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JP2002104972A - トポイソメラーゼ阻害剤 - Google Patents

トポイソメラーゼ阻害剤

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JP2002104972A
JP2002104972A JP2000299045A JP2000299045A JP2002104972A JP 2002104972 A JP2002104972 A JP 2002104972A JP 2000299045 A JP2000299045 A JP 2000299045A JP 2000299045 A JP2000299045 A JP 2000299045A JP 2002104972 A JP2002104972 A JP 2002104972A
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JP
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topoisomerase inhibitor
topoisomerase
topo
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dna
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Toshio Tanaka
俊雄 田中
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Fuso Pharmaceutical Industries Ltd
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Fuso Pharmaceutical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、制癌剤として有用な新規なトポイ
ソメラーゼ阻害剤を提供することを目的とする。 【解決手段】 式(I): 【化1】 (式中、R1は直鎖または分岐鎖状アルキル基、R2はプ
リン塩基またはピリミジン塩基を示す。)で表されるヌ
クレオチドアルキル誘導体を含むトポイソメラーゼ阻害
剤、および、制癌剤として使用するための該阻害剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヌクレオチドアル
キル誘導体の新しい用途に関する。さらに詳しく言え
ば、ヌクレオチドアルキル誘導体を含むトポイソメラー
ゼ阻害剤、および、制癌剤として使用するための該阻害
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】トポイソメラーゼは、DNA鎖の切断と
再結合に関与する酵素であり、超螺旋(スーパーコイ
ル)型DNAを弛緩型DNAに変換し、DNAの複製、
転写、組換え等の過程で生じる高次構造の歪みを解消
し、DNA代謝を円滑に進行させる機能を有している。
このトポイソメラーゼには、その作用メカニズムの違い
によってトポイソメラーゼI型(トポI)およびトポイ
ソメラーゼII型(トポII)が存在することが知られてい
る。トポIは、二本鎖DNAの片方のみを切断し、もう
片方のDNA鎖を通過させた後、切断面を閉じる反応を
触媒する酵素であり、トポIIは、二本鎖DNAを同時に
切断し、その間を別のDNA鎖が通過した後、切断箇所
を再結合する反応機構を有する酵素である。
【0003】1984年、米国のLiu, L.F.博士らは、
当時主要な制癌剤であったアムサクリン(m−AMS
A:4'-(9-acridinylamino)methanesulfon-m-anisidid
e)が細胞内のDNAトポイソメラーゼを標的とし、こ
の酵素活性を阻害することにより、制癌効果を発揮する
ことを明らかにした(Proc. Natl. Acad. Sci. USA.,
第81巻, 1361頁, 1984年)。続いて、エピポドフィロキ
シン誘導体(エトポシド:VP−16、テニポシド:V
M−26)、アドリアマイシンをはじめ、多くの制癌剤
