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JP2002111590A - 光信号伝送による受信装置 - Google Patents

光信号伝送による受信装置

Info

Publication number
JP2002111590A
JP2002111590A JP2000296488A JP2000296488A JP2002111590A JP 2002111590 A JP2002111590 A JP 2002111590A JP 2000296488 A JP2000296488 A JP 2000296488A JP 2000296488 A JP2000296488 A JP 2000296488A JP 2002111590 A JP2002111590 A JP 2002111590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable mirror
optical signal
photodetector
housing
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000296488A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichiro Yazawa
健一郎 矢澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000296488A priority Critical patent/JP2002111590A/ja
Publication of JP2002111590A publication Critical patent/JP2002111590A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光信号伝送装置において、光信号を受光する
光検出器の配線に、可撓性を有する線材やフレキシブル
基板等を用いなくても済むようにし、かつ通信距離を長
くする。 【解決手段】 光信号伝送装置1を構成する受信装置3
において、送信装置2からの光信号を受光するために装
置内に固定された光検出器4と、送信装置2からの光を
集光して光検出器4に受光させるために装置内に固定さ
れたレンズ部材6と、送信装置2からの光を反射面5a
で反射した後にレンズ部材6を介して光検出器4へと導
くための可動ミラー5を設ける。そして、可動ミラー5
の反射面5aの位置又は姿勢を変化させるために駆動機
構7を設け、光検出器4の光軸に対して直交する平面内
又は当該光軸を含む平面内において可動ミラー5を駆動
して光軸調整を行えるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線等を使った
光信号伝送において、受信装置側に設けられた可動ミラ
ーの位置制御や姿勢制御を行うことにより送信装置から
の光を受信装置内の光検出器に受光させる技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】赤外線等を使った送受信装置は、映像機
器や音響機器等における遠隔操作装置(リモート・コマ
ンダ)として各種の制御に広く使用されている。
【0003】例えば、コンピュータや映像機器が出力す
る情報(映像信号や音声信号等)、指令信号等を、赤外
線伝送装置を使ってプロジェクタに無線伝送して、画像
投影やそのための制御を行うようにした装置が挙げられ
る。
【0004】ところで、光通信装置を構成する送信装置
と受信装置との間で通信路を確保するにあたって、受信
装置に設けられる光検出器については、その位置や姿勢
を変化させるために駆動機構(回転機構等。)に設けら
れていて、当該駆動機構については1軸又は2軸の駆動
軸を有しており、これによって光検出器の位置制御又は
姿勢制御が行われるようにした構成が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、光検出器と基板との配線や通信距離に関して
下記のような問題がある。
【0006】・送信装置からの光信号を受信する光検出
器がその駆動機構に取り付けられていることに起因し
て、光検出器と基板(アンプ等を実装した基板)との電
気的接続については、可撓性を有する線材やフレキシブ
ル基板等で行う必要がある。そのため、ノイズ等の外乱
の影響を受けやすい。
【0007】・送信装置と受信装置との間の通信距離に
ついては、光検出器に係る受光面積(あるいは受光角度
範囲)に関与し、通信距離を長くするのに一定の限界が
あり、現状の赤外線通信では数m(3乃至5m程度)と
なっている。
【0008】そこで、本発明は、光信号伝送装置におい
