JP2002207137A - 光学部品の製造方法及び光学部品 - Google Patents
光学部品の製造方法及び光学部品Info
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Landscapes
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】偏波方向の調整を高精度に行えるようにし、更
に、製造コストの低廉化をも図る。 【解決手段】白色光源54から光ファイバ12に対して
使用波長よりも短い波長の光L1を入射させ、光ファイ
バ12の端面(第2のアレイ18側の端面)から出射さ
れる光L2の像を観察しながら例えば光ファイバ12を
第2のアレイ18に対して相対的に回転させて、LP01
直線偏光モードの楕円スポット70の例えば長軸方向
や、LP11直線偏光モードにおける2つのスポットの配
列方向を実装上の基本軸、例えばモニタ62に表示され
ている水平軸86の方向に合わせる。
に、製造コストの低廉化をも図る。 【解決手段】白色光源54から光ファイバ12に対して
使用波長よりも短い波長の光L1を入射させ、光ファイ
バ12の端面(第2のアレイ18側の端面)から出射さ
れる光L2の像を観察しながら例えば光ファイバ12を
第2のアレイ18に対して相対的に回転させて、LP01
直線偏光モードの楕円スポット70の例えば長軸方向
や、LP11直線偏光モードにおける2つのスポットの配
列方向を実装上の基本軸、例えばモニタ62に表示され
ている水平軸86の方向に合わせる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏波面保持光ファ
イバを使用した光学部品の製造方法と該光学部品自体に
関する。
イバを使用した光学部品の製造方法と該光学部品自体に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、偏波面保持光ファイバを使用した
光学部品として、例えば光導波路チップと偏波面保持光
ファイバとを接続したものが知られている。
光学部品として、例えば光導波路チップと偏波面保持光
ファイバとを接続したものが知られている。
【0003】この光導波路チップには、GaAs系、I
nP系の半導体チップ、Si上に酸化膜を形成したり、
ガラス基板を用いる誘電体(ガラス)導波路チップ、L
iNbO3やLiTaO3結晶で構成された強誘電体結晶
導波路チップ等、多数の種類がある。
nP系の半導体チップ、Si上に酸化膜を形成したり、
ガラス基板を用いる誘電体(ガラス)導波路チップ、L
iNbO3やLiTaO3結晶で構成された強誘電体結晶
導波路チップ等、多数の種類がある。
【0004】上述の光学部品の応用として、例えば、光
ファイバジャイロ等のセンサ・計測関係、高速変調器等
の光ファイバ通信関係、A/D変換器等の光情報処理関
係、レーザーダイオードアレイ等の光源・光変換関係で
の多岐にわたる用途が検討されている。
ファイバジャイロ等のセンサ・計測関係、高速変調器等
の光ファイバ通信関係、A/D変換器等の光情報処理関
係、レーザーダイオードアレイ等の光源・光変換関係で
の多岐にわたる用途が検討されている。
【0005】そして、前記光学部品において、光導波路
チップと光ファイバとを接続するために一般に光ファイ
バアレイが用いられている。例えば、光ファイバとして
偏波面保持光ファイバを用いた場合、光ファイバの偏波
面を一定の方向に保持して光導波路チップと接続するた
めに、偏波面保持光ファイバアレイが用いられる。
チップと光ファイバとを接続するために一般に光ファイ
バアレイが用いられている。例えば、光ファイバとして
偏波面保持光ファイバを用いた場合、光ファイバの偏波
面を一定の方向に保持して光導波路チップと接続するた
めに、偏波面保持光ファイバアレイが用いられる。
【0006】偏波面保持光ファイバは、入射光の偏光状
態を保持することができる光ファイバであり、図7に示
すように、直線偏光の光の偏波軸を光ファイバ100の
固有の軸に合わせて入射すると、偏波状態が保たれたま
ま光ファイバ100中を伝搬し、出射端においても、直
線偏光を取り出すことができる。
態を保持することができる光ファイバであり、図7に示
すように、直線偏光の光の偏波軸を光ファイバ100の
固有の軸に合わせて入射すると、偏波状態が保たれたま
ま光ファイバ100中を伝搬し、出射端においても、直
線偏光を取り出すことができる。
【0007】偏波面保持光ファイバとするためには、光
ファイバ100の断面内の直交するX軸方向とY軸方向
に異なる応力を与えることで複屈折(X軸方向の偏光と
Y軸方向の偏光に対する屈折率が異なる現象)を生じさ
せる必要がある。
ファイバ100の断面内の直交するX軸方向とY軸方向
に異なる応力を与えることで複屈折(X軸方向の偏光と
Y軸方向の偏光に対する屈折率が異なる現象)を生じさ
せる必要がある。
【0008】偏波面保持光ファイバの構造としては、図
8Aに示すように、コア102の周りに形成された応力
付与部104が楕円とされた楕円クラッド型や、図8B
に示すように、コア102を中央にしてそれぞれ左右に
円形の応力付与部104が形成されたPANDA型や、
図8Cに示すように、コア102を中央にしてそれぞれ
左右に扇形の応力付与部104が形成されたBow−T
ie型などがあり、いずれも光ファイバ100の断面内
において、非軸対称な応力付与部104が設けられてい
る。応力付与部104は、例えばB2O3等を添加するこ
とで熱膨張係数を周囲のクラッド部106より大きく
し、線引き時の冷却過程でコア102に非軸対称な残留
応力を生じさせることで形成される。
8Aに示すように、コア102の周りに形成された応力
付与部104が楕円とされた楕円クラッド型や、図8B
に示すように、コア102を中央にしてそれぞれ左右に
円形の応力付与部104が形成されたPANDA型や、
図8Cに示すように、コア102を中央にしてそれぞれ
左右に扇形の応力付与部104が形成されたBow−T
ie型などがあり、いずれも光ファイバ100の断面内
において、非軸対称な応力付与部104が設けられてい
る。応力付与部104は、例えばB2O3等を添加するこ