のトポイソメラーゼ阻害活性が報告された(Liu, L.F.,
Ann. Rev. Biochem., 第58巻, 351頁, 1989年、Drlic
a, K. et al., Biochem., 第27巻, 2253頁, 1988年)。
トポイソメラーゼ阻害剤の多くは、一時的に切断された
DNA鎖とトポイソメラーゼとの反応中間体(クリーバ
ブル複合体)に結合し、クリーバブル複合体の状態でト
ポイソメラーゼの機能を停止させる効果を有する。その
ため、DNA鎖が切断されたままの状態となり、細胞増
殖が妨げられたり、アポトーシスが誘導されたりするの
で、制癌剤として利用できるものが多い。また、癌細胞
のような増殖の激しい細胞には、正常細胞に比べてこの
トポイソメラーゼが多く存在することが知られている
(Spitzner, Nucleic. Acid. Res., 第16巻, 5533頁, 1
988年)。したがって、トポイソメラーゼ阻害活性を有
する化合物の探索によって得られた物質は、制癌剤とし
て有用である。
【0004】癌は、我が国では死亡率第1位の疾患であ
る。近年、手術療法や放射線療法といった局所療法の進
歩が癌患者の生存率の向上に寄与しつつあるものの、癌
は転移により全身に広がった時点で発見されることも多
く、癌治療方法の確立には、かかる全身性疾患となった
癌への対応が急務である。この点で、制癌剤を中心とす
る化学療法の開発に寄せられる期待は、ますます高まっ
ている。また、癌細胞に関する分子生物学的アプローチ
の進展は、従来明らかにされていなかった制癌剤の作用
機構の解明に重要な指針を与えてきている。
【0005】これらのことを契機として、トポイソメラ
ーゼ阻害活性を有する制癌剤のスクリーニングが行わ
れ、その結果、植物成分由来のゲニステイン(Okura,
A., Biochem. Biophys. Res. Commun., 第157巻, 183
頁, 1988年)、イリノテカン(Kunimoto, T., Cancer R
es., 第47巻, 5944頁, 1987年)、微生物由来成分であ
るテルペンテシン(Kawada, S-Z., Cancer Res., 第51
巻, 2922頁, 1991年)、クレロシジン(Kawada, S-Z.,
J. Antibiot., 第45巻, 1182頁, 1992年)、セイントピ
ン(Yamashita, Y., Biochem., 第30巻, 5838頁, 1991
年)およびその誘導体であるUCE6(Fujii, N., J.
Antibiot., 第46巻, 1173頁, 1993年)、ブルガレイン
(Fujii, N., J. Biol. Chem., 第268巻, 13160頁, 199
3年)等の有望な医薬品候補物質が見出されるに至っ
た。
【0006】一方、分子内にフッ素を有するフルオロウ
ラシル化合物が制癌活性を有することは、これまでによ
く知られている。また、ウリジン5’−アルキルホスフ
ェート類が酵母菌のαおよびαハプロイド(1倍体)細
胞間の有性凝集を細胞の成長に影響を与えることなく阻
害したり(FEMS Microbiol. Lett., 第147巻, 17頁,199
7年)、抗真菌活性を有する(特開平10−21877
8号公報)ことが報告されている。さらに、本発明者ら
は、ヌクレオシド5’−アルキルホスフェート類がカル
シウム拮抗作用を有し、血小板凝集抑制剤として有用で
あることを見出している(特開2000−247891
号公報)。しかしながら、フッ素を含まないヌクレオシ
ド5’−アルキルホスフェート誘導体についてのトポイ
ソメラーゼ阻害活性は報告されておらず、該誘導体が制
癌剤として有用であるとの報告もない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、制癌剤とし
て有用な新規なトポイソメラーゼ阻害剤を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術に鑑みて、種々のヌクレオシド誘導体について鋭意
研究を重ねた結果、ヌクレオシド5’−アルキルホスフ
ェート誘導体、とりわけ、ウリジン5’−アルキルホス
フェート誘導体(UMPC)およびアデノシン5’−ア
