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JP2002153238A - 食品、飼料及び医薬組成物 - Google Patents

食品、飼料及び医薬組成物

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Publication number
JP2002153238A
JP2002153238A JP2000353709A JP2000353709A JP2002153238A JP 2002153238 A JP2002153238 A JP 2002153238A JP 2000353709 A JP2000353709 A JP 2000353709A JP 2000353709 A JP2000353709 A JP 2000353709A JP 2002153238 A JP2002153238 A JP 2002153238A
Authority
JP
Japan
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transferase
food
plant
pharmaceutical composition
glutathione
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000353709A
Other languages
English (en)
Inventor
Sansei Nishibe
西部三省
Keiji Wada
和田啓爾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shinyaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shinyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shinyaku Co Ltd filed Critical Nippon Shinyaku Co Ltd
Priority to JP2000353709A priority Critical patent/JP2002153238A/ja
Publication of JP2002153238A publication Critical patent/JP2002153238A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、老化防止又は抗動脈硬化のために有
用な、ヒト又は動物用グルタチオンS−トランスフェラ
ーゼ誘導食品又は医薬組成物を提供することを目的とす
る。 【解決手段】食用植物又は薬用植物、例えばオリーブを
適切な溶媒で抽出し、セコイリドイド配糖体、例えばオ
ロイロペインを含む画分を得ることにより本発明は上記
課題を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体防御機構にお
いて重要な役割を担うグルタチオンS−トランスフェラ
ーゼ(以下、GSTという。)を誘導することができる
食品、飼料及び医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】われわれが日常摂取している食物には、
生体にとって好ましくない影響を及ぼす生体異物が含ま
れている。これら生体異物を含む種々の外的因子に対
し、ヒトや動物には防御機構が備わっている。消化器管
を経て侵入してきた異物に対する防御、即ち解毒を一手
に担っているのが肝臓である。肝臓での生体異物代謝の
過程は、第一相及び第二相からなる。
【0003】第一相では酸化反応、還元反応、加水分解
などにより異物を不活性化する。なかでもチトクローム
P450は、肝臓に侵入した異物の大半の酸化反応を担
う。第二相では様々な抱合反応などにより異物(第一相
で不活性化された異物を含む。)を無毒化するが、こう
した一連の生体防御反応は異物の侵入に伴う、代謝酵素
群の誘導と密接に関連している。
【0004】GSTは還元型グルタチオンと、種々の親
電子化合物を抱合させる酵素で、広く動物組織に分布す
るが、特に、肝臓、腎臓に高濃度に局在し、基質特異性
の異なる多くのアイソザイムが存在する。GSTは肝臓
での第一相及び第二相からなる生体異物代謝における第
二相異物代謝酵素のひとつで、一群の機能を異にする分
子種からなる多機能酵素であり、解毒酵素としての機
能、例えば様々な外因性有機化合物をグルタチオン抱合
するという機能のほか、胆汁酸、ビリルビン、ステロイ
ドホルモン等を結合するといった結合蛋白としての機能
も有している。また、GSTはグルタチオンペルオキシ
ダーゼ活性もあることから、脂質や核酸の過酸化物を還
元するといった、いわゆる多機能蛋白質として働いてい
る(「グルタチオン」,講談社,1985;「蛋白質・核酸
・酵素」,33,1564-1573,1988)
