JP2002122174A - ストラットマウント用のシール材 - Google Patents
ストラットマウント用のシール材Info
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- JP2002122174A JP2002122174A JP2000309470A JP2000309470A JP2002122174A JP 2002122174 A JP2002122174 A JP 2002122174A JP 2000309470 A JP2000309470 A JP 2000309470A JP 2000309470 A JP2000309470 A JP 2000309470A JP 2002122174 A JP2002122174 A JP 2002122174A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ストラットマウント用シール材として、車体
パネル側の寸法のバラつきに対応でき、シール特性を向
上し、シール性の長寿命化を図る。 【解決手段】 ストラットマウントのシール材30とし
て、ゴム状弾性材料からなるリング状をなし、略円筒状
本体31の半径方向外側において、軸線方向の底部側よ
り順に、底部34と接する平面に対して第1空隙部38
を保有してリング状の第1突起37と、この第1突起3
7の上側に第2空隙部40を保有してリング状の第2突
起39とを形成し、車体パネルへのケース体の取付状態
において、第1空隙部38が第1突起37の弾性変形を
ほぼ吸収でき、第2空隙部40が第2突起39の弾性変
形をほぼ吸収できるように形成する。
パネル側の寸法のバラつきに対応でき、シール特性を向
上し、シール性の長寿命化を図る。 【解決手段】 ストラットマウントのシール材30とし
て、ゴム状弾性材料からなるリング状をなし、略円筒状
本体31の半径方向外側において、軸線方向の底部側よ
り順に、底部34と接する平面に対して第1空隙部38
を保有してリング状の第1突起37と、この第1突起3
7の上側に第2空隙部40を保有してリング状の第2突
起39とを形成し、車体パネルへのケース体の取付状態
において、第1空隙部38が第1突起37の弾性変形を
ほぼ吸収でき、第2空隙部40が第2突起39の弾性変
形をほぼ吸収できるように形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌のストラット
式サスペンションの車体パネルへの取付部におけるスト
ラットマウントと車体パネルとの間をシールするのに用
いるシール材に関する。
式サスペンションの車体パネルへの取付部におけるスト
ラットマウントと車体パネルとの間をシールするのに用
いるシール材に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】車輌の緩
衝装置として用いられるストラット式サスペンションを
車両パネルに取付ける際に採用されるストラットマウン
トとして、図7に例示される構造のものが開発されてい
る。
衝装置として用いられるストラット式サスペンションを
車両パネルに取付ける際に採用されるストラットマウン
トとして、図7に例示される構造のものが開発されてい
る。
【0003】図7のストラットマウント(1A)は、次
のような構成を備えている。インシュレータ(1)は、
円環状のゴム弾性体(2)の中央部に、ショックアブソ
ーバのピストンロッドが挿通される貫通孔を有する芯金
(3)がその外周部を埋設するように加硫成形により固
着され、また外周部に筒状補強金具(5)が装着されて
いる。ショックアブソーバのピストンロッド(11)は、
該ピストンロッドの過大なストロークを制限するための
バンパラバー(12)を貫通して前記インシュレータ
(1)の芯金(3)に挿通されて、ナット等の締結手段
(13)により固定されている。
のような構成を備えている。インシュレータ(1)は、
円環状のゴム弾性体(2)の中央部に、ショックアブソ
ーバのピストンロッドが挿通される貫通孔を有する芯金
(3)がその外周部を埋設するように加硫成形により固
着され、また外周部に筒状補強金具(5)が装着されて
いる。ショックアブソーバのピストンロッド(11)は、
該ピストンロッドの過大なストロークを制限するための
バンパラバー(12)を貫通して前記インシュレータ
(1)の芯金(3)に挿通されて、ナット等の締結手段
(13)により固定されている。
【0004】前記のインシュレータ(1)は、筒状部
(6a)と該筒状部の下端より外方に折曲延成された平板
状のフランジ部(6b)を有するケース体(6)に収容さ
れている。こうしてケース体(6)のフランジ部(6b)
が、該ケース体(6)の下方開口を覆うインシュレータ
ブラケット(7)と共に、周方向の数カ所、例えば等角
度間隔位置の2〜4個所において、ボルト、ナット等の
締結具(8)で、車体パネル(10)の所定の個所に固定
されている。インシュレータブラケット(7)の下方に
はスプリング(14)の上端部を受支する板状体よりなる
受支部材(15)が配置されている。
(6a)と該筒状部の下端より外方に折曲延成された平板
状のフランジ部(6b)を有するケース体(6)に収容さ
れている。こうしてケース体(6)のフランジ部(6b)
が、該ケース体(6)の下方開口を覆うインシュレータ
ブラケット(7)と共に、周方向の数カ所、例えば等角
度間隔位置の2〜4個所において、ボルト、ナット等の
締結具(8)で、車体パネル(10)の所定の個所に固定
されている。インシュレータブラケット(7)の下方に
はスプリング(14)の上端部を受支する板状体よりなる
受支部材(15)が配置されている。
【0005】前記車体パネル(10)における前記締結具
(8)による取付部(17)は、前記ケース体(6)のフ
ランジ部(6b)に対応した平板状をなすとともに、前記
ケース体(6)の筒状部(6a)が挿通されるやや径大の
開孔(18)が形成され、さらに該開孔(18)の内周縁に
は軸線方向上方に折曲延成されて突出する筒状フランジ
部(19)が設けられている。前記ケース体(6)は、前
記開孔(18)に筒状部(6a)が下方から挿通され、フラ
ンジ部(6b)が車体パネル(10)とインシュレータブラ
ケット(7)との間に挟まれて取付固定される。
(8)による取付部(17)は、前記ケース体(6)のフ
ランジ部(6b)に対応した平板状をなすとともに、前記
ケース体(6)の筒状部(6a)が挿通されるやや径大の
開孔(18)が形成され、さらに該開孔(18)の内周縁に
は軸線方向上方に折曲延成されて突出する筒状フランジ
部(19)が設けられている。前記ケース体(6)は、前
記開孔(18)に筒状部(6a)が下方から挿通され、フラ
ンジ部(6b)が車体パネル(10)とインシュレータブラ
ケット(7)との間に挟まれて取付固定される。
【0006】そして、この取付状態において、前記ケー
ス体(6)の筒状部(6a)と、車体パネルの取付部(1
7)の筒状フランジ部(19)の間には、車体内部への水
や泥水あるいは埃などの侵入を防止するために、ゴム状
弾性材料からなるシール材(50)が、図のように前記筒
状部(6a)からフランジ部(6b)への屈曲部分に沿って
配置されている。
ス体(6)の筒状部(6a)と、車体パネルの取付部(1
7)の筒状フランジ部(19)の間には、車体内部への水
や泥水あるいは埃などの侵入を防止するために、ゴム状
弾性材料からなるシール材(50)が、図のように前記筒
状部(6a)からフランジ部(6b)への屈曲部分に沿って
配置されている。
【0007】以下、従来のシール材(50)の構造につい
て図8を参照しながら説明する。
て図8を参照しながら説明する。
【0008】シール材(50)は、その半径方向内周面が
ケース体(6)の筒状部(6a)、フランジ部(6b)及び
これらの間のアール曲面による屈曲部(6c)に対応した
形状をなし、円筒面部(51)及び下方外方に拡開した曲
面部(52)を有している。またシール材(50)の半径方
向外周面は、図7および図8の上方側から順に、円筒面
部(53)、これに段状突出部(54)を介して連なるやや
径大の円筒面部(55)、及びこれに段状突出部(56)を
介して連なるさらに径大の円筒面部(57)を有してな
り、前記円筒面部(57)の下端部は前記曲面部(52)の
下端部に連なっている。
