JP2002199151A - 画像入出力装置の機種に応じた画像処理 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークに接続された画像入出力装置を
用いて画像データを入出力する際の画像処理の効率化、
ハードウエア資源の有効活用、および画質向上を図る技
術を提供する。 【解決手段】 ネットワークに接続された複数の画像入
力装置から入力された原画像データに対して画像処理を
施す際に、画像入力装置に依存する画像処理を原画像デ
ータの入力時に行い、画像入力装置に依存しない画像処
理を画像処理装置の負荷が軽いときに行う。また、入力
された原画像データに対して画像処理を施し、ネットワ
ークに接続された複数の画像出力装置に供給するための
データを生成する際には、画像出力装置に依存しない処
理を画像処理装置の負荷が軽いときに行い、画像出力装
置に依存する画像処理を画像出力要求時に行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークに接
続された画像入出力装置の機種に応じて行う画像処理に
関する。

【０００２】

【従来の技術】インターネットその他のネットワークを
利用して画像入力装置からサーバにアップロードされた
画像データをダウンロードして、画像出力装置によって
画像を出力させる技術が普及している。画像データの入
力は、デジタルカメラやスキャナ等からなされる。画像
データの出力は、表示装置への表示、プリンタでの印刷
等の態様で行われる。近年では、インターネットにアク
セス可能な携帯電話や携帯メール端末が画像の画像入力
装置あるいは画像表示装置として使用される場合もあ
る。また、携帯メール端末に備えられたデジタルカメラ
で撮影した画像データをＥメールに添付して送ったり、
サーバにアップロードすることも行われている。

【０００３】一般に、デジタルの画像データについて
は、入力から画像出力を行うまでの過程で種々の画像処
理が施される場合が多い。画像処理としては、例えば、
各画素の階調数を低減するハーフトーン処理、原画像デ
ータの表色系を出力装置の表色系に変換する色変換処
理、画像データのコントラストや階調の補正処理等が挙
げられる。画像入力装置や、サーバや、画像出力装置が
それぞれ画像処理機能を備えている場合があり、この場
合それぞれが独立してこのような画像処理を行ってい
る。サーバがこのような画像処理を一括して行う場合も
ある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】サーバには種々の画像
入力装置から画像データが入力され、画像処理された画
像データは種々の画像出力装置に出力される。しかし、
この場合、画像入力装置や画像出力装置によって特性が
異なる場合があるので、画質を向上させる画像処理が適
切に施されない場合が生じる。この課題を解決するため
には、サーバで画像入出力装置の機種を判別してから、
その機種に依存した画像処理を行うことも可能ではある
が、画像入出力の要求がバースト的に発生すると、サー
バに過剰な負荷がかかるため効率よく処理を行うことが
できなくなるという別の課題を招くことが生じ得る。

【０００５】また、機種に依存した画像処理を行う場合
であっても、実際にはサーバが行う画像処理には、画像
入出力装置の機種に依存する画像処理と依存しない画像
処理とが存在する。これらの処理には、必ずしも画像デ
ータの入力時あるいは画像出力の要求時に連続的に行う
必要のないものもある。しかし、これらの処理をどのよ
うなタイミングで行うかについては考慮されていなかっ
た。そのために、画像データの入出力および画像処理を
効率よく行うことができなくなることが生じ得る。

【０００６】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、ネットワークに接続された画像入出
力装置を用いて画像データを入出力する際の画像処理の
効率化、ハードウエア資源の有効活用、および画質向上
を図る技術を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明で
は、以下の構成を採用した。本発明の第１の画像処理装
置は、ネットワークに接続された複数の画像入力装置か
ら入力された原画像データに対して画像処理を施す画像
処理装置であって、前記画像入力装置の入力装置情報を
取得する入力装置情報取得部と、前記原画像データの入
力時に、前記原画像データに対して前記入力装置情報に
依存した画像処理を施す入力装置情報依存画像処理部
と、前記入力装置情報依存画像処理が施された画像デー
タを記憶する記憶部と、前記原画像データの入力と無関
係に設定された所定のタイミングで、前記記憶部に記憶
された画像データに対して前記入力装置情報に依存しな
い画像処理を施す非依存画像処理部と、を備えることを
要旨とする。

【０００８】画像入力装置には種々の機器があり、それ
らには機器固有の画像入力に関する特性がある。また、
機器の動作状態によっても特性が異なる。本発明の画像
処理装置では、まず、画像入力装置の機器や動作状態
等、画質に影響を与える入力装置情報を取得することに
よって画像入力装置の特性を特定し、原画像データの入
力時に画像入力装置の特性に依存した画像処理を行う。
なお、「原画像データの入力時に画像処理を行う」と
は、原画像データの入力をきっかけとして画像処理を行
うことを意味している。従って、原画像データを入力し
ながら画像処理を行ってもよいし、原画像データ入力に
伴う一連のデータのやり取りの中で画像処理を行っても
よいし、データ入力に伴う一連のデータのやり取りが完
了した直後に画像処理を行ってもよい。ここでの画像処
理としては、例えば、色バランスの補正や、画像サイズ
の変更や、ノイズ除去等の画像入力装置に応じた処理が
挙げられる。画像処理装置は、これらの処理を行った後
の画像データを、一旦、記憶部に記憶する。そして、原
画像データの入力と無関係に設定された所定のタイミン
グで画像入力装置に依存しない全機器共通の画像処理を
行う。ここでの処理としては、例えば、肌の色や空の色
や木々の色等の色補正や、シャープネスの付加等が挙げ
られる。

