JP2002197666A - 記録情報再生装置 - Google Patents
記録情報再生装置Info
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Landscapes
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の記録層が積層されている多層ディスク
では、スペーサ層に気泡や隙間等があると、ピットやグ
ルーブを正しく読み取ることができなくなるなどのた
め、信号処理側で安定に層間クロストークを除去する方
法が望まれている。 【解決手段】 仮判別回路33は、パーシャルレスポン
ス等化を前提とした仮判別(収束目標設定)を行う。こ
の仮判別値と波形等化後再生信号との差分値をエラーと
信号として減算器34から取り出し、乗算器・LPF2
7〜29に供給し、エラー信号が0になるようにトラン
スバーサルフィルタ21、25、26のフィルタ係数を
可変制御する。トランスバーサルフィルタ21には再生
しようとするセンター層からの再生信号が入力されて波
形等化され、トランスバーサルフィルタ25、26には
隣接層からの再生信号が入力されて擬似クロストーク信
号として取り出され、減算器30、31で波形等化され
た再生信号と減算される。
では、スペーサ層に気泡や隙間等があると、ピットやグ
ルーブを正しく読み取ることができなくなるなどのた
め、信号処理側で安定に層間クロストークを除去する方
法が望まれている。 【解決手段】 仮判別回路33は、パーシャルレスポン
ス等化を前提とした仮判別(収束目標設定)を行う。こ
の仮判別値と波形等化後再生信号との差分値をエラーと
信号として減算器34から取り出し、乗算器・LPF2
7〜29に供給し、エラー信号が0になるようにトラン
スバーサルフィルタ21、25、26のフィルタ係数を
可変制御する。トランスバーサルフィルタ21には再生
しようとするセンター層からの再生信号が入力されて波
形等化され、トランスバーサルフィルタ25、26には
隣接層からの再生信号が入力されて擬似クロストーク信
号として取り出され、減算器30、31で波形等化され
た再生信号と減算される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録情報再生装置に
係り、特に光ディスクの記録情報信号を再生する記録情
報再生装置に関する。
係り、特に光ディスクの記録情報信号を再生する記録情
報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報の高密度記録に伴って光ディ
スクが坦持するピット又はグルーブにも高密度化が要求
されていて、ピット又はグルーブを多層に形成して片面
側から光学的に読み出す多層光ディスクが検討されてい
る(例えば、特開平9−138970号公報)。
スクが坦持するピット又はグルーブにも高密度化が要求
されていて、ピット又はグルーブを多層に形成して片面
側から光学的に読み出す多層光ディスクが検討されてい
る(例えば、特開平9−138970号公報)。
【0003】上記の多層光ディスクには、例えば図39
に示すような2層光ディスク(DualLayer Disk)があ
る。同図において、2層光ディスクは、透明な合成樹脂
を射出成形し、所定の厚さで形成される透光性基板11
01の片面上に、第1の情報を坦持するピット又はグル
ーブが形成され、さらにピット又はグルーブ上に所定の
反射率及び透過率を有する半透明膜からなる反射層11
02が被覆して形成されている。
に示すような2層光ディスク(DualLayer Disk)があ
る。同図において、2層光ディスクは、透明な合成樹脂
を射出成形し、所定の厚さで形成される透光性基板11
01の片面上に、第1の情報を坦持するピット又はグル
ーブが形成され、さらにピット又はグルーブ上に所定の
反射率及び透過率を有する半透明膜からなる反射層11
02が被覆して形成されている。
【0004】また、所定の厚さを有する基板1103の
片面上に第2の情報を坦持するピット又はグルーブが形
成され、ピット又はグルーブ上に反射率の高い反射層1
104が被覆して密着形成されている。さらに、透光性
を有する紫外線硬化型樹脂を用いて、反射層1102と
反射層1104が相対向するように貼り合わされ、紫外
線硬化型樹脂が所定の厚さで硬化して、透光性を有する
スペーサ層1105を形成し、2層光ディスクを構成す
る。
片面上に第2の情報を坦持するピット又はグルーブが形
成され、ピット又はグルーブ上に反射率の高い反射層1
104が被覆して密着形成されている。さらに、透光性
を有する紫外線硬化型樹脂を用いて、反射層1102と
反射層1104が相対向するように貼り合わされ、紫外
線硬化型樹脂が所定の厚さで硬化して、透光性を有する
スペーサ層1105を形成し、2層光ディスクを構成す
る。
【0005】以上のように構成された2層光ディスクか
ら、記録情報再生装置の図示しない光ピックアップを用
いて、透光性基板1101側から1層目(これをレイヤ
0(Layer0)と記す)の記録情報を読み取る場合は、
図39に示すように、光ピックアップの読み取りビーム
を反射層1102上に合焦させ、反射層1102上に形
成されたピット又はグルーブによって変調された反射光
を読み取る。
ら、記録情報再生装置の図示しない光ピックアップを用
いて、透光性基板1101側から1層目(これをレイヤ
0(Layer0)と記す)の記録情報を読み取る場合は、
図39に示すように、光ピックアップの読み取りビーム
を反射層1102上に合焦させ、反射層1102上に形
成されたピット又はグルーブによって変調された反射光
を読み取る。
【0006】また、記録情報再生装置は、2層目(これ
をレイヤ1Layer1)と記す)の記録情報を読み取る場合
は、光ピックアップの読み取りビームを2層光ディスク
の反射層1102とスペーサ層1105を透過させて反
射層1104上に合焦させ、反射層1104上に形成さ
れたピット又はグルーブによって変調された反射光が再
びスペーサ層1105及び反射層1102を透過して得
られる光を読み取る。
をレイヤ1Layer1)と記す)の記録情報を読み取る場合
は、光ピックアップの読み取りビームを2層光ディスク
の反射層1102とスペーサ層1105を透過させて反
射層1104上に合焦させ、反射層1104上に形成さ
れたピット又はグルーブによって変調された反射光が再
びスペーサ層1105及び反射層1102を透過して得
られる光を読み取る。
【0007】記録情報再生装置は、このように2層光デ
ィスクの両面をひっくり返すことなく、2層に記録され
た情報を適宜選択して読み取ることができるので、1つ
の光ピックアップを用いて2層にわたって記録された情
報を瞬時に再生することができる。
ィスクの両面をひっくり返すことなく、2層に記録され
た情報を適宜選択して読み取ることができるので、1つ
の光ピックアップを用いて2層にわたって記録された情
報を瞬時に再生することができる。
【0008】図40は記録情報再生装置の光ピックアッ
プから照射される光ビームが2層光ディスクの各層を反
射して再び光ピックアップへ到達する様子を表す。同図
に示すように、2層光ディスクのLayer0の情報を読み
取る場合は、光ピックアップからの入射光1107は、
Layer0で約30%反射し、反射光1108となって光
ピックアップへ到達する。
プから照射される光ビームが2層光ディスクの各層を反
射して再び光ピックアップへ到達する様子を表す。同図
に示すように、2層光ディスクのLayer0の情報を読み
取る場合は、光ピックアップからの入射光1107は、
Layer0で約30%反射し、反射光1108となって光
ピックアップへ到達する。
【0009】また、2層光ディスクのLayer1の情報を
読み取る場合は、光ピックアップからの入射光1107
は、Layer0の透光性基板1101及び半透明の反射膜
1102において若干の吸収はあるものの、約70%が
Layer1へ向かい、更にLayer1では、反射膜1104に
より約80%の光が反射し、反射した光はスペーサ層内
で再度Layer0へ到達し、Layer0で再び約30%反射す
ると共に、Layer0を透過した反射光1109が光ピッ
クアップへ戻る。この場合に、光ピックアップから見
て、Layer0での反射光1108とLayer1での反射光1
109がほぼ等しくなるように、Layer0、Layer1の反
射率が選ばれる。
読み取る場合は、光ピックアップからの入射光1107
は、Layer0の透光性基板1101及び半透明の反射膜
1102において若干の吸収はあるものの、約70%が
Layer1へ向かい、更にLayer1では、反射膜1104に
より約80%の光が反射し、反射した光はスペーサ層内
で再度Layer0へ到達し、Layer0で再び約30%反射す
ると共に、Layer0を透過した反射光1109が光ピッ
クアップへ戻る。この場合に、光ピックアップから見
て、Layer0での反射光1108とLayer1での反射光1
109がほぼ等しくなるように、Layer0、Layer1の反
射率が選ばれる。
【0010】また、スペーサ層1105は反射層110
2と反射層1104の層間距離を一定に保つ目的で形成
されるものであり、光の屈折率は均一であり透過率は大
きい。また、2層光ディスクを読み取る際に、光ピック
アップにはLayer0からの反射光とLayer1からの反射光
が混じって反射するのであるが、Layer0の記録情報を
読み取る場合には、読み取りビームの合焦点をLayer0
に合わせておくことにより、図41(a)に1201で
示すように、Layer1に照射される光ビームはデフォー
カスして大きく広がる。
2と反射層1104の層間距離を一定に保つ目的で形成
されるものであり、光の屈折率は均一であり透過率は大
きい。また、2層光ディスクを読み取る際に、光ピック
アップにはLayer0からの反射光とLayer1からの反射光
が混じって反射するのであるが、Layer0の記録情報を
読み取る場合には、読み取りビームの合焦点をLayer0
に合わせておくことにより、図41(a)に1201で
示すように、Layer1に照射される光ビームはデフォー
カスして大きく広がる。
【0011】図41は、光ピックアップから照射される
光ビームが2層光ディスクの一方の反射層上に合焦した
場合に、他方の反射層上でデフォーカスされる様子を表
したものである。一方、光ビームのスポット径が記録さ
れたピット又はグルーブのサイズに比較して非常に大き
いと、ピット又はグルーブによって変調されず、直流オ
フセットとなるだけなので、読み取った反射光を電気信
号に変換して得られるRF信号から高域フィルタで低域
成分を除去すれば、Layer0による信号のみが抽出でき
る。
光ビームが2層光ディスクの一方の反射層上に合焦した
場合に、他方の反射層上でデフォーカスされる様子を表
したものである。一方、光ビームのスポット径が記録さ
れたピット又はグルーブのサイズに比較して非常に大き
いと、ピット又はグルーブによって変調されず、直流オ
フセットとなるだけなので、読み取った反射光を電気信
号に変換して得られるRF信号から高域フィルタで低域
成分を除去すれば、Layer0による信号のみが抽出でき
る。
【0012】また、同様に図41(a)に1202で示
すように、Layer1に読み取りビームを合焦させればLay
er1による信号のみが抽出できる。このようにして、2
層光ディスクの記録情報を再生する装置では、光ピック
アップを用いて片面から適宜各層を選択して光ビームを
合焦させることにより、2層に記録される情報を選択し
て読み取ることができる。
すように、Layer1に読み取りビームを合焦させればLay
er1による信号のみが抽出できる。このようにして、2
層光ディスクの記録情報を再生する装置では、光ピック
アップを用いて片面から適宜各層を選択して光ビームを
合焦させることにより、2層に記録される情報を選択し
て読み取ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、スペーサ層
の厚さが図41(a)に示した所定の幅dよりも薄い幅
d´で形成されると、図41(b)に1203で示すよ
うに、Layer0に読み取りビームを合焦させた場合に、L
ayer1に照射される光ビームがあまり大きく広がらず、
従ってLayer0による信号を読み取る場合に、層間クロ
ストークが急激に増し、Layer1による変調信号が無視
できなくなる。
の厚さが図41(a)に示した所定の幅dよりも薄い幅
d´で形成されると、図41(b)に1203で示すよ
うに、Layer0に読み取りビームを合焦させた場合に、L
ayer1に照射される光ビームがあまり大きく広がらず、
従ってLayer0による信号を読み取る場合に、層間クロ
ストークが急激に増し、Layer1による変調信号が無視
できなくなる。
【0014】図42はスペーサ層の厚さと層間クロスト
ークの関係をグラフに示す。同図に示すように、スペー
サ層の厚さが所定の厚さdよりも薄くなるほど、層間ク
ロストークが急激に増加する。従って、2層光ディスク
においては、スペーサ層の厚さdは実用上30μmを下
限として設定され、片面側から読み取る各層の層間クロ
ストークによる影響を抑えている。
ークの関係をグラフに示す。同図に示すように、スペー
サ層の厚さが所定の厚さdよりも薄くなるほど、層間ク
ロストークが急激に増加する。従って、2層光ディスク
においては、スペーサ層の厚さdは実用上30μmを下
限として設定され、片面側から読み取る各層の層間クロ
ストークによる影響を抑えている。
【0015】ここで、2層光ディスクに用いる光ピック
アップは、単層光ディスクも読み取り可能に設計されて
いて、例えば単層光ディスクの反射層に至る透光性基板
の厚さが0.6mmの場合には、光ピックアップの対物
レンズが、光ビームが0.6mmの透光性基板上の反射
層で最適に絞られて収差が0となるように設定されてい
る。従って、2層光ディスクのLayer0及びLayer1の情
報をそれぞれ読み取る場合には、Layer0に光ビームの
焦点を合わせる場合は透光性基板1101の厚さが収差
に影響し、Layer1に光ビームの焦点を合わせる場合は
透光性基板1101の厚さとスペーサ層105の厚さの
和が収差に影響してしまう。
アップは、単層光ディスクも読み取り可能に設計されて
いて、例えば単層光ディスクの反射層に至る透光性基板
の厚さが0.6mmの場合には、光ピックアップの対物
レンズが、光ビームが0.6mmの透光性基板上の反射
層で最適に絞られて収差が0となるように設定されてい
る。従って、2層光ディスクのLayer0及びLayer1の情
報をそれぞれ読み取る場合には、Layer0に光ビームの
焦点を合わせる場合は透光性基板1101の厚さが収差
に影響し、Layer1に光ビームの焦点を合わせる場合は
透光性基板1101の厚さとスペーサ層105の厚さの
和が収差に影響してしまう。
【0016】図43に示すように、光ビームが読み取る
反射層までに至る透光性基板1101の厚さとスペーサ
層1105の厚さの和が、収差0の場合の厚さ(図43
では0.6mm)からずれるに従って、光学的収差(球
面収差)は次第に大きくなり、光ビームが適正に絞られ
なくなって、ついにはLayer0及びLayer1の情報が正し
く読み取れなくなってしまう。このため、2層光ディス
クの各反射層に至るスペーサ層及び/又は透光性基板の
厚さを所定範囲内で形成することにより、各反射層上で
絞られる光ビームの収差を、読取り可能な範囲内でほぼ
均等に設定している。
反射層までに至る透光性基板1101の厚さとスペーサ
層1105の厚さの和が、収差0の場合の厚さ(図43
では0.6mm)からずれるに従って、光学的収差(球
面収差)は次第に大きくなり、光ビームが適正に絞られ
なくなって、ついにはLayer0及びLayer1の情報が正し
く読み取れなくなってしまう。このため、2層光ディス
クの各反射層に至るスペーサ層及び/又は透光性基板の
厚さを所定範囲内で形成することにより、各反射層上で
絞られる光ビームの収差を、読取り可能な範囲内でほぼ
均等に設定している。
【0017】図43では、Layer0及びLayer1を、厚さ
0.6mmの透光性基板を介した単層光ディスクの反射
層に対応する位置から均等にずらして配置し、それぞれ
の情報を読み取る場合の収差を最適点(すなわち収差
0)から多少ずらすように設定している。なお収差の許
容値は、光ピックアップに対し、2層光ディスクの各反
射層の位置が、透光性基板厚が0.6mmの単層光ディ
スクの反射層の位置から最大−50μm〜+60μmの
範囲内のずれででなければ、各層共に正常に信号を読み
取ることができない。
0.6mmの透光性基板を介した単層光ディスクの反射
層に対応する位置から均等にずらして配置し、それぞれ
の情報を読み取る場合の収差を最適点(すなわち収差
0)から多少ずらすように設定している。なお収差の許
容値は、光ピックアップに対し、2層光ディスクの各反
射層の位置が、透光性基板厚が0.6mmの単層光ディ
スクの反射層の位置から最大−50μm〜+60μmの
範囲内のずれででなければ、各層共に正常に信号を読み
取ることができない。
【0018】つまり、各層の厚さ・収差などを厳密に管
理しなければならず、生産性が悪い。透光性基板110
1の厚さのばらつきを厳しく管理すれば、スペーサ層1
105の厚みの公差を緩くすることも考えられるが、歩
留まりが悪いため同じく量産性が著しく低下する。
理しなければならず、生産性が悪い。透光性基板110
1の厚さのばらつきを厳しく管理すれば、スペーサ層1
105の厚みの公差を緩くすることも考えられるが、歩
留まりが悪いため同じく量産性が著しく低下する。
【0019】また、スペーサ層に気泡や隙間等がある
と、その部分の光の屈折率が大きく変動し、乱反射する
ことによって光ビームの透過率が大幅に低下したり、収
差が著しく悪化したりするので、光ピックアップがピッ
トやグルーブを正しく読み取ることができなくなる。従
って、スピンコートに用いる紫外線硬化型樹脂は予め真
空脱泡処理等が施されるのが一般的であるが、スピンコ
ートによる方法でスペーサ層を形成する場合、高速スピ
ン時(振り切り時)に基板の内周側から気泡を巻き込む
ことがある。巻き込んだ気泡は高速スピン時に大半が外
周端部から抜けるが、基板の貼り合わせに時間がかかっ
たり、一部気泡が残る場合もあるので量産性が悪くなる
といった問題があった。
と、その部分の光の屈折率が大きく変動し、乱反射する
ことによって光ビームの透過率が大幅に低下したり、収
差が著しく悪化したりするので、光ピックアップがピッ
トやグルーブを正しく読み取ることができなくなる。従
って、スピンコートに用いる紫外線硬化型樹脂は予め真
空脱泡処理等が施されるのが一般的であるが、スピンコ
ートによる方法でスペーサ層を形成する場合、高速スピ
ン時(振り切り時)に基板の内周側から気泡を巻き込む
ことがある。巻き込んだ気泡は高速スピン時に大半が外
周端部から抜けるが、基板の貼り合わせに時間がかかっ
たり、一部気泡が残る場合もあるので量産性が悪くなる
といった問題があった。
【0020】以上の理由により、信号処理側で安定に層
間クロストークを除去する方法が望まれていた。
間クロストークを除去する方法が望まれていた。
【0021】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
層間クロストーク除去を適応的及び安定に行うことで、
複数の記録層のそれぞれに情報が記録された多層記録媒
体の生産性を高め得る記録情報再生装置を提供すること
を目的とする。
層間クロストーク除去を適応的及び安定に行うことで、
複数の記録層のそれぞれに情報が記録された多層記録媒
体の生産性を高め得る記録情報再生装置を提供すること
を目的とする。
【0022】また、本発明の他の目的は、収束が速くし
かも確実に多層記録媒体の記録情報を再生し得る記録情
報再生装置を提供することにある。
かも確実に多層記録媒体の記録情報を再生し得る記録情
報再生装置を提供することにある。
【0023】また、本発明の他の目的は、高密度記録さ
れた多層記録媒体の記録情報をクロストーク除去を含む
2次元のパーシャルレスポンス等化を用いて正確に再生
し得る記録情報再生装置を提供することにある。
れた多層記録媒体の記録情報をクロストーク除去を含む
2次元のパーシャルレスポンス等化を用いて正確に再生
し得る記録情報再生装置を提供することにある。
【0024】更に、本発明の他の目的は、複数のレーザ
光を用いるだけでなく、単一のレーザ光にて信号処理可
能に再生し得る記録情報再生装置を提供することにあ
る。
光を用いるだけでなく、単一のレーザ光にて信号処理可
能に再生し得る記録情報再生装置を提供することにあ
る。
【0025】また更に、本発明の他の目的は、積分系の
特徴を有する信号を、パーシャルレスポンス特性PR
(a,b,b,a)に等化するために有効な手段である
記録情報再生装置を提供することにある。
特徴を有する信号を、パーシャルレスポンス特性PR
(a,b,b,a)に等化するために有効な手段である
記録情報再生装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明は複数の記録層が積層された構造の多層
記録媒体に記録されている、再生すべき任意の一の記録
層の記録情報を読み取って第1の読取信号を得る第1の
読取手段と、第1の読み取り手段により読み取りが行わ
れる多層記録媒体の任意の一つの記録層の上下の少なく
とも一方に存在する記録層の記録情報を読み取って第2
の読取信号を得る第2の読取手段と、第1の読取信号
を、第1のフィルタ係数に基づいて波形等化する第1の
フィルタリング手段と、第2の読取信号を、第2のフィ
ルタ係数に基づいてフィルタリングして擬似クロストー
ク信号を出力する第2のフィルタリング手段と、少なく
とも波形等化後再生信号を入力として受け、パーシャル
レスポンス等化を前提として、波形等化後再生信号の目
