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JP2002213226A - ブローバイガス還流装置におけるガス還流ホースの接続構造 - Google Patents

ブローバイガス還流装置におけるガス還流ホースの接続構造

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Publication number
JP2002213226A
JP2002213226A JP2001007809A JP2001007809A JP2002213226A JP 2002213226 A JP2002213226 A JP 2002213226A JP 2001007809 A JP2001007809 A JP 2001007809A JP 2001007809 A JP2001007809 A JP 2001007809A JP 2002213226 A JP2002213226 A JP 2002213226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hose
gas recirculation
valve
gas
connection portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001007809A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetoshi Amano
英敏 天野
Tokiji Itou
登喜司 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2001007809A priority Critical patent/JP2002213226A/ja
Publication of JP2002213226A publication Critical patent/JP2002213226A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 還流ガス量制御弁との接続部から外れたガス
還流ホースを介して吸気系に外気をより確実に導入させ
る。 【解決手段】 ガス還流ホース15の弁側接続部19
は、その中心軸に対して斜めに切断され、円形の開口部
19aを備えている。ガス還流ホース15は、シリンダ
ヘッドカバー12の上面12aに装着されているPCV
弁13のホース接続部13cから抜けて外れたときに、
吸気管14から導入されている負圧によって弁側接続部
19を上面12aに吸い付かせる。このとき、弁側接続
部19が上面12aに対してほぼ垂直な状態で吸い付く
ことで、開口部19aが外部に開口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両においてエン
ジン内部のブローバイガスを吸気系に還流させるブロー
バイガス還流装置における還流ホースの接続構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両においては、排出ガスの清浄
装置である蒸発燃料パージ装置、排気ガス再循環装置、
ブローバイガス還流装置に対しても、その故障、機能劣
化を自己診断することが要求されている。このうち、エ
ンジン本体のクランクケース内に洩れ出るブローバイガ
スを吸気系に再循環させるブローバイガス還流装置につ
いては、エンジン本体からブローバイガスを吸気系に還
流するガス還流ホースが外れたり、また、点検時にガス
還流ホースを接続することを忘れた場合に、異常状態で
あることを確実に検知してブローバイガスが外気中に放
出されないようにすることが要求されている。
【0003】従来、ブローバイガス還流装置において、
ガス還流ホースの外れに基づく洩れを検知する方法とし
ては、例えば、特開平10−184335号公報で提案
されている異常検出装置が行うものがある。この異常検
出装置では、エンジンの運転制御を行う電子制御装置
が、アイドル時におけるアイドル回転数(ISC)制御
バルブのISC開度(負荷量)が設定開度より少なくな
っていることをもって異常状態であると判定する。これ
は、ガス還流ホースが外れていると、その開口部から吸
気系に外気が導入されて吸気量が通常より多くなること
から、吸気量に基づいて調節されるISC開度が異常に
少なく調節されることに基づいている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8に示す
