JP2002104220A - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents
電動パワーステアリング装置の制御装置Info
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Abstract
することが可能となり、ビルドアップ感の適合を容易に
行うことができ、路面反力が低下したり、モータや減速
機等による慣性や粘性により操舵トルクが減少したり、
増加しても、操舵トルクが目標操舵トルクとなるように
アシスト電流指令値を調整する作用が働き、安定した操
舵フィーリングを得ることができる電動パワーステアリ
ング装置の制御装置を提供することにある。 【解決手段】制御装置20の中央処理装置(CPU)2
1の目標操舵トルク設定部32は、操舵角θ及び車速V
に基づいて目標操舵トルクTh*を設定する。電流指令
値演算部31は、操舵トルクTh、目標操舵トルクTh
*、及びモータ6のモータ電流Imとに基づいてアシス
ト電流指令値Iを演算する。CPU21は、アシスト電
流指令値Iに基づいてモータ6を駆動制御する。
Description
舵系にモータによるアシスト力を付与する電動パワース
テアリング装置の制御装置に関するものである。
電動パワーステアリング装置に係る制御装置の概略を示
す。
アリングシャフト42には、トーションバー43が設け
られている。このトーションバー43には、トルクセン
サ44が装着されている。そして、ステアリングシャフ
ト42が回転してトーションバー43に力が加わると、
加わった力に応じてトーションバー43が捩れ、その捩
れをトルクセンサ44が検出している。
45が固着されている。この減速機45には、モータ4
6の回転軸に取着したギア47が噛合されている。更
に、減速機45にはピニオンシャフト48が固着されて
いる。ピニオンシャフト48の先端には、ピニオン49
が固着されるとともに、このピニオン49はラック51
と噛合している。
が固設されている。このタイロッド52の両端には、ナ
ックル53が回動可能に連結されている。このナックル
53には、前輪54が固着されている。又、ナックル5
3は、クロスメンバ55に回動可能に連結されている。
転数は減速機45によって減少されてピニオンシャフト
48に伝達され、ラック&ピニオン機構50を介してラ
ック51に伝達される。そして、ラック51に固設され
たタイロッド52に連結されたナックル53は、モータ
46の回転方向に応じて右方向又は左方向に移動する。
尚、前輪54には車速センサ56が設けられている。
方向は、モータ駆動装置57から供給される正負のアシ
スト電流によって決定されている。このモータ駆動装置
57がモータ46に供給するアシスト電流は、モータ駆
動装置57を制御するアシスト電流決定手段58によっ
て演算されている。アシスト電流決定手段58は、CP
U等から構成され、トルクセンサ44からの検出信号か
らその時々のステアリングホイール41の操舵トルクT
hを演算するとともに、車速センサ56からの検出信号
からその時々の車速Vを演算する。
の演算した操舵トルクThと車速Vに基づいてアシスト
電流(アシスト電流指令値)を算出する。この算出は、
アシスト電流決定手段58内のメモリに予め記憶したア
シストマップから求められる。そして、アシスト電流決
定手段58はアシストトルクを発生させるモータ46の
電流を前記アシスト電流(アシスト電流指令値)となる
ように制御する。
動パワーステアリング装置の制御装置は、トルクセンサ
44で検出した操舵トルクThと、車速Vに対し、前述
のようにメモリ内に記憶したアシストマップ(アシスト
データ)に基づき、アシスト電流を決定している。この
アシストマップはある特定の路面反力状況(例えば平坦
アスファルト路)で設定した値であって、路面反力状況
が変わってしまう、すなわち、雪路等の低μ路やタイヤ
の空気圧低下、タイヤの諸元(摩耗、タイヤ種類等)が
変わると、路面反力が変わり、そのため操舵力が変化し
てしまい、フィーリングの悪化を招いていた。
り(ビルドアップ感)を操舵フィーリングの判定の指標
としているが、従来においては、操舵トルクと車速に対
しアシスト電流を決定しているため、操舵角に対し所定
の操舵トルクを出す(すなわち、ビルドアップ感を出
す)ためのマップデータを設定することが非常に難しい
問題があった。
よる慣性、粘性による外乱トルクが発生すると、アシス
ト電流決定手段ではこの外乱トルクを打ち消すことがで
きないため、別途慣性、粘性を打ち消す制御が必要であ
った。
テリシスのコントロールが自由に設定できず、理想の操
舵フィーリングを実現するための自由度が低い問題があ
った。
消するためになされたものであり、操舵角に対する操舵
トルクの傾きを容易に設定することが可能となり、ビル
ドアップ感の適合を容易に行うことができる電動パワー
ステアリング装置の制御装置を提供することにある。
モータや減速機等による慣性や粘性により操舵トルクが
減少したり、増加しても、操舵トルクが目標操舵トルク
となるようにアシスト電流指令値を調整する作用が働
