[go: up one dir, main page]

JP2002119697A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2002119697A
JP2002119697A JP2000316397A JP2000316397A JP2002119697A JP 2002119697 A JP2002119697 A JP 2002119697A JP 2000316397 A JP2000316397 A JP 2000316397A JP 2000316397 A JP2000316397 A JP 2000316397A JP 2002119697 A JP2002119697 A JP 2002119697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
data
special
variable display
game
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000316397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4678086B2 (ja
JP2002119697A5 (ja
Inventor
Takashi Nasu
隆 那須
Yoshio Yamazaki
好男 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP2000316397A priority Critical patent/JP4678086B2/ja
Publication of JP2002119697A publication Critical patent/JP2002119697A/ja
Publication of JP2002119697A5 publication Critical patent/JP2002119697A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4678086B2 publication Critical patent/JP4678086B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】データ容量の無駄を低減するとともにデータ送
信回数の低減も図ることができる遊技機を提供する。 【解決手段】パチンコ機の遊技盤5には特別図柄作動口
31及び特別役物33が設けられ、遊技盤5の中央部分
には表示部41を備えた特別図柄表示装置32が組み込
まれている。表示部41には複数の図柄列が表示され、
確定図柄が大当り図柄である場合には特別役物33が作
動して遊技者に多数の景品球を獲得させる。前記図柄の
変動は停止スイッチ15〜17によって行われる。以上
の各種機器の制御は制御装置81によってなされてお
り、その制御装置81による制御のためのデータのやり
とりは1バイト単位で行われる。そして、1バイト内に
複数の図柄列の全てのデータを収めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機、スロ
ットマシン等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技機の一種として、識別情報として図
柄を3つの可変表示部において可変表示した後に各可変
表示部毎に確定図柄を停止表示する可変表示手段を備え
たパチンコ機やスロットマシン等が知られている。
【0003】この種の遊技機では、可変表示手段の有効
ラインに表示される確定図柄の組合せが特定図柄の組合
せであることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊
技状態を発生させる。特別遊技状態の一例としては、例
えば大入賞口を有する特別役物を備えたパチンコ機で
は、大入賞口が開放されて遊技者に大量の景品球を獲得
させ得る状態等があり、例えばスロットマシンでは、所
定回数のゲーム中においてコイン払出期待値が増大する
状態等がある。前記可変表示手段には、前記3つの可変
表示部として複数列、例えば左・中・右の3列で図柄列
が表示され、所定の有効ライン上で、確定図柄が例えば
一致するといった予め定められている組み合わせの場合
に、前記特別遊技状態となるのが一般的である。
【0004】ところで、従来の遊技機の中には、前記可
変表示中の図柄を停止させるべく停止スイッチが備えら
れたものが存在する。スロットマシンにおいては寧ろ停
止スイッチが備えられているのが一般的である。上記の
ように図柄表示手段に左・中・右の3列の図柄列が設け
られたものである場合には、各図柄列に対応して3つの
停止スイッチが設けられている。
【0005】そして、各図柄列が可変表示されている状
況において、各停止スイッチを適当な順序で操作する
と、操作された停止スイッチに対応する図柄列が順次停
止されていく。その停止は、各図柄列が機械式のリール
の表面に付設されたものである場合には、停止スイッチ
の操作後、所定時間内でのリールの滑りのみが許容され
るに止まり、あたかも遊技者の操作によって図柄が確定
しているようにみせている。通常は、数コマ(具体的に
は4コマ)のすべりが許容されているに過ぎない。これ
によって、遊技者は自己の技量によって大当り等の利益
状態を獲得したかのような気分が味わえる。
【0006】上記停止スイッチを備えた遊技機を例にと
って可変表示手段がどのように表示制御されるのかにつ
いて説明すると、停止スイッチが操作された後、停止ス
イッチの操作とほぼ同時に停止する場合、それより1コ
マ滑った後に停止する場合、2コマ滑った後に停止する
場合、3コマ滑った後に停止する場合、4コマ滑った後
に停止する場合の計5パターンが各図柄列毎に採り得る
パターンとなっている。この図柄列が3列存在するのが
普通であるが、各図柄列について5パターンずつのデー
タが用意されていないと全図柄列における滑り表示制御
をすることができない。
【0007】この制御を行うに際して制御中枢たるCP
Uが必要となるが、遊技機では検査の容易さや不正発見
の容易さ等を考慮し、CPUとしてはZ80−CPUや
68系CPUが用いられている。Z80−CPU及び6
8系CPUでは、データのやりとりは8本のデータ入出
力ピンを備えていて8ビット単位(1バイト単位)でプ
ログラムの読み込みや周辺回路とのデータのやりとりが
行われる。
【0008】ここで、3つの図柄列について同一種のデ
ータをそれぞれもたせようとした場合、データ構成を作
成する場合の容易さを考慮して、各図柄列に2ビットず
つ割り振って、下位2ビットを左図柄列、その上位2ビ
ットを中図柄列、さらにその上位2ビットを右図柄列と
して、各図柄列に「00」から「11」までの4種のデ
ータをもたせるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、3つの
図柄列について各図柄列毎に2ビットずつ割り振る方法
では、最上位2ビット分が無駄領域になってしまい、デ
ータ容量を無駄に使用することとなって、記憶容量の大
きなメモリが必要となったり、記憶容量の限られたメモ
リにあってはデータ不足の問題が生じる。
【0010】また、上述した滑り表示制御を行う等のよ
うに各図柄列毎に5種類或いはそれ以上のデータが必要
となる場合には、1図柄列につき3ビット分必要となる
ことから、計9ビットとなってしまう。そうすると、全
ての図柄列についてのデータを1バイト内におさめるこ
とができなくなる。そのため、上記のとおり、Z80−
CPUのように1バイト単位で情報のやりとりを行う場
合には、2回の送信処理を行わなければ一連の情報の送
信が行われないこととなり、単純にみて2倍の時間を要
することになる。また、データを1バイト内におさめら
れないことによって、データ容量が2倍になってしまう
場合も考えられ、記憶容量の限られたパチンコ機,スロ
ットマシン等の遊技機においては特に重要な問題であ
る。
【0011】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
のであり、データをビット単位で振り分ける方式に代わ
る方式を採用することでデータ容量の無駄を低減すると
ともにデータ送信回数の低減も図ることができる遊技機
を提供することを主たる目的の一つとしている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに有効な手段(各手段は番号で識別する)を以下に示
す。なお、必要に応じてその作用、効果等についても説
明する。
【0013】1.複数の可変表示部を含み該各可変表示
部に複数の識別情報を可変表示した後に停止表示する可
変表示手段と、可変表示手段を制御する制御手段と、可
変表示手段を制御するための情報データを記憶した記憶
手段と、を備えた遊技機において、前記制御手段は1バ
イトを1送受信単位として情報データを送受信処理する
構成とし、前記記憶手段には前記複数全ての可変表示部
に関する情報を1バイト内におさめられた圧縮データと
して保有させ、前記制御手段が記憶手段から読み出した
1バイト単位の情報データを解凍処理して取り出すよう
にしたことを特徴とする遊技機。
【0014】手段1によれば、記憶手段には複数の可変
表示部に関する情報データを圧縮データとして記憶され
ることから、データ容量の無駄が低減される。また、制
