JP2002194285A - ハードコートフィルム - Google Patents
ハードコートフィルムInfo
- Publication number
- JP2002194285A JP2002194285A JP2000391692A JP2000391692A JP2002194285A JP 2002194285 A JP2002194285 A JP 2002194285A JP 2000391692 A JP2000391692 A JP 2000391692A JP 2000391692 A JP2000391692 A JP 2000391692A JP 2002194285 A JP2002194285 A JP 2002194285A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- organosilane
- component
- coating composition
- hard coat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 密着性、耐候性、耐汚染性、耐摩耗性に優れ
たハードコートフィルムを得る。 【解決手段】 プラスチックフィルム上に、下記下塗り
用コーティング組成物(I)からなる塗膜を有し、さら
にその上に、下記上塗り用コーティング組成物(II)か
らなる塗膜を有する、ハードコートフィルム。下塗り用
コーティング組成物(I);(a)(R1)nSi(OR
2)4-nで表されるオルガノシラン、該オルガノシランの
加水分解物および該オルガノシランの縮合物の群から選
ばれた少なくとも1種、ならびに (b)加水分解性基
および/または水酸基と結合したケイ素原子を有するシ
リル基を含有する重合体、を含有する下塗り用コーティ
ング組成物。上塗り用コーティング組成物(II);上記
(a)成分を含有する上塗り用コーティング組成物。
たハードコートフィルムを得る。 【解決手段】 プラスチックフィルム上に、下記下塗り
用コーティング組成物(I)からなる塗膜を有し、さら
にその上に、下記上塗り用コーティング組成物(II)か
らなる塗膜を有する、ハードコートフィルム。下塗り用
コーティング組成物(I);(a)(R1)nSi(OR
2)4-nで表されるオルガノシラン、該オルガノシランの
加水分解物および該オルガノシランの縮合物の群から選
ばれた少なくとも1種、ならびに (b)加水分解性基
および/または水酸基と結合したケイ素原子を有するシ
リル基を含有する重合体、を含有する下塗り用コーティ
ング組成物。上塗り用コーティング組成物(II);上記
(a)成分を含有する上塗り用コーティング組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製膜初期から水接
触角の低いオルガノシラン系コーティング剤を有機基材
上に固定化し、長期密着を確保し、密着性、耐候性、耐
汚染性、耐摩耗性に優れたハードコートフィルムに関す
る。
触角の低いオルガノシラン系コーティング剤を有機基材
上に固定化し、長期密着を確保し、密着性、耐候性、耐
汚染性、耐摩耗性に優れたハードコートフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】オルガノシラン系コーティング剤は、耐
候(光)性、耐汚染性などに優れたメンテナンスフリー
のコーティング剤として技術開発が進められている。こ
のようなオルガノシラン系コーティング剤に対する要求
性能はますます厳しくなっており、近年では、塗膜外
観、密着性、耐候性、耐熱性、耐アルカリ性、耐有機薬
品性、耐湿性、耐(温)水性、耐絶縁性、耐摩耗性、耐
汚染性などに優れ、硬度の高い塗膜を形成することので
きるコーティング剤が求められている。
候(光)性、耐汚染性などに優れたメンテナンスフリー
のコーティング剤として技術開発が進められている。こ
のようなオルガノシラン系コーティング剤に対する要求
性能はますます厳しくなっており、近年では、塗膜外
観、密着性、耐候性、耐熱性、耐アルカリ性、耐有機薬
品性、耐湿性、耐(温)水性、耐絶縁性、耐摩耗性、耐
汚染性などに優れ、硬度の高い塗膜を形成することので
きるコーティング剤が求められている。
【0003】特に、耐汚染性を改善するためには、塗膜
表面を親水性化するとよいことが認められているが、こ
れは、汚染回復性(洗浄性)の向上を目的としてなされ
る処理であり、汚染物質の付着量に対して汚染回復性が
上回った場合のみ、耐汚染性の効果が得られる。これに
対し、塗膜に撥水・撥油性を持たせる方法によれば、汚
染物質が親水性、親油性のいずれの物質であっても、塗
膜への付着性を低減させることができる。従来、塗膜へ
の撥水・撥油性の付与は、オイルや界面活性剤の添加に
よって行われているが、このような方法では、長期にわ
たって耐汚染性を維持することは困難である。
表面を親水性化するとよいことが認められているが、こ
れは、汚染回復性(洗浄性)の向上を目的としてなされ
る処理であり、汚染物質の付着量に対して汚染回復性が
上回った場合のみ、耐汚染性の効果が得られる。これに
対し、塗膜に撥水・撥油性を持たせる方法によれば、汚
染物質が親水性、親油性のいずれの物質であっても、塗
膜への付着性を低減させることができる。従来、塗膜へ
の撥水・撥油性の付与は、オイルや界面活性剤の添加に
よって行われているが、このような方法では、長期にわ
たって耐汚染性を維持することは困難である。
【0004】一方、オルガノシラン系コーティング剤に
対する要求性能をある程度満たすコーティング用組成物
として、オルガノシランの部分縮合物、コロイダルシリ
カの分散液およびシリコーン変性アクリル樹脂を配合し
た組成物(特開昭60−135465号公報)、オルガ
ノシランの縮合物、ジルコニウムアルコキシドのキレー
ト化合物および加水分解性シリル基含有ビニル系樹脂を
配合した組成物(特開昭64−1769号公報)、オル
ガノシランの縮合物、コロイド状アルミナおよび加水分
解性シリル基含有ビニル系樹脂を配合した組成物(米国
特許第4,904,721号明細書)などが提案されて
いる。
対する要求性能をある程度満たすコーティング用組成物
として、オルガノシランの部分縮合物、コロイダルシリ
カの分散液およびシリコーン変性アクリル樹脂を配合し
た組成物(特開昭60−135465号公報)、オルガ
ノシランの縮合物、ジルコニウムアルコキシドのキレー
ト化合物および加水分解性シリル基含有ビニル系樹脂を
配合した組成物(特開昭64−1769号公報)、オル
ガノシランの縮合物、コロイド状アルミナおよび加水分
解性シリル基含有ビニル系樹脂を配合した組成物(米国
特許第4,904,721号明細書)などが提案されて
いる。
【0005】しかしながら、上記特開昭60−1354
65号公報および米国特許第4,904,721号明細
書に記載されている組成物から得られる塗膜は、長時間
の紫外線照射により光沢が低下するという欠点がある。
また、上記特開昭64−1769号公報に記載されてい
る組成物は、保存安定性が充分ではなく、固形分濃度を
高くすると短期間でゲル化し易いという問題を有してい
る。
65号公報および米国特許第4,904,721号明細
書に記載されている組成物から得られる塗膜は、長時間
の紫外線照射により光沢が低下するという欠点がある。
また、上記特開昭64−1769号公報に記載されてい
る組成物は、保存安定性が充分ではなく、固形分濃度を
高くすると短期間でゲル化し易いという問題を有してい
る。
【0006】さらに、本願出願人は、既に、オルガノシ
ランの加水分解物および/またはその部分縮合物、加水
分解性および/または水酸基と結合したケイ素原子を有
するシリル基を有するビニル系樹脂、金属キレート化合
物、ならびにβ−ジケトン類および/またはβ−ケトエ
スエル類を含有するコーティング用組成物(特開平5−
345877号公報)を提案している。この組成物は、
オルガノシラン系コーティング剤に求められている上記
塗膜性能のバランスに優れているが、セルフクリーニン
グ性が発現される(水接触角が低下する)までに半年以
上を有する場合がある。一方、製膜初期からある程度水
接触角が低く、製膜初期からセルフクリーニング性が発
現されるコーティング剤として、4官能アルコキシシラ
ンベースのオール無機系コート材がある。塗膜中の有機
基含量を少なくすることで、製膜初期から水接触角を5
0゜以下となるを特徴としているが、無機系コート材で
あるため、有機基材との密着が確保できないという問題
点がある。
ランの加水分解物および/またはその部分縮合物、加水
分解性および/または水酸基と結合したケイ素原子を有
するシリル基を有するビニル系樹脂、金属キレート化合
物、ならびにβ−ジケトン類および/またはβ−ケトエ
スエル類を含有するコーティング用組成物(特開平5−
345877号公報)を提案している。この組成物は、
オルガノシラン系コーティング剤に求められている上記
塗膜性能のバランスに優れているが、セルフクリーニン
グ性が発現される(水接触角が低下する)までに半年以
上を有する場合がある。一方、製膜初期からある程度水
接触角が低く、製膜初期からセルフクリーニング性が発
現されるコーティング剤として、4官能アルコキシシラ
ンベースのオール無機系コート材がある。塗膜中の有機
基含量を少なくすることで、製膜初期から水接触角を5
0゜以下となるを特徴としているが、無機系コート材で
あるため、有機基材との密着が確保できないという問題
点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、製膜初期か
ら水接触角の低いオルガノシラン系コーティング剤を有
機基材上に固定化し、長期密着を確保し、密着性、耐候
性、耐汚染性、耐摩耗性に優れたハードコートフィルム
に関する。
ら水接触角の低いオルガノシラン系コーティング剤を有
機基材上に固定化し、長期密着を確保し、密着性、耐候
性、耐汚染性、耐摩耗性に優れたハードコートフィルム
に関する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラスチック
フィルム上に、下記下塗り用コーティング組成物(I)
からなる塗膜を有し、さらにその上に、下記上塗り用コ
ーティング組成物(II)からなる塗膜を有する、ハード
コートフィルムに関する。下塗り用コーティング組成物(I) (a)下記一般式(1) (R1)nSi(OR2)4-n ・・・・・(1) (式中、R1は、2個存在するときは同一または異な
り、炭素数1〜8の1価の有機基を示し、R2は、同一
または異なり、炭素数1〜5のアルキル基または炭素数
1〜6のアシル基を示し、nは0〜2の整数である。)
で表されるオルガノシラン、該オルガノシランの加水分
解物および該オルガノシランの縮合物の群から選ばれた
少なくとも1種、ならびに(b)加水分解性基および/
または水酸基と結合したケイ素原子を有するシリル基を
含有する重合体を含有する下塗り用コーティング組成
物。上塗り用コーティング組成物(II) (a)下記一般式(1) (R1)nSi(OR2)4-n ・・・・・(1) (式中、R1は、2個存在するときは同一または異な
り、炭素数1〜8の1価の有機基を示し、R2は、同一
または異なり、炭素数1〜5のアルキル基または炭素数
1〜6のアシル基を示し、nは0〜2の整数である。)
で表されるオルガノシラン、該オルガノシランの加水分
解物および該オルガノシランの縮合物の群から選ばれた
少なくとも1種、を含有する上塗り用コーティング組成
物。ここで、本発明の下塗り用コーティング組成物
(I)を構成する(a)成分としては、n=0のオルガ
ノシラン、該オルガノシランの加水分解物および該オル
ガノシランの縮合物の群から選ばれた少なくとも1種
(以下「(a1)成分」ともいう)を必須成分として含む
か、この(a1)成分であるものが好ましい。また、本発
明の下塗り用コーティング組成物(I)を構成する
(a)成分としては、(a)’SiO結合を有し、重量
平均分子量300〜100,000の3官能および/ま
たは2官能のオルガノシロキサンオリゴマー(以下
「(a)’成分」ともいう)を含むものが好ましい。さ
らに、本発明の下塗り用コーティング組成物(I)を構
成する(a)成分としては、上記(a1)成分および
(a)’成分からなるものも好ましい。さらに、本発明
の下塗り用コーティング組成物(I)には、さらに
(c)シリカおよび/またはアルミナが配合されていて
もよい。さらに、本発明の下塗り用コーティング組成物
(I)には、さらに(d)紫外線吸収能を有する半導体
微粒子が配合されていてもよい。さらに、本発明の上塗
り用コーティング組成物(II)を構成する(a)成分として
は、上記(a1)成分を50重量%以上含むものがが好
ましい。さらに、本発明の上塗り用コーティング組成物
(II)を構成する成分としては、さらに上記(c)シリカ
および/またはアルミナが配合されていても良い。さら
に、本発明の上塗り用コーティング組成物(II)を構成す
る(a)成分としては上記(a1)成分を50重量%以上
含み、かつ(c)成分を含むものが好ましい。さらに、
本発明の上塗り用コーティング組成物(II)は(a1)成
分と(c)成分からなるものが好ましい。
フィルム上に、下記下塗り用コーティング組成物(I)
からなる塗膜を有し、さらにその上に、下記上塗り用コ
ーティング組成物(II)からなる塗膜を有する、ハード
コートフィルムに関する。下塗り用コーティング組成物(I) (a)下記一般式(1) (R1)nSi(OR2)4-n ・・・・・(1) (式中、R1は、2個存在するときは同一または異な
り、炭素数1〜8の1価の有機基を示し、R2は、同一
または異なり、炭素数1〜5のアルキル基または炭素数
1〜6のアシル基を示し、nは0〜2の整数である。)
で表されるオルガノシラン、該オルガノシランの加水分
解物および該オルガノシランの縮合物の群から選ばれた
少なくとも1種、ならびに(b)加水分解性基および/
または水酸基と結合したケイ素原子を有するシリル基を
含有する重合体を含有する下塗り用コーティング組成
物。上塗り用コーティング組成物(II) (a)下記一般式(1) (R1)nSi(OR2)4-n ・・・・・(1) (式中、R1は、2個存在するときは同一または異な
り、炭素数1〜8の1価の有機基を示し、R2は、同一
または異なり、炭素数1〜5のアルキル基または炭素数
1〜6のアシル基を示し、nは0〜2の整数である。)
で表されるオルガノシラン、該オルガノシランの加水分
解物および該オルガノシランの縮合物の群から選ばれた
少なくとも1種、を含有する上塗り用コーティング組成
物。ここで、本発明の下塗り用コーティング組成物
(I)を構成する(a)成分としては、n=0のオルガ
ノシラン、該オルガノシランの加水分解物および該オル
ガノシランの縮合物の群から選ばれた少なくとも1種
(以下「(a1)成分」ともいう)を必須成分として含む
か、この(a1)成分であるものが好ましい。また、本発
明の下塗り用コーティング組成物(I)を構成する
(a)成分としては、(a)’SiO結合を有し、重量
平均分子量300〜100,000の3官能および/ま
たは2官能のオルガノシロキサンオリゴマー(以下
「(a)’成分」ともいう)を含むものが好ましい。さ
らに、本発明の下塗り用コーティング組成物(I)を構
成する(a)成分としては、上記(a1)成分および
(a)’成分からなるものも好ましい。さらに、本発明
の下塗り用コーティング組成物(I)には、さらに
(c)シリカおよび/またはアルミナが配合されていて
もよい。さらに、本発明の下塗り用コーティング組成物
(I)には、さらに(d)紫外線吸収能を有する半導体
微粒子が配合されていてもよい。さらに、本発明の上塗
り用コーティング組成物(II)を構成する(a)成分として
は、上記(a1)成分を50重量%以上含むものがが好
ましい。さらに、本発明の上塗り用コーティング組成物
(II)を構成する成分としては、さらに上記(c)シリカ
および/またはアルミナが配合されていても良い。さら
に、本発明の上塗り用コーティング組成物(II)を構成す
る(a)成分としては上記(a1)成分を50重量%以上
含み、かつ(c)成分を含むものが好ましい。さらに、
本発明の上塗り用コーティング組成物(II)は(a1)成
分と(c)成分からなるものが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】下塗り用コーティング組成物
(I) 組成物(I)は、上記(a)成分、(b)成分を主成分
とする。 (a)成分;(a)成分は、上記一般式(1)で表され
るオルガノシラン(以下「オルガノシラン(1)」とい
う)、オルガノシラン(1)の加水分解物、およびオル
ガノシラン(1)の縮合物から選択された少なくとも1
種であり、本発明の組成物中においては結合剤としての
働きをするものである。すなわち、(a)成分は、これ
ら3種のうちの1種だけでもよいし、任意の2種の混合
物であってもよいし、3種類すべてを含んだ混合物であ
ってもよい。
(I) 組成物(I)は、上記(a)成分、(b)成分を主成分
とする。 (a)成分;(a)成分は、上記一般式(1)で表され
るオルガノシラン(以下「オルガノシラン(1)」とい
う)、オルガノシラン(1)の加水分解物、およびオル
ガノシラン(1)の縮合物から選択された少なくとも1
種であり、本発明の組成物中においては結合剤としての
働きをするものである。すなわち、(a)成分は、これ
ら3種のうちの1種だけでもよいし、任意の2種の混合
物であってもよいし、3種類すべてを含んだ混合物であ
ってもよい。
【0010】ここで、上記オルガノシラン(1)の加水
分解物は、オルガノシラン(1)に2〜4個含まれるO
R2基がすべて加水分解されている必要はなく、例え
ば、1個だけが加水分解されているもの、2個以上が加
水分解されているもの、あるいはこれらの混合物であっ
てもよい。また、上記オルガノシラン(1)の縮合物
は、オルガノシラン(1)の加水分解物のシラノール基
が縮合してSi−O−Si結合を形成したものである
が、本発明では、シラノール基がすべて縮合している必
要はなく、僅かな一部のシラノール基が縮合したもの、
縮合の程度が異なっているものの混合物などをも包含し
た概念である。
分解物は、オルガノシラン(1)に2〜4個含まれるO
R2基がすべて加水分解されている必要はなく、例え
ば、1個だけが加水分解されているもの、2個以上が加
水分解されているもの、あるいはこれらの混合物であっ
てもよい。また、上記オルガノシラン(1)の縮合物
は、オルガノシラン(1)の加水分解物のシラノール基
が縮合してSi−O−Si結合を形成したものである
が、本発明では、シラノール基がすべて縮合している必
要はなく、僅かな一部のシラノール基が縮合したもの、
縮合の程度が異なっているものの混合物などをも包含し
た概念である。
【0011】一般式(1)において、R1の炭素数1〜
8の1価の有機基としては、例えば、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−
ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エ
チルヘキシル基などのアルキル基;アセチル基、プロピ
オニル基、ブチリル基、バレリル基、ベンゾイル基、ト
リオイル基、カプロイル基などのアシル基;ビニル基、
アリル基、シクロヘキシル基、フェニル基、エポキシ
基、グリシジル基、(メタ)アクリルオキシ基、ウレイ
ド基、アミド基、フルオロアセトアミド基、イソシアナ
ート基などのほか、これらの基の置換誘導体などを挙げ
ることができる。
8の1価の有機基としては、例えば、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−
ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エ
チルヘキシル基などのアルキル基;アセチル基、プロピ
オニル基、ブチリル基、バレリル基、ベンゾイル基、ト
リオイル基、カプロイル基などのアシル基;ビニル基、
アリル基、シクロヘキシル基、フェニル基、エポキシ
基、グリシジル基、(メタ)アクリルオキシ基、ウレイ
ド基、アミド基、フルオロアセトアミド基、イソシアナ
ート基などのほか、これらの基の置換誘導体などを挙げ
ることができる。
【0012】R1の置換誘導体における置換基として
は、例えば、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアミ
ノ基、水酸基、メルカプト基、イソシアナート基、グリ
シドキシ基、3,4−エポキシシクロヘキシル基、(メ
タ)アクリルオキシ基、ウレイド基、アンモニウム塩基
などを挙げることができる。ただし、これらの置換誘導
体からなるR1の炭素数は、置換基中の炭素原子を含め
て8以下である。一般式(1)中に、R1が2個存在す
るときは、相互に同一でも異なってもよい。
は、例えば、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアミ
ノ基、水酸基、メルカプト基、イソシアナート基、グリ
シドキシ基、3,4−エポキシシクロヘキシル基、(メ
タ)アクリルオキシ基、ウレイド基、アンモニウム塩基
などを挙げることができる。ただし、これらの置換誘導
体からなるR1の炭素数は、置換基中の炭素原子を含め
て8以下である。一般式(1)中に、R1が2個存在す
るときは、相互に同一でも異なってもよい。
【0013】また、R2の炭素数1〜5のアルキル基と
しては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、t−ブチル基、n−ペンチル基などを挙げることが
でき、炭素数1〜6のアシル基としては、例えば、アセ
チル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、カ
プロイル基などを挙げることができる。一般式(1)中
に複数個存在するR2は、相互に同一でも異なってもよ
い。