【０００９】画像入力装置に依存しない画像処理では、
画像入力装置に依存した画像処理が施された全ての画像
データに対して共通の画像処理を施すのではなく、必要
な画像処理を適宜行えばよい。従って、必要のない画像
処理は行わなくてもよいし、例えば、いわゆる自然画像
やアニメ画像等、画像の種類によって施す画像処理を変
更してもよい。

【００１０】このように、画像入力装置の特性に依存す
る画像処理と依存しない画像処理とを異なるタイミング
で行うことによって、すぐに行わなくてもよい画像処理
を適当なタイミングを選択して行うことができるので、
画像処理の効率化を図ることができる。また、画像入力
装置に応じた画像処理を選択して行うので、画質の向上
を図ることができる。

【００１１】本発明の第１の画像処理装置において、
「所定のタイミング」とは、所定時刻でもよいし、原画
像データの入力から所定時間後でもよいが、更に、前記
画像処理装置の負荷を監視する負荷監視部を備えてお
り、前記所定のタイミングは、前記負荷が所定値以下の
ときであるものとすることが好ましい。

【００１２】こうすることによって、画像処理装置の負
荷が軽いときに画像入力装置の特性に依存しない画像処
理を分散して行うことができるので、ハードウエア資源
を有効活用して効率的に処理を行うことができる。

【００１３】なお、本発明の第１の画像処理装置におい
て、前記複数の画像入力装置は、複数種類の画像入力装
置を含んでおり、前記入力装置情報は、前記画像入力装
置の種類であるものとすることができる。

【００１４】画像入力装置の「種類」とは、デジタルカ
メラ、スキャナ、画像生成装置としてのパーソナルコン
ピュータ等、画像入力装置の分類を意味している。画像
入力装置の種類を特定することによって、その種類に応
じた適切な画像処理を施すことができる。この結果、画
質を向上することができる。

【００１５】また、前記入力装置情報は、前記画像入力
装置の機種名であるものとしてもよい。

【００１６】画像入力装置の「機種名」とは、各画像処
理装置の種類の中の個々の機種名を意味している。例え
ば、携帯電話の液晶表示パネルは、その機種によって表
示特性が異なる場合がある。このような場合に機種名を
特定することによって、その機種に応じた適切な画像処
理を施すことができる。この結果、画質を向上すること
ができる。

【００１７】また、前記入力装置情報は、前記画像入力
装置の動作状態であるものとしてもよい。

【００１８】画像入力装置の「動作状態」とは、例え
ば、デジタルカメラの撮影条件や、スキャナの画像取り
込み条件や、各種設定を意味している。これらを特定す
ることによっても、適切な画像処理を施すことができ
る。この結果、画質を向上することができる。

【００１９】本発明の第２の画像処理装置は、入力され
た原画像データに対して画像処理を施し、ネットワーク
に接続された複数の画像出力装置に供給するためのデー
タを生成する画像処理装置であって、前記画像出力装置
の出力特性に関する出力特性情報を取得する出力特性情
報取得部と、画像出力要求と無関係に設定された所定の
タイミングで、前記原画像データに対して前記出力特性
情報に依存しない画像処理を施す非依存画像処理部と、
前記非依存画像処理が施された画像データを記憶する記
憶部と、画像出力要求時に、前記記憶部に記憶された画
像データに対して前記出力特性情報に依存した画像処理
を施す出力特性情報依存画像処理部と、を備えることを
要旨とする。

【００２０】本発明の画像処理装置では、まず、画像出
力の要求と無関係に設定された所定のタイミングで、入
力された原画像データに対して画像出力装置の出力特性
に依存しない全機器共通の画像処理を施す。ここでの処
理としては、例えば、色バランスの補正、画像サイズの
変更、原画像データのノイズ除去、肌の色や空の色や木
々の色等の色補正、シャープネスの付加等が挙げられ
る。なお、画像出力装置に依存しない画像処理では、全
ての入力された原画像データに対して共通の画像処理を
施すのではなく、必要な画像処理を適宜行えばよい。従
って、必要のない画像処理は行わなくてもよいし、例え
ば、いわゆる自然画像やアニメ画像等、画像の種類によ
って施す画像処理を変更してもよい。

【００２１】画像処理装置は、これらの処理が施された
画像データを記憶部に記憶しておく。そして、画像出力
の要求時に、画像出力装置の出力特性に関する出力特性
情報を取得し、記憶部に記憶されている画像データに対
して画像出力装置の出力特性に応じた画像処理を施す。
ここでの処理としては、例えば、各画素の階調数を表現
可能な階調数に低減するハーフトーン処理や、画像デー
タの表色系を画像出力装置の表色系に変換する色変換処
理や、画像データのコントラストや階調の補正処等が挙
げられる。なお、画像処理装置への画像出力の要求に関
して、要求先と出力先が一致する場合と一致しない場合
とがある。

【００２２】このように、画像出力装置の出力特性に依
存する画像処理と依存しない画像処理とを異なるタイミ
ングで行うことによって、すぐに行わなくてもよい画像
処理を適当なタイミングを選択して行うことができるの
で、画像データを出力する際の画像処理の効率化を図る
ことができる。また、画像出力装置の出力特性に応じた
画像処理を選択して行うので、画質の向上を図ることが
できる。

