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JP2002104271A - 折畳み自転車における固定装置 - Google Patents

折畳み自転車における固定装置

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Publication number
JP2002104271A
JP2002104271A JP2000293437A JP2000293437A JP2002104271A JP 2002104271 A JP2002104271 A JP 2002104271A JP 2000293437 A JP2000293437 A JP 2000293437A JP 2000293437 A JP2000293437 A JP 2000293437A JP 2002104271 A JP2002104271 A JP 2002104271A
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JP
Japan
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fixing bolt
frame
lever
fixing
folding
Prior art date
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Application number
JP2000293437A
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English (en)
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Inventor
Yasumasa Takeda
靖正 武田
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Bridgestone Cycle Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Cycle Co Ltd
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Publication date
Application filed by Bridgestone Cycle Co Ltd filed Critical Bridgestone Cycle Co Ltd
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Publication of JP2002104271A publication Critical patent/JP2002104271A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 固定ボルトの螺合離脱位置を明確に把握でき
るとともに、その位置を容易に保持し、高い作業効率に
て折り畳むことを可能にした安価な折畳み自転車におけ
る固定装置を提供する。 【解決手段】 フレームの前部22Dあるいは後部23
Dのいずれか一方23Dに遊嵌された固定ボルト3の冠
部材6に設置されたレバー5を、前記固定ボルト3の先
端が前記フレームの他方22Dへの螺合を完了した位置
と螺合から外れた位置にてフレームF21に係止するよ
うに構成し、固定ボルト3の螺合離脱位置を明確に把握
できるとともに、その位置を容易に保持できるので、自
由な両手により高い作業効率にて安全に折り畳むことを
可能にするとともに、固定ボルト3が妄りに落下してそ
の先端の螺合部を損傷させたり、折畳み作業を邪魔する
ことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折畳み時に分離さ
れるフレームの前部と後部間を固定ボルトの螺合によっ
て走行状態に組み立てるように構成された折畳み自転車
における固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、折畳み時に分離されるフレームの
前部と後部間を固定ボルトの螺合によって走行状態に組
み立てるように構成された折畳み自転車における固定装
置としては、例えば折畳み自転車の折畳軸近傍に並設さ
れた固定ボルトとして構成されたものがある。図6は、
そのような形式の折畳み自転車における固定装置に関す
るもので、実開平7−15493号公報に開示されたも
のである。これを簡単に説明すると、図6(A)に示し
