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JP2002112886A - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

Info

Publication number
JP2002112886A
JP2002112886A JP2000310092A JP2000310092A JP2002112886A JP 2002112886 A JP2002112886 A JP 2002112886A JP 2000310092 A JP2000310092 A JP 2000310092A JP 2000310092 A JP2000310092 A JP 2000310092A JP 2002112886 A JP2002112886 A JP 2002112886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice cooker
steam
pressure regulating
lid
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000310092A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Ohashi
省三 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Vacuum Bottle Co Ltd filed Critical Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority to JP2000310092A priority Critical patent/JP2002112886A/ja
Publication of JP2002112886A publication Critical patent/JP2002112886A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体を構成する部材で調圧部を構成すること
により、構造の簡略化、組付工数の低減を図るととも
に、お手入れも簡単になるようにする。 【解決手段】 電気炊飯器の蓋体2に、該蓋体2を構成
する構成部材に一体形成された底壁26aおよび側周壁
26bを有する調圧部26を設けるとともに、該調圧部
26の底部26aに、飯器3内において炊飯時に発生す
る水蒸気を導入する蒸気入口27を形成して、炊飯時に
は、飯器3内で発生した水蒸気が蒸気入口27から調圧
部26内に導入され、調圧部26を通って外部へ排出さ
れ且つ水蒸気とともに調圧部26に導入されたオネバが
水蒸気から分離されて調圧部26内に溜まるようにし、
調圧部26に、蒸気通路29としての機能とオネバ溜ま
りとしての機能とを保有させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気炊飯器の蓋
体構造に関し、さらに詳しくは電気炊飯器の蓋体に設け
られる調圧部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気炊飯器は、飯器を出し入れ
自在に収納する炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口部を
開閉する蓋体とを備えて構成されており、炊飯器本体内
に収納された飯器内に米と水を入れ、蓋体を閉蓋状態と
して、加熱手段によって飯器を加熱することにより、ご
飯を炊き上げることとなっている。
【0003】ところで、炊飯時においては、飯器内に大
量の水蒸気が発生するため、この水蒸気を蓋体に設けら
れた蒸気通路を介して外部へ排出することとなってい
る。この時、蒸気通路において大きな流通抵抗が発生す
るように工夫をし、飯器内が沸騰状態にある時に、飯器
内圧を若干高めに保持することが、美味しいご飯を炊き
上げる上で必要とされている。つまり、蒸気通路自体が
調圧部として機能するようになっているのである。
【0004】一方、炊飯時には、飯器内においてオネバ
と称する粘度の高い液体が発生し、このオネバは水蒸気
とともに移動する。従って、このオネバが蒸気通路を通
って水蒸気とともに蓋体の外方へ排出されてしまうと、
蓋体表面がオネバにより汚されてしまい、見栄えが悪く
なってしまうという現象が生じる。
【0005】上記した蒸気通路(換言すれば、調圧部)
としての機能とオネバの外部への排出を防止する機能と
を備えたものとしては、簡単な構造のものでは蓋体に蒸
気通路のみを形成したものとか、蒸気通路としての機能
と調圧部としての機能とを有する複雑な構造の調圧筒を