【００２３】本発明の第２の画像処理装置において、更
に、前記画像処理装置の負荷を監視する負荷監視部を備
えており、前記所定のタイミングは、前記負荷が所定値
以下のときであるものとすることが好ましい。

【００２４】こうすることによって、画像処理装置の負
荷が軽いときに画像処理を分散させることができるの
で、ハードウエア資源を有効活用して効率的に処理を行
うことができる。

【００２５】なお、本発明の第２の画像処理装置におい
て、前記複数の画像出力装置は、複数種類の画像出力装
置を含んでおり、前記出力特性情報は、前記画像出力装
置の種類であるものとすることができる。

【００２６】画像出力装置の「種類」とは、印刷装置、
画像表示装置等、画像出力装置の分類を意味している。
例えば、印刷装置に出力する場合には、画像データをＲ
ＧＢ系からＣＭＹ系に変換する処理を行う。画像出力装
置の種類を特定することによって、その種類に応じた適
切な画像処理を施すことができる。

【００２７】また、前記出力特性情報は、前記画像出力
装置の機種名であるものとしてもよい。

【００２８】例えば、画像出力装置が液晶表示装置であ
る場合、同じ画像データであっても、その駆動方式によ
って異なる明度で画像が表現がなされる場合がある。ま
た、印刷装置においても、その機種によって用いるイン
クの色（成分）やインクの種類（染料インクや顔料イン
ク）や使用するインクの数が異なるため、必要な画像処
理が異なる。本発明では、画像表示装置の機種名によっ
て画像出力特性を特定し、これに応じて適切な画像処理
を行うことが可能であるので、画質を向上することがで
きる。

【００２９】また、前記出力特性情報は、前記画像出力
装置の動作状態であるものとしてもよい。

【００３０】画像出力装置の「動作状態」とは、例え
ば、表示コントラストの設定や、使用環境の温度、湿度
等が挙げられる。画像出力装置が液晶表示装置の場合に
は、温度によって液晶の透過特性が変化する。また、画
像出力装置がインクジェットプリンタの場合には、温度
や湿度によってインクの吐出特性が変化する。このよう
な画像出力装置の動作状態を特定することによって、適
切な画像処理を行うことができる。この結果、画質を向
上することができる。

【００３１】本発明は、上述の画像処理装置としての構
成の他、画像処理方法の発明として構成することもでき
る。また、これらを実現するコンピュータプログラム、
およびそのプログラムを記録した記録媒体、そのプログ
ラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など種々
の態様で実現することが可能である。なお、それぞれの
態様において、先に示した種々の付加的要素を適用する
ことが可能である。

【００３２】本発明をコンピュータプログラムまたはそ
のプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合
には、画像処理装置を駆動するプログラム全体として構
成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分
のみを構成するものとしてもよい。また、記録媒体とし
ては、フレキシブルディスクやＣＤ−ＲＯＭ、光磁気デ
ィスク、ＩＣカード、ＲＯＭカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置（ＲＡＭやＲＯＭなどのメモリ）
および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な
種々の媒体を利用できる。

【００３３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき以下の順で説明する。 Ａ．システム構成： Ｂ．画像処理： Ｃ．第２実施例： Ｄ．第２実施例の画像処理： Ｅ．変形例：

【００３４】Ａ．システム構成：図１は、本発明の第１
実施例としての画像処理装置を備えた画像表示システム
の構成を示す説明図である。インターネットＩＮＴに
は、サーバ１００が接続されている。このサーバ１００
は、本発明の画像処理装置として機能する。サーバ１０
０には、インターネットＩＮＴを介して、画像入力装置
あるいは画像出力装置としての携帯電話１０Ａ，１０
Ｂ，１０Ｃや、画像を作成、加工するためのアプリケー
ションプログラムをインストールしたパーソナルコンピ
ュータ３０Ａ，３０Ｂが接続されている。携帯電話１０
Ａ，１０Ｂは、２５６色を表示可能なカラー液晶パネル
を備えている。携帯電話１０Ｂは、デジタルカメラを搭
載している。携帯電話１０Ｃは、モノクロ４階調の表示
が可能なモノクロ液晶パネルを備えている。携帯電話１
０Ａ，１０Ｃには、それぞれデジタルカメラを搭載した
携帯メール端末２０Ａ，２０Ｃが接続されている。携帯
メール端末２０Ａ，２０Ｃは約６５０００色を表示可能
なカラー液晶パネルを備えている。

【００３５】また、サーバ１００には、インターネット
ＩＮＴを介して、インクジェットプリンタ４０Ａ，４０
Ｂも画像出力装置として接続されている。インクジェッ
トプリンタ４０Ａは、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラ
ックの４色のインクを用いて印刷を行うプリンタであ
る。インクジェットプリンタ４０Ｂは、シアン、マゼン
タ、イエロ、ライトシアン、ライトマゼンタ、ブラック
の６色のインクを用いて印刷を行うプリンタである。な
お、ライトシアンインクおよびライトマゼンタインク
は、シアンインクおよびマゼンタインクよりも濃度の薄
いインクである。

