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JP2002210005A - プロテクタ - Google Patents

プロテクタ

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JP2002210005A
JP2002210005A JP2001006446A JP2001006446A JP2002210005A JP 2002210005 A JP2002210005 A JP 2002210005A JP 2001006446 A JP2001006446 A JP 2001006446A JP 2001006446 A JP2001006446 A JP 2001006446A JP 2002210005 A JP2002210005 A JP 2002210005A
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JP
Japan
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protector
needle
hole
posture
needle body
Prior art date
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JP2001006446A
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Takahito Murashita
尊人 村下
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
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    • A61M5/32Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
    • A61M5/3205Apparatus for removing or disposing of used needles or syringes, e.g. containers; Means for protection against accidental injuries from used needles
    • A61M5/321Means for protection against accidental injuries by used needles
    • A61M5/3243Means for protection against accidental injuries by used needles being axially-extensible, e.g. protective sleeves coaxially slidable on the syringe barrel
    • A61M5/3273Means for protection against accidental injuries by used needles being axially-extensible, e.g. protective sleeves coaxially slidable on the syringe barrel freely sliding on needle shaft without connection to syringe or needle
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61M5/3205Apparatus for removing or disposing of used needles or syringes, e.g. containers; Means for protection against accidental injuries from used needles
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    • A61M5/3245Constructional features thereof, e.g. to improve manipulation or functioning
    • A61M2005/3247Means to impede repositioning of protection sleeve from needle covering to needle uncovering position
    • A61M2005/3249Means to disalign the needle tip and the distal needle passage of a needle protection sleeve

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型かつ簡単な構造で、特別な構造を持たない
通常の針体に装着して使用することができ、廃棄処理等
に際し安全性の高いプロテクタを提供すること。 【解決手段】プロテクタ1は、弾性を有する板状部材を
変形して形成されたほぼS字状をなすプロテクタ本体3
と、該プロテクタ本体3を覆うカバー部4とを有してお
り、針管20を有する穿刺具2に装着して使用される。
プロテクタ1が針管20の針先21を覆う状態では、プ
ロテクタ1は、プロテクタ本体3の第1の部位31に形
成された第1の孔11の針管20に対する傾斜角度が小
さくなるように弾性的に変形し、第1の孔11の内面と
針管20の外周面との間の摩擦力により、針管20に対
する移動が禁止される。プロテクタ本体3の先端部は、
カバー部4で覆われており、プロテクタ本体3の先端部
に対し、引っ張り力Aを加える操作が妨げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管等に穿刺され
る針体に装着されるプロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】患者に対し採血や薬液の投与を行う際な
どには、シリンジの先端部に注射針を装着し、注射針を
患者の血管に穿刺しこれを行う。このような注射針は、
先端に鋭利な針先を有する針(針体)と、針の基端に固
着されたハブとで構成されている。
