JP2002190374A - 高周波誘導加熱装置用温度検出方法および機構 - Google Patents
高周波誘導加熱装置用温度検出方法および機構Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な工程および構成で、温度センサを介して
被加熱材の加熱温度を高精度かつ確実に検出することを
可能にする。 【解決手段】加熱コイル30を駆動してツールホルダ1
2を電磁誘導加熱する加熱ファイナルパワー出力回路4
6と、前記加熱コイル30の駆動が停止される際にの
み、前記赤外線温度センサ32を介して検出される前記
ツールホルダ12の温度を入力するための切り替え回路
56と、前記入力された該ツールホルダ12の温度が、
予め設定された加熱温度に至ったか否かを判断するとと
もに、前記加熱ファイナルパワー出力回路46を制御す
るCPU制御回路44とを備える。
被加熱材の加熱温度を高精度かつ確実に検出することを
可能にする。 【解決手段】加熱コイル30を駆動してツールホルダ1
2を電磁誘導加熱する加熱ファイナルパワー出力回路4
6と、前記加熱コイル30の駆動が停止される際にの
み、前記赤外線温度センサ32を介して検出される前記
ツールホルダ12の温度を入力するための切り替え回路
56と、前記入力された該ツールホルダ12の温度が、
予め設定された加熱温度に至ったか否かを判断するとと
もに、前記加熱ファイナルパワー出力回路46を制御す
るCPU制御回路44とを備える。
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、被加熱材を電磁誘
導加熱する際に、前記被加熱材の加熱温度を接触型ある
いは非接触型の温度センサで検出するための高周波誘導
加熱装置用温度検出方法および装置に関する。
導加熱する際に、前記被加熱材の加熱温度を接触型ある
いは非接触型の温度センサで検出するための高周波誘導
加熱装置用温度検出方法および装置に関する。
【従来の技術】例えば、焼きばめ式ツールホルダでは、
被加熱材であるツールホルダを加熱する際に、通常、電
熱ヒータ等を使用して前記ツールホルダを温風加熱する
方式が広く行われている。ところが、温風加熱でツール
ホルダを所望の温度に加熱するためには、相当に時間が
かかることから、誘導加熱を応用した高周波誘導加熱装
置が採用されている。高周波誘導加熱装置は、電気によ
る誘導加熱を利用するものであり、加熱コイルに高周波
電流を流して交番磁界を作り、この交番磁界内に導電体
の被加熱材を入れることによって、電磁誘導作用により
ジュール熱を発生させて前記被加熱材を加熱するもので
ある。
被加熱材であるツールホルダを加熱する際に、通常、電
熱ヒータ等を使用して前記ツールホルダを温風加熱する
方式が広く行われている。ところが、温風加熱でツール
ホルダを所望の温度に加熱するためには、相当に時間が
かかることから、誘導加熱を応用した高周波誘導加熱装
置が採用されている。高周波誘導加熱装置は、電気によ
る誘導加熱を利用するものであり、加熱コイルに高周波
電流を流して交番磁界を作り、この交番磁界内に導電体
の被加熱材を入れることによって、電磁誘導作用により
ジュール熱を発生させて前記被加熱材を加熱するもので
ある。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高周波
による電磁誘導加熱(以下、高周波誘導加熱という)で
は、ツールホルダの加熱が急速に行われるため、加熱時
間が僅かに長くなっても、前記ツールホルダが刃工具の
着脱に必要な温度以上に高温となり易い。一般的な鋼材
製ツールホルダで超硬製刃工具を着脱する際には、この
ツールホルダを200℃〜400℃程度に加熱する必要
があるが、高周波誘導加熱では、数秒〜数十秒でこの温
度範囲に達してしまう。このため、僅かであっても、温
度管理を誤ると、ツールホルダがそれ自体の材質である
鋼材の熱処理温度(500℃〜800℃)以上になり、
焼き入れ、焼き戻しあるいは焼きならし等の熱処理が施
された状態となってしまう。これにより、刃工具の把持
部に熱処理状態に伴う熱残留応力に起因する歪みが発生
し、ツールホルダの刃工具把持部を変形させて刃工具の
把持や着脱ができなくなるという問題が指摘されてい
る。そこで、ツールホルダを高周波誘導加熱する際に
は、このツールホルダの把持部がそれ自体の熱処理温度
まで加熱されないように、加熱温度を高精度に管理する
必要がある。このため、ツールホルダの加熱時間をタイ
マーやプログラムにより時間管理する方式が考えられる
が、前記ツールホルダの種類や刃工具の種類の変更に対
応することができず、しかも前記ツールホルダ自体の温
度変化にも対応することができないという問題がある。
一方、輻射熱により体感で温度を検知する方式がある
が、正確な温度管理が不可能であり、目視による温度管
理にも限界がある。また、温度チョークをツールホルダ
に塗り、この温度チョークが溶融することから加熱温度
を検知する方式がある。ところが、この種の作業は相当
に煩雑であり、実用に適さないという不具合がある。従
って、加熱温度を検知するには、温度センサを使用する
ことが最適な方法であり、この温度センサによりツール
ホルダの温度を監視しながら前記ツールホルダを高周波
誘導加熱し、該ツールホルダが所定の温度に達した際に
加熱を停止する方式が望ましい。この種の温度センサと
しては、サーミスタ温度センサと赤外線温度センサが適
しているが、実際に使用しようとすると、以下の不具合
が発生してしまう。すなわち、上記のサーミスタを使用
する場合、このサーミスタの検温部をツールホルダ等の
被加熱材に直接接触させなけれがならない。その際、サ
ーミスタは、鉄、マンガン、ニッケルまたはチタン等の
酸化物で構成されており、高周波誘導加熱を行う際に、
前記サーミスタ自体が電磁誘導の影響を受けてしまい、
正確な温度検出ができなくなるおそれがある。一方、赤
外線温度センサは、測定対象物(ツールホルダ)から放
射される赤外線のエネルギー量をサーモ素子で電圧値と
して検出するものであり、前記測定対象物の温度を非接
触状態で検出することができる。このため、赤外線温度
センサは、電磁誘導の影響を受けないように高周波が流
れる加熱コイルから離間して配置されることになる。と
ころが、赤外線温度センサは、測定対象物から出される
放射線を検知するものであり、この赤外線温度センサと
この測定対象物との間に遮蔽物が介在すると、前記放射
線の測定精度が低下してしまう。従って、赤外線温度セ
ンサを測定対象物に対向しかつ近接させるため、前記赤
外線温度センサを加熱コイルの巻き線間やこの加熱コイ
ル内に配置する必要があるが、これにより該赤外線温度
センサが電磁誘導の影響を受け易く、前記赤外線温度セ
ンサ自体が加熱されて正確な温度検出が険難になるとい