き、安定した操舵フィーリングを得ることができる電動
パワーステアリング装置の制御装置を提供することにあ
る。
めに、請求項1に記載の発明は、アシスト電流指令値に
基づいてモータを駆動制御する制御手段を備えた電動パ
ワーステアリング装置の制御装置において、操舵角及び
車速に基づいて目標操舵トルクを設定する目標操舵トル
ク設定手段と、操舵トルク、前記目標操舵トルク、及び
前記モータのモータ電流とに基づいてアシスト電流指令
値を演算するアシスト電流演算手段を備えたことを特徴
とする電動パワーステアリング装置の制御装置を要旨と
するものである。
記操舵角を操舵角速度に基づいて位相補償する位相補償
手段を備え、前記目標操舵トルク設定手段は、位相補償
された操舵角が入力されるものである電動パワーステア
リング装置の制御装置を要旨とするものである。
において、ハンドルの戻しの判定を行うハンドル戻し判
定手段と、前記ハンドル戻し判定手段がハンドル戻し状
態であると判定した際に、ハンドル操舵環境パラメータ
に基づいてハンドル戻し電流を演算するハンドル戻し制
御手段とを設け、前記制御手段は、前記ハンドル戻し電
流をアシスト電流指令値に加算した値に基づいてモータ
を駆動制御する電導パワーステアリング装置の制御装置
を要旨とするものである。 請求項4の発明は、請求項
3において、前記ハンドル戻し判定手段は、操舵角と操
舵角速度が逆符号のときにハンドル戻しであると判定す
る電動パワーステアリング装置の制御装置を要旨とする
ものである。
記ハンドル戻し判定手段は、操舵角と操舵角速度が逆符
号であって、かつ、アシスト電流指令値が0のときに、
ハンドル戻しであると判定する電動パワーステアリング
装置の制御装置を要旨とするものである。
記ハンドル戻し判定手段は、操舵トルクが0又はその近
傍の値のときに、ハンドル戻しであると判定する電動パ
ワーステアリング装置の制御装置を要旨とするものであ
る。
のうちいずれか1項において、ハンドル操舵環境パラメ
ータに基づいてダンパ電流を演算するダンパ制御手段を
設け、前記制御手段は、前記ダンパ電流をアシスト電流
指令値に加算した値に基づいてモータを駆動制御する電
導パワーステアリング装置の制御装置を要旨とするもの
である。
ンドルの手放しを判定する手放し判定手段を設け、前記
手放し判定手段は、手放しであると判定した際に、前記
ダンパ制御の制御を有効化する電動パワーステアリング
装置の制御装置を要旨とするものである。
目標操舵トルク設定手段は、操舵角及び車速に基づいて
目標操舵トルクを設定する。アシスト電流演算手段は、
操舵トルク、前記目標操舵トルク、及び前記モータのモ
ータ電流とに基づいてアシスト電流指令値を演算する。
制御手段は、アシスト電流指令値に基づいてモータを駆
動制御する。
相補償手段は、操舵角を操舵角速度に基づいて位相補償
し、目標操舵トルク設定手段は、位相補償された操舵角
が入力される。
において、ハンドル戻し判定手段がハンドル戻し状態で
あると判定した際、ハンドル戻し制御手段は、ハンドル
戻し電流をハンドル操舵環境パラメータに基づいてハン
ドル戻し電流を演算し、制御手段は、前記ハンドル戻し
電流をアシスト電流指令値に加算した値に基づいてモー
タを駆動制御する。
定手段は、操舵角と操舵角速度が逆符号のときにハンド
ル戻しであると判定することにより、請求項3の作用を
実現する。
定手段は、操舵角と操舵角速度が逆符号であって、か
つ、アシスト電流指令値が0のときに、ハンドル戻しで
あると判定することにより、請求項3の作用を実現す
る。
定手段は、操舵トルクが0又はその近傍の値のときに、
ハンドル戻しであると判定することにより、請求項3の
作用を実現する。
は、ハンドル操舵環境パラメータに基づいてダンパ電流
を演算する。又、制御手段は、ダンパ電流をアシスト電
流指令値に加算した値に基づいてモータを駆動制御す
る。
は手放しであると判定した際に、ダンパ制御の制御を有
効化する。
を、自動車に搭載したラックアシスト型の電動パワース
テアリング装置の制御装置20に具体化した実施形態を
図1〜図7に従って説明する。
その制御装置20の概略を示す。ハンドルとしてのステ
アリングホイール1に連結したステアリングシャフト2
には、トーションバー3が設けられている。なお、説明
の便宜上、ステアリングホイールを以下、ハンドルとい
うことがある。このトーションバー3には、トルクセン
サ4が装着されている。そして、ステアリングシャフト
2が回転してトーションバー3に力が加わると、加わっ
た力に応じてトーションバー3が捩れ、その捩れ、即ち
ステアリングホイール1にかかる操舵トルクThをトル
クセンサ4が検出している。又、ステアリングシャフト
2にはステアリングシャフト2の操舵角θを検出する操
舵角センサ17が装着されている。これらのセンサ出力
は制御装置20へ供給される。
シャフト8が固着されている。ピニオンシャフト8の先
端には、ピニオン9が固着されるとともに、このピニオ
ン9はラック10と噛合している。前記ラック10とピ
ニオン9とによりラック&ピニオン機構が構成されてい
る。前記ラック10の両端には、タイロッド12が固設