【0003】患者から採血する場合には、シリンジが備
えるプランジャを操作し、シリンジ内部に血液を吸引す
る。また、患者に薬液を投与する場合には、プランジャ
を操作し、シリンジ内部に収納された薬液を患者の血管
内に注入する。
【0004】ところで、患者に対し採血や薬液の投与を
終了した注射針およびシリンジは、不要となるため、そ
れぞれ別個に廃棄に供されるが、注射針をそのまま廃棄
すると、廃棄作業者等が誤って針先で指等を刺すという
事故が起きるおそれがある。特に、針の表面や内部に
は、血液が付着、残留しているため、このような誤刺に
より、感染を起こすおそれもある。
【0005】従って、使用済みの注射針は、針先が刺さ
らないような硬質の頑丈な専用容器に収納して廃棄する
ことが好ましいが、そのような専用容器を常に携帯して
各患者のもとに持ち運ぶことは、業務の効率化の観点か
ら困難であるため、現状では、使用済みの注射針は、針
にキャップを被せて破棄するなどの対策がとられてい
る。
【0006】しかしながら、このような針にキャップを
被せる作業に際しても、針に付着、残留している血液が
作業者の手に着いたり、針先で作業者の手を刺したりし
ないようにするために、細心の注意を払わねばならず、
使用後の注射針の廃棄処理に多大な手間を要するという
問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、小型
かつ簡単な構造で、特別な構造を持たない通常の針体に
も装着して使用することができ、また簡単な操作で使用
後の針体の針先を収納することができ、廃棄処理等に際
し安全性の高いプロテクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(5)の本発明により達成される。
【0009】(1) 先端に鋭利な針先を有する針体の
長手方向に沿って相対的に移動可能な第1の姿勢と、前
記針体の針先を覆った状態で、前記針体の長手方向に沿
った相対的な移動が禁止される第2の姿勢とに変位可能
なプロテクタであって、弾性を有する板状部材を変形し
てなる本体部と、前記本体部の少なくとも一部を覆うカ
バー部とを備え、前記本体部に、前記針体が貫通可能な
第1の孔および第2の孔がそれぞれ形成されており、前
記本体部の針先側に、前記針体との係合部が形成されて
おり、前記第1の姿勢のとき、前記針体が前記第1の孔
および前記第2の孔を貫通し、前記係合部が前記針体と
係合しており、その状態から前記針体に対して先端方向
に移動して前記係合部と前記針体との係合を解除するこ
とにより、前記針体に対する前記第1の孔近傍および/
または前記第2の孔近傍の板状部材の傾斜角度が前記第
1の姿勢のときより小さくなるように弾性的に変形して
前記第2の姿勢となり、これにより前記第1の孔の内面
および/または前記第2の孔の内面と前記針体の外周面
との間の摩擦力が発生または増大して前記針体の長手方
向に沿った相対的な移動が禁止されるよう構成されてお
り、前記第2の姿勢において前記カバー部に基端方向お
よび/または先端方向の外力を付与したとき、前記第1
の孔および/または前記第2の孔近傍の板状部材に対
し、前記針体に対するそれらの傾斜角度がより小さくな
るような力を作用する手段を有しており、前記カバー部
は、前記第2の姿勢において前記本体部の先端部を先端
方向に移動させる操作を妨げる機能を有することを特徴
とするプロテクタ。
【0010】(2) 前記本体部は、全体形状としてほ
ぼS字状をなし、前記第1の孔は、前記本体部の中央部
に形成されており、前記第2の孔は、前記本体部の針元
側に形成されている上記(1)に記載のプロテクタ。
【0011】(3) 前記カバー部は、前記針体が貫通
可能な貫通部を有し、前記第1の姿勢のとき、前記針体
が前記貫通部を貫通しており、その状態から前記針体に
対し先端方向に移動して前記貫通部と前記針体との係合
が解除されることにより、前記針体に対する前記第2の
孔近傍の板状部材の傾斜角度が前記第1の姿勢のときよ
り小さくなるように弾性的に変形する上記(1)または
(2)に記載のプロテクタ。
【0012】(4) 前記カバー部は、前記第2の孔近
傍の板状部材から連続して設けられている上記(1)な
いし(3)のいずれかに記載のプロテクタ。
【0013】(5) 前記係合部と前記第1の孔との間
に位置し、前記第2の姿勢において前記針体の針先を覆
うキャップ部材を有する上記(1)ないし(4)のいず
れかに記載のプロテクタ。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプロテクタを添付
図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0015】<第1実施形態>図1および図2は、それ
ぞれ、本発明プロテクタを穿刺具(注射針)に装着した
状態の第1実施形態を示す部分断面側面図である。な
お、以下では、図1および図2中の右側を「先端」、左
側を「基端」、上側を「一端」、下側を「他端」として
説明する。
【0016】図1および図2に示すプロテクタ1は、穿
刺具2に装着して使用される。まず、この穿刺具2の構
成について説明する。
【0017】穿刺具2は、先端部に鋭利な針先21を有
する針管(針体)20と、この針管20の基端部に固定
されたハブ22とを備えている。
【0018】針管20は、中空針であり、例えば、ステ
ンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタ
ンまたはチタン合金のような金属材料で構成されてい
る。針管20の先端部には、鋭利な針先21が形成され
ている。この針先21の形状は特に限定されず、本実施
形態では、針管20の軸線に対し所定角度傾斜した刃面
を有する形状をなしている。
【0019】針管20の基端部には、ハブ22が液密に
固着(固定)され、針管20の内腔とハブ22の内部と
が連通している。
【0020】針管20のハブ22に対する固着方法とし
ては、例えば、カシメ、融着(熱融着、高周波融着
等)、接着剤による接着等の方法が挙げられる。
【0021】ハブ22は、ほぼ筒状の部材で構成され、
好ましくは透明(無色透明)、着色透明または半透明の
樹脂で構成され、内部の視認性が確保されている。
【0022】このハブ22は、基端方向に向かってその
外径および内径が漸増するテーパ状をなしている。この
