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JP2002136793A - 洗濯機およびその制御方法 - Google Patents

洗濯機およびその制御方法

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Publication number
JP2002136793A
JP2002136793A JP2000336002A JP2000336002A JP2002136793A JP 2002136793 A JP2002136793 A JP 2002136793A JP 2000336002 A JP2000336002 A JP 2000336002A JP 2000336002 A JP2000336002 A JP 2000336002A JP 2002136793 A JP2002136793 A JP 2002136793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing
dewatering tub
tub
laundry
curtain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000336002A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Nakamura
新一 中村
Shinsuke Ise
伸介 伊勢
Kazuhiko Mantani
和彦 萬谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000336002A priority Critical patent/JP2002136793A/ja
Publication of JP2002136793A publication Critical patent/JP2002136793A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯脱水槽内に衣類の幕が形成されてもすす
ぎが十分に行われる洗濯機を得る。 【解決手段】 すすぎ行程にてミスト給水ノズル12に
よる「ミストすすぎ脱水」を行うものであって、すすぎ
行程で、幕張り検知用サーミスタ17により衣類の幕2
0を検知したとき、洗濯脱水槽3内に水を溜めて回転翼
4を回転させる「ためすすぎ」を行うことで、すすぎ不
足をなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、洗濯機およびそ
の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、すすぎ行程において「ミストすす
ぎ脱水」を有する洗濯機が市場に提供されている。この
すすぎ方式は、すすぎ水をミスト給水装置で微粒子状の
ミスト水とし、このミスト水を高速回転している洗濯脱
水槽内の洗濯物に降りかけながら濯ぐというものであ
り、少量の水で所定のすすぎ性能を得ることができる節
水効果の高いすすぎ方法である。
【0003】図20は、従来の洗濯機の断面図である。
図において、1は外箱、2は外箱1に吊り下げた水槽、
3は水槽2の内部に回転自在に支持する洗濯脱水槽で、
壁面に多数の脱水孔を有する。4は洗濯脱水槽3の底部
に回転自在に配設される回転翼、5は水槽2の底部に配
設する減速機及びクラッチ、ブレーキからなる機構部、
6は同じく水槽2の底部に配設するモータ、7は排水弁
で、排水ホース8が接続される。9は洗濯脱水槽3の上
部に設けた給水弁A、10は給水弁A9に接続する給水
口、11は洗濯脱水槽3の上部に設けた給水弁B、12
は給水弁B11に接続するミスト給水ノズル、13はト
ップカバー、14はトップカバー13の裏部に配設され
る制御装置、15は蓋である、16は洗濯脱水槽3内に
投入された洗濯物である。
【0004】このような従来の洗濯機の動作について図
21に基づいて説明する。洗濯脱水槽3に洗濯物16と
洗剤(図示せず)を投入し、スタートスイッチ(図示せ
ず)を押すと、制御装置14によって洗濯行程(洗い行
程、すすぎ行程、脱水行程)が自動的に進行される。ま
ず、洗い行程が行われる。給水弁A9が開き、給水口1
0から洗濯脱水槽3内へ所定量の水が給水される。回転
翼4が洗濯物16を攪拌して洗濯物16の汚れを取り除
き、洗い行程が終了する(ステップ101)。
【0005】次に、すすぎ行程へと移行する(ステップ
102)。排水弁7を開き、水槽2内の洗濯液を排水し
(ステップ103)、その後、洗濯脱水槽3を高速回転
させる中間脱水を所定時間行ない、洗濯物16に含まれ
る洗剤液の大半を除去する(ステップ104、10
5)。その後、「ミストすすぎ脱水」が行われる。これ
は、洗濯脱水槽3を高速回転させながら、給水口10の
下方に配設されたミスト給水ノズル12から微細粒子化
したミスト水を洗濯脱水槽3内の洗濯物16に向けて所
定時間注水する(ステップ106、107)。ミスト給
水ノズル12から注水されたミスト水は洗濯物16に当
たり、洗濯物16の中を通過する際に、洗濯物16に吸
水されている洗剤分を希釈し、この希釈された洗剤分を
遠心力によって洗濯物16から除去する。
【0006】この「ミストすすぎ脱水」は、微粒子状の
ミスト水を洗濯物16に均一に降り掛けることができる
ので、洗濯物16に降りかからずに流出してしまう水が
少なく、水滴やまとまった状態の水を洗濯脱水槽3内に
給水してすすぎ行程を行なう「シャワーすすぎ」に比べ
