[go: up one dir, main page]

JP2002106510A - 分配集流弁 - Google Patents

分配集流弁

Info

Publication number
JP2002106510A
JP2002106510A JP2000297271A JP2000297271A JP2002106510A JP 2002106510 A JP2002106510 A JP 2002106510A JP 2000297271 A JP2000297271 A JP 2000297271A JP 2000297271 A JP2000297271 A JP 2000297271A JP 2002106510 A JP2002106510 A JP 2002106510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
sub
main
boom
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000297271A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimitsu Matsumoto
俊光 松元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Co Ltd filed Critical Furukawa Co Ltd
Priority to JP2000297271A priority Critical patent/JP2002106510A/ja
Publication of JP2002106510A publication Critical patent/JP2002106510A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 急激に分流から集流への切換操作をしても確
実に作動できるようにする。 【解決手段】 供給ポートPとサービスポートA、Bを
有するボデイ11に嵌挿され、メインスプリング13
A、13Bで中立位置に保持される筒状のメインスプー
ル12と、メインスプール内の左右に嵌挿された筒状の
サブスプール14A、14Bとを備え、各サブスプール
14A、14Bの側面にサブスプール絞り35A、35
B、内部の隔壁36A、36Bに固定絞り37A、37
B、メインスプールの中央部にメインスプール内部と供
給ポートを連通させる油路38、メインスプールの左右
の側面には、左右のサブスプールのサブスプール絞りと
左右のサービスポートを連通させる一対のメインスプー
ル絞り39A1 、39A2 39B1 ,39B2 をそれぞ
れ設けた分配集流弁1において、サブスプールをメイン
スプール内で集流位置に保持するサブスプリング6A、
6Bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分流弁と集流弁と
の両方の機能を併せ持ち、2個の油圧アクチュエータを
同調させる場合に使用される分配集流弁に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】分流弁は、圧力の異なる2本の油圧管路
への流量を一定比率で分割する機能を有する流量制御弁
であり、集流弁は、圧力の異なる2本の油圧管路からの
流量を一定比率で集流する機能を有する流量制御弁であ
る。分配集流弁は、上記の分流弁と集流弁との両方の機
能を併せ持つ流量制御弁であって、圧力の異なる2本の
油圧管路への流量を一定比率で分割し、圧力の異なる2
本の油圧管路からの流量を一定比率で集流する機能を有
する。
【0003】従来、分配集流弁としては図4に示すよう
なものが使用されていた。この分配集流弁50は、ボデ
イ51内に軸方向(図上左右方向)へ所定距離摺動自在
に嵌挿された円筒状のメインスプール52と、このメイ
ンスプール52の左右両側に設けられメインスプール5
2を中央側へ付勢して中立位置に保持するメインスプリ
ング53A、53Bと、メインスプール52内の左右両
側にそれぞれ軸方向へ所定距離摺動自在に嵌挿された円
筒状のサブスプール54A、54Bとを備えている。
【0004】ボデイ51の中央部には作動油の供給ポー
