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JP2002164313A - 基板洗浄方法及び電子デバイスの製造方法 - Google Patents

基板洗浄方法及び電子デバイスの製造方法

Info

Publication number
JP2002164313A
JP2002164313A JP2000357089A JP2000357089A JP2002164313A JP 2002164313 A JP2002164313 A JP 2002164313A JP 2000357089 A JP2000357089 A JP 2000357089A JP 2000357089 A JP2000357089 A JP 2000357089A JP 2002164313 A JP2002164313 A JP 2002164313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
rotation speed
cleaning liquid
cleaning
spin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000357089A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Nagai
俊彦 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000357089A priority Critical patent/JP2002164313A/ja
Publication of JP2002164313A publication Critical patent/JP2002164313A/ja
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  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理基板の表面に付着した反応生成物をス
ピン型洗浄装置を用いて確実且つ効率的に除去できるよ
うにする。 【解決手段】 基板30上に形成された配線34上に絶
縁膜35を形成した後、レジストパターン36をマスク
として絶縁膜35に対してドライエッチングを行なって
ビアホール37を形成する。その後、低回転領域の第1
の基板回転速度で基板30を回転させながら基板30の
表面に洗浄液を供給する第1のスピン工程と、基板30
の表面に洗浄液を供給することなく高回転領域の第2の
基板回転速度で基板30を回転させる第2のスピン工程
とを同一のスピン型洗浄装置を用いて交互に繰り返し行
なうことにより、ビアホール37の壁面又は底面に付着
した反応生成物38を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板洗浄方法及び
それを用いた電子デバイスの製造方法に関し、特に、絶
縁膜に対してドライエッチングを行なって凹部を形成し
た後に、凹部の壁面又は底面等に付着した反応生成物を
効率的に除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子デバイスの製造においては、例え
ば、絶縁膜又は導電膜よりなるパターンを形成するとき
にドライエッチング技術が用いられる場合が多い。この
ドライエッチング技術により形成されたビアホールや配
線等の被エッチングパターンの周辺には、エッチングガ
ス、フォトレジスト又は被加工膜等に起因して反応生成
物(側壁保護膜やポリマー残さ等)が付着することが知
られている。このような反応生成物が例えばビアホール
の内部に残存してしまうと、上層配線と下層配線との間
で接合不良が生じたり、ビア抵抗が増大したりする。ま
た、反応生成物が例えば配線の壁面に付着してしまう
と、配線同士が短絡する可能性が生じる。すなわち、反
応生成物は電子デバイスの信頼性を著しく損なうもので
ある。
【0003】そこで、反応生成物を除去するために、各
種の有機化合物又は無機化合物を含む洗浄液が用いられ
るようになってきた。このとき、枚葉式又はバッチ式の
スピン型洗浄装置を用いることによって、より高精度な
洗浄を行なうことができる。
【0004】図7は枚葉式のスピン型洗浄装置を用いて
半導体ウェハよりなる被処理基板の表面を洗浄している
様子を示している。
【0005】枚葉式のスピン型洗浄装置においては、図
7に示すように、モーター61の回転軸に固着されたス
ピンチャック(図示省略)によって1枚の被処理基板6
0が保持されている。そして、モーター61により被処
理基板60を回転させながら、ノズル62から被処理基
板60に対して洗浄液63を吐出することによって、被
処理基板60の表面を洗浄する。
【0006】図8はバッチ式のスピン型洗浄装置を用い
て半導体ウェハよりなる被処理基板の表面を洗浄してい
る様子を示している。
【0007】バッチ式のスピン型洗浄装置においては、
図8に示すように、モーター71の回転軸に固着された
ローター72によって複数枚の被処理基板70が保持さ
れている。そして、モーター71により各被処理基板7
0を回転させながら、ノズル73から各被処理基板70
に対して洗浄液74を吐出することによって、各被処理
基板70の表面を洗浄する。
【0008】尚、枚葉式又はバッチ式のスピン型洗浄装
置を用いて被処理基板の表面を洗浄する場合、被処理基
板の表面に供給される洗浄液の均一性(以下、面内均一
性と称する)を考慮して、被処理基板を回転させる回転
速度(以下、基板回転速度と称する)が設定される。
【0009】図9は面内均一性と基板回転速度との関係
を示している。
【0010】図9に示すように、基板回転速度がr0
達するまで基板回転速度の増加に伴って面内均一性は向
上する一方、基板回転速度がr0 を超えると基板回転速
度の増加に伴って面内均一性は悪化する。従って、面内
均一性が一定の水準(均一性限界)を満たす基板回転速
度の範囲rmin〜rmaxが存在する。現在広く用いられて
いるバッチ式のスピン型洗浄装置(8インチウェハ用)
においては、面内均一性が最良になる基板回転速度であ
るr0 は30〜40rpm(revolution per minute)
程度であり、面内均一性が均一性限界を満たす基板回転
速度の下限であるrminは15〜25rpm程度であ
り、面内均一性が均一性限界を満たす基板回転速度の上
限であるrmaxは190〜210rpm程度である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の電子
デバイスの微細化又は高密度化等により、ビアホールの
口径等の被エッチングパターンの寸法がより小さくなっ
てきている。それに伴って、スピン型洗浄装置を用いて
も例えばビアホールの内部の反応生成物、特にビアホー
ルの底面に付着した反応生成物を除去することができな
かったり、該反応生成物の除去に長い時間を要したりす
るという問題が生じてきている。このような問題は、例
えばビアホールの深さが深い場合に特に顕著になる。
【0012】前記に鑑み、本発明は、被処理基板の表面
に付着した反応生成物をスピン型洗浄装置を用いて確実
且つ効率的に除去できるようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、前記の目
的を達成するために、比較例として、被処理基板に形成
されたビアホールの壁面又は底面等に付着した反応生成
物をスピン型洗浄装置を用いて除去してみた。
【0014】図10(a)〜(c)は、比較例に係る電
子デバイスの製造方法の各工程を示す断面図である。
【0015】まず、図10(a)に示すように、半導体
ウェハよりなる基板80上に、第1の窒化チタン膜8
1、アルミニウム合金膜82及び第2の窒化チタン膜8
3の積層構造を有する配線84を形成した後、該配線8
4上に絶縁膜85を形成した。その後、絶縁膜85上に
レジスト膜を形成した後、該レジスト膜に対して公知の
プロジェクション法によりパターン露光を行ない、その
