JP2002166506A - 疎水性基材およびその製造方法 - Google Patents
疎水性基材およびその製造方法Info
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- JP2002166506A JP2002166506A JP2000365261A JP2000365261A JP2002166506A JP 2002166506 A JP2002166506 A JP 2002166506A JP 2000365261 A JP2000365261 A JP 2000365261A JP 2000365261 A JP2000365261 A JP 2000365261A JP 2002166506 A JP2002166506 A JP 2002166506A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】撥水性、水滴除去性および水滴移動性に優れ、
かつその効果が長期にわたり持続する、疎水性基材の提
供。 【解決手段】透明ベース基材上に少なくとも2層の表面
処理層を有し、該表面処理層の最外層である第1層が(C
H3)SiO(Si(CH3)2O)46Si(CH3)2(CH2)2Si(OCH3)3等の特定
のポリシロキサン化合物を必須成分とする表面処理剤を
含有する層であり、第1層に接する第2層が(CH3)3SiO
(Si(CH3)2O)10Si(CH3)2(CH2)2Si(OCH3)3等の他の特定の
ポリシロキサン化合物を必須成分とする表面処理剤を含
有する層である疎水性基材。
かつその効果が長期にわたり持続する、疎水性基材の提
供。 【解決手段】透明ベース基材上に少なくとも2層の表面
処理層を有し、該表面処理層の最外層である第1層が(C
H3)SiO(Si(CH3)2O)46Si(CH3)2(CH2)2Si(OCH3)3等の特定
のポリシロキサン化合物を必須成分とする表面処理剤を
含有する層であり、第1層に接する第2層が(CH3)3SiO
(Si(CH3)2O)10Si(CH3)2(CH2)2Si(OCH3)3等の他の特定の
ポリシロキサン化合物を必須成分とする表面処理剤を含
有する層である疎水性基材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は「撥水性」、「水滴
除去性」および「水滴移動性」に優れる表面処理層を有
する疎水性基材および該基材の製造方法に関する。さら
に詳しくは、車両等の窓ガラスまたはミラー等に好適に
使用できる、上記の特性に優れた表面処理層を有する疎
水性基材および該基材の製造方法に関する。
除去性」および「水滴移動性」に優れる表面処理層を有
する疎水性基材および該基材の製造方法に関する。さら
に詳しくは、車両等の窓ガラスまたはミラー等に好適に
使用できる、上記の特性に優れた表面処理層を有する疎
水性基材および該基材の製造方法に関する。
【0002】ここで、「撥水性」、「水滴除去性」また
は「水滴移動性」について説明する。「撥水性」は、
「水をはじく性質」を表す単語として定義する。本発明
では、基材の表面における水の接触角で「撥水性」を評
価する。該接触角の大きい表面が「撥水性」に優れる表
面である。「水滴除去性」は、「表面に付着した水滴が
表面を滑落し除去される性質」を表す単語として定義す
る。本発明では、水平に保持した基板の表面に一定量の
水滴を滴下し、基板を徐々に傾けた時に水滴がすべり始
める角度(以下「滑落角」という)で「水滴除去性」を
評価する。該滑落角の小さい表面が「水滴除去性」が優
れる表面である。
は「水滴移動性」について説明する。「撥水性」は、
「水をはじく性質」を表す単語として定義する。本発明
では、基材の表面における水の接触角で「撥水性」を評
価する。該接触角の大きい表面が「撥水性」に優れる表
面である。「水滴除去性」は、「表面に付着した水滴が
表面を滑落し除去される性質」を表す単語として定義す
る。本発明では、水平に保持した基板の表面に一定量の
水滴を滴下し、基板を徐々に傾けた時に水滴がすべり始
める角度(以下「滑落角」という)で「水滴除去性」を
評価する。該滑落角の小さい表面が「水滴除去性」が優
れる表面である。
【0003】「水滴移動性」は、「付着した水滴が表面
を速やかに移動する性質」を表現する単語として定義す
る。規定角度に傾斜させて保持した基板の表面に滴下し
た水滴は、ある速度までは加速した後、一定の終端速度
で滑落する。本発明では、このときの水滴の規定区間内
における平均速度(以下「水滴滑落速度」という)によ
り、「水滴移動性」を評価する。該水滴滑落速度の大き
い表面が「水滴移動性」に優れる表面である。「撥水
性」、「水滴除去性」または「水滴移動性」は、それぞ
れを区別して議論する必要があり、自動車用窓ガラスを
例にして説明する。自動車用窓ガラスの車外側に水滴が
付着することは、運転手の視界を阻害する可能性があり
好ましくない。「撥水性」に優れたガラスの表面では、
水は部分的に小さな水滴となり表面に付着する。水滴が
付着した領域では視界の確保は容易ではないが、水滴の
付着がない領域では視界の確保が容易である。「水滴除
去性」に優れたガラスの表面では、付着した水滴はガラ
スの傾きによって自発的に転落してガラスの表面に水滴
はほとんど残存しないため、視界の確保が容易である。
「水滴移動性」に優れたガラスの表面では、付着した水
滴は速やかに移動するので、水滴の存在により視界が阻
害される時間が短い。このように「撥水性」、「水滴除
去性」または「水滴移動性」に優れた自動車用窓ガラス
は、それぞれ異なる原理により、運転者の視界の確保を
容易にする効果をもつ。自動車用窓ガラスとしては、
「撥水性」、「水滴除去性」および「水滴移動性」の全
てを兼ね備えていることが好ましい。
を速やかに移動する性質」を表現する単語として定義す
る。規定角度に傾斜させて保持した基板の表面に滴下し
た水滴は、ある速度までは加速した後、一定の終端速度
で滑落する。本発明では、このときの水滴の規定区間内