ケース体(6)の筒状部(6a)、フランジ部(6b)及び
これらの間のアール曲面による屈曲部(6c)に対応した
形状をなし、円筒面部(51)及び下方外方に拡開した曲
面部(52)を有している。またシール材(50)の半径方
向外周面は、図7および図8の上方側から順に、円筒面
部(53)、これに段状突出部(54)を介して連なるやや
径大の円筒面部(55)、及びこれに段状突出部(56)を
介して連なるさらに径大の円筒面部(57)を有してな
り、前記円筒面部(57)の下端部は前記曲面部(52)の
下端部に連なっている。
【0009】このようなシール材(50)を、前記車体パ
ネル(10)とケース体(6)との間に挟んでこれらを締
結具(8)で締め付けると、車体パネル(10)およびケ
ース体(6)は、相互に図8の矢印(A1)方向に近接
して、シール材(50)の図8の上端部付近及び段状突出
部(54)(56)がほぼ矢印(A2)方向に圧縮変形さ
れ、それに伴う弾性的な復元力で車体パネル(10)とケ
ース体(6)とに密着して、その間をシールするように
なっている。
ネル(10)とケース体(6)との間に挟んでこれらを締
結具(8)で締め付けると、車体パネル(10)およびケ
ース体(6)は、相互に図8の矢印(A1)方向に近接
して、シール材(50)の図8の上端部付近及び段状突出
部(54)(56)がほぼ矢印(A2)方向に圧縮変形さ
れ、それに伴う弾性的な復元力で車体パネル(10)とケ
ース体(6)とに密着して、その間をシールするように
なっている。
【0010】ところで、前記ケース体(6)は比較的精
度よく製造できるが、車体パネル(10)の取付部(17)
の加工精度はそれほど高くなく(例えば、プラス、マイ
ナスそれぞれ1.1mm程度)、開孔径等の寸法にある
程度のバラつきが生じる。そのため、前記ケース体
(6)の筒状部(6a)と、開孔(18)の筒状フランジ部
(19)が必ずしも設定されたとおりに装着されない場合
がある。
度よく製造できるが、車体パネル(10)の取付部(17)
の加工精度はそれほど高くなく(例えば、プラス、マイ
ナスそれぞれ1.1mm程度)、開孔径等の寸法にある
程度のバラつきが生じる。そのため、前記ケース体
(6)の筒状部(6a)と、開孔(18)の筒状フランジ部
(19)が必ずしも設定されたとおりに装着されない場合
がある。
【0011】例えば、前記開孔(18)の径が設計上の寸
法より大きくなると、シール材(50)が周方向の一部分
で強く圧縮される一方、他の部分では圧縮されなくなっ
て偏りが生じたり、あるいは接触できない部分が生じ、
シール性が低下するという問題がある。また、前記開孔
(18)の径が設計上の寸法より小さくなると、過度に圧
縮されて永久変形を生じたり、シール材(50)のかみ込
みが生じて、シール寿命が短くなると言う問題がある。
またシール材のかみ込みが生じると、締結具による締め
付け不良が生じるおそれもある。
法より大きくなると、シール材(50)が周方向の一部分
で強く圧縮される一方、他の部分では圧縮されなくなっ
て偏りが生じたり、あるいは接触できない部分が生じ、
シール性が低下するという問題がある。また、前記開孔
(18)の径が設計上の寸法より小さくなると、過度に圧
縮されて永久変形を生じたり、シール材(50)のかみ込
みが生じて、シール寿命が短くなると言う問題がある。
またシール材のかみ込みが生じると、締結具による締め
付け不良が生じるおそれもある。
【0012】本発明は、上記に鑑みて、ストラットマウ
ントに使用するシール材として、前記の製造上の寸法の
バラつきを考慮して、FEM解析(有限要素法による解
析)等を含めて種々の研究、検討を重ねてなしたもので
あり、寸法のバラつきに対応できる最適な形状にして、
シール特性を向上し、シール性能の長寿命化を図ること
ができるようにしたものである。
ントに使用するシール材として、前記の製造上の寸法の
バラつきを考慮して、FEM解析(有限要素法による解
析)等を含めて種々の研究、検討を重ねてなしたもので
あり、寸法のバラつきに対応できる最適な形状にして、
シール特性を向上し、シール性能の長寿命化を図ること
ができるようにしたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】本発明のスト
ラットマウント用のシール材は、ストラットマウントの
インシュレータを保持する筒状部とその一端部より外方
に延成された取付用のフランジ部とを有するケース体
と、前記ケース体の筒状部が挿通される開孔を有しかつ
該開孔縁に軸線方向に突出する筒状フランジ部を有する
車体パネルの取付部との間に配置される、ゴム状弾性材
料からなるリング状のシール材であって、略円筒状本体
の半径方向外側において、前記ケース体のフランジ部に
接する軸線方向の底部側より順に、該底部と接する平面
に対して第1空隙部を保有して連なり外向きに突出する
リング状の第1突起と、この第1突起の軸線方向上側に
第2空隙部を保有して連なり外向きに突出するリング状
の第2突起とを有してなり、車体パネルへの前記ケース
体の取付状態において、前記第1空隙部がその上側の第
1突起の弾性変形をほぼ吸収でき、また前記第2空隙部
がその上側の第2突起の弾性変形をほぼ吸収できるよう
に形成されてなることを特徴とする。
ラットマウント用のシール材は、ストラットマウントの
インシュレータを保持する筒状部とその一端部より外方
に延成された取付用のフランジ部とを有するケース体
と、前記ケース体の筒状部が挿通される開孔を有しかつ
該開孔縁に軸線方向に突出する筒状フランジ部を有する
車体パネルの取付部との間に配置される、ゴム状弾性材
料からなるリング状のシール材であって、略円筒状本体
の半径方向外側において、前記ケース体のフランジ部に
接する軸線方向の底部側より順に、該底部と接する平面
に対して第1空隙部を保有して連なり外向きに突出する
リング状の第1突起と、この第1突起の軸線方向上側に
第2空隙部を保有して連なり外向きに突出するリング状
の第2突起とを有してなり、車体パネルへの前記ケース
体の取付状態において、前記第1空隙部がその上側の第
1突起の弾性変形をほぼ吸収でき、また前記第2空隙部
がその上側の第2突起の弾性変形をほぼ吸収できるよう
に形成されてなることを特徴とする。
【0014】このストラットマウントのシール材は、イ
ンシュレータを保持するケース体のフランジ部に底部を
接触させて、ケース体の筒状部及び車体パネルの取付部
における筒状フランジ部とに挟まれて従来と同様に用い
られ、ケース体の筒状部と車体パネルの筒状フランジ部
との両者に密着することでシール作用を行う。
ンシュレータを保持するケース体のフランジ部に底部を
接触させて、ケース体の筒状部及び車体パネルの取付部
における筒状フランジ部とに挟まれて従来と同様に用い
られ、ケース体の筒状部と車体パネルの筒状フランジ部
との両者に密着することでシール作用を行う。
【0015】このとき、本発明のシール材は、前記のよ
うに半径方向外側に、第1突起と第2突起とがそれぞれ
下側に第1空隙部と第2空隙部を保有して設けられてい
るために、該シール材の半径方向寸法を従来よりも大き
く形成しておくことでき、製造上の寸法のバラつきによ
る前記ケース体の筒状部と車体パネル側の筒状フランジ
部との間隔寸法のバラつきに容易に対応できる。
うに半径方向外側に、第1突起と第2突起とがそれぞれ
下側に第1空隙部と第2空隙部を保有して設けられてい
るために、該シール材の半径方向寸法を従来よりも大き
く形成しておくことでき、製造上の寸法のバラつきによ
る前記ケース体の筒状部と車体パネル側の筒状フランジ
部との間隔寸法のバラつきに容易に対応できる。
【0016】すなわち、前記の間隔寸法が大きいとき
は、前記ケース体の筒状部と車体パネル側の筒状フラン
ジ部に挟まれたシール材のリング状の第1突起と第2突
起とが、前記筒状フランジ部に対して上下2個所におい
て適度に弾性変形しながら弾力的に密着することで、所
定のシール状態を保持できる。また、前記間隔寸法が小
さいときは、第1突起と第2突起とがそれぞれその下側
の第1空隙部及び第2空隙部の側へ弾性変形すること
で、かみ込み等を生じることなく筒状フランジ部に対し
弾力的に密着でき、シール状態を良好に保持できる。
は、前記ケース体の筒状部と車体パネル側の筒状フラン
ジ部に挟まれたシール材のリング状の第1突起と第2突
