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JP2002170217A - 磁気ディスク - Google Patents

磁気ディスク

Info

Publication number
JP2002170217A
JP2002170217A JP2000363004A JP2000363004A JP2002170217A JP 2002170217 A JP2002170217 A JP 2002170217A JP 2000363004 A JP2000363004 A JP 2000363004A JP 2000363004 A JP2000363004 A JP 2000363004A JP 2002170217 A JP2002170217 A JP 2002170217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic layer
layer
powder
magnetic disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000363004A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Saito
真二 斉藤
Takeshi Tsunoda
毅 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000363004A priority Critical patent/JP2002170217A/ja
Priority to US09/997,871 priority patent/US6576322B2/en
Priority to EP01128329A priority patent/EP1211673A1/en
Publication of JP2002170217A publication Critical patent/JP2002170217A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/68Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent
    • G11B5/70Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y15/00Nanotechnology for interacting, sensing or actuating, e.g. quantum dots as markers in protein assays or molecular motors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
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    • Y10T428/24355Continuous and nonuniform or irregular surface on layer or component [e.g., roofing, etc.]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10T428/24967Absolute thicknesses specified
    • Y10T428/24975No layer or component greater than 5 mils thick
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁変換特性、特に高密度記録特性に優れ、ヘ
ッド走行において磁性層の破壊によるデータ損失が発生
せず、かつブロッキングが発生しない高密度記録用磁気
ディスクを提供すること。 【解決手段】 支持体上に実質的に非磁性である下層と
その上に強磁性金属粉末または六方晶フェライト粉末を
結合剤中に分散してなる磁性層が形成されている磁気デ
ィスクにおいて、前記磁性層の厚味は0.02〜0.5
μmであり、非接触式表面粗さ計で測定した該磁性層表
面の十点平均高さRzが20nm以上50nm以下であ
り、AFMで測定した高さが20nm以上の突起数が1
×105 個/mm2 以上2×106個/mm2 以下であ
る磁気ディスク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗布型の高記録密度
の磁気ディスクに関する。特に磁性層と実質的に非磁性
の下層を有し、磁性層に強磁性金属粉末または六方晶フ
ェライト粉末を含む高密度記録用の磁気ディスクに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスクの分野において、Co変性
酸化鉄を用いた2MBのMF−2HDフロッピー(登録
商標)ディスクがパーソナルコンピュータに標準搭載さ
れようになった。しかし扱うデータ容量が急激に増加し
ている今日において、その容量は十分とは言えなくな
り、フロッピーディスクの大容量化が望まれていた。
【0003】従来、磁気記録媒体には酸化鉄、Co変性
酸化鉄、CrO2 、強磁性金属粉末、六方晶系フェラ
イト粉末を結合剤中に分散した磁性層を非磁性支持体に
塗設したものが広く用いられる。この中でも強磁性金属
粉末と六方晶系フェライト粉末は高密度記録特性に優れ
ていることが知られている。デイスクの場合、高密度記
録特性に優れる強磁性金属粉末を用いた大容量ディスク
としては10MBのMF−2TD、21MBのMF−2
SDまたは六方晶フェライトを用いた大容量ディスクと
しては4MBのMF−2ED、21MBフロプティカル
などがあるが、容量、性能的に十分とは言えなかった。
このような状況に対し、高密度記録特性を向上させる試
みが多くなされている。以下にその例を示す。
【0004】ディスク状磁気記録媒体の特性を向上させ
るために、特開昭64−84418号公報には酸性基と
エポキシ基と水酸基を有する塩化ビニル樹脂を用いるこ
とが提案され、特公平3−12374号公報にはHcが
79.6kA/m(1000エルステッド(Oe))以
上、比表面積25〜70m 2 /gの金属粉末を用いる
ことが提案され、特公平6−28106号公報には磁性
体の比表面積と磁化量を定め、研磨剤を含ませることが
提案されている。
【0005】ディスク状磁気記録媒体の耐久性を改善さ
せるために、特公平7−85304には不飽和脂肪酸エ
ステルとエーテル結合を有する脂肪酸エステルを用いる
ことが提案され、特公平7ー70045には分岐脂肪酸
エステルとエーテル結合を有する脂肪酸エステルを用い
ることが提案され、特開昭54−124716にはモー
ス硬度6以上の非磁性粉末と高級脂肪酸エステルを含ま
せることが提案され、特公平7−89407には潤滑剤
を含む空孔の体積と表面粗さを0.005〜0.025
μmとすることが提案され、特開昭61−294637
には低融点と高融点の脂肪酸エステルを用いることが提
案され、特公平7ー36216には磁性層厚みに対し1
/4〜3/4の粒径の研磨剤と低融点の脂肪酸エステル
を用いることが提案され、特開平3−203018には
Alを含むメタル磁性体と酸化クロムを用いることが提
案されている。
【0006】非磁性の下層や中間層を有するディスク状
磁気記録媒体の構成として、特開平3ー120613に
は導電層と金属粉末を含む磁性層を有する構成が提案さ
れ、特開平6−290446には1μm以下の磁性層と
非磁性層を有する構成が提案され、特開昭62−159
337にはカーボン中間層と潤滑剤を含む磁性層からな
る構成が提案され、特開平5−290358にはカーボ
ンサイズを規定した非磁性層を有する構成が提案されて
いる。
【0007】一方、最近になり薄層磁性層と機能性非磁
性層からなるディスク状磁気記録媒体が開発され、10
0MBクラスのフロッピーディスクが登場している。こ
れらの特徴を示すものとして、特開平5−109061
にはHcが111.4kA/m(1400エルステッ
ド)で厚さ0.5μm以下の磁性層と導電性粒子を含む
非磁性層を有する構成が提案され、特開平5−1979
46には磁性層厚より大きい研磨剤を含む構成が提案さ
れ、特開平5−290354には磁性層厚が0.5μm
以下で、磁性層厚の厚み変動を±15%以内とし、表面
電気抵抗を規定した構成が、特開平6−68453には
粒径の異なる2種の研磨剤を含ませ、表面の研磨剤量を
規定した構成が提案されている。特開平6−52541