ように、ガス還流ホース80は、シリンダヘッドカバー
81に固定された還流ガス量制御弁(PCV弁)82の
ホース接続部83に接続されるのが通常である。このガ
ス還流ホース80がPCV弁82のホース接続部83か
ら抜けて外れると、図9に示すように、ガス還流ホース
80が吸気管から導入されている負圧によってシリンダ
ヘッドカバー81の上面81aに吸い付き、その開口部
80aが閉塞されてしまうことがある。
【0005】この場合、開口部80aから吸気管に外気
が導入され難くなり、吸気量が通常より多くならないこ
とから、ISC開度が異常に少なく調節されことがな
い。従って、ガス還流ホース80が、PCV弁82のホ
ース接続部83から外れてシリンダヘッドカバー81に
吸い付いた場合には、ブローバイガス還流装置の異常状
態を検知することができなることがあった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、エンジン本体からブロ
ーバイガスを吸気系に還流させるためのガス還流ホース
が還流ガス量制御弁との接続部から外れた状態で、ガス
還流ホースを介して吸気系に外気をより確実に導入させ
ることができるブローバイガス還流装置における還流ホ
ースの接続構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、エンジン本体のブローバ
イガス通路からエンジンの吸気系にブローバイガスを還
流させるためのガス還流ホースと、前記ガス還流ホース
を介して前記吸気系から導入される負圧の大きさに応じ
て還流するブローバイガスの流量を調節する還流ガス量
調節弁とを備えたブローバイガス還流装置において、前
記ガス還流ホースの弁側接続部が前記還流ガス量制御弁
のホース接続部から外れたときに、前記吸気系に外気を
導入する開口部を前記弁側接続部に確保する開口部確保
手段を備えたことを要旨とする。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、ガス還流
ホースの弁側接続部が還流ガス量制御弁のホース接続部
から外れた状態では、開口部確保手段によって確保され
た弁側接続端の開口部から外気が吸気系に導入される。
このため、ガス還流ホースが還流ガス量制御弁から外れ
た状態で、吸気系に導入される吸気量がより確実に過多
となる。従って、例えば、排気ガス中の酸素濃度に基づ
いて燃料噴射量を補正する空燃比フィードバック補正を
行うエンジンの運転制御装置において、ガス還流ホース
が還流ガス量制御弁から外れたときに、補正値が設定値
を超えたことをもってブローバイガス還流装置に異常が
発生したことを確実に検知することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記開口部確保手段は、前記ガス還流
ホースの弁側接続部が前記還流ガス制御弁のホース接続
部から外れ、前記吸気系から導入される負圧によって前
記エンジン本体に吸い付いた状態で前記開口部を確保す
ることを要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、ガス還流ホースの弁側接
続部が還流ガス量制御弁のホース接続部から外れ、吸気
系から導入される負圧によってエンジン本体に吸い付い
た状態では、開口部確保手段によって確保された開口部
から外気が吸気系に導入される。このため、ガス還流ホ
ースが還流ガス制御弁から外れてエンジン本体に吸い付
いた状態で、吸気系に導入される吸気量が過多となる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記開口部確保手段は、前記エンジン
本体の部位の外側面に吸い付いた状態の前記弁側接続部
に前記開口部を確保する形状に形成された前記部位及び
弁側接続部の少なくともいずれか一方であることを要旨
とする。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、ガス還流ホースが還流ガ
ス量制御弁のホース接続部から外れて弁側接続部がエン
ジン本体の設定された部位の外側面に対して吸い付いた
とき、この部位の外側面の形状と、開口部が形成された
弁側接続部の形状との少なくともいずれか一方によっ
て、外部に開口する開口部が確保される。このため、従
来の構成に新たな部材を加えることなく実施できる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記開口部確保手段は、前記ガス還流
ホースの弁側接続部が前記還流ガス制御弁のホース接続
