JP2002145005A - エアバッグシステム - Google Patents
エアバッグシステムInfo
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- 102000030938 small GTPase Human genes 0.000 claims description 2
- 108060007624 small GTPase Proteins 0.000 claims description 2
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 12
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 10
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
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- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型な衝突センサを使用してエアバッグシス
テムを実現する。 【解決手段】 側面衝突が発生した部位の衝突センサ4
3から出力される点火信号により上流側トランジスタ6
3をオンとし、その他の部位の衝突センサ40〜42、
44から出力されるセーフィング信号により、下流側ト
ランジスタ73をオンとする。点火信号とセーフィング
信号が同時に発生するとスクイブ53が点火され、衝突
エアバッグが展開する。点火信号を発生する衝突センサ
とは異なる衝突センサからセーフィング信号が出力され
るので、衝突センサにメカニカルセンサを使用する必要
がなくなる。これにより、衝突センサを小型化、低コス
ト化することができる。
テムを実現する。 【解決手段】 側面衝突が発生した部位の衝突センサ4
3から出力される点火信号により上流側トランジスタ6
3をオンとし、その他の部位の衝突センサ40〜42、
44から出力されるセーフィング信号により、下流側ト
ランジスタ73をオンとする。点火信号とセーフィング
信号が同時に発生するとスクイブ53が点火され、衝突
エアバッグが展開する。点火信号を発生する衝突センサ
とは異なる衝突センサからセーフィング信号が出力され
るので、衝突センサにメカニカルセンサを使用する必要
がなくなる。これにより、衝突センサを小型化、低コス
ト化することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝突を検知したと
き、エアバッグを展開して、乗員を保護するエアバッグ
システムに関する。
き、エアバッグを展開して、乗員を保護するエアバッグ
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図1〜図3を用いて、従来の側突エアバ
ッグシステムを説明する。図1は車両における側突セン
サの配置図である。従来の側突エアバッグシステムで
は、側面衝突を認識するために車両1のサイドにあるB
ピラー内に、側突センサ41、42を搭載していた。
ッグシステムを説明する。図1は車両における側突セン
サの配置図である。従来の側突エアバッグシステムで
は、側面衝突を認識するために車両1のサイドにあるB
ピラー内に、側突センサ41、42を搭載していた。
【0003】図2は側突センサ41、42の主要部の構
成を示す。(A)は平面図、(B)は側面図である。基
板12上に、半導体センサからなる電気式のGセンサ
3、マイコン4、セーフィング機能用メカニカルセンサ
11が配置される。マイコン4はメカニカルセンサ11
の下に配置される。図から明らかなように、メカニカル
センサ11は、他の部品に比べて大きな形状となってい
る。基板12がケーシング(図示省略)に収納されて、
側突センサ41,42を構成する。
成を示す。(A)は平面図、(B)は側面図である。基
板12上に、半導体センサからなる電気式のGセンサ
3、マイコン4、セーフィング機能用メカニカルセンサ
11が配置される。マイコン4はメカニカルセンサ11
の下に配置される。図から明らかなように、メカニカル
センサ11は、他の部品に比べて大きな形状となってい
る。基板12がケーシング(図示省略)に収納されて、
側突センサ41,42を構成する。
【0004】図3は側突エアバッグシステムの回路の
内、右前部座席に配置した側突エアバッグ21を展開す
る回路を示す。今、車両1の右側面に衝突を受けると、
右Bピラー内に搭載した側突センサ41が動作をする。
側突センサ41内の電気式のGセンサ3が検出したGが
しきい値を越えるとマイコン4は、センタECU2に対
して点火信号を出力する。点火信号が入力されると、セ
ンタECU2のマイコン13はエアバッグを展開すべき
であると判定して、上流側及び下流側トランジスタ6
1、71をオンとする。また、メカニカルセンサ11
は、Gを受けると接点をオンとする。上流側及び下流側
トランジスタ61、71とメカニカルセンサ11がオン
となることにより、スクイブ51が点火され、座席右側
の側突エアバッグが展開し、乗員を保護する。
内、右前部座席に配置した側突エアバッグ21を展開す
る回路を示す。今、車両1の右側面に衝突を受けると、
右Bピラー内に搭載した側突センサ41が動作をする。
側突センサ41内の電気式のGセンサ3が検出したGが
しきい値を越えるとマイコン4は、センタECU2に対
して点火信号を出力する。点火信号が入力されると、セ
ンタECU2のマイコン13はエアバッグを展開すべき
であると判定して、上流側及び下流側トランジスタ6
1、71をオンとする。また、メカニカルセンサ11
は、Gを受けると接点をオンとする。上流側及び下流側
トランジスタ61、71とメカニカルセンサ11がオン
となることにより、スクイブ51が点火され、座席右側
の側突エアバッグが展開し、乗員を保護する。
【0005】ここで、メカニカルセンサ11はセーフィ
ング機能用として設けられている。電気ノイズ等による
マイコン4、13の誤動作又は暴走により、不必要な時
にエアバッグの誤爆が発生する可能性がある。これに対
して、機械的に動作をするメカニカルセンサ11を回路
中に挿入し、点火判定とセーフィング判定のANDをと
る。このメカニカルセンサ11は、衝突がなければ、マ