とで熱膨張係数を周囲のクラッド部106より大きく
し、線引き時の冷却過程でコア102に非軸対称な残留
応力を生じさせることで形成される。
【0009】一方、偏波面保持光ファイバアレイは例え
ば2枚の基板からなる。そして、これら2枚の基板のう
ちの1枚には溝部が形成され、該溝部に光ファイバ10
0をその偏波面を一定の方向に保持するように実装した
後、2枚の基板を重ね合わせる。その後、溝部と光ファ
イバ100との隙間に接着剤を塗布して該光ファイバ1
00を溝部に固定することによって、光ファイバ100
の前記偏波面保持光ファイバアレイ(以下、単にアレイ
と記す)への接続が完了する。
ば2枚の基板からなる。そして、これら2枚の基板のう
ちの1枚には溝部が形成され、該溝部に光ファイバ10
0をその偏波面を一定の方向に保持するように実装した
後、2枚の基板を重ね合わせる。その後、溝部と光ファ
イバ100との隙間に接着剤を塗布して該光ファイバ1
00を溝部に固定することによって、光ファイバ100
の前記偏波面保持光ファイバアレイ(以下、単にアレイ
と記す)への接続が完了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板の溝部
に光ファイバ100を実装する際に、光ファイバ100
の偏波面を一定の方向に保持するようにして、即ち、偏
波方向を調整して実装するようにしている。
に光ファイバ100を実装する際に、光ファイバ100
の偏波面を一定の方向に保持するようにして、即ち、偏
波方向を調整して実装するようにしている。
【0011】この偏波方向の調整方法としては、以下の
2種類の方法が用いられていた。まず、第1の方法は、
図9に示すように、アレイ110を構成する基板112
の溝部に光ファイバ100をセットした状態(接着剤で
固定する前の段階)のもの(以下、単にワークWと記
す)を図示しない調整用治具にセットする。そして、ワ
ークWに対して光L11を入射させる入射系114とし
て、レーザーダイオード116と光ファイバ118とが
接続された光源120と、該光源120からの光L11
から所定方向の直線偏光を取り出す第1の光調整手段1
22とを用意し、ワークWから出射される光L12の検
出系124として、ワークWからの光L12から所定方
向の直線偏光を取り出す第2の光調整手段126と、該
第2の光調整手段126からの光L12を受光してその
受光量に応じた電気信号に変換する受光素子128とを
用意する。
2種類の方法が用いられていた。まず、第1の方法は、
図9に示すように、アレイ110を構成する基板112
の溝部に光ファイバ100をセットした状態(接着剤で
固定する前の段階)のもの(以下、単にワークWと記
す)を図示しない調整用治具にセットする。そして、ワ
ークWに対して光L11を入射させる入射系114とし
て、レーザーダイオード116と光ファイバ118とが
接続された光源120と、該光源120からの光L11
から所定方向の直線偏光を取り出す第1の光調整手段1
22とを用意し、ワークWから出射される光L12の検
出系124として、ワークWからの光L12から所定方
向の直線偏光を取り出す第2の光調整手段126と、該
第2の光調整手段126からの光L12を受光してその
受光量に応じた電気信号に変換する受光素子128とを
用意する。
【0012】前記第1の光調整手段122は、例えば偏
光子130と、前記光源120の光ファイバ118から
出射される光L11を偏光子130に収束させるレンズ
132と、偏光子130から出射される光をワークWの
光ファイバ100に収束させるレンズ134とを有して
構成される。一方、前記第2の光調整手段126は、例
えば偏光子140と、前記ワークWの光ファイバ100
から出射される光L12を偏光子140に収束させるレ
ンズ142とを有して構成される。
光子130と、前記光源120の光ファイバ118から
出射される光L11を偏光子130に収束させるレンズ
132と、偏光子130から出射される光をワークWの
光ファイバ100に収束させるレンズ134とを有して
構成される。一方、前記第2の光調整手段126は、例
えば偏光子140と、前記ワークWの光ファイバ100
から出射される光L12を偏光子140に収束させるレ
ンズ142とを有して構成される。
【0013】そして、光源120におけるレーザーダイ
オード116から使用波長と同じ波長の光を出射させ
る。このとき、光源120からの光L11は、第1の光
調整手段122を経て所定方向の直線偏波を有する光L
11としてワークWに入射されることになる。このと
き、光ファイバ100の端面を回転させながらワークW
から出射される光L12の強度を第2の光調整手段12
6を介して受光素子128にて測定することにより、偏
波方向の調整を行う。即ち、前記光L12の強度が最も
強くなるポイントで光ファイバ100をアレイ110の
基板112に固定する。
オード116から使用波長と同じ波長の光を出射させ
る。このとき、光源120からの光L11は、第1の光
調整手段122を経て所定方向の直線偏波を有する光L
11としてワークWに入射されることになる。このと
き、光ファイバ100の端面を回転させながらワークW
から出射される光L12の強度を第2の光調整手段12
6を介して受光素子128にて測定することにより、偏
波方向の調整を行う。即ち、前記光L12の強度が最も
強くなるポイントで光ファイバ100をアレイ110の
基板112に固定する。
【0014】次に、第2の方法は、図10に示すよう
に、アレイ110を構成する基板112の溝部にセット
された光ファイバ100の端面の像を撮像するCCDカ
メラ150と、該CCDカメラ150にて撮像した像を
映像として表示させるモニタ152とを設け、アレイ1
10の基板112にセットされた光ファイバ100の端
面、特に、応力付与部104の方向を画像処理により判
断し、該応力付与部104の方向を調整することによ
り、偏波方向を調整する。
に、アレイ110を構成する基板112の溝部にセット
された光ファイバ100の端面の像を撮像するCCDカ
メラ150と、該CCDカメラ150にて撮像した像を
映像として表示させるモニタ152とを設け、アレイ1
10の基板112にセットされた光ファイバ100の端
