JP2002182452A - 電子写真システム用ローラ - Google Patents
電子写真システム用ローラInfo
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- JP2002182452A JP2002182452A JP2000379615A JP2000379615A JP2002182452A JP 2002182452 A JP2002182452 A JP 2002182452A JP 2000379615 A JP2000379615 A JP 2000379615A JP 2000379615 A JP2000379615 A JP 2000379615A JP 2002182452 A JP2002182452 A JP 2002182452A
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- JP
- Japan
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- filler
- roller
- parts
- weight
- rubber layer
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- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価な押出し成形で且つ研磨加工レスの方法
によって製造でき、ゴム層が薄肉で且つ低硬度でありな
がら、満足すべき表面粗さを有する電子写真システム用
ローラを提供する。 【解決手段】 芯金の外周に設けた厚み1.5mm以下
の薄肉ゴム層が、活性処理された充填材と活性処理され
ていない充填材とを含むニトリルゴムからなり、硬度が
50°以下で且つ表面粗さがRzで5μm以下である。
活性処理された充填材と活性処理されていない充填材の
含有量はそれぞれゴム材料基材100重量部に対して2
5〜50重量部であり、両者の合計含有量は同じく75
〜100重量部である。
によって製造でき、ゴム層が薄肉で且つ低硬度でありな
がら、満足すべき表面粗さを有する電子写真システム用
ローラを提供する。 【解決手段】 芯金の外周に設けた厚み1.5mm以下
の薄肉ゴム層が、活性処理された充填材と活性処理され
ていない充填材とを含むニトリルゴムからなり、硬度が
50°以下で且つ表面粗さがRzで5μm以下である。
活性処理された充填材と活性処理されていない充填材の
含有量はそれぞれゴム材料基材100重量部に対して2
5〜50重量部であり、両者の合計含有量は同じく75
〜100重量部である。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電子写真方式を利
用した複写機やプリンター等に使用される電子写真シス
テム用ローラに関するものである。
用した複写機やプリンター等に使用される電子写真シス
テム用ローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真方式を利用した複写機
やプリンター等においては、静電潜像の形成される感光
体ドラムの回りに、帯電ローラ、現像ローラ、転写ロー
ラ等の各種のローラが配置されている。これら電子写真
システム用ローラの基本的な構造は、導電性を有する金
属製の芯金の外周に、低硬度のゴム弾性体又はゴム発泡
体からなるゴム層を設けたものである。
やプリンター等においては、静電潜像の形成される感光
体ドラムの回りに、帯電ローラ、現像ローラ、転写ロー
ラ等の各種のローラが配置されている。これら電子写真
システム用ローラの基本的な構造は、導電性を有する金
属製の芯金の外周に、低硬度のゴム弾性体又はゴム発泡
体からなるゴム層を設けたものである。
【0003】電子写真システム用ローラには高い精度が
要求されるため、一般的に、高精度の金型を用いて金型
成形するか、又は通常に成形したローラを研磨加工して
製造されている。しかし、最近では更なる高精度化と小
型化、低コスト化の要求が高まっているため、金型成形
では小型化への対応や、組み付けによるバラツキの安定
化及び高精度化が検討され、研磨加工においても加工費
の低減が検討されている。
要求されるため、一般的に、高精度の金型を用いて金型
成形するか、又は通常に成形したローラを研磨加工して