標値となる仮判別値を算出する仮判別手段と、仮判別値
と波形等化後再生信号との差分値をエラー信号として出
力する第1の減算手段と、第1の減算手段より出力され
るエラー信号に基づき、第1のフィルタ係数をエラー信
号が最小になるように可変制御する第1の係数生成手段
と、第1の減算手段から出力されるエラー信号に基づ
き、第2のフィルタ係数を可変制御する第2の係数生成
手段と、第1のフィルタリング手段の出力信号と第2の
フィルタリング手段から出力される擬似クロストーク信
号とを減算して、再生すべき任意の一の記録層の記録情
報の波形等化後再生信号を出力する第2の減算手段とを
有する構成としたものである。
め、第1の発明は複数の記録層が積層された構造の多層
記録媒体に記録されている、再生すべき任意の一の記録
層の記録情報を読み取って第1の読取信号を得る第1の
読取手段と、第1の読み取り手段により読み取りが行わ
れる多層記録媒体の任意の一つの記録層の上下の少なく
とも一方に存在する記録層の記録情報を読み取って第2
の読取信号を得る第2の読取手段と、第1の読取信号
を、第1のフィルタ係数に基づいて波形等化する第1の
フィルタリング手段と、第2の読取信号を、第2のフィ
ルタ係数に基づいてフィルタリングして擬似クロストー
ク信号を出力する第2のフィルタリング手段と、少なく
とも波形等化後再生信号を入力として受け、パーシャル
レスポンス等化を前提として、波形等化後再生信号の目
標値となる仮判別値を算出する仮判別手段と、仮判別値
と波形等化後再生信号との差分値をエラー信号として出
力する第1の減算手段と、第1の減算手段より出力され
るエラー信号に基づき、第1のフィルタ係数をエラー信
号が最小になるように可変制御する第1の係数生成手段
と、第1の減算手段から出力されるエラー信号に基づ
き、第2のフィルタ係数を可変制御する第2の係数生成
手段と、第1のフィルタリング手段の出力信号と第2の
フィルタリング手段から出力される擬似クロストーク信
号とを減算して、再生すべき任意の一の記録層の記録情
報の波形等化後再生信号を出力する第2の減算手段とを
有する構成としたものである。
【0027】この発明では、再生すべき任意の一の記録
層の記録情報を読み取って得た第1の読取信号を波形等
化する第1のフィルタリング手段の出力信号と、上記の
任意の一つの記録層の上下の少なくとも一方に存在する
記録層の記録情報を読み取って得た第2の読取信号をフ
ィルタリングする第2のフィルタリング手段の出力擬似
クロストーク信号とを減算して、再生すべき任意の一の
記録層の記録情報の波形等化後再生信号を出力するよう
にしたため、擬似クロストーク信号、すなわち、層間ク
ロストークを適応的にキャンセルすることができる。
層の記録情報を読み取って得た第1の読取信号を波形等
化する第1のフィルタリング手段の出力信号と、上記の
任意の一つの記録層の上下の少なくとも一方に存在する
記録層の記録情報を読み取って得た第2の読取信号をフ
ィルタリングする第2のフィルタリング手段の出力擬似
クロストーク信号とを減算して、再生すべき任意の一の
記録層の記録情報の波形等化後再生信号を出力するよう
にしたため、擬似クロストーク信号、すなわち、層間ク
ロストークを適応的にキャンセルすることができる。
【0028】また、上記の目的を達成するため、第2の
発明は、第1の読取信号もしくは第1のフィルタリング
手段の出力信号もしくは波形等化後再生信号のゼロクロ
ス点であるか否かを判別して0ポイント情報を出力する
ゼロクロス判別手段を有し、仮判別手段を、0ポイント
情報と、波形等化後再生信号を入力として受け、パーシ
ャルレスポンス等化の種類と、第1の読取信号のランレ
ングス制限符号の種類により定まる状態遷移に基づい
て、波形等化後再生信号の仮判別値を決定することを特
徴とする。
発明は、第1の読取信号もしくは第1のフィルタリング
手段の出力信号もしくは波形等化後再生信号のゼロクロ
ス点であるか否かを判別して0ポイント情報を出力する
ゼロクロス判別手段を有し、仮判別手段を、0ポイント
情報と、波形等化後再生信号を入力として受け、パーシ
ャルレスポンス等化の種類と、第1の読取信号のランレ
ングス制限符号の種類により定まる状態遷移に基づい
て、波形等化後再生信号の仮判別値を決定することを特
徴とする。
【0029】また、上記の目的を達成するため、第3の
発明は、複数の記録層が積層された構造の多層記録媒体
に記録されている、再生すべき任意の一の記録層の記録
情報を読み取って第1の読取信号を得る第1の読取手段
と、第1の読み取り手段により読み取りが行われる多層
記録媒体の任意の一つの記録層の上下の少なくとも一方
に存在する記録層の記録情報を読み取って第2の読取信
号を得る第2の読取手段と、第1及び第2の読取信号を
それぞれ別々にディジタル信号に変換して第1及び第2
のディジタル再生信号を出力するA/D変換手段と、第
1のディジタル再生信号に対して所望のビットレートで
サンプリングしたディジタルデータをリサンプリング演
算して生成すると共に、ビットクロックを生成し、更に
第1のディジタル再生信号のゼロクロスリサンプリング
点を検出して0ポイント情報を出力する第1のリサンプ
リング演算位相同期ループ回路と、リサンプリング演算
位相同期ループ回路の出力ディジタルデータを、第1の
フィルタ係数に基づいて波形等化する第1のトランスバ
ーサルフィルタと、0ポイント情報を、各ビットサンプ
リングタイミングにおいて所定時間遅延させる遅延回路
と、パーシャルレスポンス等化の種類を示すPRモード
信号と、第1の読取信号のランレングス制限符号の種類
を示すRLLモード信号と、遅延回路からの複数の0ポ
イント情報と、波形等化後再生信号とを入力として受
け、PRモード信号とRLLモード信号で定まる状態遷
移と、複数のポイント情報のパターンとに基づき、波形
等化後再生信号の仮判別値を算出する仮判別手段と、仮
判別値と波形等化後再生信号との差分値をエラー信号と
して出力する第1の減算手段と、第1の減算手段より出
力されるエラー信号に基づき、第1のフィルタ係数をエ
ラー信号が最小になるように可変制御する第1の係数生
成手段と、A/D変換手段からの第2のディジタル再生
信号に対してリサンプリング演算位相同期ループ回路の
出力ビットクロックに基づいてリサンプリング演算し
て、サンプリング信号を出力するリサンプリング手段
と、サンプリング信号を、第2のフィルタ係数に基づい
てフィルタリングして、再生すべき任意の一の記録層の
上下に存在する少なくとも一つの記録層の読取信号に対
応した擬似クロストーク信号を出力する第2のトランス
バーサルフィルタと、第1の減算手段から出力されるエ
ラー信号に基づき、第2のフィルタ係数をエラー信号が
最小になるように可変制御する第2の係数生成手段と、
第1のトランスバーサルフィルタの出力信号から擬似ク
ロストーク信号を減算して波形等化後再生信号を出力す
る第2の減算手段とを有する構成としたものである。
発明は、複数の記録層が積層された構造の多層記録媒体
に記録されている、再生すべき任意の一の記録層の記録
情報を読み取って第1の読取信号を得る第1の読取手段
と、第1の読み取り手段により読み取りが行われる多層
記録媒体の任意の一つの記録層の上下の少なくとも一方
に存在する記録層の記録情報を読み取って第2の読取信
号を得る第2の読取手段と、第1及び第2の読取信号を
それぞれ別々にディジタル信号に変換して第1及び第2
のディジタル再生信号を出力するA/D変換手段と、第
1のディジタル再生信号に対して所望のビットレートで
サンプリングしたディジタルデータをリサンプリング演
算して生成すると共に、ビットクロックを生成し、更に
第1のディジタル再生信号のゼロクロスリサンプリング
点を検出して0ポイント情報を出力する第1のリサンプ
リング演算位相同期ループ回路と、リサンプリング演算
位相同期ループ回路の出力ディジタルデータを、第1の
フィルタ係数に基づいて波形等化する第1のトランスバ
ーサルフィルタと、0ポイント情報を、各ビットサンプ
リングタイミングにおいて所定時間遅延させる遅延回路
と、パーシャルレスポンス等化の種類を示すPRモード
信号と、第1の読取信号のランレングス制限符号の種類
を示すRLLモード信号と、遅延回路からの複数の0ポ
イント情報と、波形等化後再生信号とを入力として受
け、PRモード信号とRLLモード信号で定まる状態遷
移と、複数のポイント情報のパターンとに基づき、波形
等化後再生信号の仮判別値を算出する仮判別手段と、仮
判別値と波形等化後再生信号との差分値をエラー信号と
して出力する第1の減算手段と、第1の減算手段より出
力されるエラー信号に基づき、第1のフィルタ係数をエ
ラー信号が最小になるように可変制御する第1の係数生
成手段と、A/D変換手段からの第2のディジタル再生
信号に対してリサンプリング演算位相同期ループ回路の
出力ビットクロックに基づいてリサンプリング演算し
て、サンプリング信号を出力するリサンプリング手段
と、サンプリング信号を、第2のフィルタ係数に基づい
てフィルタリングして、再生すべき任意の一の記録層の
上下に存在する少なくとも一つの記録層の読取信号に対
応した擬似クロストーク信号を出力する第2のトランス
バーサルフィルタと、第1の減算手段から出力されるエ
ラー信号に基づき、第2のフィルタ係数をエラー信号が
最小になるように可変制御する第2の係数生成手段と、
第1のトランスバーサルフィルタの出力信号から擬似ク
ロストーク信号を減算して波形等化後再生信号を出力す
る第2の減算手段とを有する構成としたものである。
【0030】この第3の発明では、仮判別手段がパーシ
ャルレスポンス等化を前提とした仮判別(収束目標設
定)を行い、この仮判別値と第2の減算手段から取り出
される波形等化後再生信号との差分値をエラー信号とし
て第1及び第2の係数生成手段に供給して、エラー信号
が0になるように制御することで、明確な値に向かって
装置の動作を収束させることができる。また、リサンプ
リング演算位相同期ループ回路を使用できる。
ャルレスポンス等化を前提とした仮判別(収束目標設
定)を行い、この仮判別値と第2の減算手段から取り出
される波形等化後再生信号との差分値をエラー信号とし
て第1及び第2の係数生成手段に供給して、エラー信号
が0になるように制御することで、明確な値に向かって
装置の動作を収束させることができる。また、リサンプ
リング演算位相同期ループ回路を使用できる。
【0031】また、上記の目的を達成するため、第4の
発明は、第3の発明の仮判別手段を、PRモード信号及
びRLLモード信号の少なくとも一方を固定値として波
形等化後再生信号の仮判別値を算出し、第1の減算手段
は仮判別手段からの仮判別値と第2の減算手段から出力
される波形等化後再生信号との差分値をエラー信号とし
て出力することを特徴とする。
発明は、第3の発明の仮判別手段を、PRモード信号及
びRLLモード信号の少なくとも一方を固定値として波
形等化後再生信号の仮判別値を算出し、第1の減算手段
は仮判別手段からの仮判別値と第2の減算手段から出力
される波形等化後再生信号との差分値をエラー信号とし
て出力することを特徴とする。
【0032】また、上記の目的を達成するため、第5の
発明は、第2の減算手段から出力される波形等化後再生
信号が入力され、その波形等化後再生信号のゼロクロス
ポイントを検出し、0ポイント情報として出力するゼロ
検出器を設け、遅延回路はゼロ検出器から出力された0
ポイント情報を遅延することを特徴とする。
発明は、第2の減算手段から出力される波形等化後再生
信号が入力され、その波形等化後再生信号のゼロクロス
ポイントを検出し、0ポイント情報として出力するゼロ
検出器を設け、遅延回路はゼロ検出器から出力された0
ポイント情報を遅延することを特徴とする。
【0033】また、上記の目的を達成するため、第8の
発明は第1及び第2のフィルタリング手段は、入力され
る第1及び第2読取信号に対してパーシャルレスポンス
特性PR(a,b,b,a)へ波形等化することを特徴
とする。
発明は第1及び第2のフィルタリング手段は、入力され
る第1及び第2読取信号に対してパーシャルレスポンス
特性PR(a,b,b,a)へ波形等化することを特徴
とする。
【0034】また、上記の目的を達成するため、第9の
発明は第1の読取信号又は第2の読取信号、及びディジ
タル演算位相同期ループ回路の出力信号とリサンプリン
グ演算位相同期ループ回路の出力信号のいずれか一方又
はすべてをメモリ媒体に記録し、後に読み出すことによ
って信号を同期させ、所望のクロストークキャンセル動
作を行うことを特徴とする。
発明は第1の読取信号又は第2の読取信号、及びディジ
タル演算位相同期ループ回路の出力信号とリサンプリン
グ演算位相同期ループ回路の出力信号のいずれか一方又
はすべてをメモリ媒体に記録し、後に読み出すことによ
って信号を同期させ、所望のクロストークキャンセル動
作を行うことを特徴とする。
【0035】この発明では、単一ビームを用いて再生を
行うことができる。更に、この発明では、目的の層の上
下の任意の層から得られるクロストーク信号と同等の信
号を時分割で得ることができるため、リサンプリング手
段を削除することができる。
行うことができる。更に、この発明では、目的の層の上
下の任意の層から得られるクロストーク信号と同等の信
号を時分割で得ることができるため、リサンプリング手
段を削除することができる。
【0036】また、上記の目的を達成するため、第10
の発明は、複数の記録層が積層された構造の多層記録媒
体に記録されている、再生すべき任意の一の記録層の記
録情報を読み取って第1の読取信号を得る第1の読取手
段と、第1の読み取り手段により読み取りが行われる多
層記録媒体の任意の一つの記録層の上下の少なくとも一
方に存在する記録層の記録情報を読み取って第2の読取
信号を得る第2の読取手段と、第1の読取信号を、第1
のフィルタ係数に基づいてフィルタリングする第1のフ
ィルタリング手段と、第2の読取信号を、第2のフィル
タ係数に基づいてフィルタリングして擬似クロストーク
信号を出力する第2のフィルタリング手段と、第1のフ
ィルタリング手段の出力再生信号を入力として受け、所
定の固定の閾値とを比較して、入力信号のゼロクロスサ
ンプル値を検出する検出手段と、検出手段により検出さ
れたゼロクロスサンプル値が0になるように、第1及び
第2のフィルタ係数をそれぞれ可変制御する係数生成手
段と、第1のフィルタリング手段の出力信号と第2のフ
ィルタリング手段から出力される擬似クロストーク信号
とを減算して、再生すべき任意の一の記録層の記録情報
の波形等化後再生信号を出力する減算手段とを有するこ
とを特徴とする。この発明では、パーシャルレスポンス
等化を用いずに、クロストーク除去機能だけを用いる構
成としたものである。
の発明は、複数の記録層が積層された構造の多層記録媒
体に記録されている、再生すべき任意の一の記録層の記
録情報を読み取って第1の読取信号を得る第1の読取手
段と、第1の読み取り手段により読み取りが行われる多
層記録媒体の任意の一つの記録層の上下の少なくとも一
方に存在する記録層の記録情報を読み取って第2の読取
信号を得る第2の読取手段と、第1の読取信号を、第1
のフィルタ係数に基づいてフィルタリングする第1のフ
ィルタリング手段と、第2の読取信号を、第2のフィル
タ係数に基づいてフィルタリングして擬似クロストーク
信号を出力する第2のフィルタリング手段と、第1のフ
ィルタリング手段の出力再生信号を入力として受け、所
定の固定の閾値とを比較して、入力信号のゼロクロスサ
ンプル値を検出する検出手段と、検出手段により検出さ
れたゼロクロスサンプル値が0になるように、第1及び
第2のフィルタ係数をそれぞれ可変制御する係数生成手
段と、第1のフィルタリング手段の出力信号と第2のフ
ィルタリング手段から出力される擬似クロストーク信号
とを減算して、再生すべき任意の一の記録層の記録情報
の波形等化後再生信号を出力する減算手段とを有するこ
とを特徴とする。この発明では、パーシャルレスポンス
等化を用いずに、クロストーク除去機能だけを用いる構
成としたものである。
【0037】また、上記の目的を達成するため、本発明
は複数の記録層が積層された構造の多層記録媒体に記録
されている、再生すべき任意の一の記録層の記録情報を
読み取って第1の読取信号を得る第1の読取手段と、第
1の読取手段により読み取りが行われる多層記録媒体の
任意の一つの記録層の上下の少なくとも一方に存在する
記録層の記録情報を読み取って第2の読取信号を得る第
2の読取手段と、第1及び第2の読取信号をそれぞれ別
々にディジタル信号に変換して第1及び第2のディジタ
ル再生信号を出力するA/D変換手段と、第1のディジ
タル再生信号を入力信号として受け、所望のビットレー
トでリサンプリングしたディジタルデータを生成すると
共に、ビットクロックを生成し、更にディジタルデータ
のゼロクロスポイントを検出してゼロポイント情報を出
力するリサンプリング演算位相同期ループ回路と、リサ
ンプリング演算位相同期ループ回路の出力ディジタルデ
ータを、第1のフィルタ係数に基づいて波形等化する第
1のトランスバーサルフィルタと、A/D変換手段から
の第2のディジタル再生信号に対してリサンプリング演
算位相同期ループ回路の出力ビットクロックに基づいて
リサンプリング演算して、サンプリング信号を出力する
リサンプリング手段と、サンプリング信号を第2のフィ
ルタ係数に基づいてフィルタリングして、再生すべき任
意の一の記録層の第1の読取信号に対応した擬似クロス
トーク信号を別々に出力する第2のトランスバーサルフ
ィルタと、リサンプリング演算位相同期ループ回路より
ビットクロックに同期して取り出されるゼロポイント情
報を、各ビットサンプリングタイミングにおいて少なく
とも連続する3つ出力する遅延回路と、パーシャルレス
ポンス等化の種類を示すPRモード信号と、再生信号の
ランレングス制限符号の種類を示すRLLモード信号
と、遅延回路からの複数のゼロポイント情報と、波形等
化後再生信号とを入力として受け、PRモード信号とR
LLモード信号で定まる状態遷移と、複数のゼロポイン
ト情報のパターンとに基づき、波形等化後再生信号の目
標値となる仮判別値を算出する仮判別回路と、仮判別値
と波形等化後再生信号との差分値をエラー信号として出
力する減算器と、減算器から出力されるエラー信号が第
1の入力端子に入力され、仮判別回路から出力される仮
判別値が第2の入力端子に入力され、仮判別値に応じて
エラー信号のうちの有効な成分だけを選択して出力する
エラー選択回路と、減算器から出力されるエラー信号に
基づき、第1のフィルタ係数をエラー信号が最小になる
ように可変制御する第1の係数生成手段と、エラー選択
回路から出力されるエラー信号に基づき、第2のフィル
タ係数を可変制御する第2の係数生成手段と、第1のト
ランスバーサルフィルタの出力信号から上記の擬似クロ
ストーク信号をそれぞれ減算して波形等化後再生信号を
出力する減算回路とを有する構成としたものである。
は複数の記録層が積層された構造の多層記録媒体に記録
されている、再生すべき任意の一の記録層の記録情報を
読み取って第1の読取信号を得る第1の読取手段と、第
1の読取手段により読み取りが行われる多層記録媒体の
任意の一つの記録層の上下の少なくとも一方に存在する
記録層の記録情報を読み取って第2の読取信号を得る第
2の読取手段と、第1及び第2の読取信号をそれぞれ別
々にディジタル信号に変換して第1及び第2のディジタ
ル再生信号を出力するA/D変換手段と、第1のディジ
タル再生信号を入力信号として受け、所望のビットレー
トでリサンプリングしたディジタルデータを生成すると
共に、ビットクロックを生成し、更にディジタルデータ
のゼロクロスポイントを検出してゼロポイント情報を出
力するリサンプリング演算位相同期ループ回路と、リサ
ンプリング演算位相同期ループ回路の出力ディジタルデ
ータを、第1のフィルタ係数に基づいて波形等化する第
1のトランスバーサルフィルタと、A/D変換手段から
の第2のディジタル再生信号に対してリサンプリング演
算位相同期ループ回路の出力ビットクロックに基づいて
リサンプリング演算して、サンプリング信号を出力する
リサンプリング手段と、サンプリング信号を第2のフィ
ルタ係数に基づいてフィルタリングして、再生すべき任
意の一の記録層の第1の読取信号に対応した擬似クロス
トーク信号を別々に出力する第2のトランスバーサルフ
ィルタと、リサンプリング演算位相同期ループ回路より
ビットクロックに同期して取り出されるゼロポイント情
報を、各ビットサンプリングタイミングにおいて少なく
とも連続する3つ出力する遅延回路と、パーシャルレス
ポンス等化の種類を示すPRモード信号と、再生信号の
ランレングス制限符号の種類を示すRLLモード信号
と、遅延回路からの複数のゼロポイント情報と、波形等
化後再生信号とを入力として受け、PRモード信号とR
LLモード信号で定まる状態遷移と、複数のゼロポイン
ト情報のパターンとに基づき、波形等化後再生信号の目
標値となる仮判別値を算出する仮判別回路と、仮判別値
と波形等化後再生信号との差分値をエラー信号として出
力する減算器と、減算器から出力されるエラー信号が第
1の入力端子に入力され、仮判別回路から出力される仮
判別値が第2の入力端子に入力され、仮判別値に応じて
エラー信号のうちの有効な成分だけを選択して出力する
エラー選択回路と、減算器から出力されるエラー信号に
基づき、第1のフィルタ係数をエラー信号が最小になる
ように可変制御する第1の係数生成手段と、エラー選択
回路から出力されるエラー信号に基づき、第2のフィル
タ係数を可変制御する第2の係数生成手段と、第1のト
ランスバーサルフィルタの出力信号から上記の擬似クロ
ストーク信号をそれぞれ減算して波形等化後再生信号を
出力する減算回路とを有する構成としたものである。
【0038】この発明では、エラー選択回路により確か
らしくないエラー値を示す信号を無効化し、確からしい
エラー信号だけを有効成分として取り出すようにしたた
め、再生信号の歪みが大きく、パーシャルレスポンス等