御手段は記憶手段の情報データを読み出す場合に1バイ
ト単位で取り込むことになるが、1回の処理だけで全て
の可変表示部に関する情報を取り込むことができるの
で、データ送信回数も低減される。ここで、制御手段で
は上記圧縮データを解凍処理して本来の意味内容の情報
データを取り出すことができる。なお、各可変表示部の
情報は1度の可変表示処理に含まれる共通の情報である
ことが好ましい。
【0015】2.複数の可変表示部を含み該各可変表示
部に複数の識別情報を可変表示した後に停止表示する可
変表示手段と、可変表示手段を制御する表示制御手段
と、遊技の主たる制御を司る主制御手段と、を備えた遊
技機において、前記主制御手段は1バイトを1送受信単
位として情報データを送受信処理する構成とし、前記主
制御手段は前記複数全ての可変表示部に関する情報を1
バイト内におさめられた圧縮データとして前記表示制御
手段に送信し、表示制御手段は受信した1バイト単位の
情報データを解凍処理して取り出すようにしたことを特
徴とする遊技機。
【0016】手段2によれば、主制御手段は複数の可変
表示部に関する情報データを圧縮データとして表示制御
手段に送信することから、1回の処理だけで全ての可変
表示部に関する情報を表示制御手段側で取り込むことが
できるので、データ送信回数も低減される。なお、表示
制御手段もコマンド,データ等を1バイト単位で送受信
する構成としてもよい。また、主制御手段側の記憶手段
には圧縮データとして情報データを保有しておけばよい
ので、データ容量の無駄が低減される。ここで、表示制
御手段では上記圧縮データを解凍処理して本来の意味内
容の情報データを取り出すことができる。なお、各可変
表示部の情報は1度の可変表示処理に含まれる共通の情
報であることが好ましい。
【0017】3.3つの可変表示部を含み該各可変表示
部に複数の識別情報を可変表示した後に停止表示する可
変表示手段と、可変表示手段を制御する制御手段と、可
変表示手段を制御するための情報データを記憶した記憶
手段と、を備えた遊技機において、前記制御手段は1バ
イトを1送受信単位として情報データを送受信処理する
構成とし、前記記憶手段には前記3つの可変表示部に関
する情報を1バイト内におさめられた圧縮データとして
保有させ、前記制御手段が記憶手段から読み出した1バ
イト単位の情報データを解凍処理して取り出すようにし
たことを特徴とする遊技機。
【0018】手段3によれば、記憶手段には3つの可変
表示部に関する情報データを圧縮データとして記憶され
ることから、データ容量の無駄が低減される。また、制
御手段は記憶手段の情報データを読み出す場合に1バイ
ト単位で取り込むことになるが、1回の処理だけで3つ
の可変表示部に関する情報を全て取り込むことができる
ので、データ送信回数も低減される。ここで、制御手段
では上記圧縮データを解凍処理して本来の意味内容の情
報データを取り出すことができる。即ち、従来では3つ
の可変表示部についてそれぞれ5つ以上のデータをもた
せようとするとデータ容量が1バイトを越えてしまい、
1回の読み込みでは一連のデータを取り出すことができ
なかったが、本手段によればそれが可能となる。なお、
各可変表示部の情報は1度の可変表示処理に含まれる共
通の情報であることが好ましい。
【0019】4.3つの可変表示部を含み該各可変表示
部に複数の識別情報を可変表示した後に停止表示する可
変表示手段と、可変表示手段を制御する表示制御手段
と、遊技の主たる制御を司る主制御手段と、を備えた遊
技機において、前記主制御手段は1バイトを1送受信単
位として情報データを送受信処理される構成とし、前記
主制御手段は前記3つの可変表示部に関する情報を1バ
イト内におさめられた圧縮データとして前記表示制御手
段に送信し、表示制御手段は受信した1バイト単位の情
報データを解凍処理して取り出すようにしたことを特徴
とする遊技機。
【0020】手段4によれば、主制御手段は3つの可変
表示部に関する情報データを圧縮データとして表示制御
手段に送信することから、1回の処理だけで全ての可変
表示部に関する情報を表示制御手段側で取り込むことが
できるので、データ送信回数も低減される。なお、表示
制御手段もコマンド,データ等を1バイト単位で送受信
する構成としてもよい。また、主制御手段側の記憶手段
には圧縮データとして情報データを保有しておけばよい
ので、データ容量の無駄が低減される。ここで、表示制
御手段では上記圧縮データを解凍処理して本来の意味内
容の情報データを取り出すことができる。即ち、従来で
は3つの可変表示部についてそれぞれ5つ以上のデータ
をもたせようとするとデータ容量が1バイトを越えてし
まい、1回の読み込みでは一連のデータを取り出すこと
ができなかったが、本手段によればそれが可能となる。
なお、各可変表示部の情報は1度の可変表示処理に含ま
れる共通の情報であることが好ましい。
【0021】5.手段3又は4において、第1の可変表
示部のデータをAとするとともにそのデータ数をNa個
とし、第2の可変表示部のデータをBとするとともにそ
のデータ数をNb個、第3の可変表示部のデータをCと
するとともにそのデータ数をNc個としたとき、Na×
Nb×Ncが255以内とされ、前記圧縮データXは、
「(データC)×Nb×Na+(データB)×Na+
(データA)」としてデータ構成され、解凍データY
は、「X/(Na×Nb)」の演算処理結果のうち商を
データCとして取り出し、その演算処理結果のうち余り
を更にNaで除算した結果の商をデータBとして取り出
し、その結果の余りをデータAとして取り出すものであ
ることを特徴とする遊技機。
【0022】手段5によれば、きわめて簡単な圧縮デー
タであるため、データ構成作業が容易になる。また、解
凍処理もその圧縮処理の逆を辿って単純な演算とするこ
とができるので、解凍に手間がなく高速処理が可能であ
る。また、3つの可変表示部の情報としては各可変表示
部毎に保有するデータの種類を全て乗算した場合の値が
1バイト以内に収まる最大値である255以内である条
件をクリアすればよいことから、例えばそれぞれ6種類
という多種類のデータをもたせたり、4種類,6種類,
8種類というように各可変表示部でデータの種類数を異
ならせることも容易になる。更に、従来のように各可変
表示部につき3,4種類程度のデータをもたせるだけの
ような場合には、1バイト内に他の情報データをも含ま
せることができることとなる。
【0023】6.手段3乃至5のいずれかにおいて、前
記各可変表示部は機械式リールによって構成され、該リ
ールの回転を停止させる停止操作手段を備え、前記情報
データは停止操作手段の操作タイミングに応答してリー
ルの回転が停止するまでのすべり量に関するデータであ
ることを特徴とする遊技機。
【0024】手段6によれば、特にスロットマシンにお
いて見られるリールの滑り制御について3つのリール全
ての滑り情報を1バイト内に盛り込むことができ、従来
2回必要であった滑りデータの読み込み工程を1回で行
うことができる。なお、言うまでもないところである
が、リールにはその表面に各種識別情報(例えば図柄)
が所定間隔をおいて配置されている。
【0025】7.手段6において、前記すべり量に関す
るデータは、滑りコマ数を設定した5以上の複数種のも
のであることを特徴とする遊技機。
【0026】手段7によれば、従来から行われている滑
りなしから4コマ滑りまでの5種のデータを1バイト内
に盛り込むことができるのは勿論のこと、5コマ滑り等
のそれ以上のデータも余裕をもって1バイト内に収める
ことができる。
【0027】8.上記1乃至7において、各可変表示部
が停止された際に特定の識別情報の組合せとなった場合
には、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊
技状態発生手段を備えたことを特徴とする遊技機。
【0028】手段8によれば、可変表示手段の表示結果
如何によって遊技者に有利な特別遊技状態が発生するの
であるから、遊技者は可変表示手段に特定の識別情報の
組合せが確定表示されることを強く望むこととなる。
【0029】9.上記手段9において、可変表示手段の
停止された識別情報の組合せが特定の識別情報の組合せ
となるか否かは、可変表示手段の変動開始条件を満たす
時期に偶発的に決定されるように構成されていることを
特徴とする遊技機。
【0030】手段9によれば、予め特定の識別情報の組
合せとなるか否かが設定されているわけではないことか
ら、遊技者の遊技機に対する公平感を確保することがで
きる。なお、この偶発的な決定は、遊技機に備えられた
乱数取得手段によって所定の確率でランダムに決定され
ることが好ましい。乱数取得手段としては、記憶手段に
記憶された乱数カウンタを用いてランダムに導き出され
た乱数値に基づいて行われるものであることが好まし
い。この際、変動開始条件を満たしたときのタイミング
と相関を以て導き出されるタイミングで乱数カウンタか
ら取り出されることが好ましく、このように構成するこ
とで、停止され確定される識別情報が特定の識別情報の
組合せとなるか否かの期待値を遊技機において公平に保
つことができる。
【0031】10.上記手段8又は9において、可変表
示手段の表示制御や特別遊技状態の発生条件を満たして
いるか否かの判定等を含む遊技機の制御は、遊技機に備
えられたCPUを含む前記制御手段によって行われてい
ることを特徴とする遊技機。
【0032】手段10によれば、複雑な制御にも対処す
