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JP2002212465A - 木質合板用紫外線硬化型不飽和樹脂塗料及びその塗膜形成方法 - Google Patents

木質合板用紫外線硬化型不飽和樹脂塗料及びその塗膜形成方法

Info

Publication number
JP2002212465A
JP2002212465A JP2001006010A JP2001006010A JP2002212465A JP 2002212465 A JP2002212465 A JP 2002212465A JP 2001006010 A JP2001006010 A JP 2001006010A JP 2001006010 A JP2001006010 A JP 2001006010A JP 2002212465 A JP2002212465 A JP 2002212465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
curable
parts
ultraviolet
unsaturated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001006010A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Shimizu
興一 清水
Masaki Tsuji
正毅 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP2001006010A priority Critical patent/JP2002212465A/ja
Publication of JP2002212465A publication Critical patent/JP2002212465A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】木質合板に適し、カーテンフローコーターによ
る塗装作業性の良好な塗料を提供する。 【解決手段】(メタ)アクリロイル基及び/又はビニル
基含有樹脂(A)及び(メタ)アクリロイル基含有不飽
和単量体及びビニルトルエンから選ばれる1種以上の不
飽和単量体(B)を紫外線硬化成分として含有し、且つ
芳香族有機溶剤を含まない木質合板用紫外線硬化型不飽
和樹脂塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に木質合板に適
した紫外線硬化型不飽和樹脂塗料及びその塗膜形成方法
に係わる。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来より、自然木あるいは
合板等の木質合板には、着色塗装、シーラー塗装、上塗
り塗装などが施されているのが一般的である。このよう
な塗装において使用される塗料として、短時間で硬化で
き、しかも塗膜性能に優れた塗膜が形成できることか
ら、紫外線硬化型塗料が広く使用されてきている。しか
しながら、従来から使用されている紫外線硬化型塗料と
して、スチレンのような有機化学物質を配合しているた
めに、物によっては建材用塗膜として不適当な塗膜が形
成される場合がある。また、建材用塗料として適した塗
料については、特にカーテンフローコーターによる塗装
作業性が劣るといった問題点があった。本発明の目的
は、特に建材用塗膜として適した塗膜が形成できると共
にカーテンフローコーターによる塗装作業性に優れた塗
料を提供することである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、(メ
タ)アクリロイル基及び/又はビニル基含有樹脂(A)
及び(メタ)アクリロイル基含有不飽和単量体及びビニ
ルトルエンから選ばれる少なくとも1種の不飽和単量体
(B)を紫外線硬化成分として含有し、且つ芳香族有機
溶剤を含まないことを特徴とする木質合板用紫外線硬化
型不飽和樹脂塗料並びに木質合板表面に、上記塗料を塗
装し、紫外線照射により硬化させることを特徴とする塗
膜形成方法が、従来からの問題点を全て解決できるもの
であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明の塗料において使用される
(メタ)アクリロイル基及び/又はビニル基含有樹脂
(A)としては、1分子中に平均1個以上、好ましくは