しては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、t−ブチル基、n−ペンチル基などを挙げることが
でき、炭素数1〜6のアシル基としては、例えば、アセ
チル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、カ
プロイル基などを挙げることができる。一般式(1)中
に複数個存在するR2は、相互に同一でも異なってもよ
い。
【0014】このようなオルガノシラン(1)の具体例
としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−i−プロ
ポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシランなどのテト
ラアルコキシシラン類;メチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、
エチルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシ
シラン、n−プロピルトリエトキシシラン、i−プロピ
ルトリメトキシシラン、i−プロピルトリエトキシシラ
ン、n−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリエ
トキシシラン、n−ペンチルトリメトキシシラン、n−
ヘキシルトリメトキシシラン、n−ヘプチルトリメトキ
シシラン、n−オクチルトリメトキシシラン、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、シクロ
ヘキシルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリエト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルト
リエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、3,
3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、
3,3,3−トリフルオロプロピルトリエトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、2−ヒドロキシエチル
トリメトキシシラン、2−ヒドロキシエチルトリエトキ
シシラン、2−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、2−ヒドロキシプロピルトリエトキシシラン、3−
ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン、3−ヒドロキ
シプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエ
トキシシラン、3−イソシアナートプロピルトリメトキ
シシラン、3−イソシアナートプロピルトリエトキシシ
ラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリエトキシシラン、3−(メタ)アクリルオキシ
プロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリルオ
キシプロピルトリエトキシシラン、3−ウレイドプロピ
ルトリメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエト
キシシランなどのトリアルコキシシラン類;ジメチルジ
メトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチル
ジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジ−n
−プロピルジメトキシシラン、ジ−n−プロピルジエト
キシシラン、ジ−i−プロピルジメトキシシラン、ジ−
i−プロピルジエトキシシラン、ジ−n−ブチルジメト
キシシラン、ジ−n−ブチルジエトキシシラン、ジ−n
−ペンチルジメトキシシラン、ジ−n−ペンチルジエト
キシシラン、ジ−n−ヘキシルジメトキシシラン、ジ−
n−ヘキシルジエトキシシラン、ジ−n−ヘプチルジメ
トキシシラン、ジ−n−ヘプチルジエトキシシラン、ジ
−n−オクチルジメトキシシラン、ジ−n−オクチルジ
エトキシシラン、ジ−n−シクロヘキシルジメトキシシ
ラン、ジ−n−シクロヘキシルジエトキシシラン、ジフ
ェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン
などのジアルコキシシラン類のほか、メチルトリアセチ
ルオキシシラン、ジメチルジアセチルオキシシランなど
を挙げることができる。これらのうち、nが0のテトラ
アルコキシシラン類「(a1)成分」が好ましく、さら
に、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシランが好
ましい。本発明において、(a)成分は、単独でまたは
2種以上を混合して使用することができる。
としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−i−プロ
ポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシランなどのテト
ラアルコキシシラン類;メチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、
エチルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシ
シラン、n−プロピルトリエトキシシラン、i−プロピ
ルトリメトキシシラン、i−プロピルトリエトキシシラ
ン、n−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリエ
トキシシラン、n−ペンチルトリメトキシシラン、n−
ヘキシルトリメトキシシラン、n−ヘプチルトリメトキ
シシラン、n−オクチルトリメトキシシラン、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、シクロ
ヘキシルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリエト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルト
リエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、3,
3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、
3,3,3−トリフルオロプロピルトリエトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、2−ヒドロキシエチル
トリメトキシシラン、2−ヒドロキシエチルトリエトキ
シシラン、2−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、2−ヒドロキシプロピルトリエトキシシラン、3−
ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン、3−ヒドロキ
シプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエ
トキシシラン、3−イソシアナートプロピルトリメトキ
シシラン、3−イソシアナートプロピルトリエトキシシ
ラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリエトキシシラン、3−(メタ)アクリルオキシ
プロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリルオ
キシプロピルトリエトキシシラン、3−ウレイドプロピ
ルトリメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエト
キシシランなどのトリアルコキシシラン類;ジメチルジ
メトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチル
ジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジ−n
−プロピルジメトキシシラン、ジ−n−プロピルジエト
キシシラン、ジ−i−プロピルジメトキシシラン、ジ−
i−プロピルジエトキシシラン、ジ−n−ブチルジメト
キシシラン、ジ−n−ブチルジエトキシシラン、ジ−n
−ペンチルジメトキシシラン、ジ−n−ペンチルジエト
キシシラン、ジ−n−ヘキシルジメトキシシラン、ジ−
n−ヘキシルジエトキシシラン、ジ−n−ヘプチルジメ
トキシシラン、ジ−n−ヘプチルジエトキシシラン、ジ
−n−オクチルジメトキシシラン、ジ−n−オクチルジ
エトキシシラン、ジ−n−シクロヘキシルジメトキシシ
ラン、ジ−n−シクロヘキシルジエトキシシラン、ジフ
ェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン
などのジアルコキシシラン類のほか、メチルトリアセチ
ルオキシシラン、ジメチルジアセチルオキシシランなど
を挙げることができる。これらのうち、nが0のテトラ
アルコキシシラン類「(a1)成分」が好ましく、さら
に、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシランが好
ましい。本発明において、(a)成分は、単独でまたは
2種以上を混合して使用することができる。
【0015】オルガノシラン(1)は、そのまま、ある
いは加水分解物および/または縮合物として使用され
る。(a)成分としてテトラアルコキシシラン類を加水
分解物および/または縮合物として使用する場合は、予
め加水分解・縮合させて(a)成分として使用すること
もできるが、後述するように、(a)成分を残りの成分
と混合して組成物を調製する際に、適量の水を添加する
ことにより、加水分解・縮合させて、(a)成分とする
ことが好ましい。
いは加水分解物および/または縮合物として使用され
る。(a)成分としてテトラアルコキシシラン類を加水
分解物および/または縮合物として使用する場合は、予
め加水分解・縮合させて(a)成分として使用すること
もできるが、後述するように、(a)成分を残りの成分
と混合して組成物を調製する際に、適量の水を添加する
ことにより、加水分解・縮合させて、(a)成分とする
ことが好ましい。
【0016】テトラアルコキシシラン類の縮合物(オリ
ゴマー)の市販品としては、三菱化学(株)製のメチル
シリケートオリゴマー、コルコート(株)製のエチルシ
リケートがある。これらを(a)成分として、または
(a)成分の一部として使用しても良い。
ゴマー)の市販品としては、三菱化学(株)製のメチル
シリケートオリゴマー、コルコート(株)製のエチルシ
リケートがある。これらを(a)成分として、または
(a)成分の一部として使用しても良い。
【0017】(a)’成分;本発明の下塗り用コーティ
ング組成物(I)を構成する(a)成分中には、上記
(a)’成分が配合されていてもよい。この(a)’成
分は、SiO結合を有し、重量平均分子量が300〜1
00,000の3官能および/または2官能のシロキサ
ンオリゴマーであり、単独で使用しても2種以上の混合
物であってもよい。(a)’成分の製法は、特に規定は
ないが、主にクロロシランの縮合物あるいはアルコキシ
シランの縮合物が好ましい。(a)成分として、トリア
ルコキシシラン類、あるいはジアルコキシシラン類を使
用する場合は、後述する他の成分と混合する前に、予め
加水分解・縮合させた(a)’成分として使用すること
が好ましい。トリアルコキシシラン類、あるいはジアル
コキシシラン類が縮合物とならずに下塗り用コーティン
グ組成物中に存在する場合、上塗り用コーティング組成
物(II)へ移行する可能性がある。移行した場合は、上
塗り用コーティング組成物(II)上での水接触角が50゜
以上となり、製膜初期から防汚性が発揮できなくなる。
ング組成物(I)を構成する(a)成分中には、上記
(a)’成分が配合されていてもよい。この(a)’成
分は、SiO結合を有し、重量平均分子量が300〜1
00,000の3官能および/または2官能のシロキサ
ンオリゴマーであり、単独で使用しても2種以上の混合
物であってもよい。(a)’成分の製法は、特に規定は
ないが、主にクロロシランの縮合物あるいはアルコキシ
シランの縮合物が好ましい。(a)成分として、トリア
ルコキシシラン類、あるいはジアルコキシシラン類を使
用する場合は、後述する他の成分と混合する前に、予め
加水分解・縮合させた(a)’成分として使用すること
が好ましい。トリアルコキシシラン類、あるいはジアル
コキシシラン類が縮合物とならずに下塗り用コーティン
グ組成物中に存在する場合、上塗り用コーティング組成
物(II)へ移行する可能性がある。移行した場合は、上
塗り用コーティング組成物(II)上での水接触角が50゜
以上となり、製膜初期から防汚性が発揮できなくなる。
【0018】上記シロキサンオリゴマーにおいて、シロ
キサンの末端官能基は、水酸基、ハロゲン原子、炭素数
1〜15の有機基またはオキシアルキレン基であり、好
ましくはアルコキシル基である。これらの基は、部分的
に加水分解・縮合したものであってもよい。上記ハロゲ
ン原子としては、フッ素、塩素などが挙げられる。ま
た、炭素数1〜15の有機基としては、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチ
ル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル
基、n−ノニル基、n−デシル基、ウンデシル基、ドデ
シル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル
基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、2−エチルヘキ
シル基などのアルキル基;アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、バレリル基、ベンゾイル基、トリオイ
ル基などのアシル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポ
キシ基、ブトキシ基などのアルコキシル基;メトキシシ
リル基、エトキシシリル基、プロポキシシリル基、ブト
キシシリル基などのアルコキシシリル基;ビニル基、ア
リル基、アセトキシル基、アセトキシシリル基、シクロ
ヘキシル基、フェニル基、グリシジル基、(メタ)アク
リルオキシ基、ウレイド基、アミド基、フルオロアセト
アミド基、イソシアナート基、;ポリオキシエチレン
基、ポリオキシプロピレン基、ポリ(オキシエチレン/
オキシプロピレン)基などポリオキシアルキレン基など
のほか、これらの基の置換誘導体などを挙げることがで
きる。
キサンの末端官能基は、水酸基、ハロゲン原子、炭素数
1〜15の有機基またはオキシアルキレン基であり、好
ましくはアルコキシル基である。これらの基は、部分的
に加水分解・縮合したものであってもよい。上記ハロゲ
ン原子としては、フッ素、塩素などが挙げられる。ま
た、炭素数1〜15の有機基としては、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチ
ル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル
基、n−ノニル基、n−デシル基、ウンデシル基、ドデ
シル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル
基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、2−エチルヘキ
シル基などのアルキル基;アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、バレリル基、ベンゾイル基、トリオイ
ル基などのアシル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポ
キシ基、ブトキシ基などのアルコキシル基;メトキシシ
リル基、エトキシシリル基、プロポキシシリル基、ブト
キシシリル基などのアルコキシシリル基;ビニル基、ア
リル基、アセトキシル基、アセトキシシリル基、シクロ
ヘキシル基、フェニル基、グリシジル基、(メタ)アク
リルオキシ基、ウレイド基、アミド基、フルオロアセト
アミド基、イソシアナート基、;ポリオキシエチレン
基、ポリオキシプロピレン基、ポリ(オキシエチレン/
オキシプロピレン)基などポリオキシアルキレン基など
のほか、これらの基の置換誘導体などを挙げることがで
きる。
【0019】上記置換誘導体における置換基としては、
例えば、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアミノ
基、水酸基、メルカプト基、イソシアナート基、グリシ
ドキシ基、3,4−エポキシシクロヘキシル基、(メ
タ)アクリルオキシ基、ウレイド基、アンモニウム塩
基、ケトエステル基などを挙げることができる。
例えば、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアミノ
基、水酸基、メルカプト基、イソシアナート基、グリシ
ドキシ基、3,4−エポキシシクロヘキシル基、(メ
タ)アクリルオキシ基、ウレイド基、アンモニウム塩
基、ケトエステル基などを挙げることができる。
【0020】(a)’成分の重量平均分子量(以下、
「Mw」ともいう)は、300〜100,000、特に
好ましくは500〜50,000である。300未満で
は、上塗り塗膜へ移行し、上塗り塗膜における水接触角
が50゜以上となり、製膜初期から防汚性が発揮されな
くなる場合がある。また、(a)’成分としては、Mw
の異なる2種のオリゴマーを混合して用いてもよく、例
えば、Mw=300〜2,800のオリゴマーと、Mw
=3,000〜50,000のオリゴマーとを混合して
用いても良い。
「Mw」ともいう)は、300〜100,000、特に
好ましくは500〜50,000である。300未満で
は、上塗り塗膜へ移行し、上塗り塗膜における水接触角
が50゜以上となり、製膜初期から防汚性が発揮されな
くなる場合がある。また、(a)’成分としては、Mw
の異なる2種のオリゴマーを混合して用いてもよく、例
えば、Mw=300〜2,800のオリゴマーと、Mw
=3,000〜50,000のオリゴマーとを混合して
用いても良い。
【0021】(a)’成分の市販品には、東レ・ダウコ
ーニング社製のシリコンレジン、東芝シリコーン(株)
製のシリコンレジン、信越化学工業(株)製のシリコン
レジン、ダウコーニング・アジア(株)製のヒドロキシ
ル基含有ポリジメチルシロキサン、日本ユニカ(株)製
のシリコンオリゴマーなどがあり、これらをそのまま、
または縮合させて使用してもよい。本発明において、
(a)’成分は、単独でまたは2種以上を混合して使用
することができる。
ーニング社製のシリコンレジン、東芝シリコーン(株)
製のシリコンレジン、信越化学工業(株)製のシリコン
レジン、ダウコーニング・アジア(株)製のヒドロキシ
ル基含有ポリジメチルシロキサン、日本ユニカ(株)製
のシリコンオリゴマーなどがあり、これらをそのまま、
または縮合させて使用してもよい。本発明において、
(a)’成分は、単独でまたは2種以上を混合して使用
することができる。
【0022】(a)成分中における(a)’成分の使用
割合は、0〜95重量%、好ましくは0〜90重量%で
ある。(a)成分中の(a)’成分の割合が95重量%
を超えると、後述する(b)成分との相容性が悪くな
り、コーティング剤としての安定性が不良となる場合が
ある。
割合は、0〜95重量%、好ましくは0〜90重量%で
ある。(a)成分中の(a)’成分の割合が95重量%
を超えると、後述する(b)成分との相容性が悪くな
り、コーティング剤としての安定性が不良となる場合が
ある。
【0023】なお、本発明の組成物において、(a)’
成分は、通常、上記の(a)成分とともに、共・加水分
解、縮合される。この場合、オルガノシラン(1)や
(a)’シロキサンオリゴマーの加水分解・縮合水の使
用量は、オルガノシラン(1)および(a)’シロキサ
ンオリゴマー中のアルコキシ基1モルに対して、通常、
0.2〜3モル、好ましくは、0.3〜2モル程度であ
る。この際の加水分解・縮合反応、すなわち本発明の組
成物の調製時における反応は、温度30〜80℃、好ま
しくは40〜70℃、反応時間0.5〜10時間、好ま
しくは1〜7時間程度である。
成分は、通常、上記の(a)成分とともに、共・加水分
解、縮合される。この場合、オルガノシラン(1)や
(a)’シロキサンオリゴマーの加水分解・縮合水の使
用量は、オルガノシラン(1)および(a)’シロキサ
ンオリゴマー中のアルコキシ基1モルに対して、通常、
0.2〜3モル、好ましくは、0.3〜2モル程度であ
る。この際の加水分解・縮合反応、すなわち本発明の組
成物の調製時における反応は、温度30〜80℃、好ま
しくは40〜70℃、反応時間0.5〜10時間、好ま
しくは1〜7時間程度である。
【0024】なお、本発明の組成物(I)においては、
通常、水および/または有機溶剤が併用される。
通常、水および/または有機溶剤が併用される。
【0025】水および/または有機溶剤;本発明の組成
物(I)は、上記(a)成分、および後記(b)成分を
必須とし、場合により、後述する(c)〜(g)成分な
どを含有するものであり、通常、組成物を調製する際
に、水がオルガノシラン(1)を加水分解・縮合反応さ
せ、あるいは、後述する粒子状成分を分散させるために
添加される。本発明における水の使用量は、(a)成分
におけるオルガノシラン(1)中のOR21モルに対し
て、通常、0.2〜3モル、好ましくは、0.3〜2モ
ル程度である。
物(I)は、上記(a)成分、および後記(b)成分を