ることができる。なお、この制御手段は、前記手段2又
は4における主制御手段を含むものとすることが好まし
い。
【0033】11.上記手段1乃至10のいずれかにお
いて、遊技機はパチンコ機であること。中でも、パチン
コ機の基本構成としては、操作ハンドルを備えていてそ
のハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領域に発射
させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置された作
動口に入賞することを必要条件として可変表示手段が変
動開始されることが挙げられる。また、特別遊技状態発
生時には遊技領域内の所定の位置に配置された可変入賞
装置が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能とし、
その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁
気カードへの書き込み等も含む)が付与されることが挙
げられる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、遊技機をパチンコ機に具
体化した一実施の形態につき図面に基づいて説明する。
【0035】まず、パチンコ機全体の概略について説明
すると、図1に示すように、パチンコ機1は外枠2を備
えている。ここでは外枠2は木枠によって構成され、四
角枠状を呈している。外枠2の前面側には前枠3がその
一方の側部に配される回動軸を中心に回動するようにし
て開閉可能に装着されている。同図では、前枠3は閉じ
た状態にある。前枠3には前後方向に貫通する比較的大
きな窓孔4が形成されており、その窓孔4を裏側から囲
うようにして取付部としての取付枠(図示せず)が設け
られている。なお、取付枠は前枠3と一体に形成しても
よく、その場合、合成樹脂製であることが製作容易性の
観点から好ましい。前記取付枠には裏側より遊技盤5が
着脱可能に装着されている。この遊技盤5も前記取付枠
や前枠3に一体に設けられたものであってもよい。ま
た、前記外枠2を省略したパチンコ機1として、同パチ
ンコ機1の前枠3を遊技場の所謂島に取り付けるように
してもよい。従って、前枠3を最低限の必須要件として
パチンコ機1の本体部が構成されており、遊技盤5は本
体部に備えられたものということができる。
【0036】前記取付枠には遊技盤5の裏側に重なり合
うようにして機構盤(図示せず)が着脱可能又は開閉可
能に装着されている。前記機構盤には、遊技盤5側から
導かれた遊技球を集合させる集合樋や、外部から送られ
てくる遊技球を受け入れて収容するタンク、遊技状況に
応じて景品球を払い出す景品球払出装置等の球取扱機構
が設けられている。従って、パチンコ機1の本体部の裏
側に球取扱機構が備えられているといえる。なお、機構
盤を含む球取扱機構はパチンコ機1とは別に遊技場の所
謂島に設置するようにしてもよい。
【0037】前記前枠3の窓孔4上部には、ガラス扉枠
6が開閉可能に装着されている。ガラス扉枠6は枠内に
例えば一対のガラス板7を支持したものである。但し、
ガラス板7は1枚でも複数枚でもよい。このガラス板7
の遊技盤5と対峙する面は遊技球が遊技盤5面上を落下
するように案内する案内部材としての機能を有する。前
枠3の窓孔4下部には、表側に上受け皿8を、裏側に打
球自動供給装置を夫々設けた前面板9が開閉可能に装着
されている。前面板9にはスピーカ10が埋め込まれた
状態で設けられている。このスピーカ10は、遊技の進
行に応じて音声や楽音等の効果音を発生するものであ
り、パチンコ機1に備えられた報知手段と位置付けるこ
とができる。スピーカ10は前面板9以外の場所に設置
してもよい。
【0038】前記前枠3の窓孔4より下方には下受け皿
11が装着されている。下受け皿11は、前記上受け皿
8に入りきらない景品球や、上受け皿8から球抜きした
抜き球や、或いはファウル球等の余剰球を、余剰球出口
12から排出させて貯留させるものである。前枠3にお
ける下受け皿11の側方には遊技球を発射するための操
作部としての操作ハンドル13が回動操作可能に装着さ
れている。操作ハンドル13に対応する前枠3の裏側に
は駆動手段としてのモータ(図示せず)が装着されてお
り、操作ハンドル13の回動操作によってモータが回動
され、これにより打球杆(図示せず)が間欠動作される
とともに、前記操作ハンドル13の回動角度に応じた弾
発力に調節される。従って、前記モータ及び打球杆等に
よって球発射装置が構成されている。
【0039】前記上受け皿8には、操作手段としての複
数の停止スイッチ15,16,17が設けられている。
停止スイッチ15,16,17は後述する左・中・右の
3つの図柄列に対応している。そして、各図柄列と同順
序で左停止スイッチ15,中停止スイッチ16及び右停
止スイッチ17が左右方向に所定間隔をおいて並設され
ている。各停止スイッチ15,16,17は遊技者によ
って押圧操作されるものであり、そのスイッチ操作に応
じて停止信号が個々に出力されるようになっている。な
お、各停止スイッチ15,16,17として押しボタン
式のスイッチを例示したが、これに限らず、タッチスイ
ッチ等の他のスイッチ構造を採用してもよい。また、各
停止スイッチ15,16,17は操作性の観点から、そ
の操作部位が上方若しくは手前側に指向されていること
が好ましい。更に、各停止スイッチ15,16,17は
必ずしも上受け皿8に設ける必要はなく、前枠3や下受
け皿11に設けてもよいし、操作ハンドル13の一部に
設けて操作ハンドル13を操作しつつその操作している
手の指で各停止スイッチ15,16,17を操作し得る
ように構成してもよい。
【0040】次に、遊技盤5上の構造等について説明す
ると、図2に示すように、パチンコ機1の遊技盤5の前
面側には誘導レール21が設けられている。誘導レール
21は遊技球Bの発射初期の経路部分では内レールと外
レールとの二重構造によって遊技球Bの発射経路が形成
されており、その他の部分では重なりのない全体として
略円環状に設置されている。そして、誘導レール21に
囲まれた略円形状の領域が遊技領域22とされている。
なお、誘導レール21は円環の一部を構成するものであ
ればよく、他の部分は樹脂等の案内部材で構成すればよ
い。このような誘導レール21及び前記案内部材は遊技
領域設定部材としての機能を有する。
【0041】遊技盤5の遊技領域22中には、特別図柄
作動口31、可変表示手段としての特別図柄表示装置3
2、特別役物33、普通図柄作動口34、普通図柄表示
装置35、普通役物36等が設けられている。なお、特
別図柄表示装置32、普通図柄表示装置35といった表
示系の機器は必ずしも遊技領域22中に設置される必要
はなく、パチンコ機1のいずれかの場所に遊技者から視
認可能に設置されていればよい。
【0042】特別図柄作動口31は、遊技盤5の中央下
部に設けられている。特別図柄作動口31は常時開放さ
れており、遊技球Bを受け入れ可能とされている。特別
図柄作動口31への遊技球Bの入賞に伴ってここでは所
定数の景品球を払い出すように構成されていて入賞口と
しての機能を有するが、特別図柄作動口31への入賞に
よって必ずしも景品球を払い出す構成とする必要はな
く、同特別図柄作動口31へ入った遊技球Bを再び遊技
領域22へ戻したり、特別図柄作動口31をゲート構造
として遊技球Bが単に通過するような構成としてもよ
い。特別図柄作動口31への遊技球Bの入賞は、特別図
柄表示装置32の図柄変動開始条件となっており、特別
図柄作動口31は作動口としての機能を有する。
【0043】特別図柄表示装置32は、遊技盤5の中央
部分に同遊技盤5の裏側から嵌め込まれた状態で固定さ
れている。特別図柄表示装置32は、図柄が表示される
可変表示手段或いは図柄表示手段としての表示部41を
備えている。表示部41はこの実施の形態では液晶ディ
スプレイ(LCD)により構成されているが、CRT、
ドットマトリックス、LED、エレクトロルミネセン
ス、蛍光表示管、ドラム等の他の可変表示手段を用いて
もよい。表示部41に表示されている図柄は前記特別図
柄作動口31への遊技球Bの入賞を必要条件として変動
開始され、所定時間経過後或いは前記各停止スイッチ1
5,16,17の操作後に確定表示される。
【0044】特別図柄表示装置32には表示部41に隣
接して保留ランプ42が組み込まれている。ここで、前
記特別図柄表示装置32において前記変動開始された図
柄が確定される前に再度特別図柄作動口31へ遊技球B
が入賞した場合には、現在行われている変動表示の確定
後の変動表示に備えて保留される。ここでは保留最大回
数が4回に設定されている。前記保留ランプ42の数は
前記保留最大回数と同じである。保留ランプ42は、保
留1個毎に順次点灯し、その保留に対応した変動表示の
実行に伴い順次消灯するものであり、保留状態表示手段
としての機能を有する。なお、保留最大回数はこれに限
られるものではないし、保留を行わないようにして保留
ランプ42を省略してもよい。また、保留状態の表示を
前記表示部41などで兼用させてもよい。
【0045】特別役物33は、可変入賞装置或いは変動
入賞装置と位置付けることができ、遊技盤5の中央下部
に設けられている。特別役物33は、特別遊技状態発生
時に作動するものであり、この作動時に遊技者に多数の
景品球を獲得させるなどの有価価値を付与するものであ
