JP2002136000A - 無停電電源システム - Google Patents
無停電電源システムInfo
- Publication number
- JP2002136000A JP2002136000A JP2000325018A JP2000325018A JP2002136000A JP 2002136000 A JP2002136000 A JP 2002136000A JP 2000325018 A JP2000325018 A JP 2000325018A JP 2000325018 A JP2000325018 A JP 2000325018A JP 2002136000 A JP2002136000 A JP 2002136000A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power supply
- uninterruptible power
- components
- supplies
- component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims description 58
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 claims description 25
- 238000000034 method Methods 0.000 description 14
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 13
- 230000006854 communication Effects 0.000 description 12
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 12
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 7
- 230000004044 response Effects 0.000 description 4
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 3
- 238000011161 development Methods 0.000 description 2
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 2
- 230000007175 bidirectional communication Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000010485 coping Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 238000012806 monitoring device Methods 0.000 description 1
- 238000007781 pre-processing Methods 0.000 description 1
- 238000007639 printing Methods 0.000 description 1
- 230000008439 repair process Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Power Sources (AREA)
- Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、無停電電源システムに関し、複数
のコンピュータを複数の無停電電源装置でバックアップ
することを目的とする。 【解決手段】 無停電電源システムは、各々が1又は複
数の電子装置からなる複数(n個)のコンポーネント4
へ電力を供給する複数の無停電電源装置1と、複数の無
停電電源装置1を監視制御する制御装置2とからなる。
複数の無停電電源装置1の各々は、複数のコンポーネン
ト4毎に定められた電源冗長度(m)に従って複数のコ
ンポーネント4の各々に(m対1に)対応して設けら
れ、少なくとも当該対応するコンポーネント4へ電力を
供給し、自己の状態を示す状態情報を制御装置2に送信
する。制御装置2は、複数の無停電電源装置1の各々か
ら状態情報を収集し、所定の無停電電源装置1の出力を
停止させる。
のコンピュータを複数の無停電電源装置でバックアップ
することを目的とする。 【解決手段】 無停電電源システムは、各々が1又は複
数の電子装置からなる複数(n個)のコンポーネント4
へ電力を供給する複数の無停電電源装置1と、複数の無
停電電源装置1を監視制御する制御装置2とからなる。
複数の無停電電源装置1の各々は、複数のコンポーネン
ト4毎に定められた電源冗長度(m)に従って複数のコ
ンポーネント4の各々に(m対1に)対応して設けら
れ、少なくとも当該対応するコンポーネント4へ電力を
供給し、自己の状態を示す状態情報を制御装置2に送信
する。制御装置2は、複数の無停電電源装置1の各々か
ら状態情報を収集し、所定の無停電電源装置1の出力を
停止させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無停電電源システ
ムに関し、特に、複数のコンピュータを複数の無停電電
源装置でバックアップした無停電電源システムに関す
る。
ムに関し、特に、複数のコンピュータを複数の無停電電
源装置でバックアップした無停電電源システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ(又はサーバ)は、通常、
無停電電源装置(UPS)によりバックアップされる。
即ち、コンピュータは、無停電電源装置を介して商用電
源に接続され、商用電源が停電した場合には無停電電源
装置から電力の供給を受ける。これにより、商用電源の
停電に起因して、コンピュータ上のデータが失われるこ
とを防止している。
無停電電源装置(UPS)によりバックアップされる。
即ち、コンピュータは、無停電電源装置を介して商用電
源に接続され、商用電源が停電した場合には無停電電源
装置から電力の供給を受ける。これにより、商用電源の
停電に起因して、コンピュータ上のデータが失われるこ
とを防止している。
【0003】コンピュータのバックアップ方式として
は、主として、2つの方式が知られている。第1の方式
は、1個のコンピュータを複数(n個)の無停電電源装
置でバックアップする(1対nの)コンピュータシステ
ムである。この場合、複数の無停電電源装置を監視し制
御する1個のプログラムが、当該コンピュータ上で動作
する。第2の方式は、複数(n個)のコンピュータを1
個の無停電電源装置でバックアップする(n対1の)コ
ンピュータシステムである。この場合、シリアル信号線
又は接点信号線をマルチプレクスして、n個のコンピュ
ータが1個の無停電電源装置を監視し制御している。
は、主として、2つの方式が知られている。第1の方式
は、1個のコンピュータを複数(n個)の無停電電源装
置でバックアップする(1対nの)コンピュータシステ
ムである。この場合、複数の無停電電源装置を監視し制
御する1個のプログラムが、当該コンピュータ上で動作
する。第2の方式は、複数(n個)のコンピュータを1
個の無停電電源装置でバックアップする(n対1の)コ
ンピュータシステムである。この場合、シリアル信号線
又は接点信号線をマルチプレクスして、n個のコンピュ
ータが1個の無停電電源装置を監視し制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の方式は、いわゆ
る冗長システムと呼ばれるものであり、長時間に渡りコ
ンピュータを連続して運転できるが、1個のコンピュー
タに複数の無停電電源装置を必要とするので、バックア
ップ効率が悪い。第2の方式は、複数のコンピュータを
1個の無停電電源装置でバックアップするのでバックア
ップ効率はよいが、無停電電源装置自体に異常が生じる
と、すべてのコンピュータがダウンする可能性がある。
従って、バックアップ効率がよく、かつ、異常が生じた
無停電電源装置に対応するコンピュータのみをシャット
ダウンするような(耐障害性を向上した、又は、フォー
ルトトレランスな)無停電電源システムの開発が望まれ
ている。
る冗長システムと呼ばれるものであり、長時間に渡りコ
ンピュータを連続して運転できるが、1個のコンピュー
タに複数の無停電電源装置を必要とするので、バックア
ップ効率が悪い。第2の方式は、複数のコンピュータを
1個の無停電電源装置でバックアップするのでバックア
ップ効率はよいが、無停電電源装置自体に異常が生じる
と、すべてのコンピュータがダウンする可能性がある。
従って、バックアップ効率がよく、かつ、異常が生じた
無停電電源装置に対応するコンピュータのみをシャット
ダウンするような(耐障害性を向上した、又は、フォー
ルトトレランスな)無停電電源システムの開発が望まれ
ている。
【0005】ところで、電力供給の対象であるコンピュ
ータシステムの構成は、複雑化する一方である。例え
ば、分散処理等の観点からはコンピュータのクラスタリ
ングが行われ、データの信頼性の向上等の観点からはハ
ードディスク装置の冗長化が行われ、処理能力の向上と
システムの効率化等の観点からはサーバクライアント方
式が採用される。更に、実際にはこれらの技術を組み合
わせてコンピュータシステムを構成する。従って、上述
のような無停電電源システムの開発においても、複雑化
したコンピュータシステムの構成を考慮して、このよう
な構成に対応できるようにする必要がある。
ータシステムの構成は、複雑化する一方である。例え
ば、分散処理等の観点からはコンピュータのクラスタリ
ングが行われ、データの信頼性の向上等の観点からはハ
ードディスク装置の冗長化が行われ、処理能力の向上と
システムの効率化等の観点からはサーバクライアント方
式が採用される。更に、実際にはこれらの技術を組み合
わせてコンピュータシステムを構成する。従って、上述
のような無停電電源システムの開発においても、複雑化
したコンピュータシステムの構成を考慮して、このよう
な構成に対応できるようにする必要がある。
【0006】しかし、実際には、コンピュータシステム
