JP2002127200A - 光ディスクの成形方法およびこの方法に用いる光ディスク成形用金型装置 - Google Patents
光ディスクの成形方法およびこの方法に用いる光ディスク成形用金型装置Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 セミホットランナー方式で光ディスクを複数
個取りする場合に、樹脂の漏洩を確実に防止しつつ、ホ
ットチップ内の樹脂を溶融状態に保ちながら、コールド
スプルーブッシュ内の樹脂を速やかに冷却できるように
する。 【解決手段】 製品キャビティ3に通じるコールドスプ
ルー31を有するコールドスプルーブッシュ26に、ヒータ
ー39により加熱される材料通路38を有するホットチップ
36を接続する。この接続のために、ホットチップ36の先
端部に筒状のノズル入子43を摺動自在に組み込む。この
ノズル入子43は、ホットチップ36内の材料通路38とコー
ルドスプルー31とを連通させる材料通路45を有する。こ
の材料通路45内には圧受け面48,49があり、この圧受け
面48,49に加わる樹脂の圧力により、ノズル入子43がコ
ールドスプルーブッシュ26の座面30に突き当たる。
個取りする場合に、樹脂の漏洩を確実に防止しつつ、ホ
ットチップ内の樹脂を溶融状態に保ちながら、コールド
スプルーブッシュ内の樹脂を速やかに冷却できるように
する。 【解決手段】 製品キャビティ3に通じるコールドスプ
ルー31を有するコールドスプルーブッシュ26に、ヒータ
ー39により加熱される材料通路38を有するホットチップ
36を接続する。この接続のために、ホットチップ36の先
端部に筒状のノズル入子43を摺動自在に組み込む。この
ノズル入子43は、ホットチップ36内の材料通路38とコー
ルドスプルー31とを連通させる材料通路45を有する。こ
の材料通路45内には圧受け面48,49があり、この圧受け
面48,49に加わる樹脂の圧力により、ノズル入子43がコ
ールドスプルーブッシュ26の座面30に突き当たる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばCD(コン
パクトディスク)やDVD(デジタルビデオディスク)
などの光ディスクの成形方法およびこの方法に用いる光
ディスク成形用金型装置に関する。
パクトディスク)やDVD(デジタルビデオディスク)
などの光ディスクの成形方法およびこの方法に用いる光
ディスク成形用金型装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】DVDなどの光ディス
クは、その基板が一般的に樹脂により射出成形される。
この成形では、射出成形機の固定盤および可動盤にそれ
ぞれ取り付けられた固定型および可動型を型閉して、こ
れら固定型および可動型間に製品キャビティを形成し、
射出成形機のノズルから射出した成形材料である溶融し
た熱可塑性樹脂を製品キャビティに充填し、この製品キ
ャビティ内の樹脂すなわち光ディスクが固化した後、固
定型および可動型を型開して成形された光ディスクを取
り出すようにしている。
クは、その基板が一般的に樹脂により射出成形される。
この成形では、射出成形機の固定盤および可動盤にそれ
ぞれ取り付けられた固定型および可動型を型閉して、こ
れら固定型および可動型間に製品キャビティを形成し、
射出成形機のノズルから射出した成形材料である溶融し
た熱可塑性樹脂を製品キャビティに充填し、この製品キ
ャビティ内の樹脂すなわち光ディスクが固化した後、固
定型および可動型を型開して成形された光ディスクを取
り出すようにしている。
【0003】従来の光ディスク成形用の金型は、一般的
に1個取り、すなわち1回の成形で1枚ずつ光ディスク
を成形するものであったが、それでは生産性が悪いの
で、例えば特開平7−227883号公報などに記載さ
れているように、1回の成形で複数枚ずつ光ディスクを
成形する複数個取りの金型も提案されている。さらに、
前記公報に記載の金型装置では、生産性をさらに向上さ
せるために、製品キャビティへの材料通路内の熱可塑性
樹脂を加熱して常時溶融状態に保つホットランナー方式
を採用している。また、材料通路の分岐路を有するマニ
ホールドに接続したホットチップと、製品キャビティに
臨む材料通路(コールドスプルー)を有するスプルーブ
ッシュとを接続するようにしているが、マニホールドお
よびホットチップの材料通路内の樹脂はヒーターにより
加熱して常時溶融状態に保ち、一方、スプルーブッシュ
の材料通路内の樹脂は、製品キャビティ内の樹脂ととも
に冷却して固化させるようにしている。いわゆるセミホ
ットランナーと呼ばれる方式であり、型開して成形され
た光ディスクを取り出すときには、スプルーブッシュ内
の固化した樹脂がホットチップ内の溶融状態のままの樹
脂から分離される。そして、前記公報に記載の金型装置
では、ホットチップなどの熱膨張による寸法変化を吸収
して樹脂漏れを防止するために、スプルーブッシュに形
成した孔状の円筒面嵌合部にホットチップノズルを軸方
向に嵌合することにより、ホットチップとスプルーブッ
シュとを接続するようにしている。
に1個取り、すなわち1回の成形で1枚ずつ光ディスク
を成形するものであったが、それでは生産性が悪いの
で、例えば特開平7−227883号公報などに記載さ
れているように、1回の成形で複数枚ずつ光ディスクを
成形する複数個取りの金型も提案されている。さらに、
前記公報に記載の金型装置では、生産性をさらに向上さ
せるために、製品キャビティへの材料通路内の熱可塑性
樹脂を加熱して常時溶融状態に保つホットランナー方式
を採用している。また、材料通路の分岐路を有するマニ
ホールドに接続したホットチップと、製品キャビティに
臨む材料通路(コールドスプルー)を有するスプルーブ
ッシュとを接続するようにしているが、マニホールドお
よびホットチップの材料通路内の樹脂はヒーターにより
加熱して常時溶融状態に保ち、一方、スプルーブッシュ
の材料通路内の樹脂は、製品キャビティ内の樹脂ととも
に冷却して固化させるようにしている。いわゆるセミホ
ットランナーと呼ばれる方式であり、型開して成形され
た光ディスクを取り出すときには、スプルーブッシュ内
の固化した樹脂がホットチップ内の溶融状態のままの樹
脂から分離される。そして、前記公報に記載の金型装置
では、ホットチップなどの熱膨張による寸法変化を吸収
して樹脂漏れを防止するために、スプルーブッシュに形
成した孔状の円筒面嵌合部にホットチップノズルを軸方
向に嵌合することにより、ホットチップとスプルーブッ
シュとを接続するようにしている。
【0004】しかし、このようにスプルーブッシュの孔
状の円筒面嵌合部にホットチップノズルを軸方向に嵌合
する構造では、冷却して固化させるべきスプルーブッシ
ュ内の樹脂を速やかに冷却させられない問題がある。ヒ
ーターを有し加熱されるホットチップの一部が、冷却す
べきスプルーブッシュ内に入り込み、ホットチップから
スプルーブッシュに熱が伝わりやすいためである。そし
て、スプルーブッシュ内の樹脂の冷却が遅れれば、成形
サイクルの短縮化の障害となり、また、スプルーブッシ
ュ内の樹脂とホットチップ内の樹脂との分離が確実に行
われないおそれがある。
状の円筒面嵌合部にホットチップノズルを軸方向に嵌合
する構造では、冷却して固化させるべきスプルーブッシ
ュ内の樹脂を速やかに冷却させられない問題がある。ヒ
ーターを有し加熱されるホットチップの一部が、冷却す
べきスプルーブッシュ内に入り込み、ホットチップから
スプルーブッシュに熱が伝わりやすいためである。そし
て、スプルーブッシュ内の樹脂の冷却が遅れれば、成形
サイクルの短縮化の障害となり、また、スプルーブッシ
ュ内の樹脂とホットチップ内の樹脂との分離が確実に行
