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JP2002204258A - リアルタイム情報受信装置及び遅延揺らぎ除去方法 - Google Patents

リアルタイム情報受信装置及び遅延揺らぎ除去方法

Info

Publication number
JP2002204258A
JP2002204258A JP2000402748A JP2000402748A JP2002204258A JP 2002204258 A JP2002204258 A JP 2002204258A JP 2000402748 A JP2000402748 A JP 2000402748A JP 2000402748 A JP2000402748 A JP 2000402748A JP 2002204258 A JP2002204258 A JP 2002204258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decoding
data
unit
real
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000402748A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryota Watabe
亮太 渡部
Naoyuki Mochida
尚之 持田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000402748A priority Critical patent/JP2002204258A/ja
Publication of JP2002204258A publication Critical patent/JP2002204258A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パケットの伝送遅延時間にばらつきがあ
る場合でも、受信側で吸収可能な遅延揺らぎの時間を回
復すること。 【解決手段】 パケット受信部101で受信した一定の
間隔及びパケット長で送信されるリアルタイム情報パケ
ットを一時的に揺らぎ吸収バッファ102に蓄積する一
方、この揺らぎ吸収バッファ102内に蓄積されたデー
タ量を蓄積データ量判定手段104で判定し、その蓄積
データ量が予め設定された閾値を下回る時間が一定時間
継続した場合に揺らぎ吸収バッファ102内に蓄積され
たデータに対する復号化部103の復号化を中断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送遅延が変動し
うるパケット網に接続されるリアルタイム情報受信装置
及び遅延揺らぎ除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、Ethernetなどに代表され
るパケット交換方式のネットワークが広く普及してきて
おり、従来回線交換方式のネットワークにおいて提供さ
れてきた音声通信などのリアルタイム性の高いデータ通
信を、パケット交換方式のネットワークにおいて実現し
たいという要求が高まってきている。しかし、パケット
交換方式のネットワークには、送信側がパケットを送信
してから受信側に到着するまでの伝送遅延時間が変動す
る遅延揺らぎが発生する。
【0003】このため、パケット交換方式のネットワー
クにおいてリアルタイム性の高いデータ通信を実現する
場合、遅延揺らぎによりパケットの到着が一時的に遅れ
ても、データが欠落することを防ぐため、受信側では受
信したパケットを一旦FIFO(先入れ先出し方式のメ
モリ)で構成された揺らぎ吸収バッファに蓄積して、予
め定められた時間(遅延揺らぎ吸収時間)だけ経過して
からパケットを処理する方法を用いている。このため、
送信側が固定長のパケットを固定間隔で送信している場
合、パケットを受信してから処理されるまでの時間の平
均は遅延揺らぎ吸収時間に等しくなり、揺らぎ吸収バッ
ファ内の蓄積データ量の平均は遅延揺らぎ吸収時間相当
分のデータ量となる特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の揺らぎ吸収バッファを使用したリアルタイム情報受
信装置においては、通信開始時の最初のパケットを受信
してから揺らぎ吸収時間だけ経過した時刻を揺らぎ吸収
バッファ内のデータの処理開始時刻とし、以後リアルタ
イム情報の符号化速度で順次揺らぎ吸収バッファ内のデ
ータの処理を行っている。このため、最初のパケットの
伝送遅延時間が以後のパケットと比較して短かい場合、
すなわち最初のパケットが以後のパケットに比べて早く
到着した場合、以後のパケットが到着するまでに揺らぎ
バッファ内に蓄積されたデータが多く処理されることに
なり、揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されるデータ量が少
なくなる。この結果、受信からデータ処理までの時間が
遅延揺らぎ吸収時間よりも小さくなってしまい、受信側
で吸収可能な遅延揺らぎの時間が減少してしまうという
課題があった。
【0005】また、揺らぎ吸収バッファ内に蓄積される
データ量を回復するためには、受信側のデータ処理を中
断する必要があるが、単に中断するだけではリアルタイ
ム情報の再生に影響を与えてしまうという課題がある。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、パケットの伝送遅延時間にばらつきがある場合で
も、受信側で吸収可能な遅延揺らぎの時間を回復するこ
とができるリアルタイム情報受信装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のリアルタイム情
報受信装置の発明は、一定の間隔及びパケット長で送信
されるリアルタイム情報パケットを受信するパケット受
信部と、前記リアルタイム情報パケットを一時的に蓄積
する揺らぎ吸収バッファと、前記揺らぎ吸収バッファ内
に蓄積されたデータ量を判定する蓄積データ量判定手段
と、前記蓄積データ量判定手段が判定した蓄積データ量
が予め設定された閾値を下回る時間が一定時間継続した
場合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの
復号化を中断する復号化部と、を具備する構成を採る。
【0008】この構成によれば、揺らぎ吸収バッファ内
に蓄積されるデータ量が少なくなり、結果として受信か
らデータ処理までの時間が遅延揺らぎ吸収時間よりも小
さくなった場合においても、揺らぎ吸収バッファ内のデ
ータ量が継続して閾値を下回っているかどうかを監視す
ることにより、これを検知して復号化を一時的に停止す
る。これにより、揺らぎ吸収バッファ内のデータ量を増
やし、ひいては、パケットを受信してから復号化するま
での時間を増やして、受信側で吸収可能な遅延揺らぎの
時間を回復することができる。
【0009】また、本発明のリアルタイム情報受信装置
の発明は、一定の間隔及びパケット長で送信されるリア
ルタイム情報パケットを受信するパケット受信部と、前
記リアルタイム情報パケットを一時的に蓄積する揺らぎ
吸収バッファと、通信開始後、前記パケット受信部で受
信した前記リアルタイム情報パケットの総数である受信
パケット数を計数する受信パケットカウンタと、前記パ
ケット受信部で受信が開始された時点から一定時間内に
受信した受信パケット数が予め設定された閾値を下回る
場合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの
復号化を中断する復号化部と、を具備する構成を採る。
【0010】この構成によれば、揺らぎ吸収バッファ内
に蓄積されるデータ量が少なくなり、結果として受信か
らデータ処理までの時間が遅延揺らぎ吸収時間よりも小
さくなった場合においても、一定時間内に到着したパケ
ット数が閾値を下回っているかどうかを監視することに
より、これを検知して復号化を一時的に停止する。これ
により、揺らぎ吸収バッファ内のデータ量を増やし、ひ
いては、パケットを受信してから復号化するまでの時間
を増やして、受信側で吸収可能な遅延揺らぎの時間を回
復することができる。
【0011】また、本発明のリアルタイム情報受信装置
の発明は、前記復号化部は、前記蓄積データ量が予め設
定された閾値を下回る時間が一定時間継続した場合又は
一定時間内に受信した受信パケット数が予め設定された
閾値を下回る場合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積さ
れたデータの復号化を中断する一方、上記以外の場合に
前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復号化
処理を実行する復号処理部と、前記復号処理部が復号化
処理を中断した場合に無音データを出力する無音出力部
と、前記復号処理部が復号化処理を中断した場合に前記
無音出力部からの無音データを選択する一方、復号化処
理を実行している場合に前記復号処理部からの復号済み
