[go: up one dir, main page]

JP2002144036A - 溶接線倣い溶接用溶接電源装置 - Google Patents

溶接線倣い溶接用溶接電源装置

Info

Publication number
JP2002144036A
JP2002144036A JP2000346257A JP2000346257A JP2002144036A JP 2002144036 A JP2002144036 A JP 2002144036A JP 2000346257 A JP2000346257 A JP 2000346257A JP 2000346257 A JP2000346257 A JP 2000346257A JP 2002144036 A JP2002144036 A JP 2002144036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
signal
detection signal
circuit
oscillating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000346257A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiori Akitani
志織 秋谷
Katsuya Hisagai
克弥 久貝
Rintaro Chinen
林太郎 知念
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihen Corp filed Critical Daihen Corp
Priority to JP2000346257A priority Critical patent/JP2002144036A/ja
Publication of JP2002144036A publication Critical patent/JP2002144036A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc Welding Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接トーチをオシレートさせて溶接線に倣わ
せる溶接線倣い溶接において、溶接電源装置と溶接線を
センシングする倣い制御装置とが分離しているために、
両装置に同一機能を有する回路が重複して必要であり、
その結果コストアップになり、かつ、設置及び配線に手
間がかかる。 【解決手段】 溶接電流検出信号Id、ロボット制御装
置RCからのオシレート位置信号Op、溶接電圧検出信
号Vd、短絡/アーク判別信号Sa及びワイヤ送給速度
検出信号Wdを入力として、オシレート中心位置と溶接
線位置との位置ずれ信号Pdを出力する複合入力位置ず
れ算出回路PDHと、溶接トーチ4を溶接線に倣わせる
ために上記位置ずれ信号Pdを上記ロボット制御装置R
Cに送信すると共に上記ロボット制御装置RCからのオ
シレート位置信号Opを受信するインターフェース回路
IFSTとを具備する溶接電源装置PS。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接トーチをオシ
レートさせてチップ・被溶接物間距離の変化にともなう
電気信号を処理することによって上記溶接トーチを溶接
線に倣わせる溶接線倣い溶接に使用する溶接電源装置の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】溶接ト―チをオシレ―トさせてチップ・
被溶接物間距離の変化に対応したア―ク長の変化及びワ
イヤ突出し長の変化によって生じる溶接電流、短絡回数
等の電気信号の変化を検出し処理して溶接ト―チ位置
(オシレート中心位置)を溶接線に倣わせる溶接線倣い
溶接が従来から使用されている。以下、オシレートにと
もなう溶接電流の変化を利用した溶接線倣い溶接及び溶
接電源装置について説明する。
【0003】図2は、溶接線のセンシング方法の原理で
あるチップ・被溶接物間距離を溶接電流によって検出す
ることができることを説明するためのアーク発生部の模
式図である。以下、同図を参照して説明する。溶接ワイ
ヤ1は、溶接トーチの先端に取り付けられたチップ4a
から給電されて、被溶接物2との間にアーク3が発生す
る。同図に示すように、チップ・被溶接物間距離Lw
は、アーク長Laとワイヤ突出し長Lxとの加算値とな
る。また、溶接電圧Vwはチップ・被溶接物間の電圧値
であり、溶接電流Iwはチップ4aから被溶接物2の方
向に通電する。一般的に、消耗電極ガスシールドアーク
溶接では、定電圧特性を有する溶接電源装置が使用され
る。ここで、ワイヤ送給速度Wfが予め定めた一定の速
度であり、溶接電圧Vwが適正値であるときは、オシレ
ートによってチップ・被溶接物間距離Lwが変化しても
アーク長Laは略一定値となり、それにともないワイヤ
突出し長Lxが変化する。ここで、上述したように、溶
接電源装置が定電圧特性であるので、ワイヤ突出し長L
xが変化するとそれに略反比例してアーク発生期間の溶
接電流Iwが変化する。すなわち、チップ・被溶接物間
距離Lwが長くなると溶接電流Iwの値は小さくなり、
反対に短くなると大きくなる。したがって、チップ・被
溶接物間距離Lwの変化をアーク発生期間の溶接電流I
wの変化によって検出することができる。ただし、この
関係が成立するためには、アーク長の変動、ワイヤ送給
速度の変動等の外乱によってアーク発生状態が不安定な
状態にない(安定状態にある)ことが前提条件となる。
以下、上述したように、溶接電流Iwの変化を検出する
ことによってチップ・被溶接物間距離Lwの変化を検出
することができることを利用した溶接線のセンシング方
法について説明する。
【0004】図3は、オシレート周波数が2[Hz]の低
周波オシレートを行ったときの溶接ト―チのオシレ―ト
位置Opと溶接電流Iwとの関係を示すオシレート位置
・溶接電流関係図である。同図(A)は、オシレ−ト位
置Opと溶接電流Iwとの関係を示しており、同図
(B)は、オシレート位置Opとチップ・被溶接物間距
離Lwとの関係を示しており、同図(C)は、溶接電流
Iwの時間変化を示しており、同図(D)は、オシレー
ト位置Opの時間変化を示す。同図は被溶接物2の継手
がV開先の場合であり、オシレート中心位置Ocと溶接
線位置Wcとが位置ずれなしに一致している(以下、位
置ずれなしという)場合である。
【0005】同図(B)に示すように、溶接トーチ4を
通って溶接ワイヤ1が送給されて、被溶接物2との間に
アーク3が発生する。溶接トーチ4は、オシレート中心
位置Ocからオシレート右端位置ORへとオシレートさ
れ(以下、第1のオシレート期間という)、続けてオシ
レート右端位置ORからオシレート中心位置Ocへとオ
シレートされ(以下、第2のオシレート期間という)、
続けてオシレート中心位置Ocからオシレート左端位置
OLへとオシレートされ(以下、第3のオシレート期間
という)、続けてオシレート左端位置OLからオシレー
ト中心位置Ocへとオシレートされる(以下、第4のオ
シレート期間という)。
【0006】 第1のオシレート期間 オシレート中心位置Ocでは、同図(B)に示すよう
に、チップ・被溶接物間距離は最大値Lw10[mm]であ
り、同図(A)に示すように、それに対応して溶接電流
は最小値Iw10[A]となる。右方向へのオシレート中
は、チップ・被溶接物間距離Lwは徐々に短くなり、溶
接電流Iwは徐々に大きくなる。オシレート右端位置O
Rに達すると、チップ・被溶接物間距離は最小値Lw11
「mm」となり、溶接電流は最大値Iw11[A]となる。
【0007】 第2のオシレート期間 オシレート右端位置ORから左方向へのオシレート中
は、同図(B)に示すように、チップ・被溶接物間距離
Lwは徐々に長くなり、同図(A)に示すように、溶接
電流Iwは徐々に小さくなる。オシレート中心位置Oc
に達すると、項で前述したように、チップ・被溶接物
間距離は最大値Lw10「mm」となり、溶接電流は最小値
Iw10[A]となる。
【0008】 第3のオシレート期間 オシレート中心位置Ocから左方向へのオシレート中
は、同図(B)に示すように、チップ・被溶接物間距離
Lwは徐々に短くなり、同図(A)に示すように、溶接
電流Iwは徐々に大きくなる。オシレート左端位置OL
に達すると、項で前述したオシレート右端位置ORの
ときと同様に、チップ・被溶接物間距離は最小値Lw11
「mm」となり、溶接電流は最大値Iw11[A]となる。
【0009】 第4のオシレート期間 オシレート左端位置OLから右方向へのオシレート中
は、同図(B)に示すように、チップ・被溶接物間距離
Lwは徐々に長くなり、同図(A)に示すように、溶接
電流Iwは徐々に小さくなる。オシレート中心位置Oc
に達すると、項で前述したように、チップ・被溶接物
間距離は最大値Lw10「mm」となり、溶接電流は最小値
Iw10[A]となる。上記〜項の動作をオシレート
1周期として、溶接中繰り返す。
【0010】ここで同図(B)から明らかなように、溶
接線位置Wcは、チップ・被溶接物間距離Lwがオシレ
ート1周期中最大値Lw10となるオシレート位置Opと
なり、このときの溶接電流Iwはオシレート1周期中最
小値Iw10となる。したがって、溶接電流Iwを検出し
てその値がオシレート1周期中最小値となるオシレート
位置Opを判別することによって、溶接線位置Wcをセ
ンシングすることができる。同図の場合、溶接電流Iw
がオシレート1周期中最小値となるオシレート位置Op
はオシレート中心位置Ocであるので、この位置が溶接
線位置Wcとなる。
【0011】次に、同図(C)及び(D)について説明
する。時刻t1〜t2の期間は、上記項の第1のオシ
レート期間に相当する。この期間中は、同図(D)に示
すように、オシレート位置Opはオシレート中心位置O