て少ない水量で濯ぎを行なうことができ、さらに、この
「ミストすすぎ脱水」では、洗濯脱水槽3を高速回転し
ながら給水しても微粒子状のミスト水なので洗濯物16
に当たってはじかれて洗濯脱水槽3の外に飛散すること
がなく、床などを濡らす恐れも少ない。
【0007】このような「ミストすすぎ脱水」が終わる
と、続いて「ためすすぎ」を行なう。洗濯脱水槽3の回
転を停止して排水弁7を閉じ(ステップ108、10
9)、洗濯脱水槽3に所定量の水を給水し(ステップ1
10)、回転翼4を回転させて洗濯物16を攪拌し(ス
テップ111)、洗濯物16に残った洗剤分をさらに希
釈して、排水弁7を開放して排水する(ステップ11
2)。このような「ためすすぎ」を所定回数行ない(ス
テップ113)、すすぎ行程を終了する(ステップ11
4)。
【0008】そして、脱水行程へと移行し(ステップ1
15)、排水弁7を開き、水槽2内の水を排水し、その
後、洗濯脱水槽3を高速回転して洗濯物16に含まれる
水の大半を除去し、全洗濯行程を終了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の洗
濯機では、すすぎ行程において洗濯脱水槽3を高速回転
させながらミスト給水ノズル12により微小粒子のミス
ト水を洗濯物16に降り掛けて濯ぐ「ミストすすぎ脱
水」を行っている。しかし、洗濯物16の中にワイシャ
ツやシーツのような面積の大きい衣類が入っていた場
合、この「ミストすすぎ脱水」の前に行なわれる中間脱
水の時に、面積の大きいワイシャツやシーツが遠心力に
よって図22に示すように洗濯脱水槽3の内部に広がっ
て、衣類の幕A(幕張り)を形成する幕張りが起こって
しまうことがある。このような衣類の幕A(幕張り)が
洗濯脱水槽3の上部に形成されてしまうと、図22に示
すように、ミスト給水ノズル12からミスト水を降り掛
けても衣類の幕A(幕張り)に遮られて跳ね返って飛散
してしまい、洗濯脱水槽3の下部にある洗濯物16がす
すぎ不足となってしまうという問題点があった。
【0010】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、水を含んでいるワイシャツやシ
ーツのような面積の大きい洗濯物が洗濯脱水槽の回転に
よる遠心力で洗濯脱水槽内に幕状に広がる幕張りを形成
してもすすぎが十分に行なわれる洗濯機とその制御方法
を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるに洗濯
機においては、外箱に配設する水槽内に洗濯脱水槽を回
転自在に配置し、この洗濯脱水槽の底部に回転翼を設
け、洗い、すすぎ、脱水からなる洗濯行程を自動的に進
行する洗濯機において、前記洗濯脱水槽内に投入した洗
濯物が遠心力により洗濯脱水槽内に形成する幕張りを検
知する幕張検知装置と、前記幕張検知装置により洗濯物
の幕張りの形成を検知した場合、実施中の前記洗濯行程
の行程を前記洗濯物の幕張りを取り除く行程に変更させ
る制御手段とを備えたものである。
【0012】また、外箱に配設する水槽内に洗濯脱水槽
を回転自在に配置し、この洗濯脱水槽の底部に回転翼
と、前記水槽内の排水を行う排水弁設け、洗い、すす
ぎ、脱水の洗濯行程を自動進行する洗濯機において、前
記洗濯脱水槽内に投入した洗濯物が遠心力により洗濯脱
水槽内に形成する幕張りを検知する幕張検知装置と、前
記洗濯脱水槽の上方にミスト供給装置を設け、前記すす
ぎの行程において、前記排水弁を開放し、前記洗濯脱水
槽を回転させながら前記ミスト供給装置によるミスト給
水を行うミストすすぎ脱水を行うものであって、前記ミ
ストすすぎ脱水中に前記幕張検知装置による洗濯物の幕
張り検知を行い、前記幕張りを検知した場合には、前記
すすぎの行程は、前記ミストすすぎ脱水によるすすぎの
行程を中止し、前記洗濯脱水槽内に水を溜めて前記回転
翼を回転させた後に排水を行う溜めすすぎによる切り換
えるものである。
【0013】また、前記幕張検知装置は、前記洗濯脱水
槽の上端部より上方の洗濯脱水槽内壁に自己発熱形サー
ミスタを配設し、該自己発熱形サーミスタの抵抗変化に
より前記洗濯脱水槽内の洗濯物の幕張りの有無を判断す
るものである。
【0014】また、前記幕張検知装置は、前記水槽の側
内壁面下部に上面を開口し下面に排水孔を穿設した脱水
液受け部を配設し、前記脱水液受け部内部に電極を内設
して構成し、前記電極間抵抗値の変化速度により前記洗
濯脱水槽内の洗濯物の幕張りの有無を判断するものであ
る。
【0015】また、前記幕張検知装置は、前記回転翼と
対向する位置に配設した映像撮影装置と、前記映像撮影
装置からの映像信号を受信する映像処理装置とで構成
し、前記映像処理装置は、洗濯物が投入されていない洗
濯脱水槽内の基準映像パターンを予め記憶しておき、前
記映像撮影装置による前記洗濯脱水槽内の映像パターン
と前記基準映像パターンとを比較処理し、両パターンの
回転翼の一致割合により前記洗濯脱水槽内の洗濯物の幕
張りの有無を判断するものである。
【0016】また、前記幕張検知装置は、前記洗濯脱水
槽の上面と対向する位置に発光素子および受光素子を配
設し、前記回転翼上に再帰反射板を取り付けて構成し、
前記発光素子から再帰反射板に向けて発光をし、前記受
光素子に入る発光量により前記洗濯脱水槽内の洗濯物の
幕張りの有無を判断するものである。
【0017】また、前記幕張検知装置は、前記洗濯脱水
槽の上面と対向する位置に送信用超音波素子および受信
超音波素子を配設し、前記洗濯脱水槽内に洗濯物が幕張
りを形成していない状態で前記送信用超音波素子から超