テーパ状部分には、例えば、シリンジ(図示せず)の先
端部が挿入、嵌合され、穿刺具2がシリンジに装着され
る。
【0023】ハブ22の構成材料は、特に限定されず、
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリスチレン、ポ
リメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル、アクリル系樹脂、ABS樹
脂、AS樹脂、アイオノマー、ポリアセタール、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン等
の各種樹脂材料が挙げられる。
【0024】プロテクタ1は、弾性を有する板状部材を
変形して(曲げ加工して)形成されたプロテクタ本体
(本体部)3と、該プロテクタ本体3を覆うカバー部4
とを有している。
【0025】プロテクタ本体3は、ほぼ中央に位置する
第1の部位(ブレーキ部)21と、針元側(基端側)に
位置する第2の部位32と、針先側(先端側)に位置す
る第3の部位33と、第1の部位31と第2の部位32
との他端部同士を接続する後方接続部34と、第1の部
位31と第3の部位33との一端部同士を接続する前方
接続部35とを有している。これにより、プロテクタ本
体3は、全体形状としてほぼS字状をなしている。
【0026】プロテクタ本体3の第1の部位31には、
ほぼ円形をなす第1の孔11が設けられており、第2の
部位32には、第2の孔12が設けられており、第3の
部位33には、第3の孔(係合部)13が設けられてい
る。これら第1の孔11、第2の孔12および第3の孔
13は、それぞれ、針管20が貫通可能な孔になってい
る。
【0027】また、図示の構成では、第3の部位33の
他端部には、内側(基端側)に湾曲する湾曲部36が形
成されている。
【0028】カバー部4は、このようなプロテクタ本体
3を覆うように設けられた部分であり、対向する一対の
側壁部(側板)41、41と、両側壁部41、41を連
結する連結壁42とで構成されている。
【0029】側壁部41、41は、それぞれ、プロテク
タ本体3を形成する板状部材に対してほぼ垂直に配置さ
れている。すなわち、両側壁部41、41は、ぼほ平行
に設置されており、それらの間に、空間43が形成され
ている。
【0030】この空間43内には、プロテクタ本体3の
第1の部位31、第3の部位33および前方接続部35
が挿入、収納されている。また、後述するプロテクタ1
の第2の姿勢(図2に示す状態)においては、これらに
加え、湾曲部36が空間43内に収納されるようになっ
ている。すなわち、側壁部41、41は、プロテクタ本
体3のうちの前述した部分を側方から覆っている。
【0031】連結壁42は、第2の部位32の一端部か
ら屈曲(または湾曲)してほぼ先端方向に延びるよう
に、第2の部位32の一端部から連続して形成されてい
る。すなわち、連結壁42は、プロテクタ本体3を一端
側から覆っている。この連結壁42は、側壁部41、4
1の一端部同士を連結しており、かつこれらを支持して
いる。このような構成により、カバー部4は、正面視で
略「コ」字状をなしている。
【0032】また、図示の構成では、連結壁42は、後
述する第2の姿勢における前方接続部35の傾斜に合わ
せ、先端方向に向かって針管20との距離が漸増するよ
うに針管20に対し傾斜して設けられている。
【0033】このようなカバー部4が設けられているこ
とにより、プロテクタ1が針管20の針先21を覆う状
態のときに、針先21の周りに付着した血液(体液)を
指などで触れることを防止することができ、血液(体
液)による汚染を効果的に防止することができる。
【0034】このようなプロテクタ1は、穿刺具2の使
用時(生体などに穿刺するとき)には、図1に示す姿
勢、すなわち第1の孔11、第2の孔12および第3の
孔13を針管20が貫通(挿通)した姿勢(この姿勢を
以下、「第1の姿勢」と言う。)とされる。この第1の
姿勢のとき、プロテクタ1は、針管20に対しその長手
方向に沿って移動可能である。通常は、図1に示すよう
に、プロテクタ1が針管20の基端部に位置する状態
(この状態を以下、「使用状態」と言う。)で穿刺具2
を使用する。
【0035】図示の構成では、第1の姿勢のとき、第1
の部位31、第2の部位32および第3の部位33は、
それぞれ針管20に対しほぼ垂直になっており、後方接
続部34および前方接続部35は、それぞれ針管20と
ほぼ平行になっている。これにより、第1の姿勢におい
て第1の部位31と後方接続部34とのなす角度は、ほ
ぼ直角になっている。
【0036】これに対し、プロテクタ1の自然状態(外
力を付与しない状態)においては、第1の部位31と後
方接続部34とのなす角度は、図2に示す状態よりも小
さく設定されている。すなわち、プロテクタ1は、第1
の部位31と後方接続部34とが開くように変形(弾性
変形)させられた状態で、針管20に装着されている。
【0037】この変形により、プロテクタ1が針管20
に装着された状態では、第1の部位31は、針管20に
対する傾斜角度(図1中のθ1および図2中のθ1’で示
す角度)が小さくなるような方向に付勢されている。換
言すれば、プロテクタ1における第1の部位31と後方
接続部34との間の部分は、その弾性によって第1の部
位31の針管20に対する傾斜角度が小さくなるような
方向に第1の部位31を付勢する付勢手段となってい
る。
【0038】ここで、第1の部位31の針管20に対す
る傾斜角度は、第1の部位31と針管20とがなす角の
どちら側を選択するかによって2つの大きさで表すこと
ができるが、本明細書において「第1の部位31の針管
20に対する傾斜角度」とは、第2の姿勢のときに90
°未満になる角(小さい方の角)の角度を指すものとす
る。すなわち、本実施形態においては、図1中のθ1
よび図2中のθ1’で示す角度である。この角度を以
下、「第1の部位傾斜角度」と言う。
【0039】図1に示す第1の姿勢においては、第3の
部位33に形成された第3の孔13を針管20が貫通
し、第3の孔13と針管20とが係合していることによ
り、前記付勢手段の付勢力によって第1の部位傾斜角度
が小さくなるようにプロテクタ1が変形することが阻止
され、前述したように第1の姿勢における第1の部位傾
斜角度θ1は、ほぼ直角に保たれている。換言すれば、
第3の孔13は、第1の姿勢において、針管20と係合