cからオシレート右端位置ORに変化して、それに対応
して同図(C)に示すように、溶接電流Iwは最小値I
w10[A]から最大値Iw11[A]に変化する。続いて、
時刻t2〜t3の期間は、上記項の第2のオシレート
期間に相当する。この期間中は、同図(D)に示すよう
に、オシレート位置Opはオシレート右端位置ORから
オシレート中心位置Ocに変化して、それに対応して同
図(C)に示すように、溶接電流Iwは最大値Iw11
[A]から最小値Iw10[A]に変化する。
【0012】続いて、時刻t3〜t4の期間は、上記
項の第3のオシレート期間に相当する。この期間中は、
同図(D)に示すように、オシレート位置Opはオシレ
ート中心位置Ocからオシレート左端位置OLに変化し
て、それに対応して同図(C)に示すように、溶接電流
Iwは最小値Iw10[A]から最大値Iw11[A]に変化
する。続いて、時刻t4〜t5の期間は、上記項の第
4のオシレート期間に相当する。この期間中は、同図
(D)に示すように、オシレート位置Opはオシレート
左端位置OLからオシレート中心位置Ocに変化して、
それに対応して同図(C)に示すように、溶接電流Iw
は最大値Iw11[A]から最小値Iw10[A]に変化す
る。
【0013】ここで、オシレートの振幅(左端から右端
までの距離)をOw[mm]とすると、オシレート中心位
置Ocは常に0[mm]であり、オシレート右端位置OR
=Ow/2[mm]であり、オシレート左端位置OL=−
Ow/2[mm]となる。すなわち、オシレート位置Op
の符号が正のときは、オシレートOpがオシレート中心
位置から右側の位置にあることを示しており、負のとき
はオシレートOpがオシレート中心位置から左側の位置
にあることを示す。
【0014】図4は、前述した図3と同一条件において
オシレート中心位置Ocが溶接線位置WcからCd1[m
m]だけ右側に位置ずれ(以下、右位置ずれという)し
ているときの溶接ト―チのオシレ―ト位置Opと溶接電
流Iwとの関係を示すオシレート位置・溶接電流関係図
である。同図(A)は、オシレ−ト位置Opと溶接電流
Iwとの関係を示しており、同図(B)は、オシレート
位置Opとチップ・被溶接物間距離Lwとの関係を示し
ており、同図(C)は、溶接電流Iwの時間変化を示し
ており、同図(D)は、オシレート位置Opの時間変化
を示す。以下、同図を参照して説明する。
【0015】 第1のオシレート期間 オシレート中心位置Ocでは、同図(B)に示すよう
に、チップ・被溶接物間距離はLw20[mm]であり、そ
れに対応して同図(A)に示すように、溶接電流はIw2
0[A]となる。右方向へのオシレート中は、チップ・
被溶接物間距離Lwは徐々に短くなり、溶接電流Iwは
徐々に大きくなる。オシレート右端位置ORに達する
と、チップ・被溶接物間距離は最小値Lw21「mm」とな
り、溶接電流は最大値Iw21[A]となる。
【0016】 第2のオシレート期間 オシレート右端位置ORから左方向へのオシレート中
は、同図(B)に示すように、チップ・被溶接物間距離
Lwは徐々に長くなり、同図(A)に示すように、溶接
電流Iwは徐々に小さくなる。オシレート中心位置Oc
に達すると、項で前述したように、チップ・被溶接物
間距離はLw20「mm」となり、溶接電流はIw20[A]と
なる。
【0017】 第3のオシレート期間 オシレート中心位置Ocから左方向へのオシレート中
は、同図(B)に示すように、チップ・被溶接物間距離
Lwは徐々に長くなり、オシレート位置Op=−Cd1
[mm]において最大値Lw22[mm]になり、それ以降は
短くなり、オシレート左端位置OLに達するとLw223[m
m]になる。他方、同図(A)に示すように、溶接電流
Iwは徐々に小さくなり、オシレート位置Op=−Cd1
[mm]において最小値Iw22[A]となり、それ以降は
徐々に大きくなり、オシレート左端位置OLに達すると
Iw23[A]となる。
【0018】 第4のオシレート期間 オシレート左端位置OLから右方向へのオシレート中
は、同図(B)に示すように、チップ・被溶接物間距離
Lwは徐々に長くなり、オシレート位置Op=−Cd1
[mm]において最大値Lw22[mm]になり、それ以降は
短くなり、オシレート中心位置Ocに達するとLw20[m
m]になる。他方、同図(A)に示すように、溶接電流
Iwは徐々に小さくなり、オシレート位置Op=−Cd1
[mm]において最小値Iw22[A]となり、それ以降は
徐々に大きくなり、オシレート中心位置Ocに達すると
Iw20[A]となる。
【0019】同図(A)において、溶接電流Iwがオシ
レート1周期中最小値となるオシレート位置Op=−C
d1[mm]を判別することによって、溶接線位置Wcをセ
ンシングすることができる。したがって、同図の場合
は、オシレート中心位置Ocは溶接線位置WcからCd1
[mm]だけ右位置ずれしていることがセンシングでき
る。
【0020】次に、同図(C)及び(D)について説明
する。時刻t1〜t2の期間は、上記項の第1のオシ
レート期間に相当する。この期間中は、同図(D)に示
すように、オシレート位置Opはオシレート中心位置O
cからオシレート右端位置ORに変化して、それに対応
して同図(C)に示すように、溶接電流IwはIw20
[A]からLw21[A]に変化する。続いて、時刻t2
〜t3の期間は、上記項の第2のオシレート期間に相
当する。この期間中は、同図(D)に示すように、オシ
レート位置Opはオシレート右端位置ORからオシレー
ト中心位置Ocに変化して、それに対応して同図(C)
に示すように、溶接電流IwはIw21[A]からIw20
[A]に変化する。
【0021】続いて、時刻t3〜t4の期間は、上記
項の第3のオシレート期間に相当する。この期間中は、
同図(D)に示すように、オシレート位置Opはオシレ
ート中心位置Ocからオシレート左端位置OLに変化し
て、それに対応して同図(C)に示すように、溶接電流
IwはIw20[A]から最小値Iw22[A]を経過してI
w23[A]に変化する。続いて、時刻t4〜t5の期間
は、上記項の第4のオシレート期間に相当する。この
期間中は、同図(D)に示すように、オシレート位置O
pはオシレート左端位置OLからオシレート中心位置O
cに変化して、それに対応して同図(C)に示すよう
に、溶接電流IwはIw23[A]から最小値Iw22[A]
を経過してIw20[A]に変化する。
【0022】さらに、オシレート中心位置Ocが溶接線
位置Wcから左側にずれる左位置ずれの場合も、前述し
た図4の説明の左右を入れ替えると同様に考えることが
でき、溶接電流Iwを検出してその値がオシレート1周
期中最小値となるオシレート位置Opを判別することに
よって、溶接線位置Wcをセンシングすることができ
る。そして、オシレート中心位置Ocと上記の判別した
溶接線位置Wcとの位置ずれ距離Cdを位置ずれ信号P
dとして算出して、それが零となるようにオシレート中
心位置Ocを遷移させることによって溶接トーチを溶接
線に倣わせることができる。
【0023】しかしながら、上記の溶接線のセンシング
方法は、オシレート周波数が0.2[Hz]以上3[Hz]
以下程度の低周波オシレート時に適用することができる
が、3[Hz]を超える高周波オシレート時には適用する
ことができない。その理由は、高周波オシレート時に
は、ワイヤ溶融速度よりも溶接トーチの移動速度の方が
速くなるために、前述した図3(A)及び図4(A)に
示すように、オシレートにともなう溶接電流Iwの変化
の軌跡が直線にはならず、溶接電流Iwの最小値のオシ
レート位置Opが溶接線位置Wcと一致しなくなるため
である。そこで、高周波オシレート時における溶接線の
センシング方法について以下説明する。
【0024】図5は、10[Hz]の高周波オシレート
時における前述した図4(A)に対応するオシレート位
置・溶接電流関係図である。同図は、図4と同様に、オ
シレート中心位置Ocが溶接線位置WcからCd1[mm]
だけ右位置ずれしている場合である。以下、同図を参照
して説明する。
【0025】オシレート中心位置Ocからオシレート右
端位置ORへの第1のオシレート期間中は、溶接電流I
wの軌跡はA点からB点へと移動する。続いて、オシレ
ート右端位置ORからオシレート中心位置Ocへの第2
のオシレート期間中は、溶接電流Iwの軌跡はB点から
C点へと移動する。続いて、オシレート中心位置Ocか
らオシレート左端位置OLへの第3のオシレート期間中
は、溶接電流Iwの軌跡はC点からD点を経由してE点
へと移動する。続いて、オシレート左端位置OLからオ
シレート中心位置Ocへの第4のオシレート期間中は、
溶接電流Iwの軌跡はE点からD点を経由してA点へと
戻る。オシレート1周期ごとに、上記の動作を繰り返
す。同図から明らかなように、溶接電流Iwの最小値の
オシレート位置Opと溶接線位置Wc(D点)とは一致
しないために、上述した低周波オシレート時と同様の溶
接線のセンシング方法は適用することができない。
【0026】この場合のセンシング方法の一例として、
溶接電流Iwの積分値による方法がある。すなわち、第
1のオシレート期間中の溶接電流Iwの時間積分値S1
(A点、B点、OR点、Oc点及びA点で囲まれた部分
の面積)を算出し、続けて第2のオシレート期間中の溶
接電流Iwの時間積分値S2(B点、C点、Oc点、O
R点及びB点で囲まれた部分の面積)を算出し、続けて
第3のオシレート期間中の溶接電流Iwの時間積分値S
3(C点、D点、E点、OL点、Oc点及びC点で囲ま
れた部分の面積)を算出し、続けて第4のオシレート期
間中の溶接電流Iwの時間積分値S4(E点、D点、A
点、Oc点、OL点及びE点で囲まれた部分の面積)を
算出して、それらの積分値S1〜S4を入力として次式
で定義される位置ずれ積分値Sdを算出する。 Sd=(S2−S1)−(S4−S3) (1)式
【0027】この(1)式において、右側積分値SR=