の複雑化に合わせて前述の第1及び第2の方式を結合し
て用いようとしても、事実上不可能であった。また、1
個のコンピュータシステムに前述の第1及び第2の方式
を各々独立に適用した場合、両者の統一的な制御ができ
なかった。更に、当該統一的な制御をしようとすると、
その目的だけのために複雑な制御装置を追加する必要が
あり、コストの点から導入が難しかった。また、従来の
無停電電源システムでは、コンピュータシステムを拡張
した場合に、これに対応することは、事実上不可能であ
った。
の複雑化に合わせて前述の第1及び第2の方式を結合し
て用いようとしても、事実上不可能であった。また、1
個のコンピュータシステムに前述の第1及び第2の方式
を各々独立に適用した場合、両者の統一的な制御ができ
なかった。更に、当該統一的な制御をしようとすると、
その目的だけのために複雑な制御装置を追加する必要が
あり、コストの点から導入が難しかった。また、従来の
無停電電源システムでは、コンピュータシステムを拡張
した場合に、これに対応することは、事実上不可能であ
った。
【0007】本発明は、複数のコンピュータを複数の無
停電電源装置でバックアップした無停電電源システムを
提供することを目的とする。
停電電源装置でバックアップした無停電電源システムを
提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、複雑化したコンピュータ
システムの構成に対応できる無停電電源システムを提供
することを目的とする。
システムの構成に対応できる無停電電源システムを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の無停電電源シス
テムは、各々が1又は複数の電子装置からなる複数(n
個)のコンポーネントへ電力を供給する複数の無停電電
源装置と、複数の無停電電源装置を監視制御する制御装
置とからなる。複数の無停電電源装置の各々は、複数の
コンポーネント毎に定められた電源冗長度(m)に従っ
て複数のコンポーネントの各々に(m対1に)対応して
設けられ、少なくとも当該対応するコンポーネントへ電
力を供給し、自己の状態を示す状態情報を制御装置に送
信する。制御装置は、複数の無停電電源装置の各々から
状態情報を収集し、所定の無停電電源装置の出力を停止
させる。
テムは、各々が1又は複数の電子装置からなる複数(n
個)のコンポーネントへ電力を供給する複数の無停電電
源装置と、複数の無停電電源装置を監視制御する制御装
置とからなる。複数の無停電電源装置の各々は、複数の
コンポーネント毎に定められた電源冗長度(m)に従っ
て複数のコンポーネントの各々に(m対1に)対応して
設けられ、少なくとも当該対応するコンポーネントへ電
力を供給し、自己の状態を示す状態情報を制御装置に送
信する。制御装置は、複数の無停電電源装置の各々から
状態情報を収集し、所定の無停電電源装置の出力を停止
させる。
【0010】本発明の無停電電源システムによれば、m
個の無停電電源装置で1個のコンポーネントへ電力を供
給するので、n組のコンポーネントについてみると、m
×n個の無停電電源装置で電力を供給し、バックアップ
することになる。従って、1個の無停電電源装置が異常
でも、当該コンポーネントに対応する所定の無停電電源
装置が異常とならない限り、コンポーネントをシャット
ダウン(停止)する必要がない。また、無停電電源装置
の各々から状態情報を収集しているので、その状態を正
確に把握することができ、必要な場合にのみコンポーネ
ントをシャットダウンさせることができる。更に、実際
には、あるコンポーネントに対応するm個の無停電電源
装置を他のコンポーネントにも対応させることにより、
バックアップ効率を向上することができる。また、1個
のコンポーネントには1又は複数のコンピュータ等の電
子装置を含むことができるので、既存のコンピュータシ
ステムに新たにサーバやディスク装置を追加する等して
構成が複雑化しても、コンピュータシステムの運転を中
断することなく、対処することができる。
個の無停電電源装置で1個のコンポーネントへ電力を供
給するので、n組のコンポーネントについてみると、m
×n個の無停電電源装置で電力を供給し、バックアップ
することになる。従って、1個の無停電電源装置が異常
でも、当該コンポーネントに対応する所定の無停電電源
装置が異常とならない限り、コンポーネントをシャット
ダウン(停止)する必要がない。また、無停電電源装置
の各々から状態情報を収集しているので、その状態を正
確に把握することができ、必要な場合にのみコンポーネ
ントをシャットダウンさせることができる。更に、実際
には、あるコンポーネントに対応するm個の無停電電源
装置を他のコンポーネントにも対応させることにより、
バックアップ効率を向上することができる。また、1個
のコンポーネントには1又は複数のコンピュータ等の電
子装置を含むことができるので、既存のコンピュータシ
ステムに新たにサーバやディスク装置を追加する等して
構成が複雑化しても、コンピュータシステムの運転を中
断することなく、対処することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、無停電電源システム構成
図であり、本発明の無停電電源システムが適用されたコ
ンピュータシステムの構成の概略を示す。
図であり、本発明の無停電電源システムが適用されたコ
ンピュータシステムの構成の概略を示す。
【0012】無停電電源システムは、図1に示すよう
に、電力供給源である複数の無停電電源装置(P)1、
これらを制御監視する制御装置2を備える。また、電力
供給の対象である複数のコンポーネント4は、コンピュ
ータシステムを構成する。複数のコンポーネント4は、
各々、1又は複数の電子装置からなる。電子装置は、例
えば、コンピュータ41、磁気ディスク装置等である。
各々のコンポーネント4を構成する電子装置の数は異な
る(同一であってもよい)。この例では、コンポーネン
ト4の数はn個(nは2以上の正の整数)とされる。こ
の例のn個のコンポーネント4(C1 、C2 、・・
Cn )は、例えばディスク共有型のクラスタシステム
(コンピュータシステム)400を構成する。
に、電力供給源である複数の無停電電源装置(P)1、
これらを制御監視する制御装置2を備える。また、電力
供給の対象である複数のコンポーネント4は、コンピュ
ータシステムを構成する。複数のコンポーネント4は、
各々、1又は複数の電子装置からなる。電子装置は、例
えば、コンピュータ41、磁気ディスク装置等である。
各々のコンポーネント4を構成する電子装置の数は異な
る(同一であってもよい)。この例では、コンポーネン
ト4の数はn個(nは2以上の正の整数)とされる。こ
の例のn個のコンポーネント4(C1 、C2 、・・
Cn )は、例えばディスク共有型のクラスタシステム
(コンピュータシステム)400を構成する。
【0013】複数の無停電電源装置1は、複数のコンポ
ーネント4をバックアップする。即ち、電力を供給す
る。具体的には、無停電電源装置1は、対応するコンポ
ーネント4を商用電源に接続し、商用電源10が停電し
た場合には予備電源11を用いて電力を供給する(図3
参照)。
ーネント4をバックアップする。即ち、電力を供給す
る。具体的には、無停電電源装置1は、対応するコンポ
ーネント4を商用電源に接続し、商用電源10が停電し
た場合には予備電源11を用いて電力を供給する(図3
参照)。
【0014】複数の無停電電源装置1の各々が、複数の
コンポーネント4毎に定められた電源冗長度(又は多重
度)m(mは2以上の正の整数)に従って、複数のコン
ポーネント4の各々に対応して設けられる。即ち、m個
の無停電電源装置1が、1個のコンポーネント4に対応
するように設けられる。例えば、無停電電源装置P11、
P12、・・P1mはコンポーネントC1 に対応する(他に
ついても同様である)。ここで、mはコンポーネントC
1 の電源冗長度(当該コンポーネント4に接続すべき無
停電電源装置の数)である。この例では、各コンポーネ
ント4の電源冗長度はmで等しいものとする。従って、
無停電電源装置1のクラスタ(クラスタ電源)100
は、m×n個の無停電電源装置1の集合からなる。
コンポーネント4毎に定められた電源冗長度(又は多重
度)m(mは2以上の正の整数)に従って、複数のコン
ポーネント4の各々に対応して設けられる。即ち、m個
の無停電電源装置1が、1個のコンポーネント4に対応
するように設けられる。例えば、無停電電源装置P11、
P12、・・P1mはコンポーネントC1 に対応する(他に
ついても同様である)。ここで、mはコンポーネントC
1 の電源冗長度(当該コンポーネント4に接続すべき無
停電電源装置の数)である。この例では、各コンポーネ
ント4の電源冗長度はmで等しいものとする。従って、
無停電電源装置1のクラスタ(クラスタ電源)100
は、m×n個の無停電電源装置1の集合からなる。
【0015】無停電電源装置1の各々は、少なくとも当
該対応するコンポーネント4をバックアップする。従っ
て、1個の無停電電源装置1は、少なくとも当該対応す
るコンポーネント4、即ち、少なくともそのコンポーネ
ント4の(に属する)1又は複数の電子装置の各々へ電
力を供給し、バックアップする。逆に、1個のコンポー
ネント4は、当該対応するm個の無停電電源装置1によ
り電力を供給され、バックアップされる。
該対応するコンポーネント4をバックアップする。従っ
て、1個の無停電電源装置1は、少なくとも当該対応す
るコンポーネント4、即ち、少なくともそのコンポーネ
ント4の(に属する)1又は複数の電子装置の各々へ電
力を供給し、バックアップする。逆に、1個のコンポー
ネント4は、当該対応するm個の無停電電源装置1によ
り電力を供給され、バックアップされる。
【0016】無停電電源システムは、以上の構成に加え
て、監視制御処理部42を備える。監視制御処理部42
は、コンポーネント4の中の所定のコンポーネント4に
含まれるコンピュータ41の各々に設けられる。コンピ
ュータ41を含むコンポーネント4をCPUコンポーネ
ントという。しかし、コンポーネント4が必ずコンピュ
ータ41を含むとは限らない。コンピュータ41を含ま
ないコンポーネント4は、例えばCPUコンポーネント
4のコンピュータ41上の監視制御処理部42により監