することにより、第1の部位傾斜角度θ1をほぼ直角に
規定する係合部(傾斜規定手段)となっている。
【0040】なお、この係合部は、第3の孔13のよう
な貫通孔に限らず、第1の姿勢において針管20と係合
することにより第1の部位傾斜角度を規定し得るもので
あればいかなるものでもよい。すなわち、この係合部
は、貫通孔のほかに、例えば、周方向の一部が欠損した
フック状の部位や、針先21を通過して針管20との係
合が解除された後に針先21を先端側から覆うシャッタ
ー状の部位などで構成されたものであってもよい。
【0041】このような使用状態(第1の姿勢)から、
プロテクタ1を針管20に対し先端方向に移動させてい
き、針先21が第3の部位33の第3の孔13を通過す
ると、針管20と第3の孔13との係合が解除される。
これにより、プロテクタ1は、前記付勢手段の付勢力に
よって、弾性的に図2に示す姿勢(この姿勢を以下、
「第2の姿勢」と言う。)に変位(変形)する。
【0042】すなわち、第2の姿勢では、プロテクタ1
は、第1の姿勢のときと比べ、第1の部位31が後方接
続部34(針管20)に対し図1中反時計方向に回動す
るように変位(変形)している。これにより、第1の部
位傾斜角度は、第1の姿勢のときより小さくなってお
り、θ1’<θ1なるθ1’となっている。
【0043】これに伴なって、第3の部位33、前方接
続部35および湾曲部36も後方接続部34(針管2
0)に対し変位(回動)しており、針管20の針先21
の末端は、湾曲部36によって覆われた状態となってい
る。このように、プロテクタ1が針管20の針先21を
覆った状態、すなわち図2に示す状態を以下、「針先収
納状態」と言う。この針先収納状態においては、針先2
1は、空間43内に挿入されている。
【0044】このような第2の姿勢(針先収納状態)の
とき、プロテクタ1の第1の部位31が針管20に対し
てブレーキとして機能することにより、プロテクタ1
は、針管20の長手方向に沿った相対的な移動が禁止
(阻止)される。すなわち、前記付勢手段の付勢力によ
って第1の部位傾斜角度が第1の姿勢のときより小さく
なることにより、第1の孔11の内面が針管20の外周
面に圧接され、第1の孔11の内面と針管20の外周面
との間の摩擦力が発生または増大する。この摩擦力が、
プロテクタ1に制動力として作用し、針管20の長手方
向に沿ったプロテクタ1の移動を禁止(阻止)する。
【0045】このような構成により、穿刺具2において
は、一旦針先収納状態になると、針管20の針先21が
プロテクタ1を超えて突出することがない。これによ
り、廃棄処理等に際し、誤刺を防止することができ、安
全性が高い。
【0046】また、プロテクタ1は、第1の部位31の
ブレーキ作用によって針管20に対する長手方向の移動
が禁止されるので、針管20にプロテクタ1を係止する
ための特別な構造(例えば、局所的に外径を太くした
り、外周部に凸部を設けたり、ハブ22とプロテクタ1
とをヒモで結んだりするような構造)が不要である。こ
れにより、針管20の先端部を特別な加工等を施さない
円滑な外周面を有するものとすることができ、強度の低
下や刺通抵抗の増大等を招くことがない。また、同様の
理由からプロテクタ1は、既存の針体と組み合わせて使
用することもでき、汎用性が高い。
【0047】第1の姿勢における第1の部位傾斜角度θ
1は、特に限定されないが、60°以上であるのが好ま
しく、本実施形態のようにほぼ直角であるのがより好ま
しい。また、第1の孔11の内径Dは、針管20の外径
dによってもその好ましい大きさは異なるが、通常、針
管20の外径dより0.01〜1mm程度大きいのが好
ましく、0.05〜0.2mm程度大きいのがより好ま
しい。
【0048】第1の姿勢における第1の部位傾斜角度θ
1や第1の孔11の内径Dが前記範囲にあることによ
り、第2の姿勢において、第1の孔11の内面と針管2
0の外周面との間の摩擦力(プロテクタ1に作用する制
動力)が大きくなり、針管20の長手方向に沿った相対
的な移動がより確実に禁止(阻止)される。
【0049】なお、本発明においては、第1の孔11
は、周方向の一部が欠損したもの(C字状のものなど)
であってもよい(第2の孔12についても同様)。
【0050】また、第2の孔12や第3の孔13の形状
は、針管20に対し摺動可能であれば円形に限らない
が、円形である場合には、その内径は、第1の姿勢にお
ける摺動抵抗を軽減する観点から、第1の孔11の内径
Dより0.05〜1mm程度大きいのが好ましい。
【0051】プロテクタ本体3を形成する板状部材(第
1の部位31)の厚さは、その構成材料や針管20の外
径等によってもその好ましい値は異なるが、通常、0.
05〜2mm程度であるのが好ましく、0.06〜0.
2mm程度であるのがより好ましい。前記範囲におい
て、比較的厚いものとした場合には、第2の姿勢におい
てプロテクタ1に作用する制動力や針先21の保護性が
特に優れたものとなり、比較的薄いものとした場合に
は、加工性や第1の姿勢における針管20に対する摺動
のし易さが特に優れたものとなる。
【0052】プロテクタ1の構成材料としては、特に限
定されず、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたは
アルミニウム合金、チタンまたはチタン合金、銅または
銅系合金等の各種金属材料や、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタ
ン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカ
ーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ア
クリル系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、アイオノマー、
ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエ
ーテルエーテルケトン等の各種樹脂材料が挙げられる
が、各種金属材料であるのが好ましい。また、上述した
ような材料を2種以上組み合わせて使用してもよい。
【0053】また、プロテクタ本体3と、カバー部4と
は、別個の部品を組み合わせて連結されていても、一体
的に形成されていてもよい。
【0054】このようなプロテクタ1におけるカバー部