【００３６】図２は、サーバ１００の機能ブロックを示
す説明図である。サーバ１００は、原画像データ入力部
１１０と、入力装置情報取得部１２０と、画像処理パラ
メータ記憶部１３０と、入力装置情報依存画像処理部１
４０と、第１画像データ記憶部１５０と、非依存画像処
理部１６０と、第２画像データ記憶部１７０と、画像デ
ータ出力部１８０と、負荷監視部１９０とを備えてい
る。これらの機能ブロックは、サーバ１００にソフトウ
エア的に構築されている。なお、本実施例では、単一の
サーバ１００に全機能ブロックが用意されている場合を
例示するが、複数のサーバで分散処理するものとしても
よい。

【００３７】原画像データ入力部１１０には、図示しな
いデジタルカメラやスキャナによって取得された画像デ
ータや、パーソナルコンピュータにインストールされた
アプリケーションプログラムを用いて作成、加工された
画像データが、ＢＭＰ，ＧＩＦ，ＪＰＥＧ，ＴＩＦＦ等
の種々のファイル形式でインターネットＩＮＴまたは図
示しないローカルエリアネットワークを介して入力され
る。

【００３８】入力装置情報取得部１２０は、画像入力装
置からの原画像データの入力時に画像入力装置の特性を
特定するための情報を取得する。例えば、画像入力装置
の機種名や、デジタルカメラでの撮影条件やスキャナで
の画像取り込み条件等の動作状態を取得する。なお、こ
の情報は、画像入力装置から取得してもよいし、画像デ
ータのファイルフォーマットに付加されたものから取得
してもよい。

【００３９】画像処理パラメータ記憶部１３０には、入
力装置情報取得部１２０が取得した入力装置情報に応じ
て行う画像処理に用いるための複数の各種パラメータが
予め記憶されている。このパラメータとしては、色バラ
ンス補正に用いるルックアップテーブル等がある。

【００４０】入力装置情報依存画像処理部１４０は、入
力装置情報に応じて画像処理パラメータ記憶部１３０か
ら最適なパラメータを選択し、入力装置情報に依存した
画像処理を行う。この画像処理では、例えば、色バラン
スの補正や、画像サイズの変更や、画像データのノイズ
除去等が必要に応じて行われる。なお、これらの処理は
周知の技術であるため説明を省略する。

【００４１】第１画像データ記憶部１５０は、入力装置
情報依存画像処理部１４０で処理された画像データを一
旦記憶する。

【００４２】負荷監視部１９０は、サーバ１００の負荷
を常時監視している。非依存画像処理部１６０は、第１
画像データ記憶部１５０に記憶された画像データに対し
て、入力装置情報に依存しない画像処理を、負荷監視部
１９０が測定するサーバ１００の負荷が所定値以下のタ
イミングで行う。この画像処理では、例えば、肌の色や
空の色や木々の色等の色補正、シャープネスの付加等が
行われる。

【００４３】第２画像データ記憶部１７０は、非依存画
像処理部１６０で処理された画像データを記憶する。画
像データ出力部１８０は、画像出力の要求に応じて第２
画像データ記憶部に記憶されている画像データを画像出
力装置に送信する。

【００４４】Ｂ．画像処理：本実施例では、携帯メール
端末２０Ａに備えられたデジタルカメラで撮影した画像
のデータを入力するものとする。入力された画像データ
は、色バランスの補正と、画像サイズの変更と、原画像
データのノイズ除去と、肌の色や空の色や木々の色等の
色補正と、シャープネスの付加の処理が施された上で、
画像出力装置へのダウンロード用データとしてサーバ１
００内に保存されるものとする。これらの画像処理は、
以下に示すフローチャートに従って２つのタイミングに
分けて実行される。

【００４５】図３は、画像データ入力処理のフローチャ
ートである。まず、携帯メール端末２０Ａに備えられた
デジタルカメラで撮影された画像のデータが携帯電話１
０Ａを用いて通信することにより原画像データ入力部１
１０に入力される（ステップＳ１００）。そして、入力
装置情報取得部１２０で入力装置情報として携帯メール
端末２０Ａの機種名とデジタルカメラの撮影条件を取得
する（ステップＳ１１０）。これによって、サーバ１０
０は、画像入力装置、入力画像の特性を特定する。な
お、ステップＳ１００とステップＳ１１０とは順序を逆
にしてもよい。

【００４６】取得した入力装置情報に応じた最適な画像
処理を行うためのパラメータを画像処理パラメータ記憶
部１３０から選択して（ステップＳ１２０）、入力装置
情報に依存した画像処理として色バランスの補正と、画
像サイズの変更と、原画像データのノイズ除去を行う
（ステップＳ１３０）。そして、入力装置情報依存画像
処理が終了した画像データを第１画像データ記憶部１５
０に一旦記憶する（ステップＳ１４０）。

【００４７】次に、負荷監視部１９０が測定したサーバ
１００の負荷が所定値以下であるか否かを判定する（ス
テップＳ１５０）。本実施例では、サーバ１００の負荷
としてサーバ１００のＣＰＵの稼動率を監視している。
負荷が所定値以下であれば、非依存画像処理として肌の
色や空の色や木々の色等の色補正と、シャープネスの付
加を行う（ステップＳ１６０）。負荷が所定値以下でな
ければ、所定値以下になるまで待機する。なお、本実施
例では、サーバ１００の負荷としてＣＰＵの稼動率を用
いたが、データ通信のトラフィック量を用いてもよい。
また、非依存画像処理を行うか否かの判断基準となる
「所定値」は、データ通信や入力装置情報依存画像処理
に悪影響を与えないように任意に設定可能である。

