JP2002148002A - 変位検出装置及びその表面処理方法 - Google Patents
変位検出装置及びその表面処理方法Info
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Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型化に対応できる配線基板構造を持つ変位
検出装置を提供する。 【解決手段】 スルーホール24を介して接続される送
信電極22と信号配線23が両面に形成されたプリント
配線基板20を用いて構成される読み出しヘッド2の両
面に、樹脂シート31a,31bを配置し、加熱加圧し
て、スルーホール24を樹脂で埋め込むと同時に表面を
平坦化する。
検出装置を提供する。 【解決手段】 スルーホール24を介して接続される送
信電極22と信号配線23が両面に形成されたプリント
配線基板20を用いて構成される読み出しヘッド2の両
面に、樹脂シート31a,31bを配置し、加熱加圧し
て、スルーホール24を樹脂で埋め込むと同時に表面を
平坦化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、相対移動する二
つの部材の電気的又は磁気的結合等を利用して変位検出
を行う変位検出装置に係り、特に配線基板を用いた部材
の表面処理法に関する。
つの部材の電気的又は磁気的結合等を利用して変位検出
を行う変位検出装置に係り、特に配線基板を用いた部材
の表面処理法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、静電容量式の変位検出器の分解
斜視図を示している。変位検出器は図示のように、スケ
ール1と、このスケール1に相対移動可能に対向配置さ
れる読み出しヘッド2により構成される。スケール1
は、スケール部材10に所定ピッチで転送電極11を配
列形成して構成される。読み出しヘッド2には、両面プ
リント配線基板20を用いて構成され、スケール1に対
向する面に転送電極11と容量結合する送信電極群22
と受信電極21が形成され、反対側に面には信号配線2
3が形成される。
斜視図を示している。変位検出器は図示のように、スケ
ール1と、このスケール1に相対移動可能に対向配置さ
れる読み出しヘッド2により構成される。スケール1
は、スケール部材10に所定ピッチで転送電極11を配
列形成して構成される。読み出しヘッド2には、両面プ
リント配線基板20を用いて構成され、スケール1に対
向する面に転送電極11と容量結合する送信電極群22
と受信電極21が形成され、反対側に面には信号配線2
3が形成される。
【0003】プリント配線基板20の一方の面に形成さ
れる送信電極22及び受信電極21と、他方の面に形成
される信号配線23との間は、スルーホール24を介し
て接続される。図2は、この読み出しヘッド2とスケー
ル1との間の信号伝達の様子、及び読み出しヘッド2の
両面電極配線のスルーホール24による接続の様子を断
面で示している。
れる送信電極22及び受信電極21と、他方の面に形成
される信号配線23との間は、スルーホール24を介し
て接続される。図2は、この読み出しヘッド2とスケー
ル1との間の信号伝達の様子、及び読み出しヘッド2の
両面電極配線のスルーホール24による接続の様子を断
面で示している。
【0004】読み出しヘッド2の送信電極群22は、よ
り具体的には、例えば8個の送信信号端子S1,S2,
…,S8から与えられる位相の異なる送信信号が供給さ
れる複数セットの送信電極により構成される。この場
合、各相の送信電極−転送電極−受信電極の結合が揃っ
ていることが、S/Nのよい変位信号を得るために重要
である。
り具体的には、例えば8個の送信信号端子S1,S2,
…,S8から与えられる位相の異なる送信信号が供給さ
れる複数セットの送信電極により構成される。この場
合、各相の送信電極−転送電極−受信電極の結合が揃っ
ていることが、S/Nのよい変位信号を得るために重要
である。
【0005】ところが、変位検出装置が小型になり、ス
ケールピッチが微細になって、送信電極群22が極めて
狭い電極幅をもって配列されると、スルーホール24の
存在が送信電極22と転送電極11の結合に与える影響
を無視できなくなる。この対策として従来は、(1)ス
ルーホールの位置を工夫して、各送信電極と転送電極と
の間の容量結合バランスを取る、(2)スルーホール部
に複数回の銅メッキを行い、スルーホール径を小さくす
る、といった方法が採られていた。
ケールピッチが微細になって、送信電極群22が極めて
狭い電極幅をもって配列されると、スルーホール24の
存在が送信電極22と転送電極11の結合に与える影響
を無視できなくなる。この対策として従来は、(1)ス
ルーホールの位置を工夫して、各送信電極と転送電極と
の間の容量結合バランスを取る、(2)スルーホール部
に複数回の銅メッキを行い、スルーホール径を小さくす
る、といった方法が採られていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、(1)の方法
は、送信電極幅がスルーホールの径と同程度まで小さく
なる小型の変位検出装置には対応できなくなっている。
