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JP2002164448A - 不揮発性記憶素子及び不揮発性記憶素子の製造方法 - Google Patents

不揮発性記憶素子及び不揮発性記憶素子の製造方法

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Publication number
JP2002164448A
JP2002164448A JP2000362215A JP2000362215A JP2002164448A JP 2002164448 A JP2002164448 A JP 2002164448A JP 2000362215 A JP2000362215 A JP 2000362215A JP 2000362215 A JP2000362215 A JP 2000362215A JP 2002164448 A JP2002164448 A JP 2002164448A
Authority
JP
Japan
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gate electrode
floating gate
memory element
interlayer insulating
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000362215A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiharu Suzuki
俊治 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000362215A priority Critical patent/JP2002164448A/ja
Priority to TW090128733A priority patent/TW515090B/zh
Priority to PCT/JP2001/010395 priority patent/WO2002045175A1/ja
Priority to US10/182,407 priority patent/US20030003662A1/en
Priority to EP01999009A priority patent/EP1267416A1/en
Priority to KR1020027009759A priority patent/KR20020074219A/ko
Publication of JP2002164448A publication Critical patent/JP2002164448A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不揮発性記憶素子において、十分な蓄積電荷
密度、データ保持時間、及び書き込み/消去繰り返し耐
性を確保しつつ、書き込み電圧の低減、素子の小型化を
図る。 【解決手段】 ベースとなるSi基板2上にトンネル酸
化膜5を形成し、トンネル酸化膜5上に、表面に凹凸状
の半球状ポリシコンを有するフローティングゲート電極
6を形成し、凹凸形状を有するフローティングゲート電
極6上に高均一の層間絶縁膜7を形成し、層間絶縁膜7
上に制御電極8を形成することにより不揮発性記憶素子
1を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素子電源のオン・
オフに関係なくデータの保持を行う不揮発性記憶素子及
び不揮発性記憶素子の製造方法に関し、特に、FG型の
構成をとる不揮発性記憶素子及び不揮発性記憶素子の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MIS(Metal Insulated Semiconducto
r)型LSIには、データを保持する記憶素子として、
素子電源のオン・オフに関係なくデータを保持すること
が可能な不揮発性記憶素子が数多く用いられている。こ
のような不揮発性記憶素子としては、FG(Floating G
ate)型不揮発性記憶素子、MONOS(金属−Si酸
化膜−Si窒化膜−Si酸化膜−Si基板)型不揮発性
記憶素子が代表的なものであり、いずれも、所定の方法
によって電荷を帯電させ、情報の記録を行う。
【0003】まず、従来構成におけるFG型不揮発性記
憶素子の製造プロセスについて説明する。FG型の不揮
発性記憶素子は、MIS型トランジスタのゲート絶縁膜
の中間に多結晶Si等のフローティングゲート電極を設
けることによって構成され、このフローティングゲート
電極を帯電させることにより、MIS型トランジスタの
閾値を変化させ、情報を記録する。
【0004】図8及び図9は、従来構成におけるFG型
の不揮発性記憶素子100の製造プロセスを説明するた
めの断面構造図である。FG型の不揮発性記憶素子10
0を製造する場合、まず、図8の(a)に示すように、
Si基板101にシャロートレンチ等によって素子分離
層102を形成し、さらに、通常のイオン注入法を用
い、閾値電圧調整のための埋め込み層103を形成す
る。
【0005】次に、このSi基板101を800℃程度
の温度で15分程度熱酸化させ、図8の(b)に示すよ
うに、Si基板101の表面に8nm程度のトンネル酸
化膜104を形成する。さらに、その表面に、通常のL