には研磨剤としてアルミナ、酸化クロム、ダイアモンド
の内少なくとも1種を含む磁気記録媒体が示され、これ
ら高硬度粉末を添加すると走行安定性が良好になるとし
ている。磁性層の厚み損失による再生出力の低下を改良
するために、磁性層を薄層化することが知られており、
例えば、特開平5ー182178号公報には非磁性支持
体上に無機質粉末を含み、結合剤に分散してなる下層非
磁性層と該非磁性層が湿潤状態にある内に強磁性粉末を
結合剤に分散してなる1.0μm以下の厚みの上層磁性
層を設けた磁気記録媒体が開示されている。
【0008】しかしながら、急速な磁気ディスクの大容
量化、高密度化にともない、このような技術をもってし
ても満足な特性を得ることが難しくなってきていた。特
に、高密度記録の場合、スペーシングロスの再生出力や
パルス半値幅への影響が大きくなるため、媒体表面の表
面性を平滑にする必要がある。しかし、表面を平滑にす
るとヘッドと媒体間の摩擦が高くなり、媒体表面の摩耗
や破壊が起こりやすくなる。そのためデータ読みだしが
不可能になりエラーとなる。また、媒体の表面を平滑に
すると、媒体間の摩擦も高くなり、滑り性が悪くなるた
め、製造工程におけるハンドリングが困難になるばかり
でなく、媒体同士が粘着してしまうという問題もあっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は電磁変換特
性、特に高密度記録特性が格段に改良され、さらにはヘ
ッド走行において磁性層の破壊によるデータ損失が発生
せず、かつブロッキングなどが発生せず媒体の製造が容
易である高密度記録用磁気ディスクを提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は下記(1)〜
(6)により達成された (1) 支持体上に実質的に非磁性である下層とその上
に強磁性金属粉末または六方晶フェライト粉末を結合剤
中に分散してなる磁性層が形成されている磁気ディスク
において、前記磁性層の厚味は0.02〜0.5μmで
あり、非接触式表面粗さ計で測定した該磁性層表面の十
点平均高さRzが20nm以上50nm以下であり、A
FMで測定した高さが20nm以上の突起数が1×10
5 個/mm 2 以上2×106個/mm2 以下であること
を特徴とする磁気ディスク。 (2) AFMで測定した高さが20nm以上の突起数
が3×105 個/mm2以上1×106個/mm2 以下で
ある特徴とする(1)記載の磁気ディスク。 (3) Rzが20nm以上30nm以下であることを
特徴とする(1)または(2)記載の磁気ディスク。 (4) 磁性層に含まれるカーボンブラックの平均粒径
が0.04〜0.12μmであることを特徴とする
(1)、(2)または(3)記載の磁気ディスク。 (5) 強磁性金属粉末の結晶子サイズが80〜160
Åであることを特徴とする(1)、(2)、(3)また
は(4)記載の磁気ディスク。 (6) 磁性層の結合剤が強磁性金属粉末に対し10〜
22質量部であることを特徴とする(1)〜(5)のい
ずれかに記載の磁気ディスク。高さ20nm以上の突起
数はデジタルイシンストゥルメンタル社製の原子間力顕
微鏡(AFM)ナノスコープIIIを用い、ディスク上
の任意の5箇所につき、30μm×30μmの面積での
突起数を計測した値の平均値である。Rzついては、W
YKO社製TOPO3Dを用いMIRAU法でディスク
上の250μm×250μmの面積で高い順に突起10
点を選びその平均値を求めた。測定を任意に5箇所で行
い、その値を平均したものをRzとした。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、支持体上に実質的に非
磁性である下層とその上に強磁性金属粉末または六方晶
フェライト粉末を結合剤中に分散してなる磁性層が形成
されている磁気ディスクにおいて、前記磁性層の厚味は
0.02μm以上〜0.5μm以下であり、非接触式表
面粗さ計で測定した該磁性層表面の十点平均高さRzが
20nm以上50nm以下であり、AFMで測定した高
さが20nm以上の突起数を1×105個/mm2以上2
×106個/mm2 以下(好ましくは3×105個/mm
2 以上1×106個/mm2 以下)とすることで、優れ
た高密度特性と優れた耐久性を併せ持ち高密度記録領域
での信頼性が格段に改良された磁気ディスクを得ること
ができた。Rzは好ましくは20nm以上30nm以下
である。
【0012】ここで実質的に非磁性である下層とは記録
に関与しない程度に磁性を持っていても良いという意味
であり、以降、単に下層または非磁性層という。本発明
者は、下層を設けた上に薄層磁性層を設けた磁気ディス
クにおける、電磁変換特性と表面形状、摩擦係数と表面
形状、走行耐久性と表面形状、の関係を鋭意調査した結
果、電磁変換特性は特定の面積の全突起の中でもっとも
高い突起10個の高さの平均値、すなわちRzによって
決まること、摩擦係数と耐久性は、それより小さい微少
な突起の個数で決まることを見い出した。
【0013】本発明の媒体が高い電磁変換特性、低い摩
擦係数、優れた耐久性を示す理由は定かでないが、磁気
ディスクではヘッドがスライダ内に組み込まれているた
め、電磁変換特性に大きな影響を与えるヘッドと媒体間
のスペースは、スライダ面が媒体表面の比較的少数の高
い突起により決まると考えられる。1個の突起ではスペ
ースを維持するに十分ではなく、逆に無数の突起はスペ
ースを維持するために必要ではない。Rzは電磁変換特
性との相関が高いのは10個程度の高い突起が、スライ
ダと媒体のスペースを決めていることを示しているもの
と思われる。
【0014】ここでRzは概ねスライダのレール幅に相
当する250μm四方の面積をWYCO社製TOPO−
3Dを用い、非接触式で測定したものである。一方、微
小な突起数を多くすると、媒体同士の点接触点が多くな
り、面接触を防ぐことができるために摩擦が低くなり、
製造が容易になるばかりでなく、走行耐久性も向上する
ものと推定している。微小突起の高さはAMFで30μ
m四方の面積で測定、高さは20nm以上突起の個数を
制御するのがもっとも大きな効果が得られる。
【0015】微少な突起を所定の個数に制御するために
は、塗布層組成や厚みでその影響度は異なるが、支持体
のフィラーの粒径と量により支持体表面の突起を制御す
ることが有効である。また、非磁性下層も磁性層表面の
形状に影響を与え、用いる非磁性粉体の粒径と形状を制
御することで磁性層表面に微細な突起を形成させること
ができる。磁性層は磁性体およぼカーボンブラックや研
磨剤などの固形の非磁性粉末の粒径を制御することで、
微小突起を形成させることができる。
【0016】また、結合剤量を少なくすると突起数が増
加するが、これは固形の粉体の形状が媒体表面形状とし
て現れやすいためである。
【0017】Rzを制御するためは、支持体の粗大突起
を少なくすること、磁性体および磁性層中の固形の非磁
性粉体、下層の非磁性粉体は、粒度分布がシャープで特
に粗粒子分が少ないこと、ジルコニアビーズなどを用い
て十分分散を行うこと、磁性層表面を研磨テープ等で表
面処理し粗大突起を事前に削り取ること、などが有効で
ある。
【0018】本発明の磁気ディスクの磁性層の抗磁力
(Hc)は、143.3kA/m(1800エルステッ
ド)以上が好ましく、更に好ましくは159.2kA/
m(2000エルステッド)以上であり、更に好ましく
は183.1〜278.6kA/m((2300〜35
00エルステッド)である。143.3kA/m(18
00エルステッド)未満では高密度記録の達成は困難で
ある。
【0019】本発明の磁性層の中心面平均表面粗さ(R
a)は、3D−MIRAU法により、0.5〜7.0n
mが望ましい。7.0nmを越えると磁気ディスクとヘ
ッドのスペーシングロスが大きくなり、出力が低く、ノ
イズが高くなり、本発明の磁気ディスクが有する媒体性
能を発揮出来ない。0.5nmに満たないと磁性層が磁
気ヘッドにより損傷を受けやすくなるので好ましくな
い。
【0020】以下に本発明の磁気記録媒体の各層構成及
び原材料等について更に詳しく説明する。 (磁性層)本発明の磁気ディスクでは下層と、薄層な磁
性層(以下、「上層」、「上層磁性層」ともいう)を支
持体の片面だけでも、両面に設けても良い。上下層は下
層を塗布後、下層が湿潤状態の内(W/W)でも、乾燥
した後(W/D)にでも上層磁性層を設けることが出来
る。生産得率の点から同時、又は逐次湿潤塗布が好まし
いが、デイスクの場合は乾燥後塗布も十分使用できる。
本発明の重層構成で同時、又は逐次湿潤塗布(W/W)
では上層/下層が同時に形成できるため、カレンダー工