2〜10個の(メタ)アクリロイル基及び/又はビニル
基を含有するアクリル系、ポリエステル系、アルキド
系、エポキシ系、ビニル系、シリコン系、弗素系等の樹
脂が挙げられる。不飽和樹脂の不飽和基の数が平均約1
個を下回ると硬化被膜の硬度、耐溶剤性、耐候性等の性
能が悪くなる。該樹脂の重量平均分子量は、500〜2
0000、好ましくは600〜5000の範囲が好まし
い。重量平均分子量が500を下回ると硬化被膜の硬
度、加工性、耐水性等の性能が悪くなり、一方、200
00を上回ると塗装作業性が悪くなるので好ましくな
い。
【0005】上記した(メタ)アクリロイル基及び/又
はビニル基含有樹脂(A)は、例えば、下記した方法 分子中に水酸基を含有するアクリル系、ポリエステル
系、アルキド系、エポキシ系、ビニル系、シリコン系、
弗素系等の水酸基含有樹脂と該水酸基と反応する官能基
(例えば、イソシアネート基、カルボキシル基、シリル
基)と(メタ)アクリロイル基及び/又はビニル基とを
含有する不飽和単量体(例えば、イソシアネートエチル
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、ビニルト
リエトキシシラン、γ―(メタ)アクリロイルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン等)とを反応させる方法、 分子中にカルボキシル基を含有するアクリル系、ポリ
エステル系、アルキド系、エポキシ系、ビニル系、シリ
コン系、弗素系等のカルボキシル基含有樹脂と該カルボ
キシル基と反応する官能基(例えば、エポキシ基、水酸
基)と(メタ)アクリロイル基及び/又はビニル基とを
含有する不飽和単量体(例えば、グリシジル(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
等)とを反応させる方法、 分子中にシリル基を含有するアクリル系、ビニル系、
シリコン系等のシリル基含有樹脂と該シリル基と反応す
る官能基(例えば、水酸基、カルボキシル基、シリル
基)と(メタ)アクリロイル基及び/又はビニル基とを
含有する不飽和単量体(例えば、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、ビニルトリエ
トキシシラン、γ―(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ルトリメトキシシラン等)とを反応させる方法 等が挙げられる。
【0006】上記した不飽和単量体と反応させために使
用される水酸基やカルボキシル基を含有する樹脂として
は、特にポリエステル系樹脂やアルキド系樹脂が安価、
塗装作業性などの観点からこのものを使用することが好
ましい。以下、好ましい該樹脂について述べる。
【0007】水酸基やカルボキシル基を含有するポリエ
ステル系樹脂やアルキド系樹脂としては、従来から公知
のものを使用することができる。ポリエステル系樹脂
は、例えば、多塩基酸成分、多価アルコール成分及び必
要に応じて1塩基酸(P−ter安息香酸等)成分を良
く攪拌しながら200〜250℃、10〜100分保持
して得られる。
【0008】また、アルキド系樹脂は、例えば、多塩基
酸成分、多価アルコール成分及び脂肪酸(飽和もしくは
不飽和脂肪酸(油))成分を良く攪拌しながら200〜
250℃、10〜100分保持して得られる。
【0009】使用できる多価アルコールとしてはエチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、数平均分子量150〜6000なるポリエチレン
グリコール或いはポリプロピレングリコール、又それ等
のモノアルキルエーテル、ネオペンチルグリコール、ジ
エチルプロパンジオール、エチルブチルプロパンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール、ブチレングリコー
ル、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、水添ビスフ
ェノールA、ビスフェノールAのエチレングリコール付
加体、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ン、グリセリン、ペンタエリスリトール等が挙げられ
る。