P−CVD、プラズマCVD等の方法を用い、フローテ
ィングゲート電極105を6nm程度の厚みで構成し、
また、さらにその表面に層間絶縁膜106を構成する。
【0006】図8の(c)は、このように構成されるト
ンネル酸化膜104、フローティングゲート電極105
及び層間絶縁膜106の詳細構成を示した拡大図であ
る。図8の(c)に示すように、層間絶縁膜106は、
Si酸化膜106a、Si窒化膜106b、Si酸化膜
106cの三層構造となっている。Si酸化膜106a
は、フローティングゲート電極105の表面を850℃
程度の温度で10分間程度熱酸化させることにより、5
nm程度の厚みで形成され、Si窒化膜106bは、通
常のLP−CVD、プラズマCVD等の方法を用い、S
i酸化膜106aの表面にSi窒化膜106bを12n
m程度堆積させることによって形成され、Si酸化膜1
06cは、Si窒化膜106bの表面の熱酸化によって
6nm程度の厚みに形成される。
【0007】層間絶縁膜106が形成されると、次に、
図8の(d)に示すように、燐等を高濃度に含む多結晶
Si、WSi等により制御電極107が形成され、さら
に、通常のリソグラフィー技術、及びRIE技術を用
い、図9の(a)に示すような制御電極107のパター
ン形成を行う。また、このパターン形成された制御電極
107をマスクとして、燐、砒素等の不純物を、例えば
5×1013/cm2程度の濃度でイオン注入し、低濃度
ドレイン108a、108bを形成する。
【0008】次に、図9の(b)に示すように、通常の
CVDとエッチバック法を用い、ゲート側壁109を形
成し、このゲート側壁109をマスクとして、燐、砒素
等の不純物を、例えば5×1015/cm2程度でイオン
注入し、ソース110a、ドレイン110bを形成す
る。
【0009】最後に、注入した不純物を活性化させるた
め、通常の電気加熱炉による900℃程度で30分程度
の熱処理、或いは、急速熱処理(RTP)による105
0℃程度で10秒程度の熱処理を行い、Si酸化膜等の
層間膜111、W或いは多結晶Siのプラグ112を形
成し、図9の(c)に示すような不揮発性記憶素子10
0を構成する。
【0010】この不揮発性記憶素子100において、S
i基板101を接地した状態で、制御電極107に+2
0V程度の電圧を加え、これにより、Si基板101の
チャンネル領域からフローティングゲート電極105に
対し、FNトンネル電流等を利用して電荷が注入、蓄積
される。この電荷の蓄積状態においては、MIS型トラ
ンジスタの閾値電圧が高くなり、また、この電荷の蓄積
状態は、制御電極107への電圧印加を止めた後も保持
される。これにより、不揮発性記憶素子100は、素子
電源のオン・オフに関係なく、データの保持を行うこと
が可能となる。
【0011】次に、従来構成におけるMONOS型不揮
発性記憶素子の製造プロセスについて説明する。MON
OS型の不揮発性記憶素子は、金属−Si酸化膜−Si
窒化膜−Si酸化膜−Si基板の層によって構成され、
Si窒化膜、及びSi酸化膜とSi窒化膜との境界近傍
に存在する離散的なトラップに電荷を蓄積することによ
り、トランジスタの閾値を変化させ、データの保持を行
う(IE3 Trans, Electron Dev. ED39(2), 122(198
3))。
【0012】図10及び図11は、MONOS型の不揮
発性記憶素子200の製造プロセスを説明するための断
面構造図である。MONOS型の不揮発性記憶素子20
0を製造する場合、まず、図10の(a)に示すよう
に、Si基板201にシャロートレンチ等によって素子
分離層202を形成し、さらに、通常のイオン注入法を
用い、閾値電圧調整のための埋め込み層203を形成す
る。
【0013】次に、このSi基板201を800℃程度
の温度で15分程度熱酸化させ、図10の(b)に示す
ように、Si基板201の表面に3nm程度のトンネル
酸化膜204を形成する。さらに、その表面に、通常の
LP−CVD、プラズマCVD等の方法を用い、Si窒
化膜205を8nm程度の厚みで形成する。次に、この
Si窒化膜205を再酸化させることにより、3〜5n
m程度のSi酸化膜206を形成する。
【0014】Si酸化膜206が形成されると、次に、
図11の(a)に示すように、燐等を高濃度に含む多結
晶Si、WSi等により制御電極207が形成され、さ
らに、通常のリソグラフィー技術、及びRIE技術を用
い、図11の(b)に示すような制御電極207のパタ
ーン形成を行う。
【0015】また、このパターン形成された制御電極2
07をマスクとして、燐、砒素等の不純物を、例えば5
×1013/cm2程度の濃度でイオン注入し、図11の
(c)に示すような低濃度ドレイン208a、208b
を形成する。
【0016】次に、通常のCVDとエッチバック法を用
い、ゲート側壁209を形成し、このゲート側壁209
をマスクとして、燐、砒素等の不純物を、例えば5×1
15/cm2程度でイオン注入し、ソース210a、ド
レイン210bを形成する。
【0017】最後に、注入した不純物を活性化させるた
め、通常の電気加熱炉による900℃程度で30分程度
の熱処理、或いは、急速熱処理(RTP)による105
0℃程度で10秒程度の熱処理を行い、Si酸化膜等の
層間膜211、W或いは多結晶Siのプラグ212を形
成し、不揮発性記憶素子200を構成する。
【0018】このように形成された不揮発性記憶素子2