製造されている。しかし、最近では更なる高精度化と小
型化、低コスト化の要求が高まっているため、金型成形
では小型化への対応や、組み付けによるバラツキの安定
化及び高精度化が検討され、研磨加工においても加工費
の低減が検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば、金型成形の場
合、所望の外径サイズを有する円筒形の金型を用い、こ
の金型内に芯金を挿入し、次に配合ゴム材料を加圧注入
した後、加硫成形してローラを製造する。しかし、金型
成形は低コストへの対応が可能であるが、通常の配合ゴ
ム材料では厚み2mm以下の空隙に注入することが難し
く、また加圧により芯金が曲ることがあるため、薄肉で
高精度のローラの製造は難しかった。
合、所望の外径サイズを有する円筒形の金型を用い、こ
の金型内に芯金を挿入し、次に配合ゴム材料を加圧注入
した後、加硫成形してローラを製造する。しかし、金型
成形は低コストへの対応が可能であるが、通常の配合ゴ
ム材料では厚み2mm以下の空隙に注入することが難し
く、また加圧により芯金が曲ることがあるため、薄肉で
高精度のローラの製造は難しかった。
【0005】また、研磨加工による場合は、精度的にラ
フな円筒形の金型を用いて、芯金の外周に所望の外径よ
りも大きい外径のゴム層を形成し、このゴム層を円筒研
磨機により所望の外径サイズまで研磨してローラとす
る。しかし、ゴム層の硬度が低くなると、研磨性が低下
すると共に、ゴム層表面に研磨跡が残りやすくなる。特
に最近では硬度50°以下にまでローラの低硬度化が進
んでいるが、このような低硬度のゴム層では、必要とさ
れるRz5μm以下の表面粗さを研磨加工によって得る
ことはできなかった。
フな円筒形の金型を用いて、芯金の外周に所望の外径よ
りも大きい外径のゴム層を形成し、このゴム層を円筒研
磨機により所望の外径サイズまで研磨してローラとす
る。しかし、ゴム層の硬度が低くなると、研磨性が低下
すると共に、ゴム層表面に研磨跡が残りやすくなる。特
に最近では硬度50°以下にまでローラの低硬度化が進
んでいるが、このような低硬度のゴム層では、必要とさ
れるRz5μm以下の表面粗さを研磨加工によって得る
ことはできなかった。
【0006】更に、研磨加工なし(以下、研磨加工レス
と言う)で高精度のローラを製造する方法についても、
金型成形を中心に検討が進んでいる。しかし、上記のご
とく金型成型では、小型で薄肉になるほど金型内への配
合ゴム材料の充填性が悪化し、またゴムの偏肉や射出成
形での高付加等のために精度を得ることが難しいうえ、
逆に工数増加並びにコスト増を招いている現状である。
と言う)で高精度のローラを製造する方法についても、
金型成形を中心に検討が進んでいる。しかし、上記のご
とく金型成型では、小型で薄肉になるほど金型内への配
合ゴム材料の充填性が悪化し、またゴムの偏肉や射出成
形での高付加等のために精度を得ることが難しいうえ、
逆に工数増加並びにコスト増を招いている現状である。
【0007】一方、安価なローラの製造方法として、芯
金をゴム押出機に供給し、ゴム押出機より芯金と配合ゴ
ム材料を共押出しして、芯金の外周にゴム層を形成する
押出し成形法がある。しかし、この方法では、ゴム層の
厚みが1.5mm以下の薄肉になると押出し成形そのも
のが難しくなるうえ、精度及び信頼性の確保が難しいた
め、研磨加工レスで電子写真システム用ローラの製造に
適用することは困難であった。
金をゴム押出機に供給し、ゴム押出機より芯金と配合ゴ
ム材料を共押出しして、芯金の外周にゴム層を形成する
押出し成形法がある。しかし、この方法では、ゴム層の
厚みが1.5mm以下の薄肉になると押出し成形そのも
のが難しくなるうえ、精度及び信頼性の確保が難しいた
め、研磨加工レスで電子写真システム用ローラの製造に
適用することは困難であった。
【0008】本発明は、このような従来の事情に鑑み、
安価で且つ研磨加工レスの方法によって製造でき、ゴム
層が薄肉で且つ低硬度でありながら、満足すべき表面粗
さを有する電子写真システム用ローラを提供することを
目的とする。
安価で且つ研磨加工レスの方法によって製造でき、ゴム
層が薄肉で且つ低硬度でありながら、満足すべき表面粗
さを有する電子写真システム用ローラを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供する電子写真システム用ローラは、芯