視制御される。監視制御処理部42は、コンピュータ4
1の主メモリ(図示せず)上に存在する監視制御処理プ
ログラムを、当該コンピュータのCPU(中央演算処理
装置、図示せず)で実行することにより実現される。な
お、当該監視制御処理プログラムは、例えば制御装置2
からネットワーク3を介して当該コンピュータ41にダ
ウンロードされるか、又は、CD−ROM等のプログラ
ム記録媒体により提供される。
て、監視制御処理部42を備える。監視制御処理部42
は、コンポーネント4の中の所定のコンポーネント4に
含まれるコンピュータ41の各々に設けられる。コンピ
ュータ41を含むコンポーネント4をCPUコンポーネ
ントという。しかし、コンポーネント4が必ずコンピュ
ータ41を含むとは限らない。コンピュータ41を含ま
ないコンポーネント4は、例えばCPUコンポーネント
4のコンピュータ41上の監視制御処理部42により監
視制御される。監視制御処理部42は、コンピュータ4
1の主メモリ(図示せず)上に存在する監視制御処理プ
ログラムを、当該コンピュータのCPU(中央演算処理
装置、図示せず)で実行することにより実現される。な
お、当該監視制御処理プログラムは、例えば制御装置2
からネットワーク3を介して当該コンピュータ41にダ
ウンロードされるか、又は、CD−ROM等のプログラ
ム記録媒体により提供される。
【0017】無停電電源システムは、更に、ネットワー
ク3、制御信号線5、電力(供給)線6を備える。な
お、区別のために、ネットワーク3を一点鎖線で示し、
制御信号線5を実線で示し、電力線6を点線で示す。
ク3、制御信号線5、電力(供給)線6を備える。な
お、区別のために、ネットワーク3を一点鎖線で示し、
制御信号線5を実線で示し、電力線6を点線で示す。
【0018】ネットワーク3は、制御装置2と、少なく
とも、電力供給の対象である複数のコンポーネント4の
中の所定のコンポーネント4(例えば、CPUコンポー
ネント4等)との間を接続し、これらの間での通信を可
能とする。即ち、所定のコンポーネント4に含まれるコ
ンピュータ4上の監視制御処理部42の各々は、制御装
置2から、ネットワーク3を介して、電源状態情報を得
て(受信して)、これを監視する。ネットワーク3は、
例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)からな
り、本来当該クラスタシステム400を構成するもので
あるが、これを無停電電源システムが電源状態情報(後
述する)の授受のために利用する。なお、ネットワーク
3が無停電電源システムの専用のものであってもよい。
とも、電力供給の対象である複数のコンポーネント4の
中の所定のコンポーネント4(例えば、CPUコンポー
ネント4等)との間を接続し、これらの間での通信を可
能とする。即ち、所定のコンポーネント4に含まれるコ
ンピュータ4上の監視制御処理部42の各々は、制御装
置2から、ネットワーク3を介して、電源状態情報を得
て(受信して)、これを監視する。ネットワーク3は、
例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)からな
り、本来当該クラスタシステム400を構成するもので
あるが、これを無停電電源システムが電源状態情報(後
述する)の授受のために利用する。なお、ネットワーク
3が無停電電源システムの専用のものであってもよい。
【0019】制御信号線5は、無停電電源装置1の各々
と制御装置2との間を接続し、これらの間での制御信号
の授受に使用される。即ち、制御装置2は、複数の無停
電電源装置1の各々から、自己の状態を示す状態情報を
受信して、当該情報を収集する。従って、状態情報は制
御情報の1つである。また、制御装置2は、複数の無停
電電源装置1の中の所定の無停電電源装置1へ、制御情
報として出力の停止命令を送信して、その出力を停止さ
せる。制御信号線5は、例えば専用の信号線からなる。
と制御装置2との間を接続し、これらの間での制御信号
の授受に使用される。即ち、制御装置2は、複数の無停
電電源装置1の各々から、自己の状態を示す状態情報を
受信して、当該情報を収集する。従って、状態情報は制
御情報の1つである。また、制御装置2は、複数の無停
電電源装置1の中の所定の無停電電源装置1へ、制御情
報として出力の停止命令を送信して、その出力を停止さ
せる。制御信号線5は、例えば専用の信号線からなる。
【0020】電力線6は、無停電電源装置1の各々と複
数のコンポーネント4との間を接続し、前者から後者へ
の電力の供給に使用される。即ち、無停電電源装置1
は、電力線6を介して、対応するコンポーネント4(の
電子装置の各々)に対して、電力を供給する。当該コン
ポーネント4は、無停電電源装置1を介して、商用電源
(主電源)10に接続される(図3参照)。無停電電源
装置1は、商用電源10からコンポーネント4への電力
の供給が何らかの原因で停止した場合、無停電電源装置
1からコンポーネント4に電力を所定の時間供給し、コ
ンポーネント4上のデータを保護する。
数のコンポーネント4との間を接続し、前者から後者へ
の電力の供給に使用される。即ち、無停電電源装置1
は、電力線6を介して、対応するコンポーネント4(の
電子装置の各々)に対して、電力を供給する。当該コン
ポーネント4は、無停電電源装置1を介して、商用電源
(主電源)10に接続される(図3参照)。無停電電源
装置1は、商用電源10からコンポーネント4への電力
の供給が何らかの原因で停止した場合、無停電電源装置
1からコンポーネント4に電力を所定の時間供給し、コ
ンポーネント4上のデータを保護する。
【0021】図2は、無停電電源システム構成図であ
り、図1のコンピュータシステムの構成の詳細を示す。
り、図1のコンピュータシステムの構成の詳細を示す。
【0022】無停電電源装置1は、図3に示すように、
周知の構成を有し、予備電源11、電源制御部12、通
信制御部13からなる。予備電源11は、対応するコン
ピュータ41等のコンポーネント4を一定時間以上動作
させることが可能なバックアップ電源であり、例えば鉛
蓄電池からなる。電源制御部12は、停電等により商用
電源10からの電力供給が停止した場合に、これを検出
して当該コンポーネント4への電力供給源を商用電源1
0から予備電源11に切り替える。通信制御部13は、
電源制御部12の状態を調べて、当該コンポーネント4
への電力供給源として商用電源10と予備電源11のい
ずれが用いられているかを、制御信号線5を介して、制
御装置2に送信する。また、通信制御部13は、制御信
号線5を介して、制御装置2からの制御信号(出力の停
止命令)を受信する。
周知の構成を有し、予備電源11、電源制御部12、通
信制御部13からなる。予備電源11は、対応するコン
ピュータ41等のコンポーネント4を一定時間以上動作
させることが可能なバックアップ電源であり、例えば鉛
蓄電池からなる。電源制御部12は、停電等により商用
電源10からの電力供給が停止した場合に、これを検出
して当該コンポーネント4への電力供給源を商用電源1
0から予備電源11に切り替える。通信制御部13は、
電源制御部12の状態を調べて、当該コンポーネント4
への電力供給源として商用電源10と予備電源11のい
ずれが用いられているかを、制御信号線5を介して、制
御装置2に送信する。また、通信制御部13は、制御信
号線5を介して、制御装置2からの制御信号(出力の停
止命令)を受信する。
【0023】なお、無停電電源装置1の構成は、図3に
示す構成に制限されない。即ち、図3に示す無停電電源
装置1はいわゆる常時商用方式であるが、本発明は、通
常時にインバータの出力を用いる常時インバータ方式、
ライントランスを備えるラインインタラクティブ方式、
その他の方式の無停電電源装置1を用いることができ
る。
示す構成に制限されない。即ち、図3に示す無停電電源
装置1はいわゆる常時商用方式であるが、本発明は、通
常時にインバータの出力を用いる常時インバータ方式、
ライントランスを備えるラインインタラクティブ方式、
その他の方式の無停電電源装置1を用いることができ
る。
【0024】この例では、通信制御部13は、更に、予
備電源11に障害が発生しているか否かの情報、即ち、
自己の状態を示す状態情報を、制御信号線5を介して、
制御装置2に送信する。これにより、複数の無停電電源
装置1の各々から、自己の状態を示す状態情報が制御装
置2に送信される。状態情報は、例えば接点信号からな
り、通常時に信号「0(又はロウレベル)」、障害時に
異常を示す信号「1(又はハイレベル)」を出力するよ
うにされる。なお、障害時にシリアル信号の所定のビッ
ト位置に異常を示すフラグ「1」を立てるようにしても
よい。
備電源11に障害が発生しているか否かの情報、即ち、
自己の状態を示す状態情報を、制御信号線5を介して、
制御装置2に送信する。これにより、複数の無停電電源
装置1の各々から、自己の状態を示す状態情報が制御装
置2に送信される。状態情報は、例えば接点信号からな
り、通常時に信号「0(又はロウレベル)」、障害時に
異常を示す信号「1(又はハイレベル)」を出力するよ
うにされる。なお、障害時にシリアル信号の所定のビッ
ト位置に異常を示すフラグ「1」を立てるようにしても
よい。
【0025】制御装置2(又は無停電電源制御装置2)
は、複数の無停電電源装置1を監視制御し、複数の無停
電電源装置1の各々から状態情報を収集し、所定の無停
電電源装置1の出力を停止させる。このために、制御装
置2は、図2に示すように、インタフェース処理部2
1、コントローラ22、ネットワーク接続処理部23、
多重化電源24を有する。インタフェース処理部21
は、制御信号線5を介して、複数の無停電電源装置1の
各々との間で通信を行う。コントローラ22は、複数の
無停電電源装置1の各々から収集した状態情報に基づい
て、複数の無停電電源装置1の各々を制御する。ネット
ワーク接続処理部23は、ネットワーク3を介して、コ
ンポーネント4のコンピュータ41等との間で通信を行
う。各処理部21及び23は、当該制御装置2であるコ
ンピュータの主メモリ(図示せず)上に存在する各プロ
グラムを、当該コンピュータのCPU(図示せず)で実
行することにより実現される。コントローラ22は、例
えば論理回路により実現される。また、コントローラ2
