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JP2002155904A - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

建設機械の油圧制御装置

Info

Publication number
JP2002155904A
JP2002155904A JP2000355476A JP2000355476A JP2002155904A JP 2002155904 A JP2002155904 A JP 2002155904A JP 2000355476 A JP2000355476 A JP 2000355476A JP 2000355476 A JP2000355476 A JP 2000355476A JP 2002155904 A JP2002155904 A JP 2002155904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
merging
valve
hydraulic
pilot pressure
hydraulic pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000355476A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Oki
孝利 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2000355476A priority Critical patent/JP2002155904A/ja
Publication of JP2002155904A publication Critical patent/JP2002155904A/ja
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  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】第1、第2油圧ポンプの圧油が合流供給される
特定のアクチュエータに更に他のアクチュエータに圧油
を供給する第3油圧ポンプの圧油を合流供給させる合流
弁を備えた油圧制御装置で、両アクチュエータの複合操
作時に、他のアクチュエータに対する特定のアクチュエ
ータの負荷圧の影響を回避し、良好な操作性を得る。 【解決手段】合流弁24はアーム操作パイロット圧によ
り閉じられ、第3油圧ポンプ4の圧油を第1,第2油圧
ポンプ2、3の圧油に合流してアームシリンダ53に供
給可能とする。合流解除弁62はパイロット圧センサ6
6a,66bで旋回操作パイロット圧が検出され、コン
トローラ65から比例電磁弁64に制御信号が出力され
ると作動してアーム操作パイロット圧のラインを遮断
し、合流弁24の合流機能を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械に備えられる油圧制御装置に係り、特に、2つ
の油圧ポンプによる圧油の合流によって駆動可能な特定
のアクチュエータと、この特定のアクチュエータとは異
なる他のアクチュエータと、この他のアクチュエータを
駆動する圧油を供給する第3油圧ポンプとを備えた建設
機械の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械の油圧制御装置として、2つの
油圧ポンプによる圧油の合流によって駆動可能な特定の
アクチュエータと、この特定のアクチュエータとは異な
る他のアクチュエータと、この他のアクチュエータを駆
動する圧油を供給する第3油圧ポンプとを備えたいわゆ
る3ポンプシステムと呼ばれるものがある。このような
3ポンプシステムにおいて、特開2000−22016
8号公報に記載の油圧駆動装置では、第3油圧ポンプの
吐出ラインに接続され、上記他のアクチュエータの駆動
を制御する方向制御弁の下流に位置するセンタバイパス
通路上に合流弁を配置し、第3油圧ポンプの圧油を第1
油圧ポンプ及び第2油圧ポンプの圧油に合流させて特定
のアクチュエータに供給可能としている。
【0003】また、特開2000−220168号公報
の実施の形態において、上記特定のアクチュエータは油
圧ショベルのフロント作業機の一リンク要素であるアー
ムを駆動するアームシリンダであり、他のアクチュエー
タは油圧ショベルの旋回体を回転駆動する旋回モータで
あり、合流弁はアームシリンダ(特定のアクチュエー
タ)を操作するアーム用操作装置の操作に伴って出力さ
れる制御パイロット圧により切換えられる構成となって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。
【0005】特開2000−220168号公報に記載
の油圧駆動装置では、合流弁作動中は、第3油圧ポンプ
の圧油が第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプの圧油に合
流して特定のアクチュエータに供給される。このとき、
第3油圧ポンプの吐出圧は特定のアクチュエータの負荷
圧より高くなる。このため、特定のアクチュエータの負
荷圧が他のアクチュエータの負荷圧より高い場合は、両
アクチュエータの複合操作時に、特定のアクチュエータ
の負荷圧の影響で、合流弁非作動中よりも他のアクチュ
エータに圧油が流入し易くなり、同じ操作装置のレバー
入力に対し他のアクチュエータの駆動速度が速くなって
しまうという不具合がある。
【0006】例えば、上記のように特定のアクチュエー
タがアームシリンダで、他のアクチュエータが旋回モー
タである場合、旋回用操作装置のハーフレバー操作中に
合流弁が作動すると、アームシリンダの負荷圧が旋回用
方向制御弁の下流側のセンタバイパス通路に伝わり、第
3油圧ポンプの吐出圧が瞬時に上昇する。このため、旋
回モータに供給される圧油の流量が増えて旋回モータの
予期しない加速を生じ、これが旋回の飛び出しという形
で現れ、旋回操作性を著しく阻害しかつオペレータに違
和感を与える。
【0007】本発明の目的は、第1油圧ポンプ及び第2
油圧ポンプの圧油が合流供給される特定のアクチュエー
タに、更に他のアクチュエータに圧油を供給する第3油
圧ポンプの圧油を合流供給させる合流弁を備えた油圧制
御装置において、特定のアクチュエータと他のアクチュ
エータとの複合操作時に、他のアクチュエータに対する
特定のアクチュエータの負荷圧の影響を回避し、良好な