起とが、前記筒状フランジ部に対して上下2個所におい
て適度に弾性変形しながら弾力的に密着することで、所
定のシール状態を保持できる。また、前記間隔寸法が小
さいときは、第1突起と第2突起とがそれぞれその下側
の第1空隙部及び第2空隙部の側へ弾性変形すること
で、かみ込み等を生じることなく筒状フランジ部に対し
弾力的に密着でき、シール状態を良好に保持できる。
【0017】特に、前記第1空隙部および第2空隙部
が、車体パネルへの前記ケース体の取付状態において上
側の第1突起及び第2突起の弾性変形をほぼ吸収できる
ように形成されているため、第1突起および第2突起の
突出量を比較的大きく設定したものであっても、第1突
起等のかみ込みを生じさせることがない。
が、車体パネルへの前記ケース体の取付状態において上
側の第1突起及び第2突起の弾性変形をほぼ吸収できる
ように形成されているため、第1突起および第2突起の
突出量を比較的大きく設定したものであっても、第1突
起等のかみ込みを生じさせることがない。
【0018】従って、本発明において、車体パネルの製
造上の精度等によって生じる寸法のバラつきに容易に対
応でき、ケース体と車体パネルとの間のシール特性を向
上することができ、シール性能の長寿命化を図ることが
できる。
造上の精度等によって生じる寸法のバラつきに容易に対
応でき、ケース体と車体パネルとの間のシール特性を向
上することができ、シール性能の長寿命化を図ることが
できる。
【0019】前記の本発明のシール材としては、前記第
1突起の突出高さは2〜5mm、幅は1〜4mmとする
のが好ましい。これにより、第1突起でシール材の半径
方向寸法を従来よりも大きく設定できて、しかも適度に
弾性変形でき、前記製造上の寸法のバラつきを良好に吸
収できる。
1突起の突出高さは2〜5mm、幅は1〜4mmとする
のが好ましい。これにより、第1突起でシール材の半径
方向寸法を従来よりも大きく設定できて、しかも適度に
弾性変形でき、前記製造上の寸法のバラつきを良好に吸
収できる。
【0020】また前記の第1空隙部は、前記第1突起に
対して、容量比が80%以下に設定しておくのがよく、
これにより取付時の第1突起の弾性変形を良好に吸収で
きるものとなる。
対して、容量比が80%以下に設定しておくのがよく、
これにより取付時の第1突起の弾性変形を良好に吸収で
きるものとなる。
【0021】また、前記発明のシール材として、前記第
2突起の突出高さは1〜3mm、軸線方向の幅寸法は1
〜4mmとするのがよく、これにより、第2突起でシー
ル材の半径方向寸法を従来よりも大きく設定できて、し
かも適度に弾性変形でき、前記製造上の寸法のバラつき
を良好に吸収できる。
2突起の突出高さは1〜3mm、軸線方向の幅寸法は1
〜4mmとするのがよく、これにより、第2突起でシー
ル材の半径方向寸法を従来よりも大きく設定できて、し
かも適度に弾性変形でき、前記製造上の寸法のバラつき
を良好に吸収できる。
【0022】前記の第2空隙部は、前記第2突起に対し
て、容量比が80%以下に設定しておくのがよく、これ
により取付時の第2突起の弾性変形を良好に吸収できる
ものとなる。
て、容量比が80%以下に設定しておくのがよく、これ
により取付時の第2突起の弾性変形を良好に吸収できる
ものとなる。
【0023】さらに、前記発明のシール材において、前
記第1突起及び第2突起は、前記底部に対して好適には
10〜60°の角度範囲の斜め上向きをなしているのが
好ましい。すなわち、このシール材を嵌着したケース体
の筒状部を車体パネル側の開孔に挿通して取り付ける
際、第1突起及び第2突起とが突出方向と突出方向に交
差する方向の両方向に圧縮変形されることになり、具有
弾性力による車体パネル側の筒状フランジ部に対する密
着力が強くなり、さらに良好なシール性を確保できる。
記第1突起及び第2突起は、前記底部に対して好適には
10〜60°の角度範囲の斜め上向きをなしているのが
好ましい。すなわち、このシール材を嵌着したケース体
の筒状部を車体パネル側の開孔に挿通して取り付ける
際、第1突起及び第2突起とが突出方向と突出方向に交
差する方向の両方向に圧縮変形されることになり、具有
弾性力による車体パネル側の筒状フランジ部に対する密
着力が強くなり、さらに良好なシール性を確保できる。
【0024】前記の本発明のシール材において、請求項
7の発明のように、略円筒状本体の半径方向内周面に、
リング状の内周突起を形成しておくことができる。この
シール材によれば、前記内周突起により半径方向内方側
のケース体の筒状部に対して線接触することになり、シ
ール材内周面が面接触する場合よりもシール性を向上す
ることができる。
7の発明のように、略円筒状本体の半径方向内周面に、
リング状の内周突起を形成しておくことができる。この
シール材によれば、前記内周突起により半径方向内方側
のケース体の筒状部に対して線接触することになり、シ
ール材内周面が面接触する場合よりもシール性を向上す
ることができる。
【0025】前記内周突起は、請求項8の発明のよう
に、突出高さが0.2mm以上、軸線方向の幅寸法が1
mm以上であるのが、前記のシール効果が大きくなる。
に、突出高さが0.2mm以上、軸線方向の幅寸法が1
mm以上であるのが、前記のシール効果が大きくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施の形態を図面に
示す実施例に基づいて説明する。
示す実施例に基づいて説明する。
【0027】図1〜図6は本発明の第1実施例を示して
おり、図1は第1実施例のシール材(30)の断面図であ
り、図2は本発明の基礎となるストラットマウント部分
の構成を示す断面図であり、図3はシール材(30)の第
1の変形態様を示す断面図、図4はシール材(30)の第
2の変形態様を示す断面図、図5はシール材(30)の第
3の変形態様を示す断面図である。
おり、図1は第1実施例のシール材(30)の断面図であ
り、図2は本発明の基礎となるストラットマウント部分
の構成を示す断面図であり、図3はシール材(30)の第
1の変形態様を示す断面図、図4はシール材(30)の第
2の変形態様を示す断面図、図5はシール材(30)の第
3の変形態様を示す断面図である。
【0028】図2に示されるストラットマウントの構成
は、従来技術の項で説明した通りであり、同構成部分に
は同じ参照符合を付して、その再度の説明を省略する。
は、従来技術の項で説明した通りであり、同構成部分に
は同じ参照符合を付して、その再度の説明を省略する。
【0029】図1において、シール材(30)は、弾性を
有するゴム材料あるいは合成樹脂材料等のゴム状弾性体
から形成される。このシール材(30)は、略円筒状の本
体(31)を有し、該本体(31)の半径方向内周部は、ケ
ース体(6)の筒状部(6a)、フランジ部(6b)及びこ
れらの間の屈曲部(6c)に対応した形状の円筒面部(3
2)、その下方に拡開した曲面部(33)及びフランジ部
(6b)に対して凸状の円弧状をなす底部(34)を有す
る。また、円筒面部(32)には、軸線方向に相互に間隔
をあけて、例えば2条の周方向に連続したリング状の内
周突起(35)(36)が、突出高さ(H1)及び軸線方向
の幅(W1)に形成される。例として、前記略円筒状本
体(31)の内径が60〜90mm、軸線方向寸法が8〜
14mm、上端部の半径方向の厚みが3〜5mmの場
合、前記突出高さ(H1)は0.2mm以上、幅(W
1)は1mm以上に形成される。
有するゴム材料あるいは合成樹脂材料等のゴム状弾性体
から形成される。このシール材(30)は、略円筒状の本
体(31)を有し、該本体(31)の半径方向内周部は、ケ
ース体(6)の筒状部(6a)、フランジ部(6b)及びこ
れらの間の屈曲部(6c)に対応した形状の円筒面部(3
2)、その下方に拡開した曲面部(33)及びフランジ部
(6b)に対して凸状の円弧状をなす底部(34)を有す
る。また、円筒面部(32)には、軸線方向に相互に間隔
をあけて、例えば2条の周方向に連続したリング状の内
周突起(35)(36)が、突出高さ(H1)及び軸線方向
の幅(W1)に形成される。例として、前記略円筒状本
体(31)の内径が60〜90mm、軸線方向寸法が8〜
14mm、上端部の半径方向の厚みが3〜5mmの場
合、前記突出高さ(H1)は0.2mm以上、幅(W
1)は1mm以上に形成される。
