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JP2002216328A - スライダ、ヘッド・アセンブリおよびディスク・ドライブ装置 - Google Patents

スライダ、ヘッド・アセンブリおよびディスク・ドライブ装置

Info

Publication number
JP2002216328A
JP2002216328A JP2001001966A JP2001001966A JP2002216328A JP 2002216328 A JP2002216328 A JP 2002216328A JP 2001001966 A JP2001001966 A JP 2001001966A JP 2001001966 A JP2001001966 A JP 2001001966A JP 2002216328 A JP2002216328 A JP 2002216328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
edge
disk
recording medium
shaped recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001001966A
Other languages
English (en)
Inventor
Sachiyo Baba
幸代 馬場
Yasunori Kawamoto
康憲 川本
Shunichiro Ota
俊一郎 太田
Masayuki Kanamaru
政幸 金丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
Priority to JP2001001966A priority Critical patent/JP2002216328A/ja
Priority to SG200200077A priority patent/SG105525A1/en
Priority to US10/041,751 priority patent/US6785093B2/en
Publication of JP2002216328A publication Critical patent/JP2002216328A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーティクルによる読み、書きエラーを低減
し、信頼性を確保することのできるスライダを提供す
る。 【解決手段】 ディスク状記録媒体と対向配置されかつ
データの読み・書きヘッドを支持するスライダ3aであ
って、流入縁10と流出縁11との間に形成されたエア
・ベアリング面を有するスライダ3aにおいて、エア・
ベアリング面に形成されかつ流出縁11側に先端部が配
置される略U字状をなすサイド・レールおよびクロス・
レール20〜22と、サイド・レールおよびクロス・レ
ール20〜22の先端部と流出縁11との間に形成され
る1対のランディング・パッド30a,31aと、を備
え、ランディング・パッド30a,31aのうち、ディ
スク状記録媒体と対向配置された状態でディスク状記録
媒体の外周側に位置するランディング・パッド31aの
レールに臨む側を凸状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクに対
してデータの読み、書きを行うためのデータの読み・書
きヘッドを備えたスライダに関し、特にスライダに堆積
するパーティクル(Particle)を低減することのできる
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータのデータ記録手段として最
も一般的なハード・ディスク・ドライブ(HDD)は、
単数または複数の磁気ディスクを同軸上に配置し、それ
をスピンドル・モータで駆動する構造を有している。デ
ータの読み出し、書き込みは、前記磁気ディスクに対向
して設けた磁気ヘッドにより行われ、この磁気ヘッドは
アクチュエータ、一般的にはボイス・コイル・モータ
(以下、VCM)により揺動される。前記磁気ディス
ク、磁気ヘッドおよびアクチュエータは、ディスク・エ
ンクロージャと呼ばれる筐体に収納されている。ディス
ク・エンクロージャは、薄箱状の例えばアルミニウム合
金製ベースと、ベースの開口部を封止するトップ・カバ
ーとから構成される。データの読み出し、書き込みを行
う磁気ヘッドは、データ書き込み用の変換器(Transduc
er)とデータ読み出し用の磁化手段とを別個に設けるも
のがある。読み出し用の磁化手段としては、磁気抵抗
(MR:Magneto Resistive)効果、さらには巨大磁気
抵抗(GMR:Giant Magneto Resistive) 効果を利用
したものが実用化されている。MRまたはGMRを適用
した読み出し用の磁化手段は、ノイズの影響を受けにく
いため、ディスクの記録密度を高めることが可能であ
る。
【0003】磁気ヘッドはスライダと称される部材の所
定位置に配置されている。したがって、磁気ヘッドを含
めてスライダと呼ぶこともあるし、単にスライダと呼ぶ
場合でも磁気ヘッドを意味していることもある。つま
り、磁気ヘッドとスライダとは等価なものと認識される
ことがある。さて、磁気ヘッドが磁気ディスクに対して