データを選択する信号選択部と、を具備する構成を採
る。
【0012】この構成によれば、揺らぎ吸収バッファ内
に蓄積されるデータ量が少なくなり、結果として受信か
らデータ処理までの時間が遅延揺らぎ吸収時間よりも小
さくなった場合において、復号化を一時的に停止する場
合に無音出力部からの無音データを再生することによ
り、復号化停止時の不自然さを軽減することができる。
【0013】また、本発明のリアルタイム情報受信装置
の発明は、前記復号化部は、前記蓄積データ量が予め設
定された閾値を下回る時間が一定時間継続した場合又は
一定時間内に受信した受信パケット数が予め設定された
閾値を下回る場合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積さ
れたデータの復号化を中断する一方、上記以外の場合に
前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復号化
を実行する復号処理部と、前記復号処理部が復号化処理
を中断した場合に各種音声データを出力する音源部と、
前記復号処理部が復号化処理を中断した場合に前記音源
部からの音声データを選択する一方、復号化処理を実行
する場合に前記復号処理部からの復号済みデータを選択
する信号選択部と、を具備する構成を有している。
【0014】この構成によれば、揺らぎ吸収バッファ内
に蓄積されるデータ量が少なくなり、結果として受信か
らデータ処理までの時間が遅延揺らぎ吸収時間よりも小
さくなった場合において、復号化を一時的に停止する場
合に音源部からの音声を再生することにより、復号化停
止時の不自然さを軽減することができる。
【0015】また、本発明のリアルタイム情報受信装置
の発明は、前記復号化部は、前記蓄積データ量が予め設
定された閾値を下回る時間が一定時間継続した場合又は
一定時間内に受信した受信パケット数が予め設定された
閾値を下回る場合に一定時間復号停止指示の出力を一定
周期で繰り返す復号通知タイマを具備し、前記復号処理
部は、前記復号停止指示が出力されている場合に前記揺
らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復号化を中断
する一方、前記復号停止指示が出力されていない場合に
前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復号化
を実行し、前記信号選択部は、前記復号停止指示が出力
されている場合に前記無音出力部又は前記音源部からデ
ータを選択する一方、出力されていない場合に前記復号
処理部からの復号済みデータを選択する構成を採る。
【0016】この構成によれば、揺らぎ吸収バッファ内
に蓄積されるデータ量が少なくなり、結果として受信か
らデータ処理までの時間が遅延揺らぎ吸収時間よりも小
さくなった場合において、復号化を停止する場合に復号
化を短時間繰り返し停止する。これにより、揺らぎ吸収
バッファ内のデータが大幅に減少した場合においても、
復号化を長時間停止することによる通信品質への影響を
小さくすることができる。
【0017】また、本発明のリアルタイム情報受信装置
の発明は、前記復号化部は、前記蓄積データ量が予め設
定された閾値を下回る時間が一定時間継続した場合又は
一定時間内に受信した受信パケット数が予め設定された
閾値を下回る場合に一定時間復号停止指示の出力を一定
周期で繰り返す復号通知タイマと、前記復号停止指示が
出力されている場合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積
されたデータの復号化を中断する一方、前記復号停止指
示が出力されていない場合に前記揺らぎ吸収バッファ内
に蓄積されたデータの復号化を実行する復号処理部と、
前記復号処理部から復号済みデータを受け取る一方、前
記復号停止指示が出力された場合に前記復号停止指示が
出力される直前の復号済みデータと前記復号停止指示が
出力された時点で復号化される直前の未復号であったデ
ータを復号化した復号済みデータとの間の補間データを
出力する補間出力計算部と、前記復号停止指示が出力さ
れている場合は前記補間出力計算部からの補間データを
選択する一方、出力されていない場合は前記復号処理部
からの復号済みデータを選択する信号選択部と、を具備
する構成を採る。
【0018】この構成によれば、揺らぎ吸収バッファ内
に蓄積されるデータ量が少なくなり、結果として受信か
らデータ処理までの時間が遅延揺らぎ吸収時間よりも小
さくなった場合において、復号化を停止する場合に補間
出力計算部からの補間データを再生することにより、復
号化停止時の不自然さを軽減することができる。また、
復号化を短時間繰り返し停止することで、揺らぎ吸収バ
ッファ内のデータが大幅に減少した場合においても、復
号化を長時間停止することによる通信品質への影響を小
さくすることができる。
【0019】また、本発明のリアルタイム情報受信装置
の発明は、前記復号化部は、前記蓄積データ量が予め設
定された閾値を下回る時間が一定時間継続した場合又は
一定時間内に受信した受信パケット数が予め設定された
閾値を下回る場合であって、かつ、入力された復号済み
データから無音部分を検出した場合に復号停止指示を出
力する無音検出部と、前記復号停止指示が出力されてい
る場合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータ
の復号化を中断する一方、出力されていない場合に前記
揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復号化を実
行する復号処理部と、前記復号処理部が復号化処理を中
断した場合に無音データを出力する無音出力部と、前記
復号停止指示が出力されている場合に前記無音出力部か
らのデータを選択する一方、出力されていない場合に前
記復号処理部からのデータを選択する信号選択部と、を
具備する構成を採る。
【0020】この構成によれば、揺らぎ吸収バッファ内
に蓄積されるデータ量が少なくなり、結果として受信か
らデータ処理までの時間が遅延揺らぎ吸収時間よりも小
さくなった場合において、復号化を停止する場合に無音
時に限って復号化を停止させる。これにより、復号化を
停止することによる通信品質への影響を小さくすること
ができる。
【0021】また、本発明のリアルタイム情報受信装置
の発明は、前記復号化部は、前記蓄積データ量が予め設
定された閾値を下回る時間が一定時間継続した場合又は
一定時間内に受信した受信パケット数が予め設定された
閾値を下回る場合であって、かつ、入力される復号済み
データから無音部分を検出した場合に無音検出信号を出
力する無音検出部と、前記無音検出信号が出力された場
合に一定時間復号停止指示の出力を一定周期で繰り返す
復号通知タイマと、前記復号停止指示が出力されている
場合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの
復号化を中断する一方、出力されている場合に前記揺ら
ぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復号化を実行す
る復号処理部と、前記復号処理部が復号化処理を中断す
る場合に無音データを出力する無音出力部と、前記復号
停止指示が出力されている場合に前記無音出力部からの
データを選択する一方、出力されていない場合に前記復
号処理部からのデータを選択する信号選択部と、を具備
する構成を採る。
【0022】この構成によれば、揺らぎ吸収バッファ内
に蓄積されるデータ量が少なくなり、結果として受信か
らデータ処理までの時間が遅延揺らぎ吸収時間よりも小
さくなった場合において、復号化を停止する場合に無音
時に限って復号化を停止させる。これにより、復号化を
停止することによる通信品質への影響を小さくすること
ができる。また、復号化を短時間繰り返し停止すること
で、揺らぎ吸収バッファ内のデータが大幅に減少した場
合においても、復号化を長時間停止することによる通信
品質への影響を小さくすることができる。
【0023】また、本発明の通信装置は、請求項1から
請求項8のいずれかに記載のリアルタイム情報受信装置
と、前記リアルタイム情報受信装置の復号化部で復号化
された音声データを再生する再生手段と、入力される音
声を符号化する符号化部と、前記符号化部で符号化され
たデータを一定長のパケットに分割し予め設定した一定
の間隔で送信するパケット送信部と、を具備する構成を
採る。
【0024】このように構成することにより、通信装置
においても請求項1から請求項8のいずれかに記載のリ
アルタイム情報受信装置の効果を奏することができる。
【0025】また、本発明のリアルタイム情報通信シス
テムの発明は、請求項1から請求項8のいずれかに記載
のリアルタイム情報受信装置と、伝送遅延が変動しうる
パケット網と、符号化したリアルタイム情報を一定の間
隔及びパケット長で前記パケット網に送信するリアルタ
イム情報送信装置と、から構成されるものである。
【0026】また、本発明の遅延揺らぎ除去方法は、一
定の間隔及びパケット長で送信されるリアルタイム情報