00では、Si窒化膜205自身、及び、Si酸化膜2
06とSi窒化膜205の界面近傍にあるSiON遷移
層に電荷を蓄積すべきトラップが形成され、このトラッ
プに離散的に電荷を蓄積することにより、素子電源のオ
ン・オフに関係なく、データの保持を行う。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のFG型
の不揮発性記憶素子100は、フローティングゲート電
極105と、Si基板101との間にリークがあると、
フローティングゲート電極105に蓄積された全ての電
荷が失われてしまうことになるため、トンネル酸化膜1
04を薄くすることはきわめて困難である。そのため、
Si基板101のチャンネル領域からフローティングゲ
ート電極105へ電荷を注入する際に必要な、Si基板
101−フローティングゲート電極105間の印加電圧
を高くする必要があり、不揮発性記憶素子100全体に
印加するデータ書き込み電圧も高くしなければならない
という問題点がある。
【0020】また、データ書き込み電圧を高くした場
合、ドレイン110bの耐圧を確保するために、ドレイ
ン110bの微細化が困難となり、不揮発性記憶素子1
00の小型化が図れないという問題点もある。
【0021】また、MONOS型の不揮発性記憶素子2
00は、トンネル酸化膜204、及び、Si酸化膜20
6とSi窒化膜205の界面近傍にあるSiON遷移層
のトラップに電荷を離散的に蓄積することにより、デー
タの保持を行うこととなるため、トンネル酸化膜204
が部分的にリークしても、トラップに蓄積された電荷が
全て失われることはない。そのため、トンネル酸化膜2
04の膜厚を薄く構成することができるため、データの
書き込み電圧を低く抑えることが可能であるとともに、
FG型の不揮発性記憶素子100に比べ、素子の小型化
を図ることができる。
【0022】しかし、MONOS型の不揮発性記憶素子
200のトラップ密度は十分高いとはいえず、蓄積でき
る電荷密度は、FG型の不揮発性記憶素子100に比べ
5桁程度低いという問題点がある。
【0023】また、MONOS型の不揮発性記憶素子2
00において、このトラップを、密度の再現性よく、か
つ、制御性よく、形成することは容易ではなく、微細化
された不揮発性記憶素子200では、データ保持時間
(Data Retention)、書き込み/消去繰り返し耐性(エ
ンデュランス)が十分ではないという問題点もある。
【0024】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、十分な蓄積電荷密度、データ保持時間、及び
書き込み/消去繰り返し耐性を確保しつつ、書き込み電
圧の低減、素子の小型化を図ることが可能な不揮発性記
憶素子及び不揮発性記憶素子の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、素子電源のオン・オフに関係なくデータ
の保持を行う不揮発性記憶素子において、ベースとなる
半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたトンネル
酸化膜と、前記トンネル酸化膜上に、表面に凹凸形状を
有するように形成されたフローティングゲート電極と、
前記フローティングゲート電極上に形成された層間絶縁
膜と、前記層間絶縁膜上に構成された制御電極とを有す
ることを特徴とする不揮発性記憶素子が提供される。
【0026】ここで、フローティングゲート電極の表面
が凹凸形状に形成されることによって、フローティング
ゲート電極の表面積が大きくなり、制御電極とフローテ
ィングゲート電極との静電容量を大きくとることができ
る。これにより、フローティングゲート電極の全静電容
量に対する制御電極とフローティングゲート電極との静
電容量の比(カップリング比)を大きくすることがで
き、不揮発性記憶素子全体への印加電圧を増加させるこ
となく、半導体基板−フローティングゲート電極間への
印加電圧を大きくすることが可能となる。
【0027】また、本発明の不揮発性記憶素子におい
て、好ましくは、フローティングゲート電極が有する凹
凸形状は、略半球上の凹凸形状である。また、本発明の
不揮発性記憶素子において、好ましくは、フローティン
グゲート電極が有する凹凸形状は、粒径が10nm〜2
0nmに形成される。
【0028】また、本発明の不揮発性記憶素子におい
て、好ましくは、層間絶縁膜は、原子層化学的気相成長
法を用いて形成される。また、本発明の不揮発性記憶素
子において、好ましくは、フローティングゲート電極及
び層間絶縁膜は、制御電極の底面及び側面を取り囲むよ
うに形成される。
【0029】また、好ましくは、本発明の不揮発性記憶
素子は、フラッシュメモリ用である。また、素子電源の
オン・オフに関係なくデータの保持を行う不揮発性記憶
素子の製造方法において、ベースとなる半導体基板上に
トンネル酸化膜を形成するトンネル酸化膜形成工程と、
前記トンネル酸化膜上に、表面が凹凸形状を有するフロ
ーティングゲート電極を形成するフローティングゲート
電極形成工程と、前記フローティングゲート電極上に層
間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、前記層間絶
縁膜上に制御電極を形成する制御電極形成工程とを有す
ることを特徴とする不揮発性記憶素子の製造方法が提供
される。