必須とし、場合により、後述する(c)〜(g)成分な
どを含有するものであり、通常、組成物を調製する際
に、水がオルガノシラン(1)を加水分解・縮合反応さ
せ、あるいは、後述する粒子状成分を分散させるために
添加される。本発明における水の使用量は、(a)成分
におけるオルガノシラン(1)中のOR21モルに対し
て、通常、0.2〜3モル、好ましくは、0.3〜2モ
ル程度である。
【0026】また、上記有機溶剤は、主として、(a)
成分、後記(b)〜(c)成分、(d)〜(g)成分な
どを均一に混合させ、組成物の全固形分濃度を調整する
と同時に、種々の塗装方法に適用できるようにし、かつ
組成物の分散安定性および保存安定性をさらに向上させ
るために使用される。
成分、後記(b)〜(c)成分、(d)〜(g)成分な
どを均一に混合させ、組成物の全固形分濃度を調整する
と同時に、種々の塗装方法に適用できるようにし、かつ
組成物の分散安定性および保存安定性をさらに向上させ
るために使用される。
【0027】このような有機溶剤としては、上記各成分
を均一に混合できるものであれば特に限定されないが、
例えば、アルコール類、芳香族炭化水素類、エーテル
類、ケトン類、エステル類などを挙げることができる。
これらの有機溶剤のうち、アルコール類の具体例として
は、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコー
ル、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
sec−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、n
−ヘキシルアルコール、n−オクチルアルコール、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピル
エーテル、プロピレンモノメチルエーテルアセテート、
ジアセトンアルコールなどを挙げることができる。
を均一に混合できるものであれば特に限定されないが、
例えば、アルコール類、芳香族炭化水素類、エーテル
類、ケトン類、エステル類などを挙げることができる。
これらの有機溶剤のうち、アルコール類の具体例として
は、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコー
ル、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
sec−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、n
−ヘキシルアルコール、n−オクチルアルコール、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピル
エーテル、プロピレンモノメチルエーテルアセテート、
ジアセトンアルコールなどを挙げることができる。
【0028】また、芳香族炭化水素類の具体例として
は、ベンゼン、トルエン、キシレンなどを、エーテル類
の具体例としては、テトラヒドロフラン、ジオキサンな
どを、ケトン類の具体例としては、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケ
トンなどを、エステル類の具体例としては、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸プロピレンなどを
挙げることができる。これらの有機溶剤は、単独でまた
は2種以上を混合して使用することができる。
は、ベンゼン、トルエン、キシレンなどを、エーテル類
の具体例としては、テトラヒドロフラン、ジオキサンな
どを、ケトン類の具体例としては、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケ
トンなどを、エステル類の具体例としては、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸プロピレンなどを
挙げることができる。これらの有機溶剤は、単独でまた
は2種以上を混合して使用することができる。
【0029】組成物(I)は、上記オルガノシラン
(1)に、適量の水を添加することにより、オルガノシ
ラン(1)を加水分解・縮合させることが好ましい。な
お、上述したように、(a)成分として、オルガノシラ
ン(1)の加水分解物および/または縮合物を使用する
こともできる。
(1)に、適量の水を添加することにより、オルガノシ
ラン(1)を加水分解・縮合させることが好ましい。な
お、上述したように、(a)成分として、オルガノシラ
ン(1)の加水分解物および/または縮合物を使用する
こともできる。
【0030】(b)成分;(b)成分は、加水分解性基
および/または水酸基と結合したケイ素原子を有するシ
リル基(以下「特定シリル基」という)を、好ましくは
重合体分子鎖の末端および/または側鎖に有する重合体
からなる。組成物(I) において、(b)成分は、塗膜
を硬化させる際に、そのシリル基中の加水分解性基およ
び/または水酸基が上記(a)成分と共縮合することに
より、優れた塗膜性能をもたらす成分である。(b)成
分における特定シリル基の含有量は、ケイ素原子の量に
換算して、特定シリル基の導入前の重合体に対して、通
常、0.001〜20重量%、好ましくは0.01〜1
5重量%である。好ましい特定シリル基は、下記一般式
(2)で表される基である。
および/または水酸基と結合したケイ素原子を有するシ
リル基(以下「特定シリル基」という)を、好ましくは
重合体分子鎖の末端および/または側鎖に有する重合体
からなる。組成物(I) において、(b)成分は、塗膜
を硬化させる際に、そのシリル基中の加水分解性基およ
び/または水酸基が上記(a)成分と共縮合することに
より、優れた塗膜性能をもたらす成分である。(b)成
分における特定シリル基の含有量は、ケイ素原子の量に
換算して、特定シリル基の導入前の重合体に対して、通
常、0.001〜20重量%、好ましくは0.01〜1
5重量%である。好ましい特定シリル基は、下記一般式
(2)で表される基である。
【0031】 (式中、Xはハロゲン原子、アルコキシル基、アセトキ
シ基、フェノキシ基、チオアルコキシル基、アミノ基な
どの加水分解性基または水酸基を示し、R3は水素原
子、炭素数1〜10のアルキル基または炭素数1〜10
のアラルキル基を示し、iは1〜3の整数である。)
シ基、フェノキシ基、チオアルコキシル基、アミノ基な
どの加水分解性基または水酸基を示し、R3は水素原
子、炭素数1〜10のアルキル基または炭素数1〜10
のアラルキル基を示し、iは1〜3の整数である。)
【0032】(b)成分は、例えば、下記(イ)や
(ロ)の方法により、製造することができる。 (イ)上記一般式(2)に対応するヒドロシラン化合物
(以下「ヒドロシラン化合物(イ)」という)を、炭素
−炭素二重結合を有するビニル系重合体(以下「不飽和
ビニル系重合体」という)中の該炭素−炭素二重結合に
付加反応させる方法。
(ロ)の方法により、製造することができる。 (イ)上記一般式(2)に対応するヒドロシラン化合物
(以下「ヒドロシラン化合物(イ)」という)を、炭素
−炭素二重結合を有するビニル系重合体(以下「不飽和
ビニル系重合体」という)中の該炭素−炭素二重結合に
付加反応させる方法。
【0033】(ロ)下記一般式(3) 〔式中、X,R3,iは一般式(2)におけるそれぞれ
X,R3,iと同義であり、R4は重合性二重結合を有する
有機基を示す。〕で表されるシラン化合物(以下「不飽
和シラン化合物(ロ)」という)と、他のビニル系単量
体とを共重合する方法。
X,R3,iと同義であり、R4は重合性二重結合を有する
有機基を示す。〕で表されるシラン化合物(以下「不飽
和シラン化合物(ロ)」という)と、他のビニル系単量
体とを共重合する方法。
【0034】上記(イ)の方法に使用されるヒドロシラ
ン化合物(イ)としては、例えば、メチルジクロルシラ
ン、トリクロルシラン、フェニルジクロルシランなどの
ハロゲン化シラン類;メチルジメトキシシラン、メチル
ジエトキシシラン、フェニルジメトキシシラン、トリメ
トキシシラン、トリエトキシシランなどのアルコキシシ
ラン類;メチルジアセトキシシラン、フェニルジアセト
キシシラン、トリアセトキシシランなどのアシロキシシ
ラン類;メチルジアミノキシシラン、トリアミノキシシ
ラン、ジメチル・アミノキシシランなどのアミノキシシ
ラン類などを挙げることができる。これらのヒドロシラ
ン化合物(イ)は、単独でまたは2種以上を混合して使
用することができる。
ン化合物(イ)としては、例えば、メチルジクロルシラ
ン、トリクロルシラン、フェニルジクロルシランなどの
ハロゲン化シラン類;メチルジメトキシシラン、メチル
ジエトキシシラン、フェニルジメトキシシラン、トリメ
トキシシラン、トリエトキシシランなどのアルコキシシ
ラン類;メチルジアセトキシシラン、フェニルジアセト
キシシラン、トリアセトキシシランなどのアシロキシシ
ラン類;メチルジアミノキシシラン、トリアミノキシシ
ラン、ジメチル・アミノキシシランなどのアミノキシシ
ラン類などを挙げることができる。これらのヒドロシラ
ン化合物(イ)は、単独でまたは2種以上を混合して使
用することができる。
【0035】また、上記(イ)の方法に使用される不飽
和ビニル系重合体は、水酸基を有する重合体以外であれ
ば特に限定されず、例えば、下記(イ−1)や(イ−
2)の方法あるいはこれらの組み合わせなどによって製
造することができる。 (イ−1)官能基(以下「官能基(α)」という)を有
するビニル系単量体を(共)重合したのち、該(共)重
合体中の官能基(α)に、該官能基(α)と反応しうる
官能基(以下「官能基(β)」という)と炭素・炭素二
重結合とを有する不飽和化合物を反応させることによ
り、重合体分子鎖の側鎖に炭素−炭素二重結合を有する
不飽和ビニル系重合体を製造する方法。
和ビニル系重合体は、水酸基を有する重合体以外であれ
ば特に限定されず、例えば、下記(イ−1)や(イ−
2)の方法あるいはこれらの組み合わせなどによって製
造することができる。 (イ−1)官能基(以下「官能基(α)」という)を有
するビニル系単量体を(共)重合したのち、該(共)重
合体中の官能基(α)に、該官能基(α)と反応しうる
官能基(以下「官能基(β)」という)と炭素・炭素二
重結合とを有する不飽和化合物を反応させることによ
り、重合体分子鎖の側鎖に炭素−炭素二重結合を有する
不飽和ビニル系重合体を製造する方法。
【0036】(イ−2)官能基(α)を有するラジカル
重合開始剤(例えば、4,4−アゾビス−4−シアノ吉
草酸など)を使用し、あるいは、ラジカル重合開始剤と
連鎖移動剤の双方に官能基(α)を有する化合物(例え
ば、4,4−アゾビス−4−シアノ吉草酸とジチオグリ
コール酸など)を使用して、ビニル系単量体を(共)重
合して、重合体分子鎖の片末端あるいは両末端にラジカ
ル重合開始剤や連鎖移動剤に由来する官能基(α)を有
する(共)重合体を合成したのち、該(共)重合体中の
官能基(α)に、官能基(β)と炭素・炭素二重結合と
を有する不飽和化合物を反応させることにより、重合体
分子鎖の片末端あるいは両末端に炭素−炭素二重結合を
有する不飽和ビニル系重合体を製造する方法。
重合開始剤(例えば、4,4−アゾビス−4−シアノ吉
草酸など)を使用し、あるいは、ラジカル重合開始剤と
連鎖移動剤の双方に官能基(α)を有する化合物(例え
ば、4,4−アゾビス−4−シアノ吉草酸とジチオグリ
コール酸など)を使用して、ビニル系単量体を(共)重
合して、重合体分子鎖の片末端あるいは両末端にラジカ
ル重合開始剤や連鎖移動剤に由来する官能基(α)を有
する(共)重合体を合成したのち、該(共)重合体中の
官能基(α)に、官能基(β)と炭素・炭素二重結合と
を有する不飽和化合物を反応させることにより、重合体
分子鎖の片末端あるいは両末端に炭素−炭素二重結合を
有する不飽和ビニル系重合体を製造する方法。
【0037】(イ−1)および(イ−2)の方法におけ
る官能基(α)と官能基(β)との反応の例としては、
カルボキシル基と水酸基とのエステル化反応、カルボン
酸無水物基と水酸基との開環エステル化反応、カルボキ
シル基とエポキシ基との開環エステル化反応、カルボキ
シル基とアミノ基とのアミド化反応、カルボン酸無水物
基とアミノ基との開環アミド化反応、エポキシ基とアミ
ノ基との開環付加反応、水酸基とイソシアネート基との
ウレタン化反応や、これらの反応の組み合わせなどを挙
げることができる。
る官能基(α)と官能基(β)との反応の例としては、
カルボキシル基と水酸基とのエステル化反応、カルボン
酸無水物基と水酸基との開環エステル化反応、カルボキ
シル基とエポキシ基との開環エステル化反応、カルボキ
シル基とアミノ基とのアミド化反応、カルボン酸無水物
基とアミノ基との開環アミド化反応、エポキシ基とアミ
ノ基との開環付加反応、水酸基とイソシアネート基との
ウレタン化反応や、これらの反応の組み合わせなどを挙
げることができる。
【0038】官能基(α)を有するビニル系単量体とし
ては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和カルボン
酸;無水マレイン酸、無水イタコン酸などの不飽和カル
ボン酸無水物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、N−メ
チロール(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチ
ルビニルエーテルなどの水酸基含有ビニル系単量体;2
−アミノエチル(メタ)アクリレート、2−アミノプロ
ピル(メタ)アクリレート、3−アミノプロピル(メ
タ)アクリレート、2−アミノエチルビニルエーテルな
どのアミノ基含有ビニル系単量体;1,1,1−トリメ
チルアミン(メタ)アクリルイミド、1−メチル−1−
エチルアミン(メタ)アクリルイミド、1,1−ジメチ
ル−1−(2−ヒドロキシプロピル)アミン(メタ)ア
クリルイミド、1,1−ジメチル−1−(2′−フェニ
ル−2′−ヒドロキシエチル)アミン(メタ)アクリル
イミド、1,1−ジメチル−1−(2′−ヒドロキシ−
2′−フェノキシプロピル)アミン(メタ)アクリルイ
ミドなどのアミンイミド基含有ビニル系単量体;グリシ
ジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル
などのエポキシ基含有ビニル系単量体などを挙げること
ができる。これらの官能基(α)を有するビニル系単量
体は、単独でまたは2種以上を混合して使用することが
できる。
ては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和カルボン
酸;無水マレイン酸、無水イタコン酸などの不飽和カル
ボン酸無水物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、N−メ
チロール(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチ
ルビニルエーテルなどの水酸基含有ビニル系単量体;2
−アミノエチル(メタ)アクリレート、2−アミノプロ
ピル(メタ)アクリレート、3−アミノプロピル(メ
タ)アクリレート、2−アミノエチルビニルエーテルな
どのアミノ基含有ビニル系単量体;1,1,1−トリメ
チルアミン(メタ)アクリルイミド、1−メチル−1−
エチルアミン(メタ)アクリルイミド、1,1−ジメチ
ル−1−(2−ヒドロキシプロピル)アミン(メタ)ア
クリルイミド、1,1−ジメチル−1−(2′−フェニ
ル−2′−ヒドロキシエチル)アミン(メタ)アクリル
イミド、1,1−ジメチル−1−(2′−ヒドロキシ−
2′−フェノキシプロピル)アミン(メタ)アクリルイ
ミドなどのアミンイミド基含有ビニル系単量体;グリシ
ジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル
などのエポキシ基含有ビニル系単量体などを挙げること
ができる。これらの官能基(α)を有するビニル系単量
体は、単独でまたは2種以上を混合して使用することが
できる。
【0039】官能基(α)を有するビニル系単量体と共
重合可能な他のビニル系単量体としては、例えば、 (イ)スチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチ
レン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−
メトキシスチレン、2−ヒドロキシメチルスチレン、4
−エチルスチレン、4−エトキシスチレン、3,4−ジ
メチルスチレン、3,4−ジエチルスチレン、2−クロ
ロスチレン、3−クロロスチレン、4−クロロ−3−メ
チルスチレン、4−t−ブチルスチレン、2,4−ジク
ロロスチレン、2,6−ジクロロスチレン、1−ビニル
ナフタレンなどの芳香族ビニル単量体;
重合可能な他のビニル系単量体としては、例えば、 (イ)スチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチ
レン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−
メトキシスチレン、2−ヒドロキシメチルスチレン、4
−エチルスチレン、4−エトキシスチレン、3,4−ジ
メチルスチレン、3,4−ジエチルスチレン、2−クロ
ロスチレン、3−クロロスチレン、4−クロロ−3−メ
チルスチレン、4−t−ブチルスチレン、2,4−ジク
ロロスチレン、2,6−ジクロロスチレン、1−ビニル
ナフタレンなどの芳香族ビニル単量体;
【0040】(ロ)メチル(メタ)アクリレート、 エ
チル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレ
ート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル
(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、
i−アミル(メタ)アクリレート、へキシル(メタ)ア
クリレート、2−エチルへキシル(メタ)アクリレー
ト、n−オクチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ルメタクリレートなどの(メタ)アクリレート化合物;
チル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレ
ート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル
(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、
i−アミル(メタ)アクリレート、へキシル(メタ)ア
クリレート、2−エチルへキシル(メタ)アクリレー
ト、n−オクチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ルメタクリレートなどの(メタ)アクリレート化合物;
【0041】(ハ)ジビニルベンゼン、エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、 テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキ
サンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレートなどの多官能性単量
体;
ールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、 テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキ
サンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレートなどの多官能性単量
体;
【0042】(ニ)(メタ)アクリルアミド、N−メチ
ロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミド、N,N′−メチレンビスアクリルアミ
ド、ダイアセトンアクリルアミド、マレイン酸アミド、
マレイミドなどの酸アミド化合物; (ホ)塩化ビニル、塩化ビニリデン、脂肪酸ビニルエス
テルなどのビニル化合物; (ヘ)1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタ
ジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−
ネオペンチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,
3−ブタジエン、2−シアノ−1,3−ブタジエン、イ
ソプレン、アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基などの
置換基で置換された置換直鎖共役ペンタジエン類、直鎖
状および側鎖状の共役ヘキサジエンなどの脂肪族共役ジ
エン;
ロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミド、N,N′−メチレンビスアクリルアミ
ド、ダイアセトンアクリルアミド、マレイン酸アミド、
マレイミドなどの酸アミド化合物; (ホ)塩化ビニル、塩化ビニリデン、脂肪酸ビニルエス
テルなどのビニル化合物; (ヘ)1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタ
ジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−
ネオペンチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,
3−ブタジエン、2−シアノ−1,3−ブタジエン、イ
ソプレン、アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基などの