パケットを受信する工程と、前記リアルタイム情報パケ
ットを一時的に揺らぎ吸収バッファに蓄積する工程と、
前記揺らぎ吸収バッファに蓄積されたデータ量を判定す
る工程と、判定した蓄積データ量が予め設定された閾値
を下回る時間が一定時間継続した場合に前記揺らぎ吸収
バッファ内に蓄積されたデータの復号化を中断する工程
と、を具備するものである。
【0027】また、本発明の遅延揺らぎ除去方法は、一
定の間隔及びパケット長で送信されるリアルタイム情報
パケットを受信する工程と、前記リアルタイム情報パケ
ットを一時的に揺らぎ吸収バッファに蓄積する工程と、
通信開始後、受信した前記リアルタイム情報パケットの
総数である受信パケット数を計数する工程と、受信が開
始された時点から一定時間内に受信した受信パケット数
が予め設定された閾値を下回る場合に前記揺らぎ吸収バ
ッファ内に蓄積されたデータの復号化を中断する工程
と、を具備するものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0029】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係るリアルタイム情報受信装置100の構成を
示すブロック図である。
【0030】図1に示すリアルタイム情報受信装置10
0において、パケット受信部101は、伝送路を介して
対向の装置が送信したリアルタイム情報パケットを受信
する。
【0031】揺らぎ吸収バッファ102は、パケット受
信部101から取得したリアルタイム情報パケットを一
時的に蓄積するFIFO(First In First Out)構造を
有するメモリを備える。このメモリを用いてリアルタイ
ム情報パケットを一時的に蓄積した後、先に蓄積したデ
ータから順次復号化部103に転送することで、伝送路
上の遅延揺らぎを吸収する。
【0032】蓄積データ量判定手段104は、揺らぎ吸
収バッファ102から取得した蓄積データ量が自ら保持
している蓄積データ量の閾値より小さいかどうかを判定
する。蓄積データ量が閾値より小さい場合にのみ、蓄積
データ量判定手段104は、その蓄積データ量の判定結
果(以下、「蓄積データ量判定結果」という)を継続監
視タイマ105に通知する。
【0033】継続監視タイマ105は、蓄積データ量判
定手段104からの蓄積データ量判定結果の通知が一定
時間以上継続しているかどうかを判定する。蓄積データ
量判定結果の通知が一定時間以上継続している場合にの
み、継続監視タイマ105は、その旨を示す判定結果
(以下、単に「継続判定結果」という)を復号化部10
3に通知する。
【0034】復号化部103は、揺らぎ吸収バッファ1
02からのリアルタイム情報パケットを復号化する。し
かし、継続監視タイマ105から継続判定結果が通知さ
れている場合には、揺らぎ吸収バッファ102からのリ
アルタイム情報パケットの取得及び取得したリアルタイ
ム情報パケットの復号化を中断する機能を有する。
【0035】図2は、本実施の形態に係るリアルタイム
情報受信装置100の復号化部103の具体的な構成を
示すブロック図である。
【0036】図2に示す復号化部103において、復号
処理部201は、継続監視タイマ105から継続判定結
果の通知の有無に応じて、実際に揺らぎ吸収バッファ1
02からのリアルタイム情報パケットを復号化する。ま
た、継続監視タイマ105から継続判定結果が通知され
ている場合に揺らぎ吸収バッファ102からリアルタイ
ム情報パケットの取得を停止すると共に、復号化処理を
停止する。
【0037】無音出力部202は、復号処理部201が
復号化処理を停止したときに再生される無音データを出
力する。
【0038】信号選択部203は、継続監視タイマ10
5から継続判定結果の通知の有無に応じて、復号処理部
201からの復号化されたデータ又は無音出力部202
からの無音データのいずれかを選択する。継続監視タイ
マ105から継続判定結果が通知されていない場合に
は、復号処理部201からのデータを選択し出力する。
一方、継続監視タイマ105から継続判定結果が通知さ
れている場合には、無音出力部202からの無音データ
を選択し出力する。
【0039】図3は、本実施の形態に係るリアルタイム
情報受信装置100の継続監視タイマ105の具体的な
構成を示すブロック図である。
【0040】図3に示す継続監視タイマ105におい
て、通知継続時間カウンタ301は、蓄積データ量判定
手段104からの蓄積データ量判定結果が通知状態のま
ま継続している時間(以下、「通知継続時間」という)
をカウントする。カウントされた通知継続時間は、通知
継続時間判定手段302に出力される。
【0041】通知継続時間判定手段302は、入力され
た通知継続時間と予め設定された閾値とを比較する。通
知継続時間が閾値を超えている場合にのみ復号化部10
3に継続判定結果を通知する。なお、通知継続時間が閾
値を超えていない場合には、復号化部103に継続判定
結果を通知しない。
【0042】次に、上記構成を有する本リアルタイム情
報受信装置100の動作について図4を参照して説明す
る。図4は、本リアルタイム情報受信装置100の動作
を説明するためのタイムチャートである。図4において
は、最初のパケットの伝送遅延が以後のパケットの伝送
遅延に比べて小さい場合におけるリアルタイム情報受信
装置100の各部の動作を示したタイミングチャートで
あり、特に、図4(a)はパケット送受信の様子、図4
(b)は揺らぎ吸収バッファ内のデータ量の変化、図4
(c)は蓄積データ判定結果の変化であり、図4(d)
は継続判定結果の変化を示したものである。
【0043】伝送路を介して対向の装置からリアルタイ
ム情報パケットを受信すると、パケット受信部101
は、そのリアルタイム情報パケットを揺らぎ吸収バッフ
ァ102に転送する。
【0044】揺らぎ吸収バッファ102は、通信開始時
には遅延揺らぎ吸収時間相当分のダミーデータを蓄積し
ている。そして、最初のパケットの受信を契機として、
バッファ内のデータを順々に復号化部103に対して転
送する。このとき、揺らぎ吸収バッファ102内のデー
タは、復号化部103のリアルタイム情報に対する符号
化速度で転送される。このため、パケットの伝送遅延時
間が図4(a)に示すような状態であった場合、揺らぎ
吸収バッファ102内のデータ量は図4(b)に示すよ
うに変化する。
【0045】すなわち、最初のパケットの伝送遅延が以
後のパケットの伝送遅延に比べて小さい場合には、揺ら
ぎ吸収バッファ102内のデータが、2番目のパケット
が受信されるまでに期待される転送量よりも多く復号化
部103に転送される。したがって、揺らぎ吸収バッフ
ァ102内のデータ量は、点t1で閾値を下回る。そし
て、点t2で2番目のパケットを受信した場合でも揺ら
ぎ吸収バッファ102内の蓄積データ量は、閾値を上回
らない。さらに点t3で3番目のパケットを受信した場
合でも同様に揺らぎ吸収バッファ102内の蓄積データ
量は閾値を上回らない。
【0046】この間、蓄積データ量判定手段104は、
揺らぎ吸収バッファ102の蓄積データ量を取得してい
る。そして、点t1で揺らぎ吸収バッファ102内の蓄
積データ量が閾値を下回った時点で蓄積データ量判定結
果を継続監視タイマ105に通知する。上述のように2
番目、3番目のパケットを受信しても閾値を上回らない
ため、蓄積データ量判定手段104は、継続して蓄積デ
ータ量判定結果を継続監視タイマ105に通知する。
【0047】継続監視タイマ105において、通知継続
時間カウンタ301は、蓄積データ量判定結果の通知継
続時間のカウントを点t1の時点で開始する。通知継続
時間判定手段302は、この通知継続時間と予め設定し
た閾値とを比較し、通知継続時間が閾値を超えている場
合に継続判定結果を復号化部103に通知する。ここで
は、点t4の時点で通知継続時間が閾値を超えるものと
する。したがって、図4(d)に示すように、点t4の
時点で継続判定結果を復号化部103に通知する。
【0048】次に、このようなタイミングでパケットを
受信した場合における復号化部103の動作を説明す
る。
【0049】点t0で最初のパケットを受信したときか
ら点t4の直前までは、復号化部103は、継続監視タ
イマ105から継続判定結果を通知されていない。継続
判定結果の通知を受けていない場合には、復号化部10
3は、揺らぎ吸収バッファ102内の蓄積データ量が不
足していないとみなす。このため、復号化部103にお
いては、復号処理部201が揺らぎ吸収バッファ102
からリアルタイム情報パケットを符号化速度で取得し、
復号化処理を実行する。そして、信号選択部203は、
復号処理部201からの復号化済みデータを選択し出力
する。
【0050】そして、点t4で、継続監視タイマ105
から継続判定結果の通知を受けると、復号化部103
は、揺らぎ吸収バッファ102内の蓄積データ量が不足
しているとみなす。このため、復号化部103において
は、復号処理部201は、揺らぎ吸収バッファ102か
らリアルタイム情報パケットの取得を停止すると共に、
復号化処理を停止する。したがって、揺らぎ吸収バッフ
ァ102内の蓄積データ量が一定に維持される(図4