【0030】ここで、フローティングゲート電極の表面
が凹凸形状に形成されることによって、フローティング
ゲート電極の表面積が大きくなり、制御電極とフローテ
ィングゲート電極との静電容量を大きくとることができ
る。これにより、フローティングゲート電極の全静電容
量に対する、制御電極とフローティングゲート電極との
静電容量の比(カップリング比)を大きくすることがで
き、不揮発性記憶素子全体への印加電圧を増加させるこ
となく、半導体基板−フローティングゲート電極間への
印加電圧を大きくすることが可能となる。
【0031】また、本発明の不揮発性記憶素子の製造方
法において、好ましくは、層間絶縁膜形成工程は、原子
層化学的気相成長法を用いて層間絶縁膜の形成を行う。
また、本発明の不揮発性記憶素子の製造方法は、好まし
くは、トンネル酸化膜形成工程、フローティングゲート
電極形成工程、層間絶縁膜形成工程及び制御電極形成工
程によって形成されたトンネル酸化膜、フローティング
ゲート電極、層間絶縁膜及び制御電極をエッチングし、
ゲート電極の形成を行うゲート電極エッチング工程をさ
らに有する。
【0032】また、本発明の不揮発性記憶素子の製造方
法は、好ましくは、トンネル酸化膜形成工程の後、トン
ネル酸化膜上にダミーゲート電極を形成するダミーゲー
ト電極形成工程と、ダミーゲート電極をエッチングする
ダミーゲート電極エッチング工程と、ダミーゲート電極
の側面をゲート側壁で覆うゲート側壁形成工程と、ゲー
ト側壁の形成後、ダミーゲート電極を除去するダミーゲ
ート電極除去工程と、をさらに有し、フローティングゲ
ート電極形成工程は、ゲート側壁の内壁面に沿って、フ
ローティングゲート電極の形成を行い、層間絶縁膜形成
工程は、フローティングゲート電極の内壁面に沿って、
層間絶縁膜の形成を行う。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。まず、本発明における第1の実施
の形態について説明する。
【0034】図1は、本形態における不揮発性記憶素子
1の構成を示した構造図である。ここで、図1の(a)
は、不揮発性記憶素子1の断面図を示しており、図1の
(b)は、図1の(a)におけるA部の拡大断面図を示
している。
【0035】不揮発性記憶素子1は、例えば、フラッシ
ュメモリ用として利用されるFG型の不揮発性記憶素子
であり、主に、ベースとなる半導体基板であるSi基板
2、素子分離層3、Si基板2内に構成された閾値電圧
調整のための埋め込み層4、Si基板2上に形成された
トンネル酸化膜5、トンネル酸化膜5上に、表面が凹凸
形状を有するように形成されるフローティングゲート電
極6、フローティングゲート電極6上に形成された層間
絶縁膜7、層間絶縁膜7上に構成された制御電極8、S
i基板2表面に形成された低濃度ドレイン9a、9b、
ソース11a、ドレイン11b、Si基板2上面に形成
されたゲート側壁10、層間膜12及びプラグ13によ
って構成される。
【0036】図1の(b)に示すように、不揮発性記憶
素子1のフローティングゲート電極6は、表面が凹凸形
状を有するように形成されており、これにより、フロー
ティングゲート電極6の表面積を拡大させ、フローティ
ングゲート電極6と制御電極8との間の静電容量を大き
くとることができる構成となっている。ここでの凹凸形
状は、きのこ型のような略半球状、波形等、特にどのよ
うな凹凸形状であってもよいが、形成されたフローティ
ングゲート電極6の表面積が一定の精度を保って形成で
きる形状が望ましい。
【0037】次に、不揮発性記憶素子1の製造プロセス
について説明する。図2及び図3は、不揮発性記憶素子
1の製造プロセスを説明するための断面構造図である。
【0038】不揮発性記憶素子1の製造プロセスは、主
に、ベースとなる半導体基板であるSi基板2上にトン
ネル酸化膜5を形成するトンネル酸化膜形成工程、トン
ネル酸化膜5上に、表面に凹凸形状を有するフローティ
ングゲート電極6を形成するフローティングゲート電極
形成工程、フローティングゲート電極6上に層間絶縁膜
7を形成する層間絶縁膜形成工程、層間絶縁膜7上に制
御電極8を形成する制御電極形成工程、トンネル酸化膜
5、フローティングゲート電極6、層間絶縁膜7及び制
御電極8をエッチングし、ゲート電極の形成を行うゲー
ト電極エッチング工程、低濃度ドレイン9a、9bを形
成する低濃度ドレイン形成工程、ゲート側壁10を形成
するゲート側壁形成工程、ソース11a、ドレイン11
bを形成するソース、ドレイン形成工程、層間膜12を
形成する層間膜形成工程、及びプラグ13を形成するプ
ラグ形成工程によって構成されている。
【0039】以下、これらの各工程を順次説明してい
く。不揮発性記憶素子1を製造する場合、まず、図2の
(a)に示すように、Si基板2にシャロートレンチ等
によって素子分離層3を形成し、さらに、通常のイオン
注入法を用い、閾値電圧調整のための埋め込み層4を形
成する。
【0040】次に、このSi基板2を800℃程度の温
度で15分程度熱酸化させ、図2の(b)に示すよう
に、Si基板2の表面に8nm程度のトンネル酸化膜5
を形成する(トンネル酸化膜形成工程)。さらに、気密
性の高いCVD装置において酸素を排除した状態で行わ
れる化学的気相成長法(CVD)等により、トンネル酸
化膜5の表面に、多結晶Si等を堆積させ、図1の
(b)に示したような表面に略半円状の凹凸形状(半球