化しきれない場合でも、目標値とのずれが小さく、正し
くエラー信号を抽出でき、結果としてエラーレートを向
上することができる。
らしくないエラー値を示す信号を無効化し、確からしい
エラー信号だけを有効成分として取り出すようにしたた
め、再生信号の歪みが大きく、パーシャルレスポンス等
化しきれない場合でも、目標値とのずれが小さく、正し
くエラー信号を抽出でき、結果としてエラーレートを向
上することができる。
【0039】また、上記の目的を達成するため、本発明
は上記のエラー選択回路を、第1の入力端子には減算器
から出力されるエラー信号が入力され、第2の入力端子
には仮判別回路から出力される仮判別値に代えて、リサ
ンプリング演算位相同期ループ回路がロックすべきゼロ
クロス点に相当する、リサンプリングによって形成され
たサンプルポイントが存在するタイミングを示すゼロポ
イント情報が入力され、ゼロポイント情報が示すサンプ
ルポイントのみ、又はゼロポイント情報が示すサンプル
ポイントとその直前直後のサンプルポイントで第1の入
力端子に入力されるエラー信号を選択し、それ以外のサ
ンプルポイントではエラー信号を無効化することを特徴
とする。
は上記のエラー選択回路を、第1の入力端子には減算器
から出力されるエラー信号が入力され、第2の入力端子
には仮判別回路から出力される仮判別値に代えて、リサ
ンプリング演算位相同期ループ回路がロックすべきゼロ
クロス点に相当する、リサンプリングによって形成され
たサンプルポイントが存在するタイミングを示すゼロポ
イント情報が入力され、ゼロポイント情報が示すサンプ
ルポイントのみ、又はゼロポイント情報が示すサンプル
ポイントとその直前直後のサンプルポイントで第1の入
力端子に入力されるエラー信号を選択し、それ以外のサ
ンプルポイントではエラー信号を無効化することを特徴
とする。
【0040】この発明では、仮判別手段の出力エラー信
号のうち、エラー選択回路によりゼロポイントから最も
離れた目標値として仮判別された確からしくないエラー
値を示す信号を無効化し(0に置き換えて出力し)、確
からしいエラー信号だけを有効成分として取り出すよう
にしたため、正確なデータのみに基づいて疑似クロスト
ーク生成用の第2のトランスバーサルフィルタの各フィ
ルタ係数である第2のフィルタ係数を生成することがで
きる。
号のうち、エラー選択回路によりゼロポイントから最も
離れた目標値として仮判別された確からしくないエラー
値を示す信号を無効化し(0に置き換えて出力し)、確
からしいエラー信号だけを有効成分として取り出すよう
にしたため、正確なデータのみに基づいて疑似クロスト
ーク生成用の第2のトランスバーサルフィルタの各フィ
ルタ係数である第2のフィルタ係数を生成することがで
きる。
【0041】また、上記の目的を達成するため、本発明
は、上記のエラー選択回路を、第1の入力端子には減算
器から出力されるエラー信号に代えて、減算回路から出
力される波形等化後再生信号が入力され、第2の入力端
子に入力される仮判別値に応じて波形等化後再生信号の
うちのリサンプリング演算位相同期ループ回路がロック
すべきゼロクロス点に相当するサンプルポイントの有効
成分だけを選択して出力し、それ以外のサンプルポイン
トでは波形等化後再生信号を無効化することを特徴とす
る。
は、上記のエラー選択回路を、第1の入力端子には減算
器から出力されるエラー信号に代えて、減算回路から出
力される波形等化後再生信号が入力され、第2の入力端
子に入力される仮判別値に応じて波形等化後再生信号の
うちのリサンプリング演算位相同期ループ回路がロック
すべきゼロクロス点に相当するサンプルポイントの有効
成分だけを選択して出力し、それ以外のサンプルポイン
トでは波形等化後再生信号を無効化することを特徴とす
る。
【0042】更に、上記の目的を達成するため、本発明
は上記のエラー選択回路を、第1の入力端子には減算器
から出力されるエラー信号に代えて、減算回路から出力
される波形等化後再生信号が入力され、第2の入力端子
には仮判別回路から出力される仮判別値に代えて、リサ
ンプリング演算位相同期ループ回路がロックすべきゼロ
クロス点に相当する、リサンプリングによって形成され
たサンプルポイントが存在するタイミングを示すゼロポ
イント情報が入力され、ゼロポイント情報が示すサンプ
ルポイントでのみ第1の入力端子に入力される波形等化
後再生信号を選択し、それ以外のサンプルポイントでは
波形等化後再生信号を無効化することを特徴とする。
は上記のエラー選択回路を、第1の入力端子には減算器
から出力されるエラー信号に代えて、減算回路から出力
される波形等化後再生信号が入力され、第2の入力端子
には仮判別回路から出力される仮判別値に代えて、リサ
ンプリング演算位相同期ループ回路がロックすべきゼロ
クロス点に相当する、リサンプリングによって形成され
たサンプルポイントが存在するタイミングを示すゼロポ
イント情報が入力され、ゼロポイント情報が示すサンプ
ルポイントでのみ第1の入力端子に入力される波形等化
後再生信号を選択し、それ以外のサンプルポイントでは
波形等化後再生信号を無効化することを特徴とする。
【0043】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる記録情報再
生装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。この実
施の形態では、再生する記録情報が記録されている記録
媒体の一例として、下層、中層(センター層)及び上層
の3つの記録層がスペーサ層を介在させて積層された多
層光ディスクを例にとって説明する。この実施の形態の
光ヘッド(図示せず)から出射された3本のレーザ光が
図2の平面図に示すように3つのビームスポットB0、
B1及びB2を上記の3つの記録層の同じトラックTi
に別々に焦点一致して形成する。
て図面と共に説明する。図1は本発明になる記録情報再
生装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。この実
施の形態では、再生する記録情報が記録されている記録
媒体の一例として、下層、中層(センター層)及び上層
の3つの記録層がスペーサ層を介在させて積層された多
層光ディスクを例にとって説明する。この実施の形態の
光ヘッド(図示せず)から出射された3本のレーザ光が
図2の平面図に示すように3つのビームスポットB0、
B1及びB2を上記の3つの記録層の同じトラックTi
に別々に焦点一致して形成する。
【0044】図2に示すように、光ディスクのセンター
層の任意のトラックTiから記録情報信号を再生すると
きは、再生専用の光ビームスポットB0をトラックTi
のセンター層に収束するように形成し、センター層の下
側に存在する下層のトラックTiにはビームスポットB
1を収束するように形成し、センター層の上側に存在す
る上層のトラックTiにはビームスポットB2を収束す
るように形成する。ここで、上記のセンター層のトラッ
クTiは下層のトラックTiと上層のトラックTiとは
光ディスクの媒体面に対して垂直方向(上下方向)では
同一回転位置に記録されているので、記録層がそれぞれ
隣接している関係にある。
層の任意のトラックTiから記録情報信号を再生すると
きは、再生専用の光ビームスポットB0をトラックTi
のセンター層に収束するように形成し、センター層の下
側に存在する下層のトラックTiにはビームスポットB
1を収束するように形成し、センター層の上側に存在す
る上層のトラックTiにはビームスポットB2を収束す
るように形成する。ここで、上記のセンター層のトラッ
クTiは下層のトラックTiと上層のトラックTiとは
光ディスクの媒体面に対して垂直方向(上下方向)では
同一回転位置に記録されているので、記録層がそれぞれ
隣接している関係にある。
【0045】これら3つのビームスポットB0、B1、
B2は、中央のビームスポットB0を中心として、光デ
ィスクの回転方向上、ビームスポットB1が後方位置
(又は前方位置)に、ビームスポットB2が前方位置
(又は後方位置)に配置された状態を保ってトラッキン
グされる。これら3つのビームスポットB0、B1、B
2による反射光は、公知の光学系を別々に通して読取信
号に変換される。
B2は、中央のビームスポットB0を中心として、光デ
ィスクの回転方向上、ビームスポットB1が後方位置
(又は前方位置)に、ビームスポットB2が前方位置
(又は後方位置)に配置された状態を保ってトラッキン
グされる。これら3つのビームスポットB0、B1、B
2による反射光は、公知の光学系を別々に通して読取信
号に変換される。
【0046】上記の読取信号のうち、中央の再生すべき
層(センター層)の読取信号は、図1のA/D変換器1
1に供給され、下側の隣接層(下層)の読取信号は、図
1のA/D変換器12に供給され、上側の隣接層(上
層)の読取信号は、図1のA/D変換器13に供給され
る。A/D変換器11、12、13は入力された読取信
号を、マスタークロックでサンプリングしてディジタル
信号に変換して、次段のAGC・ATC回路14、1
5、16に供給し、ここで振幅が一定に制御される自動
振幅制御(AGC)及び2値コンパレートの閾値を適切
に直流(DC)制御する自動閾値制御(ATC)させ
る。
層(センター層)の読取信号は、図1のA/D変換器1
1に供給され、下側の隣接層(下層)の読取信号は、図
1のA/D変換器12に供給され、上側の隣接層(上
層)の読取信号は、図1のA/D変換器13に供給され
る。A/D変換器11、12、13は入力された読取信
号を、マスタークロックでサンプリングしてディジタル
信号に変換して、次段のAGC・ATC回路14、1
5、16に供給し、ここで振幅が一定に制御される自動
振幅制御(AGC)及び2値コンパレートの閾値を適切
に直流(DC)制御する自動閾値制御(ATC)させ
る。
【0047】AGC・ATC回路14の出力信号は、リ
サンプリングDPLL17に供給される。リサンプリン
グDPLL17は、自分自身のブロックの中でループが
完結しているディジタルPLL(位相同期ループ)回路
で、入力信号に対し所望のビットレートでサンプリング
したディジタルデータをリサンプリング(間引き補間)
演算して生成し、遅延調整器20を通してトランスバー
サルフィルタ21に供給する。また、リサンプリングD
PLL17は、ゼロレベルを読取信号が横切ることを検
出しており、それにより得られる0ポイント情報を遅延
調整器22を通して後述のタップ遅延回路32に供給す
る。
サンプリングDPLL17に供給される。リサンプリン
グDPLL17は、自分自身のブロックの中でループが
完結しているディジタルPLL(位相同期ループ)回路
で、入力信号に対し所望のビットレートでサンプリング
したディジタルデータをリサンプリング(間引き補間)
演算して生成し、遅延調整器20を通してトランスバー
サルフィルタ21に供給する。また、リサンプリングD
PLL17は、ゼロレベルを読取信号が横切ることを検
出しており、それにより得られる0ポイント情報を遅延
調整器22を通して後述のタップ遅延回路32に供給す
る。
【0048】更に、リサンプリングDPLL17は、ビ
ットサンプリングのためのビットクロックBCLKを生
成すると共に、リサンプリング演算するための内分する
割合を示すパラメータT_ratioを生成し、それらをリ
サンプリング回路18及び19にそれぞれ供給し、ここ
でAGC・ATC回路15及び16よりのディジタル信
号をパラメータT_ratioが示す割合でビットクロック
BCLKでリサンプリング演算を行う。ビットクロック
BCLKは、歯抜けクロック(Punctured Clock)であ
る。なお、前記0ポイント情報は、ビットサンプリング
のデータが、ゼロレベルとクロスするポイントをビット
クロック単位で示している。
ットサンプリングのためのビットクロックBCLKを生
成すると共に、リサンプリング演算するための内分する
割合を示すパラメータT_ratioを生成し、それらをリ
サンプリング回路18及び19にそれぞれ供給し、ここ
でAGC・ATC回路15及び16よりのディジタル信
号をパラメータT_ratioが示す割合でビットクロック
BCLKでリサンプリング演算を行う。ビットクロック
BCLKは、歯抜けクロック(Punctured Clock)であ
る。なお、前記0ポイント情報は、ビットサンプリング
のデータが、ゼロレベルとクロスするポイントをビット
クロック単位で示している。
【0049】リサンプリング回路18及び19よりそれ
ぞれ取り出された信号は、遅延調整器23、24を通し
てトランスバーサルフィルタ25、26に供給される。
前記トランスバーサルフィルタ21及び上記のトランス
バーサルフィルタ25、26は、それぞれ乗算器・低域
フィルタ(LPF)27、28、29よりフィルタ係数
(タップ係数)が入力されてそれに応じた特性のフィル
タリング処理を入力信号に対して行う。
ぞれ取り出された信号は、遅延調整器23、24を通し
てトランスバーサルフィルタ25、26に供給される。
前記トランスバーサルフィルタ21及び上記のトランス
バーサルフィルタ25、26は、それぞれ乗算器・低域
フィルタ(LPF)27、28、29よりフィルタ係数
(タップ係数)が入力されてそれに応じた特性のフィル
タリング処理を入力信号に対して行う。
【0050】トランスバーサルフィルタ21は、乗算器
・LPF27よりのタップ係数(フィルタ係数)に基づ
いて波形等化処理を行い、再生すべき所望の層からの読
取信号の前後の信号との符号間干渉の影響を低減する。
このトランスバーサルフィルタ21の出力波形等化後読
取信号は、後述の減算器30及び31を通して仮判別回
路33に供給され、ここでタップ遅延回路32よりの遅
延信号と、パーシャルレスポンス(PR)の種類を示す
PRモード信号と、光ディスクに記録されている信号の
ランレングス制限符号長(最小反転間隔や最大反転間
隔)を示すRLLモード信号とが入力され、これらに基
づいて仮判別結果を出力する。
・LPF27よりのタップ係数(フィルタ係数)に基づ
いて波形等化処理を行い、再生すべき所望の層からの読
取信号の前後の信号との符号間干渉の影響を低減する。
このトランスバーサルフィルタ21の出力波形等化後読
取信号は、後述の減算器30及び31を通して仮判別回
路33に供給され、ここでタップ遅延回路32よりの遅
延信号と、パーシャルレスポンス(PR)の種類を示す
PRモード信号と、光ディスクに記録されている信号の
ランレングス制限符号長(最小反転間隔や最大反転間
隔)を示すRLLモード信号とが入力され、これらに基
づいて仮判別結果を出力する。
【0051】この仮判別結果と仮判別回路33の入力信
号(減算器31の出力信号)とが減算器34において減
算され、その差分値がエラー信号としてインバータ35
で極性を反転された後、乗算器・LPF27に供給さ
れ、ここでトランスバーサルフィルタ21のタップ出力
と乗算されて相関が検出され、LPFで積分される。乗
算器・LPF27の出力積分値は、上記のエラー信号の
値を0にする、トランスバーサルフィルタ21のフィル
タ係数(タップ係数)としてトランスバーサルフィルタ
21に入力される。
号(減算器31の出力信号)とが減算器34において減
算され、その差分値がエラー信号としてインバータ35
で極性を反転された後、乗算器・LPF27に供給さ
れ、ここでトランスバーサルフィルタ21のタップ出力
と乗算されて相関が検出され、LPFで積分される。乗
算器・LPF27の出力積分値は、上記のエラー信号の
値を0にする、トランスバーサルフィルタ21のフィル
タ係数(タップ係数)としてトランスバーサルフィルタ
21に入力される。
【0052】上記のトランスバーサルフィルタ21、乗
算器・LPF27、仮判別回路33、タップ遅延回路3
2、減算器34、インバータ35よりなるフィードバッ
クループは、よく知られるLMSアルゴリズムを基本と
しているが、仮判別回路33は、本発明者が提案した回
路であり、パーシャルレスポンス等化を前提とした仮判
別(収束目標設定)を行う。
算器・LPF27、仮判別回路33、タップ遅延回路3
2、減算器34、インバータ35よりなるフィードバッ
クループは、よく知られるLMSアルゴリズムを基本と
しているが、仮判別回路33は、本発明者が提案した回
路であり、パーシャルレスポンス等化を前提とした仮判
別(収束目標設定)を行う。
【0053】ここで、パーシャルレスポンス(PR)特
性について更に説明するに、例えばPR(a,b,b,
a)の特性を孤立波に付与して等化すると、その等化波
形は(1,7)RLLの場合、よく知られているよう
に、0,a,a+b,2a,2b,a+2b,2a+2
bの7値をとる。この7値をビタビ復号器に入力する
と、元のデータ(入力値)とPR等化後の再生信号(出
力値)は、過去の信号の拘束を受け、これと(1,7)
RLLによって入力信号の”1”は2回以上続かないこ
とを利用すると、図3に示すような状態遷移図で表わす
ことができることが知られている。
性について更に説明するに、例えばPR(a,b,b,
a)の特性を孤立波に付与して等化すると、その等化波
形は(1,7)RLLの場合、よく知られているよう
に、0,a,a+b,2a,2b,a+2b,2a+2
bの7値をとる。この7値をビタビ復号器に入力する
と、元のデータ(入力値)とPR等化後の再生信号(出
力値)は、過去の信号の拘束を受け、これと(1,7)
RLLによって入力信号の”1”は2回以上続かないこ
とを利用すると、図3に示すような状態遷移図で表わす
ことができることが知られている。
【0054】図3において、S0〜S5は直前の出力値
により定まる状態を示す。この状態遷移図から例えば状
態S2にあるときは、入力値がa+2bのとき出力値が
1となって状態S3へ遷移し、入力値が2bのとき出力
値が1となって状態S4へ遷移するが、それ以外の入力
値は入力されないことが分かり、また、もし入力されれ
ばそれはエラーであることが分かる。
により定まる状態を示す。この状態遷移図から例えば状
態S2にあるときは、入力値がa+2bのとき出力値が
1となって状態S3へ遷移し、入力値が2bのとき出力
値が1となって状態S4へ遷移するが、それ以外の入力
値は入力されないことが分かり、また、もし入力されれ
ばそれはエラーであることが分かる。
【0055】ここで、上記の0ポイント情報の値Zが”
1”であるときはゼロクロスポイントを示しており、こ
れは、図3に示したPR(a,b,b,a)の状態遷移
図では「a+b」という値で表わされており、状態S1
→S2又は状態S4→S5へ遷移する過程において発生
する。この場合、図3中、右半分の状態S2、S3及び
S4は正の値の経路(a+b=0に正規化した場合、a
+2b、2a+2b、2bのいずれか)を辿り、左半分
の状態S5、S0及びS1は負の値の経路(a+b=0
に正規化した場合、0、a、2aのいずれか)を辿るた
め、ゼロクロスポイントの前又は後の値を参照すること
により、正の経路なのか、負の経路なのかが判別でき
る。
1”であるときはゼロクロスポイントを示しており、こ
れは、図3に示したPR(a,b,b,a)の状態遷移
図では「a+b」という値で表わされており、状態S1
→S2又は状態S4→S5へ遷移する過程において発生
する。この場合、図3中、右半分の状態S2、S3及び
S4は正の値の経路(a+b=0に正規化した場合、a
+2b、2a+2b、2bのいずれか)を辿り、左半分
の状態S5、S0及びS1は負の値の経路(a+b=0
に正規化した場合、0、a、2aのいずれか)を辿るた
め、ゼロクロスポイントの前又は後の値を参照すること
により、正の経路なのか、負の経路なのかが判別でき
る。
【0056】しかも、あるゼロクロスポイントから次の
ゼロクロスポイントまでの間隔が分かれば、つまり状態
S2から状態S5に至るまで、又は状態S5から状態S
2に至るまでの遷移数がわかれば、経路が確定し、取り
得るべき値が各々のサンプル点に対して明確になる。
ゼロクロスポイントまでの間隔が分かれば、つまり状態
S2から状態S5に至るまで、又は状態S5から状態S
2に至るまでの遷移数がわかれば、経路が確定し、取り
得るべき値が各々のサンプル点に対して明確になる。
【0057】また、上記の状態遷移図で「a+b」以外
の値、すなわちゼロクロスポイントでないときは、上記
の0ポイント情報の値Zは”0”である。この状態遷移
図から、ゼロクロスポイント(Z=1)は2つ連続して
取り出されることはなく、また、RLL(1,X)の場
合は、隣接するZ=1の間には最低1つの”0”が存在
する(0ポイント情報の値Zが1→0→1と変化したと
き、すなわち、状態S1→S2→S4→S5、あるいは
状態S4→S5→S1→S2と遷移したとき)。なお、
RLL(2,X)の場合は、隣接するZ=1の間には最
低2つの”0”が存在する。
の値、すなわちゼロクロスポイントでないときは、上記
の0ポイント情報の値Zは”0”である。この状態遷移
図から、ゼロクロスポイント(Z=1)は2つ連続して
取り出されることはなく、また、RLL(1,X)の場
合は、隣接するZ=1の間には最低1つの”0”が存在
する(0ポイント情報の値Zが1→0→1と変化したと
き、すなわち、状態S1→S2→S4→S5、あるいは
状態S4→S5→S1→S2と遷移したとき)。なお、
RLL(2,X)の場合は、隣接するZ=1の間には最
低2つの”0”が存在する。
【0058】実際の信号では、ノイズ等の影響により、
ゼロクロスポイント自体の検出を誤ることも十分に予想
されるが、フィードバック制御の場合、正しい判定ので
きる確率が誤る確率を上回っていれば、正しい方向に収
束していくはずであり、また、十分な積分処理のため、
単発のノイズは実用上問題ないと考えられる。
ゼロクロスポイント自体の検出を誤ることも十分に予想
されるが、フィードバック制御の場合、正しい判定ので
きる確率が誤る確率を上回っていれば、正しい方向に収
束していくはずであり、また、十分な積分処理のため、
単発のノイズは実用上問題ないと考えられる。
