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JP2002125002A - データ送信装置、データ受信装置、データ送信方法、及びデータ受信方法 - Google Patents

データ送信装置、データ受信装置、データ送信方法、及びデータ受信方法

Info

Publication number
JP2002125002A
JP2002125002A JP2000313094A JP2000313094A JP2002125002A JP 2002125002 A JP2002125002 A JP 2002125002A JP 2000313094 A JP2000313094 A JP 2000313094A JP 2000313094 A JP2000313094 A JP 2000313094A JP 2002125002 A JP2002125002 A JP 2002125002A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
data transmission
transmission speed
receiving
reception
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000313094A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Murayama
和宏 村山
Shinichi Ochiai
真一 落合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000313094A priority Critical patent/JP2002125002A/ja
Publication of JP2002125002A publication Critical patent/JP2002125002A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信側計算機のバッファオーバーフローを発
生させることなく、送信側計算機のデータ送信速度を設
定する。 【解決手段】 送信側計算機1のデータ送信速度調節部
11は、データ送信部12に最も遅いデータ送信速度か
らデータ送信を開始させ、受信側計算機2のデータ送信
速度設定部23より減速指示メッセージが発せられるま
で、データ送信速度を段階的に上昇させるとともに、各
段階のデータ送信速度を記録し、受信側計算機2では、
受信バッファ監視部21が受信バッファ部20のデータ
蓄積量を監視し、蓄積量が所定のレベルに達した場合
に、データ送信速度設定部23が送信側計算機1に対し
て減速指示メッセージを送信し、送信側計算機1では、
データ送信速度調節部11がデータ送信速度の記録に基
づき、一段階遅いデータ送信速度に調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のデータ伝送
機器が同期を取りながらデータの授受を行う場合の伝送
フロー制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平05−75666におけ
る伝送フロー制御方式では、受信側機器の受信データ処
理速度を求め、求めた受信データ処理速度に基づいて伝
送データの送信速度を調整することを特徴とするフロー
制御方法について述べている。
【0003】従来の技術の伝送フロー制御方式を図24
を用いて説明する。送信側計算機は、受信側計算機に向
け、「送信速度>受信データ処理速度」となるような送
信速度にてデータを送信する。受信側計算機では、一定
時間に蓄積されるデータ量からデータ処理速度を求め、
求めた値を送信側計算機に送信する。送信側計算機は、
受信側計算機が送信したデータ処理速度を受信し、送信
速度をその値に変更してデータ送信を続ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術における伝
送フロー制御方式では以上のように構成されており、以
下のような問題点があった。
【0005】従来の技術における伝送フロー制御方式で
は、伝送開始時には、受信側機器のバッファの空き容量
に関わらず、伝送速度一杯の速度で送信を開始するた
め、伝送速度を決定するまでの間に受信バッファのオー
バーフローが発生する可能性がある。
【0006】また、従来の技術における伝送フロー制御
方式では、複数の計算機が共通の受信バッファにデータ
送信を行うことを想定しておらず、従来の技術における
方式で複数の計算機が共に伝送速度一杯の速度で送信を
開始すると、伝送速度を決定するまでの間に受信バッフ
ァのオーバーフローが発生する可能性がある。
【0007】本発明では、最低伝送速度にてデータ送信
を開始し、受信バッファの処理速度と送信側計算機のデ
ータ伝送速度が同一になるまで速度を上げていくことに
より、伝送速度を決定するまでの間にバッファオーバー
フローを発生させないことを目的とする。
【0008】また、本発明では、データ伝送速度を受信
側機器のデータ処理速度よりも常に低くすることによ
り、受信バッファの必要とするメモリ量をさらに少なく
することを目的とする。
【0009】さらに、本発明では、共通の受信バッファ
に複数の送信側機器がデータ送信を行った場合でもバッ
ファオーバーフローをさせることなくメッセージ受信を
行うことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るデータ送
信装置は、データ受信装置との交信により、データ送信
速度を調節してデータを送信するデータ送信装置であっ
て、前記データ受信装置より、前記データ送信速度の調
節を指示する指示メッセージを受信する指示メッセージ
受信部と、前記指示メッセージ受信部により前記指示メ
ッセージが受信されるまで、前記データ送信速度を上昇
させ、前記指示メッセージが受信された場合に、前記指
示メッセージに応じて前記データ送信速度を調節するデ
ータ送信速度調節部とを有することを特徴とする。
【0011】前記指示メッセージ受信部は、前記指示メ
ッセージとして、前記データ送信速度の減速を指示する
減速指示メッセージを受信し、前記データ送信速度調節
部は、前記指示メッセージ受信部により前記減速指示メ
ッセージが受信されるまで、前記データ送信速度を段階
的に上昇させるとともに、上昇の各段階におけるデータ
送信速度を記録し、前記指示メッセージ受信部により前
記減速指示メッセージが受信された場合に、前記各段階
におけるデータ送信速度の記録に基づき、前記減速指示
メッセージが受信された際のデータ送信速度よりも遅い
データ送信速度に切り替えることを特徴とする。
【0012】前記指示メッセージ受信部は、前記指示メ
ッセージとして、前記データ送信速度の上昇を禁止する
上昇禁止指示メッセージを受信し、前記データ送信速度
調節部は、前記指示メッセージ受信部により前記上昇禁
止指示メッセージが受信された際のデータ送信速度を維
持することを特徴とする。
【0013】前記指示メッセージ受信部は、前記指示メ
ッセージとして、前記データ送信速度の上昇を指示する
上昇指示メッセージを受信し、前記データ送信速度調節
部は、前記指示メッセージ受信部により前記上昇指示メ
ッセージが受信された後、前記減速指示メッセージが受
信されるまで前記データ送信速度を上昇させることを特
徴とする。
【0014】前記データ送信装置は、前記データ送信速
度の上昇の許可を要求する上昇許可要求を送信する要求
送信部を有し、前記指示メッセージ受信部は、前記要求
送信部により送信された前記上昇許可要求に対する上昇
許可として、前記上昇指示メッセージを受信することを
特徴とする。
【0015】この発明に係るデータ受信装置は、データ
送信速度を段階的に上昇させてデータを送信するデータ
送信装置よりデータを受信し、自己の受信データ処理能
力の許容範囲内で前記データ送信装置のデータ送信速度
を設定するデータ受信装置であって、前記データ送信装
置より送信されたデータを受信し、受信した受信データ
を蓄積する受信バッファ部と、前記受信バッファ部に蓄
積された前記受信データの受信処理を行う受信データ処
理部と、前記受信バッファ部に蓄積された前記受信デー
タの蓄積量を監視する受信バッファ監視部と、前記受信
バッファ監視部による監視結果に基づき、前記受信デー
タの蓄積量が所定のレベルに達するまでは、前記データ
送信装置により前記データ送信速度を段階的に上昇さ
せ、前記受信データの蓄積量が所定のレベルに到達した
と判断した場合に、前記データ送信速度が前記受信デー
タ処理部の受信データ処理能力の許容範囲を超えたと判
断して、前記データ送信装置に対して、前記データ送信
速度の減速を指示するデータ送信速度設定部とを有する
ことを特徴とする。
【0016】前記データ送信速度設定部は、前記受信バ
ッファ監視部による監視結果に基づき、前記受信データ
の蓄積量が第一のレベルに到達するまでは、前記データ
送信装置により前記データ送信速度を段階的に上昇さ
せ、前記受信データの蓄積量が第一のレベルに到達した
場合に、前記データ送信装置に対して前記データ送信速
度の上昇を禁止し、前記受信データの蓄積量が第二のレ
ベルに到達した場合に、前記データ送信速度が前記受信
データ処理部の受信データ処理能力の許容範囲を超えた
と判断して、前記データ送信装置に対して、前記データ
送信速度の減速を指示することを特徴とする。
【0017】この発明に係るデータ受信装置は、複数の
データ送信装置よりデータを受信し、自己の受信データ
処理能力の許容範囲内で前記複数のデータ送信装置のデ
ータ送信速度を設定するデータ受信装置であって、前記
複数のデータ送信装置のうち、前記データ送信速度を設
定している送信速度設定済み装置と、前記データ送信速
度を設定していない送信速度未設定装置とを識別するデ
ータ送信装置識別部と、前記データ送信装置識別部によ
り識別された前記送信速度設定済み装置に対してデータ
送信速度の減速を指示し、前記送信速度設定済み装置の
データ送信速度の減速に基づき前記受信データ処理能力