音波を発信してからこの超音波を前記受信超音波素子が
受信するまでの基準時間Tsを予め記憶してある演算装
置とで構成し、前記演算装置は前記送信用超音波素子か
ら超音波を発信してからその超音波を前記受信超音波素
子が受信するまでの時間Tと前記基準時間Tsとの比較
処理をし、両時間の差により前記洗濯脱水槽内の洗濯物
の幕張りの有無を判断するものである。
【0018】また、洗濯・すすぎ・脱水からなる洗濯行
程のすすぎの行程において、洗濯脱水槽内の水分を含ん
だ洗濯物が遠心力によって洗濯脱水槽内に形成する幕張
りの検知を行ない、前記幕張りが形成されていたときに
は、実施中の動作を中止・または切り換えて、前記幕張
りを取り除く動作を開始するようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1である洗濯機を示す断面図、図2は電気回
路図である。図において、1〜16は上記従来技術と同
一であり、その説明は省略する。17は周囲温度より高
温になるように通電加熱される幕張り検知用サーミスタ
(特許請求の範囲でいう自己発熱形サーミスタ)で、ト
ップカバー13裏面で水槽2の周壁面と対向位置付近に
設置されている。18は周囲温度より高温になるように
通電加熱される周囲温度補正用サーミスタで、幕張り検
知用サーミスタ17近傍の外箱1内壁に配設した防滴カ
バー19内に固着されている。そして、図2に示すよう
に、幕張り検知用サーミスタ17と周囲温度補正用サー
ミスタ18は電気回路としてブリッジ回路を構成する。
【0020】このように構成された洗濯機の動作を図3
のフローチャート図に基づいて説明する。まず、上記従
来技術と同様の洗い行程終了後(ステップ1)、すすぎ
行程に移行する(ステップ2)。排水弁7を開き(ステ
ップ3)、水槽2内の洗濯液を排水し、その後、洗濯脱
水槽3を高速回転させて洗濯物16に含まれている洗剤
液の大半を除去する中間脱水を行う(ステップ4)。
【0021】この中間脱水が所定時間行なわれた後、洗
濯脱水槽3を高速回転させたままミスト給水ノズル12
から微粒子状のミスト水を注水する「ミストすすぎ脱
水」を開始する。ここで、上記従来技術において説明し
たように上記中間脱水時に、遠心力によって洗濯脱水槽
3内に衣類の幕A(幕張り)が形成されてしまう場合が
ある(図4参照)。中間脱水時に衣類の幕A(幕張り)
が形成されてしまうと、続いて行われる「ミストすすぎ
脱水」を行ったとき、図4に示すように、ミスト給水ノ
ズル12から注水された微粒子状のミスト水が衣類の幕
A(幕張り)に遮られて跳ね返って、洗濯脱水槽3の上
部から飛散してしまい、洗濯脱水槽3内の下部にある洗
濯物16にミスト水が掛からない。
【0022】そこで、すすぎ行程の中間脱水後に、衣類
の幕A(幕張り)の有無の検知を行う。洗濯脱水槽3内
に衣類の幕A(幕張り)が形成されていない場合、ミス
ト給水ノズル12から微粒子状のミスト水が注水された
とき(ステップ5)、図1に示すように、洗濯脱水槽3
の壁面に広がった洗濯物16に満遍なく降り掛けること
ができ、ミスト水は幕張り検知用サーミスタ17に掛か
ることがなく、幕張り検知用サーミスタ17の出力信号
電圧Esは変化することなくそのままであって、つまり
幕張り検知用サーミスタ17の抵抗が変化なくそのまま
の状態であるということになる。制御手段14は幕張り
検知用サーミスタ17の抵抗変化が所定値以下であるこ
とから(ステップ6)洗濯脱水槽3内に衣類の幕A(幕
張り)は形成されていないと判断し(ステップ7)、
「ミストすすぎ脱水」を続行する(ステップ8)。「ミ
ストすすぎ脱水」終了後、洗濯脱水槽3内に所定量の水
を供給してすすぐ「ためすすぎ」を行い(ステップ9〜
ステップ12)、すすぎ行程を終了する(ステップ1
3)。
【0023】衣類の幕A(幕張り)が形成されていた場
合は、ミスト給水ノズル12から注水された微粒子のミ
スト水は、図4に示すように、衣類の幕A(幕張り)に
遮られて跳ね返って、洗濯脱水槽3の上部から飛散し
て、この跳ね返ったミスト水は幕張り検知用サーミスタ
17に掛かる。そして、このミスト水により幕張りサー
ミスタ17は冷却されて温度が低下し、幕張り検知用サ
ーミスタ17の出力信号電圧Esが大きくなる。つまり
幕張り検知用サーミスタ17の抵抗が増加したというこ
とになり、制御手段14は、幕張り検知用サーミスタ1
7の抵抗変化が所定値以上であることから(ステップ
6)洗濯脱水槽3内に衣類の幕A(幕張り)が形成され
ていると判断し(ステップ14)、「ミストすすぎ脱
水」を中止して(ステップ15)「ためすすぎ」に切り
換える。排水弁7を閉じ(ステップ16)、洗濯脱水槽
3内に所定量の水を給水して回転翼4により洗濯物16
の攪拌を行なう(ステップ17〜18)。このような
「ためすすぎ」を「ミストすすぎ脱水」の代り行った
後、排水をして再度「ためすすぎ」を行い(ステップ1
9、ステップ10〜ステップ12)、すすぎ行程を終了
する(ステップ13)。
【0024】このように、「ミストすすぎ脱水」による
すすぎ行程において、中間脱水時の遠心力によって洗濯
脱水槽3内に衣類の幕A(幕張り)が形成されていない
かどうか幕張り検知用サーミスタ17の抵抗変化により
判定し、衣類の幕A(幕張り)が形成されている場合に
は「ためすすぎ」に切り換えることで、洗濯脱水槽3内
に形成された衣類の幕A(幕張り)によるすすぎ不足を
防止することができる。
【0025】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2である洗濯機を示す断面図、図6は電気回路図であ