金の外周に厚み1.5mm以下の薄肉ゴム層を設けたロ
ーラであって、該薄肉ゴム層が活性処理された充填材と
活性処理されていない充填材とを含むニトリルゴムから
なり、硬度が50°以下であって、且つ表面粗さがRz
で5μm以下であることを特徴とする。
め、本発明が提供する電子写真システム用ローラは、芯
金の外周に厚み1.5mm以下の薄肉ゴム層を設けたロ
ーラであって、該薄肉ゴム層が活性処理された充填材と
活性処理されていない充填材とを含むニトリルゴムから
なり、硬度が50°以下であって、且つ表面粗さがRz
で5μm以下であることを特徴とする。
【0010】上記本発明の電子写真システム用ローラ
は、前記活性処理された充填材と活性処理されていない
充填材の含有量が、それぞれゴム材料基材100重量部
に対して25〜50重量部であることを特徴とする。ま
た、前記2種類の充填材の合計含有量が、ゴム材料基材
100重量部に対して75〜100重量部であることを
特徴とする。
は、前記活性処理された充填材と活性処理されていない
充填材の含有量が、それぞれゴム材料基材100重量部
に対して25〜50重量部であることを特徴とする。ま
た、前記2種類の充填材の合計含有量が、ゴム材料基材
100重量部に対して75〜100重量部であることを
特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】一般に、押出し形成などに用いる
配合ゴム材料には、加硫剤と共に、補強などの目的でカ
ーボンや炭カル(炭酸カルシウム)などの充填材が添加
されている。充填材の中でも、微細な炭カルは二次凝集
しやすく、配合ゴム材料に混合する際に塊を作り易いた
め、有機物による活性処理(脂肪酸処理や樹脂酸処理な
ど)を施して、配合ゴム材料への分散性を改善すること
が行なわれている。尚、活性処理された充填材は、分散
性と補強性が向上するが、加硫後のゴム層の硬度を高め
る傾向がある。
配合ゴム材料には、加硫剤と共に、補強などの目的でカ
ーボンや炭カル(炭酸カルシウム)などの充填材が添加
されている。充填材の中でも、微細な炭カルは二次凝集
しやすく、配合ゴム材料に混合する際に塊を作り易いた
め、有機物による活性処理(脂肪酸処理や樹脂酸処理な
ど)を施して、配合ゴム材料への分散性を改善すること
が行なわれている。尚、活性処理された充填材は、分散
性と補強性が向上するが、加硫後のゴム層の硬度を高め
る傾向がある。
【0012】従来の電子写真システム用ローラの製造に
際しても、ゴム層を補強するために充填材を使用するこ
とが多く、通常は分散性の良好な活性処理された充填材
を使用している。ただし、特に分散性を考慮する必要が
ない場合には、安価な活性処理されていない充填材が使
用される。いずれにしても、従来のローラ製造時には、
活性処理された充填材か又は活性処理されていない充填
材のいずれか片方のみを使用して配合ゴム材料を調整し
ていた。
際しても、ゴム層を補強するために充填材を使用するこ
とが多く、通常は分散性の良好な活性処理された充填材
を使用している。ただし、特に分散性を考慮する必要が
ない場合には、安価な活性処理されていない充填材が使
用される。いずれにしても、従来のローラ製造時には、
活性処理された充填材か又は活性処理されていない充填
材のいずれか片方のみを使用して配合ゴム材料を調整し
ていた。
【0013】本発明者らは、低コストの押出し成形にお
ける充填材の影響について検討を重ねた結果、従来別々
に使用されていた活性処理された充填材と活性処理され
ていない充填材とをニトリルゴム(ゴム材料基材)に混
合して使用することにより、薄肉ローラの押出し成形が
可能になると同時に、研磨加工レスであっても、低硬度
で且つ満足すべき表面性を有するゴム層が得られること
を見出した。
ける充填材の影響について検討を重ねた結果、従来別々
に使用されていた活性処理された充填材と活性処理され
ていない充填材とをニトリルゴム(ゴム材料基材)に混
合して使用することにより、薄肉ローラの押出し成形が
可能になると同時に、研磨加工レスであっても、低硬度
で且つ満足すべき表面性を有するゴム層が得られること
を見出した。
【0014】即ち、本発明の電子写真システム用ローラ
は、芯金の外周に厚み1.5mm以下の薄肉ゴム層を備
え、この薄肉ゴム層が活性処理された充填材と活性処理
されていない充填材とを含むニトリルゴム(NBR)か