【００４８】非依存画像処理が終了した画像データを第
２画像データ記憶部１７０に記憶し（ステップＳ１８
０）、画像データ入力処理を終了する。この画像データ
は、画像出力の要求に応じて画像データ出力部１８０か
ら出力される。

【００４９】このように第１実施例によれば、画像入力
装置の特性に依存する画像処理と依存しない画像処理と
を異なるタイミングで行うことにより、すぐに行わなく
てもよい画像処理を適当なタイミングを選択して行うこ
とができるので、画像処理の効率化を図ることができ
る。また、画像入力装置の特性に応じた画像処理を選択
して行うので、画質の向上を図ることができる。また、
サーバの負荷が軽いときに画像入力装置の特性に依存し
ない画像処理を行うので、ハードウエア資源の有効活用
を図ることもできる。

【００５０】Ｃ．第２実施例：図４は、本発明の第２実
施例としての画像処理装置（サーバ１００Ａ）の機能ブ
ロックを示す説明図である。サーバ１００Ａは、原画像
データ入力部１１０Ａと、原画像データ記憶部１２０Ａ
と、非依存画像処理部１３０Ａと、画像データ記憶部１
４０Ａと、出力特性情報取得部１５０Ａと、画像処理パ
ラメータ記憶部１６０Ａと、出力特性情報依存画像処理
部１７０Ａと、画像データ出力部１８０Ａと、負荷監視
部１９０Ａとを備えている。これらの機能ブロックは、
第１実施例と同様に、サーバ１００Ａにソフトウエア的
に構築されている。なお、第２実施例でも、単一のサー
バ１００Ａに全機能ブロックが用意されている場合を例
示するが、複数のサーバで分散処理するものとしてもよ
い。

【００５１】原画像データ入力部１１０Ａには、第１実
施例の原画像データ入力部１１０と同様に、原画像デー
タがインターネットまたはローカルエリアネットワーク
を介して入力される。原画像データ記憶部１２０Ａは、
入力された原画像データを一旦記憶する。

【００５２】負荷監視部１９０Ａは、サーバ１００Ａの
負荷を常時監視している。非依存画像処理部１３０Ａ
は、原画像データ記憶部１２０Ａに記憶された画像デー
タに対して、画像出力装置の出力特性に依存しない画像
処理を、負荷監視部１９０Ａが測定するサーバ１００Ａ
の負荷が所定値以下のタイミングで行う。この画像処理
では、例えば、色バランスの補正、画像サイズの変更、
画像データのノイズ除去、肌の色や空の色や木々の色等
の色補正、シャープネスの付加等が必要に応じて行われ
る。

【００５３】画像データ記憶部１４０Ａは、非依存画像
処理部１３０Ａで処理された画像データを一旦記憶す
る。

【００５４】出力特性情報取得部１５０Ａは、画像出力
の要求に同期して、出力する画像出力装置の出力特性に
関する出力特性情報を取得する。例えば、画像出力装置
の機種名や、出力設定や、使用環境のデータを取得す
る。

【００５５】画像処理パラメータ記憶部１６０Ａには、
出力特性情報取得部１５０Ａが取得した出力特性情報に
応じて行う画像処理に用いるための複数の各種パラメー
タが予め記憶されている。このパラメータとしては、例
えば、ハーフトーン処理に用いるディザマトリクスや、
階調補正に用いるルックアップテーブルや、ＲＧＢ系か
らＣＭＹＫ系に画像データの表色系を変換するための色
変換テーブル等がある。

【００５６】出力特性情報依存画像処理部１７０Ａは、
出力特性情報に応じて画像処理パラメータ記憶部１６０
Ａから最適なパラメータを選択し、出力装置に依存した
画像処理を行う。この画像処理では、解像度変換や、デ
ィザ法や誤差拡散法によるハーフトーン処理や、画像出
力装置の表示特性に応じた階調補正や、表色系を変換す
る色変換処理等の画質を向上するための種々の処理が必
要に応じて行われる。これらの処理の他に、各画像出力
装置に出力可能なように、ファイル形式の変換も行われ
る。なお、これらの処理は周知の技術であるため説明を
省略する。

【００５７】画像データ出力部１８０Ａは、出力特性情
報依存画像処理が終了した画像データを画像出力装置に
送信する。

【００５８】Ｄ．第２実施例の画像処理：本実施例で
は、携帯メール端末２０Ａに備えられたデジタルカメラ
で撮影した画像を携帯電話１０Ｂのカラー液晶パネルに
表示するものとする。デジタルカメラで撮影された画像
のデータは、サーバ１００Ａに入力され、ノイズの除去
と、画像サイズの変更と、階調値の補正と、ディザ法に
よるハーフトーン処理が施された後に出力されるものと
する。これらの画像処理は、以下に示すフローチャート
に従って２つのタイミングに分けて実行される。

【００５９】図５は、画像データ入力処理のフローチャ
ートである。まず、携帯メール端末２０Ａに備えられた
デジタルカメラで撮影された画像のデータが携帯電話１
０Ａを用いて通信することによりサーバ１００Ａの原画
像データ入力部１１０Ａに入力される（ステップＳ２０
０）。この原画像データを原画像データ記憶部１２０Ａ
に一旦記憶する（ステップＳ２１０Ａ）。