る。特別役物33には遊技盤5の前面に開口される入賞
口としての大入賞口43が設けられている。大入賞口4
3への遊技球Bの入賞により入賞個数に応じた景品球の
払い出しが行われる。大入賞口43の前側、即ち入口側
には、開閉手段としてのシャッタ44が設けられてい
る。このシャッタ44は、大入賞口43の側部に設けら
れた駆動手段としての開閉用ソレノイド45により作動
して大入賞口43を開閉する。詳しくは、開閉用ソレノ
イド45が励磁状態にあるときシャッタ44が略水平に
傾いて大入賞口43が開放され、開閉用ソレノイド45
が非励磁状態となることによりシャッタ44が略垂直状
態となって大入賞口43が閉鎖される。従って、前記シ
ャッタ44は、遊技球Bを大入賞口43に受け入れ易く
する第1の状態と、受け入れ難く又は受け入れ不能とす
る第2の状態に切り換えられる切換手段としての機能を
有する。
【0046】大入賞口43の奥にはVゾーンと入賞ゾー
ンとが設けられている。そして、大入賞口43に入賞し
た遊技球Bは前記Vゾーン又は入賞ゾーンのいずれかに
導かれる。遊技球Bを前記両ゾーンの何れかに導くた
め、大入賞口43の奥にはシーソー46が設けられてい
る。大入賞口43に入賞した遊技球Bは、シーソー46
上を転がって、Vゾーン又は入賞ゾーンのいずれか一方
を通って図示しない入賞球処理装置の方へと導かれる。
このシーソー46は大入賞口43に隣接して設けられた
駆動手段としての傾動用ソレノイド47の駆動により傾
動する。傾動用ソレノイド47は通常は非励磁状態とな
っており、この状態においては遊技球BがVゾーンを通
過するようにシーソー46が傾けられている。また、傾
動用ソレノイド47が励磁状態となることによりシーソ
ー46は遊技球Bが入賞ゾーン側へ導かれるように傾
く。本実施の形態では、シャッタ44の開状態において
遊技球Bが1つでもVゾーンを通過した場合にはシーソ
ー46が入賞ゾーン側へ傾動される一方、シャッタ44
が閉じられたときシーソー46がVゾーン側へ傾動され
る。従って、前記シーソー46は、遊技球Bを複数の領
域(上記の例ではVゾーン及び入賞ゾーン)のうちいず
れかへ案内する案内手段としての機能と、案内される領
域を変更する変更手段としての機能とを有する。
【0047】普通図柄作動口34は、遊技盤5の左右両
側方に設けられている。普通図柄作動口34は常時開放
されており、ゲート構造をなしていて遊技球Bが入賞さ
れた後通過する構成とされているが、遊技球Bを受け入
れ可能として遊技球Bの入賞に伴って所定数の景品球を
払い出す構成にしてもよい。普通図柄作動口34への遊
技球Bの入賞は、普通図柄表示装置35の図柄変動開始
条件となっており、普通図柄作動口34は作動口として
の機能を有する。
【0048】普通図柄表示装置35は、特別図柄表示装
置32の上部に並設されている。普通図柄表示装置35
を特別図柄表示装置32に一体に組み付けていること
で、これらのパチンコ機1への組立の便宜が図られてい
る。普通図柄表示装置35は、図柄が表示される表示手
段としての普通図柄表示部51を備えている。普通図柄
表示部51はこの実施の形態では発光ダイオードよりな
る7セグメントによって構成されている。普通図柄表示
部51は複数の図柄を予め定めた順序で変動させた後に
停止させる等して普通確定図柄を表示するものであり、
例えば、「1」から「9」までの1桁の数字からなる図
柄を昇順に変動表示する。普通図柄表示部51は前記発
光ダイオードの他、LCD、CRT、ドットマトリック
ス、エレクトロルミネセンス、蛍光表示管、ドラム等の
表示手段を用いてもよい。また、前記表示部41におい
て兼用させてもよい。普通図柄表示部51に表示されて
いる図柄(上記の例では「1」から「9」までの数字)
は前記普通図柄作動口34への遊技球Bの入賞を必要条
件として変動開始された後に確定される。普通図柄表示
装置35には普通図柄表示部51に隣接して保留ランプ
52が組み込まれている。この保留ランプ52も前記保
留ランプ42と同様の保留状態表示手段としての機能を
有するが、上述の例と同様に保留機能をなくして保留ラ
ンプ52を省略したり、普通図柄表示部51や表示部4
1に兼用させてもよい。
【0049】普通役物36は、可変入賞装置或いは変動
入賞装置として位置付けることができ、遊技盤5の中央
下部に設けられている。普通役物36はここでは特別図
柄作動口31の入口部分に配置された開閉手段としての
一対の羽根53を備えている。この羽根53は互いに開
閉可能とされ、普通図柄表示部51の確定普通図柄が例
えば「7」といった予め定められている特定図柄である
場合に適宜開放される。この開放の態様としては、所定
時間(例えば数秒間)だけ開いた後閉鎖されたり、それ
を複数回繰り返すといった態様がある。羽根53の開放
は特別図柄作動口31への入賞確率を高めるものであ
り、更に言えば特別遊技状態を得る期待値を向上させ得
るものである。また、特別図柄作動口31への入賞時に
所定数の景品球を払い出すタイプのものである場合には
景品球の獲得数を増加させるものであるともいえる。従
って、普通役物36の作動、即ち羽根53の開閉は、遊
技者に通常時よりも大で特別遊技状態よりも小となる付
加価値を付与する付加価値付与手段としての機能を有す
る。ここでは羽根53を特別図柄作動口31に設けて同
作動口31を普通役物36の入賞口として兼用させた
が、特別図柄作動口31とは無関係に普通役物36を設
けてもよい。
【0050】なお、これら特別図柄作動口31、特別図
柄表示装置32、特別役物33、普通図柄作動口34、
普通図柄表示装置35、普通役物36等の遊技盤5にお
ける設置位置は上記のものに限られないし、単数、複数
のいずれであってもよい。また、普通図柄作動口34、
普通図柄表示装置35、普通役物36を省略した構成と
して実施してもよい。
【0051】前記遊技盤5には前記各図柄作動口31,
34とは別に所定数の景品球を払い出す条件を設定する
複数の普通入賞口が設けられている。また、前記遊技盤
5の遊技領域22には、遊技球Bの流下方向や速度等を
適宜調節するための複数の風車や多数の障害釘・誘導釘
等が設けられており、これら風車や釘は、パチンコ機1
に備えられた遊技領域22における遊技球Bの誘導手
段、方向調節手段、或いは速度調節手段と位置付けるこ
とができる。更に、この他にも、パチンコ機1の遊技領
域22の内外には、遊技効果を高めるための各種ランプ
や電飾部材が取付けられており、これらの電飾部材等
は、遊技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅
等)が変えられものであり、パチンコ機1に備えられた
電飾手段と位置付けることができる。
【0052】次に、前記特別図柄表示装置32における
表示部41の具体的構成について説明する。表示部41
には、図柄列或いは可変表示部を構成する3桁の特別図
柄列が変動表示される。なお、説明の便宜上、以下にお
いては、その配置位置に基づき、左図柄列、中図柄列、
右図柄列と称する。各図柄列には、それぞれ複数の識別
情報としての図柄が循環するようにして変動表示され
る。ここでは一例として、各図柄列に表示される図柄の
種類を「0」〜「9」の10個の数字を昇順に配列して
構成し、それらが循環するように変動表示される場合に
ついて説明するが、各図柄は数字に限らず模様、色、絵
等のように互いに識別可能であればよい。
【0053】そして、所定の有効ライン上(有効ライン
としては、5ライン構成や1ライン構成など各種態様が
可能である。)に、予め定められている図柄の組合せで
確定した場合(ここでは各確定図柄が一致している場
合)を大当り図柄として、特別遊技状態が発生するよう
になっている。即ち、有効ライン上で各確定図柄がそれ
ぞれ一致している場合を大当り図柄としている。
【0054】表示部41の図柄も、上述のとおり、特別
図柄作動口31への遊技球Bの入賞を必要条件として変
動開始されるが、変動開始当初は高速で変動される。そ
して、変動開始後、所定時間(例えば30秒)が経過す
ると各図柄列の図柄停止処理が行われるが、それより前
に前記各停止スイッチ15,16,17が操作される
と、その操作に起因して対応する図柄列の図柄が停止さ
れる。このようにして図柄が停止されて確定図柄が得ら
れるようになっている。なお、前記各停止スイッチ1
5,16,17の操作は、変動開始後、前記のように強
制的に図柄停止処理を行う時間(30秒)よりも大幅に
短い所定時間(例えば1秒)が経過するまでは、無効化
される。即ち、たとえ図柄変動から例えば0.5秒経過
してから各停止スイッチ15,16,17を操作したと
しても何ら停止処理は行われない。
【0055】ところで、前記表示部41にて前記確定図
柄として大当たり図柄が得られる前段階では、リーチ状
態を経る場合が多い。リーチ状態としては、上記のよう
に大当り状態である特別遊技状態を発生させるものの
他、最終的に確定された確定図柄が大当り図柄とはなら
ない外れリーチ状態となる場合も含まれる。いずれにし
ても、上記リーチ状態としては、大当り状態が発生する
期待値(大当り期待値)が異なるように設定された種々
のリーチパターンが設定されていることが好ましい。
【0056】パチンコ機1には遊技者の操作に応じて変
化する遊技状態を検出すべく、各種の検出スイッチやセ
ンサ等の検出手段が設けられている。例えば、特別図柄
作動口31に対応して設けられた特別図柄作動口用スイ