【0059】以上の点に着目し、仮判別回路33は、タ
ップ遅延回路32からビットクロックの周期毎に入力さ
れる0ポイント情報の値Zを識別し、連続する5クロッ
ク周期の5つの値がオール”0”であるかどうか、上記
の5つの値のうちの最初の値のみが”1”かどうか、上
記の5つの値のうちの最後の値のみが”1”かどうか、
上記の5つの値のうちの最初と最後の値が”1”で残り
の3つの値は”0”かどうかを判別する。
ップ遅延回路32からビットクロックの周期毎に入力さ
れる0ポイント情報の値Zを識別し、連続する5クロッ
ク周期の5つの値がオール”0”であるかどうか、上記
の5つの値のうちの最初の値のみが”1”かどうか、上
記の5つの値のうちの最後の値のみが”1”かどうか、
上記の5つの値のうちの最初と最後の値が”1”で残り
の3つの値は”0”かどうかを判別する。
【0060】これらのパターンは、着目する0ポイント
情報の値Zを”0”としたとき、両側の0ポイント情報
の値Zがいずれも”0”である場合であり、このときは
信号波形が正側、又は負側に張り付いている場合である
ので、これらのパターンのいずれかを満たすときは、大
なる値P1を算出する。
情報の値Zを”0”としたとき、両側の0ポイント情報
の値Zがいずれも”0”である場合であり、このときは
信号波形が正側、又は負側に張り付いている場合である
ので、これらのパターンのいずれかを満たすときは、大
なる値P1を算出する。
【0061】上記のパターンのいずれでもないときは、
連続する5クロック周期の5つの0ポイント情報の値Z
が”01010”であるかどうか判別しこのパターンの
ときはRLLモード信号に基づき、RLL(1,X)の
パーシャルレスポンス等化であるかどうか判定する。こ
のパターンは、RLL(1,X)のときのみ発生する可
能性があるので、RLL(1,X)であるときは小なる
値P2を算出する。
連続する5クロック周期の5つの0ポイント情報の値Z
が”01010”であるかどうか判別しこのパターンの
ときはRLLモード信号に基づき、RLL(1,X)の
パーシャルレスポンス等化であるかどうか判定する。こ
のパターンは、RLL(1,X)のときのみ発生する可
能性があるので、RLL(1,X)であるときは小なる
値P2を算出する。
【0062】連続する5クロック周期の5つの0ポイン
ト情報の値Zが”01010”でないときは、それら5
つの0ポイント情報の値Zが”01001”、”100
10”、”00010”及び”01000”のうちのい
ずれかのパターンであるかどうか判別する。これら4つ
のパターンは、着目する0ポイント情報の値Zを”0”
としたとき、両側に隣接する0ポイント情報の値Zの一
方が”1”である場合である。4つのパターンのどれか
であるとき、あるいは”01010”であり、かつ、R
LLモードが(1,X)でないと判定されたときは、P
1及びP2の中間レベルの値P3が算出される。
ト情報の値Zが”01010”でないときは、それら5
つの0ポイント情報の値Zが”01001”、”100
10”、”00010”及び”01000”のうちのい
ずれかのパターンであるかどうか判別する。これら4つ
のパターンは、着目する0ポイント情報の値Zを”0”
としたとき、両側に隣接する0ポイント情報の値Zの一
方が”1”である場合である。4つのパターンのどれか
であるとき、あるいは”01010”であり、かつ、R
LLモードが(1,X)でないと判定されたときは、P
1及びP2の中間レベルの値P3が算出される。
【0063】値P1、P2又はP3を算出すると、仮判
別回路33に入力される現在時刻の波形等化後再生信号
が0以上であるときは最終仮判定レベルQをそのときの
P1、P2又はP3の値とし、負であるときは最終仮判
定レベルQをそのときのP1、P2又はP3の値と極性
を反転する。また、上記のいずれでもないときは、最終
仮判定レベルQを0とする。
別回路33に入力される現在時刻の波形等化後再生信号
が0以上であるときは最終仮判定レベルQをそのときの
P1、P2又はP3の値とし、負であるときは最終仮判
定レベルQをそのときのP1、P2又はP3の値と極性
を反転する。また、上記のいずれでもないときは、最終
仮判定レベルQを0とする。
【0064】このように、仮判別回路33は、パーシャ
ルレスポンス等化の種類を示すPRモード信号と、再生
信号のランレングス制限符号の種類を示すRLLモード
信号と、タップ遅延回路32からの複数のゼロポイント
情報と、減算器31の出力波形等化後再生信号とを入力
として受け、PRモード信号とRLLモード信号で定ま
る状態遷移と、複数のゼロポイント情報のパターンとに
基づき、波形等化後再生信号の仮判別レベルQを算出す
る。この仮判定レベルQは目標値として図1の減算器3
4に供給され、実際の信号である波形等化後再生信号と
の差がとられてエラー信号とされる。
ルレスポンス等化の種類を示すPRモード信号と、再生
信号のランレングス制限符号の種類を示すRLLモード
信号と、タップ遅延回路32からの複数のゼロポイント
情報と、減算器31の出力波形等化後再生信号とを入力
として受け、PRモード信号とRLLモード信号で定ま
る状態遷移と、複数のゼロポイント情報のパターンとに
基づき、波形等化後再生信号の仮判別レベルQを算出す
る。この仮判定レベルQは目標値として図1の減算器3
4に供給され、実際の信号である波形等化後再生信号と
の差がとられてエラー信号とされる。
【0065】一方、図1のリサンプリング回路18及び
19よりそれぞれ取り出された信号は、遅延調整器2
3、24により固定の遅延が与えられ、後述の擬似クロ
ストークとの時間合わせを粗く行われてトランスバーサ
ルフィルタ25、26に入力される。このトランスバー
サルフィルタ25、26にタップ係数(フィルタ係数)
を供給する乗算器・LPF28、29は、前記減算器3
4から出力されるエラー信号が入力され、ここでトラン
スバーサルフィルタ25、26のタップ出力と乗算して
隣接層信号の相関を抽出し、更にその相関値をLPFで
積分してトランスバーサルフィルタ25、26に入力す
る。
19よりそれぞれ取り出された信号は、遅延調整器2
3、24により固定の遅延が与えられ、後述の擬似クロ
ストークとの時間合わせを粗く行われてトランスバーサ
ルフィルタ25、26に入力される。このトランスバー
サルフィルタ25、26にタップ係数(フィルタ係数)
を供給する乗算器・LPF28、29は、前記減算器3
4から出力されるエラー信号が入力され、ここでトラン
スバーサルフィルタ25、26のタップ出力と乗算して
隣接層信号の相関を抽出し、更にその相関値をLPFで
積分してトランスバーサルフィルタ25、26に入力す
る。
【0066】このようにして、トランスバーサルフィル
タ25、26のタップ係数(フィルタ係数)は、隣接層
信号の相関値に応じて更新され、トランスバーサルフィ
ルタ25、26からは下側、上側の各層からの読取信号
に対応した擬似クロストーク信号が取り出される。これ
らのトランスバーサルフィルタ25、26の出力擬似ク
ロストーク信号は、トランスバーサルフィルタ21から
の波形等化後の再生すべき層からの再生信号に、減算器
30、31でそれぞれ減算される。これにより、減算器
31からは、トランスバーサルフィルタ21からの波形
等化後の再生すべき層の再生信号中のクロストークと相
殺除去されて、S/Nの良好な再生信号として出力され
る。この実施の形態は、フィードバック処理であるた
め、安定な動作が実現できる。
タ25、26のタップ係数(フィルタ係数)は、隣接層
信号の相関値に応じて更新され、トランスバーサルフィ
ルタ25、26からは下側、上側の各層からの読取信号
に対応した擬似クロストーク信号が取り出される。これ
らのトランスバーサルフィルタ25、26の出力擬似ク
ロストーク信号は、トランスバーサルフィルタ21から
の波形等化後の再生すべき層からの再生信号に、減算器
30、31でそれぞれ減算される。これにより、減算器
31からは、トランスバーサルフィルタ21からの波形
等化後の再生すべき層の再生信号中のクロストークと相
殺除去されて、S/Nの良好な再生信号として出力され
る。この実施の形態は、フィードバック処理であるた
め、安定な動作が実現できる。
【0067】この実施の形態では、トランスバーサルフ
ィルタ21を含む再生すべきトラックの再生信号の符号
間干渉除去ブロックと、トランスバーサルフィルタ25
及び26を含む隣接層からの再生信号に基づく擬似クロ
ストーク生成ブロックには、いずれも同一のエラー信号
を0にするべく各タップ係数(フィルタ係数)を制御し
ているので、制御の衝突は発生しない。
ィルタ21を含む再生すべきトラックの再生信号の符号
間干渉除去ブロックと、トランスバーサルフィルタ25
及び26を含む隣接層からの再生信号に基づく擬似クロ
ストーク生成ブロックには、いずれも同一のエラー信号
を0にするべく各タップ係数(フィルタ係数)を制御し
ているので、制御の衝突は発生しない。
【0068】また、パーシャルレスポンス等化に対応し
た2次的効果として、すべてのサンプリングポイントの
情報からエラー信号を抽出できるということがある。ク
ロストーク成分がはっきり識別できるのは、所望層の再
生信号が平坦のとき(反転間隔が大きい状態)であり、
パーシャルレスポンス等化に対応していない場合は、こ
のレベルが確定できない。
た2次的効果として、すべてのサンプリングポイントの
情報からエラー信号を抽出できるということがある。ク
ロストーク成分がはっきり識別できるのは、所望層の再
生信号が平坦のとき(反転間隔が大きい状態)であり、
パーシャルレスポンス等化に対応していない場合は、こ
のレベルが確定できない。
【0069】これに対し、この実施の形態では、値が0
又は2a+2bというような明確な値に向かって収束す
るため、この値からの誤差をエラー信号としてクロスト
ーク成分との相関をとるようにしているため、正確、か
つ、迅速な収束が可能である。他の値(a,2a,a+
2b,2b等)の場合も同じである。よって、仮に信号
の平均反転間隔を5T(Tはビット周期)とすると、収
束は5倍以上速くなることが容易に想像でき、かつ、誤
った方向への収束もしなくなる。
又は2a+2bというような明確な値に向かって収束す
るため、この値からの誤差をエラー信号としてクロスト
ーク成分との相関をとるようにしているため、正確、か
つ、迅速な収束が可能である。他の値(a,2a,a+
2b,2b等)の場合も同じである。よって、仮に信号
の平均反転間隔を5T(Tはビット周期)とすると、収
束は5倍以上速くなることが容易に想像でき、かつ、誤
った方向への収束もしなくなる。
【0070】また、リサンプリングDPLL17を用い
る場合、A/D変換器11に用いられるサンプリングク
ロックはビットクロックに同期しておらず、それは隣接
トラックの再生信号のサンプリングクロックについても
同様である。一定の位相ずれは擬似クロストーク発生器
でも吸収できる(トランスバーサルフィルタ25、26
自体もリサンプリング演算器と見ることができる。)
が、周波数がずれている場合などでは、サンプリング時
間間隔が一定にならないため、従来の擬似クロストーク
発生器では対応できない。
る場合、A/D変換器11に用いられるサンプリングク
ロックはビットクロックに同期しておらず、それは隣接
トラックの再生信号のサンプリングクロックについても
同様である。一定の位相ずれは擬似クロストーク発生器
でも吸収できる(トランスバーサルフィルタ25、26
自体もリサンプリング演算器と見ることができる。)
が、周波数がずれている場合などでは、サンプリング時
間間隔が一定にならないため、従来の擬似クロストーク
発生器では対応できない。
【0071】一方、この実施の形態では、リサンプリン
グDPLL17により生成した、リサンプリング演算時
の内分割合T_ratio及びビットクロックBCLKを利
用し、リサンプリング器18、19で隣接層からの再生
信号のリサンプリング演算を行うようにしているため、
周波数ずれに対応できる。また、位相については、後段
の遅延調整器23、24により粗く合わせ、後はトラン
スバーサルフィルタ25及び26を用いた擬似クロスト
ーク発生器に任せるようにしている。これにより、リサ
ンプリングDPLL17を用いることができる。なお、
遅延調整器23、24をリサンプリング器18、19の
後段に配置したのは、この方が遅延用フリップフロップ
の段数を少なくできるからで、機能的にはリサンプリン
グ器18、19の前段に配置してもよい。
グDPLL17により生成した、リサンプリング演算時
の内分割合T_ratio及びビットクロックBCLKを利
用し、リサンプリング器18、19で隣接層からの再生
信号のリサンプリング演算を行うようにしているため、
周波数ずれに対応できる。また、位相については、後段
の遅延調整器23、24により粗く合わせ、後はトラン
スバーサルフィルタ25及び26を用いた擬似クロスト
ーク発生器に任せるようにしている。これにより、リサ
ンプリングDPLL17を用いることができる。なお、
遅延調整器23、24をリサンプリング器18、19の
後段に配置したのは、この方が遅延用フリップフロップ
の段数を少なくできるからで、機能的にはリサンプリン
グ器18、19の前段に配置してもよい。
【0072】リサンプリングDPLL17は独立にAG
C・ATC回路14とトランスバーサルフィルタ21を
含む再生すべき層の再生信号の符号間干渉除去ブロック
との間に挟まれ、かつ、自分自身のブロックの中でルー
プが完結しているため、確実な収束が期待できる。一
方、リサンプリングDPLL17を用いない場合は、外
付けの電圧制御発振器(VCO)が必要であり、またA
/D変換器でビットサンプリングが行われるため、A/
D変換器を含んだPLLループが形成され、A/D変換
器として高速なものが要求されるのでコストが高くな
る。
C・ATC回路14とトランスバーサルフィルタ21を
含む再生すべき層の再生信号の符号間干渉除去ブロック
との間に挟まれ、かつ、自分自身のブロックの中でルー
プが完結しているため、確実な収束が期待できる。一
方、リサンプリングDPLL17を用いない場合は、外
付けの電圧制御発振器(VCO)が必要であり、またA
/D変換器でビットサンプリングが行われるため、A/
D変換器を含んだPLLループが形成され、A/D変換
器として高速なものが要求されるのでコストが高くな
る。
【0073】また、リサンプリングDPLL17を用い
ない場合は、AGC・ATC回路を含んだPLLループ
が形成されるため、各々が干渉し、適切な方向へ収束で
きない場合があり、更に、AGCループ、ATCルー
プ、PLLループをすべて外へ出し、アナログ回路で構
成することも考えられるが、電圧制御増幅器(VCA)
の追加が必要で、またアナログ回路特有の経時変化・部
品ばらつきの悪影響を受ける。以上により、この実施の
形態のように、リサンプリングDPLLを用いる構成が
望ましいことが明らかであり、特に光ディスクでは記録
再生系が周波数特性において高域減衰特性を有するた
め、オーバーサンプリングに適している。
ない場合は、AGC・ATC回路を含んだPLLループ
が形成されるため、各々が干渉し、適切な方向へ収束で
きない場合があり、更に、AGCループ、ATCルー
プ、PLLループをすべて外へ出し、アナログ回路で構
成することも考えられるが、電圧制御増幅器(VCA)
の追加が必要で、またアナログ回路特有の経時変化・部
品ばらつきの悪影響を受ける。以上により、この実施の
形態のように、リサンプリングDPLLを用いる構成が
望ましいことが明らかであり、特に光ディスクでは記録
再生系が周波数特性において高域減衰特性を有するた
め、オーバーサンプリングに適している。
【0074】次に、この実施の形態のシミュレーション
波形について説明する。図4〜図7はクロストークキャ
ンセルを行わないときのシミュレーション波形で、横軸
は時間軸である。図4中、I、II及びIIIは、リサンプ
リングDPLL17の出力信号波形、トランスバーサル
フィルタ25又は26からの擬似クロストーク信号波形
及び仮判別回路33の入力信号波形を示す。また、図5
はトランスバーサルフィルタ25又は26のタップ係数
を、図6は仮判別回路33の入力信号のアイパターンを
示す。
波形について説明する。図4〜図7はクロストークキャ
ンセルを行わないときのシミュレーション波形で、横軸
は時間軸である。図4中、I、II及びIIIは、リサンプ
リングDPLL17の出力信号波形、トランスバーサル
フィルタ25又は26からの擬似クロストーク信号波形
及び仮判別回路33の入力信号波形を示す。また、図5
はトランスバーサルフィルタ25又は26のタップ係数
を、図6は仮判別回路33の入力信号のアイパターンを
示す。
【0075】更に、図7中、IVはリサンプリングDPL
L17の出力信号を記録信号と比較して得たエラーフラ
グ、Vは減算器31を通して出力された信号を更にビタ
ビ復号した再生データを記録信号と比較して得たエラー
フラグである。この実施の形態の動作を行わない、クロ
ストークキャンセラ、オフであるにもかかわらず、復号
信号のエラーフラグVはリサンプリングDPLL17の
出力信号のエラーフラグIVの発生頻度が少なくエラーが
低減しているが、これはトランスバーサルフィルタ21
による波形等化とビタビ復号による。
L17の出力信号を記録信号と比較して得たエラーフラ
グ、Vは減算器31を通して出力された信号を更にビタ
ビ復号した再生データを記録信号と比較して得たエラー
フラグである。この実施の形態の動作を行わない、クロ
ストークキャンセラ、オフであるにもかかわらず、復号
信号のエラーフラグVはリサンプリングDPLL17の
出力信号のエラーフラグIVの発生頻度が少なくエラーが
低減しているが、これはトランスバーサルフィルタ21
による波形等化とビタビ復号による。
【0076】一方、図8〜図11はこの実施の形態によ
りクロストークキャンセルを行うときのシミュレーショ
ン波形で、横軸は時間軸である。あらかじめ、主信号に
別の信号をクロストークとして加算している。図8中、
VI、VII及びVIIIは、リサンプリングDPLL17の出
力信号波形、トランスバーサルフィルタ25又は26か
らの擬似クロストーク信号波形及び仮判別回路33の入
力信号波形を示す。同図からわかるように、擬似クロス
トーク信号波形は、動作開始後短時間で定常状態に収束
しており、仮判別回路33の入力信号波形はクロストー
ク信号が除去されて振幅がほぼ一定となっている。
りクロストークキャンセルを行うときのシミュレーショ
ン波形で、横軸は時間軸である。あらかじめ、主信号に
別の信号をクロストークとして加算している。図8中、
VI、VII及びVIIIは、リサンプリングDPLL17の出
力信号波形、トランスバーサルフィルタ25又は26か
らの擬似クロストーク信号波形及び仮判別回路33の入
力信号波形を示す。同図からわかるように、擬似クロス
トーク信号波形は、動作開始後短時間で定常状態に収束
しており、仮判別回路33の入力信号波形はクロストー
ク信号が除去されて振幅がほぼ一定となっている。
【0077】また、図9はトランスバーサルフィルタ2
5又は26のタップ係数を、図10は仮判別回路33の
入力信号のアイパターンを示す。タップ係数は可変さ
れ、またアイパターンはクロストークキャンセラ、オフ
の場合に比べて開いていることがわかる。更に、図11
中、IXはリサンプリングDPLL17の出力信号を記録
信号と比較して得たエラーフラグ、Xは減算器31を通
して出力された信号を更にビタビ復号した再生データを
記録信号と比較して得たエラーフラグである。
5又は26のタップ係数を、図10は仮判別回路33の
入力信号のアイパターンを示す。タップ係数は可変さ
れ、またアイパターンはクロストークキャンセラ、オフ
の場合に比べて開いていることがわかる。更に、図11
中、IXはリサンプリングDPLL17の出力信号を記録
信号と比較して得たエラーフラグ、Xは減算器31を通
して出力された信号を更にビタビ復号した再生データを
記録信号と比較して得たエラーフラグである。
【0078】図7と図11を対比して分かるように、リ
サンプリングDPLL17の出力信号を記録信号と比較
して得たエラーフラグは、クロストークキャンセラ動作
をするか否かに関係なく同じであるが、クロストークキ
ャンセラ動作をしたときは、しないときに比べて、ビタ
ビ復号した再生データのエラーが殆どないことがわか
る。つまり、本実施の形態により、ビタビ復号により取
り除くことができなかったエラーを、動作開始直後を除
き完全に取り除けていることが分かる。
サンプリングDPLL17の出力信号を記録信号と比較
して得たエラーフラグは、クロストークキャンセラ動作
をするか否かに関係なく同じであるが、クロストークキ
ャンセラ動作をしたときは、しないときに比べて、ビタ
ビ復号した再生データのエラーが殆どないことがわか
る。つまり、本実施の形態により、ビタビ復号により取
り除くことができなかったエラーを、動作開始直後を除
き完全に取り除けていることが分かる。
【0079】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。図12は本発明になる記録情報再生装置の第2
の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一
構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図
12の第2の実施の形態は、A/D変換器11〜13
と、AGC・ATC回路14〜16の間にディジタルの
プリイコライザ(PreEQ)37〜39を用いた点に
特徴がある。
明する。図12は本発明になる記録情報再生装置の第2
の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一
構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図