【００６０】そして、負荷監視部１９０Ａが測定したサ
ーバ１００Ａの負荷が所定値以下であるか否かを判定す
る（ステップＳ２２０）。第２実施例においても、第１
実施例と同様に、サーバ１００Ａの負荷としてサーバ１
００ＡのＣＰＵの稼動率を監視している。負荷が所定値
以下であれば、非依存画像処理として画像データのノイ
ズ除去と画像サイズの変更を行う（ステップＳ２３
０）。負荷が所定値以下でなければ、所定値以下になる
まで待機する。なお、「所定値」は任意に設定可能であ
る。非依存画像処理が終了した画像データを画像データ
記憶部１４０Ａに記憶し（ステップＳ２４０）、画像デ
ータ入力処理を終了する。

【００６１】図６は、画像データ出力処理のフローチャ
ートである。サーバ１００Ａは、携帯電話１０Ｂから画
像出力の要求を受けると（ステップＳ２５０）、携帯電
話１０Ｂの出力特性に関する出力特性情報として、携帯
電話１０Ｂの機種名と、出力設定（表示コントラストの
調整値、バックライトのＯＮ／ＯＦＦ等）と、使用環境
（温度、明るさ）のデータを携帯電話１０Ｂから取得す
る（ステップＳ２６０）。

【００６２】取得した出力特性情報に応じた最適な画像
処理を施すためのパラメータとして、階調補正のための
ルックアップテーブルと、ハーフトーン処理のためのデ
ィザマトリクスを画像処理パラメータ記憶部１６０Ａか
ら選択する（ステップＳ２７０）。そして、出力特性情
報依存画像処理として階調値の補正およびディザ法によ
るハーフトーン処理を行う（ステップＳ２８０）。そし
て、画像データ出力部１８０Ａから画像出力装置に画像
データを送信する（ステップＳ２９０）。

【００６３】このように第２実施例によれば、画像出力
装置の出力特性に依存しない画像処理と依存する画像処
理とを異なるタイミングで行うことにより、すぐに行わ
なくてもよい画像処理を適当なタイミングを選択して行
うことができるので、画像処理の効率化を図ることがで
きる。また、画像出力装置の出力特性に応じた画像処理
を選択して行うので、画質の向上を図ることができる。
また、サーバの負荷が軽いときに画像出力装置の出力特
性に依存しない画像処理を行うので、ハードウエア資源
の有効活用を図ることもできる。

【００６４】以上で説明した第１および第２実施例の画
像処理装置は、コンピュータによる処理を含んでいるこ
とから、この処理を実現するためのプログラムを記録し
た記録媒体としての実施の態様を採ることもできる。こ
のような記録媒体としては、フレキシブルディスクやＣ
Ｄ−ＲＯＭ、光磁気ディスク、ＩＣカード、ＲＯＭカー
トリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷
された印刷物、コンピュータの内部記憶装置（ＲＡＭや
ＲＯＭなどのメモリ）および外部記憶装置等の、コンピ
ュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。

【００６５】Ｅ．変形例：以上、本発明の実施の形態に
ついて説明したが、本発明はこのような実施の形態にな
んら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲内において種々なる態様での実施が可能である。例え
ば、以下のような変形例も可能である。

【００６６】Ｅ１．変形例１：第１実施例では、画像入
力装置に依存する画像処理と依存しない画像処理とを異
なるタイミングで行う画像処理装置について示した。第
２実施例では、画像出力装置に依存しない画像処理と依
存する画像処理とを異なるタイミングで行う画像処理装
置について示した。変形例の画像処理装置は、第１実施
例と第２実施例の特徴を併せ持つ。つまり、画像データ
の入力時には、画像入力装置に依存した画像処理を行
い、画像出力要求時に、画像出力装置に依存した画像処
理を行う。第１実施例における非依存画像処理（画像入
力装置に依存しない画像処理）として、画像出力装置に
依存した画像処理を適用した態様に相当する。同時に、
第２実施例における非依存画像処理（画像出力装置に依
存しない画像処理）として、画像入力装置に依存した画
像処理を適用した態様に相当する。

【００６７】図７は、変形例としての画像処理装置（サ
ーバ１００Ｂ）の機能ブロックを示す説明図である。サ
ーバ１００Ｂは、原画像データ入力部１１０Ｂと、入力
装置情報取得部１２０Ｂと、画像処理パラメータ記憶部
１３０Ｂと、入力装置情報依存画像処理部１４０Ｂと、
画像データ記憶部１５０Ｂと、出力特性情報取得部１６
０Ｂと、出力特性情報依存画像処理部１７０Ｂと、画像
データ出力部１８０Ｂと、負荷監視部１９０Ｂとを備え
ている。

【００６８】各部の機能は、第１および第２実施例のも
のと同様である。なお、画像処理パラメータ記憶部１３
０Ｂは、画像入力装置および画像出力装置の特性に依存
する画像処理を行うための複数のパラメータを記憶して
いる。入力装置情報依存画像処理部１４０Ｂと出力特性
情報依存画像処理部１７０Ｂは、画像処理パラメータ記
憶部１３０Ｂから選択したパラメータを用いて適切な画
像処理を行う。画像データ入力時の処理は、図３に示し
た第１実施例のステップＳ１００〜ステップＳ１４０と
同じである。また、画像出力時の処理は、図６に示した
第２実施例のものと同じである。このような変形例によ
れば、画像入力装置と画像出力装置の双方に応じて適切
な画像処理を行うことができる。