されており、そのタイロッド12の先端部にはナックル
13が回動可能に連結されている。このナックル13に
は、タイヤとしての前輪14が固着されている。又、ナ
ックル13の一端は、クロスメンバ15に回動可能に連
結されている。
モータ(以下、モータという)6は、モータ6が発生し
た補助操舵力をボールナット機構6aを介してラック1
0に伝達する。
数はボールナット機構6aによって減少されてラック1
0に伝達される。そして、ラック10は、タイロッド1
2を介してナックル13に設けられた前輪14の向きを
変更して車両の進行方向を変えることができる。
ている。次に、この電動パワーステアリング装置の制御
装置20の電気的構成を図1に示す。
1の操舵トルクThを示す信号を出力している。操舵角
センサ17はステアリングシャフト2の操舵角θを示す
操舵角信号を出力している。車速センサ16は、その時
の車速Vを前輪14の回転数に相対する検出信号を制御
装置20へ出力する。又、制御装置20には、モータ6
に流れる駆動電流(モータ電流Im、モータ電流値に相
当)を検出するモータ駆動電流センサ18が電気的に接
続されており、モータ駆動電流センサ18からのモータ
電流Imを示す信号が供給されている。
理装置(CPU)21、読み出し専用メモリ(ROM)
22及びデータを一時記憶する読み出し及び書き込み専
用メモリ(RAM)23を備えている。
行される各種制御プログラムが格納されている。RAM
23は、CPU21が演算処理を行うときの演算処理結
果等を一時記憶する。
段、アシスト電流演算手段に相当する。前記CPU21
には、後述する電流制御部34を備え、電流制御部34
では、モータ電流がアシスト指令電流値となるようにモ
ータ6をPWM演算を行い、その演算結果に基づいて駆
動するようにされている。
御を説明する。なお、以下のCPU21内部の機能の説
明では、「車速V」、「操舵トルクTh」、「操舵角
θ」等の各種パラメータは、説明の便宜上、それらの対
応する信号の意味として使用するものとする。
る。この実施形態ではCPU21内部においてプログラ
ムで実行される機能を示している。例えば、位相補償器
30は独立したハードウエアではなく、CPU21内部
で実行される位相補償機能を示している。同じく図6及
び図7は、CPU21内部の構成はCPU21がプログ
ラムによって実行する処理機能を制御ブロック図で示し
ており、実際のハード構成を意味するものではない。
る。 (車速感応アシスト制御)CPU21は、図2に示すよ
うに位相補償器30、アシスト電流決定手段として電流
指令値演算部31、目標操舵トルク設定手段として目標
操舵トルク設定部32、減算器33、電流制御部34等
の機能を備えている。
16から車速V、操舵角センサ17から操舵角θを入力
し、目標操舵トルクTh*の設定を行う。なお、図4に
示すように目標操舵トルク設定部32は、互いに異なる
複数の所定の車速に対応した複数の目標操舵トルク設定
マップを備えている。車速Vが大きくなるにつれて、車
速Vが小さい場合に比して目標操舵トルク設定マップは
目標操舵トルクThの傾きが急になる設定をしている。
仕方を、CPU21が実行する目標操舵トルク設定ルー
チンのフローチャート(図3参照)に従って説明する。
まず、S10において、操舵角θを読込み、S11にお
いて、現在の操舵状態が右操舵(右方向への操舵)か左
操舵(左方向への操舵)であるか、或いは保舵している
状態なのかを判定するために、操舵角θを微分して操舵
角速度dθ/dtを算出する。
傍(|dθ/dt|≦ε、εは微少な値である定数)の
場合には、保舵しているものと判定し(S12におい
て、「YES」と判定し)、S17において前回の制御
サイクル時に判定した操舵方向を今回の操舵方向とし、
S14に移行する。
合(S12において、「NO」と判定した場合)には、
S13において操舵角速度dθ/dtの符号を見て、操
舵方向を判定する。
ROM22に記憶されている複数の目標操舵トルク設定
マップのうち、車速Vに近い車速に係る目標操舵トルク
設定マップを検策する。この車速Vに近い、マップ側の
車速をV1,V2とする(V1≦V<V2)。
に示すように、各速度毎に、右操舵及び左操舵に対応し
て、目標操舵トルクが求められるようにされている。次
のS15において、検索した車速V1,V2の目標操舵
トルク設定マップから、先にS13において判定した、
又はS15において読込みした操舵方向に基づいて、操
舵角θに応じて仮目標操舵トルクTh1*、Th2*を
それぞれ求める。続く、S16において、車速Vに対し
線形補間の式にて、車速V、操舵角θに対する目標操舵
トルクTh*を算出する。
る。 Th*=(Th2*−Th1*)/(V2−V1)×
(V−V1)+Th1* 次に電流指令値演算部31について説明する。
Thは、位相補償器30で操舵系の安定を高めるために
位相補償され、電流指令値演算部31に入力される。
又、車速センサ16で検出された車速V、モータ駆動電
流センサ18で検出されたモータ電流Im及び目標操舵
トルク設定部32からの目標操舵トルクTh*はそれぞ
れ電流指令値演算部31に入力される。