【0005】種々の生体異物は、チトクロームP450
により代謝され、老化促進物質を産生し、動脈硬化の原
因となる血管内皮細胞の障害を発現するものになると考
えられるが、GSTの作用によりこれらの有害物質は還
元型グルタチオンと結合し、解毒される。従って、生体
内のGST活性を上昇させることができる食品の摂取
や、医薬組成物の投与により、老化や動脈硬化等の抑制
をはかることができる。
【0006】セコイリドイド配糖体は、モクセイ科(Ol
eaceae)やリンドウ科(Gentianaceae)をはじめとする
種々の植物に含有されるエノールアセタール構造を有し
たモノテルペノイド配糖体であり、アウクビン型のイリ
ドイド配糖体と類似した構造を有する。そのアグリコン
は酸に不安定であり、加水分解すると重合してしまうた
め、当該アグリコンを効率的に得ることができない。ま
た、セコイリドイド配糖体は、一般的には苦味成分とし
て知られ、同類の配糖体を多く含有する植物が高血圧の
治療に用いられている。しかし、当該配糖体がGST誘
導作用を有することは、現在まで知られていない。
【0007】オロイロペインは、セコイリドイド配糖体
に属し、エノールアセタール構造を有するモノテルペノ
イド配糖体である。そのアグリコンは酸に不安定で、配
糖体の酸による加水分解では得ることができない。ま
た、オロイロペインは古くから血圧降下作用、抗ウイル
ス作用を有することが報告されている。最近では、アロ
キサン惹起糖尿病ラットに抗糖尿病効果のあることが報
告された(Planta Med.,1992,58,513-515)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、植物
資源から、ヒト又はその他の動物に対して有用なGST
誘導用食品又はGST誘導用医薬組成物を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために種々検討した結果、植物、例えばオ
リーブ葉を適切な有機溶媒で抽出、分離したとき、セコ
イリドイド配糖体、例えばオロイロペインを含む画分が
GSTを誘導することを見出し、本発明を完成した。
【0010】即ち、本発明はセコイリドイド配糖体の少
なくとも1種を有効成分とするGST誘導用食品、飼料
又は医薬組成物に関するものである。セコイリドイド配
糖体としてはオロイロペインが好ましい。詳しくは、
(1) セコイリドイド配糖体の少なくとも1種を有効
成分とするグルタチオンS−トランスフェラーゼ誘導用
食品又は飼料、(2) 植物由来のセコイリドイド配糖
体の少なくとも1種を有効成分とするグルタチオンS−
トランスフェラーゼ誘導用食品又は飼料、(3) セコ
イリドイド配糖体の少なくとも1種を有効成分とするグ
ルタチオンS−トランスフェラーゼ誘導用医薬組成物、
(4) 植物由来のセコイリドイド配糖体の少なくとも
1種を有効成分とするグルタチオンS−トランスフェラ
ーゼ誘導用医薬組成物、に関する。より詳しくは、
(5) セコイリドイド配糖体がオロイロペインである
(1)又は(2)記載のS−トランスフェラーゼ誘導用
食品又は飼料、及び、(6) セコイリドイド配糖体が
オロイロペインである(3)又は(2)記載のS−トラ
ンスフェラーゼ誘導用医薬組成物、に関する。
【0011】セコイリドイド配糖体を含む画分は、セコ
イリドイド配糖体を含む植物、好ましくは食用植物又は
薬用植物を炭化水素系溶媒、低級アルコール系溶媒又
は、エステル系有機溶媒で抽出して得られるものであ
る。
【0012】炭化水素系溶媒とは、分子を構成する元素
が炭素と水素とのみからなる有機溶媒をいい、例えば、
ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トル
エンを挙げることができる。低級アルコール系溶媒と
は、脂肪族炭化水素の1個又は複数個の水素原子を水酸
基で置換した構造を有する有機溶媒であって、炭素数が
1〜10までのものをいう。例えば、メタノール、エタ
ノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブ
タノール、1−ヘキサノール、1−オクタノールを挙げ
ることができる。エステル系有機溶媒とは、酸とアルコ
ールとから水を失って生成する有機溶媒をいい、例え
ば、酢酸メチル、酢酸エチルを挙げることができる。
【0013】セコイリドイド配糖体とは、自然界に存在
するエノールアセタール構造を有するモノテルペノイド
配糖体をいい、代表的なものとしてオロイロペインが挙
げられる。本発明において、植物とは、草や木など、根
が生えて固定的な生活をしているような生物をいい、食
用植物又は薬用植物とは、一般的に食用又は薬用に用い
ることのできる植物であって、セコイリドイド配糖体を
含有するものであれば特に限定はされない。代表的なも
のとしては、モクセイ科(Oleaceae)に属する植物、例
えばオリーブ属に属するオリーブ(Olea europaea L.)
