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JP2002114670A - 抗菌性皮膚外用剤 - Google Patents

抗菌性皮膚外用剤

Info

Publication number
JP2002114670A
JP2002114670A JP2000302253A JP2000302253A JP2002114670A JP 2002114670 A JP2002114670 A JP 2002114670A JP 2000302253 A JP2000302253 A JP 2000302253A JP 2000302253 A JP2000302253 A JP 2000302253A JP 2002114670 A JP2002114670 A JP 2002114670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hinokitiol
acid
derivatives
undecylenic acid
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000302253A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Okabe
二郎 岡部
Michiru Kawayama
みちる 川山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noevir Co Ltd filed Critical Noevir Co Ltd
Priority to JP2000302253A priority Critical patent/JP2002114670A/ja
Publication of JP2002114670A publication Critical patent/JP2002114670A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cosmetics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白癬菌,アクネ菌,フケ菌等に対し優れた抗
菌性を有し、かつ低刺激性の皮膚外用剤を得る。 【解決手段】 皮膚外用剤に感光素201号(ピオニ
ン)と、ウンデシレン酸,その塩及び誘導体、並びにヒ
ノキチオール,その塩及び誘導体より成る群から選ばれ
る1種または2種以上を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた抗菌性を有
し、皮膚に対する刺激性の低い皮膚外用剤に関する。更
に詳しくは、感光素201号(ピオニン)と、ウンデシ
レン酸,その塩及び誘導体、並びにヒノキチオール,そ
の塩及び誘導体より成る群から選ばれる1種又は2種以
上を配合して成る、抗菌性の高い低刺激性の皮膚外用剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚表面の細菌類や真菌類等の殺菌,静
菌を目的とする抗菌剤は、化粧品,医薬部外品,医薬品
の分野で、薬用固形もしくは液状石鹸,水虫薬,ニキビ
防止剤,フケ防止剤,制汗剤,手指消毒剤等として、広
く使用されている。
【0003】ここで、水虫は白癬菌(トリコフィトン・
メンタグロフィテス,Trichophytonmentagrophytes)の
感染により、また、ニキビは皮脂腺に存在するアクネ菌
(プロピオニバクテリウム・アクネス,Propionibacter
ium acnes)の、フケは頭皮に存在するフケ菌(ピチロ
スポルム・オバル,Pityrosporum ovale)の増殖が一因
となり誘発されることが知られている。従って、白癬菌
やアクネ菌,フケ菌を効率的に殺菌することができれ
ば、水虫やニキビ,フケを効果的に予防することができ
る。
【0004】しかしながら、イオウ、感光素201号、
ウンデシレン酸、ヒノキチオール及びベルベリン等の抗
菌成分は、上記の細菌や真菌類に対し試験管内では極め
て高い抗菌力を発揮するものの、実際にクリーム,軟膏
等の皮膚外用剤に皮膚刺激を生じない程度の量を配合し
て治療に用いても、期待した抗菌性が得られず、治療効
果を発揮しないものがほとんどであった。逆に、充分な
抗菌性を得ようとすると皮膚刺激が生じ、敏感な肌の
人、水虫やニキビ等により疾患や炎症を有している人等
においては、皮膚刺激による炎症や手荒れが生じやすい
という欠点を有していた。そこで、皮膚に対してより刺
激が少なく、かつ充分な抗菌作用を有する抗菌剤の開発