程などの表面処理工程を有効に活用でき、極めて薄い磁
性層でもその表面粗さを良化できる。
【0021】(強磁性粉末)本発明の上層磁性層に使用
する強磁性粉末としては、強磁性金属粉末または六方晶
フェライト粉末を用いる。 (強磁性金属粉末)強磁性金属粉末としては、α−Fe
を主成分とする強磁性合金粉末が好ましい。これらの強
磁性粉末には所定の原子以外にAl、Si、S、Sc、
Ca、Ti、V、Cr、Cu、Y、Mo、Rh、Pd、
Ag、Sn、Sb、Te、Ba、Ta、W、Re、A
u、Hg、Pb、Bi、La、Ce、Pr、Nd、S
m、P、Co、Mn、Zn、Ni、Sr、Bなどの原子
を含んでもかまわない。特に、Al、Si、Ca、Y、
Ba、La、Nd、Sm、Co、Ni、Bの少なくとも
1つをα−Fe以外に含むことが好ましく、Co、Y、
Al、Nd、Smの少なくとも一つを含むことがさらに
好ましい。
【0022】Coの含有量はFeに対して0〜40原子
%が好ましく、さらに好ましくは15〜35原子%、よ
り好ましくは20〜35原子%である。Yの含有量は
1.5〜12原子%が好ましく、さらに好ましくは3〜
10原子%、より好ましくは4〜9原子%である。Al
は1.5〜30原子%が好ましく、さらに好ましくは5
〜20原子%、より好ましくは8〜15原子%である。
これらの強磁性粉末にはあとで述べる分散剤、潤滑剤、
界面活性剤、帯電防止剤などで分散前にあらかじめ処理
を行ってもかまわない。具体的には、特公昭44−14
090号、特公昭45−18372号、特公昭47−2
2062号、特公昭47−22513号、特公昭46−
28466号、特公昭46−38755号、特公昭47
−4286号、特公昭47−12422号、特公昭47
−17284号、特公昭47−18509号、特公昭4
7−18573号、特公昭39−10307号、特公昭
46−39639号、米国特許第3026215号、同
3031341号、同3100194号、同32420
05号、同3389014号などに記載されている。
【0023】強磁性金属粉末には少量の水酸化物、また
は酸化物が含まれてもよい。強磁性金属粉末の公知の製
造方法により得られたものを用いることができ、下記の
方法を挙げることができる。複合有機酸塩(主としてシ
ュウ酸塩)と水素などの還元性気体で還元する方法、酸
化鉄を水素などの還元性気体で還元してFeあるいはF
e−Co粒子などを得る方法、金属カルボニル化合物を
熱分解する方法、強磁性金属の水溶液に水素化ホウ素ナ
トリウム、次亜リン酸塩あるいはヒドラジンなどの還元
剤を添加して還元する方法、金属を低圧の不活性気体中
で蒸発させて粉末を得る方法などである。このようにし
て得られた強磁性金属粉末は公知の徐酸化処理、すなわ
ち有機溶剤に浸漬したのち乾燥させる方法、有機溶剤に
浸漬したのち酸素含有ガスを送り込んで表面に酸化膜を
形成したのち乾燥させる方法、有機溶剤を用いず酸素ガ
スと不活性ガスの分圧を調整して表面に酸化皮膜を形成
する方法のいずれを施したものでも用いることができ
る。
【0024】磁性層に含有される強磁性金属粉末をBE
T法による比表面積(SBET)で表せば、通常45〜8
0m2/gであり、好ましくは50〜70m2/gであ
る。45m2/g以下ではノイズが高くなり、80m2
g以上では表面性が得にくく好ましくない。強磁性金属
粉末の結晶子サイズは、好ましくは80〜160Åであ
り、さらに好ましくは100〜140Å、更に好ましく
は110〜140Åである。強磁性金属粉末の平均長軸
長は、好ましくは30〜150nmであり、さらに好ま
しくは30〜100nmである。強磁性金属粉末の針状
比は、3〜15が好ましく、さらには5〜12が好まし
い。強磁性金属粉末の飽和磁化(σS)は、通常100
〜200A・m2/kg(emu/g)であり、好まし
くは120A・m2/kg(emu/g)〜180A・
2/kg(emu/g)である。
【0025】強磁性金属粉末の含水率は、0.01〜2
質量%とするのが好ましい。結合剤の種類によって強磁
性金属粉末の含水率は最適化するのが好ましい。強磁性
金属粉末のpHは、用いる結合剤との組合せにより最適
化することが好ましい。その範囲は通常、4〜12であ
るが、好ましくは6〜10である。強磁性金属粉末は、
必要に応じ、Al、Si、Pまたはこれらの酸化物など
で表面処理を施してもかまわない。その量は強磁性金属
粉末に対し通常、0.1〜10質量%であり表面処理を
施すと脂肪酸などの潤滑剤の吸着が100mg/m 2
下になり好ましい。強磁性金属粉末には、可溶性のN
a、Ca、Fe、Ni、Srなどの無機イオンを含む場
合がある。これらは、本質的に無い方が好ましいが、2
00ppm以下であれば特に特性に影響を与えることは
少ない。また、本発明に用いられる強磁性金属粉末は、
空孔が少ないほうが好ましくその値は20容量%以下、
さらに好ましくは5容量%以下である。また形状につい
ては先に示した粒子サイズについての特性を満足すれば
針状、米粒状、紡錘状のいずれでもかまわない。
【0026】強磁性金属粉末自体のSFD(switching
field distribution) は小さい方が好ましく、0.8以
下が好ましい。強磁性金属粉末のHcの分布を小さくす
ることが好ましい。尚、SFDが0.8以下であると、
電磁変換特性が良好で、出力が高く、また、磁化反転が
シャープでピークシフトも少なくなり、高密度デジタル
磁気記録に好適である。Hcの分布を小さくするために
は、強磁性金属粉末においてはゲータイトの粒度分布を
良くする、焼結を防止するなどの方法がある。
【0027】(六方晶フェライト粉末)六方晶フェライ
トとしては、バリウムフェライト、ストロンチウムフェ
ライト、鉛フェライト、カルシウムフェライトおよびこ
れらの各種の各置換体、Co置換体等がある。具体的に
はマグネトプランバイト型のバリウムフェライト及びス
トロンチウムフェライト、スピネルで粒子表面を被覆し
たマグネトプランバイト型フェライト、さらに一部スピ
ネル相を含有した複合マグネトプランバイト型のバリウ
ムフェライト及びストロンチウムフェライト等が挙げら
れ、その他所定の原子以外にAl、Si、S、Nb、S
n、Ti、V、Cr、Cu、Y、Mo、Rh、Pd、A
g、Sn、Sb、Te、W、Re、Au、Bi、La、
Ce、Pr、Nd、P、Co、Mn、Zn、Ni、B、
Ge、Nbなどの原子を含んでもかまわない。一般には
Co−Zn、Co−Ti、Co−Ti−Zr、Co−T
i−Zn、Ni−Ti−Zn、Nb−Zn−Co、Sn
ーZn−Co、Sn−Co−Ti、Nb−Zn等の元素
を添加した物を使用することができる。原料・製法によ
っては特有の不純物を含有するものもある。粉体サイズ
は、六角板径で好ましくは平均板径が10〜55nm、
さらに好ましくは10〜45nmであり、特に好ましく
は10〜40nmである。
【0028】特にトラック密度を上げるため磁気抵抗ヘ
ッド(MRヘッド)で再生する場合、低ノイズにする必
要があり、平均板径は45nm以下が好ましいが、10
nmより小さいと熱揺らぎのため安定な磁化が望めな
い。55nmより大きいとノイズが高く、いずれも高密
度磁気記録には向かない。板状比(板径/板厚)は1〜
15が望ましい。好ましくは1〜7である。板状比が小
さいと磁性層中の充填性は高くなり好ましいが、十分な
配向性が得られない。15より大きいと粒子間のスタッ
キングによりノイズが大きくなる。この粉体サイズ範囲
のBET法による比表面積は30〜200m2/gを示
す。比表面積は概ね粒子板径と板厚からの算術計算値と
符号する。粒子板径・板厚の分布は狭いほど好ましい。
数値化は困難であるが、粒子TEM(透過型電子顕微
鏡)写真より約500個を無作為に測定することで比較
できる。分布は正規分布ではない場合が多いが、計算し
て平均サイズに対する標準偏差で表すとσ/平均粉体サ
イズ=0.1〜1.5である。粉体サイズ分布をシャー
プにするには、粒子生成反応系をできるだけ均一にする
と共に、生成した粒子に分布改良処理を施すことも行わ
れている。たとえば酸溶液中で超微細粉体を選別的に溶
解する方法等も知られている。
【0029】(カーボンブラック)磁性層は、所望によ
りカーボンブラックを含むことができる。使用されるカ
ーボンブラックはゴム用ファーネス、ゴム用サーマル、
カラー用ブラック、導電性カーボンブラック、アセチレ
ンブラック、等を用いることができる。比表面積は5〜
500m2/g、DBP吸油量は10〜400ml/1
00g、平均粒子径は5nm〜300nm、pHは2〜
10、含水率は0.1〜10質量%、タップ密度は0.