12の第2の実施の形態は、A/D変換器11〜13
と、AGC・ATC回路14〜16の間にディジタルの
プリイコライザ(PreEQ)37〜39を用いた点に
特徴がある。
【0080】図13は本発明になる記録情報再生装置の
第3の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図13の第3の実施の形態は、A/D変換器11〜
13の入力側にアナログのプリイコライザ(PreE
Q)41〜43を用いた点に特徴がある。
第3の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図13の第3の実施の形態は、A/D変換器11〜
13の入力側にアナログのプリイコライザ(PreE
Q)41〜43を用いた点に特徴がある。
【0081】図14は本発明になる記録情報再生装置の
第4の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図14の第4の実施の形態は、仮判別にゼロポイン
ト情報を用いず固定の閾値を用いて判別する仮判別回路
45を設けた点に特徴がある。すなわち、減算器31か
ら取り出された波形等化後の再生信号は、後段のビタビ
復号回路へ出力される一方、仮判別回路45に供給さ
れ、ここで所定の閾値と比較されて仮判別を行う。
第4の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図14の第4の実施の形態は、仮判別にゼロポイン
ト情報を用いず固定の閾値を用いて判別する仮判別回路
45を設けた点に特徴がある。すなわち、減算器31か
ら取り出された波形等化後の再生信号は、後段のビタビ
復号回路へ出力される一方、仮判別回路45に供給さ
れ、ここで所定の閾値と比較されて仮判別を行う。
【0082】この仮判別回路45による仮判別結果と仮
判別回路45の入力信号(減算器31の出力信号)とが
減算器34において減算され、その差分値がエラー信号
としてインバータ35で極性を反転された後、乗算器・
LPF27に供給され、上記のエラー信号の値を0にす
る、トランスバーサルフィルタ21のフィルタ係数(タ
ップ係数)とされてトランスバーサルフィルタ21に入
力される。この実施の形態では、リサンプリングDPL
L17からのゼロポイント情報を用いないので、遅延調
整器22及びタップ遅延回路32が不要となる。
判別回路45の入力信号(減算器31の出力信号)とが
減算器34において減算され、その差分値がエラー信号
としてインバータ35で極性を反転された後、乗算器・
LPF27に供給され、上記のエラー信号の値を0にす
る、トランスバーサルフィルタ21のフィルタ係数(タ
ップ係数)とされてトランスバーサルフィルタ21に入
力される。この実施の形態では、リサンプリングDPL
L17からのゼロポイント情報を用いないので、遅延調
整器22及びタップ遅延回路32が不要となる。
【0083】図15は本発明になる記録情報再生装置の
第5の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図15において、光ディスクに形成された層群中の
存在する3つの層のうち、中央の再生すべき層の読取信
号は、電圧制御増幅器(VCA)47に入力され、下側
の隣接層の読取信号はVCA48に入力され、上側の隣
接層の読取信号は、VCA49に入力されてレベル及び
DCが制御される。
第5の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図15において、光ディスクに形成された層群中の
存在する3つの層のうち、中央の再生すべき層の読取信
号は、電圧制御増幅器(VCA)47に入力され、下側
の隣接層の読取信号はVCA48に入力され、上側の隣
接層の読取信号は、VCA49に入力されてレベル及び
DCが制御される。
【0084】VCA47、48、49の各出力読取信号
は、次段のA/D変換器50、51、52に供給されて
マスタークロックでサンプリングされてディジタル信号
に変換され、次段の固定イコライザ(EQ)53、5
4、55でイコライザ特性が付与された後、AGC・A
TC検出回路56、57、58に供給され、ここで振幅
が一定に制御される自動振幅制御(AGC)及び2値コ
ンパレートの閾値を適切に直流(DC)制御する自動閾
値制御(ATC)のための利得制御信号及びDC制御信
号が生成される。この利得制御信号はVCA47、4
8、49に供給されて、その利得を可変制御する。これ
により、この実施の形態では、AGCとATCをアナロ
グ回路と共に行うことができる。
は、次段のA/D変換器50、51、52に供給されて
マスタークロックでサンプリングされてディジタル信号
に変換され、次段の固定イコライザ(EQ)53、5
4、55でイコライザ特性が付与された後、AGC・A
TC検出回路56、57、58に供給され、ここで振幅
が一定に制御される自動振幅制御(AGC)及び2値コ
ンパレートの閾値を適切に直流(DC)制御する自動閾
値制御(ATC)のための利得制御信号及びDC制御信
号が生成される。この利得制御信号はVCA47、4
8、49に供給されて、その利得を可変制御する。これ
により、この実施の形態では、AGCとATCをアナロ
グ回路と共に行うことができる。
【0085】図16は本発明になる記録情報再生装置の
第6の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1及
び図15と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。図16において、光ディスクに形成された
層群中に存在する3つの層のうち、中央の再生すべき層
Tiの読取信号は、アナログのAGC・ATC回路61
に入力され、下側の隣接層Ti-1の読取信号はアナログ
のAGC・ATC回路62に入力され、上側の隣接層T
i+1の読取信号は、アナログのAGC・ATC回路63
に入力されて、それぞれ振幅が一定に制御されると共に
2値コンパレートの閾値を適切に制御される。
第6の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1及
び図15と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。図16において、光ディスクに形成された
層群中に存在する3つの層のうち、中央の再生すべき層
Tiの読取信号は、アナログのAGC・ATC回路61
に入力され、下側の隣接層Ti-1の読取信号はアナログ
のAGC・ATC回路62に入力され、上側の隣接層T
i+1の読取信号は、アナログのAGC・ATC回路63
に入力されて、それぞれ振幅が一定に制御されると共に
2値コンパレートの閾値を適切に制御される。
【0086】AGC・ATC回路61、62、63の各
出力読取信号は、次段のA/D変換器50、51、52
に供給されてマスタークロックでサンプリングされてデ
ィジタル信号に変換され、A/D変換器50の出力だけ
次段の固定イコライザ(EQ)53でイコライザ特性が
付与される。この実施の形態は、AGCとATCをアナ
ログ回路であるAGC・ATC回路61、62、63の
みで行うようにしたものである。
出力読取信号は、次段のA/D変換器50、51、52
に供給されてマスタークロックでサンプリングされてデ
ィジタル信号に変換され、A/D変換器50の出力だけ
次段の固定イコライザ(EQ)53でイコライザ特性が
付与される。この実施の形態は、AGCとATCをアナ
ログ回路であるAGC・ATC回路61、62、63の
みで行うようにしたものである。
【0087】図17は本発明になる記録情報再生装置の
第7の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図17の第7の実施の形態は、ゼロポイント情報を
減算器31からビタビ復号器へ出力される波形等化後再
生信号から抽出するようにした点に特徴がある。
第7の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図17の第7の実施の形態は、ゼロポイント情報を
減算器31からビタビ復号器へ出力される波形等化後再
生信号から抽出するようにした点に特徴がある。
【0088】すなわち、減算器31から取り出された波
形等化後再生信号は、ゼロ検出器65に供給され、ここ
で極性が反転した場合、近傍の2つのサンプル点のう
ち、より0に近い方のサンプル点がゼロポイント情報と
して検出される。ゼロ検出器65より取り出されたゼロ
ポイント情報は、タップ遅延回路32に入力される。こ
れにより、図1と同様の仮判別アルゴリズムに従って、
仮判別結果が得られる。図18は本発明になる記録情報
再生装置の第8の実施の形態のブロック図を示す。同図
中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。図18に示す第8の実施の形態は、リサン
プリングDPLL17、リサンプリング回路18及び1
9を用いないで、記録情報を再生するようにしたもので
ある。すなわち、AGC・ATC回路14、15、16
の各出力ディジタル読取信号は、直接に遅延調整器2
0、23、24を通してトランスバーサルフィルタ2
1、25、26に供給される。
形等化後再生信号は、ゼロ検出器65に供給され、ここ
で極性が反転した場合、近傍の2つのサンプル点のう
ち、より0に近い方のサンプル点がゼロポイント情報と
して検出される。ゼロ検出器65より取り出されたゼロ
ポイント情報は、タップ遅延回路32に入力される。こ
れにより、図1と同様の仮判別アルゴリズムに従って、
仮判別結果が得られる。図18は本発明になる記録情報
再生装置の第8の実施の形態のブロック図を示す。同図
中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。図18に示す第8の実施の形態は、リサン
プリングDPLL17、リサンプリング回路18及び1
9を用いないで、記録情報を再生するようにしたもので
ある。すなわち、AGC・ATC回路14、15、16
の各出力ディジタル読取信号は、直接に遅延調整器2
0、23、24を通してトランスバーサルフィルタ2
1、25、26に供給される。
【0089】減算器31より取り出されたクロストーク
が除去され、かつ、波形等化された再生信号は、仮判別
回路33に供給される一方、ゼロクロス検出・位相比較
器67に供給され、ここでゼロクロス検出され、その検
出ゼロクロス点の位相と電圧制御発振器(VCO)69
よりのビットクロックの位相とを位相比較して位相誤差
信号として生成される。この位相誤差信号は、ループフ
ィルタ68を通してアナログ又はディジタルの電圧制御
発振器(VCO)69に制御電圧として印加され、その
出力システムクロック周波数を可変制御する。VCO6
9の出力システムクロックはビットクロックの自然数倍
の周波数であり、装置のクロックが必要な各ブロックに
印加される。
が除去され、かつ、波形等化された再生信号は、仮判別
回路33に供給される一方、ゼロクロス検出・位相比較
器67に供給され、ここでゼロクロス検出され、その検
出ゼロクロス点の位相と電圧制御発振器(VCO)69
よりのビットクロックの位相とを位相比較して位相誤差
信号として生成される。この位相誤差信号は、ループフ
ィルタ68を通してアナログ又はディジタルの電圧制御
発振器(VCO)69に制御電圧として印加され、その
出力システムクロック周波数を可変制御する。VCO6
9の出力システムクロックはビットクロックの自然数倍
の周波数であり、装置のクロックが必要な各ブロックに
印加される。
【0090】図19は本発明になる記録情報再生装置の
第9の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図13
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図19において、光ディスクに形成された層群中の
隣接する3つのトラックのうち、中央の再生すべきセン
ター層のトラックTiの読取信号は、アナログのAGC
・ATC回路71に入力され、下側の隣接層の隣接トラ
ックTiの読取信号はアナログのAGC・ATC回路7
2に入力され、上側の隣接層の隣接トラックTiの読取
信号は、アナログのAGC・ATC回路73に入力され
て、それぞれ振幅が一定に制御されると共に2値コンパ
レートの閾値を適切に制御される。
第9の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図13
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図19において、光ディスクに形成された層群中の
隣接する3つのトラックのうち、中央の再生すべきセン
ター層のトラックTiの読取信号は、アナログのAGC
・ATC回路71に入力され、下側の隣接層の隣接トラ
ックTiの読取信号はアナログのAGC・ATC回路7
2に入力され、上側の隣接層の隣接トラックTiの読取
信号は、アナログのAGC・ATC回路73に入力され
て、それぞれ振幅が一定に制御されると共に2値コンパ
レートの閾値を適切に制御される。
【0091】AGC・ATC回路71の出力読取信号
は、次段の固定イコライザ(EQ)41でイコライザ特
性が付与された後、A/D変換器11に供給されてビッ
トクロックでサンプリングされてディジタル信号に変換
される。また、AGC・ATC回路72、73の各出力
読取信号は、A/D変換器12、13に供給されてビッ
トクロックでサンプリングされてディジタル信号に変換
される。A/D変換器11、12、13の各出力ディジ
タル信号は、遅延調整器20、23、24を通してトラ
ンスバーサルフィルタ21、25、26に供給される。
は、次段の固定イコライザ(EQ)41でイコライザ特
性が付与された後、A/D変換器11に供給されてビッ
トクロックでサンプリングされてディジタル信号に変換
される。また、AGC・ATC回路72、73の各出力
読取信号は、A/D変換器12、13に供給されてビッ
トクロックでサンプリングされてディジタル信号に変換
される。A/D変換器11、12、13の各出力ディジ
タル信号は、遅延調整器20、23、24を通してトラ
ンスバーサルフィルタ21、25、26に供給される。
【0092】また、固定イコライザ41の出力アナログ
信号は、位相比較器74、ループフィルタ75及び76
からなるPLL回路に供給されてビットクロックの自然
数倍の周波数のシステムクロックとされる。一方、ゼロ
検出器77は、遅延調整器20からの信号の極性が反転
したときに、近傍の2つのサンプル点のうち、より0に
近い方をゼロポイント情報としてタップ遅延回路32に
供給する。この実施の形態も上記の各実施の形態と同様
の特長を有する。
信号は、位相比較器74、ループフィルタ75及び76
からなるPLL回路に供給されてビットクロックの自然
数倍の周波数のシステムクロックとされる。一方、ゼロ
検出器77は、遅延調整器20からの信号の極性が反転
したときに、近傍の2つのサンプル点のうち、より0に
近い方をゼロポイント情報としてタップ遅延回路32に
供給する。この実施の形態も上記の各実施の形態と同様
の特長を有する。
【0093】図20は本発明になる記録情報再生装置の
第10の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
4、図18及び図19と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。図20に示す第10の実施の
形態は、ATC・AGCをアナログ回路のみで行い、デ
ィジタルVCOを用いずに固定閾値判別を行う構成とし
たものである。図20において、減算器31から取り出
された波形等化後の再生信号は、後段のビタビ復号器へ
出力される一方、仮判別回路45に供給され、ここで所
定の閾値と比較されて仮判別を行う。
第10の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
4、図18及び図19と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。図20に示す第10の実施の
形態は、ATC・AGCをアナログ回路のみで行い、デ
ィジタルVCOを用いずに固定閾値判別を行う構成とし
たものである。図20において、減算器31から取り出
された波形等化後の再生信号は、後段のビタビ復号器へ
出力される一方、仮判別回路45に供給され、ここで所
定の閾値と比較されて仮判別を行う。
【0094】図21は本発明になる記録情報再生装置の
第11の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図21に示す第11の実施の形態は、第1の入力端
子に減算器34から出力されるエラー信号が入力され、
第2の入力端子に仮判別回路33の出力仮判別値が入力
されるエラー選択回路81を設けた点に特徴がある。
第11の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図21に示す第11の実施の形態は、第1の入力端
子に減算器34から出力されるエラー信号が入力され、
第2の入力端子に仮判別回路33の出力仮判別値が入力
されるエラー選択回路81を設けた点に特徴がある。
【0095】エラー選択回路81は、図22に示すよう
に、第1の入力端子811に第3の減算器34から出力
されたエラー信号が入力され、第2の入力端子812に
仮判別回路33から出力された仮判別値が入力される選
択回路813、スイッチ回路814及び0発生器815
から構成されている。仮判別回路33から出力される仮
判別値は、PR等化の目標値に設定されているはずであ
り、その目標値からのずれがエラー信号として出力され
ているので、選択回路813は仮判別回路33が目標値
としてゼロクロスポイントに対応した0*を出力すると
きは”1”を出力する。
に、第1の入力端子811に第3の減算器34から出力
されたエラー信号が入力され、第2の入力端子812に
仮判別回路33から出力された仮判別値が入力される選
択回路813、スイッチ回路814及び0発生器815
から構成されている。仮判別回路33から出力される仮
判別値は、PR等化の目標値に設定されているはずであ
り、その目標値からのずれがエラー信号として出力され
ているので、選択回路813は仮判別回路33が目標値
としてゼロクロスポイントに対応した0*を出力すると
きは”1”を出力する。
【0096】また、RLL(2,X)の場合、選択回路
813は上記の仮判別値が+b*、−b*であるときも”
1”を出力する。このbは、PR(a,b,b,a)に
おけるbの値を、*はRLL(1,X)又はRLL
(2,X)の中央値(a+b)が0になるようにオフセ
ットした後の値であることを示すものとする。選択回路
813は仮判別値が+b*又は−b*のときは、ゼロクロ
スポイントの直前又は直後の値であると判断して”1”
を出力する。仮判別値が上記の値以外のときは、選択回
路813は”0”を出力する。RLL(1,X)のとき
は+(b−a)*、−(b−a)*のときにゼロクロスポ
イントの直前又は直後の値であると判断して、”1”
を、それ以外のときは”0”を出力する。
813は上記の仮判別値が+b*、−b*であるときも”
1”を出力する。このbは、PR(a,b,b,a)に
おけるbの値を、*はRLL(1,X)又はRLL
(2,X)の中央値(a+b)が0になるようにオフセ
ットした後の値であることを示すものとする。選択回路
813は仮判別値が+b*又は−b*のときは、ゼロクロ
スポイントの直前又は直後の値であると判断して”1”
を出力する。仮判別値が上記の値以外のときは、選択回
路813は”0”を出力する。RLL(1,X)のとき
は+(b−a)*、−(b−a)*のときにゼロクロスポ
イントの直前又は直後の値であると判断して、”1”
を、それ以外のときは”0”を出力する。
【0097】スイッチ回路814は、端子aに入力され
るエラー信号と、端子bに入力される0発生器815か
らの固定の値0を入力として受けると共に、選択回路8
13の出力信号がスイッチング信号として供給され、選
択回路813の出力信号が”1”のときは端子aに入力
されたエラー信号の有効成分を選択し、選択回路813
の出力信号が”0”のときは端子bに入力された値0を
選択する。
るエラー信号と、端子bに入力される0発生器815か
らの固定の値0を入力として受けると共に、選択回路8
13の出力信号がスイッチング信号として供給され、選
択回路813の出力信号が”1”のときは端子aに入力
されたエラー信号の有効成分を選択し、選択回路813
の出力信号が”0”のときは端子bに入力された値0を
選択する。
【0098】選択回路813で選択された信号は、出力
端子816を介して図21の乗算器・LPF28、29
にそれぞれ供給され、疑似クロストーク成分抽出用トラ
ンスバーサルフィルタ25、26からのタップ出力と乗
算された後高域周波数成分が除去された後、上記のエラ
ー信号を0にするようなタップ係数(フィルタ係数)と
されてトランスバーサルフィルタ25、26にそれぞれ
入力される。
端子816を介して図21の乗算器・LPF28、29
にそれぞれ供給され、疑似クロストーク成分抽出用トラ
ンスバーサルフィルタ25、26からのタップ出力と乗
算された後高域周波数成分が除去された後、上記のエラ
ー信号を0にするようなタップ係数(フィルタ係数)と
されてトランスバーサルフィルタ25、26にそれぞれ
入力される。
【0099】次に、この実施の形態の作用について、R
LL(2,X)を例にとり説明する。エラー選択回路8
1を有しない第1〜第10の実施の形態では、再生信号
の波形歪みが少ない場合は、隣接層からのクロストーク
がない場合は図23(A)にIで、また図23(B)に
示すようなクロストーク成分が含まれている場合は、図
