JP2002136007A - 電動機の回転子およびその製造方法 - Google Patents
電動機の回転子およびその製造方法Info
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Abstract
機の低コスト化を図ると共に、負荷に伴う回転軸のねじ
れ振動の共振を容易に避け、種々の製品への適応に優
れ、信頼性を向上させることができるようにするととも
に、回転軸とクリープ防止部材とを一体成形する電動機
の回転子およびその製造方法を提供することにある。 【解決手段】 外周をリング状の永久磁石11とし、同
永久磁石11の回転中心と同心に円柱状の回転軸12を
配置し、同回転軸12と永久磁石11との間の空間に所
定硬度の特殊ゴムからなる緩衝部材13を充填して加硫
接着し、緩衝部材13の成形により永久磁石11、回転
軸12および緩衝部材13を一体成形するとともに、回
転軸12の溝12a内に、特殊ゴムを充填して加硫接着
し、クリープ防止部材16と回転軸12とを一体成形す
る。
Description
係わり、より詳細には、回転子の振動を抑制するように
した回転子と、同回転子に備えられた回転軸に装着され
る軸受の内輪と回転軸とのクリープを防止するクリープ
防止部材とを備えた電動機の回転子とその製造方法に関
する。
よび図6に示すように、回転中心となる回転軸61に固
定した回転支持体(コア)62と同コア62の外周側に
配置した永久磁石63との間に回転軸61の軸方向から
緩衝部材(ゴム)64、65を挿入し、回転軸61の軸
方向から鉄板66、67を添えるとともに、ピン68を
鉄板66、67およびゴム64、65に貫通してストッ
パ69で止めている。
5を内部に押し込むことから、ゴム64、65が膨らみ
永久磁石63がコア62に保持される。また、ゴム6
4、65によって永久磁石63の両端部(図5の左右方
向)が押さえ込まれる。上記回転子の構成によれば、ゴ
ム64、65によって永久磁石63をコア62に保持す
ることが出来る。しかもこの場合、永久磁石63の回転
による振動がゴム64、65によって吸収されることに
なり、その振動がコア62および回転軸61に伝わら
ず、防振効果や偏心防止効果が発揮される。
を参照されたい。その公報によれば、ゴム64、65の
緩衝部材を回転軸61の軸方向から挿入するために同緩
衝部材を2分割し、同緩衝部材の挿入を容易にしてい
る。しかも、2分割した緩衝部材の形状によって同緩衝
部材と永久磁石63との接触部、同緩衝部材とコア62
との接触部のずれによる回転子の偏心、傾きを防止する
ようにしている。
ては、永久磁石63をコア62および回転軸61に保持
し、また回転子の防振、偏心や傾きを防止するために、
2つのゴム64、65、2枚の鉄板66、67、ピン6
8およびストッパ69が必要とされ、部品点数の多い複
雑な構造になっているため、製造コストがかさむという
欠点があった。
ンププランナー等を負荷とした場合には、その負荷の固
有振動数が同回転軸61のねじれ固有振動数と一致し、
同固有振動数が共振振動数となるのを避ける必要がある
ときには、大きな設計変更を伴うことがあり、最悪電動
機の設計をやり直す必要に迫られることがある。
するために回転軸61両端方向から転がり軸受83が挿
入され、同転がり軸受83の内輪83aと回転軸61と
のクリープを防止するため、Oリング84を装着する場
合が多い。その構造と製造方法を図7の斜視図を用いて
説明する。Oリング84は予め可塑状態のゴムを金型に
より成形して一つの部品として製造され、回転軸61は
予め切削などの方法で溝61aが形成されている。最初
に回転軸61の端面側よりOリング84を回転軸61に
挿入して溝61aに嵌着させる。Oリング84の内径は