【００６９】Ｅ２．変形例２：上記第２実施例では、非
依存画像処理において、画像表示装置および印刷装置を
含む画像出力装置の全機種に共通の画像処理を行うもの
としたが、例えば、表色系の異なる画像表示装置ごと、
印刷装置ごとに共通の画像処理を行うものとしてもよ
い。

【００７０】Ｅ３．変形例３：上記実施例では、携帯メ
ール端末２０Ａに備えられたデジタルカメラで撮影され
た画像を携帯電話１０Ｂのカラー液晶パネルに出力する
例を示したが、これに限られるものではない。他の画像
出力装置に出力するようにしてもよい。例えば、携帯メ
ール端末２０Ｃに出力するようにしてもよいし、パーソ
ナルコンピュータ３０Ａ，３０Ｂに出力するようにして
もよいし、インクジェットプリンタ４０Ａ，４０Ｂに出
力するようにしてもよい。また、画像入力装置として他
の機器を用いてもよい。非依存画像処理としては、上述
した画像データのノイズの除去や画像サイズの変更の
他、インデックスカラーで入力された画像データをＲＧ
Ｂ各８ビットの画像データに変換したりする処理などが
挙げられる。出力特性情報依存画像処理としては、解像
度変換や、ディザ法や誤差拡散法等によるハーフトーン
処理や、画像出力装置の出力特性に応じた階調値の補正
や、表色系をＲＧＢ系からＣＭＹＫ系に変換する色変換
処理等の画質を向上するための種々の処理が挙げられ
る。また、ＲＧＢ系やＣＭＹ系のデータを通信する他
に、Ｙ信号（輝度信号）とＣ信号（色差信号）を用いて
通信してもよい。

【００７１】Ｅ４．変形例４：上記実施例では、画像を
表示する携帯電話１０Ｂからの要求によって画像処理を
行っているが、他の画像出力装置に出力するように要求
してもよい。例えば、携帯電話１０Ｂからインクジェッ
トプリンタ４０Ｂに画像を出力するように画像処理装置
に要求してもよい。

【００７２】Ｅ５．変形例５：上記実施例では、サーバ
の負荷が軽いときに非依存画像処理を行っているが、こ
れに限られるものではない。例えば、所定の時刻に行う
ようにしてもよい。また、サーバの負荷が軽いときに複
数の処理を含む非依存画像処理を１度に行っているが、
各処理をそれぞれサーバの負荷が軽いときに分散して行
うようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例としての画像処理装置を備
えた画像表示システムの構成を示す説明図である。

【図２】サーバ１００の機能ブロックを示す説明図であ
る。

【図３】画像データ入力処理のフローチャートである。

【図４】本発明の第２実施例としての画像処理装置（サ
ーバ１００Ａ）の機能ブロックを示す説明図である。

【図５】画像データ入力処理のフローチャートである。

【図６】画像データ出力処理のフローチャートである。

【図７】変形例としての画像処理装置（サーバ１００
Ｂ）の機能ブロックを示す説明図である。

【符号の説明】

１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃ…携帯電話 ２０Ａ，２０Ｃ…携帯メール端末 ３０Ａ，３０Ｂ…パーソナルコンピュータ ４０Ａ，４０Ｂ…インクジェットプリンタ １００，１００Ａ，１００Ｂ…サーバ １１０，１１０Ａ，１１０Ｂ…原画像データ入力部 １２０，１２０Ｂ…入力装置情報記憶部 １２０Ａ…原画像データ記憶部 １３０，１３０Ｂ…画像処理パラメータ記憶部 １３０Ａ…非依存画像処理部 １４０，１４０Ｂ…入力装置情報依存画像処理部 １４０Ａ，１５０Ｂ…画像データ記憶部 １５０…第１画像データ記憶部 １５０Ａ，１６０Ｂ…出力特性情報取得部 １６０…非依存画像処理部 １６０Ａ…画像処理パラメータ記憶部 １７０…第２画像データ記憶部 １７０Ａ，１７０Ｂ…出力特性情報依存画像処理部 １８０，１８０Ａ，１８０Ｂ…画像データ出力部 １９０，１９０Ａ，１９０Ｂ…負荷監視部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C087 AB06 AC07 BA03 BA07 BA12 BB10 BC07 BD05 BD36 2C187 AC08 AE06 5B021 BB02 EE04 5C062 AA35 AB17 AB21 AB41 AB42 5C077 LL19 MP08 NN08 NN11 PP15 PP20 PP32 PP33 PP37 PP80 PQ12 PQ22