らなり、硬度が50°以下であって、且つ表面粗さがR
z(十点平均粗さ)で5μm以下である。
は、芯金の外周に厚み1.5mm以下の薄肉ゴム層を備
え、この薄肉ゴム層が活性処理された充填材と活性処理
されていない充填材とを含むニトリルゴム(NBR)か
らなり、硬度が50°以下であって、且つ表面粗さがR
z(十点平均粗さ)で5μm以下である。
【0015】充填材は従来から使用されているもので良
く、具体的には、活性処理されていない充填材として
は、炭カルやカーボン等を使用する。また、活性処理さ
れた充填材としては、脂肪酸処理や樹脂酸処理等により
活性処理した炭カルが好ましい。充填材の含有量につい
ては、活性処理された充填材と活性処理されていない充
填材とは、それぞれゴム材料基材100重量部に対して
25〜50重量部の範囲とすることが好ましい。また、
活性処理された充填材と活性処理されていない充填材の
合計含有量は、ゴム材料基材100重量部に対して75
〜100重量部の範囲が好ましい。
く、具体的には、活性処理されていない充填材として
は、炭カルやカーボン等を使用する。また、活性処理さ
れた充填材としては、脂肪酸処理や樹脂酸処理等により
活性処理した炭カルが好ましい。充填材の含有量につい
ては、活性処理された充填材と活性処理されていない充
填材とは、それぞれゴム材料基材100重量部に対して
25〜50重量部の範囲とすることが好ましい。また、
活性処理された充填材と活性処理されていない充填材の
合計含有量は、ゴム材料基材100重量部に対して75
〜100重量部の範囲が好ましい。
【0016】本発明の電子写真システム用ローラは、押
出し成形法により安価に製造することができる。即ち、
金属製の芯金をゴム押出機に供給し、上記2種類の充填
材を含むNBRの配合ゴム材料を芯金と共に共押出し
し、芯金の外周にゴム層を形成した後、この配合ゴム材
料を加硫して薄肉ゴム層とする。尚、押出し成形する配
合ゴム材料には、加硫剤が配合されるほか、通常使用さ
れているような滑剤や加硫促進剤など各種の添加剤を混
合することができる。
出し成形法により安価に製造することができる。即ち、
金属製の芯金をゴム押出機に供給し、上記2種類の充填
材を含むNBRの配合ゴム材料を芯金と共に共押出し
し、芯金の外周にゴム層を形成した後、この配合ゴム材
料を加硫して薄肉ゴム層とする。尚、押出し成形する配
合ゴム材料には、加硫剤が配合されるほか、通常使用さ
れているような滑剤や加硫促進剤など各種の添加剤を混
合することができる。
【0017】かかる本発明の電子写真システム用ローラ
は、帯電ローラ、現像ローラ、転写ローラ等として好適
である。また、ローラの構造としては、芯金の外周に少
なくとも薄肉ゴム層を設けたものであればよく、例えば
薄肉ゴム層の外周に単層又は複数層のゴム層及び/又は
樹脂層を設けたローラであってもよい。また、これらの
薄肉ゴム層は、ソリッド形状であっても、スポンジ(発
泡体)形状であってもよい。
は、帯電ローラ、現像ローラ、転写ローラ等として好適
である。また、ローラの構造としては、芯金の外周に少
なくとも薄肉ゴム層を設けたものであればよく、例えば
薄肉ゴム層の外周に単層又は複数層のゴム層及び/又は
樹脂層を設けたローラであってもよい。また、これらの
薄肉ゴム層は、ソリッド形状であっても、スポンジ(発
泡体)形状であってもよい。
【0018】
【実施例】NBR100重量部に対して、加硫剤1.5
重量部、加硫促進剤2重量部、促進助剤5重量部と共
に、下記表1に示す種類と添加量の充填材を添加混練し
た配合ゴム材料を、SUM22からなる芯金の外周面に
共押出しし、加硫することによりゴム層の厚みが1.5
mmの薄肉ローラを作製した。尚、充填材としては、活
性処理された炭カル(表1には「炭カル(活)」と表
記)、活性処理されていない炭カル(表1には単に「炭
カル」と表記)、及びカーボン(活性処理なし)を使用
した。
重量部、加硫促進剤2重量部、促進助剤5重量部と共
に、下記表1に示す種類と添加量の充填材を添加混練し
た配合ゴム材料を、SUM22からなる芯金の外周面に
共押出しし、加硫することによりゴム層の厚みが1.5
mmの薄肉ローラを作製した。尚、充填材としては、活
性処理された炭カル(表1には「炭カル(活)」と表
記)、活性処理されていない炭カル(表1には単に「炭
カル」と表記)、及びカーボン(活性処理なし)を使用
した。
【0019】得られた各試料のローラについて、成形収