データの読み出し、書き込みを行う際には、磁気ヘッド
(スライダ)は磁気ディスク上に所定の間隔を隔てて浮
上する。磁気ヘッドの磁気ディスク上における浮上は、
磁気ディスクの回転によって磁気ディスク上に誘起され
る空気軸受け(Air Bearing、以下エア・ベアリングと
称す)によって引き起こされる。このことから、磁気デ
ィスクと対向するスライダの面を、空気ベアリング面
(Air Bearing Surface、以下ABSと称す)と呼ぶ
が、このABSの性状がスライダの浮上に大きな影響を
及ぼすことになる。データの読み出し、書き込みを重視
する場合には、磁気ディスクからのスライダの浮上高さ
(Flying Height)は、低いことが望ましい。磁気ディ
スクと磁気ヘッドとの間の磁気的な相互作用を十分に確
保するためである。したがって、高密度の磁気記録には
低浮上のスライダを採用することが望ましいのである。
もっとも、浮上高さが低すぎると、磁気ディスク表面の
微小な突起と接触する危険性がでてくる。したがって、
高密度の磁気記録を実現するためには、磁気ディスク表
面を平滑化することが重要となる。
【0004】従来、磁気ディスクが回転を停止している
非動作時にはスライダを磁気ディスク上に形成した退避
領域に着地させ、磁気ディスクが回転を開始すると退避
領域からスライダを浮上させるとともに磁気ディスクの
データ記録領域に移動(シーク)させる形式のディスク
・ドライブ装置がある。このディスク・ドライブ装置
は、コンタクト・スタート・アンド・ストップ(Contac
t Start and Stop:CSS)型のディスク・ドライブ装
置と称されている。CSS型のディスク・ドライブ装置
とは異なり、磁気ディスクの非動作時には磁気ディスク
の外方に設けたランプにスライダを退避させるタイプの
ロード/アンロード(Load/Unload)型のディスク・ド
ライブ装置も存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】HDDにおける主要な
技術課題としては、磁気ディスク1枚あたりの記録容量
を向上すること、および磁気ディスクに記録されている
データの読み出し、磁気ディスクへのデータの書き込み
の速度を向上すること、が掲げられる。後者について
は、磁気ヘッドが磁気ディスク上の必要なトラックに移
動するシーク時間を短縮することによって、データの読
み出し、書き込み速度を向上することができる。磁気ヘ
ッドは前述のようにVCMにより駆動されているため、
このVCMの性能をアップすることによりシーク速度を
速くすることが可能である。VCMの性能をアップする
ためには、VCMを構成する永久磁石をより磁気特性の
強いものにするか、またはその厚みを厚くして、ボイス
・コイルに印加される磁界を大きくすればよい。また、
磁気ディスクの回転速度を速くすることによりデータの
読み出し、書き込み速度を向上することができる。しか
し、磁気ディスクの回転速度を速くすると、同数のパー
ティクルがHDD内に存在する場合であっても、パーテ
ィクルがスライダ(磁気ヘッド)に衝突する確率が高く
なる。ここで、パーティクルとは、HDD内に存在する
粉塵のことである。このパーティクルの衝突は、ハード
・エラー、つまりデータの読み出しまたは書き込みエラ
ーを生じさせてHDDの信頼性を損なう。一方で、磁気
ディスクの高容量化に対応するために磁気ディスクに対
するスライダ(磁気ヘッド)の浮上高さを低下させる必
要があるため、従来あまり問題とならなかった小さなパ
ーティクルでもスライダ(磁気ヘッド)への衝突可能性
がでてきている。
【0006】したがって本発明は、パーティクルによる
読み、書きエラーを低減し、信頼性を確保することので
きるスライダ、ディスク・ドライブ装置の提供を課題と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決するために、スライダに対するパーティクルの挙動を
観察した。その結果、ある種のスライダにおいて、AB
Sの形態によりデータの読み・書きエラーが変動するこ
と、さらにその形態によりABSにおけるパーティクル
の堆積状況に差異があることを知見した。つまり、この
パーティクルの堆積を低減すれば、データの読み・書き
エラーを低減できるのである。すなわち本発明は、ディ
スク状記録媒体と対向配置されかつデータの読み・書き
ヘッドを支持するスライダであって、空気の流入縁と流
出縁を有しかつ前記流入縁と前記流出縁との間に形成さ
れたエア・ベアリング面を有するスライダ本体と、前記
エア・ベアリング面に形成されかつ前記流出縁側に先端
部が配置される略U字状のレールと、前記レールの先端
部と前記流出縁との間に形成される1対のランディング
・パッドと、を備え、前記1対のランディング・パッド
のうち、前記ディスク状記録媒体と対向配置された状態
で前記ディスク状記録媒体の外周側に位置するランディ
ング・パッドの前記レールに臨む側を凸状としたことを
特徴とするスライダである。本発明のスライダは、ラン
ディング・パッドを備える。本発明者らの検討による
と、ランディング・パッドのレールに臨む側にパーティ
クルが堆積しやすいこと、特に、1対のランディング・
パッドのうち、ディスク状記録媒体と対向配置された状
態でディスク状記録媒体の外周側に位置するランディン