S2−S1とすると、右側積分値SRは、同図に示すよ
うに、右下がり斜線で示すA点、B点、C点及びA点で
囲まれた部分の面積となる。また、上記(1)式におい
て、左側積分値SL=S4−S3とすると、左側積分値
SLは、同図に示すように、右下がり斜線で示すD点、
E点、D点で囲まれた部分の面積SL2から左下がり斜
線で示すC点、D点、A点及びC点で囲まれた部分の面
積SL1を減算した値SL2−SL1となる。すなわ
ち、左側積分値SL=SL2−SL1となる。ここで、
上記の右側積分値SR及び左側積分値SLを上記(1)
式に代入すると、位置ずれ積分値Sdは次式となる。
【0028】同図から明らかなように、(SR+SL
1)>SL2であるので、右位置ずれの場合の位置ずれ
積分値Sdは正数となり、その絶対値は位置ずれ距離C
dに比例する。逆に、左位置ずれの場合の位置ずれ積分
値Sdは負数となり、その絶対値は位置ずれ距離Cdに
比例する。したがって、高周波オシレート時の溶接線の
センシング方法は、上記の位置ずれ積分値Sdを算出し
て、それを位置ずれ信号Pdとすることによって行うこ
とができる。そして、この位置ずれ信号Pdが零となる
ようにオシレート中心位置Ocを遷移させることによっ
て溶接トーチを溶接線に倣わせることができる。
【0029】図6は、上述した従来技術の溶接線倣い溶
接のための溶接装置(以下、倣い溶接装置という)の構
成図である。以下、同図を参照して説明する。倣い溶接
装置は、溶接電圧Vwを出力して溶接電流Iwを通電す
る溶接電源装置PS、溶接トーチ4を移動させるマニュ
ピュレータRM、その動作制御を行うロボット制御装置
RC及び溶接線をセンシングして位置ずれ信号Pdを出
力する倣い制御装置ASから構成される。以下、これら
の装置について説明する。
【0030】ロボット制御装置RCは、教示データに基
づいてマニュピュレータRMの動作を制御するための動
作制御信号Mcを出力すると共に、電圧設定信号Vs、
送給速度設定信号Ws、図示していない溶接開始信号等
を溶接電源装置PSとの間で通信する。同時に、倣い制
御装置ASとの間で、前述したオシレート位置信号Op
及び位置ずれ信号Pdを通信する。ロボット制御装置R
Cは、この位置ずれ信号Pdを入力として、オシレート
中心位置Ocを溶接線位置Wcに一致させるために、上
記の動作制御信号Mcを修正する。マニュピュレータR
Mは、溶接ワイヤ1を送給するワイヤ送給装置5及び溶
接トーチ4を搭載して、上記の動作制御信号Mcに従っ
て溶接トーチ4をオシレートさせながら移動させる。そ
して、溶接ワイヤ1と被溶接物2との間でアークが発生
する。
【0031】倣い制御装置ASは、倣い制御信号通信イ
ンターフェース回路IFT、第2の溶接電流検出回路I
D2及び位置ずれ算出回路PDから形成される。倣い制
御信号通信インターフェース回路IFTは、前述したよ
うに、倣い制御を行うための信号であるロボット制御装
置RCとの間でオシレート位置信号Op及び位置ずれ信
号Pdを通信する。第2の溶接電流検出回路ID2は、
溶接電流Iwを検出して、溶接電流検出信号Id2を出力
する。位置ずれ算出回路PDは、上記のオシレート位置
信号Op及び溶接電流検出信号Id2を入力として、オシ
レート中心位置Ocと溶接線位置Wcとの位置ずれ距離
Cdに対応した位置ずれ信号Pdを算出して出力する。
この位置ずれ信号Pdの算出方法には、図3及び図4の
説明の項で前述したように、低周波オシレート時におい
て位置ずれ距離Cdを算出する方法、又は図5の説明の
項で前述したように、高周波オシレート時において位置
ずれ積分値Sdを算出する方法がある。この算出処理の
詳細は、図7の説明の項で後述する。
【0032】溶接電源装置PSは、前述したように、定
電圧特性を有する消耗電極ガスシールドアーク溶接用の
溶接電源装置であり、以下の回路ブロックから成る。商
用電源ACは、溶接電源装置PSの入力電源であり、通
常は交流3相200[V]が使用されることが多い。出
力制御回路INVは、上記の商用電源ACを入力として
出力制御を行い、アーク負荷に適した溶接電圧Vwを出
力する。一般的には、この出力制御回路INVとして
は、インバータ制御回路、チョッパ制御回路、サイリス
タ位相制御回路等が慣用されている。例えば、インバー
タ制御回路は、以下の回路から形成される。すなわち、
上記の商用電源ACを整流する1次側整流回路と、整流
されたリップルのある電圧を平滑する平滑回路と、平滑
された直流電圧を高周波交流に変換するインバータ回路
と、高周波交流をアーク負荷に適した電圧に降圧する高
周波変圧器と、降圧された交流を再び整流する2次側整
流回路と、整流されたリップルのある直流を平滑する直
流リアクトルとから形成されており、後述するドライブ
信号Dvに従って上記のインバータ回路を形成する複数
組のパワートランジスタが制御されて出力制御が行われ
る。
【0033】溶接電圧検出回路VDは、溶接電圧Vwを
検出して、溶接電圧検出信号Vdを出力する。設定信号
通信インターフェース回路IFSは、溶接電源装置PS
への設定信号となる電圧設定信号Vs及び送給速度設定
信号Wsをロボット制御装置RCから受信する。誤差増
幅回路EAは、上記の溶接電圧検出信号Vdと電圧設定
信号Vsとの誤差を増幅して、誤差増幅信号Eaを出力
する。このフィードバック制御によって、溶接電源装置
の外部特性は定電圧特性に制御される。ドライブ回路D
Vは、上記の誤差増幅信号Eaに従って、前述したパワ
ートランジスタを駆動するドライブ信号Dvを出力す
る。
【0034】ワイヤ送給速度検出回路WDは、ワイヤ送
給速度Wfを検出して、ワイヤ送給速度検出信号Wdを
出力する。この検出方法には、送給モータの電機子電圧
を検出する方法、送給モータにエンコーダを取り付けて
使用する方法等がある。送給制御回路FCは、前述した
送給速度設定信号Wsと上記のワイヤ送給速度検出信号
Wdとが等しくなるように送給制御信号Fcをワイヤ送
給装置5に出力して、ワイヤ送給速度Wfを制御する。
【0035】溶接電流検出回路IDは、溶接電流Iwを
検出して、溶接電流検出信号Idを出力する。短絡/ア
ーク判別回路SAは、前述した溶接電圧検出信号Vdを
入力として溶接ワイヤ1と被溶接物2との間が短絡状態
又はアーク発生状態かを判別して、短絡/アーク判別信
号Saを出力する。過電流保護回路OCPは、上記の溶
接電流検出信号Id及び短絡/アーク判別信号Saを入
力として、短絡期間中の溶接電流検出信号Idの値が予
め定めた過電流保護値を超えたときは過電流保護信号O
cpを出力する。この過電流保護信号Ocpが前述したドラ
イブ回路DVに入力されると、ドライブ信号Dvは停止
して、過電流保護値以上の溶接電流Iwが通電しないよ
うに出力が制御される。
【0036】図7は、前述した倣い制御装置ASに搭載
された位置ずれ算出回路PDの位置ずれ算出処理を示す
フローチャートである。この位置ずれ算出回路PDは、
オシレート位置信号Op及び溶接電流検出信号Id2を入
力として、位置ずれ信号Pdを出力する位置ずれ算出処
理を行う。同図は、図3及び図4の説明の項で前述した
低周波オシレート時において位置ずれ距離Cdを位置ず
れ信号Pdとして算出する場合を例示する。以下、同図
を参照して説明する。
【0037】ステップST1において、数[μs]〜数
[ms]程度に予め定めた処理周期Tsごとに、上述し
た溶接電流検出信号Id2及びオシレート位置信号Opを
入力する。ステップST2において、上記の溶接電流検
出信号Id2の移動平均値Iaを演算する。移動平均を行
う理由は、前述した出力制御回路INVを形成するイン
バータ制御回路等から発生する検出信号に含まれる高周
波ノイズ成分を除去して、オシレートにともなう溶接電
流Iwの変化を正確に検出するためである。ステップS
T3において、処理周期Tsごとに上記の移動平均値I
aとオシレート位置信号Opとを1組として記憶する。
【0038】ステップST4において、溶接トーチのオ
シレートの1周期が終了したかを判定して、YESなら
ばステップST5に進み、NOならばステップST1に
戻る。上記のステップST1〜ST4によって、オシレ
ート1周期間の処理周期Tsごとの移動平均値Iaとオ
シレート位置信号Opとを1組とする時系列信号が記憶
される。ステップST5において、上記の記憶された時
系列信号の中で移動平均値Iaが最小値のときのオシレ
ート位置信号Opmを判別する。このオシレート位置信号
Opmが溶接線位置Wcとなり、位置ずれ距離Cdが算出
される。
【0039】ステップST6において、上記のオシレー
ト位置信号Opmを位置ずれ信号Pdに代入して、出力す
る。ステップST7において、溶接線倣い溶接が終了か
を判定して、YESならば処理を終了し、NOならばス
テップST1に戻る。なお、一点鎖線で囲んだ上記のス
テップST1〜ST3の処理を、時系列信号記憶処理と
いうことにする。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】図6の説明の項で前述
したように、従来技術の倣い溶接装置では、溶接線のセ
ンシングは独立した倣い制御装置ASによって行われ
る。このために、倣い溶接装置には、同じ機能を有する
溶接電流Iwを検出するための溶接電流検出回路ID2
及びID、信号を送受信するための通信インターフェー
ス回路IFT及びIFS並びに回路を搭載するためのケ
ースが、溶接電源装置PSと倣い制御装置ASとに重複
して必要となり、その結果コストアップとなっている。
また、倣い制御装置ASには、溶接電流を検出するため
の溶接ケーブルの配線及びロボット制御装置RCとの間
の通信ケーブルの配線が必要であり、それらの敷設には
手間がかかる。
【0041】また、後述するように、溶接線のセンシン
グ精度を向上させるために倣い制御装置ASの位置ずれ
算出回路PDの入力信号として溶接電圧検出信号Vd、
短絡/アーク判別信号Sa及びワイヤ送給速度検出信号
