、鉄分の発生が抑えられて
いることが分かる。
リースと比べて、第一〜第三実施形態のグリースは採取
された鉄分が少なかった。特に、第二及び第三実施形態
のグリースは、ジエチルジチオカルバミン酸ニッケルや
ジエチルジチオカルバミン酸テルルが添加されているの
で、鉄分が極めて少なかった。このことから本実施形態
のグリースを使用した軸受は、鉄分の発生が抑えられて
いることが分かる。
【0020】
【表1】
【0021】以上説明してきたように、本実施形態の軸
受用グリースは、鉄(鉄イオン)による悪影響を受けに
くく、且つ安価である。特に、第二及び第三実施形態の
軸受用グリースは、軸受の回転による鉄分の発生を抑え
ることができる。したがって、このような軸受用グリー
スは、在来線に使用される鉄道車両のような比較的低速
で長期にわたって運転される車両の車軸に適用される軸
受をはじめとして、種々の軸受に好適に使用することが
できる。
受用グリースは、鉄(鉄イオン)による悪影響を受けに
くく、且つ安価である。特に、第二及び第三実施形態の
軸受用グリースは、軸受の回転による鉄分の発生を抑え
ることができる。したがって、このような軸受用グリー
スは、在来線に使用される鉄道車両のような比較的低速
で長期にわたって運転される車両の車軸に適用される軸
受をはじめとして、種々の軸受に好適に使用することが
できる。
【0022】なお、本実施形態は本発明の一例を示した
ものであって、基油,増ちょう剤,添加剤の種類や組成
比等、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
ものであって、基油,増ちょう剤,添加剤の種類や組成
比等、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の軸受用グリース
は、長期にわたる性状安定性を有する上、鉄イオンによ
る悪影響を受けにくく、且つ安価である。
は、長期にわたる性状安定性を有する上、鉄イオンによ
る悪影響を受けにくく、且つ安価である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 117/02 C10M 117/02 117/06 117/06 // C10N 10:02 C10N 10:02 30:00 30:00 Z 40:02 40:02 50:10 50:10 (72)発明者 中 道治 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 4H104 BA02A BA07A BA08A BB17B BB18B CA04A CA05A DA02A FA01 LA20 PA01 QA18
Claims (1)
- 【請求項1】 増ちょう剤と基油とを含有する軸受用グ
リースにおいて、前記増ちょう剤をリチウムコンプレッ
クス石鹸とし、前記基油を鉱油と合成炭化水素油との混
合物としたことを特徴とする軸受用グリース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001034225A JP2002235092A (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | 軸受用グリース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001034225A JP2002235092A (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | 軸受用グリース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002235092A true JP2002235092A (ja) | 2002-08-23 |
Family
ID=18897871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001034225A Pending JP2002235092A (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | 軸受用グリース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002235092A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008163216A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Idemitsu Kosan Co Ltd | グリース |
JP2011094023A (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-12 | Nsk Ltd | 鉄道車軸軸受用グリース組成物及び鉄道車軸支持用転がり軸受 |
-
2001
- 2001-02-09 JP JP2001034225A patent/JP2002235092A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008163216A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Idemitsu Kosan Co Ltd | グリース |
JP2011094023A (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-12 | Nsk Ltd | 鉄道車軸軸受用グリース組成物及び鉄道車軸支持用転がり軸受 |
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