グ・パッドにパーティクルが堆積しやすいことを知っ
た。そこで、ランディング・パッドの形態を変えてみた
ところ、形態によってパーティクルの堆積量が変動する
ことを知るに至った。つまり、ランディング・パッドの
前記レールに臨む側を凸状とすることにより、パーティ
クルの堆積を低減することができるため、上記の本発明
スライダを提案するのである。なお本発明において、流
入縁は流出縁よりも、ディスク状記録媒体の回転方向に
沿って上流側に配置される。
【0008】本発明のスライダにおいて、ランディング
・パッドは、その幅方向中央部を凸とする凸状とするこ
とができる。後述するように、その幅方向中央部を凸と
する形態において、パーティクルの堆積低減効果をより
発揮することができるからである。また本発明のスライ
ダにおいて、前記レール上でかつ前記流入縁側および前
記1対のランディング・パッド間に、前記スライダに対
する正圧を司るパッドを形成することができる。そし
て、前記レールに囲まれた領域に、負圧発生面を形成す
ることにより、本発明のスライダは、負圧型のスライダ
として機能し、より低い回転速度で浮上するとともに、
ディスク状記録媒体の半径方向の位置による浮上高さの
変動を抑えることができる。
【0009】また本発明は、ディスク状記録媒体と対向
配置されかつデータの読み・書きヘッドを支持するスラ
イダと、前記スライダを支持しかつ前記ディスク状記録
媒体上を移動させるためのアクチュエータとからなるヘ
ッド・アセンブリであって、前記スライダは、前記ディ
スク状記録媒体の回転方向に所定の間隔をおいて配置さ
れる流入縁および流出縁と、前記ディスク状記録媒体の
径方向に所定の間隔をおいて配置される内側縁および外
側縁とを有し、かつ前記流入縁と前記流出縁と前記内側
縁と前記外側縁との間に形成されたエア・ベアリング面
を有するスライダ本体と、前記流入縁に沿って形成され
たクロス・レールと、前記クロス・レールの両端から前
記流出縁に向けて延びる1対のサイド・レールと、前記
クロス・レールと前記1対のサイド・レールの境界部に
形成されかつ前記スライダの正圧を司る第1のパッド
と、前記1対のサイド・レールの前記流出縁側端部と前
記流出縁との間に形成されかつ流線型をなす1対のラン
ディング・パッドと、前記1対のランディング・パッド
間に形成されるセンタ・レールと、前記センタ・レール
上に形成されかつ前記スライダの正圧を司る第2のパッ
ドと、を備えることを特徴とするヘッド・アセンブリを
提供する。本発明のヘッド・アセンブリは、ランディン
グ・パッドが流線型をなしているため、パーティクルの
堆積が抑制される。
【0010】本発明のヘッド・アセンブリは、1対のラ
ンディング・パッドのうち、外側縁側に配置されるラン
ディング・パッドが、ディスク状記録媒体の回転時に外
側縁から流入するエア・フローに対して流線型をなすこ
とが望ましい。後述するように、1対のランディング・
パッドのうち、外側縁側に配置されるランディング・パ
ッドのほうがパーティクルの堆積がしやすいからであ
る。なお、本発明において、内側縁とは、スライダをデ
ィスク状記録媒体に対向配置された状態で、ディスク状
記録媒体の内周側に配置される縁をいう。また、外側縁
とは、スライダをディスク状記録媒体に対向配置された
状態で、ディスク状記録媒体の外周側に配置される縁を
いう。また本発明のヘッド・アセンブリにおいて、流線
型の具体的形態として、ランディング・パッドがエア・
フローのフロー方向に沿う傾斜面を備えることができ
る。このような形態とすれば、エア・フローが傾斜面を
洗い流す作用を発揮するためにより、パーティクルの堆
積抑制効果が大きい。さらに本発明のヘッド・アセンブ
リにおいて、クロス・レールと1対のサイド・レールと
に囲まれる領域に、ディスク状記録媒体の回転に伴い、
スライダに対して負圧を付与するための負圧ポケットを
形成することができる。正圧を付与する第1および第2
のパッドと負圧ポケットの存在が相俟って、本発明は負
圧型のスライダとして機能し、より低い回転速度で浮上
するとともに、ディスク状記録媒体の半径方向の位置に
よる浮上高さの変動を抑えることができる。
【0011】本発明はさらに、回転軸を中心に回転駆動
しかつデータを記録するディスク状記録媒体と、前記デ
ータの記録再生を行うヘッドを備えたスライダと、前記
ディスク状記録媒体上で前記スライダをシークするため
のアクチュエータと、前記ディスク状記録媒体と前記ス
ライダと前記アクチュエータとを収容する筐体と、を備
え、前記スライダは、空気の流入縁と流出縁を有しかつ
前記流入縁と前記流出縁との間に形成されたエア・ベア
リング面を有するスライダ本体と、前記エア・ベアリン
グ面に形成されかつ前記流出縁側に先端部が配置される
略U字状のレールと、前記レールの先端部と前記流出縁
との間に形成される1対のランディング・パッドと、を
備え、前記1対のランディング・パッドのうち、前記デ
ィスク状記録媒体の外周側に位置するランディング・パ
ッドは、前記流入縁側に臨む側にその幅方向に傾斜する
傾斜面を設けたことを特徴とするディスク・ドライブ装
置を提供する。本発明のディスク・ドライブ装置には、
スライダを構成する1対のランディング・パッドを有
し、そのうちでディスク状記録媒体の外周側に位置する
ランディング・パッドが、流入縁側に臨む側にその幅方