操作性が得られる油圧制御装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、原動機と、この原動機によって駆
動される第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプと、これら
の第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプのそれぞれから吐
出された圧油の合流により駆動可能な特定のアクチュエ
ータと、この特定のアクチュエータとは異なる他のアク
チュエータと、前記原動機によって駆動され、前記他の
アクチュエータを駆動する圧油を供給する第3油圧ポン
プと、前記第3油圧ポンプの圧油を前記第1油圧ポンプ
及び第2油圧ポンプの圧油に合流させて前記特定のアク
チュエータに選択的に供給可能な合流弁とを備えた建設
機械の油圧制御装置において、前記他のアクチュエータ
の作動に応じて前記合流弁の合流機能を解除する合流解
除手段を備えるものとする。
【0009】このように第1油圧ポンプ、第2油圧ポン
プ、第3油圧ポンプと合流弁とを有する油圧駆動装置に
合流解除手段を設け、他のアクチュエータの作動に応じ
て合流弁の合流機能を解除することにより、他のアクチ
ュエータの非操作時は、第1油圧ポンプ、第2油圧ポン
プ、第3油圧ポンプの圧油の合流により特定のアクチュ
エータの更なる増速を実現することができるとともに、
他のアクチュエータの操作時は合流解除手段が合流弁の
合流機能を解除するため、特定のアクチュエータと他の
アクチュエータを複合操作したときの他のアクチュエー
タに対する特定のアクチュエータの負荷圧の影響が回避
され、良好な操作性を得ることができる。
【0010】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記合流解除手段は、前記他のアクチュエータの作動に
応じて動作し、前記合流弁の合流機能を解除する合流解
除弁を含む。
【0011】これにより合流解除手段は他のアクチュエ
ータの作動に応じて合流弁の合流機能を解除するものと
なる。
【0012】(3)また、上記(1)において、好まし
くは、前記合流解除手段は、前記合流弁の合流機能を解
除する合流解除弁と、パイロットポンプから吐出される
パイロット圧に基づき前記合流解除弁にパイロット圧信
号を出力可能な比例電磁弁と、前記他のアクチュエータ
を操作するパイロット圧信号を検出するパイロット圧セ
ンサと、このパイロット圧センサから出力される信号に
応じて前記比例電磁弁を作動させる制御信号を出力可能
なコントローラとを含む。
【0013】これにより合流解除手段は他のアクチュエ
ータの作動に応じて合流弁の合流機能を解除するものと
なる。
【0014】(4)更に、上記(1)において、好まし
くは、前記合流解除手段は、前記合流弁の合流機能を解
除する合流解除弁と、前記他のアクチュエータを操作す
るパイロット圧信号を検出するパイロット圧センサと、
このパイロット圧センサから出力される信号に応じて前
記合流解除弁に電気信号を出力可能なコントローラとを
含む。
【0015】これにより合流解除手段は他のアクチュエ
ータの作動に応じて合流弁の合流機能を解除するものと
なる。
【0016】(5)また、上記(1)において、好まし
くは、前記特定のアクチュエータが油圧ショベルのアー
ムシリンダであり、前記他のアクチュエータが油圧ショ
ベルの旋回モータである。
【0017】これにより旋回モータの非操作時は、3つ
の主ポンプの圧油による更なる増速を実現することがで
きるとともに、旋回操作中にアームシリンダを操作して
も旋回モータの予期しない加速を抑制でき、良好な旋回
操作性を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の建設機械の油圧制
御装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】図1は本発明の建設機械の油圧制御装置の
第1の実施の形態の全体構成を示す図である。
【0020】図1において、本実施の形態による油圧制
御装置は油圧ショベルに搭載されるものであり、原動機
(エンジン)1と、この原動機1によって駆動される第
1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ4
の3つの主ポンプ及びパイロットポンプ5と、第1及び
第2油圧ポンプ2,3の吐出ライン6,11に接続され
た弁装置18と、第3油圧ポンプ4の吐出ライン21に
接続された弁装置27とを備えている。第1油圧ポンプ
2と第2油圧ポンプ3は可変容量型であり、第3油圧ポ
ンプ4は固定容量型である。
【0021】弁装置18は、走行右用方向制御弁7、バ
ケット用方向制御弁8、ブーム用第1方向制御弁9及び
アーム用第2方向制御弁10を含む第1弁グループと、
アーム用第1方向制御弁12、ブーム用第2方向制御弁
13、予備用方向制御弁14及び走行左用方向制御弁1
5を含む第2弁グループとを有し、第1弁グループの各
弁7〜10は第1油圧ポンプ2の吐出ライン6につなが
るセンタバイパス通路16上に図示の順序で接続され、
第2弁グループの各弁12〜15は第2油圧ポンプ3の
吐出ライン11につながるセンタバイパス通路17上に
図示の順序で接続されている。第1及び第2油圧ポンプ
2,3の吐出ライン6,11には第1及び第2油圧ポン
プ2,3の最大吐出圧を規定するメインリリーフ弁(図
示せず)が設けられている。
【0022】また、弁装置18において、センタバイパ
ス通路16はアーム用第2方向制御弁10の上流側で合
流ライン19を介してアーム用第1方向制御弁12の入
力ポートと接続されており、合流ライン19中に、セン
タバイパス通路16側からアーム用第1方向制御弁12
側への圧油の流れを許容し、アーム用第1方向制御弁1
2側からセンタバイパス通路16側への流れを阻止する
逆止弁20を設けてある。
【0023】弁装置27はブレード用方向制御弁22と
旋回用方向制御弁23と合流弁24を有し、これらの各
弁22〜24は第3油圧ポンプ4の吐出ライン21につ
ながるセンタバイパス通路25上に図示の順序で接続さ
れている。また、第3油圧ポンプ4の吐出ライン21に
は第3油圧ポンプ4の最大吐出圧を規定するメインリリ
ーフ弁26が設けられている。
【0024】パイロットポンプ5の吐出ライン28には
パイロットポンプ5の吐出圧を規定するパイロットリリ
ーフ弁29が設けられている。
【0025】方向制御弁7〜9,12〜15,22,2
3は図2に示すようにオープンセンタ型のバルブであ