トP、左右にアクチュエータへのサービスポートA,B
が設けられている。サブスプール54A、54Bの側面
には、サブスプール絞り55A、55Bが設けられてお
り、サブスプール54A、54Bの内部をサブスプール
絞り55A、55Bより中央側の位置で左右に劃する隔
壁56A、56Bには、固定絞り57A、57Bが設け
られている。メインスプール52の中央部側面には、メ
インスプール52の内部と供給ポートPとを連通させる
油路58が設けられており、メインスプール52の左右
両側の側面には、軸方向に所定距離離隔して、サブスプ
ール絞り55AとサービスポートAとを連通させるため
のメインスプール絞り59A1 、59A2 及びサブスプ
ール絞り55BとサービスポートBとを連通させるため
のメインスプール絞り59B1 、59B2 が設けられて
いる。
【0005】この分配集流弁50では、サブスプール5
4A、54Bは圧油の流れの力によって左右に移動し、
メインスプール52は左右の油室60A、60Bの圧力
差によって左右に移動して、メインスプール絞り59A
1 、59A2 、59B1 、59B2 の開きを調整する。
この分配集流弁50は、例えば図3に示すような車両搭
載用クレーンのフック吊下長さ保持装置の油圧回路に用
いられている。
【0006】このクレーンは、左右にアウトリガ用油圧
シリンダ3L、3Rを備えたアウトリガによって支持さ
れるベース上に、旋回用油圧モータ5で旋回されるコラ
ムが設けられ、このコラムの上端部にブームの基端部が
枢着されている。このブームは、ブーム伸縮用油圧シリ
ンダ8によって伸縮され、ブーム起伏用油圧シリンダ9
によって起伏される。
【0007】また、コラムにはウインチ用油圧モータ1
0で巻上巻下作動されるウインチが設けられており、こ
のウインチから繰出し、繰込みされるワイヤロープをブ
ームの先端部に導いて、ブームの先端部の滑車を介して
フックに掛回すことにより、フックをブームの先端部か
ら吊下している。従って、通常は、ブームの伸縮に伴っ
てフック吊下長さ(ブーム先端下部とフック上端間の距
離)が変化する。
【0008】即ち、ブームを伸長させると、フック吊下
長さが短くなり、ブームを縮小させればフック吊下長さ
が長くなる。このクレーンでは、ブーム起伏用油圧シリ
ンダ9がブーム起伏用切換弁15、ウインチ用油圧モー
タ10がウインチ用切換弁16、ブーム伸縮用油圧シリ
ンダ8がブーム伸縮用切換弁17、旋回用油圧モータ5
が旋回用切換弁18、アウトリガ用油圧シリンダ3L、
3Rがアウトリガ切換弁19L、19Rを介して、油圧
ポンプ21の吐出管路22と、タンク23への戻り管路
24とに接続されている。
【0009】これらの切換弁15、16、17、18、
19L、19Rは、3位置の手動操作切換弁であり、オ
ペレータが手動操作することにより、ブーム起伏用油圧
シリンダ9と、ウインチ用油圧モータ10とブーム伸縮
用油圧シリンダ8と、旋回用油圧モータ5と、左右のア
ウトリガ用油圧シリンダ3L、3Rとを作動させること
ができる。中立位置では吐出管路22を戻り管路24と
連通させる。
【0010】吐出管路22と戻り管路24との間には、
リリーフ弁25が設けられている。また、ブーム伸縮用
油圧シリンダ8の縮小側油室26とブーム伸縮用切換弁
17の縮小側ポート17Bとを接続する縮小管路27の
途中には、ブーム伸縮用油圧シリンダ8の縮小側油室2
6とウインチ用油圧モータ10の巻下管路28とを連動
用管路31を介して連通させ、ウインチ用油圧モータ1
0の巻上管路29とブーム伸縮用切換弁17の縮小側ポ
ート17Bとを連動用管路32を介して連通させる連動
用切換弁30が設けられている。ブーム伸縮用油圧シリ
ンダ8の伸長側油室33とブーム伸縮用切換弁17の伸
長側ポート17 Aとは伸長管路34で接続されている。
【0011】連動用切換弁30は、ブームの伸縮時にブ
ーム伸縮用油圧シリンダ8とウインチ用油圧モータ10
とを連動させ、フック吊下長さを一定に保持できるよう
にするために設けられたものであり、クレーン作業中に
フック吊下長さLを一定に保持しながらブーム7を伸縮
させるときには、まず連動用切換弁30を連動側へ切換
える。すると、ブーム伸縮用油圧シリンダ8の縮小側油
室26とウインチ用油圧モータ10の巻下管路28とが