が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、白癬菌,アクネ菌,フケ菌等の細菌及び真菌に対す
る抗菌活性に優れ、これら細菌及び真菌によって生じる
水虫,ニキビ,フケ及びこれらに起因する炎症の発生を
防止することのできる、安全性が高く、刺激の少ない抗
菌性の皮膚外用剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべく
種々検討を行った結果、感光素201号(ピオニン)
と、ウンデシレン酸,その塩及び誘導体、並びにヒノキ
チオール,その塩及び誘導体より成る群から選ばれる1
種又は2種以上を併用して成る皮膚外用剤の使用によ
り、白癬菌,アクネ菌,フケ菌等の細菌もしくは真菌に
対する抗菌活性が相乗的に増強され、これらを起因菌と
した表在性皮膚感染症等が速やかに改善されることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、感光素201号と、ウ
ンデシレン酸,その塩及び誘導体、並びにヒノキチオー
ル、その塩及び誘導体より成る群から選ばれる1種又は
2種以上を配合して成る、優れた抗菌性を有し、皮膚に
対する刺激性の低い皮膚外用剤を得るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、感光素201号(ピオ
ニン)と、ウンデシレン酸,その塩及び誘導体、並びに
ヒノキチオール,その塩及び誘導体より成る群から選ば
れる1種又は2種以上を配合する皮膚外用剤である。
【0009】本発明で用いるウンデシレン酸の塩及び誘
導体としては、例えば、ウンデシレン酸ナトリウム,ウ
ンデシレン酸カリウム,ウンデシレン酸マグネシウム,
ウンデシレン酸カルシウム,ウンデシレン酸亜鉛等のウ
ンデシレン酸石けん、ウンデシレン酸メチル,ウンデシ
レン酸エチル,ウンデシレン酸プロピル,ウンデシレン
酸イソプロピル,ウンデシレン酸ブチル,ウンデシレン
酸ペンチル,ウンデシレン酸ヘキシル,ウンデシレン酸
ヘプチル,ウンデシレン酸オクチル,ウンデシレン酸ベ
ンジル,ウンデシレン酸アリル等のウンデシレン酸アル
キル又はアルケニルもしくはアリールエステル、グリセ
リンモノウンデシレン酸エステル,グリセリンジウンデ
シレン酸エステル,モノウンデシレン酸エチレングリコ
ール,モノウンデシレン酸プロピレングリコール,ジウ
ンデシレン酸エチレングリコール,ジウンデシレン酸プ
ロピレングリコール,ソルビタンウンデシレン酸エステ
ル,トレハロースウンデシレン酸エステル,ジグリセリ
ンウンデシレン酸エステル,ポリグリセリンウンデシレ
ン酸エステル,ショ糖ウンデシレン酸エステル,ポリエ
チレングリコールウンデシレン酸エステル,ポリプロピ
レングリコールウンデシレン酸エステル等のウンデシレ
ン酸多価アルコールエステル、ウンデシレン酸モノエタ
ノールアマイド,ウンデシレン酸ジエタノールアマイ
ド,ウンデシレン酸トリエタノールアマイド,ウンデシ
レン酸アミノエチルエタノールアマイド等のウンデシレ
ン酸アルカノールアマイド、ウンデシレン酸アマイド,
ビス-ウンデシレン酸アマイド,ウンデシレン酸-N-メ
チルアマイド,ウンデシレン酸-N-エチルアマイド等の
ウンデシレン酸(アルキル)アマイド、ビス-ウンデシ
レン酸エチレンジアマイド,ビス-ウンデシレン酸プロ
ピレンジアマイド,ビス-ウンデシレン酸ジエチレント
リアマイド等のウンデシレン酸ポリアルキレンポリアマ
イド、ウンデシレン酸ネオマイシン等が挙げられる。
【0010】本発明において用いるヒノキチオールの塩
及び誘導体としては、ヒノキチオールナトリウム塩,ヒ
ノキチオールカリウム塩,ヒノキチオールマグネシウム
塩,ヒノキチオールカルシウム塩,ヒノキチオール亜鉛
錯体,ヒノキチオール銅錯体,ヒノキチオールアンモニ
ウム塩,ヒノキチオール-2-アミノ-2-エチル-1,3-プ
ロパンジオール塩,ヒノキチオールトリエタノールアミ
ン塩,ヒノキチオールリジン塩,ヒノキチオールアルギ
ニン塩,ヒノキチオールヒスチジン塩,ヒノキチオール
ピペリジン塩,ヒノキチオールピペラジン塩,ヒノキチ
オールモルフィリン塩,アセチルヒノキチオール等が挙
げられる。
【0011】ここで、感光素201号(ピオニン)に、
ウンデシレン酸,その塩及び誘導体から選ばれる1種又
は2種以上と、ヒノキチオール,その塩及び誘導体から
選ばれる1種又は2種以上を併用して配合して成る皮膚
外用剤においては、感光素201号とウンデシレン酸
(塩または誘導体)、もしくは感光素201号とヒノキ
チオール(塩または誘導体)との組み合わせから成る皮
膚外用剤と比較して、抗菌力が更に向上した。