ルキルホスフェート誘導体(AMPC)が顕著なトポイ
ソメラーゼ阻害活性を有する事実を見出し、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、(1)式(I):
【化2】 (式中、R1は直鎖または分岐鎖状アルキル基、R2はプ
リン塩基またはピリミジン塩基を示す。)で表されるヌ
クレオチドアルキル誘導体を含むトポイソメラーゼ阻害
剤、(2)R1が炭素数30を超えないアルキル基であ
る、上記(1)記載のトポイソメラーゼ阻害剤、(3)
1が炭素数4〜24のアルキル基である、上記(2)
記載のトポイソメラーゼ阻害剤、(4)R1が炭素数1
6のアルキル基である、上記(3)記載のトポイソメラ
ーゼ阻害剤、(5)R1が炭素数20のアルキル基であ
る、上記(3)記載のトポイソメラーゼ阻害剤、(6)
2がウラシルである、上記(1)〜(5)のいずれか
1つに記載のトポイソメラーゼ阻害剤、(7)R2がア
デニンである、上記(1)〜(5)のいずれか1つに記
載のトポイソメラーゼ阻害剤、(8)ヌクレオチドアル
キル誘導体が遊離形または生体内で遊離形を与え得る医
薬的に許容される任意形で使用される、上記(1)〜
(7)のいずれか1つに記載のトポイソメラーゼ阻害
剤、(9)制癌剤として使用するための、上記(1)〜
(8)のいずれか1つに記載のトポイソメラーゼ阻害剤
を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】上記式(I)において、R1で示
されるアルキル基は、直鎖状または分岐鎖状のいずれで
あってもよい。その炭素数は、通常30を超えることは
なく、好ましくは4〜24、更に好ましくは16〜20
である。このようなアルキル基の具体例としては、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、デシ
ル、ウンデシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシ
ル、ヘプタデシル、オクタデシル、エイコシルなどの直
鎖状アルキル、または、ゲラニル、ファルネシルなどの
分岐鎖状アルキルを挙げることができる。R2で示され
るプリン塩基、ピリミジン塩基は、アデニン、グアニ
ン、ウラシル、シトシン、チミンなどの通常の塩基のほ
か、これらのメチル化体などの修飾塩基であってもよ
い。(必要なければ削除してください。) 現時点で好ましいと考えられるものは、R1が炭素数1
6のn−ヘキサデシル基または炭素数20のn−エイコ
シル基を表し、R2がウラシルを表す場合、すなわちウ
リジン5’−ヘキサデシルホスフェート(UMPC1
6)、ウリジン5’−エイコシルホスフェート(UMP
C20)、あるいは、R1が炭素数16のn−ヘキサデ
シル基を表し、R2がアデニンを表す場合、すなわちア
デニン5’−ヘキサデシルホスフェート(AMPC1
6)である。
【0010】有効成分としてのヌクレオチドアルキル誘
導体は、遊離形のみならず、医薬的に許容される限り、
水和物、塩、エステルなど、生体内で遊離形を与えるこ
とのできる任意の形で使用されてよい。したがって、以
下の記載において、式(I)の化合物は、遊離形のみな
らず、そのような医薬的に許容される任意形をも包括し
て意味するものとする。
【0011】上記式(I)の化合物であるヌクレオチド
5’−アルキル誘導体は、一般に対応するヌクレオチド
5’−モノホスフェート(式(I)において、R1=H
に相当する化合物)から自体常套の方法(FEBS Lett.,
第94巻, 339-341頁, 1978年、Life Sci., 第43巻, 437-
444頁, 1988年、FEBS Lett., 第352巻, 353-355頁,1994
年)により合成することができる。例えば、ウリジン
5’−アルキル誘導体の場合、ウリジン5’−モノホス
フェートおよび種々の直鎖状または分岐鎖状アルキルア
ルコールをt−ブチルアルコールに溶解し、ジシクロヘ
キシルカルボジイミドの存在下で反応させることによ
り、製造することができる。反応温度は、溶媒の種類に
より異なるが、通常60〜100℃、好ましくは70〜
90℃であり、反応時間は、反応温度により異なるが、
通常2〜20時間、好ましくは6〜8時間である。