1〜1g/cc、が好ましい。平均粒子径は0.04μ
(40nm)〜0.12μ(120nm)が特に好まし
い。磁性層に用いられるカーボンブラックの具体的な例
としては、キャボット製、BLACKPEARLS 2
000、1300、1000、900、905、80
0、700、VULCAN XC−72、旭カーボン
製、#80、#60、#55、#50、#35、三菱化
学製、#2400B、#2300、#900、#100
0、#30、#40、#10B、コロンビアンカーボン
製、CONDUCTEX SC、RAVEN 150、
50、40、15、RAVEN−MT−P、アクゾー社
製、ケッチェンブラックEC、などがあげられる。カー
ボンブラックを分散剤などで表面処理したり、樹脂でグ
ラフト化して使用しても、表面の一部をグラファイト化
したものを使用してもかまわない。特に、非磁性層に含
有されるカーボンブラックの場合と同様にカルボン酸ア
ミン塩及び燐酸エステルアミン塩から選択される少なく
とも1種以上のアニオン性界面活性剤で処理され、平均
粒子径が40〜120nmのカーボンブラックが好まし
い。また、カーボンブラックを磁性塗料に添加する前に
あらかじめ結合剤で分散してもかまわない。これらのカ
ーボンブラックは単独、または組合せで使用することが
できる。カーボンブラックを使用する場合は、強磁性金
属粉末に対する量の0.1〜30質量%で通常、用いる
ことができる。カーボンブラックは磁性層の帯電防止、
摩擦係数低減、遮光性付与、膜強度向上などの働きがあ
り、これらは用いるカーボンブラックにより異なる。従
って本発明に使用されるこれらのカーボンブラックは上
層磁性層、下層でその種類、量、組合せを変え、粉体サ
イズ、吸油量、電導度、pHなどの先に示した諸特性を
もとに目的に応じて使い分けることはもちろん可能であ
り、むしろ各層で最適化すべきものである。本発明の磁
性層で使用できるカーボンブラックは例えば(「カーボ
ンブラック便覧」カーボンブラック協会編)を参考にす
ることができる。
【0030】(研磨剤)磁性層に使用できる研磨剤とし
ては、α化率90%以上のα−アルミナ、β−アルミ
ナ、ダイヤモンド、炭化ケイ素、酸化クロム、酸化セリ
ウム、α−酸化鉄、コランダム、窒化珪素、炭化珪素、
チタンカーバイト、酸化チタン、二酸化珪素、窒化ホウ
素、など主としてモ−ス硬度6以上の公知の材料が単独
または組合せで使用される。また、これらの研磨剤同士
の複合体(研磨剤を他の研磨剤で表面処理したもの)を
使用してもよい。これらの研磨剤には主成分以外の化合
物または元素が含まれる場合もあるが主成分が90質量
%以上であれば効果にかわりはない。これら研磨剤の粒
径は0.01〜1μmが好ましく、特に電磁変換特性を
高めるためには、その粒度分布が狭い方が好ましい。ま
た耐久性を向上させるには必要に応じて粒径の異なる研
磨剤を組み合わせたり、単独の研磨剤でも粒径分布を広
くして同様の効果をもたせることも可能である。タップ
密度は0.3〜1.5g/cc、含水率は0.1〜5質
量%、pHは2〜11、比表面積は1〜40m2/gが
好ましい。研磨剤の形状は針状、球状、サイコロ状、の
いずれでも良いが、形状の一部に角を有するものが研磨
性が高く好ましい。具体的には住友化学社製AKP−1
0、AKP−15、AKP−20、AKP−30、AK
P−50、HIT−20、HIT−30、HIT−5
0、HIT−60A、HIT−50G、HIT−70、
HIT−80、HIT−82、HIT−100、レイノ
ルズ社製ERC−DBM、HP−DBM、HPS−DB
M、不二見研磨剤社製WA10000、上村工業社製U
B20、日本化学工業社製G−5、クロメックスU2、
クロメックスU1、戸田工業社製TF100、TF14
0、イビデン社製ベータランダムウルトラファイン、昭
和鉱業社製B−3などが挙げられる。これらの研磨剤は
必要に応じ下層に添加することもできる。下層に添加す
ることで表面形状を制御したり、研磨剤の突出状態を制
御したりすることができる。これら磁性層、下層の添加
する研磨剤の粒径、量はむろん最適値に設定すべきもの
である。
【0031】(下層)次に下層に関する詳細な内容につ
いて説明する。本発明の磁気ディスクの下層は、実質的
に非磁性であればその構成は制限されるべきものではな
いが、通常、少なくとも樹脂からなり、好ましくは、粉
体、例えば、無機粉末あるいは有機粉末が樹脂中に分散
されたものが挙げられる。該無機粉末は、通常、好まし
くは非磁性粉末であるが、下層が実質的に非磁性である
範囲で磁性粉末も使用され得るものである。下層が実質
的に非磁性であるとは、上層の電磁変換特性を実質的に
低下させない範囲で下層が磁性を有することを許容する
ということである。具体的には、例えば下層の残留磁束
密度が0.01テスラ(100ガウス)以下または抗磁
力が7.96kA/m(100エルステッド)以下であ
るような場合である。
【0032】(非磁性粉末)該非磁性粉末としては、例
えば、金属酸化物、金属炭酸塩、金属硫酸塩、金属窒化
物、金属炭化物、金属硫化物などの無機化合物から選択
することができる。無機化合物としては、例えばα化率
90%以上のα−アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミ
ナ、θ−アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、酸化セリ
ウム、α−酸化鉄、ヘマタイト、ゲータイト、コランダ
ム、窒化珪素、チタンカーバイド、酸化チタン、二酸化
珪素、酸化スズ、酸化マグネシウム、酸化タングステ
ン、酸化ジルコニウム、窒化ホウ素、酸化亜鉛、炭酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二硫化モリ
ブデンなどが単独または組合せで使用される。特に好ま
しいのは、粒度分布の小ささ、機能付与の手段が多いこ
となどから、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、硫酸バ
リウムであり、更に好ましいのは二酸化チタン、α酸化
鉄である。
【0033】これら非磁性粉末の平均粒子サイズは、
0.005〜2μmが好ましいが、必要に応じて粒子サ
イズの異なる非磁性粉末を組み合わせたり、単独の非磁
性粉末でも粒径分布を広くして同様の効果をもたせるこ
ともできる。とりわけ好ましいのは非磁性粉末の平均粒
子径は0.01μm〜0.2μmである。特に、非磁性
粉末が粒状金属酸化物である場合は、平均粒子径0.0
8μm以下が好ましく、針状金属酸化物である場合は、
平均長軸長が0.3μm以下が好ましく、0.2μm以
下がさらに好ましい。タップ密度は通常、0.05〜2
g/ml、好ましくは0.2〜1.5g/mlである。
非磁性粉末の含水率は通常、0.1〜5質量%、好まし
くは0.2〜3質量%、更に好ましくは0.3〜1.5
質量%である。非磁性粉末のpHは通常、2〜11であ
るが、pHは3〜10の間が特に好ましい。非磁性粉末
の比表面積は、通常1〜100m2/g、好ましくは5
〜80m2/g、更に好ましくは10〜70m2/gであ
る。非磁性粉末の結晶子サイズは0.004μm〜1μ
mが好ましく、0.04μm〜0.1μmが更に好まし
い。DBP(ジブチルフタレート)を用いた吸油量は通
常、5〜100ml/100g、好ましくは10〜80
ml/100g、更に好ましくは20〜60ml/10
0gである。比重は、通常1〜12、好ましくは3〜6
である。形状は針状、球状、多面体状、板状のいずれで
もよい。モース硬度は、4以上、10以下のものが好ま
しい。非磁性粉末のSA(ステアリン酸)吸着量は通
常、1〜20μmol/m2 、好ましくは2〜15μm
ol/m2 、さらに好ましくは3〜8μmol/m2
ある。これらの非磁性粉末の表面は表面処理が施されA
23 、SiO2 、TiO2、ZrO2 、SnO2、S
23 、ZnO、Y23 が存在することが好ましい。
特に分散性に好ましいのはAl23 、SiO2 、Ti
2 、ZrO2 であるが、更に好ましいのはAl2
3 、SiO2 、ZrO2 である。これらは組み合わせて
使用してもよいし、単独で用いることもできる。また、
目的に応じて共沈させた表面処理層を用いても良いし、
先ずアルミナを存在させた後にその表層にシリカを存在
させる方法、またはその逆の方法を採ることもできる。
また、表面処理層は目的に応じて多孔質層にしても構わ
ないが、均質で密である方が一般には好ましい。
【0034】本発明の下層に用いられる非磁性粉末の具
体的な例としては、昭和電工製ナノタイト、住友化学製
HIT−100、ZA−G1、戸田工業社製αヘマタイ
トDPN−250,DPN−250BX,DPN−24
5,DPN−270BX,DPN−500BX,DBN
−SA1,DBN−SA3、石原産業製酸化チタンTT
O−51B,TTO−55A,TTO−55B,TTO
−55C,TTO−55S,TTO−55D,SN−1
00、αヘマタイトE270,E271,E300,E
303、チタン工業製酸化チタンSTT−4D,STT
−30D,STT−30,STT−65C、αヘマタイ
トα−40、テイカ製MT−100S,MT−100
T,MT−150W,MT−500B,MT−600
B,MT−100F,MT−500HD、堺化学製FI
NEX−25,BF−1,BF−10,BF−20,S
T−M、同和鉱業製DEFIC−Y,DEFIC−R、
日本アエロジル製AS2BM,TiO2P25、宇部興
産製100A,500A、およびそれを焼成したものが
挙げられる。特に好ましい非磁性粉末は二酸化チタンと
α−酸化鉄である。
【0035】下層にカーボンブラックを混合させて公知
の効果である表面電気抵抗(Rs)を下げること、光透
過率を小さくすることができるとともに、所望のマイク
ロビッカース硬度を得る事ができる。また、下層にカー
ボンブラックを含ませることで潤滑剤貯蔵の効果をもた
らすことも可能である。カーボンブラックの種類はゴム
用ファーネス、ゴム用サーマル、カラー用ブラック、ア
セチレンブラックなどを用いることができる。下層のカ
ーボンブラックは所望する効果によって、以下のような