たように。折畳み自転車のメインフレーム115の略中
央部に設けられた折畳部120における折畳軸近傍に並
設された固定ボルトとして固定装置が構成される。図6
(B)に示すように、折畳軸123によってメインフレ
ーム115の前部後端に固着されたプレート122とメ
インフレーム115の後部前端に固着されたプレート1
21とが鉛直軸まわりに回動折畳み自在に構成され、折
畳軸123の近傍で該折畳軸123と並設された固定ボ
ルト124が固定装置を構成する。
【0003】コ字状の後部前端プレート121の一側に
配置される折畳軸123は、L字状の前部後端プレート
122の一側に配置される筒状軸受部126に軸支され
て緊締され、該折畳軸123の近傍に並設された固定ボ
ルト124が、後部前端プレート121と前部後端プレ
ート122の他側に配置された一対の筒状部240、1
25に挿入された状態にてその先端の螺合部を後部前端
プレート121の螺子孔213に螺合することで、メイ
ンフレーム115を走行状態の直線に保持するものであ
る。前記固定ボルト124の回動螺合は、該固定ボルト
124の頭部に冠部材127を介して起伏自在に設置さ
れるハンドル部材となるレバー128によってなされ
る。メインフレーム115を折畳部120において折り
畳むには、前記レバー128によって固定ボルト124
を緩めて、該固定ボルト124を前部後端プレート12
2における筒状部125から開放することで、折畳軸1
23を軸にメインフレーム115の前後を折り畳むもの
である。
【0004】しかしながら、このような折畳み自転車等
に適用された従来の固定装置では、固定装置を構成する
固定ボルトの螺合締結時の締結トルクを適正にすること
は困難であった。つまり、ハンドル部材となるレバー1
28によって固定ボルト124を螺合回動していき、適
当な締結力が確保された時点でレバー128をプレート
121に沿って倒伏させて固定作業を終了させている
が、通常、レバー128のプレート121での倒伏位置
は任意で定まっておらず、作業者の腕力や感覚の差にも
起因して、固定ボル124の螺合締結時の締結トルクに
はかなりの個人差によるばらつきが見られる。そのた
め、必要以上の締結トルクによって固定ボル124にお
ける螺合部の螺子山が潰れたり、最小限の締結トルクが
得られずに固定ボル124が緩んでフレームの走行形状
が確保されない事態に陥ったりする虞れがあった。そこ
で、レバー128のプレート121での倒伏位置を所定
の位置に規制させるものとしてレバー保持具を設置する
ことも提案されているが、通常は固定ボルト124に対
するレバー128の回動螺合方向の位置すなわち前記冠
部材127の設置位置は定まっているため、製作誤差等
によって固定ボル124の螺合締結トルクに誤差が生じ
た場合、締結トルクに依然としてばらつきを生じること
は避けられないものであった。
【0005】このような課題を解決するものとして、本
件出願人は図7に示すような自転車における固定装置を
提案した(特願平11−142637号)。これを簡単
に説明すると、概観の図示は省略された折畳み自転車
は、折畳み時に分離されるフレームの前部F1と後部F
2間を固定ボルト3における先端部の螺合部2の螺合に
よって走行状態に組み立てるように構成されている。図
示の例では、前記フレームの前部Fは上前部F11と下
前部F12とから、フレームの後部F2は上後部F21
と下後部F22とからそれぞれ構成され、折畳軸26の
近傍に並設された固定ボルト3の先端螺合部2が、フレ
ームの下後部F22の前端の下ヒンジラグ23Dと、フ
レームの下前部F12の後端の下ヒンジラグ22Dの両
方の螺子孔に螺合するように構成されている。
【0006】一方、固定ボルト3の頭部4を多角形状に
形成するとともに、該多角形状の頭部4に整合する多角
形孔12を有する冠部材6を前記ボルト3の頭部4に取
り付け、該冠部材6にレバー5を起伏自在に軸支して固
定装置を構成した。このような構成によって、固定ボル
ト3の長さや、その螺合部2の刻設誤差によってレバー
5が、フレームに設置されたレバー保持具13の保持溝
に係止された位置で適正な締結トルクが得られない場合
が生じても、固定ボルト3の頭部4に対して冠部材6を
回動させて、固定ボルト3における頭部4の多角形状と
これに整合する冠部材6における多角形孔12との組合
せに対応させて、きめ細かく角度調整をして取付位置を
選択変更することができるので、締結トルクが適正な位
置にてレバー5を倒伏格納することが可能で、外観に優
れる他、搭乗者の衣服や脚部の邪魔になることがなく、
