JP2002232396A - 無線受信装置および無線受信方法 - Google Patents
無線受信装置および無線受信方法Info
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- JP2002232396A JP2002232396A JP2001021233A JP2001021233A JP2002232396A JP 2002232396 A JP2002232396 A JP 2002232396A JP 2001021233 A JP2001021233 A JP 2001021233A JP 2001021233 A JP2001021233 A JP 2001021233A JP 2002232396 A JP2002232396 A JP 2002232396A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各移動局における干渉除去処理により得
られる信号の品質を向上させること。 【解決手段】 MF509は、拡散符号(Cs)とディ
ジタルベースバンド信号とを用いた相関演算を行い第1
遅延プロファイルを生成する。判定部510は、生成さ
れた第1遅延プロファイルに、遅延時間がW区間に対応
する時間を越えるパスが存在するか否かの判定を行う。
タイミング制御部511は、判定部510の判定結果に
応じた制御信号を干渉除去部516に出力する。MF5
13は、ディジタルベースバンド信号とベーシックミッ
ドアンブルコードとを用いた相関演算を行い第2遅延プ
ロファイルを生成する。干渉除去部516は、タイミン
グ制御部511からの制御信号に応じて、第2遅延プロ
ファイルを用いて、メモリ515からのディジタルベー
スバンド信号に対する干渉除去処理を行う。
られる信号の品質を向上させること。 【解決手段】 MF509は、拡散符号(Cs)とディ
ジタルベースバンド信号とを用いた相関演算を行い第1
遅延プロファイルを生成する。判定部510は、生成さ
れた第1遅延プロファイルに、遅延時間がW区間に対応
する時間を越えるパスが存在するか否かの判定を行う。
タイミング制御部511は、判定部510の判定結果に
応じた制御信号を干渉除去部516に出力する。MF5
13は、ディジタルベースバンド信号とベーシックミッ
ドアンブルコードとを用いた相関演算を行い第2遅延プ
ロファイルを生成する。干渉除去部516は、タイミン
グ制御部511からの制御信号に応じて、第2遅延プロ
ファイルを用いて、メモリ515からのディジタルベー
スバンド信号に対する干渉除去処理を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル移動体
通信システムにおける無線受信装置に関し、特に、受信
信号から干渉を除去する干渉除去装置を備えた無線受信
装置に関する。
通信システムにおける無線受信装置に関し、特に、受信
信号から干渉を除去する干渉除去装置を備えた無線受信
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の干渉除去装置を備えた無
線受信装置が用いられる移動体通信システムの様子を示
す模式図である。図7に示す従来の移動体通信システム
では、基地局11は、セル12内に存在するK個の移動
局(図7では、移動局13−1および移動局13−Kの
みが示されている)と無線通信を行う。これらの移動局
は、干渉除去装置を備えた無線受信装置を有している。
線受信装置が用いられる移動体通信システムの様子を示
す模式図である。図7に示す従来の移動体通信システム
では、基地局11は、セル12内に存在するK個の移動
局(図7では、移動局13−1および移動局13−Kの
みが示されている)と無線通信を行う。これらの移動局
は、干渉除去装置を備えた無線受信装置を有している。
【0003】基地局11は、移動局に固有の拡散符号に
より拡散された情報信号と、移動局に固有のミッドアン
ブルコード(既知シンボル)とを用いて、この移動局に
対する送信信号を生成する。
より拡散された情報信号と、移動局に固有のミッドアン
ブルコード(既知シンボル)とを用いて、この移動局に
対する送信信号を生成する。
【0004】ここで、各移動局に固有のミッドアンブル
コードの生成について、図8を参照して説明する。図8
は、従来の移動体通信システムにおける基地局11によ
るミッドアンブルコードの生成方法を示す模式図であ
る。
コードの生成について、図8を参照して説明する。図8
は、従来の移動体通信システムにおける基地局11によ
るミッドアンブルコードの生成方法を示す模式図であ
る。
【0005】まず第1に、コード長がPであるベーシッ
クミッドアンブルコードmpを連結させることにより、
コード長が2Pであるコードが用意される。このベーシ
ックミッドアンブルコードmpは、セル12に固有のコ
ード、すなわち、セル12に存在するすべての移動局
(移動局13−1〜移動局13−K)にとって既知のコ
ードである。
クミッドアンブルコードmpを連結させることにより、
コード長が2Pであるコードが用意される。このベーシ
ックミッドアンブルコードmpは、セル12に固有のコ
ード、すなわち、セル12に存在するすべての移動局
(移動局13−1〜移動局13−K)にとって既知のコ
ードである。
【0006】第2に、移動局13−1〜移動局13−K
に対して、コード長が2Pであるコードにおける基準位
置が与えられる。具体的には、移動局13−1に対して
は、基準位置として、上記コードにおいて末端部22に
対応する位置が与えられる。移動局13−2に対して
は、基準位置として、上記コードにおいて末端部22に
対応する位置を先端部21の方向にWチップだけずらし
た位置が与えられる。同様にして、移動局13−Kに対
しては、基準位置として、上記コードにおいて末端部2
2に対応する位置を先端部21の方向に(K−1)Wチ
ップだけずらした位置が与えられる。
に対して、コード長が2Pであるコードにおける基準位
置が与えられる。具体的には、移動局13−1に対して
は、基準位置として、上記コードにおいて末端部22に
対応する位置が与えられる。移動局13−2に対して
は、基準位置として、上記コードにおいて末端部22に
対応する位置を先端部21の方向にWチップだけずらし
た位置が与えられる。同様にして、移動局13−Kに対
しては、基準位置として、上記コードにおいて末端部2
2に対応する位置を先端部21の方向に(K−1)Wチ
ップだけずらした位置が与えられる。
【0007】第3に、移動局13−1〜移動局13−K
に対して、上記コードにおける切り出し位置が与えられ
る。すなわち、上記コードにおいて基準位置を先端部2
1の方向にP+K−1だけずらした位置が、切り出し位
置として与えられる。
に対して、上記コードにおける切り出し位置が与えられ
る。すなわち、上記コードにおいて基準位置を先端部2
1の方向にP+K−1だけずらした位置が、切り出し位
置として与えられる。
【0008】最後に、各移動局毎に、上記コードにおい
て、切り出し位置を先端部とし基準位置を末端部とし
て、コード長がP+K−1であるミッドアンブルコード
が抽出される。これにより、移動局13−1〜移動局1
3−Kのそれぞれに固有のミッドアンブルコードが生成
される。
て、切り出し位置を先端部とし基準位置を末端部とし
て、コード長がP+K−1であるミッドアンブルコード
が抽出される。これにより、移動局13−1〜移動局1
3−Kのそれぞれに固有のミッドアンブルコードが生成
される。
【0009】再度図7を参照するに、基地局11は、上
記のような各移動局に固有のミッドアンブルコードを用
いて、各移動局に対する送信信号を生成する。この後、
基地局11は、生成した各移動局に対する送信信号を同
一周波数帯域に多重して、セル12に存在する各移動局
に対して送信する。
記のような各移動局に固有のミッドアンブルコードを用
いて、各移動局に対する送信信号を生成する。この後、
基地局11は、生成した各移動局に対する送信信号を同
一周波数帯域に多重して、セル12に存在する各移動局
に対して送信する。
【0010】一方、各移動局(ここでは一例として移動
局13−1とするが、移動局13−2〜移動局13−K
についても同様である。)は、まず、受信信号と上記ベ
ーシックミッドアンブルコードとを用いた相関演算を行
い、全移動局に対する送信信号についてのチャネル推定
値を生成する。移動局13−1は、生成されたチャネル
推定値を用いて、図9(a)に示すような遅延プロファ
イルを生成する。図9(a)は、従来の干渉除去装置を
備えた無線受信装置を有する移動局により生成された遅
延プロファイルを示す模式図である。
局13−1とするが、移動局13−2〜移動局13−K
についても同様である。)は、まず、受信信号と上記ベ
ーシックミッドアンブルコードとを用いた相関演算を行
い、全移動局に対する送信信号についてのチャネル推定
値を生成する。移動局13−1は、生成されたチャネル
推定値を用いて、図9(a)に示すような遅延プロファ
イルを生成する。図9(a)は、従来の干渉除去装置を
備えた無線受信装置を有する移動局により生成された遅
延プロファイルを示す模式図である。
【0011】図9(a)に示すように、移動局13−1
は、セル12におけるすべての移動局に既知であるベー
シックミッドアンブルコードを用いることにより、移動
局13−1に対する送信信号についてのWチップ長(W
区間)の遅延プロファイル31−1だけでなく、移動局
13−2に対する送信信号についてのWチップ長(W区
間)の遅延プロファイル31−2〜移動局13−Kに対
する送信信号についてのWチップ長の遅延プロファイル
31−Kをも生成することができる。
は、セル12におけるすべての移動局に既知であるベー
シックミッドアンブルコードを用いることにより、移動
局13−1に対する送信信号についてのWチップ長(W
区間)の遅延プロファイル31−1だけでなく、移動局
13−2に対する送信信号についてのWチップ長(W区
間)の遅延プロファイル31−2〜移動局13−Kに対
する送信信号についてのWチップ長の遅延プロファイル
31−Kをも生成することができる。
【0012】遅延プロファイル31−1に着目すると、
ベーシックミッドアンブルコードと移動局13−1に固
有のミッドアンブルコードとが一致したタイミングにお
いて、ある一定の大きさを有するパス(図9(a)では
パス32−1およびパス33−1)が存在する。これに
より、移動局13−1は、遅延プロファイル31−1に
おけるパス32−1(パス33−1)に対応するタイミ
ングにおいて、基地局11により送信された移動局13
−1に対する送信信号を受信していることを認識する。
ベーシックミッドアンブルコードと移動局13−1に固
有のミッドアンブルコードとが一致したタイミングにお
いて、ある一定の大きさを有するパス(図9(a)では
パス32−1およびパス33−1)が存在する。これに
より、移動局13−1は、遅延プロファイル31−1に
おけるパス32−1(パス33−1)に対応するタイミ
ングにおいて、基地局11により送信された移動局13
−1に対する送信信号を受信していることを認識する。
【0013】次に、移動局13−1は、チャネル推定精
度の向上および演算量の削減を図るために、生成された
遅延プロファイル31−1〜遅延プロファイル31−K
に対するパス限定処理を行う。具体的には、移動局13
−1は、生成された遅延プロファイル31−1〜遅延プ
ロファイル31−Kにおいて、存在するすべてのパスの
うち大きさが閾値以下であるパスを除去する。これによ
り、図9(b)に示すように、遅延プロファイル31−
1〜遅延プロファイル31−Kにおいては、それぞれ、
パス32−1およびパス33−1〜パス32−Kおよび
パス33−Kを除くパスがすべて削除されている。すな
わち、移動局13−1は、パス32−1およびパス33
−1を移動局13−1に対する送信信号についてのパス
として認識し、パス32−2およびパス33−2を移動
局13−2に対する送信信号についてのパスとして認識
し、同様に、パス32−Kおよびパス33−Kを移動局
13−Kに対する送信信号についてのパスとして認識す
る。
度の向上および演算量の削減を図るために、生成された
遅延プロファイル31−1〜遅延プロファイル31−K
に対するパス限定処理を行う。具体的には、移動局13
−1は、生成された遅延プロファイル31−1〜遅延プ
ロファイル31−Kにおいて、存在するすべてのパスの
うち大きさが閾値以下であるパスを除去する。これによ
り、図9(b)に示すように、遅延プロファイル31−
1〜遅延プロファイル31−Kにおいては、それぞれ、
パス32−1およびパス33−1〜パス32−Kおよび
パス33−Kを除くパスがすべて削除されている。すな
わち、移動局13−1は、パス32−1およびパス33
−1を移動局13−1に対する送信信号についてのパス
として認識し、パス32−2およびパス33−2を移動
局13−2に対する送信信号についてのパスとして認識
し、同様に、パス32−Kおよびパス33−Kを移動局
13−Kに対する送信信号についてのパスとして認識す
る。
【0014】この結果、移動局13−1は、パス限定処