イコン4、13が誤動作しても接点をオンしない。これ
により、電気回路の誤動作によるエアバッグの誤展開を
防止する。このようなメカニカルセンサ11による機能
をセーフィング機能と呼んでいる。
ング機能用として設けられている。電気ノイズ等による
マイコン4、13の誤動作又は暴走により、不必要な時
にエアバッグの誤爆が発生する可能性がある。これに対
して、機械的に動作をするメカニカルセンサ11を回路
中に挿入し、点火判定とセーフィング判定のANDをと
る。このメカニカルセンサ11は、衝突がなければ、マ
イコン4、13が誤動作しても接点をオンしない。これ
により、電気回路の誤動作によるエアバッグの誤展開を
防止する。このようなメカニカルセンサ11による機能
をセーフィング機能と呼んでいる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、側突エアバッグ
システムの拡大に伴い、前席だけでなく後席までエアバ
ッグを設けることが必要となってきている。このために
は、側突センサを前席のBピラーだけでなく、後席のC
ピラーにも搭載しなければならない。しかし、図2に示
した従来の側突センサを後席のCピラーにも搭載しよう
とすると、次の問題が生じる。
システムの拡大に伴い、前席だけでなく後席までエアバ
ッグを設けることが必要となってきている。このために
は、側突センサを前席のBピラーだけでなく、後席のC
ピラーにも搭載しなければならない。しかし、図2に示
した従来の側突センサを後席のCピラーにも搭載しよう
とすると、次の問題が生じる。
【0007】(1)Cピラーは搭載スペースが狭いた
め、側突センサの搭載位置の制約がある。 (2)セーフィング機能用のメカニカルセンサの判別性
能が、搭載位置で大きく変わる。 (3)メカニカルセンサは高価なため、メカニカルセン
サを各搭載位置に設けるとコストが上昇する。
め、側突センサの搭載位置の制約がある。 (2)セーフィング機能用のメカニカルセンサの判別性
能が、搭載位置で大きく変わる。 (3)メカニカルセンサは高価なため、メカニカルセン
サを各搭載位置に設けるとコストが上昇する。
【0008】本発明は、小型な衝突センサを使用してエ
アバッグシステムを実現することを目的とするものであ
る。
アバッグシステムを実現することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものである。本発明は、点火手段
と電源の間に第1のスイッチ手段と第2のスイッチ手段
が接続されるエアバッグシステムにおいて、衝突センサ
から受信する点火信号に基づいて前記第1のスイッチ手
段の制御を行う第1の点火制御手段と、前記衝突センサ
とは異なる位置に配置された衝突センサから受信するセ
ーフィング用信号に基づいて前記第2のスイッチング手
段の制御を行う第2の点火制御手段とを設ける。
成するためになされたものである。本発明は、点火手段
と電源の間に第1のスイッチ手段と第2のスイッチ手段
が接続されるエアバッグシステムにおいて、衝突センサ
から受信する点火信号に基づいて前記第1のスイッチ手
段の制御を行う第1の点火制御手段と、前記衝突センサ
とは異なる位置に配置された衝突センサから受信するセ
ーフィング用信号に基づいて前記第2のスイッチング手
段の制御を行う第2の点火制御手段とを設ける。
【0010】本発明のエアバッグシステムにおいては、
車両が衝突を受けた場合、衝突位置に配置された衝突セ
ンサが点火信号を出力し、第1の点火制御手段が第1の
スイッチ手段をオンする。また、衝突位置とは異なる位
置に配置された衝突センサは、より小さな加速度を受け
て、セーフィング用信号を出力する。このセーフィング
信号により第2の点火制御手段は第2のスイッチ手段を
オンする。第1及び第2のスイッチ手段がオンすること
により、点火手段が点火され、エアバッグが展開する。
車両が衝突を受けた場合、衝突位置に配置された衝突セ
ンサが点火信号を出力し、第1の点火制御手段が第1の
スイッチ手段をオンする。また、衝突位置とは異なる位
置に配置された衝突センサは、より小さな加速度を受け
て、セーフィング用信号を出力する。このセーフィング
信号により第2の点火制御手段は第2のスイッチ手段を
オンする。第1及び第2のスイッチ手段がオンすること
により、点火手段が点火され、エアバッグが展開する。
【0011】一方、衝突センサ又は第1の点火制御手段
が誤作動をして第1のスイッチ手段がオンした場合であ
っても、その他の位置に搭載された衝突センサが同時に
誤作動をする確率は極めて低いから、セーフィング信号
は出力されない。したがって、第2のスイッチ手段がオ
ンをしないことにより点火手段は点火をしない。これに
より、電気回路の誤作動によってエアバッグが不必要な
ときに展開するということがなくなる。
が誤作動をして第1のスイッチ手段がオンした場合であ
っても、その他の位置に搭載された衝突センサが同時に
誤作動をする確率は極めて低いから、セーフィング信号
は出力されない。したがって、第2のスイッチ手段がオ
ンをしないことにより点火手段は点火をしない。これに
より、電気回路の誤作動によってエアバッグが不必要な
ときに展開するということがなくなる。
【0012】本発明のエアバッグシステムによれば、従
来のメカニカルセンサに代えて、他の部位に配置された
電気式側突センサをセーフィング機能用として使用でき
る。したがって、衝突センサを、半導体センサ等の電気
式のGセンサのみで構成できる。これにより、セーフィ
ング機能のためにメカニカルセンサを使用する必要がな
くなり、衝突センサを小型、低コスト化することができ
る。
来のメカニカルセンサに代えて、他の部位に配置された
電気式側突センサをセーフィング機能用として使用でき
る。したがって、衝突センサを、半導体センサ等の電気
式のGセンサのみで構成できる。これにより、セーフィ
ング機能のためにメカニカルセンサを使用する必要がな
くなり、衝突センサを小型、低コスト化することができ
る。
【0013】なお、既にメカニカルセンサを含む衝突セ
ンサを搭載したエアバッグシステムに本発明を適用する
場合には、そのメカニカルセンサをセーフィング判定用
に使用しても良い。また、本発明においては、その他の
位置に搭載した衝突センサとして、複数の衝突センサを
使用し、複数の出力信号のANDとORを任意に設定す