が挙げられる。用いる部位としてはセコイリドイド配糖
体を含有する部位であればよく、例えば、葉、果実、樹
皮が挙げられる(Gazz.Chem.Itali.,1960,90,1449)。
【0014】抗動脈硬化食品とは、日常的に摂取するこ
とにより、動脈壁の限局的な肥厚、硬化を認める病変を
予防しうる食品をいい、老化防止食品とは、日常的に摂
取することにより、外的要因や加齢による生理機能の衰
えを抑制しうる食品をいう。
【0015】
【発明の実施の形態】食用植物又は薬用植物はモクセイ
科の植物が好ましい。モクセイ科の植物はオリーブ属に
属する植物が好ましい。オリーブ属に属する植物はオリ
ーブが好ましい。有機溶媒は低級アルコール系溶媒が好
ましい。より好ましくはメタノール、エタノールを挙げ
ることができる。セコイリドイド配糖体は、植物をメタ
ノール又はエタノールで加温抽出後、濃縮し、水を加え
て水溶性画分を得、当該水溶性画分を濃縮しエキスとし
た後、カラムクロマトグラフィー等により精製すること
によって取り出すことができる。食用植物又は薬用植物
から主成分であるオロイロペインを取り出す方法として
は、抽出溶媒又は抽出条件についてはオロイロペインが
抽出可能なものであるならば、溶媒の種類、抽出温度、
抽出時間等の条件は特に限定されない。溶媒として好ま
しいものとしては低級アルコールが挙げられ、より好ま
しくはメタノール、エタノールを挙げることができる。
抽出温度としては60〜80℃が好ましく、抽出時間と
しては2〜4時間が好ましい。
【0016】オロイロペインの分画方法については、抽
出、濃縮後、溶媒を用いた二液分配を挙げることができ
る。高純度のものを得るためには、一般的なカラムクロ
マトグラフィーで、オロイロペインが精製可能なもので
あれば、充填剤、移動相の組成、流出条件については特
に限定されない。好ましくは充填剤にシリカゲル、移動
相の成分としては低級アルコール−クロロホルム混合系
によるシリカゲルカラムクロマトグラフィーが挙げられ
る。また、必要に応じて適切な方法でクロマトグラフィ
ーにより得られた画分を濃縮、粉末化してもよい。
【0017】食品とは、社会通念上食品として認識され
ているものをいい、固形食品(ビスケット状食品、シー
ト状食品、錠剤、顆粒、粉末)、半流動食品、流動食品
(飲料)等、形状については特に限定されない。また、
画分のみからなる単味食品であってもよいし、可食性や
嗜好性を向上させるための賦型剤、調味料、香料を適宜
配合するものであってもよいし、一定の物性を保つため
に、乳化剤、安定剤を適宜配合するものであってもよ
い。さらに、これらを畜肉製品、魚肉練り製品、缶詰、
レトルトパウチ食品、フリーズドライ食品、冷凍食品等
に代表される加工食品、麺類、惣菜、調味液、だし、た
れ、ソース、パン、和洋菓子等広く工業的に生産される
食品に対し0.01〜10%添加する原料として利用す
ることもできる。0.01%未満を含む組成物では組成
物自体の使用量を著しく増大する必要があり不便であ
る。
【0018】本発明はまたセコイリドイド配糖体の少な
くとも1種を有効成分とするGST誘導用医薬組成物が
含まれる。本発明医薬組成物は、ヒト及びその他の動物
に用いられるものをいい、抗動脈硬化、老化防止に有効
である。本発明医薬組成物は、セコイリドイド配糖体を
そのまま又は医薬的に許容される無毒性かつ不活性の担
体中に、例えば 0.1%〜99.5%、好ましくは0.5
%〜90%含有することにより調製することができる。
担体としては、固形、半固形又は液状の希釈剤、充填剤
及びその他の処方用の助剤一種以上が用いられる。本発
明に係る医薬組成物は、投与単位形態で投与することが
望ましい。本発明医薬組成物は、静脈内投与、経口投
与、組織内投与、局所投与(経皮投与等)又は経直腸的
にヒト又はその他の動物に投与することができる。これ
らの投与方法に適した剤型で投与されるのはもちろんで
ある。経口投与が特に好ましい。
【0019】抗動脈硬化用医薬組成物としての用量は、
