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JP2002227255A - 貯液槽 - Google Patents

貯液槽

Info

Publication number
JP2002227255A
JP2002227255A JP2001028708A JP2001028708A JP2002227255A JP 2002227255 A JP2002227255 A JP 2002227255A JP 2001028708 A JP2001028708 A JP 2001028708A JP 2001028708 A JP2001028708 A JP 2001028708A JP 2002227255 A JP2002227255 A JP 2002227255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage tank
liquid storage
light
liquid
photocatalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001028708A
Other languages
English (en)
Inventor
Tateo Wada
盾夫 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpha Giken KK
Alpha Technical Research Co
Original Assignee
Alpha Giken KK
Alpha Technical Research Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpha Giken KK, Alpha Technical Research Co filed Critical Alpha Giken KK
Priority to JP2001028708A priority Critical patent/JP2002227255A/ja
Publication of JP2002227255A publication Critical patent/JP2002227255A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飲料水などを貯蔵する貯液槽を清潔に保つた
めに、従来は、頻繁に貯液槽の洗浄を行っていた。とこ
ろが、貯液槽の洗浄には人手を要する上、頻繁に貯液槽
を洗浄すると貯液槽からの水の供給が制限される。洗浄
中は貯液槽からの水の供給が停止されるからである。一
方、洗浄の頻度を少なくすると、貯液槽の汚れを放置す
ることになり、衛生上の問題を引き起こすことになる。 【解決手段】 貯液槽Aは、液体を貯蔵しうる容器本体
10と、光照射装置20とを備えている。容器本体10の内壁
面の少なくとも一部は光触媒によって被覆されている。
光照射装置20は内壁面の光触媒によって被覆された部分
に光を照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願に係る発明は、飲料
水などの液体を貯蔵するための貯液槽に関し、特に、槽
の内壁面が汚れにくく、よって、貯蔵する液体を汚染し
にくいような貯液槽に関する。
【0002】
【従来の技術】貯液槽は、例えば、ビルや家屋の屋上な
どに設置されて使用される。すなわち、ビルや家屋の屋
上には水道水を貯蔵するための貯液槽(貯水槽)が設置
されることが多い。ポンプによって水道水が貯液槽に汲
み上げられることもある。ビルの内部や家屋の内部には
蛇口が設置されており、貯液槽から蛇口までの間に配管
が施されている。つまりこの場合、貯液槽は、ビル内部
や屋内で使用される水を貯蔵するために設けられたもの
である。この貯液槽の水は飲料として利用されることも
あるので、貯液槽は清潔に保たれる必要がある。このた
め従来は、頻繁に貯液槽の洗浄を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、貯液槽の洗
浄には人手を要する。また、頻繁に貯液槽を洗浄する
と、ビル内での水の利用が制限される。洗浄中は貯液槽
からの水の供給が停止されるからである。一方、洗浄の