う問題が指摘されている。本発明は、この種の問題を解
決するものであり、簡単な工程および構成で、温度セン
サを介して被加熱材の加熱温度を高精度かつ確実に検出
することが可能な高周波誘導加熱装置用温度検出方法お
よび機構を提供することを目的とする。
による電磁誘導加熱(以下、高周波誘導加熱という)で
は、ツールホルダの加熱が急速に行われるため、加熱時
間が僅かに長くなっても、前記ツールホルダが刃工具の
着脱に必要な温度以上に高温となり易い。一般的な鋼材
製ツールホルダで超硬製刃工具を着脱する際には、この
ツールホルダを200℃〜400℃程度に加熱する必要
があるが、高周波誘導加熱では、数秒〜数十秒でこの温
度範囲に達してしまう。このため、僅かであっても、温
度管理を誤ると、ツールホルダがそれ自体の材質である
鋼材の熱処理温度(500℃〜800℃)以上になり、
焼き入れ、焼き戻しあるいは焼きならし等の熱処理が施
された状態となってしまう。これにより、刃工具の把持
部に熱処理状態に伴う熱残留応力に起因する歪みが発生
し、ツールホルダの刃工具把持部を変形させて刃工具の
把持や着脱ができなくなるという問題が指摘されてい
る。そこで、ツールホルダを高周波誘導加熱する際に
は、このツールホルダの把持部がそれ自体の熱処理温度
まで加熱されないように、加熱温度を高精度に管理する
必要がある。このため、ツールホルダの加熱時間をタイ
マーやプログラムにより時間管理する方式が考えられる
が、前記ツールホルダの種類や刃工具の種類の変更に対
応することができず、しかも前記ツールホルダ自体の温
度変化にも対応することができないという問題がある。
一方、輻射熱により体感で温度を検知する方式がある
が、正確な温度管理が不可能であり、目視による温度管
理にも限界がある。また、温度チョークをツールホルダ
に塗り、この温度チョークが溶融することから加熱温度
を検知する方式がある。ところが、この種の作業は相当
に煩雑であり、実用に適さないという不具合がある。従
って、加熱温度を検知するには、温度センサを使用する
ことが最適な方法であり、この温度センサによりツール
ホルダの温度を監視しながら前記ツールホルダを高周波
誘導加熱し、該ツールホルダが所定の温度に達した際に
加熱を停止する方式が望ましい。この種の温度センサと
しては、サーミスタ温度センサと赤外線温度センサが適
しているが、実際に使用しようとすると、以下の不具合
が発生してしまう。すなわち、上記のサーミスタを使用
する場合、このサーミスタの検温部をツールホルダ等の
被加熱材に直接接触させなけれがならない。その際、サ
ーミスタは、鉄、マンガン、ニッケルまたはチタン等の
酸化物で構成されており、高周波誘導加熱を行う際に、
前記サーミスタ自体が電磁誘導の影響を受けてしまい、
正確な温度検出ができなくなるおそれがある。一方、赤
外線温度センサは、測定対象物(ツールホルダ)から放
射される赤外線のエネルギー量をサーモ素子で電圧値と
して検出するものであり、前記測定対象物の温度を非接
触状態で検出することができる。このため、赤外線温度
センサは、電磁誘導の影響を受けないように高周波が流
れる加熱コイルから離間して配置されることになる。と
ころが、赤外線温度センサは、測定対象物から出される
放射線を検知するものであり、この赤外線温度センサと
この測定対象物との間に遮蔽物が介在すると、前記放射
線の測定精度が低下してしまう。従って、赤外線温度セ
ンサを測定対象物に対向しかつ近接させるため、前記赤
外線温度センサを加熱コイルの巻き線間やこの加熱コイ
ル内に配置する必要があるが、これにより該赤外線温度
センサが電磁誘導の影響を受け易く、前記赤外線温度セ
ンサ自体が加熱されて正確な温度検出が険難になるとい
う問題が指摘されている。本発明は、この種の問題を解
決するものであり、簡単な工程および構成で、温度セン
サを介して被加熱材の加熱温度を高精度かつ確実に検出
することが可能な高周波誘導加熱装置用温度検出方法お
よび機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明に係る高周波誘導
加熱装置用温度検出方法および機構では、高周波誘導加
熱装置を駆動して被加熱材が電磁誘導加熱されるととも
に、前記高周波誘導加熱装置の駆動が停止される際にの
み、前記温度センサを介して前記被加熱材の温度が検出
される。このため、温度センサによる被加熱材の温度測
定時に、前記温度センサ自体が電磁誘導の影響を受ける
ことがなく、該温度センサを前記被加熱材に対して所望
の測定位置に配置することができる。これにより、簡単
な制御および構成で、温度センサを介して被加熱材の加
熱温度を高精度かつ確実に検出することが可能になる。
さらに、温度センサは、非接触型の赤外線温度センサで
あり、この赤外線温度センサが高周波誘導加熱装置を構
成する加熱コイルに近接した位置、すなわち被加熱材の
温度検出が最適に行われる位置に配置される。赤外線温
度センサは、電磁誘導の影響を受ける加熱中にセンサ回
路をOFFし、あるいはセンサ回路をONした状態で、
検出した値を取り込まないようにする。そして、温度を
検出する際には、加熱を一旦停止し、その間に温度測定
がなされる。ここで、電磁誘導を停止した後、数ミリ秒
程度で赤外線温度センサが正規状態に復帰するため、前
記赤外線温度センサによる温度測定処理が、実際上、瞬
時に行われる。また、赤外線温度センサによる検出値
は、電子回路に取り込まれて非常に短時間で判定を行う
ことができ、前記検出値の取り込みから判定までが数ミ
リ秒程度で行われる。このため、赤外線温度センサによ
る温度検出処理に必要な加熱の停止時間はごく僅かであ
り、加熱時間全体が長くなることがなく、効率的な加熱
処理が遂行可能になる。さらにまた、赤外線温度センサ
の入射面側には、集光用レンズが配設される。赤外線温
度センサでは、被加熱材から放射される熱エネルギー
と、その周りで反射して入り込む反射の熱エネルギーと
が検出されており、前記被加熱材の正確な温度を検出す
るためには、前記被加熱材自体から放射される熱エネル
ギーのみを検知することが必要である。そこで、赤外線
温度センサの入射面側に集光用レンズを配置することに
より、この赤外線温度センサの視野角全体にわたって被
加熱材から放射される熱エネルギーを受けることがで
き、前記被加熱材の温度を高精度に検出することが可能
になる。また、集光用レンズの前方を覆ってフード部が
配設されることにより、反射熱や他の不要な放射熱の侵
入を可及的に阻止することができ、被加熱材の放射熱を
正確に測定することが可能になる。さらに、被加熱材の
表面に黒色化処理が施される。赤外線温度センサに被加
熱材からの反射の熱エネルギーが入らないようにするた
めには、この被加熱材の反射率を低くすることが望まし
い。このため、被加熱材の表面に黒色や黒染めの塗料を