23(C)にIIでそれぞれ示すように、トランスバーサ
ルフィルタ21の出力信号が正しくPR等化され、減算
器34からは図23(D)に示すようなエラー信号が抽
出される。このエラー信号は、図23(B)のクロスト
ーク成分を表しており、つまり、隣接層信号とも相関性
が高く、正しく疑似クロストーク成分を発生させること
ができる。
LL(2,X)を例にとり説明する。エラー選択回路8
1を有しない第1〜第10の実施の形態では、再生信号
の波形歪みが少ない場合は、隣接層からのクロストーク
がない場合は図23(A)にIで、また図23(B)に
示すようなクロストーク成分が含まれている場合は、図
23(C)にIIでそれぞれ示すように、トランスバーサ
ルフィルタ21の出力信号が正しくPR等化され、減算
器34からは図23(D)に示すようなエラー信号が抽
出される。このエラー信号は、図23(B)のクロスト
ーク成分を表しており、つまり、隣接層信号とも相関性
が高く、正しく疑似クロストーク成分を発生させること
ができる。
【0100】なお、図23中、丸印は、目標値0(ゼロ
クロスポイント)のときのサンプル点、×印は目標値が
+b*又は−b*のときのサンプル点、白三角印は目標値
が(a+b)*又は−(a+b)*のときのサンプル点を
それぞれ示す(後述の図24〜図25も同様)。
クロスポイント)のときのサンプル点、×印は目標値が
+b*又は−b*のときのサンプル点、白三角印は目標値
が(a+b)*又は−(a+b)*のときのサンプル点を
それぞれ示す(後述の図24〜図25も同様)。
【0101】ところが、光ディスクからの再生信号に見
られるように、再生信号の歪みが大きいときは、隣接層
からのクロストークがない場合は図24(A)にIII
で、また図24(B)に示すようなクロストーク成分が
含まれている場合は、図24(C)にIVでそれぞれ示す
ように、トランスバーサルフィルタ21の出力信号が正
しくPR等化されず、減算器34からは図24(D)に
示すように、特に白三角印で示すサンプル点が目標値か
ら大きくずれたエラー信号が取り出される。
られるように、再生信号の歪みが大きいときは、隣接層
からのクロストークがない場合は図24(A)にIII
で、また図24(B)に示すようなクロストーク成分が
含まれている場合は、図24(C)にIVでそれぞれ示す
ように、トランスバーサルフィルタ21の出力信号が正
しくPR等化されず、減算器34からは図24(D)に
示すように、特に白三角印で示すサンプル点が目標値か
ら大きくずれたエラー信号が取り出される。
【0102】つまり、減算器34から出力されるエラー
信号は、ゼロクロス付近でないサンプル点に不正確なデ
ータが現れ、図24(B)に示したクロストーク成分と
はずれたものとなり、隣接層信号とも相関性が低くなっ
てしまっている。よって、疑似クロストーク成分を正し
く発生させることができず、クロストークキャンセルに
よる効果が半減してしまう。
信号は、ゼロクロス付近でないサンプル点に不正確なデ
ータが現れ、図24(B)に示したクロストーク成分と
はずれたものとなり、隣接層信号とも相関性が低くなっ
てしまっている。よって、疑似クロストーク成分を正し
く発生させることができず、クロストークキャンセルに
よる効果が半減してしまう。
【0103】そこで、この実施の形態では、図22に示
した構成のエラー選択回路81を図21に示すように減
算器34の入出力側に設け、目標値0、+b*又は−b*
のときのゼロクロス付近のサンプル点以外のサンプル点
のエラー信号は出力せず、固定値0を出力することでエ
ラー信号を無効化するようにしているため、歪みが大き
くてクロストークがない場合は図25(A)にIII(図
24(A)のIIIと同じ)で、図25(B)に示すクロ
ストークを含む場合は図25(C)にIV(図24(C)
のIVと同じ)で示すように、いずれも正しくPR等化さ
れていない信号がトランスバーサルフィルタ21から出
力されるような場合であっても、エラー選択回路81か
ら出力されるエラー信号は図25(D)に模式的に示す
ように、ゼロクロス付近でないサンプル点は黒三角印で
示すように固定値0に置き換えられる。
した構成のエラー選択回路81を図21に示すように減
算器34の入出力側に設け、目標値0、+b*又は−b*
のときのゼロクロス付近のサンプル点以外のサンプル点
のエラー信号は出力せず、固定値0を出力することでエ
ラー信号を無効化するようにしているため、歪みが大き
くてクロストークがない場合は図25(A)にIII(図
24(A)のIIIと同じ)で、図25(B)に示すクロ
ストークを含む場合は図25(C)にIV(図24(C)
のIVと同じ)で示すように、いずれも正しくPR等化さ
れていない信号がトランスバーサルフィルタ21から出
力されるような場合であっても、エラー選択回路81か
ら出力されるエラー信号は図25(D)に模式的に示す
ように、ゼロクロス付近でないサンプル点は黒三角印で
示すように固定値0に置き換えられる。
【0104】このため、エラー選択回路81が存在しな
いときに目標値とのずれが大きく発生したサンプル位置
でも、この実施の形態では図25(D)に示すように、
目標値とのずれがないようにされる。このように、この
実施の形態では、エラー信号のうち確からしくないエラ
ー信号を無効化し、確からしいゼロクロス付近のサンプ
ル点だけをエラー信号の有効成分として用いことによ
り、正しい目標値に収束でき、正しくエラーを抽出する
ことができ、結果としてエラーレートを向上でき、次世
代VDR(15〜20Gバイト以上)等の高密度記録媒
体の再生装置の実現も可能である。
いときに目標値とのずれが大きく発生したサンプル位置
でも、この実施の形態では図25(D)に示すように、
目標値とのずれがないようにされる。このように、この
実施の形態では、エラー信号のうち確からしくないエラ
ー信号を無効化し、確からしいゼロクロス付近のサンプ
ル点だけをエラー信号の有効成分として用いことによ
り、正しい目標値に収束でき、正しくエラーを抽出する
ことができ、結果としてエラーレートを向上でき、次世
代VDR(15〜20Gバイト以上)等の高密度記録媒
体の再生装置の実現も可能である。
【0105】なお、前記の各実施の形態に比べてこの実
施の形態ではエラー信号の一部を無効化しているので効
率が落ちるが、ループゲインを上げることで効率の低下
を抑えることができる。
施の形態ではエラー信号の一部を無効化しているので効
率が落ちるが、ループゲインを上げることで効率の低下
を抑えることができる。
【0106】図26はエラー選択回路81の他の実施の
形態のブロック図を示す。同図中、図22と同一構成部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。図26に
示す実施の形態は、図22の選択回路813とは異なる
構成の選択回路818を用いた点に特徴を有する。この
選択回路818は、仮判別回路33が目標値としてゼロ
クロスポイントに対応した0*を出力するときのみ”
1”を出力し、それ以外の仮判別値を出力するときは”
0”を出力する。従って、この実施の形態では、エラー
選択回路81は最も確からしいサンプル点のエラー信号
だけを出力し、それ以外のサンプル点のエラー信号は無
効化する。
形態のブロック図を示す。同図中、図22と同一構成部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。図26に
示す実施の形態は、図22の選択回路813とは異なる
構成の選択回路818を用いた点に特徴を有する。この
選択回路818は、仮判別回路33が目標値としてゼロ
クロスポイントに対応した0*を出力するときのみ”
1”を出力し、それ以外の仮判別値を出力するときは”
0”を出力する。従って、この実施の形態では、エラー
選択回路81は最も確からしいサンプル点のエラー信号
だけを出力し、それ以外のサンプル点のエラー信号は無
効化する。
【0107】図27は本発明になる記録情報再生装置の
第12の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図27に示す第12の実施の形態は、第1の入力端
子に減算器34から出力されるエラー信号が入力され、
第2の入力端子にリサンプリングDPLL17から遅延
調整回路22及びタップ遅延回路32を通して0ポイン
ト情報が入力されるエラー選択回路83を設けた点に特
徴がある。
第12の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図27に示す第12の実施の形態は、第1の入力端
子に減算器34から出力されるエラー信号が入力され、
第2の入力端子にリサンプリングDPLL17から遅延
調整回路22及びタップ遅延回路32を通して0ポイン
ト情報が入力されるエラー選択回路83を設けた点に特
徴がある。
【0108】図28はエラー選択回路83とタップ遅延
回路32の一部の回路32aを示す。リサンプリングD
PLL17からの0ポイント情報は、リサンプリングD
PLL17がロックすべきゼロクロス点に相当する、リ
サンプリングによって形成されたサンプルポイントが存
在するタイミングを示す情報(例えば、そのポイントだ
け”1”で、それ以外は”0”)であり、図28の縦続
接続された2つのラッチ回路321及び322によりそ
れぞれ1サンプルクロックずつ遅延されてOR回路32
3に供給されると共に、直接にOR回路323に供給さ
れる。従って、OR回路323からは連続する3つの0
ポイント情報の少なくともどれか1つが”1”であると
きのみ”1”が出力され、スイッチ回路831にスイッ
チング信号として印加される。
回路32の一部の回路32aを示す。リサンプリングD
PLL17からの0ポイント情報は、リサンプリングD
PLL17がロックすべきゼロクロス点に相当する、リ
サンプリングによって形成されたサンプルポイントが存
在するタイミングを示す情報(例えば、そのポイントだ
け”1”で、それ以外は”0”)であり、図28の縦続
接続された2つのラッチ回路321及び322によりそ
れぞれ1サンプルクロックずつ遅延されてOR回路32
3に供給されると共に、直接にOR回路323に供給さ
れる。従って、OR回路323からは連続する3つの0
ポイント情報の少なくともどれか1つが”1”であると
きのみ”1”が出力され、スイッチ回路831にスイッ
チング信号として印加される。
【0109】このスイッチ回路831は、OR回路32
3の出力信号が”1”のときは、減算器34から出力さ
れたエラー信号を選択して出力端子833へ出力し、O
R回路323の出力信号が”0”のときは、0発生器8
32から出力された固定の値”0”を選択して出力端子
833へ出力する。
3の出力信号が”1”のときは、減算器34から出力さ
れたエラー信号を選択して出力端子833へ出力し、O
R回路323の出力信号が”0”のときは、0発生器8
32から出力された固定の値”0”を選択して出力端子
833へ出力する。
【0110】ここで、OR回路323に入力される連続
する3クロック周期の3つの0ポイント情報の少なくと
もどれか一つが”1”であるときには、リサンプリング
DPLL17に入力されるディジタル再生信号がゼロク
ロスサンプル値及びその直前のサンプル値と直後のサン
プル値の計3つのサンプル値のどれかであることを示し
ており、よって、スイッチ回路831はこのときの減算
器34から出力されるエラー信号のみを選択し、それ以
外のサンプル値のタイミングでは、0発生器832から
の固定値0を選択する。
する3クロック周期の3つの0ポイント情報の少なくと
もどれか一つが”1”であるときには、リサンプリング
DPLL17に入力されるディジタル再生信号がゼロク
ロスサンプル値及びその直前のサンプル値と直後のサン
プル値の計3つのサンプル値のどれかであることを示し
ており、よって、スイッチ回路831はこのときの減算
器34から出力されるエラー信号のみを選択し、それ以
外のサンプル値のタイミングでは、0発生器832から
の固定値0を選択する。
【0111】これにより、図22の構成のエラー選択回
路81と同様にエラー選択回路83からはゼロクロス付
近でない確からしくないエラー信号を無効化し、確から
しいエラー信号のみを選択出力するため、エラー選択回
路81使用時と同様の効果を得ることができる。
路81と同様にエラー選択回路83からはゼロクロス付
近でない確からしくないエラー信号を無効化し、確から
しいエラー信号のみを選択出力するため、エラー選択回
路81使用時と同様の効果を得ることができる。
【0112】なお、エラー選択回路83は図29のブロ
ック図に示す如き構成とすることもできる。図29に示
すエラー選択回路83は、リサンプリングDPLL17
がロックすべきゼロクロス点に相当する、リサンプリン
グによって形成されたサンプルポイントが存在するタイ
ミングを示す0ポイント情報をラッチ回路835により
ラッチして、スイッチ回路831にスイッチング信号と
して供給する。これにより、疑似クロストーク成分抽出
用トランスバーサルフィルタ25、26に供給されてい
るエラー信号を、0ポイント情報が示すタイミングのも
のだけを選択して出力し、それ以外のサンプル点のエラ
ー信号は無効化する。これにより、最も確からしいエラ
ー信号のみを選択出力できる。
ック図に示す如き構成とすることもできる。図29に示
すエラー選択回路83は、リサンプリングDPLL17
がロックすべきゼロクロス点に相当する、リサンプリン
グによって形成されたサンプルポイントが存在するタイ
ミングを示す0ポイント情報をラッチ回路835により
ラッチして、スイッチ回路831にスイッチング信号と
して供給する。これにより、疑似クロストーク成分抽出
用トランスバーサルフィルタ25、26に供給されてい
るエラー信号を、0ポイント情報が示すタイミングのも
のだけを選択して出力し、それ以外のサンプル点のエラ
ー信号は無効化する。これにより、最も確からしいエラ
ー信号のみを選択出力できる。
【0113】図30は本発明になる記録情報再生装置の
第13の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図30に示す第13の実施の形態は、第1の入力端
子に第2の減算器31から出力されるメイン信号(波形
等化後再生信号)が入力され、第2の入力端子に仮判別
回路33からの仮判別値が入力されるエラー選択回路8
5を設けた点に特徴がある。
第13の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図30に示す第13の実施の形態は、第1の入力端
子に第2の減算器31から出力されるメイン信号(波形
等化後再生信号)が入力され、第2の入力端子に仮判別
回路33からの仮判別値が入力されるエラー選択回路8
5を設けた点に特徴がある。
【0114】エラー選択回路85は、図31に示すよう
に、第1の入力端子851に第2の減算器31から出力
されたメイン信号が入力され、第2の入力端子852に
仮判別回路33から出力された仮判別値が入力される選
択回路853、スイッチ回路854及び0発生器855
から構成されている。仮判別回路33から出力される仮
判別値は、PR等化の目標値に設定されているはずであ
り、その目標値からのずれがエラー信号として出力され
ているので、選択回路853は仮判別回路33が目標値
としてゼロクロスポイントに対応した0*を出力すると
きのみ”1”を出力し、それ以外では”0”を出力す
る。
に、第1の入力端子851に第2の減算器31から出力
されたメイン信号が入力され、第2の入力端子852に
仮判別回路33から出力された仮判別値が入力される選
択回路853、スイッチ回路854及び0発生器855
から構成されている。仮判別回路33から出力される仮
判別値は、PR等化の目標値に設定されているはずであ
り、その目標値からのずれがエラー信号として出力され
ているので、選択回路853は仮判別回路33が目標値
としてゼロクロスポイントに対応した0*を出力すると
きのみ”1”を出力し、それ以外では”0”を出力す
る。
【0115】スイッチ回路854は、端子aに入力され
るメイン信号と、端子bに入力される0発生器855か
らの固定の値0を入力として受けると共に、選択回路8
53の出力信号がスイッチング信号として供給され、選
択回路853の出力信号が”1”のときは端子aに入力
されたメイン信号の有効成分を選択し、選択回路853
の出力信号が”0”のときは端子bに入力された値0を
選択する。スイッチ回路854で選択された信号は、出
力端子856を介して図30の乗算器・LPF28、2
9にそれぞれ供給され、疑似クロストーク成分抽出用ト
ランスバーサルフィルタ25、26からのタップ出力と
乗算された後高域周波数成分が除去された後、上記のエ
ラー信号を0にするようなタップ係数(フィルタ係数)
とされてトランスバーサルフィルタ25、26にそれぞ
れ入力される。
るメイン信号と、端子bに入力される0発生器855か
らの固定の値0を入力として受けると共に、選択回路8
53の出力信号がスイッチング信号として供給され、選
択回路853の出力信号が”1”のときは端子aに入力
されたメイン信号の有効成分を選択し、選択回路853
の出力信号が”0”のときは端子bに入力された値0を
選択する。スイッチ回路854で選択された信号は、出
力端子856を介して図30の乗算器・LPF28、2
9にそれぞれ供給され、疑似クロストーク成分抽出用ト
ランスバーサルフィルタ25、26からのタップ出力と
乗算された後高域周波数成分が除去された後、上記のエ
ラー信号を0にするようなタップ係数(フィルタ係数)
とされてトランスバーサルフィルタ25、26にそれぞ
れ入力される。
【0116】この実施の形態では、仮判別値がゼロクロ
スポイントに対応した”0”であるときのサンプル点で
は、減算器34からのエラー信号と減算器31から出力
されるメイン信号(サンプルデータ信号、すなわち波形
等化後再生信号)と同じであるので、エラー選択回路8
5がエラー信号に代えて減算器31からのメイン信号を
選択して(つまり、ゼロクロス以外の、ある条件下にお
いては、不正確なデータを無効にして)、エラー信号と
して出力するようにしたものである。この実施の形態も
第11の実施の形態や第12の実施の形態と同様の効果
を得ることができる。
スポイントに対応した”0”であるときのサンプル点で
は、減算器34からのエラー信号と減算器31から出力
されるメイン信号(サンプルデータ信号、すなわち波形
等化後再生信号)と同じであるので、エラー選択回路8
5がエラー信号に代えて減算器31からのメイン信号を
選択して(つまり、ゼロクロス以外の、ある条件下にお
いては、不正確なデータを無効にして)、エラー信号と
して出力するようにしたものである。この実施の形態も
第11の実施の形態や第12の実施の形態と同様の効果
を得ることができる。
【0117】図32は本発明になる記録情報再生装置の
第14の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図32に示す第14の実施の形態は、第1の入力端
子に第2の減算器31から出力されるメイン信号が入力
され、第2の入力端子にリサンプリングDPLL17か
ら遅延調整回路22及びタップ遅延回路32を通して0
ポイント情報が入力されるエラー選択回路87を設けた
点に特徴がある。
第14の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図32に示す第14の実施の形態は、第1の入力端
子に第2の減算器31から出力されるメイン信号が入力
され、第2の入力端子にリサンプリングDPLL17か
ら遅延調整回路22及びタップ遅延回路32を通して0
ポイント情報が入力されるエラー選択回路87を設けた
点に特徴がある。
【0118】エラー選択回路87は、図33に示すよう
に、リサンプリングDPLL17がロックすべきゼロク
ロス点に相当する、リサンプリングによって形成された
サンプルポイントが存在するタイミングを示す0ポイン
ト情報をラッチ回路871によりラッチして、スイッチ
回路872にスイッチング信号として供給する。スイッ
チ回路872の端子aには第2の減算器31から出力さ
れたメイン信号が入力され、端子bには0発生器873
からの固定値0が入力される。
に、リサンプリングDPLL17がロックすべきゼロク
ロス点に相当する、リサンプリングによって形成された
サンプルポイントが存在するタイミングを示す0ポイン
ト情報をラッチ回路871によりラッチして、スイッチ
回路872にスイッチング信号として供給する。スイッ
チ回路872の端子aには第2の減算器31から出力さ
れたメイン信号が入力され、端子bには0発生器873
からの固定値0が入力される。
【0119】ここで、ラッチ回路871から出力される
0ポイント情報が示すタイミングは、ゼロクロスポイン
トに対応したサンプル点であり、このサンプル点では減
算器34からのエラー信号と減算器31から出力される
メイン信号(サンプルデータ信号)と同じであるので、
エラー選択回路87がエラー信号に代えて減算器31か
らのメイン信号を選択して出力するようにしたものであ
る。
0ポイント情報が示すタイミングは、ゼロクロスポイン
トに対応したサンプル点であり、このサンプル点では減
算器34からのエラー信号と減算器31から出力される
メイン信号(サンプルデータ信号)と同じであるので、
エラー選択回路87がエラー信号に代えて減算器31か
らのメイン信号を選択して出力するようにしたものであ
る。
【0120】この実施の形態では、エラー選択回路87
はリサンプリングDPLL17がロックすべきゼロクロ
スポイントに相当する、リサンプリングによって形成さ
れたサンプルポイントが存在するタイミングを示す信号
(ラッチ回路871の出力信号z3)に応じて、減算器
31からのメイン信号のうちの有効な成分だけを選択し
て(つまり、ゼロクロス以外の、ある条件下において
は、不正確なデータを無効にして)、エラー信号として