置換基で置換された置換直鎖共役ペンタジエン類、直鎖
状および側鎖状の共役ヘキサジエンなどの脂肪族共役ジ
エン;
【0043】(ト)アクリロニトリル、メタアクリロニ
トリルなどのシアン化ビニル化合物; (チ)トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペン
タデカフルオロオクチル(メタ)アクリレートなどのフ
ッ素原子含有単量体; (リ)4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイ
ルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6
−ペンタメチルピペリジンなどのピペリジン系モノマ
ー;そのほかジカプロラクトンなどが挙げられる。これ
らは、1種単独あるいは2種以上を併用して用いること
ができる。
トリルなどのシアン化ビニル化合物; (チ)トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペン
タデカフルオロオクチル(メタ)アクリレートなどのフ
ッ素原子含有単量体; (リ)4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイ
ルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6
−ペンタメチルピペリジンなどのピペリジン系モノマ
ー;そのほかジカプロラクトンなどが挙げられる。これ
らは、1種単独あるいは2種以上を併用して用いること
ができる。
【0044】官能基(β)と炭素・炭素二重結合とを有
する不飽和化合物としては、例えば、官能基(α)を有
するビニル系単量体と同様のビニル系単量体や、上記水
酸基含有ビニル系単量体とジイソシアネート化合物とを
等モルで反応させることにより得られるイソシアネート
基含有不飽和化合物などを挙げることができる。
する不飽和化合物としては、例えば、官能基(α)を有
するビニル系単量体と同様のビニル系単量体や、上記水
酸基含有ビニル系単量体とジイソシアネート化合物とを
等モルで反応させることにより得られるイソシアネート
基含有不飽和化合物などを挙げることができる。
【0045】また、上記(ロ)の方法に使用される不飽
和シラン化合物(ロ)の具体例としては、CH2=CH
Si(CH3)(OCH3)2、CH2=CHSi(OCH3)
3 、CH3=CHSi(CH3) Cl2、CH2=CHSi
Cl3 、CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)
(OCH3)2 、CH2=CHCOO(CH2)2Si(OC
H3)3、CH2=CHCOO(CH2)3Si(CH3) (O
CH3)2 、CH2=CHCOO(CH2)3Si(OC
H3)3、CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)C
l2 、CH2=CHCOO(CH2)2SiCl3 、CH2
=CHCOO(CH2)3Si(CH3)Cl2 、CH2=
CHCOO(CH2)3SiCl3 、CH2=C(CH3)
COO(CH2)2Si(CH3) (OCH3)2 、CH2=
C(CH3) COO(CH2)2Si(OCH3)3 、CH2
=C(CH3) COO(CH2)3Si(CH3) (OC
H3)2 、CH2=C(CH3) COO(CH2)3Si(O
CH3)3 、CH2=C(CH3) COO(CH2)2Si
(CH3) Cl2 、CH2=C(CH3)COO(CH2)2
SiCl3 、CH2=C(CH3) COO(CH2) 3S
i(CH 3) Cl2 、CH2=C(CH3) COO(CH
2) 3SiCl3 、
和シラン化合物(ロ)の具体例としては、CH2=CH
Si(CH3)(OCH3)2、CH2=CHSi(OCH3)
3 、CH3=CHSi(CH3) Cl2、CH2=CHSi
Cl3 、CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)
(OCH3)2 、CH2=CHCOO(CH2)2Si(OC
H3)3、CH2=CHCOO(CH2)3Si(CH3) (O
CH3)2 、CH2=CHCOO(CH2)3Si(OC
H3)3、CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)C
l2 、CH2=CHCOO(CH2)2SiCl3 、CH2
=CHCOO(CH2)3Si(CH3)Cl2 、CH2=
CHCOO(CH2)3SiCl3 、CH2=C(CH3)
COO(CH2)2Si(CH3) (OCH3)2 、CH2=
C(CH3) COO(CH2)2Si(OCH3)3 、CH2
=C(CH3) COO(CH2)3Si(CH3) (OC
H3)2 、CH2=C(CH3) COO(CH2)3Si(O
CH3)3 、CH2=C(CH3) COO(CH2)2Si
(CH3) Cl2 、CH2=C(CH3)COO(CH2)2
SiCl3 、CH2=C(CH3) COO(CH2) 3S
i(CH 3) Cl2 、CH2=C(CH3) COO(CH
2) 3SiCl3 、
【0046】
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【0047】を挙げることができる。これらは、1種単
独あるいは2種以上を併用して用いることができる。ま
た、不飽和シラン化合物(ロ)と共重合させる他のビニ
ル系単量体としては、例えば、上記(イ−1)の方法に
ついて例示した官能基(α)を有するビニル系単量体や
他のビニル系単量体などの1種以上を挙げることができ
る。
独あるいは2種以上を併用して用いることができる。ま
た、不飽和シラン化合物(ロ)と共重合させる他のビニ
ル系単量体としては、例えば、上記(イ−1)の方法に
ついて例示した官能基(α)を有するビニル系単量体や
他のビニル系単量体などの1種以上を挙げることができ
る。
【0048】また、(b)成分の他の例としては、特定
シリル基含有エポキシ樹脂、特定シリル基含有ポリエス
テル樹脂、特定シリル基含有フッ素樹脂などを挙げるこ
とができる。上記特定シリル基含有エポキシ樹脂は、例
えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、脂肪族ポリグリシジルエーテル、脂肪族ポリグリ
シジルエステルなどのエポキシ樹脂中のエポキシ基に、
特定シリル基を有するアミノシラン類、ビニルシラン
類、カルボキシシラン類、グリシジルシラン類などを反
応させることにより製造することができる。また、上記
特定シリル基含有ポリエステル樹脂は、例えば、ポリエ
ステル樹脂中に含有されるカルボキシル基や水酸基に、
特定シリル基を有するアミノシラン類、カルボキシシラ
ン類、グリシジルシラン類などを反応させることにより
製造することができる。さらに、上記特定シリル基含有
フッ素樹脂は、例えば、フッ化エチレンなどの(共)重
合体中に含有されるカルボキシル基や水酸基に、特定シ
リル基を有するアミノシラン類、カルボキシシラン類、
グリシジルシラン類などを反応させることにより製造す
ることができる。
シリル基含有エポキシ樹脂、特定シリル基含有ポリエス
テル樹脂、特定シリル基含有フッ素樹脂などを挙げるこ
とができる。上記特定シリル基含有エポキシ樹脂は、例
えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、脂肪族ポリグリシジルエーテル、脂肪族ポリグリ
シジルエステルなどのエポキシ樹脂中のエポキシ基に、
特定シリル基を有するアミノシラン類、ビニルシラン
類、カルボキシシラン類、グリシジルシラン類などを反
応させることにより製造することができる。また、上記
特定シリル基含有ポリエステル樹脂は、例えば、ポリエ
ステル樹脂中に含有されるカルボキシル基や水酸基に、
特定シリル基を有するアミノシラン類、カルボキシシラ
ン類、グリシジルシラン類などを反応させることにより
製造することができる。さらに、上記特定シリル基含有
フッ素樹脂は、例えば、フッ化エチレンなどの(共)重
合体中に含有されるカルボキシル基や水酸基に、特定シ
リル基を有するアミノシラン類、カルボキシシラン類、
グリシジルシラン類などを反応させることにより製造す
ることができる。
【0049】(b)成分のポリスチレン換算数平均分子
量(以下「Mn」という)は、好ましくは2,000〜
100,000、さらに好ましくは3,000〜50,
000である。組成物(I) における(b)成分の使用
量は、オルガノシラン(1)の完全加水分解縮合物10
0重量部に対して、通常、10〜900重量部、好まし
くは、50〜700重量部、さらに好ましくは、100
〜500重量部である。この場合、(b)成分の使用量
が10重量部未満では、プラスチック基材に対する密着
性が確保できない場合があり、一方、900重量部を超
えると、塗膜の長期耐候性が低下する傾向がある。な
お、オルガノシラン(1)の完全加水分解縮合物とは、
オルガノシラン(1)のR2O−基が100%加水分解し
てSiOH基となり、さらに完全に縮合してシロキサン
構造になったものをいう。
量(以下「Mn」という)は、好ましくは2,000〜
100,000、さらに好ましくは3,000〜50,
000である。組成物(I) における(b)成分の使用
量は、オルガノシラン(1)の完全加水分解縮合物10
0重量部に対して、通常、10〜900重量部、好まし
くは、50〜700重量部、さらに好ましくは、100
〜500重量部である。この場合、(b)成分の使用量
が10重量部未満では、プラスチック基材に対する密着
性が確保できない場合があり、一方、900重量部を超
えると、塗膜の長期耐候性が低下する傾向がある。な
お、オルガノシラン(1)の完全加水分解縮合物とは、
オルガノシラン(1)のR2O−基が100%加水分解し
てSiOH基となり、さらに完全に縮合してシロキサン
構造になったものをいう。
【0050】上記(b)成分を製造する際の重合方法と
しては、例えば、一括して単量体を添加して重合する方
法、単量体の一部を重合したのち、その残りを連続的に
あるいは断続的に添加する方法、もしくは、単量体を重
合の始めから連続的に添加する方法などが挙げられる。
また、これらの重合方法を組み合わせた重合方法を採用
することもできる。好ましい重合方法としては、溶液重
合が挙げられる。溶液重合に使用される溶媒は、通常の
ものを使用できるが、そのうち、ケトン類、アルコール
類が好ましい。この重合において、重合開始剤、分子量
調整剤、キレート化剤、無機電解質は、公知のものを使
用することができる。
しては、例えば、一括して単量体を添加して重合する方
法、単量体の一部を重合したのち、その残りを連続的に
あるいは断続的に添加する方法、もしくは、単量体を重
合の始めから連続的に添加する方法などが挙げられる。
また、これらの重合方法を組み合わせた重合方法を採用
することもできる。好ましい重合方法としては、溶液重
合が挙げられる。溶液重合に使用される溶媒は、通常の
ものを使用できるが、そのうち、ケトン類、アルコール
類が好ましい。この重合において、重合開始剤、分子量
調整剤、キレート化剤、無機電解質は、公知のものを使
用することができる。
【0051】本発明において、(b)成分は、単独でま
たは上記のようにして得られた2種以上を混合して使用
することができる。組成物(I) においては、上記(a)
成分や(b)成分を、水および/または有機溶媒の存在
下で(a)〜(b)成分を共縮合させることが好ましい。
たは上記のようにして得られた2種以上を混合して使用
することができる。組成物(I) においては、上記(a)
成分や(b)成分を、水および/または有機溶媒の存在
下で(a)〜(b)成分を共縮合させることが好ましい。
【0052】(c)成分;本発明の下塗り用コーティン
グ組成物(I)には、(c)シリカおよび/またはアル
ミナを配合してもよい。この(c)成分は、好ましくは
水または有機溶剤に分散したシリカ微粒子および/また
はアルミナ微粒子であり、その形態には、シリカゾル、
アルミナゾルなどが含まれる。これらの微粒子の平均粒
子径は、好ましくは500μm以下、さらに好ましくは
200μm以下である。(c)成分は、本発明の組成物
(I)中において、上塗り用コーティング剤との密着性
向上の作用をなすものである。
グ組成物(I)には、(c)シリカおよび/またはアル
ミナを配合してもよい。この(c)成分は、好ましくは
水または有機溶剤に分散したシリカ微粒子および/また
はアルミナ微粒子であり、その形態には、シリカゾル、
アルミナゾルなどが含まれる。これらの微粒子の平均粒
子径は、好ましくは500μm以下、さらに好ましくは
200μm以下である。(c)成分は、本発明の組成物
(I)中において、上塗り用コーティング剤との密着性
向上の作用をなすものである。
【0053】このような(c)成分としては、シリカと
しては、例えば、スノーテックス、イソプロパノールシ
リカゲル、メタノールゲル(日産化学工業(株)製);
カタロイド、オスカル(触媒化成工業(株)製);Lu
dox(米国デュポン社製);Nalcoag(米国ナ
ルコケミカル社製)などを挙げることができる。また、
アルミナとしては、例えば、日産化学工業(株)製のア
ルミナゾル−100、アルミナゾル−200、アルミナ
ゾル−520、西独デグサ社製のアルミニウムオキサイ
ドCなどが挙げられる。本発明の組成物(I)におい
て、(c)成分は、単独でまたは2種以上を混合して使
用することができる。(c)成分の組成物(I)におけ
る使用量は、(a)成分の完全加水分解縮合物換算10
0重量部に対し、通常、5〜500重量部、好ましくは
10〜400重量部、さらに好ましくは20〜300重
量部である。5重量部未満では、上塗り層との密着性が
確保できない場合がある。一方、500重量部を超える
と、得られるコーティング剤の成膜性が劣り、割れや剥
離を生ずる場合がある。
しては、例えば、スノーテックス、イソプロパノールシ
リカゲル、メタノールゲル(日産化学工業(株)製);
カタロイド、オスカル(触媒化成工業(株)製);Lu
dox(米国デュポン社製);Nalcoag(米国ナ
ルコケミカル社製)などを挙げることができる。また、
アルミナとしては、例えば、日産化学工業(株)製のア
ルミナゾル−100、アルミナゾル−200、アルミナ
ゾル−520、西独デグサ社製のアルミニウムオキサイ
ドCなどが挙げられる。本発明の組成物(I)におい
て、(c)成分は、単独でまたは2種以上を混合して使
用することができる。(c)成分の組成物(I)におけ
る使用量は、(a)成分の完全加水分解縮合物換算10
0重量部に対し、通常、5〜500重量部、好ましくは
10〜400重量部、さらに好ましくは20〜300重
量部である。5重量部未満では、上塗り層との密着性が
確保できない場合がある。一方、500重量部を超える
と、得られるコーティング剤の成膜性が劣り、割れや剥
離を生ずる場合がある。
【0054】(d)成分;本発明の下塗り用コーティン
グ組成物(I)には、(d)紫外線吸収能を有する半導
体の微粒子を含有していてもよい。紫外線吸収能を有す
る半導体としては、例えば、ルチル結晶のTiO2、Z
nO、CeO2などを挙げることができ、好ましくはZ
nOおよびCeO2である。本発明の組成物(I)にお
いては、(d)成分の紫外線吸収能により、塗膜性能を
実質的に損なうことなく、塗膜の紫外線吸収性を得るこ
とができ、紫外線による下地や基板の劣化を防止するこ
とができる。(d)成分の存在形態には、微粒子からな
る粉体、微粒子が水中に分散した水系ゾル、微粒子がイ
ソプロピルアルコールなどの極性溶媒やトルエンなどの
非極性溶媒中に分散した溶媒系ゾルの3種類がある。溶
媒系ゾルの場合、上記半導体微粒子の分散性によって
は、さらに水や溶媒で希釈して用いてもよい。これらの
存在形態における半導体微粒子の平均粒子径は、紫外線
吸収能の観点では小さいほど好ましく、通常、1μm以
下、好ましくは0.5μm以下、特に好ましくは0.2
μm以下である。(d)成分を微粒化することで、有機
系紫外線吸収剤と同等の紫外線吸収能を有し、かつ劣化
がなく半永久的に使用できる紫外線吸収剤とすることが
できる。また、均一分散性が良好であるため、透明性、
保存安定性などに優れたコーティング剤を得ることがで
きる。これらの微粒子やゾルは、分散性および保存安定
性の向上や光触媒活性防止などの目的で、界面活性剤、
分散剤、カップリング剤などを添加したり、これにより
表面処理を行ったものも好ましく用いられる。(d)成
分が水系ゾルあるいは溶媒系ゾルである場合の固形分濃
度は、60重量%以下が好ましく、さらに好ましくは5
0重量%以下である。
グ組成物(I)には、(d)紫外線吸収能を有する半導
体の微粒子を含有していてもよい。紫外線吸収能を有す
る半導体としては、例えば、ルチル結晶のTiO2、Z
nO、CeO2などを挙げることができ、好ましくはZ
nOおよびCeO2である。本発明の組成物(I)にお
いては、(d)成分の紫外線吸収能により、塗膜性能を
実質的に損なうことなく、塗膜の紫外線吸収性を得るこ
とができ、紫外線による下地や基板の劣化を防止するこ
とができる。(d)成分の存在形態には、微粒子からな
る粉体、微粒子が水中に分散した水系ゾル、微粒子がイ
ソプロピルアルコールなどの極性溶媒やトルエンなどの
非極性溶媒中に分散した溶媒系ゾルの3種類がある。溶
媒系ゾルの場合、上記半導体微粒子の分散性によって
は、さらに水や溶媒で希釈して用いてもよい。これらの
存在形態における半導体微粒子の平均粒子径は、紫外線
吸収能の観点では小さいほど好ましく、通常、1μm以
下、好ましくは0.5μm以下、特に好ましくは0.2
μm以下である。(d)成分を微粒化することで、有機
系紫外線吸収剤と同等の紫外線吸収能を有し、かつ劣化
がなく半永久的に使用できる紫外線吸収剤とすることが
できる。また、均一分散性が良好であるため、透明性、
保存安定性などに優れたコーティング剤を得ることがで
きる。これらの微粒子やゾルは、分散性および保存安定
性の向上や光触媒活性防止などの目的で、界面活性剤、
分散剤、カップリング剤などを添加したり、これにより
表面処理を行ったものも好ましく用いられる。(d)成
分が水系ゾルあるいは溶媒系ゾルである場合の固形分濃
度は、60重量%以下が好ましく、さらに好ましくは5
0重量%以下である。
【0055】(d)成分を本発明の組成物(I)中に配
合する方法としては、他の成分の調製後に添加してもよ
く、あるいは本発明の組成物の調製時に添加し、(d)
成分の存在下で、(a)成分を構成するオルガノシラン
および(b)成分などを加水分解・部分縮合させること
もできる。(d)成分を組成物(I)の調製時に添加す
ると、(d)成分中の半導体化合物を(a)成分や
(b)成分などと共縮合させることができ、(d)成分
の分散性を向上させることができる。
合する方法としては、他の成分の調製後に添加してもよ
く、あるいは本発明の組成物の調製時に添加し、(d)
成分の存在下で、(a)成分を構成するオルガノシラン
および(b)成分などを加水分解・部分縮合させること
もできる。(d)成分を組成物(I)の調製時に添加す
ると、(d)成分中の半導体化合物を(a)成分や
(b)成分などと共縮合させることができ、(d)成分
の分散性を向上させることができる。
【0056】(d)成分の市販品には、石原産業(株)
製のタイペークTTO、住友大阪セメント(株)製のZ
W−143、ZW−513C、ZS−300、ZS−3
03、ZnO−100、ZnO−200、三井金属鉱業
(株)製のZ−NOUVE、多木化学(株)製のニード
ラール、日本無機化学工業(株)製のCERIGUAR
D、ハイセラスーパーK29などが挙げられる。本発明
の組成物(I)において、(d)成分は、単独でまたは
2種以上を混合して使用することができる。組成物
(I)における(d)成分の使用量は、(a)成分の完
全加水分解縮合物換算100重量部に対し、固形分で、
通常、1〜500重量部、好ましくは5〜300重量部
である。1重量部未満だと、紫外線吸収能が不足する場
合があり、一方、500重量部を超えると、得られるコ
ーティング剤の成膜性が劣り、割れや剥離を生ずる場合
がある。
製のタイペークTTO、住友大阪セメント(株)製のZ
W−143、ZW−513C、ZS−300、ZS−3
03、ZnO−100、ZnO−200、三井金属鉱業
(株)製のZ−NOUVE、多木化学(株)製のニード
ラール、日本無機化学工業(株)製のCERIGUAR
D、ハイセラスーパーK29などが挙げられる。本発明
の組成物(I)において、(d)成分は、単独でまたは
2種以上を混合して使用することができる。組成物
(I)における(d)成分の使用量は、(a)成分の完
全加水分解縮合物換算100重量部に対し、固形分で、
通常、1〜500重量部、好ましくは5〜300重量部
である。1重量部未満だと、紫外線吸収能が不足する場
合があり、一方、500重量部を超えると、得られるコ
ーティング剤の成膜性が劣り、割れや剥離を生ずる場合
がある。
【0057】上塗り用コーティング組成物(II) 組成物(II) は、上記(a)成分、さらに、必要に応じ
て、上記(c)成分を含有する上塗り用コーティング組
成物である。組成物(II)中、(a)成分は、結合剤と
しての働きをするとともに、特に一般式(1)において
n=0の(a)成分を使用することによって、上塗り層
における水に対する接触角を50゜以下にすることがで
き、塗れやすく、結果的に、得られる本発明のコーティ
ングフィルムに防汚性の機能を付与することができる。
さらに、本発明の組成物(II)中、(c)成分は、体積
収縮を緩和し、耐クラック性を向上させると共に、水に
対する接触角を下げる効果がある。
て、上記(c)成分を含有する上塗り用コーティング組
成物である。組成物(II)中、(a)成分は、結合剤と
しての働きをするとともに、特に一般式(1)において
n=0の(a)成分を使用することによって、上塗り層