われないおそれがある。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、ホットチップ内の成形材料を溶融状態に
保ちながら、スプルーブッシュ内の成形材料を速やかに
冷却して固化させることができ、しかも成形材料の漏洩
を確実に防止できる光ディスクの成形方法およびこの方
法に用いる光ディスク成形用金型装置を提供することを
目的とする。
とするもので、ホットチップ内の成形材料を溶融状態に
保ちながら、スプルーブッシュ内の成形材料を速やかに
冷却して固化させることができ、しかも成形材料の漏洩
を確実に防止できる光ディスクの成形方法およびこの方
法に用いる光ディスク成形用金型装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
目的を達成するために、複数の型体を型閉してこれら型
体間に光ディスクを形成する製品キャビティを複数形成
し、一つの型体の内部に形成された分岐路を有する材料
通路を通して前記各製品キャビティ内に熱可塑性の成形
材料を充填するに際して、前記材料通路の分岐路を有す
るマニホールド、このマニホールドに接続されたホット
チップおよびスプルーブッシュ内の材料通路を順次通し
て前記製品キャビティ内に成形材料を充填し、前記マニ
ホールドおよびホットチップの材料通路内の成形材料を
加熱して常時溶融状態に保つ一方、前記スプルーブッシ
ュの材料通路内の成形材料は製品キャビティ内の成形材
料とともに冷却して固化させる光ディスクの成形方法に
おいて、前記ホットチップの先端部に摺動自在にかつ前
記スプルーブッシュに対して接離自在に設けられた筒状
のノズル入子をこのノズル入子の材料通路内の成形材料
の圧力によりスプルーブッシュに突き当て、前記ホット
チップの材料通路から前記ノズル入子の材料通路を介し
て前記スプルーブッシュの材料通路へ成形材料を流すも
のである。
目的を達成するために、複数の型体を型閉してこれら型
体間に光ディスクを形成する製品キャビティを複数形成
し、一つの型体の内部に形成された分岐路を有する材料
通路を通して前記各製品キャビティ内に熱可塑性の成形
材料を充填するに際して、前記材料通路の分岐路を有す
るマニホールド、このマニホールドに接続されたホット
チップおよびスプルーブッシュ内の材料通路を順次通し
て前記製品キャビティ内に成形材料を充填し、前記マニ
ホールドおよびホットチップの材料通路内の成形材料を
加熱して常時溶融状態に保つ一方、前記スプルーブッシ
ュの材料通路内の成形材料は製品キャビティ内の成形材
料とともに冷却して固化させる光ディスクの成形方法に
おいて、前記ホットチップの先端部に摺動自在にかつ前
記スプルーブッシュに対して接離自在に設けられた筒状
のノズル入子をこのノズル入子の材料通路内の成形材料
の圧力によりスプルーブッシュに突き当て、前記ホット
チップの材料通路から前記ノズル入子の材料通路を介し
て前記スプルーブッシュの材料通路へ成形材料を流すも
のである。
【0007】ホットチップやスプルーブッシュには熱膨
張などによる寸法変化が避けられず、また、ホットチッ
プが加熱されるものであるのに対して、スプルーブッシ
ュは冷却されるものなので、熱膨張による寸法変化は、
ホットチップとスプルーブッシュとでは異なるものとな
る。しかしながら、ホットチップの先端部に摺動自在に
設けられたノズル入子が成形材料の圧力によりスプルー
ブッシュに突き当たり、これらノズル入子とスプルーブ
ッシュとの接触状態が常時確実に保持されることによ
り、ホットチップとスプルーブッシュとの間からの成形
材料の漏洩が防止される。また、ホットチップ側のノズ
ル入子とスプルーブッシュとは突き当たって接触するこ
とにより、その接触面積を小さくでき、したがって、ホ
ットチップ側からスプルーブッシュ側への熱伝導が抑制
されることにより、スプルーブッシュ内の成形材料が速
やかに冷却して固化する。
張などによる寸法変化が避けられず、また、ホットチッ
プが加熱されるものであるのに対して、スプルーブッシ
ュは冷却されるものなので、熱膨張による寸法変化は、
ホットチップとスプルーブッシュとでは異なるものとな
る。しかしながら、ホットチップの先端部に摺動自在に
設けられたノズル入子が成形材料の圧力によりスプルー
ブッシュに突き当たり、これらノズル入子とスプルーブ
ッシュとの接触状態が常時確実に保持されることによ
り、ホットチップとスプルーブッシュとの間からの成形
材料の漏洩が防止される。また、ホットチップ側のノズ
ル入子とスプルーブッシュとは突き当たって接触するこ
とにより、その接触面積を小さくでき、したがって、ホ
ットチップ側からスプルーブッシュ側への熱伝導が抑制
されることにより、スプルーブッシュ内の成形材料が速
やかに冷却して固化する。
【0008】請求項2の発明は、前記目的を達成するた
めに、互いに移動して開閉し型閉時に光ディスクを形成
する製品キャビティを相互間に複数形成する複数の型体
を備えるとともに、これら型体のうちの一つの型体の内
部に、一つの入口部から前記複数の製品キャビティへ分
岐する材料通路を形成した光ディスク成形用金型装置に
おいて、前記材料通路を有する型体は、前記製品キャビ
ティを形成する基体と、材料通路の分岐路を形成すると
ともにこの材料通路を加熱する加熱手段を有するマニホ
ールドと、このマニホールドに接続されるとともにその
材料通路の出口部に連通する材料通路およびこの材料通
路を加熱する加熱手段を有するホットチップと、前記基
体に設けられ前記ホットチップの材料通路および製品キ
ャビティに連通する材料通路を有するスプルーブッシュ
とを備え、前記ホットチップの先端部に、このホットチ
ップ内の材料通路と前記スプルーブッシュ内の材料通路
とを連通させる材料通路を内部に有する筒状のノズル入
子を摺動自在にかつスプルーブッシュに対して接離自在
に設け、このノズル入子の材料通路内に、この材料通路
内の成形材料の圧力をノズル入子がスプルーブッシュ側
へ移動する方向に作用させる圧受け面を形成したもので
ある。
めに、互いに移動して開閉し型閉時に光ディスクを形成
する製品キャビティを相互間に複数形成する複数の型体
を備えるとともに、これら型体のうちの一つの型体の内
部に、一つの入口部から前記複数の製品キャビティへ分
岐する材料通路を形成した光ディスク成形用金型装置に
おいて、前記材料通路を有する型体は、前記製品キャビ
ティを形成する基体と、材料通路の分岐路を形成すると
ともにこの材料通路を加熱する加熱手段を有するマニホ
ールドと、このマニホールドに接続されるとともにその
材料通路の出口部に連通する材料通路およびこの材料通
路を加熱する加熱手段を有するホットチップと、前記基
体に設けられ前記ホットチップの材料通路および製品キ
ャビティに連通する材料通路を有するスプルーブッシュ
とを備え、前記ホットチップの先端部に、このホットチ
ップ内の材料通路と前記スプルーブッシュ内の材料通路
とを連通させる材料通路を内部に有する筒状のノズル入
子を摺動自在にかつスプルーブッシュに対して接離自在
に設け、このノズル入子の材料通路内に、この材料通路
内の成形材料の圧力をノズル入子がスプルーブッシュ側
へ移動する方向に作用させる圧受け面を形成したもので
ある。
【0009】この金型装置により、前記請求項1の発明
の光ディスクの成形方法を実施できる。
の光ディスクの成形方法を実施できる。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明の光デ
ィスク成形用金型装置において、前記ノズル入子内の材
料通路にあって、この材料通路の軸方向中間部に最小径
部を形成し、この最小径部よりスプルーブッシュ側の部
分をこのスプルーブッシュ側へ向かって径の大きくなる
テーパー部とし、最小径部より反対側の部分にスプルー
ブッシュと反対側へ向かって径の大きくなるテーパー状