ることにより、色々な衝突形態をカバーすることができ
る。
ンサを搭載したエアバッグシステムに本発明を適用する
場合には、そのメカニカルセンサをセーフィング判定用
に使用しても良い。また、本発明においては、その他の
位置に搭載した衝突センサとして、複数の衝突センサを
使用し、複数の出力信号のANDとORを任意に設定す
ることにより、色々な衝突形態をカバーすることができ
る。
【0014】さらに、各衝突センサは、検出した衝突の
大きさに対して多段階の判定基準を設け、大きな衝突を
検出したときは点火信号を出力し、小さな衝突を検出し
たときはセーフィング信号を出力するようにすること
で、1つのセンサで点火用とセーフィング用の両方に使
用することができる。
大きさに対して多段階の判定基準を設け、大きな衝突を
検出したときは点火信号を出力し、小さな衝突を検出し
たときはセーフィング信号を出力するようにすること
で、1つのセンサで点火用とセーフィング用の両方に使
用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のエアバッグシステムにつ
いて図を用いて説明をする。なお、以下においては、側
面衝突に対するエアバッグシステムについて説明をする
が、正面衝突、オフセット衝突など、あらゆる形態の衝
突に対するエアバッグシステムに対しても、本発明は適
用することが可能である。
いて図を用いて説明をする。なお、以下においては、側
面衝突に対するエアバッグシステムについて説明をする
が、正面衝突、オフセット衝突など、あらゆる形態の衝
突に対するエアバッグシステムに対しても、本発明は適
用することが可能である。
【0016】(実施形態1)図4は、車両におけるエア
バッグと側突センサの配置を示す。車両1の前席の右側
と左側、後席の右側と左側にそれぞれ側面衝突時に展開
して乗員を保護する側突エアバッグ(図示省略)が配置
される。右Bピラー(BPR)に側突センサ41が搭載
され、左Bピラー(BPL)に側突センサ42が搭載さ
れ、右Cピラー(CPR)に側突センサ43が搭載さ
れ、左Cピラー(CPL)に側突センサ44が搭載され
る。
バッグと側突センサの配置を示す。車両1の前席の右側
と左側、後席の右側と左側にそれぞれ側面衝突時に展開
して乗員を保護する側突エアバッグ(図示省略)が配置
される。右Bピラー(BPR)に側突センサ41が搭載
され、左Bピラー(BPL)に側突センサ42が搭載さ
れ、右Cピラー(CPR)に側突センサ43が搭載さ
れ、左Cピラー(CPL)に側突センサ44が搭載され
る。
【0017】車両1のフロア前方に正面衝突判別用のセ
ンタECU2が配置される。センタECU2の内部に
は、Y軸方向(車両の横方向)のGを検知するGセンサ
が設けられている。以下の説明ではこのY軸Gセンサを
側突センサ40と言う。図5は、側突エアバッグシステ
ムの回路構成を示す。側突センサ41〜44は、半導体
を使用した電気式のGセンサ3とマイコン4から構成さ
れる。マイコン4は、Gセンサ3の出力信号の強度に応
じて、点火信号又はセーフィング信号を出力する。
ンタECU2が配置される。センタECU2の内部に
は、Y軸方向(車両の横方向)のGを検知するGセンサ
が設けられている。以下の説明ではこのY軸Gセンサを
側突センサ40と言う。図5は、側突エアバッグシステ
ムの回路構成を示す。側突センサ41〜44は、半導体
を使用した電気式のGセンサ3とマイコン4から構成さ
れる。マイコン4は、Gセンサ3の出力信号の強度に応
じて、点火信号又はセーフィング信号を出力する。
【0018】センタECU2には、側突センサ41〜4
4から点火信号を受信し、点火判定を行う第1の回路5
と、側突センサ40〜44からセーフィング信号を受信
し、セーフィング判定を行う第2の回路6が設けられ
る。なお、第1の回路5と第2の回路6は、マイコン又
はASICで構成するが、一方をマイコンで、他方をA
SICで構成することもできる。このようにすることに
より、マイコンの暴走による事故を防ぐことができる。
4から点火信号を受信し、点火判定を行う第1の回路5
と、側突センサ40〜44からセーフィング信号を受信
し、セーフィング判定を行う第2の回路6が設けられ
る。なお、第1の回路5と第2の回路6は、マイコン又
はASICで構成するが、一方をマイコンで、他方をA
SICで構成することもできる。このようにすることに
より、マイコンの暴走による事故を防ぐことができる。
【0019】各側突エアバッグは、点火用のスクイブ5
1、52、53、54を有している。各スクイブ51〜
54は、上流側トランジスタ61、62、63、64を
介して電源と接続され、下流側トランジスタ71、7
2、73、74を介してグランドと接続される。なお、
各トランジスタは、上流側と下流側に配置されなくとも
良い、要は、両方のトランジスタのANDでスクイブが
点火するように接続されれば良い。
1、52、53、54を有している。各スクイブ51〜
54は、上流側トランジスタ61、62、63、64を
介して電源と接続され、下流側トランジスタ71、7
2、73、74を介してグランドと接続される。なお、
各トランジスタは、上流側と下流側に配置されなくとも
良い、要は、両方のトランジスタのANDでスクイブが
点火するように接続されれば良い。
【0020】第1の回路5は、各側突センサ41〜44
から入力される点火信号及びセーフィング信号に基づい
て、上流側トランジスタ61〜64のオン、オフを制御
し、点火信号が届いた部位の上流側トランジスタをオン
する。第2の回路6は、各側突センサ40〜44から入
力される点火信号及びセーフィング信号に基づいて、下
流側トランジスタ71〜74のオン、オフを制御し、届
いたセーフィング信号が予め設定した組み合わせに一致
した時、該当部位の下流側トランジスタをオンする。
から入力される点火信号及びセーフィング信号に基づい
て、上流側トランジスタ61〜64のオン、オフを制御
し、点火信号が届いた部位の上流側トランジスタをオン
する。第2の回路6は、各側突センサ40〜44から入
力される点火信号及びセーフィング信号に基づいて、下
流側トランジスタ71〜74のオン、オフを制御し、届
いたセーフィング信号が予め設定した組み合わせに一致
した時、該当部位の下流側トランジスタをオンする。
【0021】次に、図5の回路の概略の動作を説明す