4は、第2の姿勢のときにプロテクタ本体3の先端部
(第3の部位33等)を先端方向に移動させる操作を妨
げる機能を有する。
【0055】すなわち、プロテクタ本体3の先端部(第
3の部位33等)に対し、例えば図2中の矢印Aで示す
ような引っ張り力を指などで加えようとしたとき、プロ
テクタ本体3の先端部(第3の部位33等)は、その側
方がカバー部4の側壁部41、41に覆われているた
め、これを指などで触れることはできず、よって、この
操作を行うことはできない。
【0056】このような構成と異なり、プロテクタ本体
3の先端部(第3の部位33等)に前記引っ張り力Aを
加えることが可能である場合には、この引っ張り力A
は、前方接続部35を介して第1の部位31に伝達さ
れ、第1の部位傾斜角度θ1’が大きくなるように作用
する。これにより、第1の孔11の内面と針管20の外
周面との間の摩擦力(プロテクタ1に作用する制動力)
が減少し、プロテクタ1が針管20から離脱する(抜け
る)ことが起こり得る。
【0057】これに対し、プロテクタ1では、前述した
ように、カバー部4が設けられていることにより、前記
引っ張り力Aのような外力を加える操作が妨げられるた
め、上述したようなプロテクタ1の離脱を防止すること
ができるという利点がある。
【0058】一方で、カバー部4は、プロテクタ本体3
の先端部(第3の部位33等)を先端側からは覆ってい
ないため、第2の姿勢において、空間43内に先端側か
ら例えば棒状のものを挿入するなどすることにより、プ
ロテクタ本体3の先端部に基端方向の外力を作用するこ
とは(故意に行えば)可能である。
【0059】プロテクタ1は、このような場合、すなわ
ち、第2の姿勢においてプロテクタ本体3の先端部(第
3の部位33等)を基端方向に押圧したとき、第1の部
位31(第1の孔11近傍の板状部材)に対し、第1の
部位傾斜角度θ1’がより小さくなるような力を作用す
る手段を有する。
【0060】すなわち、プロテクタ本体3の先端部(第
3の部位33等)に対し図2中の矢印Bで示すような押
圧力を加えたとき、この押圧力Bは、前方接続部35を
介して第1の部位31に伝達され、第1の部位傾斜角度
θ1’が小さくなるように作用する。これにより、第1
の孔11の内面と針管20の外周面との間の摩擦力(プ
ロテクタ1に作用する制動力)がさらに増大して前記押
圧力Bに対抗し、プロテクタ1の移動をより確実に禁止
(阻止)する。
【0061】このため、プロテクタ本体3の先端部に万
一前記押圧力Bのような外力が作用した場合にも、針先
21がプロテクタ1を超えて突出することがより確実に
防止され、特に安全性が高い。よって、第2の姿勢にお
いて、プロテクタ本体3の先端部(第3の部位33等)
がカバー部4によって先端側からは覆われていなくて
も、問題とはならない。
【0062】また、このようなプロテクタ1は、第2の
姿勢においてカバー部4に基端方向または先端方向の外
力が作用したときに、第2の部位32(第2の孔12近
傍の板状部材)の前記針管20に対する傾斜角度が小さ
くなるような力を作用する手段を有している。
【0063】すなわち、例えばカバー部4の先端部に図
2中の矢印Cで示すような引っ張り力が付加されること
によりカバー部4に先端方向の外力が作用すると、この
引っ張り力Cは、側壁部41、連結壁42を介して第2
の部位32に伝達され、第2の部位32の針管20に対
する傾斜角度(図2中のβで示す角度)が小さくなるよ
うに作用する。
【0064】これにより、第2の孔12の内面と針管2
0の外周面との間の摩擦力(プロテクタ1に作用する制
動力)が発生または増大して引っ張り力Cに対抗する。
すなわち、第1の部位31に加えて第2の部位32も針
管20に対するブレーキ作用を奏し、プロテクタ1の移
動をより確実に禁止(阻止)する。なお、プロテクタ1
の基端部に対し例えば図2中の矢印Eで示すような押圧
力を加えたときにも、同様に、第2の部位32の針管2
0に対する傾斜角度βが小さくなるように作用する。
【0065】逆に、例えばカバー部4の先端に図2中の
矢印Bで示すような押圧力が付加されることによりカバ
ー部4に基端方向の外力が作用すると、この押圧力D
は、側壁部41、連結壁42を介して第2の部位32に
伝達され、第2の部位32の針管20に対する傾斜角度
(図2中のαで示す角度)が小さくなるように作用す
る。
【0066】これにより、第2の孔12の内面と針管2
0の外周面との間の摩擦力(プロテクタ1に作用する制
動力)が発生または増大して前記押圧力Dに対抗する。
すなわち、第1の部位31に加えて第2の部位32も針
管20に対するブレーキ作用を奏し、プロテクタ1の移
動をより確実に禁止(阻止)する。
【0067】また、前記押圧力Dは、第2の部位32か
ら後方接続部34を介して第1の部位31に伝達され、
第1の部位傾斜角度θ1’がより小さくなるようにも作
用する。
【0068】このようなことから、カバー部4に対し基
端方向または先端方向の外力が作用した場合にも、針先
21がプロテクタ1を超えて突出したり、プロテクタ1
が針管20から離脱するようなことがより確実に防止さ
れ、特に安全性が高い。
【0069】なお、特に強い押圧力Dが作用して、プロ
テクタ1が万一基端方向に僅かに移動した場合にも、針
先21は、湾曲部36の内面に当接するため、針先21
がプロテクタ1を超えて突出することはない。
【0070】次に、穿刺具2およびプロテクタ1の使用
方法の一例について、詳細に説明する。
【0071】[1] 穿刺具2およびプロテクタ1を使
用状態(図1に示す状態)とし、ハブ22の基端部にシ
リンジ(図示せず)の先端突出部を挿入、嵌合し、穿刺
具2をシリンジに装着する。
【0072】[2] この状態で、針管20を患者の血
管(生体)に穿刺し、シリンジが備えるプランジャを操
作し、患者に対して血液の採取あるいは薬液を注入す
る。
【0073】[3] 血液の採取あるいは薬液の注入を
終了すると、針管20を患者の血管から抜き取る。
【0074】[4] 次いで、シリンジを支持している
手の他方の手またはピンセット等を用いて、プロテクタ
1を針管20に対し先端方向に移動させる。
【0075】ここで、従来の穿刺操作では、針先21を
生体から抜き取った後、針管20にキャップを被せてい
たが、キャップの一端部の開口内に針管20をその針先
21から挿入して行うため、針先21が該開口を外れた