理後の遅延プロファイル31−1に対応するチャネル推
定値を、移動局13−1に対する送信信号についてのチ
ャネル推定値とし、パス限定処理後の遅延プロファイル
31−2に対応するチャネル推定値を、移動局13−2
に対する送信信号についてのチャネル推定値とし、同様
に、パス限定処理後の遅延プロファイル31−Kに対応
するチャネル推定値を、移動局13−Kに対する送信信
号についてのチャネル推定値とする。
理後の遅延プロファイル31−1に対応するチャネル推
定値を、移動局13−1に対する送信信号についてのチ
ャネル推定値とし、パス限定処理後の遅延プロファイル
31−2に対応するチャネル推定値を、移動局13−2
に対する送信信号についてのチャネル推定値とし、同様
に、パス限定処理後の遅延プロファイル31−Kに対応
するチャネル推定値を、移動局13−Kに対する送信信
号についてのチャネル推定値とする。
【0015】次に、移動局13−1は、移動局13−1
に対する送信信号についてのチャネル推定値〜移動局1
3−Kに対する送信信号についてのチャネル推定値(す
なわち、パス限定処理後の遅延プロファイル31−1に
対応するチャネル推定値〜パス限定処理後の遅延プロフ
ァイル31−Kに対応するチャネル推定値)と、全移動
局(すなわち移動局13−1〜移動局13−K)に割り
当てられた拡散符号と、を用いて、受信信号に対する干
渉除去処理に用いる係数を生成する。
に対する送信信号についてのチャネル推定値〜移動局1
3−Kに対する送信信号についてのチャネル推定値(す
なわち、パス限定処理後の遅延プロファイル31−1に
対応するチャネル推定値〜パス限定処理後の遅延プロフ
ァイル31−Kに対応するチャネル推定値)と、全移動
局(すなわち移動局13−1〜移動局13−K)に割り
当てられた拡散符号と、を用いて、受信信号に対する干
渉除去処理に用いる係数を生成する。
【0016】この後、移動局13−1は、生成された係
数を受信信号に対して乗算することにより、干渉成分が
最小となる信号を生成することができる。移動局13−
1は、このように生成された信号に対して復調処理を行
うことにより、受信データを得ることができる。
数を受信信号に対して乗算することにより、干渉成分が
最小となる信号を生成することができる。移動局13−
1は、このように生成された信号に対して復調処理を行
うことにより、受信データを得ることができる。
【0017】なお、上記従来の移動体通信システムで
は、W区間の長さは次のようにして設定されている。す
なわち、図7を参照するに、各ユーザ(例えば移動局1
3−1)に対する送信信号は、パス14を介して移動局
13−1に到達するのみならず、パス15を介して(す
なわちセルの端で反射して)移動局13−1に到達す
る。この前提のもと、W区間の長さは、各ユーザに対す
る送信信号についての最大遅延時間に対応する長さより
大きくなるように設定される。なお、最大遅延時間と
は、送信信号が基地局11により送信された時間から移
動局に到達するまでの時間に相当し、セル12の半径に
基づいて設定される。
は、W区間の長さは次のようにして設定されている。す
なわち、図7を参照するに、各ユーザ(例えば移動局1
3−1)に対する送信信号は、パス14を介して移動局
13−1に到達するのみならず、パス15を介して(す
なわちセルの端で反射して)移動局13−1に到達す
る。この前提のもと、W区間の長さは、各ユーザに対す
る送信信号についての最大遅延時間に対応する長さより
大きくなるように設定される。なお、最大遅延時間と
は、送信信号が基地局11により送信された時間から移
動局に到達するまでの時間に相当し、セル12の半径に
基づいて設定される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の移動体通信システムにおいては、遅延時間がW区間
の長さに対応する時間を超えるパス、すなわち、遅延時
間が最大遅延時間を超えるパスが発生する可能性があ
る。このため、各移動局における干渉除去処理により得
られる信号の品質が劣化することになる。
来の移動体通信システムにおいては、遅延時間がW区間
の長さに対応する時間を超えるパス、すなわち、遅延時
間が最大遅延時間を超えるパスが発生する可能性があ
る。このため、各移動局における干渉除去処理により得
られる信号の品質が劣化することになる。
【0019】具体例について、移動局13−1に着目し
て図10を参照して説明する。図10は、従来の干渉除
去装置を備えた無線受信装置を有する移動局により生成
されたパス限定処理後の遅延プロファイルを示す模式図
である。
て図10を参照して説明する。図10は、従来の干渉除
去装置を備えた無線受信装置を有する移動局により生成
されたパス限定処理後の遅延プロファイルを示す模式図
である。
【0020】移動局13−1が、遅延時間が最大遅延時
間を超えるパスを受信した場合には、図10に示すよう
に、上記パスにおける移動局13−1に対する送信信号
に対応するパス42−1は、移動局13−1に対する送
信信号についての遅延プロファイル31−1に現れるの
ではなく、移動局13−2に対する送信信号についての
遅延プロファイル31−2に現れる。また、上記パスに
おける移動局13−2に対する送信信号に対応するパス
42−2は、移動局13−2に対する送信信号について
の遅延プロファイル31−2に現れるのではなく、移動
局13−3に対する送信信号についての遅延プロファイ
ル31−3に現れる。同様に、上記パスにおける移動局
13−(K−1)に対する送信信号に対応するパス42
−(K−1)は、移動局13−(K−1)に対する送信
信号についての遅延プロファイル31−(K−1)に現
れるのではなく、移動局13−Kに対する送信信号につ
いての遅延プロファイル31−Kに現れる。
間を超えるパスを受信した場合には、図10に示すよう
に、上記パスにおける移動局13−1に対する送信信号
に対応するパス42−1は、移動局13−1に対する送
信信号についての遅延プロファイル31−1に現れるの
ではなく、移動局13−2に対する送信信号についての
遅延プロファイル31−2に現れる。また、上記パスに
おける移動局13−2に対する送信信号に対応するパス
42−2は、移動局13−2に対する送信信号について
の遅延プロファイル31−2に現れるのではなく、移動
局13−3に対する送信信号についての遅延プロファイ
ル31−3に現れる。同様に、上記パスにおける移動局
13−(K−1)に対する送信信号に対応するパス42
−(K−1)は、移動局13−(K−1)に対する送信
信号についての遅延プロファイル31−(K−1)に現
れるのではなく、移動局13−Kに対する送信信号につ
いての遅延プロファイル31−Kに現れる。
【0021】これにより、移動局13−1は、パス41
−2を移動局13−2に対する送信信号についてのパス
として認識するとともに、パス42−1をも移動局13
−2に対する送信信号についてのパスとして誤って認識
する。同様に、移動局13−1は、パス41−Kを移動
局13−Kに対する送信信号についてのパスとして認識
するとともに、パス42−(K−1)をも移動局13−
Kに対する送信信号についてのパスとして誤って認識す
る。
−2を移動局13−2に対する送信信号についてのパス
として認識するとともに、パス42−1をも移動局13
−2に対する送信信号についてのパスとして誤って認識
する。同様に、移動局13−1は、パス41−Kを移動
局13−Kに対する送信信号についてのパスとして認識
するとともに、パス42−(K−1)をも移動局13−
Kに対する送信信号についてのパスとして誤って認識す
る。
【0022】この後、移動局13−1は、このような誤
った認識により得られた遅延プロファイルに対応するチ
ャネル推定値を用いて、干渉除去処理に用いる係数を生
成する。これにより干渉除去処理に用いる係数の精度が
劣化する。さらに、移動局13−1は、精度の劣化した
係数を用いて受信信号に対する干渉除去処理を行うの
で、この干渉除去処理により得られる信号の品質を劣化
させることになる。
った認識により得られた遅延プロファイルに対応するチ
ャネル推定値を用いて、干渉除去処理に用いる係数を生
成する。これにより干渉除去処理に用いる係数の精度が
劣化する。さらに、移動局13−1は、精度の劣化した
係数を用いて受信信号に対する干渉除去処理を行うの
で、この干渉除去処理により得られる信号の品質を劣化
させることになる。
【0023】加えて、基地局11において、1つの送信
用のタイムスロットに、より多くの移動局を割り当てる
場合には、すなわち、より多くの移動局に対する送信信
号を多重する場合には、W区間の長さをより短くする必
要がある。このような場合には、遅延時間がW区間の長
さに対応する時間を超えるパスが発生する可能性がさら
に高くなるので、各移動局における干渉除去処理により
得られる信号の品質が劣化する可能性も高くなる。
用のタイムスロットに、より多くの移動局を割り当てる
場合には、すなわち、より多くの移動局に対する送信信
号を多重する場合には、W区間の長さをより短くする必
要がある。このような場合には、遅延時間がW区間の長
さに対応する時間を超えるパスが発生する可能性がさら
に高くなるので、各移動局における干渉除去処理により
得られる信号の品質が劣化する可能性も高くなる。
【0024】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、各移動局における干渉除去処理により得られる
信号の品質を向上させる無線受信装置を提供することを
目的とする。
であり、各移動局における干渉除去処理により得られる
信号の品質を向上させる無線受信装置を提供することを
目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の無線受信装置
は、基地局装置がカバーするセル内に存在する通信端末
装置についての情報信号、および、前記セルに固有の基
準コードを用いて生成された、前記通信端末装置に固有
のコードを含む信号と、前記セルに固有の拡散符号であ
って前記通信端末装置に固有のコードよりもコード長が
大きい拡散符号により拡散された既知信号と、が前記基
地局装置により同一周波数帯域に多重され送信された信
号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信され
た信号と前記既知信号とを用いた相関演算により第1遅
延プロファイルを生成する第1相関手段と、前記受信手
段により受信された信号と前記基準コードとを用いた相
関演算により第2遅延プロファイルを生成する第2相関
手段と、前記受信手段により受信された信号に対して、
前記第1遅延プロファイルおよび前記第2遅延プロファ
イルを用いた干渉除去処理を行う干渉除去手段と、を具
備する構成を採る。
は、基地局装置がカバーするセル内に存在する通信端末
装置についての情報信号、および、前記セルに固有の基
準コードを用いて生成された、前記通信端末装置に固有
のコードを含む信号と、前記セルに固有の拡散符号であ
って前記通信端末装置に固有のコードよりもコード長が
大きい拡散符号により拡散された既知信号と、が前記基
地局装置により同一周波数帯域に多重され送信された信
号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信され
た信号と前記既知信号とを用いた相関演算により第1遅
延プロファイルを生成する第1相関手段と、前記受信手
段により受信された信号と前記基準コードとを用いた相
関演算により第2遅延プロファイルを生成する第2相関
手段と、前記受信手段により受信された信号に対して、
前記第1遅延プロファイルおよび前記第2遅延プロファ
イルを用いた干渉除去処理を行う干渉除去手段と、を具
備する構成を採る。
【0026】本発明の無線受信装置は、干渉除去手段
が、第1遅延プロファイルにおいて、所定の大きさを有
し、かつ、遅延時間が第2遅延プロファイルの区間長に
対応する時間よりも大きい劣化パスを検出する検出手段
を具備し、前記劣化パスに対応するパスが除去された第
2遅延プロファイルに対応するチャネル推定値を用いて
干渉除去処理を行う構成を採る。
が、第1遅延プロファイルにおいて、所定の大きさを有
し、かつ、遅延時間が第2遅延プロファイルの区間長に
対応する時間よりも大きい劣化パスを検出する検出手段
を具備し、前記劣化パスに対応するパスが除去された第
2遅延プロファイルに対応するチャネル推定値を用いて
干渉除去処理を行う構成を採る。
【0027】これらの構成によれば、各通信端末装置
は、所定の通信端末装置に対する送信信号についての遅
延プロファイルに存在している、上記所定の通信端末装
置以外の通信端末装置に対する送信信号についてのパス
(すなわち劣化パス)を正確に認識することができる。
すなわち、各通信端末装置は、各通信端末装置に対する
送信信号についてのパスを正確に認識することができ
る。よって、このような認識により得られた第2遅延プ
ロファイルに対応するチャネル推定値を用いて生成され
る、干渉除去処理に用いる係数の精度を良好に保つこと
ができる。したがって、受信信号に対する干渉除去処理