頻度を少なくすると、貯液槽の汚れを放置することにな
り、衛生上の問題を引き起こすことになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この出願発明に係る貯液槽は、液体を貯蔵しうる容
器本体と、光照射装置とを備え、該容器本体の内壁面の
少なくとも一部が光触媒によって被覆され、該光照射装
置が該内壁面の該光触媒によって被覆された部分に光を
照射する(請求項1)。このように構成されているの
で、貯液槽の内壁面において、光触媒が光に反応して、
分解機能や親水機能を奏する。この光触媒の持つ分解機
能や親水機能によって、貯液槽の内壁面の汚れが防止さ
れ、貯蔵される液体の汚れが防止される。また、貯蔵さ
れる液体中の有害な有機物などが分解される。よって、
貯蔵される液体を清潔に保つことができる。
【0005】上記貯液槽において、該光照射装置が紫外
線を含む光を照射するものであれば、光触媒がより強く
分解機能や親水機能を奏する(請求項2)。
【0006】また、上記課題を解決するために、この出
願発明に係るもう一つの貯液槽は、液体を貯蔵しうる容
器本体と、該容器本体の外部から内部に光を導くための
光導入手段とを備え、該容器本体の内壁面の少なくとも
一部が光触媒によって被覆され、該光導入手段によって
該容器本体の外部から内部に導入された光が、該内壁面
の該光触媒によって被覆された部分に照射される(請求
項3)。このように構成されているので、貯液槽の内壁
面において、光触媒が光に反応して、分解機能や親水機
能を奏する。この光触媒の持つ分解機能や親水機能によ
って、貯液槽の内壁面や貯蔵される液体の汚れが防止さ
れる。また、貯蔵される液体中の有機物が分解される。
よって、貯蔵される液体を清潔に保つことができる。
【0007】上記貯液槽において、該光導入手段が、該
容器本体に設けられた または 該容器本体の蓋体に設
けられた光透過窓であってもよい(請求項4)。
【0008】また、上記貯液槽において、該光導入手段
が、該容器本体の外部から内部に、少なくとも紫外線を
導くことができるものであれば、光触媒がより強く分解
機能や親水機能を奏する(請求項5)。
【0009】上記貯液槽において、該容器本体の外壁面
の少なくとも一部が光触媒によって被覆されていれば
(請求項6)、貯液槽を屋外に設置して日光や雨に曝す
ことにより貯液槽の外壁面において分解機能や親水機能
が奏され、貯液槽の外壁面は汚れが付着しにくい状態に
なる。
【0010】上記貯液槽において、該光触媒が二酸化チ
タンであってもよい(請求項7)。
【0011】上記貯液槽において、該容器本体内に外部
から液体を導入するための管と、一対の磁極とを備え、
該一対の磁極によって該管の内部に磁界を生ぜしめ、該
磁界を通過した液体を該容器本体に供給できるようにし
てもよい(請求項8)。かかる構成によれば、磁界によ
って液体の汚れが防止され、管の内壁に汚れが付着する
ことも防止される。よって、貯液槽に貯蔵される液体
を、より清潔に保つことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】この出願発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。
【0013】まず、図1〜3に基づいて、本願発明の一
実施形態たる貯液槽Aを説明する。図1は貯液槽Aの斜
観図である。また図2は貯液槽Aの縦断面図である。
【0014】この貯液槽Aは、屋外に、例えばビルや家
屋の屋上に設置されている。貯液槽Aは、主に、容器本
体10と、光照射装置20と、蓋体30と、液供給装置40とに
よって構成されている。容器本体10は上端が開口した容
器であり、その開口を蓋体30が塞いでいる。容器本体10
の上端の開口を蓋体30で塞ぐのは、容器本体10に貯蔵さ
れる水が飲料に供されることがあるので、容器本体10内
に異物が混入することを防止する必要があるからであ
る。蓋体30は、容器本体10に対して着脱可能である。光
照射装置20は、容器本体10と蓋体30とによって囲まれた
貯液空間S内に収容されている。液供給装置40は、蓋体
30を貫通するようにして設けられている。
【0015】容器本体10は、円筒状の側壁部11と、側壁
部の下端を塞ぐ底壁部12とを有する。容器本体10はステ
ンレス鋼製である。側壁部11の内壁面11aには、その全