また、(2)の方法は、複数回の銅メッキを行ってもス
ルーホールを完全に埋めることは現実にはできないし、
製造コストの上昇につながるという問題もある。しか
も、複数回の銅メッキを行うと、狭いピッチの電極配線
間が短絡する事故が発生するため、配線部のデザインル
ールが制限されてしまう。同様の問題は、静電容量式の
変位検出装置に限らず、電磁結合を利用する変位検出装
置にも存在する。
は、送信電極幅がスルーホールの径と同程度まで小さく
なる小型の変位検出装置には対応できなくなっている。
また、(2)の方法は、複数回の銅メッキを行ってもス
ルーホールを完全に埋めることは現実にはできないし、
製造コストの上昇につながるという問題もある。しか
も、複数回の銅メッキを行うと、狭いピッチの電極配線
間が短絡する事故が発生するため、配線部のデザインル
ールが制限されてしまう。同様の問題は、静電容量式の
変位検出装置に限らず、電磁結合を利用する変位検出装
置にも存在する。
【0007】この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、小型化に対応できる配線基板構造を持つ変位検
出装置を提供すること、及びその様な配線基板の表面処
理方法を提供すること目的としている。
もので、小型化に対応できる配線基板構造を持つ変位検
出装置を提供すること、及びその様な配線基板の表面処
理方法を提供すること目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、第1の部材
と第2の部材の相対移動により変位検出を行う変位検出
装置において、前記第1の部材と第2の部材の少なくと
も一方は、配線が形成された配線基板と、この配線基板
の少なくとも一方の表面に凹凸を埋めて表面が平坦にな
るように加圧して積層された樹脂シートと、を有するこ
とを特徴としてるい。
と第2の部材の相対移動により変位検出を行う変位検出
装置において、前記第1の部材と第2の部材の少なくと
も一方は、配線が形成された配線基板と、この配線基板
の少なくとも一方の表面に凹凸を埋めて表面が平坦にな
るように加圧して積層された樹脂シートと、を有するこ
とを特徴としてるい。
【0009】この発明はまた、第1の部材と第2の部材
の相対移動により変位検出を行う変位検出装置におい
て、前記第1の部材と第2の部材の少なくとも一方は、
両面に配線が形成され、この両面の配線がスルーホール
により接続された配線基板と、この配線基板の少なくと
も一方の表面に前記スルーホールを埋めると共に配線を
被覆するように加圧して積層された樹脂シートと、を有
することを特徴としている。この場合好ましくは、樹脂
シートは、配線基板の表面の凹凸を埋めて表面が平坦に
なるように積層される。
の相対移動により変位検出を行う変位検出装置におい
て、前記第1の部材と第2の部材の少なくとも一方は、
両面に配線が形成され、この両面の配線がスルーホール
により接続された配線基板と、この配線基板の少なくと
も一方の表面に前記スルーホールを埋めると共に配線を
被覆するように加圧して積層された樹脂シートと、を有
することを特徴としている。この場合好ましくは、樹脂
シートは、配線基板の表面の凹凸を埋めて表面が平坦に
なるように積層される。
【0010】この発明において、第1の部材と第2の部
材は具体的には、スケールと、このスケールと電気的又
は磁気的結合による変位信号を出力する読み出しヘッド
である。
材は具体的には、スケールと、このスケールと電気的又
は磁気的結合による変位信号を出力する読み出しヘッド
である。
【0011】この発明はまた、スケールと、このスケー
ルに相対移動可能に対向配置されてスケールとの電気的
又は磁気的結合による変位信号を出力する読み出しヘッ
ドとを有し、前記スケート読み出しヘッドの少なくとも
一方は、両面に配線が形成され、この両面の配線がスル
ーホールにより接続された配線基板により構成された変
位検出装置における表面処理方法であって、前記配線基
板の少なくとも一方の面に樹脂シートを加圧して積層す
ることにより、前記スルーホールを埋めると共に表面を
平坦化することを特徴としている。
ルに相対移動可能に対向配置されてスケールとの電気的
又は磁気的結合による変位信号を出力する読み出しヘッ
ドとを有し、前記スケート読み出しヘッドの少なくとも
一方は、両面に配線が形成され、この両面の配線がスル
ーホールにより接続された配線基板により構成された変
位検出装置における表面処理方法であって、前記配線基
板の少なくとも一方の面に樹脂シートを加圧して積層す
ることにより、前記スルーホールを埋めると共に表面を
平坦化することを特徴としている。
【0012】この発明によると、配線基板により構成さ
れる例えば読み出しヘッドを、樹脂シートの加圧積層に
より表面平坦化すると共に、両面配線基板の場合にスル
ーホールを樹脂で埋め込むようにしている。スルーホー
ル径が無視できないような微細な電極幅の場合、スルー
ホールを樹脂で埋め込むことによってスルーホール部で
の電界の乱れが低減される効果は大きい。これにより、
微細ピッチの電極配線の対向する電極との容量結合のス
ルーホールに起因するばらつきを低減し、良好な変位信
号を得ることが可能になる。しかも、表面処理工程は簡