塗布することにより、反射がほとんどなく、赤外線温度
センサには放射による熱エネルギー以外の熱エネルギー
が入ることを阻止できる。さらにまた、被加熱材の表面
には凹凸処理が施される。金属表面から熱を放射する割
合、すなわち熱放射率が高い程、反射熱に比べて放射熱
の割合が高くなる。従って、被加熱材の表面を光沢のな
い状態にすると、放射熱の割合が高くなって温度測定精
度が向上することになる。そこで、被加熱材の表面を光
沢のないざらざらの状態にするために、前記被加熱材の
表面に凹凸処理が施されることになる。また、温度セン
サは、サーミスタ温度センサであり、被加熱材を加熱す
る際に、前記サーミスタ温度センサが高周波誘導加熱装
置を構成する加熱コイルの外方に配置される一方、前記
被加熱材の加熱が停止される際に、該サーミスタ温度セ
ンサが前記被加熱材に接触する。これにより、サーミス
タ温度センサ自体が加熱されることを阻止し、被加熱材
の温度を高精度かつ確実に検出することが可能になる。
加熱装置用温度検出方法および機構では、高周波誘導加
熱装置を駆動して被加熱材が電磁誘導加熱されるととも
に、前記高周波誘導加熱装置の駆動が停止される際にの
み、前記温度センサを介して前記被加熱材の温度が検出
される。このため、温度センサによる被加熱材の温度測
定時に、前記温度センサ自体が電磁誘導の影響を受ける
ことがなく、該温度センサを前記被加熱材に対して所望
の測定位置に配置することができる。これにより、簡単
な制御および構成で、温度センサを介して被加熱材の加
熱温度を高精度かつ確実に検出することが可能になる。
さらに、温度センサは、非接触型の赤外線温度センサで
あり、この赤外線温度センサが高周波誘導加熱装置を構
成する加熱コイルに近接した位置、すなわち被加熱材の
温度検出が最適に行われる位置に配置される。赤外線温
度センサは、電磁誘導の影響を受ける加熱中にセンサ回
路をOFFし、あるいはセンサ回路をONした状態で、
検出した値を取り込まないようにする。そして、温度を
検出する際には、加熱を一旦停止し、その間に温度測定
がなされる。ここで、電磁誘導を停止した後、数ミリ秒
程度で赤外線温度センサが正規状態に復帰するため、前
記赤外線温度センサによる温度測定処理が、実際上、瞬
時に行われる。また、赤外線温度センサによる検出値
は、電子回路に取り込まれて非常に短時間で判定を行う
ことができ、前記検出値の取り込みから判定までが数ミ
リ秒程度で行われる。このため、赤外線温度センサによ
る温度検出処理に必要な加熱の停止時間はごく僅かであ
り、加熱時間全体が長くなることがなく、効率的な加熱
処理が遂行可能になる。さらにまた、赤外線温度センサ
の入射面側には、集光用レンズが配設される。赤外線温
度センサでは、被加熱材から放射される熱エネルギー
と、その周りで反射して入り込む反射の熱エネルギーと
が検出されており、前記被加熱材の正確な温度を検出す
るためには、前記被加熱材自体から放射される熱エネル
ギーのみを検知することが必要である。そこで、赤外線
温度センサの入射面側に集光用レンズを配置することに
より、この赤外線温度センサの視野角全体にわたって被
加熱材から放射される熱エネルギーを受けることがで
き、前記被加熱材の温度を高精度に検出することが可能
になる。また、集光用レンズの前方を覆ってフード部が
配設されることにより、反射熱や他の不要な放射熱の侵
入を可及的に阻止することができ、被加熱材の放射熱を
正確に測定することが可能になる。さらに、被加熱材の
表面に黒色化処理が施される。赤外線温度センサに被加
熱材からの反射の熱エネルギーが入らないようにするた
めには、この被加熱材の反射率を低くすることが望まし
い。このため、被加熱材の表面に黒色や黒染めの塗料を
塗布することにより、反射がほとんどなく、赤外線温度
センサには放射による熱エネルギー以外の熱エネルギー
が入ることを阻止できる。さらにまた、被加熱材の表面
には凹凸処理が施される。金属表面から熱を放射する割
合、すなわち熱放射率が高い程、反射熱に比べて放射熱
の割合が高くなる。従って、被加熱材の表面を光沢のな
い状態にすると、放射熱の割合が高くなって温度測定精
度が向上することになる。そこで、被加熱材の表面を光
沢のないざらざらの状態にするために、前記被加熱材の
表面に凹凸処理が施されることになる。また、温度セン
サは、サーミスタ温度センサであり、被加熱材を加熱す
る際に、前記サーミスタ温度センサが高周波誘導加熱装
置を構成する加熱コイルの外方に配置される一方、前記
被加熱材の加熱が停止される際に、該サーミスタ温度セ
ンサが前記被加熱材に接触する。これにより、サーミス
タ温度センサ自体が加熱されることを阻止し、被加熱材
の温度を高精度かつ確実に検出することが可能になる。
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る温度検出方法が適用される高周波誘導加熱装置1
0の全体を示す斜視図である。高周波誘導加熱装置10
で加熱処理される被加熱材、例えば、ツールホルダ12
は、鋼材で構成されるとともに、このツールホルダ12
の刃工具把持部14には、ドリルやリーマ等の超硬製刃
工具16が前記高周波誘導加熱装置10を介して焼きば
めされる。高周波誘導加熱装置10は、操作部20を設
けた基台22を備え、この基台22内には、後述する制
御部40が内装されている。基台22上には、複数のツ
ールホルダ12を配置するためのテーブル24が設けら
れるとともに、加熱ヘッド26がケーシング28に昇降
可能に支持されている。この加熱ヘッド26は、ツール
ホルダ12を覆ってこのツールホルダ12を電磁誘導加
熱するための加熱コイル30と、前記ツールホルダ12
の加熱温度を検出するための非接触型温度センサ、例え
ば、赤外線温度センサ32とを備える。赤外線温度セン
サ32は、図2に示すように、ホルダ34に装着された
サーモ素子体36を備え、このサーモ素子体36の入射
面側には、筒体38を介して集光用レンズ37が配設さ
れる。ホルダ34には、冷却用エア等の冷却媒体が供給
される通路39が形成されている。加熱コイル30は、
渦巻き状に構成されており、その隙間に対応して赤外線
温度センサ32が配設される。この加熱コイル30の
他、例えば、図3に示す分配式加熱コイル30aや、図
4に示す分配式加熱コイル30bを使用することがで
き、いずれの場合にも、赤外線温度センサ32は、コイ
ル間の隙間に対応して配設される。図5は、高周波誘導
加熱装置10を構成する制御部40の回路説明図であ
る。制御部40は、操作盤42から入力される制御信号
に基づいて、各回路を制御するとともに、動作の確認や
各種判断を行うCPU制御回路44を備える。CPU制
御回路44は、電磁誘導加熱の電気出力やその過電流を
監視する他、赤外線温度センサ32からの入力電圧に応
じた温度をLEDに表示するために、レベルメータの制
