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JP2002162970A - 電子鍵盤楽器の鍵盤装置 - Google Patents

電子鍵盤楽器の鍵盤装置

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Publication number
JP2002162970A
JP2002162970A JP2000361029A JP2000361029A JP2002162970A JP 2002162970 A JP2002162970 A JP 2002162970A JP 2000361029 A JP2000361029 A JP 2000361029A JP 2000361029 A JP2000361029 A JP 2000361029A JP 2002162970 A JP2002162970 A JP 2002162970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
keyboard
hammer
keys
key
keyboard device
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2000361029A
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English (en)
Inventor
Akihiro Suzuki
昭裕 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication of JP2002162970A publication Critical patent/JP2002162970A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存のレイアウトを変更することなく、十分
な動荷重を確保できるとともに、アコースティックピア
ノにより近似した、弾きごたえのある良好なタッチ感を
得ることができる電子鍵盤楽器の鍵盤装置を提供する。 【解決手段】 本発明の電子鍵盤楽器の鍵盤装置は、前
後方向に延び、その中央部で鍵盤支点5に回動自在に支
持された複数の鍵盤3と、鍵盤支点5よりも後方でかつ
鍵盤3の上方の位置に設けられ、対応する鍵盤3の押鍵
に伴い、鍵盤3により押し上げられることによって回動
する複数の第1ハンマー4と、鍵盤支点5よりも前方で
かつ鍵盤3の下方の位置に設けられ、対応する鍵盤3の
押鍵に伴い、鍵盤3により押し上げられることによって
回動する複数の第2ハンマー12と、を備えている。ま
た、第2ハンマー22は、鍵盤3の押鍵に伴い、第1ハ
ンマー4よりも遅れた所定のタイミングで回動し始める
ように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍵盤および鍵盤の
押鍵に伴い回動するハンマーを備えた電子ピアノなどの
電子鍵盤楽器の鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の電子ピアノの鍵盤装置の
一例を示している。この鍵盤装置51は、シャーシ2
と、シャーシ2に取り付けられた多数の鍵盤3(白鍵3
aおよび黒鍵3bを各1つ図示)と、各鍵盤3の押鍵に
伴って回動する多数のハンマー4(1つのみ図示)など
を備えている。鍵盤3は、前後方向(同図の左右方向)
に延び、左右方向(奥行方向)に並んだ状態で、その中
央部において、シャーシ2に立設されたバランスピン5
に回動自在に支持されている。
【0003】ハンマー4は、鍵盤3に動荷重を付加する
ものであり、例えば棒状の合成樹脂製のハンマー本体4
aと、その両側面の前部に取り付けた鉄板などから成る
重り板4b(1つのみ図示)で構成されている。ハンマ
ー4は、シャーシ2の後端部に連結されたハンマーレー
ル6に、後端部が支点部材6aを介して回動自在に支持
されるとともに、その前側の部分が鍵盤3の後端部に載
せられている。
【0004】ハンマーレール6には、逆L字形の複数の
アクションリブ7(1つのみ図示)が、左右方向に並ん
だ状態で設けられ、それらの先端部間にストッパレール
8がねじ止めされている。ストッパレール8には、ハン
マー4の上方への回動を規制するためのストッパ9と、
各鍵盤3の押鍵情報を検出するための鍵スイッチ10が
取り付けられている。また、ハンマー4の前側には、コ