て、光信号を受光する光検出器の配線に、可撓性を有す
る線材やフレキシブル基板等を用いなくても済むように
し、かつ通信距離を長くすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するために、送信装置からの光信号を受光するた
めに受信装置に固定された光検出器と、送信装置からの
光を集光して光検出器に受光させるために受信装置に固
定されたレンズ部材と、送信装置からの光を反射面で反
射した後、レンズ部材を介して上記光検出器へと導くた
めの可動ミラーと、可動ミラーの反射面の位置又は姿勢
を変化させるための駆動機構を設け、可動ミラーが、光
検出器の光軸に対して直交する平面内又は当該光軸を含
む平面内において、駆動機構によりその位置又は姿勢が
制御されるようにしたものである。
【0010】従って、本発明によれば、送信装置からの
光信号を受信する光検出器が受信装置に固定されてい
て、その位置や姿勢が変化しないので当該光検出器とそ
の接続基板とを可撓性の線材等で配線する必要がなく、
また、送信装置からの光は、受信装置に固定されたレン
ズ部材を通して集光されてから光検出器に受光されるの
で、通信距離を長くすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の基本的構成を示す
ものであり、光信号伝送装置1は、送信装置(あるいは
送信ユニット)2と、受信装置(あるいは受信ユニッ
ト)3によって構成される。
【0012】受信装置3は、送信装置2からの光信号を
受信する光検出手段を備えているが、本発明においては
当該光検出手段の位置や姿勢が駆動機構により変化させ
られることはない。尚、ここにいう「光信号」には、赤
外線、可視光、紫外線等の電磁波によって伝播される信
号等が含まれる。
【0013】図示するように、光検出手段を構成する光
検出器4は、受信装置3内に固定されており、当該光検
出器4に光を受光させるための光学系としては可動ミラ
ー5とレンズ部材6(集光レンズ)が光路上に配置され
ている。
【0014】可動ミラー5は、送信装置2からの光をそ
の反射面5a(平坦面あるいは曲面)で反射した後に、
レンズ部材6を介して上記光検出器4へと導くために必
要とされ、反射面5aの位置又は姿勢を変化させる駆動
機構7が設けられている。つまり、可動ミラー5につい
ては、光検出器4の光軸に対して直交する平面内又は当
該光軸を含む平面内において、駆動機構によりその位置
又は姿勢が制御される構成となっている。
【0015】また、レンズ部材6は、送信装置2からの
光を集光して光検出器4に受光させるために可動ミラー
5と光検出器4との間に配置されて、受信装置3内に固
定されている。尚、このレンズ部材6は、光検出器4の
実質的な受光面積を拡げるために必要な部材であり、こ
れにより従来に比して長い伝送距離を確保することがで
きる。
【0016】しかして、本発明によれば、送信装置2か
らの光信号が受信装置3に対して送信された場合に、可
動ミラー5の反射面5aによって反射された光がレンズ
部材6で集光された後で光検出器4に受光されることに
なるが、その際には、可動ミラー5の駆動制御が必要と
なる。そのためには、送信装置2からの光信号を受信す
ることにより当該送信装置の送信方向又は位置を検出す
るために、複数の固定センサー8、8、…を配置するこ
とが好ましい。
【0017】つまり、光検出器と固定センサーを含む2
種類の光検出手段を使用することにより、送信方向や位
置の検出と、光信号の受信とを区別して行うことができ
る。
【0018】固定センサー8については、複数の光検出
素子(フォトダイオード等)を用いてセンサー群として
配置される。例えば、図示するように、複数の固定セン
サー8、8、…は、受信装置3内に配置された基板9に
対して立設された個々の取付基板10、10、…にそれ
ぞれ取り付けられており、送信装置2からの光を、広い
範囲に亘って受光できるように、基板9の中心部からほ
ぼ同一半径の円周上に所定の角度間隔をもって配置され
ている。
【0019】これらの固定センサーは、送信装置2の送
信方向又は位置(送信方向及び送信装置までの距離)に
ついての粗い検出を行うために必要とされる。尚、送信
方向について、おおよその方向を固定センサー群で検出
する方法が最も簡単であり、固定センサー群による各検
出レベルの大小から送信方向を容易に判断できる(∵送
信装置2により近い固定センサーほど出力が大きいか
ら。)。
【0020】尚、図1では、可動ミラー5とその駆動部
7aからなる可動ミラー機構が設けられており、当該機
構が光軸調整機構を構成していて、可動ミラー5が図の
矢印Aに示すように回転軸5bの回りに回転できるよう
になっているので、可動ミラー5を回転させることで光
軸方向を調整することができる。尚、この他、ミラーを