【0012】感光素201号の配合量は、0.0000
1〜0.1重量%が好ましく、更に好ましくは0.00
01〜0.01重量%である。
【0013】ウンデシレン酸,その塩,その誘導体の配
合量は、0.01〜5重量%が好ましく、更に好ましく
は0.1〜1.0重量%である。
【0014】ヒノキチオール,その塩,その誘導体の配
合量は、0.00001〜0.05重量%が好ましく、
更に好ましくは0.00005〜0.01重量%であ
る。
【0015】本発明における皮膚外用剤には、通常医薬
品,医薬部外品,皮膚化粧料に配合される各種成分、例
えば、アボカド油,パーム油,ピーナッツ油,コメヌカ
油,ホホバ油,オレンジラフィー油,マカデミアナッツ
油,スクワラン,月見草油,セサミ油,サンフラワー
油,サフラワー油,キャローラ油,カルナウバワック
ス,パラフィンワックス,ラノリン,リンゴ酸ジイソス
テアリル,イソステアリルアルコール,流動パラフィン
等の油分、グリセリン,ジグリセリン,ポリグリセリ
ン,ソルビット,ポリエチレングリコール,1,3-ブチレ
ングリコール,コラーゲン,ヒアルロン酸等の保湿剤、
ビタミンA油,レチノール,酢酸レチノール等のビタミ
ンA類、リボフラビン,酪酸リボフラビン等のビタミン
2類、塩酸ピリドキシン等のビタミンB6類、L-アスコ
ルビン酸,L-アスコルビルリン酸マグネシウム,L-アス
コルビン酸ナトリウム等のビタミンC類、パントテン酸
カルシウム,D-パントテニルアルコール,パントテニル
エチルエーテル,アセチルパントテニルエチルエーテル
等のパントテン酸類、エルゴカルシフェロール,コレカ
ルシフェロール等のビタミンD類、ニコチン酸,ニコチ
ン酸アマイド,ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、
α-トコフェロール,酢酸トコフェロール等のビタミン
E類、ビタミンP、ビオチンといったビタミン類、2-ヒ
ドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン,2-ヒドロキシ-4-
メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸,2-ヒドロキシ-
4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸ナトリウム等
のベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸,パラア
ミノ安息香酸エチル,パラジメチルアミノ安息香酸オク
チル等のパラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮
酸-2-エチルヘキシル,ジパラメトキシ桂皮酸モノ-2-エ
チルヘキサン酸グリセリル等のメトキシ桂皮酸誘導体
類、サリチル酸オクチル,サリチル酸ミリスチル等のサ
リチル酸誘導体、ウロカニン酸,4-tert-ブチル-4'-メ
トキシジベンゾイルメタン,2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾールといった紫外線吸収
剤、グァーガム,ローカストビーンガム,カラギーナ
ン,クインスシード,ペクチン,マンナン等の植物系天
然多糖類、キサンタンガム,デキストラン,カードラン
等の微生物系天然多糖類、ゼラチン,カゼイン,アルブ
ミン等の動物系高分子、メチルセルロース,エチルセル
ロース,ヒドロキシエチルセルロース,ヒドロキシプロ
ピルセルロース,カルボキシメチルセルロース等のセル
ロース系半合成高分子、可溶性デンプン,カルボキシメ
チルデンプン,メチルデンプン等のデンプン系半合成高
分子、アルギン酸プロピレングリコールエステル,アル
ギン酸塩等のアルギン酸系半合成高分子、ポリビニルア
ルコール,ポリビニルピロリドン,カルボキシビニルポ
リマー,ポリアクリル酸ナトリウム,ポリエチレンオキ
サイド等の合成高分子、ベントナイト,ラポナイト,コ
ロイダルアルミナ等の無機物系高分子といった水溶性高
分子、ジブチルヒドロキシトルエン,ブチルヒドロキシ
アニソール,没食子酸エステル等の酸化防止剤、高級脂
肪酸石けん,アルキル硫酸エステル塩,ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸塩,アシルメチルタウリン
塩,アルキルエーテルリン酸エステル塩,アシルアミノ
酸塩等のアニオン界面活性剤、塩化アルキルトリメチル
アンモニウム,塩化ジアルキルジメチルアンモニウム,
塩化ベンザルコニウム等のカチオン界面活性剤、アルキ
ルジメチルアミノ酢酸ベタイン,アルキルアマイドジメ