により得られる受信データの品質を向上させることがで
きる。
は、所定の通信端末装置に対する送信信号についての遅
延プロファイルに存在している、上記所定の通信端末装
置以外の通信端末装置に対する送信信号についてのパス
(すなわち劣化パス)を正確に認識することができる。
すなわち、各通信端末装置は、各通信端末装置に対する
送信信号についてのパスを正確に認識することができ
る。よって、このような認識により得られた第2遅延プ
ロファイルに対応するチャネル推定値を用いて生成され
る、干渉除去処理に用いる係数の精度を良好に保つこと
ができる。したがって、受信信号に対する干渉除去処理
により得られる受信データの品質を向上させることがで
きる。
【0028】本発明の通信端末装置は、上記いずれかの
無線受信装置を備えた構成を採る。
無線受信装置を備えた構成を採る。
【0029】この構成によれば、受信信号に対する干渉
除去処理により得られる受信データの品質を向上させる
無線受信装置を備えることにより、良好な無線通信を行
う通信端末装置を提供することができる。
除去処理により得られる受信データの品質を向上させる
無線受信装置を備えることにより、良好な無線通信を行
う通信端末装置を提供することができる。
【0030】本発明の基地局装置は、上記いずれかの無
線受信装置を備えた通信端末装置と無線通信を行う構成
を採る。
線受信装置を備えた通信端末装置と無線通信を行う構成
を採る。
【0031】この構成によれば、良好な無線通信を行う
通信端末装置と無線通信を行うことにより、良好な無線
通信を行う基地局装置を提供することができる。
通信端末装置と無線通信を行うことにより、良好な無線
通信を行う基地局装置を提供することができる。
【0032】本発明の無線受信方法は、基地局装置がカ
バーするセル内に存在する通信端末装置についての情報
信号、および、前記セルに固有の基準コードを用いて生
成された、前記通信端末装置に固有のコードを含む信号
と、前記セルに固有の拡散符号であって前記通信端末装
置に固有のコードよりもコード長が大きい拡散符号によ
り拡散された既知信号と、が前記基地局装置により同一
周波数帯域に多重され送信された信号を受信する受信工
程と、前記受信工程により受信された信号と前記既知信
号とを用いた相関演算により第1遅延プロファイルを生
成する第1相関工程と、前記受信工程により受信された
信号と前記基準コードとを用いた相関演算により第2遅
延プロファイルを生成する第2相関工程と、前記受信工
程により受信された信号に対して、前記第1遅延プロフ
ァイルおよび前記第2遅延プロファイルを用いた干渉除
去処理を行う干渉除去工程と、を具備する。
バーするセル内に存在する通信端末装置についての情報
信号、および、前記セルに固有の基準コードを用いて生
成された、前記通信端末装置に固有のコードを含む信号
と、前記セルに固有の拡散符号であって前記通信端末装
置に固有のコードよりもコード長が大きい拡散符号によ
り拡散された既知信号と、が前記基地局装置により同一
周波数帯域に多重され送信された信号を受信する受信工
程と、前記受信工程により受信された信号と前記既知信
号とを用いた相関演算により第1遅延プロファイルを生
成する第1相関工程と、前記受信工程により受信された
信号と前記基準コードとを用いた相関演算により第2遅
延プロファイルを生成する第2相関工程と、前記受信工
程により受信された信号に対して、前記第1遅延プロフ
ァイルおよび前記第2遅延プロファイルを用いた干渉除
去処理を行う干渉除去工程と、を具備する。
【0033】この方法によれば、各通信端末装置は、所
定の通信端末装置に対する送信信号についての遅延プロ
ファイルに存在している、上記所定の通信端末装置以外
の通信端末装置に対する送信信号についてのパス(すな
わち劣化パス)を正確に認識することができる。すなわ
ち、各通信端末装置は、各通信端末装置に対する送信信
号についてのパスを正確に認識することができる。よっ
て、このような認識により得られた第2遅延プロファイ
ルに対応するチャネル推定値を用いて生成される、干渉
除去処理に用いる係数の精度を良好に保つことができ
る。したがって、受信信号に対する干渉除去処理により
得られる受信データの品質を向上させることができる。
定の通信端末装置に対する送信信号についての遅延プロ
ファイルに存在している、上記所定の通信端末装置以外
の通信端末装置に対する送信信号についてのパス(すな
わち劣化パス)を正確に認識することができる。すなわ
ち、各通信端末装置は、各通信端末装置に対する送信信
号についてのパスを正確に認識することができる。よっ
て、このような認識により得られた第2遅延プロファイ
ルに対応するチャネル推定値を用いて生成される、干渉
除去処理に用いる係数の精度を良好に保つことができ
る。したがって、受信信号に対する干渉除去処理により
得られる受信データの品質を向上させることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、基地局がカバー
するセル内に存在する移動局についての情報信号、およ
び、上記セルに固有の基準コードを用いて生成された、
上記移動局に固有のコードを含む信号と、上記セルに固
有の拡散符号であって上記移動局に固有のコードよりも
コード長が大きい拡散符号により拡散された既知信号
と、が上記基地局により同一周波数帯域に多重され送信
された信号を受信し、受信した信号すなわち受信信号と
上記既知信号とを用いた相関演算により生成された第1
遅延プロファイルと、受信信号と上記基準コードとを用
いた相関演算により生成された第2遅延プロファイルと
を用いて、受信信号に対する干渉除去処理を行うことで
ある。さらに具体的には、本発明の骨子は、第1遅延プ
ロファイルにおいて、所定の大きさを有し、かつ、遅延
時間が最大遅延時間(すなわち、第2遅延プロファイル
の区間長に対応する時間、より具体的には、各移動局に
対する送信信号についての遅延プロファイルの区間長に
対応する時間)よりも大きい劣化パスを検出し、この劣
化パスが除去された第2遅延プロファイルに対応するチ
ャネル推定値を用いて、受信信号に対する干渉除去処理
を行うことである。
するセル内に存在する移動局についての情報信号、およ
び、上記セルに固有の基準コードを用いて生成された、
上記移動局に固有のコードを含む信号と、上記セルに固
有の拡散符号であって上記移動局に固有のコードよりも
コード長が大きい拡散符号により拡散された既知信号
と、が上記基地局により同一周波数帯域に多重され送信
された信号を受信し、受信した信号すなわち受信信号と
上記既知信号とを用いた相関演算により生成された第1
遅延プロファイルと、受信信号と上記基準コードとを用
いた相関演算により生成された第2遅延プロファイルと
を用いて、受信信号に対する干渉除去処理を行うことで
ある。さらに具体的には、本発明の骨子は、第1遅延プ
ロファイルにおいて、所定の大きさを有し、かつ、遅延
時間が最大遅延時間(すなわち、第2遅延プロファイル
の区間長に対応する時間、より具体的には、各移動局に
対する送信信号についての遅延プロファイルの区間長に
対応する時間)よりも大きい劣化パスを検出し、この劣
化パスが除去された第2遅延プロファイルに対応するチ
ャネル推定値を用いて、受信信号に対する干渉除去処理
を行うことである。
【0035】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形
態にかかる移動体通信システムの様子を示す模式図であ
る。図1に示す移動体通信システムでは、基地局101
は、この基地局101がカバーするセル102内に存在
するK個の移動局(図1では、一例として移動局103
−1および移動局103−Kのみが示されている)との
間で、CDMA(Code Division Multiple Access)方
式の無線通信を行う。移動局103−1〜103−K
は、本実施の形態にかかる無線受信装置を備えている。
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形
態にかかる移動体通信システムの様子を示す模式図であ
る。図1に示す移動体通信システムでは、基地局101
は、この基地局101がカバーするセル102内に存在
するK個の移動局(図1では、一例として移動局103
−1および移動局103−Kのみが示されている)との
間で、CDMA(Code Division Multiple Access)方
式の無線通信を行う。移動局103−1〜103−K
は、本実施の形態にかかる無線受信装置を備えている。
【0036】基地局101と各移動局は、例えば図2に
示すフレームフォーマットに従って無線通信を行う。図
2は、本発明の実施の形態にかかる移動体通信システム
により用いられるフレームフォーマットの一例を示す模
式図である。
示すフレームフォーマットに従って無線通信を行う。図
2は、本発明の実施の形態にかかる移動体通信システム
により用いられるフレームフォーマットの一例を示す模
式図である。
【0037】基地局101は、例えば、タイムスロット
(以下「TS」という。)201−1において、SCH
(Synchronization CHannel)を介して全移動局に対し
て既知信号を送信する。具体的には、基地局101は、
セル102に固有の拡散符号すなわちセル102内にお
ける全移動局の間で共通の拡散符号(Cp)で拡散され
た既知信号202、および、セル102に固有の拡散符
号(Cs)で拡散された既知信号203を、SCHを介
して全移動局に対して送信する。以下、説明の簡略化の
ために、SCHを介して通信される信号を「SCH信
号」と称する。このセル102に固有の拡散符号(C
s)は、後述するW区間よりも長いチップ長(本実施の
形態では「2W」とする)を有する符号である。なお、
既知信号203のコード長は、セル102に固有の拡散
符号(Cs)のコード長と同一であることはいうまでも
ない。
(以下「TS」という。)201−1において、SCH
(Synchronization CHannel)を介して全移動局に対し
て既知信号を送信する。具体的には、基地局101は、
セル102に固有の拡散符号すなわちセル102内にお
ける全移動局の間で共通の拡散符号(Cp)で拡散され
た既知信号202、および、セル102に固有の拡散符
号(Cs)で拡散された既知信号203を、SCHを介
して全移動局に対して送信する。以下、説明の簡略化の
ために、SCHを介して通信される信号を「SCH信
号」と称する。このセル102に固有の拡散符号(C
s)は、後述するW区間よりも長いチップ長(本実施の
形態では「2W」とする)を有する符号である。なお、
既知信号203のコード長は、セル102に固有の拡散
符号(Cs)のコード長と同一であることはいうまでも
ない。
【0038】基地局101は、例えば、TS201−4
において、DPCH(Dedicated Physical CHannel)を
介して全移動局に対して、情報信号および既知信号を含
む信号を送信する。具体的には、基地局101は、各移
動局に対する情報信号が符号多重されたDATA部20
4と、各移動局に固有のミッドアンブルコードが多重さ
れたMA(ミッドアンブル)部205と、各移動局に対
する情報信号が符号多重されたDATA部206と、ガ
ード区間(G)207と、を含む信号を、DPCHを介
して全移動局に対して送信する。以下、説明の簡略化の
ために、DPCHを介して通信される信号を「DPCH
信号」と称する。なお、TS201−2、TS201−
3、TS201−5〜TS201−15では、基地局
101から全移動局に対する所定のチャネルを用いた送
信、全移動局から基地局101に対する所定のチャネ
ルを用いた送信、等が適宜行われる。
において、DPCH(Dedicated Physical CHannel)を
介して全移動局に対して、情報信号および既知信号を含
む信号を送信する。具体的には、基地局101は、各移
動局に対する情報信号が符号多重されたDATA部20
4と、各移動局に固有のミッドアンブルコードが多重さ
れたMA(ミッドアンブル)部205と、各移動局に対
する情報信号が符号多重されたDATA部206と、ガ
ード区間(G)207と、を含む信号を、DPCHを介
して全移動局に対して送信する。以下、説明の簡略化の
ために、DPCHを介して通信される信号を「DPCH
信号」と称する。なお、TS201−2、TS201−
3、TS201−5〜TS201−15では、基地局
101から全移動局に対する所定のチャネルを用いた送
信、全移動局から基地局101に対する所定のチャネ
ルを用いた送信、等が適宜行われる。
【0039】因みに、W−CDMAにおけるCDMA−
TDD方式では、図2における1フレームに対応する時
間は10[ms]であり、DPCH信号の送信に用いら
れる1タイムスロット(例えばTS201−4)に対応
する時間は666[μs]となっている。
TDD方式では、図2における1フレームに対応する時
間は10[ms]であり、DPCH信号の送信に用いら
れる1タイムスロット(例えばTS201−4)に対応
する時間は666[μs]となっている。