における水に対する接触角を50゜以下にすることがで
き、塗れやすく、結果的に、得られる本発明のコーティ
ングフィルムに防汚性の機能を付与することができる。
さらに、本発明の組成物(II)中、(c)成分は、体積
収縮を緩和し、耐クラック性を向上させると共に、水に
対する接触角を下げる効果がある。
【0058】なお、組成物(II) において、(a)成分
および(c)成分の種類については、組成物(I)と同
様である。特に、組成物(II)における(a)成分は、
組成物(I)の場合と同様に、上記(a1)を必須成分
として含むか、この(a1)成分であるもの、上記
(a)’成分を含むもの、あるいは、上記(a1)成分
および(a)’成分からなるものが好ましい。上記した
ように、この上塗り用コーティング組成物(II)中の
(a)成分としては、一般式(1)でnが0で表される
オルガノシラン、該オルガノシランの加水分解物および
該オルガノシランの縮合物の群から選ばれた少なくとも
1種を完全縮合物換算として50重量%以上含むものが
好ましい。nが0で表されるオルガノシランは、テトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシランなどのテトラア
ルコキシシランであり、加水分解・縮合化すると、シリ
カとなるため、得られる塗膜は高硬度、高耐候性であ
り、またシラノール基など親水性基に富むため、水に濡
れやすく、上塗り層における水に対する接触角を50゜
以下にすることができ、防汚性がさらに向上する。
(c)成分の組成物(II)における使用量は、(a)成
分の完全加水分解縮合物換算100重量部に対して、固
形分で通常、500重量部以下、好ましくは5〜500
重量部、さらに好ましくは10〜400重量部、特に好
ましくは20〜300重量部である。5重量部未満で
は、基材、あるいは上塗り層との密着性や耐クラック性
が確保できない場合がある。一方、500重量部を超え
ると、得られるコーティング剤の成膜性が劣り、割れや
剥離を生ずる場合がある。
および(c)成分の種類については、組成物(I)と同
様である。特に、組成物(II)における(a)成分は、
組成物(I)の場合と同様に、上記(a1)を必須成分
として含むか、この(a1)成分であるもの、上記
(a)’成分を含むもの、あるいは、上記(a1)成分
および(a)’成分からなるものが好ましい。上記した
ように、この上塗り用コーティング組成物(II)中の
(a)成分としては、一般式(1)でnが0で表される
オルガノシラン、該オルガノシランの加水分解物および
該オルガノシランの縮合物の群から選ばれた少なくとも
1種を完全縮合物換算として50重量%以上含むものが
好ましい。nが0で表されるオルガノシランは、テトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシランなどのテトラア
ルコキシシランであり、加水分解・縮合化すると、シリ
カとなるため、得られる塗膜は高硬度、高耐候性であ
り、またシラノール基など親水性基に富むため、水に濡
れやすく、上塗り層における水に対する接触角を50゜
以下にすることができ、防汚性がさらに向上する。
(c)成分の組成物(II)における使用量は、(a)成
分の完全加水分解縮合物換算100重量部に対して、固
形分で通常、500重量部以下、好ましくは5〜500
重量部、さらに好ましくは10〜400重量部、特に好
ましくは20〜300重量部である。5重量部未満で
は、基材、あるいは上塗り層との密着性や耐クラック性
が確保できない場合がある。一方、500重量部を超え
ると、得られるコーティング剤の成膜性が劣り、割れや
剥離を生ずる場合がある。
【0059】本発明の組成物(I)および組成物(II)
には、それぞれ、さらに、下記の(e)〜(g)成分を
配合することができる。以下、これらの成分について、
説明する。
には、それぞれ、さらに、下記の(e)〜(g)成分を
配合することができる。以下、これらの成分について、
説明する。
【0060】(e)成分;(e)成分は、(a)成分や
(b)成分などの加水分解・縮合反応を促進する触媒で
ある。(e)成分を使用することにより、得られる塗膜
の硬化速度を高めるとともに、使用されるオルガノシラ
ン成分の重縮合反応により生成されるポリシロキサン樹
脂の分子量が大きくなり、強度、長期耐久性などに優れ
た塗膜を得ることができ、かつ塗膜の厚膜化や塗装作業
も容易となる。
(b)成分などの加水分解・縮合反応を促進する触媒で
ある。(e)成分を使用することにより、得られる塗膜
の硬化速度を高めるとともに、使用されるオルガノシラ
ン成分の重縮合反応により生成されるポリシロキサン樹
脂の分子量が大きくなり、強度、長期耐久性などに優れ
た塗膜を得ることができ、かつ塗膜の厚膜化や塗装作業
も容易となる。
【0061】このような(e)成分としては、酸性化合
物、アルカリ性化合物、金属塩、アミン化合物、有機金
属化合物および/またはその部分加水分解物(以下、有
機金属化合物および/またはその部分加水分解物をまと
めて「有機金属化合物等」という)が好ましい。上記酸
性化合物として、有機酸としては、例えば酢酸、プロピ
オン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン
酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、シュウ酸、マレ
イン酸、無水マレイン酸、メチルマロン酸、アジピン
酸、セバシン酸、没食子酸、酪酸、メリット酸、アラキ
ドン酸、ミキミ酸、2−エチルヘキサン酸、オレイン
酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、サリチ
ル酸、安息香酸、p−アミノ安息香酸、p−トルエンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸、モノクロロ酢酸、ジク
ロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、
マロン酸、スルホン酸、フタル酸、フマル酸、クエン
酸、酒石酸などを挙げることができる。また、無機酸と
しては、例えば塩酸、硝酸、硫酸、フッ酸、リン酸など
を挙げることができる。また、上記アルカリ性化合物と
しては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どを挙げることができ、好ましくは、水酸化ナトリウム
である。さらに、上記金属塩としては、例えば、ナフテ
ン酸、オクチル酸、亜硝酸、亜硫酸、アルミン酸、炭酸
などのアルカリ金属塩などを挙げることができる。
物、アルカリ性化合物、金属塩、アミン化合物、有機金
属化合物および/またはその部分加水分解物(以下、有
機金属化合物および/またはその部分加水分解物をまと
めて「有機金属化合物等」という)が好ましい。上記酸
性化合物として、有機酸としては、例えば酢酸、プロピ
オン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン
酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、シュウ酸、マレ
イン酸、無水マレイン酸、メチルマロン酸、アジピン
酸、セバシン酸、没食子酸、酪酸、メリット酸、アラキ
ドン酸、ミキミ酸、2−エチルヘキサン酸、オレイン
酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、サリチ
ル酸、安息香酸、p−アミノ安息香酸、p−トルエンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸、モノクロロ酢酸、ジク
ロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、
マロン酸、スルホン酸、フタル酸、フマル酸、クエン
酸、酒石酸などを挙げることができる。また、無機酸と
しては、例えば塩酸、硝酸、硫酸、フッ酸、リン酸など
を挙げることができる。また、上記アルカリ性化合物と
しては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どを挙げることができ、好ましくは、水酸化ナトリウム
である。さらに、上記金属塩としては、例えば、ナフテ
ン酸、オクチル酸、亜硝酸、亜硫酸、アルミン酸、炭酸
などのアルカリ金属塩などを挙げることができる。
【0062】また、上記アミン化合物としては、例え
ば、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエ
チレンペンタミン、ピペリジン、ピペラジン、m−フェ
ニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、エタノール
アミン、トリエチルアミン、3−アミノプロピル・トリ
メトキシシラン、3−アミノプロピル・トリエトキシシ
ラン、3−(2−アミノエチル)−アミノプロピル・ト
リメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)−アミノ
プロピル・トリエトキシシラン、3−(2−アミノエチ
ル)−アミノプロピル・メチル・ジメトキシシラン、3
−アニリノプロピル・トリメトキシシランや、アルキル
アミン塩類、四級アンモニウム塩類のほか、エポキシ樹
脂の硬化剤として用いられる各種変性アミンなどを挙げ
ることができ、好ましくは、3−アミノプロピル・トリ
メトキシシラン、3−アミノプロピル・トリエトキシシ
ラン、3−(2−アミノエチル)−アミノプロピル・ト
リメトキシシランである。
ば、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエ
チレンペンタミン、ピペリジン、ピペラジン、m−フェ
ニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、エタノール
アミン、トリエチルアミン、3−アミノプロピル・トリ
メトキシシラン、3−アミノプロピル・トリエトキシシ
ラン、3−(2−アミノエチル)−アミノプロピル・ト
リメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)−アミノ
プロピル・トリエトキシシラン、3−(2−アミノエチ
ル)−アミノプロピル・メチル・ジメトキシシラン、3
−アニリノプロピル・トリメトキシシランや、アルキル
アミン塩類、四級アンモニウム塩類のほか、エポキシ樹
脂の硬化剤として用いられる各種変性アミンなどを挙げ
ることができ、好ましくは、3−アミノプロピル・トリ
メトキシシラン、3−アミノプロピル・トリエトキシシ
ラン、3−(2−アミノエチル)−アミノプロピル・ト
リメトキシシランである。
【0063】また、上記有機金属化合物等としては、例
えば、下記一般式(4)で表される化合物(以下「有機
金属化合物(4)」という)、同一のスズ原子に結合し
た炭素数1〜10のアルキル基を1〜2個有する4価ス
ズの有機金属化合物(以下「有機スズ化合物」とい
う)、あるいは、これらの化合物の部分加水分解物など
を挙げることができる。
えば、下記一般式(4)で表される化合物(以下「有機
金属化合物(4)」という)、同一のスズ原子に結合し
た炭素数1〜10のアルキル基を1〜2個有する4価ス
ズの有機金属化合物(以下「有機スズ化合物」とい
う)、あるいは、これらの化合物の部分加水分解物など
を挙げることができる。
【0064】 M(OR5)r(R6COCHCOR7)s ・・・(4) 〔式中、Mはジルコニウム、チタンまたはアルミニウム
を示し、R5およびR6は、同一または異なって、エチル
基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、
sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n
−ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基などの炭
素数1〜6の1価の炭化水素基を示し、R 7は、R5およ
びR6と同様の炭素数1〜6の1価の炭化水素基のほ
か、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−
プロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、
t−ブトキシ基、ラウリルオキシ基、ステアリルオキシ
基などの炭素数1〜16のアルコキシル基を示し、rお
よびsは0〜4の整数で、(r+s)=(Mの原子価)
である。〕
を示し、R5およびR6は、同一または異なって、エチル
基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、
sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n
−ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基などの炭
素数1〜6の1価の炭化水素基を示し、R 7は、R5およ
びR6と同様の炭素数1〜6の1価の炭化水素基のほ
か、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−
プロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、
t−ブトキシ基、ラウリルオキシ基、ステアリルオキシ
基などの炭素数1〜16のアルコキシル基を示し、rお
よびsは0〜4の整数で、(r+s)=(Mの原子価)
である。〕
【0065】有機金属化合物(4)の具体例としては、 (イ)テトラ−n−ブトキシジルコニウム、トリ−n−
ブトキシ・エチルアセトアセテートジルコニウム、ジ−
n−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコ
ニウム、n−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテー
ト)ジルコニウム、テトラキス(n−プロピルアセトア
セテート)ジルコニウム、テトラキス(アセチルアセト
アセテート)ジルコニウム、テトラキス(エチルアセト
アセテート)ジルコニウムなどの有機ジルコニウム化合
物;
ブトキシ・エチルアセトアセテートジルコニウム、ジ−
n−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコ
ニウム、n−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテー
ト)ジルコニウム、テトラキス(n−プロピルアセトア
セテート)ジルコニウム、テトラキス(アセチルアセト
アセテート)ジルコニウム、テトラキス(エチルアセト
アセテート)ジルコニウムなどの有機ジルコニウム化合
物;
【0066】(ロ)テトラ−i−プロポキシチタン、ジ
−i−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チ
タン、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセテー
ト)チタン、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセ
トナート)チタンなどの有機チタン化合物; (ハ)トリ−i−プロポキシアルミニウム、ジ−i−プ
ロポキシ・エチルアセトアセテートアルミニウム、ジ−
i−プロポキシ・アセチルアセトナートアルミニウム、
i−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)アル
ミニウム、i−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナー
ト)アルミニウム、トリス(エチルアセトアセテート)
アルミニウム、トリス(アセチルアセトナート)アルミ
ニウム、モノアセチルアセトナート・ビス(エチルアセ
トアセテート)アルミニウムなどの有機アルミニウム化
合物;などを挙げることができる。
−i−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チ
タン、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセテー
ト)チタン、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセ
トナート)チタンなどの有機チタン化合物; (ハ)トリ−i−プロポキシアルミニウム、ジ−i−プ
ロポキシ・エチルアセトアセテートアルミニウム、ジ−
i−プロポキシ・アセチルアセトナートアルミニウム、
i−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)アル
ミニウム、i−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナー
ト)アルミニウム、トリス(エチルアセトアセテート)
アルミニウム、トリス(アセチルアセトナート)アルミ
ニウム、モノアセチルアセトナート・ビス(エチルアセ
トアセテート)アルミニウムなどの有機アルミニウム化
合物;などを挙げることができる。
【0067】これらの有機金属化合物(4)およびその
部分加水分解物のうち、トリ−n−ブトキシ・エチルア
セトアセテートジルコニウム、ジ−i−プロポキシ・ビ
ス(アセチルアセトナート)チタム、ジ−i−プロポキ
シ・エチルアセトアセテートアルミニウム、トリス(エ
チルアセトアセテート)アルミニウム、あるいは、これ
らの化合物の部分加水分解物が好ましい。
部分加水分解物のうち、トリ−n−ブトキシ・エチルア
セトアセテートジルコニウム、ジ−i−プロポキシ・ビ
ス(アセチルアセトナート)チタム、ジ−i−プロポキ
シ・エチルアセトアセテートアルミニウム、トリス(エ
チルアセトアセテート)アルミニウム、あるいは、これ
らの化合物の部分加水分解物が好ましい。
【0068】また、有機スズ化合物の具体例としては、
(C4H9)2Sn(OCOC11H23)2 、(C4H9)2
Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2 、(C4H9)
2Sn(OCOCH=CHCOOC4H9)2 、(C8H
17)2Sn(OCOC8H17)2 、(C8H17)2Sn
(OCOC11H23)2 、(C8H17)2Sn(OCOC
H=CHCOOCH3)2 、(C8H17)2Sn(OCO
CH=CHCOOC4H9)2 、(C8H17)2Sn(O
COCH=CHCOOC8H17)2 、(C8H17)2Sn
(OCOCH=CHCOOC16H33)2 、(C8H17)
2Sn(OCOCH=CHCOOC17H35)2 、(C8
H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC18H37)2 、
(C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC20H41)
2 、
(C4H9)2Sn(OCOC11H23)2 、(C4H9)2
Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2 、(C4H9)
2Sn(OCOCH=CHCOOC4H9)2 、(C8H
17)2Sn(OCOC8H17)2 、(C8H17)2Sn
(OCOC11H23)2 、(C8H17)2Sn(OCOC
H=CHCOOCH3)2 、(C8H17)2Sn(OCO
CH=CHCOOC4H9)2 、(C8H17)2Sn(O
COCH=CHCOOC8H17)2 、(C8H17)2Sn
(OCOCH=CHCOOC16H33)2 、(C8H17)
2Sn(OCOCH=CHCOOC17H35)2 、(C8
H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC18H37)2 、
(C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC20H41)
2 、
【0069】 (C4H9)Sn(OCOC11H23)3 、(C4H9)S
n(OCONa)3などのカルボン酸型有機スズ化合
物;
n(OCONa)3などのカルボン酸型有機スズ化合
物;
【0070】(C4H9)2Sn(SCH2COOC
8H17)2 、(C4H9)2Sn(SCH2CH2COOC8
H17)2 、(C8H17)2Sn(SCH2COOC
8H17)2 、(C8H17)2Sn(SCH2CH2COOC
8H17)2 、(C8H17)2Sn(SCH2COOC12H
25)2 、(C8H17)2Sn(SCH2CH2COOC12
H25)2 、(C4H9)Sn(SCOCH=CHCOO
C8H17)3 、(C8H17)Sn(SCOCH=CHC
OOC8H17)3 、
8H17)2 、(C4H9)2Sn(SCH2CH2COOC8
H17)2 、(C8H17)2Sn(SCH2COOC
8H17)2 、(C8H17)2Sn(SCH2CH2COOC
8H17)2 、(C8H17)2Sn(SCH2COOC12H
25)2 、(C8H17)2Sn(SCH2CH2COOC12
H25)2 、(C4H9)Sn(SCOCH=CHCOO
C8H17)3 、(C8H17)Sn(SCOCH=CHC
OOC8H17)3 、
【0071】 などのメルカプチド型有機スズ化合物;
【0072】(C4H9)2Sn=S、(C8H17)2Sn
=S、 などのスルフィド型有機スズ化合物;
=S、 などのスルフィド型有機スズ化合物;
【0073】(C4H9)SnCl3 、(C4H9)2Sn
Cl2 、(C8H17)2SnCl2 、 などのクロライド型有機スズ化合物;(C4H9)2Sn
O、(C8H17)2SnOなどの有機スズオキサイドや、
これらの有機スズオキサイドとシリケート、マレイン酸
ジメチル、マレイン酸ジエチル、フタル酸ジオクチルな