特性を最適化すべきであり、併用することでより効果が
得られることがある。
【0036】下層のカーボンブラックの比表面積は通
常、100〜500m2/g、好ましくは150〜40
0m2/g、DBP吸油量は20〜400ml/100
g、好ましくは30〜400ml/100gである。カ
ーボンブラックの平均粒子径は通常、5〜80nm、好
ましくは10〜50nm、さらに好ましくは10〜40
nmである。カーボンブラックのpHは2〜10、含水
率は0.1〜10質量%、タップ密度は0.1〜1g/
mlが好ましい。本発明に用いられるカーボンブラック
の具体的な例としてはキャボット社製 BLACKPE
ARLS 2000,1300,1000,900,8
00,880,700、VULCAN XC−72、三
菱化成工業社製 #3050B,#3150B,#32
50B,#3750B,#3950B,#950,#6
50B,#970B,#850B,MA−600,MA
−230,#4000,#4010、コロンビアンカー
ボン社製 CONDUCTEX SC、RAVEN 8
800,8000,7000,5750,5250,3
500,2100,2000,1800,1500,1
255,1250、アクゾ社製ケッチェンブラックEC
などがあげられる。カーボンブラックを分散剤などで表
面処理したり、樹脂でグラフト化して使用しても、表面
の一部をグラファイト化したものを使用してもかまわな
い。また、カーボンブラックを塗料に添加する前にあら
かじめ結合剤で分散してもかまわない。これらのカーボ
ンブラックは上記無機質粉末に対して50質量%を越え
ない範囲、非磁性層総質量の40質量%を越えない範囲
で使用できる。これらのカーボンブラックは単独、また
は組合せで使用することができる。本発明で使用できる
カーボンブラックは例えば「カーボンブラック便覧」
(カーボンブラック協会編)を参考にすることができ
る。
【0037】また下層には有機質粉末を目的に応じて、
添加することもできる。例えば、アクリルスチレン系樹
脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、メラミン系樹脂粉
末、フタロシアニン系顔料が挙げられるが、ポリオレフ
ィン系樹脂粉末、ポリエステル系樹脂粉末、ポリアミド
系樹脂粉末、ポリイミド系樹脂粉末、ポリフッ化エチレ
ン樹脂も使用することができる。その製法は特開昭62
−18564号、特開昭60−255827号に記され
ているようなものが使用できる。
【0038】(結合剤)磁性層および下層に用いられる
結合剤の種類、量に関しては従来の公知技術が適用でき
る。結合剤としては、従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、反応型樹脂やこれらの混合物が使用される。熱
可塑性樹脂としては、ガラス転移温度が、通常−100
〜150℃、数平均分子量が通常、1,000〜200,
000、好ましくは10,000〜100,000、重合
度が、通常約50〜1000程度のものである。
【0039】このような例としては、塩化ビニル、酢酸
ビニル、ビニルアルコール、マレイン酸、アクリル酸、
アクリル酸エステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリ
ル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、スチレン、
ブタジエン、エチレン、ビニルブチラール、ビニルアセ
タール、ビニルエーテルなどの単量体から導かれる構成
単位を含む重合体または共重合体、ポリウレタン樹脂、
各種ゴム系樹脂がある。また、熱硬化性樹脂または反応
型樹脂として、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウ
レタン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド
樹脂、アクリル系反応樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、シ
リコーン樹脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、ポリエステ
ル樹脂とイソシアネートプレポリマ−の混合物、ポリエ
ステルポリオールとポリイソシアネートの混合物、ポリ
ウレタンとポリイソシアネートの混合物などがあげられ
る。これらの樹脂については朝倉書店発行の「プラスチ
ックハンドブック」に詳細に記載されている。また、公
知の電子線硬化型樹脂を各層に使用することも可能であ
る。これらの例とその製造方法については特開昭62−
256219号に詳細に記載されている。以上の樹脂は
単独または組合せて使用できるが、好ましいものとして
塩化ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル酢酸ビニルビニルアルコール共重合体、塩化ビニ
ル酢酸ビニル無水マレイン酸共重合体、から選ばれる少
なくとも1種とポリウレタン樹脂の組合せ、またはこれ
らにポリイソシアネートを組み合わせたものがあげられ
る。
【0040】ポリウレタン樹脂の構造は、ポリエステル
ポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン、ポリエーテ
ルポリエステルポリウレタン、ポリカーボネートポリウ
レタン、ポリエステルポリカーボネートポリウレタン、
ポリカプロラクトンポリウレタンなど公知のものが使用
できる。ここに示したすべての結合剤について、より優
れた分散性と耐久性を得るためには必要に応じ、−CO
OM,−SO3M、−OSO3M、−P=O(OM)2
−O−P=O(OM)2 、(以上につきMは水素原子、
またはアルカリ金属塩基)、−OH、−NR2 、−N+
3 (Rは炭化水素基)、エポキシ基、−SH、−CN
などから選ばれる少なくともひとつ以上の極性基を共重
合または付加反応で導入したものを用いることが好まし
い。このような極性基の量は、10-1〜10-8モル/g
であり、好ましくは10-2〜10-6モル/gである。
【0041】結合剤の具体的な例としては、ユニオンカ
−バイト社製VAGH、VYHH、VMCH、VAG
F、VAGD,VROH,VYES,VYNC,VMC
C,XYHL,XYSG,PKHH,PKHJ,PKH
C,PKFE,日信化学工業社製、MPR−TA、MP
R−TA5,MPR−TAL,MPR−TSN,MPR
−TMF,MPR−TS、MPR−TM、MPR−TA
O、電気化学社製1000W、DX80,DX81,D
X82,DX83、100FD、日本ゼオン社製MR−
104、MR−105、MR110、MR100、MR
555、400X−110A、日本ポリウレタン社製ニ
ッポランN2301、N2302、N2304、大日本
インキ社製パンデックスT−5105、T−R308
0、T−5201、バ−ノックD−400、D−210
−80、クリスボン6109,7209,東洋紡社製バ
イロンUR8200,UR8300、UR−8700、
RV530,RV280、大日精化社製、ダイフェラミ
ン4020,5020,5100,5300,902
0,9022、7020,三菱化成社製、MX500
4,三洋化成社製サンプレンSP−150、旭化成社製
サランF310,F210などが挙げられる。
【0042】下層、磁性層に用いられる結合剤は、下層
にあっては非磁性粉末、磁性層にあっては強磁性金属粉
末に対し、各々通常、5〜50質量%の範囲、好ましく
は10〜22質量%の範囲で用いられる。塩化ビニル系
樹脂を用いる場合は5〜30質量%、ポリウレタン樹脂
を用いる場合は2〜20質量%、ポリイソシアネートは
2〜20質量%の範囲でこれらを組み合わせて用いるこ
とが好ましいが、例えば、微量の脱塩素によりヘッド腐
食が起こる場合は、ポリウレタンのみまたはポリウレタ
ンとイソシアネートのみを使用することも可能である。
ポリウレタンを用いる場合はガラス転移温度が−50〜
150℃、更には0〜100℃、破断伸びが100〜2
000%、破断応力は0.05〜10Kg/mm
2(0.49〜98MPa)、降伏点は0.05〜10
Kg/mm2(0.49〜98MPa)が好ましい。
【0043】磁気ディスクは基本的に下層および磁性層
からなるが、下層および/または磁性層を複層化しても
よい。従って、結合剤量、結合剤中に占める塩化ビニル
系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイソシアネート、ある
いはそれ以外の樹脂の量、磁性層を形成する各樹脂の分
子量、極性基量、あるいは先に述べた樹脂の物理特性な
どを必要に応じ各層とで変えることはもちろん可能であ
り、むしろ各層で最適化すべきであり、多層構成に関す
る公知技術を適用できる。例えば、各層で結合剤量を変
更する場合、磁性層表面の擦傷を減らすためには磁性層
の結合剤量を増量すること、ヘッドに対するヘッドタッ
チを良好にするためには、下層の結合剤量を多くして柔
軟性を持たせることなどが挙げられるが、適用に際して
は、本発明の効果が発揮される範囲で最適化されること
が好ましいことは言を待たない。
【0044】ポリイソシアネートとしては、トリレンジ
イソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシア
ネート、o−トルイジンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネ
ートなどのイソシアネート類、また、これらのイソシア
ネート類とポリアルコールとの生成物、また、イソシア
ネート類の縮合によって生成したポリイソシアネートな
どを使用することができる。これらのイソシアネート類
の市販されている商品名としては、日本ポリウレタン社
製、コロネートL、コロネートHL,コロネート203
0、コロネート2031、ミリオネートMR,ミリオネ
ートMTL、武田薬品社製、タケネートD−102、タ
ケネートD−110N、タケネートD−200、タケネ
ートD−202、住友バイエル社製、デスモジュール