る。 (1)センタECU2は、常に各側突センサ40〜44
と通信をしており、通常時(衝突していないとき)は、
点火信号及びセーフィング信号のいずれも0の信号を受
信する。 (2)ここで、右Cピラーに側面衝突があったとする。
る。 (1)センタECU2は、常に各側突センサ40〜44
と通信をしており、通常時(衝突していないとき)は、
点火信号及びセーフィング信号のいずれも0の信号を受
信する。 (2)ここで、右Cピラーに側面衝突があったとする。
【0022】(3)右Cピラーに搭載された側突センサ
43は、大きなGを受けることにより、点火信号をセン
タECU2に出力する。その他の側突センサ40〜4
2,44は、小さなGを受けることにより、セーフィン
グ信号を出力する。 (4)第1の回路5は、側突センサ43から点火信号を
受信するので、スクイブ53の上流側トランジスタ63
をオンする。
43は、大きなGを受けることにより、点火信号をセン
タECU2に出力する。その他の側突センサ40〜4
2,44は、小さなGを受けることにより、セーフィン
グ信号を出力する。 (4)第1の回路5は、側突センサ43から点火信号を
受信するので、スクイブ53の上流側トランジスタ63
をオンする。
【0023】(5)第2の回路6は、側突センサ40〜
42,44からセーフィング信号を受信し、これを演算
することにより、下流側トランジスタ73をオンする。 (6)上流側トランジスタ63と下流側トランジスタ7
3がオンとなることにより、スクイブ53が点火し、後
席右側の側突エアバッグが展開する。 (7)右Cピラー以外の場所に搭載された側突センサ4
0〜42,44は点火信号を出力しないので、その他の
スクイブ51、52、54は点火をしない。
42,44からセーフィング信号を受信し、これを演算
することにより、下流側トランジスタ73をオンする。 (6)上流側トランジスタ63と下流側トランジスタ7
3がオンとなることにより、スクイブ53が点火し、後
席右側の側突エアバッグが展開する。 (7)右Cピラー以外の場所に搭載された側突センサ4
0〜42,44は点火信号を出力しないので、その他の
スクイブ51、52、54は点火をしない。
【0024】(8)衝突がないのに、誤作動により側突
センサ43が点火信号を出力した場合、上流側トランジ
スタ63はオンとなる。しかし、その他の側突センサ4
0〜42,44が同時に誤作動をすることはまれであ
る。したがって、第2の回路6はセーフィング信号を受
信せず、下流側トランジスタ73はオンとはならない。
したがって、センサの誤差動により側突エアバッグが展
開することはない。
センサ43が点火信号を出力した場合、上流側トランジ
スタ63はオンとなる。しかし、その他の側突センサ4
0〜42,44が同時に誤作動をすることはまれであ
る。したがって、第2の回路6はセーフィング信号を受
信せず、下流側トランジスタ73はオンとはならない。
したがって、センサの誤差動により側突エアバッグが展
開することはない。
【0025】なお、第2の回路6でのセーフィング判定
を確実にするために、受信する各セーフィング信号のA
ND又はORを組み合わせることが望ましい。以上説明
した例によれば、点火信号を出力する側突センサ以外の
側突センサの出力をセーフィング信号として利用するの
で、点火信号を出力する側突にメカニカルセンサを設け
る必要がなくなる。このように、電気式のGセンサのみ
の使用でもって、健全なセーフィング機能を得ることが
できるので、従来のように、大型で高価なメカニカルセ
ンサを使用する必要がなくなる。
を確実にするために、受信する各セーフィング信号のA
ND又はORを組み合わせることが望ましい。以上説明
した例によれば、点火信号を出力する側突センサ以外の
側突センサの出力をセーフィング信号として利用するの
で、点火信号を出力する側突にメカニカルセンサを設け
る必要がなくなる。このように、電気式のGセンサのみ
の使用でもって、健全なセーフィング機能を得ることが
できるので、従来のように、大型で高価なメカニカルセ
ンサを使用する必要がなくなる。
【0026】次に図5の回路の詳細な動作について、図
6を用いて説明をする。なお、以下の例においては、図
を見やすくし、理解を容易にするために、1つのスクイ
ブとその関連の回路構成のみを示す。図示の例のスクイ
ブに対する回路の構成は図5から容易に類推できる。図
には、右後席に配置された側突エアバッグのスクイブ5
3と、その上流側トランジスタ63、下流側トランジス
タ73が示されている。第1の回路5と第2の回路6に
おいては、スクイブ53に対応する回路のみが示されて
いる。
6を用いて説明をする。なお、以下の例においては、図
を見やすくし、理解を容易にするために、1つのスクイ
ブとその関連の回路構成のみを示す。図示の例のスクイ
ブに対する回路の構成は図5から容易に類推できる。図
には、右後席に配置された側突エアバッグのスクイブ5
3と、その上流側トランジスタ63、下流側トランジス
タ73が示されている。第1の回路5と第2の回路6に
おいては、スクイブ53に対応する回路のみが示されて
いる。
【0027】第1の回路5では、スクイブ53に対応す
る側突センサ43の出力のみが使用され、その他の側突
センサ40〜42、44の出力は使用されない。側突セ
ンサ43の出力はバッファ回路7の入力端子に接続さ
れ、バッファ回路7の出力端子は上流側トランジスタ6
3のゲートに接続される。第2の回路6では、スクイブ
53に対応する側突センサ43の出力と、左Bピラー3
2の側突センサ42の出力は使用されない。側突センサ
40、44の出力が、OR回路8の入力側に接続され
る。OR回路8の出力と側突センサ41の出力がAND
回路9に入力される。AND回路9の出力が下流側トラ
ンジスタ73のゲートに入力される。
る側突センサ43の出力のみが使用され、その他の側突
センサ40〜42、44の出力は使用されない。側突セ
ンサ43の出力はバッファ回路7の入力端子に接続さ
れ、バッファ回路7の出力端子は上流側トランジスタ6
3のゲートに接続される。第2の回路6では、スクイブ
53に対応する側突センサ43の出力と、左Bピラー3
2の側突センサ42の出力は使用されない。側突センサ
40、44の出力が、OR回路8の入力側に接続され
る。OR回路8の出力と側突センサ41の出力がAND
回路9に入力される。AND回路9の出力が下流側トラ