る。図において、1〜16は上記従来技術と同一であ
り、その説明は省略する。21は水槽2の内壁底部に設
けた脱水液受け具で、上部を開口し、下部に排水孔22
を形成している。23a、23bは脱水液受け具21の
内部に対向させて配設した電極で、図6に示すように、
電気回路として抵抗と直列に接続し、その出力信号電圧
Esは制御手段14に入力される。
【0026】このように構成された洗濯機の動作を図7
のフローチャート図に基づいて説明する。まず、上記従
来技術と同様の洗い行程終了後(ステップ21)、すす
ぎ行程に移行する(ステップ22)。排水弁7を開き
(ステップ23)、水槽2内の洗濯液を排水し、その
後、洗濯脱水槽3を高速回転させて洗濯物16に含まれ
ている洗剤液の大半を除去する中間脱水を行う(ステッ
プ24)。
【0027】この中間脱水が所定時間行なわれた後、洗
濯脱水槽3を高速回転させたままミスト給水ノズル12
から微粒子状のミスト水を注水する「ミストすすぎ脱
水」を開始する(ステップ25)。ここで、上記実施の
形態1で説明したように、中間脱水時の遠心力によって
洗濯脱水槽3内に衣類の幕A(幕張り)の形成の有無を
検知する(ステップ26)。
【0028】この実施の形態2での幕張り検知は、ミス
ト給水ノズル12によりミスト水の注水が開始すると、
洗濯脱水槽3の側壁面に穿設された脱水孔(図示せず)
から洗濯物16に含まれていた洗剤液つまりすすぎ水が
放出され、その一部が脱水液受け具21に溜まる。この
溜まったすすぎ水の電導度を電極23a、23bにより
測定する。例えば5秒間隔で電導度を計測し、制御手段
14にてすすぎ水の濃度変化を測定する。脱水受け具2
1に溜まったすすぎ水は下部の排水孔22から排水され
て順次新しいすすぎ水と入れ替わる。したがって、脱水
受け具21内の電極23a、23bですすぎ水の電導度
を測定することで、すすぎ水の濃度変化を測定でき、そ
の濃度変化により衣類の幕A(幕張り)の有無を検知す
る。
【0029】衣類の幕A(幕張り)が形成されていない
場合、ミスト給水ノズル12から注水されるミスト水
は、図5に示すように、洗濯脱水槽3の内壁面に広がっ
た洗濯物16に満遍なく降り掛かるので、脱水受け具2
1には洗濯物16内の洗剤液を十分に含んだすすぎ水が
脱水孔(図示せず)から放出され、洗濯物16内の洗剤
液が除去されるまで脱水孔(図示せず)から放出される
すすぎ水には洗剤液が含まれている。よって、脱水受け
具21内には順次洗剤液を含んだすすぎ水が溜まり、す
すぎ水の電導度の低下割合は少ない。このように、電極
23a、23bで測定したすすぎ水の濃度変化の変化率
が所定値以下の場合は、衣類の幕A(幕張り)は形成さ
れていないと判定し(ステップ27)、「ミストすすぎ
脱水」を続行する(ステップ28)。「ミストすすぎ脱
水」終了後、洗濯脱水槽3内に所定量の水を供給してす
すぐ「ためすすぎ」を行い(ステップ29〜ステップ3
2)、すすぎ行程を終了する(ステップ33)。
【0030】洗濯脱水槽3内に衣類の幕A(幕張り)が
形成されていた場合は、図8に示されるように、ミスト
給水ノズル12から注水されるミスト水が、衣類の幕A
(幕張り)に遮られて下部の洗濯物16まで届かずに飛
散したり衣類の幕A(幕張り)を伝わって洗濯脱水槽3
上部の脱水孔(図示なし)から放出されたりして、脱水
受け具21内に溜まる。このように、衣類の幕A(幕張
り)が形成されていた場合の脱水受け具21内に溜まる
すすぎ水は、始めは衣類の幕A(幕張り)の下にある洗
濯物16内の洗剤液が脱水孔(図示せず)から放出され
たものを含んだすすぎ水が溜まるが、洗濯物16にはミ
スト水が掛からないので中間脱水後の洗濯物16内から
のすすぎ水の放出はすぐに終り、その後、衣類の幕A
(幕張り)で跳ね返った洗濯物16内を通過していない
洗剤液がほとんど含まれていないすすぎ水が溜まるた
め、電極23a、23bで測定される電導度が低下する
時間が早い。つまり、電導度から測定される濃度変化の
変化率が大きく、脱水受け具21内の濃度変化が所定値
以上の場合には、洗濯脱水槽3に衣類の幕A(幕張り)
が形成されていると判断し(ステップ34)、「ミスト
すすぎ脱水」を中止して(ステップ35)上記実施の形
態1と同様に「ミストすすぎ脱水」の代りに「ためすす
ぎ」に切り換える(ステップ36〜ステップ38)。そ
して、排水をして再度「ためすすぎ」を行い(ステップ
39、ステップ30〜ステップ32)すすぎ行程を終了
する(ステップ33)。
【0031】このように、「ミストすすぎ脱水」による
すすぎ行程において、すすぎ水の電導度の変化率によっ
て衣類の幕A(幕張り)の形成の有無を判定し、衣類の
幕A(幕張り)が形成されている場合には「ためすす
ぎ」に切り換えることで、衣類の幕A(幕張り)による
すすぎ不足を防止することができる。
【0032】実施の形態3.図9はこの発明の実施の形
態3である洗濯機を示す断面図、図10はブロック図で
ある。図において、1〜16は上記従来技術と同一であ
り、その説明は省略する。24はCCDなどの映像撮影
装置で、照明手段25とともに蓋15の内壁面で洗濯脱
水槽3内の回転翼4とほぼ対向する位置に配設する。2
6は映像処理装置で、出力は制御装置14に入力されて
モータ6や給水弁A9、給水弁B11、排水弁7、照明
手段24が制御される。
【0033】このように構成された洗濯機の動作を図1
1のフローチャート図に基づいて説明する。まず、上記
実施の形態1と同様の洗い行程終了後(ステップ4
1)、すすぎ行程へ移行する(ステップ42)。排水弁