ントロールパネル11が、鍵盤3の後部およびハンマー
4を覆うように設けられている。このコントロールパネ
ル11には、その表面に表示ランプ11aや多数の音色
選択ボタン(図示せず)が配置され、裏面側には、プリ
ント基板11bがハンマー4に近接した状態で配置され
ている。
【0005】以上の構成により、鍵盤3が押鍵されるの
に伴い、ハンマー4が鍵盤3で押し上げられ、上方に回
動することによって、タッチ重さが付加されるととも
に、回動したハンマー4がストッパ9に衝突することに
よって、アコースティックピアノに近似したタッチ感が
付与される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】実際のアコースティッ
クピアノでは、鍵盤を押鍵すると、まず鍵盤の重さによ
る動荷重の1つめのピークが現れ、次いでハンマーの重
さによる動荷重の2つめのピークが現れる。これは、鍵
盤のしなり(押鍵荷重によるたわみ変形)によりハンマ
ーが遅れて動作するためである。これに対して、上述し
た従来の鍵盤装置51では、図10に示すように、アコ
ースティックピアノと同様、まず鍵盤の重さによる1つ
めのピークが現れ、次いでハンマーの重さによる2つめ
のピークが現れるものの、ハンマー4の付近は、鍵スイ
ッチ10やコントロールパネル11のプリント基板11
bが近接して配置されるとともに、ハンマー4の回動ス
ペースを確保する必要があることから、スペースに制限
がある。このため、重り板4bを所定長さ以上、長くす
ることができず、その結果、十分な動荷重、したがって
所望のタッチ重さを得ることができない。あるいは、こ
のスペース上の問題を解消して所望の動荷重を確保する
ためには、ハンマー4を含む鍵盤装置51のレイアウト
を根本的に変更することが必要になり、その場合には、
製造コストの大幅な上昇を招いてしまう。
【0007】また、実際のアコースティックピアノで
は、ハンマーに遅れてダンパーの荷重が作用するので、
この動荷重が重ねられることで、ハンマーの動荷重のピ
ークが後ろにずれる特性がある。これに対して、従来の
鍵盤装置51では、ハンマー4に遅れて荷重を付加する
構造を有しないので、ハンマー4の動荷重のピークが早
く生じ、その結果、弾きごたえのないタッチ感になって
しまう。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、既存のレイアウトを変更するこ
となく、十分な動荷重を確保できるとともに、アコース
ティックピアノにより近似した、弾きごたえのある良好
なタッチ感を得ることができる電子鍵盤楽器の鍵盤装置
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の電子鍵盤楽器の鍵盤装置は、前後方向に延
び、その中央部で鍵盤支点に回動自在に支持された複数
の鍵盤と、鍵盤支点よりも後方でかつ鍵盤の上方の位置
に設けられ、対応する鍵盤の押鍵に伴い、鍵盤により押
し上げられることによって回動する複数の第1ハンマー
と、鍵盤支点よりも前方でかつ鍵盤の下方の位置に設け
られ、対応する鍵盤の押鍵に伴い、鍵盤により押し上げ
られることによって回動する複数の第2ハンマーと、を
備えていることを特徴とする。
【0010】この電子鍵盤楽器の鍵盤装置によれば、鍵
盤が押鍵されるのに伴い、第1ハンマーが鍵盤で押し上
げられることによって回動するとともに、第2ハンマー
が鍵盤で押し下げられることによって回動する。すなわ
ち、鍵盤の動荷重として、第1ハンマーの重さに加え
て、第2ハンマーの重さが付加されるので、十分な動荷
重を確保でき、したがって、アコースティックピアノに
近似した所望のタッチ重さを得ることができる。
【0011】また、第1ハンマーは、鍵盤支点よりも後
方でかつ鍵盤よりも上方に配置されており、すなわち、
前述した従来の鍵盤装置のハンマーと同様に配置されて
いるので、この既存の鍵盤装置をそのまま利用すること
が可能である。一方、第2ハンマーは、鍵盤支点よりも
前方でかつ鍵盤よりも下方に配置されており、この部位
は、他の部品が近接しておらず、ハンマーが設けられて
いる部位よりもスペースに比較的余裕がある。このよう
に、本発明の鍵盤装置は、既存の鍵盤装置のレイアウト
を変更することなく、比較的余裕のあるスペースを利用
して、第2ハンマーを付加するだけで構成でき、したが
って、安価に実現することができる。
【0012】この場合、第2ハンマーは、鍵盤の押鍵に
伴い、第1ハンマーよりも遅れた所定のタイミングで回
動し始めるように構成されていることが好ましい。