【0030】前記略円筒状本体(31)の半径方向外側に
は、前記底部(34)から角度(θ1)の傾斜をなして外
方に向かって斜め上向きに突出する周方向に連続したリ
ング状の第1突起(37)が形成される。この第1突起
(37)は、突出高さ(H2)及び軸線方向の幅(W2)
を有している。
は、前記底部(34)から角度(θ1)の傾斜をなして外
方に向かって斜め上向きに突出する周方向に連続したリ
ング状の第1突起(37)が形成される。この第1突起
(37)は、突出高さ(H2)及び軸線方向の幅(W2)
を有している。
【0031】例えば、前記略円筒状本体(31)の内径が
60〜90mm、軸線方向寸法が8〜14mm、上端部
の半径方向の厚みが3〜5mmの場合、前記突出高さ
(H2)は2〜5mmの範囲とされ、更に好適には3〜
4mmの範囲とされる。また、幅(W2)は、1〜4m
mの範囲、好適には2〜3mmの範囲とされる。前記角
度(θ1)は、フランジ部(6b)に対して好適には10
〜60°、さらに好適には30〜45°の範囲の角度に
される。
60〜90mm、軸線方向寸法が8〜14mm、上端部
の半径方向の厚みが3〜5mmの場合、前記突出高さ
(H2)は2〜5mmの範囲とされ、更に好適には3〜
4mmの範囲とされる。また、幅(W2)は、1〜4m
mの範囲、好適には2〜3mmの範囲とされる。前記角
度(θ1)は、フランジ部(6b)に対して好適には10
〜60°、さらに好適には30〜45°の範囲の角度に
される。
【0032】前記第1突起(37)は、前述したような角
度(θ1)で傾斜して斜め上向きに延びているので、第
1突起(37)の下側には前記底部(34)に接する平面と
の間に第1空隙部(38)が形成される。第1空隙部(3
8)は、前記第1突起(37)に対して、容量比が好適に
は80%以下、更に好適には40〜60%の範囲から選
ばれる。
度(θ1)で傾斜して斜め上向きに延びているので、第
1突起(37)の下側には前記底部(34)に接する平面と
の間に第1空隙部(38)が形成される。第1空隙部(3
8)は、前記第1突起(37)に対して、容量比が好適に
は80%以下、更に好適には40〜60%の範囲から選
ばれる。
【0033】さらに、前記第1突起(37)から軸線方向
に間隔をあけて、前記底部(34)から角度(θ2)の傾
斜をなして斜め上向きに延びる周方向に連続したリング
状の第2突起(39)が形成される。またこれにより、前
記第1突起(37)と第2突起(39)との間には第2空隙
部(40)が形成される。すなわち、本体(31)の外周側
には底部(34)側より順に、第1空隙部(38)、第1突
起(37)、第2空隙部(40)及び第2突起(39)が形成
されている。
に間隔をあけて、前記底部(34)から角度(θ2)の傾
斜をなして斜め上向きに延びる周方向に連続したリング
状の第2突起(39)が形成される。またこれにより、前
記第1突起(37)と第2突起(39)との間には第2空隙
部(40)が形成される。すなわち、本体(31)の外周側
には底部(34)側より順に、第1空隙部(38)、第1突
起(37)、第2空隙部(40)及び第2突起(39)が形成
されている。
【0034】前記第2突起(39)は、突出高さ(H3)
および幅(W3)を有している。例として、前記略円筒
状本体(31)の内径が60〜90mm、軸線方向寸法が
8〜14mm上端部の半径方向の厚みが3〜5mmの場
合、前記突出高さ(H3)は、1〜3mmの範囲、好適
には1.5〜2.5mmの範囲から選ばれる。また第2
突起(39)の幅(W3)は、1〜4mmの範囲、好適に
は2〜3mmの範囲から選ばれる。また、前記角度(θ
2)は、前記角度(θ1)と同様な角度範囲とされる。
第2空隙部(40)は、前記第2突起(39)に対して、容
量比が好適には80%以下、更に好適には40〜60%
の範囲とされる。
および幅(W3)を有している。例として、前記略円筒
状本体(31)の内径が60〜90mm、軸線方向寸法が
8〜14mm上端部の半径方向の厚みが3〜5mmの場
合、前記突出高さ(H3)は、1〜3mmの範囲、好適
には1.5〜2.5mmの範囲から選ばれる。また第2
突起(39)の幅(W3)は、1〜4mmの範囲、好適に
は2〜3mmの範囲から選ばれる。また、前記角度(θ
2)は、前記角度(θ1)と同様な角度範囲とされる。
第2空隙部(40)は、前記第2突起(39)に対して、容
量比が好適には80%以下、更に好適には40〜60%
の範囲とされる。
【0035】なお、前記のシール材(30)において、第
1突起(37)の突出高さ(H2)および前記第2突起
(39)の突出高さ(H3)は、いずれも第2空隙部(4
0)の溝底部を基準とする半径方向の突出寸法とする。
1突起(37)の突出高さ(H2)および前記第2突起
(39)の突出高さ(H3)は、いずれも第2空隙部(4
0)の溝底部を基準とする半径方向の突出寸法とする。
【0036】また、前記第1空隙部(38)の前記第1突
起(37)に対する容量比については、断面において第1
突起(37)と、底部(34)に接する平面と、該第1突起
(37)の頂部から前記平面におろした垂線とにより画さ
れる断面三角状の空間を第1空隙部とし、この第1空隙
部(38)の容積と、前記底部(34)の前記平面との交点
から第2空隙部(40)の底部とを結ぶ線より突出端側の
第1突起(37)の体積の比とする。
起(37)に対する容量比については、断面において第1
突起(37)と、底部(34)に接する平面と、該第1突起
(37)の頂部から前記平面におろした垂線とにより画さ
れる断面三角状の空間を第1空隙部とし、この第1空隙
部(38)の容積と、前記底部(34)の前記平面との交点
から第2空隙部(40)の底部とを結ぶ線より突出端側の
第1突起(37)の体積の比とする。
【0037】また、前記第2空隙部(40)の前記第2突
起(39)に対する容量比については、断面において第1
突起(37)と第2突起(39)の間で両突起の頂部を結ぶ
線によって画される空間を第2空隙部(40)とし、この
第2空隙部(2)の容積と、第2空隙部(40)の底部か
ら第2突起(39)の上面側の基部とを結ぶ線より突出端
側の第2突起(39)の体積の比とする。
起(39)に対する容量比については、断面において第1
突起(37)と第2突起(39)の間で両突起の頂部を結ぶ
線によって画される空間を第2空隙部(40)とし、この
第2空隙部(2)の容積と、第2空隙部(40)の底部か
ら第2突起(39)の上面側の基部とを結ぶ線より突出端
側の第2突起(39)の体積の比とする。
【0038】このようなシール材(30)は、図2のよう
に、インシュレータ(1)を保持するケース体(6)の
フランジ部(6b)に底部(34)を接触させて、ケース体
(6)の筒状部(6a)を、車体パネル(10)側の取付部
(17)における開孔(18)に挿通して固定することによ
り、前記筒状部(6a)と筒状フランジ部(19)とに挟ま
れて使用される。
に、インシュレータ(1)を保持するケース体(6)の
フランジ部(6b)に底部(34)を接触させて、ケース体
(6)の筒状部(6a)を、車体パネル(10)側の取付部
(17)における開孔(18)に挿通して固定することによ
り、前記筒状部(6a)と筒状フランジ部(19)とに挟ま
れて使用される。
【0039】このとき、車体パネル(10)に対しケース
体(6)のフランジ部(6b)をインシュレータブラケッ
ト(7)と共にボルト等の締結具(8)で締め付け固定
すると、車体パネル(10)及びケース体(6)は、相互
に図8の矢符(A1)方向に近接し、シール材(30)の
内周突起(35)(36)、外周の第1突起(37)及び第2
突起(39)が略矢印(A2)の方向に圧縮変形されて車
体パネル(10)とケース体(6)とに密着してシール作
用を果たす。
体(6)のフランジ部(6b)をインシュレータブラケッ
ト(7)と共にボルト等の締結具(8)で締め付け固定
すると、車体パネル(10)及びケース体(6)は、相互
に図8の矢符(A1)方向に近接し、シール材(30)の
内周突起(35)(36)、外周の第1突起(37)及び第2
突起(39)が略矢印(A2)の方向に圧縮変形されて車
体パネル(10)とケース体(6)とに密着してシール作
用を果たす。
【0040】このようなシール材(30)の使用におい
て、従来技術の項で説明したように、前記ケース体
(6)や車体パネル(10)の開孔(18)に製造上の寸法