チルアミノ酢酸ベタイン,2-アルキル-N-カルボキシメ
チル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインな
どの両性界面活性剤、ポリオキシエチレン型ノニオン界
面活性剤、アルコールエステル型ノニオン界面活性剤と
いった界面活性剤、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム
塩,ポリリン酸ナトリウム,メタリン酸ナトリウム,コ
ハク酸,グルコン酸等の金属イオン封鎖剤、胎盤抽出
物,ソウハクヒエキス,グルタチオン,ハイドロキノン
配糖体等のハイドロキノン及びその誘導体類といった美
白剤、グリチルリチン酸,グリチルレチン酸,アラント
イン,アズレン,ヒドロコルチゾン,ε-アミノカプロ
ン酸等の抗炎症剤、酸化亜鉛,アラントインヒドロキシ
アルミニウム,塩化アルミニウム,タンニン酸,クエン
酸,乳酸等の収れん剤、メントール,カンフル等の清涼
化剤、塩酸ジフェンヒドラミン,マレイン酸クロルフェ
ニラミン等の抗ヒスタミン剤、エストラジオール,エス
トロン,エチニルエストラジオール等の皮脂抑制剤、サ
リチル酸,レゾルシン等の角質剥離・溶解剤等を配合す
ることができる。
【0016】
【実施例】更に本発明について、実施例により詳細に説
明する。
【0017】以下に本発明の実施例の処方を示す。
【0018】 実施例1 皮膚用ゲル剤 (1)精製水 89.9985(重量%) (2)カルボキシビニルポリマー 0.5 (3)ジプロピレングリコール 8.0 (4)感光素201号 0.001 (5)モノウンデシレン酸グリセリル 0.5 (6)ヒノキチオール 0.0005 (7)水酸化カリウム(10重量%水溶液) 1.0 製法:(1)に(2)及び(3)を均一に溶解した後、
(4)〜(6)を添加し、次いで(7)を加えて増粘さ
せる。
【0019】 実施例2 水中油型乳剤性軟膏 (1)白色ワセリン 25.0(重量%) (2)ステアリルアルコール 25.0 (3)グリセリン 10.0 (4)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 (5)感光素201号 0.005 (6)ウンデシレン酸 0.1 (7)ヒノキチオール 0.0001 (8)精製水 38.8949 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合、溶解して均一
とし、75℃に加熱する。一方、(7)を(8)に溶解
して75℃に加熱し、これに前記油相成分を添加して乳
化する。
【0020】 実施例3 抗菌性皮膚用ローション (1)エタノール 10.0(重量%) (2)ヒドロキシエチルセルロース 1.0 (3)グリセリン 7.0 (4)グアイアズレンスルホン酸ナトリウム 0.5 (5)感光素201号 0.001 (6)ウンデシレン酸カリウム 0.2 (7)精製水 81.299 製法:(1)〜(6)を順次(7)に添加して均一に混
合、溶解する。
【0021】 実施例4 抗菌性皮膚用ローション (1)エタノール 7.0(重量%) (2)1,3-ブチレングリコール 6.0 (3)濃グリセリン 2.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.6 (5)感光素201号 0.001 (6)ヒノキチオール 0.001 (7)香料 0.06 (8)精製水 84.338 製法:(1)〜(7)を順次(8)に添加して均一に混
合、溶解する。
【0022】 実施例5 抗菌性皮膚用乳剤 (1)スクワラン 5.0(重量%) (2)白色ワセリン 2.0 (3)ミツロウ 0.5 (4)ソルビタンセスキオレエート 0.8 (5)ポリオキシエチレン(20E.O.)オレイルエーテル 1.2 (6)ウンデシレン酸 0.5 (7)プロピレングリコール 5.0 (8)精製水 58.7989 (9)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 20.0 (10)水酸化カリウム(10重量%水溶液) 1.0 (11)エタノール 5.0 (12)香料 0.2 (13)感光素201号 0.001 (14)アセチルヒノキチオール 0.0001 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃に加
熱して溶解、均一化する。一方、(7)〜(9)の水相
成分を混合、溶解して75℃に加熱し、前記の油相成分
を添加してホモミキサーにて均一に乳化し、(10)を
加えてpHを調整する。冷却後40℃にて(11)〜
(14)を添加、混合する。