【0013】この構成では、鍵盤の押鍵に伴い、第2ハ
ンマーが第1ハンマーよりも遅れた所定のタイミングで
回動することで、両ハンマーを合わせた動荷重のピーク
が後ろにずれるので、アコースティックピアノにより近
似した、弾きごたえのある良好なタッチ感を得ることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、図面を参照しながら、詳細に説明する。図1および
図2は、本発明の第1実施形態による電子ピアノの鍵盤
装置を、それぞれ離鍵状態および押鍵状態において示し
ている。なお、この鍵盤装置1は、基本的には、すでに
説明した従来の鍵盤装置51に対して、後述する第2ハ
ンマー12を付加したものであるので、以下では、鍵盤
装置51と同一の構成要素については、同じ符号を付し
て説明を行うものとする。
【0015】この鍵盤装置1は、鍵盤装置51と同様、
シャーシ2と、シャーシ2に左右方向に並んだ状態で取
り付けられた多数の鍵盤3と、各鍵盤3の押鍵に伴って
回動する多数の第1ハンマー4および第2ハンマー12
(各1つのみ図示)などを備えている。
【0016】シャーシ2は、プレスにより打抜きおよび
折曲げ加工した鉄板などを井桁状に組み立てたものであ
り、棚板15に水平にねじ止めされている。シャーシ2
の前後方向の中央部には、多数のバランスピン5(鍵盤
支点)が左右方向に並んで立設されている(1つのみ図
示)。
【0017】鍵盤3は、白鍵3aと黒鍵3bから成り、
それぞれが断面矩形の木製の鍵盤本体3cと、その上面
前部に接着された合成樹脂製の鍵盤カバー3dで構成さ
れている。鍵盤本体3cの中央部にはバランスピン孔3
eが形成されており、鍵盤3は、このバランスピン孔3
eを介して、バランスピン5に回動自在に支持されてい
る。
【0018】第1ハンマー4は、従来の鍵盤装置51の
ハンマー4と基本的に同じ構成のものであり、鍵盤3ご
とに設けられていて、断面が矩形の棒状の合成樹脂製の
ハンマー本体4aと、その両側面の前部に取り付けた鉄
板などから成る重り板4b(1つのみ図示)を備えてい
る。第1ハンマー4は、ハンマー本体4aの後端部が、
ハンマーレール6に取り付けた支点部材6aに係合する
ことによって、ハンマーレール6に回動自在に支持され
ている。また、ハンマー本体4aの下面後部には、調整
ねじ4cが進退自在に取り付けられており、第1ハンマ
ー4は、この調整ねじ4cを介して、対応する鍵盤3の
上面後端部に載置されている。
【0019】ハンマーレール6には、複数のアクション
リブ7(1つのみ図示)が、左右方向の所定間隔ごとに
ねじ止めされ、これらアクションリブ7の先端部間にス
トッパレール8がねじ止めされている。これらのハンマ
ーレール6、アクションリブ7およびストッパレール8
はいずれも、プレス加工した鉄板などで構成されてい
る。ストッパレール8には、第1ハンマー4の上方への
回動を規制するためのストッパ9と、各鍵盤3の押鍵情
報を検出するための鍵スイッチ10が設けられている。
ストッパ9は、すべての第1ハンマー4にわたるよう左
右方向に延びており、発泡ウレタンなどで構成されてい
る。また、鍵スイッチ10は、プリント基板10aと、
このプリント基板10aに鍵盤3ごとに取り付けられた
ゴムスイッチから成るスイッチ本体10bで構成されて
おり、プリント基板10aの後端部を支点部材6aに差
し込んだ状態で、ストッパレール8に取り付けられてい
る。
【0020】さらに、第1ハンマー4の前側には、コン
トロールパネル11が、鍵盤3の後部および第1ハンマ
ー4を覆うように設けられている。このコントロールパ
ネル11には、その表面に当該電子ピアノの動作状態を
表す表示ランプ11aや多数の音色選択ボタン(図示せ
ず)が配置され、裏面側には、これらの表示ランプや音
色選択ボタンに信号を入出力するためのプリント基板1
1bが、第1ハンマー4に近接した状態で配置されてい
る。以上の構成は、図9に示す従来の鍵盤装置51と基
本的に同じである。
【0021】これに加えて、本実施形態の鍵盤装置1で
は、第2ハンマー12がさらに設けられている。図3に
示すように、この第2ハンマー12は、例えば、所定の
形状を有する板状の合成樹脂製のハンマー本体12a
と、その両側面下部に取り付けた鉄板などから成る重り
板12b(1つのみ図示)で構成されている。ハンマー
本体12aの中央部には、両側方に突出するピン状の突
起12c、12c(一方のみ図示)が一体に形成されて
おり、ハンマー本体12aの突起12cよりも上側の部