7を開き(ステップ43)、水槽2内の洗濯液を排水
し、その後、洗濯脱水槽3を高速回転させて洗濯物16
に含まれている洗剤液の大半を除去する中間脱水を行う
(ステップ44)。
【0034】この中間脱水が所定時間行なわれた後、洗
濯脱水槽3を高速回転させたままミスト給水ノズル12
から微粒子状のミスト水を注水する「ミストすすぎ脱
水」を開始する。その前に、上記実施の形態1で説明し
たように、中間脱水時の遠心力によって洗濯脱水槽3内
に衣類の幕A(幕張り)が形成されていないかどうかを
検知する。
【0035】「ミストすすぎ脱水」を開始する前に、洗
濯脱水槽3の回転を停止する(ステップ45)。そし
て、洗濯脱水槽3内を照明手段25で照らし、洗濯物1
6の状態を映像撮影装置24により撮影する。その映像
信号が映像処理装置26に送られる。映像処理装置26
には、洗濯物が入っていない洗濯脱水槽3の上面開口か
ら見た回転翼4の映像データを基準データとして予め記
憶してある。つまり、予め記憶してある基準データと映
像撮影装置24が撮影した映像データとの比較処理を行
い、両者が一致する割合を測定して、衣類の幕A(幕張
り)の有無を検知する(ステップ46)。
【0036】衣類の幕A(幕張り)が形成されていない
場合、基準データと映像データとの一致割合が所定値以
上となる。つまり、この一致割合が所定値以上の場合は
衣類の幕A(幕張り)は形成されていないと判定し(ス
テップ47)、洗濯脱水槽3を高速回転しながらミスト
給水装置12からミスト水を注水する「ミストすすぎ脱
水」を行ない(ステップ48〜ステップ49)、「ミス
トすすぎ脱水」終了後洗濯脱水槽3内に所定量の水を溜
めてすすぐ「ためすすぎ」を行って(ステップ50〜ス
テップ53)すすぎ行程を終了する(ステップ54)。
しかし、衣類の幕A(幕張り)が形成されている場合に
は、図12に示すように、回転翼4は衣類の幕A(幕張
り)に遮られて映像撮影装置24で撮影することができ
ない。つまり、基準データとの一致割合が所定値以下と
なり、衣類の幕A(幕張り)が形成されていると判定し
(ステップ55)、排水弁7を閉じ給水口10から所定
量の水を給水して回転翼4により洗濯物16の撹拌を行
なう「ためすすぎ」を行う(ステップ56〜ステップ5
8)。そして、排水をして再度「ためすすぎ」を行い
(ステップ59、ステップ51〜ステップ53)、すす
ぎ行程を終了するので(ステップ54)、衣類の幕A
(幕張り)によるすすぎ不足を防止することができる。
【0037】実施の形態4.図13はこの発明の実施の
形態4である洗濯機を示す断面図である。図において、
1〜16は上記従来技術と同一であり、その説明は省略
する。27は回転翼4の表面上に取り付けた再帰反射
板、28は例えばレーザ等の発光素子、29は受光素子
で、上記発光素子28から放射された光が再帰反射板2
7で反射して受光素子29に入るように、蓋15の内壁
面の再帰反射盤27に対向する位置に配設する。なお、
受光素子29の出力信号は制御手段14に入力される。
【0038】このように構成された洗濯機の動作を図1
4のフローチャート図に基づいて説明する。まず、上記
従来技術と同様の洗い行程終了後(ステップ61)、す
すぎ行程へ移行する(ステップ62)。排水弁7を開き
(ステップ63)、水槽2内の洗濯液を排水し、その
後、洗濯脱水槽3を高速回転させて洗濯物16に含まれ
ている洗剤液の大半を除去する中間脱水を行う(ステッ
プ64)。
【0039】この中間脱水が所定時間行なわれると、洗
濯脱水槽3を高速回転させたままミスト給水ノズル12
から微粒子状のミスト水を注水する「ミストすすぎ脱
水」を開始する。その前に、上記実施の形態1で説明し
たように、中間脱水時の遠心力によって洗濯脱水槽3内
に衣類の幕A(幕張り)が形成されていないかどうかを
検知する。
【0040】「ミストすすぎ脱水」を開始する前に、洗
濯脱水槽3を低速回転させる(ステップ65)。そし
て、発光素子28から光を放射し、受光素子29の受光
量により衣類の幕A(幕張り)が形成されていないかど
うか検知する(ステップ66)。発光素子28から放射
された光が乱反射せずに再帰反射板27で反射したとき
には受光素子29に高い光量が入る。よって、制御手段
14は受光素子29から所定値以上の光量の入力信号を
得たときには衣類の幕A(幕張り)は形成されていない
と判断し(ステップ67)、「ミストすすぎ脱水」を行
ない(ステップ68〜ステップ69)、「ミストすすぎ
脱水」終了後「ためすすぎ」を行って(ステップ70〜
ステップ73)すすぎ行程を終了する(ステップ7
4)。
【0041】ところが、図15に示すように、衣類の幕
A(幕張り)が形成されている場合、発光素子28から
放射された光は衣類の幕A(幕張り)で乱反射し、受光
素子29に入る光量が低下する。つまり、制御手段14
では、受光素子29からの光量の入力信号が所定値以下
であったとき衣類の幕A(幕張り)が形成されていると
判断し(ステップ75)、洗濯脱水槽3の回転を停止
し、排水弁7を閉じ給水口10から所定量の水を給水し
て回転翼4により洗濯物16の撹拌を行なう「ためすす
ぎ」を行なう(ステップ76〜ステップ79)。そし
て、排水をして再度「ためすすぎ」を行い(ステップ8
0、ステップ71〜ステップ73)すすぎ行程を終了す
る(ステップ74)ので、衣類の幕A(幕張り)による
すすぎ不足を防止することができる。
【0042】実施の形態5.図16はこの発明の実施の
形態5である洗濯機を示す断面図、図17はブロック図
である。図において、1〜16は上記従来技術と同一で