溝61aの内径とほぼ一致し、Oリング84の外径は転
がり軸受の内輪83aの内径よりやや大きくなってい
る。次に内輪83aを回転軸61の端面側よりOリング
84の位置まで挿入すると、Oリング84の外径が内輪
83aの内径の大きさに収縮し、反発力で内輪83aと
回転軸61との摩擦を増加させてクリープを防止する。
自動装着は非常に困難であり、人手による作業は手間が
かかりコストアップとなっていた。そこで、回転子の成
形と同時にOリングのようなクリープ防止部材を成形す
る製造方法が望まれていた。
題点を解決し、回転子の防振等を少ない部品で実現して
電動機の低コスト化を図ると共に、負荷に伴う回転軸の
ねじれ振動の共振を容易に避け、種々の製品への適応に
優れ、信頼性を向上させることができるようにするとと
もに、回転軸とクリープ防止部材とを一体成形する電動
機の回転子およびその製造方法を提供することにある。
解決するため、回転磁界を発生する固定子の内側に配置
され、中心に回転軸と外周部に永久磁石とを備えた回転
子の、前記回転軸を軸支する転がり軸受の内輪と前記回
転軸の外周に形成された環状の溝との間にクリープ防止
部材が配設された電動機の回転子において、外周をリン
グ状の永久磁石とし、同永久磁石の回転中心と同心に円
柱状の回転軸を配置し、同回転軸と前記永久磁石との間
の空間、および前記溝内に所定硬度の特殊ゴムを充填し
て加硫接着し、同特殊ゴムの成形により前記永久磁石、
前記回転軸および前記特殊ゴムからなる緩衝部材とを一
体成形するとともに、前記回転軸と前記特殊ゴムからな
る前記クリープ防止部材とを一体成形する。
よび前記回転軸の前記溝内に前記特殊ゴムを充填して加
硫接着する際、前記緩衝部材と接触する前記永久磁石お
よび前記回転軸の所定箇所と前記溝に接着剤を塗布し、
あるいは前記永久磁石のみに接着剤を塗布し、前記回転
軸側については焼付けとし、前記緩衝部材を介して前記
永久磁石と前記回転軸、および前記クリープ防止部材と
前記溝とを固定する。
けた凸部を円周方向に等間隔に複数個形成し、あるいは
その凸部を1周全体の鍔状に形成する。
同特殊ゴムからなる前記緩衝部材には、前記回転軸に平
行な孔あるいは前記回転子の両端側にくぼみを成形す
る。
厚みを、前記転がり軸受の厚みのおおよそ1/2以下に
する。
り軸受の内周より若干大きくする。
方向側角部に面取を施す。
れ、中心に回転軸と外周部に永久磁石とを備えた回転子
の、前記回転軸を軸支する転がり軸受の内輪と前記回転
軸の外周に形成された環状の溝との間にクリープ防止部
材が配設された電動機の回転子において、予め外周に位
置する永久磁石をリング形状に成形し、同永久磁石と回
転中心に位置する円柱状の回転軸とを金型内に同心状に
配置し、かつ、前記金型について前記永久磁石と前記回
転軸との間を第一の空間としてなり、予め設けられた前
記溝と、前記回転軸とを円柱形に取り囲む前記金型との
間を、前記転がり軸受の内径より若干大きい径を有す
る、前記クリープ防止部材が成形される第二の空間とし
てなり、同空間と、前記第一の空間とをつなぐ通路を設
け、前記第一の空間に所定硬度の特殊ゴムを充填して加
硫接着し、前記特殊ゴムの成形により前記永久磁石、前
記回転軸および前記特殊ゴムを一体成形するとともに、
前記回転軸と前記クリープ防止部材とを一体成形する。
加硫接着する際に、前記金型の温度、成形材(クロロピ
レンゴム)の射出温度が前記永久磁石の変形温度に達し
ないようにする一方、予め前記永久磁石および前記回転
軸に接着剤を塗布して前記永久磁石と前記回転軸とを前
記特殊ゴムを介して固定し、あるいは予め前記永久磁石
に接着剤を塗布して前記永久磁石と前記特殊ゴムとを固
定し、かつ、前記回転軸と特殊ゴムとの間を焼付けして
前記回転軸と前記特殊ゴムとを固定する。