のバラつきがあるが、前記の構成によるシール材(30)
においては、その寸法のバラつきに容易に対応できて、
シール状態を良好に保持できる。
て、従来技術の項で説明したように、前記ケース体
(6)や車体パネル(10)の開孔(18)に製造上の寸法
のバラつきがあるが、前記の構成によるシール材(30)
においては、その寸法のバラつきに容易に対応できて、
シール状態を良好に保持できる。
【0041】図3に示されるシール材(30)の第1変形
態様は、上記寸法のバラつきによるケース体(6)の筒
状部(6a)と、車体パネル(10)側の筒状フランジ部
(19)との間の間隔寸法(S)が大きい場合である。こ
の場合、前記各内周突起(35)(36)、第1突起(37)
及び第2突起(39)はその全周に亘って多少圧縮変形さ
れて、前記筒状部(6a)と筒状フランジ部(19)とにそ
れぞれ弾力的に密着し、特にリング状の第1突起(37)
と第2突起(39)とが前記筒状フランジ部(19)に対し
て上下2個所で密着し、ケース体(6)と車体パネル
(10)との間を良好にシールできる。
態様は、上記寸法のバラつきによるケース体(6)の筒
状部(6a)と、車体パネル(10)側の筒状フランジ部
(19)との間の間隔寸法(S)が大きい場合である。こ
の場合、前記各内周突起(35)(36)、第1突起(37)
及び第2突起(39)はその全周に亘って多少圧縮変形さ
れて、前記筒状部(6a)と筒状フランジ部(19)とにそ
れぞれ弾力的に密着し、特にリング状の第1突起(37)
と第2突起(39)とが前記筒状フランジ部(19)に対し
て上下2個所で密着し、ケース体(6)と車体パネル
(10)との間を良好にシールできる。
【0042】図4に示されるシール材(30)の第2変形
態様は、上記寸法のバラつきによる前記筒状部(6a)と
筒状フランジ部(19)との間隔寸法(S)が小さい場合
である。この場合、前記各内周突起(35)(36)、第1
突起(37)及び第2突起(39)はその略全周に亘って図
3の場合よりも各段に圧縮され、第1突起(37)及び第
2突起(39)は、それぞれ図4の下方側に弾性変形し
て、ケース体(6)と車体パネル(10)とにかみ込まれ
ることなく第1空隙部(38)及び第2空隙部(40)に大
部分が押し込まれた状態になっている。図4の場合で
は、第1空隙部(38)及び第2空隙部(40)は、第1突
起(37)及び第2突起(39)の前記変形部分によって実
質的に埋め尽くされて、広い範囲でケース体(6)と車
体パネル(10)との両者に密着しており、これによりシ
ール状態を良好に保持する。
態様は、上記寸法のバラつきによる前記筒状部(6a)と
筒状フランジ部(19)との間隔寸法(S)が小さい場合
である。この場合、前記各内周突起(35)(36)、第1
突起(37)及び第2突起(39)はその略全周に亘って図
3の場合よりも各段に圧縮され、第1突起(37)及び第
2突起(39)は、それぞれ図4の下方側に弾性変形し
て、ケース体(6)と車体パネル(10)とにかみ込まれ
ることなく第1空隙部(38)及び第2空隙部(40)に大
部分が押し込まれた状態になっている。図4の場合で
は、第1空隙部(38)及び第2空隙部(40)は、第1突
起(37)及び第2突起(39)の前記変形部分によって実
質的に埋め尽くされて、広い範囲でケース体(6)と車
体パネル(10)との両者に密着しており、これによりシ
ール状態を良好に保持する。
【0043】特に、前記第1空隙部(38)および第2空
隙部(40)が、それぞれ、車体パネル(10)への前記ケ
ース体(6)の取付状態において、上側の第1突起(3
7)及び第2突起(39)の弾性変形をほぼ吸収できるよ
うに形成されているため、第1突起(37)および第2突
起(39)の突出量を比較的大きく設定したものであって
も、第1突起等のかみ込みを生じさせることがない。
隙部(40)が、それぞれ、車体パネル(10)への前記ケ
ース体(6)の取付状態において、上側の第1突起(3
7)及び第2突起(39)の弾性変形をほぼ吸収できるよ
うに形成されているため、第1突起(37)および第2突
起(39)の突出量を比較的大きく設定したものであって
も、第1突起等のかみ込みを生じさせることがない。
【0044】図5に示されるシール材(30)の第3変形
態様は、上記バラつきによる前記間隔寸法(S)が図3
及び図4の場合の中間的な場合である。この場合、前記
各内周突起(35)(36)、第1突起(37)及び第2突起
(39)はその全周に亘って図3の場合と図4の場合との
中間的な程度に圧縮され、第1突起(37)及び第2突起
(39)は下方に弾性変形して、それぞれ下側の第1空隙
部(38)及び第2空隙部(40)に押し込まれた状態にな
って、ケース体(6)と車体パネル(10)との両者に密
着しシール作用を果たしている。
態様は、上記バラつきによる前記間隔寸法(S)が図3
及び図4の場合の中間的な場合である。この場合、前記
各内周突起(35)(36)、第1突起(37)及び第2突起
(39)はその全周に亘って図3の場合と図4の場合との
中間的な程度に圧縮され、第1突起(37)及び第2突起
(39)は下方に弾性変形して、それぞれ下側の第1空隙
部(38)及び第2空隙部(40)に押し込まれた状態にな
って、ケース体(6)と車体パネル(10)との両者に密
着しシール作用を果たしている。
【0045】本実施例において、前記間隔寸法(S)が
このような中間的な場合では、第1空隙部(38)及び第
2空隙部(40)に第1突起(37)及び第2突起(39)の
変形部分で埋め尽くされない残留隙間(41)(42)が生
じている。即ち、第1突起(37)及び第2突起(39)は
永久変形を生じない範囲で更に変形可能であり前記間隔
寸法(S)が更に小さくなる場合でも、この変動を吸収
して良好なシール性を保持できる。また第1突起(37)
及び第2突起(39)の変形が永久変形とならない範囲で
行われることにより、シール材の長寿命化を実現するこ
とができる。
このような中間的な場合では、第1空隙部(38)及び第
2空隙部(40)に第1突起(37)及び第2突起(39)の
変形部分で埋め尽くされない残留隙間(41)(42)が生
じている。即ち、第1突起(37)及び第2突起(39)は
永久変形を生じない範囲で更に変形可能であり前記間隔
寸法(S)が更に小さくなる場合でも、この変動を吸収
して良好なシール性を保持できる。また第1突起(37)
及び第2突起(39)の変形が永久変形とならない範囲で
行われることにより、シール材の長寿命化を実現するこ
とができる。
【0046】また、本実施例において、ケース体(6)
の筒状部(6a)と車体パネル(10)側の筒状フランジ部
(19)との間隔寸法(S)が9.2〜7.8mmのもの
に使用するものとして、前記略円筒状本体(31)の内径
が60〜90mm、軸線方向寸法が8〜14mm、上端
部の半径方向の厚みが3〜5mmの場合に、前記第1突
起(37)の突出高さ(H2)を2〜5mmとしている。
の筒状部(6a)と車体パネル(10)側の筒状フランジ部
(19)との間隔寸法(S)が9.2〜7.8mmのもの
に使用するものとして、前記略円筒状本体(31)の内径
が60〜90mm、軸線方向寸法が8〜14mm、上端
部の半径方向の厚みが3〜5mmの場合に、前記第1突
起(37)の突出高さ(H2)を2〜5mmとしている。
【0047】これにより、シール材(30)の半径方向寸
法を従来よりも大きく設定できて、しかも該第1突起
(37)は適度に弾性変形でき、前記製造上の寸法のバラ
つきを良好に吸収できる。すなわち、第1突起(37)の
突出高さが2mm未満では、前記寸法のバラつきを吸収
する効果が小さくなる。一方、第1突起(37)の突出高
さ(H2)が5mmを超えると、第1突起(37)が筒状
部(6a)及び筒状フランジ部(19)との間で強く圧縮さ
れて、第1突起(37)の折れ曲がって破損したり、かみ
込みが生じるおそれがあり、良好なシール効果を維持で
きなくなる。したがって、前記サイズの場合には、第1
突起(37)の突出高さは3〜4mmの範囲が特に好適で
ある。
法を従来よりも大きく設定できて、しかも該第1突起
(37)は適度に弾性変形でき、前記製造上の寸法のバラ
つきを良好に吸収できる。すなわち、第1突起(37)の
突出高さが2mm未満では、前記寸法のバラつきを吸収
する効果が小さくなる。一方、第1突起(37)の突出高