傾動させる傾動機構を追加する等、2軸以上の駆動機構
を用いても良いことは勿論である。
【0021】図2乃至図4は、赤外線通信装置を構成す
る受信装置(受信ユニット)の一例3Aを示したもので
ある。
【0022】図2に概略的に示すように、受信装置3A
は、角箱状をした基台部11と、該基台部の上に設けら
れた光軸調整ブロック12とから構成されている。
【0023】基台部11の正面には多数の発光ダイオー
ド(LED)13、13、…を縦一列の配置することに
より構成されるインジケータ14が付設されている。そ
して、背面を除く3つの側面のほぼ中央には、透光窓1
5、15、15がそれぞれ形成されていて、これらの透
光窓に嵌め込まれた透明部材(赤外線を通過させる材料
で形成されている。)を通して、フォトディテクタ1
6、16、16(上記固定センサー8に相当し、以下、
「固定PD」という。)がそれぞれ外部に臨んでいる
(図にはそのうちの2つだけを示す。)。
【0024】そして、基台部11の内部には、上記光検
出器4に相当するフォトディテクタ(以下、「メインP
D」という。)17が取り付けられており、このメイン
PD17を中心として、その周囲に各固定PD16が配
置された構成になっている。
【0025】光軸調整ブロック12については、図示し
ない送信ユニット(送信装置)からの光を可動ミラー
(赤外線反射ミラー)18で反射させてから、固定レン
ズ19を通してメインPD17へと受光させる光軸調整
機構が採用されている。尚、可動ミラー18の反射面1
8aについては、赤外線を反射し可視光を透過させる材
料(波長選択膜等。)をガラス基板上に形成することで
作られており、これにより外乱光を十分に減衰させるこ
とができる。また、固定レンズ19は基台部11と光軸
調整ブロック12との境界部に設けられており、反射光
を集光してメインPD17のチップ部(受光部)へと導
く。
【0026】図示するように、光軸調整ブロック12の
外観形状は、ほぼ円筒状をしており、透明部材(赤外線
に対する透過性を有する材料で形成されている。)によ
り形成された円筒部20を有する。そして、該円筒部2
0の上縁開口を覆う被覆部21が付設されていて、円筒
部20の内部は、被覆部21と円筒部20とを仕切る円
板状の隔壁22によって2つの空間に分離されている。
上記可動ミラー18は、隔壁22と基台部11との間に
位置する円筒部の中に配置されていて、その姿勢が駆動
機構23によって制御されるようになっている。
【0027】この駆動機構は、下記に示す2つの駆動軸
を有する構成とされる。
【0028】(I)光検出器の光軸に対してこれに直交
する平面内において、可動ミラーを回動させる駆動軸 (II)光検出器の光軸に対して当該光軸を含む平面内
において、可動ミラーを傾動させる駆動軸。
【0029】図示の例では、(I)の駆動軸を含む駆動
機構(回動機構)24が、隔壁22と被覆部21との間
に形成された空間内に配置されていて、隔壁22に固定
された駆動機構24によって可動ミラー18の回動軸1
8bが制御される。つまり、当該駆動機構は駆動源であ
るモータ24aと伝達ギヤ24bを備えており、モータ
24aにより回転される伝達ギヤ24bによって可動ミ
ラー18がその回動軸18bの回りに回動されるように
なっている。
【0030】また、(II)の駆動軸を含む駆動機構
(傾動機構)25は、円筒部20内において可動ミラー
18に付設されていて、可動ミラー18の傾動軸を制御
する。つまり、当該駆動機構25は駆動源であるモータ
25aと駆動ギヤ25bを備えており、モータ25aに
より回転される駆動ギヤ25bは可動ミラー18と一体
になって傾動軸(後述の支持部33に設けられてい
る。)の回りに回動されるようになっている。
【0031】従って、駆動機構24が、例えば、可動ミ
ラー18を水平面で回転させる回転機構であり、また、
駆動機構25が、可動ミラー18を鉛直面内で傾動させ
る傾動機構である場合には、水平方向又は鉛直方向にお
ける可動ミラー18の姿勢をそれぞれ独立して制御する
ことができ、そのための構成も比較的簡単である。
【0032】図3は光検出器の配置例を示したものであ
り、基台部11を切断して、メインPD17の光軸方向
に沿う方向からみた図である。
【0033】基台部11内に配置された基板26の中央
部に、メインPD(メインセンサー)17が取り付けら
れており、その上下及び左方には各固定PDを有する取
付基板27、27、27が配置されている。即ち、メイ
ンPD17の光軸を中心として、ほぼ90度の角度間隔
をもって3つの固定PDが配置されており、各固定PD
16の取付基板27は、上記基板26に立設して固定さ
れている。
【0034】そして、各固定PDには、基台部11に設
けられた各透光窓15(各窓には透明部材28がそれぞ