向に傾斜する傾斜面を設けている。ランディング・パッ
ドに突き当たるエア・フローは、突き当たる面が傾斜面
であればよどみが生じにくい。エア・フローによどみが
生ずるとパーティクルの堆積を助長するものと考えら
れ、本発明のように傾斜面を有するランディング・パッ
ドであればエア・フローによどみが生じにくいので、パ
ーティクルの堆積を抑制することができる。結局、ハー
ド・エラーを低減し、ディスク・ドライブ装置の信頼性
を向上することができるのである。
【0012】本発明のディスク・ドライブ装置におい
て、傾斜面は種々の形態とすることができる。本発明の
傾斜面は、パーティクルの堆積を抑制するために形成す
るものであるから、ランディング・パッドへのパーティ
クルの堆積を抑制しうる所定の部位に当該傾斜面を形成
すればよい。したがって、傾斜面はランディング・パッ
ドの幅方向の全域に形成してもよいが、一部のみに形成
してもよい。また、傾斜面は、単一の傾斜方向に限ら
ず、複数の傾斜方向を備えることができる。例えば、後
述する図3に示すスライダ3bは各ランディング・パッ
ドが単一の傾斜方向を備えた例であり、図1に示すスラ
イダ3aは各ランディング・パッドが複数(2つ)の傾
斜方向を備えた例である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態に基づき
説明する。図10に本実施の形態によるHDD(ハード
・ディスク・ドライブ)1の構成概略を示す。図10に
おいて、ディスク状記録媒体である磁気ディスク2は、
スピンドル・モータ(図示せず)によって図中白抜き矢
印方向に回転駆動される。磁気ディスク2は、ガラスま
たはアルミニウム基板上に磁気記録層としての磁性薄膜
を備えている。また、図10において、スライダ3を備
えたアクチュエータ4は、ピボット軸Pを中心に図中実
線矢印で示す範囲を揺動する。この揺動運動は、アクチ
ュエータ4の一端に設けたボイス・コイル・モータ用コ
イル5aとボイス・コイル・モータ用磁石5bとから構
成されるボイス・コイル・モータ5により実現される。
以上の磁気ディスク2、アクチュエータ4等のHDD1
を構成する部品は、アルミニウム合金等で構成される筐
体であるベース6内に収容される。ベース6の開口部は
トップ・カバーと称される板状の部材で封止される。磁
気ディスク2は、通常、その表裏両面に磁気記録層を形
成するため、1枚の磁気ディスク2には、図11に示す
ように、その表裏両面に対応して2つのスライダ3が対
向配置される。そして、スライダ3の磁気ディスク2に
対向する面にABS(Air Bearing Surface:空気ベア
リング面)が形成される。
【0014】本実施の形態のスライダ3は、ABSに負
圧を発生させる負圧(Negative Pressure)型のスライ
ダである。負圧型のスライダ3は、負圧と正圧(Positi
ve Pressure)、さらにアクチュエータ4による負荷(L
oad)ばねによる弾性力の釣合によりスライダ3の浮上
高さが決定される。浮上高さに最も影響を与えるのは正
圧(浮上力)である。正圧は、一般に、磁気ディスク2
の回転速度が速くなればなるほど高くなる。磁気ディス
ク2の角速度ωが一定であっても、周速度Vは、その半
径方向の位置rによって変動する。つまり、周速度V
は、V=r・ωであるから、磁気ディスク2の外周領域
ほど周速度Vは大きくなる。したがって、正圧による浮
上高さは、磁気ディスク2の外周領域ほど上昇すること
になる。負圧型のスライダ3は、この上昇分に見合うだ
けの負圧を発生させることにより、磁気ディスク2にお
ける半径方向の位置による浮上高さの変動を抑えること
を主目的として開発されたものである。また、より低い
回転速度においてスライダ3を浮上させることができ、
しかも浮上高さを低減することが可能となる。この意味
で、負圧型のスライダ3は高記録密度の磁気ディスク2
にとって好適な技術と言えよう。
【0015】さて、本発明者は、いくつかの異なるAB
Sを持つスライダ3を作成し、意図的にパーティクルを
HDD1内に導入しつつ動作させた際のハード・エラー
を測定した。同時に、ABSにおけるパーティクルの堆
積状況を観察した。図1、図3および図5に、実験に用
いたスライダ3のABSを示す。なお、以下、図1、図
3および図5に示すスライダ3を各々3a,3bおよび
3cとする。詳しくは後述するが、スライダ3a,3b
および3cは、ランディング・パッドの形態が異なる以
外はその形態が一致している。なお、図1、図3および
図5における、濃淡は高さを意味しており、最も濃い部
分が最も高く、白色の部分は最も低い部分であることを
示している。
【0016】図1おいて、スライダ3aは、流入縁(Le
ading Edge)10、流出縁(Trailing Edge)11、内
側縁12および外側縁13を有している。流入縁10
は、回転する磁気ディスク2上に、ABSを対向させて
スライダ3aを所定の浮上高さをもって浮上させたとき
に、空気が流入してくる縁である。流入縁10から流入
した空気は流出縁11から流出される。また、内側縁1
2および外側縁13からも僅かに空気が流入し、流出縁
11から流出される。スライダ3aは、2つのサイド・
レール20,21およびクロス・レール22を有してい
る。サイド・レール20,21は、クロス・レール22