を前記送信速度未設定装置に配分し、前記送信速度未設
定装置のデータ送信速度を設定するデータ送信速度設定
部とを有することを特徴とする。
【0018】前記データ送信速度設定部は、前記受信デ
ータ処理能力の許容範囲内で、前記送信速度未設定装置
のデータ送信速度を段階的に上昇させて、前記送信速度
未設定装置のデータ送信速度を設定することを特徴とす
る。
【0019】前記データ送信速度設定部は、前記送信速
度設定済み装置の台数と前記複数のデータ送信装置の全
台数との比率に基づいて、前記送信速度設定済み装置に
対してデータ送信速度の減速レベルを指示することを特
徴とする。
【0020】前記データ送信装置識別部は、前記複数の
データ送信装置の各々に設定された優先度を識別し、前
記データ送信速度設定部は、前記データ送信装置識別部
により識別された優先度に応じて、前記送信速度設定済
み装置に対してデータ送信速度の減速レベルを指示する
ことを特徴とする。
【0021】前記データ送信速度設定部は、前記送信速
度未設定装置に対して、前記データ送信速度の上昇を禁
止し、前記送信速度設定済み装置に対してデータ送信速
度の減速を指示した後、前記送信速度未設定装置に対す
る前記データ送信速度の上昇の禁止を解除して、前記送
信速度未設定装置のデータ送信速度を設定することを特
徴とする。
【0022】前記データ送信速度設定部は、前記送信速
度設定済み装置に対して所定のデータ送信速度への減速
を指示するとともに、前記所定のデータ送信速度と同一
のデータ送信速度を前記送信速度未設定装置に対するデ
ータ送信速度として設定することを特徴とする。
【0023】前記データ送信速度設定部は、前記送信速
度設定済み装置に対して設定したデータ送信速度の合計
を前記複数のデータ送信装置の全台数で除した値を、前
記所定のデータ送信速度とすることを特徴とする。
【0024】前記データ送信速度設定部は、前記送信速
度設定済み装置に対して、前記データ送信速度の上昇を
指示し、前記受信データ処理能力の許容範囲内で、前記
送信速度設定済み装置のデータ送信速度を段階的に上昇
させて、前記送信速度設定済み装置に対して新たなデー
タ送信速度を設定することを特徴とする。
【0025】前記データ受信装置は、更に、前記送信速
度設定済み装置より送信された、前記データ送信速度の
上昇の許可を要求する上昇許可要求を受信する要求受信
部を有し、前記データ送信速度設定部は、前記要求受信
部により受信された前記上昇要求を送信した送信速度設
定済み装置に対して、前記データ送信速度の上昇を許可
し、前記受信データ処理能力の許容範囲内で、前記送信
速度設定済み装置のデータ送信速度を段階的に上昇させ
て、前記送信速度設定済み装置に対して新たなデータ送
信速度を設定することを特徴とする。
【0026】この発明に係るデータ送信方法は、データ
受信方法との交信により、データ送信速度を調節してデ
ータを送信するデータ送信方法であって、前記データ受
信方法より、前記データ送信速度の調節を指示する指示
メッセージを受信する指示メッセージ受信ステップと、
前記指示メッセージ受信ステップにより前記指示メッセ
ージが受信されるまで、前記データ送信速度を上昇さ
せ、前記指示メッセージが受信された場合に、前記指示
メッセージに応じて前記データ送信速度を調節するデー
タ送信速度調節ステップとを有することを特徴とする。
【0027】前記指示メッセージ受信ステップは、前記
指示メッセージとして、前記データ送信速度の減速を指
示する減速指示メッセージを受信し、前記データ送信速
度調節ステップは、前記指示メッセージ受信ステップに
より前記減速指示メッセージが受信されるまで、前記デ
ータ送信速度を段階的に上昇させるとともに、上昇の各
段階におけるデータ送信速度を記録し、前記指示メッセ
ージ受信ステップにより前記減速指示メッセージが受信
された場合に、前記各段階におけるデータ送信速度の記
録に基づき、前記減速指示メッセージが受信された際の
データ送信速度よりも遅いデータ送信速度に切り替える
ことを特徴とする。
【0028】この発明に係るデータ受信方法は、データ
送信速度を段階的に上昇させてデータを送信するデータ
送信方法よりデータを受信し、自己の受信データ処理能
力の許容範囲内で前記データ送信方法のデータ送信速度
を設定するデータ受信方法であって、前記データ送信方
法より送信されたデータを受信し、受信した受信データ
を蓄積する受信データ蓄積ステップと、前記受信データ
蓄積ステップにより蓄積された前記受信データの受信処
理を行う受信データ処理ステップと、前記受信データ蓄
積ステップにより蓄積された前記受信データの蓄積量を
監視する受信データ蓄積量監視ステップと、前記受信デ
ータ蓄積量監視ステップによる監視結果に基づき、前記
受信データの蓄積量が所定のレベルに達するまでは、前
記データ送信方法により前記データ送信速度を段階的に
上昇させ、前記受信データの蓄積量が所定のレベルに到
達したと判断した場合に、前記データ送信速度が前記受
信データ処理ステップの受信データ処理能力の許容範囲
を超えたと判断して、前記データ送信方法に対して、前
記データ送信速度の減速を指示するデータ送信速度設定
ステップとを有することを特徴とする。
【0029】この発明に係るデータ受信方法は、複数の
データ送信方法よりデータを受信し、自己の受信データ
処理能力の許容範囲内で前記複数のデータ送信方法のデ
ータ送信速度を設定するデータ受信方法であって、前記
複数のデータ送信方法のうち、前記データ送信速度を設
定している送信速度設定済み方法と、前記データ送信速
度を設定していない送信速度未設定方法とを識別するデ
ータ送信方法識別ステップと、前記データ送信方法識別
ステップにより識別された前記送信速度設定済み方法に
対してデータ送信速度の減速を指示し、前記送信速度設
定済み方法のデータ送信速度の減速に基づき前記受信デ
ータ処理能力を前記送信速度未設定方法に配分し、前記
送信速度未設定方法のデータ送信速度を設定するデータ
送信速度設定ステップとを有することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、実施の形
態1における機器構成を示した図である。本実施の形態
では、複数の計算機1がネットワーク6で接続された形
態を取る。1は、データ送信装置たるデータ送信側計算
機(以下、送信側計算機ともいう)であり、2は、デー
タ受信装置であるデータ受信側計算機(以下、受信側計
算機ともいう)である。なお、図1において、送信側計
算機1と受信側計算機2とに分けて記載しているが、こ
れは説明の簡明化のために便宜的に分けたものであり、
実装上は、一つの計算機が送信側計算機1と受信側計算
機2の両方の機能を持つことも可能である。
【0031】次に、送信側計算機1の構成要素について
説明する。10は、データ送信速度に関する指示メッセ
ージを受信側計算機2より受信する指示メッセージ受信
部、11は、データ送信速度を調節するデータ送信速度
調節部、12は、データ受信装置に対してデータを送信
するデータ送信部である。データ送信速度調節部11
は、データ送信時のデータ送信速度(以下データ伝送速
度ともいう)を記録し、データ送信速度の記録に基づい
てデータ送信速度の調節を行う。なお、本実施の形態で
は、データ送信速度を、データ送信時のデータ送信時間
の間隔および、一度に送信するデータのサイズを調節す
ることにより調節する。
【0032】次に、受信側計算機2の構成要素について
説明する。20は、受信バッファ部であり、受信したデ
ータを一時的に貯えておくための計算機上のメモリ領域
である。21は、受信バッファ監視部であり、受信バッ
ファ部20に蓄積されるデータ量を監視する役割を持
つ。22は、受信データ処理部であり、データ受信時
に、受信バッファ部20に貯えられたデータを処理する
役割を持つ。23は、データ送信速度設定部であり、受
信バッファ監視部21による監視結果に基づき、受信デ
ータ処理部の処理能力(処理速度)とデータ送信速度と
を比較し、比較の結果、送信側計算機1に対して指示メ
ッセージを発し、適切なデータ送信速度を設定する。
【0033】なお、受信バッファ部20、及び受信バッ
ファ監視部21は、1つの接続につきそれぞれ1つずつ
持つものとする。例えば、図2は、受信側計算機が、送
信側計算機(1)と送信側計算機(2)の二台と同時に
通信している場合の図である。この場合には、受信側計
算機には、送信側計算機(1)との接続、送信側計算機
(2)との接続という、二つの接続が存在し、受信バッ
ファ部20は、送信側計算機(1)用の受信バッファ部
20bと送信側計算機(2)用の受信バッファ部20c
の二つ、受信バッファ監視部も送信側計算機(1)用の
受信バッファ監視部21bと送信側計算機(2)用の受
信バッファ監視部21cの二つが存在する。
【0034】図3、図4は、それぞれ実施の形態1にお
ける送信側計算機、受信側計算機の動作手順を示したも
のである。なお、本発明におけるデータ送信方法、及び
データ受信方法も同様の手順により実現される。
【0035】まず、図3において送信側計算機1の動作
手順について示す。送信側計算機1のデータ送信速度調
節部11は、最低の伝送速度(最も遅い伝送速度)Vを
設定する(ステップS1)。ここでいう最低の伝送速度
Vの設定方法は、メッセージを送信する時間の間隔を大
きくすることにより実現してもよいし、一度に送信する
メッセージサイズを小さくすることにより実現してもよ
い。そして、データ送信速度調節部11は、ステップS
1で定めたデータ伝送速度で、規定された時間の間デー
タ送信部12にデータ送信を行わせる(ステップS
2)。ここで述べる「規定された時間」は、例えば、ユ
ーザが与えることも可能であるし、システムによって決
定しているということが考えられる。そして、受信側計
算機から「データ伝送速度>受信データ処理速度」であ
る旨を伝える通知(減速指示メッセージ)が送信され、
指示メッセージ受信部により受信されているかどうかを
確認し(ステップS3)、受信されていなければ、ステ
ップS4へ進む。ステップS4で、送信速度Vにてデー
タ送信を開始してから、規定された時間だけ経過してい
なければ、ステップS2、S3を、規定時間経過するま