れ嵌め込まれている。)を通して送信装置からの光(赤
外光)が受光される。即ち、この例では3つの固定PD
を配置しているので、例えば、今仮に図の矢印Bに示す
方向から光信号が送信されたとすると、基台部11の筐
体の影になってしまう1個の固定PD(同図の上方に位
置するセンサー)については検出レベルが殆ど得られな
いのに対し、残り2つの固定PDにはある検出レベルが
それぞれ得られる。つまり、この2つの固定PDについ
てはこれらのもつ指向性により、送信装置(の光源)に
近いものの方が大きな検出レベルを出力するので、両者
のレベル差を検出することによって送信方向をおおよそ
検出することができる。
【0035】以上のようにメインPD17を基板26に
直接固定することができるので、当該基板内に実装され
たアンプ等の回路との接続が簡単になる(接続のための
線材やフレキシブル基板等は全く不要である。)ので、
ノイズの影響を受け難くなる。また、各固定PD16の
取付基板27を基板26に接続できるので、光検出器と
基板との接続処理が非常に簡単になり、これらをひとま
とめにして基台部11の中に収納することができる。
【0036】図4は受信装置3Aの内部構造を示したも
のである。
【0037】基台部11の筐体のうち、円筒部20が設
けられた部分には、円孔29が形成されており、これに
は固定レンズ19が取り付けられている。尚、本例では
固定レンズ19として平板レンズ(フレネルレンズ等)
が用いられているが、これに限らず平凸レンズ等を使用
して良いことは勿論である。
【0038】受信装置3Aの筐体については、第1の筐
体部30(基台部11)と第2の筐体部31(光軸調整
ブロック12を構成する被覆部21と隔壁22)を備え
ており、第1の筐体部30内にレンズ部材(固定レンズ
19)と光検出器(メインPD17)が取り付けられ、
また、第2の筐体部31内に駆動機構24が取り付けら
れた構成となっている。そして、第1の筐体部30と第
2の筐体部31との間に形成される空間に可動ミラー1
8が配置されている。これによって光検出手段を第1の
筐体部30内に収容することで外光の影響を受けないよ
うにし、かつ、駆動機構や可動ミラーの収容スペースを
十分に確保することができる。尚、本例では、駆動機構
24を構成するモータ24aと、該モータの軸に取り付
けられたウォーム24c、そして該ウォームに噛合され
た伝達ギヤ24b(ウォームホィール)が第2の筐体部
31に収容されており、当該機構によって回動される可
動ミラー18の回動軸18bが、隔壁22に設けられた
軸受部32によって支持されている。また、駆動機構2
5については、可動ミラー18の支持部33に傾動自在
な状態で取り付けられていて、モータ25aの軸に取り
付けられたウォーム25cがこれに噛合された駆動ギヤ
25b(ウォームホィール)を回転させることによって
可動ミラー18の傾動が行われる。
【0039】上記の受信装置3Aでは、駆動機構23
と、固定PD群16、16、…、メインPD17を使っ
て、下記に示すように2段階の調整を行うことで自動光
軸調整機構を実現している。
【0040】(i)粗調整=複数の固定PD(固定セン
サー)を用いて送信装置の送信方向についての粗い検出
を行うことにより当該送信方向をほぼ特定してから、可
動ミラーを概ね当該方向に向けるために駆動機構によっ
て可動ミラーの姿勢を変化させること。
【0041】(ii)微調整=メインPD(光検出器)
により送信装置からの光信号を受信して正確な送信方向
を探索するために、駆動機構により可動ミラーの姿勢を
微妙に変化させるとともに、探索した送信方向に向けて
可動ミラーの姿勢を調整することで、最適な光軸調整状
態を確定すること。
【0042】先ず、(i)は、固定PD群のそれぞれ検
出信号に基づいて、おおよその送信方向を推測して、粗
い精度の光軸調整を行うものであり、送信方向の推定法
には、例えば、下記の方法が挙げられる。
【0043】(A)各固定PDによる受信信号を整流し
て直流レベルを検出して比較する方法 (B)光信号によるデータ転送時のフレームフォーマッ
ト中に、送信方向や位置の検出用信号を事前に内包させ
ておき、当該検出用信号を各固定PDによって受信する
とともに当該信号を抽出して送信方向等を特定する方
法。
【0044】先ず、方法(A)は、送信装置から発した
後に固定PDで受信された信号を整流して、その直流レ
ベルを取り出して、各固定PDのそれぞれについて直流
レベルの大小関係を比較する方法であり、直流レベルは
受信データの平均的レベルに相当するので、送信装置か
らの距離が近いセンサーほど、検出される直流レベルが
大きいことを利用して送信方向や距離を特定することが
できる。
【0045】但し、この方法では、送信されるデータが
搬送波(キャリア)の周波数を中心にした所定の周波数