ッチ71、特別役物33に対応して設けられたVゾーン
用スイッチ72及びカウントスイッチ73、普通図柄作
動口34に対応して設けられた普通図柄作動口用スイッ
チ74等が挙げられる。特別図柄作動口用スイッチ71
は遊技球Bの特別図柄作動口31への入賞を検出し、V
ゾーン用スイッチ72は遊技球Bのラウンド継続のため
のVゾーンの通過を検出し、カウントスイッチ73は遊
技球Bの大入賞口43への入賞を検出する。その他、図
示しないが前記各停止スイッチ15,16,17の操作
状態を検出するリミットスイッチ等の検出スイッチ、前
記操作ハンドル13の操作状態を検出する操作検出スイ
ッチ、不正防止用の磁気センサ等の多数の検出手段が備
えられている。
【0057】前記各スイッチ71〜74等の検出手段の
検出結果に基づき特別役物33(ソレノイド45,4
7)、特別図柄表示装置32(表示部41、保留ランプ
42)、普通図柄表示装置35(普通図柄表示部51及
び保留ランプ52)、普通役物36(羽根53)等をそ
れぞれ駆動制御するために制御装置81が設けられてい
る。制御装置81には、前記各停止スイッチ15,1
6,17とも接続され、各停止スイッチ15,16,1
7からの各停止信号が入力される。即ち、各停止スイッ
チ15,16,17に関連して設けられたリミットスイ
ッチは、各停止スイッチ15,16,17の押圧時にオ
ンとなり押圧解除時にオフとなるものであり、オン時に
停止信号が発せられ、停止信号の出力が停止された時点
(押圧解除時点)を起点として当該停止スイッチ15,
16,17に起因する表示制御が実行される。図2では
制御装置81を模式的に示しているが、実際には遊技盤
5の裏面側に装着されている。
【0058】制御手段としての制御装置81は、記憶手
段としてのリードオンリメモリ(ROM)、主制御手段
としての中央処理装置(主制御用CPU)、記憶手段と
してのランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えてい
る。CPUはZ−80タイプのものであり、コマンドや
データの送受信は8本のデータ入出力ピンによって8ビ
ット単位(1バイト単位)で行われる。従って、1バイ
トを越えるデータ等は複数回の送受信処理によって実現
されることとなる。なお、Z−80系のCPU以外にも
68系CPU等の他の1バイト単位でデータ等を送受信
するタイプのものを使用してもよい。
【0059】また、表示部41の制御のための表示制御
手段たる表示制御装置(表示制御用CPU、ROM、R
AM等)は、前記主制御のための中央処理装置とは別
に、特別図柄表示装置32側に設けられている。即ち、
前記制御装置81は実際には単一のものではなく、複数
の制御装置からなる。表示制御用CPUもZ−80タイ
プのものであるが他のタイプのCPUを用いてもよい。
なお、主制御及び表示制御を同一のCPUで実現するよ
うにしてもよい。いずれにしても、本実施の形態では、
少なくとも主制御を司るCPUがZ80タイプという1
バイト単位での送受信を前提とした簡易なものを前提と
している。
【0060】ROMは所定の制御プログラムや初期デー
タを予め記憶している。特に、ROMにはパチンコ機1
の制御に用いられる各種カウンタからなるカウンタ群や
適宜のテーブル群が記憶されている。カウンタ群として
は、ラウンドカウンタ、保留カウンタ、入賞カウンタ等
の他、2ms間隔等の所定時間毎に更新される内部乱数
カウンタ、外れリーチ乱数カウンタ、大当たり図柄乱数
カウンタ、複数の図柄乱数カウンタ、リーチ種別決定カ
ウンタ及び停止形態決定カウンタ等が含まれている。前
記テーブル群には、前記カウンタ群に関連付けられた状
態で、各種確定図柄、図柄変動態様、リーチ態様、停止
形態等が予め記憶されている。
【0061】なお、ラウンドカウンタは、特別役物33
のラウンド回数をカウントするためのものであり、入賞
カウンタは大入賞口43への遊技球Bの入賞個数をカウ
ントスイッチ73の検出結果に基づいてカウントするた
めのものである。また、保留カウンタは特別図柄表示装
置32の変動表示の保留回数をカウントするためのもの
である。内部乱数カウンタは、特別図柄表示装置32の
表示部41で大当たり状態を発生させるか否かを決定す
るためのものである。また、外れリーチ乱数カウンタは
前記表示部41でリーチ状態を経るものの大当り状態を
発生させない外れリーチ状態時の表示を行うか否かを決
定するためのものである。さらに、大当たり図柄乱数カ
ウンタは前記表示部41での大当たり図柄を決定するた
めのものである。複数の図柄乱数カウンタは表示部41
の確定図柄を何にするかを決定するためのものであり、
リーチ状態を経ない外れ図柄と前記外れリーチ状態時の
外れリーチ図柄との決定の際に用いられる。リーチ種別
カウンタは前記表示部41で行われるリーチ(演出)の
種類を決定するものである。停止形態決定カウンタは表
示部41における各図柄列において、停止スイッチ1
5,16,17が有効に操作された場合(即ち図柄が強
制的に停止される所定時間の経過前に操作された場合)
の滑り等の停止形態を決定する際に用いられるものであ
る。以上のカウンタ群の他、普通図柄表示装置35に関
連する各種カウンタ等も用意されている。
【0062】主制御用CPUは、ROMの前記カウンタ
群やテーブル群を含む制御プログラム等に従って各種演
算処理を実行する。RAMには、主制御用CPUによる
演算結果、例えば前記ラウンドカウンタに基づく現在の
ラウンド数、前記保留カウンタに基づく現在の保留球
数、前記入賞カウンタに基づく大入賞口43への入賞球
数、前記内部乱数カウンタに基づく大当りフラグの値、
前記外れリーチ乱数カウンタに基づく外れリーチフラグ
の値、大当りフラグが立っている場合には前記大当り図
柄乱数カウンタに基づく大当り図柄、前記複数の図柄乱
数カウンタに基づく外れ図柄及び外れリーチ図柄、前記
リーチ種別決定カウンタに基づくリーチ種別、停止形態
決定カウンタに基づく変動停止形態等が一時的に記憶さ
れる。
【0063】前記表示部41に係る大当り状態、外れリ
ーチ状態、外れ状態、それら各状態時の確定図柄及びリ
ーチ種別等は、特別図柄作動口31に遊技球Bが入賞さ
れて特別図柄作動口用スイッチ71によって検出された
タイミング、或いはそのタイミングに相関のある所定の
タイミングによって導き出される。
【0064】さて、遊技者により操作ハンドル13が操
作されると、上受け皿8上の遊技球Bが前面板9に設け
られた打球自動供給装置へ順次供給され、その遊技球B
がモータ及び打球杆等を含む打球発射装置の弾発動作に
よって、誘導レール21に沿って遊技盤5の遊技領域2
2へと発射される。遊技領域22へ導かれた遊技球Bは
ランダムに落下していき、例えば普通図柄作動口34に
入賞する。この入賞は普通図柄作動用スイッチ74によ
って検出され、その検出結果が制御装置81に入力され
る。すると、制御装置81は普通図柄表示装置35の普
通図柄表示部51を変動表示させ、その後、図柄の変動
を停止させて普通確定図柄を表示させる。その表示結果
が特定図柄「7」である場合には、制御装置81は普通
役物36の羽根53を予め決められた態様で開放させ
る。これにより、特別図柄作動口31への遊技球Bの入
賞確率が高められる。一方、普通図柄表示部51の表示
結果が特定図柄「7」以外である場合には普通役物36
の羽根53は開放されないが、その場合でも入賞確率は
前記開放状態よりは低いものの特別図柄作動口31への
遊技球Bの入賞は可能である。なお、普通図柄表示部5
1の図柄確定前に再度普通図柄作動口34に遊技球Bが
入賞すると、保留状態として保留ランプ52が保留個数
分だけ点灯される。この点灯状態は、保留状態のものが
消化されるにつれて順次消灯される。
【0065】また、遊技領域22をランダムに落下して
いく遊技球Bが前記特定図柄作動口31に入賞される
と、この入賞は特別図柄作動口用スイッチ71によって
検出され、その検出結果が制御装置81に入力される。
すると、制御装置81は前記各乱数カウンタに基づい
て、大当り状態か否か、外れリーチ状態か否か、大当り
状態であれば大当り図柄は何か、外れリーチ状態であれ
ば外れリーチ図柄は何か、大当り状態でも外れリーチ状
態でもない外れ状態であれば外れ図柄は何か、大当り状
態又は外れリーチ状態であればリーチ種別は何か等の判
断を行う。その後、制御装置81は、特別図柄表示装置
32における表示部41の各図柄列を変動表示させ、そ
の後、所定時間が経過したこと、またはその経過前に各
停止スイッチ15,16,17が操作されたことに起因
して、図柄の変動を停止させて確定図柄を表示させる。
表示部41の図柄確定前に再度特別図柄作動口31に遊
技球Bが入賞すると、保留状態として保留ランプ42が
保留個数分だけ点灯される。この点灯状態は、保留状態
のものが消化されるにつれて順次消灯される。
【0066】表示部41の有効ライン上における確定図
柄が大当り状態を示す予め定められた特定図柄である場
合には、パチンコ機1において特別遊技状態が発生す
る。この特別遊技状態においては、制御装置81は特別
役物33を所定の態様で作動させる。即ち、まず最初に
開閉用ソレノイド45を駆動制御することによりシャッ
タ44を開放させる。そして、遊技球Bが1個でもVゾ
ーンを通過するとVゾーン用スイッチ72がそれを検出
して制御装置81に検出結果を入力する。すると、制御
装置81は傾動用ソレノイド47を駆動制御してシーソ