縮によってゴム層表面に現れる起伏(収縮引け)を観察
して評価すると共に、ゴム層の硬度及び表面粗さについ
て測定又は観察評価し、その結果を下記表1に「ゴム層
の性状」としてまとめて示した。尚、「収縮ひけ」につ
いては、レーザ変位測定により20μm以上の起伏の有
無を調べ、無い試料には○及び有る試料には×と表中に
記載した。また、表面粗さの欄に示す「荒れ」とは充填
材の補強性が少ないゴム肌の荒れた状態を、及び「凝
集」とは充填材の2次凝集による突起が発生している状
態を意味する。
縮によってゴム層表面に現れる起伏(収縮引け)を観察
して評価すると共に、ゴム層の硬度及び表面粗さについ
て測定又は観察評価し、その結果を下記表1に「ゴム層
の性状」としてまとめて示した。尚、「収縮ひけ」につ
いては、レーザ変位測定により20μm以上の起伏の有
無を調べ、無い試料には○及び有る試料には×と表中に
記載した。また、表面粗さの欄に示す「荒れ」とは充填
材の補強性が少ないゴム肌の荒れた状態を、及び「凝
集」とは充填材の2次凝集による突起が発生している状
態を意味する。
【0020】
【表1】
【0021】上記の結果から、NBRの薄肉ゴム層中に
活性処理された充填材と活性処理されていない充填材と
を含む本発明試料1〜4の各薄肉ローラでは、薄肉ゴム
層の硬度が50°以下で且つ表面粗さRzが5μm以下
であった。また、このときの各試料1〜4における活性
処理された充填材と活性処理されていない充填材の含有
量は、それぞれゴム材料基材(NBR)100重量部に
対して25〜50重量部の範囲内にあった。
活性処理された充填材と活性処理されていない充填材と
を含む本発明試料1〜4の各薄肉ローラでは、薄肉ゴム
層の硬度が50°以下で且つ表面粗さRzが5μm以下
であった。また、このときの各試料1〜4における活性
処理された充填材と活性処理されていない充填材の含有
量は、それぞれゴム材料基材(NBR)100重量部に
対して25〜50重量部の範囲内にあった。
【0022】一方、比較例の試料5〜12は、活性処理
された充填材と活性処理されていない充填材のいずれか
を含まないか、又はいずれかの充填材の含有量がゴム材
料基材100重量部に対して25〜50重量部の範囲外
であるため、硬度及び/又は表面粗さが満足すべきもの
とならなかった。
された充填材と活性処理されていない充填材のいずれか
を含まないか、又はいずれかの充填材の含有量がゴム材
料基材100重量部に対して25〜50重量部の範囲外
であるため、硬度及び/又は表面粗さが満足すべきもの
とならなかった。
【0023】更に、参考のために、充填材として活性処
理された炭カルをNBR100重量部に対して100重
量部添加した以外は上記と同じ配合ゴム材料を用いて、
従来と同様に金型成形と研磨加工により、ゴム層の厚み
が1.5mmの薄肉ローラを作製した。しかし、金型成
形では、金型の空隙に配合ゴム材料を注入することがで
きなかった。また、大径に成形したローラを円筒研磨し
た研磨加工ローラでは、ゴム層表面に研磨跡が残るう
え、表面粗さはRzで7.5μmと満足すべきものでは
なかった。
理された炭カルをNBR100重量部に対して100重
量部添加した以外は上記と同じ配合ゴム材料を用いて、
従来と同様に金型成形と研磨加工により、ゴム層の厚み
が1.5mmの薄肉ローラを作製した。しかし、金型成
形では、金型の空隙に配合ゴム材料を注入することがで
きなかった。また、大径に成形したローラを円筒研磨し
た研磨加工ローラでは、ゴム層表面に研磨跡が残るう
え、表面粗さはRzで7.5μmと満足すべきものでは
なかった。
【0024】上記本発明試料の各薄肉ローラをレーザー
ビームプリンターの帯電ローラとして組み付け、温度3
0℃、湿度85%の環境下で連続駆動する耐久試験を行
なった。その結果、各薄肉ローラは何ら問題なく使用で
き、実際に10000枚の画像のプリントを行っても濃
度ムラの無い優れた画像が得られた。
ビームプリンターの帯電ローラとして組み付け、温度3
0℃、湿度85%の環境下で連続駆動する耐久試験を行
なった。その結果、各薄肉ローラは何ら問題なく使用で
き、実際に10000枚の画像のプリントを行っても濃
度ムラの無い優れた画像が得られた。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、安価な押出し成形法に