【0012】本明細書において「癌」とは、その最も広
い意味で使用するものであり、腫瘍、新生組織形成、癌
腫、肉腫、白血病、リンパ腫などを包含する。また、本
明細書において「制癌」とは、癌性病変の予防、癌性病
変の進行の遅延、癌性病変の生成の抑制、癌性病変の減
少、または癌性病変の除去を意味する。
【0013】癌細胞は、正常細胞に比べ急速な増殖をす
るのが特徴と考えられている。制癌剤は、この特徴を利
用して増殖性の細胞に対し毒性を持つ薬剤を用いる化学
療法である。本発明のトポイソメラーゼ阻害剤は、癌細
胞の増殖を抑制したり、アポトーシスを誘導する制癌剤
として用いることができ、良性腫瘍並びに肉腫、白血
病、リンパ腫およびがん腫などの悪性腫瘍(癌)等の治
療のため、通常全身的または局所的に、一般的には経口
または非経口の形で投与される。本発明の式(I)の化
合物を投与する際には、経口投与のための固体組成物、
液体組成物およびその他の組成物、非経口投与のための
注射剤、点滴剤、口腔剤、経直腸剤、あるいは経皮投与
により、すなわち薬剤を適用するのに都合のよい一般的
な方法で投与することができる。
【0014】経口投与のための固体組成物には、錠剤、
丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が含まれ、カプセル
剤には、軟カプセル剤および硬カプセル剤が含まれる。
液体組成物には、例えば、シロップ、懸濁液、エマルジ
ョンが含まれる。固体組成物は、一つまたはそれ以上の
活性物質が、少なくとも一つの不活性な希釈剤と混合さ
れる。組成物は、常法にしたがって、不活性な希釈剤以
外の一般的な添加物、例えば、潤滑剤、崩壊剤、安定化
剤、溶解補助剤を含有していてもよい。
【0015】錠剤は、化合物をそのまま、または賦形
剤、結合剤、崩壊剤若しくはその他の適当な担体を加え
て均等に混和し、慣用的な固体処方の製造方法により製
造することができる。このような担体の例は、ステアリ
ン酸マグネシウム、デンプン、ラクトース、シュークロ
ースおよびセルロースを包含する。また、必要に応じて
着色剤、矯味剤などを加えることができ、さらに、白
糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロースフタレート等の胃溶性あ
るいは腸溶性のフィルムで剤皮を施してもよいし、また
2以上の層で皮膜してもよい。
【0016】カプセル形である組成物は、慣用的なカプ
セル化操作を用いて製造できる。例えば、活性成分含有
のペレットを標準担体の使用により調製し、次いで硬ゼ
ラチンカプセルに充填することができる。別法として、
いずれか適当な医薬担体、例えば、水性ガム、セルロー
ス、シリケートまたは油を用いて分散液または懸濁液を
調製し、ついで該分散液または懸濁液を軟ゼラチンカプ
セルに充填することができる。
【0017】経口投与のための液体組成物は、薬学的に
許容される懸濁剤、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤等
を含み、一般に用いられる不活性な希釈剤を含んでいて
もよい。このような組成物は、不活性な希釈剤以外に必
要に応じて安定剤、緩衝剤、矯味剤、保存剤、分散安定
剤またはその他の適当な添加剤を加えることができる。
【0018】本発明による非経口投与のための注射剤
は、無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤・乳剤を
包含する。水性または非水性の溶液剤、懸濁剤は、一つ
またはそれ以上の活性物質が、少なくとも一つの不活性
な希釈剤と混合される。水性の希釈剤としては、例え
ば、注射用水、生理食塩水、リンゲル液、ブドウ糖溶
液、または生理食塩水とブドウ糖溶液の混合液が挙げら
れる。非水性の希釈剤としては、例えば、オリブ油、ゴ
マ油、ダイズ油、ツバキ油、ナタネ油、トウモロコシ
油、落花生油、綿実油のような植物油、エタノール、プ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール類のよう
な有機溶媒が挙げられる。このような組成物は、さらに
抗酸化剤、キレート剤、緩衝剤、水溶性有機溶剤などの
安定化剤、無痛化剤、保存剤、等張化剤、乳化剤、溶解