連通され、ウインチ用油圧モータ10の巻上管路29と
ブーム伸縮用切換弁17の縮小側ポートBとが連通され
るので、オペレータがブーム伸縮用切換弁17を操作す
るとブーム伸縮用油圧シリンダ8とウインチ用油圧モー
タ10とが連動するようになる。
【0012】即ち、オペレータがブーム伸縮用切換弁1
7を伸長側へ切換えると、油圧ポンプ21の吐出管路2
2から供給される圧油は、伸長管路34からブーム伸縮
用油圧シリンダ8の伸長側油室33に入ってブーム伸縮
用油圧シリンダ8を伸長させる。すると、ブーム伸縮用
油圧シリンダ8の縮小側油室26の油は連動用切換弁3
0、連動用管路31を経てウインチ用油圧モータ10の
巻下管路28に入り、ウインチ用油圧モータ10の巻下
作動を行わせる。ウインチ用油圧モータ10からの戻り
油は、ウインチ用油圧モータ10の巻上管路29から連
動用管路32、連動用切換弁30、ブーム伸縮用切換弁
17の縮小側ポートBから戻り管路24を経てタンク2
3に戻る。
【0013】また、オペレータがブーム伸縮用切換弁1
7を縮小側へ切換えると、油圧ポンプ21からの圧油が
連動用切換弁30、連動用管路32を経てウインチ用油
圧モータ10の巻上管路29に入り、ウインチ用油圧モ
ータ10の巻上作動を行わせる。ウインチ用油圧モータ
10からの戻り油は、ウインチ用油圧モータ10の巻下
管路28から連動用管路31、連動用切換弁30を経て
ブーム伸縮用油圧シリンダ8の縮小側油室26に入り、
ブーム伸縮用油圧シリンダ8を縮小させる。ブーム伸縮
用油圧シリンダ8の伸長側油室33の油は伸長管路3
4、ブーム伸縮用切換弁17の伸長側ポートAから戻り
管路24を経てタンク23に戻る。
【0014】この構成でブームの伸縮時にフック吊下長
さを一定に保持するためには、縮小側油室26の容積V
と、ブームの伸縮に対応して適切な長さだけワイヤロー
プを繰出し、繰込みするためのウインチ用油圧モータ1
0の必要油量Qとが等しくなければならない。しかし、
実際には、縮小側油室26の容積Vが、ウインチ用油圧
モータ10の必要油量Qより大である場合がある。
【0015】このような場合に、ウインチ用油圧モータ
10への供給油量をブーム伸縮用油圧シリンダ8の伸縮
に対応した適正油量とするための分配集流弁50が、縮
小管路27のブーム伸縮用油圧シリンダ8の縮小側油室
26と連動用切換弁30との間に設けられる。縮小側油
室26の容積Vが、ウインチ用油圧モータ10の必要油
量Qより大である場合、この分配集流弁50は、ブーム
の伸長時にはブーム伸縮用油圧シリンダ8の縮小側油室
26からの油を分流し、ウインチ用油圧モータ10へ適
正油量を供給して剰余の油はブーム伸縮用切換弁17の
縮小側ポート17Bに戻す。
【0016】即ち、図5に示すように、伸長管路34か
ら伸長側油室33に圧油が供給されると、縮小側油室2
6の油は縮小管路27から分配集流弁50の供給ポート
Pに供給され、所定比率で分流されて、サービスポート
Bからウインチ用油圧モータ10の巻下管路28へ適正
油量が供給される。サービスポートA側に分流された剰
余の油は、ウインチ用油圧モータ10からの戻り油と合
流してブーム伸縮用切換弁17の縮小側ポート17Bに
戻される。
【0017】このとき、分配集流弁50への圧油の供給
は、供給ポートPの1箇所のみから行われるので、正常
に分流作動が行われる。ブームの縮小時には、分配集流
弁50は、ウインチ用油圧モータ10からの油とブーム
伸縮用切換弁17の縮小側ポート17Bからの油を所定
比率で集流して、ブーム伸縮用油圧シリンダ8の縮小側
油室26に供給するので、ウインチ用油圧モータ10に
は適正油量が流れる。
【0018】即ち、図6に示すように、ブーム伸縮用切
換弁17の縮小側ポート17Bから供給された圧油は、
適正油量が連動用切換弁30を経てウインチ用油圧モー
タ10に供給され、ウインチ用油圧モータ10から戻っ
て分配集流弁50のサービスポートBに入り、余剰の油
は直接分配集流弁50のサービスポートAに入って分配
集流弁50内で集流され、供給ポートPからブーム伸縮
用油圧シリンダ8の縮小側油室26に供給される。
【0019】従って、ブーム伸縮用油圧シリンダ8の容
積Vとウインチ用油圧モータ10の必要油量Qとが異な