凸部を円周方向に等間隔に複数個形成し、あるいは前記
凸部を1周全体の鍔状に形成する。
同特殊ゴムからなる前記緩衝部材には、前記回転軸に平
行な孔あるいは前記回転子の両端側にくぼみを成形す
る。
成形した後、前記通路部分の前記特殊ゴムを切り取る。
る電動機の回転子およびその製造方法を詳細に説明す
る。図1は本発明による電動機の回転子の一実施例を示
す断面図である。本発明の電動機の回転子10は、回転
磁界を発生する固定子の内側に位置し、周囲にリング状
の永久磁石(プラスチックマグネット)11を備えてお
り、同永久磁石11の回転中心と同心に、円柱状の回転
軸12を配置し、同回転軸12と永久磁石11との間の
空間に所定硬度のクロロプレンゴムからなる特殊ゴムの
緩衝部材13を充填し加硫接着し、同緩衝部材13の成
形により永久磁石11、回転軸12および緩衝部材13
とが一体成形されている。
てる時に回転軸12に装着される転がり軸受15の内輪
15aと、回転軸12とのクリープを防止するクリープ
防止部材16を形成するため、回転軸12に転がり軸受
15の内面と対応する回転軸12の外周に環状の溝12
aが設けられており、回転子10の形成と同時に、溝1
2a内に所定硬度の特殊ゴムを充填して加硫接着したク
リープ防止部材16と回転軸12とが一体成形されてい
る。クリープ防止部材16は、回転軸12に装着される
転がり軸受15の内輪15aと、回転軸12の溝12a
との間の位置となるように形成されており、摩擦によっ
て内輪15aと回転軸12とのクリープを防止する機能
を有している。
びた凸部11aが形成されている。またこの凸部11a
は、円周方向に等間隔に複数個(4個)形成され、ある
いはその凸部11aは、1周全体の鍔状に形成されてい
る。
クロロプレンゴム(CR)等であり、永久磁石11およ
び回転軸12の間の空間と、回転軸12の溝12aとの
空間にそのクロロプレンゴムを充填し、加硫接着して回
転子10を一体化する。
回転軸12に平行な孔13aを形成し、この孔13aは
円周方向に複数個(4個)形成する。なおその孔13a
の代わりとして、複数個のくぼみを回転子10の両端面
側に成形するようにしてもよい。
空間および回転軸12の溝12a内に、後述する金型内
での成形時において特殊ゴムを充填してから加硫接着
(いわゆる間加硫接着)する際に、緩衝部材13と接触
する永久磁石11の内側および回転軸12外側の所定箇
所に接着剤14を塗布して、永久磁石11と回転軸12
とを緩衝部材13を介して固定する。または永久磁石1
1の内側のみに接着剤14を塗布して、回転軸12側に
ついては焼付として固定してもよい。さらに上記と同じ
工程で回転軸12の溝12a内に接着剤14を塗布し、
クリープ防止部材16を回転軸12に固定する。または
回転軸12側については焼付けとして固定してもよい。
これにより、回転トルクに耐え得る強度が得られる。
の回転軸12方向の厚みのおおよそ1/2以下であり、
かつ転がり軸受15の内周径よりやや大きい径となって
いる。回転軸12に転がり軸受15を挿入すると、クリ
ープ防止部材16の外径が転がり軸受15の内周と同じ
径に収縮し、反発力で転がり軸受15の内輪15aと回
転軸12との摩擦を増加させてクリープを防止してい
る。この構造により、転がり軸受15の回転軸12方向
の厚みのおおよそ1/2以下のクリープ防止部材16
が、内輪15aと回転軸12とのクリープを防止し、転
がり軸受15の残り1/2の厚みの部分が回転軸12の
正確な軸芯を保持している。
軸と一体成形する製造方法を図3の金型の断面図を用い
て説明する。まず予め成形したリング状の永久磁石11
および円柱状の回転軸12を金型20内にセットする。
このとき、永久磁石11の内側(内周面)および回転軸
12の外側(表面)には接着剤14を塗布しておく。ま