【0040】次に、基地局101から全移動局に対して
送信されるDPCH信号の詳細について、さらに図3お
よび図4を参照して説明する。図3は、本発明の実施の
形態にかかる移動体通信システムに用いられるミッドア
ンブルコードの生成方法の一例を示す模式図である。図
4は、本発明の実施の形態にかかる移動体通信システム
における基地局により送信されるDPCH信号の生成方
法の一例を示す模式図である。
送信されるDPCH信号の詳細について、さらに図3お
よび図4を参照して説明する。図3は、本発明の実施の
形態にかかる移動体通信システムに用いられるミッドア
ンブルコードの生成方法の一例を示す模式図である。図
4は、本発明の実施の形態にかかる移動体通信システム
における基地局により送信されるDPCH信号の生成方
法の一例を示す模式図である。
【0041】最初に、DPCH信号に挿入される各移動
局に固有のミッドアンブルコードの生成について、図3
を参照して説明する。まず第1に、コード長がPである
ベーシックミッドアンブルコードmpを連結させること
により、コード長が2Pであるコードが用意される。こ
のベーシックミッドアンブルコード(基準コード)m p
は、セル102に固有のコード、すなわち、セル102
内に存在するすべての移動局(移動局103−1〜移動
局103−K)にとって既知のコードである。
局に固有のミッドアンブルコードの生成について、図3
を参照して説明する。まず第1に、コード長がPである
ベーシックミッドアンブルコードmpを連結させること
により、コード長が2Pであるコードが用意される。こ
のベーシックミッドアンブルコード(基準コード)m p
は、セル102に固有のコード、すなわち、セル102
内に存在するすべての移動局(移動局103−1〜移動
局103−K)にとって既知のコードである。
【0042】第2に、移動局103−1〜移動局103
−Kに対して、コード長が2Pであるコードにおける基
準位置が与えられる。具体的には、移動局103−1に
対しては、基準位置として、上記コードにおいて末端部
302に対応する位置が与えられる。移動局103−2
に対しては、基準位置として、上記コードにおいて末端
部302に対応する位置を先端部301の方向にWチッ
プ(W区間)だけずらした位置が与えられる。同様にし
て、移動局103−Kに対しては、基準位置として、上
記コードにおいて末端部302に対応する位置を先端部
301の方向に(K−1)Wチップだけずらした位置が
与えられる。
−Kに対して、コード長が2Pであるコードにおける基
準位置が与えられる。具体的には、移動局103−1に
対しては、基準位置として、上記コードにおいて末端部
302に対応する位置が与えられる。移動局103−2
に対しては、基準位置として、上記コードにおいて末端
部302に対応する位置を先端部301の方向にWチッ
プ(W区間)だけずらした位置が与えられる。同様にし
て、移動局103−Kに対しては、基準位置として、上
記コードにおいて末端部302に対応する位置を先端部
301の方向に(K−1)Wチップだけずらした位置が
与えられる。
【0043】第3に、移動局103−1〜移動局103
−Kに対して、上記コードにおける切り出し位置が与え
られる。すなわち、上記コードにおいて基準位置を先端
部301の方向にP+K−1だけずらした位置が、切り
出し位置として与えられる。
−Kに対して、上記コードにおける切り出し位置が与え
られる。すなわち、上記コードにおいて基準位置を先端
部301の方向にP+K−1だけずらした位置が、切り
出し位置として与えられる。
【0044】最後に、各移動局毎に、上記コードにおい
て、切り出し位置を先端部とし基準位置を末端部とし
て、コード長がP+K−1であるミッドアンブルコード
が抽出される。これにより、移動局103−1〜移動局
103−Kのそれぞれに固有のミッドアンブルコード
(図3におけるミッドアンブルコード303−1〜ミッ
ドアンブルコード303−K)が生成される。
て、切り出し位置を先端部とし基準位置を末端部とし
て、コード長がP+K−1であるミッドアンブルコード
が抽出される。これにより、移動局103−1〜移動局
103−Kのそれぞれに固有のミッドアンブルコード
(図3におけるミッドアンブルコード303−1〜ミッ
ドアンブルコード303−K)が生成される。
【0045】次に、基地局101によるDPCH信号の
生成について図4を参照して説明する。まず、移動局1
03−1に着目すれば、移動局103−1に固有の拡散
符号により拡散された情報信号(DATA)208−1
と、移動局103−1に固有のミッドアンブルコード2
09−1と、移動局103−1に固有の拡散符号により
拡散された情報信号(DATA)210−1と、ガード
区間(G)211−1と、を含んだ移動局103−1に
対する送信信号が生成される。同様に、移動局103−
Kに固有の拡散符号により拡散された情報信号(DAT
A)208−Kと、移動局103−Kに固有のミッドア
ンブルコード209−Kと、移動局103−Kに固有の
拡散符号により拡散された情報信号(DATA)210
−Kと、ガード区間(G)211−Kと、を含んだ移動
局103−Kに対する送信信号が生成される。これによ
り、各移動局に対する送信信号が生成される。
生成について図4を参照して説明する。まず、移動局1
03−1に着目すれば、移動局103−1に固有の拡散
符号により拡散された情報信号(DATA)208−1
と、移動局103−1に固有のミッドアンブルコード2
09−1と、移動局103−1に固有の拡散符号により
拡散された情報信号(DATA)210−1と、ガード
区間(G)211−1と、を含んだ移動局103−1に
対する送信信号が生成される。同様に、移動局103−
Kに固有の拡散符号により拡散された情報信号(DAT
A)208−Kと、移動局103−Kに固有のミッドア
ンブルコード209−Kと、移動局103−Kに固有の
拡散符号により拡散された情報信号(DATA)210
−Kと、ガード区間(G)211−Kと、を含んだ移動
局103−Kに対する送信信号が生成される。これによ
り、各移動局に対する送信信号が生成される。
【0046】この後、全移動局に対する送信信号を多重
することにより、図2に示すDPCH信号が生成され
る。ここで、図2に示すDPCH信号におけるDATA
部204は、図4に示すDATA部208−1〜DAT
A部208−Kが符号多重された信号に相当し、図2に
示すMA部205は、図4に示すMA(1)209−1〜
MA(K)209−Kが多重された信号に相当し、図2に
示すDATA部206は、図4に示すDATA部210
−1〜DATA部210−Kが符号多重された信号に相
当する。
することにより、図2に示すDPCH信号が生成され
る。ここで、図2に示すDPCH信号におけるDATA
部204は、図4に示すDATA部208−1〜DAT
A部208−Kが符号多重された信号に相当し、図2に
示すMA部205は、図4に示すMA(1)209−1〜
MA(K)209−Kが多重された信号に相当し、図2に
示すDATA部206は、図4に示すDATA部210
−1〜DATA部210−Kが符号多重された信号に相
当する。
【0047】以上のようにして基地局101に生成され
たDPCH信号は、全移動局に対して送信される。別言
すれば、全移動局に対する送信信号は、同一周波数帯域
に符号多重されて、全移動局に対して送信される。
たDPCH信号は、全移動局に対して送信される。別言
すれば、全移動局に対する送信信号は、同一周波数帯域
に符号多重されて、全移動局に対して送信される。
【0048】次いで、基地局により図2に示したフレー
ムフォーマットに従って送信された信号を受信する移動
局103−1〜移動局103−Kの構成について、さら
に図5を参照して説明する。図5は、本発明の実施の形
態にかかる無線受信装置を備えた移動局の構成を示すブ
ロック図である。
ムフォーマットに従って送信された信号を受信する移動
局103−1〜移動局103−Kの構成について、さら
に図5を参照して説明する。図5は、本発明の実施の形
態にかかる無線受信装置を備えた移動局の構成を示すブ
ロック図である。
【0049】図5において、受信RF部502は、アン
テナ501により受信された信号(受信信号)に対して
周波数変換等を含む受信処理を行うことにより、Ich
のベースバンド信号(同相成分)およびQchのベース
バンド信号(直交成分)を生成する。A/D変換器50
3(504)は、Ich(Qch)のベースバンド信号
に対してA/D変換を行うことにより、Ich(Qc
h)のディジタルベースバンド信号を生成する。メモリ
505は、生成されたIchおよびQchのディジタル
ベースバンド信号を記憶してスイッチ(以下「SW」と
いう。)506に出力する。SW506は、タイミング
制御部511からの制御信号に基づいて、メモリ505
に記憶されたIchおよびQchのディジタルベースバ
ンド信号を、MF(マッチトフィルタ)509、SW5
12またはメモリ515に出力する。
テナ501により受信された信号(受信信号)に対して
周波数変換等を含む受信処理を行うことにより、Ich
のベースバンド信号(同相成分)およびQchのベース
バンド信号(直交成分)を生成する。A/D変換器50
3(504)は、Ich(Qch)のベースバンド信号
に対してA/D変換を行うことにより、Ich(Qc
h)のディジタルベースバンド信号を生成する。メモリ
505は、生成されたIchおよびQchのディジタル
ベースバンド信号を記憶してスイッチ(以下「SW」と
いう。)506に出力する。SW506は、タイミング
制御部511からの制御信号に基づいて、メモリ505
に記憶されたIchおよびQchのディジタルベースバ
ンド信号を、MF(マッチトフィルタ)509、SW5
12またはメモリ515に出力する。
【0050】MF509は、コード生成部508により
生成された拡散符号(Cs)と、IchおよびQchの
ディジタルベースバンド信号とを用いた相関演算を行
い、SCH信号についてのチャネル推定値を生成する。
さらに、MF509は、生成されたチャネル推定値を用
いて遅延プロファイル(ここでは「第1遅延プロファイ
ル」とする)を生成する。ここで、相関演算に用いられ
る拡散符号(Cs)の長さが2Wであることに起因し
て、MF509により生成される第1遅延プロファイル
の区間長は2Wとなる。
生成された拡散符号(Cs)と、IchおよびQchの
ディジタルベースバンド信号とを用いた相関演算を行
い、SCH信号についてのチャネル推定値を生成する。
さらに、MF509は、生成されたチャネル推定値を用
いて遅延プロファイル(ここでは「第1遅延プロファイ
ル」とする)を生成する。ここで、相関演算に用いられ
る拡散符号(Cs)の長さが2Wであることに起因し
て、MF509により生成される第1遅延プロファイル
の区間長は2Wとなる。
【0051】判定部510は、MF509により生成さ
れた第1遅延プロファイルに、遅延時間がW区間に対応
する時間を越えるパスが存在するか否かの判定を行う。
タイミング制御部511は、判定部510の判定結果に
応じた制御信号を、SW506、コード制御部507、
SW512、SW514、メモリ515、干渉除去部5
16に出力する。
れた第1遅延プロファイルに、遅延時間がW区間に対応
する時間を越えるパスが存在するか否かの判定を行う。
タイミング制御部511は、判定部510の判定結果に
応じた制御信号を、SW506、コード制御部507、
SW512、SW514、メモリ515、干渉除去部5
16に出力する。
【0052】コード制御部507は、タイミング信号制
御部511からの制御信号に基づいて、コード生成部5
08におけるコード生成を制御する。コード生成部50
8は、コード制御部507による制御を受けて、MF5
09に対して拡散符号(Cs)を出力し、MF513に
対してベーシックミッドアンブルコードを出力し、干渉
除去部516に対して各移動局に割り当てられた拡散符
号(具体的には、各移動局に対する送信信号の生成に用
いられた拡散符号)を出力する。
御部511からの制御信号に基づいて、コード生成部5
08におけるコード生成を制御する。コード生成部50
8は、コード制御部507による制御を受けて、MF5
09に対して拡散符号(Cs)を出力し、MF513に
対してベーシックミッドアンブルコードを出力し、干渉
除去部516に対して各移動局に割り当てられた拡散符
号(具体的には、各移動局に対する送信信号の生成に用
いられた拡散符号)を出力する。
【0053】SW512は、タイミング制御部511か
らの制御信号に応じて、IchおよびQchのディジタ
ルベースバンド信号をMF513に出力する。MF51
3は、IchおよびQchのディジタルベースバンド信
号と、ベーシックミッドアンブルコードとを用いた相関
演算を行い、全移動局に対する送信信号についてのチャ
ネル推定値を生成する。このMF513は、生成された
チャネル推定値を用いて遅延プロファイル(ここでは
「第2遅延プロファイル」とする)を生成し、生成され
た第2遅延プロファイルをSW514に出力する。MF
513により生成される各移動局に対する送信信号につ