2及びネットワーク接続処理部23は、各々、対応する
相手方との間の通信を行う周知の通信手段を備える。
は、複数の無停電電源装置1を監視制御し、複数の無停
電電源装置1の各々から状態情報を収集し、所定の無停
電電源装置1の出力を停止させる。このために、制御装
置2は、図2に示すように、インタフェース処理部2
1、コントローラ22、ネットワーク接続処理部23、
多重化電源24を有する。インタフェース処理部21
は、制御信号線5を介して、複数の無停電電源装置1の
各々との間で通信を行う。コントローラ22は、複数の
無停電電源装置1の各々から収集した状態情報に基づい
て、複数の無停電電源装置1の各々を制御する。ネット
ワーク接続処理部23は、ネットワーク3を介して、コ
ンポーネント4のコンピュータ41等との間で通信を行
う。各処理部21及び23は、当該制御装置2であるコ
ンピュータの主メモリ(図示せず)上に存在する各プロ
グラムを、当該コンピュータのCPU(図示せず)で実
行することにより実現される。コントローラ22は、例
えば論理回路により実現される。また、コントローラ2
2及びネットワーク接続処理部23は、各々、対応する
相手方との間の通信を行う周知の通信手段を備える。
【0026】具体的には、図4に示すように、複数の無
停電電源装置1の各々についての制御信号線5は、イン
タフェース処理部21の予め定められたポートに接続さ
れる。例えば、無停電電源装置P11はポートI11に接続
される(他についても同様である)。従って、ポート
(の番号)を知ることにより、当該無停電電源装置1を
識別することができる。なお、インタフェース処理部2
1のポートは双方向通信のポートである。
停電電源装置1の各々についての制御信号線5は、イン
タフェース処理部21の予め定められたポートに接続さ
れる。例えば、無停電電源装置P11はポートI11に接続
される(他についても同様である)。従って、ポート
(の番号)を知ることにより、当該無停電電源装置1を
識別することができる。なお、インタフェース処理部2
1のポートは双方向通信のポートである。
【0027】インタフェース処理部21は、複数の無停
電電源装置1から状態情報を収集する。即ち、インタフ
ェース処理部21は、所定のタイミングで、複数の無停
電電源装置1の各々からの状態情報を取り込む(ラッチ
する)。インタフェース処理部21は、複数の無停電電
源装置1からの状態情報を取り込むと、これらをコント
ローラ22へ出力する。なお、監視制御処理部42から
の割り込み信号(後述する)によって状態情報を収集す
るようにしてもよい。
電電源装置1から状態情報を収集する。即ち、インタフ
ェース処理部21は、所定のタイミングで、複数の無停
電電源装置1の各々からの状態情報を取り込む(ラッチ
する)。インタフェース処理部21は、複数の無停電電
源装置1からの状態情報を取り込むと、これらをコント
ローラ22へ出力する。なお、監視制御処理部42から
の割り込み信号(後述する)によって状態情報を収集す
るようにしてもよい。
【0028】コントローラ22は、インタフェース処理
部21から状態情報を受信すると、これらに基づいて電
源状態情報を形成する。即ち、複数の無停電電源装置1
の各々から収集した状態情報を用いて、予め定められた
論理演算を行うことによって、複数の無停電電源装置1
の全体の状態を示す電源状態情報を形成する。論理演算
は、当該論理演算の論理式を実現する論理回路により実
行される。従って、この例のコントローラ22は専用の
論理回路からなる。コントローラ22は、電源状態情報
を所定のタイミング(後述する)で、複数のコンポーネ
ント4の中の所定のコンポーネント4に送信する。即
ち、ネットワーク接続処理部23を介して、ネットワー
ク3上に送出する。
部21から状態情報を受信すると、これらに基づいて電
源状態情報を形成する。即ち、複数の無停電電源装置1
の各々から収集した状態情報を用いて、予め定められた
論理演算を行うことによって、複数の無停電電源装置1
の全体の状態を示す電源状態情報を形成する。論理演算
は、当該論理演算の論理式を実現する論理回路により実
行される。従って、この例のコントローラ22は専用の
論理回路からなる。コントローラ22は、電源状態情報
を所定のタイミング(後述する)で、複数のコンポーネ
ント4の中の所定のコンポーネント4に送信する。即
ち、ネットワーク接続処理部23を介して、ネットワー
ク3上に送出する。
【0029】電源状態情報は、以下のように定まる。前
述のように、無停電電源装置1の状態情報が接点信号か
らなり、その障害発生時には信号「1」が出力される。
ここで、無停電電源装置P11の状態信号を「P11」と表
すとする(他についても同様である)。この場合、(P
11∪P12∪・・∪P1m)∩(P21∪P22∪・・∪P2m)
∩(Pn1∪Pn2∪・・∪Pnm)=1である場合に、電源
状態情報=1が形成される。即ち、無停電電源装置
P11、P12∪、・・P1mのいずれかが異常で、かつ、無
停電電源装置P21、P22、・・P2mのいずれかが異常
で、かつ、無停電電源装置Pn1、Pn2、・・Pnmのいず
れかが異常である場合に、電源状態情報が出力される。
述のように、無停電電源装置1の状態情報が接点信号か
らなり、その障害発生時には信号「1」が出力される。
ここで、無停電電源装置P11の状態信号を「P11」と表
すとする(他についても同様である)。この場合、(P
11∪P12∪・・∪P1m)∩(P21∪P22∪・・∪P2m)
∩(Pn1∪Pn2∪・・∪Pnm)=1である場合に、電源
状態情報=1が形成される。即ち、無停電電源装置
P11、P12∪、・・P1mのいずれかが異常で、かつ、無
停電電源装置P21、P22、・・P2mのいずれかが異常
で、かつ、無停電電源装置Pn1、Pn2、・・Pnmのいず
れかが異常である場合に、電源状態情報が出力される。
【0030】コントローラ22は、電源状態情報を送出
した後、当該送出から所定の時間の経過後、全ての無停
電電源装置1の出力を停止させる。即ち、インタフェー
ス処理部21を介して、その全てのポートに、出力停止
信号を出力する。この時、出力停止信号の送出順は、当
該無停電電源装置1の対応するコンポーネント4の種類
に応じて、予め定められた順とされる。これにより、確
実かつ安全にクラスタシステム400を停止することが
できる。出力停止信号を通信制御部13を介して受信し
た電源制御部12は、コンポーネント4への商用電源1
0及び予備電源11からの電力供給を停止する。
した後、当該送出から所定の時間の経過後、全ての無停
電電源装置1の出力を停止させる。即ち、インタフェー
ス処理部21を介して、その全てのポートに、出力停止
信号を出力する。この時、出力停止信号の送出順は、当
該無停電電源装置1の対応するコンポーネント4の種類
に応じて、予め定められた順とされる。これにより、確
実かつ安全にクラスタシステム400を停止することが
できる。出力停止信号を通信制御部13を介して受信し
た電源制御部12は、コンポーネント4への商用電源1
0及び予備電源11からの電力供給を停止する。
【0031】また、コントローラ22は、電源状態情報
を送出しない場合でも、過放電の防止処理を行う。即
ち、状態情報の収集(受信)の後、状態情報として
「1」を出力した無停電電源装置1の出力を停止させ
る。具体的には、インタフェース処理部21を介して、
信号「1」を受信したポートに、出力停止信号を出力す
る。これを通信制御部13を介して受信した電源制御部
12は、コンポーネント4への商用電源10又は予備電
源11からの電力供給を停止する。状態情報が「1」で
あれば予備電源11を使用している可能性が高いので、
これにより、予備電源11の消耗を避けることができ、
また、冗長化された他の無停電電源装置1が正常である
間に異常のある当該無停電電源装置1を修復することが
できる。
を送出しない場合でも、過放電の防止処理を行う。即
ち、状態情報の収集(受信)の後、状態情報として
「1」を出力した無停電電源装置1の出力を停止させ
る。具体的には、インタフェース処理部21を介して、
信号「1」を受信したポートに、出力停止信号を出力す
る。これを通信制御部13を介して受信した電源制御部
12は、コンポーネント4への商用電源10又は予備電
源11からの電力供給を停止する。状態情報が「1」で
あれば予備電源11を使用している可能性が高いので、
これにより、予備電源11の消耗を避けることができ、
また、冗長化された他の無停電電源装置1が正常である
間に異常のある当該無停電電源装置1を修復することが
できる。
【0032】また、制御装置2のコントローラ22は、
上述のようにして停止させた無停電電源装置1の出力
を、当該無停電電源装置1の回復に応じて、シャットダ
ウンされたコンポーネント4に出力させる。このため
に、コントローラ22は、信号「1」を受信しているポ
ートの信号が「0」に変わるか否かを監視し、「0」に
変化したポートに出力開始信号を出力する。これを通信
制御部13を介して受信した電源制御部12は、コンポ
ーネント4への商用電源10又は予備電源11からの電
力供給を開始する。
上述のようにして停止させた無停電電源装置1の出力
を、当該無停電電源装置1の回復に応じて、シャットダ
ウンされたコンポーネント4に出力させる。このため
に、コントローラ22は、信号「1」を受信しているポ
ートの信号が「0」に変わるか否かを監視し、「0」に
変化したポートに出力開始信号を出力する。これを通信
制御部13を介して受信した電源制御部12は、コンポ
ーネント4への商用電源10又は予備電源11からの電
力供給を開始する。
【0033】なお、制御装置2において、多重化電源2
4は、図4に実線で示すように、例えば無停電電源装置
1のいずれかを複数用いて構成される。この例では、無
停電電源装置P11及びP12を用いる。なお、多重化電源
24は、図4に点線で示すように、無停電電源装置1と
は異なる(独立した別個の)内蔵する複数の電源24’
で構成されてもよい。これにより、制御装置2の障害に
起因して、各々のコンポーネント4(のコンピュータ4
1等)のデータが損なわれることを防止することができ
る。
4は、図4に実線で示すように、例えば無停電電源装置
1のいずれかを複数用いて構成される。この例では、無