御を行う。制御部40は、加熱コイル30でツールホル
ダ12を加熱するための出力パワーを生成する加熱ファ
イナルパワー出力回路46を備え、この加熱ファイナル
パワー出力回路46には、CPU制御回路44の指示に
基づいてプリドライバー各監視回路48から発振出力レ
ベルが供給される。発振周波数は、100KHZ〜20
0KHZの範囲内で任意に設定される。このプリドライ
バー各監視回路48は、過電流や加熱電力のON/OF
Fの確認等を行う機構を有する。赤外線温度センサ32
には、センサ用基準バイアス回路50が接続される。こ
のセンサ用基準バイアス回路50は、赤外線温度センサ
32からの出力値の基準電圧と増幅倍率を設定するため
の回路であり、例えば、25℃を1.0Vの基準電圧と
して350℃を2.5Vに設定すると、10℃当たり約
0.05Vの倍率(ゲイン)となる。赤外線温度センサ
32からのセンサ出力値は、センサ出力増幅回路52に
送られ、このセンサ出力増幅回路52は、このセンサ出
力値を2倍にしてセンサ出力ファイナル増幅回路54に
供給する。センサ出力ファイナル増幅回路54は、25
℃の入力電圧がある際に1.0V以下の電圧になるよう
にシフト設定し、この25℃の時の電圧と測定された電
圧の差を取り出して増幅し、CPU制御回路44に供給
する機能を有する。これにより、0.8V〜10Vの範
囲内で精度よく約6倍の増幅が可能になる。センサ用基
準バイアス回路50、センサ出力増幅回路52およびセ
ンサ出力ファイナル増幅回路54には、センサ用基準バ
イアス・固定安定電圧回路・スイッチ回路(以下、切り
替え回路という)56が接続される。この切り替え回路
56は、プリドライバー各監視回路48からの信号の反
転出力を出す回路であり、このプリドライバー各監視回
路48から加熱信号を入力されると、回路の動作をOF
Fして赤外線温度センサ32からの出力値の処理を停止
する一方、前記プリドライバー各監視回路48から加熱
信号がない時には、回路の動作をONして前記赤外線温
度センサ32からの出力値の処理を行うように機能す
る。図6は、センサ用基準バイアス回路50およびセン
サ出力増幅回路52の説明図であり、実際上、片電源オ
ペアンプIC回路で構成されている。センサ用基準バイ
アス回路50では、抵抗R5およびR6によりV.Dの
1/2電圧の出力となる。抵抗R7は、赤外線温度セン
サ32の電圧を設定する可変抵抗器である。センサ出力
増幅回路52では、その増幅比が抵抗R1と抵抗R2の
比で決定される。図7は、赤外線温度センサ32の動作
ON/OFF回路を示す図であり、Q1およびQ2は、
スイッチングトランジスタである。スイッチング信号が
Hの時は加熱中であり、Lの時は加熱がOFFである。
このように構成される第1の実施形態に係る高周波誘導
加熱装置10の動作について、以下に説明する。まず、
図1に示すように、テーブル24を介し加熱ヘッド26
に対応してツールホルダ12が配置されると、この加熱
ヘッド26が下降して前記加熱ヘッド26内に、前記ツ
ールホルダ12の加熱部位である刃工具把持部14が位
置決めされる。具体的には、図2に示すように、加熱ヘ
ッド26に設けられている加熱コイル30が刃工具把持
部14に外装されるとともに、赤外線温度センサ32が
前記加熱コイル30の間に、すなわち、前記刃工具把持
部14に直接対面する位置に配置される。次いで、CP
U制御回路44は、操作盤42から入力されるワーク情
報や加熱温度等の制御信号に基づいて、プリドライバー
各監視回路48に信号を送るため、このプリドライバー
各監視回路48から加熱ファイナルパワー出力回路46
に発振出力レベルが供給される。加熱ファイナルパワー
出力回路46では、加熱コイル30でツールホルダ12
を加熱するための出力パワーを生成し、この出力パワー
が前記加熱コイル30に供給される。このため、ツール
ホルダ12の刃工具把持部14の電磁誘導加熱が開始さ
れる一方、プリドライバー各監視回路48から切り替え
回路56に加熱信号を入力されてこの切り替え回路56
の動作がOFFされる。そこで、CPU制御回路44か
らプリドライバー各監視回路48および切り替え回路5
6に加熱停止信号が送られると、加熱ファイナルパワー
出力回路46から加熱コイル30への出力パワーの供給
が停止されるとともに、前記切り替え回路56の動作が
ONされる。従って、赤外線温度センサ32からのセン
サ出力値は、センサ出力増幅回路52に送られてこのセ
ンサ出力値が2倍にされた後、センサ出力ファイナル増
幅回路54に供給される。さらに、センサ出力ファイナ
ル増幅回路54は、検出されたセンサ出力値を所定の電
圧値としてCPU制御回路44に供給する。CPU制御
回路44では、センサ出力ファイナル増幅回路54から
取り込んだ電圧に基づいて、刃工具把持部14の加熱温
度が設定温度に至ったか否かを判定処理する。そして、
検出された加熱温度が設定温度よりも低いと判定される
と、切り替え回路56およびプリドライバー各監視回路
48に加熱信号が送られる。これにより、出力パワーが
加熱コイル30に供給され、ツールホルダ12の刃工具
把持部14の電磁誘導加熱が再開される一方、切り替え
回路56の動作がOFFされる。同様にして、CPU制
御回路44からプリドライバー各監視回路48および切
り替え回路56に加熱停止信号が送られ、加熱コイル3
0による電磁誘導加熱が停止された状態で、刃工具把持
部14の加熱温度が検出される。そして、上記の各工程
は、刃工具把持部14の加熱温度が設定温度に至るまで
行われる。このように、第1の実施形態では、加熱コイ
ル30により刃工具把持部14を電磁誘導加熱するとと
もに、この加熱コイル30による前記刃工具把持部14
の加熱が一旦停止された状態で、赤外線温度センサ32
を介して該刃工具把持部14の加熱温度を検出してい
る。このため、赤外線温度センサ32は、刃工具把持部
14に対して所望の測定位置に配置されていても、電磁
誘導の影響を受けることがなく、前記刃工具把持部14
の加熱温度を正確に検出することができるという効果が
得られる。すなわち、赤外線温度センサ32の出力値
は、図8に示すように、加熱コイル30への加熱通電が
ONされていると、電磁誘導の影響で大きく乱れてしま
い、正確な温度検出が困難になる。一方、加熱コイル3
0への加熱通電がOFFされると、赤外線温度センサ3
2の出力値は、数ミリ秒程度で直ちに正規の状態に至
り、温度検出処理が高精度に遂行可能になる。これによ
り、簡単な制御および構成で、赤外線温度センサ32を
介して刃工具把持部14の加熱温度を高精度かつ効率的
に検出することができる。さらに、赤外線温度センサ3
2の入射面側には、集光用レンズ37が配設されてい
る。赤外線温度センサ32では、ツールホルダ12から
放射される熱エネルギーと、その周りで反射して入り込