と接続され、全体としてU字状のレールを構成する。サ
イド・レール20,21は、両者で正圧を受けてスライ
ダ3aの浮上時の左右のバランスを保つために形成され
る。サイド・レール20,21の先端と流出縁11との
間には所定の距離が設けられている。サイド・レール2
0,21とクロス・レール22との境界には、ABSパ
ッド51および52が形成されている。ABSパッド5
1および52は、スライダ3aにおいて、正圧を司る部
位である。サイド・レール20,21の先端と流出縁1
1との間には、2つのランディング・パッド30a,3
1aが形成されている。ここで、スライダ3aが磁気デ
ィスク2に対向配置された状態において、ランディング
・パッド30aは磁気ディスク2の内周側に、ランディ
ング・パッド31aは磁気ディスク2の外周側に配置さ
れる。サイド・レール20,21を流出縁11まで延ば
して形成することもできるが、磁気ディスク2の径方向
の位置によってスライダ3の浮上高さが変動しやすい。
ところが、本実施の形態のスライダ3aのように、サイ
ド・レール20,21を所定の長さに抑えつつランディ
ング・パッド30a,31aを形成する形態とすると、
スライダ3aの浮上高さを磁気ディスク2の径方向の位
置にかかわらず安定させることができる。また、このラ
ンディング・パッド30a,31aは、スライダ3が磁
気ディスク2と接触してしまったときに、後述する磁気
ヘッド部分を保護するための補助輪としての機能を有し
ている。ランディング・パッド30a,31aとの間に
は、センタ・レール40が形成されている。そして、セ
ンタ・レール40の上には、ABSパッド53が形成さ
れている。ABSパッド53も、ABSパッド51およ
び52とともに、スライダ3aにおいて、正圧を司る。
【0017】前述のように、図1において、濃淡が高さ
を示している。また、図1には、A−A断面、B−B断
面を示しているが、ABSパッド51,52,53が最
も高い。ABSパッド51,52,53は同一の高さを
有している。サイド・レール20,21、クロス・レー
ル22、ランディング・パッド30a,31aおよびセ
ンタ・レール40は、ABSパッド51,52,53の
次に高い。サイド・レール20,21、クロス・レール
22、ランディング・パッド30a,31aおよびセン
タ・レール40は同一の高さを有している。他の部分は
最も高さの低い部分である。この部分は、図1において
白色で示されている。この面は、ABSパッド51,5
2,53を基準とすると凹部60になる。そしてこのポ
ケット状の凹部60が負圧発生面となる。スライダ3a
のABSを以上のような段差を有する面とするための好
適なプロセスは、イオン・ミリング(Ion Milling)で
ある。つまり、所定形状のマスクを施した状態でイオン
・ミリングによりスライダ3aをエッチングすることに
より、図1に示す形態のABSを得ることができる。も
っとも、スライダ3aは、3つの段差を有しているか
ら、イオン・ミリングによるエッチングを2段階に分け
て行う必要がある。このような手法は周知であるので、
詳しい説明は省略する。
【0018】スライダ3aは、例えば、炭化チタン(T
iC)とアルミナ(Al23)とのセラミックス混合化
合物(Al23−TiC)から構成される。ただし、流
出縁11から所定の幅部分は、アルミナ(Al23)か
ら構成される。このアルミナ(Al23)部分に、デー
タ書き込み用の変換器およびデータ読み出し用の磁化手
段、つまり磁気ヘッドが形成されている。この部分は微
小なため、記載を省略している。
【0019】以上、図1に記載のスライダ3aについて
説明したが、図3,図5に示すスライダ3b,3cも基
本的には同様の形状を有している。したがって、図3,
図5において、図1と同一の部分には同一の符号を付し
てその説明を省略する。図1,図3および図5に記載の
各スライダ3a〜3cの違いは、ランディング・パッド
30a〜30c,31a〜31cの形状である。つま
り、図1のスライダ3aは、サイド・レール20,21
に臨む側に凸部を形成している。そして、この凸部を、
ランディング・パッド30a,31aの幅方向(図中、
左右方向のこと)の中央に形成している。また、図3の
スライダ3bも図1のスライダ3aと同様に、サイド・
レール20,21に臨む側に凸部を形成している。しか
し、図3のスライダ3bは凸部を内側縁12,外側縁1
3に寄せて配置している。以上のように、図1,図3の
スライダ3a,3bは、サイド・レール20,21に臨
む側に凸部を形成している点で一致しているが、凸部を
設ける位置が異なる。この違いは、凸部を構成する面の
方向の違いとして捉えることもできる。すなわち、スラ
イダ3aは、幅方向の中央に凸が形成されているので、
傾斜面が2つの傾斜方向を有している。これに対してス
ライダ3bは、凸が端に形成されているので、傾斜面は
1つの傾斜方向のみを有している。以上に対して図5の
スライダ3cは、サイド・レール20,21に臨む側を
直線状(平面)としている。
【0020】以上の各種スライダ3a〜3cを用いて、
意図的にパーティクルを導入しつつHDD1を動作させ
た際のハード・エラーを測定した。また、ABSにおけ
るパーティクルの堆積状況を観察した。HDD1は、
3.5インチ(フォーム・ファクタ)磁気ディスク2を
4枚搭載し、かつ定格回転速度を10000rpmとし