(b)に示す点t4〜点t5の状態)。一方、無音出力
部202が無音データを信号選択部203に出力する。
信号選択部203は、この無音出力部202からの無音
データを選択し出力する。
【0051】さらに、点t5で4番目のパケットを受信
すると、揺らぎ吸収バッファ102内の蓄積データ量が
閾値を上回る。この時点で、蓄積データ量判定手段10
4は、継続監視タイマ105に対する蓄積データ量判定
結果の通知を停止する。この蓄積データ量判定結果の通
知の停止を受け、継続監視タイマ105も復号化部10
3に対する継続判定結果の通知を停止する。継続判定結
果の通知が停止されると、復号化部103において、復
号化処理が再開される。
【0052】すなわち、復号化部103は、継続判定結
果が通知されていない場合に揺らぎ吸収バッファ102
からリアルタイム情報パケットを取得して復号化する一
方、継続判定結果が通知されている場合にリアルタイム
情報パケットの取得と復号化を中断し、無音データを出
力するように動作する。
【0053】本実施の形態では、継続監視タイマ105
からの判定結果の有無は揺らぎ吸収バッファ102の蓄
積データ量が継続的に減少しているかどうかを示してい
る。このため、復号処理部201は、継続判定結果が通
知されている場合、すなわち、揺らぎ吸収バッファ10
2内の蓄積データ量が継続的に減少している場合に復号
化を停止する。一方、継続判定結果が通知されていない
場合、すなわち、揺らぎ吸収バッファ102内の蓄積デ
ータ量が継続的に減少してない場合に復号化を実行す
る。
【0054】このように本実施の形態のリアルタイム情
報受信装置100によれば、揺らぎ吸収バッファ102
内の蓄積データが減少しリアルタイム情報パケットを受
信してから復号化するまでの時間が減少していること
を、揺らぎ吸収バッファ102内のデータ量が定常的に
小さくなっているから検知する。そして、リアルタイム
情報パケットの復号化を中断することにより揺らぎ吸収
バッファ102内の蓄積データ量を増やし、ひいては、
リアルタイム情報パケットを受信してから復号化するま
での時間を増やす。これにより、受信側で吸収可能な遅
延揺らぎの時間を回復することができる。
【0055】なお、本実施の形態では、復号化部103
の復号化処理を停止した後、後続するリアルタイム情報
パケットを受信し揺らぎ吸収バッファ102内の蓄積デ
ータ量が閾値を上回った場合に復号化処理を再開するよ
うにしているが、これに限定されない。予め復号化処理
を停止する時間を一定時間に設定しその一定時間経過後
に再開させる等、どのような方法で復号化処理を再開す
るようにしてもよい。
【0056】また、本実施の形態では、図2に示す無音
出力部202が無音データを出力する点からも分かるよ
うに、リアルタイム情報パケットの一例として音声デー
タを用いて説明しているが、これに限定されない。音声
データの代わりに画像データをリアルタイム情報パケッ
トとして通信するようにしてもよい。この場合には、無
音出力部202は、無音データに相当する画像データを
出力し、以下の実施の形態において後述する音源部や無
音検出部においても、音声データの代わりに画像データ
を処理するものとする。
【0057】(実施の形態2)実施の形態1に係るリア
ルタイム情報受信装置100において、蓄積データ量判
定手段104が揺らぎ吸収バッファ102の蓄積データ
量を判断することで揺らぎ吸収バッファ102内のデー
タの減少を検知するのに対し、実施の形態2に係るリア
ルタイム情報受信装置500は、パケット受信部101
が一定時間内に受信したパケット数を判断することで揺
らぎ吸収バッファ102内のデータの減少を検知する点
で相違する。
【0058】図5は、本発明の実施の形態2に係るリア
ルタイム情報受信装置500の構成を示すブロック図で
ある。図5に示すリアルタイム情報受信装置500にお
いて、図1と同一符号を付した構成については同一の機
能を有するものとする。また、復号化部103の具体的
な構成については図2に示したものと同様とする。但
し、図2に示す復号化部103において、継続判定結果
は、後述する比較判定結果に置き換えられる。
【0059】図5に示すように、実施の形態2に係るリ
アルタイム情報受信装置500は、実施の形態1に係る
リアルタイム情報受信装置100を構成する蓄積データ
量判定手段104、継続監視タイマ105に代えて、受
信パケットカウンタ501、比較時期指定タイマ502
及び比較手段503を具備する点でリアルタイム情報受
信装置100と相違する。
【0060】受信パケットカウンタ501は、パケット
受信部101が受信したパケット数をカウントする。カ
ウントした受信パケット数は、比較手段503に通知さ
れる。
【0061】比較時期指定タイマ502は、比較手段5
03の処理タイミング(比較タイミング)を指定する。
具体的には、最初のパケットを受信した時点から一定時
間が経過したときに処理タイミングを指定する。
【0062】比較手段503は、受信パケットカウンタ
501から入力された受信パケット数と予め設定されて
いる受信パケット数の閾値とを比較処理を実行する。こ
の比較処理を実行するタイミングとして、比較時期指定
タイマ502から指定されたタイミングを利用する。比
較処理の結果、受信パケットカウンタ501から入力さ
れた受信パケット数が閾値を下回っている場合にのみ、
その旨を示す判定結果(以下、「比較判定結果」とい
う)を復号化部103に通知する。
【0063】復号化部103は、実施の形態1にリアル
タイム受信装置100と同様に、揺らぎ吸収バッファ1
02からのリアルタイム情報パケットを復号化する。し
かし、比較手段503から比較判定結果が通知されてい
る場合には、揺らぎ吸収バッファ102からのリアルタ
イム情報パケットの取得及び取得したリアルタイム情報
パケットの復号化を中断する機能を有する。
【0064】次に、上記構成を有する本リアルタイム情
報受信装置500の動作について図6を参照して説明す
る。図6は、本リアルタイム情報受信装置500の動作
を説明するためのタイムチャートである。図6において
は、最初のパケットの伝送遅延が以後のパケットの伝送
遅延に比べて小さい場合におけるリアルタイム情報受信
装置500の各部の動作を示したタイミングチャートで
あり、特に、図6(a)はパケット送受信の様子、図6
(b)は揺らぎ吸収バッファ内のデータ量の変化、図6
(c)は比較時期指定タイマ502が保持する一定時間
内に受信したパケット数の変化であり、図6(d)は比
較判定結果の変化を示したものである。
【0065】伝送路を介して対向の装置からリアルタイ
ム情報パケットを受信すると、実施の形態1と同様に、
パケット受信部101は、そのリアルタイム情報パケッ
トを揺らぎ吸収バッファ102に転送する。揺らぎ吸収
バッファ102も、実施の形態1と同様に、最初のリア
ルタイム情報パケットの受信を契機として先に蓄積した
データから順々に揺らぎ吸収バッファ102内のデータ
を復号化部103に転送する。このため、図6(a)に
示すようなタイミングでパケットの伝送遅延時間が変化
した場合、図6(b)に示すように揺らぎ吸収バッファ
102内のデータ量が変化する。
【0066】すなわち、最初のパケットの伝送遅延が以
後のパケットの伝送遅延に比べて小さい場合には、揺ら
ぎ吸収バッファ102内のデータが、2番目のパケット
が受信されるまでに期待される転送量よりも多く復号化
部103に転送される。したがって、揺らぎ吸収バッフ
ァ102内の蓄積データ量は、点t1で閾値を下回る。
そして、点t2で2番目のパケットを受信した場合でも
揺らぎ吸収バッファ102内の蓄積データ量は、閾値を
上回らない。さらに点t3で3番目のパケットを受信し
た場合でも同様に揺らぎ吸収バッファ102内の蓄積デ
ータ量は閾値を上回らない。
【0067】この間、受信パケットカウンタ501は、
パケット受信部101からパケット受信状態を取得して
いる。そして、パケット受信部101が受信したパケッ
ト数をカウントして、比較手段503に通知する。
【0068】比較時期指定タイマ502は、通信開始時
に点t0で最初のパケットを受信した時点から一定時間
のカウントを開始する。そして、予め設定された一定時
間が経過した時点で比較手段503に比較タイミング指
定を通知する。図6(b)では、3番目のパケットまで
が送信される時間を一定時間(点t0〜点t4)に設定
している。このため、揺らぎ吸収バッファ102内の蓄
積データ量が図6(b)に示すように変化した場合、一
定時間内に受信したパケット数は、図6(c)に示すよ
うに変化する。
【0069】比較手段503は、比較時期指定タイマ5
02からの比較タイミング指定を受けた時点で受信パケ
ットカウンタ501から通知されている受信パケット数
を把握することで、一定時間内の受信パケット数を算出
する。さらに、算出した受信パケット数と予め設定され
ている閾値と比較する。そして、受信パケット数が閾値
と比較して小さかった場合に比較判定結果を復号化部1
03に通知する。ここでは、点t4の時点で図6(c)
に示すように受信パケット数が閾値を下回っているた