後、パターン露光されたレジスト膜を公知の現像処理法
により現像することによって、ビアホール形成領域に凹
部を有するレジストパターン86を形成した。
【0016】次に、レジストパターン86をマスクとし
て絶縁膜85及び第2の窒化チタン膜83に対して順次
ドライエッチングを行なって、図10(b)に示すよう
に、ビアホール87を形成した後、プラズマアッシング
によりレジストパターン86を除去した。このとき、ビ
アホール87の壁面及び底面等に反応生成物88が付着
した。
【0017】次に、枚葉式又はバッチ式のスピン型洗浄
装置を用いて従来通りの洗浄方法、つまり、面内均一性
が均一性限界より良くなる範囲、例えば25〜200r
pmの範囲(以下、低回転領域と称する)の一定の回転
速度で基板80を回転させながら、基板80の表面に絶
縁膜85に対するエッチング力が強い洗浄液、例えば三
菱瓦斯化学株式会社製ELM−C30−A10を23℃
で5〜10分間供給することによって、ビアホール87
の内部を洗浄した。すなわち、比較例においては、洗浄
中の基板回転速度は一定に固定されている。その後、基
板80の表面を水洗した後、基板80を乾燥させた。
【0018】その結果、図10(c)に示すように、ビ
アホール87内の上部に付着した反応生成物88は完全
に除去されたが、ビアホール87の底面に付着した反応
生成物88の一部が残存してしまった。
【0019】ここで、本願発明者は、ビアホール87の
開口面の寸法T0に対するビアホール87の底面の寸法
B0の比率(以下、開口比率と称する)B0/T0を求
めてみた。その結果、ビアホール87が基板80つまり
半導体ウェハの周縁部に形成されている場合にも、ビア
ホール87が半導体ウェハの中心部に形成されている場
合にも、開口比率B0/T0は0.6であった。尚、開
口比率B0/T0は、基板80の周縁部及び中心部のそ
れぞれに形成された12個のビアホールの開口比率の平
均値として求めたものである。
【0020】以上の結果、つまり、ビアホール87の底
面の寸法B0が開口面の寸法T0よりも小さくなるとい
う結果は、ビアホール87内の上部と比べて下部、特に
底面近傍においては、洗浄液による絶縁膜85のエッチ
ングが進行していなかったことを示している。すなわ
ち、ビアホール87内の上部と比べて底面近傍において
は、洗浄液の置換効率(使用済みの洗浄液が新たな洗浄
液と置換される効率)が低く、その結果、ビアホール8
7の底面に付着した反応生成物88を完全に除去できな
かったということが判明した。そして、本願発明者は、
スピン型洗浄装置を用いた従来の洗浄方法、つまり、洗
浄中の基板回転速度を一定に固定した洗浄方法が、ビア
ホールの底面近傍における洗浄液の置換効率の低下原因
であることを見出した。
【0021】図11はビアホールが形成された被処理基
板を低回転領域の基板回転速度で回転させながら該被処
理基板の表面に洗浄液を供給しているときのビアホール
周辺の洗浄液の様子を示している。
【0022】図11に示すように、低回転領域の一定の
基板回転速度を用いた場合、被処理基板に供給された洗
浄液は、被処理基板の表面から離れたところでは流速の
大きい乱流を形成する一方、被処理基板の表面に近接す
るところでは流速の小さい層流を形成する。このため、
ビアホール内の洗浄液において、拡散速度の速い渦流域
がビアホール内の上部のみにしか形成されないのに対し
て、拡散速度の遅い対流域がビアホール内の下部に大き
く形成されてしまう。そして、このような洗浄液の状態
が持続すると、言い換えると、面内均一性が均一性限界
より良くなる範囲(低回転領域)で基板回転速度を一定
に固定しながら洗浄を行なうと、ビアホールの底面近傍
では洗浄液の置換効率が悪くなる。
【0023】そこで、本願発明者は、洗浄中に基板回転
速度を変化させることにより、具体的には、低回転領域
の基板回転速度を用いた洗浄と、低回転領域の基板回転
速度よりも大きい基板回転速度、つまり高回転領域の基
板回転速度を用いた洗浄とを交互に繰り返し行なうこと
により、被処理基板に供給された洗浄液に遠心力を作用
させて、ビアホールの内部、特にビアホールの底面近傍
における洗浄液の置換効率を向上させ、それによってビ
アホールの内部の反応生成物を確実に除去する方法を想
到するに到った。
【0024】図12(a)は枚葉式のスピン型洗浄装置
を用いて被処理基板を低回転領域の基板回転速度で回転
させている様子を模式的に示しており、図12(b)は
枚葉式のスピン型洗浄装置を用いて被処理基板を高回転
領域の基板回転速度で回転させている様子を模式的に示
している。
【0025】また、図13(a)はバッチ式のスピン型
洗浄装置を用いて被処理基板を低回転領域の基板回転速
度で回転させている様子を模式的に示しており、図13
(b)はバッチ式のスピン型洗浄装置を用いて被処理基
板を高回転領域の基板回転速度で回転させている様子を
模式的に示している。
【0026】図12(b)又は図13(b)に示すよう
に、高回転領域の基板回転速度を用いることにより、被
処理基板に供給された洗浄液に大きな遠心力が作用する
ため、使用済みの洗浄液が被処理基板から振り切られ
る。従って、高回転領域の基板回転速度を用いた後に、
再び低回転領域の基板回転速度を用いながら洗浄液を供
給することにより、ビアホールの底面近傍でも洗浄液の
置換効率が向上する。ここで、本願発明者は、被処理基
板の表面に洗浄液を供給することなく高回転領域の基板
回転速度を用いた直後に低回転領域の基板回転速度を用
いながら洗浄液を供給することにより、ビアホールの底
面近傍における洗浄液の置換効率が一層向上することを
見出した。
【0027】図14(a)は、図11に示す低回転領域
の基板回転速度を用いた工程の後に、ビアホールが形成
された被処理基板の表面に洗浄液を供給することなく該
被処理基板を高回転領域の基板回転速度で回転させてい
るときのビアホール周辺の洗浄液の様子を示しており、
図14(b)は、図14(a)に示す高回転領域の基板
回転速度を用いた工程の直後に、ビアホールが形成され
た被処理基板を低回転領域の基板回転速度で回転させな
がら該被処理基板の表面に洗浄液を供給しているときの
ビアホール周辺の洗浄液の様子を示している。
【0028】図14(a)に示すように、洗浄液を供給
することなく高回転領域の基板回転速度を用いると、遠
心力に起因する洗浄液の振り切り効果によって、被処理
基板上の洗浄液量が減少する結果、図11に示す工程
(低回転領域の基板回転速度を用いた工程)において被
処理基板の表面上に生じていた層流が存在しなくなる。
【0029】また、図14(b)に示すように、高回転
領域の基板回転速度を用いた直後に低回転領域の基板回
転速度を用いながら洗浄液の供給を再開すると、被処理
基板の表面上に層流が存在しないため、言い換えると、
被処理基板の表面上に乱流のみが存在しているため、ビ
アホール内の洗浄液において拡散速度の速い渦流域が大
きく形成される。その結果、ビアホールの内部全体に亘
って洗浄液の置換効率が向上するので、ビアホールの底
面近傍における洗浄液の置換効率も良くなって、ビアホ
ールの壁面に付着した反応生成物のみならず、ビアホー
ルの底面に付着した反応生成物も確実に除去される。す
なわち、ビアホール内の反応生成物が、ビアホール内の
上部から底面に至るまで確実に除去される。
【0030】本発明は、以上の知見に基づきなされたも
のであって、具体的には、本発明に係る第1の基板洗浄
方法は、被処理基板を第1の回転速度で回転させながら
被処理基板の表面に洗浄液を供給する第1のスピン工程
と、被処理基板を第1の回転速度よりも大きい第2の回
転速度で回転させながら被処理基板の表面に洗浄液を供
給する第2のスピン工程とを同一のスピン型洗浄装置を
用いて交互に繰り返し行なうことにより、被処理基板の
表面を洗浄する。
【0031】第1の基板洗浄方法によると、被処理基板
を第1の回転速度で回転させながら被処理基板の表面に
洗浄液を供給する第1のスピン工程と、被処理基板を第
1の回転速度よりも大きい第2の回転速度で回転させな
がら被処理基板の表面に洗浄液を供給する第2のスピン