帯域をもっているため、一定方向で信号の送受信を行っ
てもデータ内容により直流レベルが変動してしまうとい
う点に問題が残る。
【0046】そこで、これを避けるには、上記方法
(B)のように、データ転送時のフレームフォーマット
中に、送信方向や位置の検出用信号を、データ(を示す
信号)とは区別して埋め込む方法が好ましく、受信装置
側では、当該検出用信号を複数の固定PDで受信した後
で分離又は抽出して比較することで送信方向を特定すれ
ば良い。
【0047】その際、検出用信号については、これを時
分割でフレームフォーマット中に埋め込む方法と、周波
数分割(あるいは周波数多重)によってフレームフォー
マット中に埋め込む方法が挙げられる。
【0048】次の微調整段階(ii)では、メインPD
17による検出情報に基づいて光軸調整がより正確に行
われるが、そのための検出法には下記に示す方法が挙げ
られる。
【0049】(a)メインPDの受信信号又は上記検出
用信号を整流して直流レベルを検出して、そのピークを
検出する方法 (b)メインPDによる受信データの誤り検出率又は誤
り訂正率を検出して、その最小値(最低値)を検出する
方法。
【0050】先ず、方法(a)については、前記方法
(A)、(B)と同様の方法を、メインPDに対して適
用するものであり、この場合には、光軸方向を僅かに変
化させながら、その時々の受信信号又は検出用信号を整
流して直流レベルを検出して、そのピーク位置がどこに
あるかを探し出す方法である。つまり、可動ミラーの姿
勢を微小範囲に亘って少しずつ変化させながら、直流レ
ベルが最大値を示す位置を探し出して、その時の光軸方
向を設定して微調整を終了させれば良い。
【0051】但し、受信信号を整流して直流成分を検出
する方法を用いる場合には、前記方法(A)と同様の問
題が生じるので、方法(b)のように、受信データの誤
り検出率(あるいはエラーレート)又は誤り訂正率を求
め、これらが最小になる送信方向を探索する方法が好ま
しい。つまり、送信方向に対して光軸が適正に調整され
た状態では、受信データの誤り検出率(あるいは誤り
率)が最も低く、また、誤り訂正を行う場合には、誤り
訂正率が最も低いこと(あるいは誤り訂正の頻度が最少
であるか又は訂正不能となる確率が最低であること)を
利用して、送信方向を特定できる。よって、この場合に
は、可動ミラーの姿勢を所定の微小範囲に亘って少しず
つ変化させながら、誤り検出率又は誤り訂正率が最も小
さくなる最小位置(ボトム位置)を探し出して、その時
の光軸方向を設定して微調整を終了させれば良い。
【0052】尚、上記した構成例では、可動ミラー18
を駆動するための駆動機構23が、2軸駆動機構とされ
たが、本発明に関する限り、2つの駆動軸の一方だけを
設けた構成でも何等構わない。例えば、可動ミラー18
の回動軸18bをモータにより駆動することで当該可動
ミラーを水平面で回転させる回転機構だけを設けた構
成、あるいは、可動ミラー18を鉛直面内で傾動させる
傾動機構だけを設けた構成等が挙げられる。
【0053】但し、図2乃至図4に示すような構成の場
合には、2つの駆動軸をどのような手順で動かすかによ
って光軸調整に要する時間に格差が生じるので、下記に
示す制御方法が好ましい。
【0054】即ち、上記駆動機構24を、可動ミラー1
8の水平面内での駆動機構とし、駆動機構25を、可動
ミラー18の鉛直面内での駆動機構とした場合には、下
記の手順で光軸調整を行えば良い。
【0055】(1)固定PD群により送信方向について
の粗い検出を行い、駆動機構24により可動ミラー18
を回動させて水平方向について粗調整を行う (2)メインPD17の検出結果に基づいて駆動機構2
4により可動ミラー18の微調整を行う (3)メインPD17の検出結果に基づいて駆動機構2
5により可動ミラー18の傾きを調整する。
【0056】尚、例えば、上記方法(a)を用いた場合
において、手順(2)では、可動ミラー18を水平面内
で僅かに動かしながら、水平方向におけるメインPD1
7の検出レベルが最大になる位置を探し出して光軸を微
調整する。また、手順(3)では、可動ミラー18を鉛
直面内で少しずつ動かしながら、メインPD17の検出
レベルが最大になる位置を探し出して光軸を調整する。
【0057】このように、複数の固定PDにより得られ
る検出結果に基づいて送信方向をおおよそ検出して、可
動ミラーの水平面内での姿勢を粗調整した後、メインP
Dによる検出結果に基づいて可動ミラーの姿勢を微調整
し、それから、可動ミラーを鉛直面内で傾動させながら
その時々におけるメインPD(光検出器)による検出結
果を得て、当該メインPDの出力レベルが最大になるピ
ーク位置を探索して当該位置を確定して光軸調整を完了
させることが所要時間の短縮化にとって好ましい。
【0058】以上に説明した構成例は、あくまで実施の