単であり、製造コストの上昇は問題にならない。
れる例えば読み出しヘッドを、樹脂シートの加圧積層に
より表面平坦化すると共に、両面配線基板の場合にスル
ーホールを樹脂で埋め込むようにしている。スルーホー
ル径が無視できないような微細な電極幅の場合、スルー
ホールを樹脂で埋め込むことによってスルーホール部で
の電界の乱れが低減される効果は大きい。これにより、
微細ピッチの電極配線の対向する電極との容量結合のス
ルーホールに起因するばらつきを低減し、良好な変位信
号を得ることが可能になる。しかも、表面処理工程は簡
単であり、製造コストの上昇は問題にならない。
【0013】この発明において好ましくは、樹脂シート
として、格子状に編まれたガラス繊維が埋設されたもの
を用いる。この様なガラス繊維を含む樹脂シートを加圧
して配線基板に積層することによって、表面の凹凸が埋
められ、スルーホールも埋められて平坦化される。ま
た、平坦になった面をガラス板に隙間なく密着するよう
に貼り合わせることにより、配線基板のそりも矯正され
る。従って、多数の送信電極からの信号伝達のバランス
が良好になるだけでなく、変位検出装置組み付け時の読
み出しヘッドの真空吸着操作も確実になる。特に、樹脂
シートを配線基板の両面に加圧して積層すると、両面共
に平坦化し且つ配線基板のそりを矯正することができ
る。またより確実にスルーホールを埋め込むことができ
る。この発明において、配線基板に積層した樹脂シート
の表面に更にレジストを塗布して、平坦性をよりよくす
ることができる。
として、格子状に編まれたガラス繊維が埋設されたもの
を用いる。この様なガラス繊維を含む樹脂シートを加圧
して配線基板に積層することによって、表面の凹凸が埋
められ、スルーホールも埋められて平坦化される。ま
た、平坦になった面をガラス板に隙間なく密着するよう
に貼り合わせることにより、配線基板のそりも矯正され
る。従って、多数の送信電極からの信号伝達のバランス
が良好になるだけでなく、変位検出装置組み付け時の読
み出しヘッドの真空吸着操作も確実になる。特に、樹脂
シートを配線基板の両面に加圧して積層すると、両面共
に平坦化し且つ配線基板のそりを矯正することができ
る。またより確実にスルーホールを埋め込むことができ
る。この発明において、配線基板に積層した樹脂シート
の表面に更にレジストを塗布して、平坦性をよりよくす
ることができる。
【0014】この発明は更に、スケールと、このスケー
ルに相対移動可能に対向配置されてスケールとの電気的
又は磁気的結合による変位信号を出力する読み出しヘッ
ドとを有し、前記スケート読み出しヘッドの少なくとも
一方は、両面に配線が形成され、この両面の配線がスル
ーホールにより接続された配線基板により構成された変
位検出装置における表面処理方法であって、前記配線基
板の少なくとも一方の面に複数回のレジスト塗布を行っ
て表面を平坦化することを特徴とする。
ルに相対移動可能に対向配置されてスケールとの電気的
又は磁気的結合による変位信号を出力する読み出しヘッ
ドとを有し、前記スケート読み出しヘッドの少なくとも
一方は、両面に配線が形成され、この両面の配線がスル
ーホールにより接続された配線基板により構成された変
位検出装置における表面処理方法であって、前記配線基
板の少なくとも一方の面に複数回のレジスト塗布を行っ
て表面を平坦化することを特徴とする。
【0015】一回のレジスト塗布では、スルーホールの
段差を埋めることはできないが、複数回のレジスト塗布
を繰り返すことにより、スルーホール端部を埋め込んで
配線基板の表面平坦化が可能になる。この方法によって
も、微細ピッチの電極配線のスルーホールに起因するば
らつきを低減し、良好な変位信号を得ることが可能にな
る。しかも、表面処理工程は、銅メッキを繰り返す場合
に比べて簡単であり、製造コストの上昇は問題にならな
いし、銅メッキを重ねる場合のように配線短絡のおそれ
はないから、配線ピッチの微細化を妨げることもない。
段差を埋めることはできないが、複数回のレジスト塗布
を繰り返すことにより、スルーホール端部を埋め込んで
配線基板の表面平坦化が可能になる。この方法によって
も、微細ピッチの電極配線のスルーホールに起因するば
らつきを低減し、良好な変位信号を得ることが可能にな
る。しかも、表面処理工程は、銅メッキを繰り返す場合
に比べて簡単であり、製造コストの上昇は問題にならな
いし、銅メッキを重ねる場合のように配線短絡のおそれ
はないから、配線ピッチの微細化を妨げることもない。
【0016】この場合、好ましくは、複数回のレジスト
塗布は、レジストの粘度を塗布ステップ毎に高めるよう
にする。これにより、最初のレジスト塗布でできる限り
スルーホールにレジストを埋め込んで、しかも最終的に
表面を平坦なものとすることができる。更に必要なら、
複数回のレジスト塗布後、表面を研磨することにより、
一層の平坦性を得ることができる。
塗布は、レジストの粘度を塗布ステップ毎に高めるよう
にする。これにより、最初のレジスト塗布でできる限り
スルーホールにレジストを埋め込んで、しかも最終的に
表面を平坦なものとすることができる。更に必要なら、
複数回のレジスト塗布後、表面を研磨することにより、
一層の平坦性を得ることができる。
