JP2002168431A - セメント原料の製造方法 - Google Patents
セメント原料の製造方法Info
- Publication number
- JP2002168431A JP2002168431A JP2000403847A JP2000403847A JP2002168431A JP 2002168431 A JP2002168431 A JP 2002168431A JP 2000403847 A JP2000403847 A JP 2000403847A JP 2000403847 A JP2000403847 A JP 2000403847A JP 2002168431 A JP2002168431 A JP 2002168431A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dioxin
- incineration
- melting
- raw material
- ash
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B7/00—Hydraulic cements
- C04B7/24—Cements from oil shales, residues or waste other than slag
- C04B7/243—Mixtures thereof with activators or composition-correcting additives, e.g. mixtures of fly ash and alkali activators
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P40/00—Technologies relating to the processing of minerals
- Y02P40/10—Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】焼却処理の際のダイオキシンの生成、その結果
としての焼却灰中のダイオキシンの含有、そしてその焼
却灰をそのまま埋立地に投棄すれば、当然のことながら
ダイオキシンは有害のままであり、またセメントによる
常温固化処理を施したとしても、経年変化によるダイオ
キシン害毒の危険性はそのまま露出される。 【解決手段】本発明は、まずは一般廃棄物並びに産業廃
棄物の処理、また焼却灰や飛灰の処理に際し、ダイオキ
シン生成の抑制にきわめて有効なコークスベットによ
る、直接溶融炉方式を用いることである。この方法で
は、廃棄物は炉内において、ダイオキシンが熱分解する
に充分な1,000℃以上の高温状態で還元反応がなさ
れており、高温で溶融したスラグは炉外に排出された後
冷却されるが、仮にこの冷却中にダイオキシンの再合成
が生じたとしても、スラグの有する固着作用により有害
物の溶出は起こらない。
としての焼却灰中のダイオキシンの含有、そしてその焼
却灰をそのまま埋立地に投棄すれば、当然のことながら
ダイオキシンは有害のままであり、またセメントによる
常温固化処理を施したとしても、経年変化によるダイオ
キシン害毒の危険性はそのまま露出される。 【解決手段】本発明は、まずは一般廃棄物並びに産業廃
棄物の処理、また焼却灰や飛灰の処理に際し、ダイオキ
シン生成の抑制にきわめて有効なコークスベットによ
る、直接溶融炉方式を用いることである。この方法で
は、廃棄物は炉内において、ダイオキシンが熱分解する
に充分な1,000℃以上の高温状態で還元反応がなさ
れており、高温で溶融したスラグは炉外に排出された後
冷却されるが、仮にこの冷却中にダイオキシンの再合成
が生じたとしても、スラグの有する固着作用により有害
物の溶出は起こらない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】一般廃棄物並びに産業廃棄物
の処理に関し、ダイオキシンの生成抑制及び無害化を果
たしつつ副生品のリサイクル活用を図る技術に関するも
のである。
の処理に関し、ダイオキシンの生成抑制及び無害化を果
たしつつ副生品のリサイクル活用を図る技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来一般廃棄物並びに産業廃棄物は、ほ
とんどの場合焼却処理され、その際に発生した焼却灰は
そのまま埋立地に投棄されるか、セメントによって常温
で固化処理されるのが通例であった。
とんどの場合焼却処理され、その際に発生した焼却灰は
そのまま埋立地に投棄されるか、セメントによって常温
で固化処理されるのが通例であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような廃棄物の処
理プロセスでは、いくつかの点でダイオキシン害毒に関
する問題を残している。すなわち、焼却処理の際のダイ
オキシンの生成、その結果としての焼却灰中のダイオキ
シンの含有、そしてその焼却灰をそのまま埋立地に投棄
すれば、当然のことながらダイオキシンは有害のままで
あり、またセメントによる常温固化処理を施したとして
も、経年変化によるダイオキシン害毒の危険性はそのま
ま露出される。
理プロセスでは、いくつかの点でダイオキシン害毒に関
する問題を残している。すなわち、焼却処理の際のダイ
オキシンの生成、その結果としての焼却灰中のダイオキ
シンの含有、そしてその焼却灰をそのまま埋立地に投棄
すれば、当然のことながらダイオキシンは有害のままで
あり、またセメントによる常温固化処理を施したとして
も、経年変化によるダイオキシン害毒の危険性はそのま
ま露出される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、まずは一般廃
棄物並びに産業廃棄物の処理、また焼却灰や飛灰の処理
に際し、ダイオキシン生成の抑制にきわめて有効なコー
クスベットによる、直接溶融炉方式を用いることであ
る。
棄物並びに産業廃棄物の処理、また焼却灰や飛灰の処理
に際し、ダイオキシン生成の抑制にきわめて有効なコー
クスベットによる、直接溶融炉方式を用いることであ
る。
【0005】この方法では、廃棄物は炉内において、ダ