の圧受け面を形成したものである。
ィスク成形用金型装置において、前記ノズル入子内の材
料通路にあって、この材料通路の軸方向中間部に最小径
部を形成し、この最小径部よりスプルーブッシュ側の部
分をこのスプルーブッシュ側へ向かって径の大きくなる
テーパー部とし、最小径部より反対側の部分にスプルー
ブッシュと反対側へ向かって径の大きくなるテーパー状
の圧受け面を形成したものである。
【0011】このテーパー状の圧受け面に成形材料の圧
力がかかることにより、ノズル入子がスプルーブッシュ
に突き当たる。また、型開して成形された光ディスクお
よびスプルーブッシュ内で固化した成形材料を離型させ
るときには、ノズル入子内の材料通路の最小径部におい
てホットチップ側の成形材料とスプルーブッシュ側の成
形材料とが分離される。前記最小径部は、筒状のノズル
入子内の軸方向中間部にあり、したがって、ノズル入子
の内部で前記成形材料の分離が行われることになる。
力がかかることにより、ノズル入子がスプルーブッシュ
に突き当たる。また、型開して成形された光ディスクお
よびスプルーブッシュ内で固化した成形材料を離型させ
るときには、ノズル入子内の材料通路の最小径部におい
てホットチップ側の成形材料とスプルーブッシュ側の成
形材料とが分離される。前記最小径部は、筒状のノズル
入子内の軸方向中間部にあり、したがって、ノズル入子
の内部で前記成形材料の分離が行われることになる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明の光ディスクの成形方
法およびこの方法に用いる光ディスク成形用金型装置の
一実施例について、図面を参照しながら説明する。ま
ず、光ディスク成形用金型装置の構成を説明する。1は
固定型、2は可動型で、型体であるこれら固定型1およ
び可動型2は、互いに図示上下方向(型開閉方向)に移
動して開閉し、型閉時に光ディスクを形成する製品キャ
ビティ3を相互間に2つ形成するものである。
法およびこの方法に用いる光ディスク成形用金型装置の
一実施例について、図面を参照しながら説明する。ま
ず、光ディスク成形用金型装置の構成を説明する。1は
固定型、2は可動型で、型体であるこれら固定型1およ
び可動型2は、互いに図示上下方向(型開閉方向)に移
動して開閉し、型閉時に光ディスクを形成する製品キャ
ビティ3を相互間に2つ形成するものである。
【0013】前記固定型1は、基体としての固定側型板
6と、この固定側型板6における可動型2と反対側の面
(図示上側の面)に固定された基体としての固定側受け
板7と、この固定側受け板7における可動型2と反対側
の面にスペーサブロック8を介して固定された固定側取
り付け板9とを備えている。この固定側取り付け板9
は、図示していない射出成形機の固定側プラテンに取り
付けられるものである。また、前記固定側受け板7、ス
ペーサブロック8および固定側取り付け板9間の空間部
にはマニホールド11が配設されている。このマニホール
ド11と固定側受け板7および固定側取り付け板9との間
には支持ブロック12が介在させてある。
6と、この固定側型板6における可動型2と反対側の面
(図示上側の面)に固定された基体としての固定側受け
板7と、この固定側受け板7における可動型2と反対側
の面にスペーサブロック8を介して固定された固定側取
り付け板9とを備えている。この固定側取り付け板9
は、図示していない射出成形機の固定側プラテンに取り
付けられるものである。また、前記固定側受け板7、ス
ペーサブロック8および固定側取り付け板9間の空間部
にはマニホールド11が配設されている。このマニホール
ド11と固定側受け板7および固定側取り付け板9との間
には支持ブロック12が介在させてある。
【0014】そして、前記マニホールド11における固定
側取り付け板9側の面には筒状のホットスプルーブッシ
ュ13が固定されている。このホットスプルーブッシュ13
は、前記固定側取り付け板9を貫通しており、射出成形
機のノズルが接続されるものである。そして、ホットス
プルーブッシュ13の内部は、材料通路の入口部であるホ
ットスプルー14をなしている。また、ホットスプルーブ
ッシュ13の外周には、加熱手段であるヒーター15が設け
られているとともに、このヒーター15を覆う筒状のヒー
ターカバー16が設けられている。さらに、固定側取り付
け板9の外面には、ホットスプルーブッシュ13を囲んで
ローケートリング17が固定されている。
側取り付け板9側の面には筒状のホットスプルーブッシ
ュ13が固定されている。このホットスプルーブッシュ13
は、前記固定側取り付け板9を貫通しており、射出成形
機のノズルが接続されるものである。そして、ホットス
プルーブッシュ13の内部は、材料通路の入口部であるホ
ットスプルー14をなしている。また、ホットスプルーブ
ッシュ13の外周には、加熱手段であるヒーター15が設け
られているとともに、このヒーター15を覆う筒状のヒー
ターカバー16が設けられている。さらに、固定側取り付
け板9の外面には、ホットスプルーブッシュ13を囲んで
ローケートリング17が固定されている。
【0015】前記マニホールド11は、材料通路の分岐路
であるランナー21を内部に形成したものである。つま
り、このランナー21は、前記ホットスプルー14に連通す
る一つの入口部21aから2分岐し、前記2つの製品キャ
ビティ3にそれぞれ対応する2つの出口部21bを固定型
受け板7側の面に有している。また、マニホールド11に
は、前記ランナー21を加熱する加熱手段としてのヒータ
ー22が設けられている。
であるランナー21を内部に形成したものである。つま
り、このランナー21は、前記ホットスプルー14に連通す
る一つの入口部21aから2分岐し、前記2つの製品キャ
ビティ3にそれぞれ対応する2つの出口部21bを固定型
受け板7側の面に有している。また、マニホールド11に
は、前記ランナー21を加熱する加熱手段としてのヒータ
ー22が設けられている。
【0016】また、前記固定側受け板7には、2つの製
品キャビティ3にそれぞれ対応させてスプルーブッシュ
である2つのコールドスプルーブッシュ26が固定されて
いる。このコールドスプルーブッシュ26は、固定側受け
板7におけるマニホールド11側の面に形成された凹部27
内に嵌合しているが、固定側型板6側に筒状の突出部28
を有しており、この突出部28は、固定側受け板7からさ
らに固定側型板6を貫通している。また、コールドスプ
ルーブッシュ26におけるマニホールド11側には組付け凹
部29が形成されている。この組付け凹部29の固定側型板
6側の底面は、前記型開閉方向と直交する平面からなる
座面30になっている。さらに、コールドスプルーブッシ
ュ26内には、前記座面30から突出部28の先端面に至る材
料通路であるコールドスプルー31が形成されている。こ
のコールドスプルー31は、製品キャビティ3に連通する
ものであるが、この製品キャビティ3側へ向かって径の
大きくなるテーパー状になっている。さらに、コールド
スプルー31には、冷却水などの温調用流体を通すための
温調通路32が形成されている。
品キャビティ3にそれぞれ対応させてスプルーブッシュ
である2つのコールドスプルーブッシュ26が固定されて
いる。このコールドスプルーブッシュ26は、固定側受け
板7におけるマニホールド11側の面に形成された凹部27
内に嵌合しているが、固定側型板6側に筒状の突出部28
を有しており、この突出部28は、固定側受け板7からさ
らに固定側型板6を貫通している。また、コールドスプ
ルーブッシュ26におけるマニホールド11側には組付け凹
部29が形成されている。この組付け凹部29の固定側型板
6側の底面は、前記型開閉方向と直交する平面からなる
座面30になっている。さらに、コールドスプルーブッシ
ュ26内には、前記座面30から突出部28の先端面に至る材
料通路であるコールドスプルー31が形成されている。こ
のコールドスプルー31は、製品キャビティ3に連通する
ものであるが、この製品キャビティ3側へ向かって径の
大きくなるテーパー状になっている。さらに、コールド
スプルー31には、冷却水などの温調用流体を通すための
温調通路32が形成されている。
【0017】また、前記マニホールド11におけるランナ
ー21の2つの出口部21b付近にはホットチップ36がそれ
ぞれ接続されている。より詳しく説明すると、ホットチ
ップ36の一端部に形成されたフランジ部37がマニホール
ド11とコールドスプルーブッシュ26とにより挟まれて固
定されており、ホットチップ36はコールドスプルーブッ
シュ26の組付け凹部29内に挿入されている。そして、ホ
ットチップ36内には、前記ランナー21の出口部21bに連
通する材料通路38が形成されている。また、ホットチッ
プ36の外周には、前記材料通路38を加熱する加熱手段で
あるヒーター39が設けられているとともに、このヒータ
ー39を覆う筒状のヒーターカバー40が設けられている。
ー21の2つの出口部21b付近にはホットチップ36がそれ
ぞれ接続されている。より詳しく説明すると、ホットチ
ップ36の一端部に形成されたフランジ部37がマニホール
ド11とコールドスプルーブッシュ26とにより挟まれて固
定されており、ホットチップ36はコールドスプルーブッ
シュ26の組付け凹部29内に挿入されている。そして、ホ
ットチップ36内には、前記ランナー21の出口部21bに連
通する材料通路38が形成されている。また、ホットチッ
プ36の外周には、前記材料通路38を加熱する加熱手段で
あるヒーター39が設けられているとともに、このヒータ
ー39を覆う筒状のヒーターカバー40が設けられている。
【0018】前記ホットチップ36の材料通路38における
コールドスプルーブッシュ26側すなわち下流側の先端部
には、入子組込み部41が形成されている。この入子組込
み部41は、前記型開閉方向を軸方向とする円柱形状にな
っているが、材料通路38の他の部分よりも若干径大にな
っており、入子組込み部41における奥側の端部には段差
面42が形成されている。そして、入子組込み部41に筒状
のノズル入子43が前記型開閉方向へ摺動自在に嵌合され
て組み込まれている。このノズル入子43は、その先端面
が前記コールドスプルーブッシュ26の座面30に接離自在
に突き当たるものであり、座面30と反対方向への移動は
段差面42により規制される。ノズル入子43の外周面は円
柱面になっているが、座面30に当接する先端側がテーパ
ー部44になっている。また、ノズル入子43の内部は、前
記ホットチップ36内の材料通路38とコールドスプルーブ
ッシュ26内のコールドスプルー31とを連通させる材料通
路45になっているが、この材料通路45は、その軸方向中
間部であって座面30寄りに位置する最小径部によってピ
ンポイント部46が形成され、このピンポイント部46より
座面30側の部分がこの座面30側へ向かって径の大きくな
るテーパー部47になっている。また、ピンポイント部46
より反対側の部分も、テーパー部47とは逆方向に向かっ
て径の大きくなるテーパー部となっており、このテーパ
ー部が一つの圧受け面48を形成している。さらに、材料
通路45における段差面42側の端部にも、この段差面42側
へ向かって径の大きくなるテーパー状の圧受け面49が形
成されている。前記型開閉方向と直交する平面への投影
面積は、圧受け面48,49の計がテーパー部47よりも大幅
に大きくなっている。したがって、ノズル入子43に加わ
る成形材料の圧力は、圧受け面48,49に加わる分により
ノズル入子43が座面30側へ移動する方向に作用する。な
お、前記テーパー部47の最大径は、前記コールドスプル
ー31の最小径よりも若干小さくなっている。
コールドスプルーブッシュ26側すなわち下流側の先端部
には、入子組込み部41が形成されている。この入子組込
み部41は、前記型開閉方向を軸方向とする円柱形状にな
っているが、材料通路38の他の部分よりも若干径大にな
っており、入子組込み部41における奥側の端部には段差
面42が形成されている。そして、入子組込み部41に筒状
のノズル入子43が前記型開閉方向へ摺動自在に嵌合され
て組み込まれている。このノズル入子43は、その先端面
が前記コールドスプルーブッシュ26の座面30に接離自在
に突き当たるものであり、座面30と反対方向への移動は
段差面42により規制される。ノズル入子43の外周面は円
柱面になっているが、座面30に当接する先端側がテーパ
ー部44になっている。また、ノズル入子43の内部は、前
記ホットチップ36内の材料通路38とコールドスプルーブ
ッシュ26内のコールドスプルー31とを連通させる材料通
路45になっているが、この材料通路45は、その軸方向中
間部であって座面30寄りに位置する最小径部によってピ
ンポイント部46が形成され、このピンポイント部46より
座面30側の部分がこの座面30側へ向かって径の大きくな
るテーパー部47になっている。また、ピンポイント部46
より反対側の部分も、テーパー部47とは逆方向に向かっ
て径の大きくなるテーパー部となっており、このテーパ
ー部が一つの圧受け面48を形成している。さらに、材料
通路45における段差面42側の端部にも、この段差面42側
へ向かって径の大きくなるテーパー状の圧受け面49が形
成されている。前記型開閉方向と直交する平面への投影
面積は、圧受け面48,49の計がテーパー部47よりも大幅
に大きくなっている。したがって、ノズル入子43に加わ
る成形材料の圧力は、圧受け面48,49に加わる分により
ノズル入子43が座面30側へ移動する方向に作用する。な
お、前記テーパー部47の最大径は、前記コールドスプル
ー31の最小径よりも若干小さくなっている。
【0019】前記固定側型板6は、前記固定側受け板7
における可動型2側の面に固定された位置決め枠51とこ
の位置決め枠51の内側に嵌合された2つのキャビティ形
成部材としてのキャビティブロック52とからなってい
る。これらキャビティブロック52は、前記製品キャビテ
ィ3をそれぞれ形成するものである。また、キャビティ
ブロック52の外周部には環状の外周スタンパー押え53が
着脱可能に取り付けられており、内周部には筒状の内周
スタンパー押え54が着脱可能に取り付けられている。こ
れらスタンパー押え53,54は、光ディスクのグルーブ部
やランド部を形成するスタンパーをキャビティブロック
52に着脱可能に保持するためのものである。また、前記
キャビティブロック52を貫通する筒状の内周スタンパー
押え54内には中間筒55が嵌合され、この中間筒55内に前
記コールドスプルーブッシュ26の突出部28が嵌合してい
る。前記内周スタンパー押え54および中間筒55は製品キ
ャビティ3の一部を形成するものである。さらに、前記
キャビティブロック52内には、冷却水などの温調用流体
を通すための温調通路56が形成されている。
における可動型2側の面に固定された位置決め枠51とこ
の位置決め枠51の内側に嵌合された2つのキャビティ形
成部材としてのキャビティブロック52とからなってい
る。これらキャビティブロック52は、前記製品キャビテ
ィ3をそれぞれ形成するものである。また、キャビティ
ブロック52の外周部には環状の外周スタンパー押え53が
着脱可能に取り付けられており、内周部には筒状の内周
スタンパー押え54が着脱可能に取り付けられている。こ
れらスタンパー押え53,54は、光ディスクのグルーブ部
やランド部を形成するスタンパーをキャビティブロック
52に着脱可能に保持するためのものである。また、前記
キャビティブロック52を貫通する筒状の内周スタンパー