る。アーム用第2方向制御弁10は図3に示すように図
示の中立位置で全開となる開閉弁である。アーム用第2
方向制御弁10は図示の中立位置から左右の作動位置に
切り換えられるとセンタバイパス通路16を遮断し、セ
ンタバイパス通路16に供給された第1油圧ポンプ2か
らの圧油を合流ライン19を介してアーム用第1方向制
御弁12の入力ポートに供給し、これによりアーム用第
1方向制御弁12には第1及び第2油圧ポンプ2,3か
らの圧油が合流して供給可能となっている。
【0026】図4に以上の油圧制御装置を搭載した油圧
ショベルの外観を示す。油圧ショベルは、走行体10
0、旋回体101、フロント作業機102を有し、走行
体100は左右の走行モータ50a,50b(一方のみ
図示)により左右のクローラ100a、100b(一方
のみ図示)を駆動することにより走行し、旋回体101
は旋回モータ51により走行体100上で旋回する。ま
た、フロント作業機102はブーム103、アーム10
4、バケット105からなる多関節構造であり、それぞ
れ、ブームシリンダ52、アームシリンダ53、バケッ
トシリンダ54により垂直面内で回転駆動される。バケ
ット105には吊りフック106が設けられ、この吊り
フック106に荷Wを吊るし、吊り作業を行うことがで
きる。走行体100の前部にはブレード107が設けら
れ、図示しないブレードシリンダにより上下に駆動され
る。
【0027】走行左モータ50aの駆動は走行左用方向
制御弁15(図1参照)により制御され、走行右モータ
50bの駆動は走行右用方向制御弁7(同)により制御
され、旋回モータ51の駆動は旋回用方向制御弁23
(同)により制御され、ブームシリンダ52の駆動はブ
ーム用第1方向制御弁9及びブーム用第2方向制御弁1
3(同)により制御され、アームシリンダ53の駆動は
アーム用第1方向制御弁12及びアーム用第2方向制御
弁10(同)により制御され、バケットシリンダ54の
駆動はバケット用方向制御弁8(同)により制御され、
ブレードシリンダ(図示せず)の駆動はブレード用方向
制御弁22(同)により制御される。
【0028】図1に戻り、アームシリンダ53を操作す
るアーム用操作装置61が設けられており、このアーム
用操作装置61の操作に伴って出力される制御パイロッ
ト圧はパイロット圧ライン60,60a,60bを介し
てアーム用第1方向制御弁12及びアーム用第2方向制
御弁10に導かれる。また、パイロット圧ライン60か
らパイロット圧ライン60c,60dが分岐し、このパ
イロット圧ライン60c,60dを介して制御パイロッ
ト圧が合流弁24にも与えられる。
【0029】合流弁24は、第3油圧ポンプ4の圧油を
第1油圧ポンプ2及び第2油圧ポンプ3の圧油に合流さ
せてアームシリンダ53に選択的に供給可能とするもの
であり、図示右側の開位置と図示左側の閉位置の2つの
切換位置を有している。また、合流弁24は開方向作動
側の端部にバネ24aを、閉方向作動側の端部に油圧制
御部24bをそれぞれ有し、油圧制御部24bにパイロ
ット圧ライン60dが接続され、アーム用操作装置61
が操作パイロット圧を出力していないときは、合流弁2
4はバネ24aにより中立位置である図示右側の開位置
に保持され、アーム用操作装置61が操作パイロット圧
を出力しそれが油圧制御部24bに導かれると、合流弁
24は図示左側の閉位置に切り換えられ、センタバイパ
ス通路25を旋回用方向制御弁23の下流側の位置で遮
断する。
【0030】図5に合流弁24の開口特性を示す。合流
弁24は、メータリング特性を有しないものであり、図
5に示すように、バネ24aのセット力に相当する制御
パイロット圧SPよりも小さい制御パイロット圧が油圧
制御部24bに与えられているときには、バネ24aの
力で図1の右側の位置に保たれ、全開となる。また、バ
ネ24aのセット力に相当する制御パイロット圧SPよ
りも大きな制御パイロット圧が油圧制御部24bに与え
られると、バネ24aの力に抗して図1の左側の位置に
切り換えられ、全閉となる。
【0031】センタバイパス通路25は旋回用方向制御
弁23と合流弁24との間の部分で、アーム用第1方向
制御弁12の入力ポートと逆上弁20との間に位置する
合流ライン19部分と合流ライン31を介して接続され
ており、合流ライン31中には合流弁24方向への逆流
を阻止する逆上弁32を設けてある。このため、上記の
ように合流弁24が閉位置に切り換えられ、センタバイ
パス通路25が旋回用方向制御弁23の下流側で遮断さ
れると、第3油圧ポンプ3の圧油が合流ライン31,1
9を介してアーム用方向制御弁12に供給可能となる。
【0032】また、本実施の形態の油圧駆動装置は、合
流弁24の合流機能を解除する合流解除弁62と、パイ
ロットポンプ5から吐出されるパイロット圧に基づき合
流解除弁62にパイロット圧信号を出力可能な比例電磁
弁64と、旋回用方向制御弁23を操作する旋回パイロ
ット圧を検出するパイロット圧センサ66a,66b
と、このパイロット圧センサ66a,66bから出力さ
れる信号に応じて比例電磁弁64を作動させる制御信号
を出力可能なコントローラ65とを備えている。
【0033】合流解除弁62はアーム用操作装置61か
らの制御パイロット圧を合流弁24の油圧制御部24b
に導くパイロット圧ライン60c,60d間に配置さ
れ、図示右側の合流許可位置と図示左側の合流解除位置
の2つの切換位置を有している。合流解除弁62は図示
右側の合流許可位置では、パイロット圧ライン60c,
60dを連通させ、制御パイロット圧を合流弁24の油
圧制御部24bに伝達可能であり、図示左側の合流解除
位置では、パイロット圧ライン60c,60d間を遮断
し、制御パイロット圧の合流弁24の油圧制御部24b
への伝達を遮断するとともに、パイロットライン60d
及び油圧制御部24bをタンクに連通させる。
【0034】また、合流解除弁62は合流許可方向作動
側の端部にバネ62aを、合流解除方向作動側の端部に
油圧制御部62bをそれぞれ有し、油圧制御部62bは
信号ライン63を介して比例電磁弁64の出力ポートと
接続され、比例電磁弁64がパイロット圧信号を出力し
ていないときは、合流解除弁62はバネ62aにより中
立位置である図示右側の合流許可位置に保持され、比例
電磁弁64がパイロット圧信号を出力すると、それが油
圧制御部62bに導かれ、合流解除弁62は図示左側の
合流解除位置に切り換えられ、パイロット圧ライン60
c,60dを遮断する。
【0035】図6に合流解除弁62の開口特性を示す。
図中、P1−P2はパイロット圧ライン60c,60d