蓋体に着脱自在に設けたものとかが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来構造のもののうち、簡単な構造のものの場合、オネバ
を溜める構造が取りにくくなるし、複雑な構造のものの
場合、部材が多くなり、コストアップを招くばかりでな
く、組付工数も煩雑となるし、お手入れも簡単に行えな
いという問題があった。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、蓋体を構成する部材で調圧部を構成することによ
り、構造の簡略化、組付工数の低減を図るとともに、お
手入れも簡単になるようにすることを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、飯器を出し入れ自
在に収納する炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口部を開
閉する蓋体とを備えた電気炊飯器において、前記蓋体
に、該蓋板を構成する構成部材に一体形成された底壁お
よび側周壁を有する調圧部を設けるとともに、該調圧部
の底部に、前記飯器内において炊飯時に発生する水蒸気
を導入する蒸気入口を形成して、該調圧部内を、該蒸気
入口から導入された水蒸気を外部へ導く蒸気通路として
いる。
【0009】上記のように構成したことにより、炊飯時
には、飯器内で発生した水蒸気が蒸気入口から調圧部内
に導入され、調圧部を通って外部へ排出される。この
時、水蒸気とともに調圧部に導入されたオネバが水蒸気
から分離されて調圧部内に溜まる。このように、蓋体を
構成する構成部材によって形成された調圧部自体が、水
蒸気を外部へ排出するための蒸気通路を構成するととも
に、オネバ溜まりとしての機能も十分に有することとな
るので、構造の簡略化、組付工数の低減を図ることがで
きるとともに、お手入れも簡単になる。なお、炊飯終了
後においては、調圧部に溜まったオネバは、蒸気入口あ
るいは別途設けられたオネバ戻し機構から飯器内へ流出
することとなる。
【0010】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気炊飯器において、前記構成部材を、互いに内
周部および外周部を接合されたドーナツ形状の上下一対
の蓋板とするとともに、前記調圧部を、前記蓋下板に一
体形成した場合、蓋下板に一体形成された調圧部自体
が、水蒸気を外部へ排出するための蒸気通路を構成する
とともに、オネバ溜まりとしての機能も十分に有するこ
ととなり、構造の簡略化、組付工数の低減を図ることが
できるとともに、お手入れも簡単になる。
【0011】請求項3の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の電気炊飯器において、前
記調圧部の上部出口に、蒸気排出口を有するとともに内
部に断熱材を内蔵した調圧キャップを着脱自在に取り付
けた場合、保温時において調圧部を介して外部へ漏れ出
る熱量を少なく押さえることができることとなり、保温
性能の向上を図ることができる。また、調圧部からの放
熱を押さえることができるところから、調圧部の容積を
大きくしても保温性能がさほど低下しないこととなり、
オネバ溜まり容積を大きく確保することができ、炊飯時
におけるオネバの外部への排出をほぼ完全に防止するこ
とができる。
【0012】請求項4の発明におけるように、請求項3
記載の電気炊飯器において、前記蒸気入口と前記調圧キ
ャップの蒸気排出口とを水平方向にオフセットせしめた
場合、炊飯時においては、オネバを含む水蒸気が、調圧
キャップにおける蒸気排出口とオフセットした位置の蒸
気入口から調圧部内に導入されることとなる。従って、
水蒸気は、調圧部内において迂回した後に蒸気排出口か
ら外部へ排出されることとなり、オネバの分離が促進さ
れるとともに、排出される水蒸気の温度も低くなり、蓋
体外面を汚すこともなく、安全性も向上する。
【0013】請求項5の発明におけるように、請求項
1、2、4および5のいずれか一項記載の電気炊飯器に
おいて、前記調圧部の底部に、前記蒸気入口の口縁上部
から上方に一体に立設された煙突状の蒸気導入筒と、炊
飯終了時に該調圧部内のオネバを前記飯器側へ流出させ
るオネバ戻し機構とを設けた場合、炊飯時においては、
オネバを含む水蒸気が、蒸気入口から蒸気導入筒を経て
該蒸気導入筒の上端から調圧部内に導入されることとな
り、調圧部内において水蒸気から分離されたオネバは調
圧部内底部に溜まることとなる。従って、蒸気導入筒か
ら導入される水蒸気と調圧部内底部に溜まっているオネ
バとが接触するということがなくなり、オネバの外部へ