工程とを交互に繰り返し行なう。このため、第2のスピ
ン工程で遠心力に起因して生じる洗浄液の振り切り効果
によって、被処理基板の表面における洗浄液の置換効率
が向上するので、被処理基板の表面に付着した反応生成
物を確実且つ効率的に除去することができる。
【0032】また、第1の基板洗浄方法によると、第1
のスピン工程と第2のスピン工程とを通じて被処理基板
の表面に洗浄液を供給し続けるので、洗浄液の制御を簡
単に行なえる。
【0033】本発明に係る第2の基板洗浄方法は、被処
理基板を第1の回転速度で回転させながら被処理基板の
表面に洗浄液を供給する第1のスピン工程と、被処理基
板の表面に洗浄液を供給することなく被処理基板を第1
の回転速度よりも大きい第2の回転速度で回転させる第
2のスピン工程とを同一のスピン型洗浄装置を用いて交
互に繰り返し行なうことにより、被処理基板の表面を洗
浄する。
【0034】第2の基板洗浄方法によると、被処理基板
を第1の回転速度で回転させながら被処理基板の表面に
洗浄液を供給する第1のスピン工程と、被処理基板の表
面に洗浄液を供給することなく被処理基板を第1の回転
速度よりも大きい第2の回転速度で回転させる第2のス
ピン工程とを交互に繰り返し行なう。このため、第2の
スピン工程で遠心力に起因して生じる洗浄液の振り切り
効果によって、被処理基板の表面における洗浄液の置換
効率が向上するので、被処理基板の表面に付着した反応
生成物を確実且つ効率的に除去することができる。
【0035】また、第2の基板洗浄方法によると、第1
の回転速度よりも大きい第2の回転速度を用いた第2の
スピン工程で被処理基板の表面に洗浄液を供給しないた
め、遠心力の作用によって被処理基板の周縁部を洗浄液
が高速で流れることがないので、該周縁部における洗浄
液の置換効率のみが低下することを防止できる。このた
め、被処理基板の周縁部と中心部との間で、洗浄液の置
換効率がばらつくことを抑制できるので、被処理基板の
表面を均一に洗浄することができる。
【0036】第1又は第2の基板洗浄方法において、ス
ピン型洗浄装置はバッチ式であってもよいし、枚葉式で
あってもよい。
【0037】第1又は第2の基板洗浄方法において、第
1の回転速度は25〜200rpmであることが好まし
い。
【0038】このようにすると、第1のスピン工程で被
処理基板の表面に洗浄液を均一に供給することができる
ので、被処理基板の表面を均一に洗浄することができ
る。
【0039】第1又は第2の基板洗浄方法において、第
2の回転速度は400〜2000rpmであることが好
ましい。
【0040】このようにすると、第2のスピン工程で洗
浄液の振り切り効果が確実に生じるため、被処理基板の
表面における洗浄液の置換効率が確実に向上する。
【0041】第1又は第2の基板洗浄方法において、第
1の回転速度から第2の回転速度まで回転速度を増大さ
せる加速度、又は第2の回転速度から第1の回転速度ま
で回転速度を減少させる減速度は毎秒100〜400r
pmであることが好ましい。
【0042】このようにすると、スピン型洗浄装置の負
荷を軽減しつつ、被処理基板を回転させる回転速度を変
化させることができる。
【0043】第2の基板洗浄方法において、第1の回転
速度から第2の回転速度まで回転速度を増大させる加速
度、又は第2の回転速度から第1の回転速度まで回転速
度を減少させる減速度は毎秒600〜1000rpmで
あることが好ましい。
【0044】このようにすると、第1のスピン工程と第
2のスピン工程との間での回転速度の大きな加減速によ
って、慣性力がさらに強くなって洗浄液の振り切り効果
が増大するため、被処理基板の表面における洗浄液の置
換効率がより一層向上する。
【0045】本発明に係る第1の電子デバイスの製造方
法は、基板上に形成された導電パターン上に絶縁膜を形
成する工程と、レジストパターンをマスクとして絶縁膜
に対してドライエッチングを行なって、絶縁膜に凹部を
形成する工程と、基板を第1の回転速度で回転させなが
ら基板の表面に洗浄液を供給する第1のスピン工程と、
基板を第1の回転速度よりも大きい第2の回転速度で回
転させながら基板の表面に洗浄液を供給する第2のスピ
ン工程とを同一のスピン型洗浄装置を用いて交互に繰り
返し行なうことにより、凹部の壁面又は底面に付着した
反応生成物を除去する工程とを備えている。
【0046】第1の電子デバイスの製造方法によると、
基板を第1の回転速度で回転させながら基板の表面に洗
浄液を供給する第1のスピン工程と、基板を第1の回転
速度よりも大きい第2の回転速度で回転させながら基板
の表面に洗浄液を供給する第2のスピン工程とを交互に
繰り返し行なうことにより、基板上の絶縁膜に形成され
た凹部の壁面又は底面に付着した反応生成物を除去す
る。このため、第2のスピン工程で遠心力に起因して生
じる洗浄液の振り切り効果によって、凹部の内部、特に
凹部の底面近傍における洗浄液の置換効率が向上するの
で、凹部の壁面に付着した反応生成物のみならず、凹部
の底面に付着した反応生成物も確実且つ効率的に除去す
ることができる。すなわち、凹部内の反応生成物を凹部
内の上部から底面に至るまで確実且つ効率的に除去する
ことができる。
【0047】また、第1の電子デバイスの製造方法によ
ると、第1のスピン工程と第2のスピン工程とを通じて
基板の表面に洗浄液を供給し続けるので、洗浄液の制御
を簡単に行なえる。
【0048】本発明に係る第2の電子デバイスの製造方
法は、基板上に形成された導電パターン上に絶縁膜を形
成する工程と、レジストパターンをマスクとして絶縁膜
に対してドライエッチングを行なって、絶縁膜に凹部を
形成する工程と、基板を第1の回転速度で回転させなが
ら基板の表面に洗浄液を供給する第1のスピン工程と、
基板の表面に洗浄液を供給することなく基板を第1の回
転速度よりも大きい第2の回転速度で回転させる第2の
スピン工程とを同一のスピン型洗浄装置を用いて交互に
繰り返し行なうことにより、凹部の壁面又は底面に付着
した反応生成物を除去する工程とを備えている。
【0049】第2の電子デバイスの製造方法によると、
基板を第1の回転速度で回転させながら基板の表面に洗
浄液を供給する第1のスピン工程と、基板の表面に洗浄
液を供給することなく基板を第1の回転速度よりも大き
い第2の回転速度で回転させる第2のスピン工程とを交
互に繰り返し行なうことにより、基板上の絶縁膜に形成
された凹部の壁面又は底面に付着した反応生成物を除去
する。このため、第2のスピン工程で遠心力に起因して
生じる洗浄液の振り切り効果によって、凹部の内部、特
に凹部の底面近傍における洗浄液の置換効率が向上する
ので、凹部の壁面に付着した反応生成物のみならず、凹
部の底面に付着した反応生成物も確実且つ効率的に除去
することができる。すなわち、凹部内の反応生成物を凹
部内の上部から底面に至るまで確実且つ効率的に除去す
ることができる。
【0050】また、第2の電子デバイスの製造方法によ
ると、第1の回転速度よりも大きい第2の回転速度を用
いた第2のスピン工程で基板の表面に洗浄液を供給しな
いため、遠心力の作用によって基板の周縁部を洗浄液が
高速で流れることがないので、該周縁部に設けられた凹
部の底面近傍における洗浄液の置換効率のみが低下する
ことを防止できる。このため、基板の周縁部と中心部と
の間で、凹部の底面近傍における洗浄液の置換効率がば
らつくことを抑制できるので、基板の表面を均一に洗浄
することができる。
【0051】第1又は第2の電子デバイスの製造方法に
おいて、スピン型洗浄装置はバッチ式であってもよい
し、枚葉式であってもよい。
【0052】第1又は第2の電子デバイスの製造方法に
おいて、第1の回転速度は25〜200rpmであるこ
とが好ましい。
【0053】このようにすると、第1のスピン工程で基
板の表面に洗浄液を均一に供給することができるので、
基板の表面を均一に洗浄することができる。
【0054】第1又は第2の電子デバイスの製造方法に
おいて、第2の回転速度は400〜2000rpmであ
ることが好ましい。
【0055】このようにすると、第2のスピン工程で洗
浄液の振り切り効果が確実に生じるため、凹部の底面近