トルクTh、車速V、目標操舵トルクTh*、モータ電
流Imに基づいて、モータ6に供給する電流の制御目標
値である車速感応アシスト指令値(アシスト電流指令値
に相当する)Iを決定する。
に不感帯幅設定部25、車速感応アシストトルク演算部
26とを備えている。不感帯幅設定部25は、車速Vに
基づき、図7に示すように、ROM22に予め格納され
た不感帯幅マップMPを使用して、通電しない操舵トル
クの不感帯幅T0を求め、車速感応アシストトルク演算
部26に供給する。なお、不感帯幅マップMPは、車速
Vと、不感帯幅T0からなる二次元マップからなり、車
速Vから、一義的に不感帯幅T0が求められる。
5に示すように、目標操舵トルク設定部32で求められ
た目標操舵トルクTh*が前記不感帯幅T0(すなわ
ち、図5では、不感帯幅T0は、−T0〜T0の間のこ
とである。)の中にある場合には、車速感応アシスト指
令値(以下、アシスト電流指令値という。)Iを0と決
定し、この値を減算器33に出力する。
囲外の場合には、現時点での操舵トルクThとモータ電
流Imで演算されるラック推力と、目標操舵トルクTh
*、アシスト電流指令値Iでのラック推力が釣り合うよ
うにアシスト電流指令値Iを設定する。
テアリング装置の制御装置20における、アシスト電流
指令値Iの決定の仕方について説明する。ラックアシス
ト型の場合、操舵トルクTh、モータ電流Imの時のラ
ック推力Fは下記の(A)式で求まる。
ンドル操舵による推力であり、下記の式でそれぞれ求め
ることができる。
ナット機構6aのボールねじ効率、Lはそのボールねじ
リードである。Thは操舵トルク、ηpは前記ラック&
ピニオン機構のラック&ピニオンギヤ効率、Stはその
ストローク比である。又、Ktはトルク定数である。
V、操舵角θにおける目標操舵トルクTh*、アシスト
電流指令値Iのときのラック推力F(以下、この推力を
F(Th*,I)で表す。)と、操舵トルクTh、モー
タ電流Imのときのラック推力F(以下、この推力をF
(Th,Im)で表す。)が等しくなるようにアシスト
電流指令値Iを設定する。
上記(B)、(C)、(D)を代入して、Iを求めれ
ば、下記の式となる。 I=Im+ (Th−Th*)L・ηp/(St・Kt
・ηb) このようにして得られたアシスト電流指令値Iを減算器
33に出力する。
ルクTh*と逆符号、すなわち、逆アシストとなる場合
には、アシスト電流指令値Iをゼロと決定して、減算器
33に出力する。
に相当する信号(アシスト電流制御値に相当する)を電
流制御部34に出力する。電流制御部34は本実施形態
では、公知のPI制御を行うようにされており、減算器
33の出力と実際のモータ電流Imとの差に相当する信
号に基づいてフィードバック制御を行うべくモータ駆動
装置24に供給する。すなわち、電流制御部34では、
モータ電流がアシスト指令電流値となるようにモータ6
をPWM演算を行い、その演算結果に基づいて駆動す
る。
ータ6を駆動制御することにより、モータ6による適正
なアシスト力が得られる。上記実施形態の電動パワース
テアリング装置の制御装置によれば、以下のような効果
を得ることができる。
車速Vに応じて目標操舵トルクTh*を設定し、操舵ト
ルクThと目標操舵トルクTh*及びモータ電流Imに
よりアシスト電流指令値Iを制御(以下、この制御をM
A−MT制御という。)するようにした。
操舵トルクTh*を自由に設定することが可能となる。
この結果、操舵角θに対する操舵トルクの傾きを容易に
設定することができるようになり、ビルドアップ感の適
合が容易になる。
ータ6に接続される減速機等による粘性や慣性により
(実)操舵トルクが減少したり、増加したりしても、操
舵トルクが目標操舵トルクTh*となるようにアシスト
電流指令値Iを調整する作用が働き、安定した操作フィ
ーリングの提供が可能となる。
及び図9を参照して説明する。本実施形態のハード構成
は第1実施形態の図1と同様に構成されており、ソフト
ウエアの構成が一部異なっている。従って、前記第1実
施形態の構成中、同一構成、又は相当する構成について
は、同一符号を付してその詳細な説明を省略し、異なる
ところを中心に説明する。なお、第2実施形態に限ら
ず、以下の各実施形態、及び他の態様についても同様に
して説明することとする。
である。前記第1実施形態では、操舵角センサ17が出
力した操舵角信号をそのまま操舵角θとしたが、本実施
形態では、操舵角センサ17が出力した操舵角信号を、
位相補償器35にて位相を進ませる位相補償した後の値
を操舵角θとして、目標操舵トルク設定部32に出力す
る。前記位相補償器35は位相補償手段に相当する。
に示すように微分器36とゲイン乗算部37と、加算器
38とから構成されている。微分器36では、操舵角セ
ンサ17からの操舵角信号を微分して操舵角速度Sを求
め、ゲイン乗算部37では、その操舵角速度Sに予め設
定したゲインTを乗算した値STを加算器38に出力す
る。前記ゲインTは、操舵角信号の位相遅れにより、操
舵角信号に対する操舵トルク(実操舵トルク)が狙った
目標操舵トルクTh*に一致しない現象が生じないよう