いての第2遅延プロファイルの区間長は、それぞれWと
なる。
らの制御信号に応じて、IchおよびQchのディジタ
ルベースバンド信号をMF513に出力する。MF51
3は、IchおよびQchのディジタルベースバンド信
号と、ベーシックミッドアンブルコードとを用いた相関
演算を行い、全移動局に対する送信信号についてのチャ
ネル推定値を生成する。このMF513は、生成された
チャネル推定値を用いて遅延プロファイル(ここでは
「第2遅延プロファイル」とする)を生成し、生成され
た第2遅延プロファイルをSW514に出力する。MF
513により生成される各移動局に対する送信信号につ
いての第2遅延プロファイルの区間長は、それぞれWと
なる。
【0054】SW514は、タイミング制御部511か
らの制御信号に応じて、MF513からの第2遅延プロ
ファイルを干渉除去部516に出力する。メモリ515
は、IchおよびQchのディジタルベースバンド信号
を記憶し、記憶したディジタルベースバンド信号を、タ
イミング制御部511からの制御信号に応じて、干渉除
去部516に出力する。干渉除去部516は、タイミン
グ制御部511からの制御信号に応じて、メモリ515
からのディジタルベースバンド信号に対する干渉除去処
理を行う。復調部517は、干渉除去部516により干
渉除去が施された信号に対して、復調処理を行うことに
より、受信データを成する。
らの制御信号に応じて、MF513からの第2遅延プロ
ファイルを干渉除去部516に出力する。メモリ515
は、IchおよびQchのディジタルベースバンド信号
を記憶し、記憶したディジタルベースバンド信号を、タ
イミング制御部511からの制御信号に応じて、干渉除
去部516に出力する。干渉除去部516は、タイミン
グ制御部511からの制御信号に応じて、メモリ515
からのディジタルベースバンド信号に対する干渉除去処
理を行う。復調部517は、干渉除去部516により干
渉除去が施された信号に対して、復調処理を行うことに
より、受信データを成する。
【0055】次に、上記構成を有する移動局における動
作について説明する。ここで説明する動作は、移動局1
3−1〜移動局13−Kのいずれにおいてもなされる。
ここでは、一例として移動局13−1に着目して説明す
る。
作について説明する。ここで説明する動作は、移動局1
3−1〜移動局13−Kのいずれにおいてもなされる。
ここでは、一例として移動局13−1に着目して説明す
る。
【0056】基地局101により図2に示したフレーム
フォーマットに従って送信された信号は、移動局13−
1におけるアンテナ501により受信される。アンテナ
501により受信された信号(受信信号)は、受信RF
部502において、周波数変換等の受信処理がなされる
ことにより、IchおよびQchのベースバンド信号に
変換される。Ich(Qch)のベースバンド信号は、
A/D変換器503(504)により、Ich(Qc
h)のディジタルベースバンド信号に変換された後、メ
モリ505によりフレーム単位で記憶される。メモリ5
05に記憶されたディジタルベースバンド信号は、SW
506に出力される。
フォーマットに従って送信された信号は、移動局13−
1におけるアンテナ501により受信される。アンテナ
501により受信された信号(受信信号)は、受信RF
部502において、周波数変換等の受信処理がなされる
ことにより、IchおよびQchのベースバンド信号に
変換される。Ich(Qch)のベースバンド信号は、
A/D変換器503(504)により、Ich(Qc
h)のディジタルベースバンド信号に変換された後、メ
モリ505によりフレーム単位で記憶される。メモリ5
05に記憶されたディジタルベースバンド信号は、SW
506に出力される。
【0057】SW506では、タイミング制御部511
からの制御信号に応じて、MF509、SW512また
はメモリ515に対するディジタルベースバンド信号の
出力がなされる。具体的には、タイミング制御部511
からの制御信号に基づいて、SW506により、SCH
信号に対応するディジタルベースバンド信号(すなわち
TS201−1に対応するディジタルベースバンド信
号)は、MF509に出力され、DPCH信号に対応す
るディジタルベースバンド信号は(すなわちTS201
−4に対応するディジタルベースバンド信号)は、メモ
リ515に出力されて記憶されるとともに、SW512
に出力される。
からの制御信号に応じて、MF509、SW512また
はメモリ515に対するディジタルベースバンド信号の
出力がなされる。具体的には、タイミング制御部511
からの制御信号に基づいて、SW506により、SCH
信号に対応するディジタルベースバンド信号(すなわち
TS201−1に対応するディジタルベースバンド信
号)は、MF509に出力され、DPCH信号に対応す
るディジタルベースバンド信号は(すなわちTS201
−4に対応するディジタルベースバンド信号)は、メモ
リ515に出力されて記憶されるとともに、SW512
に出力される。
【0058】MF509では、コード制御部507の制
御を受けたコード生成部508により生成された拡散符
号(Cs)と、SW506からのディジタルベースバン
ド信号とを用いた相関演算が行われることにより、SC
H信号についてのチャネル推定値が生成される。なお、
コード生成部508により生成された拡散符号(Cs)
は、基地局101によりSCH信号の生成に用いられた
拡散符号である。この後、MF509では、生成された
チャネル推定値を用いて、第1遅延プロファイルが生成
される。このMF509により生成される第1遅延プロ
ファイルの区間長は、MF513により生成される第2
遅延プロファイルの区間長(すなわちW)よりも大きく
なっている。MF509により生成された第1遅延プロ
ファイルは、判定部510に出力される。
御を受けたコード生成部508により生成された拡散符
号(Cs)と、SW506からのディジタルベースバン
ド信号とを用いた相関演算が行われることにより、SC
H信号についてのチャネル推定値が生成される。なお、
コード生成部508により生成された拡散符号(Cs)
は、基地局101によりSCH信号の生成に用いられた
拡散符号である。この後、MF509では、生成された
チャネル推定値を用いて、第1遅延プロファイルが生成
される。このMF509により生成される第1遅延プロ
ファイルの区間長は、MF513により生成される第2
遅延プロファイルの区間長(すなわちW)よりも大きく
なっている。MF509により生成された第1遅延プロ
ファイルは、判定部510に出力される。
【0059】判定部510では、第1遅延プロファイル
において、所定の大きさを有し、かつ、遅延時間がW区
間(すなわち、各移動局に対する送信信号についての遅
延プロファイルの区間)に対応する時間を越えるパス
(以下「劣化パス」という。)が存在するか否かの判定
がなされる。判定結果はタイミング制御部511に出力
される。
において、所定の大きさを有し、かつ、遅延時間がW区
間(すなわち、各移動局に対する送信信号についての遅
延プロファイルの区間)に対応する時間を越えるパス
(以下「劣化パス」という。)が存在するか否かの判定
がなされる。判定結果はタイミング制御部511に出力
される。
【0060】タイミング制御部511では、判定部51
0からの判定結果に基づいて制御信号が生成される。具
体的には、以下に示す〜の制御信号が生成される。 SW506に対する制御信号(次のタイムスロットに
対応するディジタルベースバンド信号を、MF509、
SW512またはメモリ515に出力する旨の制御信
号) コード制御部507に対する制御信号(MF509に
出力すべき拡散符号(Cs)を新たに生成する旨の制御
信号) SW512に対する制御信号(DPCH信号に対応す
るディジタルベースバンド信号をMF513に出力する
旨の制御信号) メモリ515に対する制御信号(DPCH信号に対応
するディジタルベースバンド信号を干渉除去部516に
出力する旨の制御信号) SW514に対する制御信号(MF513により生成
された第2遅延プロファイルを干渉除去部516に出力
する旨の制御信号) 干渉除去部516に対する制御信号(第1遅延プロフ
ァイルにおける劣化パスの有無を示す制御信号、およ
び、劣化パスの遅延時間を示す制御信号) 上記のような各制御信号は、タイミング制御部511よ
り対応する各部に対して出力される。
0からの判定結果に基づいて制御信号が生成される。具
体的には、以下に示す〜の制御信号が生成される。 SW506に対する制御信号(次のタイムスロットに
対応するディジタルベースバンド信号を、MF509、
SW512またはメモリ515に出力する旨の制御信
号) コード制御部507に対する制御信号(MF509に
出力すべき拡散符号(Cs)を新たに生成する旨の制御
信号) SW512に対する制御信号(DPCH信号に対応す
るディジタルベースバンド信号をMF513に出力する
旨の制御信号) メモリ515に対する制御信号(DPCH信号に対応
するディジタルベースバンド信号を干渉除去部516に
出力する旨の制御信号) SW514に対する制御信号(MF513により生成
された第2遅延プロファイルを干渉除去部516に出力
する旨の制御信号) 干渉除去部516に対する制御信号(第1遅延プロフ
ァイルにおける劣化パスの有無を示す制御信号、およ
び、劣化パスの遅延時間を示す制御信号) 上記のような各制御信号は、タイミング制御部511よ
り対応する各部に対して出力される。
【0061】制御信号を受信したSW512よりMF5
13に対して、DPCH信号に対応するディジタルベー
スバンド信号が出力される。MF513では、SW51
2からのディジタルベースバンド信号と、コード生成部
508からのベーシックミッドアンブルコードとを用い
た相関演算がなされることにより、DPCH信号につい
てのチャネル推定値、すなわち、全移動局に対する送信
信号についてのチャネル推定値が生成される。なお、コ
ード生成部508により生成されたベーシックミッドア
ンブルコードは、基地局101によりDPCH信号の生
成に用いられた拡散符号である。
13に対して、DPCH信号に対応するディジタルベー
スバンド信号が出力される。MF513では、SW51
2からのディジタルベースバンド信号と、コード生成部
508からのベーシックミッドアンブルコードとを用い
た相関演算がなされることにより、DPCH信号につい
てのチャネル推定値、すなわち、全移動局に対する送信
信号についてのチャネル推定値が生成される。なお、コ
ード生成部508により生成されたベーシックミッドア
ンブルコードは、基地局101によりDPCH信号の生
成に用いられた拡散符号である。
【0062】この後、MF513では、生成されたチャ
ネル推定値を用いて、第2遅延プロファイルが生成され
る。MF513により生成された各移動局に対する送信
信号についての第2遅延プロファイルの区間長は、それ
ぞれWとなる。生成された第2遅延プロファイルは、S
W514を介して干渉除去部516に出力される。
ネル推定値を用いて、第2遅延プロファイルが生成され
る。MF513により生成された各移動局に対する送信
信号についての第2遅延プロファイルの区間長は、それ
ぞれWとなる。生成された第2遅延プロファイルは、S
W514を介して干渉除去部516に出力される。
【0063】干渉除去部516では、メモリ515から
のディジタルベースバンド信号に対する干渉除去処理が
なされる。具体的には、MF513により生成された第
2遅延プロファイルおよびタイミング制御部511から
の制御信号を用いて、メモリ515からのディジタルベ
ースバンド信号に対する干渉除去処理がなされる。
のディジタルベースバンド信号に対する干渉除去処理が
なされる。具体的には、MF513により生成された第
2遅延プロファイルおよびタイミング制御部511から
の制御信号を用いて、メモリ515からのディジタルベ
ースバンド信号に対する干渉除去処理がなされる。
【0064】干渉除去部516によりなされる干渉除去
処理の具体例について、さらに図6を参照して説明す
る。図6(a)は、本発明の実施の形態にかかる無線受
信装置を備えた移動局により生成される第1遅延プロフ
ァイルの一例を示す模式図である。図6(b)は、本発
明の実施の形態にかかる無線受信装置を備えた移動局に
より生成される第2遅延プロファイルの一例を示す模式
図である。図6(c)は、本発明の実施の形態にかかる
無線受信装置を備えた移動局により生成されるパス限定
処理後の第2遅延プロファイルの一例を示す模式図であ
る。干渉除去部516では、ジョイント・ディテクショ
ン(JD)を用いた干渉除去処理がなされる。このジョ
イント・ディテクションについては、“Zero Forcing a
nd MinimumMean-Square-Error Equalization for Multi
user Detection in Code-Division-Multiple-Access Ch
annels”(Klein A., Kaleh G.K., Baier P.W., IEEE Tr