あり、その説明は省略する。30は断続的に超音波を放
射する送信用超音波素子であり、蓋15の内壁面に洗濯
脱水槽3底部に対向して配設する。31は上記送信用超
音波素子30から放射されて回転翼4で反射された超音
波を受信する受信用超音波素子で、蓋15の内壁面に洗
濯脱水槽3底部に対向して配設する。32は信号処理装
置で、送信用超音波素子30から放射された超音波が受
信用超音波素子31に受信されるまでの時間を計測し、
基準値Tsと比較処理をを行うもので、その演算処理結
果は制御手段14に入力されてモータ6や給水弁A9、
給水弁B11、排水弁7が制御される。
【0043】このように構成された洗濯機の動作を図1
8のフローチャート図に基づいて説明する。まず、上記
従来技術と同様の洗い行程終了後(ステップ81)、す
すぎ行程へ移行する(ステップ82)。排水弁7を開き
(ステップ83)、水槽2内の洗濯液を排水し、その
後、洗濯脱水槽3を高速回転させて洗濯物16に含まれ
ている洗剤液の大半を除去する中間脱水を行う(ステッ
プ84)。
【0044】この中間脱水が所定時間行なわれると、洗
濯脱水槽3を高速回転させたままミスト給水ノズル12
から微粒子状のミスト水を注水する「ミストすすぎ脱
水」を開始する。その前に、上記実施の形態1で説明し
たように、中間脱水時の遠心力によって洗濯脱水槽3内
に衣類の幕A(幕張り)が形成されていないかどうか検
知する。
【0045】「ミストすすぎ脱水」を開始する前に、洗
濯脱水槽3を低速回転させる(ステップ85)。そし
て、送信用超音波素子30から超音波を放射し、受信超
音波素子31に受信されるまで時間Tを計測し、予め記
憶されている基準値Tsと比較処理し、衣類の幕A(幕
張り)が形成されていないかどうか検知する(ステップ
86)。
【0046】衣類の幕A(幕張り)が形成されていない
場合、障害物がないため、放射された超音波は何も邪魔
されずに回転翼4で反射する。よって、超音波が放射さ
れて受信超音波素子31に受信されるまでの時間Taは
基準値Tsと同じになる。つまり、超音波の放射から受
信までの時間Taを計測して基準値Tsと比較処理し、
同じ時間であった場合、衣類の幕A(幕張り)は形成さ
れていないと判断し(ステップ87)、「ミストすすぎ
脱水」を行なう(ステップ88〜ステップ89)。「ミ
ストすすぎ脱水」終了後、洗濯脱水槽3内に所定量の水
を溜めてすすぐ「ためすすぎ」を行い(ステップ90〜
ステップ93)、すすぎ行程を終了する(ステップ9
4)。
【0047】ところが、図19に示すように、衣類の幕
A(幕張り)が形成されている場合、送信用超音波素子
30から放射された超音波は衣類の幕A(幕張り)で反
射して受信超音波素子31に受信されるため、超音波の
伝播する距離が短くなり、超音波の放射から受信までの
時間Tbは基準値Tsより短くなる。つまり、信号処理
装置32は時間Tbと基準値Tsとを比較した結果、T
b<Tsの結果信号が制御手段14に送信されたとき、
制御手段14は衣類の幕A(幕張り)が形成されている
と判断し(ステップ95)、排水弁7を閉じ、給水口1
0から所定量の水を給水して回転翼4を回転させて洗濯
物16の撹拌を行なう「ためすすぎ」を行なう(ステッ
プ96〜ステップ99)。そして、排水を行った後、再
度「ためすすぎ」を行い(ステップ100、ステップ9
1〜ステップ93)すすぎ行程を終了する(ステップ9
4)ので、衣類の幕A(幕張り)によるすすぎ不足を防
止することができる。
【0048】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れるので、以下に示すような効果を奏する。
【0049】外箱に配設する水槽内に洗濯脱水槽を回転
自在に配置し、この洗濯脱水槽の底部に回転翼を設け、
洗い、すすぎ、脱水からなる洗濯行程を自動的に進行す
る洗濯機において、前記洗濯脱水槽内に投入した洗濯物
が遠心力により洗濯脱水槽内に形成する幕張りを検知す
る幕張検知装置と、前記幕張検知装置により洗濯物の幕
張りの形成を検知した場合、実施中の前記洗濯行程の行
程を前記洗濯物の幕張りを取り除く行程に変更させる制
御手段とを備えたので、万が一洗濯脱水槽内に幕張りが
形成されても検知して取り除くことができるので、幕張
りの形成を知らずに洗濯行程を完了して洗濯性能が低下
するという不具合をなくし、安定した洗濯性能を得るこ
とができる。
【0050】また、外箱に配設する水槽内に洗濯脱水槽
を回転自在に配置し、この洗濯脱水槽の底部に回転翼
と、前記水槽内の排水を行う排水弁設け、洗い、すす
ぎ、脱水の洗濯行程を自動進行する洗濯機において、前
記洗濯脱水槽内に投入した洗濯物が遠心力により洗濯脱
水槽内に形成する幕張りを検知する幕張検知装置と、前
記洗濯脱水槽の上方にミスト供給装置を設け、前記すす
ぎの行程において、前記排水弁を開放し、前記洗濯脱水
槽を回転させながら前記ミスト供給装置によるミスト給
水を行うミストすすぎ脱水を行うものであって、前記ミ
ストすすぎ脱水中に前記幕張検知装置による洗濯物の幕
張り検知を行い、前記幕張りを検知した場合には、前記
すすぎの行程は、前記ミストすすぎ脱水によるすすぎの
行程を中止し、前記洗濯脱水槽内に水を溜めて前記回転
翼を回転させた後に排水を行う溜めすすぎによる切り換
えるので、万が一洗濯脱水槽内に幕張りが形成されても
すすぎ不足にならず、安定したすすぎ性能を得ることが
できる。
【0051】また、前記幕張検知装置は、前記洗濯脱水
槽の上端部より上方の洗濯脱水槽内壁に自己発熱形サー
ミスタを配設し、該自己発熱形サーミスタの抵抗変化に