状ポリシコン:Hemispherical Grain)を有するフロー
ティングゲート電極6を形成する(フローティングゲー
ト電極形成工程)。このような半球状ポリシコンの形成
は、例えば、超高真空対応のCVD装置内でのシラン
(SiH4)を用いた化学的気相成長法(CVD)等に
より、550℃程度の温度で40分程度、アモルファス
シリコンをトンネル酸化膜5の表面に体積させ、100
nm程度のアモルファスシリコン膜を形成し、さらに、
10分程度のアニールを行い、粒径10nm〜20nm
程度の半球状ポリシコンを成長させることによって行わ
れる。
【0041】フローティングゲート電極6が形成される
と、次に、原子層化学的気相成長法(AL−CVD:A
tomic Layer Chemical Vapo
rDeposition)等の超薄、超高均一な成膜法
により、フローティングゲート電極6の表面に、SiO
2、Si34等の信頼性の高い層間絶縁膜7を15nm
程度成長させる(層間絶縁膜形成工程)。なお、ここで
形成される層間絶縁膜7は、フローティングゲート電極
6の半球状ポリシコンの表面を均一な厚みで覆うように
構成されることが望ましい。
【0042】層間絶縁膜7が形成されると、次に、通常
のLP−CVD等によって、層間絶縁膜7の表面に燐等
を高濃度に含む多結晶Si、WSi等を堆積させ、図2
の(c)に示すような制御電極8が形成される(制御電
極形成工程)。その後、通常のリソグラフィー技術、及
びRIE技術を用い、図3の(a)に示すような制御電
極8のパターン形成を行う(ゲート電極エッチング工
程)。このゲート電極エッチング工程によって、トンネ
ル酸化膜形成工程、フローティングゲート電極形成工
程、層間絶縁膜形成工程及び制御電極形成工程によって
形成されたトンネル酸化膜5、フローティングゲート電
極6、層間絶縁膜7及び制御電極8がエッチングされ、
ゲート電極の形成が行われる。
【0043】次に、このパターン形成された制御電極8
をマスクとして、燐、砒素等の不純物を、例えば5×1
13/cm2程度の濃度でイオン注入し、低濃度ドレイ
ン9a、9bを形成する(低濃度ドレイン形成工程)。
【0044】次に、図3の(b)に示すように、通常の
CVDとエッチバック法を用い、ゲート側壁10を形成
し(ゲート側壁形成工程)、このゲート側壁10をマス
クとして、燐、砒素等の不純物を、例えば5×1015
cm2程度でイオン注入し、ソース11a、ドレイン1
1bを形成する(ソース、ドレイン形成工程)。
【0045】最後に、注入した不純物を活性化させるた
め、通常の電気加熱炉による900℃程度で30分程度
の熱処理、或いは、急速熱処理(RTP)による105
0℃程度で10秒程度の熱処理を行い、ソース11a、
ドレイン11bの接続部となるSi酸化膜等の層間膜1
2(層間膜形成工程)、W或いは多結晶Siのプラグ1
3を形成し(プラグ形成工程)、図3の(c)に示すよ
うな不揮発性記憶素子1を構成する。
【0046】以上のように表面に半球状ポリシコンが形
成されたフローティングゲート電極6、及びこの半球状
ポリシコンの上部に高均一に形成された層間絶縁膜7を
有する不揮発性記憶素子1を構成することにより、フロ
ーティングゲート電極6の表面積が大きくなり、制御電
極8とフローティングゲート電極6との静電容量を大き
くとることができる。これにより、フローティングゲー
ト電極6の全静電容量に対する、制御電極8とフローテ
ィングゲート電極6との静電容量の比(カップリング
比)を大きくすることができ、不揮発性記憶素子1全体
への書き込み電圧を増加させることなく、Si基板2−
フローティングゲート電極6間への印加電圧を大きくす
ることが可能となる。
【0047】このように、本形態では、ベースとなるS
i基板2上にトンネル酸化膜5を形成し、トンネル酸化
膜5上に、表面に半球状ポリシコンを有するフローティ
ングゲート電極6を形成し、フローティングゲート電極
6上に高均一の層間絶縁膜7を形成し、層間絶縁膜7上
に制御電極8を形成することにより不揮発性記憶素子1
を構成することとしたため、カップリング比を大きくと
ることが可能となり、不揮発性記憶素子1全体への書き
込み電圧を増加させることなく、Si基板2−フローテ
ィングゲート電極6間への印加電圧を増加させることが
可能となる。
【0048】そのため、不揮発性記憶素子1における書
き込み電圧を低減させることが可能となり、さらに、必
要なドレイン耐圧を低減させることができるため、素子
の小型化を図ることが可能となる。また、不揮発性記憶
素子1はFG型の構成をとるため、十分な蓄積電荷密
度、データ保持時間、及び書き込み/消去繰り返し耐性
を確保することもできる。
【0049】次に、本発明における第2の実施の形態に
ついて説明する。本形態は、第1の実施の形態の応用例
であり、フローティングゲート電極30及び層間絶縁膜
31の配置構成が第1の実施の形態と相違する。
【0050】図4は、本形態における不揮発性記憶素子
20の構成を示した構造図である。ここで、図4の
(a)は、不揮発性記憶素子20の断面図を示してお
り、図4の(b)は、図4の(a)におけるB部の拡大
断面図を示している。
【0051】不揮発性記憶素子20は、例えば、フラッ
シュメモリ用として利用されるFG型の不揮発性記憶素
子であり、主に、ベースとなる半導体基板であるSi基
板21、素子分離層22、Si基板21内に構成された
閾値電圧調整のための埋め込み層23、Si基板21上