傍における洗浄液の置換効率が確実に向上する。
【0056】第1又は第2の電子デバイスの製造方法に
おいて、第1の回転速度から第2の回転速度まで回転速
度を増大させる加速度、又は第2の回転速度から第1の
回転速度まで回転速度を減少させる減速度は毎秒100
〜400rpmであることが好ましい。
【0057】このようにすると、スピン型洗浄装置の負
荷を軽減しつつ、基板を回転させる回転速度を変化させ
ることができる。
【0058】第2の電子デバイスの製造方法において、
第1の回転速度から第2の回転速度まで回転速度を増大
させる加速度、又は第2の回転速度から第1の回転速度
まで回転速度を減少させる減速度は毎秒600〜100
0rpmであることが好ましい。
【0059】このようにすると、第1のスピン工程と第
2のスピン工程との間での回転速度の大きな加減速によ
って、慣性力がさらに強くなって洗浄液の振り切り効果
が増大するため、凹部の底面近傍における洗浄液の置換
効率がより一層向上する。このため、凹部が設けられた
絶縁膜に対するエッチング力を有する洗浄液を用いる場
合にも、凹部を、その開口面の寸法とその底面の寸法と
が略等しくなるように形成することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態に係る電子デバイスの製造方法につい
て図面を参照しながら説明する。
【0061】図1(a)〜(c)は、第1の実施形態に
係る電子デバイスの製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
【0062】まず、図1(a)に示すように、半導体ウ
ェハよりなる基板10上に、第1の窒化チタン膜11、
アルミニウム合金膜12及び第2の窒化チタン膜13の
積層構造を有する配線14を形成した後、該配線14上
に絶縁膜15を形成する。その後、絶縁膜15上にレジ
スト膜を形成した後、該レジスト膜に対して公知のプロ
ジェクション法によりパターン露光を行ない、その後、
パターン露光されたレジスト膜を公知の現像処理法によ
り現像することによって、ビアホール形成領域に開口部
を有するレジストパターン16を形成する。
【0063】次に、レジストパターン16をマスクとし
て絶縁膜15及び第2の窒化チタン膜13に対して順次
ドライエッチングを行なって、図1(b)に示すよう
に、ビアホール17を形成した後、プラズマアッシング
によりレジストパターン16を除去する。このとき、ビ
アホール17の壁面及び底面等に反応生成物18が付着
する。
【0064】次に、低回転領域(例えば25〜200r
pm)の一定の基板回転速度(第1の基板回転速度)で
基板10を回転させながら基板10の表面に絶縁膜15
に対するエッチング力が強い洗浄液、例えば三菱瓦斯化
学株式会社製ELM−C30−A10を例えば3〜30
秒間供給する第1のスピン工程と、高回転領域(例えば
400〜2000rpm)の一定の基板回転速度(第2
の基板回転速度)で基板10を回転させながら基板10
の表面に前述の洗浄液を例えば3〜30秒間供給する第
2のスピン工程とを、同一のバッチ式のスピン型洗浄装
置を用いて例えば23℃程度の温度下で10〜20分間
程度交互に繰り返し行なう。その後、基板10の表面を
水洗した後、基板10を乾燥させる。このようにする
と、図1(c)に示すように、ビアホール17の壁面又
は底面等に付着した反応生成物18を完全に除去するこ
とができ、それによって基板10の表面を清浄化するこ
とができる。
【0065】尚、第1の実施形態においては、第1の基
板回転速度から第2の基板回転速度まで基板回転速度を
増大させる加速度、又は第2の基板回転速度から第1の
基板回転速度まで基板回転速度を減少させる減速度を毎
秒100〜400rpmに設定する。
【0066】また、第1の実施形態においては、第1の
スピン工程と第2のスピン工程との間で基板回転速度を
変化させている間も、基板10の表面に前述の洗浄液を
供給し続ける。
【0067】ところで、第1の実施形態において、反応
生成物18が除去された後のビアホール17の開口面及
び底面のそれぞれの寸法T1及びB1を走査型電子顕微
鏡を用いて測定し、開口比率B1/T1を求めてみたと
ころ、ビアホール17が基板10つまり半導体ウェハの
周縁部に形成されている場合、B1/T1=0.7であ
り、ビアホール17が半導体ウェハの中心部に形成され
ている場合、B1/T1=0.8であった。尚、開口比
率B1/T1は、基板10の周縁部及び中心部のそれぞ
れに形成された12個のビアホールの開口比率の平均値
として求めたものである。
【0068】ここで、第1の実施形態において得られた
ビアホールの開口比率B1/T1は、比較例(「課題を
解決するための手段」参照)において得られたビアホー
ルの開口比率B0/T0(半導体ウェハの周縁部でも中
心部でも0.6)よりも大きい。この結果は、第1の実
施形態において、ビアホール17の底面近傍における絶
縁膜15のエッチング量が、ビアホール17内の上部に
おける絶縁膜15のエッチング量に近づいたことを示し
ている。言い換えると、ビアホールの底面近傍おける洗
浄液の置換効率は第1の実施形態の方が比較例よりも良
い。尚、第1の実施形態において得られたビアホール1
7の開口比率B1/T1は、半導体ウェハの中心部(B
1/T1=0.8)の方が半導体ウェハの周縁部(B1
/T1=0.7)よりも大きくなっている。その理由
は、第1の実施形態では高回転領域の第2の基板回転速
度を用いた第2のスピン工程においても洗浄液を供給し
ているので、遠心力の作用により半導体ウェハの周縁部
を洗浄液が高速度で流れ、それによって該周縁部に設け
られたビアホール17の底面近傍おける洗浄液の拡散速
度が低下するからである。
【0069】以上に説明したように、第1の実施形態に
よると、基板10を低回転領域の第1の基板回転速度で
回転させながら基板10の表面に洗浄液を供給する第1
のスピン工程と、基板10を高回転領域の第2の基板回
転速度で回転させながら基板10の表面に洗浄液を供給
する第2のスピン工程とを交互に繰り返し行なうことに
より、基板10上の絶縁膜15に形成されたビアホール
17の壁面又は底面に付着した反応生成物18を除去す
る。このため、第2のスピン工程で遠心力に起因して生
じる洗浄液の振り切り効果によって、ビアホール17の
内部、特にビアホール17の底面近傍における洗浄液の
置換効率が向上するので、ビアホール17の壁面に付着
した反応生成物18のみならず、ビアホール17の底面
に付着した反応生成物18も確実且つ効率的に除去する
ことができる。すなわち、ビアホール17内の反応生成
物18をビアホール17内の上部から底面に至るまで確
実且つ効率的に除去することができる。
【0070】また、第1の実施形態によると、第1のス
ピン工程と第2のスピン工程とを通じて基板10の表面
に洗浄液を供給し続けるので、洗浄液の制御を簡単に行
なえる。
【0071】また、第1の実施形態によると、第1のス
ピン工程で基板10を低回転領域、具体的には25〜2
00rpmの第1の基板回転速度で回転させながら基板
10の表面に洗浄液を供給するため、第1のスピン工程
で基板10の表面に洗浄液を均一に供給することができ
るので、基板10の表面を均一に洗浄することができ
る。
【0072】また、第1の実施形態によると、第2のス
ピン工程で基板10を高回転領域、具体的には400〜
2000rpmの第2の基板回転速度で回転させるた
め、第2のスピン工程で洗浄液の振り切り効果が確実に
生じるので、ビアホール17の底面近傍における洗浄液
の置換効率が確実に向上する。
【0073】また、第1の実施形態によると、第1の基
板回転速度から第2の基板回転速度まで基板回転速度を
増大させる加速度、又は第2の基板回転速度から第1の
基板回転速度まで基板回転速度を減少させる減速度が毎
秒100〜400rpmであるため、スピン型洗浄装置
の負荷を軽減しつつ、基板回転速度を変化させることが
できる。
【0074】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る電子デバイスの製造方法について図面を