安全である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この提
案による固定装置にあって、走行状態にあるフレームを
折り畳むには、レバー保持具13から離脱させたレバー
5を回転させて固定ボルト3の先端の螺合部2を、共螺
子にて形成されたフレームの下後部F22の下ヒンジラ
グ23Dとフレームの下前部F12の下ヒンジラグ22
Dの両方の螺子孔から緩めて後退させていくことになる
が、この際、フレームが折り畳める最低の条件である、
固定ボルト3の螺合部2がフレームの下前部F12の下
ヒンジラグ22Dから離脱する時点を明確に判別するこ
とが困難であった。このため、車体を傾斜しておくか、
常にフレームに横方向の力を付与しながら固定ボルト3
の弛緩作業を行わねばならず面倒であった。
【0008】しかも、前記一対のヒンジラグ22D、2
3Dに刻設される螺子孔を共螺子とするため、螺子溝の
精密な連続が確保されなばならず、コスト高につながっ
た。そのようなことから、下ヒンジラグ23D側には螺
子孔を形成せずに遊嵌孔とすることも考えられるが、こ
のように構成した場合には、固定ボルト3の螺子部2が
下前部F12の下ヒンジラグ22Dから離脱して折り畳
める状態になっても、固定ボルト3は自重にて落下しよ
うとするため、レバー5を含めて固定ボルト3を片手で
保持しつつ、フレームを残ったもう一方の手で折り畳ま
ねばならず、作業性が低いことは否めないものであっ
た。
【0009】そこで、本発明は前記提案の自転車におけ
る固定装置をさらに改良して、固定ボルトの螺合離脱位
置を明確に把握できるとともに、その位置を容易に保持
し、高い作業効率にて折り畳むことを可能にした安価な
折畳み自転車における固定装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、折畳
み時に分離されるフレームの前部と後部間を固定ボルト
の螺合によって走行状態に組み立てるように構成された
折畳み自転車における固定装置において、前記フレーム
の前部あるいは後部のいずれか一方に遊嵌された固定ボ
ルトの冠部材に設置されたレバーを、前記固定ボルトの
先端が前記フレームの他方への螺合を完了した位置と螺
合から外れた位置にてフレームに係止するように構成し
たことを特徴とする。また本発明は、前記レバーを、固
定ボルト頭部の冠部材に起伏自在に軸支するとともにそ
の先端側を曲折形成し、該曲折部のフレームへの係止に
よって前記固定ボルトをフレーム他方からの螺合から外
れた位置に保持するように構成したことを特徴とする。
また本発明は、前記固定ボルトは折畳軸近傍に並設され
たことを特徴とする。また本発明は、前記固定ボルトの
回動螺合方向に対するレバー部の固定位置を選択可能に
構成すべく、固定ボルトの頭部を多角形状に形成すると
ともに、該多角形状の頭部に整合する多角形孔を有する
冠部材を前記固定ボルトの頭部に取り付けたことを特徴
とするもので、これらを課題解決のための手段とするも
のである。
【0011】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1〜図5は本発明の折畳み自転車にお
ける固定装置の1実施の形態を示すもので、図1は折り
畳まれた状態の折畳み部近傍の要部斜視図、図2は走行
状態にある折畳み部近傍の要部斜視図、図3(A)は固
定ボルトに対するレバーの固定状態を示す分解斜視図、
図3(B)はレバーの底面図、図4は固定装置であるレ
バーおよび固定ボルトが取り外された状態の前フレーム
の側面図、図5(A)は折畳部の平面図、図5(B)は
図5(A)のB−B断面図、図5(C)は図5(A)の
C−C断面図である。図1に示すように、本発明の折畳
み自転車における固定装置は、折畳み時に分離されるフ
レームの前部F1と後部F2間を固定ボルト3の螺合に
よって走行状態に組み立てるように構成された折畳み自
転車における固定装置において、前記フレームの前部F
1あるいは後部F2のいずれか一方(図示の例ではフレ
ームの後部F2における下後部F22の下ヒンジラグ2
3D)に遊嵌された固定ボルト3の冠部材6に設置され
たレバー5を、前記固定ボルト3の先端が前記フレーム
の他方(前部F1における下前部F12の下ヒンジラグ
22D)への螺合を完了した位置と螺合から外れた位置
にてフレームF21のレバー保持具13の保持溝14に
係止するように構成したものである。
【0012】つまり、先端側が曲折形成された曲折部5
Aを有するレバー5が冠部材6に起伏自在に軸支されて
いることによって、レバー5が、その曲折部5Aの部分
をレバー保持具13に保持されるフレームF21から所