補助剤のような添加剤を含んでいてもよい。
【0019】抗酸化剤としては、ピロ亜硫酸ナトリウ
ム、アスコルビン酸など、キレート剤としては、EDT
A、チオグリコール酸、チオ乳酸など、緩衝剤として
は、クエン酸塩、酢酸塩、リン酸塩などを挙げることが
できる。懸濁剤、乳剤の調製においてはアラビアゴム、
トラガント、ゼラチン、ポリソルベート80(登録商
標)を初めとする多くの乳化剤が用いられる。これらの
非経口投与のための注射剤は、加熱法(乾熱法、高圧蒸
気法、流通蒸気法、煮沸法、間けつ法)、ろ過法、照射
法(放射線法、紫外線法、高周波法)などの公知の滅菌
手段によって無菌化される。これらはまた無菌の固体組
成物を製造し(例えば、凍結乾燥法等により)、使用前
に無菌の注射用蒸留水または他の溶媒に溶解して使用す
るような、用時溶解型の製剤とすることもできる。
【0020】本発明の式(I)の化合物の投与量は、年
齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等によ
り異なるが、通常、成人患者一人あたり、一回につき、
100μgから400mgの範囲で、一日一回から数回
経口投与されるか、または、成人患者一人あたり、一回
につき、10μgから100mgの範囲で、一日一回か
ら数回非経口投与される。また、一日あたり400mg
までの用量で、連続的静脈内注入により投与してもよ
い。かくして、経口投与による一日の全用量は、100
μgから2000mgの範囲にあり、非経口投与による
一日の全用量は10μg〜400mgの範囲にある。適
当には、該化合物を連続的治療の期間中、例えば、一週
間またはそれ以上の期間投与する。もちろん、投与量は
種々の条件により変動するので、上記投与量より少ない
量で十分な場合もあるし、また範囲を超えて必要な場合
もある。なお、本発明において、式(I)の化合物をト
ポイソメラーゼの阻害を目的として投与する場合、明ら
かな毒性は認められない。以下に実施例において、製造
例、製剤例および試験例をあげて本発明を詳しく説明す
るが、これらは単なる例示であり、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0021】
【実施例】製造例1:ウリジン5’−ヘキサデシルホス
フェート(R1=C1633、R2=ウラシル:UMPC1
6)の調製 ウリジン5’−モノホスフェート(600μmol)お
よびヘキサデシルアルコール(6mmol)を20mL
のt−ブチルアルコールに溶解した後、3mmolのジ
シクロヘキシルカルボジイミドを加え、80℃で20時
間加熱した。反応終了後、生成した沈殿を濾別し、t−
ブチルアルコールを減圧下に除去した。残渣をヘキサン
およびアセトンの混液(1:1)で数回洗浄し、乾燥し
た後、クロロホルムおよびメタノールの混液(95:
5)に溶解した。これを同溶液にて作成したシリカゲル
カラムに負荷し、カラムを同液で充分洗浄してジシクロ
カルボジイミドを流出させた。以後、メタノールの濃度
を順次、上昇させることによって、ウリジン5’−ヘキ
サデシルホスフェートを溶出した。溶出液から溶媒を減
圧下に除去することにより、白色の沈殿を得た。対ウリ
ジン5’−モノホスフェートあたりの収率は、32.4
%であった。
【0022】製造例2:ウリジン5’−エイコシルホス
フェート(R1=C2041、R2=ウラシル:UMPC2
0)の調製 ウリジン5’−モノホスフェート(600μmol)お
よびエイコシルアルコール(6mmol)を原料とし、
製造例1の製法例に準じて操作して、ウリジン5’−エ
イコシルホスフェート(UMPC20)を得た。
【0023】製造例3:アデノシン5’−ヘキサデシル
ホスフェート(R1=C1633、R2=アデニン:AMP
C16)の調製 アデノシン5’−モノホスフェート(600μmol)
およびヘキサデシルアルコール(6mmol)を原料と
し、製造例1の製法例に準じて操作して、アデノシン
5’−ヘキサデシルホスフェート(AMPC16)を得
た。
【0024】製剤例1:静脈注射剤 式(I)の化合物 1〜40mg 緩衝剤 pH約7まで 溶媒 100mLまで 上記の製剤例1において、緩衝剤の具体例としてはクエ
ン酸塩、リン酸塩および水酸化ナトリウム/塩酸を、溶