の排出をより確実に防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0015】第1の実施の形態 図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる電気炊飯器が示されている。
【0016】この電気炊飯器は、内部に炊飯用の飯器3
を収納し得るように構成され且つ空間部4を有する二重
構造の炊飯器本体1と、該炊飯器本体1の上部開口を開
閉自在且つ着脱自在に覆蓋する蓋体2とを備えている。
【0017】前記炊飯器本体1は、外側壁となる胴部5
aと炊飯器本体1の上部口縁となる肩部5bとを有する
合成樹脂の一体成形品からなる外ケース5と、内周壁と
なる合成樹脂製のお椀形状の保護枠6と、炊飯器本体1
の底壁となる合成樹脂製の底部材7とによって構成され
ており、前記外ケース5、保護枠6および底部材7に囲
まれて前記空間部4が形成されている。なお、前記保護
枠6内には、前記飯器3が取り出し可能に収納されるこ
ととなっている。
【0018】前記保護枠6の底面中央部には、温度検出
手段として作用するセンタセンサー8を臨ませるための
センサー穴9が形成されている。
【0019】前記保護枠6の外側には、炊飯時における
飯器加熱手段として作用する環状の電磁誘導コイル(以
下、ワークコイルという)10が前記保護枠6の底面6
aおよび該底面6aから側周面6cに至る間の湾曲部6
bに対応して配設されている。該ワークコイル10は、
交番磁界を発生するものであり、該交番磁界の電磁誘導
により前記飯器3に誘導渦電流を発生させ、該誘導渦電
流の抵抗熱を利用して加熱するものとされている。な
お、飯器3は、ワークコイル10により誘導渦電流を発
生させることのできる材質(例えば、磁性体金属材料)
により構成される。 前記ワークコイル10は、前記保
護枠6の底面に対して固定されたコイルダイ11と前記
保護枠6の底面との間に挟持されている。
【0020】前記センサー穴9内には、前記飯器3の底
部に対して接触するようにしてセンタセンサー8が設け
られている。また、前記保護枠6の側周面6cには、保
温時における加熱手段として作用する保温ヒータ12が
取り付けられている。符号19は保温ヒータ12の外側
に配設された断熱材である。
【0021】前記炊飯器本体1の底部(即ち、外ケース
5の底部)には、前記ワークコイル10の通電制御を行
うためのパワートランジスタおよび整流用ダイオードブ
リッジ(図示省略)等の電子部品へ冷却風を圧送する電
子部品冷却ファン13が配設されている。また、前記炊
飯器本体1の底壁(具体的には、外ケース5の底部)に
は、前記電子部品冷却ファン13に対向して空気入口1
4,14・・が形成されている。
【0022】一方、前記蓋体2は、内周側および外周側
を高周波溶着により接合されたドーナツ形状の上下一対
の合成樹脂製の蓋板15,16からなっており、該上下
蓋板15,16に囲まれた空間部17には、断熱材18
が配設されている。
【0023】この蓋体2は、前記肩部材7の一側(即
ち、後側)に形成されたヒンジユニット20を介して炊
飯器本体1に対して弧回動自在且つ着脱自在に取り付け
られている。
【0024】前記炊飯器本体1内の後方部位(例えば、
ヒンジユニット20側)おける空間部4には、送風ファ
ン21が前記肩部材7に取り付けられた状態で配置され
ている。該送風ファン21は、スクロールタイプのファ
ンケーシングを有する遠心ファンとされている。
【0025】前記炊飯器本体1の反ヒンジ側(即ち、蓋
体2をロックするロック機構22が設けられている側)
における空間部4には、ワークコイル10、保温ヒータ
12および肩ヒータ23等への通電制御を司る制御ユニ
ットが組み込まれた制御基板24が配設される一方、前
記肩部材7における反ヒンジ側(即ち、蓋体2をロック
するロック機構22が設けられている側)には、各種操
作スイッチ類(例えば、炊飯スイッチ、予約スイッチ
等)および表示装置として作用する液晶表示装置を備え
た操作パネル部25が設けられている。
【0026】そして、前記蓋体2の略中央部には、図2
に拡大図示するように、該蓋体2を構成する構成部材の
一つである下蓋板16に一体形成された底壁26aおよ
び側周壁26bを有する調圧部26が設けられている。
該調圧部26の底部26aには、前記飯器3内において
炊飯時に発生する水蒸気Sを導入する蒸気入口27が形
成され、前記調圧部26は、前記蓋上板15の略中央部
に形成された調圧部26の上部出口となる開口28に連
通されていて、該調圧部26内が、該蒸気入口27から
導入された水蒸気Sを外部へ導く蒸気通路29を構成す
ることとなっている。つまり、炊飯時に飯器3内におい
て発生した水蒸気Sは、調圧部26における蒸気入口2