【0017】なおこの明細書において、配線基板の”配
線”というときは、”電極”を含む広い意味で用いてい
る。
線”というときは、”電極”を含む広い意味で用いてい
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例を説明する。図3(a)〜(d)は、図1で説
明した静電容量式の変位検出装置の読み出しヘッド2の
表面処理工程を示している。読み出しヘッド2は、前述
のように、両面プリント配線基板20により構成され、
一方の面の送信電極22と他方の面の信号配線23との
間はスルーホール24を介して接続されている。
の実施例を説明する。図3(a)〜(d)は、図1で説
明した静電容量式の変位検出装置の読み出しヘッド2の
表面処理工程を示している。読み出しヘッド2は、前述
のように、両面プリント配線基板20により構成され、
一方の面の送信電極22と他方の面の信号配線23との
間はスルーホール24を介して接続されている。
【0019】この様な配線基板20の両面に、図3
(a)に示すように、樹脂シート31a,31bを重ね
る。樹脂シート31a,31bは、通常多層プリント基
板の内装材として用いられる、いわゆるプリプレグであ
り、格子状に編み込んだガラス繊維30に樹脂を浸透さ
せて作られたものである。樹脂材料としては代表的に
は、エポキシ樹脂が用いられる。
(a)に示すように、樹脂シート31a,31bを重ね
る。樹脂シート31a,31bは、通常多層プリント基
板の内装材として用いられる、いわゆるプリプレグであ
り、格子状に編み込んだガラス繊維30に樹脂を浸透さ
せて作られたものである。樹脂材料としては代表的に
は、エポキシ樹脂が用いられる。
【0020】そして、配線基板20を樹脂シート31
a,31bで挟み込んだものを更に、図3(b)に示す
ように、プレス板32a,32bの間に挟み込んで、真
空中で加熱加圧する。これにより、樹脂シート31a,
31bの樹脂が溶け出して段差部やスルーホール24内
に流れ込み、図3(c)に示すように、スルーホール2
4を樹脂で埋め込んだ状態で表面の凹凸が平坦化され
る。また樹脂シート31a,31bを加熱しながら加圧
して積層することにより、樹脂シートの樹脂が溶け出し
て、接着剤と同様の働きをし、基板と樹脂シートの強固
な接着が行われる。
a,31bで挟み込んだものを更に、図3(b)に示す
ように、プレス板32a,32bの間に挟み込んで、真
空中で加熱加圧する。これにより、樹脂シート31a,
31bの樹脂が溶け出して段差部やスルーホール24内
に流れ込み、図3(c)に示すように、スルーホール2
4を樹脂で埋め込んだ状態で表面の凹凸が平坦化され
る。また樹脂シート31a,31bを加熱しながら加圧
して積層することにより、樹脂シートの樹脂が溶け出し
て、接着剤と同様の働きをし、基板と樹脂シートの強固
な接着が行われる。
【0021】上述のように、真空中で樹脂シート31
a,31bを配線基板20に貼り合わせると、スルーホ
ール24内部に空気が残らず、確実にスルーホール24
内に樹脂を流し込むことが可能になる。もし、スルーホ
ール内に空気が残っていると、後に温度が上がったとき
に空気が膨張破裂して、破損するおそれがあるが、真空
中での処理によりこの様なおそれがなくなる。ここまで
の工程で、読み出しヘッド2の表面処理は終わってもよ
いが更に必要に応じて、図3(d)に示すように、樹脂
シート31a,31bが積層された両面にレジスト33
a,33bを塗布する。
a,31bを配線基板20に貼り合わせると、スルーホ
ール24内部に空気が残らず、確実にスルーホール24
内に樹脂を流し込むことが可能になる。もし、スルーホ
ール内に空気が残っていると、後に温度が上がったとき
に空気が膨張破裂して、破損するおそれがあるが、真空
中での処理によりこの様なおそれがなくなる。ここまで
の工程で、読み出しヘッド2の表面処理は終わってもよ
いが更に必要に応じて、図3(d)に示すように、樹脂
シート31a,31bが積層された両面にレジスト33
a,33bを塗布する。
【0022】この様な工程により、送信電極のスルーホ
ールに起因する容量結合のばらつきを低減することがで
きる。表面処理工程は、1回の加熱加圧工程のみであ
り、銅メッキを繰り返す場合に比べて簡単である。また
銅メッキを重ねる場合のように配線ピッチの微細化を妨
げることもない。更に、配線基板のそりも加圧工程でな
くなり、これも信号伝達バランスの向上に寄与する。図
3(d)に示すように、最終表面にレジストを塗布すれ
ば、耐環境性の一層の向上が可能になる。
ールに起因する容量結合のばらつきを低減することがで
きる。表面処理工程は、1回の加熱加圧工程のみであ
り、銅メッキを繰り返す場合に比べて簡単である。また
銅メッキを重ねる場合のように配線ピッチの微細化を妨
げることもない。更に、配線基板のそりも加圧工程でな
くなり、これも信号伝達バランスの向上に寄与する。図
3(d)に示すように、最終表面にレジストを塗布すれ
ば、耐環境性の一層の向上が可能になる。
【0023】同様の手法は、多層プリント配線基板を作
る場合にも適用できる。図4は、2枚のプリント配線基
板20a,20bを積層する例を示している。この場
合、図4(a)に示すように、配線基板20a,20b