に予め試験等よって得られた値に基づいて定められてい
る。加算器38は、操舵角信号に対してSTを加算して
位相を進ませた値(本実施形態では、これを操舵角θと
いう。)とし、目標操舵トルク設定部32に出力する。
段、目標操舵トルク設定手段、アシスト電流演算手段、
及び位相補償手段に相当する。次に、本実施形態の作用
を説明する。
操舵角θとして目標操舵トルク設定部32に出力してい
た。目標操舵トルク設定部32の目標操舵トルク設定マ
ップは、車速Vが大きくなるにつれて、車速Vが小さい
場合に比して目標操舵トルクTh*の傾きが急になる設
定としている。このため、操舵速度が遅い操舵の場合に
は、問題とならないが、操舵速度が速い場合、操舵角セ
ンサ17で検出した操舵角信号をそのまま操舵角θと
し、この操舵角θに基づいて目標操舵トルクTh*を決
定してしまうと、操舵角の位相遅れにより、操舵角に対
する操舵トルク(実操舵トルク)が狙った目標操舵トル
クTh*に一致しない現象が生ずる。
操舵角θは、位相が操舵角信号よりも位相が進められて
いて、位相遅れが生じないため、操舵角θに対する操舵
トルク(実操舵トルク)が狙った目標操舵トルクTh*
に一致する。
リング装置の制御装置によれば、以下のような効果を得
ることができる。(1)本実施形態においては、急操舵
(操舵速度が速い)した場合であっても操舵角センサ1
7で検出した操舵角信号を操舵角速度Sに基づき、位相
補償するようにしたため、目標操舵トルク設定部32で
設定された目標操舵トルクTh*になるように制御する
ことができる。
0及び図11を参照して説明する。本実施形態は、第2
実施形態の構成にさらに、ハンドル戻し制御部60及び
戻し判定部70を設けた構成とされている。本実施形態
のCPU21は、第2実施形態の各手段の他に、ハンド
ル戻し制御手段、及びハンドル戻し判定手段に相当す
る。
ップ61、ハンドル戻しマップ62及び乗算器63を備
えている。ハンドル戻し制御部60では、車速Vに対し
て予め設定されている車速ゲインマップ61に基づき車
速ゲインKhを演算し、乗算器63に供給する。車速ゲ
インマップ61は、図11に示すように車速Vが低速の
場合は、車速ゲインKhは一定値であり、所定車速を越
えると減少して、高速になると0となるようにされてい
る。
に対して予め設定されたハンドル戻しマップ62に基づ
いて、ハンドル戻し電流Ihを演算し、乗算器63に入
力する。なお、ハンドル戻しマップ62は図11に示す
ように、操舵角θの符号によって、右アシスト又は左ア
シストに係るハンドル戻し電流Ihの演算を行う。又、
ハンドル戻しマップ62は、|θ|が大きくなると、ハ
ンドル戻し電流Ihがそれぞれ一定値に設定され、|θ
|が0を含む所定範囲内では、ハンドル戻し電流Ihは
0となるように設定されている。
をハンドル戻し電流Ihに乗算した後、その出力値を乗
算器71に供給する。ハンドルハンドル戻し制御部60
はハンドル戻し制御手段に相当する。
分し、操舵角速度Sを算出する。そして、戻し判定部7
0は入力した操舵角θと操舵角速度Sとの符号が不一致
の場合(すなわち、互いに逆符号の場合)には、「1」
を、一致している場合には「0」を乗算器71に出力す
る。すなわち、「1」の場合には、ハンドル戻しが行わ
れていると判定し、「0」の場合には、ハンドル戻しが
されていないとして判定しているのである。
に相当する。乗算器71は、戻し判定部70が出力した
「1」又は「0」の値と、ハンドル戻し電流Ihを乗算
して、その結果をハンドル戻し電流Ihとして加算器3
9に出力する。
出力されたアシスト電流指令値Iにハンドル戻し電流I
hを加算し、その値を減算器33に出力する。図10に
示す減算器33は、アシスト電流指令値Iとハンドル戻
し電流Ihの合計値と実際のモータ電流Imとの差に相
当する信号(アシスト電流制御値に相当する)を電流制
御部34に出力する。
実際のモータ電流Imとの差に相当する信号に基づいて
フィードバック制御を行うべくモータ駆動装置24に供
給する。
ータ6を駆動制御することにより、モータ6による適正
なアシスト力が得られ、或いはハンドル戻し時のハンド
ル戻し特性を良好にする。
ンドル操舵環境パラメータに相当する。第3実施形態の
電動パワーステアリング装置の制御装置によれば、以下
のような効果を得ることができる。
び第2実施形態と同様にMA−MT制御を行うようにし
た。ここで、低速走行中にある操舵角だけ操舵し、ステ
アリングホイール1(ハンドル)を手放した場合を想定
すると、目標操舵トルク設定部32でのその時点での操
舵角θ、車速Vにおける目標操舵トルクTh*が設定さ
れる。しかし、手放ししたことにより、操舵トルクTh
が0となり、目標操舵トルクTh*にするために電流指
令値演算部31では、アシストするためのモータ電流I
mを減少させていずれ0となる。ハンドルを手放しした
時点で前輪14(タイヤ)に働くセルフアライニングト
ルク(以下、SATという。)によりハンドルは中立位
置(車両が直進するためのハンドル位置)方向へ戻され
る。
60、戻し判定部70が設けられていない第2実施形態
のような構成では、低速走行時には、このSATは小さ