イオキシンが熱分解するに充分な1,000℃以上の高
温状態で還元反応がなされており、高温で溶融したスラ
グは炉外に排出された後冷却されるが、仮にこの冷却中
にダイオキシンの再合成が生じたとしても、スラグの有
する固着作用により有害物の溶出は起こらない。このス
ラグによる固着作用はダイオキシンに限らず、鉛、カド
ミウム、クロムなどの有害重金属の溶出試験結果によ
り、確かめられている。
イオキシンが熱分解するに充分な1,000℃以上の高
温状態で還元反応がなされており、高温で溶融したスラ
グは炉外に排出された後冷却されるが、仮にこの冷却中
にダイオキシンの再合成が生じたとしても、スラグの有
する固着作用により有害物の溶出は起こらない。このス
ラグによる固着作用はダイオキシンに限らず、鉛、カド
ミウム、クロムなどの有害重金属の溶出試験結果によ
り、確かめられている。
【0006】このスラグは鉄鋼業における還元反応の高
炉スラグと基本的に同一のものであるため、メタル成分
の分離除去、破砕、及び粉砕等の工程を経て微粉化する
ことにより、充分にセメント原料として活用が可能であ
る。
炉スラグと基本的に同一のものであるため、メタル成分
の分離除去、破砕、及び粉砕等の工程を経て微粉化する
ことにより、充分にセメント原料として活用が可能であ
る。
【0007】一方焼却処理あるいは溶融処理を問わず、
廃棄物の処理に伴って発生するガスの無害化処理のひと
つとして、消石灰による塩素の中和処理があり、そのた
めバグフィルターなどの集じん機で中和生成物としての
塩化カルシウムが捕集されるのが通例である。この塩化
カルシウムには、融雪効果のあることは従来からよく知
られた事実である。これをセメント添加物として活用す
ることにより、融雪効果とともにセメントの強度増加に
も効果があり、きわめて有効な添加物であるといえる。
廃棄物の処理に伴って発生するガスの無害化処理のひと
つとして、消石灰による塩素の中和処理があり、そのた
めバグフィルターなどの集じん機で中和生成物としての
塩化カルシウムが捕集されるのが通例である。この塩化
カルシウムには、融雪効果のあることは従来からよく知
られた事実である。これをセメント添加物として活用す
ることにより、融雪効果とともにセメントの強度増加に
も効果があり、きわめて有効な添加物であるといえる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図を参照
して説明する。図1は、一般廃棄物や産業廃棄物等の溶
融スラグをセメント材料にする工程フロー図である。溶
融スラグは各種コンベア上で冷却され、ふるいAで選別
する。粒径が大きいものは路盤材になるが、小さいもの
はその後、破砕機と磁選機を通りスラグとメタルを選別
してから、さらに磨砕機で細かくする。ふるいBを通っ
たスラグはさらに微粉砕機とふるいCを繰り返し、セメ
ント原料とする。
して説明する。図1は、一般廃棄物や産業廃棄物等の溶
融スラグをセメント材料にする工程フロー図である。溶
融スラグは各種コンベア上で冷却され、ふるいAで選別
する。粒径が大きいものは路盤材になるが、小さいもの
はその後、破砕機と磁選機を通りスラグとメタルを選別
してから、さらに磨砕機で細かくする。ふるいBを通っ
たスラグはさらに微粉砕機とふるいCを繰り返し、セメ
ント原料とする。
【0009】図2は一般的な溶融炉の工程フロー図であ
る。溶融炉1で発生したガスは、再燃焼炉2、冷却塔3
で処理されて、バグフィルター4でガス中の有害物を中
和する。このときに塩化カルシウム6が捕集される。こ
の塩化カルシウム6をセメント原料の添加物として入れ
る。
る。溶融炉1で発生したガスは、再燃焼炉2、冷却塔3
で処理されて、バグフィルター4でガス中の有害物を中
和する。このときに塩化カルシウム6が捕集される。こ
の塩化カルシウム6をセメント原料の添加物として入れ
る。
【0010】
【発明の効果】表1は本発明による実施効果を示す。表
のとおり、本発明によるセメント原料は従来品のセメン
トより強度が高く、大幅な品質向上となった。
のとおり、本発明によるセメント原料は従来品のセメン
トより強度が高く、大幅な品質向上となった。
【0011】表2には本発明による塩化カルシウムを活
用したセメントの強度を示す。このセメントはより一層
強度が向上して、画期的な品質となった。
用したセメントの強度を示す。このセメントはより一層
強度が向上して、画期的な品質となった。
【0012】
【0013】
【0014】
【図1】一般廃棄物や産業廃棄物等の溶融スラグをセメ
ント材料にする工程フロー図
ント材料にする工程フロー図
【図2】一般的な溶融炉の工程フロー図
【図3】本発明工程フロー図
【符号の説明】 1 溶融炉など 2 再燃焼炉 3 冷却塔 4 バグフィルター 5 煙突または排気塔 6 塩化カルシウム
Claims (5)
- 【請求項1】 一般廃棄物並びに産業廃棄物、及びそれ
らの焼却処理の結果発生する焼却灰並びに飛灰を、1,
000℃以上の高温で溶融せしめる際に、これらの投入
物等もしくは溶融物あるいはその両方に、CaOやCa
CO3などのCa系の物質を投入して、溶融の流動性の
向上や溶融スラグの物理性の向上を図る方法 - 【請求項2】 一般廃棄物並びに産業廃棄物、及びそれ
らの焼却処理の結果発生する焼却灰並びに飛灰を1,0
00℃以上の高温で溶融せしめ、その高温処理溶融スラ
グを冷却固化した後、メタル成分の分離除去及び破砕粉
砕等の工程を経てセメント原料としたり、ポルトランド
セメント原料や骨材と混合するする方法 - 【請求項3】 一般廃棄物や産業廃棄物の焼却処理や溶
融処理に伴う、排ガス高度処理過程で生成される塩化カ
ルシウムを、請求項1記載の原料と混合してセメント原
料とする方法 - 【請求項4】 一般廃棄物や産業廃棄物及びそれらの焼
却や溶融処理で発生する焼却灰や飛灰を、1,000℃
以上の高温で溶融せしめて、そこで生成したスラグをセ
メント原料とするために細粒や微粒に粉砕する方法 - 【請求項5】 一般廃棄物や産業廃棄物の焼却や溶融処
理で発生した塩素系物質のうち、塩化カルシウムとなっ
た生成物を飛灰やダストとして収集し、それを請求項