媒の具体例としては水を挙げることができる。
【0025】製剤例2:錠剤 式(I)の化合物 1〜40mg 希釈剤/充填剤 50〜250mg 結合剤 5〜25mg 崩壊剤 5〜50mg 滑沢剤 1〜5mg 上記製剤例2において、希釈剤/充填剤の具体例として
は微結晶セルロース、ラクトースおよび澱粉を、結合剤
の具体例としてはポリビニルピロリドンおよびヒドロキ
シプロピルメチルセルロースを、崩壊剤の具体例として
はナトリウム澱粉グリコレートおよびクロスポビドン
を、滑沢剤の具体例としてはステアリン酸マグネシウム
およびステアリルフマル酸ナトリウムを挙げることがで
きる。
【0026】製剤例3:経口用懸濁液 式(I)の化合物 1〜40mg 沈殿防止剤 0.1〜10mg 希釈剤 20〜60mg 保存剤 0.01〜1.0mg 緩衝剤 pH約5〜8まで 共溶媒 0〜40mg 香料 0.01〜1.0mg 着色剤 0.001〜0.1mg 上記製剤例3において、沈殿防止剤の具体例としてはキ
サンチンガムおよび微結晶セルロースを、希釈剤の具体
例としてはソルビトール溶液、典型的には水を、保存剤
の具体例としては安息香酸ナトリウムを、緩衝剤の具体
例としてはクエン酸塩を、共溶媒の具体例としてはアル
コール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ルおよびシクロデキストリンを挙げることができる。
【0027】試験例 トポイソメラーゼ阻害活性の測定 本発明のヌクレオチドアルキル誘導体のトポイソメラー
ゼ阻害活性は、文部省がん特定 総合がん・制がん剤ス
クリーニング委員会が策定した平成11年度版「制がん
剤の分子標的スクリーニング−その概要と利用法−」中
の「ヒトDNAトポイソメラーゼ阻害活性の検定」に記
載の方法に基づいて、組換えヒト・トポIおよびトポII
を用い、検定した。トポI阻害活性は、カンプトテシン
(CPT)を陽性対照として、超螺旋(スーパーコイ
ル)を持った環状プラスミドDNAの弛緩反応により、
以下のようにして測定した。300、250、200、
150、100、50μMの濃度で式(I)の化合物を
反応液に加える。反応後、反応液を平板アガロースゲル
を用いた電気泳動に供し、ゲルを臭化エチジウムで染色
した後、弛緩した環状プラスミドDNAの量(反応生成
物)の変化から、50%阻害濃度(IC50)値を求め
る。化合物の酵素阻害活性の強度は、以下のように表現
する。 2+:IC50≦30μM、 1+:30<IC50≦100μM、 ±:100<IC50<300μM、 −:IC50≧300μM トポII阻害活性は、エトポシド(VP−16)を陽性対
照として、連環状DNAである原生動物トリパノゾーマ
のキネトプラストDNA(KDNA)の脱連環反応によ
り、以下のようにして測定した。300、250、20
0、150、100、50μMの濃度で式(I)の化合
物を反応液に加える(阻害活性が強い場合は、45、3
0、20、15、10、5、2.5μMまたは8、4、
2、1、0.5、0.25μM)。反応後、反応液を平
板アガロースゲルを用いた電気泳動に供し、ゲルを臭化
エチジウムで染色した後、脱連環したキネトプラストD
NAの量(反応生成物)の変化から、50%阻害濃度
(IC50)値を求める。化合物の酵素阻害活性の強度
は、以下のように表現する。 2+:IC50≦30μM、 1+:30<IC50≦100μM、 ±:100<IC50<300μM、 −:IC50≧300μM
【0028】試験例1:UMPC16およびUMPC2
0のトポイソメラーゼI(トポI)阻害活性の測定 トポI阻害活性は、市販のトポイソメラーゼIアッセイ
キット(TopoGEN製)を用い、添付の使用説明書にした
がって操作し、測定した。UMPC16およびUMPC
20をそれぞれメタノールに所定の濃度に溶解し、試料
溶液とした。エッペンドルフチューブに水13.5μ
L、10倍量の反応緩衝液(100mMのトリス−塩酸
緩衝液(pH7.9)、10mMのEDTA、1.5M
の塩化ナトリウム、1%ウシ血清アルブミン、1mMの
スペルミジン、50%グリセロール)2μL、スーパー
コイルDNA 1μL(0.25μg/μL)、ヒト・
トポイソメラーゼI(TopoGEN製)1.5μL(2un