より前記洗濯脱水槽内の洗濯物の幕張りの有無を判断す
るので、幕張りの有無を確実に検知することができる。
【0052】また、前記幕張検知装置は、前記水槽の側
内壁面下部に上面を開口し下面に排水孔を穿設した脱水
液受け部を配設し、前記脱水液受け部内部に電極を内設
して構成し、前記電極間抵抗値の変化速度により前記洗
濯脱水槽内の洗濯物の幕張りの有無を判断するので、幕
張りの有無を容易で確実に検知することができる。
【0053】また、前記幕張検知装置は、前記回転翼と
対向する位置に配設した映像撮影装置と、前記映像撮影
装置からの映像信号を受信する映像処理装置とで構成
し、前記映像処理装置は、洗濯物が投入されていない洗
濯脱水槽内の基準映像パターンを予め記憶しておき、前
記映像撮影装置による前記洗濯脱水槽内の映像パターン
と前記基準映像パターンとを比較処理し、両パターンの
回転翼の一致割合により前記洗濯脱水槽内の洗濯物の幕
張りの有無を判断するので、幕張りの有無を容易で確実
に検知することができる。
【0054】また、前記幕張検知装置は、前記洗濯脱水
槽の上面と対向する位置に発光素子および受光素子を配
設し、前記回転翼上に再帰反射板を取り付けて構成し、
前記発光素子から再帰反射板に向けて発光をし、前記受
光素子に入る発光量により前記洗濯脱水槽内の洗濯物の
幕張りの有無を判断するので、幕張りの有無を容易で確
実に検知することができる。
【0055】また、前記幕張検知装置は、前記洗濯脱水
槽の上面と対向する位置に送信用超音波素子および受信
超音波素子を配設し、前記洗濯脱水槽内に洗濯物が幕張
りを形成していない状態で前記送信用超音波素子から超
音波を発信してからこの超音波を前記受信超音波素子が
受信するまでの基準時間Tsを予め記憶してある演算装
置とで構成し、前記演算装置は前記送信用超音波素子か
ら超音波を発信してからその超音波を前記受信超音波素
子が受信するまでの時間Tと前記基準時間Tsとの比較
処理をし、両時間の差により前記洗濯脱水槽内の洗濯物
の幕張りの有無を判断するので、幕張りの有無を容易で
確実に検知することができる。
【0056】また、洗濯・すすぎ・脱水からなる洗濯行
程のすすぎの行程において、洗濯脱水槽内の水分を含ん
だ洗濯物が遠心力によって洗濯脱水槽内に形成する幕張
りの検知を行ない、前記幕張りが形成されていたときに
は、実施中の動作を中止・または切り換えて、前記幕張
りを取り除く動作を開始するようにしたので、万が一洗
濯脱水槽内に幕張りが形成された場合でもすすぎ不足に
ならず、安定したすすぎ性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す洗濯機の断面
図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す洗濯機の電気
回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態1を示す洗濯機のフロ
ーチャート図である。
【図4】 この発明の実施の形態1を示す洗濯機の断面
図である。
【図5】 この発明の実施の形態2を示す洗濯機の断面
図である。
【図6】 この発明の実施の形態2を示す洗濯機の電気
回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態2を示す洗濯機のフロ
ーチャート図である。
【図8】 この発明の実施の形態2を示す洗濯機の断面
図である。
【図9】 この発明の実施の形態3を示す洗濯機の断面
図である。
【図10】 この発明の実施の形態3を示す洗濯機のブ
ロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態3を示す洗濯機のフ
ローチャート図である。
【図12】 この発明の実施の形態3を示す洗濯機の断
面図である。
【図13】 この発明の実施の形態4を示す洗濯機の断
面図である。
【図14】 この発明の実施の形態4を示す洗濯機のフ
ローチャート図である。
【図15】 この発明の実施の形態4を示す洗濯機の断
面図である。
【図16】 この発明の実施の形態5を示す洗濯機の断
面図である。
【図17】 この発明の実施の形態5を示す洗濯機のブ
ロック図である。
【図18】 この発明の実施の形態5を示す洗濯機のフ
ローチャート図でありる。
【図19】 この発明の実施の形態5を示す洗濯機の断
面図である。
【図20】 従来の洗濯機を示す断面図である。
【図21】 従来の洗濯機を示すフローチャート図であ
る。
【図22】 従来の洗濯機を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外箱、2 水槽、3 洗濯脱水槽、4 回転翼、5
機構部、6 モータ、7 排水弁、8 排水ホース、
9 排水弁A、10 給水口、11 給水弁B、12
ミスト給水ノズル、13 トップカバー、14 制御装
置、15 蓋、16 洗濯物、17 幕張り検知用サー
ミスタ、18 周囲温度補正用サーミスタ、19 防滴
カバー、21 脱水液受け具、22 排水孔、23a、
23b電極、24 照明手段、25 映像撮影装置、2
6 映像処理装置、27 再帰反射板、28 発光素
子、29 受光素子、30 送信用超音波素子、31
受信超音波、32 信号処理装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萬谷 和彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA03 AA08 AA17 BB09 CB51 CB62 FA21 FC02 KA25 KB14 KB16 LA11 LB29 MA01 MA02 MA06 MA08 MA09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外箱に配設する水槽内に洗濯脱水槽を回