【0010】また多塩基酸としては、無水フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、無水トリメリット酸、無水
ピロメリット酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、
安息香酸、アルキル安息香酸、無水マレイン酸、無水イ
タコン酸、フマール酸等の一価及び多価カルボン酸が挙
げられる。これ等の1種及び数種混合して任意の割合に
て使用することができる。
【0011】不飽和脂肪酸としては、天然または合成系
の不飽和脂肪酸がいずれも使用でき、例えば、桐油、ア
マニ油、ヒマシ油、脱水ヒマシ油、サフラワー油、トー
ル油、大豆油、ヤシ油から得られる不飽和脂肪酸が挙げ
られる。上記脂肪酸は、1種または2種以上を同時に使
用してよい。
【0012】飽和脂肪酸としては、カプロン酸、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸などが挙げられる。
【0013】本発明において、樹脂(A)/不飽和単量
体(B)との配合割合は、両者の総合計固形分換算量を
基準として、約40〜95重量%/約5〜60重量%、
好ましくは約60〜90重量%/約10〜40重量%の
範囲である。配合割合が、樹脂(A)が95重量%を超
え、そして不飽和単量体(B)約5重量%未満になると
塗膜性能及びロールコーター塗装作業性が低下し、一
方、樹脂(A)が40重量%を下回り、そして不飽和単
量体(B)が約60重量%を超えると塗膜が脆くなるの
で好ましくない。
【0014】また、本発明において、上記した以外に紫
外線重合開始剤が使用される。この紫外線重合開始剤と
しては、従来から公知のものが使用できる。具体的に
は、例えば2,4−トリクロロメチル−(4′−メトキ
シフェニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメ
チル−(4′−メトキシナフチル)−6−トリアジン、
2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリ
アジン、2,4−トリクロロメチル(4′−メトキシス
チリル)−6−トリアジンなどのトリアジン系化合物、
4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−ter−
ブチル−ジクロロアセトフェノン、4−ter−ブチル
−トリクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノ
ンなどのアセトフェノン系化合物、チオキサントン、2
−クロルチオキサントンなどのチオキサントン系化合
物、ベンゾイン、ベンゾインメチルエ−テルなどのベン
ゾイン系化合物、ジメチルベンジルケタ−ル、アシロホ
スフィンオキシドなどが挙げられる。また、商品名とし
ては、例えばイルガキュア651(チバガイギー社製、
商品名、アセトフェノン系光重合開始剤)、イルガキュ
ア184(チバガイギー社製、商品名、アセトフェノン
系光重合開始剤)、イルガキュア1850(チバガイギ
ー社製、商品名、アセトフェノン系光重合開始剤)、イ
ルガキュア907(チバガイギー社製、商品名、アミノ
アルキルフェノン系光重合開始剤)、イルガキュア36
9(チバガイギー社製、商品名、アミノアルキルフェノ
ン系光重合開始剤)などが挙げられる。これらのものは
1種もしくは2種以上組合わせて使用することができ
る。
【0015】上記した紫外線重合開始剤の配合割合は、
樹脂(A)と不飽和単量体(B)との総合計量100重
量部に対して、0.1〜10重量部、好ましくは0.5
〜5重量部である。0.1重量部を下回ると被膜の硬化
性が悪くなり、一方10重量部を上回ると硬化性に顕著
な効果がなくなるので好ましくない。
【0016】本発明の塗料において、特にスチレンや芳
香族有機溶剤の有機物質は含まないことが重要である。
これらのものを含む塗料を使用した場合には、硬化塗膜
中にこれらの物質が残存するために、特に建材用塗膜と
して不適当である。
【0017】本発明の塗料には、更に必要に応じて上記
した樹脂(A)や不飽和単量体(B)以外の紫外線硬化
型成分として、多官能性不飽和化合物(特に2官能性不
飽和化合物、3官能性不飽和化合物、4官能性不飽和化
合物など)を配合することができる。また、必要に応じ
て有機溶剤(ケトン系、エステル系など)、流動性調整
剤、ハジキ防止剤、着色剤、充填剤、艶消し剤、滑り止