における平均速度(以下「水滴滑落速度」という)によ
り、「水滴移動性」を評価する。該水滴滑落速度の大き
い表面が「水滴移動性」に優れる表面である。「撥水
性」、「水滴除去性」または「水滴移動性」は、それぞ
れを区別して議論する必要があり、自動車用窓ガラスを
例にして説明する。自動車用窓ガラスの車外側に水滴が
付着することは、運転手の視界を阻害する可能性があり
好ましくない。「撥水性」に優れたガラスの表面では、
水は部分的に小さな水滴となり表面に付着する。水滴が
付着した領域では視界の確保は容易ではないが、水滴の
付着がない領域では視界の確保が容易である。「水滴除
去性」に優れたガラスの表面では、付着した水滴はガラ
スの傾きによって自発的に転落してガラスの表面に水滴
はほとんど残存しないため、視界の確保が容易である。
「水滴移動性」に優れたガラスの表面では、付着した水
滴は速やかに移動するので、水滴の存在により視界が阻
害される時間が短い。このように「撥水性」、「水滴除
去性」または「水滴移動性」に優れた自動車用窓ガラス
は、それぞれ異なる原理により、運転者の視界の確保を
容易にする効果をもつ。自動車用窓ガラスとしては、
「撥水性」、「水滴除去性」および「水滴移動性」の全
てを兼ね備えていることが好ましい。
【0004】
【従来の技術】基材の表面に撥水性、水滴除去性、水滴
移動性を付与するために、加水分解性官能基を有するシ
リコーン化合物からなる撥水性被膜が提案されている。
しかし、たとえば、特開平11-315276号公報に提案され
ている、片末端に官能基を有するポリジメチルシロキサ
ン化合物およびシランカップリング剤を含む組成物から
なる撥水性被膜は、「撥水性」、「水滴除去性」および
「水滴移動性」を兼ね備えてはいるが、それらの持続性
が充分ではなかった。
移動性を付与するために、加水分解性官能基を有するシ
リコーン化合物からなる撥水性被膜が提案されている。
しかし、たとえば、特開平11-315276号公報に提案され
ている、片末端に官能基を有するポリジメチルシロキサ
ン化合物およびシランカップリング剤を含む組成物から
なる撥水性被膜は、「撥水性」、「水滴除去性」および
「水滴移動性」を兼ね備えてはいるが、それらの持続性
が充分ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は「撥水性」、
「水滴除去性」および「水滴移動性」に優れ、かつ、そ
の効果が長期にわたり持続する疎水性基材の提供を目的
とする。
「水滴除去性」および「水滴移動性」に優れ、かつ、そ
の効果が長期にわたり持続する疎水性基材の提供を目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベース基材上
に少なくとも2層の表面処理層を有する疎水性基材であ
って、表面処理層の最外層である第1層が下記化合物
(A)を必須成分とする表面処理剤(A)を含有する層
であり、第1層に接する第2層が下記化合物(B)を必
須成分とする表面処理剤(B)を含有する層であること
を特徴とする表面処理された疎水性基材を提供する。化
合物(A):下式(A)で表される化合物および/また
はその加水分解生成物。
に少なくとも2層の表面処理層を有する疎水性基材であ
って、表面処理層の最外層である第1層が下記化合物
(A)を必須成分とする表面処理剤(A)を含有する層
であり、第1層に接する第2層が下記化合物(B)を必
須成分とする表面処理剤(B)を含有する層であること
を特徴とする表面処理された疎水性基材を提供する。化
合物(A):下式(A)で表される化合物および/また
はその加水分解生成物。
【0007】
【化4】
【0008】(R1は炭素数1〜20の有機基、R2はメ
チル基、R3はメチル基またはエチル基、Xは加水分解
性基、pは2または3、qは0、1または2、nは1〜
100の整数を示す。XおよびR3がそれぞれ2個以上
存在する場合には、それらは同一であっても異なってい
てもよい。) 化合物(B):下式(B)で表される化合物および/ま
たはその加水分解生成物。
チル基、R3はメチル基またはエチル基、Xは加水分解
性基、pは2または3、qは0、1または2、nは1〜
100の整数を示す。XおよびR3がそれぞれ2個以上
存在する場合には、それらは同一であっても異なってい
てもよい。) 化合物(B):下式(B)で表される化合物および/ま
たはその加水分解生成物。
【0009】
【化5】
【0010】(R1、R2、R3、X、p、qは、式
(A)における定義と同義であり、式(A)におけるも
のと同一であっても異なっていてもよい。mは1〜10
0の整数を示す。ただし、n<mを満足する。)
(A)における定義と同義であり、式(A)におけるも
のと同一であっても異なっていてもよい。mは1〜10
0の整数を示す。ただし、n<mを満足する。)
【0011】本発明における少なくとも2層の表面処理
層は、境界線が厳密にわかる状態である必要はなく、層
間において界面の一部または全部が相互に入り交じって
いてもよい。
層は、境界線が厳密にわかる状態である必要はなく、層
間において界面の一部または全部が相互に入り交じって
いてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明における表面処理剤(A)
または表面処理剤(B)を塗布することにより形成され
る表面処理層は、単独でも良好な「撥水性」、「水滴除
去性」および「水滴移動性」を発現する。しかし、本発
明が提案する構成を採用することで、その効果の持続性
を飛躍的に向上でき、その効果はこれらの材料を積層し
た場合に期待されるレベルを超える。本発明の効果の詳
細な機構は不明であるが、特定の材料を組み合わせるこ
とにより、第1層を構成する材料と第2層を構成する材
料との間で、適度なミキシング(相互拡散)が起こり、
層全体の緻密性および造膜性が向上し、効果の持続性が
高まると考えられる。すなわち、緻密性および造膜性に
優れた層を形成することにより、表面エネルギーが低減
され、表面の平滑性を向上でき、さらに各種劣化因子が