【0023】 実施例6 抗菌性皮膚用クリーム (1)ステアリルアルコール 6.0(重量%) (2)ステアリン酸 2.0 (3)ウンデシレン酸 1.0 (4)水素添加ラノリン 4.0 (5)スクワラン 9.0 (6)オクチルドデカノール 10.0 (7)グリセリルモノステアリン酸エステル 2.0 (8)ポリオキシエチレン(25E.O.) セチルアルコールエーテル 3.0 (9)1,3-ブチレングリコール 6.0 (10)精製水 56.895 (11)香料 0.1 (12)感光素201号 0.005 製法:まず、(1)〜(7)の油相を混合し、加熱溶解
して75℃に保つ。一方(8)〜(10)の水相を混合
し、加熱溶解して75℃とし、これに前記油相を撹拌し
ながら添加して乳化する。冷却後40℃にて(11)、
(12)を添加、混合する。
【0024】 実施例7 ヘアローション (1)精製水 41.394(重量%) (2)ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油 2.0 (3)エタノール 50.0 (4)アボカド油 1.0 (5)感光素201号 0.005 (6)ヒノキチオール 0.001 (7)塩酸ピリドキシン 0.5 (8)1,3-ブチレングリコール 5.0 (9)香料 0.1 製法:(1)に(2)を溶解した後、(3)〜(9)の
成分を順次添加して均一に溶解する。
【0025】 実施例8 養毛剤 (1)精製水 30.395(重量%) (2)ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油 3.0 (3)エタノール 60.0 (4)香料 0.1 (5)酢酸トコフェロール 0.5 (6)感光素201号 0.005 (7)モノウンデシレン酸グリセリル 1.0 (8)ホップ50重量%エタノール抽出物 3.0 (9)プロピレングリコール 2.0 製法:(1)に(2)を溶解し、(3)〜(9)の成分
を順次添加、混合して均一に溶解する。
【0026】また、各実施例の処方にてウンデシレン酸
(塩,誘導体)及び/又はヒノキチオール(誘導体)を
配合しないものを調製し、比較例1〜比較例8とした。
【0027】次に、上記の実施例及び比較例について、
白癬菌,アクネ菌,フケ菌に対する抗菌活性を評価し
た。試料1g当たり、細菌であるアクネ菌は106個、
真菌である白癬菌,フケ菌は105個を植菌し、37℃
で及び25℃でそれぞれ培養して、2週間後の生菌数を
測定した。なお、抗菌活性は2週間後に、アクネ菌につ
いては死滅した場合、白癬菌,フケ菌については生菌数
が1/1000以下となった場合に合格であると判断し
た。なお抗菌力試験結果は合格したものを「○」、不合
格のものを「×」として示した。評価結果を表1に示
す。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示したように、実施例1〜実施例8
においては、試験した細菌及び真菌の全てに対して十分
な抗菌力を示していた。しかしながら、ウンデシレン酸
(塩,誘導体)及び/又はヒノキチオール(誘導体)を
配合していない比較例1〜比較例8においては、全ての
菌種において合格したものは1件もなかった。
【0030】皮膚刺激評価 皮膚刺激性については、試料として実施例1〜実施例8
のそれぞれの1.0重量%水溶液を用い、男性パネラー
30名による48時間の背部閉塞貼付試験により評価
し、表2に示す判定基準に従って点数化し、30名の平
均値を求めた。結果を表3に示す。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】表3に示した通り、皮膚刺激評価の結果、
皮膚刺激性はほとんど認められなかった。
【0034】水虫改善評価 実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例3について、
水虫及び水虫に伴うかゆみを有する男女20名を一群と
して、毎日朝と夜の2回、適量を手に取り、患部に塗布
してもらい、2カ月間にわたって連続使用試験を実施し
た。なお、評価基準は次に規定した通りであり、各評価
を回答した人数にて結果を表4に示す。
【0035】「水虫改善効果」 有効:水虫が改善された やや有効:水虫がやや改善された 無効:使用前と変化無し 「かゆみ抑制効果」 有効:かゆみが改善された やや有効:かゆみがやや改善された 無効:使用前と変化無し
【0036】
【表4】
【0037】表4に示した通り、水虫改善評価の結果、
本発明の実施例1〜実施例3で「有効」と回答したパネ
ラーがそれぞれ90%,85%,70%、かゆみ改善評
価の結果、本発明の実施例1〜実施例3で「有効」と回