場合には、キャップを摘んでいる指を針管20の針先2
1で誤刺するという事故が生じるおそれがあった。しか
し、本発明では、プロテクタ1が針管20の先端方向に
移動して針先21を覆うため、前述したような誤刺を有
効に防止することができる。
【0076】[5] プロテクタ1の先端方向への移動
により、針管20の針先21が第3の孔13を通過する
と、針管20と第3の孔13との係合が解除され、プロ
テクタ1は、弾性的に(自身の弾性により)変形して、
図2に示す第2の姿勢となる。
【0077】プロテクタ1が第2の姿勢となると、第1
の部位31のブレーキ作用によって、プロテクタ1は、
針管20の長手方向に沿った移動が禁止(阻止)され、
針先21が第1の孔11を通過する前に針管20に対し
停止(静止)する。これにより、プロテクタ1および穿
刺具2は、図2に示す針先収納状態となる。
【0078】[6] 針管20の針先21がプロテクタ
1内に収納されたら、ハブ22からシリンジの先端突出
部を抜き取り、穿刺具2とシリンジとを分離する。そし
て、穿刺具2およびシリンジは、それぞれ別個に廃棄に
供される。また、シリンジに穿刺具2が装着された状態
のままで廃棄してもよい。
【0079】このとき、穿刺具2は、前述したように、
針先21がプロテクタ1内に収納されており、針先21
がプロテクタ1を超えて突出したり、プロテクタ1が針
先21から離脱することがない。これにより、廃棄処理
等に際し、針先21で誤って手指等を刺すという事故が
防止される。
【0080】<第2実施形態>図3は、本発明のプロテ
クタを穿刺具(注射針)に装着した状態の第2実施形態
(穿刺具の使用状態)を示す部分断面側面図、図4は、
本発明のプロテクタを穿刺具(注射針)に装着した状態
の第2実施形態(針先収納状態)を示す部分断面側面図
である。なお、以下の説明では、図3および図4中の右
側を「先端」、左側を「基端」、上側を「一端」、下側
を「他端」と言う。
【0081】以下、これらの図を参照して本発明の第2
実施形態について説明するが、前述した第1実施形態と
の相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略
する。
【0082】本実施形態のプロテクタ1’におけるカバ
ー部4は、一対の側壁部41、41と、両側壁部41、
41を連結する連結壁42と、該連結壁42から連続し
て設けられた先端壁44とで構成されている。
【0083】先端壁44は、連結壁42の先端から他端
方向に伸びるように形成されているとともに、側壁部4
1、41の先端部同士を連結している。すなわち、先端
壁44は、プロテクタ本体3の先端部(第3の部位33
等)を先端側から覆っている。
【0084】また、先端壁44には、針管20が貫通可
能な第4の孔14(貫通部)が形成されている。
【0085】このようなプロテクタ1’は、穿刺具2の
使用時には、図3に示すように第2の孔12、第1の孔
11、第3の孔13および第4の孔14を針管20がこ
の順に貫通した状態(第1の姿勢)にされている。
【0086】図示の構成では、この第1の姿勢におい
て、先端壁44は、針管20に対しほぼ垂直になってお
り、連結壁42は、針管20に対しほぼ平行になってい
る。また、第2の部位32と後方接続部34とのなす角
度(図3中のθ3で示す角度)は、ほぼ直角になってい
る。
【0087】このようなプロテクタ1’は、その自然状
態(外力を付与しない状態)において、第2の部位32
と後方接続部34とのなす角度が図4に示す状態よりも
大きくなるように設定されている。すなわち、図示の構
成では、自然状態(外力を付与しない状態)において第
2の部位32と後方接続部34とがなす角度は、θ3
(図4参照)よりも大きくなっている。
【0088】そして、プロテクタ1’は、第1の姿勢に
おいては、第4の孔14を針管20が貫通することによ
り、第2の部位32と後方接続部34とが閉じるように
変形(弾性変形)させられた状態になっている。すなわ
ち、第4の孔14は、第1の姿勢において、針管20と
係合することにより、第2の部位32の針管20に対す
る傾斜角度をθ3<θ3’なるθ3に規定する規定手段と
なっている。
【0089】プロテクタ1’を第1の姿勢(図3に示す
状態)から針管20に対し先端方向に移動させていき、
針先21が第4の孔14および第3の孔13を通過する
と、これらの孔と、針管20との係合がそれぞれ解除さ
れる。これにより、プロテクタ1’は、弾性的に図4に
示す第2の姿勢に変位(変形)する。
【0090】この第2の姿勢では、プロテクタ1’は、
第1の姿勢の時と比べ、第2の部位32およびカバー部
4が後方接続部34(針管20)に対し図3中反時計方
向に回動するように変位している。これにより、第2の
姿勢では、第2の部位32の針管20に対する傾斜角度
は、第1の姿勢のときのθ2から、θ2’<θ2なるθ2
に変化している。
【0091】これにより、第2の孔12の内面が針管2
0の外周面に圧接され、第2の孔12の内面と針管20
の外周面との間の摩擦力が発生または増大し、この摩擦
力がプロテクタ1’に対し制動力として作用する。
【0092】すなわち、本実施形態においては、第1の
部位31(第1の孔11)に加えて、第2の部位32
(第2の孔12)もが針管20の長手方向に沿ったプロ
テクタ1’の移動を禁止(阻止)するブレーキ部として
機能する。これにより、プロテクタ1’に対し基端方向
または先端方向の特に強い外力が作用したような場合に
も、針先21がプロテクタ1’を超えて突出したり、プ
ロテクタ1’が針管20から離脱したりするようなこと
をより確実に防止することができる。
【0093】<第3実施形態>図5は、本発明のプロテ
クタを穿刺具(注射針)に装着した状態の第3実施形態
(穿刺具の使用状態)を示す部分断面側面図、図6は、
本発明のプロテクタを穿刺具(注射針)に装着した状態
の第3実施形態(針先収納状態)を示す部分断面側面図
である。なお、以下の説明では、図5および図6中の右
側を「先端」、左側を「基端」、上側を「一端」、下側
を「他端」と言う。
【0094】以下、これらの図を参照して本発明の第3
実施形態について説明するが、前述した第1実施形態と
の相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略
する。
【0095】本実施形態のプロテクタ1'' は、第2の