っていても、分配集流弁50によって、ウインチ用油圧
モータ10への供給油量はブーム伸縮用油圧シリンダ8
の伸縮に対応した適正油量となるので、ブームが伸長す
ると、それに同調してウインチのワイヤロープが繰出さ
れて、フック吊下長さが一定に保持され、また、ブーム
が縮小すると、それに同調してウインチのワイヤロープ
が繰込まれ、フック吊下長さが一定に保持される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この分
配集流弁50は、メインスプール52の位置を制御すべ
きサブスプール54A、54Bの中立位置が定まってい
ないため、上述の車両搭載用クレーンのフック吊下長さ
保持装置の油圧回路に用いられた場合、分流作動から集
流作動へと急激に切換えて作動させようとすると、サー
ビスポートA、Bから入る圧油の圧力PA、PB、流量
QA、QB、あるいは到達時間ΔtA、ΔtBの差によ
って、低圧側、小流量側のサブスプール54Bが集流位
置に移動せず、正常に集流作動できないことがある。
【0021】即ち、ブーム伸縮用切換弁17を伸長側か
ら縮小側へ急激に切換えたとき、管路長、管路抵抗等の
相違により、サービスポートAから入る圧油の圧力PA
がサービスポートBから入る圧油の圧力PBより高圧
(PA>PB)で、サービスポートAから入る圧油の流
量QAがサービスポートBから入る圧油の流量QBより
大(QA>QB)であり、サービスポートAへの圧油の
到達時間ΔtAがサービスポートBへの圧油の到達時間
ΔtBより短い(ΔtA<ΔtB)場合には、図7に示
すように、圧油の流れの力によってサブスプール54A
が先に集流側に移動し、メインスプール52もPA>P
Bにより右方へ移動して、サブスプール54Bは、集流
側へ移動できなくなる。
【0022】従って、分配集流弁50が正常に集流作動
できないので、ウインチがブームの縮小に同調してワイ
ヤロープを繰込むことができなくなり、フック吊下長さ
は一定に保持されなくなる。また、分配集流弁50が斜
めに取付けられた場合にもこのような不具合がおきるお
それがある。
【0023】本発明は、分配集流弁における上記問題を
解決するものであって、急激に分流から集流への切換操
作をしても作動不良を起こすことがなく確実に作動する
分配集流弁を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明では、中央に作動
油の供給ポート、左側及び右側にアクチュエータへのサ
ービスポートを有するボデイと、ボデイ内に左右軸方向
へ所定距離摺動自在に嵌挿された筒状のメインスプール
と、メインスプールの左右両側に設けられメインスプー
ルを中立位置に保持するメインスプリングと、メインス
プール内の左側及び右側にそれぞれ軸方向へ所定距離摺
動自在に嵌挿された筒状のサブスプールとを備えてお
り、各サブスプールの側面にはそれぞれサブスプール絞
りが設けられ、各サブスプールの内部をサブスプール絞
りより中央側の位置で左右に劃する隔壁にはそれぞれ固
定絞りが設けられ、メインスプールの中央部側面には、
メインスプールの内部と供給ポートとを連通させる油路
が設けられ、メインスプールの左側及び右側の各側面に
は、左側及び右側のサブスプールの各サブスプール絞り
と左側及び右側のサービスポートとをそれぞれ連通させ
るための、互いに軸方向に所定距離離隔している一対の
メインスプール絞りがそれぞれ設けられた分配集流弁に
おいて、メインスプールと各サブスプールとの間に、サ
ブスプールをメインスプール内で集流位置に保持するサ
ブスプリングを設けることにより上記課題を解決してい
る。
【0025】本発明の分配集流弁では、サブスプールは
圧油の流れの力によって左右に移動し、メインスプール
はその左右の油室の圧力差によって左右に移動して、メ
インスプール絞りの開きを調整するので、左右のサービ
スポートに接続されている圧力の異なる2本の油圧管路
への流量を一定比率で分割し、圧力の異なる2本の油圧
管路からの流量を一定比率で集流することができる。
【0026】この分配集流弁で分流を行う場合には、分
配集流弁の供給ポートに供給された圧油は、左側のサブ
スプールを左方、右側のサブスプールを右方へ移動させ
る。そこで左側のサブスプールのサブスプール絞りがメ