定の角度で起立した状態(図1参照)と、その直線状の
部分をレバー保持具13に保持されるフレームF21に
平行に添設される状態(図2参照)とを採ることができ
るように構成し、レバー5における曲折部5Aのレバー
保持具13への係止によって、固定ボルト3をフレーム
他方(下ヒンジラグ22D)からの螺合から外れた浮動
位置に保持し、レバー5の直線状の部分のレバー保持具
13への係止によって、固定ボルト3の先端の螺合部2
が前記フレームの他方(前部F1における下前部F12
の下ヒンジラグ22D)への螺合を完了した位置にて固
定ボルト3を正規格納位置に保持する。
【0013】図4に示すように、本発明の固定装置1が
適用される折畳み自転車の前フレームFは、ハンドルポ
ストが軸支されるヘッドチューブ15を前端に設けた前
フレーム前部F1と、シートパイプ16を立設した前フ
レーム後部F2とが、パイプ26A内に配設された略鉛
直の折畳軸26を軸として折畳み自在に構成された前フ
レームFを有する。図示しての説明は省略するが、前記
前フレーム後部F2の後部にはチェンステーおよび後ホ
ークが設置されて後輪が軸支される。フレームにおける
所定の両部材を近接させて螺合締結すべく、固定装置1
を構成するところの先端近傍に螺合部2を刻設した固定
ボルト3が前記折畳軸26の近傍に並設される。固定ボ
ルト3はパイプ3A内に配設されている。
【0014】図5に、これらの折畳軸26と固定ボルト
3との関連配置構成が明示される。図5(A)に示すよ
うに、前フレームFにおける前部F1と後部F2とが折
畳軸26と固定ボルト3とを境として接続される。図5
(A)は固定装置1を含む折畳部の平面図であり、前フ
レームFの上側部分のみが示されている。前フレームF
における上前部F11の後端部20と、上後部F21の
前端部21とが当接している状態が示されている。これ
ら後端部20と前端部21(前フレームの下前部F1
2、下後部F22についても同様)の左右にはヒンジラ
グ24、25および22、23がそれぞれ形成され、こ
れらヒンジラグにそれぞれパイプ26A内に配設された
折畳軸26およびパイプ3A内に配設された固定ボルト
3が挿入ないしは螺合締結される。図5(A)のB−B
断面図である図5(B)に示すように、車体左側におい
て、前フレームの上前部F11の上ヒンジラグ24U、
上後部F21の上ヒンジラグ25Uと、前フレームの下
前部F12の下ヒンジラグ24D、下後部F22の下ヒ
ンジラグ25Dとにわたって折畳軸26が挿入されてナ
ット27によって締結固定される。
【0015】図5(A)のC−C断面図である図5
(C)に示すように、車体右側において、前フレームの
上前部F11の上ヒンジラグ22U、上後部F21の上
ヒンジラグ23Uと、前フレームの下前部F12の下ヒ
ンジラグ22D、下後部F22の下ヒンジラグ23Dと
にわたって固定ボルト3が挿入されて、その先端に刻設
された螺合部2が前記前フレームの下前部F12の下ヒ
ンジラグ22Dの螺子孔にのみ螺合される。図3(A)
に示すように、先端に螺合部2を刻設した(図5(C)
参照)固定ボルト3の頭部4を多角形状(図示の例では
6角形)に形成するとともに、該多角形状の頭部4に整
合する多角形孔12(図3(B)のレバーのA矢視底面
図参照、図示の例では菊状孔)を有する冠部材6を、前
記ボルト3の頭部4に取付螺子11によって取り付け、
該冠部材6に突設した軸受部9にレバー5のレバー基軸
10を起伏自在に軸支するものである。なお、冠部材6
の頂部における符号8は螺子収容凹部を示す。また、前
フレームの上後部F21の上面には保持溝14に曲折部
5Aを形成したレバー5が係止されるレバー保持具13
が設置される。
【0016】このように構成されているので、折畳み自
転車の前フレームFを走行状態に保持するには、前フレ
ームの上前部F11と上後部F21とを図3(A)のよ
うに直線にした配置状態において、図5(C)のごと
く、固定ボルト3の先端近傍の螺合部2を前フレームの
下前部F12における下ヒンジラグ22Dの螺子孔に螺
合すべく、固定ボルト3の頭部4に取り付けた冠部材6
を介してレバー5を回動させる。所定の締結トルクが得
られた状態にて、レバー5を冠部材6における軸受部9
を軸心として倒伏させ、その直線状の部分を前フレーム
の上後部F21の上面に設置されたレバー保持具13の
保持溝14に係止させる。これによって、レバー5が保
持溝14に係止される回動位置にて適正な締結トルクが
得られる。
【0017】しかも、万一、固定ボルト3の長さや、そ
の螺合部2の刻設誤差によってレバー5が保持溝14に
係止された位置で適正な締結トルクが得られない場合が