L,デスモジュールIL、デスモジュールN、デスモジ
ュールHLなどがありこれらを単独または硬化反応性の
差を利用して二つもしくはそれ以上の組合せで各層とも
用いることができる。
【0045】(添加剤)磁気ディスクの磁性層と下層に
使用される添加剤としては、潤滑効果、帯電防止効果、
分散効果、可塑効果などをもつものが使用される。添加
剤としては、二硫化モリブデン、二硫化タングステング
ラファイト、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、シリコーンオイ
ル、極性基をもつシリコーン、脂肪酸変性シリコーン、
フッ素含有シリコーン、フッ素含有アルコール、フッ素
含有エステル、ポリオレフィン、ポリグリコール、アル
キル燐酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、アルキル
硫酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、ポリフェニル
エーテル、フェニルホスホン酸、αナフチル燐酸、フェ
ニル燐酸、ジフェニル燐酸、p−エチルベンゼンホスホ
ン酸、フェニルホスフィン酸、アミノキノン類、各種シ
ランカップリング剤、チタンカップリング剤、フッ素含
有アルキル硫酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、炭
素数10〜24の一塩基性脂肪酸(不飽和結合を含んで
も、また分岐していてもかまわない)、および、これら
の金属塩(Li、Na、K、Cuなど)または、炭素数
12〜22の一価、二価、三価、四価、五価、六価アル
コール(不飽和結合を含んでも、また分岐していてもか
まわない)、炭素数12〜22のアルコキシアルコール
(不飽和結合を含んでも、また分岐していてもかまわな
い)、炭素数10〜24の一塩基性脂肪酸(不飽和結合
を含んでも、また分岐していてもかまわない)と炭素数
2〜12の一価、二価、三価、四価、五価、六価アルコ
ールのいずれか一つ(不飽和結合を含んでも、また分岐
していてもかまわない)とからなるモノ脂肪酸エステル
またはジ脂肪酸エステルまたはトリ脂肪酸エステル、ア
ルキレンオキシド重合物のモノアルキルエーテルの脂肪
酸エステル、炭素数8〜22の脂肪酸アミド、炭素数8
〜22の脂肪族アミンなどが挙げられる。
【0046】これらの具体例として下記のものが挙げら
れる。脂肪酸では、カプリン酸、カプリル酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレ
ン酸、イソステアリン酸など。エステル類ではブチルス
テアレート、オクチルステアレート、アミルステアレー
ト、イソオクチルステアレート、ブチルミリステート、
オクチルミリステート、ブトキシエチルステアレート、
ブトキシジエチルステアレート、2−エチルヘキシルス
テアレート、2−オクチルドデシルパルミテート、2−
ヘキシルドデシルパルミテート、イソヘキサデシルステ
アレート、オレイルオレエート、ドデシルステアレー
ト、トリデシルステアレート、エルカ酸オレイル、ネオ
ペンチルグリコールジデカノエート、エチレングリコー
ルジオレイルなど。アルコール類ではオレイルアルコー
ル、ステアリルアルコール、ラウリルアルコールなど。
【0047】アルキレンオキサイド系、グリセリン系、
グリシドール系、アルキルフェノールエチレンオキサイ
ド付加体などのノニオン界面活性剤、環状アミン、エス
テルアミド、第四級アンモニウム塩類、ヒダントイン誘
導体、複素環類、ホスホニウムまたはスルホニウム類な
どのカチオン系界面活性剤、カルボン酸、スルフォン
酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基などの酸性
基を含むアニオン界面活性剤、アミノ酸類、アミノスル
ホン酸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エステル
類、アルキルベダイン型などの両性界面活性剤なども使
用できる。これらの界面活性剤については、「界面活性
剤便覧」(産業図書株式会社発行)に詳細に記載されて
いる。これらの潤滑剤、帯電防止剤などは必ずしも10
0%純粋ではなく、主成分以外に異性体、未反応物、副
反応物、分解物、酸化物などの不純分が含まれてもかま
わない。これらの不純分は30質量%以下が好ましく、
さらに好ましくは10質量%以下である。
【0048】これらの潤滑剤、界面活性剤は個々に異な
る物理的作用を有するものであり、その種類、量、およ
び相乗的効果を生み出す潤滑剤の併用比率は目的に応じ
最適に定められるべきものである。下層、磁性層で融点
の異なる脂肪酸を用い表面への滲み出しを制御する、沸
点、融点や極性の異なるエステル類を用い表面への滲み
出しを制御する、界面活性剤量を調節することで塗布の
安定性を向上させる、潤滑剤の添加量を下層で多くして
潤滑効果を向上させるなど考えられ、無論ここに示した
例のみに限られるものではない。一般には潤滑剤の総量
として磁性層の強磁性金属粉末または下層の非磁性粉末
に対し、0.1質量%〜50質量%、好ましくは2質量
%〜25質量%の範囲で選択される。
【0049】また添加剤のすべてまたはその一部は、磁
性および非磁性塗料製造のどの工程で添加してもかまわ
ない。例えば、混練工程前に磁性体と混合する場合、磁
性体と結合剤と有機溶剤による混練工程で添加する場
合、分散工程で添加する場合、分散後に添加する場合、
塗布直前に添加する場合などがある。また、目的に応じ
て磁性層を塗布した後、同時または逐次塗布で、添加剤
の一部または全部を塗布することにより目的が達成され
る場合がある。また、目的によってはカレンダー処理
(カレンダーロールによる加熱加圧処理)した後、また
はスリット終了後、磁性層表面に潤滑剤を塗布すること
もできる。
【0050】上記で用いられる有機溶剤は公知のものが
使用でき、例えば特開平6−68453号公報に記載の
溶剤を用いることができる。
【0051】(層構成)磁気ディスクの層構成をより詳
しく説明する。本発明の磁気ディスクの厚み構成は支持
体が2〜100μm、好ましくは2〜80μmである。
【0052】支持体と下層との間に密着性向上のための
下塗り層を設けてもかまわない。本磁気ディスクは0.
01〜0.5μm、好ましくは0.02〜0.5μmで
ある。本発明は通常、支持体両面に下層と磁性層を設け
てなる両面磁性層ディスク状媒体であっても、片面のみ
にそれらを設けたディスク状媒体であってもよい。後者
の場合、帯電防止やカール補正などの効果を出すために
下層、磁性層側と反対側にバックコ−ト層を設けてもか
まわない。この厚みは0.1〜4μm、好ましくは0.
3〜2.0μmである。これらの下塗層、バックコ−ト
層は公知のものが使用できる。
【0053】本発明の媒体の磁性層の厚みは0.02〜
0.5μmであり、好ましくは0.04〜0.3μmで
ある。磁性層を異なる磁気特性を有する2層以上に分離
してもかまわず、公知の重層磁性層に関する構成が適用
できる。この場合は重層の合計の厚みが上記の範囲であ
ればよい。
【0054】本発明になる媒体の下層の厚みは通常、
0.2〜5.0μm、好ましくは0.3〜3.0μm、
さらに好ましくは1.0〜2.5μmである。なお、本
発明媒体の下層は実質的に非磁性であればその効果を発
揮するものであり、たとえば不純物としてあるいは意図
的に少量の磁性体を含んでも、本発明の効果を示すもの
であり、本発明と実質的に同一の構成と見なすことがで
きることは言うまでもない。
【0055】(支持体)磁気ディスクに用いられる支持
体は、非磁性であることが好ましい。支持体としてはポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、などのポリエステル類、ポリオレフィン類、セルロ
−ストリアセテート、ポリカーボネート、ポリアミド
(脂肪族ポリアミドやアラミドなどの芳香族ポリアミド
を含む)、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスルフ
ォン、ポリベンゾオキサゾールなどの公知のフィルムが
使用できる。ポリエチレンナフタレート、ポリアミドな
どの高強度支持体を用いることが好ましい。また必要に
応じ、磁性面とベ−ス面の表面粗さを変えるため特開平
3−224127号公報に示されるような積層タイプの
支持体を用いることもできる。これらの支持体にはあら
かじめコロナ放電処理、プラズマ処理、易接着処理、熱
処理、除塵処理などをおこなってもよい。また本発明の
支持体としてアルミまたはガラス基板を適用することも
可能である。
【0056】磁気ディスクには、支持体としてWYKO
社製の表面粗さ計TOPO−3DのMIRAU法で測定
した中心面平均表面粗さ(Ra)が8.0nm以下、好
ましくは4.0nm以下、さらに好ましくは2.0nm
以下のものを使用することが好ましい。支持体は単に中
心面平均表面粗さが小さいだけではなく、0.5μm以
上の粗大突起がないことが好ましい。また表面の粗さ形
状は必要に応じて支持体に添加されるフィラ−の大きさ
と量により自由にコントロールされるものである。これ
らのフィラ−としては一例としてはCa,Si、Tiな
どの酸化物や炭酸塩の他、アクリル系などの有機微粉末
があげられる。支持体の最大高さSRmaxは1μm以
下、十点平均粗さSRzは0.5μm以下、中心面山高
さはSRpは0.5μm以下、中心面谷深さSRvは
0.5μm以下、中心面面積率SSr は10%以上、
90%以下、平均波長Sλaは5μm以上、300μm
以下が好ましい。所望の電磁変換特性と耐久性を得るた
め、これら支持体の表面突起分布をフィラーにより任意
にコントロールできるものであり、0.01μmから1
μmの大きさのもの各々を0.1mm2あたり0〜20
00個の範囲でコントロールすることができる。
【0057】支持体のF−5値は、好ましくは5〜50
Kg/mm2(49〜490MPa)であり、また支持
体の100℃30分での熱収縮率は好ましくは3%以
下、さらに好ましくは1.5%以下、80℃30分での
熱収縮率は好ましくは1%以下、さらに好ましくは0.