ンジスタ73のゲートに入力される。
【0028】第1の回路5は、側突センサ43から点火
信号が入力されると、上流側トランジスタ63をオンと
する。第2の回路6は、側突センサ40又は側突41か
らセーフィング信号が入力され、かつ、側突センサ44
からセーフィング信号が入力されると、下流側トランジ
スタ73をオンする。ここで、図7を用いて、側突セン
サ40〜44が出力する点火信号とセーフィング信号に
ついて説明をする。
信号が入力されると、上流側トランジスタ63をオンと
する。第2の回路6は、側突センサ40又は側突41か
らセーフィング信号が入力され、かつ、側突センサ44
からセーフィング信号が入力されると、下流側トランジ
スタ73をオンする。ここで、図7を用いて、側突セン
サ40〜44が出力する点火信号とセーフィング信号に
ついて説明をする。
【0029】マイコン4では、点火信号のしきい値Hi
とセーフィング信号のしきい値Loが設定される。しき
い値Hiはしきい値Loよりも高く設定される。いま、
右Cピラーで衝突が起きたとすると、その場所の側突セ
ンサ43のGはしきい値Hiとしきい値Loを超える。
したがって、側突センサ43は点火信号とセーフィング
信号を出力する。右Cピラーの近くに配置された左Cピ
ラーと右Bピラーの側突センサ41、44のGはしきい
値Loを超える。したがって、側突センサ41、44は
セーフィング信号を出力する。右Cピラーから遠くに配
置された左Bピラーの側突センサ42とトンネルY軸セ
ンサ40の演算値はしきい値Loより低くなる。したが
って、側突センサ40、42は信号を出力しない。
とセーフィング信号のしきい値Loが設定される。しき
い値Hiはしきい値Loよりも高く設定される。いま、
右Cピラーで衝突が起きたとすると、その場所の側突セ
ンサ43のGはしきい値Hiとしきい値Loを超える。
したがって、側突センサ43は点火信号とセーフィング
信号を出力する。右Cピラーの近くに配置された左Cピ
ラーと右Bピラーの側突センサ41、44のGはしきい
値Loを超える。したがって、側突センサ41、44は
セーフィング信号を出力する。右Cピラーから遠くに配
置された左Bピラーの側突センサ42とトンネルY軸セ
ンサ40の演算値はしきい値Loより低くなる。したが
って、側突センサ40、42は信号を出力しない。
【0030】図6に戻ると、側突センサ43は点火用信
号とセーフィング信号が共に1となる。側突センサ4
1、44はセーフィング信号が1、点火信号が0とな
る。側突センサ40、42は、点火信号、セーフィング
信号が共に0となる。したがって、右Cピラーで衝突が
起こると、上流側トランジスタ63と下流側トランジス
タ73が共にオンとなり、スクイブ53が点火され、右
後席の側突エアバッグが展開する。
号とセーフィング信号が共に1となる。側突センサ4
1、44はセーフィング信号が1、点火信号が0とな
る。側突センサ40、42は、点火信号、セーフィング
信号が共に0となる。したがって、右Cピラーで衝突が
起こると、上流側トランジスタ63と下流側トランジス
タ73が共にオンとなり、スクイブ53が点火され、右
後席の側突エアバッグが展開する。
【0031】一方、衝突がないのに側突センサ43又は
第1の回路5が点火信号を出力して上流側トランジスタ
63がオンした場合は、他の側突センサ40〜41、4
4からセーフィング信号が出力されないので、下流側ト
ランジスタ73はオフのままである。したがって、電気
回路が誤動作をしても、側突エアバッグが誤って展開す
ることはない。
第1の回路5が点火信号を出力して上流側トランジスタ
63がオンした場合は、他の側突センサ40〜41、4
4からセーフィング信号が出力されないので、下流側ト
ランジスタ73はオフのままである。したがって、電気
回路が誤動作をしても、側突エアバッグが誤って展開す
ることはない。
【0032】また、側突センサ40〜44としては、電
気式のGセンサを使用するだけで、メカニカルセンサを
使用しないので、側突センサを小型化、低コスト化でき
る。したがって、搭載スペースが狭いCピラーに側突セ
ンサ43、44を搭載することが可能となる。さらに、
点火信号を出力する側突センサ以外の側突センサをセー
フィング判定用に使用しているので、確実に衝突を検出
して必要なときには確実に側突エアバッグを展開するこ
とができる。
気式のGセンサを使用するだけで、メカニカルセンサを
使用しないので、側突センサを小型化、低コスト化でき
る。したがって、搭載スペースが狭いCピラーに側突セ
ンサ43、44を搭載することが可能となる。さらに、
点火信号を出力する側突センサ以外の側突センサをセー
フィング判定用に使用しているので、確実に衝突を検出
して必要なときには確実に側突エアバッグを展開するこ
とができる。
【0033】(実施形態2)上記実施形態1では、点火
信号用のしきい値Hiとセーフィング信号用のしきい値
Loとしてそれぞれ1段階のものを使用しているが、し
きい値を複数段階にして更に確実な動作を得ることがで
きる。図8に示すように、セーフィング信号用のしきい
値Loを、しきい値Lo1としきい値Lo2の2段階と
している。ここで、しきい値Lo2>しきい値Lo1で
ある。なお、以下の説明では、Gがしきい値Lo1を超
えた場合はセーフィング信号Lo1と言い、しきい値L
o2を超えた場合はセーフィング信号Lo2と言う。
信号用のしきい値Hiとセーフィング信号用のしきい値
Loとしてそれぞれ1段階のものを使用しているが、し
きい値を複数段階にして更に確実な動作を得ることがで
きる。図8に示すように、セーフィング信号用のしきい
値Loを、しきい値Lo1としきい値Lo2の2段階と
している。ここで、しきい値Lo2>しきい値Lo1で
ある。なお、以下の説明では、Gがしきい値Lo1を超
えた場合はセーフィング信号Lo1と言い、しきい値L
o2を超えた場合はセーフィング信号Lo2と言う。
【0034】図9は、本実施形態の回路を示す。各側突
センサ40〜44の出力信号は、図示のように、右Cピ
ラーに衝突が発生すると、側突センサ43では点火信号
とセーフィング信号Lo1、Lo2が1となる。衝突部
位の近くに配置された側突センサ41、44では、点火
信号が0、セーフィング信号Lo1,Lo2が1とな
る。衝突部位から遠くに配置された側突センサ40,4