層の中へ拡散するのを防止できる。そのため優れた「撥
水性」、「水滴除去性」および「水滴移動性」が長期に
わたり持続できるようになったと考えられる。
または表面処理剤(B)を塗布することにより形成され
る表面処理層は、単独でも良好な「撥水性」、「水滴除
去性」および「水滴移動性」を発現する。しかし、本発
明が提案する構成を採用することで、その効果の持続性
を飛躍的に向上でき、その効果はこれらの材料を積層し
た場合に期待されるレベルを超える。本発明の効果の詳
細な機構は不明であるが、特定の材料を組み合わせるこ
とにより、第1層を構成する材料と第2層を構成する材
料との間で、適度なミキシング(相互拡散)が起こり、
層全体の緻密性および造膜性が向上し、効果の持続性が
高まると考えられる。すなわち、緻密性および造膜性に
優れた層を形成することにより、表面エネルギーが低減
され、表面の平滑性を向上でき、さらに各種劣化因子が
層の中へ拡散するのを防止できる。そのため優れた「撥
水性」、「水滴除去性」および「水滴移動性」が長期に
わたり持続できるようになったと考えられる。
【0013】本発明における表面処理剤(A)で処理さ
れた表面とは、表面処理剤(A)に含まれる化合物
(A)が化学的または物理的に第2層の表面に結合した
第1層の表面をいう。化合物(A)は反応性基を有する
化合物であり、化合物(A)は主として化学反応により
第2層の表面に結合するものと考えられる。すなわち、
結合状態においては、化合物(A)の反応性基は変化し
ているものと考えられる。本発明における表面処理剤
(B)で処理された表面とは、組成物(B)に含まれる
化合物(B)が化学的または物理的に基材の表面に結合
した第2層の表面をいう。化合物(B)は反応性基を有
するため、化合物(B)は主として化学反応により基材
の表面に結合するものと考えられる。すなわち、結合状
態においては、化合物(B)の反応性基は変化している
ものと考えられる。
れた表面とは、表面処理剤(A)に含まれる化合物
(A)が化学的または物理的に第2層の表面に結合した
第1層の表面をいう。化合物(A)は反応性基を有する
化合物であり、化合物(A)は主として化学反応により
第2層の表面に結合するものと考えられる。すなわち、
結合状態においては、化合物(A)の反応性基は変化し
ているものと考えられる。本発明における表面処理剤
(B)で処理された表面とは、組成物(B)に含まれる
化合物(B)が化学的または物理的に基材の表面に結合
した第2層の表面をいう。化合物(B)は反応性基を有
するため、化合物(B)は主として化学反応により基材
の表面に結合するものと考えられる。すなわち、結合状
態においては、化合物(B)の反応性基は変化している
ものと考えられる。
【0014】本発明における化合物(A)または化合物
(B)は、一方の分子末端に加水分解性基を有する直鎖
構造のポリジメチルシリコーン化合物である。類似の材
料としては、(a)加水分解性基が分子末端ではなく分
子鎖中に位置する化合物、(b)ポリジメチルシリコー
ン部位が直鎖構造ではなく分岐構造である化合物、
(c)ポリジメチルシリコーン部位のメチル基の一部が
他の官能基に置換されている化合物等が考えられる。し
かし、(a)〜(c)に該当する化合物では、良好な
「撥水性」は得られるが、充分な「水滴除去性」および
「水滴移動性」は得られない。その機構は充分には明確
ではないが、(a)〜(c)に該当する化合物では、直
鎖構造のポリジメチルシリコーン化合物に比べて1分子
の占める空間が大きくなるため、膜の緻密性が高くなら
ないためと推定される。一方、本発明で用いるのと類似
の構造を有し、加水分解性基が両末端に存在する化合物
では、良好な「撥水性」は得られるが、充分な「水滴除
去性」および「水滴移動性」は得られない。これは両末
端に加水分解性基が存在するため、膜の表面に未反応の
加水分解性基または加水分解性基の反応後残基(たとえ
ば、酸素原子)等の極性部分が残りやすいためと考えら
れる。
(B)は、一方の分子末端に加水分解性基を有する直鎖
構造のポリジメチルシリコーン化合物である。類似の材
料としては、(a)加水分解性基が分子末端ではなく分
子鎖中に位置する化合物、(b)ポリジメチルシリコー
ン部位が直鎖構造ではなく分岐構造である化合物、
(c)ポリジメチルシリコーン部位のメチル基の一部が
他の官能基に置換されている化合物等が考えられる。し
かし、(a)〜(c)に該当する化合物では、良好な
「撥水性」は得られるが、充分な「水滴除去性」および
「水滴移動性」は得られない。その機構は充分には明確
ではないが、(a)〜(c)に該当する化合物では、直
鎖構造のポリジメチルシリコーン化合物に比べて1分子
の占める空間が大きくなるため、膜の緻密性が高くなら
ないためと推定される。一方、本発明で用いるのと類似
の構造を有し、加水分解性基が両末端に存在する化合物
では、良好な「撥水性」は得られるが、充分な「水滴除
去性」および「水滴移動性」は得られない。これは両末
端に加水分解性基が存在するため、膜の表面に未反応の
加水分解性基または加水分解性基の反応後残基(たとえ
ば、酸素原子)等の極性部分が残りやすいためと考えら
れる。
【0015】本発明における化合物(A)または化合物
(B)の分子鎖長(繰り返し単位数であるnまたはm)
は、長いと作業性が悪くなるため、n、mともに1〜1
00である。本発明の効果を発現するには、最外層であ
る第1層を形成する化合物よりも、第1層に接する第2
層を形成する化合物の繰り返し単位数の方が大きいこと
が必要である。すなわち、n<mを満足する。n>mで
は、第1層と第2層との間の相互拡散が効果的に行なわ
れず、単に2つの化合物を積層した膜となり、耐久性が
ない。本発明において、「撥水性」、「水滴除去性」お
よび「水滴移動性」の持続性をより高めるには、化合物
(A)の繰り返し単位数nは5〜15が好ましく、化合
物(B)の繰り返し単位数mは30〜60が好ましい。
(B)の分子鎖長(繰り返し単位数であるnまたはm)
は、長いと作業性が悪くなるため、n、mともに1〜1