インスプール絞りを介して左側のサービスポートと連通
し、右側のサブスプールのサブスプール絞りが右側のメ
インスプール絞りを介して右側のサービスポートと連通
するので、圧油は左右のサービスポートに分流され、左
右のサービスポートに接続されている管路に流出する。
【0027】この分配集流弁で集流を行う場合には、左
右のサービスポートに接続されている油圧管路から作動
油が分配集流弁に流入し、左側のサブスプールを右方、
右側のサブスプールを左方へ移動させる。そこで左側の
サブスプールのサブスプール絞りが左側のメインスプー
ル絞りを介して左側のサービスポートと連通し、右側の
サブスプールのサブスプール絞りが右側のメインスプー
ル絞りを介して右側のサービスポートと連通するので、
圧油は左右のサービスポートから集流されて供給ポート
から流出する。
【0028】この分配集流弁では、メインスプールと左
右の各サブスプールとの間に、サブスプールをメインス
プール内で集流位置に保持するサブスプリングを設けて
いるので、急激に分流から集流への切換操作を行っても
左右のサブスプールは確実に集流位置に移動することが
でき、作動不良を起こすことはない。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の一形態
である分配集流弁を車両搭載用クレーンのフック吊下長
保持装置に用いた場合の構成図、図2は分配集流弁の集
流時の作動の説明図である。この分配集流弁1は、ボデ
イ11内に軸方向(図上左右方向)へ所定距離摺動自在
に嵌挿された円筒状のメインスプール12と、このメイ
ンスプール12の左右両側に設けられメインスプール1
2を中央側へ付勢して中立位置に保持するメインスプリ
ング13A、13Bと、メインスプール12内の左側及
び右側にそれぞれ軸方向へ所定距離摺動自在に嵌挿され
た円筒状のサブスプール14A、14Bとを備えてい
る。
【0030】ボデイ11の中央部には作動油の供給ポー
トP、左右にアクチュエータへのサービスポートA、B
が設けられている。サブスプール14A、14Bの側面
には、サブスプール絞り35A、35Bが設けられてお
り、サブスプール14A、14Bの内部をサブスプール
絞り35A、35Bより中央側の位置で左右に劃する隔
壁36A、36Bには、固定絞り37A、37Bが設け
られている。メインスプール12の中央部側面には、メ
インスプール12の内部と供給ポートPとを連通させる
油路38が設けられており、メインスプール12の左右
両側の側面には、軸方向に所定距離離隔して、サブスプ
ール絞り35AとサービスポートAとを連通させるため
のメインスプール絞り39A1 、39A2 及びサブスプ
ール絞り35BとサービスポートBとを連通させるため
のメインスプール絞り39B1 、39B2 が設けられて
いる。
【0031】そして、メインスプール12と左右のサブ
スプール14A、14Bとの間には、左側のサブスプー
ル14Aを右方へ、右側のサブスプール14B左方へ付
勢して各サブスプール14A、14Bをメインスプール
内で集流位置に保持するサブスプリング6A、6Bが設
けられている。この分配集流弁1では、サブスプール1
4A、14Bは圧油の流れの力によって左右に移動し、
メインスプール12は左右の油室40A、40Bの圧力
差によって左右に移動して、メインスプール絞り39A
1 、39A2 、39B1 、39B2 の開きを調整する。
【0032】この分配集流弁1は、図3に示す車両搭載
用クレーンのフック吊下長さ保持装置の油圧回路におい
て、ブーム伸縮用油圧シリンダ8の縮小側油室26の容
積Vが、ブームの伸縮に対応して適切な長さだけワイヤ
ロープを繰出し、繰込みするためのウインチ用油圧モー
タ10の必要油量Qより大である場合に、ブームの伸縮
時にフック吊下長さを一定に保持するため、従来の分配
集流弁50に代えて用いられる。
【0033】分配集流弁1は、図3における分配集流弁
50と同様に、縮小管路27のブーム伸縮用油圧シリン
ダ8の縮小側油室26と連動用切換弁30との間に設け
られ、ブームの伸長時にはブーム伸縮用油圧シリンダ8
の縮小側油室26からの油を所定比率で分流し、ウイン
チ用油圧モータ10へ適正油量を供給して剰余の油はブ
ーム伸縮用切換弁17の縮小側ポート17Bに戻す。