に形成されたトンネル酸化膜24、トンネル酸化膜24
上に、表面に凹凸形状を有するように形成されたフロー
ティングゲート電極30、フローティングゲート電極3
0上に形成された層間絶縁膜31、層間絶縁膜31上に
構成された制御電極32、Si基板21表面に形成され
た低濃度ドレイン26a、26b、ソース28a、ドレ
イン28b、Si基板21上面に形成されたゲート側壁
27、層間膜29及びプラグ33によって構成される。
【0052】ここで、フローティングゲート電極30及
び層間絶縁膜31は、制御電極32の底面及び側面を取
り囲むように形成されており、この点が第1の実施の形
態と相違する点である。これにより、第1の実施の形態
に比べ、フローティングゲート電極30の全静電容量に
対する、制御電極32とフローティングゲート電極30
との静電容量の比(カップリング比)を向上させること
が可能となる。
【0053】図4の(b)に示すように、不揮発性記憶
素子20のフローティングゲート電極30は、凹凸形状
を有するように形成されており、これにより、フローテ
ィングゲート電極30の表面積を拡大させ、フローティ
ングゲート電極30と制御電極32との間の静電容量を
大きくとることができる構成となっている。ここでの凹
凸形状は、きのこ型のような略半球状、波形等、特にど
のような凹凸形状であってもよいが、形成されたフロー
ティングゲート電極30の表面積が一定の精度を保って
形成できる形状が望ましい。
【0054】次に、不揮発性記憶素子20の製造プロセ
スについて説明する。図5〜図7は、不揮発性記憶素子
20の製造プロセスを説明するための断面構造図であ
る。
【0055】不揮発性記憶素子20の製造プロセスは、
主に、ベースとなる半導体基板であるSi基板21上に
トンネル酸化膜24を形成するトンネル酸化膜形成工
程、トンネル酸化膜24上にダミーゲート電極25を形
成するダミーゲート電極形成工程、ダミーゲート電極2
5をエッチングするダミーゲート電極エッチング工程、
低濃度ドレイン26a、26bを形成する低濃度ドレイ
ン形成工程、ダミーゲート電極25の側面をゲート側壁
27で覆うゲート側壁形成工程、ソース28a、ドレイ
ン28bを形成するソース、ドレイン形成工程、層間膜
29を形成する層間膜形成工程、ダミーゲート電極25
を除去するダミーゲート電極除去工程、表面に凹凸形状
を有するフローティングゲート電極30を形成するフロ
ーティングゲート電極形成工程、フローティングゲート
電極30上に層間絶縁膜31を形成する層間絶縁膜形成
工程、層間絶縁膜31上に制御電極32を形成する制御
電極形成工程、ゲート部以外のフローティングゲート電
極30、層間絶縁膜31、制御電極32を取り除く平坦
化工程、及びプラグ33を形成するプラグ形成工程によ
って構成されている。
【0056】以下、これらの各工程を順次説明してい
く。不揮発性記憶素子20を製造する場合、まず、図5
の(a)に示すように、Si基板21にシャロートレン
チ等によって素子分離層22を形成し、さらに、通常の
イオン注入法を用い、閾値電圧調整のための埋め込み層
23を形成する。
【0057】次に、このSi基板21を800℃程度の
温度で15分程度熱酸化させ、図5の(b)に示すよう
に、Si基板21の表面に8nm程度のトンネル酸化膜
24を形成する(トンネル酸化膜形成工程)。さらに、
通常のLP−CVD等の方法を用いて多結晶Si膜を6
00nm程度堆積させ、ダミーゲート電極25を形成す
る(ダミーゲート電極形成工程)。
【0058】次に、この積層構造に対し、通常のリソグ
ラフィー技術、及びRIE技術を用い、図5の(c)に
示すようなダミーゲート電極25のパターン形成を行う
(ダミーゲート電極エッチング工程)。ダミーゲート電
極25のパターン形成後、このダミーゲート電極25を
マスクとし、燐、砒素等の不純物を、例えば5×10 13
/cm2程度の濃度でイオン注入し、低濃度ドレイン2
6a、26bを形成する(低濃度ドレイン形成工程)。
【0059】さらに、通常のCVDとエッチバック法を
用い、図6の(a)に示すようなゲート側壁27を形成
し(ゲート側壁形成工程)、このゲート側壁27をマス
クとして、例えば、5×1015/cm2程度の燐、砒素
等の不純物をイオン注入し、ソース28a、ドレイン2
8bを形成する(ソース、ドレイン形成工程)。
【0060】注入した不純物を活性化させるため、通常
の電気加熱炉による900℃程度で30分程度の熱処
理、或いは、急速熱処理(RTP)による1050℃程
度で10秒程度の熱処理を行い、図6の(b)に示すよ
うに、Si酸化膜等の層間膜29を堆積させる(層間膜
形成工程)。
【0061】次に、図6の(c)に示すように、通常の
絶縁膜に対するCMP等の平坦化技術を用いて、層間膜
29の表面を平坦化させるとともに、ダミーゲート電極
25を表面に露出させ、通常のエッチング法によってダ
ミーゲート電極25を除去する(ダミーゲート電極除去
工程)。
【0062】その後、図7の(a)に示すように、気密
性の高いCVD装置において酸素を排除した状態で行わ
れる化学的気相成長法等により、トンネル酸化膜24の
表面及びゲート側壁27の側面に多結晶Si等を堆積さ
せ、図4の(b)に示したような表面に略半円状の凹凸
形状(半球状ポリシコン:Hemispherical Grain)を有
するフローティングゲート電極30を形成する(フロー
ティングゲート形成工程)。