部から外れたときに、前記吸気系から導入される負圧に
よって該弁側接続部が前記エンジン本体に吸い付かない
ように該ガス還流ホースの姿勢を保持するホース保持手
段であることを要旨とする。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、ガス還流ホースの弁側接
続部が還流ガス制御弁のホース接続部から外れた状態で
は、ホース保持手段によってエンジン本体に吸い付かな
いように姿勢が保持されたガス還流ホースの開口部から
外気が吸気系に導入される。このため、ガス還流ホース
が還流ガス制御弁から外れた状態で、吸気系に導入され
る吸気量が過多となる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記ホース保持手段は、前記ガス還流
ホースの弁側接続部が前記還流ガス制御弁のホース接続
部から外れたときに弾性復帰して、該弁側接続部をエン
ジン本体から離れた位置に保持するように形成されたガ
ス還流ホース自体であることを要旨とする。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の作用に加えて、ガス還流ホースの弁側接
続部が還流ガス制御弁のホース接続部から外れると、ガ
ス還流ホースが弾性復帰して弁側接続部をエンジン本体
に吸い付かない位置で保持する。このため、従来の構成
に新たな部材を加えることなく実施される。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
ガソリンエンジンに設けたブローバイガス還流装置に具
体化した第1実施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0018】図3に示すように、ブローバイガス還流装
置10は、エンジン本体11のシリンダヘッドカバー1
2に固定された還流ガス量制御弁(以下、PCV弁とい
う。)13、PCV弁13と吸気管14とを連通するガ
ス還流ホース15、及び、吸気管14とシリンダヘッド
カバー12内部とを連通する新気導入ホース16を備え
ている。
【0019】ガス還流ホース15は弾性材からなり、そ
の一端は、吸気管14に対して図示しないアクセルペダ
ルの踏み込み量に応じて開閉されるスロットル弁18の
下流側で接続されている。また、ガス還流ホース15の
他端である弁側接続部19は、PCV弁13に接続され
ている。
【0020】PCV弁13は、図1に示すように、シリ
ンダヘッドカバー12の上面12aに設けられた図示し
ない貫通孔に装着されている。なお、上面12aは、エ
ンジン本体11が車両に搭載されている状態でほぼ水平
に配置されている。PCV弁13は、上側胴部13a、
下側胴部13b及びホース接続部13cを備えている。
上側胴部13aはシリンダヘッドカバー12の上面12
aに配置され、下側胴部13bは上面12aの範囲に設
けられた図示しない貫通孔に装着されている。ホース接
続部13cは上側胴部13aの上面から上方に延びてい
る。ホース接続部13cには、ガス還流ホース15の弁
側接続部19が圧入された状態で接続されている。PC
V弁13は、図3に示すエンジン本体11内部のブロー
バイガス通路20とガス還流ホース15とをその開弁時
に連通する。
【0021】新気導入ホース16の一端は吸気管14に
対しスロットル弁18の上流側で接続され、その他端は
シリンダヘッドカバー12に設けられた図示しない接続
部に接続されてエンジン本体11内部の図3に示す新気
導入通路21に連通されている。
【0022】このように構成されたブローバイガス還流
装置10は、エンジンが軽負荷状態で運転されており、
スロットル弁18の下流側における吸気管14内の負圧
が大きいときにはPCV弁13の弁開度が大きくなる。
そして、新気導入ホース16を介して吸気管14から新
気をクランクケースに導入するとともにガス還流ホース
15を介してクランクケースからブローバイガスを吸気
管14に放出する。また、エンジンが高負荷状態で運転
されておりスロットル弁18の下流側における吸気管1
4内の負圧が小さいときにはPCV弁13の弁開度が小
さくなる。そして、新気導入ホース16及びガス還流ホ
ース15の両方を介してブローバイガスを吸気管14に
放出する。
【0023】本実施形態のガス還流ホース15は、その
弁側接続部19に特徴を有している。図1,2に示すよ
うに、ガス還流ホース15の弁側接続部19は、その中
心軸に対して斜めに切断され、円形の開口部19aを備
えている。開口部19aは、弁側接続部19がPCV弁
13のホース接続部13cに接続されている状態では外