面に渡り光触媒たる二酸化チタンがコーティングされて
いる。同様に、側壁部11の外壁面11bにも、その全面に
渡り二酸化チタンがコーティングされている。また、底
壁部12の内壁面12aにも、その全面に渡り二酸化チタン
がコーティングされている。さらに、底壁部12の外壁面
12bにも、その全面に渡り二酸化チタンがコーティング
されている。つまり容器本体10は、その内外面の全体
が、二酸化チタンによってコーティングされている。
【0016】光照射装置20は、発光体21と、透明管部22
と、上蓋部23と、下蓋部24とを有している。発光体21
は、電気が供給されると発光する棒状のランプである。
発光体21が発する光には紫外線が含まれている。透明管
部22は、透明ガラス製である。上蓋部23は透明管部22の
上端を気密的に塞いでいる。下蓋部24は、透明管部22の
下端を気密的に塞いでいる。上蓋部23と下蓋部24は、と
もにステンレス鋼製である。
【0017】このように、透明管部22と上蓋部23と下蓋
部24とによって、気密な空間が形成され、この気密な空
間に発光体21が収容されている。光照射装置20の形状は
略円柱形状である。光照射装置20は、その中心軸が容器
本体10の中心軸に略一致し、かつ、下蓋部24が容器本体
10の底壁部12に当接するような位置に設置されている。
【0018】蓋体30は、蓋本体部31と円形板状部材32と
を有している。蓋本体部31と円形板状部材32は、ともに
ステンレス鋼製である。蓋本体部31によって容器本体11
の上端の開口が塞がれている。蓋本体部31の内面31aに
は、その全面に渡り光触媒たる二酸化チタンがコーティ
ングされている。蓋本体部31の上面31bにも、その全面
に渡り二酸化チタンがコーティングされている。また、
蓋本体部31の外側面31cにも、その全面に渡り二酸化チ
タンがコーティングされている。蓋本体部31の上面31b
には、円形板状部材32が固定されている。円形板状部材
32は、配管用のフランジとして汎用されている部材であ
るが、これ(円形板状部材32)を蓋本体部31に取り付け
たのは、各種の付帯設備を蓋体30に取り付けるときのた
めである。
【0019】液供給装置40は、蓋体30を貫通するように
して設けられている。
【0020】図3は、液供給装置40の縦断面図である。
液供給装置40は、先端部近傍がL字形に曲がった管41
と、管41を被って保護する外殻部44と、外殻部44の内部
において、管41の上下に配設された一対の磁極42,43と
を有する。磁極42はN極であり、磁極43はS極である。
これら磁極42,43は永久磁石によって構成されている。
管41の先端部は、外殻部44から露出し、蓋本体部31を貫
通している。よって、管41の先端の吐出口41aは、容器
本体10と蓋体30とで囲まれた貯液空間S内に位置してい
る。
【0021】液供給装置40は、水道の配管(図示せず)
に直接、または、水道の配管に汲み上げポンプ(図示せ
ず)を介して接続されている。よって、液供給装置40の
吐出口41aからは水道水が吐出される。
【0022】再度、図1、2を参照すると、貯液槽Aに
は、外部からの電力が供給されるように、外部からの配
線(図示せず)が施されている。この配線は、容器本体
10や上蓋部23を貫通して、発光体21に電力を供給するこ
とができるようになっている。なお、配線は、容器本体
10の液密性や、上蓋部23の気密性を損なうことがないよ
うにして、これらの部材を貫通している。
【0023】また貯液槽Aには、その内部に貯蔵する液
の液位を一定に保つことができるような液位維持装置
(図示せず)が設けられている。この液位維持装置とし
ては、例えば、フロートを液位検知手段として用い、こ
のフロートの上下動に応じて開閉する弁によって、液供
給装置40からの液の供給を開始したり停止したりするよ
うな装置が考えられる。また、液に触れているか否かを
電気的に検出することができる素子を液位検出手段とし
て用い、この液位検出手段からの信号に応じて電磁弁を
制御して液供給装置40からの液の供給を開始したり停止
したりするような装置を考えることもできる。
【0024】さらに貯液槽Aには、排出口(図示せず)
が形成されている。この排出口から貯液槽A内の水が排
出されて、配管を介してビルや家屋での利用に供され