姿勢において針管20の針先21を覆うキャップ部材と
しての筒状部材5を有すること、および、プロテクタ本
体3に湾曲部36に代えて先端封止部37が形成されて
いること以外は、前記第1実施形態のプロテクタ1と同
様である。
【0096】前記キャップ部材としての筒状部材5は、
針管20が貫通(挿通)可能な中空部51を有する円筒
状をなし、プロテクタ本体3の第3の部位33に形成さ
れた第3の孔13と第1の部位31に形成された第1の
孔11との間に位置している。
【0097】この筒状部材5の基端面は、針管20と垂
直な面に対して傾斜した傾斜面52となっている。この
傾斜面52の傾斜方向は、図6に示す第2の姿勢(針先
収納状態)における第1の部位31の傾斜方向と同じに
なっている。
【0098】なお、プロテクタ1'' には、筒状部材5
のプロテクタ本体3に対する回転を防止する図示しない
回転防止手段が設けられている。
【0099】プロテクタ本体3の先端封止部37は、第
3の部位33の他端から連続して平板状に形成されてい
る。図示の構成では、この先端封止部37は、第3の部
位33に対し、基端方向に僅かに屈曲して設けられてい
る。
【0100】このようなプロテクタ1'' は、図5に示
す第1の姿勢(穿刺具2の使用状態)においては、針管
20が第2の孔12、第1の孔11、筒状部材5の中空
部51および第3の孔13をこの順に貫通した状態とな
っている。
【0101】そして、図6に示すプロテクタ1'' の第
2の姿勢(針先収納状態)においては、針先21は、筒
状部材5の中空部51内に位置し、筒状部材5で覆われ
た状態となっている。
【0102】この第2の姿勢において、筒状部材5の先
端開口53は、プロテクタ本体3の先端封止部37によ
り覆われて、封止される。
【0103】このような構成により、本実施形態では、
第2の姿勢において針先21の全体(全面)が筒状部材
5および先端封止部37で覆われるので、針先21の周
りや内部に残留した血液(体液)が垂れ落ちるのを防止
(抑制)することができ、血液(体液)による汚染を効
果的に防止することができる。
【0104】また、筒状部材5は、第2の姿勢において
針先21の横ずれを防止する横ずれ防止部材としての機
能をも併せ持っている。すなわち、筒状部材5が設けら
れていることにより、第2の姿勢において、針先21が
横方向(長手方向と垂直な方向)にずれることが防止さ
れる。これにより、本実施形態では、針先収納状態にお
いて、プロテクタ5に対し例えば横方向に強い外力が作
用したような場合であっても針先21の突出をより確実
に防止することができ、より安全性が高い。
【0105】このような筒状部材5は、第2の姿勢にお
いてプロテクタ本体3に対し図6中の矢印Fで示すよう
な押圧力が作用したとき、すなわちプロテクタ本体3の
先端を基端方向に押圧したときに、第1の部位31(第
1の孔11近傍の板状部材)に対し、第1の部位傾斜角
度θ1’がより小さくなるような力を作用する手段(傾
斜面52)を有する。
【0106】すなわち、前記押圧力Fは、筒状部材5の
傾斜面52を介して第1の部位31に伝達され、第1の
部位傾斜角度θ1’が小さくなるように作用する。これ
により、第1の孔11の内面と針管20の外周面との間
の摩擦力(プロテクタ1''に作用する制動力)がさらに
増大して押圧力Fに対抗し、プロテクタ1'' の移動を
より確実に禁止(阻止)する。このため、押圧力Fを加
えた場合にも、針先21がプロテクタ1'' を超えて突
出することがより確実に防止され、特に安全性が高い。
【0107】筒状部材5の構成材料としては、特に限定
されず、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはア
ルミニウム合金、チタンまたはチタン合金、銅または銅
系合金等の各種金属材料や、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、
ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボ
ネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等のポリエステル、アクリル
系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、アイオノマー、ポリア
セタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル
エーテルケトン等の各種樹脂材料や、各種ゴム材料、各
種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらの材料を
2種以上組み合わせて使用してもよい。
【0108】筒状部材5の構成材料を各種ゴム材料や各
種熱可塑性エラストマーを含むものとした場合には、第
2の姿勢において先端封止部37が筒状部材5の先端開
口53に対してより密着し、針先21の周りや内部に残
留した血液(体液)が垂れ落ちるのをより効果的に防止
することができる。
【0109】以上、本発明のプロテクタを図示の実施形
態について説明したが、本発明は、これらに限定される
ものではなく、プロテクタを構成する各部は、同様の機
能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができ
る。
【0110】例えば、プロテクタの本体部は、全体形状
としてほぼS字状のものに限らず、例えばほぼ「の」字
状のものなどであってもよい。
【0111】また、プロテクタの本体部は、複数の部品
で構成されるようなものであってもよい。例えば、板状
のブレーキ部と、該ブレーキ部を針体に対する傾斜角度
が小さくなる方向に付勢する付勢部材(バネ)とが別部
品で構成されるようなものでもよい。
【0112】また、図示の実施形態では、カバー部は、
プロテクタの本体部を側方および一端側から覆うものな
どを挙げたが、本発明においては、カバー部は、プロテ
クタの本体部をいずれの方向から覆うものであってもよ
く、また、プロテクタの本体部を少なくとも一方向から
覆うものであればよい。
【0113】また、本発明のプロテクタは、各種注射針
に限らず、例えば、留置針(外針)と組み合わせて用い
る留置針組立体にも装着して使用することができる。
【0114】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、簡