Wdを追加する場合には、倣い制御装置ASに溶接電圧
検出回路VD、短絡/アーク判別回路SA及びワイヤ送
給速度検出回路WDを溶接電源装置PSと重複して搭載
する必要がある。このために、されにコストアップとな
り、かつ、追加される回路への入力信号の配線に手間が
かかる。
【0042】そこで、本発明では、溶接電源装置PSと
倣い制御装置ASとの同一機能を有する回路の重複搭載
を回避することによってコスト及び設置の手間の低減を
図ることができる溶接線倣い溶接用の溶接電源装置を提
供する。
【0043】
【課題を解決するための手段】出願時の請求項1の発明
は、図8に示すように、産業用のロボット制御装置RC
によって動作制御されるマニュピュレータRMに取り付
けられた溶接トーチ4をオシレートさせてチップ・被溶
接物間距離Lwの変化にともなう電気信号を処理するこ
とによって上記溶接トーチ4を溶接線に倣わせながら行
う消耗電極ガスシールドアーク溶接に使用する溶接電源
装置において、溶接電流Iwの検出信号Id及び上記ロ
ボット制御装置RCからのオシレート位置信号Opを入
力としてオシレート中心位置Ocと溶接線位置Wcとの
位置ずれ距離Cdに対応した位置ずれ信号Pdを出力す
る位置ずれ算出回路PDと、上記溶接トーチ4を溶接線
に倣わせるために上記位置ずれ信号Pdを上記ロボット
制御装置RCに送信し上記ロボット制御装置RCからの
オシレート位置信号Opを受信するインターフェース回
路IFSTとを具備する溶接電源装置である。
【0044】出願時の請求項2の発明は、図9及び図1
0に示すように、産業用のロボット制御装置RCによっ
て動作制御されるマニュピュレータRMに取り付けられ
た溶接トーチ4をオシレートさせてチップ・被溶接物間
距離Lwの変化にともなう電気信号を処理することによ
って上記溶接トーチ4を溶接線に倣わせながら行う消耗
電極ガスシールドアーク溶接にあって、溶接電流Iwの
検出信号Id及び溶接電圧Vwの検出信号Vdによって
出力を制御する上記溶接線倣い溶接に使用する溶接電源
装置において、上記溶接電流Iwの検出信号Id及び上
記ロボット制御装置RCからのオシレート位置信号Op
及び上記溶接電圧Vwの検出信号Vdを入力としてオシ
レート中心位置Ocと溶接線位置Wcとの位置ずれ距離
Cdに対応した位置ずれ信号Pdを出力する電流・電圧
入力位置ずれ算出回路PDIVと、上記溶接トーチ4を
溶接線に倣わせるために上記位置ずれ信号Pdを上記ロ
ボット制御装置RCに送信し上記ロボット制御装置RC
からのオシレート位置信号Opを受信するインターフェ
ース回路IFSTとを具備する溶接電源装置である。
【0045】出願時の請求項3の発明は、図11及び図
12に示すように、産業用のロボット制御装置RCによ
って動作制御されるマニュピュレータRMに取り付けら
れた溶接トーチ4をオシレートさせてチップ・被溶接物
間距離Lwの変化にともなう電気信号を処理することに
よって上記溶接トーチ4を溶接線に倣わせながら行う消
耗電極ガスシールドアーク溶接にあって、溶接電流Iw
の検出信号Id及び溶接電圧Vwの検出信号Vd及び溶
接ワイヤ1と被溶接物2との間が短絡状態又はアーク発
生状態であることを判別する短絡/アーク判別信号Sa
によって出力を制御する上記溶接線倣い溶接に使用する
溶接電源装置において、上記溶接電流Iwの検出信号I
d及び上記ロボット制御装置RCからのオシレート位置
信号Op及び上記短絡/アーク判別信号Saを入力とし
てオシレート中心位置Ocと溶接線位置Wcとの位置ず
れ距離Cdに対応した位置ずれ信号Pdを出力する電流
・短絡入力位置ずれ算出回路PDISと、上記溶接トー
チ4を溶接線に倣わせるために上記位置ずれ信号Pdを
上記ロボット制御装置RCに送信し上記ロボット制御装
置RCからのオシレート位置信号Opを受信するインタ
ーフェース回路IFSTとを具備する溶接電源装置であ
る。
【0046】出願時の請求項4の発明は、図13及び図
14に示すように、産業用のロボット制御装置RCによ
って動作制御されるマニュピュレータRMに取り付けら
れた溶接トーチ4をオシレートさせてチップ・被溶接物
間距離Lwの変化にともなう電気信号を処理することに
よって上記溶接トーチ4を溶接線に倣わせながら行う消
耗電極ガスシールドアーク溶接にあって、ワイヤ送給速
度Wfの検出信号Wdによって溶接ワイヤ1の送給速度
を制御すると共に、溶接電流Iwの検出信号Id及び溶
接電圧Vwの検出信号Vdによって出力を制御する上記
溶接線倣い溶接に使用する溶接電源装置において、上記
溶接電流Iwの検出信号Id及び上記ロボット制御装置
RCからのオシレート位置信号Op及び上記ワイヤ送給
速度Wfの検出信号Wdを入力としてオシレート中心位
置Ocと溶接線位置Wcとの位置ずれ距離Cdに対応し
た位置ずれ信号Pdを出力する電流・送給速度入力位置
ずれ算出回路PDIWと、上記溶接トーチ4を溶接線に
倣わせるために上記位置ずれ信号Pdを上記ロボット制
御装置RCに送信し上記ロボット制御装置RCからのオ
シレート位置信号Opを受信するインターフェース回路
IFSTとを具備する溶接電源装置である。
【0047】出願時の請求項5の発明は、図15及び図
16に示すように、産業用のロボット制御装置RCによ
って動作制御されるマニュピュレータRMに取り付けら
れた溶接トーチ4をオシレートさせてチップ・被溶接物
間距離Lwの変化にともなう電気信号を処理することに
よって上記溶接トーチ4を溶接線に倣わせながら行う消
耗電極ガスシールドアーク溶接にあって、ワイヤ送給速
度Wfの検出信号Wdによって溶接ワイヤ1の送給速度
を制御すると共に、溶接電流Iwの検出信号Id及び溶
接電圧Vwの検出信号Vd及び溶接ワイヤ1と被溶接物
2との間が短絡状態又はアーク発生状態であることを判
別する短絡/アーク判別信号Saによって出力を制御す
る上記溶接線倣い溶接に使用する溶接電源装置におい
て、上記溶接電流Iwの検出信号Id及び上記ロボット
制御装置RCからのオシレート位置信号Op及び上記溶
接電圧Vwの検出信号Vd及び上記短絡/アーク判別信
号Sa及び上記ワイヤ送給速度Wfの検出信号Wdを入
力としてオシレート中心位置Ocと溶接線位置Wcとの
位置ずれ距離Cdに対応した位置ずれ信号Pdを出力す
る複合入力位置ずれ算出回路PDHと、上記溶接トーチ
4を溶接線に倣わせるために上記位置ずれ信号Pdを上
記ロボット制御装置RCに送信し上記ロボット制御装置
RCからのオシレート位置信号Opを受信するインター
フェース回路IFSTとを具備する溶接電源装置であ
る。
【0048】出願時の請求項6の発明は、図9及び図1
0に示すように、出願時の請求項2に記載する電流・電
圧入力位置ずれ算出回路PDIが、溶接電流Iwの検出
信号Id及びロボット制御装置RCからのオシレート位
置信号Op及び溶接電圧Vwの検出信号Vdを入力とし
て、上記溶接電圧Vwの検出信号Vdが予め定めた電圧
変動幅ΔVwの範囲内にあるときの上記オシレート位置
信号Opに対応した上記溶接電流Iwの検出信号Idに
よってオシレート中心位置Ocと溶接線位置Wcとの位
置ずれ距離Cdに対応した位置ずれ信号Pdを出力する
電流・電圧入力位置ずれ算出回路PDIVである出願時
の請求項2の溶接電源装置である。
【0049】出願時の請求項7の発明は、図11及び図
12に示すように、出願時の請求項3に記載する電流・
短絡入力位置ずれ算出回路PDISが、溶接電流Iwの
検出信号Id及びロボット制御装置RCからのオシレー
ト位置信号Op及び短絡/アーク判別信号Saを入力と
して、上記短絡/アーク判別信号Saがアーク発生状態
の信号であるときの上記オシレート位置信号Opに対応
した上記溶接電流Iwの検出信号Idによってオシレー
ト中心位置Ocと溶接線位置Wcとの位置ずれ距離Cd
に対応して位置ずれ信号Pdを出力する電流・短絡入力
位置ずれ算出回路PDISである出願時の請求項3の溶
接電源装置である。
【0050】出願時の請求項8の発明は、図13及び図
14に示すように、出願時の請求項4に記載する電流・
送給速度入力位置ずれ算出回路PDIWが、溶接電流I
wの検出信号Id及びロボット制御装置RCからのオシ
レート位置信号Op及びワイヤ送給速度Wfの検出信号
Wdを入力として、上記ワイヤ送給速度Wfの検出信号
Wdが予め定めた送給速度変動幅ΔWfの範囲内である
ときの上記オシレート位置信号Opに対応した上記溶接
電流Iwの検出信号Idによってオシレート中心位置O
cと溶接線位置Wcとの位置ずれ距離Cdに対応した位
置ずれ信号Pdを出力する電流・送給速度入力位置ずれ
算出回路PDIWである出願時の請求項4の溶接電源装
置である。
【0051】出願時の請求項9の発明は、図15及び図
16に示すように、出願時の請求項5に記載する複合入
力位置ずれ算出回路PDHが、溶接電流Iwの検出信号
Id及びロボット制御装置RCからのオシレート位置信
号Op及び溶接電圧Vwの検出信号Vd及び短絡/アー
ク判別信号Sa及びワイヤ送給速度Wfの検出信号Wd
を入力として、上記溶接電圧Vwの検出信号Vdが予め
定めた電圧変動幅ΔVwの範囲内にありかつ上記短絡/
アーク判別信号Saがアーク発生状態の信号でありかつ
上記ワイヤ送給速度Wfの検出信号Wdが予め定めた送
給速度変動幅ΔWfの範囲内であるときの上記オシレー
ト位置信号Opに対応した上記溶接電流Iwの検出信号
Idによってオシレート中心位置Ocと溶接線位置Wc
との位置ずれ距離Cdに対応した位置ずれ信号Pdを出
力する複合入力位置ずれ算出回路PDHである出願時の
請求項5の溶接電源装置である。
【0052】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例は、図
1(後述する図15と同一の図面)に示すように、産業
用のロボット制御装置RCによって動作制御されるマニ
ュピュレータRMに取り付けられた溶接トーチ4をオシ