よって、しかも研磨加工レスにて、ゴム層が1.5mm
以下の薄肉で且つゴム硬度が50°以下の低硬度であり
ながら、ゴム層の表面粗さがRzで5μm以下という、
優れた特性の電子写真システム用ローラを提供すること
ができる。
よって、しかも研磨加工レスにて、ゴム層が1.5mm
以下の薄肉で且つゴム硬度が50°以下の低硬度であり
ながら、ゴム層の表面粗さがRzで5μm以下という、
優れた特性の電子写真システム用ローラを提供すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 13/00 F16C 13/00 B G03G 15/08 501 G03G 15/08 501D 15/16 103 15/16 103 Fターム(参考) 2H003 BB11 CC05 2H032 AA05 2H077 AD06 FA12 FA22 3J103 AA21 AA51 FA15 GA02 GA57 GA58 HA53 4J002 AC071 DA036 DE236 DE237 FB237 FB267 FD016 FD017 GQ00 GT00
Claims (3)
- 【請求項1】 芯金の外周に厚み1.5mm以下の薄肉
ゴム層を設けた電子写真システム用ローラであって、該
薄肉ゴム層が活性処理された充填材と活性処理されてい
ない充填材とを含むニトリルゴムからなり、硬度が50
°以下であって、且つ表面粗さがRzで5μm以下であ
ることを特徴とする電子写真システム用ローラ。 - 【請求項2】 前記活性処理された充填材と活性処理さ
れていない充填材の含有量が、それぞれゴム材料基材1
00重量部に対して25〜50重量部であることを特徴
とする、請求項1に記載の電子写真システム用ローラ。 - 【請求項3】 前記2種類の充填材の合計含有量が、ゴ
ム材料基材100重量部に対して75〜100重量部で
あることを特徴とする、請求項1又は2に記載の電子写
真システム用ローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000379615A JP2002182452A (ja) | 2000-12-14 | 2000-12-14 | 電子写真システム用ローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000379615A JP2002182452A (ja) | 2000-12-14 | 2000-12-14 | 電子写真システム用ローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002182452A true JP2002182452A (ja) | 2002-06-26 |
Family
ID=18847944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000379615A Withdrawn JP2002182452A (ja) | 2000-12-14 | 2000-12-14 | 電子写真システム用ローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002182452A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007121445A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Bridgestone Corp | 帯電ローラ |
CN100375852C (zh) * | 2002-09-25 | 2008-03-19 | 山内株式会社 | 嵌入式橡胶辊 |
-
2000
- 2000-12-14 JP JP2000379615A patent/JP2002182452A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100375852C (zh) * | 2002-09-25 | 2008-03-19 | 山内株式会社 | 嵌入式橡胶辊 |
JP2007121445A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Bridgestone Corp | 帯電ローラ |
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