め、比較手段503は、比較判定結果を復号化部103
に通知する。
【0070】次に、このようなタイミングでパケットを
受信した場合における復号化部103の動作を説明す
る。
【0071】点t0で最初のパケットを受信したときか
ら点t4の直前までは、復号化部103は、比較手段5
03から比較判定結果を通知されていない。比較判定結
果の通知を受けていない場合には、復号化部103は、
揺らぎ吸収バッファ102内の蓄積データ量が不足して
いないとみなす。このため、復号化部103において、
復号処理部201が揺らぎ吸収バッファ102からリア
ルタイム情報パケットを符号化速度で取得し、復号化処
理を実行する。そして、信号選択部203は、復号処理
部201からの復号化済みデータを選択し出力する。
【0072】そして、点t4で、比較手段503から比
較判定結果の通知を受けると、復号化部103は、揺ら
ぎ吸収バッファ102内の蓄積データ量が不足している
とみなす。このため、復号化部103において、復号処
理部201は、揺らぎ吸収バッファ102からリアルタ
イム情報パケットの取得を停止すると共に、復号化処理
を停止する。したがって、揺らぎ吸収バッファ102内
の蓄積データ量が一定に維持される(図6(b)に示す
点t4〜点t5の状態)。一方、無音出力部202が無
音データを信号選択部203に出力する。信号選択部2
03は、この無音出力部202からの無音データを選択
し出力する。
【0073】さらに、点t5で4番目のパケットを受信
した時点で、比較手段503は、比較判定結果の通知を
停止する。比較判定結果の通知が停止されると、復号化
部103において、復号化処理が再開される。
【0074】すなわち、復号化部103は、比較判定結
果が通知されていない場合に揺らぎ吸収バッファ102
からリアルタイム情報パケットを取得して復号化する一
方、比較判定結果が通知されている場合にリアルタイム
情報パケットの取得と復号化を中断し、無音データを出
力するように動作する。
【0075】本実施の形態では、比較手段503からの
比較判定結果の有無は揺らぎ吸収バッファ102内のデ
ータ量が平均的に減少しているかどうかを示している。
このため、復号化部103は、比較判定結果が通知され
ている場合、すなわち、揺らぎ吸収バッファ102内の
データ量が平均的に減少している場合に復号化を停止す
る。一方、比較判定結果が通知されていない場合、すな
わち、揺らぎ吸収バッファ102内のデータ量が平均的
に減少していない場合に復号化を実行する。
【0076】このように本実施の形態のリアルタイム情
報受信装置500によれば、揺らぎ吸収バッファ102
内の蓄積データが減少しリアルタイム情報パケットを受
信してから復号化するまでの時間が減少していること
を、揺らぎ吸収バッファ102内の蓄積データ量が定常
的減少していることから検知する。そして、リアルタイ
ム情報パケットの復号化を中断することにより揺らぎ吸
収バッファ102内の蓄積データ量を増やし、ひいて
は、リアルタイム情報パケットを受信してから復号化す
るまでの時間を増やす。これにより、受信側で吸収可能
な遅延揺らぎの時間を回復することができる。
【0077】なお、本実施の形態では、復号化部103
の復号化処理を停止した後、後続するリアルタイム情報
パケットを受信した時点で復号化処理を再開するように
しているが、これに限定されない。予め復号化処理を停
止する時間を一定時間に設定しその一定時間経過後に再
開させる等、どのような方法で復号化処理を再開するよ
うにしてもよい。
【0078】(実施の形態3)実施の形態1、2に係る
リアルタイム情報受信装置100、500において、復
号化部103が復号化処理を停止する間に無音データが
出力されるのに対し、実施の形態3に係るリアルタイム
情報受信装置は、音源部からの音声データを出力する点
で相違する。
【0079】図7は、実施の形態3に係るリアルタイム
情報受信装置の復号化部700の具体的な構成を示すブ
ロック図である。図7に示す復号化部700において、
図2と同一符号を付した構成については同一の機能を有
するものとする。なお、実施の形態3に係るリアルタイ
ム情報受信装置のその他の構成については、実施の形態
1、2に係るリアルタイム情報受信装置100、500
と同様とする。
【0080】図7に示す復号化部700において、音源
部701は、復号処理部201が復号化処理を停止した
ときに再生される音声データを出力する。信号選択部2
03は、継続(比較)判定結果の通知の有無に応じて、
復号処理部201からの復号化されたデータ又は音源部
701からの音声データのいずれかを選択する。継続
(比較)判定結果が通知されていない場合には、復号処
理部201からのデータを選択し出力する。一方、継続
(比較)判定結果が通知されている場合には、音源部7
01からの音声データを選択し出力する。
【0081】このような構成を有する復号化部700を
備えた実施の形態3に係るリアルタイム情報受信装置に
よれば、実施の形態1、2に係るリアルタイム情報受信
装置100、500において、復号化部103が復号化
処理を停止していたときに出力されていた無音データの
代わりに、予め用意されたトーンなどの音声データが復
号化部700から出力される。これにより、実施の形態
1、2に係るリアルタイム情報受信装置100、500
における効果を得ることができると共に、復号化停止中
にトーンなどの適切な音声データを出力することで、復
号化処理停止時の不自然さを回避することができる。
【0082】(実施の形態4)実施の形態3に係るリア
ルタイム情報受信装置において、復号化部700が継続
(比較)判定結果の通知を受けている間、継続して復号
化処理を停止していたのに対し、実施の形態4に係るリ
アルタイム情報受信装置においては、復号化部が継続
(比較)判定結果の通知を受けた場合に復号化処理の停
止を断続的に実行する点で相違する。
【0083】図8は、実施の形態4に係るリアルタイム
情報受信装置の復号化部800の具体的な構成を示すブ
ロック図である。図8に示す復号化部800において、
図2、図7と同一符号を付した構成については同一の機
能を有するものとする。なお、実施の形態4に係るリア
ルタイム情報受信装置のその他の構成については、実施
の形態1、2に係るリアルタイム情報受信装置100、
500と同様とする。
【0084】図8に示す復号化部800において、復号
通知タイマ801は、継続(比較)判定結果の通知を受
けた場合、予め設定された復号停止指示期間だけ復号停
止指示を通知する。また、復号停止指示期間が経過した
場合、復号停止指示を一旦停止する。そして、予め設定
された復号停止指示間隔が経過した後に継続(比較)判
定結果が通知されている場合、再度復号停止指示時間だ
け復号停止指示を通知する。さらに、復号停止指示を通
知中に継続(比較)判定結果の通知が停止した場合は復
号停止指示の通知を停止する。なお、継続(比較)判定
結果の通知を受けていない場合、復号通知タイマ801
は、復号停止指示を通知しない。
【0085】復号処理部802は、復号通知タイマ80
1から復号停止指示を受けると、その間、復号化処理を
停止する。その後、復号停止指示期間が経過して、復号
停止指示間隔の間は、復号処理部802は、復号化処理
を実行する。さらに、復号指示間隔が経過した後に再度
復号停止指示を受けた場合には、再度復号化処理を停止
する。
【0086】復号停止指示は、同様に信号選択部203
に通知されている。信号選択部203は、復号通知タイ
マ801から復号停止指示を受けると、その間、音源部
701からの音声データを選択し出力する。その後、復
号停止指示期間が経過して、復号停止指示間隔の間は、
信号選択部203は、復号処理部802からのデータを
選択し出力する。さらに、復号指示間隔が経過した後に
再度復号停止指示を受けた場合には、再度音源部701
からの音声データを選択し出力する。
【0087】次に、上記構成を有する復号化部800を
備える実施の形態4に係るリアルタイム情報受信装置の
動作について図9を参照して説明する。図9は、実施の
形態4に係るリアルタイム情報受信装置の復号化部80
0における復号通知タイマ801の動作を説明するため
のタイムチャートである。図9(a)は継続(比較)判
定結果の変化を示したものである。図9(b)は復号通
知タイマ801から通知される復号停止指示の変化を示
したものである。
【0088】図9に示す点t1で継続(比較)判定結果
の通知を受けると、復号通知タイマ801は、予め設定
された復号停止指示期間(図9に示す点t1〜点t2)
だけ復号停止指示を復号処理部802及び信号選択部2
03に通知する。このとき、復号処理部802は、揺ら
ぎ吸収バッファ102からのリアルタイム情報パケット
の取得及び復号化処理を停止する。また、信号選択部2
03は、音源部701からの音声データを選択し出力す
る。
【0089】そして、復号停止指示期間が経過すると、
復号通知タイマ801は、今度は復号停止指示間隔(図
9に示す点t2〜点t3)だけ復号停止指示を停止す
る。このとき、復号処理部802は、復号停止指示間隔
(図9に示す点t2〜点t3)の間は、揺らぎ吸収バッ