部に開口せずPCV弁19に連通する。
【0024】また、ガス還流ホース15は、PCV弁1
3のホース接続部13cから抜けて外れたとき、図2に
示すように、吸気管14から導入されている負圧によっ
て弁側接続部19がシリンダヘッドカバー12の上面1
2aに対して吸い付く。このとき、弁側接続部19が上
面12aに対しほぼ垂直な状態で吸い付くことで、開口
部19aが外部に開口するようになっている。
【0025】以上詳述した本実施形態によれば、以下に
記載する各効果を得ることができる。 (1) 図2に示すように、ガス還流ホース15の弁側
接続部19がPCV弁13のホース接続部13cから抜
けて外れると、吸気管14から導入される負圧によって
シリンダヘッドカバー12の上面12aに吸い付く。こ
のとき、弁側接続部19はシリンダヘッドカバー12の
上面12aに対しほぼ垂直な状態で吸い付き、開口部1
9aが外部に開口するように配置される。このため、ガ
ス還流ホース15がPCV弁13から抜けて外れた状態
で、吸気管14に導入される吸気量が過多となる。
【0026】従って、排気ガス中の酸素濃度に基づいて
空燃比フィードバック補正を行うエンジンの運転制御装
置において、ガス還流ホース15がPCV弁13から外
れたときに、空燃比フィードバック補正係数が設定値を
超えたことをもってブローバイガス還流装置10に異常
が発生したことを確実に検知することができる。
【0027】(2) ガス還流ホース15の弁側接続部
19がホース接続部13cから外れると、決まった姿勢
まで弾性復帰するガス還流ホース15と、斜めに切断さ
れた弁側接続部19とが、シリンダヘッドカバー12に
吸い付いた弁側接続部19の開口部19aを外部に開口
するように配置する。このため、従来の構成に新たな部
材を加えることなく実施可能となり、部品点数や組み立
て工数の増加を招かない。 (第2実施形態)次に、本発明を具体化した第2実施形
態を図4及び図5に従って説明する。尚、本実施形態
は、前記第1実施形態のガス還流ホース15の弁側接続
部19を弁側接続部30に変更したことのみが第1実施
形態と異なる。従って、第1実施形態と同じ構成につい
ては、符号を同じにしてその説明を省略し、弁側接続部
30のみについて詳述する。
【0028】図4に示すように、弁側接続部30は、そ
の中心軸に直交するように切断され、円形の開口部30
aを備えている。また、弁側接続部30には、開口部3
0aにおける周縁の1箇所に、周面に開口する四角形状
の切り欠き部31が形成されている。切り欠き部31
は、図5に二点鎖線で示すように、PCV弁13のホー
ス接続部13cに接続されている状態では、外部に開口
しないように形成されている。
【0029】また、ガス還流ホース15は、PCV弁1
3のホース接続部13cから抜けて外れたとき、吸気管
14から導入される負圧によって弁側接続部30の開口
部30aがシリンダヘッドカバー12の上面12aに吸
い付く。このとき、弁側接続部30が上面12aに対し
ほぼ垂直に吸い付き、切り欠き部31を介して外部に連
通されるようになっている。
【0030】以上詳述した本実施形態によれば、上記第
1実施形態の(1),(2)に記載する各効果の他に、
以下に記載する効果を得ることができる。 (1) 前記第1実施形態の場合、ガス還流ホース15
の弾性係数が小さかったり、その長さが長かったりする
と、PCV弁13のホース接続部13cから抜けて外れ
たときに弁側接続部19がシリンダヘッドカバー12の
上面12aに対し垂直な状態で吸い付かず、開口部19
aが閉塞されてしまうことが考えられる。本実施形態の
場合には、弁側接続部30が上面12aに対し垂直に吸
い付かなくても、開口部30a及び切り欠き部31の少
なくとも一方が確実に外部に開口する。このため、吸気
管14に導入される吸気量がより確実に過多となり、異
常が発生したことをより確実に検知することができる。 (第3実施形態)次に、本発明を具体化した第3実施形
態を図6に従って説明する。尚、本実施形態は、前記シ
リンダヘッドカバー12をシリンダヘッドカバー40に
変更したことと、ガス還流ホース15を従来のガス還流
ホース80と同じガス還流ホース42としたことのみが
第1実施形態と異なる。従って、第1実施形態と同じ構
成については、符号を同じにしてその説明を省略し、シ
リンダヘッドカバー40及びガス還流ホース42のみに
ついて詳述する。
【0031】図6に示すように、シリンダヘッドカバー
40の部位としての端部41は、エンジン本体11が車
両に搭載されている状態で水平面に対して傾斜する外側