め剤などを配合することができる。
【0018】上記した多官能性不飽和化合物としては、
従来から紫外線硬化型樹脂塗料で使用されているものを
特に制限なしに使用することができる。具体的には、例
えば、(ポリ)エチレングリコール、(ポリ)プロピレ
ングリコール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、トリメチロールプロパン、グリセリンなどの多価
アルコール化合物と(メタ)アクリル酸などのカルボキ
シル基含有モノマーとをエステル化反応させて得られる
1分子中に重合性不飽和基を2個以上有するモノマーな
どを挙げることができる。また、商品名としては、例え
ば、東亞合成(株)社製の商品名として、例えば、アロ
ニックスM−210、同左M−215、同左M−22
0、同左M−233、同左M−240、同左M−24
5、同左M−260、同左M−270、同左M−30
5、同左M−309、同左M−310、同左M−31
5、同左M−320、同左M−350、同左M−36
0、同左M−400、同左M−450、同左M−110
0、同左M−1200、同左M−1210、同左M−1
310、同左M−1600などが挙げられる。
【0019】多官能性不飽和化合物の配合割合は、油変
性不飽和ポリエステル樹脂とビニルトルエンの100重
量部に対して0〜100重量部、好ましくは10〜80
重量部の範囲である。
【0020】また、上記した有機溶剤としては、例え
ば、アセトン、ケチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトンなどの低沸点のケトン系有機溶剤、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルなどのエステル
系有機溶剤等が、特に好ましい。
【0021】本発明の塗料は、紫外線硬化型シーラー、
紫外線硬化型中塗り塗料又は紫外線硬化型上塗り塗料と
して使用することができる。該紫外線硬化型シーラー
は、多孔質な吸収性の大きな木質合板表面の孔を埋める
ために使用されるものである。該シーラーとしては、本
発明の紫外線硬化型不飽和ポリエステル樹脂を有機溶剤
により固形分5〜90重量%に希釈したものがローラー
塗装に使用される。
【0022】また、上記した紫外線硬化型中塗り塗料及
び紫外線硬化型上塗り塗料は、木質合板の塗装工程にお
いて必要に応じて適宜組合せて使用することができる。
該紫外線硬化型中塗り塗料は、着色塗膜やシーラーや着
色塗膜また上塗り塗膜との付着性を改善したり、意匠性
を付与させるために使用されるものであって、通常体質
顔料等が配合される。紫外線硬化型上塗り塗料は、塗膜
の最上層に設けられ、建材塗膜に要求される性能(滑り
止め等)を発揮させたり、意匠性(塗膜表面を半艶、艶
消し等にする)を付与させるために使用される。
【0023】本発明の塗膜形成方法は、木質合板表面
に、上記した塗料を塗装し、紫外線照射により硬化させ
ることを特徴とする塗膜形成方法である。具体的には、
例えば、木質合板表面に着色塗装、紫外線硬化型シーラ
ー塗装、紫外線硬化型中塗り塗装、紫外線硬化型上塗り
塗装などを順次塗装することができる。また、前記工程
において、1コートごとに紫外線照射を施しても構わな
いし、また2コート以上の塗装を行った後に紫外線照射
を施しても構わない。
【0024】また、塗装はロールコーターが好ましい。
更に、紫外線硬化型上塗り塗装においては、カーテンフ
ローコーター塗装が好ましい。
【0025】上記した着色塗装は、木材を着色すること
により美粧性や意匠性を与えたり、木材の耐久性を向上
させたりするために使用されるものであって、化粧粧合
板で使用されている従来から公知のものを使用すること
ができる。
【0026】塗布量は使用される塗料の種類(シーラー
用、上塗り用など)により適宜選択すればよいが乾燥重
量で約3〜15g/30cm、好ましくは約5〜12
g/30cmの範囲である。
【0027】紫外線としては、例えば、水銀ランプ、高
圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、カ
−ボンア−ク、メタルハライド、ガリウムランプなどに
よる紫外線などが挙げられる。紫外線の照射量は、特に
限定されないが、通常、10〜1000mj/cm
範囲とするのが好ましい。
【0028】本発明によって得られた塗装合板は、例え
ば、壁板、床板、家具、工芸品などの幅広い用途に適用