00である。本発明の効果を発現するには、最外層であ
る第1層を形成する化合物よりも、第1層に接する第2
層を形成する化合物の繰り返し単位数の方が大きいこと
が必要である。すなわち、n<mを満足する。n>mで
は、第1層と第2層との間の相互拡散が効果的に行なわ
れず、単に2つの化合物を積層した膜となり、耐久性が
ない。本発明において、「撥水性」、「水滴除去性」お
よび「水滴移動性」の持続性をより高めるには、化合物
(A)の繰り返し単位数nは5〜15が好ましく、化合
物(B)の繰り返し単位数mは30〜60が好ましい。
【0016】化合物(A)または化合物(B)における
R1は、それぞれ独立に炭素数1〜20の有機基であ
り、炭素数1〜20のアルキル基、シクロアルキル基ま
たはアリール基が好ましく、炭素数1〜20のアルキル
基が特に好ましい。該アルキル基は、エーテル性の酸素
原子またはチオエーテル性の硫黄原子が挿入されていて
もよい。R1としては、炭素数1〜8のアルキル基が好
ましい。特にメチル基が好ましい。Xとしては、ハロゲ
ン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、イソシアネート
基が好ましい。化合物(A)または化合物(B)におけ
る加水分解性基の数(3-q)は、その数が大きいほど
基材等との密着性が高くなるため好ましい。(3−q)
は2または3が好ましい。
R1は、それぞれ独立に炭素数1〜20の有機基であ
り、炭素数1〜20のアルキル基、シクロアルキル基ま
たはアリール基が好ましく、炭素数1〜20のアルキル
基が特に好ましい。該アルキル基は、エーテル性の酸素
原子またはチオエーテル性の硫黄原子が挿入されていて
もよい。R1としては、炭素数1〜8のアルキル基が好
ましい。特にメチル基が好ましい。Xとしては、ハロゲ
ン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、イソシアネート
基が好ましい。化合物(A)または化合物(B)におけ
る加水分解性基の数(3-q)は、その数が大きいほど
基材等との密着性が高くなるため好ましい。(3−q)
は2または3が好ましい。
【0017】表面処理剤(A)または表面処理剤(B)
は、それらの必須成分である化合物(A)または化合物
(B)のみを用いてもよいが、作業性、膜厚、処理方法
等を考慮して、有機溶剤にて希釈した形態で使用するの
が好ましい。有機溶剤としては、必須成分を溶解するも
のであれば制限を受けないが、アルコール類、エステル
類、ケトン類、芳香族炭化水素類、パラフィン系炭化水
素類が好ましく、特に好ましくは、エチルアルコール、
イソプロピルアルコール等の低級アルコール類または酢
酸エステル類である。用いる有機溶剤は1種に限定され
ず、極性、蒸発速度等の異なる2種以上の有機溶剤を混
合して使用することもできる。有機溶剤の使用量は、化
合物(A)または化合物(B)の割合を0.1〜30質量
%とする量を用いるのが、処理剤の安定性または経済性
の点で好ましい。化合物(A)または化合物(B)は、
得られる層の耐久性を高める目的で、水、酸またはアル
カリによる加水分解生成物、重縮合反応による加水分解
生成物としてもよい。酸またはアルカリに限定はなく、
目的に応じて適宜選択すればよい。酸としては、硫酸、
塩酸、硝酸、りん酸、酢酸、蟻酸等が好ましく、アルカ
リとしては、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等が好ましく使用できる。酸またはアルカリは、
そのまま用いてもよいが、反応促進等の目的でそれらの
水溶液にして用いてもよい。酸またはアルカリの使用量
は、化合物(A)または化合物(B)の100質量部に
対して0.05〜30質量部が好ましい。0.05質量
部未満では添加する効果が発現せず、30質量部超では
表面処理剤の安定性に問題が生じる可能性がある。
は、それらの必須成分である化合物(A)または化合物
(B)のみを用いてもよいが、作業性、膜厚、処理方法
等を考慮して、有機溶剤にて希釈した形態で使用するの
が好ましい。有機溶剤としては、必須成分を溶解するも
のであれば制限を受けないが、アルコール類、エステル
類、ケトン類、芳香族炭化水素類、パラフィン系炭化水
素類が好ましく、特に好ましくは、エチルアルコール、
イソプロピルアルコール等の低級アルコール類または酢
酸エステル類である。用いる有機溶剤は1種に限定され
ず、極性、蒸発速度等の異なる2種以上の有機溶剤を混
合して使用することもできる。有機溶剤の使用量は、化
合物(A)または化合物(B)の割合を0.1〜30質量
%とする量を用いるのが、処理剤の安定性または経済性
の点で好ましい。化合物(A)または化合物(B)は、
得られる層の耐久性を高める目的で、水、酸またはアル
カリによる加水分解生成物、重縮合反応による加水分解
生成物としてもよい。酸またはアルカリに限定はなく、
目的に応じて適宜選択すればよい。酸としては、硫酸、
塩酸、硝酸、りん酸、酢酸、蟻酸等が好ましく、アルカ
リとしては、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等が好ましく使用できる。酸またはアルカリは、
そのまま用いてもよいが、反応促進等の目的でそれらの
水溶液にして用いてもよい。酸またはアルカリの使用量
は、化合物(A)または化合物(B)の100質量部に
対して0.05〜30質量部が好ましい。0.05質量
部未満では添加する効果が発現せず、30質量部超では
表面処理剤の安定性に問題が生じる可能性がある。
【0018】表面処理剤(A)の第2層表面への処理に
おいては、特別な前処理は必要としない。第2層を形成
した後、直ちに第1層を形成するのが好ましい。層の形
成は、表面処理剤(A)を公知の方法、たとえば、はけ
塗り、流し塗り、回転塗布、浸漬塗布、スキージ塗布、
スプレー塗布、手塗り等の方法で塗布し、大気中または
窒素気流中で乾燥させることで行なうのが好ましい。余
剰成分が発生して外観を損なう場合は、溶剤を用いて拭
き取るかまたは空拭き等を行ない余剰成分を除去して外