む反射の熱エネルギーとが検出されている。従って、赤
外線温度センサ32の入射面側に集光用レンズ37が配
置されることにより、この赤外線温度センサ32の視野
角全体にわたってツールホルダ12から放射される熱エ
ネルギーを受けることができ、前記ツールホルダ12の
温度を高精度に検出することが可能になる。また、ツー
ルホルダ12の刃工具把持部14の表面に黒色や黒染め
の塗料による黒色化処理が施されていると、前記刃工具
把持部14の表面からの反射がほとんどなく、赤外線温
度センサ32には放射による熱エネルギー以外の熱エネ
ルギーが入ることを阻止できる。さらに、刃工具把持部
14の表面に凹凸処理が施されていると、前記刃工具把
持部14の表面を光沢のない状態にすることが可能にな
り、放射熱の割合が高くなって温度測定精度が向上する
という利点が得られることになる。図9は、本発明の第
2の実施形態に係る温度検出方法が適用される高周波誘
導加熱装置80の要部説明図であり、図10は、本発明
の第3の実施形態に係る温度検出方法が適用される高周
波誘導加熱装置90の要部説明図である。なお、第1の
実施形態に係る高周波誘導加熱装置10と同一の構成要
素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略
する。図9に示す高周波誘導加熱装置80では、集光用
レンズ37を覆って前方に突出するフード筒体(フード
部)82が配設される。このフード筒体82は、比較的
長尺に構成されており、例えば、30mm〜80mmに
設定されるとともに、電磁誘導の影響を受け難い材質、
例えば、アルミニウム材で構成される。フード筒体82
の内部には、熱の不要な反射を防止するために黒色塗料
を塗布してもよい。フード筒体82は、それ自体の温度
上昇を阻止するために、必要に応じて冷却エア用配管や
冷却水用配管を組み込むことができる。図10に示す高
周波誘導加熱装置90では、集光用レンズ37を覆って
前方に突出するフード部材(フード部)92が配設され
る。このフード部材92は、比較的長尺な孔部94を設
けており、この孔部94内に所定の距離だけ入り込んで
集光用レンズ37が配置される。このように構成される
高周波誘導加熱装置80、90では、集光用レンズ37
を覆ってフード筒体82およびフード部材92が設けら
れており、反射熱や他の不要な放射熱の侵入を可及的に
阻止することができ、ツールホルダ12からの放射熱を
正確に測定することが可能になる。図11は、本発明の
第4の実施形態に係る温度検出方法が適用される高周波
誘導加熱装置100の要部説明図である。なお、第1の
実施形態に係る高周波誘導加熱装置10と同一の構成要
素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略
する。高周波誘導加熱装置100は、ツールホルダ12
の加熱温度を検出するための接触型温度センサ、例え
ば、サーミスタ温度センサ102と、前記サーミスタ温
度センサ102を加熱コイル30の外方位置と前記ツー
ルホルダ12に接触する位置とに進退可能な駆動部10
4とを備える。サーミスタ温度センサ102は、例え
ば、アルミニウム製の長尺な円筒体106内に収容され
ており、駆動部104は、エアシリンダ108を備える
とともに、前記エアシリンダ108から延在する長尺ロ
ッド110の先端に、前記円筒体106の後端が摺動可
能に連結されている。このように構成される高周波誘導
加熱装置100では、加熱コイル30を介してツールホ
ルダ12が電磁誘導加熱される際に、駆動部104を構
成するエアシリンダ108の作用下にサーミスタ温度セ
ンサ102が前記加熱コイル30の外方に配置される。
そして、ツールホルダ12の加熱が停止される際には、
エアシリンダ108の作用下に、サーミスタ温度センサ
102がツールホルダ12側に移動して前記ツールホル
ダ12に接触する。これにより、第4の実施形態では、
サーミスタ温度センサ102自体が加熱されることを有
効に阻止し、ツールホルダ12の加熱温度を高精度かつ
確実に検出することが可能になるという効果が得られ
る。
に係る温度検出方法が適用される高周波誘導加熱装置1
0の全体を示す斜視図である。高周波誘導加熱装置10
で加熱処理される被加熱材、例えば、ツールホルダ12
は、鋼材で構成されるとともに、このツールホルダ12
の刃工具把持部14には、ドリルやリーマ等の超硬製刃
工具16が前記高周波誘導加熱装置10を介して焼きば
めされる。高周波誘導加熱装置10は、操作部20を設
けた基台22を備え、この基台22内には、後述する制
御部40が内装されている。基台22上には、複数のツ
ールホルダ12を配置するためのテーブル24が設けら
れるとともに、加熱ヘッド26がケーシング28に昇降
可能に支持されている。この加熱ヘッド26は、ツール
ホルダ12を覆ってこのツールホルダ12を電磁誘導加
熱するための加熱コイル30と、前記ツールホルダ12
の加熱温度を検出するための非接触型温度センサ、例え
ば、赤外線温度センサ32とを備える。赤外線温度セン
サ32は、図2に示すように、ホルダ34に装着された
サーモ素子体36を備え、このサーモ素子体36の入射
面側には、筒体38を介して集光用レンズ37が配設さ
れる。ホルダ34には、冷却用エア等の冷却媒体が供給
される通路39が形成されている。加熱コイル30は、
渦巻き状に構成されており、その隙間に対応して赤外線
温度センサ32が配設される。この加熱コイル30の
他、例えば、図3に示す分配式加熱コイル30aや、図
4に示す分配式加熱コイル30bを使用することがで
き、いずれの場合にも、赤外線温度センサ32は、コイ
ル間の隙間に対応して配設される。図5は、高周波誘導
加熱装置10を構成する制御部40の回路説明図であ
る。制御部40は、操作盤42から入力される制御信号
に基づいて、各回路を制御するとともに、動作の確認や
各種判断を行うCPU制御回路44を備える。CPU制
御回路44は、電磁誘導加熱の電気出力やその過電流を
監視する他、赤外線温度センサ32からの入力電圧に応
じた温度をLEDに表示するために、レベルメータの制
御を行う。制御部40は、加熱コイル30でツールホル
ダ12を加熱するための出力パワーを生成する加熱ファ
イナルパワー出力回路46を備え、この加熱ファイナル
パワー出力回路46には、CPU制御回路44の指示に
基づいてプリドライバー各監視回路48から発振出力レ
ベルが供給される。発振周波数は、100KHZ〜20
0KHZの範囲内で任意に設定される。このプリドライ
バー各監視回路48は、過電流や加熱電力のON/OF
Fの確認等を行う機構を有する。赤外線温度センサ32
には、センサ用基準バイアス回路50が接続される。こ
のセンサ用基準バイアス回路50は、赤外線温度センサ
32からの出力値の基準電圧と増幅倍率を設定するため