押え54内には中間筒55が嵌合され、この中間筒55内に前
記コールドスプルーブッシュ26の突出部28が嵌合してい
る。前記内周スタンパー押え54および中間筒55は製品キ
ャビティ3の一部を形成するものである。さらに、前記
キャビティブロック52内には、冷却水などの温調用流体
を通すための温調通路56が形成されている。
【0020】前記可動型2は、射出成形機の固定側プラ
テンに取り付けられる可動側取り付け板61と、この可動
側取り付け板61における固定型1側の面に固定された可
動側受け板62と、この可動側受け板62における固定型1
側の面に固定された可動側型板63とを備えている。この
可動側型板63は、可動側受け板72における固定型12側の
面に固定された位置決め枠64とこの位置決め枠64の内側
に嵌合された2つのキャビティ形成部材としてのコアブ
ロック65とからなっている。これらコアブロック65は、
前記製品キャビティ3をそれぞれ形成するものである。
また、位置決め枠64は、前記固定型1の位置決め枠51に
テーパー嵌合するものである。なお、コアブロック65内
には、冷却水などの温調用流体を通すための温調通路66
が形成されている。
テンに取り付けられる可動側取り付け板61と、この可動
側取り付け板61における固定型1側の面に固定された可
動側受け板62と、この可動側受け板62における固定型1
側の面に固定された可動側型板63とを備えている。この
可動側型板63は、可動側受け板72における固定型12側の
面に固定された位置決め枠64とこの位置決め枠64の内側
に嵌合された2つのキャビティ形成部材としてのコアブ
ロック65とからなっている。これらコアブロック65は、
前記製品キャビティ3をそれぞれ形成するものである。
また、位置決め枠64は、前記固定型1の位置決め枠51に
テーパー嵌合するものである。なお、コアブロック65内
には、冷却水などの温調用流体を通すための温調通路66
が形成されている。
【0021】また、前記コアブロック65の外周部には、
突き当てリング67が嵌合されている。この突き当てリン
グ67は、型閉時に前記固定型1側の外周スタンパー押え
53に突き当たり、製品キャビティ3の外周面を形成する
ものである。
突き当てリング67が嵌合されている。この突き当てリン
グ67は、型閉時に前記固定型1側の外周スタンパー押え
53に突き当たり、製品キャビティ3の外周面を形成する
ものである。
【0022】さらに、前記コアブロック65の内周部には
筒状のエア吹き出し入子71が貫通状態で固定されてお
り、このエア吹き出し入子71の内周側には筒状の突き出
しスリーブ72が前記型開閉方向へ所定範囲摺動自在に嵌
合されており、この突き出しスリーブ72の内周側には筒
状のゲートカットスリーブ73が前記型開閉方向へ所定範
囲摺動自在に嵌合されており、このゲートカットスリー
ブ73内には突き出しピン74が前記型開閉方向へ所定範囲
摺動自在に嵌合されている。前記突き出しスリーブ72お
よびゲートカットスリーブ73は、それぞれスプリング7
5,76により固定型1と反対側へ付勢されている。ま
た、前記ゲートカットスリーブ73には、可動側取り付け
板61を貫通する受け部77が突設されている。この受け部
77が射出成形機に設けられた押圧ロッド(図示していな
い)によって押されることにより、ゲートカットスリー
ブ73が固定型1側へ移動するようになっている。また、
前記突き出しピン74は、前記可動側取り付け板61内に設
けられた突き出し板78に固定されている。この突き出し
板78が射出成形機に設けられた別の押圧ロッド(図示し
ていない)によって押されることにより、突き出しピン
74が固定型1側へ移動するようになっている。さらに、
突き出し板78に固定された連動ピン(図示していない)
が突き出しスリーブ72を押すことにより、この突き出し
スリーブ72が固定型1側へ移動するようになっている。
筒状のエア吹き出し入子71が貫通状態で固定されてお
り、このエア吹き出し入子71の内周側には筒状の突き出
しスリーブ72が前記型開閉方向へ所定範囲摺動自在に嵌
合されており、この突き出しスリーブ72の内周側には筒
状のゲートカットスリーブ73が前記型開閉方向へ所定範
囲摺動自在に嵌合されており、このゲートカットスリー
ブ73内には突き出しピン74が前記型開閉方向へ所定範囲
摺動自在に嵌合されている。前記突き出しスリーブ72お
よびゲートカットスリーブ73は、それぞれスプリング7
5,76により固定型1と反対側へ付勢されている。ま
た、前記ゲートカットスリーブ73には、可動側取り付け
板61を貫通する受け部77が突設されている。この受け部
77が射出成形機に設けられた押圧ロッド(図示していな
い)によって押されることにより、ゲートカットスリー
ブ73が固定型1側へ移動するようになっている。また、
前記突き出しピン74は、前記可動側取り付け板61内に設
けられた突き出し板78に固定されている。この突き出し
板78が射出成形機に設けられた別の押圧ロッド(図示し
ていない)によって押されることにより、突き出しピン
74が固定型1側へ移動するようになっている。さらに、
突き出し板78に固定された連動ピン(図示していない)
が突き出しスリーブ72を押すことにより、この突き出し
スリーブ72が固定型1側へ移動するようになっている。
【0023】そして、前記ゲートカットスリーブ73は、
前記固定型1の中間筒55内に挿脱自在に嵌合して、光デ
ィスクの中央の開口孔を形成するものである。したがっ
て、ゲートカットスリーブ73の外周側に位置する突き出
しスリーブ72およびエア吹き出し入子71は製品キャビテ
ィ3の一部を形成する。また、固定型1側のコールドス
プルーブッシュ26の突出部28の先端面外周部と可動型2
側のゲートカットスリーブ73の先端面外周部との間に、
固定型1側のコールドスプルー31を製品キャビティ3に
連通させるゲート81が形成されることになる。
前記固定型1の中間筒55内に挿脱自在に嵌合して、光デ
ィスクの中央の開口孔を形成するものである。したがっ
て、ゲートカットスリーブ73の外周側に位置する突き出
しスリーブ72およびエア吹き出し入子71は製品キャビテ
ィ3の一部を形成する。また、固定型1側のコールドス
プルーブッシュ26の突出部28の先端面外周部と可動型2
側のゲートカットスリーブ73の先端面外周部との間に、
固定型1側のコールドスプルー31を製品キャビティ3に
連通させるゲート81が形成されることになる。
【0024】つぎに、前記金型装置を用いた光ディスク
の成形方法について説明する。成形時には、まず固定型
1と可動型2とを型閉して、これら固定型1および可動
型2間に2つの製品キャビティ3を形成する。なお、こ
のように型閉した状態で、可動型2の突き当てリング67
が固定型1の外周スタンパー押え53に突き当たり、ま
た、固定型1および可動型2の位置決め枠51,64が相互
にテーパー嵌合する。そして、射出成形機のノズルから
ホットスプルー14へ熱可塑性の成形材料である溶融した
熱可塑性樹脂を射出する。この樹脂は、ホットスプルー
14からマニホールド11のランナー21に流入し、このラン
ナー21で2分岐する。さらに、樹脂は、ランナー21から
ホットチップ36内の材料通路38、ノズル入子43内の材料
通路45およびコールドスプルー31を順次通ってゲート81
から2つの製品キャビティ3内にそれぞれ流入する。な
お、当初は固定型1および可動型2の型締力は比較的弱
くなっており、製品キャビティ3の樹脂の圧力により固
定型1および可動型2が若干開く。
の成形方法について説明する。成形時には、まず固定型
1と可動型2とを型閉して、これら固定型1および可動
型2間に2つの製品キャビティ3を形成する。なお、こ
のように型閉した状態で、可動型2の突き当てリング67