間の開口特性、P2−Tはパイロット圧ライン60dと
タンク間の開口特性である。つまり、比例電磁弁64か
らパイロット圧信号が出力されていないときは、合流解
除弁62はバネ62aの力で図1の図示右側の位置に保
たれ、パイロット圧ライン60c,60d間は全開とな
る。また、比例電磁弁64からパイロット圧信号が出力
されると、合流解除弁62はバネ62aの力に抗して図
1の左側の位置に切り換えられ、パイロット圧ライン6
0c,60d間は全閉となり、パイロット圧ライン60
dとタンク間は全開となる。
【0036】図7にコントローラ65の処理機能を示
す。コントローラ65は、パイロット圧センサ66a,
66bから出力される信号に基づいて電流指令値SOLを
生成する指令電流演算部69を有し、指令電流演算部6
9では、パイロット圧センサ66a,66bから出力さ
れる信号(旋回パイロット圧信号)のうちのいずれかが
所定の圧力に至るまでは、電流指令値SOLが0であり、
当該信号が所定の圧力に達すると、電流指令値SOLがF
ullとなるように旋回パイロット圧信号と電流指令値と
の関係が設定されている。指令電流演算部69で演算さ
れた電流指令値は比例電磁弁64への制御信号に変換さ
れ、出力される。
【0037】比例電磁弁64の入出力特性を図8に示
す。比例電磁弁64は制御信号の電流値(電流指令値)
が0のときは、パイロット圧信号も0であり、制御信号
の電流値(電流指令値)が増えるに従ってパイロット圧
信号が高くなり、制御信号の電流値(電流指令値)がF
ullになるとパイロット圧信号が最大のPcmaxになるよ
うに入出力特性が設定されている。
【0038】この第1実施形態において、例えばアーム
シリンダ53が第1油圧ポンプ2と第2油圧ポンプ3の
圧油を合流させて供給可能な特定のアクチュエータを構
成している。また、例えば旋回モータ51がその特定の
アクチュエータとは異なる他のアクチュエータを構成し
ている。
【0039】また、合流解除弁62、比例電磁弁64、
コントローラ65、パイロット圧センサ66a,66b
は、旋回モータ51(他のアクチュエータ)の作動に応
じて合流弁24の合流機能を解除する合流解除手段を構
成している。
【0040】次に、以上のように構成した本実施の形態
による油圧制御装置の動作を説明する。
【0041】まず、アーム用操作装置61を所定量操作
すると、アーム用第1方向制御弁12及び第2方向制御
弁10が切り換えられ、第1油圧ポンプ2及び第2油圧
ポンプ3の圧油が合流してアームシリンダ53に供給さ
れる。
【0042】このとき、図示しない旋回用操作装置が操
作されていない場合は、パイロット圧センサ66a,6
6bでは旋回パイロット圧は検出されず、コントローラ
65から比例電磁弁64には制御信号は出力されず、合
流解除弁62は図1に示す合流許可位置に保たれる。こ
のため、アーム用操作装置61から出力された操作パイ
ロット圧は合流弁24の油圧制御部24bに導かれ、合
流弁24は図示右側の開位置から図示左側の閉位置に切
り換えられる。これにより、センタバイパス通路25が
旋回用方向制御弁23の下流側で遮断され、第3油圧ポ
ンプ3の圧油が合流ライン31,19を介してアーム用
第1方向制御弁12へ供給可能となり、アームシリンダ
53には第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第3油
圧ポンプ4の3つの主ポンプの圧油が合流して供給され
る。その結果、アームシリンダ53は第1油圧ポンプ
2、第2油圧ポンプ3の2つの主ポンプの圧油が合流し
て供給される場合に比べて、より速い速度で駆動され、
アームシリンダ53の更なる増速を実現することができ
る。
【0043】また、図示しない旋回用操作装置を操作す
ると、パイロット圧センサ66a又は66bで旋回パイ
ロット圧が検出され、コントローラ65から比例電磁弁
64に制御信号が出力され、合流解除弁62は図1に示
す合流許可位置から図示左側の合流解除位置に切り換え
られる。このため、パイロット圧ライン60cとパイロ
ット圧ライン60dの連通が遮断され、合流弁24の油
圧制御部24bはタンクに連通し、合流弁24は図示右
側の開位置に保たれる(又は切り換えられる)。これに
より、センタバイパス通路25がタンクに連通し、第3
油圧ポンプ3の圧油を合流ライン31,19を介してア
ーム用第1方向制御弁12へ供給することができなくな
る。つまり、合流弁24の合流機能が解除される。
【0044】ここで、旋回用操作装置とアーム用操作装
置61の両方を操作し、アームシリンダ53と旋回モー
タ51を複合操作するとき、もし、合流弁24が図示左
側の閉位置に切り換えられ、第3油圧ポンプ4の圧油が
アーム用方向制御弁12に供給可能な状態にあるとする
と、アームシリンダ53の負荷圧が旋回モータ51の負
荷圧より高い場合は、そのアームシリンダ53の負荷圧
の影響で、第3油圧ポンプ4の吐出圧もそれに応じて高
くなり、合流弁24が図示右側の開位置にあるとき(合
流弁非作動中)よりも旋回モータ51に圧油が流入し易
くなり、旋回用操作装置を同じ操作量で操作しても旋回
モータ51の駆動速度が速くなってしまうという不都合
が生じる。
【0045】例えば、旋回用操作装置をハーフレバーで
操作中にアーム用操作装置61を操作し、合流弁24が
図示左側の閉位置に切り換えられセンタバイパス通路2
5が遮断されると、アームシリンダ53の負荷圧が合流
ライン31を介してセンタバイパス通路25の旋回用方
向制御弁23の下流側に伝わり、第3油圧ポンプ4の吐
出圧が瞬時に上昇する。このため、旋回モータ51に供
給される圧油の流量が増えて旋回モータ51の予期しな
い加速を生じ、これが旋回の飛び出しという形で現れ、
旋回操作性を著しく阻害しかつオペレータに違和感を与
える。
【0046】本実施の形態では、上記のように旋回用操
作装置を操作したときは合流弁24の合流機能が解除さ
れるので、旋回用操作装置のハーフレバー操作中にアー
ム用操作装置61を操作しても、アームシリンダ53の
負荷圧はセンタバイパス通路25に伝わらず、第3油圧
ポンプ4の吐出圧が上昇することはない。従って、旋回
速度は変化せず、良好な旋回操作性が得られる。
【0047】以上のように本実施の形態によれば、旋回
の非操作時は、第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3、
第3油圧ポンプ4の圧油の合流によりアームシリンダ5
3の更なる増速を実現することができるとともに、旋回
用操作装置とアーム用操作装置61の両方を操作し、ア