出力するようにしているため、第11の実施の形態〜第
13の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
はリサンプリングDPLL17がロックすべきゼロクロ
スポイントに相当する、リサンプリングによって形成さ
れたサンプルポイントが存在するタイミングを示す信号
(ラッチ回路871の出力信号z3)に応じて、減算器
31からのメイン信号のうちの有効な成分だけを選択し
て(つまり、ゼロクロス以外の、ある条件下において
は、不正確なデータを無効にして)、エラー信号として
出力するようにしているため、第11の実施の形態〜第
13の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0121】以上の実施の形態では、エラー選択回路8
1、83、85、87の出力エラー信号を乗算器・LP
F28、29に供給しているが、INV35にエラー信
号として入力してもよいことは勿論である。
1、83、85、87の出力エラー信号を乗算器・LP
F28、29に供給しているが、INV35にエラー信
号として入力してもよいことは勿論である。
【0122】図34は本発明になる記録情報再生装置の
第15の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図34に示す実施の形態では、単一のレーザ光を用
いて複数の記録層の記録情報の再生を行う。例えば、前
述した3つの記録層がスペーサ層を介在して積層された
構造の多層ディスクの各記録層の記録情報を再生する場
合、まず、一番目の記録層にレーザスポットを焦点一致
して予め定めたトラック数分の回転期間、照射し、その
記録層の反射光を受光し、光電変換して第1の読み取り
信号を得る。
第15の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図34に示す実施の形態では、単一のレーザ光を用
いて複数の記録層の記録情報の再生を行う。例えば、前
述した3つの記録層がスペーサ層を介在して積層された
構造の多層ディスクの各記録層の記録情報を再生する場
合、まず、一番目の記録層にレーザスポットを焦点一致
して予め定めたトラック数分の回転期間、照射し、その
記録層の反射光を受光し、光電変換して第1の読み取り
信号を得る。
【0123】続いて、二番目の記録層にレーザスポット
を焦点一致して上記と同じ位置の予め定めたトラック数
分の回転期間、照射し、その記録層の反射光を受光し、
光電変換して第2の読み取り信号を得た後、同様にし
て、三番目の記録層にレーザスポットを焦点一致して上
記と同じ位置の予め定めたトラック数分の回転期間、照
射し、その記録層の反射光を受光し、光電変換して第3
の読み取り信号を得る。以下、上記と同様の動作を繰り
返し、予め定めたトラック数分の記録情報信号を各記録
層から順次読み取る。
を焦点一致して上記と同じ位置の予め定めたトラック数
分の回転期間、照射し、その記録層の反射光を受光し、
光電変換して第2の読み取り信号を得た後、同様にし
て、三番目の記録層にレーザスポットを焦点一致して上
記と同じ位置の予め定めたトラック数分の回転期間、照
射し、その記録層の反射光を受光し、光電変換して第3
の読み取り信号を得る。以下、上記と同様の動作を繰り
返し、予め定めたトラック数分の記録情報信号を各記録
層から順次読み取る。
【0124】上記の予め定めたトラック数分の第1乃至
第3の読み取り信号は、その読取期間中にA/D変換器
11に順次に供給されてA/D変換された後、リサンプ
リングDPLL17から取り出されたディジタルデータ
と0ポイント情報のうち、ディジタルデータはFIFO
91に供給され、また、0ポイント情報はFIFO92
に供給され、それぞれリサンプリングDPLL17で生
成されたビットクロックのタイミングで書き込まれる。
また、FIFO91に入力される信号は、FIFO9
3、94にも供給されており、時分割に他層の情報がメ
モリ素子(FIFO)に上記のビットクロックのタイミ
ングで書き込まれる。
第3の読み取り信号は、その読取期間中にA/D変換器
11に順次に供給されてA/D変換された後、リサンプ
リングDPLL17から取り出されたディジタルデータ
と0ポイント情報のうち、ディジタルデータはFIFO
91に供給され、また、0ポイント情報はFIFO92
に供給され、それぞれリサンプリングDPLL17で生
成されたビットクロックのタイミングで書き込まれる。
また、FIFO91に入力される信号は、FIFO9
3、94にも供給されており、時分割に他層の情報がメ
モリ素子(FIFO)に上記のビットクロックのタイミ
ングで書き込まれる。
【0125】FIFO91、92、93及び94に書き
込まれた信号は、それぞれ例えばビットクロックの発生
する周波数の平均値に相当する新しいクロックにより読
み出され、次段の遅延調整器20、22、23、24に
供給される。これにより、トランスバーサルフィルタ2
1、25、26の演算やタップ遅延回路32は新しいク
ロックにより動作する。
込まれた信号は、それぞれ例えばビットクロックの発生
する周波数の平均値に相当する新しいクロックにより読
み出され、次段の遅延調整器20、22、23、24に
供給される。これにより、トランスバーサルフィルタ2
1、25、26の演算やタップ遅延回路32は新しいク
ロックにより動作する。
【0126】その後、復号回路でビタビ復号された、上
記の予め定めたトラック数分の復号信号はメモリに蓄積
される。上記と同様の動作が各層の読み取り信号につい
てそれぞれ上記の予め定めたトラック数分毎に行われ、
3つのメモリ(あるいは、3つのメモリ領域)には、3
つの記録層の記録情報の復号信号が別々に蓄積されるこ
ととなる。この実施の形態によれば、各層の信号を時分
割に読み出すことが可能なので、単一のレーザ光で再生
を実現することが可能となり、コストダウンとなる。
記の予め定めたトラック数分の復号信号はメモリに蓄積
される。上記と同様の動作が各層の読み取り信号につい
てそれぞれ上記の予め定めたトラック数分毎に行われ、
3つのメモリ(あるいは、3つのメモリ領域)には、3
つの記録層の記録情報の復号信号が別々に蓄積されるこ
ととなる。この実施の形態によれば、各層の信号を時分
割に読み出すことが可能なので、単一のレーザ光で再生
を実現することが可能となり、コストダウンとなる。
【0127】図35は本発明になる記録情報再生装置の
第16の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図35に示す実施の形態も第15の実施の形態と同
様に単一のレーザ光を用いた実施の形態であり、リサン
プリングDPLL17より取り出されたある一つの記録
層から読み取られた読取信号のディジタルデータは、遅
延されることなく直接にトランスバーサルフィルタ26
に供給される一方、2段縦続接続されたFIFO95及
び96を通してトランスバーサルフィルタ25に供給さ
れ、またFIFO95の出力遅延ディジタルデータがト
ランスバーサルフィルタ21に供給される。
第16の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図35に示す実施の形態も第15の実施の形態と同
様に単一のレーザ光を用いた実施の形態であり、リサン
プリングDPLL17より取り出されたある一つの記録
層から読み取られた読取信号のディジタルデータは、遅
延されることなく直接にトランスバーサルフィルタ26
に供給される一方、2段縦続接続されたFIFO95及
び96を通してトランスバーサルフィルタ25に供給さ
れ、またFIFO95の出力遅延ディジタルデータがト
ランスバーサルフィルタ21に供給される。
【0128】ここで、FIFO95及び96はそれぞれ
所定の遅延時間τを有するため、トランスバーサルフィ
ルタ21に入力されるディジタルデータに対して、トラ
ンスバーサルフィルタ25に入力されるディジタルデー
タは時間τだけ遅れており、一方、トランスバーサルフ
ィルタ26に入力されるディジタルデータは時間τだけ
進んだ信号である。上記の所定の遅延時間τは、任意の
時間である。
所定の遅延時間τを有するため、トランスバーサルフィ
ルタ21に入力されるディジタルデータに対して、トラ
ンスバーサルフィルタ25に入力されるディジタルデー
タは時間τだけ遅れており、一方、トランスバーサルフ
ィルタ26に入力されるディジタルデータは時間τだけ
進んだ信号である。上記の所定の遅延時間τは、任意の
時間である。
【0129】この実施の形態によれば、各層の信号を時
分割に読み出すことが可能なので、単一のレーザ光で再
生を実現することが可能となり、コストダウンとなる。
これにより、図1の実施の形態では、3つのビームによ
り主トラックの上下に隣接する層から別々に得た第1及
び第2の再生信号をトランスバーサルフィルタ25、2
6に入力していたのに対し、この実施の形態ではFIF
O95及び96により必要な遅延を与えることにより、
上記の第1及び第2の再生信号に置き換えた信号を生成
でき、図1の実施の形態で必要であった、第2及び第3
の読み取り手段やリサンプリング回路18及び19を含
むリサンプリング手段を不要にでき、結果として、単一
ビームでのクロストークキャンセルが実現され、メモリ
以外の回路も縮小できる。
分割に読み出すことが可能なので、単一のレーザ光で再
生を実現することが可能となり、コストダウンとなる。
これにより、図1の実施の形態では、3つのビームによ
り主トラックの上下に隣接する層から別々に得た第1及
び第2の再生信号をトランスバーサルフィルタ25、2
6に入力していたのに対し、この実施の形態ではFIF
O95及び96により必要な遅延を与えることにより、
上記の第1及び第2の再生信号に置き換えた信号を生成
でき、図1の実施の形態で必要であった、第2及び第3
の読み取り手段やリサンプリング回路18及び19を含
むリサンプリング手段を不要にでき、結果として、単一
ビームでのクロストークキャンセルが実現され、メモリ
以外の回路も縮小できる。
【0130】図36は本発明になる記録情報再生装置の
第17の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
8と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図36に示す第17の実施の形態も第16の実施
の形態と同様に、FIFO97及び98によりAGC・
ATC回路14の出力読み取り信号に対して、必要な遅
延を与えることにより、前記第1及び第2のクロストー
ク信号に置き換えた信号を生成でき、図18の実施の形
態で必要であった、第2及び第3の読み取り手段やAG
C・ATC回路15及び16を含むリサンプリング手段
を不要にでき、結果として、単一ビームでのクロストー
クキャンセルが実現され、メモリ以外の回路も縮小でき
る。
第17の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
8と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図36に示す第17の実施の形態も第16の実施
の形態と同様に、FIFO97及び98によりAGC・
ATC回路14の出力読み取り信号に対して、必要な遅
延を与えることにより、前記第1及び第2のクロストー
ク信号に置き換えた信号を生成でき、図18の実施の形
態で必要であった、第2及び第3の読み取り手段やAG
C・ATC回路15及び16を含むリサンプリング手段
を不要にでき、結果として、単一ビームでのクロストー
クキャンセルが実現され、メモリ以外の回路も縮小でき
る。
【0131】図37は本発明になる記録情報再生装置の
第18の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
9と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図37に示す第18の実施の形態も第16及び第
17の実施の形態と同様に、FIFO99及び100に
よりA/D変換器11の出力読み取り信号に対して、必
要な遅延を与えることにより、前記第1及び第2のクロ
ストーク信号に置き換えた信号を生成でき、図19の実
施の形態で必要であった、第2及び第3の読み取り手段
やAGC・ATC回路72及び73、A/D変換器12
及び13を含むリサンプリング手段を不要にでき、結果
として、単一ビームでのクロストークキャンセルが実現
され、メモリ以外の回路も縮小できる。
第18の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
9と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図37に示す第18の実施の形態も第16及び第
17の実施の形態と同様に、FIFO99及び100に
よりA/D変換器11の出力読み取り信号に対して、必
要な遅延を与えることにより、前記第1及び第2のクロ
ストーク信号に置き換えた信号を生成でき、図19の実
施の形態で必要であった、第2及び第3の読み取り手段
やAGC・ATC回路72及び73、A/D変換器12
及び13を含むリサンプリング手段を不要にでき、結果
として、単一ビームでのクロストークキャンセルが実現
され、メモリ以外の回路も縮小できる。
【0132】図38は本発明になる記録情報再生装置の
第19の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図38において、A/D変換器11でA/D変換さ
れた読み取り信号は、メモリ素子であるFIFO10
1、102及び103にそれぞれ入力され、ここで任意
の時間遅延された後、FIFO101から出力された読
み取り信号はリサンプリングDPLL17に供給され、
FIFO102、103からそれぞれ出力された読み取
り信号はリサンプリング回路18、19に供給される。
この実施の形態によれば、各層の信号を時分割に読み出
すことが可能なので、単一のレーザ光で再生を実現する
ことが可能となり、コストダウンとなる。
第19の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図38において、A/D変換器11でA/D変換さ
れた読み取り信号は、メモリ素子であるFIFO10
1、102及び103にそれぞれ入力され、ここで任意
の時間遅延された後、FIFO101から出力された読
み取り信号はリサンプリングDPLL17に供給され、
FIFO102、103からそれぞれ出力された読み取
り信号はリサンプリング回路18、19に供給される。
この実施の形態によれば、各層の信号を時分割に読み出
すことが可能なので、単一のレーザ光で再生を実現する
ことが可能となり、コストダウンとなる。
【0133】また、前記INV35はトランスバーサル
フィルタ21の係数を更新する際に、ネガティブフィー
ドバック(負帰還)にする目的で挿入しているものであ
り、その目的を達成する方法は他にも多く考えられ、代
表的な方法は次の通りである。INVでトランスバー
サルフィルタ21のタップ出力それぞれを反転する。
INVで乗算器・LPF27の出力を反転する。トラ
ンスバーサルフィルタ21内部のメイン信号の極性を変
えてつじつまを合わせる。ルーブ内各ブロックのうち
のいずれかの中で極性反転を行う。
フィルタ21の係数を更新する際に、ネガティブフィー
ドバック(負帰還)にする目的で挿入しているものであ
り、その目的を達成する方法は他にも多く考えられ、代
表的な方法は次の通りである。INVでトランスバー
サルフィルタ21のタップ出力それぞれを反転する。
INVで乗算器・LPF27の出力を反転する。トラ
ンスバーサルフィルタ21内部のメイン信号の極性を変
えてつじつまを合わせる。ルーブ内各ブロックのうち
のいずれかの中で極性反転を行う。
【0134】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば図1に示す遅延調整器20、
23及び24をAGC・ATC回路14、15及び16
の入力側に設けてもよいし、トランスバーサルフィルタ
21、25及び26に余裕がある場合は、省略してもよ
い。
れるものではなく、例えば図1に示す遅延調整器20、
23及び24をAGC・ATC回路14、15及び16
の入力側に設けてもよいし、トランスバーサルフィルタ
21、25及び26に余裕がある場合は、省略してもよ
い。
【0135】また、多値に等化する場合は、その中の幾
つかを選んで疑似クロストーク成分を生成するトランス
バーサルフィルタのタップ係数を生成するようにしても
よい。更に、選択後のエラー信号を、自動等化回路側の
エラー信号と共用するようにしてもよい。また、以上の
実施の形態において、光ビームスポットB0〜B2の順
番を、図2と異なる順番に入れ替えてもよいことは勿論
である。
つかを選んで疑似クロストーク成分を生成するトランス
バーサルフィルタのタップ係数を生成するようにしても
よい。更に、選択後のエラー信号を、自動等化回路側の
エラー信号と共用するようにしてもよい。また、以上の
実施の形態において、光ビームスポットB0〜B2の順
番を、図2と異なる順番に入れ替えてもよいことは勿論
である。
【0136】また、以上の形態では、複数のビームの生
成法には限定していない。最も簡単な方法は、レーザ光
を複数用意し、各層専用に用いることである。しかし、
特開2000-149319の図19及び図20に示さ
れているように、分割された2つのバイレンズを光ピッ
クアップに用いることにより、光学的にレーザ光を分割
してそれぞれの層の情報を読み取ることができる。
成法には限定していない。最も簡単な方法は、レーザ光
を複数用意し、各層専用に用いることである。しかし、
特開2000-149319の図19及び図20に示さ
れているように、分割された2つのバイレンズを光ピッ
クアップに用いることにより、光学的にレーザ光を分割
してそれぞれの層の情報を読み取ることができる。
【0137】更に、エラーレートに余裕があるならば、
公知の2ビーム法や3ビーム法を用いてビームを分割
し、更に異なる隣接する層からの信号を読み出すため
に、タンジェンシャルチルトをもたせて、各層に集光さ
せることによって、代用することも可能である。このよ
うにすることでレーザ光を削減し、コストダウンができ
ることは明らかである。
公知の2ビーム法や3ビーム法を用いてビームを分割
し、更に異なる隣接する層からの信号を読み出すため
に、タンジェンシャルチルトをもたせて、各層に集光さ
せることによって、代用することも可能である。このよ
うにすることでレーザ光を削減し、コストダウンができ
ることは明らかである。
【0138】また、以上の形態では、3つのビームを用
いて上下に隣接する2層からのクロストークキャンセル
について述べたが、2つのビームにして、上下どちらか
一方に対するクロストークキャンセルを行ってもよいこ
とは明らかである。2つのビームの場合は、対応する擬
似クロストークキャンセル生成ブロックが削減され、回
路規模が大幅に削減されることは明らかである。また、
以上の形態では、隣接する層からのクロストークをキャ
ンセルする方法について述べたが、離れた層からのクロ
ストークでも可能なことは明らかである。
いて上下に隣接する2層からのクロストークキャンセル
について述べたが、2つのビームにして、上下どちらか
一方に対するクロストークキャンセルを行ってもよいこ
とは明らかである。2つのビームの場合は、対応する擬
似クロストークキャンセル生成ブロックが削減され、回
路規模が大幅に削減されることは明らかである。また、
以上の形態では、隣接する層からのクロストークをキャ
ンセルする方法について述べたが、離れた層からのクロ
ストークでも可能なことは明らかである。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の記録層が積層された構造の多層記録媒体に記録さ
れている、再生すべき任意の一の記録層の記録情報を再
生するに際し、擬似クロストーク(層間クロストーク)
を適応的にキャンセルすることができるため、高品質の
再生信号を得ることができると共に、記録媒体の再生信
号品質を向上できることから記録媒体の生産性もあげる
ことができる。
複数の記録層が積層された構造の多層記録媒体に記録さ
れている、再生すべき任意の一の記録層の記録情報を再
生するに際し、擬似クロストーク(層間クロストーク)
を適応的にキャンセルすることができるため、高品質の
再生信号を得ることができると共に、記録媒体の再生信
号品質を向上できることから記録媒体の生産性もあげる
ことができる。
【0140】また、本発明によれば、仮判別手段がパー
シャルレスポンス等化を前提とした仮判別(収束目標設
定)を行い、この仮判別値と波形等化後再生信号との差
分値をエラー信号として第1及び第2の係数生成手段に
供給して、エラー信号が0になるように制御すること
で、明確な仮判別値(0や2a+2bなど)に向かって
装置の動作を収束させることができ、すべてのポイント
(サンプル値)が相関検出の対象となる仮判別値からの
誤差をエラー信号としてクロストーク成分との相関をと
るようにしているため、迅速な収束ができ、しかも誤っ
た方向への収束をすることなく確実な波形等化ができ
る。
シャルレスポンス等化を前提とした仮判別(収束目標設
定)を行い、この仮判別値と波形等化後再生信号との差
分値をエラー信号として第1及び第2の係数生成手段に
供給して、エラー信号が0になるように制御すること
で、明確な仮判別値(0や2a+2bなど)に向かって
装置の動作を収束させることができ、すべてのポイント
(サンプル値)が相関検出の対象となる仮判別値からの
誤差をエラー信号としてクロストーク成分との相関をと
るようにしているため、迅速な収束ができ、しかも誤っ
た方向への収束をすることなく確実な波形等化ができ
る。
【0141】また、本発明によれば、パーシャルレスポ