が固定型1の外周スタンパー押え53に突き当たり、ま
た、固定型1および可動型2の位置決め枠51,64が相互
にテーパー嵌合する。そして、射出成形機のノズルから
ホットスプルー14へ熱可塑性の成形材料である溶融した
熱可塑性樹脂を射出する。この樹脂は、ホットスプルー
14からマニホールド11のランナー21に流入し、このラン
ナー21で2分岐する。さらに、樹脂は、ランナー21から
ホットチップ36内の材料通路38、ノズル入子43内の材料
通路45およびコールドスプルー31を順次通ってゲート81
から2つの製品キャビティ3内にそれぞれ流入する。な
お、当初は固定型1および可動型2の型締力は比較的弱
くなっており、製品キャビティ3の樹脂の圧力により固
定型1および可動型2が若干開く。
【0025】また、前述のようにノズル入子43内に樹脂
が満たされた状態では、このノズル入子43内の圧受け面
48,49に加わる樹脂の圧力により、ノズル入子43にコー
ルドスプルーブッシュ26の座面30側への力が加わり、ノ
ズル入子43は、座面30側に移動してこの座面30に突き当
たった状態になる。この状態は、射出成形機のノズルか
ら樹脂が射出されるときのみならず、ノズル入子43内に
樹脂が所定圧以上かかった状態で満たされている限り保
持される。成形終了後ノズル入子43が座面30からいった
ん離れたとしても、再度成形を再開すれば、ノズル入子
43が座面30に突き当たることになる。
が満たされた状態では、このノズル入子43内の圧受け面
48,49に加わる樹脂の圧力により、ノズル入子43にコー
ルドスプルーブッシュ26の座面30側への力が加わり、ノ
ズル入子43は、座面30側に移動してこの座面30に突き当
たった状態になる。この状態は、射出成形機のノズルか
ら樹脂が射出されるときのみならず、ノズル入子43内に
樹脂が所定圧以上かかった状態で満たされている限り保
持される。成形終了後ノズル入子43が座面30からいった
ん離れたとしても、再度成形を再開すれば、ノズル入子
43が座面30に突き当たることになる。
【0026】そして、製品キャビティ3内に樹脂が充填
された後、射出成形機側に設けられた図示していない押
圧ロッドによってゲートカットスリーブ73の受け部77が
固定型1の方へ押されることにより、ゲートカットスリ
ーブ73が固定型1側へ移動し、この固定型1の中間筒55
内に嵌合する。これにより、ゲート81においてコールド
スプルー31内の樹脂と製品キャビティ3内の樹脂すなわ
ち光ディスクとが切断される。また、固定型1および可
動型2の型締力が強められることにより、コアブロック
65を含めて可動型2のほぼ全体が固定型1の方へ移動す
る。これにより、製品キャビティ3内の樹脂が圧縮され
る。
された後、射出成形機側に設けられた図示していない押
圧ロッドによってゲートカットスリーブ73の受け部77が
固定型1の方へ押されることにより、ゲートカットスリ
ーブ73が固定型1側へ移動し、この固定型1の中間筒55
内に嵌合する。これにより、ゲート81においてコールド
スプルー31内の樹脂と製品キャビティ3内の樹脂すなわ
ち光ディスクとが切断される。また、固定型1および可
動型2の型締力が強められることにより、コアブロック
65を含めて可動型2のほぼ全体が固定型1の方へ移動す
る。これにより、製品キャビティ3内の樹脂が圧縮され
る。
【0027】また、製品キャビティ3内の樹脂は、温調
通路56,66内を温調用流体である冷却水が通ることによ
り積極的に冷却され、コールドスプルー31内の樹脂は、
温調通路32内を温調用流体である冷却水が通ることによ
り積極的に冷却される。そして、製品キャビティ3内の
樹脂が冷却して固化した後、固定型1と可動型2とが型
開される。この型開に伴い、成形された光ディスクおよ
びコールドスプルー31内で固化した樹脂はまず固定型1
から離れる。その際、ノズル入子42内の材料通路45で細
くなったピンポイント部46においてコールドスプルー31
側の樹脂とホットチップ36の材料通路38側の樹脂とが分
離する。ついで、射出成形機側に設けられた図示してい
ない押圧ロッドによって突き出し板78が固定型1の方へ
押されることにより、突き出し板78とともに突き出しピ
ン74が固定型1側へ移動し、コールドスプルー31内で固
化した樹脂を突き出して可動型2から離型させる。ま
た、突き出し板78に連動して突き出しスリーブ72が固定
型1側へ移動し、光ディスクの内周部を突き出して可動
型2から離型させる。そして、離型した光ディスクは、
図示していない取り出しロボットにより取り出される。
通路56,66内を温調用流体である冷却水が通ることによ
り積極的に冷却され、コールドスプルー31内の樹脂は、
温調通路32内を温調用流体である冷却水が通ることによ
り積極的に冷却される。そして、製品キャビティ3内の
樹脂が冷却して固化した後、固定型1と可動型2とが型
開される。この型開に伴い、成形された光ディスクおよ
びコールドスプルー31内で固化した樹脂はまず固定型1
から離れる。その際、ノズル入子42内の材料通路45で細
くなったピンポイント部46においてコールドスプルー31
側の樹脂とホットチップ36の材料通路38側の樹脂とが分
離する。ついで、射出成形機側に設けられた図示してい
ない押圧ロッドによって突き出し板78が固定型1の方へ
押されることにより、突き出し板78とともに突き出しピ
ン74が固定型1側へ移動し、コールドスプルー31内で固
化した樹脂を突き出して可動型2から離型させる。ま
た、突き出し板78に連動して突き出しスリーブ72が固定
型1側へ移動し、光ディスクの内周部を突き出して可動
型2から離型させる。そして、離型した光ディスクは、
図示していない取り出しロボットにより取り出される。
【0028】その後、再び型閉が行われて以上の成形サ
イクルが繰り返されるが、全成形サイクルを通じてホッ
トスプルー14、マニホールド11のランナー21およびホッ
トチップ36の材料通路38内の樹脂は、ヒーター15,22,
39の加熱により常時溶融状態に保たれる。
イクルが繰り返されるが、全成形サイクルを通じてホッ
トスプルー14、マニホールド11のランナー21およびホッ
トチップ36の材料通路38内の樹脂は、ヒーター15,22,
39の加熱により常時溶融状態に保たれる。
【0029】前記実施例の構成によれば、ホットチップ
36の先端部に、このホットチップ36内の材料通路38とコ
ールドスプルーブッシュ26内のコールドスプルー31とを
連通させる材料通路45を有するノズル入子43を摺動自在
に組み込み、このノズル入子43を樹脂の圧力によりコー
ルドスプルーブッシュ26の座面30に突き当てるので、ホ
ットチップ36とコールドスプルーブッシュ26との間から
の樹脂の漏洩を防止できる。すなわち、ホットチップ36
が加熱されるものであるのに対して、コールドスプルー
ブッシュ26は冷却されるものなので、熱膨張による寸法
変化は、ホットチップ36とコールドスプルーブッシュ26
とでは異なるものとなり、また、ホットチップ36の温度
は例えば20℃〜400℃などと変化するが、ノズル入子43
の摺動により寸法変化が吸収されることにより、ノズル
入子43とコールドスプルーブッシュ26との接触状態が常
時確実に保持され、樹脂漏れが確実に防止される。
36の先端部に、このホットチップ36内の材料通路38とコ
ールドスプルーブッシュ26内のコールドスプルー31とを
連通させる材料通路45を有するノズル入子43を摺動自在
に組み込み、このノズル入子43を樹脂の圧力によりコー
ルドスプルーブッシュ26の座面30に突き当てるので、ホ
ットチップ36とコールドスプルーブッシュ26との間から
の樹脂の漏洩を防止できる。すなわち、ホットチップ36
が加熱されるものであるのに対して、コールドスプルー