停電電源装置P11及びP12を用いる。なお、多重化電源
24は、図4に点線で示すように、無停電電源装置1と
は異なる(独立した別個の)内蔵する複数の電源24’
で構成されてもよい。これにより、制御装置2の障害に
起因して、各々のコンポーネント4(のコンピュータ4
1等)のデータが損なわれることを防止することができ
る。
【0034】一方、監視制御処理部42の各々は、制御
装置2から、ネットワーク3を介して、電源状態情報を
得てこれを監視する。電源状態情報は、例えば制御装置
2からその形成の都度に得られる。なお、必要があれ
ば、割り込み要求によって得られる。監視制御処理部4
2の各々は、制御装置2からネットワーク3上に送出さ
れた電源状態情報を受信する。監視制御処理部42の各
々は、電源状態情報を受信すると、全てのコンポーネン
ト4のシャットダウン処理を行う。即ち、クラスタシス
テム400をシャットダウンする。具体的には、コンピ
ュータ41のCPU及び主メモリ上の情報を全て補助記
憶(例えば、RAID等)に退避させ、補助記憶を停止
し、コンピュータ41のCPUを停止させる。
装置2から、ネットワーク3を介して、電源状態情報を
得てこれを監視する。電源状態情報は、例えば制御装置
2からその形成の都度に得られる。なお、必要があれ
ば、割り込み要求によって得られる。監視制御処理部4
2の各々は、制御装置2からネットワーク3上に送出さ
れた電源状態情報を受信する。監視制御処理部42の各
々は、電源状態情報を受信すると、全てのコンポーネン
ト4のシャットダウン処理を行う。即ち、クラスタシス
テム400をシャットダウンする。具体的には、コンピ
ュータ41のCPU及び主メモリ上の情報を全て補助記
憶(例えば、RAID等)に退避させ、補助記憶を停止
し、コンピュータ41のCPUを停止させる。
【0035】図5は、無停電電源システム構成図であ
り、図1の無停電電源システムの具体的な構成の一例を
示す。
り、図1の無停電電源システムの具体的な構成の一例を
示す。
【0036】この例において、クラスタシステム400
は、6個のコンポーネント4(C1〜C6 )から構成さ
れる。コンポーネントC1 は複数の電子装置を含む例で
あり、他のコンポーネントC2 等は1個の電子装置を含
む例である。即ち、コンポーネントC1 は、複数の磁気
ディスク装置(HDD)からなるRAID装置である。
コンポーネントC2 及びC3 は、相互にクラスタリング
されたコンピュータであり、各々が監視制御処理部42
を有する。コンポーネントC4 は、RAID装置を制御
するRAIDコントローラである。コンポーネントC5
は、ネットワークを制御するネットワーク装置31(例
えば、ハブ)である。コンポーネントC 6 は、制御装置
2である。
は、6個のコンポーネント4(C1〜C6 )から構成さ
れる。コンポーネントC1 は複数の電子装置を含む例で
あり、他のコンポーネントC2 等は1個の電子装置を含
む例である。即ち、コンポーネントC1 は、複数の磁気
ディスク装置(HDD)からなるRAID装置である。
コンポーネントC2 及びC3 は、相互にクラスタリング
されたコンピュータであり、各々が監視制御処理部42
を有する。コンポーネントC4 は、RAID装置を制御
するRAIDコントローラである。コンポーネントC5
は、ネットワークを制御するネットワーク装置31(例
えば、ハブ)である。コンポーネントC 6 は、制御装置
2である。
【0037】コンポーネントC2 及びC3 は、RAID
コントローラを介してRAID装置(メモリ)を共有
し、データを共有し、同一の処理を行う(クラスタであ
る、又は、クラスタリングされている)。即ち、クラス
タシステム400はディスク(又はメモリ)共有型クラ
スタである。両者は、ディスク又はメモリを共有するの
で、ネットワーク3を介して、又は、専用の信号線(図
示せず)を介して、データの送受信を行う。コンポーネ
ントC2 及びC3 とは、例えば、その一方が動作状態
(アクティブ状態)とされかつ他方が待ちの状態(スタ
ンバイ状態)とされる。この場合、いずれか先にブート
された側が動作状態とされる。先にブートされる側を予
め定めてもよい。データを共有するために、動作状態の
側から待ち状態の側に、定期的にデータが送信される。
なお、コンポーネントC2 及びC3 が並列に動作して同
一の処理を行うようにしてもよい。
コントローラを介してRAID装置(メモリ)を共有
し、データを共有し、同一の処理を行う(クラスタであ
る、又は、クラスタリングされている)。即ち、クラス
タシステム400はディスク(又はメモリ)共有型クラ
スタである。両者は、ディスク又はメモリを共有するの
で、ネットワーク3を介して、又は、専用の信号線(図
示せず)を介して、データの送受信を行う。コンポーネ
ントC2 及びC3 とは、例えば、その一方が動作状態
(アクティブ状態)とされかつ他方が待ちの状態(スタ
ンバイ状態)とされる。この場合、いずれか先にブート
された側が動作状態とされる。先にブートされる側を予
め定めてもよい。データを共有するために、動作状態の
側から待ち状態の側に、定期的にデータが送信される。
なお、コンポーネントC2 及びC3 が並列に動作して同
一の処理を行うようにしてもよい。
【0038】6個のコンポーネントC1 〜C6 における
電源冗長度mは、この例ではいずれも「2」である。従
って、6個のコンポーネントC1 〜C6 は、各々、図5
に示すように、2個の無停電電源装置1によりバックア
ップ(電力を供給)される。なお、例えばコンポーネン
トC1 において(5)と表示される値は、その電力が5
KVA(キロボルトアンペア)であることを示す(他に
ついても同様である)。コンポーネントC2 及びC3 は
相互にクラスタリングされたコンピュータ41である
が、相互の無停電電源装置1が共通とされる。即ち、コ
ンポーネントC2に対応して設けられた複数の無停電電
源装置P21及びP22(即ち、P32及びP31)の各々が、
コンポーネントC2 及びこれ以外のコンポーネントC3
へ電力を供給する。また、コンポーネントC4 及びC6
は、クラスタリングされてはいないが、共通の複数の無
停電電源装置P41及びP42(即ち、P61及びP62)によ
りバックアップされる。
電源冗長度mは、この例ではいずれも「2」である。従
って、6個のコンポーネントC1 〜C6 は、各々、図5
に示すように、2個の無停電電源装置1によりバックア
ップ(電力を供給)される。なお、例えばコンポーネン
トC1 において(5)と表示される値は、その電力が5
KVA(キロボルトアンペア)であることを示す(他に
ついても同様である)。コンポーネントC2 及びC3 は
相互にクラスタリングされたコンピュータ41である
が、相互の無停電電源装置1が共通とされる。即ち、コ
ンポーネントC2に対応して設けられた複数の無停電電
源装置P21及びP22(即ち、P32及びP31)の各々が、
コンポーネントC2 及びこれ以外のコンポーネントC3
へ電力を供給する。また、コンポーネントC4 及びC6
は、クラスタリングされてはいないが、共通の複数の無
停電電源装置P41及びP42(即ち、P61及びP62)によ
りバックアップされる。
【0039】この例においては、前述の表記に従うと、
(P11∪P12)∩(P21∪P22)∩(P41∪P42)∩
(P51∪P52)=1である場合に、電源状態情報=1が
形成される。即ち、無停電電源装置P11、P12のいずれ
か、かつ、無停電電源装置P21、P22、のいずれか、か
つ、無停電電源装置P41、P42のいずれか、かつ、無停
電電源装置P51、P52のいずれかが、各々、異常である
場合に、電源状態情報が出力される。即ち、この状態
で、更に、いずれかの無停電電源装置1に異常が発生す
ると、クラスタシステム400を構成するいずれかのコ
ンポーネント4が動作しなくなり、システムダウンに到
る可能性が高い。
(P11∪P12)∩(P21∪P22)∩(P41∪P42)∩
(P51∪P52)=1である場合に、電源状態情報=1が
形成される。即ち、無停電電源装置P11、P12のいずれ
か、かつ、無停電電源装置P21、P22、のいずれか、か
つ、無停電電源装置P41、P42のいずれか、かつ、無停
電電源装置P51、P52のいずれかが、各々、異常である
場合に、電源状態情報が出力される。即ち、この状態
で、更に、いずれかの無停電電源装置1に異常が発生す
ると、クラスタシステム400を構成するいずれかのコ
ンポーネント4が動作しなくなり、システムダウンに到
る可能性が高い。
【0040】複数の無停電電源装置1がこのような状態
となって電源状態情報=1が形成された場合、制御装置
2からの電源状態情報を受信した監視制御処理部42
は、以下のようにクラスタシステム400(全てのコン
ポーネント4)のシャットダウン処理を行う。即ち、コ
ンピュータ41のCPU及び主メモリ上の情報を全てR
AIDコントローラに送出し、そのCPUを停止させ
る。RAIDコントローラは、コンピュータ41からの
情報をRAIDに送出し、停止する。RAIDは、RA
IDコントローラからの情報を書き込む。これにより、
確実かつ安全にクラスタシステム400をシャットダウ
ンすることができる。
となって電源状態情報=1が形成された場合、制御装置
2からの電源状態情報を受信した監視制御処理部42
は、以下のようにクラスタシステム400(全てのコン
ポーネント4)のシャットダウン処理を行う。即ち、コ
ンピュータ41のCPU及び主メモリ上の情報を全てR
AIDコントローラに送出し、そのCPUを停止させ
る。RAIDコントローラは、コンピュータ41からの
情報をRAIDに送出し、停止する。RAIDは、RA
IDコントローラからの情報を書き込む。これにより、
確実かつ安全にクラスタシステム400をシャットダウ
ンすることができる。
【0041】一方、制御装置2は、電源状態情報を送出
した後、以下のように複数の無停電電源装置1の出力停
止処理を行う。即ち、シャットダウン処理における前記
各処理の完了のタイミングは、正確に予想することがで
きる。そこで、制御装置2は、予め定められた遅延時間
間隔に従って、所定の順に、全ての無停電電源装置1の
出力を停止させる。即ち、コンポーネントC2 及びC3