く、又、前記MA−MT制御側でも、ハンドルを中立位
置方向へ戻そうとするモータ電流Imを制御していない
ため、電動パワーステアリング装置を構成している機構
の内部摩擦によりハンドルが途中で止まってしまい、操
舵フィーリングが悪化する問題がある。
部70により、ハンドル戻しを判定した場合、MA−M
T制御によるアシスト電流指令値Iが0となっても、ハ
ンドル戻し制御部60の制御によってハンドル戻し電流
Ihが、モータ6に通電されて、ハンドルを中立位置に
戻す。この結果、低速走行時のハンドル戻し特性が向上
する。
70(ハンドル戻し判定手段)は、操舵角θと操舵角速
度Sが符号が一致していない互いに逆符号のときにハン
ドル戻しであると判定するようにした。この結果、手で
戻している場合や、ハンドルを手放ししているいずれの
状態においても、ハンドル戻しの判定を行うことができ
る。
の構成を下記のように変更してもよい。 A.ハンドル戻しマップ62の代わりにハンドル戻しマ
ップ64の構成に代えること。
その周辺の構成を示している。ハンドル戻しマップ64
には、微分器65で操舵角θを微分して得た操舵角速度
Sが入力される。
うに、操舵角速度Sの符号によって、右アシスト又は左
アシストに係るハンドル戻し電流Ihの演算を行う。
又、ハンドル戻しマップ64は、|S|が大きくなる
と、ハンドル戻し電流Ihがそれぞれ一定値に設定さ
れ、|S|が0を含む所定範囲内では、ハンドル戻し電
流Ihは0となるように設定されている。
は、操舵角速度Sに対し操舵方向へアシストするように
ハンドル戻し電流Ihを設定する。本態様では、車速V
及び操舵角速度Sがハンドル操舵環境パラメータに相当
する。
を設ける。 図13は、第3実施形態の構成になまし処理部72を設
けた構成を示し、図14は、上記Aの構成になまし処理
部72を設けた構成をそれぞれ示している。
フィルタ処理にてなまし処理を行う。なまし処理によ
り、戻し判定部70でハンドル戻し制御部60の制御が
有効になったり、無効になったりする瞬間にハンドル戻
し電流Ihが不連続になり、違和感が生じることがなく
なる。
のように変更すること。 ○ 操舵角θと操舵角速度Sが逆符号(不一致)であっ
て、かつ、MA−MT制御のアシスト電流指令値Iが0
のとき、「1」としてハンドル戻しが行われていると判
定し、それ以外のときは「0」として、ハンドル戻しが
されていないとして判定する。こうすると、ハンドルを
手放ししている状態においてのみ、ハンドル戻しの判定
を行うことができる。この状態のときのみ、ハンドル戻
し制御を実現することができる。
を、マップとして構成する。CPU21は、このマップ
を使用して、操舵トルクThを入力すると、操舵トルク
Thが0近傍のときには、「1」を出力し、操舵トルク
|Th|>X(X(>0)は定数)のように、ある値X
以上になると、「0」を出力するようにする。このよう
にすると、手で戻している場合や、ハンドルを手放しし
ているいずれの状態においても、ハンドル戻しの判定を
行うことができる。
6及び図17を参照して説明する。図16は、ダンパ制
御部80の機能ブロック図、図17は電動パワーステア
リング装置の制御装置のブロック図である。
ンドル戻し制御部60、戻し判定部70の代わりに、ダ
ンパ制御部80が設けられているところが異なってい
る。ダンパ制御部80は、車速ゲインマップ81、ダン
パマップ82、乗算器83及び微分器84を備えてい
る。
の各手段の他に、ダンパ制御手段に相当する。ダンパ制
御部80では、車速Vに対して予め設定されている車速
ゲインマップ81に基づき車速ゲインKdを演算し、乗
算器83に供給する。車速ゲインマップ81は、図16
に示すように車速Vが低速の場合は、車速ゲインKhは
0に設定されており、車速Vが所定値を越えると、車速
ゲインKhが増加し、高速となると一定値となるように
設定されている。
角θを微分して得た操舵角速度Sが入力される。ダンパ
制御部80では、操舵角速度Sに対して予め設定された
ダンパマップ82に基づいて、ダンパ電流Idを演算
し、乗算器83に入力する。なお、ダンパマップ82は
図16に示すように操舵角速度Sの符号によって、右ア
シスト又は左アシストに係るダンパ電流Idの演算を行
う。又、ダンパマップ82は、|S|が大きくなると、
右アシスト又は左アシストに係るダンパ電流Idがそれ
ぞれ一定値に設定され、|S|が0を含む所定範囲内で
は、同ダンパ電流Idは0となるように設定されてい
る。
をダンパ電流Idに乗算した後、その出力値を加算器3
9に供給する。加算器39は、電流指令値演算部31か
ら出力されたアシスト電流指令値Iにダンパ電流Idを
加算し、その値を減算器33に出力する。
指令値Iとダンパ電流Idの合計値と実際のモータ電流
Imとの差に相当する信号(アシスト電流制御値に相当
する)を電流制御部34に出力する。
実際のモータ電流Imとの差に相当する信号に基づいて
フィードバック制御を行うべくモータ駆動装置24に供
給する。
ータ6を駆動制御することにより、モータ6による適正
なアシスト力が得られ、或いはダンパ制御により、MA