面、特に、応力付与部104の方向を画像処理により判
断し、該応力付与部104の方向を調整することによ
り、偏波方向を調整する。
【0015】しかしながら、上述の第1の方法では、調
整精度は非常に高いものの、入射系114を構成する各
部材の位置調整や検出系124を構成する各部材の位置
調整が煩雑であり、そのため、工程タクト時間が増大
し、結果的に製造コストが高価格化する傾向にある。
整精度は非常に高いものの、入射系114を構成する各
部材の位置調整や検出系124を構成する各部材の位置
調整が煩雑であり、そのため、工程タクト時間が増大
し、結果的に製造コストが高価格化する傾向にある。
【0016】第2の方法は、ワークWに光L11を入射
させる必要がないため、第1の方法のように時間がかか
るという不具合はないが、光ファイバ100の応力付与
部104の形状に依存した方法であることから、応力付
与部104が変形していた場合、画像処理に誤差が生じ
やすく、また、応力付与部104の方向が偏波方向と完
全には一致しない場合があることから、調整精度に問題
がある。
させる必要がないため、第1の方法のように時間がかか
るという不具合はないが、光ファイバ100の応力付与
部104の形状に依存した方法であることから、応力付
与部104が変形していた場合、画像処理に誤差が生じ
やすく、また、応力付与部104の方向が偏波方向と完
全には一致しない場合があることから、調整精度に問題
がある。
【0017】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、偏波方向の調整を高精度に行うことがで
きると共に、製造コストの低廉化をも図ることができる
光学部品の製造方法及び光学部品を提供することを目的
とする。
たものであり、偏波方向の調整を高精度に行うことがで
きると共に、製造コストの低廉化をも図ることができる
光学部品の製造方法及び光学部品を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、偏波面保持光
ファイバを使用した光学部品の製造方法において、前記
光ファイバに対して使用波長よりも短い波長の光を入射
させ、前記光ファイバの端面から出射される光の像と実
装上の基本軸とを比較しながら光ファイバを部品に実装
して前記光学部品を製造することを特徴とする。
ファイバを使用した光学部品の製造方法において、前記
光ファイバに対して使用波長よりも短い波長の光を入射
させ、前記光ファイバの端面から出射される光の像と実
装上の基本軸とを比較しながら光ファイバを部品に実装
して前記光学部品を製造することを特徴とする。
【0019】この場合、前記光ファイバに入射される前
記使用波長よりも短い波長の光は、該光を入射させたと
きに前記光ファイバから出射される光のスポット形状
が、マルチモードとなる波長の光を含むことが好まし
い。
記使用波長よりも短い波長の光は、該光を入射させたと
きに前記光ファイバから出射される光のスポット形状
が、マルチモードとなる波長の光を含むことが好まし
い。
【0020】そして、前記光ファイバが偏波面保持光フ
ァイバであって、前記光の像から前記光ファイバの偏波
方向を割り出し、該偏波方向と前記実装上の基本軸とを
比較しながら前記光ファイバを実装するようにしてもよ
い。
ァイバであって、前記光の像から前記光ファイバの偏波
方向を割り出し、該偏波方向と前記実装上の基本軸とを
比較しながら前記光ファイバを実装するようにしてもよ
い。
【0021】これにより、光ファイバに使用波長よりも
短い波長の光を入射すると、光ファイバから出射される
光のスポット形状がマルチモードとなり、例えば2つの
スポットが並列されたものや、楕円のスポットとなる。
短い波長の光を入射すると、光ファイバから出射される
光のスポット形状がマルチモードとなり、例えば2つの
スポットが並列されたものや、楕円のスポットとなる。
【0022】この場合、偏波面保持光ファイバではカッ
トオフ波長、具体的には、LP11モードが励起され始め
る波長や、その他の各モードが励起され始める波長が、
複屈折軸、つまり、2つの直交する偏波面保持軸により
異なる。そのため、前記カットオフ波長あるいは各モー
ドが励起され始める波長よりわずかに短い波長、具体的
には、偏波面保持方向の片側の方向のみで次モードが誘
起される波長の光を導入すると、2つの偏波面保持方向
で互いにスポット形状が異なり、例えば一方の偏波面保
持方向に楕円あるいは並列する2スポットとなるような
形状となる。
トオフ波長、具体的には、LP11モードが励起され始め
る波長や、その他の各モードが励起され始める波長が、
複屈折軸、つまり、2つの直交する偏波面保持軸により
異なる。そのため、前記カットオフ波長あるいは各モー
ドが励起され始める波長よりわずかに短い波長、具体的
には、偏波面保持方向の片側の方向のみで次モードが誘
起される波長の光を導入すると、2つの偏波面保持方向
で互いにスポット形状が異なり、例えば一方の偏波面保
持方向に楕円あるいは並列する2スポットとなるような
形状となる。
【0023】そのため、応力付与部の変形等に左右され
ずに、マルチモードのスポット形状から光ファイバの偏
波方向を簡単に割り出すことができ、偏波方向の調整を
簡単に、かつ、高精度に行うことができる。
ずに、マルチモードのスポット形状から光ファイバの偏
波方向を簡単に割り出すことができ、偏波方向の調整を
簡単に、かつ、高精度に行うことができる。
【0024】しかも、光ファイバへの光の入射にあたっ
ては、その偏波方向を考慮する必要がないため、光ファ
イバへの光の入射系が簡単な構成で済み、検出系もCC
Dカメラとモニタでよいため、構造が簡単で、タクト時
間も大幅に短縮される。
ては、その偏波方向を考慮する必要がないため、光ファ
イバへの光の入射系が簡単な構成で済み、検出系もCC
Dカメラとモニタでよいため、構造が簡単で、タクト時
間も大幅に短縮される。
【0025】なお、偏波方向と実装上の基本軸との比較
を画像処理にて行うことにより、更に簡単に、かつ、高
精度に偏波方向の調整を行うことができる。
を画像処理にて行うことにより、更に簡単に、かつ、高
精度に偏波方向の調整を行うことができる。
【0026】次に、本発明に係る光学部品は、偏波面保