観を調節すればよい。第1層の厚さは特に限定されない
が、経済性の観点から、50nm以下が好ましく、その
下限は単分子層厚である。表面処理剤(B)の基材表面
への処理においては、特別な前処理は必要としない。層
の形成は、表面処理剤(A)の場合と同様にして行なう
のが好ましい。第2層の厚さは特に限定されないが、経
済性の観点から100nm以下が好ましく、その下限は
単分子層厚である。
おいては、特別な前処理は必要としない。第2層を形成
した後、直ちに第1層を形成するのが好ましい。層の形
成は、表面処理剤(A)を公知の方法、たとえば、はけ
塗り、流し塗り、回転塗布、浸漬塗布、スキージ塗布、
スプレー塗布、手塗り等の方法で塗布し、大気中または
窒素気流中で乾燥させることで行なうのが好ましい。余
剰成分が発生して外観を損なう場合は、溶剤を用いて拭
き取るかまたは空拭き等を行ない余剰成分を除去して外
観を調節すればよい。第1層の厚さは特に限定されない
が、経済性の観点から、50nm以下が好ましく、その
下限は単分子層厚である。表面処理剤(B)の基材表面
への処理においては、特別な前処理は必要としない。層
の形成は、表面処理剤(A)の場合と同様にして行なう
のが好ましい。第2層の厚さは特に限定されないが、経
済性の観点から100nm以下が好ましく、その下限は
単分子層厚である。
【0019】表面処理剤(A)または表面処理剤(B)
には、目的に応じて添加剤を加えてもよい。添加剤とし
ては化合物(A)または化合物(B)との反応性または
相溶性を考慮して選択すればよく、他の撥水性材料(ポ
リフルオロアルキル基含有有機珪素化合物等)、シリ
カ、アルミナ、ジルコニア、チタニア等の各種金属酸化
物の超微粒子、各種樹脂等が好ましく挙げられる。ま
た、防汚性を付与する目的で光触媒を添加してもよく、
着色する目的で染料または顔料等を添加してもよい。添
加剤の添加量は表面処理剤(A)または表面処理剤
(B)において0.01〜20質量%が好ましい。過剰
な添加は、本発明の「撥水性」、「水滴除去性」および
「水滴移動性」の耐久性を低下させるため好ましくな
い。
には、目的に応じて添加剤を加えてもよい。添加剤とし
ては化合物(A)または化合物(B)との反応性または
相溶性を考慮して選択すればよく、他の撥水性材料(ポ
リフルオロアルキル基含有有機珪素化合物等)、シリ
カ、アルミナ、ジルコニア、チタニア等の各種金属酸化
物の超微粒子、各種樹脂等が好ましく挙げられる。ま
た、防汚性を付与する目的で光触媒を添加してもよく、
着色する目的で染料または顔料等を添加してもよい。添
加剤の添加量は表面処理剤(A)または表面処理剤
(B)において0.01〜20質量%が好ましい。過剰
な添加は、本発明の「撥水性」、「水滴除去性」および
「水滴移動性」の耐久性を低下させるため好ましくな
い。
【0020】本発明の疎水性基材は、ベース基材に表面
処理剤(B)を直接塗布して層を形成してもよいが、耐
久性をさらに高めるために、ベース基材にあらかじめ下
地層を形成してもよい。この下地層としては、SiY4
で表される化合物および/またはその加水分解生成物を
必須成分とする組成物(C)を含有する層が好ましい。
ここで、Yは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキ
シ基またはイソシアネート基であり、4つのYは同一で
も異なっていてもよい。加水分解生成物とする際に用い
る酸またはアルカリとしては、化合物(A)または化合
物(B)の説明において記した化合物が好ましく挙げら
れる。化合物(C)には、シリカ以外の金属酸化物また
はその前駆体化合物を添加して、混合酸化物層または複
合酸化物層を形成するのも好ましい。組成物(C)とし
ては、化合物(C)を有機溶剤で希釈したものが好まし
い。また組成物(C)には、有機溶剤以外に添加剤を加
えてもよい。有機溶剤としては、化合物(A)または化
合物(B)で記載した有機溶剤が好ましく使用できる。
添加剤としては、前記したような金属酸化物の超微粒子
等の充填剤、バインダー成分、界面活性剤などが好まし
く挙げられる。添加剤の添加量または有機溶剤の使用量
は、前記した化合物(A)または化合物(B)と同様の
割合で用いるのが好ましい。
処理剤(B)を直接塗布して層を形成してもよいが、耐
久性をさらに高めるために、ベース基材にあらかじめ下
地層を形成してもよい。この下地層としては、SiY4
で表される化合物および/またはその加水分解生成物を
必須成分とする組成物(C)を含有する層が好ましい。
ここで、Yは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキ
シ基またはイソシアネート基であり、4つのYは同一で
も異なっていてもよい。加水分解生成物とする際に用い
る酸またはアルカリとしては、化合物(A)または化合
物(B)の説明において記した化合物が好ましく挙げら
れる。化合物(C)には、シリカ以外の金属酸化物また
はその前駆体化合物を添加して、混合酸化物層または複
合酸化物層を形成するのも好ましい。組成物(C)とし
ては、化合物(C)を有機溶剤で希釈したものが好まし
い。また組成物(C)には、有機溶剤以外に添加剤を加
えてもよい。有機溶剤としては、化合物(A)または化
合物(B)で記載した有機溶剤が好ましく使用できる。
添加剤としては、前記したような金属酸化物の超微粒子
等の充填剤、バインダー成分、界面活性剤などが好まし
く挙げられる。添加剤の添加量または有機溶剤の使用量
は、前記した化合物(A)または化合物(B)と同様の
割合で用いるのが好ましい。
【0021】下地層の形成は、組成物(C)を用いて公
知の方法で塗布し、大気中または窒素気流中で常温また
は加熱して乾燥させることで行うのが好ましい。乾燥は
室温で充分であるが、加熱する場合には、ベース基材の
耐熱性を考慮して温度、時間等を設定すればよい。下地
層の厚さは特に限定されないが、ベース基材がソーダラ
イムガラスである場合は、Naイオンの溶出を防止する
目的で50nm以上の厚さでもよい。ただし、厚すぎる