2では、点火信号、セーフィング信号Lo2が0、セー
フィング信号Lo1が1となる。
センサ40〜44の出力信号は、図示のように、右Cピ
ラーに衝突が発生すると、側突センサ43では点火信号
とセーフィング信号Lo1、Lo2が1となる。衝突部
位の近くに配置された側突センサ41、44では、点火
信号が0、セーフィング信号Lo1,Lo2が1とな
る。衝突部位から遠くに配置された側突センサ40,4
2では、点火信号、セーフィング信号Lo2が0、セー
フィング信号Lo1が1となる。
【0035】点火判定をする第1の回路5は、図6の例
と同様に、上流側トランジスタ63をオンとする。セー
フィング判定をする第2の回路6においては、側突セン
サ40、42のセーフィング信号Lo1がAND回路9
でANDがとられ、OR回路8へ出力される。OR回路
8では、側突センサ41、44のセーフィング信号Lo
2と、AND回路9の出力のORがとられる。この結
果、側突センサ40、42の両方が低レベルのGを検出
した場合、又は、側突センサ41、44のいずれかが比
較高レベルのGを検出した場合に、下流側トランジスタ
73をオンとする。
と同様に、上流側トランジスタ63をオンとする。セー
フィング判定をする第2の回路6においては、側突セン
サ40、42のセーフィング信号Lo1がAND回路9
でANDがとられ、OR回路8へ出力される。OR回路
8では、側突センサ41、44のセーフィング信号Lo
2と、AND回路9の出力のORがとられる。この結
果、側突センサ40、42の両方が低レベルのGを検出
した場合、又は、側突センサ41、44のいずれかが比
較高レベルのGを検出した場合に、下流側トランジスタ
73をオンとする。
【0036】本実施形態によれば、衝突時のGが比較的
低い側突センサ40、42であっても、セーフィング信
号として利用できるので、衝突を確実に検出することが
できる。 (実施形態3)上述の実施形態1、2では、側突センサ
として電気式のGセンサを使用している。しかしなが
ら、Bピラーにメカニカルセンサを含む側突センサを搭
載している車両に本発明のシステムを追加する場合は、
既設のメカニカルセンサをセーフィング判定に利用する
ことができる。
低い側突センサ40、42であっても、セーフィング信
号として利用できるので、衝突を確実に検出することが
できる。 (実施形態3)上述の実施形態1、2では、側突センサ
として電気式のGセンサを使用している。しかしなが
ら、Bピラーにメカニカルセンサを含む側突センサを搭
載している車両に本発明のシステムを追加する場合は、
既設のメカニカルセンサをセーフィング判定に利用する
ことができる。
【0037】図10に示す本実施形態3の回路は、基本
的に前述の図6と同様である。図10に示す回路では、
AND回路9の出力側に新たにOR回路10を設けてい
る。OR回路10は、AND回路9の出力と側突センサ
41のメカニカルセンサ11のORをとる。したがっ
て、右Cピラーで衝突した場合、右Bピラーのメカニカ
ルセンサ11がオンすれば下流側トランジスタ73がオ
ンすることとなる。
的に前述の図6と同様である。図10に示す回路では、
AND回路9の出力側に新たにOR回路10を設けてい
る。OR回路10は、AND回路9の出力と側突センサ
41のメカニカルセンサ11のORをとる。したがっ
て、右Cピラーで衝突した場合、右Bピラーのメカニカ
ルセンサ11がオンすれば下流側トランジスタ73がオ
ンすることとなる。
【0038】このように、既にメカニカルセンサがある
場合は、それを利用することにより、更に確実に衝突を
検出することができる。 (実施形態4)BピラーとCピラーのそれぞれに側突セ
ンサ41〜44を設ける代わりに、後部座席近辺のフロ
ア中央に1つだけ側突センサを設け、これとセンタEC
U2の側突センサ40と組み合わせることにより、全て
の側突エアバッグの制御をすることができる。
場合は、それを利用することにより、更に確実に衝突を
検出することができる。 (実施形態4)BピラーとCピラーのそれぞれに側突セ
ンサ41〜44を設ける代わりに、後部座席近辺のフロ
ア中央に1つだけ側突センサを設け、これとセンタEC
U2の側突センサ40と組み合わせることにより、全て
の側突エアバッグの制御をすることができる。
【0039】図11は、車両における側突センサの配置
関係を示す。前方のフロアにセンタECU2が配置さ
れ、後部座席近辺のフロア中央に側突ECU15が配置
される。センタECU2の側突センサ40は、既に説明
したように、Gセンサ3とマイコン4を有する。側突E
CU15も、同様に、Gセンサ3と、その出力を演算す
るマイコン4からなる側突センサ45を有する。本例に
おいては、各マイコン4は、Gセンサ3の出力から、左
右方向(側突方向)を識別する。また、Gの大きさを識
別し、点火信号とセーフィング信号を出力する。
関係を示す。前方のフロアにセンタECU2が配置さ
れ、後部座席近辺のフロア中央に側突ECU15が配置
される。センタECU2の側突センサ40は、既に説明
したように、Gセンサ3とマイコン4を有する。側突E
CU15も、同様に、Gセンサ3と、その出力を演算す
るマイコン4からなる側突センサ45を有する。本例に
おいては、各マイコン4は、Gセンサ3の出力から、左
右方向(側突方向)を識別する。また、Gの大きさを識
別し、点火信号とセーフィング信号を出力する。
【0040】図12に示す本実施形態の回路において、
センタECU2には、側突センサ40、第1の回路5、
第2の回路6、上流側トランジスタ61〜64、下流側
トランジスタ71〜74が設けられる。側突センサ40
の出力は第1の回路5に入力され、側突センサ45の出
力は第2の回路6に入力される。第1の回路5では、側
突センサ40の出力が右方向の点火信号である場合、ス
クイブ51の上流側トランジスタ61をオンとし、左方
向の点火信号である場合、スクイブ52の上流側トラン
ジスタ62をオンとする。また、右方向のセーフィング
信号である場合、スクイブ53の下流側トランジスタ7
3をオンとし、左方向のセーフィング信号である場合、
スクイブ54の下流側トランジスタ74をオンとする。
センタECU2には、側突センサ40、第1の回路5、
第2の回路6、上流側トランジスタ61〜64、下流側
トランジスタ71〜74が設けられる。側突センサ40
の出力は第1の回路5に入力され、側突センサ45の出