レートさせてチップ・被溶接物間距離Lwの変化にとも
なう電気信号を処理することによって上記溶接トーチ4
を溶接線に倣わせながら行う消耗電極ガスシールドアー
ク溶接にあって、ワイヤ送給速度Wfの検出信号Wdに
よって溶接ワイヤ1の送給速度を制御すると共に、溶接
電流Iwの検出信号Id及び溶接電圧Vwの検出信号V
d及び溶接ワイヤ1と被溶接物2との間が短絡状態又は
アーク発生状態であることを判別する短絡/アーク判別
信号Saによって出力を制御する上記溶接線倣い溶接に
使用する溶接電源装置において、上記溶接電流Iwの検
出信号Id及び上記ロボット制御装置RCからのオシレ
ート位置信号Op及び上記溶接電圧Vwの検出信号Vd
及び上記短絡/アーク判別信号Sa及び上記ワイヤ送給
速度Wfの検出信号Wdを入力として、上記溶接電圧V
wの検出信号Vdが予め定めた電圧変動幅ΔVwの範囲
内にありかつ上記短絡/アーク判別信号Saがアーク発
生状態の信号でありかつ上記ワイヤ送給速度Wfの検出
信号Wdが予め定めた送給速度変動幅ΔWfの範囲内で
あるときの上記オシレート位置信号Opに対応した上記
溶接電流Iwの検出信号Idによってオシレート中心位
置Ocと溶接線位置Wcとの位置ずれ距離Cdに対応し
た位置ずれ信号Pdを出力する複合入力位置ずれ算出回
路PDHと、上記溶接トーチ4を溶接線に倣わせるため
に上記位置ずれ信号Pdを上記ロボット制御装置RCに
送信し上記ロボット制御装置RCからのオシレート位置
信号Opを受信するインターフェース回路IFSTとを
具備する溶接電源装置である。
【0053】
【実施例】[実施例1]以下に説明する実施例1の発明
は、出願時の請求項1の発明と対応している。実施例1
の発明は、前述した位置ずれ算出回路PDを溶接電源装
置PSに電流入力位置ずれ算出回路PDIとして内蔵し
た発明である。したがって、実施例1の倣い溶接装置に
は倣い制御装置ASが不要であり、それ以外の溶接電源
装置PS、ロボット制御装置RC、マニュピュレータR
Mから構成される。以下、実施例1の溶接電源装置PS
について説明する。
【0054】図8は、実施例1の発明を示す溶接線倣い
溶接用の溶接電源装置のブロック図である。同図におい
て、前述した図6と同一の回路ブロックには同一符号を
付しており、それらの説明は省略する。以下、点線で囲
んだ図6とは異なる回路ブロックである設定・倣い制御
信号通信インターフェース回路IFST及び電流入力位
置ずれ算出回路PDIについて、同図を参照して説明す
る。
【0055】設定・倣い制御信号通信インターフェース
回路IFSTは、前述した従来技術の溶接電源装置Pに
内蔵の設定信号通信インターフェース回路IFSの機能
と、前述した倣い制御装置ASに内蔵の倣い制御信号通
信インターフェース回路IFTの機能とを併合したイン
ターフェース回路であって、本発明の溶接電源装置PS
に内蔵される。したがって、このインターフェース回路
IFSTでは、電圧設定信号Vs、送給速度設定信号W
s及びオシレート位置信号Opをロボット制御装置RC
から受信し、位置ずれ信号Pdをロボット制御装置RC
へ送信する。実施例1の電流入力位置ずれ算出回路PD
Iは、図6で前述した溶接電流検出信号Id及び上記の
オシレート位置信号Opを入力として、オシレート中心
位置Ocと溶接線位置Wcとの位置ずれ距離Cdに対応
した位置ずれ信号Pdを出力する。この位置ずれ信号P
dを算出する処理は、前述した図7と同一である。
【0056】[実施例2]以下に説明する実施例2の発
明は、出願時の請求項2及び請求項6の発明と対応して
いる。実施例2の発明は、前述した位置ずれ算出回路P
Dを溶接電源装置PSに電流・電圧入力位置ずれ算出回
路PDIVとして内蔵し、かつ、センシング精度を向上
させるために入力信号として溶接電圧検出信号Vdを追
加した発明である。また、実施例1と同様に、実施例2
の倣い溶接装置には倣い制御装置ASが不要であり、そ
れ以外の溶接電源装置PS、ロボット制御装置RC、マ
ニュピュレータRMから構成される。以下、実施例2の
溶接電源装置PSについて説明する。
【0057】図9は、実施例2の発明を示す溶接線倣い
溶接用の溶接電源装置のブロック図である。同図におい
て、前述した図8と同一の回路ブロックには同一符号を
付しており、それらの説明は省略する。以下、点線で囲
んだ図8とは異なる回路ブロックである電流・電圧入力
位置ずれ算出回路PDIVについて、同図を参照して説
明する。
【0058】実施例2の電流・電圧入力位置ずれ算出回
路PDIVは、図8で前述した溶接電流検出信号Id及
びオシレート位置信号Opに加えて溶接電圧検出信号V
dを入力として、オシレート中心位置Ocと溶接線位置
Wcとの位置ずれ距離Cdに対応した位置ずれ信号Pd
を出力する。溶接電圧検出信号Vdを入力信号として追
加する理由は、以下のとおりである。すなわち、図2の
説明の項で前述したように、溶接線のセンシング方法の
原理は、オシレートにともなうチップ・被溶接物間距離
の変化をアーク発生期間の溶接電流Iwの変化によって
検出することにある。この検出が正確に行われるために
は、アーク長の変動、ワイヤ送給速度の変動等の外乱に
よってアーク発生状態が不安定な状態にないことが前提
条件となる。したがって、アーク長と略比例する溶接電
圧検出信号Vdが適正な電圧変動幅ΔVwの範囲内にな
いときは、アーク長が適正範囲から外れておりアーク発
生状態が不安定状態にあるために、そのときの溶接電流
検出信号Idを位置ずれ算出処理から除去することによ
って、チップ・被溶接物間距離を正確に検出することが
できる。この処理によって、溶接線のセンシング精度を
向上させることができる。
【0059】図10は、上述した電流・電圧入力位置ず
れ算出回路PDIVの位置ずれ算出処理を示すフローチ
ャートである。この位置ずれ算出処理は、前述した図7
において時系列信号記憶処理の部分のフローチャート
(ST1〜3)を、同図のフローチャートに置換した処
理になる。以下、同図を参照して説明する。
【0060】ステップST11において、処理周期Ts
ごとに溶接電圧検出信号Vdを入力する。ステップST
12において、上記の溶接電圧検出信号Vdが予め定め
た電圧変動幅ΔVwの範囲内にあるかを判定して、YE
SならばステップST1に進み、NOならばステップS
T1〜ST3をパスして前述した図7のステップST4
に進む。このステップST12の処理によって、溶接電
圧検出信号Vdが電圧変動幅ΔVwの範囲内にないとき
の溶接電流検出信号Idを位置ずれ算出処理から除去し
ている。これ以降のステップST1〜ST3の処理は、
溶接電流検出信号Id2を溶接電流検出信号Idと読み替
えることで前述した図7と同様であるので、説明は省略
する。
【0061】[実施例3]以下に説明する実施例3の発
明は、出願時の請求項3及び請求項7の発明と対応して
いる。実施例3の発明は、前述した位置ずれ算出回路P
Dを溶接電源装置PSに電流・短絡入力位置ずれ算出回
路PDISとして内蔵し、かつ、センシング精度を向上
させるために入力信号として短絡/アーク判別信号Sa
を追加した発明である。また、実施例1〜2と同様に、
実施例3の倣い溶接装置には倣い制御装置ASが不要で
あり、それ以外の溶接電源装置PS、ロボット制御装置
RC、マニュピュレータRMから構成される。以下、実
施例3の溶接電源装置PSについて説明する。
【0062】図11は、実施例3の発明を示す溶接線倣
い溶接用の溶接電源装置のブロック図である。同図にお
いて、前述した図8と同一の回路ブロックには同一符号
を付しており、それらの説明は省略する。以下、点線で
囲んだ図8とは異なる回路ブロックである電流・短絡入
力位置ずれ算出回路PDISについて、同図を参照して
説明する。
【0063】実施例3の電流・短絡入力位置ずれ算出回
路PDISは、図8で前述した溶接電流検出信号Id及
びオシレート位置信号Opに加えて短絡/アーク判別信
号Saを入力として、オシレート中心位置Ocと溶接線
位置Wcとの位置ずれ距離Cdに対応した位置ずれ信号
Pdを出力する。短絡/アーク判別Sdを入力信号とし
て追加する理由は、以下のとおりである。すなわち、図
2の説明の項で前述したように、溶接線のセンシング方
法の原理は、オシレートにともなうチップ・被溶接物間
距離の変化をアーク発生期間の溶接電流Iwの変化によ
って検出することにある。したがって、短絡期間を除い
たアーク発生期間の溶接電流検出信号Idを位置ずれ算
出処理に使用することによって、チップ・被溶接物間距
離を正確に検出することができる。この処理によって、
溶接線のセンシング精度を向上させることができる。
【0064】図12は、上述した電流・短絡入力位置ず
れ算出回路PDISの位置ずれ算出処理を示すフローチ
ャートである。この位置ずれ算出処理は、前述した図7
において時系列信号記憶処理の部分のフローチャート
(ST1〜3)を、同図のフローチャートに置換した処
理になる。以下、同図を参照して説明する。
【0065】ステップST21において、処理周期Ts
ごとに短絡/アーク判別信号Saを入力する。ステップ
ST22において、上記の短絡/アーク判別信号Saが
アーク発生状態の信号であるかを判定して、YESなら
ばステップST1に進み、NOならばステップST1〜
ST3をパスして前述した図7のステップST4に進
む。このステップST22の処理によって、アーク発生
期間中の溶接電流検出信号Idのみを位置ずれ算出処理
に使用している。これ以降のステップST1〜ST3の
処理は、溶接電流検出信号Id2を溶接電流検出信号Id
と読み替えることで前述した図7と同様であるので、説
明は省略する。
【0066】[実施例4]以下に説明する実施例4の発
明は、出願時の請求項4及び請求項8の発明と対応して
いる。実施例4の発明は、前述した位置ずれ算出回路P
Dを溶接電源装置PSに電流・送給速度入力位置ずれ算
出回路PDIWとして内蔵し、かつ、センシング精度を