持光ファイバに対して使用波長よりも短い波長の光を入
射させ、前記光ファイバの端面から出射される光の像と
実装上の基本軸とを比較しながら光ファイバを実装して
構成される。
持光ファイバに対して使用波長よりも短い波長の光を入
射させ、前記光ファイバの端面から出射される光の像と
実装上の基本軸とを比較しながら光ファイバを実装して
構成される。
【0027】これにより、偏波方向の調整を高精度に行
うことができると共に、製造コストの低廉化をも図るこ
とができる。
うことができると共に、製造コストの低廉化をも図るこ
とができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光学部品の製
造方法及び光学部品の実施の形態例を図1〜図6を参照
しながら説明する。
造方法及び光学部品の実施の形態例を図1〜図6を参照
しながら説明する。
【0029】本実施の形態に係る光学部品1は、図1に
示すように、光ファイバ10及び12と光導波路チップ
14とが接合方向を規制するように固着される第1及び
第2のアレイ16及び18から構成される。この光導波
路チップ14は、例えばLiNbO3基板20に所定形
状の光導波路(例えば、Y字光導波路)22が形成され
て構成され、該光導波路22上には位相変調器24と偏
光子26とが配設されている。
示すように、光ファイバ10及び12と光導波路チップ
14とが接合方向を規制するように固着される第1及び
第2のアレイ16及び18から構成される。この光導波
路チップ14は、例えばLiNbO3基板20に所定形
状の光導波路(例えば、Y字光導波路)22が形成され
て構成され、該光導波路22上には位相変調器24と偏
光子26とが配設されている。
【0030】図1に示すように、光ファイバ10の2つ
の端部(例えば、光ファイバジャイロのファイバコイル
に接続される始端部10aと終端部10b:図2参照)
は、光導波路チップ14との接合方向を規制する第1の
アレイ16に固着され、また、光ファイバ12の1つの
端部(例えば、光源に接続される光ファイバ12の端部
12a:図3参照)は、光導波路チップ14との接合方
向を規制する第2のアレイ18に固着され、これら第1
及び第2のアレイ16及び18を通じて前記各光ファイ
バ10並びに12のそれぞれの端部10a及び10b並
びに12aが光導波路チップ14と光学的に結合される
ようになっている。
の端部(例えば、光ファイバジャイロのファイバコイル
に接続される始端部10aと終端部10b:図2参照)
は、光導波路チップ14との接合方向を規制する第1の
アレイ16に固着され、また、光ファイバ12の1つの
端部(例えば、光源に接続される光ファイバ12の端部
12a:図3参照)は、光導波路チップ14との接合方
向を規制する第2のアレイ18に固着され、これら第1
及び第2のアレイ16及び18を通じて前記各光ファイ
バ10並びに12のそれぞれの端部10a及び10b並
びに12aが光導波路チップ14と光学的に結合される
ようになっている。
【0031】具体的には、前記第1のアレイ16は、図
2に示すように、一主面に一方の端面に向かって延びる
2本のV字状の溝(以下、V溝と記す)30a及び30
bと他方の端面に向かって延びる幅広の座繰り部(接着
用の逃げ溝)32が連続して形成された基板16Aと、
該基板16Aの各V溝30a及び30b並びに座繰り部
32を塞ぐための蓋基板16Bとで構成されている。上
記2本のV溝30a及び30bは、その間隔が図1に示
す光導波路22における2本の分岐路の光軸に合致する
間隔と同じとされている。
2に示すように、一主面に一方の端面に向かって延びる
2本のV字状の溝(以下、V溝と記す)30a及び30
bと他方の端面に向かって延びる幅広の座繰り部(接着
用の逃げ溝)32が連続して形成された基板16Aと、
該基板16Aの各V溝30a及び30b並びに座繰り部
32を塞ぐための蓋基板16Bとで構成されている。上
記2本のV溝30a及び30bは、その間隔が図1に示
す光導波路22における2本の分岐路の光軸に合致する
間隔と同じとされている。
【0032】そして、第1のアレイ16を組み立てる場
合は、まず、図2に示すように、前記基板16AのV溝
30a及び30bに光ファイバ10の2本の端部10a
及び10bを這わせた後、光ファイバ10の偏波保存面
を光導波路22を伝搬する光の偏波面の方向に合わせ
る。その後、上方から蓋基板16Bを被せてエポキシ樹
脂をV溝30a及び30bと光ファイバ10との隙間に
充填し、接着剤硬化温度で加熱して両者を接着・固定
し、前記第1のアレイ16の端面中、光ファイバ10の
自由端側端面16aを研磨することによって光ファイバ
10への第1のアレイ16の固着作業が終了することと
なる。
合は、まず、図2に示すように、前記基板16AのV溝
30a及び30bに光ファイバ10の2本の端部10a
及び10bを這わせた後、光ファイバ10の偏波保存面
を光導波路22を伝搬する光の偏波面の方向に合わせ
る。その後、上方から蓋基板16Bを被せてエポキシ樹
脂をV溝30a及び30bと光ファイバ10との隙間に
充填し、接着剤硬化温度で加熱して両者を接着・固定
し、前記第1のアレイ16の端面中、光ファイバ10の
自由端側端面16aを研磨することによって光ファイバ
10への第1のアレイ16の固着作業が終了することと
なる。
【0033】第2のアレイ18は、図3に示すように、
一主面の一方の端面に向かって延びる1本のV字状の溝
(以下、単にV溝と記す)34と他方の端面に向かって
延びる幅広の座繰り部(接着用の逃げ溝)36が連続し
て形成された基板18Aと、該基板18AのV溝34及
び座繰り部36を塞ぐための蓋基板18Bとで構成され
ている。
一主面の一方の端面に向かって延びる1本のV字状の溝
(以下、単にV溝と記す)34と他方の端面に向かって
延びる幅広の座繰り部(接着用の逃げ溝)36が連続し
て形成された基板18Aと、該基板18AのV溝34及
び座繰り部36を塞ぐための蓋基板18Bとで構成され
ている。
【0034】そして、この第2のアレイ18を組み立て
る場合は、まず、前記基板18AのV溝34に光ファイ
バ12の1本の端部12aを這わせた後、光ファイバ1
2の偏波保存面を光導波路22を伝搬する光の偏波面の