力は第2の回路6に入力される。第1の回路5では、側
突センサ40の出力が右方向の点火信号である場合、ス
クイブ51の上流側トランジスタ61をオンとし、左方
向の点火信号である場合、スクイブ52の上流側トラン
ジスタ62をオンとする。また、右方向のセーフィング
信号である場合、スクイブ53の下流側トランジスタ7
3をオンとし、左方向のセーフィング信号である場合、
スクイブ54の下流側トランジスタ74をオンとする。
【0041】第2の回路6では、側突センサ45の出力
が、右方向の点火信号である場合、スクイブ53の上流
側トランジスタ63をオンとし、左方向の点火信号であ
る場合、スクイブ54の上流側トランジスタ64をオン
とする。また、右方向のセーフィング信号である場合、
スクイブ51の下流側トランジスタ71をオンとし、左
方向のセーフィング信号である場合、スクイブ52の下
流側トランジスタ72をオンとする。
が、右方向の点火信号である場合、スクイブ53の上流
側トランジスタ63をオンとし、左方向の点火信号であ
る場合、スクイブ54の上流側トランジスタ64をオン
とする。また、右方向のセーフィング信号である場合、
スクイブ51の下流側トランジスタ71をオンとし、左
方向のセーフィング信号である場合、スクイブ52の下
流側トランジスタ72をオンとする。
【0042】いま、右Cピラーで衝突が発生したとする
と、側突センサ45は、検出するGが大きいので、右方
向の点火信号とセーフィング信号を出力し、側突センサ
40は、検出するGが小さいので右方向のセーフィング
信号を出力する。この結果、スクイブ53においては、
上流側トランジスタ63と下流側トランジスタ73がオ
ンとなり、点火をする。これにより、右後席側面の側突
エアバッグが展開する。
と、側突センサ45は、検出するGが大きいので、右方
向の点火信号とセーフィング信号を出力し、側突センサ
40は、検出するGが小さいので右方向のセーフィング
信号を出力する。この結果、スクイブ53においては、
上流側トランジスタ63と下流側トランジスタ73がオ
ンとなり、点火をする。これにより、右後席側面の側突
エアバッグが展開する。
【0043】この時、スクイブ51の下流側トランジス
タ71も、側突センサ45のセーフィング信号によりオ
ンとなるが、上流側トランジスタ61にはオン信号が供
給されないので、スクイブ51が点火することはない。
このように、本実施形態によれば、2つの側突センサ4
0、45により左右及び前席、後席の側突エアバッグの
制御が可能になる。
タ71も、側突センサ45のセーフィング信号によりオ
ンとなるが、上流側トランジスタ61にはオン信号が供
給されないので、スクイブ51が点火することはない。
このように、本実施形態によれば、2つの側突センサ4
0、45により左右及び前席、後席の側突エアバッグの
制御が可能になる。
【0044】なお、第2の回路6は側突ECU15に組
み込むようにしても良い。以上、説明をした各実施形態
によれば、スクイブを点火制御する上流側トランジスタ
と下流側トランジスタをそれぞれ別の演算系で設定をし
ている。したがって、側突センサの誤作動による側突エ
アバッグの誤爆を防止できる。また、セーフィング判定
に、種々のAND又はORを設定することにより、色々
な衝突形態に対応することができる。さらに、従来のよ
うにメカニカルセンサを使用する場合は、設定の異なる
複数のセンサを用意しなければならないが、本発明によ
れば、セーフィング判定のしきい値を変更するだけで対
応が可能になる。
み込むようにしても良い。以上、説明をした各実施形態
によれば、スクイブを点火制御する上流側トランジスタ
と下流側トランジスタをそれぞれ別の演算系で設定をし
ている。したがって、側突センサの誤作動による側突エ
アバッグの誤爆を防止できる。また、セーフィング判定
に、種々のAND又はORを設定することにより、色々
な衝突形態に対応することができる。さらに、従来のよ
うにメカニカルセンサを使用する場合は、設定の異なる
複数のセンサを用意しなければならないが、本発明によ
れば、セーフィング判定のしきい値を変更するだけで対
応が可能になる。
【0045】また、以上説明した実施形態では、前部座
席と後部座席を有する車両について説明をしたが、座席
数が増えても、同じ方式で対応が可能である。
席と後部座席を有する車両について説明をしたが、座席
数が増えても、同じ方式で対応が可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、小型な衝突センサを使
用してエアバッグシステムを実現できるので、衝突セン
サを搭載するスペースが狭い場合であっても、対応が可
能となる。また、メカニカルセンサの使用を必要としな
いので、衝突センサを安価なものとすることができる。
用してエアバッグシステムを実現できるので、衝突セン
サを搭載するスペースが狭い場合であっても、対応が可
能となる。また、メカニカルセンサの使用を必要としな
いので、衝突センサを安価なものとすることができる。
【図1】従来の側突エアバッグシステムの構成を示す
図。
図。
【図2】従来の側突センサの構成を示す図。
【図3】図1のシステムの回路構成を示す図。
【図4】本発明の側突エアバッグシステムにおける側突
センサの配置図。
センサの配置図。
【図5】本発明の実施形態1の基本的回路構成を示す
図。
図。
【図6】図5の回路を更に詳細に示す回路図。
【図7】図6の側突センサの出力信号を説明する図。
【図8】本発明の実施形態2におけるしきい値を示す
図。
図。
【図9】本発明の実施形態2の回路構成を示す図。
【図10】本発明の実施形態3の回路構成を示す図。
【図11】本発明の実施形態4における側突センサの配
置を示す図。
置を示す図。
【図12】本発明の実施形態4の回路構成を示す図。
1…車両 2…センタECU 3…Gセンサ 4…マイコン 5…第1の回路 6…第2の回路 7…バッファ回路 8…OR回路 9…AND回路 10…OR回路 11…メカニカルセンサ 12…基板 13…マイコン 15…側突ECU 40〜45…側突センサ 51〜54…スクイブ 61〜64…上流側トランジスタ 71〜74…下流側トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高須賀 礼文 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内 (72)発明者 伊豫田 紀文 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 長尾 朋喜 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D054 EE02 EE06 EE20 FF13