its/μL)、試料溶液2μLを添加し、混合した。
試料溶液の代わりにカンプトテシン(CPT:TopoGEN
製)を添加したものを陽性対照、メタノールのみを添加
したものを陰性対照とした。37℃で30分間反応させ
た後、5倍量の反応停止液(5%Sarkosyl、0.125
%ブロモフェノールブルー、25%グリセロール)を5
μL添加し、混合した。1%アガロースゲルに反応液を
負荷し、100Vで約30分間電気泳動した。マーカー
として、予めトポイソメラーゼIで処理して弛緩したプ
ラスミドDNAを同時に泳動した。臭化エチジウム(ギ
ブコ製)溶液(1μg/mL)中でゲルを振盪し、DN
Aを染色した後、UVトランスイルミネーターで観察し
て、ポラロイド(登録商標)撮影し、DNA量の変化か
ら50%阻害濃度(IC50)を求めた。結果を図1、図
2および表1に示した。UMPC16のトポI阻害活性
は、UMPC16の濃度が150μMを越える範囲で認
められた。250μM以上の濃度では酵素活性は100
%阻害され、また、200μMの濃度では未反応のDN
Aバンドと弛緩したDNAバンドがほぼ等量検出された
ことから、UMPC16のトポIに対するIC50はおよ
そ200μMと推定された。また、UMPC20のトポ
I阻害活性は、UMPC20の濃度が100μMを越え
る範囲で認められ、150μM以上の濃度では酵素活性
は100%阻害された。また、100μMの濃度では未
反応のDNAバンドと弛緩したDNAバンドがほぼ等量
検出されたことから、UMPC20のトポIに対するI
50はおよそ100μMと推定された。
【0029】
【表1】
【0030】試験例2:UMPC16およびUMPC2
0のトポイソメラーゼII(トポII)阻害活性の測定 トポII阻害活性は、市販のトポイソメラーゼIIアッセイ
キット(TopoGEN製)を用い、添付の使用説明書にした
がって操作し、測定した。UMPC16およびUMPC
20をそれぞれメタノールに所定の濃度に溶解し、試料
溶液とした。エッペンドルフチューブに、水13μL、
10倍量の反応緩衝液(500mMのトリス−塩酸緩衝
液(pH8.0)、1.2Mの塩化カリウム、100m
Mの塩化マグネシウム、5mMのATP、5mMのジチ
オスレイトール、300μg/mLのウシ血清アルブミ
ン)2μL、キネトプラストDNA(KDNA)1.5
μL(125ng/μL)、ヒト・トポイソメラーゼII
α(TopoGEN製)1.5μL(2units/μL)、
試料溶液2μLを添加し、混合した。試料溶液の代わり
にエトポシド(VP16:TopoGEN製)を添加したもの
を陽性対照、メタノールのみを添加したものを陰性対照
とした。37℃で30分間反応させた後、5倍量の反応
停止液(5%Sarkosyl、0.125%ブロモフェノール
ブルー、25%グリセロール)を5μL添加し、混合し
た。1%アガロースゲルに反応液を負荷し、100Vで
約30分間電気泳動した。マーカーとして、予めトポイ
ソメラーゼIIで処理して脱連環したKDNAおよび制限
酵素(XhoI)処理したKDNAを同時に泳動した。
臭化エチジウム(ギブコ製)溶液(1μg/mL)中で
ゲルを振盪し、DNAを染色した後、UVトランスイル
ミネーターで観察して、ポラロイド撮影し、DNA量の
変化から50%阻害濃度(IC50)を求めた。結果を図
3、図4および表2に示した。UMPC16のトポII阻
害活性は、UMPC16の濃度が2.5μMを超える範
囲で認められた。30μM以上の濃度では酵素活性は1
00%阻害され、また、10μMの濃度では、未反応の
DNAバンドと脱連環したDNAバンドがほぼ等量検出
されたことから、UMPC16のトポIIに対するIC50
はおよそ10μMと推察された。また、UMPC20の
トポII阻害活性は、UMPC20の濃度が1μMを超え
る範囲で認められた。4μM以上の濃度では酵素活性は
100%阻害され、また、2μMの濃度では、未反応の
DNAバンドと脱連環したDNAバンドがほぼ等量検出
されたことから、UMPC20のトポIIに対するIC50
はおよそ2μMと推察された。
【0031】
【表2】
【0032】試験例3:アデノシン5’−ヘキサデシル
ホスフェート(AMPC16)のトポイソメラーゼIお