さ(H2)が5mmを超えると、第1突起(37)が筒状
部(6a)及び筒状フランジ部(19)との間で強く圧縮さ
れて、第1突起(37)の折れ曲がって破損したり、かみ
込みが生じるおそれがあり、良好なシール効果を維持で
きなくなる。したがって、前記サイズの場合には、第1
突起(37)の突出高さは3〜4mmの範囲が特に好適で
ある。
【0048】また、本実施例では、前記第1空隙部(3
8)の前記第1突起(37)に対する容量比を80%以
下、好適には40〜60%としている。すなわち、前記
容量比が80%以下であれば、圧縮変形された第1突起
(37)が圧縮状態のままで押し込まれることになって、
第1突起(37)の圧縮変形に伴う強い弾性復元力を保持
でき、これにより筒状フランジ部(19)等に対する密着
力を良好に維持して、確実にシールできることになる。
また、前記第1空隙部(38)の第1突起(37)に対する
容量比が80%を超えると、圧縮変形された第1突起
(37)の変形部分が第1空隙部(38)に押し込まれるだ
けで強い弾性力で押し戻されないことになり、第1突起
(37)の弾性復元力による密着力が低下することにな
る。一方、前記容量比が低くなりすぎると、第1空隙部
(38)に入り込めない第1突起(37)の変形部分の比率
が大きくなって、かみ込みや永久変形が生じ易くなり、
弾性密着力が低下し、シール性の維持が困難になる。し
たがって、前記容量比は40〜60%の範囲が特に好適
である。
8)の前記第1突起(37)に対する容量比を80%以
下、好適には40〜60%としている。すなわち、前記
容量比が80%以下であれば、圧縮変形された第1突起
(37)が圧縮状態のままで押し込まれることになって、
第1突起(37)の圧縮変形に伴う強い弾性復元力を保持
でき、これにより筒状フランジ部(19)等に対する密着
力を良好に維持して、確実にシールできることになる。
また、前記第1空隙部(38)の第1突起(37)に対する
容量比が80%を超えると、圧縮変形された第1突起
(37)の変形部分が第1空隙部(38)に押し込まれるだ
けで強い弾性力で押し戻されないことになり、第1突起
(37)の弾性復元力による密着力が低下することにな
る。一方、前記容量比が低くなりすぎると、第1空隙部
(38)に入り込めない第1突起(37)の変形部分の比率
が大きくなって、かみ込みや永久変形が生じ易くなり、
弾性密着力が低下し、シール性の維持が困難になる。し
たがって、前記容量比は40〜60%の範囲が特に好適
である。
【0049】また、本実施例では、ケース体(6)の筒
状部(6a)と車体パネル(10)側の筒状フランジ部(1
9)との間隔寸法(S)が9.2〜7.8mmの場合に
使用するものとして、略円筒状本体(31)の内径が60
〜90mm、軸線方向寸法が8〜14mm上端部の半径
方向の厚みが3〜5mmのものにおいて、第2突起(3
9)の突出高さ(H3)を1〜3mmの範囲、幅(W
3)を1〜4mmの範囲としている。これにより、この
第2突起(39)によってシール材(30)の半径方向寸法
を従来よりも大きく設定できて、しかもこの第2突起
(39)が適度に弾性変形できることで、前記製造上の寸
法のバラつきを良好に吸収でき、かつシール性を向上で
きる。
状部(6a)と車体パネル(10)側の筒状フランジ部(1
9)との間隔寸法(S)が9.2〜7.8mmの場合に
使用するものとして、略円筒状本体(31)の内径が60
〜90mm、軸線方向寸法が8〜14mm上端部の半径
方向の厚みが3〜5mmのものにおいて、第2突起(3
9)の突出高さ(H3)を1〜3mmの範囲、幅(W
3)を1〜4mmの範囲としている。これにより、この
第2突起(39)によってシール材(30)の半径方向寸法
を従来よりも大きく設定できて、しかもこの第2突起
(39)が適度に弾性変形できることで、前記製造上の寸
法のバラつきを良好に吸収でき、かつシール性を向上で
きる。
【0050】すなわち、この第2突起(39)の突出高さ
(H3)が1mm未満の場合、弾性変形量が小さくな
り、また3mmを越えると、この第2突起(39)が強く
圧縮され過ぎて、第2突起(39)の折れ曲がりによる破
損やかみ込みが生じ易くなり、良好なシール効果を維持
できなくなる。したがって、このような効果の点から、
第2突起(39)の突出高さは1.5〜2.5mmの範囲
が特に好適である。
(H3)が1mm未満の場合、弾性変形量が小さくな
り、また3mmを越えると、この第2突起(39)が強く
圧縮され過ぎて、第2突起(39)の折れ曲がりによる破
損やかみ込みが生じ易くなり、良好なシール効果を維持
できなくなる。したがって、このような効果の点から、
第2突起(39)の突出高さは1.5〜2.5mmの範囲
が特に好適である。
【0051】また、前記第2突起(39)の幅(W3)が
1mm未満では折れ曲がりに破損等が生じやすく、また
4mmを超えると弾性変形し難くなり、寸法のバラつき
に対する対応性及びシール性が悪くなる。したがって、
このような効果の点から、第2突起(39)の幅は2〜3
mmの範囲のものが特に好適である。第1突起(37)に
ついても同様である。
1mm未満では折れ曲がりに破損等が生じやすく、また
4mmを超えると弾性変形し難くなり、寸法のバラつき
に対する対応性及びシール性が悪くなる。したがって、
このような効果の点から、第2突起(39)の幅は2〜3
mmの範囲のものが特に好適である。第1突起(37)に
ついても同様である。
【0052】また、本実施例では、前記第2空隙部(4
0)の前記第2突起(39)に対する容量比を80%以
下、好適には40〜60%としている。すなわち、前記
容量比が80%以下であれば、圧縮変形された第2突起
(39)が圧縮状態のままで押し込まれることになって、
第2突起(39)の圧縮変形に伴う強い弾性復元力を保持
でき、これにより筒状フランジ部(19)等に対する密着
力を良好に維持して、良好なシールを実現できる。ま
た、前記第2空隙部(40)の第2突起(39)に対する容
量比が80%を超えると、圧縮変形された第2突起(3
9)の変形部分が第2空隙部(40)に押し込まれるだけ
で強い弾性力で押し戻されないことになり、第2突起
(39)の弾性復元力による密着力が低下することにな
る。一方、前記容量比が低くなりすぎると、第2空隙部
(40)に入り込めない第2突起(39)の変形部分の比率
が大きくなって、かみ込みや永久変形が生じ易くなり、
弾性密着力が低下し、シール性の維持が困難になる。し
たがって、前記容量比は40〜60%の範囲が特に好適
である。
0)の前記第2突起(39)に対する容量比を80%以
下、好適には40〜60%としている。すなわち、前記
容量比が80%以下であれば、圧縮変形された第2突起
(39)が圧縮状態のままで押し込まれることになって、
第2突起(39)の圧縮変形に伴う強い弾性復元力を保持
でき、これにより筒状フランジ部(19)等に対する密着
力を良好に維持して、良好なシールを実現できる。ま
た、前記第2空隙部(40)の第2突起(39)に対する容
量比が80%を超えると、圧縮変形された第2突起(3
9)の変形部分が第2空隙部(40)に押し込まれるだけ
で強い弾性力で押し戻されないことになり、第2突起
(39)の弾性復元力による密着力が低下することにな
る。一方、前記容量比が低くなりすぎると、第2空隙部
(40)に入り込めない第2突起(39)の変形部分の比率
が大きくなって、かみ込みや永久変形が生じ易くなり、
弾性密着力が低下し、シール性の維持が困難になる。し
たがって、前記容量比は40〜60%の範囲が特に好適
である。
【0053】また、本実施例において、前記第1突起
(37)及び第2突起(39)が、前記底部(34)に接する
平面に対する角度(θ1)(θ2)は、10〜60°、
好適には30〜45°の範囲とされ斜め上向きとされて
いる。このため、第1突起(37)及び第2突起(39)の
具有弾性力による筒状フランジ部(19)に対する密着力
が強く、良好なシール性を確保できるものとなってい
る。
(37)及び第2突起(39)が、前記底部(34)に接する
平面に対する角度(θ1)(θ2)は、10〜60°、
好適には30〜45°の範囲とされ斜め上向きとされて
いる。このため、第1突起(37)及び第2突起(39)の
具有弾性力による筒状フランジ部(19)に対する密着力