である2個のコンピュータ41のCPUの停止したタイ
ミングで、無停電電源装置P21及びP22の出力を停止さ
せる。これにより、コンポーネントC2 及びC3 への出
力を停止させる。この後、制御装置2は、RAIDコン
トローラの停止したタイミングで無停電電源装置P41及
びP42の出力を停止させ、RAIDが情報の書き込みを
終了したタイミングで無停電電源装置P11及びP12の出
力を停止させる。なお、実際は、この例の無停電電源装
置P41及びP42は、制御装置2の電源装置でもあるの
で、出力停止されることはない(又は、最後に出力停止
するようにされる)。また、無停電電源装置P51及びP
52は、上記のいずれのタイミングで出力停止させてもよ
い。
した後、以下のように複数の無停電電源装置1の出力停
止処理を行う。即ち、シャットダウン処理における前記
各処理の完了のタイミングは、正確に予想することがで
きる。そこで、制御装置2は、予め定められた遅延時間
間隔に従って、所定の順に、全ての無停電電源装置1の
出力を停止させる。即ち、コンポーネントC2 及びC3
である2個のコンピュータ41のCPUの停止したタイ
ミングで、無停電電源装置P21及びP22の出力を停止さ
せる。これにより、コンポーネントC2 及びC3 への出
力を停止させる。この後、制御装置2は、RAIDコン
トローラの停止したタイミングで無停電電源装置P41及
びP42の出力を停止させ、RAIDが情報の書き込みを
終了したタイミングで無停電電源装置P11及びP12の出
力を停止させる。なお、実際は、この例の無停電電源装
置P41及びP42は、制御装置2の電源装置でもあるの
で、出力停止されることはない(又は、最後に出力停止
するようにされる)。また、無停電電源装置P51及びP
52は、上記のいずれのタイミングで出力停止させてもよ
い。
【0042】この後、保守員が、異常であった無停電電
源装置1を修復して、当該状態信号を「1」から「0」
とする。複数の無停電電源装置1からの状態信号を監視
していた制御装置2(のコントローラ22)は、当該修
復により電源状態情報が「1」から「0」になると、ネ
ットワーク3上への電源状態情報の出力を停止すると共
に、当該(1又は全ての)無停電電源装置1の出力開始
処理を行う。即ち、例えば前述の出力停止処理の順とは
逆の順で、当該(1又は全ての)無停電電源装置1の出
力を開始させる。これにより、正確かつ安全にクラスタ
システム400の電源を(再)投入することができる。
源装置1を修復して、当該状態信号を「1」から「0」
とする。複数の無停電電源装置1からの状態信号を監視
していた制御装置2(のコントローラ22)は、当該修
復により電源状態情報が「1」から「0」になると、ネ
ットワーク3上への電源状態情報の出力を停止すると共
に、当該(1又は全ての)無停電電源装置1の出力開始
処理を行う。即ち、例えば前述の出力停止処理の順とは
逆の順で、当該(1又は全ての)無停電電源装置1の出
力を開始させる。これにより、正確かつ安全にクラスタ
システム400の電源を(再)投入することができる。
【0043】図6(A)は、制御装置2が実行する無停
電電源装置1の制御処理フローを示し、特に、ポーリン
グにより状態情報を収集して該当する時に出力停止処理
を行う場合を示す。
電電源装置1の制御処理フローを示し、特に、ポーリン
グにより状態情報を収集して該当する時に出力停止処理
を行う場合を示す。
【0044】図6(A)において、複数の無停電電源装
置1の各々から状態情報を受信することにより当該状態
情報を収集し(ステップS11)、これらに基づいて所
定の論理演算を行い(ステップS12)、電源状態情報
(信号「1」)が形成された(異常がある)か否かを調
べる(ステップS13)。異常がない場合、前記状態情
報「1」を出力した無停電電源装置1についての過放電
の防止処理を行った後(ステップS14)、ステップS
11以下を繰り返す。異常がある場合、当該電源状態情
報をネットワーク3上に(即ち、監視制御処理部42の
各々に)送出し(ステップS15)、所定の時間の経過
後、全ての無停電電源装置1の出力を停止させる(ステ
ップS16)。
置1の各々から状態情報を受信することにより当該状態
情報を収集し(ステップS11)、これらに基づいて所
定の論理演算を行い(ステップS12)、電源状態情報
(信号「1」)が形成された(異常がある)か否かを調
べる(ステップS13)。異常がない場合、前記状態情
報「1」を出力した無停電電源装置1についての過放電
の防止処理を行った後(ステップS14)、ステップS
11以下を繰り返す。異常がある場合、当該電源状態情
報をネットワーク3上に(即ち、監視制御処理部42の
各々に)送出し(ステップS15)、所定の時間の経過
後、全ての無停電電源装置1の出力を停止させる(ステ
ップS16)。
【0045】図6(B)は、制御装置2が実行する無停
電電源装置1の制御処理フローを示し、割り込み要求に
より電源状態情報を送出する場合を示す。
電電源装置1の制御処理フローを示し、割り込み要求に
より電源状態情報を送出する場合を示す。
【0046】図6(B)において、いずれかのコンピュ
ータ41即ち監視制御処理部42からネットワーク3を
介して電源状態情報の要求の割り込み信号を受信すると
(ステップS21)、その時点の状態情報に基づいて電
源状態情報を形成して、これをネットワーク3上に(即
ち、監視制御処理部42の各々に)送出する(ステップ
S22)。
ータ41即ち監視制御処理部42からネットワーク3を
介して電源状態情報の要求の割り込み信号を受信すると
(ステップS21)、その時点の状態情報に基づいて電
源状態情報を形成して、これをネットワーク3上に(即
ち、監視制御処理部42の各々に)送出する(ステップ
S22)。
【0047】図7(A)は、制御装置2が実行する無停
電電源装置1の制御処理フローを示し、特に、図6
(A)の出力停止処理後及び過放電防止処理後に出力開
始処理を行う場合を示す。
電電源装置1の制御処理フローを示し、特に、図6
(A)の出力停止処理後及び過放電防止処理後に出力開
始処理を行う場合を示す。
【0048】図6(A)のステップS16の後、ステッ
プS11を経て、ステップS13において電源状態情報
(信号「1」)が形成されなかった(異常がない)とさ
れると、全ての無停電電源装置1の状態情報が「0」か
「1」かを調べる(ステップS17)。状態情報が
「1」である無停電電源装置1については特に処理を行
わず、状態情報が「0」である無停電電源装置1につい
ては出力開始信号を出力して(ステップS18)、ステ
ップS14以下を繰り返す。
プS11を経て、ステップS13において電源状態情報
(信号「1」)が形成されなかった(異常がない)とさ
れると、全ての無停電電源装置1の状態情報が「0」か
「1」かを調べる(ステップS17)。状態情報が
「1」である無停電電源装置1については特に処理を行
わず、状態情報が「0」である無停電電源装置1につい
ては出力開始信号を出力して(ステップS18)、ステ
ップS14以下を繰り返す。
【0049】図7(B)は、監視制御処理部42が実行
する当該無停電電源装置1の監視制御処理フローについ
て示す。
する当該無停電電源装置1の監視制御処理フローについ
て示す。
【0050】監視制御処理部42の最初の立ち上がり時
(当該プログラムのインストール時)に、制御装置2と
の間の通信のために通信ポートをオープンする等の初期
処理を行う(ステップS31)。また、初期処理とし
て、状態情報の要求の割り込み信号(図6(B)の場
合)を制御装置2に送信する。この場合、INTとして
示すように、ステップS32を省略してステップS33
以下を実行する。
(当該プログラムのインストール時)に、制御装置2と
の間の通信のために通信ポートをオープンする等の初期
処理を行う(ステップS31)。また、初期処理とし
て、状態情報の要求の割り込み信号(図6(B)の場
合)を制御装置2に送信する。この場合、INTとして
示すように、ステップS32を省略してステップS33
以下を実行する。
【0051】この後、ネットワーク3を介して監視装置
2に電源状態情報の要求を送信し(ステップS32)、
電源状態情報を受信し(ステップS33)、電源状態情
報の「1」を受信したか否かを確認する(ステップS3
4)。電源状態情報の「1」を受信しなかった場合、ス
テップS33以下を実行する。
2に電源状態情報の要求を送信し(ステップS32)、
電源状態情報を受信し(ステップS33)、電源状態情
報の「1」を受信したか否かを確認する(ステップS3
4)。電源状態情報の「1」を受信しなかった場合、ス
テップS33以下を実行する。
【0052】電源状態情報の「1」を受信した場合、所
定の時間、当該状態情報を監視する(ステップS3
5)。即ち、当該所定の時間の経過の後に、S33と同
様に電源状態情報の「1」を受信し、ステップS34と
同様に電源状態情報の「1」を受信したか否かを再確認
する(ステップS36)。電源状態情報の「1」を受信
しなかった(正常である)場合、ステップS33以下を
実行する。これは、当該所定の期間内に当該無停電電源
装置1が復電した場合である。
定の時間、当該状態情報を監視する(ステップS3
5)。即ち、当該所定の時間の経過の後に、S33と同
様に電源状態情報の「1」を受信し、ステップS34と
同様に電源状態情報の「1」を受信したか否かを再確認
する(ステップS36)。電源状態情報の「1」を受信
しなかった(正常である)場合、ステップS33以下を
実行する。これは、当該所定の期間内に当該無停電電源
装置1が復電した場合である。
【0053】電源状態情報の「1」を受信した(異常で
ある)場合、データ退避処理等のシャットダウンの前処
理をして(ステップS37)、当該コンポーネント41
のシャットダウン処理を行う(ステップS38)。
ある)場合、データ退避処理等のシャットダウンの前処
理をして(ステップS37)、当該コンポーネント41
のシャットダウン処理を行う(ステップS38)。
【0054】以上、本発明をその実施態様により説明し
たが、本発明はその主旨の範囲内において、種々の変形
が可能である。
たが、本発明はその主旨の範囲内において、種々の変形
が可能である。
【0055】例えば、複数のコンポーネント4の電源冗
長度を異なる値としてもよい。即ち、図8(A)に示す