5%以下である。破断強度は5〜100Kg/mm
2(49〜980MPa)、弾性率は100〜2000
Kg/mm2(980〜19600MPa)、が好まし
い。温度膨張係数は10-4〜10-8/℃であり、好まし
くは10-5〜10-6/℃である。湿度膨張係数は10-4
/RH%以下であり、好ましくは10-5/RH%以下で
ある。これらの熱特性、寸法特性、機械強度特性は支持
体の面内各方向に対し10%以内の差でほぼで等しいこ
とが好ましい。
【0058】(磁気ディスクの製法)磁気ディスクの磁
性塗料または下層塗料を製造する工程は、少なくとも混
練工程、分散工程、およびこれらの工程の前後に必要に
応じて設けた混合工程からなる。個々の工程はそれぞれ
2段階以上にわかれていてもかまわない。磁気ディスク
の製造に使用する強磁性金属粉末、非磁性粉末、結合
剤、カーボンブラック、研磨剤、帯電防止剤、潤滑剤、
溶剤などすべての原料はどの工程の最初または途中で添
加してもかまわない。また、個々の原料を2つ以上の工
程で分割して添加してもかまわない。例えば、ポリウレ
タンを混練工程、分散工程、分散後の粘度調整のための
混合工程で分割して投入してもよい。また、従来の公知
の製造技術を一部の工程として用いることができる。混
練工程ではオープンニーダ、連続ニーダ、加圧ニーダ、
エクストルーダなど強い混練力をもつものを使用するこ
とが好ましい。ニーダを用いる場合は磁性粉末または非
磁性粉末と結合剤のすべてまたはその一部(ただし全結
合剤の30質量%以上が好ましい)および磁性粉末10
0質量部に対し15〜500質量部の範囲で混練処理さ
れる。これらの混練処理の詳細については特開平1−1
06338号、特開平1−79274号に記載されてい
る。また、磁性層塗料および下層塗料を分散させるには
ガラスビーズを用ることができるが、高比重の分散メデ
ィアであるジルコニアビーズ、チタニアビーズ、スチー
ルビーズが好適である。これら分散メディアの粒径と充
填率は最適化して用いられる。分散機は公知のものを使
用することができる。
【0059】本発明で重層構成の磁気ディスクを塗布す
る場合、以下のような方式を用いることが好ましい。第
一に、磁性塗料の塗布で一般的に用いられるグラビア塗
布、ロール塗布、ブレード塗布、エクストルージョン塗
布装置などにより、まず下層を塗布し、下層がウェット
状態のうちに特公平1−46186号や特開昭60−2
38179号、特開平2−265672号に開示されて
いる支持体加圧型エクストルージョン塗布装置により上
層を塗布する方法である。第二に、特開昭63−880
80号、特開平2−17971号、特開平2−2656
72号に開示されているような塗布液通液スリットを二
つ内蔵する一つの塗布ヘッドにより上下層をほぼ同時に
塗布する方法である。第三に、特開平2−174965
号に開示されているバックアップロール付きエクストル
ージョン塗布装置により上下層をほぼ同時に塗布する方
法である。なお、磁性粒子の凝集による磁気ディスクの
電磁変換特性などの低下を防止するため、特開昭62−
95174号や特開平1−236968号に開示されて
いるような方法により塗布ヘッド内部の塗布液にせん断
を付与することが望ましい。さらに、塗布液の粘度につ
いては、特開平3−8471号に開示されている数値範
囲を満足することが好ましい。磁気ディスクの層構成を
実現するには下層を塗布し乾燥させたのち、その上に磁
性層を設ける逐次重層塗布を用いてもむろんかまわず、
本発明の効果が失われるものではない。ただし、塗布欠
陥を少なくし、ドロップアウトなどの品質を向上させる
ためには、前述の同時重層塗布を用いることが好まし
い。
【0060】磁気ディスクは、配向装置を用いず無配向
でも十分に等方的な配向性が得られることもあるが、コ
バルト磁石を斜めに交互に配置すること、ソレノイドで
交流磁場を印加するなど公知のランダム配向装置を用い
ることが好ましい。等方的な配向とは、一般的には面内
2次元ランダムが好ましいが、垂直成分をもたせて3次
元ランダムとすることもできる。また、スピンコートを
用い円周配向してもよい。
【0061】上記塗布工程において、乾燥風の温度、風
量、塗布速度を制御することで塗膜の乾燥位置を制御で
きる様にすることが好ましく、塗布速度は20〜100
0m/分、乾燥風の温度は60℃以上が好ましい、また
配向工程に入る前に適度の予備乾燥を行なうこともでき
る。
【0062】カレンダ処理ロールとしてエポキシ、ポリ
イミド、ポリアミド、ポリイミドアミドなどの耐熱性の
あるプラスチックロールまたは金属ロールで処理する
が、特に両面磁性層とする場合は金属ロール同志で処理
することが好ましい。処理温度は、好ましくは50℃以
上、さらに好ましくは100℃以上である。線圧力は好
ましくは1960N/cm(200kg/cm)以上、
さらに好ましくは2940N/cm(300kg/c
m)以上である。カレンダ処理後、デイスク形状に打ち
抜き、本発明の処理を行った後、ライナが内側に設置済
みのカートリッジに入れ、所定の機構部品を付加し、磁
気ディスクが製造されるが、必要に応じ、デイスク形状
に打ち抜いた後、高温でのサーモ処理(通常、50〜9
0℃)を行い、塗布層の硬化処理を促進させてもよい。
【0063】〔物理特性〕磁気ディスクの磁性層の飽和
磁束密度は、通常0.2〜0.6テスラ(2000〜6
000ガウス)である。抗磁力の分布は狭い方が好まし
く、SFDおよびSFDrは0.6以下が好ましい。角
形比は、通常、ランダム配向で0.45〜0.55、2
次元ランダムの場合は、0.6〜0.67以下である。
垂直配向した場合は、通常0.5以上である。
【0064】磁気ディスクのヘッドに対する摩擦係数
は、温度−10℃〜40℃、湿度0%〜95%の範囲に
おいて、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.3
以下であり、表面固有抵抗は好ましくは磁性面104
1012オ−ム/sqであり、帯電位は−500Vから+
500V以内が好ましい。磁性層の0.5%伸びでの弾
性率は面内各方向で好ましくは100〜2000Kg/
mm2(980〜19600MPa)、破断強度は好ま
しくは10〜70Kg/mm2(98〜686MP
a)、磁気ディスクの弾性率は面内各方向で好ましくは
100〜1500Kg/mm2(980〜14700M
Pa)、残留のびは好ましくは0.5%以下、100℃
以下のあらゆる温度での熱収縮率は好ましくは1%以
下、さらに好ましくは0.5%以下、もっとも好ましく
は0.1%以下である。磁性層のガラス転移温度(11
0Hzで測定した動的粘弾性測定の損失弾性率の極大
点)は50℃以上120℃以下が好ましく、下層のそれ
は0℃〜100℃が好ましい。損失弾性率は1×107
〜8×108N/m2の範囲にあることが好ましく、損失
正接は0.2以下であることが好ましい。損失正接が大
きすぎると粘着故障が発生しやすい。これらの熱特性や
機械特性は媒体の面内各方向で10%以内でほぼ等しい
ことが好ましい。磁性層中に含まれる残留溶媒は好まし
くは100mg/m2以下、さらに好ましくは10mg
/m2以下である。塗布層が有する空隙率は下層、磁性
層とも好ましくは30容量%以下、さらに好ましくは2
0容量%以下である。空隙率は高出力を果たすためには
小さい方が好ましいが、目的によってはある値を確保し
た方が良い場合がある。
【0065】磁性層のRzは20nm以上50nm以下
であり、好ましくは20nm以上30nm以下である
が、磁性層の中心面平均表面粗さ(Ra)は測定範囲1
21μm×92μmの場合は5.0nm以下が好まし
く、より好ましくは4.5nm以下、2.0nm以下が
さらに好ましい。これらは支持体のフィラ−による表面
性のコントロールや磁性層に添加する粉体の粒径と量、
カレンダ処理のロール表面形状などで容易にコントロー
ルすることができる。カールは±3mm以内とすること
が好ましい。
【0066】磁気ディスクにおいて、目的に応じ下層と
磁性層でこれらの物理特性を変えることができる。例え
ば、磁性層の弾性率を高くし走行耐久性を向上させると
同時に下層の弾性率を磁性層より低くして磁気ディスク
のヘッドへの当りを良くするなどである。
【0067】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を説明するが、
本発明はこれに限定されるべきものではない。なお、以