−MT制御において、高速走行時のハンドルの収斂性を
良好にする。
形態の各手段の他にダンパ制御手段も構成している。
又、車速V、操舵角速度Sはハンドル操舵環境パラメー
タに相当する。
置の制御装置によれば、以下のような効果を得ることが
できる。 (1) 本実施形態では、第1実施形態乃至第3実施形
態と同様にMA−MT制御を行うようにした。
舵し、ハンドルを手放しした場合を想定する。この場
合、目標操舵トルク設定部32でその時点での操舵角
θ、車速Vにおける目標操舵トルクTh*が設定され
る。しかし、手放ししたことにより、操舵トルクThが
0となり、目標操舵トルクTh*にするために電流指令
値演算部31ではアシストするためのモータ電流Imを
減少させていずれ0となる。ハンドルを手放しした時点
で前輪14(タイヤ)に働くセルフアライニングトルク
(SAT)によりハンドルは中立位置方向へ戻される。
られていない第2実施形態のような構成では、高速走行
時には、このセルフアライニングトルク(SAT)は大
きく、又、MA−MT制御側で操舵角速度Sを減速する
ダンピングのためのモータ電流Imはない。従って、モ
ータ6や、減速機等の回転体の慣性により、電動パワー
ステアリング装置を構成している機構の内部摩擦があっ
ても、ハンドルの中立位置を越えてハンドルがオーバー
シュートしてしまう。この結果、ハンドルが中立位置に
収斂するのに時間がかかり、車両がふらつく問題があ
る。
ンドルの中立位置付近ではMA−MT制御によるアシス
ト電流指令値Iが0となる領域があり、モータ6や減速
機等の回転体の慣性によりハンドルがオーバーシュート
してしまいハンドルの収斂性が悪化する問題がある。
時に、ある操舵角θだけ操舵し、ハンドルを手放しした
場合や、手放ししない状態のように操舵状態に関わりな
く、ダンパ制御部80により、モータ6や、減速機等の
回転体の慣性により、ハンドルの中立位置を越えてハン
ドルがオーバーシュートすることがなく、ハンドルが中
立位置に収斂するのに時間がかかることがなくなる。
を図18に示すように変更してもよい。図18に示すよ
うに、この態様では、手放し判定部90を設けている。
ップを備えている。手放し判定部90は、このマップを
使用して、操舵トルクThを入力すると、操舵トルクT
hが0及び0近傍のときには、手放ししていると判定し
て「1」を出力し、操舵トルク|Th|>X1(X1
(>0)は定数)のように、ある値X1以上になると、
手放ししていないと判定して「0」を出力するようにす
る。
いる状態や、ハンドルが中立位置に近傍にある場合にお
いて、ダンパ制御を有効化することができる。この場
合、本実施形態では、CPU21は、手放し判定部90
を設けているため、さらに手放し判定手段も構成してい
る。
してもよい。 ○第1実施形態においては、目標操舵トルクを左右のそ
れぞれの操舵に応じて設定しなかったが、目標操舵トル
クを左右のそれぞれの操舵に応じて独立に設定してもよ
い。こうすると、左右に操舵した場合のヒステリシスの
制御が可能となる。
の電動パワーステアリング装置の制御装置において、M
A−MT制御を行うように構成したが、図19に示すよ
うにコラム及びピニオンアシスト型の電動パワーステア
リング装置の制御装置に具体化してもよい。
2には減速機5が固着されている。この減速機5にはモ
ータ6の回転軸に取着したギア7が噛合されている。更
に、減速機5にはピニオンシャフト8が固着されてい
る。他の構成は、第1実施形態と同様の構成を備えてい
るため詳細な説明は省略する。
電気的構成と同様の構成を採用し、アシスト電流指令値
Iの決定の仕方についてのみ、第1実施形態と異なるた
め、このアシスト電流指令値Iの決定の仕方について以
下説明する。
舵トルクTh、モータ電流Imの時のラック推力Fは次
式(E)で求まる。 F(Th,Im)=2π(Th+Kt・Im・G・ηg)・ηp/St…(E) なお、Thは操舵トルク、ηpはラック&ピニオンギヤ
効率、Stはそのストローク比である。又、Ktはトル
ク定数、Gは減速機5の減速比、ηgは減速機5の減速
機効率である。
舵角θにおける目標操舵トルクTh*、アシスト電流指
令値Iのときのラック推力F(以下、この推力をF(T
h*,I)で表す。)と、操舵トルクTh、モータ電流
Imのときのラック推力F(以下、この推力をF(T
h,Im)で表す。)が等しくなるようにアシスト電流
指令値Iを設定する。
上記(E)式を代入して、Iを求めれば、下記の式とな
る。 I=Im+(Th−Th*)/(Kt・G・ηg) このようにして得られたアシスト電流指令値Iを減算器
33に出力する。
ルクTh*と逆符号、すなわち、逆アシストとなる場合
には、アシスト電流指令値Iをゼロと決定して、減算器
33に出力する。
理する。 ○なお、各実施形態及び各実施形態の態様を互いに組み
合わせても良い。 例えば、第3実施形態と第4実施形態とを組み合わせた
り、第3実施形態の他の態様と第4実施形態とを組み合
わせたりしてもよい。
項8の発明によれば、操舵角に対する操舵トルクの傾き
を容易に設定することが可能となり、ビルドアップ感の
適合が容易に行うことができる。