ように、コンポーネントC1 の電源冗長度をmとし、コ
ンポーネントC2 の電源冗長度を(m−1)等としても
よい。なお、図8(A)は図1の無停電電源システムの
一部を示す。これにより、コンポーネント4の種類によ
っては、電源冗長度を「1」とすることができる。従っ
て、コンポーネントシステムの複雑化に対応して、より
柔軟な無停電電源システムを構成することができる。
長度を異なる値としてもよい。即ち、図8(A)に示す
ように、コンポーネントC1 の電源冗長度をmとし、コ
ンポーネントC2 の電源冗長度を(m−1)等としても
よい。なお、図8(A)は図1の無停電電源システムの
一部を示す。これにより、コンポーネント4の種類によ
っては、電源冗長度を「1」とすることができる。従っ
て、コンポーネントシステムの複雑化に対応して、より
柔軟な無停電電源システムを構成することができる。
【0056】また、図1に示すクラスタシステム400
とこれに対応する無停電電源装置1のクラスタ100と
を一組とし、図8(B)に示すように、これらを複数組
設けてもよい。但し、この場合でも、制御装置2は、複
数組に共通に1個もうければよく、1個の制御装置2で
全体を制御監視する。制御装置2は、各々の組毎に電源
状態情報を形成し、宛て先のクラスタシステム400
(の監視制御処理部42)のアドレス等の識別情報を付
加してネットワーク3上に送出する。監視制御処理部4
2は、受信した電源状態情報に自己のアドレスが付加さ
れていれば当該コンポーネント4のシャットダウン処理
を行い、付加されていなければ当該電源状態情報を廃棄
する。
とこれに対応する無停電電源装置1のクラスタ100と
を一組とし、図8(B)に示すように、これらを複数組
設けてもよい。但し、この場合でも、制御装置2は、複
数組に共通に1個もうければよく、1個の制御装置2で
全体を制御監視する。制御装置2は、各々の組毎に電源
状態情報を形成し、宛て先のクラスタシステム400
(の監視制御処理部42)のアドレス等の識別情報を付
加してネットワーク3上に送出する。監視制御処理部4
2は、受信した電源状態情報に自己のアドレスが付加さ
れていれば当該コンポーネント4のシャットダウン処理
を行い、付加されていなければ当該電源状態情報を廃棄
する。
【0057】また、以上の説明では、無停電電源装置1
の出力停止を、異常を示す状態信号の受信後の所定時間
経過後に行っているが、当該受信とは独立に、シャット
ダウン通知に基づいて行ってもよい。例えば、監視制御
処理部42の各々が、電源状態情報が異常を示す場合、
シャットダウン通知をネットワーク3を介して制御装置
に送信した上で当該コンポーネント4をシャットダウン
する。そして、制御装置2が、シャットダウン通知を受
信した場合、無停電電源装置1の出力を停止させる。ま
た、制御装置2が、シャットダウン通知に応じて停止さ
せた無停電電源装置1の出力を、当該無停電電源装置1
の回復に応じて、シャットダウンされた当該コンポーネ
ント4に出力させる。
の出力停止を、異常を示す状態信号の受信後の所定時間
経過後に行っているが、当該受信とは独立に、シャット
ダウン通知に基づいて行ってもよい。例えば、監視制御
処理部42の各々が、電源状態情報が異常を示す場合、
シャットダウン通知をネットワーク3を介して制御装置
に送信した上で当該コンポーネント4をシャットダウン
する。そして、制御装置2が、シャットダウン通知を受
信した場合、無停電電源装置1の出力を停止させる。ま
た、制御装置2が、シャットダウン通知に応じて停止さ
せた無停電電源装置1の出力を、当該無停電電源装置1
の回復に応じて、シャットダウンされた当該コンポーネ
ント4に出力させる。
【0058】また、以上の説明では、コンポーネント4
は、コンピュータ、ディスク装置(RAID)、RAI
Dコントローラ、ネットワーク装置等であったが、これ
に制限されず、印刷装置、表示装置、入力装置、出力装
置、種々の記憶装置等のコンピュータシステムを構成す
る種々の電子機器であってよい。また、本発明は無停電
電源装置1の構成には制限されず、制御装置2及びその
コントローラ22はハードウェア又はソフトウェアのい
ずれによっても実現することができる。
は、コンピュータ、ディスク装置(RAID)、RAI
Dコントローラ、ネットワーク装置等であったが、これ
に制限されず、印刷装置、表示装置、入力装置、出力装
置、種々の記憶装置等のコンピュータシステムを構成す
る種々の電子機器であってよい。また、本発明は無停電
電源装置1の構成には制限されず、制御装置2及びその
コントローラ22はハードウェア又はソフトウェアのい
ずれによっても実現することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無停電電源システムにおいて、複数のコンポーネントの
各々について当該電源冗長度の個数の無停電電源装置で
電力を供給することにより、当該コンポーネントに対応
する全ての無停電電源装置が異常とならない限りコンポ
ーネントをシャットダウンする必要をなくすことがで
き、また、無停電電源装置の各々からその状態情報を収
集しているので、その状態を正確に把握することがで
き、更に、1個のコンポーネントに対応する複数の無停
電電源装置を他のコンポーネントにも対応させることに
より、バックアップ効率を向上することができる。ま
た、1個のコンポーネントに1又は複数のコンピュータ
等の電子装置を含むことにより、コンピュータシステム
の構成の複雑化に対応することができる。
無停電電源システムにおいて、複数のコンポーネントの
各々について当該電源冗長度の個数の無停電電源装置で
電力を供給することにより、当該コンポーネントに対応
する全ての無停電電源装置が異常とならない限りコンポ
ーネントをシャットダウンする必要をなくすことがで
き、また、無停電電源装置の各々からその状態情報を収
集しているので、その状態を正確に把握することがで
き、更に、1個のコンポーネントに対応する複数の無停
電電源装置を他のコンポーネントにも対応させることに
より、バックアップ効率を向上することができる。ま
た、1個のコンポーネントに1又は複数のコンピュータ
等の電子装置を含むことにより、コンピュータシステム
の構成の複雑化に対応することができる。
【図1】無停電電源システム構成図である。
【図2】無停電電源システム構成図である。
【図3】コンピュータシステム構成図である。
【図4】無停電電源システム説明図である。
【図5】無停電電源システム説明図である。
【図6】無停電電源システム処理フローである。
【図7】無停電電源システム処理フローである。
【図8】他の無停電電源システム構成図である。
1 無停電電源装置 2 制御装置 3 ネットワーク 4 コンポーネント 5 制御信号線 6 電力線
Claims (8)
- 【請求項1】 各々が1又は複数の電子装置からなる複
数のコンポーネントへ電力を供給する複数の無停電電源
装置と、 前記複数の無停電電源装置を監視制御する制御装置とか
らなり、 前記複数の無停電電源装置の各々が、前記複数のコンポ
ーネント毎に定められた電源冗長度に従って前記複数の
コンポーネントの各々に対応して設けられ、少なくとも
当該対応するコンポーネントへ電力を供給し、自己の状
態を示す状態情報を前記制御装置に送信し、 前記制御装置が、前記複数の無停電電源装置の各々から
前記状態情報を収集し、所定の無停電電源装置の出力を
停止させることを特徴とする無停電電源システム。 - 【請求項2】 前記制御装置が、前記複数の無停電電源
装置のいずれかを複数用いて構成された多重化電源を備
えることを特徴とする請求項1に記載の無停電電源シス
テム。 - 【請求項3】 前記制御装置が、前記複数の無停電電源
装置とは異なる多重化電源を備えることを特徴とする請
求項1に記載の無停電電源システム。 - 【請求項4】 前記制御装置が、前記複数の無停電電源
装置の各々から収集した前記状態情報を用いて予め定め
られた論理演算を行うことによって、前記複数の無停電
電源装置の状態を示す電源状態情報を形成し、前記複数
のコンポーネントの中の所定のコンポーネントに送信す
ることを特徴とする請求項1に記載の無停電電源システ
ム。 - 【請求項5】 前記論理演算は、当該論理演算の論理式
を実現する論理回路により実行されることを特徴とする
請求項4に記載の無停電電源システム。 - 【請求項6】 当該無停電電源システムが、更に、 前記複数のコンポーネントの各々に含まれるコンピュー
タに設けられた監視制御処理部と、 前記制御装置と少なくとも前記複数のコンポーネントの
中の前記所定のコンポーネントとの間を接続するネット
ワークとからなり、 前記監視制御処理部の各々が、前記制御装置から、前記
ネットワークを介して、前記電源状態情報を得てこれを
監視することを特徴とする請求項4に記載の無停電電源
システム。 - 【請求項7】 第1のコンポーネントに対応して設けら
れた複数の無停電電源装置の各々が、前記第1のコンポ
ーネント及びこれ以外の第2のコンポーネントへ電力を
供給し、 前記第1及び第2のコンポーネントが、相互にクラスタ
リングされたコンピュータを含むことを特徴とする請求
項1に記載の無停電電源システム。 - 【請求項8】 前記複数のコンポーネント毎に定められ
た電源冗長度が相互に等しい値であることを特徴とする
請求項1に記載の無停電電源システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000325018A JP2002136000A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | 無停電電源システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000325018A JP2002136000A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | 無停電電源システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002136000A true JP2002136000A (ja) | 2002-05-10 |
Family