よびII阻害活性の測定 製造例3で得たAMPC16について、試験例1および
試験例2と同様に操作し、トポIおよびトポII阻害活性
を調べた。その結果、表3に示すとおり、AMPC16
は、トポIおよびトポIIのいずれに対しても阻害活性を
示した。
【0033】
【表3】
【0034】以上のように、UMPC16のトポIに対
する阻害活性はIC50でおよそ10μM、トポIIに対し
てもIC50でおよそ10μMと強い阻害活性を示した。
また、UMPC20の阻害活性は、トポIに対してのI
50はおよそ100μMとやや低いものの、トポIIに対
するIC50はおよそ2μMと強い阻害活性を示した。ト
ポIの陽性対照として用いたCPTの阻害活性はトポI
に特異的であり、また、トポIIの陽性対照として用いた
VP16の阻害活性はトポIIに特異的なものである。上
記試験例の結果、UMPC16は、トポIおよびトポII
のいずれに対しても阻害活性を示した。また、UMPC
20の阻害活性は、VP16と同様にトポIIにより強く
作用すると考えられる。その活性はVP16に比較して
40倍強いものであった。AMPC16においてもトポ
IおよびトポII阻害活性が認められたが、AMPCの場
合は、トポI阻害活性の方がやや優れていた。これらの
ことから、UMPC16、UMPC20およびAMPC
16をはじめとする、ヌクレオチド5’−アルキル誘導
体は、トポイソメラーゼ阻害剤として有用であり、さら
に制癌剤として有用な物質であると考えられる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、式(I)で表されるヌ
クレオチドアルキル誘導体を有効成分として用いること
により、新規なトポイソメラーゼ阻害剤が得られ、これ
は、制癌剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スーパーコイルを有する環状プラスミドDN
Aの弛緩を指標とした、UMPC16のトポI阻害活性
を示す電気泳動パターン。
【図2】 スーパーコイルを有する環状プラスミドDN
Aの弛緩を指標とした、UMPC20のトポI阻害活性
を示す電気泳動パターン。
【図3】 連環状DNAであるキネトプラストDNAの
脱連環を指標とした、UMPC16のトポII阻害活性を
示す電気泳動パターン。
【図4】 連環状DNAであるキネトプラストDNAの
脱連環を指標とした、UMPC20のトポII阻害活性を
示す電気泳動パターン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07H 19/10 C07H 19/10 19/20 19/20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、R1は直鎖または分岐鎖状アルキル基、R2はプ
    リン塩基またはピリミジン塩基を示す。)で表されるヌ
    クレオチドアルキル誘導体を含むトポイソメラーゼ阻害
    剤。
  2. 【請求項2】 R1が炭素数30を超えないアルキル基
    である、請求項1記載のトポイソメラーゼ阻害剤。
  3. 【請求項3】 R1が炭素数4〜24のアルキル基であ
    る、請求項2記載のトポイソメラーゼ阻害剤。
  4. 【請求項4】 R1が炭素数16のアルキル基である、
    請求項3記載のトポイソメラーゼ阻害剤。
  5. 【請求項5】 R1が炭素数20のアルキル基である、
    請求項3記載のトポイソメラーゼ阻害剤。
  6. 【請求項6】 R2がウラシルである、請求項1〜5の
    いずれか1つに記載のトポイソメラーゼ阻害剤。
  7. 【請求項7】 R2がアデニンである、請求項1〜5の
    いずれか1つに記載のトポイソメラーゼ阻害剤。
  8. 【請求項8】 ヌクレオチドアルキル誘導体が遊離形ま
    たは生体内で遊離形を与え得る医薬的に許容される任意
    形で使用される、請求項1〜7のいずれか1つに記載の
    トポイソメラーゼ阻害剤。
  9. 【請求項9】 制癌剤として使用するための、請求項1
    〜8のいずれか1つに記載のトポイソメラーゼ阻害剤。
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