機等による慣性や粘性により操舵トルクが減少したり、
増加しても、操舵トルクが目標操舵トルクとなるように
アシスト電流指令値を調整する作用が働き、安定した操
舵フィーリングを得ることができる。
であっても操舵角センサで検出した操舵角信号を操舵角
速度に基づき、位相補償するようにしたため、操舵角
は、位相が操舵角信号よりも位相が進められていて、位
相遅れが生じず、目標操舵トルク設定手段で設定された
目標操舵トルクになるように制御することができる。
定手段により、ハンドル戻しを判定した場合、MA−M
T制御によるアシスト電流指令値が0となっても、ハン
ドル戻し制御手段の制御によってハンドル戻し電流が、
モータに通電されて、ハンドルを中立位置に戻すため、
低速走行時のハンドル戻し特性を向上できる。
で戻している場合や、ハンドルを手放ししているいずれ
の状態においても、ハンドル戻しの判定を行うことがで
きる。
ししている状態においてのみ、ハンドル戻しの判定が行
われて、ハンドル戻し制御を実現することができる。請
求項7の発明によれば、高速走行時に、ある操舵角だけ
操舵し、ハンドルを手放しした場合や、手放ししない状
態のように操舵状態に関わりなく、モータや、減速機等
の回転体の慣性により、ハンドルの中立位置を越えてハ
ンドルがオーバーシュートすることがなく、ハンドルが
中立位置に収斂するのに時間がかかることがなくなる。
ししている状態や、ハンドルが中立位置に近傍にある場
合において、ダンパ制御を有効化することができ、請求
項7の効果を実現できる。
テアリング装置の制御装置の概略図。
チャート。
の制御装置のブロック図。
の制御装置のブロック図。
機能ブロック図。
部の機能ブロック図。
部の機能ブロック図。
部の機能ブロック図。
図。
置のブロック図。
ップの機能ブロック図。
に係る制御装置の概略図。
御装置の概略図。
ンサ、6…モータ、20…制御装置(制御手段)、21
…CPU(制御手段、目標操舵トルク設定手段、アシス
ト電流演算手段、位相補償手段、ハンドル戻し制御手
段、戻し判定手段、ダンパ制御手段、手放し判定手
段)、60…ハンドル戻し制御部、70…戻し判定部、
80…ダンパ制御部、90…手放し判定部。
Claims (8)
- 【請求項1】 アシスト電流指令値に基づいてモータを
駆動制御する制御手段を備えた電動パワーステアリング
装置の制御装置において、 操舵角及び車速に基づいて目標操舵トルクを設定する目
標操舵トルク設定手段と、 操舵トルク、前記目標操舵トルク、及び前記モータのモ
ータ電流とに基づいてアシスト電流指令値を演算するア
シスト電流演算手段を備えたことを特徴とする電動パワ
ーステアリング装置の制御装置。 - 【請求項2】 前記操舵角を操舵角速度に基づいて位相
補償する位相補償手段を備え、前記目標操舵トルク設定
手段は、位相補償された操舵角が入力されるものである
請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装
置。 - 【請求項3】 ハンドルの戻しの判定を行うハンドル戻
し判定手段と、 前記ハンドル戻し判定手段がハンドル戻し状態であると
判定した際に、ハンドル操舵環境パラメータに基づいて
ハンドル戻し電流を演算するハンドル戻し制御手段とを
設け、 前記制御手段は、前記ハンドル戻し電流をアシスト電流
指令値に加算した値に基づいてモータを駆動制御するこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電導パワ
ーステアリング装置の制御装置。 - 【請求項4】 前記ハンドル戻し判定手段は、操舵角と
操舵角速度が逆符号のときにハンドル戻しであると判定
することを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステ
アリング装置の制御装置。 - 【請求項5】 前記ハンドル戻し判定手段は、操舵角と
操舵角速度が逆符号であって、かつ、アシスト電流指令
値が0のときに、ハンドル戻しであると判定することを
特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装
置の制御装置。 - 【請求項6】 前記ハンドル戻し判定手段は、操舵トル
クが0又はその近傍の値のときに、ハンドル戻しである
と判定することを特徴とする請求項3に記載の電動パワ
ーステアリング装置の制御装置。 - 【請求項7】 ハンドル操舵環境パラメータに基づいて
ダンパ電流を演算するダンパ制御手段を設け、 前記制御手段は、ダンパ制御手段が演算したダンパ電流
をアシスト電流指令値に加算した値に基づいてモータを
駆動制御することを特徴とする請求項1乃至請求項5の
うちいずれか1項に記載の電導パワーステアリング装置
の制御装置。 - 【請求項8】 ハンドルの手放しを判定する手放し判定
手段を設け、 前記手放し判定手段は、手放しであると判定した際に、
前記ダンパ制御の制御を有効化することを特徴とする請
求項7に記載の電動パワーステアリング装置の制御装
置。
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