1、請求項2、請求項3に記載の原料や細粒や微粒子と
混合したり、あるいはポルトランドセメントと混合して
セメント原料とする方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000403847A JP2002168431A (ja) | 2000-12-04 | 2000-12-04 | セメント原料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000403847A JP2002168431A (ja) | 2000-12-04 | 2000-12-04 | セメント原料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002168431A true JP2002168431A (ja) | 2002-06-14 |
Family
ID=18867894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000403847A Pending JP2002168431A (ja) | 2000-12-04 | 2000-12-04 | セメント原料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002168431A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005329400A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-12-02 | Daido Steel Co Ltd | スラグ固化物の安定化処理方法 |
JP2008080299A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 鉄系廃棄物原料の処理方法 |
JP2009034679A (ja) * | 2008-09-12 | 2009-02-19 | Kangen Yoyu Gijutsu Kenkyusho:Kk | 廃棄物処理システム |
-
2000
- 2000-12-04 JP JP2000403847A patent/JP2002168431A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005329400A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-12-02 | Daido Steel Co Ltd | スラグ固化物の安定化処理方法 |
JP4653531B2 (ja) * | 2004-04-22 | 2011-03-16 | 大同特殊鋼株式会社 | スラグ固化物の安定化処理方法 |
JP2008080299A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 鉄系廃棄物原料の処理方法 |
JP2009034679A (ja) * | 2008-09-12 | 2009-02-19 | Kangen Yoyu Gijutsu Kenkyusho:Kk | 廃棄物処理システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6989844B2 (ja) | フリーデル氏塩の除去方法及びフリーデル氏塩の除去システム | |
CA2062637A1 (en) | Method and apparatus for recovering useful products from waste streams | |
JP2000301128A (ja) | 流動床焼却炉の焼却灰及びガス化溶融炉のガス化炉の炉底不燃物残渣の再資源化方法及び装置 | |
JP2002177924A (ja) | 焼却灰の原子を拡散により分解して無害化する処理方法、およびその装置 | |
JPH09100146A (ja) | 焼却飛灰または溶融飛灰の処理方法 | |
JP3840371B2 (ja) | 製鋼スラグおよび洗砂汚泥の処理方法 | |
JP2002168431A (ja) | セメント原料の製造方法 | |
JP4022025B2 (ja) | 焼却灰の資源化方法とその装置 | |
JP4351352B2 (ja) | 廃棄物中の非鉄金属資源の回収方法 | |
JPH1077602A (ja) | アスファルト舗装材 | |
JP4515214B2 (ja) | 溶融スラグの処理方法。 | |
JP3922676B2 (ja) | 焼却残渣処理方法並びに焼却残渣を用いた骨材及び固化材の製造方法 | |
JP4875233B2 (ja) | 廃棄物中の金属の利用方法 | |
JP3845355B2 (ja) | 煤燼を製鉄原料とするための再資源化方法 | |
JP3337941B2 (ja) | 焼却残渣処理方法 | |
JPH09122617A (ja) | 大型産業廃棄物のシュレッダーダストの処理方法 | |
JPH09227181A (ja) | 溶融スラグまたは溶融飛灰の処理方法 | |
JP2002119820A (ja) | 廃棄物焼却排ガスとダストの処理方法 | |
JP3849961B2 (ja) | 廃棄物の熱分解溶融処理方法 | |
JPS60162736A (ja) | 電気炉ダスト処理方法 | |
JPS61205646A (ja) | 土木用骨材の製造法 | |
JP2017193452A (ja) | 溶融製品及び溶融製品の製造方法 | |
JP3963339B2 (ja) | 焼却灰と集塵灰の溶融処理方法及びその装置 | |
JPH0885797A (ja) | ごみ固形化燃料製造法 | |
JPS6136054B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071203 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090120 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090609 |