面41aを備えている。端部41には、PCV弁13を
固定するための凸状部41bが設けられている。凸状部
41bの上面はほぼ水平となるように形成され、この上
面内に設けられた図示しない貫通孔にPCV弁13が装
着されている。
【0032】ガス還流ホース42は、PCV弁13のホ
ース接続部13cに接続される弁側接続部43を備えて
いる。弁側接続部43は、図6に示すように、従来のガ
ス還流ホース80と同様に、その中心軸に直交するよう
に切断され、円形の開口部43aを備えている。
【0033】また、ガス還流ホース42は、弁側接続部
43がPCV弁13のホース接続部13cから抜けて外
れたとき、図6に示すように、吸気管14から導入され
ている負圧によって弁側接続部43で端部41の外側面
41aに吸い付く。このとき、弁側接続部43がほぼ鉛
直な姿勢で外側面41aに吸い付くことで、開口部43
aが外部に開口されるようになっている。
【0034】以上詳述した本実施形態によれば、以下に
記載する各効果を得ることができる。 (1) 図6に示すように、ガス還流ホース42の弁側
接続部43がPCV弁13のホース接続部13cから抜
けて外れると、吸気管14から導入される負圧によって
シリンダヘッドカバー40の外側面41aに吸い付く。
このとき、弁側接続部43が端部41の外側面41aに
対しほぼ鉛直な状態で吸い付き、傾斜した外側面41a
に当接した弁側接続部43の開口部43aが外部に開口
される。このため、ガス還流ホース42がPCV弁13
から抜けて外れた状態で、吸気管14に導入される吸気
量が過多となる。
【0035】(2) 弁側接続部43がホース接続部1
3cから外れたときに吸い付く傾斜した外側面41aに
よって開口部43aが外部に開口されるので、傾斜する
外側面41aを備えたシリンダヘッドカバー40の端部
41にPCV弁13を装着するだけで実施できる。 (第4実施形態)次に、本発明を具体化した第4実施形
態を図7に従って説明する。尚、本実施形態は、前記第
1実施形態のシリンダヘッドカバー12をシリンダヘッ
ドカバー50に変更したことと、ガス還流ホース15を
ガス還流ホース51に変更したことのみが第1実施形態
と異なる。従って、第1実施形態と同じ構成について
は、符号を同じにしてその説明を省略し、シリンダヘッ
ドカバー50及びガス還流ホース51のみについて詳述
する。
【0036】図7に示すように、シリンダヘッドカバー
50の端部52は、エンジン本体11が車両に搭載され
た状態でほぼ鉛直に配置される外側面52aを備えてい
る。端部52には図示しない貫通孔が設けられ、この貫
通孔にPCV弁13が固定されている。PCV弁13
は、ホース接続部13cがほぼ水平方向に延びるように
装着されている。
【0037】ガス還流ホース51の一端は吸気管14に
対しその上方から接続され、他端の弁側接続部53はP
CV弁13のホース接続部13cに接続されている。ガ
ス還流ホース51は自然状態で直管となるように形成さ
れ、弾性変形によって「L」字状に屈曲された状態で吸
気管14及びPCV弁13に接続されている。ガス還流
ホース51は、図7に示すように、弁側接続部53がP
CV弁13のホース接続部13cから抜けて外れたとき
に直管状に弾性復帰する。そして、弁側接続部53を端
部52の外側面52aから離れた位置に保持し、吸気管
14から導入される負圧によって弁側接続部53の開口
部53aをシリンダヘッドカバー50に吸い付かせない
ようになっている。この状態において、ガス還流ホース
51は、吸気管14に外気を導入するように開口部53
aを外部に開口する位置に保持するようになっている。
【0038】以上詳述した本実施形態によれば、以下に
記載する各効果を得ることができる。 (1) 図7に二点鎖線で示すように、ガス還流ホース
51がPCV弁13のホース接続部13cから抜けて外
れると、ガス還流ホース51がほぼ直管状となるまで弾
性復帰して弁側接続部53をシリンダヘッドカバー50
に吸い付かない位置で保持する。このため、弁側接続部
53の開口部53aが外部に開口され、この開口部53
aから吸気管14に外気が導入される。その結果、ガス
還流ホース51がPCV弁13から外れた状態で、吸気
管14に導入される吸気量が過多となる。従って、第1
実施形態の(1)に記載した効果を得ることができる。
【0039】(2) 弁側接続部53がPCV弁13の
ホース接続部13cから外れると、ガス還流ホース51
が弾性復帰して弁側接続部53をシリンダヘッドカバー
50に吸い付かない位置で保持する。このため、従来の
構成に新たな部材を加えることなく実施できる。