ームシリンダ53と旋回モータ51(図4参照)を複合
操作したときの旋回モータ51へのアームシリンダ53
の負荷圧の影響が回避され、特に旋回操作中にアームシ
リンダ53を操作しても旋回モータ51の予期しない加
速を抑制でき、良好な旋回操作性を得ることができる。
【0048】本発明の第2の実施の形態を図9及び図1
0により説明する。図中、図1に示した部材と同等のも
のには同じ符号を付し、説明を省略する。本実施の形態
は合流弁にメータリング特性を持たせたものである。
【0049】図9において、本実施の形態における弁装
置27Aはメータリング特性を有する合流弁24Aを有
し、この合流弁24Aは入力ポートPと出力ポートCと
タンクポートTの3つのポートを有するとともに、図示
右側の非合流位置と図示左側の合流位置の2つの切換位
置を有する3ポート2位置弁であり、出力ポートCは弁
装置18A側において合流ライン31Aを介してアーム
シリンダ53の伸び方向のアクチュエータライン40に
接続されている。また、非合流位置方向作動側の端部に
バネ24aを、合流位置方向作動側の端部に油圧制御部
24bをそれぞれ有している。
【0050】また、合流弁24Aは、図示右側の非合流
位置では入力ポートPとタンクポートTを連通させ、入
力ポートPと出力ポートCの連通を遮断し、図示左側の
合流位置では、入力ポートPとタンクポートTの連通を
遮断し、入力ポートPと出力ポートCを連通させる構成
となっている。
【0051】図10に合流弁24Aの開口面積特性を示
す。図中、P−Tは入力ポートPとタンクポートT間の
開口面積特性であり、P−Cは入力ポートPと出力ポー
トC間の開口面積特性である。つまり、アーム用操作装
置61から操作パイロット圧が出力されていないときは
合流弁24Aはバネ24aの力で図9の図示右側の位置
に保たれ、入力ポートPとタンクポートT間は全開とな
り、入力ポートPと出力ポートC間は全閉となる。アー
ム用操作装置61から操作パイロット圧が出力される
と、操作パイロット圧が増大するに従って図示左側にス
トロークし、そのストローク量の増大に応じて入力ポー
トPとタンクポートT間の開口面積は減少し、入力ポー
トPと出力ポートC間の開口面積は増大する。操作パイ
ロット圧が最大近傍まで増大すると、合流弁24Aはバ
ネ24aの力に抗して図示左側の位置に切り換えられ、
入力ポートPとタンクポートT間は全閉となり、入力ポ
ートPと出力ポートC間は全開となる。このように合流
弁24Aはそのストローク量に応じて開口面積の大きさ
を徐々に変化させるメータリング特性を有し、アームの
操作パイロット圧が所定の大きさ以上になると、第3油
圧ポンプ4の圧油のアームシリンダ53への供給流量を
ほぼ比例的に増加させる。
【0052】その他の構成は、前述した図1に示す第1
の実施の形態のものと同等である。
【0053】このように構成した第2実施形態にあって
は、旋回用操作装置が操作されていないときは、前述し
たように合流解除弁62は図9の図示右側の合流許可位
置に保たれるため、合流弁24Aはアーム用操作装置6
1から出力された操作パイロット圧の大きさに応じた開
口面積となり、第3油圧ポンプ4からアームシリンダ5
3に供給される流量は操作パイロット圧の大きさ(要求
流量)に応じた流量となる。このため、第3油圧ポンプ
4の圧油の合流箇所がアーム用方向制御弁12の下流側
であるアクチュエータライン40であっても、アームシ
リンダ53には第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3、
第3油圧ポンプ4の3つの主ポンプの圧油が要求流量に
応じた流量で合流して供給され、第1の実施の形態と同
様にアームシリンダ53の更なる増速を実現することが
できる。
【0054】図示しない旋回用操作装置を操作した場合
の動作は第1の実施の形態と同様であり、アームシリン
ダ53と旋回モータ51(図4参照)を複合操作したと
きの旋回モータ51へのアームシリンダ53の負荷圧の
影響が回避され、特に旋回操作中にアームシリンダ53
を操作しても旋回モータ51の予期しない加速を抑制で
き、良好な旋回操作性を得ることができる。
【0055】従って、本実施の形態によっても第1の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0056】本発明の第3の実施の形態を図11及び図
12により説明する。図中、図1及び図9に示した部材
と同等のものには同じ符号を付し、説明を省略する。本
実施の形態は合流解除弁の機能を電子制御で実現するも
のである。
【0057】図11において、本実施の形態における弁
装置27Bは、図9に示した第2の実施の形態と同様、
メータリング特性を有する合流弁24Aを有している。
また、本実施の形態における弁装置27Bの合流弁24
Aの油圧制御部24bには比例電磁弁64からの信号ラ
イン63が直接接続され、比例電磁弁64が出力するパ
イロット圧信号が油圧制御部24bに与えられる。つま
り、本実施の形態では、比例電磁弁64が合流解錠弁を
構成し、弁装置27Bは図1の実施の形態にあった合流
解除弁62は備えておらず、かつパイロット圧ライン6
0からパイロット圧ライン60c,60d(図1)は分
岐していない。
【0058】また、アーム用操作装置61によって発生
させた操作パイロット圧を検出するアームパイロット圧
センサ67が設けられ、コントローラ65Bにはパイロ
ット圧センサ66a,66bから出力される信号とアー
ムパイロット圧センサ67から出力される信号が入力さ
れる。
【0059】図12にコントローラ65Bの処理機能を
示す。コントローラ65Bは、第1演算部70と第2演
算部71と乗算部72を有している。第1演算部70
は、アームパイロット圧の増加に応じて増加する電流指
令値SOLの関係が予め設定され、アームパイロット圧セ
ンサ67から出力される信号に応じて該当する電流指令
値SOLを発生させる。第2演算部71は、旋回パイロッ
ト圧信号のうちいずれかが所定の圧力に至るまでは係数
K=1となり、旋回パイロット圧が所定の圧力を超える
と係数K=0に変化する関係が予め設定され、パイロッ
ト圧センサ66a,66bから出力される信号に応じて
該当する係数Kを発生させる。乗算部72は第1演算部
70から出力される電流指令値SOLと第2演算部71か
ら出力される係数Kとを乗算し、比例電磁弁64への制
御信号を出力する。
【0060】その他の構成は、前述した図9に示す第2
の実施の形態のものと同じである。
【0061】このように構成した第3の実施の形態にあ