【0063】ここでのフローティングゲート電極30の
形成は、ゲート側壁27の内壁面、及び層間膜29の上
面に沿って行われ、また、このような半球状ポリシコン
の形成は、例えば、超高真空対応のCVD装置内でのシ
ラン(SiH4)を用いた化学的気相成長法等により、
550℃程度の温度で40分程度、アモルファスシリコ
ンをトンネル酸化膜24の表面に体積させ、100nm
程度のアモルファスシリコン膜を形成し、さらに、10
分程度のアニールを行い、粒径10nm〜20nm程度
の半球状ポリシコンを成長させることによって行われ
る。
【0064】フローティングゲート電極30が形成され
ると、次に、400℃程度の温度による原子層化学的気
相成長法により、フローティングゲート電極30の表面
(内壁面)に沿って、高均一なSiO2、Si34等の
信頼性の高い層間絶縁膜31を15nm程度堆積させ
(層間絶縁膜形成工程)、さらに、その表面に、燐等を
添加した多結晶Siを堆積させ、制御電極32を形成す
る(制御電極形成工程)。なお、ここで層間絶縁膜31
のうちSiO2の形成は、原子層化学的気相成長法では
なく、フローティングゲート電極30の半球状ポリシコ
ンを熱酸化させた後、その表面に原子層化学的気相成長
法等によりSi34を堆積させ、さらにそのSi34
再酸化させることによって構成することとしてもよい。
【0065】その後、図7の(b)に示すように、これ
らを平坦化し、ゲート部以外のフローティングゲート電
極30、層間絶縁膜31、制御電極32を取り除き(平
坦化工程)、最後に、図7の(c)に示すように、ソー
ス28a、ドレイン28bの接続部となる多結晶Si等
のプラグ33を形成する(プラグ形成工程)。
【0066】以上のように表面に半球状ポリシコンが形
成されたフローティングゲート電極30及び層間絶縁膜
31が、制御電極32の底面及び側面を取り囲むように
不揮発性記憶素子20を構成することにより、第1の実
施の形態の場合に比べ、さらに、制御電極32とフロー
ティングゲート電極30との静電容量を大きくとること
が可能となる。
【0067】このように、本形態では、表面に半球状ポ
リシコンを有するフローティングゲート電極30が、制
御電極32の底面及び側面を取り囲むように形成され、
不揮発性記憶素子20を構成することとしたため、フロ
ーティングゲート電極30の全静電容量に対する、制御
電極32とフローティングゲート電極30との静電容量
の比(カップリング比)を大幅に増加させることが可能
となり、不揮発性記憶素子20全体への印加電圧を増加
させることなく、Si基板21−フローティングゲート
電極30間への印加電圧を大きくすることができ、不揮
発性記憶素子20全体への印加電圧の低減を図ることが
可能となる。
【0068】また、これにより、ドレインに要求される
ドレイン耐圧を低減させることができ、素子の小型化を
図ることが可能となる。さらに、不揮発性記憶素子20
はFG型の構成をとるため、十分な蓄積電荷密度、デー
タ保持時間、及び書き込み/消去繰り返し耐性を確保す
ることもできる。
【0069】一例として、ゲート長0.18μm、ゲー
ト幅1.0μm、ゲート高さ0.6μmの0.18μm
世代の典型的なFG型の不揮発性記憶素子で比較を行っ
た場合、従来構成におけるFG型の不揮発性記憶素子で
は、カップリング比が0.36程度となるのに対し、本
形態における不揮発性記憶素子20では、カップリング
比が0.9程度となり、2.5倍近いカップリング比の
向上を図ることができる。そのため、例えば、従来構成
において20Vの書き込み電圧を必要としていた場合、
本形態では、8.7V程度の書き込み電圧での書き込み
が可能となる。
【0070】なお、本発明は上述の実施形態に拘束され
るものではない。例えば、第1の実施の形態、及び第2
の実施の形態では、原子層化学的気相成長法を用い、半
球状ポリシコンを有するフローティングゲート電極表面
に高均一な層間絶縁膜を形成することとしたが、ほぼコ
ンフォーマルに超薄膜を形成できる製造方法であれば、
原子層化学的気相成長法以外の方法によって、層間絶縁
膜を形成することとしてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ベース
となる半導体基板上にトンネル酸化膜を形成し、トンネ
ル酸化膜上に、表面に凹凸形状を有するように形成され
たフローティングゲート電極を形成し、凹凸形状を有す
るフローティングゲート電極上に高均一に層間絶縁膜を
形成し、層間絶縁膜上に制御電極を形成することにより
FG型の不揮発性記憶素子を構成することとしたため、
十分な蓄積電荷密度、データ保持時間、及び書き込み/
消去繰り返し耐性を確保しつつ、書き込み電圧の低減、
素子の小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】不揮発性記憶素子の構成を示した構造図であ
る。
【図2】不揮発性記憶素子の製造プロセスを説明するた
めの断面構造図である。
【図3】不揮発性記憶素子の製造プロセスを説明するた
めの断面構造図である。
【図4】不揮発性記憶素子の構成を示した断面構造図で
ある。
【図5】不揮発性記憶素子の製造プロセスを説明するた
めの断面構造図である。
【図6】不揮発性記憶素子の製造プロセスを説明するた
めの断面構造図である。
【図7】不揮発性記憶素子の製造プロセスを説明するた
めの断面構造図である。