参照しながら説明する。
【0075】図2(a)〜(c)は、第2の実施形態に
係る電子デバイスの製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
【0076】まず、図2(a)に示すように、半導体ウ
ェハよりなる基板20上に、第1の窒化チタン膜21、
アルミニウム合金膜22及び第2の窒化チタン膜23の
積層構造を有する配線24を形成した後、該配線24上
に絶縁膜25を形成する。その後、絶縁膜25上にレジ
スト膜を形成した後、該レジスト膜に対して公知のプロ
ジェクション法によりパターン露光を行ない、その後、
パターン露光されたレジスト膜を公知の現像処理法によ
り現像することによって、ビアホール形成領域に開口部
を有するレジストパターン26を形成する。
【0077】次に、レジストパターン26をマスクとし
て絶縁膜25及び第2の窒化チタン膜23に対して順次
ドライエッチングを行なって、図2(b)に示すよう
に、ビアホール27を形成した後、プラズマアッシング
によりレジストパターン26を除去する。このとき、ビ
アホール27の壁面及び底面等に反応生成物28が付着
する。
【0078】次に、低回転領域(例えば25〜200r
pm)の一定の基板回転速度(第1の基板回転速度)で
基板20を回転させながら基板20の表面に絶縁膜25
に対するエッチング力が強い洗浄液、例えば三菱瓦斯化
学株式会社製ELM−C30−A10を例えば3〜30
秒間供給する第1のスピン工程と、基板20の表面に前
述の洗浄液を供給することなく高回転領域(例えば40
0〜2000rpm)の一定の基板回転速度(第2の基
板回転速度)で基板20を例えば3〜30秒間回転させ
る第2のスピン工程とを、同一のバッチ式のスピン型洗
浄装置を用いて例えば23℃程度の温度下で10〜20
分間程度交互に繰り返し行なう。その後、基板20の表
面を水洗した後、基板20を乾燥させる。このようにす
ると、図2(c)に示すように、ビアホール27の壁面
又は底面等に付着した反応生成物28を完全に除去する
ことができ、それによって基板20の表面を清浄化する
ことができる。
【0079】尚、第2の実施形態においては、第1の基
板回転速度から第2の基板回転速度まで基板回転速度を
増大させる加速度、又は第2の基板回転速度から第1の
基板回転速度まで基板回転速度を減少させる減速度を毎
秒100〜400rpmに設定する。
【0080】また、第2の実施形態においては、第1の
スピン工程と第2のスピン工程との間で基板回転速度を
変化させている間は、基板20の表面に前述の洗浄液を
供給しない。
【0081】ところで、第2の実施形態において、反応
生成物28が除去された後のビアホール27の開口面及
び底面のそれぞれの寸法T2及びB2を走査型電子顕微
鏡を用いて測定し、開口比率B2/T2を求めてみたと
ころ、ビアホール27が基板20つまり半導体ウェハの
周縁部に形成されている場合、B2/T2=0.8であ
り、ビアホール27が半導体ウェハの中心部に形成され
ている場合も同じくB2/T2=0.8であった。尚、
開口比率B2/T2は、基板20の周縁部及び中心部の
それぞれに形成された12個のビアホールの開口比率の
平均値として求めたものである。
【0082】ここで、第2の実施形態において得られた
ビアホールの開口比率B2/T2は、比較例(「課題を
解決するための手段」参照)において得られたビアホー
ルの開口比率B0/T0(半導体ウェハの周縁部でも中
心部でも0.6)よりも大きい。この結果は、第2の実
施形態において、ビアホール27の底面近傍における絶
縁膜25のエッチング量が、ビアホール27内の上部に
おける絶縁膜25のエッチング量に近づいたことを示し
ている。言い換えると、ビアホールの底面近傍おける洗
浄液の置換効率は第2の実施形態の方が比較例よりも良
い。また、第2の実施形態において得られたビアホール
27の開口比率B2/T2は、半導体ウェハの中心部で
も半導体ウェハの周縁部でも等しくなっている。その理
由は、第2の実施形態では高回転領域の第2の基板回転
速度を用いた第2のスピン工程において洗浄液の供給を
行なわないため、遠心力の作用により半導体ウェハの周
縁部を洗浄液が高速度で流れることがないので、該周縁
部に設けられたビアホール27の底面近傍における洗浄
液の置換効率のみが低下することを防止できるからであ
る。
【0083】以上に説明したように、第2の実施形態に
よると、基板20を低回転領域の第1の基板回転速度で
回転させながら基板20の表面に洗浄液を供給する第1
のスピン工程と、基板20の表面に洗浄液を供給するこ
となく基板20を高回転領域の第2の基板回転速度で回
転させる第2のスピン工程とを交互に繰り返し行なうこ
とにより、基板20上の絶縁膜25に形成されたビアホ
ール27の壁面又は底面に付着した反応生成物28を除
去する。このため、第2のスピン工程で遠心力に起因し
て生じる洗浄液の振り切り効果によって、ビアホール2
7の内部、特にビアホール27の底面近傍における洗浄
液の置換効率が向上するので、ビアホール27の壁面に
付着した反応生成物28のみならず、ビアホール27の
底面に付着した反応生成物28も確実且つ効率的に除去
することができる。すなわち、ビアホール27内の反応
生成物28をビアホール27内の上部から底面に至るま
で確実且つ効率的に除去することができる。
【0084】また、第2の実施形態によると、高回転領
域の第2の基板回転速度を用いた第2のスピン工程で基
板20の表面に洗浄液を供給しないため、遠心力の作用
によって基板20の周縁部を洗浄液が高速で流れること
がないので、該周縁部に設けられたビアホール27の底
面近傍における洗浄液の置換効率のみが低下することを
防止できる。このため、基板20の周縁部と中心部との
間で、ビアホール27の底面近傍における洗浄液の置換
効率がばらつくことを抑制できるので、基板20の表面
を均一に洗浄することができる。
【0085】また、第2の実施形態によると、第1のス
ピン工程で基板20を低回転領域、具体的には25〜2
00rpmの第1の基板回転速度で回転させながら基板
20の表面に洗浄液を供給するため、第1のスピン工程
で基板20の表面に洗浄液を均一に供給することができ
るので、基板20の表面を均一に洗浄することができ
る。
【0086】また、第2の実施形態によると、第2のス
ピン工程で基板20を高回転領域、具体的には400〜
2000rpmの第2の基板回転速度で回転させるた
め、第2のスピン工程で洗浄液の振り切り効果が確実に
生じるので、ビアホール27の底面近傍における洗浄液
の置換効率が確実に向上する。
【0087】また、第2の実施形態によると、第1の基
板回転速度から第2の基板回転速度まで基板回転速度を
増大させる加速度、又は第2の基板回転速度から第1の
基板回転速度まで基板回転速度を減少させる減速度が毎
秒100〜400rpmであるため、スピン型洗浄装置
の負荷を軽減しつつ、基板回転速度を変化させることが
できる。
【0088】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係る電子デバイスの製造方法について図面を
参照しながら説明する。
【0089】図3(a)〜(c)は、第3の実施形態に
係る電子デバイスの製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
【0090】まず、図3(a)に示すように、半導体ウ
ェハよりなる基板30上に、第1の窒化チタン膜31、
アルミニウム合金膜32及び第2の窒化チタン膜33の
積層構造を有する配線34を形成した後、該配線34上
に絶縁膜35を形成する。その後、絶縁膜35上にレジ
スト膜を形成した後、該レジスト膜に対して公知のプロ
ジェクション法によりパターン露光を行ない、その後、
パターン露光されたレジスト膜を公知の現像処理法によ
り現像することによって、ビアホール形成領域に開口部
を有するレジストパターン36を形成する。
【0091】次に、レジストパターン36をマスクとし