ファ102からのリアルタイム情報パケットの取得及び
復号化処理を再開する。また、信号選択部203は、復
号処理部802からの復号済みデータを選択し出力す
る。
【0090】そして、復号停止指示間隔が経過した時点
でさらに継続(比較)判定結果が通知されていた場合に
再度復号停止指示期間(図9に示す点t5〜点t6)だ
け復号停止指示を通知する。このとき、復号処理部80
2は、再度揺らぎ吸収バッファ102からのリアルタイ
ム情報パケットの取得及び復号化処理を停止する。ま
た、信号選択部203は、音源部701からの音声デー
タを選択し出力する。
【0091】なお、図9(b)では、復号停止指示を通
知しているときに点t4の時点で継続(比較)判定結果
の通知が停止している。このため、復号通知タイマ80
1も復号停止指示の通知を停止している。したがって、
点t4の時点で復号処理部802は、再度復号化処理を
再開する。
【0092】なお、継続(比較)判定結果が通知されて
いない場合、復号通知タイマ801は、復号停止指示を
通知しない。復号処理部802は、復号停止指示が通知
されていないため、揺らぎ吸収バッファ102からデー
タを復号化速度で取得して復号化し、復号化したデータ
を信号選択部203に出力する。信号選択部203は、
同様に復号停止指示が通知されていないため、復号処理
部802からの入力を出力する。
【0093】このような構成を有する復号化部800を
備えた実施の形態4に係るリアルタイム情報受信装置に
よれば、実施の形態1〜3に係るリアルタイム情報受信
装置において、継続(比較)判定結果の通知を受けた場
合に継続して復号化部103(700)の復号化処理を
停止する代わりに、復号化処理が断続的に停止される。
これにより、実施の形態1〜3に係るリアルタイム情報
受信装置における効果を得ることができると共に、大量
のデータが減少した場合であっても、復号通知タイマ8
01の働きにより復号化の停止を短時間で複数回行うこ
とになる。これにより、復号化処理を一度に停止する時
間を短縮することができ、復号化処理を長時間停止する
ことによる通信品質への影響を軽減することができる。
【0094】(実施の形態5)実施の形態4に係るリア
ルタイム情報受信装置において、復号化部800が復号
化処理を停止する間に音声データが出力されるのに対
し、実施の形態5に係るリアルタイム情報受信装置は、
補間出力計算部からの補間データを出力する点で相違す
る。
【0095】図10は、実施の形態5に係るリアルタイ
ム情報受信装置の復号化部1000の具体的な構成を示
すブロック図である。図10に示す復号化部1000に
おいて、図2及び図8と同一符号を付した構成について
は同一の機能を有するものとする。なお、実施の形態5
に係るリアルタイム情報受信装置のその他の構成につい
ては、実施の形態1、2に係るリアルタイム情報受信装
置100、500と同様とする。
【0096】図10に示す復号化部1000において、
補間出力計算部1001は、復号停止指示の通知を受け
た場合、予め受け取った復号停止指示が通知される直前
の復号済みデータと復号停止指示が通知された時点で復
号化処理が施される直前の未復号であったデータを復号
化した復号済みデータの両者を補間する補間データを計
算し信号選択部203に出力する。
【0097】復号処理部1002は、図8の復号処理部
802が備える機能を有すると共に、復号化したデータ
を補間出力計算部1001に出力する機能を有する。ま
た、復号停止指示が通知された時点で復号化処理が施さ
れる直前の未復号データを復号化し補間出力計算部10
01に出力する。
【0098】復号通知タイマ1003は、図8の復号通
知タイマ801が備える機能を有すると共に、復号処理
部1002や信号選択部203に通知するタイミングと
同様のタイミングで復号停止指示を補間出力計算部10
01にも通知する。
【0099】このような構成を有する復号化部1000
を備えた実施の形態5に係るリアルタイム情報受信装置
によれば、実施の形態4に係るリアルタイム情報受信装
置において、復号化部800が復号化処理を停止してい
たときに出力されていた音声データの代わりに、復号停
止指示が通知される直前の復号済みデータと復号停止指
示が通知された時点で復号化処理が施される直前の未復
号であったデータを復号化した復号済みデータとの両者
を補間する補間データが復号化部1000から出力され
る。これにより、実施の形態1、2に係るリアルタイム
情報受信装置100、500における効果を得ることが
できると共に、復号化が停止している間に最も適切な補
間データが出力されることとなる。このため、復号化処
理停止に伴う不自然さを軽減することができる。
【0100】また、大量のデータが減少した場合であっ
ても、復号通知タイマ1003の働きにより復号化の停
止を短時間で複数回行うことになる。これにより、復号
化処理を一度に停止する時間を短縮することができ、復
号化処理を長時間停止することによる通信品質への影響
を軽減することができる。
【0101】(実施の形態6)実施の形態1〜3に係る
リアルタイム情報受信装置において、復号化部が継続
(比較)判定結果の通知を受けている間継続して復号化
処理を停止し、また、実施の形態4、5に係るリアルタ
イム情報受信装置において、復号化部が継続(比較)判
定結果の通知を受けた場合に復号化処理を断続的に停止
していたのに対し、実施の形態6に係るリアルタイム情
報受信装置においては、復号化部がリアルタイム情報パ
ケットが無音データである場合にのみ復号化処理を停止
する点で相違する。
【0102】図11は、実施の形態6に係るリアルタイ
ム情報受信装置の復号化部1100の具体的な構成を示
すブロック図である。図11に示す復号化部1100に
おいて、図2と同一符号を付した構成については同一の
機能を有するものとする。なお、実施の形態6に係るリ
アルタイム情報受信装置のその他の構成については、実
施の形態1、2に係るリアルタイム情報受信装置10
0、500と同様とする。
【0103】図11に示す復号化部1100において、
無音出力部1101は、無音データに相当する音声デー
タを出力する。
【0104】復号処理部1102は、図8の復号処理部
802が備える機能を有すると共に、復号化したデータ
を無音検出部1103に出力する機能を有する。
【0105】無音検出部1103は、継続(比較)判定
結果が通知されており、かつ、復号処理部1102から
取得した復号済みデータが無音データである場合にのみ
復号停止指示を復号処理部1102及び信号選択部20
3に通知する。無音検出部1103は、この状態以外で
は復号停止指示を通知しない。
【0106】信号選択部203は、復号停止指示の通知
を受けた場合に無音出力部1101からの音声データ
を、復号停止指示の通知を受けていない場合には復号処
理部1102からの復号済みデータを選択し出力する。
【0107】このような構成を有する復号化部1100
を備えた実施の形態6に係るリアルタイム情報受信装置
によれば、継続(比較)判定結果を受けた場合であっ
て、復号処理部1102で復号化されたデータが無音デ
ータであったときにのみ復号化部1100の復号化処理
が停止される。これにより、実施の形態1、2に係るリ
アルタイム情報受信装置100、500における効果を
得ることができると共に、リアルタイム情報パケットが
無音データである場合に復号化処理が停止することにな
る。リアルタイム情報パケットが無音データであるとき
のみ復号化処理が停止されるため、復号化処理の停止に
伴う音声途切れを回避することができる。
【0108】(実施の形態7)実施の形態6に係るリア
ルタイム情報受信装置において、リアルタイム情報パケ
ットが無音データである場合に復号化部が復号化処理を
停止していたのに加え、実施の形態7に係るリアルタイ
ム情報受信装置においては、さらに復号化部が復号化処
理を分割して停止する点で相違する。
【0109】図12は、実施の形態7に係るリアルタイ
ム情報受信装置の復号化部1200の具体的な構成を示
すブロック図である。図12に示す復号化部1200に
おいて、図2及び図11と同一符号を付した構成につい
ては同一の機能を有するものとする。なお、実施の形態
7に係るリアルタイム情報受信装置のその他の構成につ
いては、実施の形態1、2に係るリアルタイム情報受信
装置100、500と同様とする。
【0110】図12に示す復号化部1200において、
無音検出部1201は、継続(比較)判定結果が通知さ
れており、かつ、復号処理部1102から取得した復号
済みデータが無音データである場合にのみ無音検出を復
号通知タイマ1202に通知する。無音検出部1201
は、この状態以外では無音検出を通知しない。
【0111】復号通知タイマ1202は、無音検出部1
201から無音検出の通知を受けた場合、予め設定され
た復号停止指示時間だけ復号停止指示を通知する。ま
た、復号停止時間が経過した場合、復号停止指示を一旦
停止する。そして、予め設定された復号停止指示間隔が
経過した後に無音検出の通知を受けている場合、再度復
号停止指示時間だけ復号停止指示を通知する。さらに、