向上させるために入力信号としてワイヤ送給速度検出信
号Wdを追加した発明である。また、実施例1〜3と同
様に、実施例4の倣い溶接装置には倣い制御装置ASが
不要であり、それ以外の溶接電源装置PS、ロボット制
御装置RC、マニュピュレータRMから構成される。以
下、実施例4の溶接電源装置PSについて説明する。
【0067】図13は、実施例4の発明を示す溶接線倣
い溶接用の溶接電源装置のブロック図である。同図にお
いて、前述した図8と同一の回路ブロックには同一符号
を付しており、それらの説明は省略する。以下、点線で
囲んだ図8とは異なる回路ブロックである電流・送給速
度入力位置ずれ算出回路PDIWについて、同図を参照
して説明する。
【0068】実施例4の電流・送給速度入力位置ずれ算
出回路PDIWは、図8で前述した溶接電流検出信号I
d及びオシレート位置信号Opに加えてワイヤ送給速度
検出信号Wdを入力として、オシレート中心位置Ocと
溶接線位置Wcとの位置ずれ距離Cdに対応した位置ず
れ信号Pdを出力する。ワイヤ送給速度検出信号Wdを
入力信号として追加する理由は、以下のとおりである。
すなわち、図2の説明の項で前述したように、溶接線の
センシング方法の原理は、オシレートにともなうチップ
・被溶接物間距離の変化をアーク発生期間の溶接電流I
wの変化によって検出することにある。この検出が正確
に行われるためには、アーク長の変動、ワイヤ送給速度
の変動等の外乱によってアーク発生状態が不安定な状態
にないことが前提条件となる。したがって、ワイヤ送給
速度検出信号Wdが適正な送給速度変動幅ΔWfの範囲
内にないときは、ワイヤ送給速度Wfが大きく変動して
おりアーク発生状態が不安定状態にあるために、そのと
きの溶接電流検出信号Idを位置ずれ算出処理から除去
することによって、チップ・被溶接物間距離を正確に検
出することができる。この処理によって、溶接線のセン
シング精度を向上させることができる。
【0069】図14は、上述した電流・送給速度入力位
置ずれ算出回路PDIWの位置ずれ算出処理を示すフロ
ーチャートである。この位置ずれ算出処理は、前述した
図7において時系列信号記憶処理の部分のフローチャー
ト(ST1〜3)を、同図のフローチャートに置換した
処理になる。以下、同図を参照して説明する。
【0070】ステップST31において、処理周期Ts
ごとにワイヤ送給速度検出信号Wdを入力する。ステッ
プST32において、上記のワイヤ送給速度検出信号W
dが予め定めた送給速度変動幅ΔWfの範囲内にあるか
を判定して、YESならばステップST1に進み、NO
ならばステップST1〜ST3をパスして前述した図7
のステップST4に進む。このステップST32の処理
によって、ワイヤ送給速度検出信号Wdが送給速度変動
幅ΔWfの範囲内にないときの溶接電流検出信号Idを
位置ずれ算出処理から除去している。これ以降のステッ
プST1〜ST3の処理は、溶接電流検出信号Id2を溶
接電流検出信号Idと読み替えることで前述した図7と
同様であるので、説明は省略する。
【0071】[実施例5]以下に説明する実施例5の発
明は、出願時の請求項5及び請求項9の発明と対応して
いる。実施例5の発明は、前述した実施例2〜4を総合
した発明であり、複合入力位置ずれ算出回路PDHを溶
接電源装置PSに内蔵し、かつ、センシング精度を向上
させるために入力信号として溶接電圧検出信号Vd、短
絡/アーク判別信号Sa及びワイヤ送給速度検出信号W
dを追加した発明である。また、実施例1〜4と同様
に、実施例4の倣い溶接装置には倣い制御装置ASが不
要であり、それ以外の溶接電源装置PS、ロボット制御
装置RC、マニュピュレータRMから構成される。以
下、実施例4の溶接電源装置PSについて説明する。
【0072】図15は、実施例5の発明を示す溶接線倣
い溶接用の溶接電源装置のブロック図である。同図にお
いて、前述した図8と同一の回路ブロックには同一符号
を付しており、それらの説明は省略する。以下、点線で
囲んだ図8とは異なる回路ブロックである複合入力位置
ずれ算出回路PDHについて、同図を参照して説明す
る。
【0073】実施例5の複合入力位置ずれ算出回路PD
Hは、図8で前述した溶接電流検出信号Id及びオシレ
ート位置信号Opに加えて溶接電圧検出信号Vd、短絡
/アーク判別信号Sa及びワイヤ送給速度検出信号Wd
を入力として、オシレート中心位置Ocと溶接線位置W
cとの位置ずれ距離Cdに対応した位置ずれ信号Pdを
出力する。実施例5では、溶接電圧検出信号Vdが予め
定めた電圧変動幅ΔVwの範囲内にあり、かつ、短絡/
アーク判別信号Saがアーク発生状態の信号であり、か
つ、ワイヤ送給速度検出信号Wdが予め定めた送給速度
変動幅ΔWfの範囲内にあるときの溶接電流検出信号I
dを位置ずれ算出処理に使用することによって、チップ
・被溶接物間距離を正確に検出することができる。この
処理によって、溶接線のセンシング精度を向上させるこ
とができる。
【0074】図16は、上述した複合入力位置ずれ算出
回路PDHの位置ずれ算出処理を示すフローチャートで
ある。この位置ずれ算出処理は、前述した図7において
時系列信号記憶処理の部分のフローチャート(ST1〜
3)を、同図のフローチャートに置換した処理になる。
以下、同図を参照して説明する。
【0075】ステップST41において、処理周期Ts
ごとに溶接電圧検出信号Vd、短絡/アーク判別信号S
a及びワイヤ送給速度検出信号Wdを入力する。ステッ
プST42において、上記の溶接電圧検出信号Vdが予
め定めた電圧変動幅ΔVwの範囲内にあるかを判定し
て、YESならばステップST43に進み、NOならば
前述した図7のステップST4に進む。ステップST4
3において、上記の短絡/アーク判別信号Saがアーク
発生状態の信号であるかを判定して、YESならばステ
ップST44に進み、NOならば前述した図7のステッ
プST4に進む。ステップST44において、上記のワ
イヤ送給速度検出信号Wdが予め定めた送給速度変動幅
ΔWfの範囲内にあるかを判定して、YESならばステ
ップST1に進み、NOならば前述した図7のステップ
ST4に進む。
【0076】このステップST41〜ST44の処理に
よって、溶接電圧検出信号Vdが予め定めた電圧変動幅
ΔVwの範囲内にあり、かつ、短絡/アーク判別信号S
aがアーク発生状態の信号であり、かつ、ワイヤ送給速
度検出信号Wdが予め定めた送給速度変動幅ΔWfの範
囲内にあるときの溶接電流検出信号Idを位置ずれ算出
処理に使用する。これ以降のステップST1〜ST3の
処理は、溶接電流検出信号Id2を溶接電流検出信号Id
と読み替えることで前述した図7と同様であるので、説
明は省略する。
【0077】
【発明の効果】本発明では、溶接線のセンシングを行う
位置ずれ算出回路を溶接電源装置PSに内蔵することに
よって、従来技術においては重複して必要であった同一
機能を有する回路等(倣い制御信号通信インターフェー
ス回路IFT、第2の溶接電流検出回路ID2及びケー
ス)を除去することができるので、コスト及び設置の手
間の低減を図ることができる。さらに、上記の効果に加
えて、実施例2〜5の発明では、アーク発生状態が安定
状態にあるときの溶接電流検出信号Idによって位置ず
れ算出処理を行うので、溶接線のセンシング精度が向上
する。同時に、アーク発生状態が安定状態であるのを判
別するための実施例2〜5に対応するそれぞれの回路
は、もともと溶接電源装置PSに搭載されているので新
たに追加する必要がなく、コスト及び配線の手間が増大
しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す溶接電源装置
のブロック図
【図2】溶接線のセンシング方法の原理を示すアーク発
生部模式図
【図3】低周波オシレート時のオシレート位置・溶接電
流関係図
【図4】右位置ずれの場合の低周波オシレート時のオシ
レート位置・溶接電流関係図
【図5】右位置ずれの場合の高周波オシレート時のオシ
レート位置・溶接電流関係図
【図6】従来技術の溶接線倣い溶接のための溶接装置の
構成図
【図7】従来技術の位置ずれ算出処理を示すフローチャ
ート
【図8】実施例1の溶接電源装置のブロック図
【図9】実施例2の溶接電源装置のブロック図
【図10】実施例2の位置ずれ算出処理を示すフローチ
ャート
【図11】実施例3の溶接電源装置のブロック図
【図12】実施例3の位置ずれ算出処理を示すフローチ
ャート
【図13】実施例4の溶接電源装置のブロック図
【図14】実施例4の位置ずれ算出処理を示すフローチ
ャート
【図15】実施例5の溶接電源装置のブロック図
【図16】実施例5の位置ずれ算出処理を示すフローチ
ャート
【符号の説明】
1 溶接ワイヤ 2 被溶接物 3 アーク 4 溶接トーチ 4a チップ 5 ワイヤ送給装置 AC 商用電源 AS 倣い制御装置 Cd 位置ずれ距離 DV ドライブ回路 Dv ドライブ信号 EA 誤差増幅回路 Ea 誤差増幅信号 FC 送給制御回路 Fc 送給制御信号 Ia 溶接電流の移動平均値 ID 溶接電流検出回路 Id 溶接電流検出信号 ID2 第2の溶接電流検出回路 Id2 溶接電流検出信号 IFS 設定信号通信インターフェース回 IFST 設定・倣い制御信号通信インターフェース回
路 IFT 倣い制御信号通信インターフェース回路 INV 出力制御回路 Iw 溶接電流 La アーク長 Lw チップ・被溶接物間距離 Lx ワイヤ突出し長 Oc オシレート中心位置 OCP 過電流保護回路 Ocp 過電流保護信号 OL オシレート左端位置 Op オシレート位置(信号) OR オシレート右端位置 PD 位置ずれ算出回路 Pd 位置ずれ信号 PDH 複合入力位置ずれ算出回路 PDI 電流入力位置ずれ算出回路 PDIS 電流・短絡入力位置ずれ算出回路 PDIV 電流・電圧入力位置ずれ算出回路 PDIW 電流・送給速度入力位置ずれ算出回路 PS 溶接電源装置 RC ロボット制御装置 RM マニュピュレータ SA 短絡/アーク判別回路 Sa 短絡/アーク判別信号 Sd 位置ずれ積分値 SL 左側積分値 SR 右側積分値 ST ステップ Ts 処理周期 VD 溶接電圧検出回路 Vd 溶接電圧検出信号 Vs 電圧設定信号 Vw 溶接電圧 Wc 溶接線位置 WD ワイヤ送給速度検出回路 Wd ワイヤ送給速度検出信号 Wf ワイヤ送給速度 Ws 送給速度設定信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 知念 林太郎 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 Fターム(参考) 4E082 AA03 AA04 DA01 EB11 EC03 EC13 ED01 EE03 EE04 EE05 EF30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業用のロボット制御装置によって動作
    制御されるマニュピュレータに取り付けられた溶接トー
    チをオシレートさせてチップ・被溶接物間距離の変化に
    ともなう電気信号を処理することによって前記溶接トー
    チを溶接線に倣わせながら行う消耗電極ガスシールドア
    ーク溶接に使用する溶接電源装置において、 溶接電流の検出信号及び前記ロボット制御装置からのオ
    シレート位置信号を入力としてオシレート中心位置と溶
    接線位置との位置ずれ距離に対応した位置ずれ信号を出
    力する位置ずれ算出回路と、前記溶接トーチを溶接線に
    倣わせるために前記位置ずれ信号を前記ロボット制御装
    置に送信し前記ロボット制御装置からのオシレート位置
    信号を受信するインターフェース回路とを具備する溶接
    電源装置。
  2. 【請求項2】 産業用のロボット制御装置によって動作
    制御されるマニュピュレータに取り付けられた溶接トー
    チをオシレートさせてチップ・被溶接物間距離の変化に
    ともなう電気信号を処理することによって前記溶接トー
    チを溶接線に倣わせながら行う消耗電極ガスシールドア
    ーク溶接にあって、溶接電流の検出信号及び溶接電圧の
    検出信号によって出力を制御する前記溶接線倣い溶接に
    使用する溶接電源装置において、 前記溶接電流の検出信号及び前記ロボット制御装置から
    のオシレート位置信号及び前記溶接電圧の検出信号を入
    力としてオシレート中心位置と溶接線位置との位置ずれ
    距離に対応した位置ずれ信号を出力する電流・電圧入力
    位置ずれ算出回路と、前記溶接トーチを溶接線に倣わせ
    るために前記位置ずれ信号を前記ロボット制御装置に送
    信し前記ロボット制御装置からのオシレート位置信号を
    受信するインターフェース回路とを具備する溶接電源装
    置。
  3. 【請求項3】 産業用のロボット制御装置によって動作
    制御されるマニュピュレータに取り付けられた溶接トー
    チをオシレートさせてチップ・被溶接物間距離の変化に
    ともなう電気信号を処理することによって前記溶接トー
    チを溶接線に倣わせながら行う消耗電極ガスシールドア
    ーク溶接にあって、溶接電流の検出信号及び溶接電圧の
    検出信号及び溶接ワイヤと被溶接物との間が短絡状態又
    はアーク発生状態であることを判別する短絡/アーク判
    別信号によって出力を制御する前記溶接線倣い溶接に使
    用する溶接電源装置において、 前記溶接電流の検出信号及び前記ロボット制御装置から
    のオシレート位置信号及び前記短絡/アーク判別信号を
    入力としてオシレート中心位置と溶接線位置との位置ず
    れ距離に対応した位置ずれ信号を出力する電流・短絡入
    力位置ずれ算出回路と、前記溶接トーチを溶接線に倣わ
    せるために前記位置ずれ信号を前記ロボット制御装置に
    送信し前記ロボット制御装置からのオシレート位置信号
    を受信するインターフェース回路とを具備する溶接電源
    装置。
  4. 【請求項4】 産業用のロボット制御装置によって動作
    制御されるマニュピュレータに取り付けられた溶接トー
    チをオシレートさせてチップ・被溶接物間距離の変化に
    ともなう電気信号を処理することによって前記溶接トー
    チを溶接線に倣わせながら行う消耗電極ガスシールドア
    ーク溶接にあって、ワイヤ送給速度の検出信号によって
    溶接ワイヤの送給速度を制御すると共に、溶接電流の検
    出信号及び溶接電圧の検出信号によって出力を制御する
    前記溶接線倣い溶接に使用する溶接電源装置において、 前記溶接電流の検出信号及び前記ロボット制御装置から
    のオシレート位置信号及び前記ワイヤ送給速度の検出信
    号を入力としてオシレート中心位置と溶接線位置との位
    置ずれ距離に対応した位置ずれ信号を出力する電流・送
    給速度入力位置ずれ算出回路と、前記溶接トーチを溶接
    線に倣わせるために前記位置ずれ信号を前記ロボット制
    御装置に送信し前記ロボット制御装置からのオシレート
    位置信号を受信するインターフェース回路とを具備する
    溶接電源装置。
  5. 【請求項5】 産業用のロボット制御装置によって動作
    制御されるマニュピュレータに取り付けられた溶接トー
    チをオシレートさせてチップ・被溶接物間距離の変化に
    ともなう電気信号を処理することによって前記溶接トー
    チを溶接線に倣わせながら行う消耗電極ガスシールドア
    ーク溶接にあって、ワイヤ送給速度の検出信号によって
    溶接ワイヤの送給速度を制御すると共に、溶接電流の検
    出信号及び溶接電圧の検出信号及び溶接ワイヤと被溶接
    物との間が短絡状態又はアーク発生状態であることを判
    別する短絡/アーク判別信号によって出力を制御する前
    記溶接線倣い溶接に使用する溶接電源装置において、 前記溶接電流の検出信号及び前記ロボット制御装置から
    のオシレート位置信号及び前記溶接電圧の検出信号及び
    前記短絡/アーク判別信号及び前記ワイヤ送給速度の検
    出信号を入力としてオシレート中心位置と溶接線位置と
    の位置ずれ距離に対応した位置ずれ信号を出力する複合
    入力位置ずれ算出回路と、前記溶接トーチを溶接線に倣
    わせるために前記位置ずれ信号を前記ロボット制御装置
    に送信し前記ロボット制御装置からのオシレート位置信
    号を受信するインターフェース回路とを具備する溶接電
    源装置。
  6. 【請求項6】 電流・電圧入力位置ずれ算出回路が、溶
    接電流の検出信号及びロボット制御装置からのオシレー
    ト位置信号及び溶接電圧の検出信号を入力として、前記
    溶接電圧の検出信号が予め定めた電圧変動幅の範囲内に
    あるときの前記オシレート位置信号に対応した前記溶接
    電流の検出信号によってオシレート中心位置と溶接線位
    置との位置ずれ距離に対応した位置ずれ信号を出力する
    電流・電圧入力位置ずれ算出回路である請求項2の溶接
    電源装置。
  7. 【請求項7】 電流・短絡入力位置ずれ算出回路が、溶
    接電流の検出信号及びロボット制御装置からのオシレー
    ト位置信号及び短絡/アーク判別信号を入力として、前
    記短絡/アーク判別信号がアーク発生状態の信号である
    ときの前記オシレート位置信号に対応した前記溶接電流
    の検出信号によってオシレート中心位置と溶接線位置と
    の位置ずれ距離に対応して位置ずれ信号を出力する電流
    ・短絡入力位置ずれ算出回路である請求項3の溶接電源
    装置。
  8. 【請求項8】 電流・送給速度入力位置ずれ算出回路
    が、溶接電流の検出信号及びロボット制御装置からのオ
    シレート位置信号及びワイヤ送給速度の検出信号を入力
    として、前記ワイヤ送給速度の検出信号が予め定めた送
    給速度変動幅の範囲内であるときの前記オシレート位置
    信号に対応した前記溶接電流の検出信号によってオシレ
    ート中心位置と溶接線位置との位置ずれ距離に対応した
    位置ずれ信号を出力する電流・送給速度入力位置ずれ算
    出回路である請求項4の溶接電源装置。
  9. 【請求項9】 複合入力位置ずれ算出回路が、溶接電流
    の検出信号及びロボット制御装置からのオシレート位置
    信号及び溶接電圧の検出信号及び短絡/アーク判別信号
    及びワイヤ送給速度の検出信号を入力として、前記溶接
    電圧の検出信号が予め定めた電圧変動幅の範囲内にあり
    かつ前記短絡/アーク判別信号がアーク発生状態の信号
    でありかつ前記ワイヤ送給速度の検出信号が予め定めた
    送給速度変動幅の範囲内であるときの前記オシレート位
    置信号に対応した前記溶接電流の検出信号によってオシ
    レート中心位置と溶接線位置との位置ずれ距離に対応し
    た位置ずれ信号を出力する複合入力位置ずれ算出回路で
    ある請求項5の溶接電源装置。
JP2000346257A 2000-11-14 2000-11-14 溶接線倣い溶接用溶接電源装置 Pending JP2002144036A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000346257A JP2002144036A (ja) 2000-11-14 2000-11-14 溶接線倣い溶接用溶接電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000346257A JP2002144036A (ja) 2000-11-14 2000-11-14 溶接線倣い溶接用溶接電源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002144036A true JP2002144036A (ja) 2002-05-21

Family

ID=18820165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000346257A Pending JP2002144036A (ja) 2000-11-14 2000-11-14 溶接線倣い溶接用溶接電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002144036A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102049595A (zh) * 2009-11-06 2011-05-11 株式会社神户制钢所 电弧焊接系统、单电弧焊接系统以及纵列电弧焊接系统
CN108637435A (zh) * 2018-05-16 2018-10-12 华南理工大学 一种基于视觉与弧压传感的三维焊缝跟踪系统及方法
KR101923682B1 (ko) 2016-04-29 2018-11-30 슈퍼티그웰딩 주식회사 자동 전압 제어 자동 용접용 제어장치

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6046870A (ja) * 1983-08-26 1985-03-13 Hitachi Ltd 溶接線倣い制御装置
JPS60191668A (ja) * 1984-03-09 1985-09-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd アーク溶接ロボットによる溶接方法
JPS613674A (ja) * 1984-06-15 1986-01-09 Mitsubishi Electric Corp 溶接線追従装置
JPH05104248A (ja) * 1991-10-11 1993-04-27 Hitachi Seiko Ltd 半自動アーク溶接機
JPH08215848A (ja) * 1995-02-10 1996-08-27 Yaskawa Electric Corp 自動溶接倣い装置における倣い制御方法
JPH09239540A (ja) * 1996-03-12 1997-09-16 Yaskawa Electric Corp ロボットコントローラ
JPH11226732A (ja) * 1998-02-16 1999-08-24 Hitachi Constr Mach Co Ltd 自動溶接装置における溶接ワイヤ送給制御装置
JPH11285824A (ja) * 1998-04-02 1999-10-19 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ステンレス薄板すみ肉tig溶接の溶接欠陥検知方法及び溶接診断機能付自動溶接装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6046870A (ja) * 1983-08-26 1985-03-13 Hitachi Ltd 溶接線倣い制御装置
JPS60191668A (ja) * 1984-03-09 1985-09-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd アーク溶接ロボットによる溶接方法
JPS613674A (ja) * 1984-06-15 1986-01-09 Mitsubishi Electric Corp 溶接線追従装置
JPH05104248A (ja) * 1991-10-11 1993-04-27 Hitachi Seiko Ltd 半自動アーク溶接機
JPH08215848A (ja) * 1995-02-10 1996-08-27 Yaskawa Electric Corp 自動溶接倣い装置における倣い制御方法
JPH09239540A (ja) * 1996-03-12 1997-09-16 Yaskawa Electric Corp ロボットコントローラ
JPH11226732A (ja) * 1998-02-16 1999-08-24 Hitachi Constr Mach Co Ltd 自動溶接装置における溶接ワイヤ送給制御装置
JPH11285824A (ja) * 1998-04-02 1999-10-19 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ステンレス薄板すみ肉tig溶接の溶接欠陥検知方法及び溶接診断機能付自動溶接装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102049595A (zh) * 2009-11-06 2011-05-11 株式会社神户制钢所 电弧焊接系统、单电弧焊接系统以及纵列电弧焊接系统
US20110108536A1 (en) * 2009-11-06 2011-05-12 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho ( Kobe Steel Ltd) Arc welding system, single arc welding system, and tandem arc welding system
JP2011098377A (ja) * 2009-11-06 2011-05-19 Kobe Steel Ltd アーク溶接システム、シングルアーク溶接システムおよびタンデムアーク溶接システム
KR101245017B1 (ko) * 2009-11-06 2013-03-18 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 아크 용접 시스템, 싱글 아크 용접 시스템 및 탠덤 아크 용접 시스템
US8653412B2 (en) 2009-11-06 2014-02-18 Kobe Steel, Ltd. Arc welding system, single arc welding system, and tandem arc welding system
CN102049595B (zh) * 2009-11-06 2014-07-02 株式会社神户制钢所 电弧焊接系统、单电弧焊接系统以及纵列电弧焊接系统
KR101923682B1 (ko) 2016-04-29 2018-11-30 슈퍼티그웰딩 주식회사 자동 전압 제어 자동 용접용 제어장치
CN108637435A (zh) * 2018-05-16 2018-10-12 华南理工大学 一种基于视觉与弧压传感的三维焊缝跟踪系统及方法
CN108637435B (zh) * 2018-05-16 2020-07-28 华南理工大学 一种基于视觉与弧压传感的三维焊缝跟踪系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3634680B1 (en) Preheating power supply to control current
EP3165317B1 (en) System and method of communicating in a welding system over welding power cables
EP3165315B1 (en) System and method of communicating in a welding system over welding power cables
KR100443166B1 (ko) 인버터식저항용접제어방법및장치
EP3170604A2 (en) System and method of communication in a welding system over welding power cables
JP2002144036A (ja) 溶接線倣い溶接用溶接電源装置
JP2001259838A (ja) 交流パルスmig/mag溶接方法及び電源装置
EP3165316B1 (en) System and method of communication in a welding system over welding power cables
JPH10202365A (ja) 消耗電極式直流アーク溶接機
JP7202760B2 (ja) 交流アーク溶接制御方法
JP7428604B2 (ja) 2ワイヤ溶接方法
JP4676094B2 (ja) 溶接電源装置の出力電圧制御方法
JP2000158136A (ja) チップ・被溶接物間距離算出方法並びに溶接線倣い制御方法及び装置
JP7428610B2 (ja) 2ワイヤ溶接方法
JP2021053695A (ja) 溶接システム
JP4464175B2 (ja) パルスアーク溶接用インバータ制御溶接電源の出力制御方法
KR102190857B1 (ko) 아크 용접 제어 방법
JP6516290B2 (ja) 正逆送給アーク溶接の倣い制御方法
JP6516289B2 (ja) 正逆送給アーク溶接の倣い制御方法
JP6941410B2 (ja) パルスアーク溶接制御方法
JP2022080330A (ja) 消耗電極アーク溶接電源
JP2024110454A (ja) くびれ検出制御方法
JP6516291B2 (ja) 正逆送給アーク溶接方法
JP2000000678A (ja) フラッシュバット溶接用電源装置
JP2021178340A (ja) アーク溶接電源

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091225

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110524