年齢、体重、性別等の患者の状態、投与経路、病気の性
質と程度等を考慮した上で設定することが望ましいが、
通常は、成人に対してセコイリドイド配糖体の量とし
て、1日あたり、50〜600mg、好ましくは100
〜300mgが一般的である。場合によっては、これ以
下で足りるし、また逆にこれ以上の用量を必要とするこ
ともある。また1日2〜3回に分割して投与することも
できる。老化防止用医薬組成物としても、前記に準じた
用量を用いて適用することができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例等を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 参考例オリーブからオロイロペインの単離 スイス・バーゼルの生薬店で購入したオリーブ葉乾燥粉
末500gを80℃のメタノール2.5Lで1時間抽出した。この
抽出操作を3回行い、得られたメタノール抽出液を950m
lまで濃縮した後、水2050mlを加えて沈殿物をろ過し
た。ろ液をジエチルエーテル1Lで2回溶出した後の水層
を酢酸エチルエステル1Lで2回抽出した。得られた酢酸
エチルエステル抽出液を濃縮乾固し、得られた粉末(以
下、酢酸エチルエステル抽出エキス末という。)30gを
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分画した。
15%エタノール−クロロホルム溶出画分を濃縮乾固し、
メタノール50mlを用いて再結晶を行うことにより粉末状
結晶8gを得た。
【0021】この結晶の融点測定、旋光度、UV、NM
R分析を行い、結晶がオロイロペインであると同定し
た。これらの物理化学的データを以下に示す。
【0022】単離した結晶の物理化学的データ 融点 87〜89℃ 旋光度 [α]D 20 -147°(水) UV分析結果 UV(CH3OH)nm : 230.8,282.8 NMR分析結果13 C−NMR(CDCl3)δ : ppm セコイリド部分 95.0 (C−1), 154.9(C−3), 109.1(C−4), 3
1.5 (C−5), 41.0(C−6), 172.9(C−7), 124.
6(C−8), 130.3(C−9), 13.2 (C−10), 168.5
(C−11), 53.0 (OMe) グルコース部分 100.7(C−1’), 74.5 (C−2’), 78.1 (C−
3’), 71.2 (C−4’), 77.7 (C−5’), 62.5
(C−6’) フェノール部分 130.5(C−1’’), 116.2(C−2’’), 146.0(C
−3’’), 144.7(C−4’’), 116.8(C−5’’),
121.0(C−6’’), 66.6 (C−α), 35.1(C−
β)
【0023】上記化合物又はそれらを含有する組成物の
GST誘導効果は次のようにして確認した。
【0024】試験例1ddY系雄性マウスを用いたオロイロペインのGST活
性測定 4週齢のddY系雄性マウスに、参考例で単離したオロ
イロペインを、各200,300,400mg/体重・kg/日
となるように、一投与群6匹で経口的に5日連日投与し
た。その後、肝臓を摘出してサイトソル画分のGST活
性を、CDNB法(Journal of Biological Chemistry,
1974,249,7130-7139)により測定した。GST活性測定
結果を表1に示す。
【表1】
【0025】この結果からオロイロペインによりGST
活性が高くなることが示された。
【0026】試験例2オリーブ葉から得られたオロイロペイン未精製画分(酢
酸エチルエステル抽出エキス末)混合飼料のddY系雄
マウスを用いたGST活性測定 4週齢のddY系雄性マウスに、参考例で得られた酢酸
エチルエステル抽出エキス末を、各0.1,0.2,0.4%の
割合で粉末飼料5g中に混ぜ、一群6匹で経口的に7日連
日投与した。その後、肝臓を摘出してサイトソル画分の