分が鍵盤当接部12dになっているとともに、上面後部
がストッパ当接部12eになっている。
【0022】一方、シャーシ2には、バランスピン5よ
りも前方でかつ鍵盤3よりも下方の位置に、第2ハンマ
ー12を支持するための支持部材13が、鍵盤3ごとに
設けられている。この支持部材13は合成樹脂などで構
成されており、シャーシ2に形成した取付孔2aを介し
て、シャーシ2に取り付けられている。また、支持部材
13には、平面T字形の挿入孔13aが上下方向に貫通
して形成されるとともに、第2ハンマー12の突起12
c、12cに対応する支持溝13b、13bが形成され
ている。また、シャーシ2の下面には、第2ハンマー1
2のストッパ当接部12eに対応する位置に、発泡ウレ
タンなどから成るストッパ14が取り付けられている。
【0023】そして、第2ハンマー12は、その突起1
2c、12cを、上記のように取り付けた支持部材13
の挿入孔13aに下側から挿入した後、支持溝13b、
13bに係合させることによって、支持部材13に回動
自在に支持されている。この状態では、第2ハンマー1
2の鍵盤当接部12dがシャーシ2から上方に突出して
おり、この鍵盤当接部12dに鍵盤3の下面が当接して
いる。
【0024】以上の構成の鍵盤装置1によれば、鍵盤3
が押鍵されるのに伴い、図2に示すように、第1ハンマ
ー4が、鍵盤3の後端部で押し上げられ、支点部材6a
を中心として上方に回動する。これと同時に、第2ハン
マー12が、その鍵盤当接部12dを介して鍵盤3の下
面で押し下げられることによって、支持部材13の支持
溝13bを中心として下方に回動する。この場合、第2
ハンマー12は第1ハンマー4よりも、鍵盤3のバラン
スピン5により近い部位で、すなわち鍵盤3のしなりの
より小さい部位で、鍵盤3で押圧されることから、図4
に示すように、第1ハンマー4よりも早いタイミング
で、荷重が作用し始める。
【0025】このように、本実施形態の鍵盤装置2で
は、鍵盤3の動荷重として、第1ハンマー4の重さに加
えて、第2ハンマー12の重さが付加されるので、図4
と図10の比較から明らかなように、第1ハンマー4だ
けでは不足がちであった動荷重を十分に確保でき、した
がって、アコースティックピアノに近似した所望のタッ
チ重さを得ることができる。なお、回動した第1ハンマ
ー4はストッパ9に当接することによって、第2ハンマ
ー12はストッパ当接部12eを介してストッパ14に
当接することによって、それぞれ回動が規制され、それ
により、アコースティックピアノに近似したタッチ感が
付与される。
【0026】また、第1ハンマー4は、前述したように
従来の鍵盤装置51のハンマー4と同様に構成・配置さ
れているとともに、第2ハンマー12は、他の部品が近
接しておらず、スペースに比較的余裕がある鍵盤3の下
側の部分に設けられている。したがって、本実施形態の
鍵盤装置1は、既存の鍵盤装置51のレイアウトを変更
することなく、比較的余裕のあるスペースを利用して、
第2ハンマー12を付加するだけで構成でき、安価に実
現することができる。
【0027】図5および図6は、本発明の第2実施形態
による鍵盤装置を示している。両図に示すように、この
鍵盤装置21は、第1実施形態の鍵盤装置1と比較し、
第2ハンマーの構成が異なるものである。具体的には、
この第2ハンマー22の鍵盤当接部22dは、第1実施
形態の第2ハンマー12の鍵盤当接部12dよりも短
く、ハンマー本体12aに対してより緩やかな角度で突
出している。また、シャーシ2の下側には、第2ハンマ
ー22の前側の位置に、ストッパ23が設けられてい
る。図6(b)に示すように、このストッパ23は後方
に開口する「コ」字形の断面を有し、その内側面には、
フェルトなどから成るクッション24が取り付けられて
いる。そして、離鍵状態において、クッション24に第
2ハンマー22の前面が当接していることで、第2ハン
マー22が図6(a)に示す角度に保持されるととも
に、その鍵盤当接部22dに鍵盤3の下面が所定の間隔
Gを存して対向するようになっている(図5参照)。他
の構成は、第1実施形態の鍵盤装置1と同じである。
【0028】したがって、この鍵盤装置21では、鍵盤
3の押鍵に伴い、第1ハンマー4が第1実施形態と同様
に上方に回動する。一方、第2ハンマー22は、その鍵
盤当接部22dと鍵盤3との間に離鍵状態において所定
の間隔Gが保たれていることで、第1ハンマー4よりも
遅れた所定のタイミングで回動し始める。これにより、
図7に実線で示すように、アコースティックピアノと同