ー46を入賞ゾーン側へ傾動させ、それ以降大入賞口4
3に入賞された遊技球Bは全て入賞ゾーンへと導かれ
る。前記シャッタ44の開放状態は、カウントスイッチ
73により大入賞口43へ入賞された遊技球Bの数が所
定数(例えば10個)になるか開放時から所定時間(例
えば30秒)経過するまで行われ、その後閉鎖される。
このシャッター44の閉鎖時には再びシーソー46がV
ゾーン側へ傾動復帰される。以上のシャッタ44の開閉
動作が1ラウンドであり、ラウンド中における遊技球B
のVゾーン通過を必要条件として同様のラウンドが繰り
返される。一方、Vゾーン用スイッチ72によって遊技
球BのVゾーン通過が検出されない場合は当該ラウンド
で特別遊技状態が終了するように制御される。なお、ラ
ウンド数は例えば16ラウンドといった複数ラウンド備
えられているが、例えば1ラウンドで特別遊技状態を終
了するような制御が行われるようにしてもよい。このよ
うな特別遊技状態を消化することによって遊技者には多
数の景品球を獲得することができる。
【0067】さて、上述のとおり、制御装置81は、実
際には主制御側と表示制御側とで分離されており、表示
制御側は主制御側の指令やデータに基づいて動作され
る。勿論、表示制御側にも所定のデータは予め記憶され
ている。また、主制御側CPUも表示制御側CPUもZ
80系(又は68系)であり、8ビット(1バイト)単
位でデータやコマンドのやり取りが行われる。本実施の
形態では、図柄に関するデータ構成に特徴を有するの
で、その点について、図柄の滑り量制御を例に挙げて説
明する。
【0068】本実施の形態では、各停止スイッチ15,
16,17が操作されてから、各図柄列の図柄がその操
作された時点のまま停止する場合、1コマ滑った後に停
止する場合、2コマ滑った後に停止する場合、3コマ滑
った後に停止する場合、4コマ滑った後に停止する場合
の5パターンが停止態様として主制御側の記憶手段とし
てのRAMに用意されている。なお、滑りとは、例えば
図柄「1」のタイミングで停止スイッチ15,16,1
7が操作されても図柄「1」が通過してしまうことをい
い、1コマ滑りとは上記のように図柄「1」のタイミン
グで停止スイッチ15,16,17を操作した場合に図
柄「1」が通過して図柄「2」で停止する場合、2コマ
滑りとは図柄「1」「2」が通過して図柄「3」で停止
する場合をいう。3コマ滑り、4コマ滑り等も同様の考
えである。
【0069】このような滑りに関するデータは、左図柄
列に5種類(滑りなし、1コマ滑り、2コマ滑り、3コ
マ滑り、4コマ滑り)、中図柄列に5種類、右図柄列に
5種類必要である。この場合、従来のようにビット単位
で割り振りを行うと、1バイトに納めることができなく
なる。
【0070】この点、本実施の形態では、各5種類のデ
ータが必要であるから、各データをまとめて5進数と仮
定して圧縮データを作成している。即ち、データ構成を
「(右図柄列のデータ)×25+(中図柄列のデータ)
×5+(左図柄列のデータ)」とする。この場合、各図
柄列のデータが各々5種類であるため、データ全体とし
ては5×5×5=125の組合せパターンが存在する
が、これは1バイトで表現できる最大値である255以
内となる。その結果、各図柄列毎に5種類もデータが存
在するにもかかわらず、全図柄列についての全ての滑り
データを1バイト内に収めることができる。
【0071】そのため、主制御側のCPUがRAMから
読み出したり、主制御側のCPUから表示制御側のCP
Uへ送信される滑りデータは1バイト内に収められた1
度の送信処理のみで完了することができる。また、デー
タ容量も小さくなり、特に記憶領域が限られている遊技
機にあっては有効なものとなる。
【0072】一方、圧縮データとされた状態における滑
りデータは、いわば5進数で表現されたものであるた
め、そのままではデータの意味を把握することができな
い。そこで、受信されたデータは主制御側CPU或いは
表示制御側CPUで所定の解凍処理をする必要がある。
【0073】具体的には、受信データを「25」(=5
×5)で除算して得られた商が右図柄列の滑りデータで
あるとし、その除算して得られた余りを「5」で除算し
て得られた商が中図柄列の滑りデータであるとし、更に
その余りを左図柄列の滑りデータとして把握することが
できる。
【0074】このような処理を経て、主制御側CPU或
いは表示制御側CPUは各図柄列の滑りデータを解凍デ
ータとして把握することができる。
【0075】なお、以上の説明では、各図柄列について
5種類の滑りデータを保有している場合について説明し
たが、6種類の場合でも同様に「(右図柄列のデータ)
×36+(中図柄列のデータ)×6+(左図柄列のデー
タ)」としてデータ構成し、受信側では「36」で除算
し次いでその余りを「6」で除算することで、同様の効
果が得られる。勿論、この場合も6×6×6=216の
組合せパターンとなるため、1バイト内に収められる。
【0076】また、全ての図柄列において、データの種
類数が同一である必要もない。例えば、左図柄列に6種
類、中図柄列に8種類、右図柄列に4種類のデータとし
た場合であっても、データ構成として、「(右図柄列の
データ)×48+(中図柄列のデータ)×6+(左図柄
列のデータ)」とすればよい。また、受信側では、受信
データを「48」で除算して得られた商が右図柄列の滑
りデータであるとし、その除算して得られた余りを
「6」で除算して得られた商が中図柄列の滑りデータで
あるとし、更にその余りを左図柄列の滑りデータとして
把握することができる。
【0077】このように、本実施の形態によれば、3つ
の図柄列について、各図柄列が5種類以上のデータをも
つ場合においても、3つの図柄列の全てのデータを1バ
イト内に収めることができ、データ容量の無駄が低減さ
れるとともに、送信回数も低減される利点がある。な
お、1バイト以内におさまる条件としては、各図柄列の
データ種類の数を乗算したときの得られる値が255以
下であればよい。
【0078】以上説明した実施の形態の他、以下に説明
する実施の形態とすることも可能である。
【0079】(a)「遊技に際して第1条件を満たした
とき、少なくとも特別遊技状態終了後に第2条件が成立
するまでの間、遊技者に付加価値を付与し得る特殊状態
を継続させるようにした遊技機。」ここでいう特殊状態
とは、例えば確率変動モード(確変モード)を備えた遊
技機においてその確変モードに突入した状態を指す。こ
の確変モードとしては、(1)普通図柄表示部51に
「7」といった特定図柄が確定図柄として表示される確
率を通常時に比べて高めて普通役物36が作動する機会
を増やすこと、(2)普通図柄表示部51における各回
の図柄確定までの変動時間を短くすることで普通役物3
6が作動する機会を増やすこと、(3)普通役物36に
よる開放時間の総計を長くして遊技球Bの入賞確率を高
めること、(4)特別図柄表示装置32の表示部41の
図柄変動時間を短くすること、(5)大当たり期待値が
通常モードに比べて高くなること、等が挙げられる。確
変モードとは、通常、少なくとも上記(5)を備えたも
のを指すが、ここでは所謂時間短縮モード(時短モー
ド)等も確変モードの概念の一つとみなし、上記(1)
乃至(5)のうち1つ或いは複数の組合せのどの形態を
用いてもよい。ここで、前記第1の条件としては、例え
ば特別図柄表示装置32における表示部41の確定図柄
が大当り図柄のうちから予め定められた所定図柄である
場合を条件としたり、別の表示或いは報知があったとき
を条件としたり、特別遊技状態の発生のみを条件として
もよい。前記第2の条件としては、例えば特別図柄表示
装置32における表示部41の確定図柄が大当り図柄の
うちから予め定められた所定図柄である場合を条件とし
たり、別の表示或いは報知があったときを条件とした
り、次回或いは予め定めた複数回の特別遊技状態の発生
のみを条件としたり、表示部41の変動回数が所定回数
となるまでを条件としたり、所定の入賞口へ遊技球Bが
入賞するまでを条件としたり、例えば特別確定図柄が予
め定められた所定図柄となるまでを条件としたり、リー
チ状態が1回又は予め定められた複数回発生するまでを
条件としてもよい。勿論、第1の条件や第2の条件とし
て、以上説明したような複数の条件を組み合わせたもの
としてもよいし、他の条件を設定しておいてもよい。上
記確変モードへの突入率や継続率などは適宜設定すれば
よいが、偶発的要因を強調するためには乱数取得によっ
て所定確率にてランダムに確変モードへの突入又は継続
が行われるようにしておくことが好ましい。また、上記
確変モード突入後にはいわゆるリミッタ制御されるもの
として所定回数の特別遊技状態が発生した後には強制的
に通常モードに復帰されるようにすることが、遊技者に
とっての射幸心を抑制するために好ましい制御態様であ
る。
【0080】(b)「普通図柄表示部51又は表示部4
1において、確定図柄となるまでの図柄変動態様を複数
種設定した遊技機。」この場合、例えば、各表示部位5
1,41での図柄の変動は、単純に切り換え表示するこ
ととしたり、軸を中心にして回転変動表示することとし
たり、図柄をズームアップさせながら切換表示すること
としたり、図柄を潰れ又は伸長変形させながら切換表示
することとしたり、一旦停止されたように見える図柄に
ついて再変動処理を行うようにすることとする等の各種
の図柄変動態様のうちから複数種を適宜選定すればよ
い。
【0081】(c)乱数取得に関するカウンタ(内部乱