方向に合わせる。その後、その上方から蓋基板18Bを
被せて接着剤にて接着し第2のアレイ18の端面中、光
ファイバ12の自由端側端面18aを研磨することによ
って光ファイバ12への第2のアレイ18の固着作業が
終了する。
る場合は、まず、前記基板18AのV溝34に光ファイ
バ12の1本の端部12aを這わせた後、光ファイバ1
2の偏波保存面を光導波路22を伝搬する光の偏波面の
方向に合わせる。その後、その上方から蓋基板18Bを
被せて接着剤にて接着し第2のアレイ18の端面中、光
ファイバ12の自由端側端面18aを研磨することによ
って光ファイバ12への第2のアレイ18の固着作業が
終了する。
【0035】そして、本実施の形態においては、例えば
第2のアレイ18において、光ファイバ12の偏波保存
面を光導波路22を伝搬する光の偏波面の方向に合わせ
るという偏波方向の調整を行う。
第2のアレイ18において、光ファイバ12の偏波保存
面を光導波路22を伝搬する光の偏波面の方向に合わせ
るという偏波方向の調整を行う。
【0036】即ち、例えば図4に示すように、第2のア
レイ18を構成する基板18AのV溝34に光ファイバ
12の端部12aをセットした状態(接着剤で固定する
前の段階)のもの(以下、単にワークWと記す)を調整
用治具50にセットする。
レイ18を構成する基板18AのV溝34に光ファイバ
12の端部12aをセットした状態(接着剤で固定する
前の段階)のもの(以下、単にワークWと記す)を調整
用治具50にセットする。
【0037】ワークWに対して光L1を入射させる入射
系52として、白色光源54と、該白色光源54からの
光L1をワークWの光ファイバ12の端面に収束させる
レンズ56を用意し、ワークWから出射される光L2の
検出系58として、第2のアレイ18にセットされた光
ファイバ12の端面の像を撮像するCCDカメラ60
と、該CCDカメラ60にて撮像された像を映像として
表示させるモニタ62とを用意する。なお、前記白色光
源54の光出射面には光学フィルタが取り付けられてい
る。
系52として、白色光源54と、該白色光源54からの
光L1をワークWの光ファイバ12の端面に収束させる
レンズ56を用意し、ワークWから出射される光L2の
検出系58として、第2のアレイ18にセットされた光
ファイバ12の端面の像を撮像するCCDカメラ60
と、該CCDカメラ60にて撮像された像を映像として
表示させるモニタ62とを用意する。なお、前記白色光
源54の光出射面には光学フィルタが取り付けられてい
る。
【0038】そして、偏波方向の調整を行う場合は、白
色光源54から光ファイバ12に対して使用波長よりも
短い波長の光L1を入射させ、光ファイバ12の端面
(第2のアレイ18側の端面)から出射される光L2の
像と実装上の基本軸とをモニタ62の画面64で観察し
ながら、例えば光ファイバ12を第2のアレイ18に対
して相対的に回転させて、該光ファイバ12の偏波保存
面を光導波路22を伝搬する光の偏波面の方向に合わせ
る。
色光源54から光ファイバ12に対して使用波長よりも
短い波長の光L1を入射させ、光ファイバ12の端面
(第2のアレイ18側の端面)から出射される光L2の
像と実装上の基本軸とをモニタ62の画面64で観察し
ながら、例えば光ファイバ12を第2のアレイ18に対
して相対的に回転させて、該光ファイバ12の偏波保存
面を光導波路22を伝搬する光の偏波面の方向に合わせ
る。
【0039】ここで、光ファイバ12に入射される光L
1は、該光L1を入射させたときに光ファイバ12から
出射される光L2のスポット形状が、マルチモードとな
る波長の光L1を含むことが好ましい。
1は、該光L1を入射させたときに光ファイバ12から
出射される光L2のスポット形状が、マルチモードとな
る波長の光L1を含むことが好ましい。
【0040】ここで、光ファイバ12から出射される光
L2のスポット形状がマルチモードとなる波長の光L1
について説明する。
L2のスポット形状がマルチモードとなる波長の光L1
について説明する。
【0041】まず、図5に示すように、光ファイバ12
のV数が2.405よりも小さい場合は、光ファイバ1
2には単一のモード(この場合、LP01直線偏光モー
ド)しか伝搬しない。この場合のスポット形状を図6A
に示す。
のV数が2.405よりも小さい場合は、光ファイバ1
2には単一のモード(この場合、LP01直線偏光モー
ド)しか伝搬しない。この場合のスポット形状を図6A
に示す。
【0042】ここで、V数は、光ファイバ12によって
電磁界モードが決定される場合の量を示し、光ファイバ
12の固有導波路パラメータ(characteristic wavegui
de parameter)又は規格化波数(normalized wavenumbe
r)とも称され、以下の関係式にて表される。
電磁界モードが決定される場合の量を示し、光ファイバ
12の固有導波路パラメータ(characteristic wavegui
de parameter)又は規格化波数(normalized wavenumbe
r)とも称され、以下の関係式にて表される。
【0043】V数=Kf・a・NA なお、Kfは真空中での波数で2π/λで表され、aは
コアの半径、NAは光ファイバ12の開口数である。
コアの半径、NAは光ファイバ12の開口数である。
【0044】V数が2.405よりも大きい場合は、他
のモードも伝搬できることになる。即ち、マルチモード
の光が伝搬可能となる。具体的には、V数が2.405
〜3.832にわたる領域においては、LP01直線偏光
モードとLP11直線偏光モードの光が伝搬し、V数が
3.832よりも大きい領域においては、前記LP01直
線偏光モード及びLP11直線偏光モードのほか、LP02
直線偏光モード及びLP 21直線偏光モードの光が伝搬す
る。
のモードも伝搬できることになる。即ち、マルチモード
の光が伝搬可能となる。具体的には、V数が2.405
〜3.832にわたる領域においては、LP01直線偏光
モードとLP11直線偏光モードの光が伝搬し、V数が
3.832よりも大きい領域においては、前記LP01直
線偏光モード及びLP11直線偏光モードのほか、LP02