生じても、取付螺子11を緩めて、固定ボルト3の頭部
4に対して冠部材12を回動させて、その固定位置を選
択変更して取付螺子11を締め直すことができるので、
レバー保持具13にレバー5が保持された位置において
締結トルクが適正な状態になるように調整することが可
能となる。また、前フレームFを折り畳むには、レバー
5における直線状の部分ををレバー保持具13から離脱
させ、レバー5を反締結方向に回動させて固定ボルト3
の先端部の螺合部2を、前記前フレームの下前部F12
における下ヒンジラグ22Dの螺子孔から取り外して、
図5(C)における各ヒンジラグ22Uと23Uとを、
また22Dと23Dとを分離させ、折畳軸26を軸とし
て前フレームFにおける前部F1と後部F2とが折り畳
まれる。このとき、螺子孔は下ヒンジラグ22Dにのみ
形成されているので、固定ボルト3の先端部の螺合部2
が下ヒンジラグ22Dの螺子孔との螺合から外れたこと
を明確に把握できる。
【0018】固定ボルト3の先端部の螺合部2が下ヒン
ジラグ22Dの螺子孔との螺合から外れたら、固定ボル
ト3の螺合部2はフレームの下後部F22の下ヒンジラ
グ23D内をフリーに移動できるので、固定ボルト3を
やや上方に引き上げた図1の状態にてレバー5における
曲折部5Aをレバー保持具13に係止させて固定ボルト
3をその位置に保持することができ、前記固定ボルト3
が妄りに落下してその先端の螺合部2を損傷させたり、
折畳み作業を邪魔することがない。しかも、固定ボルト
3の保持によって両手が自由に使用できるので、片手に
ても折畳み作業が可能となる。
【0019】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明の趣旨の範囲内で、固定ボルトの形状、
形式、固定ボルト頭部の多角形形状、多角形孔の形状を
含む冠部材の形状、その軸支部の形状、固定ボルト頭部
への冠部材の取付形態、曲折部の形成形態を含むレバー
の形状、レバーの冠部材への軸支形態、レバー保持具の
形状(上下に配置される2段の係止溝へのレバーの選択
的係止により、固定ボルトの先端が前記フレームの他方
への螺合を完了した位置と螺合から外れた位置に固定ボ
ルトが保持されるように構成してもよい)、折畳み自転
車の折畳部におけるフレームへの固定ボルトの締結形態
(固定ボルトやレバー保持具がフレーム前部側に配設さ
れてもよい)、ハンドルポストの固定部への固定ボルト
の締結形態、シートポストの固定部への固定ボルトの締
結形態、固定ボルトと折畳軸との配置関連構成、フレー
ムの形状(図示の例では、前フレームの前後部はそれぞ
れ上下フレームを有するが、単一の前後フレームが折り
畳まれる構成でもよい)等については適宜採用できるこ
とは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明してきたように、本発明
は、折畳み時に分離されるフレームの前部と後部間を固
定ボルトの螺合によって走行状態に組み立てるように構
成された折畳み自転車における固定装置において、前記
フレームの前部あるいは後部のいずれか一方に遊嵌され
た固定ボルトの冠部材に設置されたレバーを、前記固定
ボルトの先端が前記フレームの他方への螺合を完了した
位置と螺合から外れた位置にてフレームに係止するよう
に構成したことにより、固定ボルトの螺合離脱位置を明
確に把握できるとともに、その位置を容易に保持できる
ので、自由な両手により高い作業効率にて安全に折り畳
むことを可能にするとともに、固定ボルトが妄りに落下
してその先端の螺合部を損傷させたり、折畳み作業を邪
魔することがない。しかも、共螺子等の精密な加工を必
要とせず安価である。
【0021】また、前記レバーを、固定ボルト頭部の冠
部材に起伏自在に軸支するとともにその先端側を曲折形
成し、該曲折部のフレームへの係止によって前記固定ボ
ルトをフレーム他方からの螺合から外れた位置に保持す
るように構成した場合は、レバーに対する曲折部形成の
みの単純な付加構成によって、レバーの直線部と曲折部
のフレームへの簡便な選択的係止を可能にできるので、
別途の格別な構成を設置する必要がなく安価となる。さ
らに、前記固定ボルトが折畳軸近傍に並設された場合
は、近接する折畳軸による補剛機能のバックアップを受
けて、固定ボルトが過度に締め付けられて螺合部が損傷
したり、折畳みの際に固定ボルトを緩めることができず
に折畳みが不可能になる虞れもない他、適正な締結トル
クが容易に得られることで、締結トルク不足によって走
行中にフレームが折り畳まれたりする虞れもなく、常に
最適な締結トルクの下で折畳部の締結が可能となる。し