た、回転軸12の中心と永久磁石11の中心とを合わ
せ、回転軸12と永久磁石11とは同心状としている。
なおその接着剤14の塗布は緩衝部材13と接する箇所
だけでよい。また転がり軸受が装着される位置に予め設
けられた回転軸12の外周の環状の溝12aと、回転軸
12を円柱形に取り囲む金型20との間に、転がり軸受
の内径より若干大きい径を有する第二の空間を設けてい
る。さらに同空間と、永久磁石11と回転軸12との間
の第一の空間とをつなぐ通路21を設けてある。
レンゴムを注入口20aから内部に、つまり、第一の空
間と、通路21を経由してクリープ防止部材16が形成
される第二の空間に注入し、加硫接着して緩衝部材13
を形成するとともに、永久磁石11および回転軸12と
を一体成形すると同時に、回転軸12とクリープ防止部
材16とを一体成形する。このゴムの成形に関しては、
金型20の温度、成形材(クロロプレンゴム)の射出温
度が永久磁石11の材質であるプラスチックマグネット
の変形温度に達することのないようにする。
が、金型20にはその孔13aに相当する部分が設けら
れており、上記緩衝部材13の成形によってその孔13
aが形成される。
図が図4(A)である。この状態ではまだ回転子10の
緩衝部材13とクリープ防止部材16が一体となってい
る。またクリープ防止部材16の回転軸12の端面方向
には金型を用いた面取22が施されている。この面取2
2により、転がり軸受の内輪を回転軸12に挿入したと
きに、スムースに挿入可能となる。
点線で示す不要な部分23(クロロプレンゴムが流れる
ための通路部分)を切り取ると、回転子10とクリープ
防止部材16と回転軸12とを一体成形した回転子が完
成する。
の間にクロロプレンゴム等の緩衝部材13が介在するこ
とから、永久磁石11の回転による振動、偏心や傾きが
その緩衝部材13で防止し、緩衝部材13の孔13aあ
るいはくぼみによりプロロプレンゴムの変位がとれ、そ
の部振効果を高めることができる。また回転子10がリ
ング状の永久磁石11、空転構造を持たない円柱状の回
転軸12、緩衝部材13および接着剤14だけからなる
ため、従来のように多数の部品を使用しないことから、
電動機の低コスト化が図れる。さらに、上述した製造方
法によりロータ外形(永久磁石11の外形)切削等の追
加加工を施す必要もなく、回転子の組立が容易で有る。
従って、製造工数が極めて少なくてすみ、製造コストの
低下を図ることができる。また、回転子10と回転軸1
2とクリープ防止部材16とを同時に一体成形すること
により、機械によるクリープ防止部材の製造を行い、人
手による作業を廃止することによりコストダウンを図る
こともできる。
ンゴムの硬度としては、永久磁石11の回転による振動
等を考慮して決定する。つまり、その振動等を最も吸収
する硬度を経験的に求めて選択する。また、上述した回
転子10を用いた電動機の負荷が例えばファン等である
場合、その回転子10とファンとにより回転軸12のね
じり振動数が決まるが、その構造的な共振周波数につい
ては、クロロプレンゴムの硬度を変える。この場合、そ
の共振周波数を回避できるように、クロロプレンゴムの
硬度を経験的に求めて選択する。
えるだけで負荷との共振を回避することができ、種々の
機器に対しての汎用性が得られることにより、電動機の
適応性の向上を図ることができる。なお、上記実施例で
は、永久磁石11の内側に凸部11aが設けられている
が、接着剤14を用いることから、凸部11aを省いた
形状としてもよい。
14を用いずにクロロプレンゴムを加硫接着で成形する
ようにしてもよい。すなわち、この直接加硫接着にあた
ってはクロロプレンゴムが永久磁石11の内側および回
転軸12の外側(表面)に対して多少の接着力が発揮で
きるからである。