で繰り返す。規定時間経過した場合には、データ送信速
度調整部11が送信速度Vを記録(V2とする)し(ス
テップS5)、送信速度の値を一段階上げ(ステップS
6)、ステップS2へ戻る。ステップS6での、送信速
度の値を上げる方法は、メッセージ送信間隔を短くする
ことによって実現してもよいし、一度に送信するメッセ
ージサイズを大きくすることにより実現してもよい。ス
テップS2〜ステップS6を、ステップS3にて、受信
側計算機から、「データ伝送速度>受信データ処理速
度」である旨の通知が届くまで繰り返す。
【0036】ステップS3にて、データ受信側計算機よ
り送信された「データ伝送速度>受信データ処理速度」
である旨の通知(減速指示メッセージ)が指示メッセー
ジ受信部10により受信されていた場合には、データ送
信速度調節部11は、データ送信速度Vを、記録してい
た送信速度V2に変更し(ステップS7)、データ伝送
を継続する(ステップS8)。このようにして、ステッ
プS8にて、送信速度が決定したことになる。以後、送
信速度が決定した状態を定常状態と呼ぶ。
【0037】次に、図4において、受信側計算機の動作
手順について示す。データ受信側計算機は、データが到
着するのを待ち(ステップS11)、受信バッファ部2
0にデータが届くと、受信データ処理部22がデータ処
理を行う(ステップS12)。データ処理終了後、受信
バッファ監視部21が受信バッファ部20を参照(ステ
ップS13)し、受信バッファ部20に、送信側計算機
1から送られたデータがすでに届いていた場合には、
「受信データ処理速度<データ伝送速度」なので、デー
タ送信速度設定部23は、データ送信速度が受信データ
処理部22の受信データ処理能力の許容範囲を超えたと
判断し、ステップS15へ進み、データ送信速度設定部
23は、データ送信側計算機1に対して「受信側データ
処理速度<データ伝送速度」である旨を通知する(ステ
ップS15)具体的には、データ送信速度設定部23よ
り減速指示メッセージを送信することにより行う。その
後、送信側計算機1では、上述した通り、データ送信速
度を一段階落として送信する。このようにして、データ
送信速度設定部23は、送信側計算機のデータ送信速度
を設定する。そして、ステップS16でデータ到着を待
ち、受信したデータを、受信データ処理部22が処理す
る。(ステップS17)。ステップS16、S17を、
データが届く限り繰り返す。ステップS16、ステップ
S17は、データ送信側計算機1が定常状態になった時
の処理となる。
【0038】ステップS14にて、受信バッファ部20
に、データ送信側計算機1から送られたデータが届いて
いなかった場合には、まだ「受信データ処理速度≧デー
タ伝送速度」なので、データ送信側計算機1には何も通
知せず、ステップS11へ戻り、次に到着するデータを
待つ。
【0039】次に、本実施の形態による動作を図5を用
いて示す。図5に示す例では、伝送間隔V1にてデータ
送信を開始し、時間T経過後、伝送間隔をV2に変更し
ている。データ受信側計算機2は、伝送間隔V1では
「データ伝送速度≦受信データ処理速度」であるため、
バッファにデータは蓄積されない。しかし、送信を開始
してから時間Tだけ経過後、伝送間隔がV2に変更され
ると「データ伝送速度>受信データ処理速度」となるた
め、時間T1にてデータを受信した時点で受信バッファ
部20にデータが蓄積され始める。データ受信側計算機
は時間T1で「データ伝送速度>受信データ処理速度」
である旨をデータ送信側計算機に伝える(減速指示メッ
セージを送信する)。その指示が時間T2にデータ送信
側計算機1に届くと、データ送信側計算機1は、伝送間
隔V1でデータ送信を行う。その結果、時間T3以降は受
信バッファ部20にデータが蓄積されることはない。
【0040】この実施の形態によるフロー制御方式で
は、以下のような効果がある。従来の方式では、データ
送信側計算機は「データ伝送速度>受信データ処理速
度」にてデータ伝送を開始するため、受信バッファ部の
サイズが小さい場合、データ処理速度を求める前にバッ
ファオーバーフローが生じてしまう可能性があった。し
かし、本実施の形態では、送信側計算機では、データ処
理速度よりも低い送信速度でデータ伝送を開始するた
め、オーバーフローが生じる可能性を排除でき、さら
に、従来の方式よりも小さい受信バッファバッファサイ
ズでデータ通信を行うことができる。
【0041】実施の形態2.次に、実施の形態2につい
て説明する。実施の形態2における送信側計算機1及び
受信側計算機2を構成する各要素は実施の形態1と同一
であり、図1に示される。実施の形態1と同様、受信バ
ッファ部20、受信バッファ監視部21は、1接続につ
きそれぞれ1つずつ持つものとする。実施の形態2にお
ける各要素の働きは実施の形態1と同一である。
【0042】図6、図7は、それぞれ実施の形態2にお
ける、データ送信側計算機、データ受信側計算機の動作
手順を示したものである。なお、本発明におけるデータ
送信方法、及びデータ受信方法も同様の手順により実現
される。
【0043】まず、図6において、データ送信側計算機
1の動作手順について示す。データ送信側計算機1のデ
ータ送信速度調節部11は、最低の送信速度Vを設定す
る(ステップS101)。そして、データ送信部12
は、ある規定された時間、ステップS101で定めたデ
ータ送信速度でデータ送信を行う(ステップS10
2)。そして、受信側計算機から「データ伝送速度>受
信データ処理速度」である旨を伝える通知(上昇禁止指
示メッセージ)が送信され、指示メッセージ受信部によ
り受信されているかどうかを確認し、受信されていなけ
れば、ステップS104へ進む(ステップS103)。
ステップS104で、送信速度Vにてデータ送信を開始
してから、規定された時間だけ経過していなければ、ス
テップS102、S103を、規定時間経過するまで繰
り返す。規定時間経過した場合には、データ送信速度調
節部11が送信速度Vを記録(V2とする)し(ステッ
プS105)、送信速度の値を上げ(ステップS10
6)、ステップS102へ戻る。ステップS106にお
ける、送信速度の値を上げる方法は、メッセージ送信間
隔を短くすることによって実現してもよいし、一度に送
信するメッセージサイズを大きくすることにより実現し
てもよい。ステップS102〜ステップS106を、ス
テップS103にて、受信側計算機から、「データ伝送
速度>受信データ処理速度」である旨を伝える通知が届
くまで繰り返す。
【0044】ステップS103にて、受信側計算機か
ら、「データ伝送速度>受信データ処理速度」である旨
を伝える通知(上昇禁止指示メッセージ)が来ていた場
合には、伝送速度Vをそのままに、受信側計算機から
「データ送信速度を下げる」旨の要求(減速指示メッセ
ージ)が来る(ステップS108)までデータ伝送を続
ける(ステップS107)。ステップS108にて、受
信側計算機から「データ送信速度を下げる」旨の要求
(減速指示メッセージ)が来た場合には、データ送信速
度調節部11は、データ送信速度を、ステップS105
にてデータ送信速度調節部11が記録していた値
(V2)に変更し(ステップS109)、ステップS1
10にてデータ伝送を継続する。ステップS110にて
定常状態となった。
【0045】次に、図7において、データ受信側計算機
の動作手順について示す。データ受信側計算機は、デー
タ送信側計算機からデータが到着するのを待ち(ステッ
プS121)、受信バッファ部20にデータが届くと、
受信データ処理部22がデータ処理を行う(ステップS
122)。データ処理終了後、受信バッファ監視部21
が受信バッファ部20を参照(ステップS123)し、
受信バッファ部20に、送信側計算機から送られたデー
タがすでに届いていた場合(第一のレベル)には、「受
信データ処理速度<データ伝送速度」なので、ステップ
S125へ進み、データ送信速度設定部23は、データ
送信側計算機に対し、「受信データ処理速度<データ伝
送速度」である旨(上昇禁止指示メッセージ)を通知す
る(ステップS125)。ステップS124で、受信バ
ッファ部20にデータがまだ届いていなかった場合に
は、受信データ処理能力にまだ余裕があるので、ステッ
プS121〜S123を繰り返す。ステップS126で
は、受信バッファ監視部21が、受信バッファ部20に
データが「所定の量」だけ蓄積されたかどうか確認を行
いつつ、受信データ処理部22が受信したデータを処理
(ステップS127)する。ステップS126で、受信
バッファ部20にデータが「所定の量」だけ蓄積された
ら(第二のレベル)、データ送信速度設定部23は、デ
ータ送信速度が受信データ処理部22の受信データ処理
能力の許容範囲を超えたと判断し、ステップS128に
進み、データ送信速度設定部23は、送信側計算機にデ
ータ送信速度を下げるよう要求する(具体的には、減速
指示メッセージを送信する)。本実施の形態での、第二
のレベルに相当する「所定の量」は、例えばシステムで
決定することや、ユーザによって決定することが考えら
れる。そして、ステップS122へ進み、受信データ処
理部22がデータを処理する。ステップS128以降で
は、送信側計算機は定常状態となっている。
【0046】次に、本実施の形態による動作を図8を用
いて示す。図8に示す例では、伝送間隔V1にてデータ
送信を開始し、一定時間T経過後、伝送間隔をV2に変
更している。受信側計算機は、伝送間隔V1では「デー
タ伝送速度≦データ処理速度」であるため、受信バッフ
ァ部20にデータは蓄積されない。しかし、送信を開始
してから時間Tだけ経過後、伝送間隔がV2に変更され
ると「データ伝送速度>受信データ処理速度」となるた
め、時間T1にてデータを受信した時点で受信バッファ
部20にデータが蓄積され始める(第一のレベル)。受
信側計算機はその時点で「データ伝送間隔>データ処理
速度」である旨を通知する。その指示が送信側計算機に
届くと、送信側計算機はしばらく送信間隔V2で送信を
行い、バッファに蓄積された量が、ある所定の量(M)
(第二のレベル)に近づいた時(時間T2)、受信側計
算機は送信側計算機に向け、送信速度を変更するよう要