答したパネラーがそれぞれ85%,85%,75%と、
水虫の抑制とかゆみの改善が見られ、比較例と比べて
も、非常に良好な結果が得られた。
【0038】ニキビ改善評価 実施例4〜実施例6及び比較例4〜比較例6について、
ニキビ症の青年男女20名を一群として、毎日朝と夜の
2回、適量を手に取り、顔全体もしくは患部に塗布して
もらい、2カ月間にわたって連続使用試験を実施した。
なお、評価基準は次に規定した通りであり、各評価を回
答した人数にて結果を表5に示す。
【0039】「ニキビ改善効果」 有効:ニキビが改善された やや有効:ニキビがやや改善された 無効:使用前と変化無し
【0040】
【表5】
【0041】表5に示した通り、本発明の実施例4〜実
施例6で「有効」と回答したパネラーがそれぞれ80
%,90%,75%と、ニキビ改善効果が高く、比較例
との差も歴然であった。
【0042】フケ抑制評価及びかゆみ抑制評価 実施例7、実施例8及び比較例7、比較例8を用い、フ
ケ症及びフケ症に伴うかゆみを有する成人男女20名を
一群として、毎日就寝前に適量を手に取り、もしくは直
接頭皮に塗布してもらい、2カ月間にわたってフケ抑制
及びかゆみ抑制連続使用試験を実施した。なお、評価基
準は次に規定した通りであり、各評価を回答した人数に
て結果を表6に示す。
【0043】「フケ抑制効果」 有効:フケが抑制された やや有効:フケがやや抑制された 無効:使用前と変化無し 「かゆみ抑制効果」 有効:かゆみが改善された やや有効:かゆみがやや改善された 無効:使用前と変化無し
【0044】
【表6】
【0045】表6に示した通り、フケ抑制評価の結果、
本発明の実施例7及び実施例8で「有効」と回答したパ
ネラーがそれぞれ75%,70%、かゆみ抑制評価の結
果、本発明の実施例7及び実施例8で「有効」と回答し
たパネラーがそれぞれ85%,75%と、フケの抑制と
かゆみの改善がみられ、比較例と比べても、非常に良好
な結果が得られた。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、感光素201号
(ピオニン)と、ウンデシレン酸,その塩及び誘導体、
並びにヒノキチオール,その塩及び誘導体より成る群か
ら選ばれる1種又は2種以上を配合して成る皮膚外用剤
は、皮膚に対する刺激性が低く、白癬菌,アクネ菌、フ
ケ菌等に対して優れた抗菌作用が得られた。また、これ
らの皮膚外用剤は、水虫及び水虫によるかゆみを抑制す
る効果、ニキビ改善効果、フケ及びフケによるかゆみを
抑制する効果を有していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/426 A61K 31/426 A61P 17/00 101 A61P 17/00 101 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA112 AA122 AB032 AC012 AC022 AC072 AC102 AC112 AC122 AC182 AC251 AC252 AC352 AC432 AC442 AC792 AC861 AC862 AD092 AD282 AD512 AD551 AD552 AD662 CC17 CC24 CC37 DD23 DD27 DD31 DD33 DD41 EE10 EE14 EE23 EE50 4C086 AA01 AA02 BC82 MA03 MA28 NA06 NA14 ZA90 ZB35 4C206 AA01 AA02 CB21 DB07 MA03 MA12 MA36 MA37 MA48 MA83 NA06 NA14 ZA90 ZB35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光素201号(ピオニン)と、ウンデ
    シレン酸,その塩及び誘導体、並びにヒノキチオール,
    その塩及び誘導体より成る群から選ばれる1種又は2種
    以上を配合して成る、抗菌性皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 感光素201号(ピオニン)と、ウンデ
    シレン酸,その塩及び誘導体から選ばれる1種又は2種
    以上と、ヒノキチオール,その塩及び誘導体から選ばれ
    る1種又は2種以上を配合して成る、抗菌性皮膚外用
    剤。
  3. 【請求項3】 感光素201号(ピオニン)の配合量が
    0.0001%〜0.01%である、請求項1又は請求
    項2に記載の抗菌性皮膚外用剤。
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