ans. Vehicular Technology, vol.45, pp.276-287 199
6.)により開示されている。
処理の具体例について、さらに図6を参照して説明す
る。図6(a)は、本発明の実施の形態にかかる無線受
信装置を備えた移動局により生成される第1遅延プロフ
ァイルの一例を示す模式図である。図6(b)は、本発
明の実施の形態にかかる無線受信装置を備えた移動局に
より生成される第2遅延プロファイルの一例を示す模式
図である。図6(c)は、本発明の実施の形態にかかる
無線受信装置を備えた移動局により生成されるパス限定
処理後の第2遅延プロファイルの一例を示す模式図であ
る。干渉除去部516では、ジョイント・ディテクショ
ン(JD)を用いた干渉除去処理がなされる。このジョ
イント・ディテクションについては、“Zero Forcing a
nd MinimumMean-Square-Error Equalization for Multi
user Detection in Code-Division-Multiple-Access Ch
annels”(Klein A., Kaleh G.K., Baier P.W., IEEE Tr
ans. Vehicular Technology, vol.45, pp.276-287 199
6.)により開示されている。
【0065】<劣化パスが存在しない場合における干渉
除去処理>まず、第1遅延プロファイルにおいて劣化パ
スが存在しない場合における干渉除去処理について説明
する。図6(a)を参照するに、第1遅延プロファイル
においては、ディジタルベースバンド信号における拡散
符号(Cs)と、コード生成部508からの拡散符号
(Cs)とが一致したタイミングにおいて、しきい値を
越えるパス(ここではパス601およびパス602)が
存在する。ただし、ここでは、劣化パスであるパス60
3は存在しない。これにより、移動局103−1は、第
1遅延プロファイルにおけるパス601およびパス60
2に対応するタイミングにおいて、基地局101により
送信されたSCH信号を受信していることを認識する。
除去処理>まず、第1遅延プロファイルにおいて劣化パ
スが存在しない場合における干渉除去処理について説明
する。図6(a)を参照するに、第1遅延プロファイル
においては、ディジタルベースバンド信号における拡散
符号(Cs)と、コード生成部508からの拡散符号
(Cs)とが一致したタイミングにおいて、しきい値を
越えるパス(ここではパス601およびパス602)が
存在する。ただし、ここでは、劣化パスであるパス60
3は存在しない。これにより、移動局103−1は、第
1遅延プロファイルにおけるパス601およびパス60
2に対応するタイミングにおいて、基地局101により
送信されたSCH信号を受信していることを認識する。
【0066】一方、図6(b)を参照するに、第2遅延
プロファイルは、セル102におけるすべての移動局に
共通であるベーシックミッドアンブルコードが用いられ
ていることにより、移動局103−1に対する送信信号
についてのW区間の遅延プロファイル604−1だけで
なく、移動局103−2に対する送信信号についてのW
区間の遅延プロファイル604−2〜移動局103−K
に対する送信信号についてのW区間の遅延プロファイル
604−Kをも含んでいる。
プロファイルは、セル102におけるすべての移動局に
共通であるベーシックミッドアンブルコードが用いられ
ていることにより、移動局103−1に対する送信信号
についてのW区間の遅延プロファイル604−1だけで
なく、移動局103−2に対する送信信号についてのW
区間の遅延プロファイル604−2〜移動局103−K
に対する送信信号についてのW区間の遅延プロファイル
604−Kをも含んでいる。
【0067】一例として、遅延プロファイル604−1
に着目すると、ベーシックミッドアンブルコードと移動
局103−1に固有のミッドアンブルコードとが一致し
たタイミングにおいて、しきい値を越えるパス(パス6
05−1およびパス606−1)が存在する。これによ
り、移動局103−1は、遅延プロファイル604−1
におけるパス605−1およびパス606−1に対応す
るタイミングにおいて、基地局101により送信された
移動局103−1に対する送信信号を受信していること
を認識する。
に着目すると、ベーシックミッドアンブルコードと移動
局103−1に固有のミッドアンブルコードとが一致し
たタイミングにおいて、しきい値を越えるパス(パス6
05−1およびパス606−1)が存在する。これによ
り、移動局103−1は、遅延プロファイル604−1
におけるパス605−1およびパス606−1に対応す
るタイミングにおいて、基地局101により送信された
移動局103−1に対する送信信号を受信していること
を認識する。
【0068】ここで、基地局101により、移動局10
3−1に対する送信信号〜移動局103−Kに対する送
信信号が、すべて同一時間に送信されていることに起因
して、移動局103−1は、移動局103−1に対する
送信信号〜移動局103−Kに対する送信信号をすべて
略同一のタイミングで受信する。したがって、遅延プロ
ファイル604−1におけるパス605−1(パス60
6−1)が発生するタイミングは、遅延プロファイル6
04−2におけるパス605−2(パス606−2)が
発生するタイミング〜遅延プロファイル604−Kにお
けるパス605−K(パス606−K)が発生するタイ
ミングと略同一となる。
3−1に対する送信信号〜移動局103−Kに対する送
信信号が、すべて同一時間に送信されていることに起因
して、移動局103−1は、移動局103−1に対する
送信信号〜移動局103−Kに対する送信信号をすべて
略同一のタイミングで受信する。したがって、遅延プロ
ファイル604−1におけるパス605−1(パス60
6−1)が発生するタイミングは、遅延プロファイル6
04−2におけるパス605−2(パス606−2)が
発生するタイミング〜遅延プロファイル604−Kにお
けるパス605−K(パス606−K)が発生するタイ
ミングと略同一となる。
【0069】まず、チャネル推定精度の向上および演算
量の削減を図るために、第2遅延プロファイルに対する
パス限定処理がなされる。具体的には、遅延プロファイ
ル604−1〜遅延プロファイル604−Kにおいて存
在するすべてのパスのうち大きさがしきい値以下である
パスが除去される。これにより、遅延プロファイル60
4−1〜遅延プロファイル604−Kにおいては、それ
ぞれ、パス605−1およびパス606−1〜パス60
5−Kおよびパス606−Kを除くパスがすべて削除さ
れる。すなわち、パス605−1およびパス606−1
が移動局103−1に対する送信信号についてのパスと
して認識され、パス605−2およびパス606−2が
移動局103−2に対する送信信号についてのパスとし
て認識され、同様に、パス605−Kおよびパス606
−Kが移動局103−Kに対する送信信号についてのパ
スとして認識される。
量の削減を図るために、第2遅延プロファイルに対する
パス限定処理がなされる。具体的には、遅延プロファイ
ル604−1〜遅延プロファイル604−Kにおいて存
在するすべてのパスのうち大きさがしきい値以下である
パスが除去される。これにより、遅延プロファイル60
4−1〜遅延プロファイル604−Kにおいては、それ
ぞれ、パス605−1およびパス606−1〜パス60
5−Kおよびパス606−Kを除くパスがすべて削除さ
れる。すなわち、パス605−1およびパス606−1
が移動局103−1に対する送信信号についてのパスと
して認識され、パス605−2およびパス606−2が
移動局103−2に対する送信信号についてのパスとし
て認識され、同様に、パス605−Kおよびパス606
−Kが移動局103−Kに対する送信信号についてのパ
スとして認識される。
【0070】この結果、パス限定処理後の遅延プロファ
イル604−1に対応するチャネル推定値が、移動局1
03−1に対する送信信号についてのチャネル推定値と
され、パス限定処理後の遅延プロファイル604−2に
対応するチャネル推定値が、移動局103−2に対する
送信信号についてのチャネル推定値とされ、同様に、パ
ス限定処理後の遅延プロファイル604−Kに対応する
チャネル推定値が、移動局103−Kに対する送信信号
についてのチャネル推定値とされる。
イル604−1に対応するチャネル推定値が、移動局1
03−1に対する送信信号についてのチャネル推定値と
され、パス限定処理後の遅延プロファイル604−2に
対応するチャネル推定値が、移動局103−2に対する
送信信号についてのチャネル推定値とされ、同様に、パ
ス限定処理後の遅延プロファイル604−Kに対応する
チャネル推定値が、移動局103−Kに対する送信信号
についてのチャネル推定値とされる。
【0071】次に、移動局103−1に対する送信信号
についてのチャネル推定値〜移動局103−Kに対する
送信信号についてのチャネル推定値と、全移動局に割り
当てられた拡散符号と、を用いて、メモリ515からの
ディジタルベースバンド信号に対する干渉除去処理に用
いる係数が生成される。この後、生成された係数がメモ
リ515からのディジタルベースバンド信号に対して乗
算されることにより、干渉成分が最小となる信号が生成
される。
についてのチャネル推定値〜移動局103−Kに対する
送信信号についてのチャネル推定値と、全移動局に割り
当てられた拡散符号と、を用いて、メモリ515からの
ディジタルベースバンド信号に対する干渉除去処理に用
いる係数が生成される。この後、生成された係数がメモ
リ515からのディジタルベースバンド信号に対して乗
算されることにより、干渉成分が最小となる信号が生成
される。
【0072】<劣化パスが存在する場合における干渉除
去処理>次に、第1遅延プロファイルにおいて劣化パス
が存在する場合における干渉除去処理について説明す
る。図6(a)を参照するに、ここでは、一例として、
第1遅延プロファイルにおいて、パス602に代えてパ
ス603が存在する場合について説明する。すなわち、
ここでは、第1遅延プロファイルにおいて、しきい値を
越えるパスとしてパス601およびパス603が存在す
る場合について説明する。パス603は、遅延時間がW
区間に対応する時間を越えるパスであるので、劣化パス
に相当する。なお、パス604は、大きさがしきい値を
下回っているので、劣化パスとして検出されない。
去処理>次に、第1遅延プロファイルにおいて劣化パス
が存在する場合における干渉除去処理について説明す
る。図6(a)を参照するに、ここでは、一例として、
第1遅延プロファイルにおいて、パス602に代えてパ
ス603が存在する場合について説明する。すなわち、
ここでは、第1遅延プロファイルにおいて、しきい値を
越えるパスとしてパス601およびパス603が存在す
る場合について説明する。パス603は、遅延時間がW
区間に対応する時間を越えるパスであるので、劣化パス
に相当する。なお、パス604は、大きさがしきい値を
下回っているので、劣化パスとして検出されない。
【0073】図6(a)に示す第1遅延プロファイルか
ら明らかなように、移動局103−1は、基地局101
により送信されたSCH信号を、パス601およびパス
603に対応するタイミングにおいて受信している。す
なわち、移動局103−1は、遅延時間がW区間に対応
する時間を越えるパスを受信していることを認識でき
る。
ら明らかなように、移動局103−1は、基地局101
により送信されたSCH信号を、パス601およびパス
603に対応するタイミングにおいて受信している。す
なわち、移動局103−1は、遅延時間がW区間に対応
する時間を越えるパスを受信していることを認識でき
る。
【0074】ここで、図2に示したように、基地局10
1は、SCH信号とDPCH信号とを同一フレームを用
いて送信している。すなわち、基地局101は、SCH
信号とDPCH信号とを略同一のタイミングで送信して
いる。よって、移動局103−1は、基地局101によ
り送信されたSCH信号とDPCH信号とを略同一のタ
イミングで受信しているということができる。
1は、SCH信号とDPCH信号とを同一フレームを用
いて送信している。すなわち、基地局101は、SCH
信号とDPCH信号とを略同一のタイミングで送信して
いる。よって、移動局103−1は、基地局101によ
り送信されたSCH信号とDPCH信号とを略同一のタ
イミングで受信しているということができる。
【0075】この結果、第1遅延プロファイルにおける
パス601(パス603)が存在するタイミングと略同
一のタイミングで、第2遅延プロファイルにおいてもこ
のパス601(パス603)と略同じ大きさを有するパ
スが存在する。
パス601(パス603)が存在するタイミングと略同
一のタイミングで、第2遅延プロファイルにおいてもこ
のパス601(パス603)と略同じ大きさを有するパ
スが存在する。
【0076】具体的には、パス601に着目すれば、第
1遅延プロファイルにおけるパス601が存在するタイ
ミングと略同一のタイミングで、移動局103−1(移
動局103−2)に対する送信信号についての遅延プロ