することができる。
【0029】
【実施例】本発明について、実施例を掲げて詳細に説明
する。本発明は提供した実施例に限定されるものではな
い。
【0030】不飽和アルキド樹脂の製造例 窒素ガスを還流した清浄な容器に、亜麻仁油300部、
大豆油250部、グリセリン20.5部、ペンタエリス
リトール78.1部 水酸化リチウム0.05部を仕込
み攪拌しながら250℃に1時間保持した後、200℃
に冷却し、ペンタエリスリトール50部、無水フタル酸
300部を仕込み230℃に昇温し、酸価30になるま
で4〜5時間反応した後、グリシジルメタクリレート5
6部を添加し、100℃で5時間反応させた後、メチル
イソブチルケトン465部を配合して不飽和アルキド樹
脂を得た。
【0031】不飽和ポリエステル樹脂の製造例 反応容器にネオペンチルグリコール73部、トリメチロ
ールプロパン37部、無水フタル酸59部及びアジピン酸
73部を加え、200〜230℃で5時間反応させた
後、無水トリメリット酸77部を添加して180℃で更
に1時間反応させた後た落ちも、その後、グリシジルメ
タクリレート28部を添加し、100℃で5時間反応さ
せた後、メチルイソブチルケトン465部を配合して不
飽和ポリエステル樹脂を得た。
【0032】不飽和アクリル樹脂の製造例 メチルイソブチルケトン100部を配合した反応容器中
でメタクリル酸メチル55部,スチレン 8部、アクリ
ル酸n−ブチル 9部、アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル 5部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート
2部及びメタクリル酸 4部からなる混合物をアゾイソ
ブチルニトリル開始剤1部の存在下で180℃8時間反
応させた後、グリシジルメタクリレート4部を添加し、
100℃で5時間反応させて不飽和アクリル樹脂を得
た。
【0033】実施例1 井240番の研磨紙で研磨した大きさ縦1200mm×
横400mm×厚み30mmの木質合板の表面に、KP
Mステイン(関西ペイント株式会社製、商品名、着色
剤)をローラ塗装した。
【0034】次いで、上記した不飽和アルキド樹脂80
部、メチルメタクリレート20部、ヘキサンジオールジ
アクリレート20重量部、トリプロピレングリコールジ
アクリレート20重量部、タルクP(竹原化学社製、商
品名、体質顔料)10重量部、イルガキュア907(チ
バガイギー社製、商品名、アミノアルキルフェノン系光
重合開始剤)2重量部、メチルイソブチルケトン10重
量部を混合してなる紫外線硬化型アルキド樹脂組成物を
ナチュラルロールコーターで2.5g/30cm塗布
した後、高圧水銀灯80Wで200mj/cm 照射
させた。
【0035】次いで、得られた塗装合板を井240番の
研磨紙で研磨した後、上記した不飽和アルキド樹脂80
部、ビニルトルエン20部、ヘキサンジオールジアクリ
レート20重量部、トリプロピレングリコールジアクリ
レート20重量部、タルクP(竹原化学社製、商品名、
体質顔料)10重量部、イルガキュア907(チバガイ
ギー社製、商品名、アミノアルキルフェノン系光重合開
始剤)2重量部、メチルイソブチルケトン15重量部を
混合してなる紫外線硬化型アルキド樹脂組成物をナチュ
ラルロールコーターで2.5g/30cm塗布した
後、高圧水銀灯80Wで400mj/cm 照射させ
た。次いで、得られた塗装合板を井240番の研磨紙で
研磨した後、上記した不飽和アルキド樹脂80部、メチ
ルアクリレート20部、ヘキサンジオールジアクリレー
ト20重量部、トリプロピレングリコールジアクリレー
ト20重量部、イルガキュア907(チバガイギー社
製、商品名、アミノアルキルフェノン系光重合開始剤)
4重量部、シルネックスP526(水沢化学工業株式会
社製、商品名、体質顔料)10重量部、メチルイソブチ
ルケトン15重量部を混合してなる紫外線硬化型アルキ
ド樹脂組成物をカーテンフローコーターで7g/30c
塗布した後、高圧水銀灯80Wで400mj/cm
照射させた。
【0036】実施例2 実施例1において、不飽和アルキド樹脂として、上記不
飽和ポリエステル樹脂を使用した以外は実施例1と同様
の組成で製造し次いで実施例1と同様の方法で塗膜を形
成した。
【0037】実施例3 実施例1において、不飽和アルキド樹脂として、上記不
飽和アクリル樹脂を使用した以外は実施例1と同様の組