の両側に表面平坦化のための樹脂シート31a,31b
を配置すると同時に、配線基板20a,20bの間にも
内装材として樹脂シート31cを配置する。
る場合にも適用できる。図4は、2枚のプリント配線基
板20a,20bを積層する例を示している。この場
合、図4(a)に示すように、配線基板20a,20b
の両側に表面平坦化のための樹脂シート31a,31b
を配置すると同時に、配線基板20a,20bの間にも
内装材として樹脂シート31cを配置する。
【0024】樹脂シート31a〜31cは、先の実施例
と同様に格子状のガラス繊維が埋設されているものとす
る。そしてこれを、先の実施例と同様に、プレス板の間
に挟んで真空中で加熱加圧する。これにより、図4
(b)に示すように、各配線基板20a,20bのスル
ーホール24を樹脂で埋め込み、表面を平滑化した多層
プリント配線板からなる読み出しヘッドが得られる。
と同様に格子状のガラス繊維が埋設されているものとす
る。そしてこれを、先の実施例と同様に、プレス板の間
に挟んで真空中で加熱加圧する。これにより、図4
(b)に示すように、各配線基板20a,20bのスル
ーホール24を樹脂で埋め込み、表面を平滑化した多層
プリント配線板からなる読み出しヘッドが得られる。
【0025】図5(a)〜(c)は、同様の読み出しヘ
ッド2に対する別の表面処理工程を示している。図5
(a)に示すように、配線基板20の両面に、レジスト
41aをスピンコート法等により塗布する。レジスト4
1aを軽くベーク処理した後、図5(b)に示すよう
に、2回目のレジスト41bを両面に塗布する。更に、
軽くベーク処理の後、図5(c)に示すように、3回目
のレジスト41cを両面に塗布する。
ッド2に対する別の表面処理工程を示している。図5
(a)に示すように、配線基板20の両面に、レジスト
41aをスピンコート法等により塗布する。レジスト4
1aを軽くベーク処理した後、図5(b)に示すよう
に、2回目のレジスト41bを両面に塗布する。更に、
軽くベーク処理の後、図5(c)に示すように、3回目
のレジスト41cを両面に塗布する。
【0026】以上のように、複数回のレジスト塗布を繰
り返すことにより、段差やスルーホール24の少なくと
も端部を埋め込んで、表面を平坦化することができる。
特に、レジストの粘度を最初の塗布工程では低く、順次
高くすることにより、スルーホール埋め込みと平坦化が
確実になる。この表面処理方法も、銅メッキを繰り返す
方法に比べると工程は簡単であり、また銅メッキの場合
のように配線ピッチを制限することもない。
り返すことにより、段差やスルーホール24の少なくと
も端部を埋め込んで、表面を平坦化することができる。
特に、レジストの粘度を最初の塗布工程では低く、順次
高くすることにより、スルーホール埋め込みと平坦化が
確実になる。この表面処理方法も、銅メッキを繰り返す
方法に比べると工程は簡単であり、また銅メッキの場合
のように配線ピッチを制限することもない。
【0027】但し、このレジスト塗布の方法は、真空中
での樹脂シート圧着の方法と異なり、スルーホール内部
まで樹脂を埋め込むことはできない。従って、一旦平坦
化しても、熱硬化の過程で、複数層のレジストの間にで
きた空洞やスルーホール内に残る空洞の膨張等により、
図6(a)に示すように、凹凸が形成されたり、或いは
図6(b)に示すように空洞の破裂が生じる可能性があ
る。
での樹脂シート圧着の方法と異なり、スルーホール内部
まで樹脂を埋め込むことはできない。従って、一旦平坦
化しても、熱硬化の過程で、複数層のレジストの間にで
きた空洞やスルーホール内に残る空洞の膨張等により、
図6(a)に示すように、凹凸が形成されたり、或いは
図6(b)に示すように空洞の破裂が生じる可能性があ
る。
【0028】これに対しては、各レジスト塗布工程での
厚みやベーク処理、塗布工程数の最適化により、少なく
とも図6(b)のような空洞破裂が生じないようにす
る。そして、図6(a)のような凹凸に対しては、更に
図7に示すように、研磨材51を用いた表面研磨を行っ
て、平坦化する。これにより、読み出しヘッドの確実な
表面平坦化ができる。
厚みやベーク処理、塗布工程数の最適化により、少なく
とも図6(b)のような空洞破裂が生じないようにす
る。そして、図6(a)のような凹凸に対しては、更に
図7に示すように、研磨材51を用いた表面研磨を行っ
て、平坦化する。これにより、読み出しヘッドの確実な
表面平坦化ができる。
【0029】ここまでの実施例は、静電容量式の変位検
出装置の読み出しヘッドについて説明したが、この発明
は誘導型の変位検出装置にも同様に適用できる。誘導型
の変位検出装置は、図8に示すように、スケール1と読
み出しヘッド2により構成されることは、静電容量式の
場合と同様である。
出装置の読み出しヘッドについて説明したが、この発明
は誘導型の変位検出装置にも同様に適用できる。誘導型
の変位検出装置は、図8に示すように、スケール1と読
み出しヘッド2により構成されることは、静電容量式の
場合と同様である。
【0030】スケール1には、所定ピッチで磁界変調器
74が配列され、読み出しヘッド2は、送信コイル71
と受信コイル72を備えて構成される。読み出しヘッド
2を両面プリント配線基板20を用いて構成する場合、