どのエステル化合物との反応生成物;などを挙げること
ができる。上記(e)成分のうち、酸性化合物、アルカ
リ性化合物、アミン化合物、有機ジルコニウム化合物、
有機チタン化合物、有機アルミニウム化合物が特に好ま
しい。これらの化合物を本発明の下塗り用コーティング
組成物の硬化触媒として使用した場合は、上塗り層への
疎水成分移行が無く、上塗り層における水接触角が50
゜以下となる。
Cl2 、(C8H17)2SnCl2 、 などのクロライド型有機スズ化合物;(C4H9)2Sn
O、(C8H17)2SnOなどの有機スズオキサイドや、
これらの有機スズオキサイドとシリケート、マレイン酸
ジメチル、マレイン酸ジエチル、フタル酸ジオクチルな
どのエステル化合物との反応生成物;などを挙げること
ができる。上記(e)成分のうち、酸性化合物、アルカ
リ性化合物、アミン化合物、有機ジルコニウム化合物、
有機チタン化合物、有機アルミニウム化合物が特に好ま
しい。これらの化合物を本発明の下塗り用コーティング
組成物の硬化触媒として使用した場合は、上塗り層への
疎水成分移行が無く、上塗り層における水接触角が50
゜以下となる。
【0074】(e)成分は、単独でまたは2種以上を混
合して使用することができ、また亜鉛化合物やその他の
反応遅延剤と混合して使用することもできる。
合して使用することができ、また亜鉛化合物やその他の
反応遅延剤と混合して使用することもできる。
【0075】(e)成分は、本発明の組成物を調製する
際に配合してもよく、また、塗膜を形成する段階で組成
物に配合してもよく、さらには、組成物の調製と塗膜の
形成との両方の段階で配合してもよい。(e)成分の使
用量は、有機金属化合物等以外の場合、上記(a)成分
におけるオルガノシラン(1)の完全加水分解縮合物お
よび上記(b)成分の固形分100重量部に対して、通
常、0〜100重量部、好ましくは、0.01〜80重
量部、さらに好ましくは、0.1〜50重量部であり、
有機金属化合物等の場合、上記(a)成分におけるオル
ガノシラン(1)の完全加水分解縮合物および上記
(b)成分の固形分100重量部に対して、通常、0〜
100重量部、好ましくは、0.1〜80重量部、さら
に好ましくは、0.2〜50重量部である。この場合、
(e)成分の使用量が100重量部を超えると、組成物
の保存安定性が低下したり、塗膜にクラックが発生しや
すくなる傾向がある。
際に配合してもよく、また、塗膜を形成する段階で組成
物に配合してもよく、さらには、組成物の調製と塗膜の
形成との両方の段階で配合してもよい。(e)成分の使
用量は、有機金属化合物等以外の場合、上記(a)成分
におけるオルガノシラン(1)の完全加水分解縮合物お
よび上記(b)成分の固形分100重量部に対して、通
常、0〜100重量部、好ましくは、0.01〜80重
量部、さらに好ましくは、0.1〜50重量部であり、
有機金属化合物等の場合、上記(a)成分におけるオル
ガノシラン(1)の完全加水分解縮合物および上記
(b)成分の固形分100重量部に対して、通常、0〜
100重量部、好ましくは、0.1〜80重量部、さら
に好ましくは、0.2〜50重量部である。この場合、
(e)成分の使用量が100重量部を超えると、組成物
の保存安定性が低下したり、塗膜にクラックが発生しや
すくなる傾向がある。
【0076】(f)成分;(f)成分は、下記一般式
(5) R6COCH2COR7 ・・・(5) 〔式中、R6およびR7は、有機金属化合物(4)におけ
る上記各一般式のそれぞれR6およびR7と同義である〕
で表されるβ−ジケトン類およびβ−ケトエステル類、
カルボン酸化合物、ジヒドロキシ化合物、アミン化合
物、およびオキシアルデヒド化合物からなる群から選択
される少なくとも1種である。このような(f)成分
は、特に、上記(e)成分として有機金属化合物等を使
用する場合に併用することが好ましい。
(5) R6COCH2COR7 ・・・(5) 〔式中、R6およびR7は、有機金属化合物(4)におけ
る上記各一般式のそれぞれR6およびR7と同義である〕
で表されるβ−ジケトン類およびβ−ケトエステル類、
カルボン酸化合物、ジヒドロキシ化合物、アミン化合
物、およびオキシアルデヒド化合物からなる群から選択
される少なくとも1種である。このような(f)成分
は、特に、上記(e)成分として有機金属化合物等を使
用する場合に併用することが好ましい。
【0077】(f)成分は、組成物の安定性向上剤とし
て作用するものである。すなわち、(f)成分が上記有
機金属化合物等の金属原子に配位して、該有機金属化合
物等による上記(a)成分〔および(b)成分〕の
(共)縮合反応を促進する作用を適度にコントロールす
ることにより、得られる組成物の保存安定性をさらに向
上させる作用をなすものと推定される。
て作用するものである。すなわち、(f)成分が上記有
機金属化合物等の金属原子に配位して、該有機金属化合
物等による上記(a)成分〔および(b)成分〕の
(共)縮合反応を促進する作用を適度にコントロールす
ることにより、得られる組成物の保存安定性をさらに向
上させる作用をなすものと推定される。
【0078】(f)成分の具体例としては、アセチルア
セトン、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト
酢酸−n−プロピル、アセト酢酸−i−プロピル、アセ
ト酢酸−n−ブチル、アセト酢酸−sec−ブチル、ア
セト酢酸−t−ブチル、ヘキサン−2,4−ジオン、ヘ
プタン−2,4−ジオン、ヘプタン−3,5−ジオン、
オクタン−2,4−ジオン、ノナン−2,4−ジオン、
5−メチルヘキサン−2,4−ジオン、マロン酸、シュ
ウ酸、フタル酸、グリコール酸、サリチル酸、アミノ酢
酸、イミノ酢酸、エチレンジアミン四酢酸、グリコー
ル、カテコール、エチレンジアミン、2,2−ビピリジ
ン、1,10−フェナントロリン、ジエチレントリアミ
ン、2−エタノールアミン、ジメチルグリオキシム、ジ
チゾン、メチオニン、サリチルアルデヒドなどを挙げる
ことができる。これらのうち、アセチルアセトン、アセ
ト酢酸エチルが好ましい。(e)成分は、単独でまたは
2種以上を混合して使用することができる。
セトン、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト
酢酸−n−プロピル、アセト酢酸−i−プロピル、アセ
ト酢酸−n−ブチル、アセト酢酸−sec−ブチル、ア
セト酢酸−t−ブチル、ヘキサン−2,4−ジオン、ヘ
プタン−2,4−ジオン、ヘプタン−3,5−ジオン、
オクタン−2,4−ジオン、ノナン−2,4−ジオン、
5−メチルヘキサン−2,4−ジオン、マロン酸、シュ
ウ酸、フタル酸、グリコール酸、サリチル酸、アミノ酢
酸、イミノ酢酸、エチレンジアミン四酢酸、グリコー
ル、カテコール、エチレンジアミン、2,2−ビピリジ
ン、1,10−フェナントロリン、ジエチレントリアミ
ン、2−エタノールアミン、ジメチルグリオキシム、ジ
チゾン、メチオニン、サリチルアルデヒドなどを挙げる
ことができる。これらのうち、アセチルアセトン、アセ
ト酢酸エチルが好ましい。(e)成分は、単独でまたは
2種以上を混合して使用することができる。
【0079】(f)成分の使用量は、上記有機金属化合
物等における有機金属化合物1モルに対して、通常、2
モル以上、好ましくは3〜20モルである。この場合、
(f)成分の使用量が2モル未満では、得られる組成物
の保存安定性の向上効果が不充分となる傾向がある。
物等における有機金属化合物1モルに対して、通常、2
モル以上、好ましくは3〜20モルである。この場合、
(f)成分の使用量が2モル未満では、得られる組成物
の保存安定性の向上効果が不充分となる傾向がある。
【0080】(g)成分;(g)成分は、(c)成分お
よび(d)成分以外の無機化合物の粉体および/または
ゾルもしくはコロイドからなり、塗膜の所望の特性に応
じて配合される。(g)成分がゾルもしくはコロイド状
の場合には、その平均粒径は、通常、0.005〜10
0μm程度である。
よび(d)成分以外の無機化合物の粉体および/または
ゾルもしくはコロイドからなり、塗膜の所望の特性に応
じて配合される。(g)成分がゾルもしくはコロイド状
の場合には、その平均粒径は、通常、0.005〜10
0μm程度である。
【0081】(g)成分をなす化合物の具体例として
は、AlGaAs、Al(OH)3、Sb2O5、Si3N
4、Sn−In2O3、Sb−In2O3、MgF、Ce
F3、BeO、SiC、AlN、Fe、Co、Co−F
eOx、CrO2、Fe4N、BaTiO3、BaO−A
l2O3−SiO2、Baフェライト、SmCO5、YCO
5、CeCO5、PrCO5、Sm2CO17、Nd2Fe14
B、Al4O3、α−Si、SiN4、CoO、Sb−Sn
O2、Sb2O5、MnO2、MnB、Co3O4、Co
3B、LiTaO3、MgO、MgAl2O4、BeAl2
O4、ZrSiO4、ZnSb、PbTe、GeSi、F
eSi2、CrSi2、CoSi2、MnSi1.73、Mg2
Si、β−B、BaC、BP、TiB2、ZrB2、Hf
B2、Ru2Si3、TiO3、PbTiO3、Al2TiO
5、Zn2 SiO4、Zr2SiO4、2MgO2 −Al
2O3−5SiO2、Nb2O5、Li2O−Al2O3−4S
iO2、Mgフェライト、Niフェライト、Ni−Zn
フェライト、Liフェライト、Srフェライトなどを挙
げることができる。これら(g)成分は、単独でまたは
2種以上を混合して使用することができる。
は、AlGaAs、Al(OH)3、Sb2O5、Si3N
4、Sn−In2O3、Sb−In2O3、MgF、Ce
F3、BeO、SiC、AlN、Fe、Co、Co−F
eOx、CrO2、Fe4N、BaTiO3、BaO−A
l2O3−SiO2、Baフェライト、SmCO5、YCO
5、CeCO5、PrCO5、Sm2CO17、Nd2Fe14
B、Al4O3、α−Si、SiN4、CoO、Sb−Sn
O2、Sb2O5、MnO2、MnB、Co3O4、Co
3B、LiTaO3、MgO、MgAl2O4、BeAl2
O4、ZrSiO4、ZnSb、PbTe、GeSi、F
eSi2、CrSi2、CoSi2、MnSi1.73、Mg2
Si、β−B、BaC、BP、TiB2、ZrB2、Hf
B2、Ru2Si3、TiO3、PbTiO3、Al2TiO
5、Zn2 SiO4、Zr2SiO4、2MgO2 −Al
2O3−5SiO2、Nb2O5、Li2O−Al2O3−4S
iO2、Mgフェライト、Niフェライト、Ni−Zn
フェライト、Liフェライト、Srフェライトなどを挙
げることができる。これら(g)成分は、単独でまたは
2種以上を混合して使用することができる。
【0082】(g)成分の存在形態には、粉体、水に分
散した水系のゾルもしくはコロイド、イソプロピルアル
コールなどの極性溶媒や、トルエンなどの非極性溶媒中
に分散した溶媒系のゾルもしくはコロイドがある。溶媒
系のゾルもしくはコロイドの場合、半導体の分散性によ
ってはさらに水や溶媒にて希釈して用いてもよく、また
分散性を向上させるために表面処理して用いてもよい。
散した水系のゾルもしくはコロイド、イソプロピルアル
コールなどの極性溶媒や、トルエンなどの非極性溶媒中
に分散した溶媒系のゾルもしくはコロイドがある。溶媒
系のゾルもしくはコロイドの場合、半導体の分散性によ
ってはさらに水や溶媒にて希釈して用いてもよく、また
分散性を向上させるために表面処理して用いてもよい。
【0083】(g)成分が、水系のゾルもしくはコロイ
ド、あるいは溶媒系のゾルもしくはコロイドである場
合、固形分濃度は40重量%以下が好ましい。
ド、あるいは溶媒系のゾルもしくはコロイドである場
合、固形分濃度は40重量%以下が好ましい。
【0084】(g)成分を組成物中に配合する方法とし
ては、組成物の調製後に添加してもよく、あるいは、組
成物の調製時に添加して、(g)成分を、上記(a)成
分、(b)成分あるいは上記縮合物などと共加水分解・
縮合させてもよい。
ては、組成物の調製後に添加してもよく、あるいは、組
成物の調製時に添加して、(g)成分を、上記(a)成
分、(b)成分あるいは上記縮合物などと共加水分解・
縮合させてもよい。
【0085】(g)成分の使用量は、上記(a)成分に
おけるオルガノシラン(1)の完全加水分解縮合物およ
び上記(b)成分の固形分100重量部に対して、固形
分で、通常、0〜500重量部、好ましくは、0.1〜
400重量部である。
おけるオルガノシラン(1)の完全加水分解縮合物およ
び上記(b)成分の固形分100重量部に対して、固形
分で、通常、0〜500重量部、好ましくは、0.1〜
400重量部である。
【0086】他の添加剤;また、本発明に用いられる組
成物には、得られる塗膜の着色、厚膜化などのために、
別途充填材を添加・分散させることもできる。このよう
な充填材としては、例えば、非水溶性の有機顔料や無機
顔料、顔料以外の、粒子状、繊維状もしくは鱗片状のセ
ラミックス、金属あるいは合金、ならびにこれらの金属
の酸化物、水酸化物、炭化物、窒化物、硫化物などを挙
げることができる。
成物には、得られる塗膜の着色、厚膜化などのために、
別途充填材を添加・分散させることもできる。このよう
な充填材としては、例えば、非水溶性の有機顔料や無機
顔料、顔料以外の、粒子状、繊維状もしくは鱗片状のセ
ラミックス、金属あるいは合金、ならびにこれらの金属
の酸化物、水酸化物、炭化物、窒化物、硫化物などを挙
げることができる。
【0087】上記充填材の具体例としては、鉄、銅、ア
ルミニウム、ニッケル、銀、亜鉛、フェライト、カーボ
ンブラック、ステンレス鋼、二酸化ケイ素、酸化クロ
ム、酸化マンガン、酸化鉄、合成ムライト、水酸化アル
ミニウム、水酸化鉄、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ホ
ウ素、クレー、ケイソウ土、消石灰、石膏、タルク、炭
酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸
バリウム、ベントナイト、雲母、亜鉛緑、クロム緑、コ
バルト緑、ビリジアン、ギネー緑、コバルトクロム緑、
シェーレ緑、緑土、マンガン緑、ピグメントグリーン、
群青、紺青、ピグメントグリーン、岩群青、コバルト
青、セルリアンブルー、ホウ酸銅、モリブデン青、硫化
銅、コバルト紫、マルス紫、マンガン紫、ピグメントバ
イオレット、亜酸化鉛、鉛酸カルシウム、ジンクエロ
ー、硫化鉛、クロム黄、黄土、カドミウム黄、ストロン
チウム黄、チタン黄、リサージ、ピグメントエロー、亜
酸化銅、カドミウム赤、セレン赤、クロムバーミリオ
ン、ベンガラ、亜鉛白、アンチモン白、塩基性硫酸鉛、
チタン白、リトポン、ケイ酸鉛、酸化ジルコン、タング
ステン白、鉛、亜鉛華、バンチソン白、フタル酸鉛、マ
ンガン白、硫酸鉛、黒鉛、ボーン黒、ダイヤモンドブラ
ック、サーマトミック黒、植物性黒、チタン酸カリウム
ウィスカー、二硫化モリブデンなどを挙げることができ
る。これらの充填材は、単独でまたは2種以上を混合し
て使用することができる。充填材の使用量は、組成物の
全固形分100重量部に対して、通常、300重量部以
下である。
ルミニウム、ニッケル、銀、亜鉛、フェライト、カーボ
ンブラック、ステンレス鋼、二酸化ケイ素、酸化クロ
ム、酸化マンガン、酸化鉄、合成ムライト、水酸化アル
ミニウム、水酸化鉄、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ホ
ウ素、クレー、ケイソウ土、消石灰、石膏、タルク、炭
酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸
バリウム、ベントナイト、雲母、亜鉛緑、クロム緑、コ
バルト緑、ビリジアン、ギネー緑、コバルトクロム緑、
シェーレ緑、緑土、マンガン緑、ピグメントグリーン、
群青、紺青、ピグメントグリーン、岩群青、コバルト
青、セルリアンブルー、ホウ酸銅、モリブデン青、硫化
銅、コバルト紫、マルス紫、マンガン紫、ピグメントバ
イオレット、亜酸化鉛、鉛酸カルシウム、ジンクエロ
ー、硫化鉛、クロム黄、黄土、カドミウム黄、ストロン
チウム黄、チタン黄、リサージ、ピグメントエロー、亜
酸化銅、カドミウム赤、セレン赤、クロムバーミリオ
ン、ベンガラ、亜鉛白、アンチモン白、塩基性硫酸鉛、
チタン白、リトポン、ケイ酸鉛、酸化ジルコン、タング
ステン白、鉛、亜鉛華、バンチソン白、フタル酸鉛、マ
ンガン白、硫酸鉛、黒鉛、ボーン黒、ダイヤモンドブラ
ック、サーマトミック黒、植物性黒、チタン酸カリウム
ウィスカー、二硫化モリブデンなどを挙げることができ
る。これらの充填材は、単独でまたは2種以上を混合し
て使用することができる。充填材の使用量は、組成物の
全固形分100重量部に対して、通常、300重量部以
下である。
【0088】さらに、本発明の組成物には、所望によ
り、オルトギ酸メチル、オルト酢酸メチル、テトラエト
キシシランなどの公知の脱水剤;ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリカ
ルボン酸型高分子界面活性剤、ポリカルボン酸塩、ポリ
リン酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリアミドエステル塩、
ポリエチレングリコールなどの分散剤;メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースなどのセルロース類や、ひまし油誘導
体、フェロけい酸塩などの増粘剤;炭酸アンモニウム、
炭酸水素アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、水素化ホ
ウ素ナトリウム、カルシウムアジドなどの無機発泡剤
や、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合物、ジ
フェニルスルホン−3,3′−ジスルホヒドラジンなど
のヒドラジン化合物、セミカルバジド化合物、トリアゾ
ール化合物、N−ニトロソ化合物などの有機発泡剤のほ
か、界面活性剤、シランカップリング剤、チタンカップ
リング剤、染料などの他の添加剤を配合することもでき
る。なお、本発明の下塗り用コーティング組成物(I)
には、耐候性、耐久密着性を向上させる目的で、有機系
紫外線吸収剤、紫外線安定剤などを(d)成分と併用し
てもよい。有機系紫外線吸収剤としては、サリチル酸
系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノ
アクリレート系、トリアジン系などが挙げられる。ま
た、紫外線安定剤としては、ピペリジン系などが挙げら
れる。
り、オルトギ酸メチル、オルト酢酸メチル、テトラエト
キシシランなどの公知の脱水剤;ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリカ
ルボン酸型高分子界面活性剤、ポリカルボン酸塩、ポリ
リン酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリアミドエステル塩、
ポリエチレングリコールなどの分散剤;メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースなどのセルロース類や、ひまし油誘導
体、フェロけい酸塩などの増粘剤;炭酸アンモニウム、
炭酸水素アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、水素化ホ
ウ素ナトリウム、カルシウムアジドなどの無機発泡剤
や、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合物、ジ
フェニルスルホン−3,3′−ジスルホヒドラジンなど
のヒドラジン化合物、セミカルバジド化合物、トリアゾ
ール化合物、N−ニトロソ化合物などの有機発泡剤のほ
か、界面活性剤、シランカップリング剤、チタンカップ
リング剤、染料などの他の添加剤を配合することもでき
る。なお、本発明の下塗り用コーティング組成物(I)
には、耐候性、耐久密着性を向上させる目的で、有機系
紫外線吸収剤、紫外線安定剤などを(d)成分と併用し
てもよい。有機系紫外線吸収剤としては、サリチル酸
系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノ
アクリレート系、トリアジン系などが挙げられる。ま
た、紫外線安定剤としては、ピペリジン系などが挙げら
れる。
【0089】また、本発明の組成物のコーティング性を
より向上させるためにレベリング剤を配合することがで
きる。このようなレベリング剤のうち、フッ素系のレベ
リング剤(商品名。以下同様)としては、例えば、ビー
エムヘミー(BM−CHEMIE)社のBM1000、
BM1100;エフカケミカルズ社のエフカ772、エ
フカ777;共栄社化学(株)製のフローレンシリー
ズ;住友スリーエム(株)のFCシリーズ;東邦化学
(株)のフルオナールTFシリーズなどを挙げることが
でき、シリコーン系のレベリング剤としては、例えば、
ビックケミー社のBYKシリーズ;シュメグマン(Ss
hmegmann)社のSshmegoシリーズ;エフ
カケミカルズ社のエフカ30、エフカ31、エフカ3
4、エフカ35、エフカ36、エフカ39、エフカ8
3、エフカ86、エフカ88などを挙げることができ、
エーテル系またはエステル系のレベリング剤としては、
例えば、日信化学工業(株)のカーフィノール;花王
(株)のエマルゲン、ホモゲノールなどを挙げることが
できる。
より向上させるためにレベリング剤を配合することがで
きる。このようなレベリング剤のうち、フッ素系のレベ
リング剤(商品名。以下同様)としては、例えば、ビー
エムヘミー(BM−CHEMIE)社のBM1000、
BM1100;エフカケミカルズ社のエフカ772、エ
フカ777;共栄社化学(株)製のフローレンシリー
ズ;住友スリーエム(株)のFCシリーズ;東邦化学
(株)のフルオナールTFシリーズなどを挙げることが
でき、シリコーン系のレベリング剤としては、例えば、
ビックケミー社のBYKシリーズ;シュメグマン(Ss