た。磁気ディスク2を4枚搭載するので、スライダ3a
〜3c(磁気ヘッド)の数は8である。導入するパーテ
ィクルとしては直径1.0μmのアルミナ(Al23
粒子を用い、エアとともにHDD1内に吹き込んだ。ア
ルミナ粒子の吹き込みと同時に磁気ディスク2に書き込
まれているデータをランダムに読み出す動作を30分間
継続し、そのときの読み出しエラー(ハード・エラー)
の数をカウントした。
【0021】測定結果を図7に示す。図7は、各スライ
ダ3a〜3c(磁気ヘッド)ごとの読み出しエラーの数
を示すグラフである。図1に示すスライダ3a、図3に
示すスライダ3b、図5に示すスライダ3cの順に、読
み出しエラーの数が少ないことが確認できた。つまり、
サイド・レール20,21に臨む側に凸部を形成したラ
ンディング・パッド30a〜30b,31a〜31bを
備えたスライダ3aおよび3bの方が、サイド・レール
20,21に臨む側を直線状としたランディング・パッ
ド30c,31cを備えたスライダ3cより、読み出し
エラーの数が少ない結果となった。なお、図7におい
て、四角1つがスライダ1個、つまり磁気ディスク2の
1つの記録面を表している。前述のように、測定に用い
たHDD1は、磁気ディスク2を4枚搭載しているか
ら、図1に示すスライダ3aを用いたHDD1について
は、HDD1を2台測定に供した結果を示している。図
3および図5に示すスライダ3bおよび3cについて
は、1台のHDD1で得た結果を示している。
【0022】次に、以上の測定に用いたスライダ3a〜
3cのパーティクルの堆積状況を観察した。その結果を
図2,図4および図6に示す。なお、図2は図1のスラ
イダ3a、図4は図3のスライダ3bおよび図6は図5
のスライダ3cについての結果を示している。また、図
2、図4および図6において、(a)〜(c)に付され
ている数字は、前述の読み出しエラーの数を示してい
る。さらに、図2、図4および図6において、パーティ
クルが堆積していることが観察された部位に着色してい
る。
【0023】図2に示すように、パーティクルはランデ
ィング・パッド30a,31aに堆積している。そし
て、読み出しエラーの数が多くなるにしたがって、パー
ティクルの堆積量が多くなることが確認された。ランデ
ィング・パッド30a,31aに堆積したパーティクル
は、ランディング・バット30a,31aから脱落して
磁気ヘッドのデータ書き込み用の変換器およびデータ読
み出し用の磁化手段に衝突することにより、ハード・エ
ラーが発生するものと推察される。図4および図6にお
いても図2と同様の傾向を示している。つまり、パーテ
ィクルは、ランディング・パッド30b〜30c,31
b〜31cに堆積しており、堆積量は読み出しエラーの
数に比例している。
【0024】また、図2,図4および図6から、パーテ
ィクルはランディング・パッド30a〜30c,31a
〜31cの特定の部位に堆積しやすいことがわかる。つ
まり、図2,図4および図6において、ランディング・
パッド30a〜30cよりもランディング・パッド31
a〜31cの方にパーティクルが多く堆積している。こ
こで、前述のように、スライダ3a〜3cが磁気ディス
ク2に対向配置された状態で、ランディング・パッド3
0a〜30cは磁気ディスク2の内周側に、ランディン
グ・パッド31a〜31cは磁気ディスク2の外周側に
配置される。したがって、本実施の形態によるスライダ
3a〜3cの場合、パーティクルは磁気ディスク2の外
周側に設けたランディング・パッド31a〜31cによ
り多く堆積するということができる。
【0025】本発明者は、磁気ディスク2を回転した状
態におけるスライダ3のABSのエア・フロー(Air Fl
ow)をシミュレーション(Simulation)により求めた。
結果を図8および図9に示す。図8は図3に示したスラ
イダ3bについてのシミュレーション結果、図9は図5
に示したスライダ3cについてのシミュレーション結果
を示している。また、図8(a)および図9(a)はス
ライダ3b,3cが磁気ディスク2の最外周に位置した
ときのシミュレーション結果を、図8(b)および図9
(b)はスライダ3b,3cが磁気ディスク2の最内周
に位置したときのシミュレーション結果を示している。
図8および図9において、ランディング・パッド30b
〜30c,31b〜31c近傍のエア・フローに注目す
る。図8に示すスライダ3bの場合、エア・フローはラ
ンディング・パッド30b,31bに衝突するものの、
その流れによどみがないことがわかる。つまり、ランデ
ィング・パット31bは、エア・フローに対して流線型
をなしているのである。磁気ディスク2の最外周にスラ
イダ3bが位置している図8(a)の場合には、外側縁
13から流入するエア・フローがランディング・パッド
31bの傾斜面に沿って流れていることがわかる。磁気
ディスク2の最内周にスライダ3bが位置している図8
(b)の場合も、図8(a)の場合と同様に、エア・フ
ローがランディング・パッド31bの傾斜面に沿って流
れていることがわかる。したがって、エア・フローにパ
ーティクルを含んでいても、エア・フローが当該傾斜面
を洗い流すように流れるため、パーティクルはランディ
ング・パッド30b,31bに堆積しにくいものと推察
される。ここで、スライダ3bの場合、傾斜面はランデ