かも最適な締結トルク位置にて両軸頭間にてレバーの格
納がなされ、搭乗者の邪魔にもならず安全である。
【0022】さらにまた、前記固定ボルトの回動螺合方
向に対するレバー部の固定位置を選択可能に構成すべ
く、固定ボルトの頭部を多角形状に形成するとともに、
該多角形状の頭部に整合する多角形孔を有する冠部材を
前記固定ボルトの頭部に取り付けた場合は、固定ボルト
の適正な締結トルクが得られる位置と、レバーの適正な
位置とがずれることがあっても、固定ボルトの頭部に対
して冠部材を回動させて、その固定位置を選択変更する
ことができることとなり、適正な締結トルクの下でのレ
バーの適正な位置での格納を実現して、外観に優れる
他、搭乗者の衣服や脚部の邪魔になることがなく安全で
ある上、レバーにおける曲折部のフレームへの係止位置
を適正なものに調整することができる。かくして本発明
によれば、固定ボルトの螺合離脱位置を明確に把握でき
るとともに、その位置を容易に保持し、高い作業効率に
て折り畳むことを可能にした安価な折畳み自転車におけ
る固定装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の折畳み自転車における固定装置の1実
施の形態を示すもので、折り畳まれた状態の折畳み部近
傍の要部斜視図である。
【図2】同、走行状態にある折畳み部近傍の要部斜視図
である。
【図3】同、図3(A)は固定ボルトに対するレバーの
固定状態を示す分解斜視図、図3(B)はレバーの底面
図である。
【図4】同、固定装置であるレバーおよび固定ボルトが
取り外された状態の前フレームの側面図である。
【図5】同、図5(A)は折畳部の平面図、図5(B)
は図5(A)のB−B断面図、図5(C)は図5(A)
のC−C断面図である。
【図6】従来の自転車における固定装置の説明図であ
る。
【図7】本発明の背景となった自転車における固定装置
の説明図である。
【符号の説明】 1 固定装置 2 螺合部 3 固定ボルト 4 多角形の頭部 5 レバー 5A 曲折部 6 冠部材 7 螺子孔 8 螺子収納凹部 9 軸受部 10 レバー基軸 11 取付螺子 12 多角形孔 13 レバー保持具 14 保持溝 15 ヘッドチューブ 16 シートパイプ 17 シートポスト 18 サドル 22〜25 ヒンジラグ 22D 下前部の下ヒンジラグ(フレームの前部) 23D 下後部の下ヒンジラグ(フレームの後部) 26 折畳軸 28 スリット 29 前ホーク 30 ハンドルポスト 31 ハンドルホルダ 32 ハンドルバー 33 テーパ駒 34 玉押 35 栓部材 36 ナット F 前フレーム F1 前部 F2 後部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折畳み時に分離されるフレームの前部と
    後部間を固定ボルトの螺合によって走行状態に組み立て
    るように構成された折畳み自転車における固定装置にお
    いて、前記フレームの前部あるいは後部のいずれか一方
    に遊嵌された固定ボルトの冠部材に設置されたレバー
    を、前記固定ボルトの先端が前記フレームの他方への螺
    合を完了した位置と螺合から外れた位置にてフレームに
    係止するように構成したことを特徴とする折畳み自転車
    における固定装置。
  2. 【請求項2】 前記レバーを、固定ボルト頭部の冠部材
    に起伏自在に軸支するとともにその先端側を曲折形成
    し、該曲折部のフレームへの係止によって前記固定ボル
    トをフレーム他方からの螺合から外れた位置に保持する
    ように構成したことを特徴とする請求項1に記載の折畳
    み自転車における固定装置。
  3. 【請求項3】 前記固定ボルトは折畳軸近傍に並設され
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の折畳み自
    転車における固定装置。
  4. 【請求項4】 前記固定ボルトの回動螺合方向に対する
    レバー部の固定位置を選択可能に構成すべく、固定ボル
    トの頭部を多角形状に形成するとともに、該多角形状の
    頭部に整合する多角形孔を有する冠部材を前記固定ボル
    トの頭部に取り付けたことを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の折畳み自転車における固定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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