受信コイル72は、配線基板20の一方の面に形成され
た実線で示す配線72aと、他方の面に形成された破線
で示す配線72bとをスルーホール73を介して接続す
ることにより構成される。
74が配列され、読み出しヘッド2は、送信コイル71
と受信コイル72を備えて構成される。読み出しヘッド
2を両面プリント配線基板20を用いて構成する場合、
受信コイル72は、配線基板20の一方の面に形成され
た実線で示す配線72aと、他方の面に形成された破線
で示す配線72bとをスルーホール73を介して接続す
ることにより構成される。
【0031】この様な誘導型の読み出しヘッドの場合
も、スケールピッチを微細化し、コイルの配線幅及びピ
ッチを微細化した場合に、スルーホール73の存在が特
性に悪影響を与える。従って、先に静電容量型の読み出
しヘッドについて説明した表面処理法を適用すること
は、有効である。特に、ガラス繊維が入った樹脂シート
の加圧積層を行うことにより、強度、耐摩耗性、耐水性
等の耐環境性が大きく向上する。
も、スケールピッチを微細化し、コイルの配線幅及びピ
ッチを微細化した場合に、スルーホール73の存在が特
性に悪影響を与える。従って、先に静電容量型の読み出
しヘッドについて説明した表面処理法を適用すること
は、有効である。特に、ガラス繊維が入った樹脂シート
の加圧積層を行うことにより、強度、耐摩耗性、耐水性
等の耐環境性が大きく向上する。
【0032】ここまでの実施例では、読み出しヘッド側
に配線基板を用いた場合を説明したが、スケール側に配
線基板を用いる変位検出装置もある。その様な例を図9
及び図10に示す。これは、図8に示した誘導型変位検
出装置の発展形態であり、読み出しヘッド220とスケ
ール210とから構成される(特開平10−31878
1号公報)。読み出しヘッド220は、第1の送信巻線
部分223Aと第2の送信巻線部分223Bを有する送
信巻線222を有する。送信巻線222の端子222
A,222Bは、励振信号発生器150に接続される。
二つの送信巻線部223A,223Bの間に、第1及び
第2の受信巻線224及び226を有する。これらの受
信巻線224,226は、配線基板の両面に形成された
導体セグメント228,229により形成される。これ
らの導体セグメント228,229は、スルーホール2
30を介して接続されて、正極性ループ232と負極性
ループ234を形成する。
に配線基板を用いた場合を説明したが、スケール側に配
線基板を用いる変位検出装置もある。その様な例を図9
及び図10に示す。これは、図8に示した誘導型変位検
出装置の発展形態であり、読み出しヘッド220とスケ
ール210とから構成される(特開平10−31878
1号公報)。読み出しヘッド220は、第1の送信巻線
部分223Aと第2の送信巻線部分223Bを有する送
信巻線222を有する。送信巻線222の端子222
A,222Bは、励振信号発生器150に接続される。
二つの送信巻線部223A,223Bの間に、第1及び
第2の受信巻線224及び226を有する。これらの受
信巻線224,226は、配線基板の両面に形成された
導体セグメント228,229により形成される。これ
らの導体セグメント228,229は、スルーホール2
30を介して接続されて、正極性ループ232と負極性
ループ234を形成する。
【0033】スケール210には、送信巻線からの一次
磁界を受けて誘導電流を生成し、受信巻線に結合させる
二次磁界を発生するための結合ループ212,216,
214,218が形成されている。このスケール210
は、具体的には、図10(a)(b)に示す、2枚の配
線基板410の貼り合わせにより作られる。即ち、各配
線基板410には導体セグメント409,410,40
6,408が形成され、これを貼り合わせて、対応する
セグメントをスルーホール407を介して接続すること
により、結合ループ212,216,214,218を
形成する。
磁界を受けて誘導電流を生成し、受信巻線に結合させる
二次磁界を発生するための結合ループ212,216,
214,218が形成されている。このスケール210
は、具体的には、図10(a)(b)に示す、2枚の配
線基板410の貼り合わせにより作られる。即ち、各配
線基板410には導体セグメント409,410,40
6,408が形成され、これを貼り合わせて、対応する
セグメントをスルーホール407を介して接続すること
により、結合ループ212,216,214,218を
形成する。
【0034】この様な変位検出装置構成の場合には、読
み出しヘッド220はもちろん、スケール210につい
ても、先の各実施例で説明した表面処理を適用すること
が有効になる。
み出しヘッド220はもちろん、スケール210につい
ても、先の各実施例で説明した表面処理を適用すること
が有効になる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、プ
リント配線基板を用いて構成される読み出しヘッドやス
ケールの表面を平坦化し、両面配線の場合にはスルーホ
ールをも埋めて平坦化することにより、小型の変位検出
装置の特性向上を図ることができる。
リント配線基板を用いて構成される読み出しヘッドやス
ケールの表面を平坦化し、両面配線の場合にはスルーホ