【0040】以下、上記実施形態以外の実施形態を箇条
書きで記載する。 ・ 上記第2実施形態で、切り欠き部の形状は、略四角
形に限らず、例えば略半円形や略三角形等であってもよ
い。
【0041】・ 上記第2実施形態で、切り欠き部の数
は、複数であってもよい。 ・ 上記第4実施形態で、ホース保持手段を、ガス還流
ホース51がPCV弁13のホース接続部13cから抜
けて外れたときに、ガス還流ホース51を移動させて弁
側接続部53をシリンダヘッドカバー50に吸い付かな
い位置に保持するコイルばねとする。コイルばねは、ガ
ス還流ホース51に外嵌するように装着され、自然状態
で円筒状に弾性復帰する。この場合にも、ガス還流ホー
ス51がPCV弁13から抜けて外れた状態で、吸気管
14に導入される吸気量を過多とすることができる。
【0042】・ 上記第1、第2及び第3実施形態で、
ガス還流ホースが還流ガス量制御弁のホース接続部から
外れたときに弁側接続部が吸い付く対象は、エンジン本
体に限らず、吸気マニホールド、吸気配管カバー、サー
ジタンク等であってもよい。さらに、車体を構成するパ
ネルであってもよい。
【0043】・ 上記各実施形態で、還流ガス量制御弁
は、シリンダヘッドカバーに固定されたPCV弁13に
限らず、ブローバイガス通路20に連通するようにシリ
ンダヘッドカバーに接続されたホースと、ガス還流ホー
スとを接続するように設けられたものであってもよい。
この場合には、ガス還流ホースが還流ガス量制御弁から
外れたときに、吸気系に導入される吸気量をより確実に
過多となるようにし、異常状態をより確実に検知するこ
とを可能とする。
【0044】以下、前述した各実施形態から把握される
技術的思想をその効果とともに記載する。 (1) 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発
明において、前記還流ガス量制御弁は、前記エンジン本
体に固定されていることを特徴とするブローバイガス還
流装置における還流ホースの接続構造。
【0045】(2) 請求項4に記載の発明において、
前記ホース保持手段は、前記ガス還流ホースの弁側接続
部が前記還流ガス量制御弁のホース接続部から外れたと
きに弾性復帰して、該弁側接続部をエンジン本体から離
れた位置に保持するばね部材であることを特徴とするブ
ローバイガス還流装置におけるガス還流ホースの接続構
造。このような構成によっても、ガス還流ホースが還流
ガス量制御弁から外れた状態で、吸気系に外気を導入す
ることができる。
【0046】(3) 請求項2に記載の発明において、
前記開口部確保手段は、前記車両補器(吸気マニホール
ド、吸気配管カバー、サージタンク)または車体構成部
の部位(パネル)の外側面に吸い付いた状態の前記弁側
接続部に前記開口部を確保する形状に形成された部位及
び弁側接続部の少なくともいずれか一方であることを特
徴とするブローバイガス還流装置におけるガス還流ホー
スの接続構造。このような構成によっても、従来の構成
に新たな部材を加えることなく実施できる。
【0047】(4) 請求項2に記載の発明において、
前記開口部確保手段は、前記エンジン本体の部位の外側
面に吸い付いた状態の前記弁側接続部に前記開口部を確
保する形状に形成された弁側接続部であることを特徴と
するブローバイガス還流装置におけるガス還流ホースの
接続構造。このような構成によれば、従来のガス還流ホ
ースにおいて、開口部を形成する弁側接続部の形態を変
えるだけで実施できる。
【0048】(5) 上記(4)に記載の発明におい
て、前記弁側接続部は、その中心軸に対して斜めに切断
されることで形成されていることを特徴とする。このよ
うな構成によれば、従来のガス還流ホースを斜めに切断
するだけで実施でき、加工工数が増大しない。
【0049】(6) 上記(4)に記載の発明におい
て、前記弁側接続部は、その中心軸に直交するように切
断されるとともに、その開口部における周縁には、その
周面に開口する切り欠き部が少なくとも1つ以上形成さ
れていることを特徴とする。このような構成によれば、
弁側接続部がエンジン本体の外側面に対し垂直に吸い付
かなくても、外気を確実に吸気系に導入することができ
る。
【0050】(7) 請求項1〜請求項5のいずれか一
項に記載のブローバイガス還流装置における還流ホース
の接続構造を備えたブローバイガス還流装置と、検出し
た空燃比に基づいて前記ブローバイガス還流装置の異常
診断を行う異常診断装置とを備えたことを特徴とするエ
ンジンシステム。このような構成によれば、ガス還流ホ
ースがPCV弁との接続部から外れたことを確実に検出