【0034】即ち、伸長管路34から伸長側油室33に
圧油が供給されると、縮小側油室26の油は縮小管路2
7から分配集流弁1の供給ポートPに供給され、左側の
サブスプール14Aを左方、右側のサブスプール14B
を右方へ移動させる。そこで左側のサブスプール14A
のサブスプール絞り35Aがメインスプール絞り39A
1 を介して左側のサービスポートAと連通し、右側のサ
ブスプール14Bのサブスプール絞り35Bが右側のメ
インスプール絞り39B1 を介して右側のサービスポー
トBと連通するので、圧油は左右のサービスポートA、
Bに分流されて、サービスポートBからウインチ用油圧
モータ10の巻下管路28へ適正油量が供給される。サ
ービスポートA側に分流された剰余の油は、ウインチ用
油圧モータ10からの戻り油と合流してブーム伸縮用切
換弁17の縮小側ポート17Bに戻される。
【0035】このとき、分配集流弁1への圧油の供給
は、供給ポートPの1箇所からのみから行われ、圧油が
左右のサブスプール14A、14Bを左右のサブスプリ
ング6A、6Bの付勢力に抗して動かすので、正常に分
流作動が行われる。ブームの縮小時には、分配集流弁1
は、ウインチ用油圧モータ10からの油とブーム伸縮用
切換弁17の縮小側ポート17Bからの油を所定比率で
集流して、ブーム伸縮用油圧シリンダ8の縮小側油室2
6に供給するので、ウインチ用油圧モータ10には適正
油量が流れる。
【0036】即ち、ブーム伸縮用切換弁17の縮小側ポ
ート17Bから供給された圧油は、図2に示すように、
適正油量が連動用切換弁30を経てウインチ用油圧モー
タ10に供給され、ウインチ用油圧モータ10から戻っ
て分配集流弁1のサービスポートBに入り、余剰の油は
直接分配集流弁1のサービスポートAに入り、左側のサ
ブスプール14Aを右方、右側のサブスプール14Bを
左方へ移動させる。そこで左側のサブスプール14Aの
サブスプール絞り35Aが左側のメインスプール絞り3
9A2 を介して左側のサービスポートAと連通し、右側
のサブスプール14Bのサブスプール絞り35Bが右側
のメインスプール絞り39B2 を介して右側のサービス
ポートBと連通するので、圧油は左右のサービスポート
A、Bから集流され、供給ポートPからブーム伸縮用油
圧シリンダ8の縮小側油室26に供給される。
【0037】この分配集流弁1では、メインスプール1
2と左右の各サブスプール14A、14Bとの間に、サ
ブスプール14A、14Bをメインスプール12内で図
2の集流位置に保持するサブスプリング6A、6Bを設
けているので、急激に分流から集流への切換操作を行っ
て、サービスポートA、Bから入る圧油の圧力PA、P
B、流量QA、QB、あるいは到達時間ΔtA、ΔtB
の間に差が生じた場合でも、左右のサブスプール14
A、14Bは確実に集流位置に移動することができ、サ
ブスプール14A、14Bが作動不良を起こして油の通
路を塞ぐことはない。
【0038】従って、ブーム伸縮用油圧シリンダ8の容
積Vとウインチ用油圧モータ10の必要油量Qとが異な
っていても、分配集流弁1によって、ウインチ用油圧モ
ータ10への供給油量はブーム伸縮用油圧シリンダ8の
伸縮に対応した適正油量となるので、ブームが伸長する
と、それに同調してウインチのワイヤロープが繰出され
て、フック吊下長さが一定に保持され、また、ブームが
縮小すると、それに同調してウインチのワイヤロープが
繰込まれ、フック吊下長さが一定に保持される。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の分配集
流弁は、急激に分流から集流への切換操作をしても作動
不良を起こすことがなく確実に作動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である分配集流弁を車両
搭載用クレーンのフック吊下長さ保持装置に用いた場合
の構成図である。
【図2】分配集流弁を車両搭載用クレーンのフック吊下
長さ保持装置に用いた場合の集流時の作動の説明図であ
る。
【図3】車両搭載用クレーンのフック吊下長さ保持装置
の油圧回路図である。
【図4】従来の分配集流弁を車両搭載用クレーンのフッ
ク吊下長さ保持装置に用いた場合の構成図である。