7において流通を制限されつつ蒸気通路29を介して外
部へ排出されることとなっており、このことにより、炊
飯に最適なように飯器3内の圧力が大気圧よりやや高め
に調圧されることとなっているのである。
【0027】前記開口28には、内部に断熱材31を内
蔵した円筒形状の調圧キャップ30を環状パッキン32
を介して着脱自在に取り付けられている。該調圧キャッ
プ30は、下面を構成するとともに前記開口28に嵌合
される円筒部33aを有する皿形状のキャップ主体33
と、該キャップ主体33の上部に断熱材31を介在させ
て被嵌されるカバー部34とからなっており、前記円筒
部33aの外周には、前記環状パッキン32が嵌着され
ている。前記蓋上板15における開口28の周辺には、
調圧キャップ30を取り外す際に手指を挿入し易くする
ために蓋上板15を窪ませてなる窪み部35が形成され
ている。
【0028】前記調圧キャップ30には、前記蒸気入口
27と水平方向にオフセットした位置において貫通する
蒸気排出口36が形成されている。また、調圧キャップ
30の下面には、前記蒸気入口27と対応する位置にお
いて前記キャップ主体33を上向きに凹陥させてなる略
円筒形状の凹部37が形成されている。該凹部37の頂
面37aは円弧面とされている。
【0029】また、前記調圧部26の底壁26aにおけ
る蒸気入口27の口縁上部には、上方に延びる煙突状の
蒸気導入筒38が一体に立設されている。該蒸気導入筒
38は、上方に向かうにしたがって内径が小さくなるよ
うな形状(即ち、テーパ形状)とされており、その上端
開口38aは、前記調圧キャップ30の凹部37内に臨
まされている。さらに、蒸気導入筒上端開口38aに
は、水蒸気Sの上方への噴出を防止するためにバッフル
プレート39が架設されている。
【0030】さらに、前記調圧部26の底壁26aに
は、炊飯終了時に該調圧部26内のオネバDを前記飯器
3側へ流出させるオネバ戻し機構40が設けられてい
る。該オネバ戻し機構40は、前記調圧部底壁26aに
形成されたオネバ戻し穴41と、該オネバ戻し穴41を
炊飯時(即ち、飯器3内の圧力が蒸気通路29側より高
い正圧時)には閉止し且つ炊飯終了後(即ち、飯器3内
の圧力が蒸気通路29側より低い負圧時)には開放する
弁42とからなっている。
【0031】さらにまた、前記調圧部26の外周には、
蓋体2の閉蓋時において飯器3の開口を密閉するととも
に、肩ヒータ23から伝熱された熱を飯器3側に放熱す
る作用をなす放熱板43がシールパッキン44を介して
着脱自在に取り付けられている。この放熱板43は、中
心部に取り付けられたシールパッキン44を調圧部26
の外周下端に一体に突設されたフランジ部26cを乗り
越えるようにして取り付けられこととなっており、その
外周部には、蓋体2の閉蓋時に飯器3の開口縁に圧接さ
れて気密を保持するシールパッキン45が取り付けられ
ている。また、この放熱板43の外周端縁は、蓋体2の
閉蓋時に肩ヒータ23に圧接されることとなっており、
このことにより、肩ヒータ23から放熱板43へ熱伝導
が行われることとなっている。
【0032】上記のように構成された電気炊飯器におい
ては、次のような作用効果が得られる。
【0033】炊飯時においては、飯器3内で発生した水
蒸気Sが蒸気入口27および蒸気導入筒38を経て調圧
部26内に導入され、該調圧部26内を通って調圧キャ
ップ30の蒸気排出口36から外部へ排出される。この
時、水蒸気Sとともに調圧部26内に導入されたオネバ
Dが水蒸気Sから分離されて調圧部26の内底部に溜ま
り、水蒸気Sのみが蒸気排出口36から排出される。
【0034】この時、蒸気導入筒38の上端開口38a
から出た水蒸気Sは、調圧キャップ30の凹部37の内
壁に衝突した後、下方に迂回した後蒸気排出口36に至
るという比較的長い経路を経て外部へ排出されることと
なっているので、蒸気排出口から排出される水蒸気Sの
温度はある程度温度降下して低いものとなり、安全性が
向上する。また、水蒸気Sに含まれたオネバDは、水蒸
気Sの凹部37の内壁への衝突と、凹部37から調圧部
26内へ至る際の通路拡大とによって分離が促進される
こととなり、外部へオネバDが漏れ出るということがな
くなる。
【0035】ところで、炊飯終了後においては、加熱の
停止によって飯器3内の圧力が低下し、調圧部26内の
蒸気通路29より低くなるので、オネバ戻し機構39を
構成する弁41がオネバ戻し穴40を開放することとな
り、調圧部26内に溜められていたオネバDは、オネバ
戻し穴40から飯器3内へ流出される。つまり、炊飯終
了後には、調圧部26内のオネバDは自動的に飯器3内
に戻されることとなるのである。
【0036】上記のように、蓋体2を構成する構成部材