数カウンタ、外れリーチ乱数カウンタ、大当たり図柄乱
数カウンタ、複数の図柄乱数カウンタ、リーチ種別決定
カウンタ、停止形態決定カウンタ等)を適宜変更しても
よい。例えば、1つの乱数カウンタを用い、その値に基
づき大当たり状態、外れリーチ状態等を決定してもよ
い。
【0082】(d)上記実施の形態とは異なるタイプの
パチンコ機等として実施してもよい。例えば、一度大当
たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)
大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高めら
れるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物
と称される)として実施してもよい。また、大当り図柄
が表示された後に所定の領域に遊技球Bを入賞させるこ
とを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機とし
て実施してもよい。また、パチンコ機以外にも、アレパ
チ、雀球、スロットマシン等の各種遊技機として実施す
ることも可能である。
【0083】また、パチンコ機とスロットマシンとが融
合した遊技機としてもよい。その具体例としては、複数
の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表
示する可変表示手段を備えており、遊技球打出用のハン
ドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定
の操作(ボタン操作)に基づく、所定量の遊技球の投入
の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が
開始され、例えばストップボタンの操作に起因して或い
は所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、
その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であるこ
とを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生
させられ、遊技者には、下部の受皿に多量の遊技球が払
い出されるものである。
【0084】(e)上記(d)に関連してスロットマシ
ンに関する実施の形態につき簡単に説明する。スロット
マシンは、例えばコインを投入(概念的には投資価値を
入力)して有効ラインを決定させた状態で始動操作手段
としての操作レバーを操作することにより図柄が変動開
始し、停止操作手段としての停止スイッチを操作するこ
とにより図柄の変動が停止されて確定される周知のもの
である。従って、スロットマシンの基本概念としては、
例えば、「複数の図柄からなる図柄列を可変表示した後
に確定図柄を表示する図柄表示手段を備え、(コイン投
入等の投資価値の入力後における)始動操作手段(例え
ば操作レバー)の操作に起因して図柄変動が開始され、
停止操作手段(例えば停止スイッチ)の操作に起因して
或いは所定時間経過することにより図柄変動が停止さ
れ、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要
条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特
別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」等とな
る。
【0085】ただし、スロットマシンでは、コインを投
入する等の投資価値の入力毎に図柄の変動から停止まで
の1ゲームが可能となるものであり、パチンコ機におけ
る次回までの保留という概念とは異なる。従って、上述
のように停止スイッチが操作されたにもかかわらず即座
に図柄変動が停止することなく所定の特殊な演出が行わ
れている場合には、前記コインを投入する等の投資価値
の入力といった次回の準備操作を無効或いは禁止するこ
とが好ましい。この無効或いは禁止は、図柄変動の停止
・確定後に解除すればよい。
【0086】(f)「表示部41又は/及び普通図柄表
示部51における図柄変動の保留数が最大保留個数であ
るとき又はそれに近づいたとき、表示部41又は/及び
普通図柄表示部51における図柄変動開始から確定まで
の時間(又は/及び図柄確定から次回の図柄変動開始ま
での時間)を短くすること。」このように構成すれば、
例えば特別図柄作動口31に遊技球Bが入賞する等のよ
うに図柄変動開始条件を満たした状態が無効にされる可
能性が低くなる。
【0087】(g)「表示部41の確定図柄が得られる
までの変動態様に応じて特別遊技状態が付与される期待
値が異なること。」このように構成すれば、図柄変動態
様に一層興味が注がれ、遊技に厚みが増す。このような
遊技を可能とするものとしては、例えば、図柄の揺動が
行われた場合にはそれ以外の場合よりも大当り期待値が
高くなるように制御したり、或いは、再変動が行われた
場合の方が大当り期待値が高くなるように制御すること
が考えられる。
【0088】(h)特別遊技状態発生時には特別役物3
3が作動して大入賞口43が開放される構成したが、そ
れに代えて、又はそれに加えて、連動式チューリップ等
の他の手段によって遊技者に有価価値を付与すること。
【0089】(i)表示部41の各図柄列の組合せであ
る有効ラインは直線的なものに限らず、各図柄を非直線
的に結ぶラインとしてもよく、それら直線的な有効ライ
ンと非直線的な有効ラインとが混在するものであっても
よい。
【0090】(j)各表示系の表示色を、モード(例え
ば、通常モードと確変モード)の相違や大当り期待値の
相違に応じて適宜切換制御して実施すること。例えば、
大当り期待値が大きくする場合等に、図柄を緑色から赤
色に切り換えるように制御することなどが挙げられる。
このような色の切換は、遊技状態が通常とは異なる状態
であることを遊技者に明確にする、大当り期待値が大き
くなったことを遊技者に明示する等の効果をもたらす。
ここから導き出される技術思想としては、「図柄表示色
を遊技状態に応じて切換表示すること。」、「図柄表示
色をモードに応じて切換表示すること。」、「図柄表示
色を大当り期待値の相違に応じて切換表示すること。」
などがある。
【0091】(k)表示部41における上述の図柄の揺
動や再変動などの特殊な演出が所定回連続して表示され
ると、その表示自体が大当り期待値が高まったことを示
すようにしておくこと。ここから導き出される技術思想
としては、「表示部41における図柄停止態様が予め定
めた規則性をもって行われたとき、その規則的な停止態
様は特別遊技状態の発生期待値が高められていることと
相関を有すること。」がある。
【0092】(l)表示部41における特殊な演出とし
て、揺動や再変動などの他、あらゆる演出が考えられ
る。例えば、リーチ状態或いは特別遊技状態となる前段
階において、変動中の図柄を停止スイッチ15,16,
17の操作に起因してコマ送り動作するように表示した
り、図柄の変動速度を変化させたり、図柄の変動方向を
逆転させたりすること等が挙げられる。勿論、これらは
単なる一例に過ぎない。
【0093】(m)表示部41における特殊な演出とし
て、有効ライン上にリーチ図柄が得られるか否か、大当
り図柄が得られるか否か、といった特別遊技状態に関連
したものについて例示したが、所謂小当り、シングルボ
ーナス、レギュラーボーナス等と称されるような特別遊
技状態よりも遊技者に与える利益状態が低いものについ
ても、上述のような特殊な演出が可能である。このよう
な必ずしも大当り状態といった特別遊技状態以外の遊技
者に有利な状態を含む場合の概念としては、「図柄の確
定時に、その図柄の種類によって、遊技者に対して与え
得る利益状態が互いに異なる複数の有利状態が存在する
遊技機」となる。そして、この場合、有利状態の相違に
よって、上記特殊な演出の出現率が異なるように設定し
たり、演出内容が異なるように設定することが可能であ
る。
【0094】(n)1バイトに収めるデータ構成の例と
して、図柄の滑りデータについて説明したが、所定のリ
ーチ演出や予告演出など、他のデータ構成として実施し
てもよい。また、特にスロットマシンにおいてみられる
ように、有効ラインが複数種(例えば5ライン)ある場
合には、どのライン上に図柄を停止させるように制御す
るかという観点でのデータを上記実施例の圧縮データと
して用意しておいてもよく、この場合、7ライン等の多
数ラインが設定されたスロットマシンにあっては非常に
有効なものとなる。
【0095】
【発明の効果】以上のとおり、この発明によれば、デー
タをビット単位で振り分ける方式に代わる方式を採用す
ることでデータ容量の無駄を低減するとともにデータ送
信回数の低減も図ることができる遊技機を得ることがで
きるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視
図。
【図2】パチンコ機の遊技盤を中心として一部を模式的
に示した正面図。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ機、15〜17…操作手段
或いは個別停止用操作手段としての左停止スイッチ,中
停止スイッチ及び右停止スイッチ、31…特別図柄作動
口、32…特別図柄表示装置、33…特別遊技状態発生