【図5】従来の分配集流弁を車両搭載用クレーンのフッ
ク吊下長さ保持装置に用いた場合の作動の説明図であ
る。
【図6】従来の分配集流弁を車両搭載用クレーンのフッ
ク吊下長さ保持装置に用いた場合の作動の説明図であ
る。
【図7】従来の分配集流弁を車両搭載用クレーンのフッ
ク吊下長さ保持装置に用いた場合の作動の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 分配集流弁 6A、6B サブスプリング 8 ブーム伸縮用油圧シリンダ 10 ウインチ用油圧モータ 11 ボデイ 12 メインスプール 13A、13B メインスプリング 14A、14B サブスプール 26 縮小側油室 27 縮小管路 28 巻下管路 29 巻上管路 30 連動用切換弁 31 連動用管路 32 連動用管路 33 伸長側油室 34 伸長管路 35A、35B サブスプール絞り 36A、36B 隔壁 37A、37B 固定絞り 38 油路 39A1 、39A2 、39B1 、39B2 メインス
プール絞り 40A、40B 油室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に作動油の供給ポート、左側及び右
    側にアクチュエータへのサービスポートを有するボデイ
    と、ボデイ内に左右軸方向へ所定距離摺動自在に嵌挿さ
    れた筒状のメインスプールと、メインスプールの左右両
    側に設けられメインスプールを中立位置に保持するメイ
    ンスプリングと、メインスプール内の左側及び右側にそ
    れぞれ軸方向へ所定距離摺動自在に嵌挿された筒状のサ
    ブスプールとを備えており、各サブスプールの側面には
    それぞれサブスプール絞りが設けられ、各サブスプール
    の内部をサブスプール絞りより中央側の位置で左右に劃
    する隔壁にはそれぞれ固定絞りが設けられ、メインスプ
    ールの中央部側面には、メインスプールの内部と供給ポ
    ートとを連通させる油路が設けられ、メインスプールの
    左側及び右側の各側面には、左側及び右側のサブスプー
    ルの各サブスプール絞りと左側及び右側のサービスポー
    トとをそれぞれ連通させるための、互いに軸方向に所定
    距離離隔している一対のメインスプール絞りがそれぞれ
    設けられた分配集流弁であって、 メインスプールと各サブスプールとの間に、サブスプー
    ルをメインスプール内で集流位置に保持するサブスプリ
    ングを設けたことを特徴とする分配集流弁。
JP2000297271A 2000-09-28 2000-09-28 分配集流弁 Pending JP2002106510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000297271A JP2002106510A (ja) 2000-09-28 2000-09-28 分配集流弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000297271A JP2002106510A (ja) 2000-09-28 2000-09-28 分配集流弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002106510A true JP2002106510A (ja) 2002-04-10

Family

ID=18779407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000297271A Pending JP2002106510A (ja) 2000-09-28 2000-09-28 分配集流弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002106510A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102900720A (zh) * 2012-11-07 2013-01-30 泸州众大科技液压件有限公司 一种压差反馈式分流阀
CN105387014A (zh) * 2015-12-07 2016-03-09 浙江华益精密机械股份有限公司 一种高精度分流集流阀