ィング・パッド30b,31bの幅方向の一部を除いて
形成してある。しかし、幅方向の全域にわたって形成す
ることもできる。以上に対して、図9に示すスライダ3
cの場合には、磁気ディスク2の最外周にスライダが位
置している図9(a)の場合および磁気ディスク2の最
内周にスライダが位置している図9(b)の場合とも
に、エア・フローがランディング・パッド30c,31
cにほぼ垂直に衝突することがわかる。したがって、エ
ア・フローにパーティクルを含んでいると、そのパーテ
ィクルはランディング・パッド30c,31cに堆積し
やすいものと推察される。
【0026】以上の測定結果等をまとめると以下の通り
である。 サイド・レール20,21に臨む側に凸部を形成した
ランディング・パッド30a〜30b,31a〜31b
を備えたスライダ3a,3bは、読み出しエラーが少な
い。 ランディング・パッド30a〜30c,31a〜31
cに堆積するパーティクルの量は、読み出しエラーの数
に比例する。 ランディング・パッド30a〜30cと31a〜31
cを比べると、パーティクルは磁気ディスク2の外周側
に設けたランディング・パッド31a〜31cにより多
く堆積する。 サイド・レール20,21に臨む側に凸部を形成した
ランディング・パッド30a〜30b,31a〜31b
は、エア・フローによどみを生じさせないか、またはよ
どみが少ない。つまり、このランディング・パッド30
a〜30b,31a〜31bは、エア・フローに対し
て、流線型をなしている。
【0027】以上より、HDD1のハード・エラーを低
減するためには、サイド・レール20,21に臨む側に
凸部を形成した、換言すればエア・フローに対して流線
型をしたランディング・パッド30a〜30b,31a
〜31bとするのがよい。そして、パーティクルは磁気
ディスク2の外周側に設けたランディング・パッド31
a〜31bにより多く堆積するので、ランディング・パ
ッド30a〜30bよりもランディング・パッド31a
〜31bを以上の形態とすることがより効果的である。
【0028】以上では本発明としてスライダ3aおよび
スライダ3bについて説明したが、他の形態とすること
もできる。例えば、スライダ3aおよびスライダ3b
は、ランディング・パッド30a〜30bおよび31a
〜31bの両者に傾斜面を形成しているが、パーティク
ルの堆積しやすいランディング・パッド31a〜31b
についてのみ本発明を適用してもよい。また、ランディ
ング・パッド30a〜30bおよび31a〜31bを、
例えば、円柱状、三角形状等にすることもできる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スライダへのパーティクルの堆積を軽減することによ
り、ディスク・ドライブ装置の信頼性を確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態で用いたスライダ3aのABS
を示す図である。
【図2】 スライダ3aにおけるパーティクルの堆積状
況を示す図である。
【図3】 本実施の形態で用いたスライダ3bのABS
を示す図である。
【図4】 スライダ3bにおけるパーティクルの堆積状
況を示す図である。
【図5】 本実施の形態で用いたスライダ3cのABS
を示す図である。
【図6】 スライダ3cにおけるパーティクルの堆積状
況を示す図である。
【図7】 スライダ3a〜3cを用いたHDD1の読み
出しエラー数を示すグラフである。
【図8】 スライダ3bのABSのエア・フロー(Air
Flow)をシミュレーション(Simulation)により求めた
結果を示す図である。
【図9】 スライダ3cのABSのエア・フロー(Air
Flow)をシミュレーション(Simulation)により求めた
結果を示す図である。
【図10】 HDD1の構成を説明するための図であ
る。
【図11】 スライダ3の配置状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、2…磁気
ディスク、3,3a,3b,3c…スライダ、4…アク
チュエータ、5…ボイス・コイル・モータ、5a…ボイ
ス・コイル・モータ用コイル、5b…ボイス・コイル用
磁石、6…ベース、10…流入縁、11…流出縁、12
…内側縁、13…外側縁、20,21…サイド・レー
ル、22…クロス・レール、30a,30b,30c,
31a,31b,31c…ランディング・パッド、40
…センタ・レール、51,52,53…ABSパッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川本 康憲 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 太田 俊一郎 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 金丸 政幸 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 Fターム(参考) 5D042 NA02 PA10 QA02 QA03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体と対向配置されかつ
    データの読み・書きヘッドを支持するスライダであっ