が強く、良好なシール性を確保できるものとなってい
る。
【0054】ここで、前記角度(θ1)(θ2)が10
°未満の場合、第1突起(37)及び第2突起(39)は、
その突出方向に交差する軸線方向へは圧縮変形されやす
くなるが、突出方向には圧縮変形が困難になる。従っ
て、第1突起(37)及び第2突起(39)の半径方向の弾
性による密着力が十分に得られないことになる。一方、
前記角度(θ1)(θ2)が60°を超える場合、圧縮
変形により第1突起(37)及び第2突起(39)が上部側
に変形しやすくなって、圧縮変形時に下側の前記第1空
隙部(38)及び第2空隙部(40)の側に入り込み難くな
る。これにより、第1突起(37)及び第2突起(39)の
いずれも過度に圧縮されて永久変形を生じて、シール性
の低下する等の問題が生じる。したがって、このような
効果の点から、前記角度は30〜45°の範囲が特に好
ましい。
°未満の場合、第1突起(37)及び第2突起(39)は、
その突出方向に交差する軸線方向へは圧縮変形されやす
くなるが、突出方向には圧縮変形が困難になる。従っ
て、第1突起(37)及び第2突起(39)の半径方向の弾
性による密着力が十分に得られないことになる。一方、
前記角度(θ1)(θ2)が60°を超える場合、圧縮
変形により第1突起(37)及び第2突起(39)が上部側
に変形しやすくなって、圧縮変形時に下側の前記第1空
隙部(38)及び第2空隙部(40)の側に入り込み難くな
る。これにより、第1突起(37)及び第2突起(39)の
いずれも過度に圧縮されて永久変形を生じて、シール性
の低下する等の問題が生じる。したがって、このような
効果の点から、前記角度は30〜45°の範囲が特に好
ましい。
【0055】また、本実施例において、シール材(30)
の内周突起(35)(36)がケース体(6)の筒状部(6
b)に対して線接触により良好なシール作用を果たして
いる。特に、この内周突起(35)(36)は0.2mm以
上の突出高さ(H1)と1mm以上の幅寸法(W1)と
を有しているため前記シール効果が良好に保持される。
すなわち、前記突出高さ(H1)が0.2mm未満であ
ると、十分なシール性が得られず、また前記幅寸法(W
1)が1mm未満であると、やはり十分なシール性が得
られなくなる。
の内周突起(35)(36)がケース体(6)の筒状部(6
b)に対して線接触により良好なシール作用を果たして
いる。特に、この内周突起(35)(36)は0.2mm以
上の突出高さ(H1)と1mm以上の幅寸法(W1)と
を有しているため前記シール効果が良好に保持される。
すなわち、前記突出高さ(H1)が0.2mm未満であ
ると、十分なシール性が得られず、また前記幅寸法(W
1)が1mm未満であると、やはり十分なシール性が得
られなくなる。
【0056】図6は本発明の第2実施例のシール材(30
a)の断面図である。本実施例は、第1実施例と基本的
構成が類似しており、対応する部分には同一の参照符号
を付して詳しい説明は省略する。
a)の断面図である。本実施例は、第1実施例と基本的
構成が類似しており、対応する部分には同一の参照符号
を付して詳しい説明は省略する。
【0057】この実施例のシール材(30a)の第1実施
例と相違する構成の特徴は、半径方向内周面に第1実施
例と同様の内周突起(35)(36)が形成された略円筒状
の本体(31)の半径方向外周側に、前記底部(34)から
図6の上方側に延びる段差部(44)を形成し、この段差
部(44)に連なって前記底部(34)から第1実施例にお
ける角度(θ1)よりも小さな角度(θ11)の傾斜をな
して斜め上向きに延びるリング状の第1突起(37a)を
所定の突出高さ(H12)及び幅(W12)に形成し、前記
段差部(44)と第1突起(37a)とで第1空隙部(38
a)が形成されるようにしたことである。また、前記第
1突起(37a)から軸線方向に間隔をあけ、前記底部
(34)から前記角度(θ2)よりも小さい角度(θ12)
の傾斜をなして斜め上向きに延びるリング状の第2突起
(39a)が、突出高さ(H13)及び幅(W13)に形成さ
れ、前記第1突起(37a)と第2突起(39a)との間に
は第2空隙部(40a)が形成されている。
例と相違する構成の特徴は、半径方向内周面に第1実施
例と同様の内周突起(35)(36)が形成された略円筒状
の本体(31)の半径方向外周側に、前記底部(34)から
図6の上方側に延びる段差部(44)を形成し、この段差
部(44)に連なって前記底部(34)から第1実施例にお
ける角度(θ1)よりも小さな角度(θ11)の傾斜をな
して斜め上向きに延びるリング状の第1突起(37a)を
所定の突出高さ(H12)及び幅(W12)に形成し、前記
段差部(44)と第1突起(37a)とで第1空隙部(38
a)が形成されるようにしたことである。また、前記第
1突起(37a)から軸線方向に間隔をあけ、前記底部
(34)から前記角度(θ2)よりも小さい角度(θ12)
の傾斜をなして斜め上向きに延びるリング状の第2突起
(39a)が、突出高さ(H13)及び幅(W13)に形成さ
れ、前記第1突起(37a)と第2突起(39a)との間に
は第2空隙部(40a)が形成されている。
【0058】ここで、第1突起(37a)の突出高さ(H
12)及び幅(W12)、更に、第2突起(39a)の突出高
さ(H13)及び幅(W13)は、第1実施例における第1
突起(37a)と第2突起(39a)の突出高さ(H1)
(H2)、および幅(W1)(W2)の設定条件と同一
の条件下に形成され、第1空隙部(38a)および第2空
隙部(40a)は、前記第1実施例で説明された第1空隙
部(38)及び第2空隙部(40)の設定条件、特に第1突
起及び第2突起との容量比も、第1実施例と同一の設定
条件で形成される。
12)及び幅(W12)、更に、第2突起(39a)の突出高
さ(H13)及び幅(W13)は、第1実施例における第1
突起(37a)と第2突起(39a)の突出高さ(H1)
(H2)、および幅(W1)(W2)の設定条件と同一
の条件下に形成され、第1空隙部(38a)および第2空
隙部(40a)は、前記第1実施例で説明された第1空隙
部(38)及び第2空隙部(40)の設定条件、特に第1突
起及び第2突起との容量比も、第1実施例と同一の設定
条件で形成される。
【0059】従って、本実施例においても、前記第1実
施例で説明した作用効果と同一の作用効果を実現するこ
とができる。
施例で説明した作用効果と同一の作用効果を実現するこ
とができる。
【0060】本発明は前記各実施例に限定されるもので
はなく、本発明の精神を逸脱しない範囲で広範な変形例
を有するものである。特に、前記各実施例のシール材
(30)、(30a)の寸法は、発明の実施態様の一例を例
示したものであり、シール材(30)(30a)が用いられ
るストラットマウントの種々の構成例に対応して、略円
筒状の本体(31)の半径方向外方側に設けられた複数の
リング状の突起が圧縮変形されるときの変形部分の大部
分が移動可能な空隙部を適宜構成することにより、前記
広範な変形例を実現することができる。
はなく、本発明の精神を逸脱しない範囲で広範な変形例
を有するものである。特に、前記各実施例のシール材
(30)、(30a)の寸法は、発明の実施態様の一例を例
示したものであり、シール材(30)(30a)が用いられ
るストラットマウントの種々の構成例に対応して、略円
筒状の本体(31)の半径方向外方側に設けられた複数の
リング状の突起が圧縮変形されるときの変形部分の大部
分が移動可能な空隙部を適宜構成することにより、前記
広範な変形例を実現することができる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明のストラットマウ
ントのシール材によれば、半径方向外側に、第1突起と
第2突起とがそれぞれ下側に第1空隙部と第2空隙部を
保有して設けられているために、該シール材の半径方向
寸法を従来よりも大きく形成しておくことでき、製造上
の寸法のバラつきによる前記ケース体の筒状部と車体パ
ネル側の筒状フランジ部との間隔寸法のバラつきに容易
に対応できる。
ントのシール材によれば、半径方向外側に、第1突起と
第2突起とがそれぞれ下側に第1空隙部と第2空隙部を
保有して設けられているために、該シール材の半径方向
寸法を従来よりも大きく形成しておくことでき、製造上
の寸法のバラつきによる前記ケース体の筒状部と車体パ