っては、アーム用操作装置61を操作し、その操作パイ
ロット圧がアームパイロット圧センサ67で検出される
と、コントローラ65Bの第1演算部70では、アーム
パイロット圧センサ67から出力されるアームの操作パ
イロット圧信号に相応する電流指令値SOLが求められ、
その電流指令値SOLが乗算部72に出力される。
【0062】このとき、図示しない旋回用操作装置が操
作されていない場合は、パイロット圧センサ66a,6
6bでは旋回パイロット圧は検出されず、コントローラ
65Bの第2演算部71では係数K=1が求められ、こ
の係数K=1が乗算部72に出力される。乗算部72で
は、電流指令値SOLと係数K=1が乗算され、出力すべ
き電流指令値=SOLと求められる。したがって、この場
合は、コントローラ65Bから電流指令値SOLに応じた
制御信号が比例電磁弁64に出力され、比例電磁弁64
は電流指令値SOLに応じたパイロット圧信号を出力し、
合流弁24Bはそのパイロット圧信号(電流指令値SO
L)の大きさに応じて図示右側の非合流位置から図示左
側の合流位置へと切り換えられる。これにより合流弁2
4Aはアーム用操作装置61から出力された操作パイロ
ット圧の大きさに応じた開口面積となり、第3油圧ポン
プ4からアームシリンダ53に供給される流量は操作パ
イロット圧の大きさ(要求流量)に応じた流量となる。
このため、第2の実施の形態と同様、アームシリンダ5
3には第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第3油圧
ポンプ4の3つの主ポンプの圧油が要求流量に応じた流
量で合流して供給され、第1の実施の形態と同様にアー
ムシリンダ53の更なる増速を実現することができる。
【0063】図示しない旋回用操作装置を操作すると、
パイロット圧センサ66a,66bでは旋回パイロット
圧が検出され、コントローラ65Bの第2演算部71で
は係数K=0が求められ、この係数K=0が乗算部72
に出力される。乗算部72では、電流指令値SOLと係数
K=0が乗算され、出力すべき電流指令値が0と求めら
れる。したがって、この場合は、コントローラ65Bか
ら比例電磁弁64に制御信号が出力されず、比例電磁弁
64は作動しないため、比例電磁弁64からパイロット
圧信号は出力されず、合流弁24Aは図示右側の非合流
位置に保たれる(又は切り換えられる)。これにより、
センタバイパス通路25がタンクに連通し、第3油圧ポ
ンプ3の圧油は合流ライン31Aを介してアームシリン
ダ53へ供給することができなくなる。つまり、合流弁
24Bの合流機能が解除される。これにより、アームシ
リンダ53と旋回モータ51(図4参照)を複合操作し
たときの旋回モータ51へのアームシリンダ53の負荷
圧の影響が回避され、特に旋回操作中にアームシリンダ
53を操作しても旋回モータ51の予期しない加速を抑
制でき、良好な旋回操作性を得ることができる。
【0064】従って、本実施の形態によっても第1及び
第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0065】本発明の第4の実施の形態を図13及び図
14により説明する。図中、図1に示した部材と同等の
ものには同じ符号を付し、説明を省略する。本実施の形
態は合流弁の油圧制御部の他の配置例を示すものであ
る。
【0066】図13において、本実施の形態における弁
装置27Cはメータリング特性を有する合流弁24Cを
有し、この合流弁24Cは図9に示した第2の実施の形
態における合流弁24Bと同様、3ポート2位置弁であ
る。また、合流弁27Cは、非合流位置方向作動側の端
部にバネ24aを、合流位置方向作動側の端部に油圧制
御部24bをそれぞれ有するとともに、非合流位置方向
作動側の端部に油圧制御部24cを有し、油圧制御部2
4bにパイロット圧ライン60eを介してアーム用操作
装置61のパイロットライン60が接続され、アーム用
操作装置61からの操作パイロット圧が油圧制御部24
bに与えられ、油圧制御部24cに比例電磁弁(合流解
除弁)64からの信号ライン63が接続され、比例電磁
弁64が出力するパイロット圧信号が油圧制御部24c
に与えられる。
【0067】また、パイロット圧ライン60eにはアー
ム用操作装置61によって発生させた操作パイロット圧
を検出するアームパイロット圧センサ67が設けられ、
コントローラ65Cにはパイロット圧センサ66a,6
6bから出力される信号とアームパイロット圧センサ6
7から出力される信号が入力される。
【0068】図14にコントローラ65Cの処理機能を
示す。コントローラ65Cは、第1演算部70と第2演
算部74と乗算部72を有している。第1演算部70は
図12に示した第3の実施の形態のものと同じである。
第2演算部74は、旋回パイロット圧信号のうちいずれ
かが所定の圧力に至るまでは係数K=0となり、旋回パ
イロット圧が所定の圧力を超えると係数K=1に変化す
る関係が予め設定され、パイロット圧センサ66a,6
6bから出力される信号に応じて該当する係数Kを発生
させる。乗算部72も図12に示した第3の実施の形態
のものと同じであり、電流指令値SOLと係数Kとを乗算
し、比例電磁弁64への制御信号を出力する。
【0069】その他の構成は、前述した図9に示す第2
の実施の形態のものと同じである。
【0070】このように構成した第4の実施の形態にあ
っては、アーム用操作装置61を操作した場合は、第3
の実施の形態で説明したようにコントローラ65Cの第
1演算部70でアームの操作パイロット圧信号に相応す
る電流指令値SOLが求められ、その電流指令値SOLが乗
算部72に出力される。
【0071】このとき、図示しない旋回用操作装置が操
作されていない場合は、パイロット圧センサ66a,6
6bでは旋回パイロット圧は検出されず、コントローラ
65Cの第2演算部74では係数K=0が求められ、こ
の係数K=0が乗算部72に出力される。乗算部72で
は、電流指令値SOLと係数K=0が乗算され、出力すべ
き電流指令値=0と求められる。したがって、この場合
は、コントローラ65Cから比例電磁弁64に制御信号
が出力されず、比例電磁弁64は作動しないため、比例
電磁弁64から合流弁24Cの油圧制御部24cにパイ
ロット圧信号は出力されず、合流弁24Cは油圧制御部
24bに導かれるアームの操作パイロット圧の大きさに
応じて図示右側の非合流位置から図示左側の合流位置へ
と切り換えられる。これにより合流弁24Cはアーム用
操作装置61から出力された操作パイロット圧の大きさ