と損傷が目立ち易くなるため、100nm以下の厚さが
好ましい。下限は単分子層厚である。表面処理層全体の
厚さは、表面処理剤(A)、表面処理剤(B)または組
成物(C)の濃度、塗布条件、加熱条件等によって制御
できるが、表面処理層全体の厚さは、経済性を考慮して
500nm以下が好ましく、特に100nm以下が好ま
しい。表面処理層または下地層を形成するにあたって
は、特別な前処理を必要としない。しかし、目的に応じ
て前処理を行ってもよく、たとえば、希釈したフッ酸、
硫酸、塩酸等による酸処理、水酸化ナトリウム水溶液等
によるアルカリ処理またはプラズマ照射、コロナ照射、
電子線照射等による放電処理を行ってもよい。
知の方法で塗布し、大気中または窒素気流中で常温また
は加熱して乾燥させることで行うのが好ましい。乾燥は
室温で充分であるが、加熱する場合には、ベース基材の
耐熱性を考慮して温度、時間等を設定すればよい。下地
層の厚さは特に限定されないが、ベース基材がソーダラ
イムガラスである場合は、Naイオンの溶出を防止する
目的で50nm以上の厚さでもよい。ただし、厚すぎる
と損傷が目立ち易くなるため、100nm以下の厚さが
好ましい。下限は単分子層厚である。表面処理層全体の
厚さは、表面処理剤(A)、表面処理剤(B)または組
成物(C)の濃度、塗布条件、加熱条件等によって制御
できるが、表面処理層全体の厚さは、経済性を考慮して
500nm以下が好ましく、特に100nm以下が好ま
しい。表面処理層または下地層を形成するにあたって
は、特別な前処理を必要としない。しかし、目的に応じ
て前処理を行ってもよく、たとえば、希釈したフッ酸、
硫酸、塩酸等による酸処理、水酸化ナトリウム水溶液等
によるアルカリ処理またはプラズマ照射、コロナ照射、
電子線照射等による放電処理を行ってもよい。
【0022】本発明におけるベース基材としては、特に
限定されないが、金属、プラスチック、ガラス、セラミ
ックス、その他の無機材料や有機材料、またはその組み
合わせ(複合材料、積層材料等)が好ましく挙げられ
る。ベース基材の表面は、既に何らかの表面処理層を有
していてもよい。また、該基材の形状は平板に限らず、
一部に曲率を有するものなど任意の形状であってもよ
い。ベース基材としては、ガラス、プラスチック等の基
材が好ましい。本発明の疎水性基材は、電車、バス、ト
ラック、自動車等の各種車両における外板、窓ガラス、
鏡、表示機器表面、計器盤表面等に好適に用いることが
できる。特に、窓ガラス等の透視野部において用いるの
が好ましい。本発明の疎水性基材を用いることで、「撥
水性」、「水滴除去性」および「水滴移動性」に優れた
窓ガラス等が得られ、それによって視界の確保が容易と
なり、車両の安全性を向上できる。また、水滴が氷結す
るような環境下でも氷結することなく、仮に、氷結した
としても解凍は著しく速い。さらには、水滴の付着がほ
とんどないため、定期的な清浄作業の回数を少なくで
き、しかも、清浄作業が極めて容易であり、美観保護の
点からも非常に有利である。
限定されないが、金属、プラスチック、ガラス、セラミ
ックス、その他の無機材料や有機材料、またはその組み
合わせ(複合材料、積層材料等)が好ましく挙げられ
る。ベース基材の表面は、既に何らかの表面処理層を有
していてもよい。また、該基材の形状は平板に限らず、
一部に曲率を有するものなど任意の形状であってもよ
い。ベース基材としては、ガラス、プラスチック等の基
材が好ましい。本発明の疎水性基材は、電車、バス、ト
ラック、自動車等の各種車両における外板、窓ガラス、
鏡、表示機器表面、計器盤表面等に好適に用いることが
できる。特に、窓ガラス等の透視野部において用いるの
が好ましい。本発明の疎水性基材を用いることで、「撥
水性」、「水滴除去性」および「水滴移動性」に優れた
窓ガラス等が得られ、それによって視界の確保が容易と
なり、車両の安全性を向上できる。また、水滴が氷結す
るような環境下でも氷結することなく、仮に、氷結した
としても解凍は著しく速い。さらには、水滴の付着がほ
とんどないため、定期的な清浄作業の回数を少なくで
き、しかも、清浄作業が極めて容易であり、美観保護の
点からも非常に有利である。
【0023】
【実施例】実施例で使用した各種評価方法は以下の通り
である。結果を表1に示す。 [撥水性の評価]水平に保持したサンプル基材上に約3
μLの水を滴下し、形成された水滴の接触角を測定し
た。撥水性は以下の基準で評価した。 接触角が90°以上の場合;○ 接触角が90°未満の場合;× [水滴除去性の評価]水平に保持したサンプル基材上に
約5μLの水滴を滴下した。次に基材を一定の角速度で
徐々に傾けていき、水滴がすべり始めた角度(滑落角)
を読み取った。水滴除去性は以下の基準で評価した。 滑落角が10°以下の場合;◎ 滑落角が10°を超え20°以下の場合;○ 滑落角が20°を超え30°以下の場合;△ 滑落角が30°を超える場合;×
である。結果を表1に示す。 [撥水性の評価]水平に保持したサンプル基材上に約3
μLの水を滴下し、形成された水滴の接触角を測定し
た。撥水性は以下の基準で評価した。 接触角が90°以上の場合;○ 接触角が90°未満の場合;× [水滴除去性の評価]水平に保持したサンプル基材上に
約5μLの水滴を滴下した。次に基材を一定の角速度で
徐々に傾けていき、水滴がすべり始めた角度(滑落角)
を読み取った。水滴除去性は以下の基準で評価した。 滑落角が10°以下の場合;◎ 滑落角が10°を超え20°以下の場合;○ 滑落角が20°を超え30°以下の場合;△ 滑落角が30°を超える場合;×
【0024】[水滴移動性の評価]サンプル基材を水平
面より30゜傾斜させて保持した。次にサンプル基材上
に10μLの水滴を滴下した。滴下した水滴が滑落する
場合、その水滴移動速度は、サンプル基材上の規定区間
(20mm)を通過するのに要する時間を計測し、水滴滑
落速度(mm/sec)=水滴の移動距離(mm)/移動に要する
時間(sec)なる式から算出した。水滴移動性は以下の基
準で評価した。 水滴移動速度が0(滑落しない)〜5mm/sec未満の場