直線偏光モード及びLP 21直線偏光モードの光が伝搬す
る。
【0045】各モードでのスポット形状を見てみると、
図5において、斜線Aで示す領域のうち、高次のLP01
直線偏光モードでは、図6Aに示すように、スポット7
0の形状が楕円となり、斜線Bで示す領域(LP11直線
偏光モード)では、図6Bに示すように、2つのスポッ
ト70a及び70bが現れた形となる。また、斜線Cで
示す領域(LP02直線偏光モード)では、図6Cに示す
ように、円形のスポット70cの周りにリング状のスポ
ット70dが現れた形となり、高次のモードになるほ
ど、スポット70cは楕円となる。また、斜線Dで示す
領域(LP21直線偏光モード)では、図6Dに示すよう
に、4つの花びら形のスポット70e〜70hが均等に
展開したような形となる。
図5において、斜線Aで示す領域のうち、高次のLP01
直線偏光モードでは、図6Aに示すように、スポット7
0の形状が楕円となり、斜線Bで示す領域(LP11直線
偏光モード)では、図6Bに示すように、2つのスポッ
ト70a及び70bが現れた形となる。また、斜線Cで
示す領域(LP02直線偏光モード)では、図6Cに示す
ように、円形のスポット70cの周りにリング状のスポ
ット70dが現れた形となり、高次のモードになるほ
ど、スポット70cは楕円となる。また、斜線Dで示す
領域(LP21直線偏光モード)では、図6Dに示すよう
に、4つの花びら形のスポット70e〜70hが均等に
展開したような形となる。
【0046】そして、光ファイバ12中の応力付与部に
より、光ファイバ12中のコア周りの屈折率分布が光フ
ァイバ12の偏波保存面の方向(偏波方向)と一致する
ため、LP01直線偏光モードの高次モードにおける楕円
スポット70の例えば長軸方向や、LP11直線偏光モー
ドにおける2つのスポット70a及び70bの配列方向
(2つのスポット70a及び70bの中心を結ぶ方向)
は、光ファイバ12の偏波方向と一致することとなる。
より、光ファイバ12中のコア周りの屈折率分布が光フ
ァイバ12の偏波保存面の方向(偏波方向)と一致する
ため、LP01直線偏光モードの高次モードにおける楕円
スポット70の例えば長軸方向や、LP11直線偏光モー
ドにおける2つのスポット70a及び70bの配列方向
(2つのスポット70a及び70bの中心を結ぶ方向)
は、光ファイバ12の偏波方向と一致することとなる。
【0047】従って、第2のアレイ18にセットされた
光ファイバ12の端面の像をCCDカメラ60で撮像
し、モニタ62に表示させることで、図4に示すよう
に、基板18Aに形成されたV溝34の画像80と該V
溝34内にはめ込まれた光ファイバ12の端面の画像8
2が映し出される。
光ファイバ12の端面の像をCCDカメラ60で撮像
し、モニタ62に表示させることで、図4に示すよう
に、基板18Aに形成されたV溝34の画像80と該V
溝34内にはめ込まれた光ファイバ12の端面の画像8
2が映し出される。
【0048】そして、例えば光ファイバ12を第2のア
レイ18に対して相対的に回転させる駆動機構84を駆
動して、光ファイバ12を第2のアレイ18に対して相
対的に回転させることで、LP01直線偏光モードの高次
モードにおける楕円スポット70の例えば長軸方向や、
LP11直線偏光モードにおける2つのスポット70a及
び70bの配列方向を実装上の基本軸、例えば基板18
Aの上面の方向やモニタ62に表示されている水平軸8
6の方向に合わせる。
レイ18に対して相対的に回転させる駆動機構84を駆
動して、光ファイバ12を第2のアレイ18に対して相
対的に回転させることで、LP01直線偏光モードの高次
モードにおける楕円スポット70の例えば長軸方向や、
LP11直線偏光モードにおける2つのスポット70a及
び70bの配列方向を実装上の基本軸、例えば基板18
Aの上面の方向やモニタ62に表示されている水平軸8
6の方向に合わせる。
【0049】これによって、光ファイバ12の偏波保存
面が光導波路22を伝搬する光の偏波面の方向に合うこ
ととなる。この段階で、基板18Aに蓋基板18Bを被
せて接着剤にて接着し、光ファイバ12を第2のアレイ
18に固定する。
面が光導波路22を伝搬する光の偏波面の方向に合うこ
ととなる。この段階で、基板18Aに蓋基板18Bを被
せて接着剤にて接着し、光ファイバ12を第2のアレイ
18に固定する。
【0050】このように、マルチモードによるスポット
形状の軸方向は、応力付与部の外形に依存せずに光ファ
イバ12の偏波方向と一致することから、応力付与部の
変形等に左右されずに、マルチモードのスポット形状か
ら光ファイバ12の偏波方向を簡単に割り出すことがで
き、偏波方向の調整を簡単に、かつ、高精度に行うこと
ができる。
形状の軸方向は、応力付与部の外形に依存せずに光ファ
イバ12の偏波方向と一致することから、応力付与部の
変形等に左右されずに、マルチモードのスポット形状か
ら光ファイバ12の偏波方向を簡単に割り出すことがで
き、偏波方向の調整を簡単に、かつ、高精度に行うこと
ができる。
【0051】しかも、光ファイバ12への光L1の入射
にあたっては、その偏波方向を考慮する必要がないた
め、光ファイバ12への光L1の入射系52が簡単な構
成で済み、検出系58もCCDカメラ60とモニタ62
でよいため、構造が簡単で、タクト時間も大幅に短縮さ
れる。
にあたっては、その偏波方向を考慮する必要がないた
め、光ファイバ12への光L1の入射系52が簡単な構
成で済み、検出系58もCCDカメラ60とモニタ62
でよいため、構造が簡単で、タクト時間も大幅に短縮さ
れる。
【0052】特に、本実施の形態では、偏波方向と実装
上の基本軸との比較を画像処理にて行うようにしている
ため、更に簡単に、かつ、高精度に偏波方向の調整を行
うことができる。
上の基本軸との比較を画像処理にて行うようにしている
ため、更に簡単に、かつ、高精度に偏波方向の調整を行
うことができる。
【0053】上述の例では、第2のアレイ18に対する
光ファイバ12の偏波方向の調整について説明したが、
第1のアレイ16に対する光ファイバ10の偏波方向の
調整にも適用させることができる。
光ファイバ12の偏波方向の調整について説明したが、
第1のアレイ16に対する光ファイバ10の偏波方向の
調整にも適用させることができる。
【0054】一方、光導波路チップ14は、以下のよう
にして作製する。まず、例えば3inchウェハ(例え
ば、LiNbO3基板)の一主面(機能面)に、例えば
真空蒸着等によって所定形状の光導波路22を形成する
と同時に、該光導波路22上に偏光子26及び位相変調
器24を形成して1枚のウェハ上に多数の光ICパター
ンを形成する(図示せず)。
にして作製する。まず、例えば3inchウェハ(例え
ば、LiNbO3基板)の一主面(機能面)に、例えば
真空蒸着等によって所定形状の光導波路22を形成する
と同時に、該光導波路22上に偏光子26及び位相変調
器24を形成して1枚のウェハ上に多数の光ICパター
ンを形成する(図示せず)。
【0055】次いで、数個の光ICパターンを一組とし
て、ウェハから組単位に光ICパターンを例えばダイヤ
モンドカッターを有するダイシング装置を用いて切り出
した後、各組の端面、特に上記第1及び第2のアレイ1
6及び18が接合される面を研磨処理する。
て、ウェハから組単位に光ICパターンを例えばダイヤ
モンドカッターを有するダイシング装置を用いて切り出
した後、各組の端面、特に上記第1及び第2のアレイ1
6及び18が接合される面を研磨処理する。
【0056】その後、各組から各々光ICパターンを同
じくダイシング装置を用いて切断して多数の光導波路チ
ップに分離した後、個々に分離された1つの光導波路チ
ップ14が得られる(図1参照)。
じくダイシング装置を用いて切断して多数の光導波路チ
ップに分離した後、個々に分離された1つの光導波路チ
ップ14が得られる(図1参照)。
【0057】そして、1つの光導波路チップ14に対し
て、すでに光ファイバ10及び12が固着された第1及
び第2のアレイ16及び18がそれぞれ接合される。光
導波路チップ14の両端面のうち、偏光子26近傍の端
面に第2のアレイ18が、位相変調器24近傍の端面に
第1のアレイ16が光軸を合わせてそれぞれ接合され
る。各アレイ16及び18の接合においては、光出力が
最も強くなるように光軸調整がとられながら接着剤によ
る接着が行われる。
て、すでに光ファイバ10及び12が固着された第1及
び第2のアレイ16及び18がそれぞれ接合される。光
導波路チップ14の両端面のうち、偏光子26近傍の端
面に第2のアレイ18が、位相変調器24近傍の端面に
第1のアレイ16が光軸を合わせてそれぞれ接合され
る。各アレイ16及び18の接合においては、光出力が
最も強くなるように光軸調整がとられながら接着剤によ
る接着が行われる。
【0058】具体的には、まず、光導波路チップ14に
おける一方の端面に第2のアレイ18が例えば接着剤に
て接着される。このとき、光ファイバ12の開放端側に
光源を設け、一方、光導波路22の他の端面側に光検出
器(図示せず)を配置し、該光導波路22の2本の分岐
路を通じて出力される光源からの光を上記光検出器にて
計測しながら光ファイバ12の偏波保存面が光導波路2
2の偏波方向と一致するように、図1中、XYZの直交
3軸方向についての光軸調整を行う。該光軸調整が済ん
だ段階で、これら第2のアレイ18と光導波路チップ1
4とが接着剤により接合される。
おける一方の端面に第2のアレイ18が例えば接着剤に
て接着される。このとき、光ファイバ12の開放端側に
光源を設け、一方、光導波路22の他の端面側に光検出
器(図示せず)を配置し、該光導波路22の2本の分岐
路を通じて出力される光源からの光を上記光検出器にて
計測しながら光ファイバ12の偏波保存面が光導波路2
2の偏波方向と一致するように、図1中、XYZの直交
3軸方向についての光軸調整を行う。該光軸調整が済ん
だ段階で、これら第2のアレイ18と光導波路チップ1
4とが接着剤により接合される。
【0059】前記第2のアレイ18と光導波路チップ1
4との接合が終了すると、今度は、光導波路チップ14
の他方の端面に第1のアレイ16が例えば接着剤にて接
着される。このとき、光導波路22を通じて伝搬される
光源からの光を光検出器(図示せず)にて計測しながら
光ファイバ10の偏波保存面が光導波路22の偏波方向
と一致するように、図1中、XYZの直交3軸方向と光
ファイバ10の2芯(始端部10aと終端部10b)の
回転方向について調整を行って、光導波路22の各端面
と光ファイバ10の端部10a及び10bとを通じての
透過光の光量が最大となるようにする。該調整が済んだ
段階で、これら第1のアレイ16と光導波路チップ14
とが接着剤により接合される。これにより、本実施の形
態に係る光学部品1が完成する。
4との接合が終了すると、今度は、光導波路チップ14
の他方の端面に第1のアレイ16が例えば接着剤にて接
着される。このとき、光導波路22を通じて伝搬される
光源からの光を光検出器(図示せず)にて計測しながら
光ファイバ10の偏波保存面が光導波路22の偏波方向
と一致するように、図1中、XYZの直交3軸方向と光
ファイバ10の2芯(始端部10aと終端部10b)の
回転方向について調整を行って、光導波路22の各端面
と光ファイバ10の端部10a及び10bとを通じての
透過光の光量が最大となるようにする。該調整が済んだ
段階で、これら第1のアレイ16と光導波路チップ14
とが接着剤により接合される。これにより、本実施の形
態に係る光学部品1が完成する。
【0060】なお、この発明に係る光学部品の製造方法
及び光学部品は、上述の実施の形態に限らず、この発明
の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ること
はもちろんである。
及び光学部品は、上述の実施の形態に限らず、この発明
の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ること
はもちろんである。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光学
部品の製造方法及び光学部品によれば、偏波方向の調整
を高精度に行うことができると共に、製造コストの低廉
化をも図ることができる。
部品の製造方法及び光学部品によれば、偏波方向の調整
を高精度に行うことができると共に、製造コストの低廉
化をも図ることができる。
【図1】本実施の形態に係る光学部品を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】端部が分岐した光ファイバを光ファイバアレイ
に固着させる状態を示す分解斜視説明図である。
に固着させる状態を示す分解斜視説明図である。
【図3】端部が1本である光ファイバを光ファイバアレ
イに固着させる状態を示す分解斜視説明図である。
イに固着させる状態を示す分解斜視説明図である。
【図4】本実施の形態に係る偏波調整方法を示す構成図
である。
である。
【図5】光ファイバを伝搬する低次の直線偏光モードを
示す特性図である。
示す特性図である。
【図6】図6AはLP01直線偏光モードでのスポット形
状を示す説明図であり、図6BはLP11直線偏光モード
でのスポット形状を示す説明図であり、図6CはLP02
直線偏光モードでのスポット形状を示す説明図であり、
図6DはLP21直線偏光モードでのスポット形状を示す
説明図である。
状を示す説明図であり、図6BはLP11直線偏光モード
でのスポット形状を示す説明図であり、図6CはLP02
直線偏光モードでのスポット形状を示す説明図であり、
図6DはLP21直線偏光モードでのスポット形状を示す
説明図である。
【図7】偏波面保持光ファイバの構成を示す説明図であ
る。
る。
【図8】図8Aは楕円クラッド型の偏波面保持光ファイ
バを示す断面図であり、図8BはPANDA型の偏波面
保持光ファイバを示す断面図であり、図8CはBow−
Tie型の偏波面保持光ファイバを示す断面図である。
バを示す断面図であり、図8BはPANDA型の偏波面
保持光ファイバを示す断面図であり、図8CはBow−
Tie型の偏波面保持光ファイバを示す断面図である。
【図9】従来における第1の方法を示す構成図である。
【図10】従来における第2の方法を示す構成図であ
る。
る。
1…光学部品 10、12…光フ
ァイバ 14…光導波路チップ 16…第1のアレ
イ 18…第2のアレイ 52…入射系 54…白色光源 58…検出系 60…CCDカメラ 62…モニタ 70、70a〜70h…スポット 86…水平軸 W…ワーク
ァイバ 14…光導波路チップ 16…第1のアレ
イ 18…第2のアレイ 52…入射系 54…白色光源 58…検出系 60…CCDカメラ 62…モニタ 70、70a〜70h…スポット 86…水平軸 W…ワーク
フロントページの続き (72)発明者 畑 亮一 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 Fターム(参考) 2H036 JA03 LA03 NA03 NA08 NA12 NA17
Claims (5)
- 【請求項1】偏波面保持光ファイバを使用した光学部品
の製造方法において、 前記光ファイバに対して使用波長よりも短い波長の光を
入射させ、前記光ファイバの端面から出射される光の像
と実装上の基本軸とを比較しながら光ファイバを実装し
て前記光学部品を製造することを特徴とする光学部品の
製造方法。 - 【請求項2】請求項1記載の光学部品の製造方法におい
て、 前記光ファイバに入射される前記使用波長よりも短い波
長の光は、該光を入射させたときに前記光ファイバから
出射される光のスポット形状が、マルチモードとなる波
長の光を含むことを特徴とする光学部品の製造方法。 - 【請求項3】請求項1又は2記載の光学部品の製造方法
において、 前記光ファイバが偏波面保持光ファイバであって、前記
光の像から前記光ファイバの偏波方向を割り出し、該偏
波方向と前記実装上の基本軸とを比較しながら前記光フ
ァイバを実装することを特徴とする光学部品の製造方
法。 - 【請求項4】請求項3記載の光学部品の製造方法におい
て、 該偏波方向と前記実装上の基本軸との比較を画像処理に
て行うことを特徴とする光学部品の製造方法。 - 【請求項5】光ファイバを使用した光学部品において、 前記光ファイバに対して使用波長よりも短い波長の光を
入射させ、前記光ファイバの端面から出射される光の像
と実装上の基本軸とを比較しながら光ファイバを実装し
て構成されることを特徴とする光学部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001003004A JP2002207137A (ja) | 2001-01-10 | 2001-01-10 | 光学部品の製造方法及び光学部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001003004A JP2002207137A (ja) | 2001-01-10 | 2001-01-10 | 光学部品の製造方法及び光学部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002207137A true JP2002207137A (ja) | 2002-07-26 |
Family
ID=18871418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001003004A Pending JP2002207137A (ja) | 2001-01-10 | 2001-01-10 | 光学部品の製造方法及び光学部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002207137A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007225961A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバの接続方法 |
-
2001
- 2001-01-10 JP JP2001003004A patent/JP2002207137A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007225961A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバの接続方法 |
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