る。
【0025】貯液槽Aは以上のように構成されている。
以下、この貯液槽Aの作用を説明する。
【0026】貯液槽Aには、水道水が貯蔵されている。
その水位は、液位維持装置によって、図2に示すような
水位Wに維持される。すなわち、排出口からの水が排出
されて水位が水位Wよりも低下したときには、水位の低
下が検出され、水位が水位Wに達するまで液供給装置40
から水道水が供給されるのである。
【0027】よって、光照射装置20は、図2に示される
ようにその大半が水に浸かった状態となるが、気密に構
成されているのでその内部に水が入り込むことはない。
よって、発光体21が水に浸されることはない。
【0028】発光体21は、外部からの電力供給を受けて
発光する。発光体21が発した光は、透明管部22を透過し
て、容器本体10の内壁面11a,12aや、蓋体30の内面31aに
照射される。前述したように、容器本体10の内壁面11a,
12aや、蓋体30の内面31aには、二酸化チタンがコーティ
ングされている。二酸化チタンは光触媒の一種であり、
そこに光が照射されると、分解機能や親水機能が奏され
る。
【0029】そして、光触媒の分解機能によって、容器
本体10の内壁面11a,12aや、蓋体30の内面31aに接触して
くる有機物などが分解される。分解される有機物には、
人体に有害であるとされるトリハロメタンなどが含まれ
る。
【0030】また、光触媒の親水機能によって、容器本
体10の内壁面11a,12aのうちの水に接触している部分
に、汚れが付着しにくくなる。また、容器本体10の内壁
面11a,12aに微生物の層(スライム)が形成されにくく
なる。よって貯液槽A内の水を汚染しにくくなる。
【0031】このように、光触媒の持つ分解機能や親水
機能によって、貯液槽Aの内壁面や貯蔵される水の汚れ
を防止でき、また、貯蔵される水の中の有害な有機物を
分解できる。その結果、貯蔵される水を清潔に保つこと
ができる。前述したように、発光体21は紫外線を含んだ
光を発する。二酸化チタン等の光触媒は、紫外線に強く
反応し、紫外線が照射されると分解機能や親水機能を強
く奏する。よって、貯液槽Aの内壁面や貯蔵される水の
汚れ防止の作用や、貯蔵される水の中の有害な有機物の
分解の作用が、より強く奏される。
【0032】さらに、前述したように、液供給装置40の
管41の上下には、一対の磁極42,43が配設されている。
この一対の磁極42,43によって管41の内部に磁界が発生
し、水はその磁界を通過する。磁界によって水から塩素
成分やマグネシウム成分が析出されにくくなり、その結
果、管41の内壁に汚れが付着することが防止される。よ
って、貯液槽Aに貯蔵される水を、より清潔に保つこと
ができる。
【0033】また、前述したように、側壁部11の外壁面
11b、底壁部12の外壁面12b、蓋本体部31の上面31b お
よび 蓋本体部31の外側面31cにも、二酸化チタンがコ
ーティングされている。貯液槽Aは屋外に設置されてい
るので、これらの面に紫外線を含む日光が照射され、ま
た、これらの面が雨に曝される。そうすると、これらの
面において光触媒の有する分解機能や親水機能が奏され
る。このように、貯液槽Aの外面のほぼ全体において分
解機能や親水機能が奏され、貯液槽Aの外面は汚れが付
着しにくい状態になる。
【0034】以上、図1〜3に基づいて、本願発明の一
実施形態たる貯液槽Aを説明した。
【0035】上記した貯液槽Aでは、紫外線を含む光を
発する光照射装置を示したが、コーティングされる光触
媒との関係において分解機能や親水機能が奏されるよう
な波長の光が含まれてさえいれば、紫外線が含まれてい
なくてもよい。
【0036】また、上記した貯液槽Aでは、発光体とし
てランプを示したが、ランプに限らず、光を発すること
ができるものであればいかなるものを用いてもよい。例
えば、蛍光灯や発光ダイオードを用いても良い。
【0037】また、上記した貯液槽Aでは、光照射装置
が容器本体の内部に収容されているが、光照射装置が容
器本体の外部に設置され、容器本体に形成された窓や開
口を介して光照射装置からの光が容器本体の内部に導か
れるような構造であってもよい。
【0038】次に、図4〜6に基づいて、本願発明のも
う一つの実施形態たる貯液槽Bを説明する。図4は貯液
槽Bの斜観図である。また図5は貯液槽Bの縦断面図で