の回路であり、例えば、25℃を1.0Vの基準電圧と
して350℃を2.5Vに設定すると、10℃当たり約
0.05Vの倍率(ゲイン)となる。赤外線温度センサ
32からのセンサ出力値は、センサ出力増幅回路52に
送られ、このセンサ出力増幅回路52は、このセンサ出
力値を2倍にしてセンサ出力ファイナル増幅回路54に
供給する。センサ出力ファイナル増幅回路54は、25
℃の入力電圧がある際に1.0V以下の電圧になるよう
にシフト設定し、この25℃の時の電圧と測定された電
圧の差を取り出して増幅し、CPU制御回路44に供給
する機能を有する。これにより、0.8V〜10Vの範
囲内で精度よく約6倍の増幅が可能になる。センサ用基
準バイアス回路50、センサ出力増幅回路52およびセ
ンサ出力ファイナル増幅回路54には、センサ用基準バ
イアス・固定安定電圧回路・スイッチ回路(以下、切り
替え回路という)56が接続される。この切り替え回路
56は、プリドライバー各監視回路48からの信号の反
転出力を出す回路であり、このプリドライバー各監視回
路48から加熱信号を入力されると、回路の動作をOF
Fして赤外線温度センサ32からの出力値の処理を停止
する一方、前記プリドライバー各監視回路48から加熱
信号がない時には、回路の動作をONして前記赤外線温
度センサ32からの出力値の処理を行うように機能す
る。図6は、センサ用基準バイアス回路50およびセン
サ出力増幅回路52の説明図であり、実際上、片電源オ
ペアンプIC回路で構成されている。センサ用基準バイ
アス回路50では、抵抗R5およびR6によりV.Dの
1/2電圧の出力となる。抵抗R7は、赤外線温度セン
サ32の電圧を設定する可変抵抗器である。センサ出力
増幅回路52では、その増幅比が抵抗R1と抵抗R2の
比で決定される。図7は、赤外線温度センサ32の動作
ON/OFF回路を示す図であり、Q1およびQ2は、
スイッチングトランジスタである。スイッチング信号が
Hの時は加熱中であり、Lの時は加熱がOFFである。
このように構成される第1の実施形態に係る高周波誘導
加熱装置10の動作について、以下に説明する。まず、
図1に示すように、テーブル24を介し加熱ヘッド26
に対応してツールホルダ12が配置されると、この加熱
ヘッド26が下降して前記加熱ヘッド26内に、前記ツ
ールホルダ12の加熱部位である刃工具把持部14が位
置決めされる。具体的には、図2に示すように、加熱ヘ
ッド26に設けられている加熱コイル30が刃工具把持
部14に外装されるとともに、赤外線温度センサ32が
前記加熱コイル30の間に、すなわち、前記刃工具把持
部14に直接対面する位置に配置される。次いで、CP
U制御回路44は、操作盤42から入力されるワーク情
報や加熱温度等の制御信号に基づいて、プリドライバー
各監視回路48に信号を送るため、このプリドライバー
各監視回路48から加熱ファイナルパワー出力回路46
に発振出力レベルが供給される。加熱ファイナルパワー
出力回路46では、加熱コイル30でツールホルダ12
を加熱するための出力パワーを生成し、この出力パワー
が前記加熱コイル30に供給される。このため、ツール
ホルダ12の刃工具把持部14の電磁誘導加熱が開始さ
れる一方、プリドライバー各監視回路48から切り替え
回路56に加熱信号を入力されてこの切り替え回路56
の動作がOFFされる。そこで、CPU制御回路44か
らプリドライバー各監視回路48および切り替え回路5
6に加熱停止信号が送られると、加熱ファイナルパワー
出力回路46から加熱コイル30への出力パワーの供給
が停止されるとともに、前記切り替え回路56の動作が
ONされる。従って、赤外線温度センサ32からのセン
サ出力値は、センサ出力増幅回路52に送られてこのセ
ンサ出力値が2倍にされた後、センサ出力ファイナル増
幅回路54に供給される。さらに、センサ出力ファイナ
ル増幅回路54は、検出されたセンサ出力値を所定の電
圧値としてCPU制御回路44に供給する。CPU制御
回路44では、センサ出力ファイナル増幅回路54から
取り込んだ電圧に基づいて、刃工具把持部14の加熱温
度が設定温度に至ったか否かを判定処理する。そして、
検出された加熱温度が設定温度よりも低いと判定される
と、切り替え回路56およびプリドライバー各監視回路
48に加熱信号が送られる。これにより、出力パワーが
加熱コイル30に供給され、ツールホルダ12の刃工具
把持部14の電磁誘導加熱が再開される一方、切り替え
回路56の動作がOFFされる。同様にして、CPU制
御回路44からプリドライバー各監視回路48および切
り替え回路56に加熱停止信号が送られ、加熱コイル3
0による電磁誘導加熱が停止された状態で、刃工具把持
部14の加熱温度が検出される。そして、上記の各工程
は、刃工具把持部14の加熱温度が設定温度に至るまで
行われる。このように、第1の実施形態では、加熱コイ
ル30により刃工具把持部14を電磁誘導加熱するとと
もに、この加熱コイル30による前記刃工具把持部14
の加熱が一旦停止された状態で、赤外線温度センサ32
を介して該刃工具把持部14の加熱温度を検出してい
る。このため、赤外線温度センサ32は、刃工具把持部
14に対して所望の測定位置に配置されていても、電磁
誘導の影響を受けることがなく、前記刃工具把持部14
の加熱温度を正確に検出することができるという効果が
得られる。すなわち、赤外線温度センサ32の出力値
は、図8に示すように、加熱コイル30への加熱通電が
ONされていると、電磁誘導の影響で大きく乱れてしま
い、正確な温度検出が困難になる。一方、加熱コイル3
0への加熱通電がOFFされると、赤外線温度センサ3
2の出力値は、数ミリ秒程度で直ちに正規の状態に至
り、温度検出処理が高精度に遂行可能になる。これによ
り、簡単な制御および構成で、赤外線温度センサ32を
介して刃工具把持部14の加熱温度を高精度かつ効率的
に検出することができる。さらに、赤外線温度センサ3
2の入射面側には、集光用レンズ37が配設されてい
る。赤外線温度センサ32では、ツールホルダ12から
放射される熱エネルギーと、その周りで反射して入り込
む反射の熱エネルギーとが検出されている。従って、赤
外線温度センサ32の入射面側に集光用レンズ37が配
置されることにより、この赤外線温度センサ32の視野
角全体にわたってツールホルダ12から放射される熱エ
ネルギーを受けることができ、前記ツールホルダ12の
温度を高精度に検出することが可能になる。また、ツー
ルホルダ12の刃工具把持部14の表面に黒色や黒染め
の塗料による黒色化処理が施されていると、前記刃工具
把持部14の表面からの反射がほとんどなく、赤外線温
度センサ32には放射による熱エネルギー以外の熱エネ
ルギーが入ることを阻止できる。さらに、刃工具把持部
14の表面に凹凸処理が施されていると、前記刃工具把
持部14の表面を光沢のない状態にすることが可能にな