    転自在に配置し、この洗濯脱水槽の底部に回転翼を設
    け、洗い、すすぎ、脱水からなる洗濯行程を自動的に進
    行する洗濯機において、前記洗濯脱水槽内に投入した洗
    濯物が遠心力により洗濯脱水槽内に形成する幕張りを検
    知する幕張検知装置と、前記幕張検知装置により洗濯物
    の幕張りの形成を検知した場合、実施中の前記洗濯行程
    の行程を前記洗濯物の幕張りを取り除く行程に変更させ
    る制御手段とを備えたことを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 外箱に配設する水槽内に洗濯脱水槽を回
    転自在に配置し、この洗濯脱水槽の底部に回転翼と、前
    記水槽内の排水を行う排水弁設け、洗い、すすぎ、脱水
    の洗濯行程を自動進行する洗濯機において、前記洗濯脱
    水槽内に投入した洗濯物が遠心力により洗濯脱水槽内に
    形成する幕張りを検知する幕張検知装置と、前記洗濯脱
    水槽の上方にミスト供給装置を設け、前記すすぎの行程
    において、前記排水弁を開放し、前記洗濯脱水槽を回転
    させながら前記ミスト供給装置によるミスト給水を行う
    ミストすすぎ脱水を行うものであって、前記ミストすす
    ぎ脱水中に前記幕張検知装置による洗濯物の幕張り検知
    を行い、前記幕張りを検知した場合には、前記すすぎの
    行程は、前記ミストすすぎ脱水によるすすぎの行程を中
    止し、前記洗濯脱水槽内に水を溜めて前記回転翼を回転
    させた後に排水を行う溜めすすぎによる切り換えること
    を特徴とする洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記幕張検知装置は、前記洗濯脱水槽の
    上端部より上方の洗濯脱水槽内壁に自己発熱形サーミス
    タを配設し、該自己発熱形サーミスタの抵抗変化により
    前記洗濯脱水槽内の洗濯物の幕張りの有無を判断するこ
    とを特徴とする請求項1または2いずれか記載の洗濯
    機。
  4. 【請求項4】 前記幕張検知装置は、前記水槽の側内壁
    面下部に上面を開口し下面に排水孔を穿設した脱水液受
    け部を配設し、前記脱水液受け部内部に電極を内設して
    構成し、前記電極間抵抗値の変化速度により前記洗濯脱
    水槽内の洗濯物の幕張りの有無を判断することを特徴と
    する請求項1または2いずれか記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 前記幕張検知装置は、前記回転翼と対向
    する位置に配設した映像撮影装置と、前記映像撮影装置
    からの映像信号を受信する映像処理装置とで構成し、前
    記映像処理装置は、洗濯物が投入されていない洗濯脱水
    槽内の基準映像パターンを予め記憶しておき、前記映像
    撮影装置による前記洗濯脱水槽内の映像パターンと前記
    基準映像パターンとを比較処理し、両パターンの回転翼
    の一致割合により前記洗濯脱水槽内の洗濯物の幕張りの
    有無を判断することを特徴とする請求項1または2いず
    れか記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 前記幕張検知装置は、前記洗濯脱水槽の
    上面と対向する位置に発光素子および受光素子を配設
    し、前記回転翼上に再帰反射板を取り付けて構成し、前
    記発光素子から再帰反射板に向けて発光をし、前記受光
    素子に入る発光量により前記洗濯脱水槽内の洗濯物の幕
    張りの有無を判断することを特徴とする請求項1または
    2いずれか記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 前記幕張検知装置は、前記洗濯脱水槽の
    上面と対向する位置に送信用超音波素子および受信超音
    波素子を配設し、前記洗濯脱水槽内に洗濯物が幕張りを
    形成していない状態で前記送信用超音波素子から超音波
    を発信してからこの超音波を前記受信超音波素子が受信
    するまでの基準時間Tsを予め記憶してある演算装置と
    で構成し、前記演算装置は前記送信用超音波素子から超
    音波を発信してからその超音波を前記受信超音波素子が
    受信するまでの時間Tと前記基準時間Tsとの比較処理
    をし、両時間の差により前記洗濯脱水槽内の洗濯物の幕
    張りの有無を判断することを特徴とする請求項1または
    2いずれか記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 洗濯・すすぎ・脱水からなる洗濯行程の
    すすぎの行程において、洗濯脱水槽内の水分を含んだ洗
    濯物が遠心力によって洗濯脱水槽内に形成する幕張りの
    検知を行ない、前記幕張りが形成されていたときには、
    実施中の動作を中止・または切り換えて、前記幕張りを
    取り除く動作を開始するようにしたことを特徴とする洗
    濯機の制御方法。
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