下の「部」とは「質量部」のことである。 実施例1 <支持体> 支持体B1(ポリエチレンテレフタレート) 厚さ 62μm 含有フィラー 粒径0.2μm SiO2 4質量% 支持体B2(ポリエチレンテレフタレート) 厚さ 62μm 含有フィラー 粒径0.2μm SiO2 4質量% 支持体B3(ポリエチレンテレフタレート) 厚さ 62μm 含有フィラー 粒径0.2μm SiO2 4質量% 支持体B4(ポリエチレンテレフタレート) 厚さ 62μm 含有フィラー 粒径0.2μm SiO2 10質量% 支持体B5(ポリエチレンテレフタレート) 厚さ 62μm 含有フィラー 粒径0.2μm SiO2 15質量% <非磁性塗料> 非磁性塗料U1 酸化チタン 100部 平均粒径:0.035μm BET法による比表面積:40m2/g pH:7 表面にAl2 3 が粒子全体に対して8質量%存在 カ−ボンブラック 25部 平均粒径 0.03μm 塩化ビニル共重合体 16部 MR110(日本ゼオン社製) ポリウレタン樹脂7部 UR8200(東洋紡社製)
【0068】 フェニルホスホン酸 4部 ブチルステアレート 3部 ブトキシエチルステアレート 3部 イソヘキサデシルステアレート 3部 ステアリン酸 1部 オレイン酸 1部 メチルエチルケトン 110部 シクロヘキサノン 190部
【0069】 <磁性塗料の作成> (磁性塗料M1) 強磁性金属粉末 100部 組成:Fe/Co=70/30(原子比) Al/Fe=13原子% Y/Fe=6原子% Hc: 183.1KA/m(2300エルステッド) 平均長軸長: 0.08μm 結晶子サイズ: 110オングストローム σS : 130A・m2 /kg(emu/g) 塩化ビニル共重合体 10部 MR110(日本ゼオン社製) ポリウレタン樹脂 5部 UR8200(東洋紡社製)
【0070】 αアルミナ(平均粒径0.15μm) 5部 カ−ボンブラック(平均粒径0.1μm) 2部 フェニルホスホン酸 2部 ブチルステアレート 3部 ブトキシエチルステアレート 3部 イソヘキサデシルステアレート 3部 ステアリン酸 1部 オレイン酸 1部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 110部
【0071】上記の塗料のそれぞれについて、各成分を
ニ−ダで混練したのち、ジルコニアビーズを用いサンド
ミルで分散させた。得られた分散液にポリイソシアネー
トを下層の塗布液には6部、磁性層の塗布液に5部を加
え、さらにそれぞれにシクロヘキサノン40部を加え,
1μmの平均孔径を有するフィルターを用いて濾過し、
下層形成用および磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製
した。得られた下層塗布液を、乾燥後の厚さが1.5μ
mになるようにさらにその直後にその上に磁性層の厚さ
が所定の厚さになるように、各支持体上に同時重層塗布
をおこない、両層がまだ湿潤状態にあるうちに周波数5
0Hz、磁場強度0.025T(250ガウス)の交流
磁場発生装置の中を通過させランダム配向処理行った。
もう片方の支持体面にも同様に塗布、配向し、乾燥後、
7段のカレンダで温度90℃、線圧2940N/cm
(300Kg/cm)にて処理を行い、3.5吋に打ち
抜き表面研磨処理した後、ライナーが内側に設置済の
3.5吋のカートリッジに入れ、所定の機構部品を付加
し、3.5吋フロッピーディスクを得た。SiO2フィ
ラー粒径が0.5μmで含有量をポリエチレンテレフタ
レートに対し2質量%とした支持体をB2とした。Si
2 フィラー粒径が0.2μmでポリエチレンテレフタ
レートに対し2質量%含む支持体をB3とした。
【0072】非磁性塗料U1のの非磁性粉末をα−Fe
2 3 ヘマタイト(平均長軸長:0.08μm 、BE
T法による、比表面積:60m2 /g、pH:9、針状
比6、表面にAl2 3 が粒子全体に対して8質量%存
在)とした以外は同様としたものを非磁性塗料U2とし
た。非磁性塗料U1のの非磁性粉末をα−Fe2 3
マタイト(平均長軸長:0.15μm 、BET法によ
る、比表面積:40m2 /g、pH:9、針状比6、表
面にAl2 3 が粒子全体に対して8質量%存在)とし
た以外は同様としたものを非磁性塗料U3とした。磁性
塗料M1の強磁性金属粉末の結晶子サイズを180オン
グストロームとした以外はM1と同じとした磁性塗料を
M2とした。磁性塗料M1の塩化ビニル共重合体の量を
8部、ポリウレタン樹脂の量を4部とした以外はM1と
同じとした磁性塗料をM3とした。磁性塗料M1の塩化
ビニル共重合体の量を12部、ポリウレタン樹脂の量を
6部とした以外はM1と同じとした磁性塗料をM4とし
た。磁性塗料M1のカーボンブラックの粒径を0.05
μmとした以外はM1と同じとした磁性塗料をM5とし
た。磁性塗料M1のカーボンブラックの粒径を0.05
μmとし、量を4部とした以外はM1と同じとした磁性
塗料をM6とした。磁性塗料M1のカーボンブラックの
粒径を0.2μmとした以外はM1と同じとした磁性塗
料をM7とした。
【0073】磁性塗料M1をガラズビーズで分散した以
外はM1と同じとした磁性塗料をM8とした。磁性塗料
M1の磁性体を、板径24nm、板状比3、Hc199
KA/m(2500Oe)、σs:55A・m2 /kg
(emu/g)バリウムフェライト磁性体とした以外は
M1と同じとした磁性塗料をM9とした
【0074】実施例.2〜.5および比較例.1〜.1
1 上記、支持体、非磁性塗料、磁性塗料を用いて表1に示
した組み合わせで、実施例.1と同じようにして磁気デ
ィスクを作成し、磁気ディスク各々の性能を下記の測定
法により評価し、結果を表1に示した。なお、比較例.
9はRZが17nmであり必然的に20nm以上の突起が0
になる。比較例11は20nm以上の突起が本願の上限を
越えるもので、RZも同時に上限を越えるのは突起数と
Zを独立してコントロールすることが難しくなってく
るためである。
【0075】(測定法) (1)耐久性: ディスクに信号を記録しZipドライ
ブにて以下のフローを1サイクルとするサーモサイクル
環境で走行させた。訂正不能なエラーが発生する時点ま
での時間を耐久性とした。 (サーモサイクルフロー) 25℃、50%RH 1時間→(昇温 2時間)→60
℃、20%RH 7時間→(降温 2時間)→25℃、
50%RH 1時間→(降温 2時間)→5℃、10%
RH 7時間→(昇温 2時間)→<これを繰り返す> (2) 突起数: 高さ20nm以上の突起は、デジタ
ルイシンストゥルメンタル社製の原子間力顕微鏡(AF
M)ナノスコープIIIを用い30μm×30μmの面
積での突起数を計測した。 この測定を任意の5箇所で
行い、その値を平均したものを突起数とした。 (3) Rz: WYKO社製TOPO3Dを用いMI
RAU法で250μm×250μmの面積で高い順に突
起10点を選びその平均値を求めた。測定を任意に5箇
所で行い、その値を平均したものをRzとした。 (4) HF出力: 記録波長0.5μの信号を記録再
生した実施例.1の出力を基準としdBで求めた。
【0076】
【表1】
【0077】上表から、本発明の実施例は、耐久性が優
れていることがわかる。
【0078】
【発明の効果】本発明により電磁変換特性と走行耐久性
を両立させた磁気ディスクを提供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に実質的に非磁性である下層と
    その上に強磁性金属粉末または六方晶フェライト粉末を
    結合剤中に分散してなる磁性層が形成されている磁気デ
    ィスクにおいて、前記磁性層の厚味は0.02〜0.5
    μmであり、非接触式表面粗さ計で測定した該磁性層表
    面の十点平均高さRzが20nm以上50nm以下であ
    り、AFMで測定した高さが20nm以上の突起数が1
    ×105個/mm2 以上2×106個/mm2 以下である
    ことを特徴とする磁気ディスク。
  2. 【請求項2】 AFMで測定した高さが20nm以上の
    突起数が3×105 個/mm2 以上1×106個/mm
    2 以下であることを特徴とする請求項1記載の磁気ディ
    スク。
  3. 【請求項3】 Rzが20nm以上30nm以下である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の磁気ディス
    ク。
  4. 【請求項4】 磁性層に含まれるカーボンブラックの平
    均粒径が0.04〜0.12μmであることを特徴とす
    る請求項1、2または3記載の磁気ディスク。
  5. 【請求項5】 強磁性金属粉末の結晶子サイズが80〜
    160Åであることを特徴とする請求項1、2、3また
    は4記載の磁気ディスク。
  6. 【請求項6】 磁性層の結合剤が強磁性金属粉末に対し
    10〜22質量部であることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の磁気ディスク。
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