あり、図6は貯液槽Bの水平断面図である。
【0039】この貯液槽Bは、屋外に、例えばビルや家
屋の屋上に設置される。貯液槽Bは、主に、容器本体60
と、蓋体80と、液供給装置40とによって構成されてい
る。容器本体60は、略直方体形状をなす、その上端が開
口した容器である。該開口は蓋体80によって塞がれてい
る。容器本体60の上端の開口を蓋体80で塞ぐのは、容器
本体60に貯蔵される水が飲料に供されることがあるの
で、容器本体60内に異物が混入することを防止する必要
があるからである。蓋体80は、容器本体60に対して着脱
可能である。容器本体60と蓋体80とで囲まれた空間は貯
液空間Sとして機能する。液供給装置40は、蓋体80を貫
通するようにして設けられている。
【0040】容器本体60は、右側壁部61と左側壁部62と
前側壁部63と後側壁部64とで構成される略矩形筒状の側
壁と、該側壁の下端を塞ぐ底壁部65とを有する。前側壁
部63には、2の光透過窓66,67が設けられている。容器
本体60の、光透過窓66,67以外の部分は、ステンレス鋼
製である。光透過窓66,67は透明なガラス板またはアク
リル板によって構成されている。
【0041】右側壁部61の内壁面61aには、その全面に
渡り光触媒たる二酸化チタンがコーティングされてい
る。同様に、右側壁部61の外壁面61bにも、その全面に
渡り二酸化チタンがコーティングされている。
【0042】また、左側壁部62についても、その内壁面
62aとその外壁面62bの全面に渡り、二酸化チタンがコー
ティングされている。
【0043】また、前側壁部63についても、その内壁面
63aとその外壁面63bの全面に渡り、二酸化チタンがコー
ティングされている。なお、前側壁部63の内壁面63aの
一部をなす、光透過窓66,67の内面66a,67aにも、その全
面に渡り二酸化チタンがコーティングされており、前側
壁部63の外壁面63bの一部をなす、光透過窓66,67の外面
66b,67bにも、その全面に渡り二酸化チタンがコーティ
ングされている。
【0044】また、後側壁部64についても、その内壁面
64aとその外壁面64bの全面に渡り、二酸化チタンがコー
ティングされている。
【0045】さらに、底壁部65の内壁面65aと外壁面65b
の全面に渡り、二酸化チタンがコーティングされてい
る。
【0046】つまり、容器本体60は、その内外面の全体
が、二酸化チタンによってコーティングされている。
【0047】蓋体80には、2の光透過窓81,82が設けら
れている。蓋体80の光透過窓81,82以外の部分は、ステ
ンレス鋼製である。光透過窓81,82は透明なガラス板ま
たはアクリル板によって構成されている。この蓋体80に
よって容器本体60の上端の開口が塞がれている。蓋体80
の内面80aには、その全面に渡り光触媒たる二酸化チタ
ンがコーティングされている。蓋体80の上面80bにも、
その全面に渡り二酸化チタンがコーティングされてい
る。また、蓋体80の外側面80cにも、その全面に渡り二
酸化チタンがコーティングされている。
【0048】なお、蓋体80の内面80aの一部をなす、光
透過窓81,82の内面81a,82aにも、その全面に渡り二酸化
チタンがコーティングされており、蓋体80の上面80bの
一部をなす、光透過窓81,82の上面81b,82bにも、その全
面に渡り二酸化チタンがコーティングされている。
【0049】液供給装置40は、蓋体80を貫通するように
して設けられている。この液供給装置40は、図1〜3に
基づいて説明した貯液槽Aに用いられている液供給装置
40と同様の構造を有している。すなわち、図3によって
その縦断面が示されるような構造であり、水が通過する
管41の内部に磁界を生ぜしめ、磁界を通過した水を容器
本体60に供給できるように構成されている。液供給装置
40の先端の吐出口41aは、容器本体60と蓋体80とで囲ま
れた貯液空間S内に位置している。
【0050】4の光透過窓66,67,81,82は、前述したと
おり、透明なガラス板またはアクリル板によって構成さ
れており、その両面に二酸化チタンがコーティングされ
ている。二酸化チタンがコーティングされた状態におい
ても、光透過窓66,67,81,82は少なくとも紫外線を透過
させることができる。
【0051】液供給装置40は、水道の配管(図示せず)