て絶縁膜35及び第2の窒化チタン膜33に対して順次
ドライエッチングを行なって、図3(b)に示すよう
に、ビアホール37を形成した後、プラズマアッシング
によりレジストパターン36を除去する。このとき、ビ
アホール37の壁面及び底面等に反応生成物38が付着
する。
【0092】次に、低回転領域(例えば25〜200r
pm)の一定の基板回転速度(第1の基板回転速度)で
基板30を回転させながら基板30の表面に絶縁膜35
に対するエッチング力が強い洗浄液、例えば三菱瓦斯化
学株式会社製ELM−C30−A10を例えば3〜30
秒間供給する第1のスピン工程と、基板30の表面に前
述の洗浄液を供給することなく高回転領域(例えば40
0〜2000rpm)の一定の基板回転速度(第2の基
板回転速度)で基板30を例えば3〜30秒間回転させ
る第2のスピン工程とを、同一のバッチ式のスピン型洗
浄装置を用いて例えば23℃程度の温度下で10〜20
分間程度交互に繰り返し行なう。その後、基板30の表
面を水洗した後、基板30を乾燥させる。このようにす
ると、図3(c)に示すように、ビアホール37の壁面
又は底面等に付着した反応生成物38を完全に除去する
ことができ、それによって基板30の表面を清浄化する
ことができる。
【0093】尚、第3の実施形態においては、第1の基
板回転速度から第2の基板回転速度まで基板回転速度を
増大させる加速度、又は第2の基板回転速度から第1の
基板回転速度まで基板回転速度を減少させる減速度を毎
秒600〜1000rpmに設定する。
【0094】また、第3の実施形態においては、第1の
スピン工程と第2のスピン工程との間で基板回転速度を
変化させている間は、基板30の表面に前述の洗浄液を
供給しない。
【0095】ところで、第3の実施形態において、反応
生成物38が除去された後のビアホール37の開口面及
び底面のそれぞれの寸法T3及びB3を走査型電子顕微
鏡を用いて測定し、開口比率B3/T3を求めてみたと
ころ、ビアホール37が基板30つまり半導体ウェハの
周縁部に形成されている場合、B3/T3=0.9であ
り、ビアホール37が半導体ウェハの中心部に形成され
ている場合も同じくB3/T3=0.9であった。尚、
開口比率B3/T3は、基板30の周縁部及び中心部の
それぞれに形成された12個のビアホールの開口比率の
平均値として求めたものである。
【0096】ここで、第3の実施形態において得られた
ビアホールの開口比率B3/T3は、比較例(「課題を
解決するための手段」参照)において得られたビアホー
ルの開口比率B0/T0(半導体ウェハの周縁部でも中
心部でも0.6)よりも大きい。この結果は、第3の実
施形態において、ビアホール37の底面近傍における絶
縁膜35のエッチング量が、ビアホール37内の上部に
おける絶縁膜35のエッチング量に近づいたことを示し
ている。言い換えると、ビアホールの底面近傍おける洗
浄液の置換効率は第3の実施形態の方が比較例よりも良
い。また、第3の実施形態において得られたビアホール
37の開口比率B3/T3は、半導体ウェハの中心部で
も半導体ウェハの周縁部でも等しくなっている。その理
由は、第3の実施形態では高回転領域の第2の基板回転
速度を用いた第2のスピン工程において洗浄液の供給を
行なわないため、遠心力の作用により半導体ウェハの周
縁部を洗浄液が高速度で流れることがないので、該周縁
部に設けられたビアホール37の底面近傍における洗浄
液の置換効率のみが低下することを防止できるからであ
る。さらに、第3の実施形態において得られたビアホー
ル37の開口比率B3/T3は0.9と非常に高い。そ
の理由は、第1の基板回転速度から第2の基板回転速度
まで基板回転速度を増大させる加速度、又は第2の基板
回転速度から第1の基板回転速度まで基板回転速度を減
少させる減速度を毎秒600〜1000rpmと大きな
値に設定しているため、慣性力がさらに強くなって洗浄
液の振り切り効果が増大するので、ビアホール37の内
部、特にビアホール37の底面近傍における洗浄液の置
換効率がより一層向上するからである。
【0097】以上に説明したように、第3の実施形態に
よると、基板30を低回転領域の第1の基板回転速度で
回転させながら基板30の表面に洗浄液を供給する第1
のスピン工程と、基板30の表面に洗浄液を供給するこ
となく基板30を高回転領域の第2の基板回転速度で回
転させる第2のスピン工程とを交互に繰り返し行なうこ
とにより、基板30上の絶縁膜35に形成されたビアホ
ール37の壁面又は底面に付着した反応生成物38を除
去する。このため、第2のスピン工程で遠心力に起因し
て生じる洗浄液の振り切り効果によって、ビアホール3
7の内部、特にビアホール37の底面近傍における洗浄
液の置換効率が向上するので、ビアホール37の壁面に
付着した反応生成物38のみならず、ビアホール37の
底面に付着した反応生成物38も確実且つ効率的に除去
することができる。すなわち、ビアホール37内の反応
生成物38をビアホール37内の上部から底面に至るま
で確実且つ効率的に除去することができる。
【0098】また、第3の実施形態によると、高回転領
域の第2の基板回転速度を用いた第2のスピン工程で基
板30の表面に洗浄液を供給しないため、遠心力の作用
によって基板30の周縁部を洗浄液が高速で流れること
がないので、該周縁部に設けられたビアホール37の底
面近傍における洗浄液の置換効率のみが低下することを
防止できる。このため、基板30の周縁部と中心部との
間で、ビアホール37の底面近傍における洗浄液の置換
効率がばらつくことを抑制できるので、基板30の表面
を均一に洗浄することができる。
【0099】また、第3の実施形態によると、第1のス
ピン工程で基板30を低回転領域、具体的には25〜2
00rpmの第1の基板回転速度で回転させながら基板
30の表面に洗浄液を供給するため、第1のスピン工程
で基板30の表面に洗浄液を均一に供給することができ
るので、基板30の表面を均一に洗浄することができ
る。
【0100】また、第3の実施形態によると、第2のス
ピン工程で基板30を高回転領域、具体的には400〜
2000rpmの第2の基板回転速度で回転させるた
め、第2のスピン工程で洗浄液の振り切り効果が確実に
生じるので、ビアホール37の底面近傍における洗浄液
の置換効率が確実に向上する。
【0101】また、第3の実施形態によると、第1の基
板回転速度から第2の基板回転速度まで基板回転速度を
増大させる加速度、又は第2の基板回転速度から第1の
基板回転速度まで基板回転速度を減少させる減速度が毎
秒600〜1000rpmであるため、第1のスピン工
程と第2のスピン工程との間での回転速度の大きな加減
速によって、慣性力がさらに強くなって洗浄液の振り切
り効果が増大するので、ビアホール37の底面近傍にお
ける洗浄液の置換効率がより一層向上する。このため、
ビアホール37が設けられた絶縁膜35に対するエッチ
ング力を有する洗浄液を用いる場合にも、ビアホール3
7を、その開口面の寸法(T3)とその底面の寸法(B
3)とが略等しくなるように形成することができる。
【0102】表1は、第1〜第3の実施形態に係る電子
デバイスの製造方法の特徴を、低回転領域の第1の基板
回転速度を用いた第1のスピン工程、及び高回転領域の
第2の基板回転速度を用いた第2のスピン工程のそれぞ
れにおける洗浄液供給の有無と、第1の基板回転速度
(低回転領域)から第2の基板回転速度(高回転領域)
まで基板回転速度を増大させる加速度、及び第2の基板
回転速度から第1の基板回転速度まで基板回転速度を減
少させる減速度とについて示している。
【0103】
【表1】
【0104】図4は、第1〜第3の実施形態に係る電子
デバイスの製造方法における、基板回転速度の時間変化
及び洗浄液供給の時間帯のそれぞれを示している。尚、
図4においては、第1及び第2のスピン工程を行なう時
間並びに第1及び第2の基板回転速度は各実施形態で等
しくしている。また、図4において、洗浄液ONは洗浄
液を供給することを意味し、洗浄液OFFは洗浄液を供
給しないことを意味する。
【0105】表2は、比較例に係る電子デバイスの製造