り、放射熱の割合が高くなって温度測定精度が向上する
という利点が得られることになる。図9は、本発明の第
2の実施形態に係る温度検出方法が適用される高周波誘
導加熱装置80の要部説明図であり、図10は、本発明
の第3の実施形態に係る温度検出方法が適用される高周
波誘導加熱装置90の要部説明図である。なお、第1の
実施形態に係る高周波誘導加熱装置10と同一の構成要
素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略
する。図9に示す高周波誘導加熱装置80では、集光用
レンズ37を覆って前方に突出するフード筒体(フード
部)82が配設される。このフード筒体82は、比較的
長尺に構成されており、例えば、30mm〜80mmに
設定されるとともに、電磁誘導の影響を受け難い材質、
例えば、アルミニウム材で構成される。フード筒体82
の内部には、熱の不要な反射を防止するために黒色塗料
を塗布してもよい。フード筒体82は、それ自体の温度
上昇を阻止するために、必要に応じて冷却エア用配管や
冷却水用配管を組み込むことができる。図10に示す高
周波誘導加熱装置90では、集光用レンズ37を覆って
前方に突出するフード部材(フード部)92が配設され
る。このフード部材92は、比較的長尺な孔部94を設
けており、この孔部94内に所定の距離だけ入り込んで
集光用レンズ37が配置される。このように構成される
高周波誘導加熱装置80、90では、集光用レンズ37
を覆ってフード筒体82およびフード部材92が設けら
れており、反射熱や他の不要な放射熱の侵入を可及的に
阻止することができ、ツールホルダ12からの放射熱を
正確に測定することが可能になる。図11は、本発明の
第4の実施形態に係る温度検出方法が適用される高周波
誘導加熱装置100の要部説明図である。なお、第1の
実施形態に係る高周波誘導加熱装置10と同一の構成要
素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略
する。高周波誘導加熱装置100は、ツールホルダ12
の加熱温度を検出するための接触型温度センサ、例え
ば、サーミスタ温度センサ102と、前記サーミスタ温
度センサ102を加熱コイル30の外方位置と前記ツー
ルホルダ12に接触する位置とに進退可能な駆動部10
4とを備える。サーミスタ温度センサ102は、例え
ば、アルミニウム製の長尺な円筒体106内に収容され
ており、駆動部104は、エアシリンダ108を備える
とともに、前記エアシリンダ108から延在する長尺ロ
ッド110の先端に、前記円筒体106の後端が摺動可
能に連結されている。このように構成される高周波誘導
加熱装置100では、加熱コイル30を介してツールホ
ルダ12が電磁誘導加熱される際に、駆動部104を構
成するエアシリンダ108の作用下にサーミスタ温度セ
ンサ102が前記加熱コイル30の外方に配置される。
そして、ツールホルダ12の加熱が停止される際には、
エアシリンダ108の作用下に、サーミスタ温度センサ
102がツールホルダ12側に移動して前記ツールホル
ダ12に接触する。これにより、第4の実施形態では、
サーミスタ温度センサ102自体が加熱されることを有
効に阻止し、ツールホルダ12の加熱温度を高精度かつ
確実に検出することが可能になるという効果が得られ
る。
【発明の効果】本発明に係る高周波誘導加熱装置用温度
検出方法および装置では、高周波誘導加熱装置を駆動し
て被加熱材が電磁誘導加熱されるとともに、前記高周波
誘導加熱装置の駆動が停止される際にのみ、前記温度セ
ンサを介して前記被加熱材の温度が検出される。このた
め、温度センサによる被加熱材の温度測定時に、前記温
度センサ自体が電磁誘導の影響を受けることがなく、該
温度センサを前記被加熱材に対して所望の測定位置に配
置することができる。これにより、簡単な制御および構
成で、温度センサを介して被加熱材の加熱温度を高精度
かつ確実に検出することが可能になる。
検出方法および装置では、高周波誘導加熱装置を駆動し
て被加熱材が電磁誘導加熱されるとともに、前記高周波
誘導加熱装置の駆動が停止される際にのみ、前記温度セ
ンサを介して前記被加熱材の温度が検出される。このた
め、温度センサによる被加熱材の温度測定時に、前記温
度センサ自体が電磁誘導の影響を受けることがなく、該
温度センサを前記被加熱材に対して所望の測定位置に配
置することができる。これにより、簡単な制御および構
成で、温度センサを介して被加熱材の加熱温度を高精度
かつ確実に検出することが可能になる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る温度検出方法が
適用される高周波誘導加熱装置の全体を示す斜視図であ
る。
適用される高周波誘導加熱装置の全体を示す斜視図であ
る。
【図2】前記高周波誘導加熱装置を構成する加熱コイル
および赤外線温度センサの要部説明図である。
および赤外線温度センサの要部説明図である。
【図3】別の加熱コイルの説明図である。
【図4】さらに別の加熱コイルの説明図である。
【図5】高周波誘導加熱装置を構成する制御部の回路説
明図である。
明図である。
【図6】センサ用基準バイアス回路およびセンサ出力増
幅回路の説明図である。
幅回路の説明図である。
【図7】赤外線温度センサの動作ON/OFF回路を示
す図である。
す図である。
【図8】前記赤外線温度センサの出力値の説明図であ
る。
る。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る温度検出方法が
適用される高周波誘導加熱装置の要部説明図である。
適用される高周波誘導加熱装置の要部説明図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る温度検出方法
が適用される高周波誘導加熱装置の要部説明図である。
が適用される高周波誘導加熱装置の要部説明図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る温度検出方法
が適用される高周波誘導加熱装置の要部説明図である。 10、80、90、100…高周波誘導加熱装置 12…ツールホルダ 14…刃工具把
持部 16…超硬製刃工具 26…加熱ヘッ
ド 30、30a、30b…加熱コイル 32…赤外線温
度センサ 34…ホルダ 36…サーモ素
子体 37…集光用レンズ 40…制御部 44…CPU制御回路 46…加熱ファ
イナルパワー出力回路 48…プリドライバー各監視回路 50…センサ用
基準バイアス回路 52…センサ出力増幅回路 54…センサ出
力ファイナル増幅回路 56…切り替え回路 82…フード筒
体 92…フード部材 94…孔部 102…サーミスタ温度センサ 104…駆動部 106…円筒体 108…エアシ
リンダ