合;× 水滴移動速度が5mm/sec以上で10mm/sec未満の場合;
△ 水滴移動速度が10mm/sec以上で15mm/sec未満の場
合;○ 水滴移動速度が15mm/sec以上の場合;◎ [耐久性の評価]スーパーキセノンメーター(スガ試験
機製)にて96時間照射した後、「撥水性」、「水滴除
去性」および「水滴移動性」を評価した。
面より30゜傾斜させて保持した。次にサンプル基材上
に10μLの水滴を滴下した。滴下した水滴が滑落する
場合、その水滴移動速度は、サンプル基材上の規定区間
(20mm)を通過するのに要する時間を計測し、水滴滑
落速度(mm/sec)=水滴の移動距離(mm)/移動に要する
時間(sec)なる式から算出した。水滴移動性は以下の基
準で評価した。 水滴移動速度が0(滑落しない)〜5mm/sec未満の場
合;× 水滴移動速度が5mm/sec以上で10mm/sec未満の場合;
△ 水滴移動速度が10mm/sec以上で15mm/sec未満の場
合;○ 水滴移動速度が15mm/sec以上の場合;◎ [耐久性の評価]スーパーキセノンメーター(スガ試験
機製)にて96時間照射した後、「撥水性」、「水滴除
去性」および「水滴移動性」を評価した。
【0025】[例1]酢酸nブチル98gにテトライソ
シアネートシラン2gを加え、室温下で10分間撹拌し
て処理剤1−3を得た。イソプロピルアルコール75g
に0.3質量%の硝酸水溶液1.5gを加えよく撹拌し
た後、これに下記化合物aを5g加え10分間撹拌し
た。さらに、シリカゾル(チッソ(株)製品、商品名
「リクソンコートCGS-D1-0600」)をイソプロピルアル
コールにて質量比で60倍希釈した液20gを加えて、
室温下で10分間撹拌し処理剤1−2を得た。処理剤1
−2において、化合物aの代わりに下記化合物bを用い
る以外は、処理剤1−2と同様にして処理剤1−1を得
た。あらかじめ洗浄されたガラス基材に、処理剤1−3
を0.5mL滴下して自動車のワックスがけの要領にて
塗布した後、室温で60分間放置した。次に、処理剤1
−2を同じ要領にて塗布し、室温で1分間放置した後、
処理剤1−1を同じ要領にて塗布した。この基材を1昼
夜放置した後、イソプロピルアルコールを含ませた綿布
を用いて表面の余剰分をふき取り、サンプル基材を得
た。
シアネートシラン2gを加え、室温下で10分間撹拌し
て処理剤1−3を得た。イソプロピルアルコール75g
に0.3質量%の硝酸水溶液1.5gを加えよく撹拌し
た後、これに下記化合物aを5g加え10分間撹拌し
た。さらに、シリカゾル(チッソ(株)製品、商品名
「リクソンコートCGS-D1-0600」)をイソプロピルアル
コールにて質量比で60倍希釈した液20gを加えて、
室温下で10分間撹拌し処理剤1−2を得た。処理剤1
−2において、化合物aの代わりに下記化合物bを用い
る以外は、処理剤1−2と同様にして処理剤1−1を得
た。あらかじめ洗浄されたガラス基材に、処理剤1−3
を0.5mL滴下して自動車のワックスがけの要領にて
塗布した後、室温で60分間放置した。次に、処理剤1
−2を同じ要領にて塗布し、室温で1分間放置した後、
処理剤1−1を同じ要領にて塗布した。この基材を1昼
夜放置した後、イソプロピルアルコールを含ませた綿布
を用いて表面の余剰分をふき取り、サンプル基材を得
た。
【0026】
【化6】
【0027】[例2]例1において、処理剤1−3を塗
布しない以外は、例1と同様にしてサンプル基材を得
た。
布しない以外は、例1と同様にしてサンプル基材を得
た。
【0028】[例3]イソプロピルアルコール95gに
0.3質量%の硝酸水溶液1.5gを加えよく撹拌した
後、これに化合物aを5g加え10分間撹拌して処理剤
3−2を得た。処理剤3−2において、化合物aの代わ
りに化合物bを用いた以外は処理剤3−2と同様にして
処理剤3−1を得た。例1において、処理剤1−2の代
わりに処理剤3−2を用い、処理剤1−1の代わりに処
理剤3−1を用いた以外は例1と同様にしてサンプル基
材を得た。
0.3質量%の硝酸水溶液1.5gを加えよく撹拌した
後、これに化合物aを5g加え10分間撹拌して処理剤
3−2を得た。処理剤3−2において、化合物aの代わ
りに化合物bを用いた以外は処理剤3−2と同様にして
処理剤3−1を得た。例1において、処理剤1−2の代
わりに処理剤3−2を用い、処理剤1−1の代わりに処
理剤3−1を用いた以外は例1と同様にしてサンプル基
材を得た。
【0029】[例4]酢酸nブチル95gに下記化合物
cを5g加え、10分間撹拌して処理剤4−2を得た。
酢酸nブチル95gに下記化合物dを5g加え、10分
間撹拌して処理剤4−1を得た。例1において、処理剤
1−2の代わりに処理剤4−1を用い、処理剤1−1の
代わりに処理剤4−1を用いた以外は例1と同様にして
サンプル基材を得た。
cを5g加え、10分間撹拌して処理剤4−2を得た。
酢酸nブチル95gに下記化合物dを5g加え、10分
間撹拌して処理剤4−1を得た。例1において、処理剤
1−2の代わりに処理剤4−1を用い、処理剤1−1の
代わりに処理剤4−1を用いた以外は例1と同様にして
サンプル基材を得た。
【0030】
【化7】
【0031】[例5]酢酸nブチル95gに下記化合物
eを5g加え、10分間撹拌して処理剤5−2を得た。
酢酸nブチル95gに下記化合物fを5g加え、10分
間撹拌して処理剤5−1を得た。例1において、処理剤
1−2の代わりに処理剤5−2を用い、処理剤1−1の
代わりに処理剤5−1を用いた以外は例1と同様にして
サンプル基材を得た。
eを5g加え、10分間撹拌して処理剤5−2を得た。
酢酸nブチル95gに下記化合物fを5g加え、10分
間撹拌して処理剤5−1を得た。例1において、処理剤
1−2の代わりに処理剤5−2を用い、処理剤1−1の
代わりに処理剤5−1を用いた以外は例1と同様にして
サンプル基材を得た。
【0032】
【化8】
【0033】[例6]例2において化合物aの代わりに
を下記化合物gを用いた以外は例2と同様にしてサンプ
ル基材を得た。