ファイル604−1(遅延プロファイル604−2)に
おいてもこのパス601と略同じ大きさを有するパス6
05−1(605−2)が存在する。パス603に着目
すれば、第1遅延プロファイルにおけるパス603が存
在するタイミングと同一のタイミングで、移動局103
−1(移動局103−2)に対する送信信号についての
遅延プロファイル604−1(604−2)においても
このパス603と略同じ大きさを有するパス607−1
(パス607−2)が存在する。ただし、パス603の
遅延時間がW+αであり、遅延プロファイル604−1
(遅延プロファイル604−2)の区間長がWであるの
で、パス607−1(パス607−2)は、遅延プロフ
ァイル604−1(遅延プロファイル604−2)に隣
接する遅延プロファイル、すなわち、移動局103−2
(移動局103−3)に対する送信信号についての遅延
プロファイル604−2(遅延プロファイル604−
3)に存在している。
1遅延プロファイルにおけるパス601が存在するタイ
ミングと略同一のタイミングで、移動局103−1(移
動局103−2)に対する送信信号についての遅延プロ
ファイル604−1(遅延プロファイル604−2)に
おいてもこのパス601と略同じ大きさを有するパス6
05−1(605−2)が存在する。パス603に着目
すれば、第1遅延プロファイルにおけるパス603が存
在するタイミングと同一のタイミングで、移動局103
−1(移動局103−2)に対する送信信号についての
遅延プロファイル604−1(604−2)においても
このパス603と略同じ大きさを有するパス607−1
(パス607−2)が存在する。ただし、パス603の
遅延時間がW+αであり、遅延プロファイル604−1
(遅延プロファイル604−2)の区間長がWであるの
で、パス607−1(パス607−2)は、遅延プロフ
ァイル604−1(遅延プロファイル604−2)に隣
接する遅延プロファイル、すなわち、移動局103−2
(移動局103−3)に対する送信信号についての遅延
プロファイル604−2(遅延プロファイル604−
3)に存在している。
【0077】したがって、第1遅延プロファイルにおい
て劣化パス(すなわちパス603)を検出することによ
り、第2遅延プロファイルにおいても劣化パス(すなわ
ちパス607−1〜パス607−(K−1))を検出す
ることができる。
て劣化パス(すなわちパス603)を検出することによ
り、第2遅延プロファイルにおいても劣化パス(すなわ
ちパス607−1〜パス607−(K−1))を検出す
ることができる。
【0078】そこで、干渉除去部516では、まず、タ
イミング制御部511からの制御信号に基づいて、パス
サーチがなされる。具体的には、まず、タイミング制御
部511からの制御信号により、劣化パスの遅延時間
(W+α)が認識される。次に、この認識結果を用い
て、移動局103−1に対する送信信号についての遅延
プロファイル604−1における有効なパスとして、W
区間に存在するパスが選択される。移動局103−2に
対する送信信号についての遅延プロファイル604−2
における有効なパスとして、(W−α)区間に存在する
パスが選択される。同様に、移動局103−Kに対する
送信信号についての遅延プロファイル604−Kにおけ
る有効なパスとして、(W−α)区間に存在するパスが
選択される。すなわち、干渉除去部516では、第2遅
延プロファイルから、第1遅延プロファイルに発生して
いる劣化パス(ここではパス603)に対応するパス
(ここでは、パス607−1〜パス607−(K−
1))が除去される。
イミング制御部511からの制御信号に基づいて、パス
サーチがなされる。具体的には、まず、タイミング制御
部511からの制御信号により、劣化パスの遅延時間
(W+α)が認識される。次に、この認識結果を用い
て、移動局103−1に対する送信信号についての遅延
プロファイル604−1における有効なパスとして、W
区間に存在するパスが選択される。移動局103−2に
対する送信信号についての遅延プロファイル604−2
における有効なパスとして、(W−α)区間に存在する
パスが選択される。同様に、移動局103−Kに対する
送信信号についての遅延プロファイル604−Kにおけ
る有効なパスとして、(W−α)区間に存在するパスが
選択される。すなわち、干渉除去部516では、第2遅
延プロファイルから、第1遅延プロファイルに発生して
いる劣化パス(ここではパス603)に対応するパス
(ここでは、パス607−1〜パス607−(K−
1))が除去される。
【0079】次に、上述したように、チャネル推定精度
の向上および演算量の削減を図るために、第2遅延プロ
ファイル(より正確には、第1遅延プロファイルに発生
している劣化パスに対応するパスが除去された第2遅延
プロファイル)に対するパス限定処理がなされる。具体
的には、遅延プロファイル604−1〜遅延プロファイ
ル604−Kにおいて存在するすべての有効なパスのう
ち、大きさがしきい値以下であるパスが除去される。こ
れにより、図6(c)に示すように、遅延プロファイル
604−1〜遅延プロファイル604−Kにおいては、
それぞれ、パス605−1〜パス605−Kを除くパス
がすべて除去される。すなわち、パス605−1が移動
局103−1に対する送信信号についてのパスとして認
識され、パス605−2が移動局103−2に対する送
信信号についてのパスとして認識され、同様に、パス6
05−Kが移動局103−Kに対する送信信号について
のパスとして認識される。
の向上および演算量の削減を図るために、第2遅延プロ
ファイル(より正確には、第1遅延プロファイルに発生
している劣化パスに対応するパスが除去された第2遅延
プロファイル)に対するパス限定処理がなされる。具体
的には、遅延プロファイル604−1〜遅延プロファイ
ル604−Kにおいて存在するすべての有効なパスのう
ち、大きさがしきい値以下であるパスが除去される。こ
れにより、図6(c)に示すように、遅延プロファイル
604−1〜遅延プロファイル604−Kにおいては、
それぞれ、パス605−1〜パス605−Kを除くパス
がすべて除去される。すなわち、パス605−1が移動
局103−1に対する送信信号についてのパスとして認
識され、パス605−2が移動局103−2に対する送
信信号についてのパスとして認識され、同様に、パス6
05−Kが移動局103−Kに対する送信信号について
のパスとして認識される。
【0080】この結果、パス限定処理後の遅延プロファ
イル604−1に対応するチャネル推定値が、移動局1
03−1に対する送信信号についてのチャネル推定値と
され、パス限定処理後の遅延プロファイル604−2に
対応するチャネル推定値が、移動局103−2に対する
送信信号についてのチャネル推定値とされ、同様に、パ
ス限定処理後の遅延プロファイル604−Kに対応する
チャネル推定値が、移動局103−Kに対する送信信号
についてのチャネル推定値とされる。
イル604−1に対応するチャネル推定値が、移動局1
03−1に対する送信信号についてのチャネル推定値と
され、パス限定処理後の遅延プロファイル604−2に
対応するチャネル推定値が、移動局103−2に対する
送信信号についてのチャネル推定値とされ、同様に、パ
ス限定処理後の遅延プロファイル604−Kに対応する
チャネル推定値が、移動局103−Kに対する送信信号
についてのチャネル推定値とされる。
【0081】次に、上述したように、移動局103−1
に対する送信信号についてのチャネル推定値〜移動局1
03−Kに対する送信信号についてのチャネル推定値
と、全移動局に割り当てられた拡散符号と、を用いて、
メモリ515からのディジタルベースバンド信号に対す
る干渉除去処理に用いる係数が生成される。この後、生
成された係数がメモリ515からのディジタルベースバ
ンド信号に対して乗算されることにより、干渉成分が最
小となる信号が生成される。以上、干渉除去部516に
よりなされる干渉除去処理について説明した。再度、図
5を参照するに、干渉除去部516により干渉が除去さ
れた信号は、復調部517により復調処理がなされるこ
とにより、受信データが生成される。
に対する送信信号についてのチャネル推定値〜移動局1
03−Kに対する送信信号についてのチャネル推定値
と、全移動局に割り当てられた拡散符号と、を用いて、
メモリ515からのディジタルベースバンド信号に対す
る干渉除去処理に用いる係数が生成される。この後、生
成された係数がメモリ515からのディジタルベースバ
ンド信号に対して乗算されることにより、干渉成分が最
小となる信号が生成される。以上、干渉除去部516に
よりなされる干渉除去処理について説明した。再度、図
5を参照するに、干渉除去部516により干渉が除去さ
れた信号は、復調部517により復調処理がなされるこ
とにより、受信データが生成される。
【0082】以上、本実施の形態にかかる無線受信装置
を備えた移動局における動作について、移動局103−
1に着目して説明したが、上述した動作が移動局103
−1だけでなく移動局103−2〜移動局103−Kの
いずれにおいても同様になされることはいうまでもな
い。
を備えた移動局における動作について、移動局103−
1に着目して説明したが、上述した動作が移動局103
−1だけでなく移動局103−2〜移動局103−Kの
いずれにおいても同様になされることはいうまでもな
い。
【0083】なお、上記実施の形態では、基地局がSC
H信号とDPCH信号とをそれぞれ同一フレームにおけ
る異なるタイムスロットに挿入して送信する場合を例に
とり説明したが、本発明は、SCH信号とDPCH信号
とを同一フレームにおける同一タイムスロットに挿入し
て送信する場合にも適用可能である。
H信号とDPCH信号とをそれぞれ同一フレームにおけ
る異なるタイムスロットに挿入して送信する場合を例に
とり説明したが、本発明は、SCH信号とDPCH信号
とを同一フレームにおける同一タイムスロットに挿入し
て送信する場合にも適用可能である。
【0084】この場合でも、各移動局は、SCH信号に
用いられた拡散符号と受信信号との相関演算を行うこと
により第1遅延プロファイルを生成できるとともに、ベ
ーシックミッドアンブルコードと受信信号との相関演算
を行うことにより第2遅延プロファイルを生成すること
ができる。したがって、各移動局は、上記実施の形態で
説明したものと同様の効果を得ることができる。さら
に、この場合には、基地局によりSCH信号とDPCH
信号とが同一のタイムスロットに挿入されて送信されて
いるので、各移動局におけるSCH信号とDPCH信号
の受信タイミングが同一となる。これにより、各移動局
では、第1遅延プロファイルにおける所定パスが発生す
るタイミングと、第2遅延プロファイルにおける上記所
定パスが発生するタイミングとが同一となる。よって、
各移動局は、上記実施の形態に比べて、さらに受信デー
タの精度を向上させることができる。
用いられた拡散符号と受信信号との相関演算を行うこと
により第1遅延プロファイルを生成できるとともに、ベ
ーシックミッドアンブルコードと受信信号との相関演算
を行うことにより第2遅延プロファイルを生成すること
ができる。したがって、各移動局は、上記実施の形態で
説明したものと同様の効果を得ることができる。さら
に、この場合には、基地局によりSCH信号とDPCH
信号とが同一のタイムスロットに挿入されて送信されて
いるので、各移動局におけるSCH信号とDPCH信号
の受信タイミングが同一となる。これにより、各移動局
では、第1遅延プロファイルにおける所定パスが発生す
るタイミングと、第2遅延プロファイルにおける上記所
定パスが発生するタイミングとが同一となる。よって、
各移動局は、上記実施の形態に比べて、さらに受信デー
タの精度を向上させることができる。
【0085】以上のように、本実施の形態においては、
基地局がカバーするセル内に存在する移動局についての
情報信号、および、上記セルに固有の基準コードを用い
て生成された、上記移動局に固有のコードを含む信号
と、上記セルに固有の拡散符号であって上記移動局に固
有のコードよりもコード長が大きい拡散符号により拡散
された既知信号と、が上記基地局により同一周波数帯域
に多重され送信された信号を受信し、受信した信号すな
わち受信信号と上記既知信号とを用いた相関演算により
生成された第1遅延プロファイルと、受信信号と上記基
準コードとを用いた相関演算により生成された第2遅延
プロファイルとを用いて、受信信号に対する干渉除去処
理を行う。
基地局がカバーするセル内に存在する移動局についての
情報信号、および、上記セルに固有の基準コードを用い
て生成された、上記移動局に固有のコードを含む信号
と、上記セルに固有の拡散符号であって上記移動局に固
有のコードよりもコード長が大きい拡散符号により拡散
された既知信号と、が上記基地局により同一周波数帯域
に多重され送信された信号を受信し、受信した信号すな
わち受信信号と上記既知信号とを用いた相関演算により
生成された第1遅延プロファイルと、受信信号と上記基
準コードとを用いた相関演算により生成された第2遅延
プロファイルとを用いて、受信信号に対する干渉除去処