hmegmann)社のSshmegoシリーズ;エフ
カケミカルズ社のエフカ30、エフカ31、エフカ3
4、エフカ35、エフカ36、エフカ39、エフカ8
3、エフカ86、エフカ88などを挙げることができ、
エーテル系またはエステル系のレベリング剤としては、
例えば、日信化学工業(株)のカーフィノール;花王
(株)のエマルゲン、ホモゲノールなどを挙げることが
できる。
【0090】このようなレベリング剤を配合することに
より、塗膜の仕上がり外観が改善され、薄膜としても均
一に塗布することができる。レベリング剤の使用量は、
全組成物に対して、好ましくは、0.01〜5重量%、
さらに好ましくは0.02〜3重量%である。
より、塗膜の仕上がり外観が改善され、薄膜としても均
一に塗布することができる。レベリング剤の使用量は、
全組成物に対して、好ましくは、0.01〜5重量%、
さらに好ましくは0.02〜3重量%である。
【0091】レベリング剤を配合する方法としては、組
成物を調製する際に配合してもよく、また塗膜を形成す
る段階で組成物に配合してもよく、さらには組成物の調
製と塗膜の形成との両方の段階で配合してもよい。
成物を調製する際に配合してもよく、また塗膜を形成す
る段階で組成物に配合してもよく、さらには組成物の調
製と塗膜の形成との両方の段階で配合してもよい。
【0092】なお、本発明に用いられる組成物には、他
の樹脂をブレンドしてもよい。特に下塗り用コーティン
グ組成物(I)には、基材に応じて他の樹脂をブレンド
してもよい。他の樹脂としては、アクリル−ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル、アクリル樹脂、フッ
素樹脂、アクリル樹脂エマルジョン、エポキシ樹脂エマ
ルジョン、ポリウレタンエマルジョン、ポリエステルエ
マルジョンなどが挙げられる。
の樹脂をブレンドしてもよい。特に下塗り用コーティン
グ組成物(I)には、基材に応じて他の樹脂をブレンド
してもよい。他の樹脂としては、アクリル−ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル、アクリル樹脂、フッ
素樹脂、アクリル樹脂エマルジョン、エポキシ樹脂エマ
ルジョン、ポリウレタンエマルジョン、ポリエステルエ
マルジョンなどが挙げられる。
【0093】また、上塗り用コーティング組成物(II)
において、別途、水および/または有機溶剤を配合する
ことができる。この場合、水および/または有機溶剤の
配合量は、組成物(I)と同様である。
において、別途、水および/または有機溶剤を配合する
ことができる。この場合、水および/または有機溶剤の
配合量は、組成物(I)と同様である。
【0094】本発明の組成物を調製するに際しては、
(e)成分と(f)成分とを使用しない場合は、各成分
の混合方法は特に限定されないが、(e)成分と(f)
成分とを使用する場合は、好ましくは、(a)〜(g)
成分のうち(f)成分を除いた混合物を得たのち、これ
に(f)成分を添加する方法が採用される。
(e)成分と(f)成分とを使用しない場合は、各成分
の混合方法は特に限定されないが、(e)成分と(f)
成分とを使用する場合は、好ましくは、(a)〜(g)
成分のうち(f)成分を除いた混合物を得たのち、これ
に(f)成分を添加する方法が採用される。
【0095】本発明に用いられる組成物(I)および組
成物(II)の全固形分濃度は、好ましくは、50重量%
以下であり、使用目的に応じて適宜調整される。例え
ば、薄膜形成基材への含浸を目的とするときには、通
常、1〜30重量%であり、また厚膜形成を目的で使用
するときには、通常、10〜50重量%、好ましくは2
0〜45重量%である。組成物の全固形分濃度が50重
量%を超えると、保存安定性が低下する傾向がある。特
に、本発明の下塗り用コーティング組成物(I)は、全
固形分濃度が1〜30重量%であることが好ましいが、
基材の種類、塗装方法、塗装膜厚などに応じて適宜調整
される。
成物(II)の全固形分濃度は、好ましくは、50重量%
以下であり、使用目的に応じて適宜調整される。例え
ば、薄膜形成基材への含浸を目的とするときには、通
常、1〜30重量%であり、また厚膜形成を目的で使用
するときには、通常、10〜50重量%、好ましくは2
0〜45重量%である。組成物の全固形分濃度が50重
量%を超えると、保存安定性が低下する傾向がある。特
に、本発明の下塗り用コーティング組成物(I)は、全
固形分濃度が1〜30重量%であることが好ましいが、
基材の種類、塗装方法、塗装膜厚などに応じて適宜調整
される。
【0096】ハードコートフィルム 本発明のハードコートフィルムの構成としては、例え
ば、基材(プラスチックフィルム)/本発明の下塗り用
コーティング組成物(I)/本発明の上塗り用コーティ
ング組成物(II)、あるいは、基材/プライマー/上記
下塗り用の組成物(I)/上記上塗り用コーティング組
成物(II)などが挙げられる。本発明の下塗り用コーテ
ィング組成物(I)や上塗り用コーティング組成物(I
I)を基材に塗布する際には、いずれの組成物の場合
も、刷毛、ロールコーター、バーコーター、(マイク
ロ)グラビアコーター、フローコーター、遠心コータ
ー、超音波コーターなどを用いたり、ディップコート、
流し塗り、スプレー、スクリーンプロセス、電着、蒸着
などが挙げられる。
ば、基材(プラスチックフィルム)/本発明の下塗り用
コーティング組成物(I)/本発明の上塗り用コーティ
ング組成物(II)、あるいは、基材/プライマー/上記
下塗り用の組成物(I)/上記上塗り用コーティング組
成物(II)などが挙げられる。本発明の下塗り用コーテ
ィング組成物(I)や上塗り用コーティング組成物(I
I)を基材に塗布する際には、いずれの組成物の場合
も、刷毛、ロールコーター、バーコーター、(マイク
ロ)グラビアコーター、フローコーター、遠心コータ
ー、超音波コーターなどを用いたり、ディップコート、
流し塗り、スプレー、スクリーンプロセス、電着、蒸着
などが挙げられる。
【0097】本発明のコーティング組成物(I)〜(I
I)の場合、乾燥膜厚として、1回塗りで厚さ0.05
〜20μm程度、2回塗りでは厚さ0.1〜40μm程
度の塗膜を形成することができる。その後、常温で乾燥
するか、あるいは、30〜200℃程度の温度で、通
常、1〜60分程度加熱して乾燥することにより、塗膜
を形成することができる。
I)の場合、乾燥膜厚として、1回塗りで厚さ0.05
〜20μm程度、2回塗りでは厚さ0.1〜40μm程
度の塗膜を形成することができる。その後、常温で乾燥
するか、あるいは、30〜200℃程度の温度で、通
常、1〜60分程度加熱して乾燥することにより、塗膜
を形成することができる。
【0098】下塗り用コーティング組成物(I)の場
合、組成物(I)を用い、乾燥膜厚として、1回塗りで
厚さ0.05〜20μm程度、2回塗りでは厚さ0.1
〜40μm程度の塗膜を形成させることができる。その
後、常温で乾燥するか、あるいは、30〜200℃程度
の温度で、通常、1〜60分程度加熱して乾燥すること
により、下塗り層の塗膜を形成することができる。な
お、下塗りと上塗りの総計膜厚は、乾燥膜厚で、通常、
0.1〜80μm、好ましくは、0.2〜60μm程度
である。
合、組成物(I)を用い、乾燥膜厚として、1回塗りで
厚さ0.05〜20μm程度、2回塗りでは厚さ0.1
〜40μm程度の塗膜を形成させることができる。その
後、常温で乾燥するか、あるいは、30〜200℃程度
の温度で、通常、1〜60分程度加熱して乾燥すること
により、下塗り層の塗膜を形成することができる。な
お、下塗りと上塗りの総計膜厚は、乾燥膜厚で、通常、
0.1〜80μm、好ましくは、0.2〜60μm程度
である。
【0099】なお、本発明における下塗り層と上塗り層
は、公知の光酸発生剤を加え、紫外線を照射することに
より、光硬化させることもできる。
は、公知の光酸発生剤を加え、紫外線を照射することに
より、光硬化させることもできる。
【0100】さらに、用途に応じてプライマーを用いる
場合には、プライマーの種類は特に限定されず、基材と
組成物との密着性を向上させる作用を有するものであれ
ばよく、基材の種類、使用目的に応じて選択する。プラ
イマーは、単独でまたは2種以上を混合して使用するこ
とができ、また、顔料、染料などの着色成分を含んでい
ても良い。
場合には、プライマーの種類は特に限定されず、基材と
組成物との密着性を向上させる作用を有するものであれ
ばよく、基材の種類、使用目的に応じて選択する。プラ
イマーは、単独でまたは2種以上を混合して使用するこ
とができ、また、顔料、染料などの着色成分を含んでい
ても良い。
【0101】プライマーの種類としては、例えば、アル
キド樹脂、アミノアルキド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、ア
クリルシリコン樹脂、アクリル樹脂エマルジョン、エポ
キシ樹脂エマルジョン、ポリウレタンエマルジョン、ポ
リエステルエマルジョンなどを挙げることができる。ま
た、これらのプライマーには、厳しい条件での基材と塗
膜との密着性が必要な場合、各種の官能基を付与するこ
ともできる。このような官能基としては、例えば、水酸
基、カルボキシル基、カルボニル基、アミド基、アミン
基、グリシジル基、アルコキシシリル基、エーテル結
合、エステル結合などを挙げることができる。さらに、
プライマーには、紫外線吸収剤、紫外線安定剤などが配
合されていてもよい。
キド樹脂、アミノアルキド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、ア
クリルシリコン樹脂、アクリル樹脂エマルジョン、エポ
キシ樹脂エマルジョン、ポリウレタンエマルジョン、ポ
リエステルエマルジョンなどを挙げることができる。ま
た、これらのプライマーには、厳しい条件での基材と塗
膜との密着性が必要な場合、各種の官能基を付与するこ
ともできる。このような官能基としては、例えば、水酸
基、カルボキシル基、カルボニル基、アミド基、アミン
基、グリシジル基、アルコキシシリル基、エーテル結
合、エステル結合などを挙げることができる。さらに、
プライマーには、紫外線吸収剤、紫外線安定剤などが配
合されていてもよい。
【0102】また、本発明の組成物(II)から形成した塗
膜の表面には、塗膜の耐摩耗性や光沢をさらに高めるこ
とを目的として、例えば、米国特許第3,986,99
7号明細書、米国特許第4,027,073号明細書な
どに記載されたコロイダルシリカとシロキサン樹脂との
安定な分散液のようなシロキサン樹脂系塗料などからな
るクリア層を形成することもできる。
膜の表面には、塗膜の耐摩耗性や光沢をさらに高めるこ
とを目的として、例えば、米国特許第3,986,99
7号明細書、米国特許第4,027,073号明細書な
どに記載されたコロイダルシリカとシロキサン樹脂との
安定な分散液のようなシロキサン樹脂系塗料などからな
るクリア層を形成することもできる。
【0103】基材(プラスチックフィルム);本発明の
組成物を適用しうる基材としては、プラスチックフィル
ムとして、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポ
リブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレン−
2,6−ナフタレート(PEN)などのポリエステル;
ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド;ポリエ
チレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオ
レフィン;ポリカーボネート(PC)、ポリメタクリル
酸メチル(PMMA)などのポリアクリルを挙げること
ができ、その他に、ポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)
などのフッ素系フィルムなどが挙げられる。
組成物を適用しうる基材としては、プラスチックフィル
ムとして、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポ
リブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレン−
2,6−ナフタレート(PEN)などのポリエステル;
ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド;ポリエ
チレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオ
レフィン;ポリカーボネート(PC)、ポリメタクリル
酸メチル(PMMA)などのポリアクリルを挙げること
ができ、その他に、ポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)
などのフッ素系フィルムなどが挙げられる。
【0104】これらの基材には、下地調整、密着性向
上、多孔質基材の目止め、平滑化、模様付けなどを目的
として、予め表面処理を施すこともできる。例えば、ブ
ラスト処理、薬品処理、脱脂、火炎処理、酸化処理、蒸
気処理、コロナ放電処理、紫外線照射処理、プラズマ処
理、イオン処理などを挙げることができる。
上、多孔質基材の目止め、平滑化、模様付けなどを目的
として、予め表面処理を施すこともできる。例えば、ブ
ラスト処理、薬品処理、脱脂、火炎処理、酸化処理、蒸
気処理、コロナ放電処理、紫外線照射処理、プラズマ処
理、イオン処理などを挙げることができる。
【0105】本発明のハードコートフィルムによれば、
下塗り層がポリオルガノシロキサン系の(a)成分と、
シリル基含有ビニル系重合体である(b)成分との組成
物(I)からなる塗膜で構成されているため、基材であ
るプラスチックフィルムおよび上塗り層への密着性、追
従性に優れる。また、本発明の下塗り用コーティング組
成物中に、(c)シリカおよび/またはアルミナを配合
しすることによって、上塗り層との密着性を向上するこ
ともできる。また、下塗り層中に、(d)成分が配合さ
れている場合には、紫外線吸収能に優れるため、基材で
あるプラスチックフィルムを紫外線から防護することも
できる。また、上塗り層は、組成物(II)からなる塗膜
で構成されているため、同じ(a)成分を含む下塗り層と
の密着性に優れるとともに、耐候性、耐薬品性に優れ、
高硬度であり、さらに、(a)成分に存在するシラノール
基などの親水性基によって、水に塗れやすく、汚れが付
着しても、容易に水によって洗い流すことができるため
防汚性に優れる。従って、本発明のハードコートフィル
ムによれば、道路標識、マーキングフィルム、窓などに
防汚性を付与することができる。
下塗り層がポリオルガノシロキサン系の(a)成分と、
シリル基含有ビニル系重合体である(b)成分との組成
物(I)からなる塗膜で構成されているため、基材であ
るプラスチックフィルムおよび上塗り層への密着性、追
従性に優れる。また、本発明の下塗り用コーティング組
成物中に、(c)シリカおよび/またはアルミナを配合
しすることによって、上塗り層との密着性を向上するこ
ともできる。また、下塗り層中に、(d)成分が配合さ
れている場合には、紫外線吸収能に優れるため、基材で
あるプラスチックフィルムを紫外線から防護することも
できる。また、上塗り層は、組成物(II)からなる塗膜
で構成されているため、同じ(a)成分を含む下塗り層と
の密着性に優れるとともに、耐候性、耐薬品性に優れ、
高硬度であり、さらに、(a)成分に存在するシラノール
基などの親水性基によって、水に塗れやすく、汚れが付
着しても、容易に水によって洗い流すことができるため
防汚性に優れる。従って、本発明のハードコートフィル
ムによれば、道路標識、マーキングフィルム、窓などに
防汚性を付与することができる。
【0106】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明の実施形態を
さらに具体的に説明する。ただし、本発明は、これらの
実施例に何ら制約されるものでない。 なお、実施例お
よび比較例中の部および%は、特記しない限り重量基準
である。また、実施例および比較例における各種の測定
・評価は、下記の方法により行った。
さらに具体的に説明する。ただし、本発明は、これらの
実施例に何ら制約されるものでない。 なお、実施例お
よび比較例中の部および%は、特記しない限り重量基準
である。また、実施例および比較例における各種の測定
・評価は、下記の方法により行った。
【0107】(1)Mw 下記条件によるゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)法により測定した。 試料:テトラヒドロフランを溶媒として使用し、オルガ
ノシランの縮合物1gまたはシリル基含有ビニル系樹脂
0.1gを、それぞれ100ccのテトラヒドロフラン
に溶解して調製した。 標準ポリスチレン:米国プレッシャーケミカル社製の標
準ポリスチレンを使用した。 装置:米国ウオーターズ社製の高温高速ゲル浸透クロマ
トグラム(モデル150−C ALC/GPC) カラム:昭和電工(株)製のSHODEX A−80M
(長さ50cm) 測定温度:40℃ 流速:1cc/分
ー(GPC)法により測定した。 試料:テトラヒドロフランを溶媒として使用し、オルガ
ノシランの縮合物1gまたはシリル基含有ビニル系樹脂
0.1gを、それぞれ100ccのテトラヒドロフラン
に溶解して調製した。 標準ポリスチレン:米国プレッシャーケミカル社製の標
準ポリスチレンを使用した。 装置:米国ウオーターズ社製の高温高速ゲル浸透クロマ
トグラム(モデル150−C ALC/GPC) カラム:昭和電工(株)製のSHODEX A−80M
(長さ50cm) 測定温度:40℃ 流速:1cc/分
【0108】(2)透明性 試験片の可視光透過率を測定して、下記基準で評価し
た。 ◎;透過率が85%以上 ○;透過率が75%以上、85%未満 △;透過率が60%以上、75%未満 ×;透過率が60%未満 (3)水接触角 製膜直後の試験片の水接触角を測定した。 (4)耐有機薬品性 塗膜上にイソプロピルアルコールを2cc滴下し、1分
後に布で拭き取ったのち、塗膜の状態を目視により観察
した。 (5)密着性 JIS K5400による碁盤目テスト(ます目100
個)により、テープ剥離試験を3回実施し、密着してい
るます数の平均数で評価した。
た。 ◎;透過率が85%以上 ○;透過率が75%以上、85%未満 △;透過率が60%以上、75%未満 ×;透過率が60%未満 (3)水接触角 製膜直後の試験片の水接触角を測定した。 (4)耐有機薬品性 塗膜上にイソプロピルアルコールを2cc滴下し、1分
後に布で拭き取ったのち、塗膜の状態を目視により観察
した。 (5)密着性 JIS K5400による碁盤目テスト(ます目100
個)により、テープ剥離試験を3回実施し、密着してい
るます数の平均数で評価した。
【0109】(6)耐候性 JIS K5400により、サンシャインウエザーメー
ターで1,500時間照射試験を実施して、塗膜の外観
(割れ、はがれなど)を目視により観察した。 (7)長期密着性 上記(8)の耐候性試験後にテープ剥離試験を3回実施
し、剥離の有無を下記基準により評価した。 ○:剥離なし △:剥離1〜2回 ×:3回とも剥離
ターで1,500時間照射試験を実施して、塗膜の外観
(割れ、はがれなど)を目視により観察した。 (7)長期密着性 上記(8)の耐候性試験後にテープ剥離試験を3回実施
し、剥離の有無を下記基準により評価した。 ○:剥離なし △:剥離1〜2回 ×:3回とも剥離
【0110】参考例1〔(b)成分の合成〕 還流冷却器、攪拌機を備えた反応器に、メチルメタクリ
レート55部、2−エチルヘキシルアクリレート5部、
シクロヘキシルメタクリレート5部、γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン10部、グリシジルメタ
クリレート20部、4−(メタ)アクリロイルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン5部、i−ブ
チルアルコール75部、メチルエチルケトン50部およ
びメタノール25部を加えて混合したのち、攪拌しなが
ら80℃に加温し、この混合物にアゾビスイソバレロニ
トリル3部をキシレン8部に溶解した溶液を30分間か
けて滴下したのち、80℃で5時間反応させた。その
後、メチルエチルケトン36部を加えて攪拌し、固形分
濃度約35%、Mwが12,000の重合体溶液(以下
「(b−1)」という)を得た。
レート55部、2−エチルヘキシルアクリレート5部、
シクロヘキシルメタクリレート5部、γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン10部、グリシジルメタ
クリレート20部、4−(メタ)アクリロイルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン5部、i−ブ
チルアルコール75部、メチルエチルケトン50部およ
びメタノール25部を加えて混合したのち、攪拌しなが
ら80℃に加温し、この混合物にアゾビスイソバレロニ
トリル3部をキシレン8部に溶解した溶液を30分間か
けて滴下したのち、80℃で5時間反応させた。その
後、メチルエチルケトン36部を加えて攪拌し、固形分
濃度約35%、Mwが12,000の重合体溶液(以下
「(b−1)」という)を得た。
【0111】調製例1〔下塗り用コーティング組成物の
調製〕 撹拌機、環流冷却器を備えた反応器に、(a)成分とし
てテトラメトキシシラン26部、(b)成分として固形
分35%の(b−1)69部を加えて混合し、撹拌下5
0℃に昇温した。(e)成分としてジ−i−プロポキシ
・エチルアセトアセテートアルミニウム1.5部をi−
プロピルアルコール2部に溶解させたものを加えた後、
水6部を30分間でインクレし、60℃で4時間反応さ
せた。次いで、(f)成分としてアセチルアセトン1.