手段の一部を構成する特別役物、41…可変表示手段と
しての表示部、43…大入賞口、81…制御手段(主制
御手段,表示制御手段)を構成するとともに特別遊技状
態発生手段の一部を構成する制御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の可変表示部を含み該各可変表示部
    に複数の識別情報を可変表示した後に停止表示する可変
    表示手段と、可変表示手段を制御する制御手段と、可変
    表示手段を制御するための情報データを記憶した記憶手
    段と、を備えた遊技機において、 前記制御手段は1バイトを1送受信単位として情報デー
    タを送受信処理する構成とし、前記記憶手段には前記複
    数全ての可変表示部に関する情報を1バイト内におさめ
    られた圧縮データとして保有させ、前記制御手段が記憶
    手段から読み出した1バイト単位の情報データを解凍処
    理して取り出すようにしたことを特徴とする遊技機。
JP2000316397A 2000-10-17 2000-10-17 遊技機 Expired - Fee Related JP4678086B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000316397A JP4678086B2 (ja) 2000-10-17 2000-10-17 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000316397A JP4678086B2 (ja) 2000-10-17 2000-10-17 遊技機

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002119697A true JP2002119697A (ja) 2002-04-23
JP2002119697A5 JP2002119697A5 (ja) 2007-11-29
JP4678086B2 JP4678086B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=18795352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000316397A Expired - Fee Related JP4678086B2 (ja) 2000-10-17 2000-10-17 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4678086B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006174863A (ja) * 2004-12-20 2006-07-06 Heiwa Corp 遊技機
JP2007325694A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Kita Denshi Corp 遊技機、データ管理方法及びデータ管理プログラム
JP2013102856A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2020073026A (ja) * 2020-02-04 2020-05-14 株式会社三洋物産 遊技機

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05161759A (ja) * 1991-12-13 1993-06-29 J T:Kk 遊技装置
JPH08196733A (ja) * 1995-01-24 1996-08-06 Sophia Co Ltd 情報表示装置
JPH08229223A (ja) * 1995-02-28 1996-09-10 Sankyo Kk 弾球遊技機
JPH1015209A (ja) * 1996-07-05 1998-01-20 Micro Syst:Kk 記録担体の不正監視方法及び装置
JPH10192483A (ja) * 1997-01-10 1998-07-28 Amtex Kk 通信パチンコゲーム機
JP2000167204A (ja) * 1998-12-09 2000-06-20 Daiman:Kk 遊技機の制御装置
JP2000202101A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Sankyo Kk 遊技機
JP2000244493A (ja) * 1999-02-18 2000-09-08 Mitsubishi Electric Corp ネットワーク管理装置
JP2000271283A (ja) * 1999-01-19 2000-10-03 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2001269457A (ja) * 2000-03-27 2001-10-02 Fuji Shoji:Kk 遊技機

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05161759A (ja) * 1991-12-13 1993-06-29 J T:Kk 遊技装置
JPH08196733A (ja) * 1995-01-24 1996-08-06 Sophia Co Ltd 情報表示装置
JPH08229223A (ja) * 1995-02-28 1996-09-10 Sankyo Kk 弾球遊技機
JPH1015209A (ja) * 1996-07-05 1998-01-20 Micro Syst:Kk 記録担体の不正監視方法及び装置
JPH10192483A (ja) * 1997-01-10 1998-07-28 Amtex Kk 通信パチンコゲーム機
JP2000167204A (ja) * 1998-12-09 2000-06-20 Daiman:Kk 遊技機の制御装置
JP2000202101A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Sankyo Kk 遊技機
JP2000271283A (ja) * 1999-01-19 2000-10-03 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2000244493A (ja) * 1999-02-18 2000-09-08 Mitsubishi Electric Corp ネットワーク管理装置
JP2001269457A (ja) * 2000-03-27 2001-10-02 Fuji Shoji:Kk 遊技機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006174863A (ja) * 2004-12-20 2006-07-06 Heiwa Corp 遊技機
JP2007325694A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Kita Denshi Corp 遊技機、データ管理方法及びデータ管理プログラム
JP2013102856A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2020073026A (ja) * 2020-02-04 2020-05-14 株式会社三洋物産 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4678086B2 (ja) 2011-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5552186B2 (ja) 弾球遊技機
JP4943028B2 (ja) 遊技機
JP4432140B2 (ja) 遊技機
JP2007029262A (ja) パチンコ遊技機
JP2001000655A (ja) 遊技機
JP2000233044A (ja) 遊技機
JP2005006823A (ja) 弾球遊技機
JP2002172222A (ja) 弾球遊技機
JP2006334022A (ja) 遊技機
JP2008246038A (ja) パチンコ遊技機
JP2000176103A (ja) 遊技機
JP2000254290A (ja) 遊技機
JP2002119697A (ja) 遊技機
JP2000325596A (ja) 遊技機
JP2000217994A (ja) 遊技機
JP4943027B2 (ja) 遊技機
JP2002346135A (ja) 遊技機
JP2020178999A (ja) 遊技機
JP7495753B2 (ja) 遊技機
JP4101343B2 (ja) 遊技機
JP2000197737A (ja) 遊技機
JP7141268B2 (ja) スロットマシン
JP7166816B2 (ja) スロットマシン
JP2023102211A (ja) 遊技機
JP2023102216A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071016

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4678086

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees