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JP2002206976A - シートベルト張力測定装置 - Google Patents

シートベルト張力測定装置

Info

Publication number
JP2002206976A
JP2002206976A JP2001002280A JP2001002280A JP2002206976A JP 2002206976 A JP2002206976 A JP 2002206976A JP 2001002280 A JP2001002280 A JP 2001002280A JP 2001002280 A JP2001002280 A JP 2001002280A JP 2002206976 A JP2002206976 A JP 2002206976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft bar
seat belt
arm spring
tension measuring
measuring device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001002280A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Takehara
弘樹 竹原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takata Corp
Original Assignee
Takata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takata Corp filed Critical Takata Corp
Priority to JP2001002280A priority Critical patent/JP2002206976A/ja
Publication of JP2002206976A publication Critical patent/JP2002206976A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作が容易である共に、小型化することがで
き、正確な張力の検出が可能なシートベルト張力測定装
置を提供する。 【解決手段】 シャフトバー30は、亜鉛ダイキャスト
合金により形成された略ロ字型の部材であり、上部部材
31の右側側面には、2つの穴30a、30bが開けら
れている。タッピングネジ35、36を、アームスプリ
ング40の固定部41に設けられた外側の2つの孔40
a、40bを通してシャフトバー30の穴30a、30
bに捩じ込むことにより、アームスプリング40がシャ
フトバーに固定される。穴30a、30bは、ダイキャ
ストにおける鋳型の合わせ目にならない部分に形成され
ているので、ダイキャストにより製造することができ、
機械加工を必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルトを車
体に固定するアンカー部に設置され、ベルトにかかる張
力を測定するシートベルト張力測定装置に関するもので
あり、さらに詳しくは、製作が容易である共に、小型化
することができ、正確な張力の検出が可能なシートベル
ト張力測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車には、乗員の安全を確保するため
の装置として、エアバッグを備えるものが多い。一般的
なエアバッグは、高速衝突において大人を拘束するのに
十分な展開ガス圧力を有するように設計されている。と
ころが、乗員がチャイルドシートに座っている子供であ
るときには、大人と同じようにエアバッグが展開する必
要はない。このため、最近では、エアバッグをより適切
に作動させるため、シートベルト張力を測定することに
より乗員の様子を検知し、これに合わせてエアバッグの
動作をコントロールしようという動向がある。
【0003】シートベルト張力を検出する装置として
は、ホール効果センサーで検出した電圧信号に基づき、
マイクロプロセッサーでシートベルト張力を計算するも
のが開発されている。この装置が高いベルト張力(一般
的に乗員が不快に感じるくらい高いベルト張力)を検出
した場合には、エアバッグのコントロールシステムが、
チャイルドシートがシートベルトで固定されているもの
と判断して、エアバッグの展開を阻止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような目的に使用