に直接、または、水道の配管に汲み上げポンプ(図示せ
ず)を介して接続されている。よって、液供給装置40の
吐出口41aからは水道水が吐出される。
【0052】貯液槽Bには、図1〜3に基づいて説明し
た貯液槽Aと同様に、その内部に貯蔵する水の水位を一
定に保つことができるような液位維持装置(図示せず)
が設けられている。
【0053】さらに貯液槽Bには、排出口(図示せず)
が形成されている。この排出口から貯液槽Bの水が排出
されて、配管を介してビルや家屋での利用に供される。
【0054】貯液槽Bは以上のように構成されている。
以下、この貯液槽Bの作用を説明する。
【0055】貯液槽Bには、水道水が貯蔵されている。
その水位は、液位維持装置によって、図5に示すような
水位Wに維持される。すなわち、排出口からの水が排出
されて水位が水位Wよりも低下したときには、水位の低
下が検出され、水位が水位Wに達するまで液供給装置40
から水道水が供給されるのである。
【0056】前述したように、貯液槽Bは屋外に設置さ
れている。よって、この貯液槽Bには日光が当たる。日
光は、光透過窓66,67,81,82を透過して、容器本体60の
内壁面61a,62a,63a,64a,65aや、蓋体80の内面80aに照射
される。前述したように、容器本体60の内壁面61a,62a,
63a,64a,65aや、蓋体80の内面80aには、二酸化チタンが
コーティングされている。二酸化チタンは光触媒の一種
であり、そこに光が照射されると、分解機能や親水機能
が奏される。そして、この光触媒の持つ分解機能や親水
機能によって、貯液槽Bの内壁面の汚れを防止すること
ができ、また、貯蔵される水の汚れを防止できる。ま
た、貯蔵される水の中の有害な有機物などを分解でき
る。前述したように、光透過窓66,67,81,82は紫外線を
透過させることができる。二酸化チタン等の光触媒は、
紫外線に強く反応して分解機能や親水機能を強く奏する
ので、貯液槽Bの内壁面の汚れ防止の作用、貯蔵される
水の汚れ防止の作用、貯蔵される水の中の有害な有機物
などの分解の作用が、より強く奏される。
【0057】また前述したように、液供給装置40によっ
て水が磁界中を通過するので、液供給装置40の管41の内
壁に汚れが付着することが防止され、よって、貯液槽B
に貯蔵される水を、より清潔に保つことができる。
【0058】また、前述したように、外壁面61b,62b,63
b,64b,65bや、蓋体80の上面80b、外側面80cにも、二酸
化チタンがコーティングされている。よって、屋外に設
置された貯液槽Bのこれらの面に紫外線を含む日光が照
射され、また、これらの面が雨に曝される。そうする
と、これらの面において光触媒の有する分解機能や親水
機能が奏される。貯液槽Bの外面のほぼ全面において分
解機能や親水機能が奏され、貯液槽Bの外面は汚れが付
着しにくい状態になる。
【0059】以上、図4〜6基づいて、本願発明の一実
施形態たる貯液槽Bを説明した。
【0060】上記した貯液槽Bでは、光導入手段とし
て、容器本体や蓋体に設けられた光透過窓を示した。し
かし、光導入手段としては、このような光透過窓以外に
も、例えば、容器本体や蓋体に形成された開口や、容器
本体や蓋体を貫通する管であって、外部からの光を通過
させて容器本体内部に導くことができるような構造のも
のであってもよい。
【0061】また、上記した貯液槽Bでは、容器本体や
蓋体の一部が光透過窓として構成されているが、容器本
体の全体を光透過性の材料によって構成してもよいし、
蓋体の全体を光透過性の材料で構成してもよい。
【0062】また、上記した貯液槽Bでは、紫外線を導
くことのできる光導入手段を示した。しかし、コーティ
ングされる光触媒との関係において分解機能や親水機能
が奏されるような波長の光を導くことができるのであれ
ば、必ずしも紫外線を導くことができなくてもよい。
【0063】さらに、上記した貯液槽Aおよび貯液槽B
では、光触媒として二酸化チタンを用いているが、他の
光触媒を用いても良い。
【0064】また、上記した貯液槽Aおよび貯液槽Bで
は、容器本体の内壁面の全面に渡って光触媒がコーティ
ングされた例を示した。しかし、容器本体の内壁面の、
少なくとも光が照射される部分に光触媒がコーティング
されていればよい。なお、貯液槽の内壁面のうちの、貯