することができる。
【0051】
【発明の効果】請求項1〜請求項5に記載の発明によれ
ば、エンジン本体からブローバイガスを吸気系に還流さ
せるためのガス還流ホースが還流ガス量制御弁との接続
部から外れた状態で、ガス還流ホースを介して吸気系に
外気をより確実に導入させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のガス還流ホースの接続構造を
示す概略斜視図。
【図2】 ガス還流ホースの作用状態を示す模式図。
【図3】 ブローバイガス還流装置を示す模式図。
【図4】 第2実施形態のガス還流ホースの接続構造を
示す概略斜視図。
【図5】 ガス還流ホースの作用状態を示す模式図。
【図6】 第3実施形態のシリンダヘッドカバー及びガ
ス還流ホースの作用状態を示す模式図。
【図7】 第4実施形態のガス還流ホースの作用状態を
を示す模式図。
【図8】 従来におけるガス還流ホースの接続構造を示
す概略斜視図。
【図9】 同じくガス還流ホースの作用状態を示す模式
図。
【符号の説明】
10…ブローバイガス還流装置、11…エンジン本体、
12…エンジン本体としてのシリンダヘッドカバー、1
3…還流ガス量制御弁、13c…ホース接続部、14…
吸気系としての吸気管、15…ガス還流ホース、19…
開口部確保手段としての弁側接続部、19a…開口部、
20…ブローバイガス通路、30…開口部確保手段とし
ての弁側接続部、30a…開口部、31…開口部として
の切り欠き部、40…開口部確保手段及びエンジン本体
としてのシリンダヘッドカバー、41…部位としての端
部、41a…外側面、42…ガス還流ホース、43…弁
側接続部、43a…開口部、50…エンジン本体として
のシリンダヘッドカバー、51…開口部確保手段及びホ
ース保持手段としてのガス還流ホース、53…弁側接続
部、53a…開口部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体のブローバイガス通路から
    エンジンの吸気系にブローバイガスを還流させるための
    ガス還流ホースと、 前記ガス還流ホースを介して前記吸気系から導入される
    負圧の大きさに応じて還流するブローバイガスの流量を
    調節する還流ガス量調節弁とを備えたブローバイガス還
    流装置において、 前記ガス還流ホースの弁側接続部が前記還流ガス量制御
    弁のホース接続部から外れたときに、前記吸気系に外気
    を導入する開口部を前記弁側接続部に確保する開口部確
    保手段を備えたことを特徴とするブローバイガス還流装
    置におけるガス還流ホースの接続構造。
  2. 【請求項2】 前記開口部確保手段は、前記ガス還流ホ
    ースの弁側接続部が前記還流ガス制御弁のホース接続部
    から外れ、前記吸気系から導入される負圧によって前記
    エンジン本体に吸い付いた状態で前記開口部を確保する
    ことを特徴とする請求項1に記載のブローバイガス還流
    装置におけるガス還流ホースの接続構造。
  3. 【請求項3】 前記開口部確保手段は、前記エンジン本
    体の部位の外側面に吸い付いた状態の前記弁側接続部に
    前記開口部を確保する形状に形成された前記部位及び弁
    側接続部の少なくともいずれか一方であることを特徴と
    する請求項2に記載のブローバイガス還流装置における
    ガス還流ホースの接続構造。
  4. 【請求項4】 前記開口部確保手段は、前記ガス還流ホ
    ースの弁側接続部が前記還流ガス制御弁のホース接続部
    から外れたときに、前記吸気系から導入される負圧によ
    って該弁側接続部が前記エンジン本体に吸い付かないよ
    うに該ガス還流ホースの姿勢を保持するホース保持手段
    であることを特徴とする請求項1に記載のブローバイガ
    ス還流装置におけるガス還流ホースの接続構造。
  5. 【請求項5】 前記ホース保持手段は、前記ガス還流ホ
    ースの弁側接続部が前記還流ガス制御弁のホース接続部
    から外れたときに弾性復帰して、該弁側接続部をエンジ
    ン本体から離れた位置に保持するように形成されたガス
    還流ホース自体であることを特徴とする請求項4に記載
    のブローバイガス還流装置におけるガス還流ホースの接
    続構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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