ブッシュ26は冷却されるものなので、熱膨張による寸法
変化は、ホットチップ36とコールドスプルーブッシュ26
とでは異なるものとなり、また、ホットチップ36の温度
は例えば20℃〜400℃などと変化するが、ノズル入子43
の摺動により寸法変化が吸収されることにより、ノズル
入子43とコールドスプルーブッシュ26との接触状態が常
時確実に保持され、樹脂漏れが確実に防止される。
【0030】また、ホットチップ36側のノズル入子43
は、コールドスプルーブッシュ26に対して、ノズル入子
43の摺動方向と直交する平面状の座面30に突き当たって
接触するので、その接触面積を小さくできる。したがっ
て、ヒーター39により加熱されるホットチップ36側から
コールドスプルーブッシュ26側への熱伝導を抑制でき、
コールドスプルー31内の樹脂を速やかに冷却して固化さ
せることができる。
は、コールドスプルーブッシュ26に対して、ノズル入子
43の摺動方向と直交する平面状の座面30に突き当たって
接触するので、その接触面積を小さくできる。したがっ
て、ヒーター39により加熱されるホットチップ36側から
コールドスプルーブッシュ26側への熱伝導を抑制でき、
コールドスプルー31内の樹脂を速やかに冷却して固化さ
せることができる。
【0031】さらに、コールドスプルー31内で固化した
樹脂を離型させるときにこの樹脂とホットチップ36側の
樹脂とを分離させるためのピンポイント部46をノズル入
子43内の軸方向中間部に位置させたことにより、ノズル
入子43の内部で前記樹脂の分離が行われるので、ホット
チップ36側の分離跡の樹脂が後の成形に悪影響を生じる
ことを防止できる。すなわち、ホットチップ36側の分離
跡の樹脂は、コールドスプルーブッシュ26側へ引き伸ば
されるようなことがあるが、そのようなことがあって
も、後の成形に悪影響を生じることを防止できる。
樹脂を離型させるときにこの樹脂とホットチップ36側の
樹脂とを分離させるためのピンポイント部46をノズル入
子43内の軸方向中間部に位置させたことにより、ノズル
入子43の内部で前記樹脂の分離が行われるので、ホット
チップ36側の分離跡の樹脂が後の成形に悪影響を生じる
ことを防止できる。すなわち、ホットチップ36側の分離
跡の樹脂は、コールドスプルーブッシュ26側へ引き伸ば
されるようなことがあるが、そのようなことがあって
も、後の成形に悪影響を生じることを防止できる。
【0032】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例の金型装置は2個取りであったが、本発明
は、取り数が3以上の場合にも、もちろん適用できる。
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例の金型装置は2個取りであったが、本発明
は、取り数が3以上の場合にも、もちろん適用できる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、マニホールド
に接続されたホットチップおよびスプルーブッシュ内の
材料通路を順次通して製品キャビティ内に成形材料を充
填し、マニホールドおよびホットチップの材料通路内の
成形材料を加熱して常時溶融状態に保つ一方、スプルー
ブッシュの材料通路内の成形材料は製品キャビティ内の
成形材料とともに冷却して固化させる光ディスクの成形
方法において、ホットチップの先端部に摺動自在にかつ
スプルーブッシュに対して接離自在に設けられた筒状の
ノズル入子をこのノズル入子の材料通路内の成形材料の
圧力によりスプルーブッシュに突き当て、ホットチップ
の材料通路からノズル入子の材料通路を介してスプルー
ブッシュの材料通路へ成形材料を流すので、ホットチッ
プとスプルーブッシュとの間からの成形材料の漏洩を確
実に防止しつつ、ホットチップからスプルーブッシュへ
の熱伝導を抑制して、スプルーブッシュ内の成形材料を
速やかに冷却して固化させることができる。
に接続されたホットチップおよびスプルーブッシュ内の
材料通路を順次通して製品キャビティ内に成形材料を充
填し、マニホールドおよびホットチップの材料通路内の
成形材料を加熱して常時溶融状態に保つ一方、スプルー
ブッシュの材料通路内の成形材料は製品キャビティ内の
成形材料とともに冷却して固化させる光ディスクの成形
方法において、ホットチップの先端部に摺動自在にかつ
スプルーブッシュに対して接離自在に設けられた筒状の
ノズル入子をこのノズル入子の材料通路内の成形材料の
圧力によりスプルーブッシュに突き当て、ホットチップ
の材料通路からノズル入子の材料通路を介してスプルー
ブッシュの材料通路へ成形材料を流すので、ホットチッ
プとスプルーブッシュとの間からの成形材料の漏洩を確
実に防止しつつ、ホットチップからスプルーブッシュへ
の熱伝導を抑制して、スプルーブッシュ内の成形材料を
速やかに冷却して固化させることができる。
【0034】請求項2の発明の光ディスク成形用金型装
置によれば、材料通路を有する型体が、製品キャビティ
を形成する基体と、加熱手段を有するマニホールドと、
このマニホールドに接続されるとともに加熱手段を有す
るホットチップと、基体に設けられたスプルーブッシュ
とを備え、ホットチップの先端部に、このホットチップ
内の材料通路とスプルーブッシュ内の材料通路とを連通
させる材料通路を内部に有する筒状のノズル入子を摺動
自在にかつスプルーブッシュに対して接離自在に設け、
このノズル入子の材料通路内に、この材料通路内の成形
材料の圧力をノズル入子がスプルーブッシュ側へ移動す
る方向に作用させる圧受け面を形成したので、請求項1
の発明の光ディスクの成形方法を実施できる。
置によれば、材料通路を有する型体が、製品キャビティ
を形成する基体と、加熱手段を有するマニホールドと、
このマニホールドに接続されるとともに加熱手段を有す
るホットチップと、基体に設けられたスプルーブッシュ
とを備え、ホットチップの先端部に、このホットチップ
内の材料通路とスプルーブッシュ内の材料通路とを連通
させる材料通路を内部に有する筒状のノズル入子を摺動
自在にかつスプルーブッシュに対して接離自在に設け、
このノズル入子の材料通路内に、この材料通路内の成形
材料の圧力をノズル入子がスプルーブッシュ側へ移動す
る方向に作用させる圧受け面を形成したので、請求項1
の発明の光ディスクの成形方法を実施できる。
【0035】請求項3の発明の光ディスク成形用金型装
置によれば、請求項2の発明の効果に加えて、ノズル入
子内の材料通路にあって、この材料通路の軸方向中間部
に最小径部を形成し、この最小径部よりスプルーブッシ
ュ側の部分をこのスプルーブッシュ側へ向かって径の大
きくなるテーパー部とし、最小径部より反対側の部分に
スプルーブッシュと反対側へ向かって径の大きくなるテ
ーパー状の圧受け面を形成したので、スプルーブッシュ
内の成形材料の離型に際して、ノズル入子の内部でホッ
トチップ側の成形材料とスプルーブッシュ側の成形材料
とが分離されることにより、ホットチップ側の分離跡の
成形材料が後の成形に悪影響を生じることを防止でき
る。
置によれば、請求項2の発明の効果に加えて、ノズル入
子内の材料通路にあって、この材料通路の軸方向中間部
に最小径部を形成し、この最小径部よりスプルーブッシ
ュ側の部分をこのスプルーブッシュ側へ向かって径の大
きくなるテーパー部とし、最小径部より反対側の部分に
スプルーブッシュと反対側へ向かって径の大きくなるテ
ーパー状の圧受け面を形成したので、スプルーブッシュ
内の成形材料の離型に際して、ノズル入子の内部でホッ
トチップ側の成形材料とスプルーブッシュ側の成形材料
とが分離されることにより、ホットチップ側の分離跡の
成形材料が後の成形に悪影響を生じることを防止でき
る。