蔵される液に接触する部分に光触媒がコーティングされ
ていることが望ましい。
【0065】また、上記した貯液槽Aおよび貯液槽Bで
は、液供給装置に設けられた磁極は永久磁石によって構
成されているが、電磁石によって構成することもでき
る。
【0066】また、上記した貯液槽Aおよび貯液槽Bで
は、容器本体が蓋体によって塞がれているが、蓋体は必
ずしも必要ではない。
【0067】また、上記した貯液槽Aおよび貯液槽B
は、飲料に供することもできるような水道水を貯蔵する
貯液槽であるが、本願発明は、水以外の液体や、飲料以
外の液体を貯蔵する貯液槽にも適用できる。
【0068】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。 (1)光触媒の持つ分解機能や親水機能によって、貯液槽
の内壁面や貯蔵される液体の汚れを防止でき、また、貯
蔵される液体中の有害な有機物を分解できる。その結
果、貯蔵される液体を清潔に保つことができる。よっ
て、貯液槽の洗浄の労力を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】貯液槽の斜観図である。
【図2】貯液槽の縦断面図である。
【図3】液供給装置の縦断面図である。
【図4】貯液槽の斜観図である。
【図5】貯液槽の縦断面図である。
【図6】貯液槽の水平断面図である。
【符号の説明】
A,B 貯液槽 S 貯液空間 W 水位 10 容器本体 11 側壁部 11a 内壁面 11b 外壁面 12 底壁部 12a 内壁面 12b 外壁面 20 光照射装置 21 発光体 22 透明管部 23 上蓋部 24 下蓋部 30 蓋体 31 蓋本体部 31a 内面 31b 上面 31c 外側面 32 円形板状部材 40 液供給装置 41 管 41a 吐出口 42,43 磁極 44 外殻部 60 容器本体 61 右側壁部 61a 内壁面 61b 外壁面 62 左側壁部 62a 内壁面 62b 外壁面 63 前側壁部 63a 内壁面 63b 外壁面 64 後側壁部 64a 内壁面 64b 外壁面 65 底壁部 65a 内壁面 65b 外壁面 66,67 光透過窓 66a,67a 内面 66b,67b 外面 80 蓋体 80a 内面 80b 上面 80c 外側面 81,82 光透過窓 81a,82a 内面 81b,82b 上面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を貯蔵しうる容器本体と、光照射装
    置とを備え、 該容器本体の内壁面の少なくとも一部が光触媒によって
    被覆され、 該光照射装置が該内壁面の該光触媒によって被覆された
    部分に光を照射する、貯液槽。
  2. 【請求項2】 該光照射装置が紫外線を含む光を照射す
    る、請求項1記載の貯液槽。
  3. 【請求項3】 液体を貯蔵しうる容器本体と、該容器本
    体の外部から内部に光を導くための光導入手段とを備
    え、 該容器本体の内壁面の少なくとも一部が光触媒によって
    被覆され、 該光導入手段によって該容器本体の外部から内部に導入
    された光が、該内壁面の該光触媒によって被覆された部
    分に照射される、貯液槽。
  4. 【請求項4】 該光導入手段が、該容器本体に設けられ
    た または 該容器本体の蓋体に設けられた光透過窓で
    ある、請求項3記載の貯液槽。
  5. 【請求項5】 該光導入手段が、該容器本体の外部から
    内部に、少なくとも紫外線を導くことができる、請求項
    3または4記載の貯液槽。
  6. 【請求項6】 該容器本体の外壁面の少なくとも一部が
    光触媒によって被覆された、請求項1乃至5のいずれか
    一の項に記載の貯液槽。
  7. 【請求項7】 該光触媒が二酸化チタンである、請求項
    1乃至6のいずれか一の項に記載の貯液槽。
  8. 【請求項8】 該容器本体内に外部から液体を導入する
    ための管と、一対の磁極とを備え、 該一対の磁極によって該管の内部に磁界を生ぜしめ、該
    磁界を通過した液体を該容器本体に供給できるようにし
    た、請求項1乃至7のいずれか一の項に記載の貯液槽。
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