方法、及び第1〜第3の実施形態に係る電子デバイスの
製造方法のそれぞれを用いた場合の効果を、ビアホール
内の反応生成物を除去する能力と、ビアホールの開口比
率(ビアホール開口面の寸法に対するビアホール底面の
寸法の比率)とについて示している。尚、表2において
は、ビアホールの開口比率は1に近いほど、言い換える
と、ビアホール底面の寸法がビアホール開口面の寸法に
近いほど、結果が良好であるとしている。
【0106】
【表2】
【0107】図5は、比較例に係る電子デバイスの製造
方法、及び第1〜第3の実施形態に係る電子デバイスの
製造方法のそれぞれを用いて被処理基板の周縁部及び中
心部に形成されたビアホールの開口比率を示している。
【0108】図6は、比較例に係る電子デバイスの製造
方法、及び第3の実施形態に係る電子デバイスの製造方
法のそれぞれを用いて形成された口径0.2μmのビア
1個当たりの抵抗値(以下、ビア抵抗値(単位:Ω/v
ia)と称する)を測定した結果を示している。尚、図
6に示す結果は、比較例及び第3の実施形態のそれぞれ
において同一且つ任意の洗浄液を用いることにより得ら
れたものである。
【0109】図6に示すように、比較例を用いた場合、
ビア抵抗値は平均5Ω/viaと大きく、また測定値の
ばらつきも大きい。それに対して、第3の実施形態を用
いた場合、ビア抵抗値は平均3Ω/viaと小さく、し
かも測定値のばらつきも小さい。すなわち、比較例にお
いては、ビアホール87の底面に付着した反応生成物8
8が洗浄後も残存する結果(図10(c)参照)、ビア
抵抗の増大が生じる。一方、第3の実施形態において
は、ビアホール37の底面及び壁面に付着した反応生成
物38が洗浄により完全に除去される結果(図3(c)
参照)、ビア抵抗の増大が生じないと共にビア抵抗のば
らつきが抑制される。
【0110】尚、第1〜第3の実施形態において、バッ
チ式のスピン型洗浄装置を用いたが、これに代えて、枚
葉式のスピン型洗浄装置を用いてもよい。枚葉式のスピ
ン型洗浄装置を用いる場合、第2の基板回転速度の設定
範囲である高回転領域として、400〜4000rpm
を用いることができる。
【0111】また、第1〜第3の実施形態において、洗
浄液として三菱瓦斯化学株式会社製ELM−C30−A
10を用いたが、各実施形態で用いることができる洗浄
液は特に限定されるものではない。
【0112】また、第1〜第3の実施形態において、洗
浄液を室温、具体的には23℃で用いたが、これに限ら
れず、18〜25℃程度で用いてもよい。また、洗浄液
を18〜25℃程度で用いたときに反応生成物の除去速
度が著しく遅くなる場合には、洗浄液を例えば35〜6
0℃程度に加熱して用いてもよい。
【0113】また、第1〜第3の実施形態において、洗
浄液が用いられる洗浄温度、第1及び第2のスピン工程
のそれぞれを行なう洗浄時間、並びに第1及び第2のス
ピン工程を交互に繰り返し行なう総洗浄時間等は、反応
生成物の状態又は配線材料の種類等を考慮して適切に決
定されることが好ましい。
【0114】また、第1〜第3の実施形態において、被
処理基板に対する洗浄液の供給方法としては、被処理基
板を回転させながら被処理基板に対して洗浄液をシャワ
ー状に噴霧してもよいし、洗浄液を吐出してもよいし、
又は洗浄液を連続的若しくは間欠的に滴下してもよい。
【0115】また、第1〜第3の実施形態において、配
線上に形成された絶縁膜に対してドライエッチングを行
なってビアホールを形成した後、該ビアホールの壁面又
は底面等に付着した反応生成物を除去する場合を対象と
したが、これに限られず、例えば、MOSトランジスタ
上に形成された絶縁膜に対してドライエッチングを行な
ってコンタクトホールを形成した後、該コンタクトホー
ルの壁面又は底面等に付着した反応生成物を除去する場
合、絶縁膜上に形成された導電膜に対してドライエッチ
ングを行なって配線パターンを形成した後、該配線パタ
ーンの壁面等に付着した反応生成物を除去する場合、又
は、例えばデュアルダマシン法等により絶縁膜に配線用
溝を形成した後、該配線用溝の壁面又は底面等に付着し
た反応生成物を除去する場合等を対象としてもよい。
【0116】
【発明の効果】本発明によると、被処理基板を第1の回
転速度で回転させながら被処理基板の表面に洗浄液を供
給する第1のスピン工程と、被処理基板を第1の回転速
度よりも大きい第2の回転速度で回転させる第2のスピ
ン工程とを交互に繰り返し行なうため、第2のスピン工
程で遠心力に起因して生じる洗浄液の振り切り効果によ
って、被処理基板の表面における洗浄液の置換効率が向
上するので、被処理基板の表面に付着した反応生成物を
確実且つ効率的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る電子デバイスの製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
【図2】(a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係
る電子デバイスの製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
【図3】(a)〜(c)は本発明の第3の実施形態に係
る電子デバイスの製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の第1〜第3の実施形態に係る電子デバ
イスの製造方法における、基板回転速度の時間変化及び
洗浄液供給の時間帯のそれぞれを示す図である。
【図5】比較例に係る電子デバイスの製造方法、及び本
発明の第1〜第3の実施形態に係る電子デバイスの製造
方法のそれぞれを用いて被処理基板の周縁部及び中心部
に形成されたビアホールの開口比率を示す図である。
【図6】比較例に係る電子デバイスの製造方法、及び本
発明の第3の実施形態に係る電子デバイスの製造方法の
それぞれを用いて形成された口径0.2μmのビア1個
当たりの抵抗値を測定した結果を示す図である。
【図7】枚葉式のスピン型洗浄装置を用いて半導体ウェ
ハよりなる被処理基板の表面を洗浄している様子を示す
図である。
【図8】バッチ式のスピン型洗浄装置を用いて半導体ウ
ェハよりなる被処理基板の表面を洗浄している様子を示
す図である。
【図9】被処理基板の表面に供給される洗浄液の均一性
と、被処理基板を回転させる回転速度(基板回転速度)
との関係を示す図である。
【図10】比較例に係る電子デバイスの製造方法の各工
程を示す断面図である。
【図11】ビアホールが形成された被処理基板を低回転
領域の基板回転速度で回転させながら該被処理基板の表
面に洗浄液を供給しているときのビアホール周辺の洗浄
液の様子を示す図である。
【図12】(a)は枚葉式のスピン型洗浄装置を用いて
被処理基板を低回転領域の基板回転速度で回転させてい
る様子を模式的に示す図であり、(b)は枚葉式のスピ
ン型洗浄装置を用いて被処理基板を高回転領域の基板回
転速度で回転させている様子を模式的に示す図である。
【図13】(a)はバッチ式のスピン型洗浄装置を用い
て被処理基板を低回転領域の基板回転速度で回転させて
いる様子を模式的に示す図であり、(b)はバッチ式の
スピン型洗浄装置を用いて被処理基板を高回転領域の基
板回転速度で回転させている様子を模式的に示す図であ
る。
【図14】(a)は、図11に示す低回転領域の基板回
転速度を用いた工程の後に、ビアホールが形成された被
処理基板の表面に洗浄液を供給することなく該被処理基
板を高回転領域の基板回転速度で回転させているときの
ビアホール周辺の洗浄液の様子を示す図であり、(b)
は、(a)に示す高回転領域の基板回転速度を用いた工
程の直後に、ビアホールが形成された被処理基板を低回
転領域の基板回転速度で回転させながら該被処理基板の
表面に洗浄液を供給しているときのビアホール周辺の洗
浄液の様子を示す図である。
【符号の説明】