求する指示する。送信側計算機は、指示受信後、伝送間
隔V1でデータ送信を行う。その結果、T3以降は受信バ
ッファ部20にデータが蓄積されることはない。
【0047】この実施の形態によるフロー制御方式で
は、実施の形態1と比べ、以下のような効果がある。バ
ッファ空き容量に余裕がある時に、受信バッファ部にデ
ータを多めに送信し、蓄積させておくことにより、送信
側計算機の送信処理を早く終わらせることができる。
【0048】実施の形態3.次に、実施の形態3につい
て説明する。実施の形態3における受信側計算機2を構
成する各要素は図9に示す通りであり、図1及び図2に
示した受信側計算機の構成に加え、送信装置識別部24
を持つ。また、本実施の形態における受信バッファ部2
0、受信バッファ監視部21は、実施の形態1、2とは
異なり、接続の数に関わらず、それぞれ各計算機に1つ
だけ持つものとする。なお、実施の形態3における、送
信側計算機1、及び受信側計算機2の受信バッファ部2
0、受信バッファ監視部21、受信データ処理部22、
データ送信速度設定部23、ネットワーク6の働きは実
施の形態1と同一である。
【0049】実施の形態3における、送信装置識別部2
4とは、既にデータ送信速度を設定している(定常状態
になっている)送信速度設定済み計算機と、データ送信
速度が未設定(定常状態になっていない)の送信速度未
設定計算機とを識別する手段である。送信装置識別部2
4は、計算機Nが定常状態で送信中ならばテーブルのN
番目のエントリに1、送信していなければ0、送信は行
っているが、定常状態でなければ−1が入る送信状態テ
ーブル31を有している。送信装置識別部24は、送信
状態テーブルを参照しながら、送信速度設定済み計算機
と送信速度未設定計算機とを識別する。
【0050】本実施の形態では、定常状態で伝送を行っ
ている送信側計算機n台のデータ送信速度を落として、
受信データ処理部の受信データ処理能力を新規に通信を
開始した送信側計算機(定常状態になっていない)に配
分する手法について説明する。図10、図11は、それ
ぞれ、実施の形態3における、送信側計算機、受信側計
算機の動作手順を示したものである。なお、本発明にお
けるデータ送信方法、及びデータ受信方法も同様の手順
により実現される。
【0051】まず、図10において、送信側計算機の動
作手順について示す。送信側計算機が定常状態になるま
での動作手順は、実施の形態1と同一であり、図3に示
す通りである。ステップS201で、定常状態になった
後は、ステップS202で、受信側計算機より、「送信
速度をn/(n+1)(nは現在定常状態で送信中の計
算機の数)に下げる」よう要求があるまで(減速指示メ
ッセージが受信されるまで)、既に設定されている一定
速度でのデータ伝送を繰り返す。ステップS202で、
受信側計算機から「送信速度をn/(n+1)倍に下げ
る」よう要求があると、ステップS203に進み、送信
速度をn/(n+1)倍にし、ステップS204にて、
再び定常状態にてデータ伝送を行う。
【0052】次に、図11において、受信側計算機の動
作手順について示す。ステップS221にて、送信側計
算機からデータが到着するのを待ち、データが到着した
ら、送信装置識別部24が送信状態テーブル31を参照
し(ステップS222)、送信側が、現在定常状態にて
送信している計算機であるかどうかを調べる(ステップ
S223)。定常状態の計算機であれば、ステップS2
24にて受信データ処理部22がデータ受信処理を行
い、再びデータ到着を待つ(ステップS221)。ステ
ップS223にて調査した結果、前記データを送信した
計算機が新規に送信を開始した(非定常状態)計算機
(以降、計算機Aとする)であった場合は、ステップS
225に進む。ステップS225で、データ送信速度設
定部23は、計算機A以外のすべての計算機(n台とす
る)に対し、送信速度をn/(n+1)倍にするよう指
示を送信し、受信データ処理部22が受信したデータを
処理した(ステップS226)後、ステップS227に
てデータ到着を待つ。データ到着(ステップS227)
後、受信データ処理部22が、データを処理し(ステッ
プS228)、ステップS229へ進む。ステップS2
29で、受信バッファ監視部21が受信バッファ部20
を参照した結果、すでに受信バッファ部20に送信側計
算機から送られたデータが届いていた場合は、単位時間
あたりの全計算機からの送信データの総量が受信側計算
機の処理能力を超えていることになるので、計算機Aに
「データ送信速度>データ処理速度」であることを通知
し、ステップS221にてデータ到着を待つ。ステップ
S230以降は、定常状態でのメッセージ受信となる。
【0053】次に、本実施の形態による動作を図12を
用いて示す。図12では、図9の送信側計算機(1)が
送信間隔をV1とし、定常状態にて伝送を行っている時
に、送信側計算機(2)が送信を開始する場合の送信側
計算機(1)、(2)、受信側計算機の振る舞いについ
て示している。送信側計算機(1)が、伝送間隔Vx
てデータ送信を行っている最中に、時刻T0にて送信側
計算機(2)が送信を開始すると、送信側計算機(2)
が送信したデータが受信側計算機に届く時刻T1にて、
バッファにデータが蓄積され始める。そこで、受信側計
算機は、送信側計算機(1)に、送信速度を1/2(n
/(n+1))に下げるよう指示を出し、送信側計算機
(1)は、上記の指示が届いてからは、送信間隔Vy
送信を行う。送信側計算機(1)が送信速度を下げたの
で、時間T2以降では、受信バッファ部20にデータは
蓄積されず、送信側計算機(2)は送信間隔V2、V3
送信間隔を狭めていくことができる。しかし、送信間隔
をV3として送信した場合、時刻T3にて再びデータが蓄
積され始めるため、受信側計算機は、今度は送信側計算
機(2)に「データ送信速度>データ処理速度」である
旨を通知する。送信側計算機(2)は、指示受信後、送
信間隔をV2に戻す。すると、送信間隔が変更された時
刻T4以降では、受信バッファ部20にデータが蓄積さ
れることはない。
【0054】本実施の形態によるフロー制御方式では、
実施の形態1と比べ、以下のような効果がある。受信バ
ッファ部が共通の場合、複数の計算機が定常状態で通信
を行っている最中、1台の計算機が新しく通信を開始し
た場合にも、バッファオーバーフローを起こすことなく
データ送受信を行うことができる。
【0055】実施の形態4.次に、実施の形態4につい
て説明する。実施の形態4における計算機1を構成する
各要素は図13に示す通りであり、実施の形態3におい
て示された受信側計算機2に加え、送信装置識別部24
内に通信優先度テーブル41を持つ。また、本実施の形
態における受信バッファ部20、受信バッファ監視部2
1は、実施の形態3同様、接続の数に関わらず、それぞ
れ各計算機に1つだけ持つものとする。また、実施の形
態4における、送信側計算機1、及び受信バッファ部2
0、受信バッファ監視部21、受信データ処理部22、
データ送信速度設定部23、ネットワーク6、送信状態
テーブル31の働きは実施の形態3と同一である。実施
の形態4における、通信優先度テーブル41は、計算機
Nの通信優先度の値を保持する役割を持つ。本実施の形
態における通信優先度としては、例えば、受信側計算機
の受信データ処理部22がデータを処理する量のうち、
各送信側計算機の送信するデータ量の割合などが考えら
れる。
【0056】図14、図15は、それぞれ、実施の形態
4における、送信側計算機、受信側計算機の動作手順を
示したものである。なお、本発明におけるデータ送信方
法、及びデータ受信方法も同様の手順により実現され
る。
【0057】図14は、送信側計算機の動作手順につい
て示したものである。実施の形態3における送信側計算
機の動作手順と実施の形態4における送信側計算機の動
作手順の違いは、実施の形態3ではステップS202に
て、送信速度を受信側計算機から送信速度を現在の速度
の(定常状態にて通信中の計算機の数)÷(定常状態に
て通信中の計算機数+1)倍に設定するよう指示が来る
のに対し、実施の形態4では、自計算機の優先度に応じ
て設定する点である。本実施の形態では、ステップS3
02にて、受信側計算機から、送信速度を現在の速度の
(自計算機の通信優先度の値)÷(通信中の全計算機の
通信優先度の和)倍に設定している。
【0058】図15は、受信側計算機の動作手順につい
て示したものである。実施の形態3における受信側計算
機の動作手順と実施の形態4における受信側計算機の動
作手順の違いは、実施の形態3ではステップS225に
て新規に送信を開始した計算機を除いた全ての計算機
に、現在の送信速度の(定常状態にて通信中の計算機の
数)÷(定常状態にて通信中の計算機数+1)倍の減速
とし、均等な減速レベルを要求しているのに対し、実施
の形態4では、自計算機の優先度に応じた値に変更して
送信するよう要求する点である。本実施の形態では、ス
テップS325にて、新規に送信を開始した計算機を除
いた全ての計算機に、現在の送信速度の(各計算機の通
信優先度の値)÷(通信中の全計算機の通信優先度の
和)倍で送信するよう要求している。
【0059】本実施の形態によるフロー制御方式では、
実施の形態3と比べ、以下のような効果がある。すべて
の計算機が均一の減速レベルで減速を行うのではなく、
優先度に応じて他の計算機と異なる通信速度で送信を行
うことができ、その場合にもバッファオーバーフローを
起こすことはない。
【0060】実施の形態5.次に、実施の形態5につい
て説明する。実施の形態5における送信側計算機1及び
受信側計算機2を構成する各要素は実施の形態3と同じ
であり、図9に示す。本実施の形態における受信バッフ
ァ部20、受信バッファ監視部21は、実施の形態3同
様、接続の数に関わらず、それぞれ各計算機に1つだけ
持つものとする。また、実施の形態5における各構成要
素の役割は、実施の形態3と同一である。
【0061】実施の形態5では、実施の形態3の手法を
拡張したものであり、受信側計算機がn台の定常状態の
送信側計算機と通信を行っている場合に複数の新規に通
信を開始した送信側計算機に対してデータ送信速度を設
定する場合の手法について述べる。図16、図17は、
それぞれ実施の形態5における、送信側計算機、受信側
計算機の動作手順を示したものである。なお、本発明に
おけるデータ送信方法、及びデータ受信方法も同様の手
順により実現される。
【0062】まず、送信側計算機の動作手順について示
す。送信側計算機は、最低の送信速度Vを設定する(ス
テップS401)。まずステップS401で定めたデー
タ送信速度でデータ転送を行う(ステップS402)。
そして、受信側計算機から「送信速度変更(上昇)禁
止」を伝える通知(上昇禁止指示メッセージ)が来てい
るかどうかを確認し、来ていなければ、ステップS40
4へ進み、実施の形態1と同じ方法にて適切な送信速度
を決定(ステップS404〜ステップS408)し、定
常状態にてデータ伝送を行う。ステップS403にて、
受信側計算機から、「送信速度変更(上昇)禁止」通知
(上昇禁止指示メッセージ)が来たら、ステップS40
9へ進み、「送信速度変更(上昇)可能」通知(上昇指
示メッセージ)が来るまで(ステップS410)、最低
の送信速度Vにてデータ伝送を行う(ステップS40
9)。ステップS410にて、「伝送速度変更可能」通
知(上昇指示メッセージ)が来たら、ステップS404
へ進み、実施の形態1と同じ方法で送信速度を決定し、
送信速度決定後は定常状態にてデータ伝送を行う。定常
状態以降の送信側計算機の振る舞いは、実施の形態3
(図10)と同じであるため、記述を省略する。
【0063】次に、受信側計算機の動作手順について示
す(図17)。送信側計算機のすべてが定常状態で、定
常状態で通信中の計算機からのデータを受信した場合の
受信側計算機の振る舞いは実施の形態3と同様であるた
め、記述を省略する(ステップS421)。ステップS
422にて、送信側計算機のすべてが定常状態で、定常
状態ではない新たな送信側計算機から新しくデータが届
いた場合には、ステップS423に進む。ステップS4
23で、データ送信速度設定部23は、新規に通信を開
始した計算機に対し、送信速度の変更(上昇)を禁止す
る。具体的には、データ送信速度設定部23より上昇禁
止指示メッセージを送信することにより行う。その後、
ステップS424において、データ送信速度設定部23
は、定常状態で通信中の計算機(n台)に、送信速度を
n÷(n+1)倍にするよう要求する。ステップS42
5で、受信データ処理部22が、受信したデータを処理
し、次に、新規に通信を開始した(定常状態ではない)
計算機に対して「送信速度変更(上昇)許可」通知を行
う。具体的には、データ送信速度設定部23が上昇指示
メッセージを送信することにより行う。これにより、新
規に通信を開始した送信側計算機は、実施の形態1にお
いて説明した手順と同様に、段階的に速度を上昇させ、
データ送信速度が設定されることとなる。その後、再び
データ到着を待ち(ステップS427)、データが到着
したら、データ送信速度設定部23が送信状態テーブル
31を参照(ステップS428)し、現在通信中の計算
機からのデータかどうかを確認し(ステップS42
9)、現在通信中でない別の新規な送信側計算機からの
データであった場合には、その計算機に、「送信速度変
更禁止」の要求を送信する(これにより、今回新しく送
信を開始した送信側計算機は、受信側計算機から「送信
速度変更許可」通知が送信されるまで、最低速度にて送
信することになる。)。ステップ429における判断の
結果、現在通信中の送信側計算機より送信されたデータ
であった場合は、ステップS431にて、受信データ処
理部22が受信したデータを処理し、受信バッファ監視
部21が、受信バッファ部20を参照する。受信バッフ
ァ監視部21の監視の結果、受信バッファ部20にすで
にデータが届いている状態であったら、送信側計算機群
のデータ送信能力が受信側計算機の処理能力を上回って
いることになるので、ステップS422にて新しく送信
を開始した計算機に対し、送信速度を下げるよう要求を
送信する(ステップS433)。これにより、新規に送
信を開始した送信側計算機のデータ送信速度が設定さ
れ、定常状態となる。また、ステップ434において、
データ送信速度設定部23は、ステップS423〜ステ
ップS433の処理の間に、ステップS429の段階で
新規に送信を開始した計算機からのデータが届いていた
否かを確認し(ステップS434)、複数台の送信側計
算機よりデータが届いていた場合は、ステップS435
で、新たに送信を開始した計算機のうちの一つを選択
し、ステップS424〜ステップS433の処理を行
う。なお、ステップS423の処理である「送信速度変
更(上昇)禁止」の指示は、ステップS430において
既に行ってるので、ステップS424より処理を開始す
る。ステップS424〜ステップS433は、通信を行
っているすべての計算機が定常状態になるまで続ける。
【0064】この実施の形態によるフロー制御方式で
は、実施の形態3と比べ、以下のような効果がある。実
施の形態3では、通信中の計算機がすべて定常状態にあ
る場合に、1台の計算機が新しく送信を開始した場合に
有効であったが、本実施の形態では、複数個の計算機が
同時に通信を開始した場合においても対処することが可
能である。
【0065】実施の形態6.次に、実施の形態6につい
て説明する。実施の形態6における送信側計算機1及び
受信側計算機2を構成する各要素は実施の形態3と同じ
であり、図9に示す。本実施の形態における受信バッフ
ァ部20、受信バッファ監視部21は、実施の形態3同
様、接続の数に関わらず、それぞれ各計算機に1つだけ
持つものとする。また、実施の形態6における各構成要
素の役割は、実施の形態3と同一である。
【0066】図18、図19は、それぞれ実施の形態6
における、送信側計算機、受信側計算機の動作手順を示
したものである。なお、本発明におけるデータ送信方
法、及びデータ受信方法も同様の手順により実現され
る。
【0067】まず、図18において、送信側計算機の動
作手順について示す(図18)。送信側計算機1のデー
タ送信速度調節部11は、最低の送信速度Vを設定する
(ステップS501)。そして、ステップS501で定
めたデータ送信速度でデータ転送を行う(ステップS5
02)。そして、受信側計算機から「適正送信速度の
値」が送信されるどうかを確認(ステップS503)
し、送信されなければステップS505へ進み、実施の
形態1と同じ方法にて送信速度を決定し、定常状態にて
データ伝送を行う。ステップS503にて、受信側計算
機から「適正送信速度値」の通知が来たら、ステップS
504へ進み、送信速度を受信側計算機から届いた値に
変更し、データ伝送を行う。
【0068】図19は、受信側計算機の動作手順につい
て示したものである。ステップS521で、データ到着
を待ち、データが到着したら、送信装置識別部24が送
信状態テーブル31を参照して、そのデータが、現在通
信中の計算機からなのか、それとも新規に送信を開始し
た計算機からなのかを調べる(ステップS522)。新
規の送信であれば、現在、送信側計算機のすべてが定常
状態であるかどうかを調べ、全てが定常状態であればス
テップS524に進み、データ送信速度設定部23は、
現在送信中(n台)の計算機が送信している単位時間あ
たりのデータ量から、送信側計算機全体の送信速度を求
め、それを(n+m)等分した値(mは新規に送信を開
始した計算機の台数)で送信するよう、全計算機に要求
し、ステップS521に戻る。
【0069】本実施の形態によるフロー制御方式では、
実施の形態5と比べ、以下のような効果がある。実施の
形態5においては、通信中の計算機がすべて定常状態に
ある場合にも、最低の送信速度から徐々に速度を上げて
いくことにより送信速度を決定したが、本実施の形態で
は、受信側計算機でオーバーフローの起こらない送信速
度を求め、その速度を送信側計算機に知らせることによ
り、適切な送信速度を早く求めることができる。
【0070】実施の形態7.次に、実施の形態7につい
て説明する。実施の形態7における計算機1を構成する
各要素は実施の形態は実施の形態3と同じであり、図9
に示す。実施の形態7における計算機を構成する各要素
の働きは実施の形態3と同一である。
【0071】図20、21はそれぞれ実施の形態7にお
ける、送信側計算機、受信側計算機の動作手順を示した
ものである。なお、本発明におけるデータ送信方法、及
びデータ受信方法も同様の手順により実現される。
【0072】まず、図20において、送信側計算機の動
作手順について説明する。定常状態になるまでの振る舞
いは、実施の形態3と同一のため、省略する。ステップ
S601にて定常状態でデータを伝送しつつ、受信側計
算機より「データ伝送速度<受信データ処理速度」であ
る旨を知らせる通知(上昇指示メッセージ)が来るのを
待つ(ステップS602)。ステップS602にて、
「データ伝送速度<受信データ処理速度」を知らせる通
知が来たら、ステップS603に進み、データ送信速度
調節部11が現在送信している伝送速度をV2として記
録する。そして、送信速度を1段階上げ(ステップS6
04)、データ伝送を行う(ステップS605)。ステ
ップS604で設定した送信速度にて、ある一定時間デ
ータ伝送を行い、その時間内に、受信側計算機から「デ
ータ伝送速度>受信データ処理速度」を知らせる通知
(減速指示メッセージ)が来たら(ステップS60
6)、伝送速度が速すぎることを意味するので、データ
送信速度調節部11は、伝送速度をステップS603で
記録した伝送速度V2に戻し(ステップS608)、ス
テップS601に戻る。規定した時間内に、「データ伝
送速度>受信データ処理速度」を知らせる通知が来なか
ったら、受信側計算機の受信データ処理能力が上回って
いることを意味するので、伝送速度をそのままに、ステ
ップS601へ戻る。
【0073】次に、受信側計算機の動作手順について説
明する(図21)。まず、データ到着を待ち(ステップ
S621)、データが到着したら、受信データ処理部2
2が、データを処理(ステップS622)し、ステップ
S623にて、受信バッファ監視部21が受信バッファ
部20に蓄積されているバッファの量を参照し、受信バ