に応じた開口面積となり、第3油圧ポンプ4からアーム
シリンダ53に供給される流量は操作パイロット圧の大
きさ(要求流量)に応じた流量となる。このため、第2
の実施の形態と同様、アームシリンダ53には第1油圧
ポンプ2、第2油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ4の3つ
の主ポンプの圧油が要求流量に応じた流量で合流して供
給され、第1の実施の形態と同様にアームシリンダ53
の更なる増速を実現することができる。
【0072】図示しない旋回用操作装置を操作すると、
パイロット圧センサ66a,66bでは旋回パイロット
圧が検出され、コントローラ65の第2演算部74では
係数K=1が求められ、この係数K=1が乗算部72に
出力される。乗算部72では、電流指令値SOLと係数K
=1が乗算され、出力すべき電流指令値=SOLと求めら
れる。したがって、この場合は、コントローラ65Cか
ら電流指令値SOLに応じた制御信号が比例電磁弁64に
出力され、比例電磁弁64は電流指令値SOLに応じたパ
イロット圧信号を出力し、合流弁24Cは図示右側の非
合流位置に保たれる(又は切り換えられる)。これによ
り、センタバイパス通路25がタンクに連通し、第3油
圧ポンプ4の圧油は合流ライン31Aを介してアームシ
リンダ53へ供給することができなくなる。つまり、合
流弁24Cの合流機能が解除される。これにより、アー
ムシリンダ53と旋回モータ51(図4参照)を複合操
作したときの旋回モータ51へのアームシリンダ53の
負荷圧の影響が回避され、特に旋回操作中にアームシリ
ンダ53を操作しても旋回モータ51の予期しない加速
を抑制でき、良好な旋回操作性を得ることができる。
【0073】従って、本実施の形態によっても第1及び
第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0074】本発明の第5の実施の形態を図15により
説明する。図中、図1及び図9に示した部材と同等のも
のには同じ符号を付し、説明を省略する。本実施の形態
は合流解除弁の操作方式を電磁式としたものである。
【0075】図15において、本実施の形態における弁
装置27Dはメータリング特性を有する合流弁24Aの
合流機能を解除する合流解除弁62Dを有し、この合流
解除弁62Dは、図1に示した第1の実施の形態のもの
と同様、図示右側の合流許可位置と図示左側の合流解除
位置の2つの切換位置を有し、かつ合流許可方向作動側
の端部にバネ62aを有するとともに、合流解除方向作
動側の端部にはソレノイド制御部62cを有し、ソレノ
イド制御部62cにコントローラ65から出力された制
御信号が直接与えられ、その制御信号(電気信号)によ
り直接作動する構成となっている。つまり、コントロー
ラ65が制御信号を出力していないときは、合流解除弁
62Dはバネ62aにより中立位置である図示右側の合
流許可位置に保持され、コントローラ65が制御信号を
出力すると、合流解除弁62Dは図示左側の合流解除位
置に切り換えられ、パイロット圧ライン60c,60d
を遮断する。
【0076】その他の構成は前述した図9に示す第2の
実施の形態と同じである。
【0077】このように構成した本実施の形態において
も、図示しない旋回用操作装置を操作しないときは合流
弁24Aを合流位置に切り換えて第3油圧ポンプ4の圧
油を第1及び第2油圧ポンプ2,3の圧油と合流してア
ームシリンダ53に供給でき、旋回用操作装置を操作す
ると合流弁24Aを非合流位置に保ち、合流機能を解除
することができる。
【0078】従って、本実施の形態によっても第1の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0079】本発明の第6の実施の形態を図16により
説明する。図中、図1及び図9に示した部材と同等のも
のには同じ符号を付し、説明を省略する。本実施の形態
は第1及び第2油圧ポンプ側の合流方式の他の例を示す
ものである。
【0080】図16において、本実施の形態における弁
装置18Eは、アーム用方向制御弁として第1方向制御
弁12と第2方向制御弁10Eを有し、第2方向制御弁
10Eは他の方向制御弁と同様、図2に示すようなオー
プンセンタ型のバルブである。また、第2方向制御弁1
0Eの出力ポートの1つはアームシリンダ53の伸び方
向のアクチュエータライン40に合流ライン81を介し
て接続され、第2方向制御弁10Eで流量制御された第
1油圧ポンプ2の圧油が合流ライン81を経由して、第
1方向制御弁12からの第2油圧ポンプ3の圧油に合流
してアームシリンダ53に供給される。
【0081】その他の構成は前述した図9に示す第2の
実施の形態と同じである。
【0082】このように構成した第6の実施の形態によ
っても第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0083】なお、上記第6の実施の形態の変更は、図
1、図11、図13、図15に示した実施の形態にも同
様に適用可能である。
【0084】以上、本発明のいくつかの実施の形態を説
明したが、上記の実施の形態は本発明の精神の範囲内で
種々の変更が可能である。例えば、上記の実施の形態で
は、アームシリンダ53が第1油圧ポンプ2と第2油圧
ポンプ3の圧油を合流させて供給可能な特定のアクチュ
エータを構成し、旋回モータ51がその特定のアクチュ
エータとは異なる他のアクチュエータを構成するものと
したが、複合操作時に一方(特定のアクチュエータ側)
が他方(他のアクチュエータ)より負荷圧が高くなる可
能性のある組み合わせであれば、それ例外の組み合わせ
でも良いことは勿論である。また、第3油圧ポンプは固
定容量型としたが、第1及び第2油圧ポンプと同様可変
容量型であっても良い。更に、弁装置18,27は一体
の弁装置であっても良い。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、他のアクチュエータの
非操作時は、第1油圧ポンプ、第2油圧ポンプ、第3油
圧ポンプの圧油の合流により特定のアクチュエータの更
なる増速を実現することができるとともに、他のアクチ
ュエータの操作時は、特定のアクチュエータと他のアク
チュエータを複合操作したときの他のアクチュエータに
対する特定のアクチュエータの負荷圧の影響が回避さ
れ、良好な操作性を得ることができる。
【0086】また、本発明によれば、3つの主ポンプの
圧油による更なる増速を実現することができるととも
に、旋回操作中にアームシリンダを操作しても旋回モー