けを行なうようにしてもよい。この場合、回転軸12に
は接着剤14を塗布せず、例えば高周波による方法によ
りクロロプレンゴムを回転軸12に焼付けするとよい。
下に述べる効果を奏する。本発明の電動機の回転子は、
回転磁界を発生する固定子の内側に配置され、中心に回
転軸と外周部に永久磁石とを備えた回転子の、回転軸を
軸支する転がり軸受の内輪と回転軸の外周に形成された
環状の溝との間にクリープ防止部材が配設された電動機
の回転子において、外周をリング状の永久磁石とし、同
永久磁石の回転中心と同心に円柱状の回転軸を配置し、
同回転軸と永久磁石との間の空間、および溝内に所定硬
度の特殊ゴムを充填して加硫接着し、特殊ゴムの成形に
より永久磁石、回転軸および特殊ゴムからなる緩衝部材
とを一体成形するとともに、回転軸と特殊ゴムからなる
クリープ防止部材とを一体成形していることから、永久
磁石と回転軸との間の緩衝部材の特殊ゴムによって、回
転子の回転時の振動防止、偏心防止や傾き防止、電動機
の低コスト化を図る一方、その特殊ゴムの硬度を変える
だけで、振動周波数の共振を回避し、種々の製品への適
応性に優れ、信頼性の向上を図るとともに、クリープ防
止部材を回転軸に装着する工程が省略できるため、低コ
スト化を図ることができるという効果がある。
は、回転磁界を発生する固定子の内側に配置され、中心
に回転軸と外周部に永久磁石とを備えた回転子の、回転
軸を軸支する転がり軸受の内輪と回転軸の外周に形成さ
れた環状の溝との間にクリープ防止部材が配設された電
動機の回転子において、予め外周に位置する永久磁石を
リング形状に成形し、同永久磁石と回転中心に位置する
円柱状の回転軸とを金型内に同心状に配置し、かつ、金
型について永久磁石と回転軸との間を第一の空間として
なり、予め設けられた溝と、回転軸とを円柱形に取り囲
む金型との間を、転がり軸受の内径より若干大きい径を
有する、クリープ防止部材が成形される第二の空間とし
てなり、同空間と、第一の空間とをつなぐ通路を設け、
第一の空間に所定硬度の特殊ゴムを充填して加硫接着
し、特殊ゴムの成形により永久磁石、回転軸および特殊
ゴムを一体成形するとともに、回転軸とクリープ防止部
材とを一体成形していることから、上述した効果を奏す
ることができるほか、1度金型を製作すれば、永久磁
石、回転軸、および特殊ゴムだけで回転子と軸受のクリ
ープ防止部材とを製造することができ、製造コストが安
価となり、電動機の低コスト化を現実的に実現すること
ができるという効果がある。
断面図である。
ある。
の金型の断面図である。
の、回転子の製造途中の断面図である。
ある。
る。
Claims (12)
- 【請求項1】 回転磁界を発生する固定子の内側に配置
され、中心に回転軸と外周部に永久磁石とを備えた回転
子の、前記回転軸を軸支する転がり軸受の内輪と前記回
転軸の外周に形成された環状の溝との間にクリープ防止
部材が配設された電動機の回転子において、 外周をリング状の永久磁石とし、同永久磁石の回転中心
と同心に円柱状の回転軸を配置し、同回転軸と前記永久
磁石との間の空間、および前記溝内に所定硬度の特殊ゴ
ムを充填して加硫接着し、同特殊ゴムの成形により前記
永久磁石、前記回転軸および前記特殊ゴムからなる緩衝
部材とを一体成形するとともに、前記回転軸と前記特殊
ゴムからなる前記クリープ防止部材とを一体成形してな
ることを特徴とする電動機の回転子。 - 【請求項2】 前記回転軸と前記永久磁石との間の空間
および前記回転軸の前記溝内に前記特殊ゴムを充填して
加硫接着する際、前記緩衝部材と接触する前記永久磁石
および前記回転軸の所定箇所と前記溝に接着剤を塗布
し、あるいは前記永久磁石のみに接着剤を塗布し、前記
回転軸側については焼付けとし、前記緩衝部材を介して
前記永久磁石と前記回転軸、および前記クリープ防止部