である蓋下板16によって形成された調圧部26自体
が、水蒸気を外部へ排出するための蒸気通路29を構成
するとともに、オネバ溜まりとしての機能も十分に有す
ることとなっているので、構造の簡略化、組付工数の低
減を図ることができるとともに、お手入れも簡単にな
る。
【0037】また、前記調圧部26の上部出口となる開
口28に、蒸気排出口36を有するとともに内部に断熱
材31を内蔵した調圧キャップ30を着脱自在に取り付
けたことにより、保温時において調圧部26を介して外
部へ漏れ出る熱量を少なく抑えることができることとな
り、保温性能の向上を図ることができる。また、調圧部
26からの放熱を抑えることができるところから、調圧
部26の容積を大きくしても保温性能がさほど低下しな
いこととなり、オネバ溜まり容積を大きく確保すること
ができ、炊飯時におけるオネバDの外部への排出をほぼ
完全に防止することができる。
【0038】さらに、調圧部26の底部26aに、蒸気
入口27の口縁上部から上方に延びる煙突状の蒸気導入
筒38を一体に立設したので、炊飯時において、水蒸気
Sが、蒸気導入筒38の上端から調圧部26内に導入さ
れることとなる。従って、調圧部26内において水蒸気
Sと調圧部26内底部に溜まっているオネバDとが接触
するということがなくなり、オネバDの外部への排出を
より確実に防止することができる。
【0039】第2の実施の形態 図3には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊
飯器の要部が示されている。
【0040】この場合、調圧キャップ30におけるキャ
ップ主体33に、蒸気導入筒38の上端が臨む開口部4
6が形成される一方、調圧キャップ30におけるカバー
部34の下面には、第1の実施の形態における凹部37
に代えて、前記開口部46に向かって延び且つ該開口部
46より径の小さい円筒形状のリブ47が一体に垂設さ
れている。従って、前記リブ47の側方に通路48が形
成されることとなっている。そして、蒸気排出口36
は、前記通路48に対応して前記カバー部34に形成さ
れている。つまり、飯器3内において発生した水蒸気S
は、蒸気導入筒38からリブ47内に導入され、該リブ
47の下端を迂回して通路48を経て蒸気排出口36か
ら外部へ排出されることとなっているのである。このよ
うにすると、水蒸気Sの排出経路を長くできるので、蒸
気排出口36から排出される水蒸気Sの温度がひくくな
り、安全性が向上するとともに、水蒸気Sからのオネバ
Dの分離性能も向上する。その他の構成および作用効果
は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略
する。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、飯器を出し入
れ自在に収納する炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口部
を開閉する蓋体とを備えた電気炊飯器において、前記蓋
体に、該蓋板を構成する構成部材に一体形成された底壁
および側周壁を有する調圧部を設けるとともに、該調圧
部の底部に、前記飯器内において炊飯時に発生する水蒸
気を導入する蒸気入口を形成して、該調圧部内を、該蒸
気入口から導入された水蒸気を外部へ導く蒸気通路とし
て、炊飯時には、飯器内で発生した水蒸気が蒸気入口か
ら調圧部内に導入され、調圧部を通って外部へ排出され
且つ水蒸気とともに調圧部に導入されたオネバが水蒸気
から分離されて調圧部内に溜まるようにしたので、蓋体
を構成する構成部材によって形成された調圧部自体が、
水蒸気を外部へ排出するための蒸気通路を構成するとと
もに、オネバ溜まりとしての機能も十分に有することと
なり、構造の簡略化、組付工数の低減を図ることができ
るとともに、お手入れも簡単になるという効果がある。
【0042】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気炊飯器において、前記構成部材を、互いに内
周部および外周部を接合されたドーナツ形状の上下一対
の蓋板とするとともに、前記調圧部を、前記蓋下板に一
体形成した場合、蓋下板に一体形成された調圧部自体
が、水蒸気を外部へ排出するための蒸気通路を構成する
とともに、オネバ溜まりとしての機能も十分に有するこ
ととなり、構造の簡略化、組付工数の低減を図ることが
できるとともに、お手入れも簡単になる。
【0043】請求項3の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の電気炊飯器において、前
記調圧部の上部出口に、蒸気排出口を有するとともに内