単な操作で、迅速かつ安全に、使用後の針体をプロテク
タで覆うことができ、廃棄処理等に際し、誤って針先で
手指等を刺すという事故がなく、衛生面、安全面で極め
て優れた穿刺具を提供することができる。
【0115】また、本発明によれば、簡単な構造、かつ
極めて小型のプロテクタで上記効果を達成することがで
き、プロテクタは、使用状態では針元部の僅かなスペー
スに収まる。このため、プロテクタ設置スペースの確保
が容易で、各種の穿刺具に適用することができる。ま
た、同様の理由から、本発明のプロテクタを備えた穿刺
具は、プロテクタを有さない従来のものに対し遜色ない
操作感が得られ、高い操作性を有する。
【0116】また、本発明のプロテクタは、特別な構造
を持たない通常の針体に装着して使用することができ
る。このため、既存の針体と組み合わせて使用すること
もできる。
【0117】さらに、プロテクタの本体部を覆うカバー
部により、針先収納状態において、針先の周りに付着し
た血液(体液)を指などで触れることが防止され、血液
(体液)による汚染を防止(抑制)することができる。
【0118】また、カバー部が、第2の姿勢(針先収納
状態)において、プロテクタの本体部の先端部を先端方
向に移動させる操作を妨げる機能を有することにより、
針先がプロテクタを超えて突出したり、プロテクタが針
体から離脱したりすることをより確実に防止することが
できる。
【0119】また、第2の姿勢において針体の針先を覆
うキャップ部材を有する場合には、針先の周りや内部に
残留した血液(体液)が垂れ落ちるのを防止(抑制)す
ることができ、血液(体液)による汚染をより効果的に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロテクタを穿刺具(注射針)に装着
した状態の第1実施形態(穿刺具の使用状態)を示す部
分断面側面図である。
【図2】本発明のプロテクタを穿刺具(注射針)に装着
した状態の第1実施形態(針先収納状態)を示す部分断
面側面図である。
【図3】本発明のプロテクタを穿刺具(注射針)に装着
した状態の第2実施形態(穿刺具の使用状態)を示す部
分断面側面図である。
【図4】本発明のプロテクタを穿刺具(注射針)に装着
した状態の第2実施形態(針先収納状態)を示す部分断
面側面図である。
【図5】本発明のプロテクタを穿刺具(注射針)に装着
した状態の第3実施形態(穿刺具の使用状態)を示す部
分断面側面図である。
【図6】本発明のプロテクタを穿刺具(注射針)に装着
した状態の第3実施形態(針先収納状態)を示す部分断
面側面図である。
【符号の説明】
1、1’、1'' プロテクタ 11 第1の孔 12 第2の孔 13 第3の孔 14 第4の孔 2 穿刺具 20 針管 21 針先 22 ハブ 3 プロテクタ本体 31 第1の部位 32 第2の部位 33 第3の部位 34 後方接続部 35 前方接続部 36 湾曲部 37 先端封止部 4 カバー部 41 側壁部 42 連結壁 43 空間 44 先端壁 5 筒状部材 51 中空部 52 傾斜面 53 先端開口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に鋭利な針先を有する針体の長手方
    向に沿って相対的に移動可能な第1の姿勢と、前記針体
    の針先を覆った状態で、前記針体の長手方向に沿った相
    対的な移動が禁止される第2の姿勢とに変位可能なプロ
    テクタであって、 弾性を有する板状部材を変形してなる本体部と、 前記本体部の少なくとも一部を覆うカバー部とを備え、 前記本体部に、前記針体が貫通可能な第1の孔および第
    2の孔がそれぞれ形成されており、 前記本体部の針先側に、前記針体との係合部が形成され
    ており、 前記第1の姿勢のとき、前記針体が前記第1の孔および
    前記第2の孔を貫通し、前記係合部が前記針体と係合し
    ており、その状態から前記針体に対して先端方向に移動
    して前記係合部と前記針体との係合を解除することによ
    り、前記針体に対する前記第1の孔近傍および/または
    前記第2の孔近傍の板状部材の傾斜角度が前記第1の姿
    勢のときより小さくなるように弾性的に変形して前記第
    2の姿勢となり、これにより前記第1の孔の内面および
    /または前記第2の孔の内面と前記針体の外周面との間
    の摩擦力が発生または増大して前記針体の長手方向に沿
    った相対的な移動が禁止されるよう構成されており、 前記第2の姿勢において前記カバー部に基端方向および
    /または先端方向の外力を付与したとき、前記第1の孔
    および/または前記第2の孔近傍の板状部材に対し、前
    記針体に対するそれらの傾斜角度がより小さくなるよう
    な力を作用する手段を有しており、 前記カバー部は、前記第2の姿勢において前記本体部の
    先端部を先端方向に移動させる操作を妨げる機能を有す
    ることを特徴とするプロテクタ。
  2. 【請求項2】 前記本体部は、全体形状としてほぼS字
    状をなし、前記第1の孔は、前記本体部の中央部に形成
    されており、前記第2の孔は、前記本体部の針元側に形
    成されている請求項1に記載のプロテクタ。
  3. 【請求項3】 前記カバー部は、前記針体が貫通可能な
    貫通部を有し、 前記第1の姿勢のとき、前記針体が前記貫通部を貫通し
    ており、その状態から前記針体に対し先端方向に移動し
    て前記貫通部と前記針体との係合が解除されることによ
    り、前記針体に対する前記第2の孔近傍の板状部材の傾
    斜角度が前記第1の姿勢のときより小さくなるように弾
    性的に変形する請求項1または2に記載のプロテクタ。
  4. 【請求項4】 前記カバー部は、前記第2の孔近傍の板
    状部材から連続して設けられている請求項1ないし3の
    いずれかに記載のプロテクタ。
  5. 【請求項5】 前記係合部と前記第1の孔との間に位置
    し、前記第2の姿勢において前記針体の針先を覆うキャ
    ップ部材を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の
    プロテクタ。
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