ールをも埋めて平坦化することにより、小型の変位検出
装置の特性向上を図ることができる。
【図1】 静電容量式変位検出装置の構成を示す分解斜
視図である。
視図である。
【図2】 同変位検出装置の信号伝達の様子と読み出し
ヘッドの構造を断面で示す図である。
ヘッドの構造を断面で示す図である。
【図3】 この発明の実施例による読み出しヘッドの表
面処理工程を示す図である。
面処理工程を示す図である。
【図4】 この発明の別の実施例による読み出しヘッド
の表面処理工程を示す図である。
の表面処理工程を示す図である。
【図5】 この発明の他の実施例による読み出しヘッド
の表面処理工程を示す図である。
の表面処理工程を示す図である。
【図6】 同実施例のレジスト塗布の問題を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図7】 同実施例の好ましい最終研磨工程を示す図で
ある。
ある。
【図8】 誘導式の変位検出装置の構成を示す図であ
る。
る。
【図9】 誘導式の変位検出装置の他の構成を示す図で
ある。
ある。
【図10】 同変位検出装置のスケールの構造を示す図
である。
である。
1…スケール、2…読み出しヘッド、20…プリント
配線基板、21…受信電極、22…送信電極、23…信
号配線、24…スルーホール、31a,31b…樹脂シ
ート、20…ガラス繊維、32a,32b…プレス板、
33a,33b…レジスト、41a,41b,41c…
レジスト。
配線基板、21…受信電極、22…送信電極、23…信
号配線、24…スルーホール、31a,31b…樹脂シ
ート、20…ガラス繊維、32a,32b…プレス板、
33a,33b…レジスト、41a,41b,41c…
レジスト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01D 5/245 101 G01D 5/245 101Z
Claims (15)
- 【請求項1】 第1の部材と第2の部材の相対移動によ
り変位検出を行う変位検出装置において、前記第1の部
材と第2の部材の少なくとも一方は、 配線が形成された配線基板と、 この配線基板の少なくとも一方の表面に凹凸を埋めて表
面が平坦になるように加圧して積層された樹脂シート
と、を有することを特徴とする変位検出装置。 - 【請求項2】 第1の部材と第2の部材の相対移動によ
り変位検出を行う変位検出装置において、前記第1の部
材と第2の部材の少なくとも一方は、 両面に配線が形成され、この両面の配線がスルーホール
により接続された配線基板と、 この配線基板の少なくとも一方の表面に前記スルーホー
ルを埋めると共に配線を被覆するように加圧して積層さ
れた樹脂シートと、を有することを特徴とする変位検出
装置。 - 【請求項3】 スケールと、このスケールに相対移動可
能に対向配置されてスケールとの電気的又は磁気的結合
による変位信号を出力する読み出しヘッドとを有し、 前記スケールと読み出しヘッドの少なくとも一方は、 両面に配線が形成され、この両面の配線がスルーホール
により接続された配線基板と、 この配線基板の少なくとも一方の面に前記スルーホール
を埋めると共に配線を被覆するように加圧して積層され
た樹脂シートとを有することを特徴とする変位検出装
置。 - 【請求項4】 前記樹脂シートは、前記配線基板の少な
くとも一方の表面に表面の凹凸を埋めて平坦になるよう
に加圧して積層されていることを特徴とする請求項2又
は3記載の変位検出装置。 - 【請求項5】 前記樹脂シートは、格子状に編まれたガ
ラス繊維が埋設されたものであることを特徴とする請求
項1乃至4のいずれかに記載の変位検出装置。 - 【請求項6】 前記配線基板の両面に樹脂シートが加圧
積層されていることを特徴とする請求項1乃至4のいず
れかに記載の変位検出装置。 - 【請求項7】 前記樹脂シートの上に更にレジストが塗
布されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
かに記載の変位検出装置。 - 【請求項8】 前記スケールは、スケール基板と、この
スケール基板に所定ピッチで配列形成された転送電極と
を有し、 前記読み出しヘッドは、前記配線基板の一方の面に形成
されて前記転送電極と容量結合する送信電極群及び受信
電極と、前記配線基板の他方の面に形成されてスルーホ
ールを介して送信電極群及び受信電極と接続される信号
配線とを有し、 前記樹脂シートは、前記読み出しヘッドの送信電極群及
び受信電極側の表面に加圧積層されていることを特徴と
する請求項3記載の変位検出装置。 - 【請求項9】 スケールと、このスケールに相対移動可
能に対向配置されてスケールとの電気的又は磁気的結合
による変位信号を出力する読み出しヘッドとを有し、前
記スケールと読み出しヘッドの少なくとも一方が、両面
に配線が形成され、この両面の配線がスルーホールによ
り接続された配線基板により構成された変位検出装置に
おいて、 前記配線基板の少なくとも一方の面に樹脂シートを加圧
して積層することにより、前記スルーホールを埋め込む
と共に表面を平坦化することを特徴とする変位検出装置
の表面処理方法。 - 【請求項10】 前記配線基板の両面に樹脂シートを加