ンス等化を行っているので、後段にビタビ復号器を用い
ることができ、正確な復号ができる。また、本発明によ
れば、リサンプリング演算位相同期ループ回路で生成し
たリサンプリング演算時の内分割合及びビットクロック
を利用し、リサンプリング手段で隣接層からの再生信号
のリサンプリング演算を行うようにしているため、周波
数ずれに対応できる。
ンス等化を行っているので、後段にビタビ復号器を用い
ることができ、正確な復号ができる。また、本発明によ
れば、リサンプリング演算位相同期ループ回路で生成し
たリサンプリング演算時の内分割合及びビットクロック
を利用し、リサンプリング手段で隣接層からの再生信号
のリサンプリング演算を行うようにしているため、周波
数ずれに対応できる。
【0142】また、本発明によれば、リサンプリング演
算位相同期ループ回路を使用できることから、集積回路
化が容易で、部品点数の削減ができ、またオーバーサン
プリングに適しているので再生信号が高域減衰特性であ
る光ディスク等の記録媒体の再生装置に適用して好適で
ある。更に、アナログ特有の経時変化、パラメータバラ
ツキ等の影響を受けない。
算位相同期ループ回路を使用できることから、集積回路
化が容易で、部品点数の削減ができ、またオーバーサン
プリングに適しているので再生信号が高域減衰特性であ
る光ディスク等の記録媒体の再生装置に適用して好適で
ある。更に、アナログ特有の経時変化、パラメータバラ
ツキ等の影響を受けない。
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
る。
【図2】3つのビームを用いた場合のビームスポットと
層との位置関係の一例の概略説明図である。
層との位置関係の一例の概略説明図である。
【図3】パーシャルレスポンス等化の一例の状態遷移図
である。
である。
【図4】クロストークキャンセルを行わないときの図1
の各部のシミュレーション波形の一例を示す図である。
の各部のシミュレーション波形の一例を示す図である。
【図5】クロストークキャンセルを行わないときの図1
中の擬似クロストーク信号生成ブロック中のトランスバ
ーサルフィルタのタップ係数の変化を示す図である。
中の擬似クロストーク信号生成ブロック中のトランスバ
ーサルフィルタのタップ係数の変化を示す図である。
【図6】クロストークキャンセルを行わないときの図1
中の仮判別回路の入力信号のアイパターンを示す。
中の仮判別回路の入力信号のアイパターンを示す。
【図7】クロストークキャンセルを行わないときの図1
中の各部のエラーフラグである。
中の各部のエラーフラグである。
【図8】クロストークキャンセルを行ったときの図1の
各部のシミュレーション波形の一例を示す図である。
各部のシミュレーション波形の一例を示す図である。
【図9】クロストークキャンセルを行ったときの図1中
の擬似クロストーク信号生成ブロック中のトランスバー
サルフィルタのタップ係数の変化を示す図である。
の擬似クロストーク信号生成ブロック中のトランスバー
サルフィルタのタップ係数の変化を示す図である。
【図10】クロストークキャンセルを行ったときの図1
中の仮判別回路の入力信号のアイパターンを示す。
中の仮判別回路の入力信号のアイパターンを示す。
【図11】クロストークキャンセルを行ったときの図1
中の各部のエラーフラグである。
中の各部のエラーフラグである。
【図12】本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
る。
【図13】本発明の第3の実施の形態のブロック図であ
る。
る。
【図14】本発明の第4の実施の形態のブロック図であ
る。
る。
【図15】本発明の第5の実施の形態のブロック図であ
る。
る。
【図16】本発明の第6の実施の形態のブロック図であ
る。
る。
【図17】本発明の第7の実施の形態のブロック図であ
る。
る。
【図18】本発明の第8の実施の形態のブロック図であ
る。
る。
【図19】本発明の第9の実施の形態のブロック図であ
る。
る。
【図20】本発明の第10の実施の形態のブロック図で
ある。
ある。
【図21】本発明の第11の実施の形態のブロック図で
ある。
ある。
【図22】図21中のエラー選択回路の一実施の形態の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図23】エラー選択回路が無いときの正しくPR等化
されている場合のサンプル点と抽出エラー成分の説明図
である。
されている場合のサンプル点と抽出エラー成分の説明図
である。
【図24】エラー選択回路が無いときの正しくPR等化
されていない場合のサンプル点と抽出エラー成分の説明
図である。
されていない場合のサンプル点と抽出エラー成分の説明
図である。
【図25】エラー選択回路が有るときの正しくPR等化
されていない場合のサンプル点と抽出エラー成分の説明
図である。
されていない場合のサンプル点と抽出エラー成分の説明
図である。
【図26】図21中のエラー選択回路の他の実施の形態
のブロック図である。
のブロック図である。
【図27】本発明の第12の実施の形態のブロック図で
ある。
ある。
【図28】図27中のエラー選択回路の一実施の形態の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図29】図27中のエラー選択回路の他の実施の形態
のブロック図である。
のブロック図である。
【図30】本発明の第13の実施の形態のブロック図で
ある。
ある。
【図31】図30中のエラー選択回路の一実施の形態の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図32】本発明の第14の実施の形態のブロック図で
ある。
ある。
【図33】図32中のエラー選択回路の一実施の形態の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図34】本発明の第15の実施の形態のブロック図で
ある。
ある。
【図35】本発明の第16の実施の形態のブロック図で
ある。
ある。
【図36】本発明の第17の実施の形態のブロック図で
ある。
ある。
【図37】本発明の第18の実施の形態のブロック図で
ある。
ある。
【図38】本発明の第19の実施の形態のブロック図で
ある。
ある。
【図39】従来における2層光ディスクの断面図であ
る。
る。
【図40】従来の2層光ディスクにおいて、光ピックア
ップから照射される光ビームが2層光ディスクの各層を
反射して再び光ピックアップへ到達する様子を示した図
である。
ップから照射される光ビームが2層光ディスクの各層を
反射して再び光ピックアップへ到達する様子を示した図
である。
【図41】従来の2層光ディスクにおいて、光ピックア
ップから照射される光ビームが2層光ディスクの一方の
反射層上に合焦した場合に、他方の反射層上でデフォー
カスされる様子を示した図である。
ップから照射される光ビームが2層光ディスクの一方の
反射層上に合焦した場合に、他方の反射層上でデフォー
カスされる様子を示した図である。
【図42】従来の2層光ディスクにおける、スペーサ層
の厚さと層間クロストークの関係を示した図である。
の厚さと層間クロストークの関係を示した図である。
【図43】従来の2層光ディスクにおける、透光性基板
及びスペーサ層の厚みの総和と、光学的収差(球面収
差)の関係を示した図である。
及びスペーサ層の厚みの総和と、光学的収差(球面収
差)の関係を示した図である。
11〜13 A/D変換器 14〜16 AGC・ATC回路 17 リサンプリングDPLL回路 18、19 リサンプリング回路 20、22、23、24 遅延調整器 21 再生すべき層の再生信号の波形等化用トランスバ
ーサルフィルタ 25、26 擬似クロストーク信号生成用トランスバー
サルフィルタ 27〜29 乗算器・LPF 30、31、34 減算器 32 タップ遅延回路 32a タップ遅延回路の一部回路 33 仮判別回路 45 閾値固定の仮判別回路 65、77 ゼロ検出器 81、83、85、87 エラー選択回路 91〜107 FIFO 321、322、835、871 ラッチ回路 323 OR回路 811、851 第1の入力端子 812、852 第2の入力端子 813、815、853 選択回路 814、831、854、872 スイッチ回路 815、832、855、873 0発生器 816、833、856、874 出力端子
ーサルフィルタ 25、26 擬似クロストーク信号生成用トランスバー
サルフィルタ 27〜29 乗算器・LPF 30、31、34 減算器 32 タップ遅延回路 32a タップ遅延回路の一部回路 33 仮判別回路 45 閾値固定の仮判別回路 65、77 ゼロ検出器 81、83、85、87 エラー選択回路 91〜107 FIFO 321、322、835、871 ラッチ回路 323 OR回路 811、851 第1の入力端子 812、852 第2の入力端子 813、815、853 選択回路 814、831、854、872 スイッチ回路 815、832、855、873 0発生器 816、833、856、874 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 572 G11B 20/18 572F 576 576Z
Claims (10)
- 【請求項1】 複数の記録層が積層された構造の多層記
録媒体に記録されている、再生すべき任意の一の記録層
の記録情報を読み取って第1の読取信号を得る第1の読
取手段と、 前記第1の読み取り手段により読み取りが行われる前記
多層記録媒体の前記任意の一つの記録層の上下の少なく
とも一方に存在する記録層の記録情報を読み取って第2
の読取信号を得る第2の読取手段と、 前記第1の読取信号を、第1のフィルタ係数に基づいて
波形等化する第1のフィルタリング手段と、 前記第2の読取信号を、第2のフィルタ係数に基づいて
フィルタリングして擬似クロストーク信号を出力する第
2のフィルタリング手段と、 少なくとも波形等化後再生信号を入力として受け、パー
シャルレスポンス等化を前提として、前記波形等化後再
生信号の目標値となる仮判別値を算出する仮判別手段
と、 前記仮判別値と前記波形等化後再生信号との差分値をエ
ラー信号として出力する第1の減算手段と、 前記第1の減算手段より出力される前記エラー信号に基
づき、前記第1のフィルタ係数を前記エラー信号が最小
になるように可変制御する第1の係数生成手段と、 前記第1の減算手段から出力される前記エラー信号に基
づき、前記第2のフィルタ係数を可変制御する第2の係
数生成手段と、 前記第1のフィルタリング手段の出力信号から前記第2
のフィルタリング手段から出力される前記擬似クロスト
ーク信号を減算して、前記再生すべき任意の一の記録層
の記録情報の波形等化後再生信号を出力する第2の減算
手段とを有することを特徴とする記録情報再生装置。 - 【請求項2】 前記第1の読取信号もしくは前記第1の
フィルタリング手段の出力信号もしくは前記波形等化後
再生信号のゼロクロス点であるか否かを判別して0ポイ
ント情報を出力するゼロクロス判別手段を有し、 前記仮判別手段は、前記0ポイント情報と、前記第1の
読取信号もしくは前記第1のフィルタリング手段の出力
信号もしくは前記波形等化後再生信号を入力として受
け、パーシャルレスポンス等化の種類と、前記第1の読
取信号のランレングス制限符号の種類により定まる状態
遷移に基づいて、前記波形等化後再生信号の仮判別値を
決定することを特徴とする請求項1記載の記録情報再生
装置。 - 【請求項3】 複数の記録層が積層された構造の多層記
録媒体に記録されている、再生すべき任意の一の記録層
の記録情報を読み取って第1の読取信号を得る第1の読
取手段と、 前記第1の読み取り手段により読み取りが行われる前記
多層記録媒体の前記任意の一つの記録層の上下の少なく
とも一方に存在する記録層の記録情報を読み取って第2
の読取信号を得る第2の読取手段と、 前記第1及び第2の読取信号をそれぞれ別々にディジタ
ル信号に変換して第1及び第2のディジタル再生信号を
出力するA/D変換手段と、 前記第1のディジタル再生信号に対して所望のビットレ
ートでサンプリングしたディジタルデータをリサンプリ
ング演算して生成すると共に、ビットクロックを生成
し、更に前記第1のディジタル再生信号のゼロクロスリ
サンプリング点を検出して0ポイント情報を出力する第
1のリサンプリング演算位相同期ループ回路と、 前記リサンプリング演算位相同期ループ回路の出力ディ
ジタルデータを、第1のフィルタ係数に基づいて波形等
化する第1のトランスバーサルフィルタと、 前記0ポイント情報を、各ビットサンプリングタイミン
グにおいて所定時間遅延させる遅延回路と、 前記パーシャルレスポンス等化の種類を示すPRモード
信号と、前記第1の読取信号のランレングス制限符号の
種類を示すRLLモード信号と、前記遅延回路からの複
数の前記0ポイント情報と、波形等化後再生信号とを入
力として受け、前記PRモード信号とRLLモード信号
で定まる状態遷移と、前記複数のポイント情報のパター
ンとに基づき、波形等化後再生信号の仮判別値を算出す
る仮判別手段と、 前記仮判別値と前記波形等化後再生信号との差分値をエ
ラー信号として出力する第1の減算手段と、 前記第1の減算手段より出力される前記エラー信号に基
づき、前記第1のフィルタ係数を前記エラー信号が最小
になるように可変制御する第1の係数生成手段と、 前記A/D変換手段からの前記第2のディジタル再生信
号に対して前記リサンプリング演算位相同期ループ回路
の出力ビットクロックに基づいてリサンプリング演算し
て、サンプリング信号を出力するリサンプリング手段
と、 前記サンプリング信号を、第2のフィルタ係数に基づい
てフィルタリングして、前記再生すべき任意の一の記録
層の上下に存在する少なくとも一つの記録層の読取信号
に対応した擬似クロストーク信号を出力する第2のトラ
ンスバーサルフィルタと、 前記第1の減算手段から出力される前記エラー信号に基
づき、前記第2のフィルタ係数を前記エラー信号が最小
になるように可変制御する第2の係数生成手段と、 前記第1のトランスバーサルフィルタの出力信号から前
記擬似クロストーク信号を減算して前記波形等化後再生
信号を出力する第2の減算手段とを有することを特徴と
する記録情報再生装置。 - 【請求項4】 前記仮判別手段は、前記PRモード信号
及びRLLモード信号の少なくとも一方を固定値として
前記波形等化後再生信号の仮判別値を算出し、前記第1
の減算手段は前記仮判別手段からの仮判別値と前記第2
の減算手段から出力される前記波形等化後再生信号との
差分値をエラー信号として出力することを特徴とする請
求項3記載の再生装置。 - 【請求項5】 前記第2の減算手段から出力される前記
波形等化後再生信号が入力され、その波形等化後再生信
号のゼロクロスポイントを検出し、0ポイント情報とし
て出力するゼロ検出器を設け、前記遅延回路は前記ゼロ
検出器から出力された0ポイント情報を遅延することを
特徴とする請求項3記載の記録情報再生装置。 - 【請求項6】 前記第2の減算手段の出力波形等化後再
生信号が入力され、その波形等化後再生信号に基づいて
前記ビットクロックの自然数倍の周波数のシステムクロ
ックを生成する位相同期ループ回路を設け、前記リサン
プリング演算位相同期ループ回路及び前記リサンプリン
グ手段を削除して前記A/D変換手段からの第1及び第
2のディジタル再生信号を前記第1及び第2のトランス
バーサルフィルタに別々に供給すると共に、前記遅延回
路は前記位相同期ループ回路内の位相比較器から出力さ
れるゼロクロスポイントを示す0ポイント情報を遅延す
ることを特徴とする請求項3記載の記録情報再生装置。 - 【請求項7】 前記第1の読取手段からの前記第1の読
取信号に基づいて前記ビットクロックの自然数倍の周波
数のシステムクロックを生成する位相同期ループ回路
と、前記A/D変換手段から取り出された前記第1のデ
ィジタル再生信号のゼロクロスポイントを検出し、0ポ
イント情報を出力するゼロ検出器を設け、前記リサンプ
リング演算位相同期ループ回路及び前記リサンプリング
手段を削除して前記A/D変換手段からの第1乃至第2
のディジタル再生信号を前記第1乃至第2のトランスバ
ーサルフィルタに別々に供給すると共に、前記遅延回路
は前記ゼロ検出器からの0ポイント情報を遅延すること
を特徴とする請求項3又は4記載の記録情報再生装置。 - 【請求項8】 前記第1及び第2のフィルタリング手段
は、入力される第1及び第2読取信号に対してパーシャ
ルレスポンス特性PR(a,b,b,a)へ波形等化す
ることを特徴とする請求項1又は2記載の記録情報再生
装置。 - 【請求項9】 前記第1の読取信号又は前記第2の読取
信号、及び前記ディジタル演算位相同期ループ回路の出
力信号とリサンプリング演算位相同期ループ回路の出力
信号のいずれか一方又はすべてをメモリ媒体に記録し、
後に読み出すことによって信号を同期させ、所望のクロ
ストークキャンセル動作を行うことを特徴とする請求項
1乃至8のうちいずれか一項記載の記録情報再生装置。 - 【請求項10】 複数の記録層が積層された構造の多層
記録媒体に記録されている、再生すべき任意の一の記録
層の記録情報を読み取って第1の読取信号を得る第1の
読取手段と、 前記第1の読み取り手段により読み取りが行われる前記
多層記録媒体の前記任意の一つの記録層の上下の少なく
とも一方に存在する記録層の記録情報を読み取って第2
の読取信号を得る第2の読取手段と、 前記第1の読取信号を、第1のフィルタ係数に基づいて
フィルタリングする第1のフィルタリング手段と、 前記第2の読取信号を、第2のフィルタ係数に基づいて
フィルタリングして擬似クロストーク信号を出力する第
2のフィルタリング手段と、 前記第1のフィルタリング手段の出力再生信号を入力と
して受け、所定の固定の閾値とを比較して、入力信号の
ゼロクロスサンプル値を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された前記ゼロクロスサンプル
値が0になるように、前記第1及び第2のフィルタ係数
をそれぞれ可変制御する係数生成手段と、 前記第1のフィルタリング手段の出力信号と前記第2の
フィルタリング手段から出力される前記擬似クロストー
ク信号とを減算して、前記再生すべき任意の一の記録層
の記録情報の波形等化後再生信号を出力する減算手段と
を有することを特徴とする記録情報再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000399999A JP2002197666A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 記録情報再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000399999A JP2002197666A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 記録情報再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002197666A true JP2002197666A (ja) | 2002-07-12 |
Family
ID=18864667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000399999A Pending JP2002197666A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 記録情報再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002197666A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100537238B1 (ko) * | 2001-07-18 | 2005-12-19 | 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 | 광 디스크 재생 장치 |
JP2010182414A (ja) * | 2002-04-03 | 2010-08-19 | Panasonic Corp | 光情報装置及び光記憶媒体及び光記憶媒体検査装置及び光記憶媒体検査方法 |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000399999A patent/JP2002197666A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100537238B1 (ko) * | 2001-07-18 | 2005-12-19 | 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 | 광 디스크 재생 장치 |
JP2010182414A (ja) * | 2002-04-03 | 2010-08-19 | Panasonic Corp | 光情報装置及び光記憶媒体及び光記憶媒体検査装置及び光記憶媒体検査方法 |
USRE44808E1 (en) | 2002-04-03 | 2014-03-18 | Panasonic Corporation | Optical disc drive, optical storage medium, optical storage medium inspection apparatus, and optical storage medium inspection method |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060314 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060822 |