【図1】本発明の光ディスク成形用金型装置の一実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】同上ホットチップおよびコールドスプルーブッ
シュ付近の拡大断面図である。
シュ付近の拡大断面図である。
【図3】同上ノズル入子付近のさらなる拡大断面図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 固定型(型体) 2 可動型(型体) 3 製品キャビティ 6 固定側型板(基体) 7 固定側受け板(基体) 11 マニホールド 14 ホットスプルー(材料通路の入口部) 21 ランナー(材料通路の分岐路) 21b 出口部 22 ヒーター(加熱手段) 26 コールドスプルーブッシュ(スプルーブッシュ) 31 コールドスプルー(材料通路) 36 ホットチップ 38 材料通路(加熱手段) 39 ヒーター 43 ノズル入子 45 材料通路 46 ピンポイント部(最小径部) 47 テーパー部 48 圧受け面 49 圧受け面
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の型体を型閉してこれら型体間に光
ディスクを形成する製品キャビティを複数形成し、一つ
の型体の内部に形成された分岐路を有する材料通路を通
して前記各製品キャビティ内に熱可塑性の成形材料を充
填するに際して、前記材料通路の分岐路を有するマニホ
ールド、このマニホールドに接続されたホットチップお
よびスプルーブッシュ内の材料通路を順次通して前記製
品キャビティ内に成形材料を充填し、前記マニホールド
およびホットチップの材料通路内の成形材料を加熱して
常時溶融状態に保つ一方、前記スプルーブッシュの材料
通路内の成形材料は製品キャビティ内の成形材料ととも
に冷却して固化させる光ディスクの成形方法において、
前記ホットチップの先端部に摺動自在にかつ前記スプル
ーブッシュに対して接離自在に設けられた筒状のノズル
入子をこのノズル入子の材料通路内の成形材料の圧力に
よりスプルーブッシュに突き当て、前記ホットチップの
材料通路から前記ノズル入子の材料通路を介して前記ス
プルーブッシュの材料通路へ成形材料を流すことを特徴
とする光ディスクの成形方法。 - 【請求項2】 互いに移動して開閉し型閉時に光ディス
クを形成する製品キャビティを相互間に複数形成する複
数の型体を備えるとともに、これら型体のうちの一つの
型体の内部に、一つの入口部から前記複数の製品キャビ
ティへ分岐する材料通路を形成した光ディスク成形用金
型装置において、前記材料通路を有する型体は、前記製
品キャビティを形成する基体と、材料通路の分岐路を形
成するとともにこの材料通路を加熱する加熱手段を有す
るマニホールドと、このマニホールドに接続されるとと
もにその材料通路の出口部に連通する材料通路およびこ
の材料通路を加熱する加熱手段を有するホットチップ
と、前記基体に設けられ前記ホットチップの材料通路お
よび製品キャビティに連通する材料通路を有するスプル
ーブッシュとを備え、前記ホットチップの先端部に、こ
のホットチップ内の材料通路と前記スプルーブッシュ内
の材料通路とを連通させる材料通路を内部に有する筒状
のノズル入子を摺動自在にかつスプルーブッシュに対し
て接離自在に設け、このノズル入子の材料通路内に、こ
の材料通路内の成形材料の圧力をノズル入子がスプルー
ブッシュ側へ移動する方向に作用させる圧受け面を形成
したことを特徴とする光ディスク成形用金型装置。 - 【請求項3】 前記ノズル入子内の材料通路にあって、
この材料通路の軸方向中間部に最小径部を形成し、この
最小径部よりスプルーブッシュ側の部分をこのスプルー
ブッシュ側へ向かって径の大きくなるテーパー部とし、
最小径部より反対側の部分にスプルーブッシュと反対側
へ向かって径の大きくなるテーパー状の圧受け面を形成
したことを特徴とする請求項2記載の光ディスク成形用
金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000321617A JP2002127200A (ja) | 2000-10-20 | 2000-10-20 | 光ディスクの成形方法およびこの方法に用いる光ディスク成形用金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000321617A JP2002127200A (ja) | 2000-10-20 | 2000-10-20 | 光ディスクの成形方法およびこの方法に用いる光ディスク成形用金型装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002127200A true JP2002127200A (ja) | 2002-05-08 |
Family
ID=18799706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000321617A Withdrawn JP2002127200A (ja) | 2000-10-20 | 2000-10-20 | 光ディスクの成形方法およびこの方法に用いる光ディスク成形用金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002127200A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5882533B1 (ja) * | 2014-11-25 | 2016-03-09 | ファンテック株式会社 | 多数個取り射出成形方法及び金型 |
CN108861050A (zh) * | 2018-08-02 | 2018-11-23 | 深圳市禾意创智科技有限公司 | 一种干粉罐罐包装盖及配套生产模具 |
CN108973035A (zh) * | 2018-10-11 | 2018-12-11 | 广西机电职业技术学院 | 一种用于狭小型腔注塑模具的延伸式热嘴结构 |
CN110181771A (zh) * | 2019-07-10 | 2019-08-30 | 北京爱德发科技有限公司 | 一种两段式牛角进胶结构 |
-
2000
- 2000-10-20 JP JP2000321617A patent/JP2002127200A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5882533B1 (ja) * | 2014-11-25 | 2016-03-09 | ファンテック株式会社 | 多数個取り射出成形方法及び金型 |
WO2016084134A1 (ja) * | 2014-11-25 | 2016-06-02 | ファンテック株式会社 | 多数個取り射出成形方法及び金型 |
CN106660245A (zh) * | 2014-11-25 | 2017-05-10 | Fantec株式会社 | 多件注射成型方法和模具 |
CN108861050A (zh) * | 2018-08-02 | 2018-11-23 | 深圳市禾意创智科技有限公司 | 一种干粉罐罐包装盖及配套生产模具 |
CN108861050B (zh) * | 2018-08-02 | 2023-10-27 | 深圳市禾意创智科技有限公司 | 一种干粉罐罐包装盖及配套生产模具 |
CN108973035A (zh) * | 2018-10-11 | 2018-12-11 | 广西机电职业技术学院 | 一种用于狭小型腔注塑模具的延伸式热嘴结构 |
CN110181771A (zh) * | 2019-07-10 | 2019-08-30 | 北京爱德发科技有限公司 | 一种两段式牛角进胶结构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080108 |