復号停止指示を通知中に無音検出の通知が停止した場合
は復号停止指示の通知を停止する。なお、無音検出の通
知を受けていない場合、復号通知タイマ1202は、復
号停止指示を通知しない。
【0112】このような構成を有する復号化部1200
を備えた実施の形態7に係るリアルタイム情報受信装置
によれば、実施の形態6に係るリアルタイム情報受信装
置において、リアルタイム情報パケットが無音データで
ある場合に復号化部が復号化処理を停止していたのに加
え、さらに復号化部が復号化処理を断続的に停止する。
これにより、実施の形態1、2及び6に係るリアルタイ
ム情報受信装置における効果を得ることができると共
に、揺らぎ吸収バッファ102内のデータが大幅に不足
した場合でも、復号通知タイマ1202の働きにより復
号化の停止を短時間で複数回行うことになる。これによ
り、復号化処理を一度に停止する時間を短縮することが
でき、復号化処理を長時間停止することによる無音区間
が大きくなるのを回避することができる。
【0113】(実施の形態8)図13は、本実施の形態
8に係るリアルタイム情報受信装置100を適用したI
P電話装置の構成を示すブロック図である。
【0114】図13に示すIP電話装置1300は、実
施の形態1に係るリアルタイム情報受信装置100を備
えている。スピーカ1301は、リアルタイム情報受信
装置100の復号化部103においてアナログ信号に変
換された音声データを受け取り、その音声データを再生
する。マイク1302は、利用者から入力された音声を
アナログ信号に変換し、このアナログ信号を符号化部1
303に渡す。
【0115】符号化部1303は、マイク1302から
入力されたアナログ信号をデジタル音声信号に変換し、
パケット送信部1304に渡す。パケット送信部130
4は、符号化部1303から入力されたデジタル音声信
号を予め設定された一定長のパケットに分割し、予め設
定された一定の間隔で送信する。
【0116】このようにIP電話装置1300に実施の
形態1に係るリアルタイム情報受信装置100を適用す
ることで、IP電話装置1300において実施の形態1
に係るリアルタイム情報受信装置100の効果を得るこ
とができる。
【0117】すなわち、本IP電話装置1300におい
て、揺らぎ吸収バッファ102内の蓄積データが減少し
リアルタイム情報パケットを受信してから復号化するま
での時間が減少した場合であっても、リアルタイム情報
パケットの復号化を中断することにより揺らぎ吸収バッ
ファ102内の蓄積データ量を増やすことができ、受信
側のIP電話装置1300で吸収可能な遅延揺らぎの時
間を回復することができる。
【0118】なお、本実施の形態のIP電話装置130
0においては、実施の形態1に係るリアルタイム情報受
信装置100を適用した場合について説明しているが、
これに限定されない。IP電話装置1300に適用され
るリアルタイム情報受信装置としては、実施の形態2に
係るリアルタイム情報受信装置500であってももちろ
んよいし、その復号化部において、実施の形態3〜7に
係る復号化部を適用するようにしてもよい。
【0119】ところで、このようなIP電話装置130
0に代表されるリアルタイム情報送信装置と実施の形態
1〜7に係るリアルタイム情報受信装置とをパケット網
を介して接続し、リアルタイム情報送受信システムを構
築してもよい。この場合には、リアルタイム情報送受信
システムにおいて、それぞれの実施の形態に係るリアル
タイム情報受信装置の効果を得ることができる。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
揺らぎ吸収バッファ内のデータ量を検知し、その検知結
果に応じて復号化部の復号化処理を一時的に中断するよ
うにしたので、パケットの伝送遅延時間にばらつきがあ
る場合でも、受信側で吸収可能な遅延揺らぎの時間を回
復することができるリアルタイム情報受信装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るリアルタイム情報
受信装置の構成を示すブロック図
【図2】実施の形態1にリアルタイム情報受信装置の復
号化部の具体的な構成を示すブロック図
【図3】実施の形態1に係るリアルタイム情報受信装置
の継続監視タイマの具体的な構成を示すブロック図
【図4】実施の形態1に係るリアルタイム情報受信装置
の動作を説明するためのタイムチャート
【図5】本発明の実施の形態2に係るリアルタイム情報
受信装置の構成を示すブロック図
【図6】実施の形態2に係るリアルタイム情報受信装置
の動作を説明するためのタイムチャート
【図7】本発明の実施の形態3に係るリアルタイム情報
受信装置の復号化部の具体的な構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態4に係るリアルタイム情報
受信装置の復号化部の具体的な構成を示すブロック図
【図9】実施の形態4に係るリアルタイム情報受信装置
の復号化部における復号通知タイマの動作を説明するた
めのタイムチャート
【図10】本発明の実施の形態5に係るリアルタイム情
報受信装置の復号化部の具体的な構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態6に係るリアルタイム情
報受信装置の復号化部の具体的な構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態7に係るリアルタイム情
報受信装置の復号化部の具体的な構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態8に係るリアルタイム情
報受信装置をIP電話装置に適用した場合の構成を示す
ブロック図
【符号の説明】
100、500 リアルタイム情報受信装置 101 パケット受信部 102 揺らぎ吸収バッファ 103 復号化部 104 蓄積データ量判定手段 105 継続監視タイマ 201,802,1002,1102 復号処理部 202,1101 無音出力部 203 信号選択部 301 通知継続時間カウンタ 302 通知継続時間判定手段 501 受信パケットカウンタ 502 比較時期指定タイマ 503 比較手段 701 音源部 801,1003,1202 復号通知タイマ 1001 補間出力計算部 1103,1201 無音検出部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の間隔及びパケット長で送信される
    リアルタイム情報パケットを受信するパケット受信部
    と、前記リアルタイム情報パケットを一時的に蓄積する
    揺らぎ吸収バッファと、前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄
    積されたデータ量を判定する蓄積データ量判定手段と、
    前記蓄積データ量判定手段が判定した蓄積データ量が予
    め設定された閾値を下回る時間が一定時間継続した場合
    に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復号
    化を中断する復号化部と、を具備することを特徴とする
    リアルタイム情報受信装置。
  2. 【請求項2】 一定の間隔及びパケット長で送信される
    リアルタイム情報パケットを受信するパケット受信部
    と、前記リアルタイム情報パケットを一時的に蓄積する
    揺らぎ吸収バッファと、通信開始後、前記パケット受信
    部で受信した前記リアルタイム情報パケットの総数であ
    る受信パケット数を計数する受信パケットカウンタと、
    前記パケット受信部で受信が開始された時点から一定時
    間内に受信した受信パケット数が予め設定された閾値を
    下回る場合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデ
    ータの復号化を中断する復号化部と、を具備することを
    特徴とするリアルタイム情報受信装置。
  3. 【請求項3】 前記復号化部は、前記蓄積データ量が予
    め設定された閾値を下回る時間が一定時間継続した場合
    又は一定時間内に受信した受信パケット数が予め設定さ
    れた閾値を下回る場合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄
    積されたデータの復号化を中断する一方、上記以外の場
    合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復
    号化処理を実行する復号処理部と、前記復号処理部が復
    号化処理を中断した場合に無音データを出力する無音出
    力部と、前記復号処理部が復号化処理を中断した場合に
    前記無音出力部からの無音データを選択する一方、復号
    化処理を実行している場合に前記復号処理部からの復号
    済みデータを選択する信号選択部と、を具備することを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載のリアルタイム情