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークに接続された複数の画像入
   力装置から入力された原画像データに対して画像処理を
   施す画像処理装置であって、 前記画像入力装置の入力装置情報を取得する入力装置情
   報取得部と、 前記原画像データの入力時に、前記原画像データに対し
   て前記入力装置情報に依存した画像処理を施す入力装置
   情報依存画像処理部と、 前記入力装置情報依存画像処理が施された画像データを
   記憶する記憶部と、 前記原画像データの入力と無関係に設定された所定のタ
   イミングで、前記記憶部に記憶された画像データに対し
   て前記入力装置情報に依存しない画像処理を施す非依存
   画像処理部と、 を備える画像処理装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の画像処理装置であって、 更に、前記画像処理装置の負荷を監視する負荷監視部を
   備えており、 前記所定のタイミングは、前記負荷が所定値以下のとき
   である、 画像処理装置。
3. 【請求項３】 請求項１記載の画像処理装置であって、 前記複数の画像入力装置は、複数種類の画像入力装置を
   含んでおり、 前記入力装置情報は、前記画像入力装置の種類である、
   画像処理装置。
4. 【請求項４】 請求項１記載の画像処理装置であって、 前記入力装置情報は、前記画像入力装置の機種名であ
   る、画像処理装置。
5. 【請求項５】 請求項１記載の画像処理装置であって、 前記入力装置情報は、前記画像入力装置の動作状態であ
   る、画像処理装置。
6. 【請求項６】 入力された原画像データに対して画像処
   理を施し、ネットワークに接続された複数の画像出力装
   置に供給するためのデータを生成する画像処理装置であ
   って、 前記画像出力装置の出力特性に関する出力特性情報を取
   得する出力特性情報取得部と、 画像出力要求と無関係に設定された所定のタイミング
   で、前記原画像データに対して前記出力特性情報に依存
   しない画像処理を施す非依存画像処理部と、 前記非依存画像処理が施された画像データを記憶する記
   憶部と、 画像出力要求時に、前記記憶部に記憶された画像データ
   に対して前記出力特性情報に依存した画像処理を施す出
   力特性情報依存画像処理部と、 を備える画像処理装置。
7. 【請求項７】 請求項６記載の画像処理装置であって、 更に、前記画像処理装置の負荷を監視する負荷監視部を
   備えており、 前記所定のタイミングは、前記負荷が所定値以下のとき
   である、 画像処理装置。
8. 【請求項８】 請求項６記載の画像処理装置であって、 前記複数の画像出力装置は、複数種類の画像出力装置を
   含んでおり、 前記出力特性情報は、前記画像出力装置の種類である、
   画像処理装置。
9. 【請求項９】 請求項６記載の画像処理装置であって、 前記出力特性情報は、前記画像出力装置の機種名であ
   る、画像処理装置。
10. 【請求項１０】 請求項６記載の画像処理装置であっ
    て、 前記出力特性情報は、前記画像出力装置の動作状態であ
    る、画像処理装置。
11. 【請求項１１】 ネットワークに接続された複数の画像
    入力装置から入力された原画像データに対して画像処理
    を施す画像処理方法であって、（ａ）前記画像入力装置
    の入力装置情報を取得する工程と、（ｂ）前記原画像デ
    ータの入力時に、前記原画像データに対して前記入力装
    置情報に依存した画像処理を施す工程と、（ｃ）前記入
    力装置情報に依存した画像処理が施された画像データを
    記憶する工程と、（ｄ）前記原画像データ入力時と無関
    係に設定された所定のタイミングで、前記工程（ｃ）に
    おいて記憶された画像データに対して前記入力装置情報
    に依存しない画像処理を施す工程と、 を備える画像処理方法。
12. 【請求項１２】 入力された原画像データに対して画像
    処理を施し、ネットワークに接続された複数の画像出力
    装置に供給するためのデータを生成する画像処理方法で
    あって、（ａ）画像出力要求と無関係に設定された所定
    のタイミングで、前記原画像データに対して前記画像出
    力装置の出力特性に関する情報に依存しない画像処理を
    施す工程と、（ｂ）前記画像出力装置の出力特性に関す
    る情報に依存しない画像処理が施された画像データを記
    憶する工程と、（ｃ）前記画像出力装置の出力特性に関
    する出力特性情報を取得する工程と、（ｄ）画像出力要
    求時に、前記工程（ｂ）において記憶された画像データ
    に対して前記出力特性情報に依存した画像処理を施す工
    程と、 を備える画像処理方法。
13. 【請求項１３】 ネットワークに接続された複数の画像
    入力装置から入力された原画像データに対して画像処理
    を施すためのコンピュータプログラムをコンピュータに
    読み取り可能に記録した記録媒体であって、 前記画像入力装置の入力装置情報を取得する機能と、 前記原画像データに対して前記入力装置情報に依存した
    画像処理を施す機能と、 前記入力装置情報に依存した画像処理が施された画像デ
    ータに対して前記入力装置情報に依存しない画像処理を
    施す機能と、 前記入力装置情報に依存した画像処理と前記入力装置情
    報に依存しない画像処理のタイミングを制御する機能
    と、 を前記コンピュータに実現させるためのコンピュータプ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
14. 【請求項１４】 入力された原画像データに対して画像
    処理を施し、ネットワークに接続された複数の画像出力
    装置に供給するためのデータを生成するためのコンピュ
    ータプログラムをコンピュータに読み取り可能に記録し
    た記録媒体であって、 前記画像出力装置の出力特性に関する出力特性情報を取
    得する機能と、 前記原画像データに対して前記出力特性情報に依存しな
    い画像処理を施す機能と、 前記出力特性情報に依存しない画像処理が施された画像
    データに対して前記出力特性情報に依存した画像処理を
    施す機能と、 前記出力特性情報に依存しない画像処理と前記出力特性
    情報に依存した画像処理のタイミングを制御する機能
    と、 を前記コンピュータに実現させるためのコンピュータプ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。