されるシートベルト張力測定装置として、発明者らは図
3、図4に示すような構造を有するものを開発した。図
3は、このシートベルト張力測定装置の分解斜視図、図
4はその組立斜視図(カバーを除く)である。以下、こ
れらのシートベルト張力測定装置を従来の張力測定装
置、従来品等と称することがあるが、これは、これらの
ものが公知であったことを意味するものではない。
【0005】このシートベルト張力測定装置は、大きく
分けてベースプレート10と、センサーベース20、セ
ンサープレート21、シャフトバー30、アームスプリ
ング40からなるセンサー機構部と、カバー50からな
る。
【0006】ベースプレート10は、車体に固定される
部分(アンカー連結部材)であり、一例として鋼板製(S
PFH)の平板からなる。ベースプレート10の先端部には
連結部11が形成され、その中心部には孔12が開けら
れている。この孔12には、連結部11を車体の構造体
に固定するためのアンカーボルト(図示せず)が押通され
る。連結部11の外周端縁は、半円状に形成されてい
る。ベースプレート10の他端部の幅方向両側部には、
立ち上がった縦根部13が形成されている。両縦根部1
3の上縁には、ほぼ半円形の係合切込14が形成されて
いる。両縦根部13の中間には、孔15が開けられてい
る。連結部11と両縦根部13が形成されている部分の
中間には、センサー機構やカバー50を取り付けるため
の中間部16が設けられ、ネジ孔10a〜10eが開け
られている。
【0007】センサーベース20は、アルミダイキャス
ト合金製等で形成され、ほぼコ字状の部材である。この
センサーベース20には、センサープレート21が取り
付けられると共に、その孔20aにはネジ22が、孔2
0bにはネジ23が挿通され、それぞれベースプレート
10のネジ孔10a、10bに固定されている。ネジ2
3はセンサープレート21の孔21aをも挿通し、それ
によりステンレス薄板等からなるセンサープレート21
をセンサーベース20に固定している。
【0008】センサープレート21には、ひずみゲージ
が4枚貼り付けられているとともに、このひずみゲージ
の検出値を電気信号に変換するASIC(Application Speci
ficIntegrated Circuit)が取り付けられている。さら
に、センサープレート21の孔21bには、ポイントピ
ン24が取り付けられている。
【0009】シャフトバー30は、センサー機構の一部
をなすと共に、ウェビングに連結されるウェビング連結
部材を構成する。これは、例えば亜鉛ダイキャスト合金
により形成された略ロ字型の部材であり、上部部材3
1、側部部材32、下部部材33が一体形成され、さら
に、上部部材31の両側方には、円柱状の回動軸部材3
4が同じく一体形成されている。上部部材31の上面に
は、3つの穴30a、30b、30cが開けられてお
り、タッピングネジ35、36、37が、アームスプリ
ング40の孔40a、40b、40cを挿通してこれら
の穴30a〜30cにねじ込まれ、それにより、アーム
スプリング40がシャフトバー30に固定される。
【0010】アームスプリング40は、ステンレス薄板
等からなるバネ板であって、固定部41と、この固定部
41から斜め下方に延び出た延出部42を有する。延出
部42の先端は、接点部43となっている。固定部41
は、前述のようにシャフトバー30に固定されている。
接点部43は、センサープレート21のポイントピン2
4の先端に当接するようにされている。
【0011】カバー50は、ネジ51、52、53が、
カバー50に形成された孔50a、50b、50cを挿
通してベースプレート10のネジ穴10c、10d、1
0eにねじ込まれることにより、ベースプレート10に
固定される。
【0012】図4に示す組立状態においては、シャフト
バー30の回動軸部材34が、ベースプレート10の両
縦根部13に形成された係合切込14に嵌りこみ、回動
自在に支持される。そして、シャフトバー30の下部部
材33がベースプレート10の孔15に嵌り込んでお
り、孔15の範囲での回動が可能とされている。シャフ
トバー30の下部部材33には、ウェビングが巻き付け
られて結合される。
【0013】図4において、ウェビングに張力がかかる
と、ベースプレート10が車体に固定されているので、
シャフトバー30が、ベースプレート10の両縦根部1
3に形成された係合切込14に嵌り込んだ回動軸部材3
4を中心に、図の反時計方向に回動し、それにより、ア
ームスプリング40が変形すると共に、その接点部43
がセンサープレート21のポイントピン24を押圧す
る。この押圧力によりセンサープレート21も変形し、
それに貼られた歪ゲージから、張力に応じた出力が発生
する。よって、この出力を測定することにより、シート
ベルト張力を測定することができる。
【0014】しかしながら、このようなシートベルト張
力測定装置には、以下のような問題点があった。すなわ
ち、このようなシートベルト張力測定装置は、車体への
取り付けの関係上、なるべく小型にする必要がある。し
かしながら、シャフトバー30の上方にアームスプリン
グ40がネジ止めされるため、アームスプリング40と
タッピングネジ35、36、37の分だけ厚さが厚くな
るという問題がある。
【0015】また、シャフトバー30を鋳造するとき、
その鋳型は厚さが薄くなる方向に2分割されるので、ち
ょうど、図3における上面、すなわち穴30a〜30c
が形成される部分が両方の鋳型の合せ面となり、この部
分にはダイキャストで穴を形成することができない。よ
って、穴30a〜30cはダイキャストの後で機械加工
により形成しなければならず、そのための工程が増える
という問題がある。
【0016】さらに、アームスプリングの自由端部が曲
面をなしているので、曲げ加工が必要であり、かつ、セ
ンサープレートへの力の伝達が安定せず、ヒステリシス
が生じるという問題点がある。
【0017】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、製作が容易である共に、小型化することがで
き、正確な張力の検出が可能なシートベルト張力測定装
置を提供することを課題とする。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前記課題を解決するた
めの第1の手段は、シートベルトの端を車体に固定する
アンカー部に設置されるシートベルト張力測定装置であ
って、車体に連結されるアンカー連結部材と、シートベ
ルトに連結されるウェビング連結部材と、これら両部材
間にかかる力を検出するセンサー機構とを有してなり、
当該センサー機構が、前記両部材間にかかる力によって
発生する両部材の相対的な移動によって回動するシャフ
トバーを有してなり、当該シャフトバーには、それと共
に回動するアームスプリングが取り付けられており、当
該アームスプリングが前記シャフトバーの回動と共に変
形しながら歪ゲージが取り付けられたセンサープレート
に押圧力を加えるように構成されており、前記シャフト
バーはダイキャストにより形成され、分割された鋳型の
合わせ目とならない部分に穴を有し、前記アームスプリ
ングは、当該穴にタッピングネジをねじ込むことによ
り、前記シャフトバーに固定されていることを特徴とす
るシートベルト張力測定装置(請求項1)である。
【0019】本手段においては、アームスプリングをタ
ッピングネジにより固定するために設けられているアー
ムスプリングの穴が、分割された鋳型の合わせ目となら
ない部分に形成されているので、これらの穴をダイキャ
ストにより形成することができる。よって、従来必要で
あった機械加工による穴の形成工程を省略することがで
きる。
【0020】前記課題を解決するための第2の手段は、
前記第1の手段であって、前記アームスプリングが前記
シャフトバーに固定される固定部と、それ以外の自由端
部とに分かれ、自由端部が平面であり、固定部は自由端
部から折り曲げられて前記シャフトバーに固定されてい
ることを特徴とするもの(請求項2)である。
【0021】本手段においては、自由端部が平面とされ
ているので、アームスプリングの折り曲げ加工が必要で
なく、かつ、センサープレートへの力の伝達がスムース
に行われるのでヒステリシスが生じるのを防止すること
ができる。
【0022】なお、「折り曲げられて前記シャフトバー
に固定される」とは、形状を特定するものであって、実
際に製作工程において取り付け時に折り曲げることを意
味するものではない。
【0023】前記課題を解決するための第3の手段は、
前記第2の手段であって、前記シャフトバーが略ロ字型
の部材よりなり、前記アームスプリングは、自由端部が
前記シャフトバーのロ字部の内側に沿って、前記シャフ
トバーの厚さ方向の片側から他側に至り、そこで折り曲
げられて、固定部が前記シャフトバーのロ字部の側面に
固定されていることを特徴とするもの(請求項3)であ
る。
【0024】本手段においては、アームスプリングの自
由端部が、シャフトバーのロ字型の内側に沿って設けら
れているので、その分、アームスプリングが位置する高
さを低くすることができる。よって、センサープレート
の位置する高さを低くすることができ、その分、センサ
ーベースの厚さを薄くできるので、重量を軽くし、価格
を下げることができる。また、アームスプリングを固定
する部分が、アームスプリングの自由端が延出する方向
と反対側になっているので、タッピングネジによる固定
作業が容易である。
【0025】なお、「折り曲げられ」とは、形状を特定
するものであって、実際に製作工程において取り付け時
に折り曲げることを意味するものではない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例
を、図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態
の1例であるシートベルト張力測定装置の分解斜視図、
図2はその組立斜視図である。
【0027】本実施の形態における張力測定原理は、図
3、図4に示された従来の張力測定装置と変わるところ
はなく、その基本的な構成も同じであるので、図3、図
4に示された構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を
付している。ただし、本発明の他にも改良や設計変更が
行われているので、各構成要素の形状や数は、図3、図
4と多少異なっている。
【0028】このシートベルト張力測定装置は、大きく
分けてベースプレート10と、センサーベース20、セ
ンサープレート21、シャフトバー30、アームスプリ
ング40からなるセンサー機構部と、カバー50'、5
0”からなる。
【0029】ベースプレート10は、車体に固定される
部分(アンカー連結部材)であり、一例として鋼板製(S
PFH)の平板からなる。ベースプレート10の先端部には
連結部11が形成され、その中心部には孔12が開けら
れている。この孔12には、連結部11を車体の構造体
に固定するためのアンカーボルト(図示せず)が押通さ
れる。連結部11の外周端縁は、半円状に形成されてい
る。ベースプレート10の他端部の幅方向両側部には、
立ち上がった縦根部13が形成されている。両縦根部1
3の上縁には、ほぼ半円形の係合切込14が形成されて
いる。両縦根部13の中間には、孔15が開けられてい
る。連結部11と両縦根部13が形成されている部分の
中間には、センサー機構を取り付けるための中間部16
が設けられ、ボルトやネジを挿通するための孔が開けら
れている。
【0030】センサーベース20は、アルミダイキャス
ト合金製等で形成され、ほぼコ字状の部材である。この
センサーベース20には、センサープレート21が取り
付けられると共に、その孔にはボルト22、23が挿通
され、ベースプレート10に固定されるようになってい
る。ボルト22、23はセンサープレート21の孔をも
挿通し、それによりステンレス薄板等からなるセンサー
プレート21をセンサーベース20に固定している。
【0031】センサープレート21には、ひずみゲージ
が4枚貼り付けられているとともに、このひずみゲージ
の検出値を電気信号に変換するASIC(Application Speci
ficIntegrated Circuit)が取り付けられている。さら
に、センサープレート21には、ポイントピン24が取
り付けられている。
【0032】シャフトバー30は、センサー機構の一部
をなすと共に、ウェビングに連結されるウェビング連結
部材を構成する。これは、例えば亜鉛ダイキャスト合金
により形成された略ロ字型の部材であり、上部部材3
1、側部部材32、下部部材33が一体形成され、さら
に、上部部材31の両側方には、円柱状の回動軸部材3
4が同じく一体形成されている。上部部材31の図1に
おける右側側面には、2つの穴30a、30bが開けら
れると共に、位置決め用突起30d、30eが設けられ
ている。
【0033】アームスプリング40は、ステンレス薄板
等からなるバネ板であって、固定部41と延出部42を
有する。延出部42の先端は、接点部43となってい
る。そして、延出部42は平面状であり、固定部41と
は90°の角度をなしている。固定部41には4つの孔
が開けられている。延出部42は、図1の左側からシャ
フトバー31のロ字型の上部内側面(上部部材31の下
側面)に沿ってシャフトバー31に接触し、上側に折り
曲げられた固定部41の4つの孔のうち中心の2つが、
シャフトバー30に設けられた位置決め用突起30d、
30eにはまり込むことにより、シャフトバー30との
位置関係が決定される。
【0034】その上で、タッピングネジ35、36を、
アームスプリング40の固定部41に設けられた外側の
2つの孔40a、40bを通してシャフトバー30の穴
30a、30bに捩じ込むことにより、アームスプリン
グ40がシャフトバーに固定される。そして、シャフト
バー30の回動部材34を縦根部13の係合切込14に
係合させることにより、シャフトバー30とアームスプ
リング40が、ベースプレート10の縦根部13に回動
自在に支持されることになる。この状態で、平面状に延
出した延出部42の先端部である接点部43が、センサ
ープレート21のポイントピン24の先端部に当接する
ようになっている。
【0035】カバーは2つ割りとされ、上部カバー5
0’と下部カバー50”がネジ51、52、53で固定
されることにより、張力測定に寄与する主要部分をその
中に収納するようになっている。
【0036】図2に示す組立状態においては、シャフト
バー30の回動軸部材34が、ベースプレート10の両
縦根部13に形成された係合切込14に嵌りこみ、回動
自在に支持される。そして、シャフトバー30の下部部
材33がベースプレート10の孔15に嵌り込んでお
り、孔15の範囲での回動が可能とされている。シャフ
トバー30の下部部材33には、ウェビングが巻き付け
られて結合される。
【0037】図4において、ウェビングに張力がかかる
と、ベースプレート10が車体に固定されているので、
シャフトバー30が、ベースプレート10の両縦根部1
3に形成された係合切込14に嵌り込んだ回動軸部材3
4を中心に、図の時計方向に回動し、それにより、アー
ムスプリング40が変形すると共に、その接点部43が
センサープレート21のポイントピン24を押圧する。
この押圧力によりセンサープレート21も変形し、それ
に貼られた歪ゲージから、張力に応じた出力が発生す
る。よって、この出力を測定することにより、シートベ
ルト張力を測定することができる。
【0038】図1と図3を比較すると分かるように、従
来におけるセンサー機構部においては、シャフトバー3
0の上面にアームスプリング40がタッピングネジ3
5、36、37で固定されるようになっているのに対
し、本発明の実施の形態においては、シャフトバー30
の側面(厚み方向側面)にタッピングネジ35、36に
より固定されている点が第1の相違点である。
【0039】シャフトバー30の形状はいろいろ考えら
れるが、いずれも縦横方向(この場合ロ字の縦横方向)
に寸法が大きく、これらに直角な厚み方向に寸法が小さ
い構造をしている。よって、このような形状を有する部
材をダイキャストで作る場合、鋳型を寸法の小さい厚み
方向で2つ割れにし、それらを張り合わせた上で鋳込み
を行う。よって、鋳型の張り合わせ方向になるシャフト
バー30の上面には、ダイキャストで穴を形成すること
が困難であり、図3に示す従来品においては、穴30a
〜30cを機械加工により製作していた。
【0040】それに対し、図1に示す本発明の実施の形
態においては、穴30a、30bが形成される部分は、
鋳型の張り合わせ方向にならないので、ダイキャストに
より穴を形成することが容易である。よって、機械加工
により穴を製作する必要がないので、従来必要であった
機械加工工程を省略することができる。
【0041】図1と図3を比較すると分かる第2の相違
点は、従来におけるセンサー機構部においては、アーム
スプリング40の自由端部である延出部42が曲面状に
なってポイントピン24に接触しているのに対し、図1
に示す本発明の実施の形態では、アームスプリング40
の自由端部である延出部42は平面状になってポイント
ピン24に接触していることである。このことにより、
シャフトバー30からアームスプリング40を介して行
われるセンサープレート21への力の伝達がスムースに
なり、ヒステリシスが減少して、張力測定精度が向上す
る。
【0042】そして、アームスプリング40の延出部4
2は、シャフトバー30の上部部材31の下面側、すな
わちロ字部の内側に沿って、図1の左側(シャフトバー
の厚さ方向の片側)から右側(他側)に至り、そこで上
方に折り曲げられて、上部部材31の側面(シャフトバ
ーのロ字部の側面)に固定部41が固定されるようにな
っている。これが第3の相違点である。
【0043】これにより、従来のセンサー機構に比して
アームスプリング40の取り付けられる位置が低くなる
ので、アームスプリング40の自由端部を平面状にして
も、センサープレート21の位置を高くする必要がなく
なり、これに伴ってベースプレート20の厚みを厚くす
る必要がなくなる。
【0044】なお、図1に示した実施の形態において
は、アームスプリング40をシャフトバー30の厚さ方
向の片側から他側に回して、そこで折り曲げて固定して
いるが、このようなことをせず、図1における上部部材
31の反対側の側面に固定部41を固定するようにして
もよい。しかし、図1に示す固定方法の方が、ネジ止め
工程を容易に行うことができる。
【0045】図1に示す実施の形態は、請求項3に対応
するものであり、本発明の全ての請求項の作用効果を併
せ持つものであるが、各請求項の作用効果は独立である
ので、適宜その構成のみを適用することができる。例え
ば、アームスプリング40をシャフトバー30に取り付
ける方法のみを図1に示すようにし、アームスプリング
40の形状を図3に示すようなもののままとしても、そ
れなりの効果が得られる。
【0046】また、図1においては、アームスプリング
40を上部部材31の下側を通して、上部部材31の側
面に固定しているが、上部部材31の上側を通して上部
部材31の側面に固定するようにしても、それなりの効
果が得られる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、製作が容易である共に、小型化することができ、正
確な張力の検出が可能なシートベルト張力測定装置を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例であるシートベルト
張力測定装置の分解斜視図である。
【図2】図1に示すシートベルト張力測定装置の組立斜
視図である。
【図3】従来のシートベルト張力測定装置の分解斜視図
である。
【図4】図3に示すシートベルト張力測定装置の組立斜
視図である。
【符号の説明】
10…ベースプレート、10a〜10e…ネジ孔、11
…連結部、12…孔、13…縦根部、14…係合切込、
15…孔、16…中間部、20…センサーベース、20
a…孔、21…センサープレート、21b…孔、22、
23…ネジ(ボルト)、24…ポイントピン、30…シ
ャフトバー、30a、30b、30c…穴、30d、3
0e…突起、31…上部部材、32…側部部材、33…
下部部材、34…回動軸部材、35、36、37…タッ
ピングネジ、40…アームスプリング、40a、40
b、40c…孔、41…固定部、42…延出部、43…
接点部、50、50’、50”…カバー、50a、50
b、50c…孔、51、52、53…ネジ、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートベルトの端を車体に固定するアン
    カー部に設置されるシートベルト張力測定装置であっ
    て、車体に連結されるアンカー連結部材と、シートベル
    トに連結されるウェビング連結部材と、これら両部材間
    にかかる力を検出するセンサー機構とを有してなり、当
    該センサー機構が、前記両部材間にかかる力によって発
    生する両部材の相対的な移動によって回動するシャフト
    バーを有してなり、当該シャフトバーには、それと共に
    回動するアームスプリングが取り付けられており、当該
    アームスプリングが前記シャフトバーの回動と共に変形
    しながら歪ゲージが取り付けられたセンサープレートに
    押圧力を加えるように構成されており、前記シャフトバ
    ーはダイキャストにより形成され、分割された鋳型の合
    わせ目とならない部分に穴を有し、前記アームスプリン
    グは、当該穴にタッピングネジをねじ込むことにより、
    前記シャフトバーに固定されていることを特徴とするシ
    ートベルト張力測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシートベルト張力測定
    装置であって、前記アームスプリングが前記シャフトバ
    ーに固定される固定部と、それ以外の自由端部とに分か
    れ、自由端部が平面であり、固定部は自由端部から折り
    曲げられて前記シャフトバーに固定されていることを特
    徴とするシートベルト張力測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のシートベルト張力測定
    装置であって、前記シャフトバーが略ロ字型の部材より
    なり、前記アームスプリングは、自由端部が前記シャフ
    トバーのロ字部の内側に沿って、前記シャフトバーの厚
    さ方向の片側から他側に至り、そこで折り曲げられて、
    固定部が前記シャフトバーのロ字部の側面に固定されて
    いることを特徴とするシートベルト張力測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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