部に断熱材を内蔵した調圧キャップを着脱自在に取り付
けた場合、保温時において調圧部を介して外部へ漏れ出
る熱量を少なく押さえることができることとなり、保温
性能の向上を図ることができる。また、調圧部からの放
熱を押さえることができるところから、調圧部の容積を
大きくしても保温性能がさほど低下しないこととなり、
オネバ溜まり容積を大きく確保することができ、炊飯時
におけるオネバの外部への排出をほぼ完全に防止するこ
とができる。
【0044】請求項4の発明におけるように、請求項3
記載の電気炊飯器において、前記蒸気入口と前記調圧キ
ャップの蒸気排出口とを水平方向にオフセットせしめた
場合、炊飯時においては、オネバを含む水蒸気が、調圧
キャップにおける蒸気排出口とオフセットした位置の蒸
気入口から調圧部内に導入されることとなる。従って、
水蒸気は、調圧部内において迂回した後に蒸気排出口か
ら外部へ排出されることとなり、オネバの分離が促進さ
れるとともに、排出される水蒸気の温度も低くなり、蓋
体外面を汚すこともなく、安全性も向上する。
【0045】請求項5の発明におけるように、請求項
1、2、4および5のいずれか一項記載の電気炊飯器に
おいて、前記調圧部の底部に、前記蒸気入口の口縁上部
から上方に一体に立設された煙突状の蒸気導入筒と、炊
飯終了時に該調圧部内のオネバを前記飯器側へ流出させ
るオネバ戻し機構とを設けた場合、炊飯時においては、
オネバを含む水蒸気が、蒸気入口から蒸気導入筒を経て
該蒸気導入筒の上端から調圧部内に導入されることとな
り、調圧部内において水蒸気から分離されたオネバは調
圧部内底部に溜まることとなる。従って、蒸気導入筒か
ら導入される水蒸気と調圧部内底部に溜まっているオネ
バとが接触するということがなくなり、オネバの外部へ
の排出をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における蓋体の要部を示す拡大断面図である。
【図3】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯
器における蓋体の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1は炊飯器本体、2は蓋体、3は飯器、15は蓋上板、
16は蓋下板、26は調圧部、26aは底壁、26bは
側周壁、27は蒸気入口、28は上部出口(開口)、2
9は蒸気通路、30は調圧キャップ、31は断熱材、3
6は蒸気排出口、38は蒸気導入筒、40はオネバ戻し
機構、Dはオネバ、Sは水蒸気。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飯器を出し入れ自在に収納する炊飯器本
    体と、該炊飯器本体の開口部を開閉する蓋体とを備えた
    電気炊飯器であって、前記蓋体には、該蓋板を構成する
    構成部材に一体形成された底壁および側周壁を有する調
    圧部を設けるとともに、該調圧部の底部には、前記飯器
    内において炊飯時に発生する水蒸気を導入する蒸気入口
    を形成して、該調圧部内を、該蒸気入口から導入された
    水蒸気を外部へ導く蒸気通路としたことを特徴とする電
    気炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記構成部材を、互いに内周部および外
    周部を接合されたドーナツ形状の上下一対の蓋板とする
    とともに、前記調圧部を、前記蓋下板に一体形成したこ
    とを特徴とする前記請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記調圧部の上部出口には、蒸気排出口
    を有するとともに内部に断熱材を内蔵した調圧キャップ
    を着脱自在に取り付けたことを特徴とする前記請求項1
    および2のいずれか一項記載の電気炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記蒸気入口と前記調圧キャップの蒸気
    排出口とは水平方向にオフセットせしめられていること
    を特徴とする前記請求項3記載の電気炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記調圧部の底部には、前記蒸気入口の
    口縁上部から上方に一体に延設された煙突状の蒸気導入
    筒と、炊飯終了時に該調圧部内のオネバを前記飯器側へ
    流出させるオネバ戻し機構とを設けたことを特徴とする
    前記請求項1、2、4および5のいずれか一項記載の電
    気炊飯器。
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