タの予期しない加速(つまり旋回の飛び出し)を抑制で
き、良好な旋回操作性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる建設機械の
油圧制御装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示した第1の実施の形態に備えられる第
2アーム用方向制御弁以外の方向制御弁の詳細を油圧シ
ンボルで示す図である。
【図3】図1に示した第1の実施の形態に備えられる第
2アーム用方向制御弁の詳細を油圧シンボルで示す図で
ある。
【図4】本発明の油圧制御装置が搭載される建設機械の
代表例である油圧ショベルの外観を示す図である。
【図5】図1に示した第1の実施の形態に備えられる合
流弁の開口特性を示す図である。
【図6】図1に示した第1の実施の形態に備えられる合
流解除弁の開口特性を示す図である。
【図7】図1に示した第1の実施の形態に備えられるコ
ントローラの処理機能を示す機能ブロック図である。
【図8】図1に示した第1の実施の形態に備えられる比
例電磁弁の入出力特性を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係わる建設機械の
油圧制御装置の構成を示す図である。
【図10】図1に示した第1の実施の形態に備えられる
合流弁の開口面積特性を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係わる建設機械
の油圧制御装置の構成を示す図である。
【図12】図11に示した第3の実施の形態に備えられ
るコントローラの処理機能を示す機能ブロック図であ
る。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係わる建設機械
の油圧制御装置の構成を示す図である。
【図14】図13に示した第4の実施の形態に備えられ
るコントローラの処理機能を示す機能ブロック図であ
る。
【図15】本発明の第5の実施の形態に係わる建設機械
の油圧制御装置の構成を示す図である。
【図16】本発明の第6の実施の形態に係わる建設機械
の油圧制御装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 原動機 2 第1油圧ポンプ 3 第2油圧ポンプ 4 第3油圧ポンプ 5 パイロットポンプ 6 吐出ライン 8 バケット用方向制御弁 9 ブーム用第1方向制御弁 10 アーム用第2方向制御弁 11 吐出ライン 12 アーム用第1方向制御弁 13 ブーム用第2方向制御弁 16 センタバイパス通路 17 センタバイパス通路 18 弁装置 19 合流ライン 20 逆上弁 21 吐出ライン 22 ブレード用方向制御弁 23 旋回用方向制御弁 24 合流弁 24a バネ 24b 油圧制御部 25 センタバイパス通路 27 弁装置 28 吐出ライン 31 合流ライン 32 逆上弁 50a,50b 左右の走行モータ 51 旋回モータ 52 ブームシリンダ 53 アームシリンダ 54 バケットシリンダ 60,60a〜60e パイロット圧ライン 61 アーム用操作装置 62 合流解除弁 62a バネ 62b 油圧制御部 63 信号ライン 64 比例電磁弁 65 コントローラ 66a,66b 旋回パイロット圧センサ 100 走行体 101 旋回体 102 フロント作業機 103 ブーム 104 アーム 105 バケット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機と、この原動機によって駆動される
    第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプと、これらの第1油
    圧ポンプ及び第2油圧ポンプのそれぞれから吐出された
    圧油の合流により駆動可能な特定のアクチュエータと、
    この特定のアクチュエータとは異なる他のアクチュエー
    タと、前記原動機によって駆動され、前記他のアクチュ
    エータを駆動する圧油を供給する第3油圧ポンプと、前
    記第3油圧ポンプの圧油を前記第1油圧ポンプ及び第2
    油圧ポンプの圧油に合流させて前記特定のアクチュエー
    タに選択的に供給可能な合流弁とを備えた建設機械の油
    圧制御装置において、 前記他のアクチュエータの作動に応じて前記合流弁の合
    流機能を解除する合流解除手段を備えることを特徴とす
    る建設機械の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の建設機械の油圧制御装置に
    おいて、 前記合流解除手段は、前記他のアクチュエータの作動に
    応じて動作し、前記合流弁の合流機能を解除する合流解
    除弁を含むことを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の建設機械の油圧制御装置に
    おいて、 前記合流解除手段は、前記合流弁の合流機能を解除する
    合流解除弁と、パイロットポンプから吐出されるパイロ
    ット圧に基づき前記合流解除弁にパイロット圧信号を出
    力可能な比例電磁弁と、前記他のアクチュエータを操作
    するパイロット圧信号を検出するパイロット圧センサ
    と、このパイロット圧センサから出力される信号に応じ
    て前記比例電磁弁を作動させる制御信号を出力可能なコ
    ントローラとを含むことを特徴とする建設機械の油圧制
    御装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の建設機械の油圧制御装置に
    おいて、 前記合流解除手段は、前記合流弁の合流機能を解除する
    合流解除弁と、前記他のアクチュエータを操作するパイ
    ロット圧信号を検出するパイロット圧センサと、このパ
    イロット圧センサから出力される信号に応じて前記合流
    解除弁に電気信号を出力可能なコントローラとを含むこ
    とを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の建設機械の油圧制御装置に
    おいて、 前記特定のアクチュエータが油圧ショベルのアームシリ
    ンダであり、前記他のアクチュエータが油圧ショベルの
    旋回モータであることを特徴とする建設機械の油圧制御
    装置。
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