Claims (8)
- 【請求項1】 点火手段と電源の間に第1のスイッチ手
段と第2のスイッチ手段が接続されるエアバッグシステ
ムにおいて、 衝突センサから受信する点火信号に基づいて前記第1の
スイッチ手段の制御を行う第1の点火制御手段と、 前記衝突センサとは異なる位置に配置された衝突センサ
から受信するセーフィング用信号に基づいて前記第2の
スイッチング手段の制御を行う第2の点火制御手段と、 を具備することを特徴とするエアバッグシステム。 - 【請求項2】 前記第2の点火制御手段は、複数の衝突
センサから受信するセーフィング信号に基づいて前記制
御を行う請求項1に記載のエアバッグシステム。 - 【請求項3】 前記各衝突センサは、検出した衝突の大
きさに対して多段階の判定基準を設け、大きなGを検出
したときは前記点火信号を出力し、小さなGを検出した
ときは前記セーフィング信号を出力する請求項1に記載
のエアバッグシステム。 - 【請求項4】 前記セーフィング判定用に使用する複数
の衝突センサの一部又は全部が半導体Gセンサである請
求項2に記載のエアバッグシステム。 - 【請求項5】 前記衝突センサが、車両の前後に配置さ
れ、左右方向のGを検出する2つの衝突センサであっ
て、前記第1の点火制御手段と前記第2の点火制御手段
は、前記各衝突センサが検出した点火信号又はセーフィ
ング信号と、Gの方向に基づいて、前記第1のスイッチ
手段と前記第2のスイッチ手段を制御して、所定のエア
バッグを展開する請求項1に記載のエアバッグシステ
ム。 - 【請求項6】 前記第1の点火制御手段と前記第2の点
火制御手段の一方をマイコンにより形成し、他方をAS
ICにより形成する請求項1から5のいずれか1項に記
載のエアバッグシステム。 - 【請求項7】 異なる部位に設けられた、衝突を検知す
るための複数の衝突センサと、 エアバッグの点火手段の電源経路上に、第1のスイッチ
手段と第2のスイッチ手段とを具備するエアバッグシス
テムにおいて、 前記衝突センサのうちの、所定の衝突センサから入力さ
れる信号に基づいて、前記第1のスイッチ手段の制御を
行う第1の点火制御手段と、 前記衝突センサのうちの、該第1の点火制御手段が用い
た衝突センサとは異なる衝突センサから入力される信号
に基づいて、前記第2のスイッチ手段の制御を行う第2
の点火制御手段とを具備することを特徴とするエアバッ
グシステム。 - 【請求項8】 前記第1の点火制御手段が用いる衝突セ
ンサとは、衝突が発生した部位に近い部位に設けられた
衝突センサであることを特徴とする請求項7記載のエア
バッグシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000339527A JP2002145005A (ja) | 2000-11-07 | 2000-11-07 | エアバッグシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000339527A JP2002145005A (ja) | 2000-11-07 | 2000-11-07 | エアバッグシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002145005A true JP2002145005A (ja) | 2002-05-22 |
Family
ID=18814589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000339527A Withdrawn JP2002145005A (ja) | 2000-11-07 | 2000-11-07 | エアバッグシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002145005A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006056441A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Fujitsu Ten Ltd | エアバッグ制御装置 |
JP2010506794A (ja) * | 2006-10-16 | 2010-03-04 | オートリブ ディベロップメント エービー | 車両安全システム |
JP2010100233A (ja) * | 2008-10-27 | 2010-05-06 | Nissan Motor Co Ltd | エアバッグ制御装置及びエアバッグの駆動方法 |
JP2011098626A (ja) * | 2009-11-05 | 2011-05-19 | Keihin Corp | 車両用衝突判定装置 |
-
2000
- 2000-11-07 JP JP2000339527A patent/JP2002145005A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006056441A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Fujitsu Ten Ltd | エアバッグ制御装置 |
JP2010506794A (ja) * | 2006-10-16 | 2010-03-04 | オートリブ ディベロップメント エービー | 車両安全システム |
JP2010100233A (ja) * | 2008-10-27 | 2010-05-06 | Nissan Motor Co Ltd | エアバッグ制御装置及びエアバッグの駆動方法 |
JP2011098626A (ja) * | 2009-11-05 | 2011-05-19 | Keihin Corp | 車両用衝突判定装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080108 |