一例に過ぎず、例えば、下記に示すような各種の実施形
態が可能である。
【0059】・図5の受信装置3Bに示すように、第2
の筐体部31(被覆部21及び隔壁22)内に固定PD
群を配置させることによって、外光、反射光等の影響を
低減するようにした構成(固定PD16、透光窓15、
取付基板27、透明部材28等を除く構成要素について
は図4の場合と同じである。)。
【0060】・図6の受信装置3Cに示すように、第1
の筐体部30(基台部11)内に駆動機構24を配置
し、第2の筐体部31内にメインPD17を配置させる
ことで重心を低くした構成(つまり、図4において、各
筐体部の役割を逆転させた構成であるが、メインPD1
7、固定レンズ19、駆動機構24等を除く構成要素に
ついては図4の場合と同様の位置関係を保ってい
る。)。
【0061】この他にも、例えば、可動ミラーに回転放
物面鏡を使用して、その焦点位置にメインPDの受光部
を配置させ、回転放物面鏡によって集光した光をメイン
PDに受光させるようにした構成等、各種の実施形態が
可能である。
【0062】しかして、上記した構成によれば、下記に
示す利点が得られる。
【0063】・光検出器が筐体に固定されているので、
可撓性を有するフレキシブル基板や線材を使用して光検
出器と基板とを接続する必要がなくなり、従ってノイズ
耐性に優れている。
【0064】・光検出器の前にレンズ部材(固定レン
ズ)を配置させることにより、実質的な受光面積(受信
範囲)が拡大するため、通信距離が長くなる。つまり、
通常、光検出器は指向性をもっているので、その光軸か
ら離れた側面からの光の寄与は少ない。そこで、図4乃
至図6において一点鎖線で示すように、レンズ部材で集
光した光を光検出器の受光部に照射させることで、より
広い範囲から光を受光できるので、光信号の伝送距離が
従来に比べて数倍にまで及ぶようになる。
【0065】・固定PD群を付設することで、送信方
向、即ち、光源の方向を容易に検出できるので、送信装
置の現在位置に対して最適な通信経路の設定を短時間で
行うことができる。
【0066】・赤外線を反射する材料により可動ミラー
の反射面を形成することで、反射光量の損失を抑えるこ
とができる。
【0067】・受信装置の筐体について、2つの筐体部
を備えた構成を採用し、その一方の筐体部内に光検出器
を配置させるとともに、他方の筐体部によって当該光検
出器に外乱光が受光されないように遮光する機能を持た
せることで、送信装置からの光信号を正確に受信するこ
とができる。つまり、図4の構成例において、第2の筐
体部31を構成する被覆部21及び隔壁22を不透明材
料で形成すれば、上方からメインPD17に達する外光
の影響を十分に低減させることができる。
【0068】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、請求項1に係る発明によれば、送信装置からの光信
号を受信する光検出器が受信装置に固定されていて、そ
の位置や姿勢が変化しないので当該光検出器とその接続
基板とを可撓性の線材等で配線する必要がなく、よって
ノイズ等の外乱の影響を受け難くなる。また、送信装置
からの光は、受信装置に固定されたレンズ部材を通して
集光後に光検出器に受光されるので、通信距離を長くす
ることができる。
【0069】請求項2に係る発明によれば、送信装置か
らの光信号を受信することにより当該送信装置の送信方
向又は位置を検出するための複数の固定センサーを配置
することによって、送信方向の粗い検出を容易に行うこ
とができる。
【0070】請求項3に係る発明によれば、送信装置か
らの赤外線を効率良く光検出器に受光させることができ
る。
【0071】請求項4に係る発明によれば、可動ミラー
の駆動機構を、水平面内での回転機構と、鉛直面内での
傾動機構とで構成することによって、駆動制御や構成が
簡単になり、各機構を独立して制御できる。
【0072】請求項5に係る発明によれば、受信装置の
筐体を構成する第1の筐体部と第2の筐体部との間に形
成される空間に可動ミラーを配置することで、可動ミラ
ーの配置スペースを確保することができ、コンパクトな
装置を実現できる。
【0073】請求項6に係る発明によれば、複数の固定
センサー及び光検出器について基板を共通化できる。
【0074】請求項7に係る発明によれば、光検出器を
第1の筐体部に設け、複数の固定センサーを第2の筐体
部に設けることによって、これらのセンサーが外光等の
影響を同時に被ることがないようにして正確な光検出を
保証することができる。
【0075】請求項8に係る発明によれば、可動ミラー
の姿勢制御について、固定センサーの検出結果を用いた
粗調整の後に、光検出器の検出結果に基づく微調整を行
うことにより、送信方向の特定及び可動ミラーの光軸調