    て、 空気の流入縁と流出縁を有しかつ前記流入縁と前記流出
    縁との間に形成されたエア・ベアリング面を有するスラ
    イダ本体と、 前記エア・ベアリング面に形成されかつ前記流出縁側に
    先端部が配置される略U字状のレールと、 前記レールの先端部と前記流出縁との間に形成される1
    対のランディング・パッドと、を備え、 前記1対のランディング・パッドのうち、前記ディスク
    状記録媒体と対向配置された状態で前記ディスク状記録
    媒体の外周側に位置するランディング・パッドの前記レ
    ールに臨む側を凸状としたことを特徴とするスライダ。
  2. 【請求項2】 前記ランディング・パッドは、その幅方
    向中央部を凸とする凸状としたことを特徴とする請求項
    1に記載のスライダ。
  3. 【請求項3】 前記レール上でかつ前記流入縁側および
    前記1対のランディング・パッド間に、前記スライダに
    対する正圧を司るパッドを形成したことを特徴とする請
    求項1に記載のスライダ。
  4. 【請求項4】 前記レールに囲まれた領域に、負圧発生
    面が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のスラ
    イダ。
  5. 【請求項5】 ディスク状記録媒体と対向配置されかつ
    データの読み・書きヘッドを支持するスライダと、 前記スライダを支持しかつ前記ディスク状記録媒体上を
    移動させるためのアクチュエータとからなるヘッド・ア
    センブリであって、 前記スライダは、 前記ディスク状記録媒体の回転方向に所定の間隔をおい
    て配置される流入縁および流出縁と、前記ディスク状記
    録媒体の径方向に所定の間隔をおいて配置される内側縁
    および外側縁とを有し、かつ前記流入縁と前記流出縁と
    前記内側縁と前記外側縁との間に形成されたエア・ベア
    リング面を有するスライダ本体と、 前記流入縁に沿って形成されたクロス・レールと、 前記クロス・レールの両端から前記流出縁に向けて延び
    る1対のサイド・レールと、 前記クロス・レールと前記1対のサイド・レールの境界
    部に形成されかつ前記スライダの正圧を司る第1のパッ
    ドと、 前記1対のサイド・レールの前記流出縁側端部と前記流
    出縁との間に形成されかつ流線型をなす1対のランディ
    ング・パッドと、 前記1対のランディング・パッド間に形成されるセンタ
    ・レールと、 前記センタ・レール上に形成されかつ前記スライダの正
    圧を司る第2のパッドと、を備えることを特徴とするヘ
    ッド・アセンブリ。
  6. 【請求項6】 前記1対のランディング・パッドのう
    ち、前記外側縁側に配置されるランディング・パッド
    は、前記ディスク状記録媒体の回転時に前記外側縁から
    流入するエア・フローに対して流線型をなすことを特徴
    とする請求項5に記載のヘッド・アセンブリ。
  7. 【請求項7】 前記ランディング・パッドは、前記エア
    ・フローのフロー方向に沿う傾斜面を備えることを特徴
    とする請求項5に記載のヘッド・アセンブリ。
  8. 【請求項8】 前記クロス・レールと前記1対のサイド
    ・レールとに囲まれる領域に、前記ディスク状記録媒体
    の回転に伴い、前記スライダに対して負圧を付与するた
    めの負圧ポケットが形成されたことを特徴とする請求項
    5に記載のヘッド・アセンブリ。
  9. 【請求項9】 回転軸を中心に回転駆動しかつデータを
    記録するディスク状記録媒体と、 前記データの記録再生を行うヘッドを備えたスライダ
    と、 前記ディスク状記録媒体上で前記スライダをシークする
    ためのアクチュエータと、 前記ディスク状記録媒体と前記スライダと前記アクチュ
    エータとを収容する筐体と、を備え、 前記スライダは、 空気の流入縁と流出縁を有しかつ前記流入縁と前記流出
    縁との間に形成されたエア・ベアリング面を有するスラ
    イダ本体と、 前記エア・ベアリング面に形成されかつ前記流出縁側に
    先端部が配置される略U字状のレールと、 前記レールの先端部と前記流出縁との間に形成される1
    対のランディング・パッドと、を備え、 前記1対のランディング・パッドのうち、前記ディスク
    状記録媒体の外周側に位置するランディング・パッド
    は、前記流入縁側に臨む側にその幅方向に傾斜する傾斜
    面を設けたことを特徴とするディスク・ドライブ装置。
  10. 【請求項10】 前記傾斜面は、前記ランディング・パ
    ッドの幅方向の全域または一部に形成されていることを
    特徴とする請求項9に記載のディスク・ドライブ装置。
  11. 【請求項11】 前記傾斜面は、単一の傾斜方向または
    複数の傾斜方向を備えることを特徴とする請求項9に記
    載のディスク・ドライブ装置。
  12. 【請求項12】 前記傾斜面は、前記ランディング・パ
    ッドへのパーティクルの堆積を抑制しうる所定の部位に
    形成することを特徴とする請求項9に記載のディスク・
    ドライブ装置。
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