GST活性を、試験例1と同様の方法で測定した。GS
T活性測定結果を表2に示す。
【表2】
【0027】粗抽出エキスの飼料との混合による投与に
よっても、GST活性が高くなることから、オロイロペ
インを含む粗抽出画分でも充分な効果があることが確認
された。
【0028】次に、食品への応用例を説明する。 実施例1 豚肉79.4部に亜硝酸ナトリウム0.02部、アスコルビン酸
ナトリウム0.06部、食塩2.0部、ピロリン酸ナトリウム
0.30部、水16.68部を加え、48時間後塩漬した。その
後、塩漬肉をサイレントカッターにてカッティングする
とき、参考例で得られた酢酸エチルエステル抽出エキス
末0.2部を添加し混合した。これをファイブラスケーシ
ングに充填後加熱調理してソーセージを得た。
【0029】実施例2 無塩すけとうだら冷凍擂り身100部、参考例で得られた
酢酸エチルエステル抽出エキス末1部、食塩2.6部、L−
グルタミン酸ナトリウム0.8部、馬鈴薯澱粉6部、氷水35
部を加えて、サイレントカッターを用いて常法にて練り
肉とし、蒲鉾板上で成型後、90℃、40分蒸して、蒲鉾を
得た。
【0030】実施例3 小麦粉100部、参考例で得られた酢酸エチルエステル抽
出エキス末1部、蔗糖4部、食塩1.1部、脱脂粉乳2部、イ
ースト3部、イーストフード0.8部、水67.2部を加えてよ
くこねた。28℃で90分第一次醗酵を行った。次にパンチ
ングを行い、28℃、15分のフロアタイムの後、分割して
丸めベンチタイム28℃、20分後、型に詰めて190℃、30
分焙焼し、パンを得た。
【0031】実施例4 上新粉100部、水75部、参考例で得られた酢酸エチルエ
ステル抽出エキス末1部を加え混合し、よくこねあげ、
蒸籠に入れて、30分蒸煮した。蒸しあがったものを取り
出し、成型して団子を得た。
【0032】次に医薬組成物としての応用例を説明す
る。 実施例5 参考例で得られた酢酸エチルエステル抽出エキス末2
g、乳糖70g、コーンスターチ30gを均一に混合し、こ
れに10%のヒドロキシプロピルセルロース溶液25mlを
加え、攪拌造粒した。これを乾燥後、整粒し、ステアリ
ン酸マグネシウム2g、タルク2gを加えて混合し、ロー
タリー打錠機にて製剤を製造した。 処方1錠110mg中 酢酸エチルエステル抽出エキス末 2mg 乳糖 70mg コーンスターチ 30mg ヒドロキシプロピルセルロース 4mg ステアリン酸マグネシウム 2mg タルク 2mg
【0033】実施例6 参考例で得られた粉末状結晶4mgとり、乳糖996mgを
加えて均一に混合し、散剤を製造した。
【0034】
【発明の効果】セコイリドイド配糖体、特にオロイロペ
インは強力なGST誘導活性を有するので、セコイリド
イド配糖体又はセコイリドイド配糖体を含む画分を有効
成分とする食品、飼料や医薬組成物は、ヒトを含む動物
の老化や動脈硬化等の予防に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61K 35/78 C 4B034 A61P 9/10 101 A61P 9/10 101 4B042 43/00 43/00 4C086 // A21D 2/38 A21D 2/38 4C088 13/00 13/00 A23G 3/00 106 A23G 3/00 106 A23L 1/317 A23L 1/317 A 1/325 101 1/325 101Z Fターム(参考) 2B150 AB03 AB10 DA61 DB01 DD44 DD57 4B014 GG03 GK06 GL11 4B018 LB01 LB05 LB06 MD42 MD48 ME10 MF01 4B023 LC09 LE30 LK12 LP08 4B032 DB01 DK29 DL08 DL20 4B034 LC04 LK24X 4B042 AC04 AD03 AK11 4C086 AA01 AA02 EA11 GA17 MA01 MA04 MA52 NA14 ZA45 ZC41 ZC52 4C088 AB64 AB67 AC04 AC05 BA13 BA21 CA09 MA52 NA14 ZA45 ZC41 ZC52