CN110273878A (zh) * 2019-07-11 2019-09-24 南通翔骜液压润滑设备有限公司 止回溢流集流阀
KR102092481B1 (ko) * 2018-12-19 2020-04-20 주식회사 두산 건설장비용 선회모터의 반전방지 밸브
US11434113B2 (en) * 2018-03-09 2022-09-06 Tadano Ltd. Crane

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102900720A (zh) * 2012-11-07 2013-01-30 泸州众大科技液压件有限公司 一种压差反馈式分流阀
CN105387014A (zh) * 2015-12-07 2016-03-09 浙江华益精密机械股份有限公司 一种高精度分流集流阀
CN105387014B (zh) * 2015-12-07 2017-09-26 浙江华益精密机械股份有限公司 一种高精度分流集流阀
US11434113B2 (en) * 2018-03-09 2022-09-06 Tadano Ltd. Crane
KR102092481B1 (ko) * 2018-12-19 2020-04-20 주식회사 두산 건설장비용 선회모터의 반전방지 밸브
CN111336291A (zh) * 2018-12-19 2020-06-26 株式会社斗山 工程装备用旋回电机的反转防止阀
CN111336291B (zh) * 2018-12-19 2022-03-29 股份公司摩拓乐 工程装备用旋回电机的反转防止阀
CN110273878A (zh) * 2019-07-11 2019-09-24 南通翔骜液压润滑设备有限公司 止回溢流集流阀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5415076A (en) Hydraulic system having a combined meter-out and regeneration valve assembly
AU741405B2 (en) Telescoping system with multi-stage telescopic cylinder
US11231053B2 (en) Hydraulic valve arrangement
AU758656B2 (en) Telescoping system with multiple single-stage telescopic cylinders
JP2002106510A (ja) 分配集流弁
GB2402174A (en) Load holding valve control
KR20150122185A (ko) 작업 기계용 압력 손실 저감 회로
JP3115535B2 (ja) 分配集流弁
JPH02217586A (ja) 油圧作動手段の運転装置
JP4409210B2 (ja) クローラクレーンの油圧装置
US5755260A (en) Mono-block control valve with regeneration conduit
JP4558125B2 (ja) クレーンのフック吊下長さ保持装置
JP2816994B2 (ja) 特殊車両用油圧回路のコントロールバルブ
JP2021055699A (ja) 流体制御回路、油圧制御回路及び建設機械
JP2003194012A (ja) 油圧アクチュエータの切換制御弁
JP4828055B2 (ja) 油圧アクチュエータの遠隔制御装置
JPH0341706B2 (ja)
JPH08143292A (ja) シーケンスバルブ及び荷役装置の油圧装置
JPH047369Y2 (ja)
JP4707872B2 (ja) 油圧アクチュエータの制御装置
JP2002012390A (ja) クレーンのフック吊下長さ保持装置
JPS5949442B2 (ja) 油圧シリンダの制御装置
JPH05321301A (ja) 建設機械の油圧回路
JP2001240374A (ja) クレーンのフック吊下長さ保持装置
JPS649483B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100105