整を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す概略図である。
【図2】図3、図4とともに装置の構成例を示す図であ
り、本図は概略的な斜視図である。
【図3】光センサーの配置例を示す図である。
【図4】縦断面図である。
【図5】本発明の別例を示す縦断面図である。
【図6】本発明のさらに別例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2…送信装置、3、3A、3B、3C…受信装置、4…
光検出器、5…可動ミラー、5a…反射面、5b…回転
軸、6…レンズ部材、7…駆動機構、8…固定センサ
ー、18…可動ミラー、23…駆動機構、24…回転機
構、25…傾動機構、24a、25a…モータ、30…
第1の筐体部、31…第2の筐体部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信装置からの光信号を受信する光検出
    手段を備えた、光信号伝送による受信装置において、 送信装置からの光信号を受光するために受信装置に固定
    された光検出器と、 送信装置からの光を集光して上記光検出器に受光させる
    ために受信装置に固定されたレンズ部材と、 送信装置からの光を反射面で反射した後、上記レンズ部
    材を介して上記光検出器へと導くための可動ミラーと、 上記可動ミラーの反射面の位置又は姿勢を変化させるた
    めの駆動機構を設け、 上記可動ミラーが、上記光検出器の光軸に対して直交す
    る平面内又は当該光軸を含む平面内において、上記駆動
    機構によりその位置又は姿勢が制御されるようにしたこ
    とを特徴とする光信号伝送による受信装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した光信号伝送による受信
    装置において、 送信装置からの光信号を受信することにより当該送信装
    置の送信方向又は位置を検出するための複数の固定セン
    サーを配置したことを特徴とする光信号伝送による受信
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載した光信号伝送による受信
    装置において、 可動ミラーの反射面が赤外線を反射し、可視光を透過さ
    せる材料で形成されていることを特徴とする光信号伝送
    による受信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載した光信号伝送による受
    信装置において、 可動ミラーを駆動するための駆動機構が、当該可動ミラ
    ーの回転軸をモータにより駆動することで可動ミラーを
    水平面で回転させる回転機構と、可動ミラーを鉛直面内
    で傾動させる傾動機構とで構成されていることを特徴と
    する光信号伝送による受信装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した光信号伝送による受
    信装置において、 受信装置の筐体が、第1の筐体部と第2の筐体部とを有
    しており、第1の筐体部にレンズ部材及び光検出器が取
    り付けられ、第2の筐体部に駆動機構が取り付けられて
    おり、第1の筐体部と第2の筐体部との間に形成される
    空間に可動ミラーが配置されていることを特徴とする光
    信号伝送による受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載した光信号伝送による受
    信装置において、 複数の固定センサーを第1の筐体部に設けるとともに、
    これらの固定センサーを光検出器の周囲に配置したこと
    を特徴とする光信号伝送による受信装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載した光信号伝送による受
    信装置において、 複数の固定センサーを第2の筐体部に設けたことを特徴
    とする光信号伝送による受信装置。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載した光信号伝送による受
    信装置において、 複数の固定センサーを用いて送信装置の送信方向につい
    ての粗い検出を行うことにより該送信方向をほぼ特定し
    て、駆動機構により可動ミラーの姿勢を粗調整し、 この状態から、光検出器により送信装置からの光信号を
    受信して正確な送信方向を探索して、駆動機構により可
    動ミラーの姿勢を微調整することを特徴とする光信号伝
    送による受信装置。
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