成で製造し次いで実施例1と同様の方法で塗膜を形成し
た。
【0038】比較例1 実施例1において、メチルメタクリレートを配合しなか
った以外は実施例1と同様の組成で製造し次いで実施例
1と同様の方法で塗膜を形成した。実施例及び比較例に
ついての試験結果を表1に示す。
【0039】表1において、試験方法は次の通りであ
る。 脱泡性:コータで塗装中に泡を巻き込むが、その巻き込
んだ泡は乾燥中に消えるものを良好とし、一方コータで
塗装中に巻き込んだ泡が、乾燥中に消えず塗膜中に残
り、フクレ、傷、発泡などの塗膜欠陥を発生するものを
×とした。 ロールコーター塗装適性:ローピング等の塗膜欠陥がな
いものを良好、一方ローピング等の塗膜欠陥があるもの
を不良とした。
【0040】カーテンフローコーター塗装適性:カーテ
ン切れ、発泡などの塗装、塗膜欠陥がないものを良好、
一方カーテン切れ、発泡などの塗装、塗膜欠陥があるも
のを不良とした。
【0041】ロールコーター洗浄性:塗装後のローラー
を有機溶剤(メチルイソブチルケトン)で洗浄した。洗
浄時間が短いものを良好とし、一方洗浄時間が良好なも
のと比較して2倍以上要したものを不良とした。
【0042】寒冷繰り返し試験:上記で得られた塗装合
板を80℃で2時間放置した後、−20℃で2時間放置
したものを2回繰り返した後、室温(20℃)になるま
で放置した後、下記の方法で評価した。被膜を肉眼で観
察して次ぎの基準に基づいて評価した。5点はヒビ、ワ
レ、変色等の被膜欠陥が全くなく良好、4点はヒビ、ワ
レ、変色等の被膜欠陥が少し発生しているが良好、3点
はヒビ、ワレ、変色等の被膜欠陥が発生して劣るもの、
2点はヒビ、ワレ、変色等の被膜欠陥が多く発生して劣
るもの、1点はヒビ、ワレ、変色等の被膜欠陥が著しく
発生して劣るものを示す。
【0043】耐水性試験:上記で得られた塗装合板を6
0℃の温水中に1時間浸漬し、次いで温水から取出した
後、60℃で2時間乾燥したものを2回繰り返した後、
室温(20℃)になるまで放置した後、下記の方法で評
価した。
【0044】被膜を肉眼で観察して次ぎの基準に基づい
て評価した。5点はヒビ、ワレ等の被膜欠陥が全くなく
良好、4点はヒビ、ワレ等の被膜欠陥が1〜2カ所発生
しているが良好、3点はヒビ、ワレ等の被膜欠陥が3〜
9カ所発生して劣るもの、2点はヒビ、ワレ等の被膜欠
陥が10〜19カ所以上発生して劣るもの、1点はヒ
ビ、ワレ等の被膜欠陥が20カ所以上発生して著しく劣
るものを示す。表1
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】 本発明塗料は塗装作業性、塗膜性能に
優れ、建材用塗装合板に適した塗膜が形成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 4/00 C09D 4/00 Fターム(参考) 4D075 AC14 AE17 BB46Z DA06 DB22 EA21 EB22 4J038 FA041 FA042 FA111 FA112 FA231 FA232 FA241 FA242 FA251 FA252 FA261 FA262 KA03 MA09 MA14 NA24 NA27 PA17 PB02 PB05 PC06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分 (1)(メタ)アクリロイル基及び/又はビニル基含有
    樹脂(A)及び(2)(メタ)アクリロイル基含有不飽
    和単量体及びビニルトルエンから選ばれる少なくとも1
    種の不飽和単量体(B)を紫外線硬化成分として含有
    し、且つ芳香族有機溶剤を含まないことを特徴とする木
    質合板用紫外線硬化型不飽和樹脂塗料。
  2. 【請求項2】 上記塗料が、紫外線硬化型シーラー、紫
    外線硬化型下塗り塗料、紫外線硬化型中塗り塗料又は紫
    外線硬化型上塗り塗料であることを特徴とする請求項1
    に記載の塗料。
  3. 【請求項3】 木質合板表面に、請求項1又は2に記載
    の塗料を塗装し、紫外線照射により硬化させることを特
    徴とする塗膜形成方法。
  4. 【請求項4】 塗装が、カーテンフローコーター塗装で
    あることを特徴とする請求項3に記載の塗膜形成方法。
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