10 基板 11 第1の窒化チタン膜 12 アルミニウム合金膜 13 第2の窒化チタン膜 14 配線 15 絶縁膜 16 レジストパターン 17 ビアホール 18 反応生成物 20 基板 21 第1の窒化チタン膜 22 アルミニウム合金膜 23 第2の窒化チタン膜 24 配線 25 絶縁膜 26 レジストパターン 27 ビアホール 28 反応生成物 30 基板 31 第1の窒化チタン膜 32 アルミニウム合金膜 33 第2の窒化チタン膜 34 配線 35 絶縁膜 36 レジストパターン 37 ビアホール 38 反応生成物 60 被処理基板 61 モーター 62 ノズル 63 洗浄液 70 被処理基板 71 モーター 72 ローター 73 ノズル 74 洗浄液 80 基板 81 第1の窒化チタン膜 82 アルミニウム合金膜 83 第2の窒化チタン膜 84 配線 85 絶縁膜 86 レジストパターン 87 ビアホール 88 反応生成物 T1 洗浄後のビアホール17の開口面の寸法 T2 洗浄後のビアホール27の開口面の寸法 T3 洗浄後のビアホール37の開口面の寸法 T0 洗浄後のビアホール87の開口面の寸法 B1 洗浄後のビアホール17の底面の寸法 B2 洗浄後のビアホール27の底面の寸法 B3 洗浄後のビアホール37の底面の寸法 B0 洗浄後のビアホール87の底面の寸法 r0 面内均一性が最良になる基板回転速度 rmin 面内均一性が均一性限界を満たす基板回転速度の
下限 rmax 面内均一性が均一性限界を満たす基板回転速度の
上限

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板を第1の回転速度で回転させ
    ながら前記被処理基板の表面に洗浄液を供給する第1の
    スピン工程と、前記被処理基板を前記第1の回転速度よ
    りも大きい第2の回転速度で回転させながら前記被処理
    基板の表面に洗浄液を供給する第2のスピン工程とを同
    一のスピン型洗浄装置を用いて交互に繰り返し行なうこ
    とにより、前記被処理基板の表面を洗浄すること特徴と
    する基板洗浄方法。
  2. 【請求項2】 被処理基板を第1の回転速度で回転させ
    ながら前記被処理基板の表面に洗浄液を供給する第1の
    スピン工程と、前記被処理基板の表面に洗浄液を供給す
    ることなく前記被処理基板を前記第1の回転速度よりも
    大きい第2の回転速度で回転させる第2のスピン工程と
    を同一のスピン型洗浄装置を用いて交互に繰り返し行な
    うことにより、前記被処理基板の表面を洗浄することを
    特徴とする基板洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記スピン型洗浄装置はバッチ式又は枚
    葉式であることを特徴とする請求項1又は2に記載の基
    板洗浄方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の回転速度は25〜200rp
    mであることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板
    洗浄方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の回転速度は400〜2000
    rpmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    基板洗浄方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の回転速度から前記第2の回転
    速度まで回転速度を増大させる加速度、又は前記第2の
    回転速度から前記第1の回転速度まで回転速度を減少さ
    せる減速度は毎秒100〜400rpmであることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の基板洗浄方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の回転速度から前記第2の回転
    速度まで回転速度を増大させる加速度、又は前記第2の
    回転速度から前記第1の回転速度まで回転速度を減少さ
    せる減速度は毎秒600〜1000rpmであることを
    特徴とする請求項2に記載の基板洗浄方法。
  8. 【請求項8】 基板上に形成された導電パターン上に絶
    縁膜を形成する工程と、 レジストパターンをマスクとして前記絶縁膜に対してド
    ライエッチングを行なって、前記絶縁膜に凹部を形成す
    る工程と、 前記基板を第1の回転速度で回転させながら前記基板の
    表面に洗浄液を供給する第1のスピン工程と、前記基板
    を前記第1の回転速度よりも大きい第2の回転速度で回
    転させながら前記基板の表面に洗浄液を供給する第2の
    スピン工程とを同一のスピン型洗浄装置を用いて交互に
    繰り返し行なうことにより、前記凹部の壁面又は底面に
    付着した反応生成物を除去する工程とを備えていること
    を特徴とする電子デバイスの製造方法。
  9. 【請求項9】 基板上に形成された導電パターン上に絶
    縁膜を形成する工程と、 レジストパターンをマスクとして前記絶縁膜に対してド
    ライエッチングを行なって、前記絶縁膜に凹部を形成す
    る工程と、 前記基板を第1の回転速度で回転させながら前記基板の
    表面に洗浄液を供給する第1のスピン工程と、前記基板
    の表面に洗浄液を供給することなく前記基板を前記第1
    の回転速度よりも大きい第2の回転速度で回転させる第
    2のスピン工程とを同一のスピン型洗浄装置を用いて交
    互に繰り返し行なうことにより、前記凹部の壁面又は底
    面に付着した反応生成物を除去する工程とを備えている
    ことを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記スピン型洗浄装置はバッチ式又は
    枚葉式であることを特徴とする請求項8又は9に記載の
    電子デバイスの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の回転速度は25〜200r
    pmであることを特徴とする請求項8又は9に記載の電
    子デバイスの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の回転速度は400〜200
    0rpmであることを特徴とする請求項8又は9に記載
    の電子デバイスの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の回転速度から前記第2の回
    転速度まで回転速度を増大させる加速度、又は前記第2
    の回転速度から前記第1の回転速度まで回転速度を減少
    させる減速度は毎秒100〜400rpmであることを
    特徴とする請求項8又は9に記載の電子デバイスの製造
    方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の回転速度から前記第2の回
    転速度まで回転速度を増大させる加速度、又は前記第2
    の回転速度から前記第1の回転速度まで回転速度を減少
    させる減速度は毎秒600〜1000rpmであること
    を特徴とする請求項9に記載の電子デバイスの製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100353488C (zh) * 2003-11-25 2007-12-05 恩益禧电子股份有限公司 半导体器件的制造方法
JP2015126194A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 株式会社Screenホールディングス 基板処理方法および基板処理装置
CN113496926A (zh) * 2020-04-07 2021-10-12 细美事有限公司 基板处理方法以及基板处理装置

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