    報受信装置。
  4. 【請求項4】 前記復号化部は、前記蓄積データ量が予
    め設定された閾値を下回る時間が一定時間継続した場合
    又は一定時間内に受信した受信パケット数が予め設定さ
    れた閾値を下回る場合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄
    積されたデータの復号化を中断する一方、上記以外の場
    合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復
    号化を実行する復号処理部と、前記復号処理部が復号化
    処理を中断した場合に各種音声データを出力する音源部
    と、前記復号処理部が復号化処理を中断した場合に前記
    音源部からの音声データを選択する一方、復号化処理を
    実行する場合に前記復号処理部からの復号済みデータを
    選択する信号選択部と、を具備することを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載のリアルタイム情報受信装置。
  5. 【請求項5】 前記復号化部は、前記蓄積データ量が予
    め設定された閾値を下回る時間が一定時間継続した場合
    又は一定時間内に受信した受信パケット数が予め設定さ
    れた閾値を下回る場合に一定時間復号停止指示の出力を
    一定周期で繰り返す復号通知タイマを具備し、前記復号
    処理部は、前記復号停止指示が出力されている場合に前
    記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復号化を
    中断する一方、前記復号停止指示が出力されていない場
    合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復
    号化を実行し、前記信号選択部は、前記復号停止指示が
    出力されている場合に前記無音出力部又は前記音源部か
    らデータを選択する一方、出力されていない場合に前記
    復号処理部からの復号済みデータを選択することを特徴
    とする請求項3又は請求項4記載のリアルタイム情報受
    信装置。
  6. 【請求項6】 前記復号化部は、前記蓄積データ量が予
    め設定された閾値を下回る時間が一定時間継続した場合
    又は一定時間内に受信した受信パケット数が予め設定さ
    れた閾値を下回る場合に一定時間復号停止指示の出力を
    一定周期で繰り返す復号通知タイマと、前記復号停止指
    示が出力されている場合に前記揺らぎ吸収バッファ内に
    蓄積されたデータの復号化を中断する一方、前記復号停
    止指示が出力されていない場合に前記揺らぎ吸収バッフ
    ァ内に蓄積されたデータの復号化を実行する復号処理部
    と、前記復号処理部から復号済みデータを受け取る一
    方、前記復号停止指示が出力された場合に前記復号停止
    指示が出力される直前の復号済みデータと前記復号停止
    指示が出力された時点で復号化される直前の未復号であ
    ったデータを復号化した復号済みデータとの間の補間デ
    ータを出力する補間出力計算部と、前記復号停止指示が
    出力されている場合は前記補間出力計算部からの補間デ
    ータを選択する一方、出力されていない場合は前記復号
    処理部からの復号済みデータを選択する信号選択部と、
    を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    のリアルタイム情報受信装置。
  7. 【請求項7】 前記復号化部は、前記蓄積データ量が予
    め設定された閾値を下回る時間が一定時間継続した場合
    又は一定時間内に受信した受信パケット数が予め設定さ
    れた閾値を下回る場合であって、かつ、入力された復号
    済みデータから無音部分を検出した場合に復号停止指示
    を出力する無音検出部と、前記復号停止指示が出力され
    ている場合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデ
    ータの復号化を中断する一方、出力されていない場合に
    前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復号化
    を実行する復号処理部と、前記復号処理部が復号化処理
    を中断した場合に無音データを出力する無音出力部と、
    前記復号停止指示が出力されている場合に前記無音出力
    部からのデータを選択する一方、出力されていない場合
    に前記復号処理部からのデータを選択する信号選択部
    と、を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載のリアルタイム情報受信装置。
  8. 【請求項8】 前記復号化部は、前記蓄積データ量が予
    め設定された閾値を下回る時間が一定時間継続した場合
    又は一定時間内に受信した受信パケット数が予め設定さ
    れた閾値を下回る場合であって、かつ、入力される復号
    済みデータから無音部分を検出した場合に無音検出信号
    を出力する無音検出部と、前記無音検出信号が出力され
    た場合に一定時間復号停止指示の出力を一定周期で繰り
    返す復号通知タイマと、前記復号停止指示が出力されて
    いる場合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデー
    タの復号化を中断する一方、出力されている場合に前記
    揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復号化を実
    行する復号処理部と、前記復号処理部が復号化処理を中
    断する場合に無音データを出力する無音出力部と、前記
    復号停止指示が出力されている場合に前記無音出力部か
    らのデータを選択する一方、出力されていない場合に前
    記復号処理部からのデータを選択する信号選択部と、を
    具備することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    リアルタイム情報受信装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれかに記載
    のリアルタイム情報受信装置と、前記リアルタイム情報
    受信装置の復号化部で復号化された音声データを再生す
    る再生手段と、入力される音声を符号化する符号化部
    と、前記符号化部で符号化されたデータを一定長のパケ
    ットに分割し予め設定した一定の間隔で送信するパケッ
    ト送信部と、を具備することを特徴とする通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項8のいずれかに記
    載のリアルタイム情報受信装置と、伝送遅延が変動しう
    るパケット網と、符号化したリアルタイム情報を一定の
    間隔及びパケット長で前記パケット網に送信するリアル
    タイム情報送信装置と、から構成されることを特徴とす
    るリアルタイム情報通信システム。
  11. 【請求項11】 一定の間隔及びパケット長で送信され
    るリアルタイム情報パケットを受信する工程と、前記リ
    アルタイム情報パケットを一時的に揺らぎ吸収バッファ
    に蓄積する工程と、前記揺らぎ吸収バッファに蓄積され
    たデータ量を判定する工程と、判定した蓄積データ量が
    予め設定された閾値を下回る時間が一定時間継続した場
    合に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復
    号化を中断する工程と、を具備することを特徴とする遅
    延揺らぎ除去方法。
  12. 【請求項12】 一定の間隔及びパケット長で送信され
    るリアルタイム情報パケットを受信する工程と、前記リ
    アルタイム情報パケットを一時的に揺らぎ吸収バッファ
    に蓄積する工程と、通信開始後、受信した前記リアルタ
    イム情報パケットの総数である受信パケット数を計数す
    る工程と、受信が開始された時点から一定時間内に受信
    した受信パケット数が予め設定された閾値を下回る場合
    に前記揺らぎ吸収バッファ内に蓄積されたデータの復号
    化を中断する工程と、を具備することを特徴とする遅延
    揺らぎ除去方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006171353A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Nec Engineering Ltd 音声復号システム

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