材と前記溝とを固定してなることを特徴とする請求項1
記載の電動機の回転子。 - 【請求項3】 前記永久磁石の内周には前記回転中心に
向けた凸部を円周方向に等間隔に複数個形成し、あるい
はその凸部を1周全体の鍔状に形成してなることを特徴
とする請求項1ないし2記載の電動機の回転子。 - 【請求項4】 前記特殊ゴムはクロロプレンゴムであ
り、同特殊ゴムからなる前記緩衝部材には、前記回転軸
に平行な孔あるいは前記回転子の両端側にくぼみを成形
してなることを特徴とする請求項1ないし3記載の電動
機の回転子。 - 【請求項5】 前記クリープ防止部材の前記回転軸方向
の厚みを、前記転がり軸受の厚みのおおよそ1/2以下
にしてなることを特徴とする請求項1ないし4記載の電
動機の回転子。 - 【請求項6】 前記クリープ防止部材の外径を、前記転
がり軸受の内周より若干大きくしてなることを特徴とす
る請求項1ないし5記載の電動機の回転子。 - 【請求項7】 前記クリープ防止部材の前記回転軸の端
面方向側角部に、面取を施すことを特徴とする請求項1
ないし6記載の電動機の回転子。 - 【請求項8】 回転磁界を発生する固定子の内側に配置
され、中心に回転軸と外周部に永久磁石とを備えた回転
子の、前記回転軸を軸支する転がり軸受の内輪と前記回
転軸の外周に形成された環状の溝との間にクリープ防止
部材が配設された電動機の回転子において、 予め外周に位置する永久磁石をリング形状に成形し、同
永久磁石と回転中心に位置する円柱状の回転軸とを金型
内に同心状に配置し、かつ、前記金型について前記永久
磁石と前記回転軸との間を第一の空間としてなり、 予め設けられた前記溝と、前記回転軸とを円柱形に取り
囲む前記金型との間を、前記転がり軸受の内径より若干
大きい径を有する、前記クリープ防止部材が成形される
第二の空間としてなり、 同空間と、前記第一の空間とをつなぐ通路を設け、前記
第一の空間に所定硬度の特殊ゴムを充填して加硫接着
し、前記特殊ゴムの成形により前記永久磁石、前記回転
軸および前記特殊ゴムを一体成形するとともに、前記回
転軸と前記クリープ防止部材とを一体成形してなること
を特徴とする電動機の回転子の製造方法。 - 【請求項9】 前記第一の空間に前記特殊ゴムを注入し
て加硫接着する際に、前記金型の温度、成形材(クロロ
ピレンゴム)の射出温度が前記永久磁石の変形温度に達
しないようにする一方、予め前記永久磁石および前記回
転軸に接着剤を塗布して前記永久磁石と前記回転軸とを
前記特殊ゴムを介して固定し、あるいは予め前記永久磁
石に接着剤を塗布して前記永久磁石と前記特殊ゴムとを
固定し、かつ、前記回転軸と特殊ゴムとの間を焼付けし
て前記回転軸と前記特殊ゴムとを固定してなることを特
徴とする請求項8記載の電動機の回転子の製造方法。 - 【請求項10】 前記永久磁石の内周には回転中心に向
けた凸部を円周方向に等間隔に複数個形成し、あるいは
前記凸部を1周全体の鍔状に形成してなることを特徴と
する請求項8ないし9記載の電動機の回転子の製造方
法。 - 【請求項11】 前記特殊ゴムはクロロプレンゴムであ
り、同特殊ゴムからなる前記緩衝部材には、前記回転軸
に平行な孔あるいは前記回転子の両端側にくぼみを成形
してなることを特徴とする請求項8ないし10記載の電
動機の回転子の製造方法。 - 【請求項12】 前記クリープ防止部材を前記回転軸と
一体成形した後、前記通路部分の前記特殊ゴムを切り取
ってなることを特徴とする請求項8ないし11記載の電
動機の回転子の製造方法。
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Cited By (6)
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