様、動荷重の2つのピークが現れるとともに、第1実施
形態と比較して、両ハンマー4、22を合わせた動荷重
のピークが後ろにずれるので、アコースティックピアノ
のダンパーの荷重をも反映した、弾きごたえのある良好
なタッチ感を得ることができる。
【0029】また、第1および第2ハンマー4、22間
の重さの関係や、離鍵状態における第2ハンマー22と
鍵盤3との間隔Gなどの設定の仕方によって、動荷重の
2つのピークを任意の所望のタイミングで得ることがで
きるので、それにより、アコースティックピアノにより
一層、近似したタッチ感を得ることができる。例えば、
図8は、離鍵状態における第2ハンマー22と鍵盤3と
の間隔Gをより大きくし、動荷重の2つのピークをさら
に後ろにずらすことによって、より弾きごたえのあるタ
ッチ感を得るようにしたものである。
【0030】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態で示した第2ハンマー12の形状、材
質および配置などは、あくまで例示であり、本発明の趣
旨の範囲内で、適宜、変更することが可能である。ま
た、実施形態は、既存の鍵盤装置51に第2ハンマー1
2を付加することで構成したが、本発明による第1およ
び第2ハンマーを設けることを前提として、最良のタッ
チ重さやレイアウトなどが得られるように、鍵盤装置を
最初から設計してもよいことはもちろんである。さら
に、実施形態は、本発明を電子ピアノに適用した例であ
るが、本発明は、これに限らず、ハンマーを有する他の
タイプの電子鍵盤楽器にも、同様に適用することができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明の電子鍵盤楽器の
鍵盤装置は、既存のレイアウトを変更することなく、十
分な動荷重を確保できるとともに、アコースティックピ
アノに近似した弾きごたえのある良好なタッチ感を得る
ことができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による電子ピアノの鍵盤
装置の離鍵状態における側面図である。
【図2】図1の鍵盤装置の押鍵状態における側面図であ
る。
【図3】図1の鍵盤装置の、(a)第2ハンマーの支持
部材の平面図、および(b)第2ハンマーの取付状況を
示す側面図である。
【図4】図1の鍵盤装置で得られる動荷重特性を示す図
である。
【図5】本発明の第2実施形態による電子ピアノの鍵盤
装置の離鍵状態における側面図である。
【図6】図5の鍵盤装置の、(a)第2ハンマーの取付
状況を示す側面図、および(b)その線Vb−Vbに沿
う断面図である。
【図7】図5の鍵盤装置で得られる動荷重特性を示す図
である。
【図8】図5の鍵盤装置において鍵盤と第2ハンマーと
の間隔を大きくした場合に得られる動荷重特性を示す図
である。
【図9】従来の電子ピアノの鍵盤装置の側面図である。
【図10】従来の鍵盤装置で得られる動荷重特性を示す
図である。
【符号の説明】
1 鍵盤装置 3 鍵盤 4 第1ハンマー 5 バランスピン(鍵盤支点) 12 第2ハンマー 21 鍵盤装置 22 第2ハンマー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に延び、その中央部で鍵盤支点
    に回動自在に支持された複数の鍵盤と、 前記鍵盤支点よりも後方でかつ前記鍵盤の上方の位置に
    設けられ、対応する前記鍵盤の押鍵に伴い、当該鍵盤に
    より押し上げられることによって回動する複数の第1ハ
    ンマーと、 前記鍵盤支点よりも前方でかつ前記鍵盤の下方の位置に
    設けられ、対応する前記鍵盤の押鍵に伴い、当該鍵盤に
    より押し上げられることによって回動する複数の第2ハ
    ンマーと、 を備えていることを特徴とする電子鍵盤楽器の鍵盤装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2ハンマーは、前記鍵盤の押鍵に
    伴い、前記第1ハンマーよりも遅れた所定のタイミング
    で回動し始めるように構成されていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の電子鍵盤楽器の鍵盤装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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