ッファ部20に蓄積されているデータ量が減少してきた
ら、データ送信速度設定部23は、ステップS624に
て現在送信中の送信側計算機から計算機を一台選択し
(iとする)、送信側計算機iに送信速度を上げるよう
指示を出す(ステップS625)。そして、再びデータ
到着を待ち(ステップS626)、データ到着後、受信
データ処理部22がデータを処理(ステップS626)
し、受信バッファ監視部21が受信バッファ部20に蓄
積されているデータの量を参照する。その際、ステップ
S623で確認した時よりも、受信バッファ部20に蓄
積されているデータの量が増えていれば、単位時間内に
送信されるデータの総量が受信側計算機のデータ処理能
力を上回っているので、データ送信速度設定部23は、
送信側計算機iに、「データ伝送速度>受信データ処理
速度」である旨を知らせ(ステップS629)、ステッ
プS621へ戻る。ステップS623で確認した時より
も受信バッファ部に蓄積されているデータの量が減って
いれば、受信データ処理部の処理能力がデータ送信速度
を上回っていることを意味するので、ステップS624
へ進み、同様の操作を「データ伝送速度>受信データ処
理速度」になるまで繰り返し行う。なお、上記送信側計
算機iを選択する基準として、例えば、送信速度の遅い
(又は速い)計算機を選択する、優先度の高い計算機を
選択する等が考えられる。
【0074】本実施の形態によるフロー制御方式では、
実施の形態3と比べ、以下のような効果がある。定常状
態にあった計算機の通信が終了すると、受信バッファ部
に蓄積されているデータ量が減少する。本実施の形態に
示した方式では、受信バッファ部に蓄積されているデー
タ量が減少した場合に、受信データ処理能力を越えない
程度にデータ伝送速度を向上させることができるので、
データ伝送を効率よく行うことができる。
【0075】実施の形態8.次に、実施の形態8につい
て説明する。実施の形態8における送信側計算機1及び
受信側計算機2を構成する各要素は実施の形態3と同じ
であり、図9に示す。なお、本発明におけるデータ送信
方法、及びデータ受信方法も同様の手順により実現され
る。
【0076】図22、23はそれぞれ実施の形態8にお
ける、送信側計算機、受信側計算機の動作手順を示した
ものである。
【0077】まず、図22において、送信側計算機の動
作手順について説明する。定常状態になるまでの振る舞
いは、実施の形態3と同一のため省略する。定常状態で
データ送信をしている最中に送信速度を上げたい場合に
は、ステップS701にて送信速度(V)をVx以上に
上げるための要求(上昇許可要求)をデータ送信部12
より受信側計算機に向けて出す。そして、受信側計算機
から送信速度を上げる許可(上昇指示メッセージ)の受
信を待ちつつ(ステップS702)送信速度Vxでデー
タを送信する(ステップS703)。ステップS702
で、受信側計算機から送信速度を上げる許可(上昇指示
メッセージ)を得たら、データ送信速度調節部11は、
現在のデータ送信速度(V)の値をデータ送信速度調節
部11で保持し(V2とする)(ステップS704)、
データ伝送速度を一段階上げ(ステップS705)、ス
テップS705で設定した速度でデータを送信する(ス
テップS706)。所定の時間、ステップS705で設
定した速度でデータ送信する(ステップS706)が、
その間に受信側計算機から「データ送信速度>データ処
理速度」である旨の通知(減速指示メッセージ)が来た
ら、データ送信速度調節部11は、現在送信している伝
送速度をデータ送信速度調節部11に記録されている値
に変更し(ステップS708)、再びステップS702
に戻って、受信側計算機から速度を上げる許可(上昇指
示メッセージ)を受け取るまで、ステップS708で設
定した送信速度でデータ伝送を行う。ステップS707
で、受信側計算機から、「データ送信速度>データ処理
速度」通知が来なかった場合には、現在の送信速度の値
がVxよりも小さいかどうかを比べ(ステップS71
0)、小さければステップS704に戻り、ステップS
704〜ステップS709の操作を繰り返す。ステップ
S710で、現在の送信速度の値がVx以上であれば、
送信速度上昇終了通知を受信側計算機に送信(S71
1)し、その速度で送信を継続する(ステップS71
2)。
【0078】次に、図23において、受信側計算機の動
作手順について説明する。受信側計算機は、データ到着
を待ち(S721)、到着したデータを処理しつつ(S
722)、送信側計算機から「送信速度を上げる要求」
(上昇許可要求)が届くのを待つ。送信側計算機(Aと
する)から、「送信速度を上げる要求」が届いたら、デ
ータ送信速度設定部23は、計算機A以外の計算機に、
送信速度を下げるよう要求し(ステップS724)、デ
ータ到着を待ち(ステップS725)、受信データ処理
部22が受信したデータを処理し(ステップS726)
つつ、受信バッファ部に蓄積されているデータ量が減少
するのを待つ。ステップS727で、受信バッファ部に
蓄積されているデータ量が減少したら、受信データ処理
部の処理能力に余裕が生まれたことを意味するので、デ
ータ送信速度設定部23は、計算機Aに、送信速度を上
げてもよい旨を伝えるメッセージを送信する。そして、
データ到着を待ち、受信データ処理部22が届いたデー
タを処理する。
【0079】データ処理後、受信バッファ部に蓄積され
ているデータ量を調べ(ステップS731)、S727
におけるデータ蓄積量よりもデータ量が増加していた場
合は、データ送信速度が受信データの処理能力を上回っ
ていることを意味するので、ステップS732で、デー
タ送信速度設定部23は、計算機Aに「データ伝送速度
>受信データ処理速度」である旨(減速指示メッセー
ジ)を通知し、ステップS724に戻り、計算機A以外
の計算機に送信速度を下げるよう要求する。ステップS
731で、データ量が増加していなければ、ステップS
729〜S731を繰り返す。データ量が増加せず、か
つ送信側計算機から「送信速度上昇終了通知」が来た
ら、ステップS721に戻り、従来の定常状態でのデー
タ受信を行う。
【0080】本実施の形態によるフロー制御方式では、
実施の形態3と比べ、以下のような効果がある。実施の
形態3では、一度計算機が定常状態になった場合、送信
速度を向上させることはできない。しかし、本実施の形
態に示した方式により、計算機のデータ送信速度を上げ
ることが可能である。しかも、送信側計算機のデータ送
信速度を下げ、余った受信データ処理能力を利用するこ
とにより、対象計算機のデータ送信速度向上を実現して
いるため、受信バッファ部のオーバーフローを起こすこ
とはない。
【0081】これまで説明してきた本発明の特徴をまと
めると、以下のようになる。複数の計算機をットワーク
で結合し、データ送信側計算機がデータ受信側計算機と
互いに同期を取りあいながらデータの送受信を行うフロ
ー制御方式であって、以下の内容を特徴とし、適切な送
信速度でデータを送信することにより受信バッファ部の
オーバーフローを防ぎ、さらに受信バッファサイズをよ
り小さくすることができるという効果を持つフロー制御
方式データ送信側計算機は、送信速度を記録する伝送制
御部を持つ。データ受信側計算機は、受信バッファに蓄
積されたデータ量を監視する、受信バッファ監視部を持
つ。データ送信側計算機は、最低速度にてデータ送信を
開始し、徐々にデータ送信速度を上昇させ、速度を上昇
させるたびに、上昇させる前の速度を伝送制御部に記録
する。データ受信側計算機は、届いたデータを処理しつ
つ、受信バッファ監視部によって受信バッファにデータ
が蓄積されていないかどうか調べる。データ受信側計算
機は、受信バッファにデータが蓄積されたら、データ送
信側計算機に送信速度を上げないよう指示を出す。デー
タ送信側計算機は、データ受信側計算機からの前記指示
を受けると、直ちに送信速度上昇を止め、伝送速度を伝
送制御部に記録されている値に変更し、データ送信を継
続する。
【0082】上記の構成に以下の特徴を加え、受信バッ
ファに空き容量があるうちにデータを多く送信すること
により、データ送信時間を短縮させる効果を持つフロー
制御方式データ送信側計算機は、データ受信側計算機か
ら伝送速度を上げないよう指示を受けると、指示を受け
た時の速度でデータ伝送を続ける。データ受信側計算機
は、引き続き、受信バッファ監視部が受信バッファに蓄
積されるデータ量を監視しつつ、届いたデータを処理す
る。データ受信側計算機は、定められた量のデータが受
信バッファに蓄積されたら、データ送信側計算機に、伝
送速度を下げるよう指示を出す。データ送信側計算機
は、データ受信側計算機から前記指示を受け取ると、直
ちに伝送速度を伝送制御部に記録された値に変更し、デ
ータ伝送を継続する。
【0083】上記の構成に以下の特徴を加え、1台以上
の計算機が受信側計算機に適切な送信速度でデータ伝送
中、他の計算機が新しくデータ伝送を開始してもバッフ
ァオーバーフローを起こさないという効果を持つフロー
制御方式計算機は、適切な送信速度で送信中、送信速度
未決定、未送信、の3つの通信状態を示す送信状態テー
ブルを持つ。受信側計算機は、データが到着すると、送
信状態テーブルを参照して、これまでに適切な送信速度
で送信中の計算機から来たデータかどうかを調べ、新規
に送信を開始した計算機からのデータであった場合に
は、前記計算機以外のすべての計算機に、データ伝送速
度を下げるよう指示を出す。これまで適切な送信速度で
通信を行っていたすべての計算機は、受信側計算機から
の前記指示を受けると、データ伝送速度を下げ、下げた
速度でデータ伝送を継続する。新規にデータ伝送を開始
した計算機は、受信側計算機が伝送速度を上げないよう
指示を出すまで伝送速度を上げる。
【0084】上記の構成に送信側計算機に以下の特徴を
持たせ、各送信側計算機の送信優先度に応じて伝送速度
を変更できる効果を持つフロー制御方式各計算機は、通
信の優先度を格納した通信優先度テーブルを持つ。適切
な伝送速度で通信を行っているすべての計算機は、受信
側計算機から転送速度を下げるよう指示されると、自計
算機の優先度に応じて転送速度を下げる。
【0085】上記の構成に以下の特徴を加え、2台以上
の計算機が同時に通信を開始した場合でもオーバーフロ
ーを起こさない効果を持つフロー制御方式受信側計算機
は、データが到着すると、送信状態テーブルを参照し
て、新規にデータ伝送を開始した計算機であり、他に適
切な伝送速度にてデータ伝送を行っていない計算機があ
れば、新規にデータ伝送を開始した計算機に対し、最低
速度にてデータを伝送するよう指示する。受信側計算機
は、適切な伝送速度にてデータ伝送を行っている計算機
に対し、伝送速度を引き下げるよう要求する。そして、
適切な伝送速度でデータ伝送を行っていない計算機を一
台選び、その計算機に対し、転送速度を上げるよう指示
する。この操作を、伝送速度が決定しない計算機がなく
なるまで繰り返す。
【0086】上記の構成に対し、新規にデータ伝送を開
始した計算機に対して、受信側計算機であらかじめ適切
なデータ伝送速度を求め、その値を新規にデータ伝送を
開始した計算機に伝え、送信側計算機は、受信側計算機
から伝えられた値でデータ伝送を行うことにより、デー
タ伝送開始から適切な伝送速度を求めるまでの時間を短
縮させる効果を持つフロー制御方式。
【0087】上記の構成に以下の特徴を加え、受信バッ
ファを効率よく使用できる効果を持つフロー制御方式受
信側計算機の受信バッファ監視部が受信バッファに蓄積
されているデータ量を監視し、データ量が減少し始めた
ら、1台の計算機を選択し、通信速度向上の指示を出
す。
【0088】上記の構成に以下の特徴を加え、ある計算
機が通信中に通信速度を上昇させてもオーバーフローを
起こすことなく通信を行うことを特徴とするフロー制御
方式送信側計算機は、受信側計算機に、通信速度上昇の
要求を出す。受信側計算機は、上記要求を受け、現在通
信中のすべての計算機に対し、通信速度を下げるよう指
示を出し、前記要求を出した計算機に対し、通信速度上
昇の許可を通知する。上記要求を出した送信側計算機
は、受信側計算機からの上記要求の許可を受信後、通信
速度を上げる。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、送信側計算機では、受
信データ処理速度よりも低い伝送速度でデータ伝送を開
始するため、オーバーフローが生じる可能性を排除で
き、さらに、従来の方式よりも小さい受信バッファバッ
ファサイズでデータ通信を行うことができる。
【0090】また、本発明によれば、バッファ空き容量
に余裕がある時に、受信バッファ部にデータを多めに送
信し、蓄積させておくことにより、送信側計算機の送信
処理を早く終わらせることができる。
【0091】また、本発明によれば、受信バッファ部が
共通の場合、複数の計算機が定常状態で通信を行ってい
る最中、1台の計算機が新しく通信を開始した場合に
も、バッファオーバーフローを起こすことなくデータ送
受信を行うことができる。
【0092】すべての計算機が均一の減速レベルで減速
を行うのではなく、優先度に応じて他の計算機と異なる
通信速度で送信を行うことができ、その場合にもバッフ
ァオーバーフローを起こすことはない。
【0093】また、本発明によれば、通信中の計算機が
すべて定常状態にある場合に、複数個の計算機が同時に
通信を開始した場合においてもバッファーオーバーフロ
ーを起こすことなくデータ送信速度を決定できる。
【0094】また、本発明によれば、受信側計算機でオ
ーバーフローの起こらない送信速度を求め、その速度を
送信側計算機に知らせることにより、適切な送信速度を
早く求めることができる。
【0095】また、本発明によれば、受信バッファ部に
蓄積されているデータ量が減少した場合に、受信データ
処理能力を越えない程度にデータ伝送速度を向上させる
ことができるので、データ伝送を効率よく行うことがで
きる。
【0096】また、本発明によれば、計算機が定常状態
になった後でも、データ送信速度を向上させることがで
きる。しかも、他の送信側計算機のデータ送信速度を下
げ、余った受信データ処理能力を利用することにより、
対象計算機のデータ送信速度向上を実現しているため、
受信バッファ部のオーバーフローを起こすことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る送信側計算機及
び受信側計算機の構成を示す図。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る送信側計算機及
び受信側計算機の構成を示す別の図。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る送信側計算機の
動作を示すフローチャート図。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る受信側計算機の
動作を示すフローチャート図。
【図5】 本発明の実施の形態1に係る送信速度と受信
バッファとの関係を示す図。
【図6】 本発明の実施の形態2に係る送信側計算機の
動作を示すフローチャート図。
【図7】 本発明の実施の形態2に係る受信側計算機の
動作を示すフローチャート図。
【図8】 本発明の実施の形態2に係る送信速度と受信
バッファとの関係を示す図。
【図9】 本発明の実施の形態3に係る送信側計算機及
び受信側計算機の構成を示す図。
【図10】 本発明の実施の形態3に係る送信側計算機
の動作を示すフローチャート図。
【図11】 本発明の実施の形態3に係る受信側計算機
の動作を示すフローチャート図。
【図12】 本発明の実施の形態3に係る送信速度と受
信バッファとの関係を示す図。
【図13】 本発明の実施の形態4に係る送信側計算機
及び受信側計算機の構成を示す図。
【図14】 本発明の実施の形態4に係る送信側計算機
の動作を示すフローチャート図。
【図15】 本発明の実施の形態4に係る受信側計算機
の動作を示すフローチャート図。
【図16】 本発明の実施の形態5に係る送信側計算機
の動作を示すフローチャート図。
【図17】 本発明の実施の形態5に係る受信側計算機
の動作を示すフローチャート図。
【図18】 本発明の実施の形態6に係る送信側計算機
の動作を示すフローチャート図。
【図19】 本発明の実施の形態6に係る受信側計算機
の動作を示すフローチャート図。
【図20】 本発明の実施の形態7に係る送信側計算機
の動作を示すフローチャート図。
【図21】 本発明の実施の形態7に係る受信側計算機
の動作を示すフローチャート図。
【図22】 本発明の実施の形態8に係る送信側計算機
の動作を示すフローチャート図。
【図23】 本発明の実施の形態8に係る受信側計算機
の動作を示すフローチャート図。
【図24】 従来の技術における送信速度と受信バッフ
ァとの関係を示す図。
【符号の説明】
1 送信側計算機、2 受信側計算機、6 ネットワー
ク、10 指示メッセージ受信部、11 データ送信速
度調節部、12 データ送信部、20 受信バッファ
部、21 受信バッファ監視部、22 受信データ処理
部、23 データ送信速度設定部、24 送信装置識別
部、31 送信状態テーブル、41 通信優先度テーブ
ル。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ受信装置との交信により、データ
    送信速度を調節してデータを送信するデータ送信装置で
    あって、 前記データ受信装置より、前記データ送信速度の調節を
    指示する指示メッセージを受信する指示メッセージ受信
    部と、 前記指示メッセージ受信部により前記指示メッセージが
    受信されるまで、前記データ送信速度を上昇させ、前記
    指示メッセージが受信された場合に、前記指示メッセー
    ジに応じて前記データ送信速度を調節するデータ送信速
    度調節部とを有することを特徴とするデータ送信装置。
  2. 【請求項2】 前記指示メッセージ受信部は、前記指示
    メッセージとして、前記データ送信速度の減速を指示す
    る減速指示メッセージを受信し、 前記データ送信速度調節部は、 前記指示メッセージ受信部により前記減速指示メッセー
    ジが受信されるまで、前記データ送信速度を段階的に上
    昇させるとともに、上昇の各段階におけるデータ送信速
    度を記録し、 前記指示メッセージ受信部により前記減速指示メッセー
    ジが受信された場合に、前記各段階におけるデータ送信
    速度の記録に基づき、前記減速指示メッセージが受信さ
    れた際のデータ送信速度よりも遅いデータ送信速度に切
    り替えることを特徴とする請求項1に記載のデータ送信
    装置。
  3. 【請求項3】 前記指示メッセージ受信部は、前記指示
    メッセージとして、前記データ送信速度の上昇を禁止す
    る上昇禁止指示メッセージを受信し、 前記データ送信速度調節部は、 前記指示メッセージ受信部により前記上昇禁止指示メッ
    セージが受信された際のデータ送信速度を維持すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のデータ送信装置。
  4. 【請求項4】 前記指示メッセージ受信部は、前記指示
    メッセージとして、前記データ送信速度の上昇を指示す
    る上昇指示メッセージを受信し、 前記データ送信速度調節部は、前記指示メッセージ受信
    部により前記上昇指示メッセージが受信された後、前記
    減速指示メッセージが受信されるまで前記データ送信速
    度を上昇させることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のデータ送信装置。
  5. 【請求項5】 前記データ送信装置は、前記データ送信
    速度の上昇の許可を要求する上昇許可要求を送信する要
    求送信部を有し、 前記指示メッセージ受信部は、前記要求送信部により送
    信された前記上昇許可要求に対する上昇許可として、前
    記上昇指示メッセージを受信することを特徴とする請求
    項4に記載のデータ送信装置。
  6. 【請求項6】 データ送信速度を段階的に上昇させてデ