圧して積層することにより、前記スルーホールを埋め込
むと共に表面を平坦化することを特徴とする請求項9記
載の変位検出装置の表面処理方法。 - 【請求項11】 前記樹脂シートは、格子状に編まれた
ガラス繊維が埋設されたものであることを特徴とする請
求項9記載の変位検出装置の表面処理方法。 - 【請求項12】 前記配線基板に積層した樹脂シートの
表面に更にレジストを塗布することを特徴とする請求項
9記載の変位検出装置の表面処理方法。 - 【請求項13】 スケールと、このスケールに相対移動
可能に対向配置されてスケールとの電気的又は磁気的結
合による変位信号を出力する読み出しヘッドとを有し、
前記スケールと読み出しヘッドの少なくとも一方が、両
面に電極配線が形成され、この両面の電極配線がスルー
ホールにより接続された配線基板により構成された変位
検出装置において、 前記配線基板の少なくとも一方の面に複数回のレジスト
塗布を行って表面を平坦化することを特徴とする変位検
出装置の表面処理方法。 - 【請求項14】 前記複数回のレジスト塗布は、レジス
トの粘度を塗布ステップ毎に高めることを特徴とする請
求項13記載の変位検出装置の表面処理方法。 - 【請求項15】 前記複数回のレジスト塗布後、更に表
面を研磨して平坦化することを特徴とする請求項13記
載の変位検出装置の表面処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000339449A JP2002148002A (ja) | 2000-11-07 | 2000-11-07 | 変位検出装置及びその表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000339449A JP2002148002A (ja) | 2000-11-07 | 2000-11-07 | 変位検出装置及びその表面処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002148002A true JP2002148002A (ja) | 2002-05-22 |
Family
ID=18814519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000339449A Pending JP2002148002A (ja) | 2000-11-07 | 2000-11-07 | 変位検出装置及びその表面処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002148002A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009192546A (ja) * | 2009-06-01 | 2009-08-27 | Mitsutoyo Corp | 誘導型変位検出装置及びマイクロメータ |
JP2013019899A (ja) * | 2011-07-11 | 2013-01-31 | Dr Johannes Heidenhain Gmbh | エンコーダ用の目盛キャリア及びこの目盛キャリアを製造するための方法 |
JP2018503823A (ja) * | 2015-01-13 | 2018-02-08 | ユチンソンHutchinson | 誘導性変位センサ |
WO2020202864A1 (ja) * | 2019-04-02 | 2020-10-08 | 村田機械株式会社 | 磁気式リニアセンサ |
-
2000
- 2000-11-07 JP JP2000339449A patent/JP2002148002A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009192546A (ja) * | 2009-06-01 | 2009-08-27 | Mitsutoyo Corp | 誘導型変位検出装置及びマイクロメータ |
JP2013019899A (ja) * | 2011-07-11 | 2013-01-31 | Dr Johannes Heidenhain Gmbh | エンコーダ用の目盛キャリア及びこの目盛キャリアを製造するための方法 |
JP2018503823A (ja) * | 2015-01-13 | 2018-02-08 | ユチンソンHutchinson | 誘導性変位センサ |
WO2020202864A1 (ja) * | 2019-04-02 | 2020-10-08 | 村田機械株式会社 | 磁気式リニアセンサ |
JP2020169851A (ja) * | 2019-04-02 | 2020-10-15 | 村田機械株式会社 | 磁気式リニアセンサ |
JP7346879B2 (ja) | 2019-04-02 | 2023-09-20 | 村田機械株式会社 | 磁気式リニアセンサ |
US12031815B2 (en) | 2019-04-02 | 2024-07-09 | Murata Machinery, Ltd. | Magnetic linear sensor |
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