ネル側の筒状フランジ部との間隔寸法のバラつきに容易
に対応できる。
【0062】特に、前記の間隔寸法が大きいときは、前
記リング状の第1突起と第2突起とが車体パネル側の筒
状フランジ部に対して上下2個所において弾力的に密着
することで、所定のシール状態を保持でき、また、前記
間隔寸法が小さいときは、第1突起と第2突起とがそれ
ぞれその下側の第1空隙部及び第2空隙部の側へ弾性変
形することで、かみ込み等を生じることなく筒状フラン
ジ部に対し弾力的に密着してシール状態を良好に保持で
きる。
記リング状の第1突起と第2突起とが車体パネル側の筒
状フランジ部に対して上下2個所において弾力的に密着
することで、所定のシール状態を保持でき、また、前記
間隔寸法が小さいときは、第1突起と第2突起とがそれ
ぞれその下側の第1空隙部及び第2空隙部の側へ弾性変
形することで、かみ込み等を生じることなく筒状フラン
ジ部に対し弾力的に密着してシール状態を良好に保持で
きる。
【0063】特に、前記第1空隙部および第2空隙部
が、車体パネルへの前記ケース体の取付状態において上
側の第1突起及び第2突起の弾性変形をほぼ吸収できる
ように形成されているため、第1突起および第2突起の
突出量を比較的大きく設定したものであっても、第1突
起等のかみ込みを生じさせることがない。
が、車体パネルへの前記ケース体の取付状態において上
側の第1突起及び第2突起の弾性変形をほぼ吸収できる
ように形成されているため、第1突起および第2突起の
突出量を比較的大きく設定したものであっても、第1突
起等のかみ込みを生じさせることがない。
【0064】従って、本発明において、車体パネルの製
造上の精度等によって生じる寸法のバラつきに容易に対
応でき、ケース体と車体パネルとの間のシール特性を向
上することができ、シール性能の長寿命化を図ることが
できる。
造上の精度等によって生じる寸法のバラつきに容易に対
応でき、ケース体と車体パネルとの間のシール特性を向
上することができ、シール性能の長寿命化を図ることが
できる。
【図1】本発明の第1実施例のシール材の一部の断面図
である。
である。
【図2】同シール材を使用したストラットマウント部分
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図3】同シール材の第1変形態様を示す断面図であ
る。
る。
【図4】同シール材の第2変形態様を示す断面図であ
る。
る。
【図5】同シール材の第3変形態様を示す断面図であ
る。
る。
【図6】本発明の第2実施例のシール材の断面図であ
る。
る。
【図7】従来のシール材を使用したストラットマウント
部分の断面図である。
部分の断面図である。
【図8】従来のシール材の一部の断面図である。
(1A) ストラットマウント (1) インシュレータ (2) ゴム弾性体 (6) ケース体 (6a) 筒状部 (6b) フランジ部 (6c) 屈曲部 (7) インシュレータブラケット (8) 締結具 (10) 車体パネル (11) ピストンロッド (17) 車体パネルの取付部 (18) 開孔 (19) 筒状フランジ部 (30)(30a) シール材 (31) 略円筒状の本体 (32) 円筒面部 (33) 曲面部 (34) 底部 (35)(36) 内周突起 (37)(37a) 第1突起 (38)(38a) 第1空隙部 (39)(39a) 第2突起 (40)(40a) 第2空隙部 (41)(42) 残留隙間 (44) 段差部 (H1)(H11) 内周突起の突出高さ (H2)(H12) 第1突起の突出高さ (H3)(H13) 第2突起の突出高さ (W1)(W11) 内周突起の幅 (W2)(W12) 第1突起の幅 (W3)(W13) 第2突起の幅 (θ1)(θ11) 第1突起の底部と接する平面に対し
なす角度 (θ2)(θ12) 第2突起の底部と接する平面に対し
なす角度
なす角度 (θ2)(θ12) 第2突起の底部と接する平面に対し
なす角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D001 AA17 BA02 DA04 DA08 3J040 AA11 AA17 BA03 EA06 EA16 FA05 HA03 HA30 3J069 AA50 CC34 DD39
Claims (8)
- 【請求項1】ストラットマウントのインシュレータを保
持する筒状部とその一端部より外方に延成された取付用
のフランジ部とを有するケース体と、前記ケース体の筒
状部が挿通される開孔を有しかつ該開孔縁に軸線方向に
突出する筒状フランジ部を有する車体パネルの取付部と
の間に配置される、ゴム状弾性材料からなるリング状の
シール材であって、 略円筒状本体の半径方向外側において、前記ケース体の
フランジ部に接する軸線方向の底部側より順に、該底部
と接する平面に対して第1空隙部を保有して連なり外向
きに突出するリング状の第1突起と、該第1突起の軸線
方向上側に第2空隙部を保有して連なり外向きに突出す
るリング状の第2突起とを有してなり、 車体パネルへの前記ケース体の取付状態において、前記
第1空隙部がその上側の第1突起の弾性変形をほぼ吸収
でき、前記第2空隙部がその上側の第2突起の弾性変形
をほぼ吸収できるように形成されてなることを特徴とす
るストラットマウント用のシール材。 - 【請求項2】前記第1突起の突出高さが2〜5mm、幅
が1〜4mmに設定されてなる請求項1に記載のストラ
ットマウント用のシール材。 - 【請求項3】前記第1空隙部は、前記第1突起に対し
て、容量比が80%以下に設定されてなる請求項1また
は2に記載のストラットマウント用のシール材。 - 【請求項4】前記第2突起の突出高さが1〜3mm、幅
が1〜4mmに設定されてなる請求項1に記載のストラ
ットマウント用のシール材。 - 【請求項5】前記第2空隙部は、前記第2突起に対し
て、容量比が80%以下に設定されてなる請求項1また
は4に記載のストラットマウント用のシール材。 - 【請求項6】前記第1突起及び第2突起は、前記底部に
対して10〜60°の角度範囲の斜め上向きをなしてい
る請求項1〜5のいずかれか1項に記載のストラットマ
ウント用のシール材。 - 【請求項7】略円筒状本体の半径方向内周面に、リング
状の内周突起が形成されている請求項1〜6のいずれか
1項に記載のストラットマウント用のシール材。 - 【請求項8】前記内周突起は、高さが0.2mm以上、
幅が1mm以上である請求項7記載のストラットマウン
ト用のシール材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000309470A JP2002122174A (ja) | 2000-10-10 | 2000-10-10 | ストラットマウント用のシール材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000309470A JP2002122174A (ja) | 2000-10-10 | 2000-10-10 | ストラットマウント用のシール材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002122174A true JP2002122174A (ja) | 2002-04-26 |
Family
ID=18789625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000309470A Pending JP2002122174A (ja) | 2000-10-10 | 2000-10-10 | ストラットマウント用のシール材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002122174A (ja) |
Cited By (5)
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- 2000-10-10 JP JP2000309470A patent/JP2002122174A/ja active Pending
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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