理を行う。
【0086】さらに、第1遅延プロファイルにおいて、
所定の大きさを有し、かつ、遅延時間が最大遅延時間
(すなわち、第2遅延プロファイルの区間長に対応する
時間、より具体的には、各移動局に対する送信信号につ
いての遅延プロファイルの区間長に対応する時間)より
も大きい劣化パスを検出し、この劣化パスが除去された
第2遅延プロファイルに対応するチャネル推定値を用い
て、受信信号に対する干渉除去処理を行う。
所定の大きさを有し、かつ、遅延時間が最大遅延時間
(すなわち、第2遅延プロファイルの区間長に対応する
時間、より具体的には、各移動局に対する送信信号につ
いての遅延プロファイルの区間長に対応する時間)より
も大きい劣化パスを検出し、この劣化パスが除去された
第2遅延プロファイルに対応するチャネル推定値を用い
て、受信信号に対する干渉除去処理を行う。
【0087】これにより、各移動局は、所定の移動局に
対する送信信号についての遅延プロファイルに存在して
いる、上記所定の移動局以外の移動局に対する送信信号
についてのパス(すなわち劣化パス)を正確に認識する
ことができる。すなわち、各移動局は、各移動局に対す
る送信信号についてのパスを正確に認識することができ
る。よって、このような認識により得られた第2遅延プ
ロファイルに対応するチャネル推定値を用いて生成され
る、干渉除去処理に用いる係数の精度を良好に保つこと
ができる。したがって、受信信号に対する干渉除去処理
により得られる受信データの品質を向上させることがで
きる。
対する送信信号についての遅延プロファイルに存在して
いる、上記所定の移動局以外の移動局に対する送信信号
についてのパス(すなわち劣化パス)を正確に認識する
ことができる。すなわち、各移動局は、各移動局に対す
る送信信号についてのパスを正確に認識することができ
る。よって、このような認識により得られた第2遅延プ
ロファイルに対応するチャネル推定値を用いて生成され
る、干渉除去処理に用いる係数の精度を良好に保つこと
ができる。したがって、受信信号に対する干渉除去処理
により得られる受信データの品質を向上させることがで
きる。
【0088】加えて、基地局において、1つの送信用タ
イムスロットに、より多くの移動局を割り当てる場合
(すなわち、より多くの移動局に対する送信信号を多重
する場合)には、第2遅延プロファイルの区間長がさら
に短くなるが、本実施の形態では、第1遅延プロファイ
ルを用いて確実に劣化パスを認識することができる。こ
れにより、上記のような場合であっても、各移動局は、
各移動局に対する送信信号についてのパスを正確に認識
することができるので、干渉除去処理により得られる受
信データの品質を良好に保つことができる。
イムスロットに、より多くの移動局を割り当てる場合
(すなわち、より多くの移動局に対する送信信号を多重
する場合)には、第2遅延プロファイルの区間長がさら
に短くなるが、本実施の形態では、第1遅延プロファイ
ルを用いて確実に劣化パスを認識することができる。こ
れにより、上記のような場合であっても、各移動局は、
各移動局に対する送信信号についてのパスを正確に認識
することができるので、干渉除去処理により得られる受
信データの品質を良好に保つことができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基地局がカバーするセル内に存在する移動局についての
情報信号、および、上記セルに固有の基準コードを用い
て生成された、上記移動局に固有のコードを含む信号
と、上記セルに固有の拡散符号であって上記移動局に固
有のコードよりもコード長が大きい拡散符号により拡散
された既知信号と、が上記基地局により同一周波数帯域
に多重され送信された信号を受信し、受信した信号すな
わち受信信号と上記既知信号とを用いた相関演算により
生成された第1遅延プロファイルと、受信信号と上記基
準コードとを用いた相関演算により生成された第2遅延
プロファイルとを用いて、受信信号に対する干渉除去処
理を行うので、各移動局における干渉除去処理により得
られる信号の品質を向上させる無線受信装置を提供する
ことができる。
基地局がカバーするセル内に存在する移動局についての
情報信号、および、上記セルに固有の基準コードを用い
て生成された、上記移動局に固有のコードを含む信号
と、上記セルに固有の拡散符号であって上記移動局に固
有のコードよりもコード長が大きい拡散符号により拡散
された既知信号と、が上記基地局により同一周波数帯域
に多重され送信された信号を受信し、受信した信号すな
わち受信信号と上記既知信号とを用いた相関演算により
生成された第1遅延プロファイルと、受信信号と上記基
準コードとを用いた相関演算により生成された第2遅延
プロファイルとを用いて、受信信号に対する干渉除去処
理を行うので、各移動局における干渉除去処理により得
られる信号の品質を向上させる無線受信装置を提供する
ことができる。
【図1】本発明の実施の形態にかかる移動体通信システ
ムの様子を示す模式図
ムの様子を示す模式図
【図2】本発明の実施の形態にかかる移動体通信システ
ムにより用いられるフレームフォーマットの一例を示す
模式図
ムにより用いられるフレームフォーマットの一例を示す
模式図
【図3】本発明の実施の形態にかかる移動体通信システ
ムに用いられるミッドアンブルコードの生成方法の一例
を示す模式図
ムに用いられるミッドアンブルコードの生成方法の一例
を示す模式図
【図4】本発明の実施の形態にかかる移動体通信システ
ムにおける基地局により送信されるDPCH信号の生成
方法の一例を示す模式図
ムにおける基地局により送信されるDPCH信号の生成
方法の一例を示す模式図
【図5】本発明の実施の形態にかかる無線受信装置を備
えた移動局の構成を示すブロック図
えた移動局の構成を示すブロック図
【図6】(a)本発明の実施の形態にかかる無線受信装
置を備えた移動局により生成される第1遅延プロファイ
ルの一例を示す模式図 (b)本発明の実施の形態にかかる無線受信装置を備え
た移動局により生成される第2遅延プロファイルの一例
を示す模式図 (c)本発明の実施の形態にかかる無線受信装置を備え
た移動局により生成されるパス限定処理後の第2遅延プ
ロファイルの一例を示す模式図
置を備えた移動局により生成される第1遅延プロファイ
ルの一例を示す模式図 (b)本発明の実施の形態にかかる無線受信装置を備え
た移動局により生成される第2遅延プロファイルの一例
を示す模式図 (c)本発明の実施の形態にかかる無線受信装置を備え
た移動局により生成されるパス限定処理後の第2遅延プ
ロファイルの一例を示す模式図
【図7】従来の干渉除去装置を備えた無線受信装置が用
いられる移動体通信システムの様子を示す模式図
いられる移動体通信システムの様子を示す模式図
【図8】従来の移動体通信システムにおける基地局によ
るミッドアンブルコードの生成方法を示す模式図
るミッドアンブルコードの生成方法を示す模式図
【図9】(a)従来の干渉除去装置を備えた無線受信装
置を有する移動局により生成された遅延プロファイルを
示す模式図 (b)従来の干渉除去装置を備えた無線受信装置を有す
る移動局により生成されたパス限定処理後の遅延プロフ
ァイルを示す模式図
置を有する移動局により生成された遅延プロファイルを
示す模式図 (b)従来の干渉除去装置を備えた無線受信装置を有す
る移動局により生成されたパス限定処理後の遅延プロフ
ァイルを示す模式図
【図10】従来の干渉除去装置を備えた無線受信装置を
有する移動局により生成されたパス限定処理後の遅延プ
ロファイルを示す模式図
有する移動局により生成されたパス限定処理後の遅延プ
ロファイルを示す模式図
501 アンテナ 502 受信RF部 503,504 A/D変換器 505,515 メモリ 508 コード生成部 509,513 MF 510 判定部 511 タイミング制御部 516 干渉除去部 517 復調部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE02 EE35 5K052 AA01 BB02 CC06 DD03 FF34 5K067 AA03 BB04 CC10 DD19 DD43 EE02 EE10 HH21 HH22 HH24
Claims (5)
- 【請求項1】 基地局装置がカバーするセル内に存在す
る通信端末装置についての情報信号、および、前記セル
に固有の基準コードを用いて生成された、前記通信端末
装置に固有のコードを含む信号と、前記セルに固有の拡
散符号であって前記通信端末装置に固有のコードよりも
コード長が大きい拡散符号により拡散された既知信号
と、が前記基地局装置により同一周波数帯域に多重され
送信された信号を受信する受信手段と、前記受信手段に
より受信された信号と前記既知信号とを用いた相関演算
により第1遅延プロファイルを生成する第1相関手段
と、前記受信手段により受信された信号と前記基準コー
ドとを用いた相関演算により第2遅延プロファイルを生
成する第2相関手段と、前記受信手段により受信された
信号に対して、前記第1遅延プロファイルおよび前記第
2遅延プロファイルを用いた干渉除去処理を行う干渉除
去手段と、を具備することを特徴とする無線受信装置。 - 【請求項2】 干渉除去手段は、第1遅延プロファイル
において、所定の大きさを有し、かつ、遅延時間が第2
遅延プロファイルの区間長に対応する時間よりも大きい
劣化パスを検出する検出手段を具備し、前記劣化パスに
対応するパスが除去された第2遅延プロファイルに対応
するチャネル推定値を用いて干渉除去処理を行うことを
特徴とする請求項1に記載の無線受信装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の無線受
信装置を備えたことを特徴とする通信端末装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の通信端末装置と無線通
信を行うことを特徴とする基地局装置。 - 【請求項5】 基地局装置がカバーするセル内に存在す
る通信端末装置についての情報信号、および、前記セル
に固有の基準コードを用いて生成された、前記通信端末
装置に固有のコードを含む信号と、前記セルに固有の拡
散符号であって前記通信端末装置に固有のコードよりも
コード長が大きい拡散符号により拡散された既知信号
と、が前記基地局装置により同一周波数帯域に多重され
送信された信号を受信する受信工程と、前記受信工程に
より受信された信号と前記既知信号とを用いた相関演算
により第1遅延プロファイルを生成する第1相関工程
と、前記受信工程により受信された信号と前記基準コー
ドとを用いた相関演算により第2遅延プロファイルを生
成する第2相関工程と、前記受信工程により受信された
信号に対して、前記第1遅延プロファイルおよび前記第
2遅延プロファイルを用いた干渉除去処理を行う干渉除
去工程と、を具備することを特徴とする無線受信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001021233A JP2002232396A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | 無線受信装置および無線受信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001021233A JP2002232396A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | 無線受信装置および無線受信方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002232396A true JP2002232396A (ja) | 2002-08-16 |
Family
ID=18886827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001021233A Pending JP2002232396A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | 無線受信装置および無線受信方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002232396A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2012527174A (ja) * | 2009-05-11 | 2012-11-01 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | 同一チャネル干渉を低減する同一チャネルデータ伝送のタイムシフト |
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-
2001
- 2001-01-30 JP JP2001021233A patent/JP2002232396A/ja active Pending
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