が適用される高周波誘導加熱装置の要部説明図である。 10、80、90、100…高周波誘導加熱装置 12…ツールホルダ 14…刃工具把
持部 16…超硬製刃工具 26…加熱ヘッ
ド 30、30a、30b…加熱コイル 32…赤外線温
度センサ 34…ホルダ 36…サーモ素
子体 37…集光用レンズ 40…制御部 44…CPU制御回路 46…加熱ファ
イナルパワー出力回路 48…プリドライバー各監視回路 50…センサ用
基準バイアス回路 52…センサ出力増幅回路 54…センサ出
力ファイナル増幅回路 56…切り替え回路 82…フード筒
体 92…フード部材 94…孔部 102…サーミスタ温度センサ 104…駆動部 106…円筒体 108…エアシ
リンダ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01K 7/00 G01K 7/00 J Fターム(参考) 2F056 GJ04 2G066 AC11 BA09 BA22 BA57 BB07 BC15 CA20 3K059 AC33 AD04 AD28 AD29
Claims (14)
- 【請求項1】被加熱材を電磁誘導加熱する際に、前記被
加熱材の加熱温度を接触型あるいは非接触型の温度セン
サで検出するための高周波誘導加熱装置用温度検出方法
であって、 前記高周波誘導加熱装置を駆動して前記被加熱材を電磁
誘導加熱する工程と、 前記高周波誘導加熱装置の駆動を停止し、前記温度セン
サを介して前記被加熱材の温度を検出する工程と、 前記検出された該被加熱材の温度が、予め設定された加
熱温度に至るまで、上記の工程を繰り返し行う工程と、 を有することを特徴とする高周波誘導加熱装置用温度検
出方法。 - 【請求項2】請求項1記載の温度検出方法において、前
記温度センサは、非接触型の赤外線温度センサであるこ
とを特徴とする高周波誘導加熱装置用温度検出方法。 - 【請求項3】請求項2記載の温度検出方法において、前
記赤外線温度センサの入射面側には、集光用レンズが配
設されることを特徴とする高周波誘導加熱装置用温度検
出方法。 - 【請求項4】請求項3記載の温度検出方法において、前
記集光用レンズを覆って前方に突出するフード部が配設
されることを特徴とする高周波誘導加熱装置用温度検出
方法。 - 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載の温
度検出方法において、前記被加熱材の表面に黒色化処理
を施すことを特徴とする高周波誘導加熱装置用温度検出
方法。 - 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項に記載の温
度検出方法において、前記被加熱材の表面に凹凸処理を
施すことを特徴とする高周波誘導加熱装置用温度検出方
法。 - 【請求項7】請求項1記載の温度検出方法において、前
記温度センサは、サーミスタ温度センサであり、 前記被加熱材を加熱する際に、前記サーミスタ温度セン
サを前記高周波誘導加熱装置を構成する加熱コイルの外
方に配置する一方、 前記被加熱材の加熱が停止される際に、該サーミスタ温
度センサを前記被加熱材に接触させることを特徴とする
高周波誘導加熱装置用温度検出方法。 - 【請求項8】被加熱材を電磁誘導加熱する際に、前記被
加熱材の加熱温度を接触型あるいは非接触型の温度セン
サで検出するための高周波誘導加熱装置用温度検出機構
であって、 前記高周波誘導加熱装置を駆動して前記被加熱材を電磁
誘導加熱する出力回路と、 前記高周波誘導加熱装置の駆動が停止される際にのみ、
前記温度センサを介して検出される前記被加熱材の温度
を入力するための切り替え回路と、 前記入力された該被加熱材の温度が、予め設定された加
熱温度に至ったか否かを判断するとともに、前記出力回
路を制御する制御回路と、 を備えることを特徴とする高周波誘導加熱装置用温度検
出機構。 - 【請求項9】請求項8記載の温度検出装置において、前
記温度センサは、非接触型の赤外線温度センサであるこ
とを特徴とする高周波誘導加熱装置用温度検出装置。 - 【請求項10】請求項9記載の温度検出装置において、
前記赤外線温度センサの入射面側には、集光用レンズが
配設されることを特徴とする高周波誘導加熱装置用温度
検出装置。 - 【請求項11】請求項10記載の温度検出装置におい
て、前記集光用レンズを覆って前方に突出するフード部
が配設されることを特徴とする高周波誘導加熱装置用温
度検出装置。 - 【請求項12】請求項8乃至11のいずれか1項に記載
の温度検出装置において、前記被加熱材の表面に黒色化
処理を施すことを特徴とする高周波誘導加熱装置用温度
検出装置。 - 【請求項13】請求項8乃至12のいずれか1項に記載
の温度検出装置において、前記被加熱材の表面に凹凸処
理を施すことを特徴とする高周波誘導加熱装置用温度検
出装置。 - 【請求項14】請求項8記載の温度検出装置において、
前記温度センサは、サーミスタ温度センサであり、 前記被加熱材を加熱する際に、前記サーミスタ温度セン
サを前記高周波誘導加熱装置を構成する加熱コイルの外
方に配置する一方、前記被加熱材の加熱が停止される際
に、該サーミスタ温度センサを前記被加熱材に接触させ
るために、前記サーミスタ温度センサを進退可能な駆動
部を備えることを特徴とする高周波誘導加熱装置用温度
検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000404434A JP2002190374A (ja) | 2000-12-20 | 2000-12-20 | 高周波誘導加熱装置用温度検出方法および機構 |
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JP2000404434A JP2002190374A (ja) | 2000-12-20 | 2000-12-20 | 高周波誘導加熱装置用温度検出方法および機構 |
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---|---|
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ID=18868391
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JP (1) | JP2002190374A (ja) |
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- 2000-12-20 JP JP2000404434A patent/JP2002190374A/ja active Pending
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