ID=18802461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000325018A Withdrawn JP2002136000A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | 無停電電源システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002136000A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003309936A (ja) * | 2002-04-12 | 2003-10-31 | Hitachi Computer Peripherals Co Ltd | 電源システム |
JP2006509489A (ja) * | 2002-12-06 | 2006-03-16 | エレクトリック パワー リサーチ インスチテュート インコーポレイテッド | 無停電源及び発電システム |
JP2008140029A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Omron Corp | 情報処理方法、情報処理装置、記録媒体、およびプログラム、並びに制御装置 |
US7788517B2 (en) | 2005-03-29 | 2010-08-31 | Nec Corporation | Cluster system and method of controlling power-supply to blade servers included in cluster system |
JP2010191595A (ja) * | 2009-02-17 | 2010-09-02 | Nec Corp | 電力配分システムおよび方法 |
JP2011067034A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Renesas Electronics Corp | 電力連携システム及び無停電電源装置 |
WO2013099837A1 (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-04 | 三菱重工業株式会社 | 電力供給装置及び電力供給切替方法 |
JP2017516244A (ja) * | 2014-03-28 | 2017-06-15 | シュナイダー エレクトリック アイティー コーポレーション | 種々の冗長レベルを有するupsグループの設定を監視するシステム及び方法 |
WO2020066243A1 (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-02 | 富士電機株式会社 | 無停電電源システムおよび無停電電源装置 |
-
2000
- 2000-10-25 JP JP2000325018A patent/JP2002136000A/ja not_active Withdrawn
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003309936A (ja) * | 2002-04-12 | 2003-10-31 | Hitachi Computer Peripherals Co Ltd | 電源システム |
JP2006509489A (ja) * | 2002-12-06 | 2006-03-16 | エレクトリック パワー リサーチ インスチテュート インコーポレイテッド | 無停電源及び発電システム |
US7788517B2 (en) | 2005-03-29 | 2010-08-31 | Nec Corporation | Cluster system and method of controlling power-supply to blade servers included in cluster system |
JP2008140029A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Omron Corp | 情報処理方法、情報処理装置、記録媒体、およびプログラム、並びに制御装置 |
JP2010191595A (ja) * | 2009-02-17 | 2010-09-02 | Nec Corp | 電力配分システムおよび方法 |
US8219839B2 (en) | 2009-02-17 | 2012-07-10 | Nec Corporation | Power distribution system and method thereof in which redundant power is collected only when power pool is below or equal to pool threshold |
JP2011067034A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Renesas Electronics Corp | 電力連携システム及び無停電電源装置 |
CN102025188A (zh) * | 2009-09-18 | 2011-04-20 | 瑞萨电子株式会社 | 电力提供协作系统和不间断电源装置 |
WO2013099837A1 (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-04 | 三菱重工業株式会社 | 電力供給装置及び電力供給切替方法 |
JP2013141342A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 電力供給装置及び電力供給切替方法 |
US9673624B2 (en) | 2011-12-28 | 2017-06-06 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Power supply device and power supply switching method |
JP2017516244A (ja) * | 2014-03-28 | 2017-06-15 | シュナイダー エレクトリック アイティー コーポレーション | 種々の冗長レベルを有するupsグループの設定を監視するシステム及び方法 |
US10418849B2 (en) | 2014-03-28 | 2019-09-17 | Schneider Electric It Corporation | Systems and methods for monitoring a configuration of UPS groups with different redundancy levels |
WO2020066243A1 (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-02 | 富士電機株式会社 | 無停電電源システムおよび無停電電源装置 |
JPWO2020066243A1 (ja) * | 2018-09-26 | 2021-02-15 | 富士電機株式会社 | 無停電電源システムおよび無停電電源装置 |
US11165278B2 (en) | 2018-09-26 | 2021-11-02 | Fuji Electric Co., Ltd. | Uninterruptible power supply system and uninterruptible power supply |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6502203B2 (en) | Method and apparatus for cluster system operation | |
JP2537054B2 (ja) | 情報伝達方式 | |
US8990632B2 (en) | System for monitoring state information in a multiplex system | |
CN103905247B (zh) | 一种基于多客户裁决的双机备份方法及系统 | |
JP2002136000A (ja) | 無停電電源システム | |
CN111628944B (zh) | 交换机及交换机系统 | |
JP2002073221A (ja) | 無停電電源システム | |
CN116074187B (zh) | 主备链路切换方法及装置、电子设备、存储介质 | |
CN113535471B (zh) | 集群服务器 | |
CN101686261A (zh) | 一种基于rac的冗余服务器系统 | |
JP3765198B2 (ja) | 計算機システム | |
JP2018116477A (ja) | 情報処理装置および情報処理システム | |
JP2008152552A (ja) | 計算機システム及び障害情報管理方法 | |
JP2006058960A (ja) | 冗長構成のサーバシステムにおける同期化方法及びシステム | |
CN113535472B (zh) | 集群服务器 | |
JP4157807B2 (ja) | 無停電電源装置 | |
CN100385408C (zh) | 备用控管系统及其方法 | |
JP2907198B1 (ja) | プライベートlanを利用した無停電電源装置における電源制御方式 | |
JP2000163385A (ja) | クラスタシステムならびにその運転管理装置および方法 | |
CN115037674B (zh) | 一种中央控制系统单机及多设备冗余备份方法 | |
CN112445311B (zh) | 一种多控系统管理板备电方法及装置 | |
JP2006268278A (ja) | 遠隔保守コンピュータ保守システム | |
CN120086072A (zh) | 基板管理功能故障应急系统、方法、服务器及存储介质 | |
JP2006172276A (ja) | 無停電電源システム及びプログラム | |
KR20010028123A (ko) | 광전송 시스템의 이중화 감시 제어 장치 및 그 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080108 |