    ータを送信するデータ送信装置よりデータを受信し、自
    己の受信データ処理能力の許容範囲内で前記データ送信
    装置のデータ送信速度を設定するデータ受信装置であっ
    て、 前記データ送信装置より送信されたデータを受信し、受
    信した受信データを蓄積する受信バッファ部と、 前記受信バッファ部に蓄積された前記受信データの受信
    処理を行う受信データ処理部と、 前記受信バッファ部に蓄積された前記受信データの蓄積
    量を監視する受信バッファ監視部と、 前記受信バッファ監視部による監視結果に基づき、前記
    受信データの蓄積量が所定のレベルに達するまでは、前
    記データ送信装置により前記データ送信速度を段階的に
    上昇させ、前記受信データの蓄積量が所定のレベルに到
    達したと判断した場合に、前記データ送信速度が前記受
    信データ処理部の受信データ処理能力の許容範囲を超え
    たと判断して、前記データ送信装置に対して、前記デー
    タ送信速度の減速を指示するデータ送信速度設定部とを
    有することを特徴とするデータ受信装置。
  7. 【請求項7】 前記データ送信速度設定部は、前記受信
    バッファ監視部による監視結果に基づき、前記受信デー
    タの蓄積量が第一のレベルに到達するまでは、前記デー
    タ送信装置により前記データ送信速度を段階的に上昇さ
    せ、前記受信データの蓄積量が第一のレベルに到達した
    場合に、前記データ送信装置に対して前記データ送信速
    度の上昇を禁止し、前記受信データの蓄積量が第二のレ
    ベルに到達した場合に、前記データ送信速度が前記受信
    データ処理部の受信データ処理能力の許容範囲を超えた
    と判断して、前記データ送信装置に対して、前記データ
    送信速度の減速を指示することを特徴とする請求項6に
    記載のデータ受信装置。
  8. 【請求項8】 複数のデータ送信装置よりデータを受信
    し、自己の受信データ処理能力の許容範囲内で前記複数
    のデータ送信装置のデータ送信速度を設定するデータ受
    信装置であって、 前記複数のデータ送信装置のうち、前記データ送信速度
    を設定している送信速度設定済み装置と、前記データ送
    信速度を設定していない送信速度未設定装置とを識別す
    るデータ送信装置識別部と、 前記データ送信装置識別部により識別された前記送信速
    度設定済み装置に対してデータ送信速度の減速を指示
    し、前記送信速度設定済み装置のデータ送信速度の減速
    に基づき前記受信データ処理能力を前記送信速度未設定
    装置に配分し、前記送信速度未設定装置のデータ送信速
    度を設定するデータ送信速度設定部とを有することを特
    徴とするデータ受信装置。
  9. 【請求項9】 前記データ送信速度設定部は、前記受信
    データ処理能力の許容範囲内で、前記送信速度未設定装
    置のデータ送信速度を段階的に上昇させて、前記送信速
    度未設定装置のデータ送信速度を設定することを特徴と
    する請求項8に記載のデータ受信装置。
  10. 【請求項10】 前記データ送信速度設定部は、前記送
    信速度設定済み装置の台数と前記複数のデータ送信装置
    の全台数との比率に基づいて、前記送信速度設定済み装
    置に対してデータ送信速度の減速レベルを指示すること
    を特徴とする請求項8に記載のデータ受信装置。
  11. 【請求項11】 前記データ送信装置識別部は、前記複
    数のデータ送信装置の各々に設定された優先度を識別
    し、 前記データ送信速度設定部は、前記データ送信装置識別
    部により識別された優先度に応じて、前記送信速度設定
    済み装置に対してデータ送信速度の減速レベルを指示す
    ることを特徴とする請求項8に記載のデータ受信装置。
  12. 【請求項12】 前記データ送信速度設定部は、前記送
    信速度未設定装置に対して、前記データ送信速度の上昇
    を禁止し、 前記送信速度設定済み装置に対してデータ送信速度の減
    速を指示した後、前記送信速度未設定装置に対する前記
    データ送信速度の上昇の禁止を解除して、前記送信速度
    未設定装置のデータ送信速度を設定することを特徴とす
    る請求項9に記載のデータ受信装置。
  13. 【請求項13】 前記データ送信速度設定部は、前記送
    信速度設定済み装置に対して所定のデータ送信速度への
    減速を指示するとともに、前記所定のデータ送信速度と
    同一のデータ送信速度を前記送信速度未設定装置に対す
    るデータ送信速度として設定することを特徴とする請求
    項8に記載のデータ受信装置。
  14. 【請求項14】 前記データ送信速度設定部は、前記送
    信速度設定済み装置に対して設定したデータ送信速度の
    合計を前記複数のデータ送信装置の全台数で除した値
    を、前記所定のデータ送信速度とすることを特徴とする
    請求項13に記載のデータ受信装置。
  15. 【請求項15】 前記データ送信速度設定部は、前記送
    信速度設定済み装置に対して、前記データ送信速度の上
    昇を指示し、前記受信データ処理能力の許容範囲内で、
    前記送信速度設定済み装置のデータ送信速度を段階的に
    上昇させて、前記送信速度設定済み装置に対して新たな
    データ送信速度を設定することを特徴とする請求項8に
    記載のデータ受信装置。
  16. 【請求項16】 前記データ受信装置は、更に、前記送
    信速度設定済み装置より送信された、前記データ送信速
    度の上昇の許可を要求する上昇許可要求を受信する要求
    受信部を有し、 前記データ送信速度設定部は、前記要求受信部により受
    信された前記上昇要求を送信した送信速度設定済み装置
    に対して、前記データ送信速度の上昇を許可し、前記受
    信データ処理能力の許容範囲内で、前記送信速度設定済
    み装置のデータ送信速度を段階的に上昇させて、前記送
    信速度設定済み装置に対して新たなデータ送信速度を設
    定することを特徴とする請求項15に記載のデータ受信
    装置。
  17. 【請求項17】 データ受信方法との交信により、デー
    タ送信速度を調節してデータを送信するデータ送信方法
    であって、 前記データ受信方法より、前記データ送信速度の調節を
    指示する指示メッセージを受信する指示メッセージ受信
    ステップと、 前記指示メッセージ受信ステップにより前記指示メッセ
    ージが受信されるまで、前記データ送信速度を上昇さ
    せ、前記指示メッセージが受信された場合に、前記指示
    メッセージに応じて前記データ送信速度を調節するデー
    タ送信速度調節ステップとを有することを特徴とするデ
    ータ送信方法。
  18. 【請求項18】 前記指示メッセージ受信ステップは、
    前記指示メッセージとして、前記データ送信速度の減速
    を指示する減速指示メッセージを受信し、 前記データ送信速度調節ステップは、 前記指示メッセージ受信ステップにより前記減速指示メ
    ッセージが受信されるまで、前記データ送信速度を段階
    的に上昇させるとともに、上昇の各段階におけるデータ
    送信速度を記録し、 前記指示メッセージ受信ステップにより前記減速指示メ
    ッセージが受信された場合に、前記各段階におけるデー
    タ送信速度の記録に基づき、前記減速指示メッセージが
    受信された際のデータ送信速度よりも遅いデータ送信速
    度に切り替えることを特徴とする請求項17に記載のデ
    ータ送信方法。
  19. 【請求項19】 データ送信速度を段階的に上昇させて
    データを送信するデータ送信方法よりデータを受信し、
    自己の受信データ処理能力の許容範囲内で前記データ送
    信方法のデータ送信速度を設定するデータ受信方法であ
    って、 前記データ送信方法より送信されたデータを受信し、受
    信した受信データを蓄積する受信データ蓄積ステップ
    と、 前記受信データ蓄積ステップにより蓄積された前記受信
    データの受信処理を行う受信データ処理ステップと、 前記受信データ蓄積ステップにより蓄積された前記受信
    データの蓄積量を監視する受信データ蓄積量監視ステッ
    プと、 前記受信データ蓄積量監視ステップによる監視結果に基
    づき、前記受信データの蓄積量が所定のレベルに達する
    までは、前記データ送信方法により前記データ送信速度
    を段階的に上昇させ、前記受信データの蓄積量が所定の
    レベルに到達したと判断した場合に、前記データ送信速
    度が前記受信データ処理ステップの受信データ処理能力
    の許容範囲を超えたと判断して、前記データ送信方法に
    対して、前記データ送信速度の減速を指示するデータ送
    信速度設定ステップとを有することを特徴とするデータ
    受信方法。
  20. 【請求項20】 複数のデータ送信方法よりデータを受
    信し、自己の受信データ処理能力の許容範囲内で前記複
    数のデータ送信方法のデータ送信速度を設定するデータ
    受信方法であって、 前記複数のデータ送信方法のうち、前記データ送信速度
    を設定している送信速度設定済み方法と、前記データ送
    信速度を設定していない送信速度未設定方法とを識別す
    るデータ送信方法識別ステップと、 前記データ送信方法識別ステップにより識別された前記
    送信速度設定済み方法に対してデータ送信速度の減速を
    指示し、前記送信速度設定済み方法のデータ送信速度の
    減速に基づき前記受信データ処理能力を前記送信速度未
    設定方法に配分し、前記送信速度未設定方法のデータ送
    信速度を設定するデータ送信速度設定ステップとを有す
    ることを特徴とするデータ受信方法。
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