【図8】従来構成におけるFG型の不揮発性記憶素子の
製造プロセスを説明するための断面構造図である。
【図9】従来構成におけるFG型の不揮発性記憶素子の
製造プロセスを説明するための断面構造図である。
【図10】MONOS型の不揮発性記憶素子の製造プロ
セスを説明するための断面構造図である。
【図11】MONOS型の不揮発性記憶素子の製造プロ
セスを説明するための断面構造図である。
【符号の説明】
1、20、100、200…不揮発性記憶素子、2、2
1、101、201…Si基板、5、24、104、2
04…トンネル酸化膜、6、30、105、205…フ
ローティングゲート電極、7、31、106、206…
層間絶縁膜、8、32、107、207…制御電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F001 AA14 AA30 AB08 AB09 AC02 AD17 AD23 AD60 AF05 AF06 AF07 AG02 AG22 AG30 5F083 EP02 EP18 EP23 EP55 ER03 ER09 ER22 GA21 GA22 JA04 JA35 JA39 MA06 MA19 MA20 NA01 PR12 PR21 PR34 PR36 5F101 BA12 BA46 BB05 BB17 BC02 BD07 BD15 BD35 BF01 BF02 BF03 BH03 BH04 BH16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素子電源のオン・オフに関係なくデータ
    の保持を行う不揮発性記憶素子において、 ベースとなる半導体基板と、 前記半導体基板上に形成されたトンネル酸化膜と、 前記トンネル酸化膜上に、表面に凹凸形状を有するよう
    に形成されたフローティングゲート電極と、 前記フローティングゲート電極上に形成された層間絶縁
    膜と、 前記層間絶縁膜上に構成された制御電極と、 を有することを特徴とする不揮発性記憶素子。
  2. 【請求項2】 前記凹凸形状は、 略半球上の凹凸形状であることを特徴とする請求項1記
    載の不揮発性記憶素子。
  3. 【請求項3】 前記凹凸形状の粒径は、 10nm〜20nmであることを特徴とする請求項2記
    載の不揮発性記憶素子。
  4. 【請求項4】 前記層間絶縁膜は、 原子層化学的気相成長法を用いて形成されることを特徴
    とする請求項1記載の不揮発性記憶素子。
  5. 【請求項5】 前記フローティングゲート電極及び前記
    層間絶縁膜は、 前記制御電極の底面及び側面を取り囲むように形成され
    ることを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶素子。
  6. 【請求項6】 フラッシュメモリ用であることを特徴と
    する請求項1記載の不揮発性記憶素子。
  7. 【請求項7】 素子電源のオン・オフに関係なくデータ
    の保持を行う不揮発性記憶素子の製造方法において、 ベースとなる半導体基板上にトンネル酸化膜を形成する
    トンネル酸化膜形成工程と、 前記トンネル酸化膜上に、表面に凹凸形状を有するフロ
    ーティングゲート電極を形成するフローティングゲート
    電極形成工程と、 前記フローティングゲート電極上に層間絶縁膜を形成す
    る層間絶縁膜形成工程と、 前記層間絶縁膜上に制御電極を形成する制御電極形成工
    程と、 を有することを特徴とする不揮発性記憶素子の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記層間絶縁膜形成工程は、 原子層化学的気相成長法を用いて前記層間絶縁膜の形成
    を行うことを特徴とする請求項7記載の不揮発性記憶素
    子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記トンネル酸化膜形成工程、前記フロ
    ーティングゲート電極形成工程、前記層間絶縁膜形成工
    程及び前記制御電極形成工程によって形成された前記ト
    ンネル酸化膜、前記フローティングゲート電極、前記層
    間絶縁膜及び前記制御電極をエッチングし、ゲート電極
    の形成を行うゲート電極エッチング工程をさらに有する
    ことを特徴とする請求項7記載の不揮発性記憶素子の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記トンネル酸化膜形成工程の後、前
    記トンネル酸化膜上にダミーゲート電極を形成するダミ
    ーゲート電極形成工程と、 前記ダミーゲート電極をエッチングするダミーゲート電
    極エッチング工程と、 前記ダミーゲート電極の側面をゲート側壁で覆うゲート
    側壁形成工程と、 前記ゲート側壁の形成後、前記ダミーゲート電極を除去
    するダミーゲート電極除去工程と、 をさらに有し、 前記フローティングゲート電極形成工程は、 前記ゲート側壁の内壁面に沿って、前記フローティング
    ゲート電極の形成を行い、 前記層間絶縁膜形成工程は、 前記フローティングゲート電極の内壁面に沿って、前記
    層間絶縁膜の形成を行うことを特徴とする請求項7記載
    の不揮発性記憶素子の製造方法。
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