を下記化合物gを用いた以外は例2と同様にしてサンプ
ル基材を得た。
【0034】
【化9】
【0035】[例7]例2において、化合物bの代わり
に化合物gを用いた以外は例2と同様にしてサンプル基
材を得た。
に化合物gを用いた以外は例2と同様にしてサンプル基
材を得た。
【0036】[例8]例3において、処理剤3−1を用
いた処理を行なわないこと以外は例3と同様にしてサン
プル基材を得た。
いた処理を行なわないこと以外は例3と同様にしてサン
プル基材を得た。
【0037】[例9]例3において、処理剤3−2を用
いた処理を行なわないこと以外は例3と同様にしてサン
プル基材を得た。
いた処理を行なわないこと以外は例3と同様にしてサン
プル基材を得た。
【0038】[例10]例3において、処理剤3−2を
用いた処理と処理剤3−1を用いた処理の順序を逆にし
たこと以外は例3と同様にしてサンプル基材を得た。
用いた処理と処理剤3−1を用いた処理の順序を逆にし
たこと以外は例3と同様にしてサンプル基材を得た。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、「撥水性」、「水滴除
去性」および「水滴移動性」に優れた表面処理層を有
し、かつ、その効果が長期にわたり持続する、疎水性基
材が提供される。
去性」および「水滴移動性」に優れた表面処理層を有
し、かつ、その効果が長期にわたり持続する、疎水性基
材が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09D 183/02 C09D 183/02 183/10 183/10 183/14 183/14 C08L 101:00 C08L 101:00 (72)発明者 濱野 直 神奈川県愛甲郡愛川町角田字小沢上原426 番1 旭硝子株式会社内 (72)発明者 入江 哲司 神奈川県愛甲郡愛川町角田字小沢上原426 番1 旭硝子株式会社内 (72)発明者 甲斐 康朗 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 菅原 聡子 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 田湯 哲朗 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 4F006 AA11 AA31 AB39 CA04 DA04 4F100 AH06A AH06K AK01A AK52B AK52C AK52K AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C EH462 GB07 GB31 GB51 JB06 JL00 4H020 BA32 4J035 BA02 CA071 LB01 LB07 4J038 DL021 DL031 DL131 DL161 GA16 KA06 MA14 NA07 PA18 PB06 PB07 PC02 PC03 PC04 PC08
Claims (7)
- 【請求項1】ベース基材上に少なくとも2層の表面処理
層を有する疎水性基材であって、表面処理層の最外層で
ある第1層が下記化合物(A)を必須成分とする表面処
理剤(A)を含有する層であり、第1層に接する第2層
が下記化合物(B)を必須成分とする表面処理剤(B)
を含有する層であることを特徴とする疎水性基材。化合
物(A):下式(A)で表される化合物および/または
その加水分解生成物。 【化1】 (R1は炭素数1〜20の有機基、R2はメチル基、R3
はメチル基またはエチル基、Xは加水分解性基、pは2
または3、qは0、1または2、nは1〜100の整数
を示す。XおよびR3がそれぞれ2個以上存在する場合
には、それらは同一であっても異なっていてもよい。) 化合物(B):下式(B)で表される化合物および/ま
たはその加水分解生成物。 【化2】 (R1、R2、R3、X、p、qは、式(A)における定
義と同義であり、式(A)におけるものと同一であって
も異なっていてもよい。mは1〜100の整数を示す。
ただし、n<mを満足する。) - 【請求項2】化合物(A)におけるnが5〜15、化合
物(B)におけるmが30〜60である請求項1に記載
の疎水性基材。 - 【請求項3】化合物(A)および化合物(B)における
R1がともにメチル基である、請求項1または2に記載
の疎水性基材。 - 【請求項4】化合物(A)および化合物(B)における
Xが、それぞれ独立にハロゲン原子、ヒドロキシ基、ア
ルコキシ基またはイソシアネート基である、請求項1〜
3のいずれかに記載の疎水性基材。 - 【請求項5】ベース基材が、下記化合物(C)を必須成
分とする組成物(C)を含有する層を有する、請求項1
〜4のいずれかに記載の疎水性基材。化合物(C):下
式(C)で表される化合物および/またはその加水分解
生成物。 【化3】 (Yは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基ま
たはイソシアネート基であり、4つのYは同一であって
も異なっていてもよい。) - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の疎水性基
材の製造方法であり、ベース基材の表面に表面処理剤
(B)を塗布して第2層を形成する工程、さらに第2層
の表面に表面処理剤(A)を塗布して最外層を形成する
工程を含むことを特徴とする疎水性基材の製造方法。 - 【請求項7】表面処理層を形成させるベース基材上に、
予め下記化合物(C)を必須成分とする組成物(C)を
含有する層を塗布して下地層を形成する工程を含む、請
求項6に記載の疎水性基材の製造方法。
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Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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