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セコイリドイド配糖体の少なくとも1種
    を有効成分とするグルタチオンS−トランスフェラーゼ
    誘導用食品又は飼料。
  2. 【請求項2】 植物由来のセコイリドイド配糖体の少な
    くとも1種を有効成分とするグルタチオンS−トランス
    フェラーゼ誘導用食品又は飼料。
  3. 【請求項3】 セコイリドイド配糖体がオロイロペイン
    である請求項1又は2記載のグルタチオンS−トランス
    フェラーゼ誘導用食品又は飼料。
  4. 【請求項4】 セコイリドイド配糖体を含有する植物を
    炭化水素系溶媒、低級アルコール系溶媒又は、エステル
    系有機溶媒で抽出し、その後濃縮して得られる画分を含
    む請求項2記載のグルタチオンS−トランスフェラーゼ
    誘導用食品又は飼料。
  5. 【請求項5】 植物がモクセイ科又はリンドウ科の植物
    である請求項2又は4記載のグルタチオンS−トランス
    フェラーゼ誘導用食品又は飼料。
  6. 【請求項6】 モクセイ科の植物がオリーブ属である請
    求項5記載のグルタチオンS−トランスフェラーゼ誘導
    用食品又は飼料。
  7. 【請求項7】 オリーブ属の植物がオリーブである請求
    項6記載のグルタチオンS−トランスフェラーゼ誘導用
    食品又は飼料。
  8. 【請求項8】 低級アルコール系溶媒がエタノールであ
    る請求項4記載のグルタチオンS−トランスフェラーゼ
    誘導用食品又は飼料。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のグルタ
    チオンS−トランスフェラーゼ誘導用食品を含有する抗
    動脈硬化食品。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかに記載のグル
    タチオンS−トランスフェラーゼ誘導用食品を含有する
    老化防止食品。
  11. 【請求項11】 セコイリドイド配糖体の少なくとも1
    種を有効成分とするグルタチオンS−トランスフェラー
    ゼ誘導用医薬組成物。
  12. 【請求項12】 植物由来のセコイリドイド配糖体の少
    なくとも1種を有効成分とするグルタチオンS−トラン
    スフェラーゼ誘導用医薬組成物。
  13. 【請求項13】 セコイリドイド配糖体を含有する植物
    を炭化水素系溶媒、低級アルコール系溶媒又は、エステ
    ル系有機溶媒で抽出し、その後濃縮して得られる画分を
    含む請求項12記載の医薬組成物。
  14. 【請求項14】 植物がモクセイ科又はリンドウ科の食
    用植物又は薬用植物である請求項12又は13記載の医
    薬組成物。
  15. 【請求項15】 モクセイ科の植物がオリーブ属である
    請求項14記載の医薬組成物。
  16. 【請求項16】 オリーブ属の植物がオリーブである請
    求項15記載の医薬組成物。
  17. 【請求項17】 低級アルコール系溶媒がエタノールで
    ある請求項13記載の医薬組成物。
  18. 【請求項18】 グルタチオンS−トランスフェラーゼ
    誘導用医薬組成物が抗動脈硬化剤である請求項11〜1
    7のいずれかに記載の医薬組成物。
  19. 【請求項19】 グルタチオンS−トランスフェラーゼ
    誘導用医薬組成物が老化防止剤である請求項11〜17
    記載の医薬組成物。
  20. 【請求項20】 セコイリドイド配糖体がオロイロペイ
    ンである請求項11〜19のいずれかに記載の医薬組成
    物。
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