2部を加えて1時間撹拌したのち、室温に冷却した。次
いで、撹拌下、後希釈溶剤としてメチルイソブチルケト
ン239部を添加し、固形分濃度約10%の下塗り用組
成物I−1を得た。調製した各組成分を表1に示す。
調製〕 撹拌機、環流冷却器を備えた反応器に、(a)成分とし
てテトラメトキシシラン26部、(b)成分として固形
分35%の(b−1)69部を加えて混合し、撹拌下5
0℃に昇温した。(e)成分としてジ−i−プロポキシ
・エチルアセトアセテートアルミニウム1.5部をi−
プロピルアルコール2部に溶解させたものを加えた後、
水6部を30分間でインクレし、60℃で4時間反応さ
せた。次いで、(f)成分としてアセチルアセトン1.
2部を加えて1時間撹拌したのち、室温に冷却した。次
いで、撹拌下、後希釈溶剤としてメチルイソブチルケト
ン239部を添加し、固形分濃度約10%の下塗り用組
成物I−1を得た。調製した各組成分を表1に示す。
【0112】調製例2〜5(下塗り用コーティング組成
物の調製) 各組成分を表1記載とした以外は調製例1と同様とし、
下塗り用コーティング組成物(I−2〜I−5)を得
た。また、(c)成分としてi−プロピルアルコール分
散コロイダルシリカ(固形分濃度10%)を、(d)成
分としてメチルイソブチルケトン分散CeO2(固形分
濃度10%)、あるいはi−プロピルアルコール分散分
散CeO2(固形分濃度10%)を添加する場合は、室
温に冷却し、固形分濃度約10%になるよう表1に示し
た後希釈溶剤で希釈後に添加した。調製した各組成分を
表1に示す。
物の調製) 各組成分を表1記載とした以外は調製例1と同様とし、
下塗り用コーティング組成物(I−2〜I−5)を得
た。また、(c)成分としてi−プロピルアルコール分
散コロイダルシリカ(固形分濃度10%)を、(d)成
分としてメチルイソブチルケトン分散CeO2(固形分
濃度10%)、あるいはi−プロピルアルコール分散分
散CeO2(固形分濃度10%)を添加する場合は、室
温に冷却し、固形分濃度約10%になるよう表1に示し
た後希釈溶剤で希釈後に添加した。調製した各組成分を
表1に示す。
【0113】
【表1】
【0114】調製例6[上塗り用コーティング組成物の
調製] 還流冷却器、撹拌機を備えた反応器に、テトラメトキシ
シラン:145部、プロピレングリコールモノプロピル
エーテル406部を加えてよく攪拌したのち、60℃に
昇温した。次に、攪拌下、無水マレイン酸2.4部を水
69部に溶解させたものを、1時間かけて添加した。そ
の後、60℃で4時間反応させた後、室温まで冷却し、
上塗り用コーティング組成物(II−1)を得た。結果を
表2に示す。
調製] 還流冷却器、撹拌機を備えた反応器に、テトラメトキシ
シラン:145部、プロピレングリコールモノプロピル
エーテル406部を加えてよく攪拌したのち、60℃に
昇温した。次に、攪拌下、無水マレイン酸2.4部を水
69部に溶解させたものを、1時間かけて添加した。そ
の後、60℃で4時間反応させた後、室温まで冷却し、
上塗り用コーティング組成物(II−1)を得た。結果を
表2に示す。
【0115】調製例7〜11[上塗り用コーティング組
成物の調製] 各組成分を表2記載とした以外は調製例6と同様とし、
上塗り用コーティング組成物(II−2〜II−6)を得
た。また、(c)成分としてi−プロピルアルコール分
散コロイド状シリカ(固形分濃度10%)を添加する場
合は、室温に冷却後、添加した。結果を表2に示す。
成物の調製] 各組成分を表2記載とした以外は調製例6と同様とし、
上塗り用コーティング組成物(II−2〜II−6)を得
た。また、(c)成分としてi−プロピルアルコール分
散コロイド状シリカ(固形分濃度10%)を添加する場
合は、室温に冷却後、添加した。結果を表2に示す。
【0116】
【表2】
【0117】実施例1〜12 表3、4に記載した基材(プラスチックフィルム)上
に、調製例により得られた下塗り用コーティング組成物
100部にジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセト
ナ−ト)チタムのi−プロピルアルコール溶液(固形分
10%)10部を添加、良く撹拌したものを乾燥膜厚1
μmとなるように塗布、乾燥したのち、本発明の上塗り
用コーティング組成物を乾燥塗膜0.1μmとなるよう
に塗布、乾燥し、試験片とした。この試験片を用い、各
種評価を実施した。結果を表3、4に示す。
に、調製例により得られた下塗り用コーティング組成物
100部にジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセト
ナ−ト)チタムのi−プロピルアルコール溶液(固形分
10%)10部を添加、良く撹拌したものを乾燥膜厚1
μmとなるように塗布、乾燥したのち、本発明の上塗り
用コーティング組成物を乾燥塗膜0.1μmとなるよう
に塗布、乾燥し、試験片とした。この試験片を用い、各
種評価を実施した。結果を表3、4に示す。
【0118】比較例1 厚み50μmのアクリルフィルム上に、調製例2により
得られた下塗り用コーティング組成物(I−2)100
部にメチルトリメトキシシラン1部を添加し、よく攪拌
した後に、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセト
ナ−ト)チタムのi−プロピルアルコール溶液(固形分
10%)10部を添加、良く撹拌したものを乾燥膜厚1
μmとなるように塗布、乾燥したのち、上塗り用コーテ
ィング組成物(II−2)を乾燥塗膜0.1μmとなるよ
うに塗布、乾燥し、試験片とした。
得られた下塗り用コーティング組成物(I−2)100
部にメチルトリメトキシシラン1部を添加し、よく攪拌
した後に、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセト
ナ−ト)チタムのi−プロピルアルコール溶液(固形分
10%)10部を添加、良く撹拌したものを乾燥膜厚1
μmとなるように塗布、乾燥したのち、上塗り用コーテ
ィング組成物(II−2)を乾燥塗膜0.1μmとなるよ
うに塗布、乾燥し、試験片とした。
【0119】比較例2 厚み50μmのアクリルフィルム上に、調製例3により
得られた下塗り用コーティング組成物100部(I−
3)にジメチルジメトキシシラン1部を添加し、よく攪
拌した後に、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセ
トナ−ト)チタムのi−プロピルアルコール溶液(固形
分10%)10部を添加、良く撹拌したものを乾燥膜厚
1μmとなるように塗布、乾燥したのち、上塗り用コー
ティング組成物(II−2)を乾燥塗膜0.1μmとなる
ように塗布、乾燥し、試験片とした。
得られた下塗り用コーティング組成物100部(I−
3)にジメチルジメトキシシラン1部を添加し、よく攪
拌した後に、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセ
トナ−ト)チタムのi−プロピルアルコール溶液(固形
分10%)10部を添加、良く撹拌したものを乾燥膜厚
1μmとなるように塗布、乾燥したのち、上塗り用コー
ティング組成物(II−2)を乾燥塗膜0.1μmとなる
ように塗布、乾燥し、試験片とした。
【0120】
【表3】
【0121】
【表4】
【0122】実施例13〜18 表5に記載した基材(プラスチックフィルム)上に、調
製例により得られた下塗り用コーティング組成物100
部にγ−(2_アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシ
シランのi−プロピルアルコール溶液(固形分10%)
10部を添加、良く撹拌したものを乾燥膜厚1μmとな
るように塗布、乾燥したのち、本発明の上塗り用コーテ
ィング組成物を乾燥塗膜0.1μmとなるように塗布、
乾燥し、試験片とした。この試験片を用い、各種評価を
実施した。結果を表5に示す。
製例により得られた下塗り用コーティング組成物100
部にγ−(2_アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシ
シランのi−プロピルアルコール溶液(固形分10%)
10部を添加、良く撹拌したものを乾燥膜厚1μmとな
るように塗布、乾燥したのち、本発明の上塗り用コーテ
ィング組成物を乾燥塗膜0.1μmとなるように塗布、
乾燥し、試験片とした。この試験片を用い、各種評価を
実施した。結果を表5に示す。
【0123】
【表5】
【0124】1)UV吸収剤配合PETフィルム、変性
アクリル表面処理済み
アクリル表面処理済み
【0125】
【発明の効果】本発明のハードコートフィルムによれ
ば、密着性、耐候性、耐汚染性、耐摩耗性に優れ、道路
標識、マーキングフィルム、窓などに防汚性を付与する
ことができる。
ば、密着性、耐候性、耐汚染性、耐摩耗性に優れ、道路
標識、マーキングフィルム、窓などに防汚性を付与する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 183/04 C09D 183/04 201/10 201/10 // C08L 101:00 C08L 101:00 (72)発明者 橋口 裕一 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 4F006 AA18 AA22 AA35 AA36 AA38 AB39 BA02 DA04 4F100 AA19B AA19C AA19H AA20B AA20C AA20H AK01A AK25 AK52B AK52C AT00 AT00A BA03 BA07 BA10C CA07B CA07H CA23B CA23C CA23H CC01B CC01C GB07 GB32 JK09 JK12 JL06 YY00B YY00C 4J038 DL021 DL031 DL072 DL102 GA01 GA03 GA07 GA09 GA11 GA12 GA13 HA216 HA446 JC31 JC38 JC39 KA03 KA08 LA06 MA08 MA10 MA14 NA03 NA05 NA11 NA12 PA07 PA19 PB07 PC08
Claims (10)
- 【請求項1】 プラスチックフィルム上に、下記下塗り
用コーティング組成物(I)からなる塗膜を有し、さら
にその上に、下記上塗り用コーティング組成物(II)か
らなる塗膜を有する、ハードコートフィルム。下塗り用コーティング組成物(I) (a)下記一般式(1) (R1)nSi(OR2)4-n ・・・・・(1) (式中、R1は、2個存在するときは同一または異な
り、炭素数1〜8の1価の有機基を示し、R2は、同一
または異なり、炭素数1〜5のアルキル基または炭素数
1〜6のアシル基を示し、nは0〜2の整数である。)
で表されるオルガノシラン、該オルガノシランの加水分
解物および該オルガノシランの縮合物の群から選ばれた
少なくとも1種、ならびに(b)加水分解性基および/
または水酸基と結合したケイ素原子を有するシリル基を
含有する重合体を含有する下塗り用コーティング組成
物。上塗り用コーティング組成物(II) (a)下記一般式(1) (R1)nSi(OR2)4-n ・・・・・(1) (式中、R1は、2個存在するときは同一または異な
り、炭素数1〜8の1価の有機基を示し、R2は、同一
または異なり、炭素数1〜5のアルキル基または炭素数
1〜6のアシル基を示し、nは0〜2の整数である。)
で表されるオルガノシラン、該オルガノシランの加水分
解物および該オルガノシランの縮合物の群から選ばれた
少なくとも1種、を含有する上塗り用コーティング組成
物。 - 【請求項2】 下塗り用コーティング組成物(I)を構
成する(a)成分が、n=0のオルガノシラン、該オル
ガノシランの加水分解物および該オルガノシランの縮合
物の群から選ばれた少なくとも1種を必須成分として含
む、請求項1記載のハードコートフィルム。 - 【請求項3】 下塗り用コーティング組成物(I)を構
成する(a)成分が、n=0のオルガノシラン、該オル
ガノシランの加水分解物および該オルガノシランの縮合
物の群から選ばれた少なくとも1種である、請求項1記
載のハードコートフィルム。 - 【請求項4】 下塗り用コーティング組成物(I)を構
成する(a)成分が、(a)’SiO結合を有し、重量
平均分子量300〜100,000の3官能および/ま
たは2官能のオルガノシロキサンオリゴマーを含む、請
求項1または2記載のハードコートフィルム。 - 【請求項5】 下塗り用コーティング組成物(I)を構
成する(a)成分が、n=0のオルガノシラン、該オル
ガノシランの加水分解物および該オルガノシランの縮合
物の群から選ばれた少なくとも1種、ならびに(a)’
SiO結合を有し、重量平均分子量300〜100,0
00の3官能および/または2官能のオルガノシロキサ
ンオリゴマーからなる、請求項1記載のハードコートフ
ィルム。 - 【請求項6】 下塗り用コーティング組成物(I)中
に、さらに(c)シリカおよび/またはアルミナを含有
する請求項1〜5いずれか1項記載のハードコートフィ
ルム。 - 【請求項7】 下塗り用コーティング組成物(I)中
に、さらに(d)紫外線吸収能を有する半導体微粒子を
含有する請求項1〜6いずれか1項記載のハードコート
フィルム。 - 【請求項8】 上塗り用コーティング組成物(II)を構
成する(a)成分において、n=0のオルガノシラン、該
オルガノシランの加水分解物および該オルガノシランの
縮合物の群から選ばれた少なくとも1種を50重量%以
上含有する、請求項1〜7いずれか1項記載のハードコ
ートフィルム。 - 【請求項9】 上塗り用コーティング組成物(II)に、
さらに(c)シリカおよび/またはアルミナを含有す
る、請求項1〜8いずれか1項記載のハードコートフィ
ルム。 - 【請求項10】 上塗り用コーティング組成物(II)
が、n=0のオルガノシラン、該オルガノシランの加水
分解物および該オルガノシランの縮合物の群から選ばれ
た少なくとも一種と、(c)シリカおよび/またはアル
ミナからなる、請求項1〜7いずれか1項記載のハード
コートフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000391692A JP2002194285A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | ハードコートフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000391692A JP2002194285A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | ハードコートフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002194285A true JP2002194285A (ja) | 2002-07-10 |
Family
ID=18857794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000391692A Pending JP2002194285A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | ハードコートフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002194285A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005246707A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Seiko Epson Corp | 成膜方法および膜 |
JP2009003351A (ja) * | 2007-06-25 | 2009-01-08 | Panasonic Electric Works Co Ltd | コーティング組成物及び反射防止フィルム |
JP2009512761A (ja) * | 2005-10-28 | 2009-03-26 | ピーピージー インダストリーズ オハイオ, インコーポレイテッド | シラノール官能ポリマーを含む組成物および関連親水性コーティングフィルム |
JP2010013634A (ja) * | 2008-06-02 | 2010-01-21 | Kaneka Corp | 水性塗料用樹脂組成物 |
WO2012063480A1 (ja) | 2010-11-10 | 2012-05-18 | パナソニック株式会社 | 奥行き情報生成装置、奥行き情報生成方法、および、ステレオ画像変換装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11309813A (ja) * | 1998-04-30 | 1999-11-09 | Lintec Corp | ハードコートフィルム |
JPH11335625A (ja) * | 1998-05-25 | 1999-12-07 | Matsushita Electric Works Ltd | コーティング用樹脂組成物とこれを用いた塗装品 |
JP2000290589A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-17 | Jsr Corp | コーティング組成物 |
-
2000
- 2000-12-22 JP JP2000391692A patent/JP2002194285A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11309813A (ja) * | 1998-04-30 | 1999-11-09 | Lintec Corp | ハードコートフィルム |
JPH11335625A (ja) * | 1998-05-25 | 1999-12-07 | Matsushita Electric Works Ltd | コーティング用樹脂組成物とこれを用いた塗装品 |
JP2000290589A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-17 | Jsr Corp | コーティング組成物 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005246707A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Seiko Epson Corp | 成膜方法および膜 |
JP2009512761A (ja) * | 2005-10-28 | 2009-03-26 | ピーピージー インダストリーズ オハイオ, インコーポレイテッド | シラノール官能ポリマーを含む組成物および関連親水性コーティングフィルム |
JP2009003351A (ja) * | 2007-06-25 | 2009-01-08 | Panasonic Electric Works Co Ltd | コーティング組成物及び反射防止フィルム |
JP2010013634A (ja) * | 2008-06-02 | 2010-01-21 | Kaneka Corp | 水性塗料用樹脂組成物 |
WO2012063480A1 (ja) | 2010-11-10 | 2012-05-18 | パナソニック株式会社 | 奥行き情報生成装置、奥行き情報生成方法、および、ステレオ画像変換装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1146099B1 (en) | Coating composition, method for producing the same, cured product and coating film | |
JP3493959B2 (ja) | コーティング用組成物 | |
JP4066135B2 (ja) | コーティング用組成物、その製造方法、硬化体、およびコーティングフィルム | |
JPH11209695A (ja) | コーティング用組成物および硬化体 | |
JPH10183061A (ja) | コーティング用組成物 | |
JP2001302920A (ja) | 水系分散体、その製造方法および塗装体 | |
JP2001279176A (ja) | 下塗り用コーティング組成物 | |
JP4324775B2 (ja) | 光触媒含有塗膜の下塗り用コーティング組成物および構造体 | |
JP2001354902A (ja) | コーティング組成物およびその製造方法 | |
JP4596091B2 (ja) | コーティング組成物 | |
JP2005113028A (ja) | コーティング組成物および構造体 | |
JP2001159099A (ja) | 壁紙用コーティング組成物および壁紙 | |
JP2000328000A (ja) | フィルム用コーティング組成物およびコーティングフィルム | |
JP2002194285A (ja) | ハードコートフィルム | |
JP2002003785A (ja) | コーティング組成物およびその製造方法 | |
JP2005113061A (ja) | 光触媒含有塗膜の下塗り用コーティング組成物および構造体 | |
JP2005113063A (ja) | コーティング組成物および構造体 | |
JP2002194283A (ja) | 下塗り用コーティング組成物 | |
JP2001011379A (ja) | 下塗り用コーティング組成物 | |
JP2006068686A (ja) | 可視光光触媒組成物およびその製造方法、ならびに可視光光触媒コーティング膜および該コーティング膜を有する積層体 | |
JPH1161044A (ja) | 建 材 | |
JP2000265114A (ja) | コーティング用組成物 | |
JP2000328001A (ja) | フィルム用コーティング組成物およびコーティングフィルム | |
JP2001072925A (ja) | 車両用コーティング組成物、硬化体および車両への塗膜の形成方法 | |
JP2000290589A (ja) | コーティング組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071017 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110105 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110427 |